JPH11279024A - 皮膚外用剤 - Google Patents

皮膚外用剤

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JPH11279024A
JPH11279024A JP9675498A JP9675498A JPH11279024A JP H11279024 A JPH11279024 A JP H11279024A JP 9675498 A JP9675498 A JP 9675498A JP 9675498 A JP9675498 A JP 9675498A JP H11279024 A JPH11279024 A JP H11279024A
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JP
Japan
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skin
hydroquinone
external preparation
present
acid
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JP9675498A
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Toshihiko Kaminuma
敏彦 上沼
Seiji Nishiyama
聖二 西山
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Shiseido Co Ltd
Original Assignee
Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サリチル酸誘導体,アスコルビン酸類又はハイ
ドロキノン誘導体を配合した皮膚外用剤における、この
べたついた使用感を、保湿剤や油分の配合内容を特に調
整することなしに抑制する手段を提供すること。 【解決手段】サリチル酸誘導体,アスコルビン酸類及び
ハイドロキノン誘導体からなる群の成分から選ばれる1
種又は2種以上の成分を含む皮膚外用剤において、球状
二酸化ケイ素粉末を配合することによって、上記のべた
ついた使用感を抑制することができることを見出した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、皮膚外用剤に関す
る技術分野の発明である。より具体的には、サリチル酸
誘導体,アスコルビン酸類及び/又はハイドロキノン誘
導体を含む皮膚外用剤において、そのべたついた使用感
が抑制され、かつ、しっとりとした使用感が認められ、
さらには肌上でののびが良好で、なじみが良い皮膚外用
剤に関する発明である。
【0002】
【従来の技術】アルコキシサリチル酸等のサリチル酸誘
導体,アスコルビン酸類やアルブチン等のハイドロキノ
ン誘導体等は、例えば、その皮膚美白作用に基づいて、
しみ,そばかす等の皮膚の色素沈着に対して美白効果が
認められる皮膚外用剤に配合されることが多い。
【0003】確かに、これらの成分には、この「皮膚の
美白」等の種々の優れた効果が認められ、皮膚外用剤に
おける配合成分として汎用されている。しかしながら、
これらの成分を配合した皮膚外用剤においては、皮膚上
に塗布して、それが皮膚に馴染みきる前に、皮膚上でべ
たついた使用感を伴う場合がある。従来は、配合する保
湿剤や油分の種類や配合量を調整して、このべたついた
使用感を抑制していた。
【0004】
【発明が解決すべき課題】このような保湿剤や油分の調
整により、べたついた使用感を抑制した上記の成分を配
合する皮膚外用剤は、その使用性に劣る傾向があり、そ
れゆえに使用者を十分に満足させているとはいい難かっ
た。
【0005】そこで、本発明が解決すべき課題は、上記
の成分を配合した皮膚外用剤における、このべたついた
使用感を、保湿剤や油分の配合内容を特に調整すること
なしに抑制する手段を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、この課題の
解決に向けて鋭意検討を行った。その結果、上記成分と
球状二酸化ケイ素粉末を組み合わせて皮膚外用剤中に配
合することにより、驚くべきことに、上記成分を配合し
た皮膚外用剤に伴うべたついた使用感が著しく抑制さ
れ、かつ、しっとりとした使用感が認められ、さらには
肌上でののびが良好で、なじみも良いことが明らかにな
った。
【0007】すなわち、本発明は、サリチル酸誘導体,
アスコルビン酸類及びハイドロキノン誘導体からなる群
の成分から選ばれる1種又は2種以上の成分を含む皮膚
外用剤において、球状二酸化ケイ素粉末が配合されてい
る皮膚外用剤を提供する発明である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。本発明に係わる皮膚外用剤(以下、本発明
皮膚外用剤という)は、必須成分として、球状二酸化ケ
イ素粉末を含む。
【0009】この球状二酸化ケイ素粉末としては、通常
公知の方法を用いて製造したものを用いることができる
〔この球状二酸化ケイ素粉末は、例えば、遠心転動型造
粒コーティング装置(例えば、CFグラニュレータ)を
用いて製造することができる。〕。
【0010】一例を示せば、CF−グラニュレータに造
粒物の核となる原料が投入されると、ローターが高速回
転し、粉体はステータ内壁に沿って縄をなうようにドー
ナツ状に揺れながら遠心転動する。そして、遠心転動し
ている核の中にバインダ液やコーティング液を噴霧しな
がら、これに粉体を散布すると核粒子が造粒,コーティ
ングされて、粒子の球状化を進行させて、所望する球状
二酸化ケイ素粉末を製造することができる。
【0011】かかる球状二酸化ケイ素粉末の粒径は、
0.01〜10.0μm の範囲にあることが好ましく、
0.1〜10.0μm 以下の範囲にあることが特に好ま
しい。この粒径が0.1μm 未満であると、これを配合
した本発明皮膚外用剤においてべたついた使用感を十分
に軽減することが困難になり好ましくなく、10.0μ
m を超えると本発明皮膚外用剤にざらついた使用感が伴
う傾向が強くなり好ましくない。なお、このような球状
二酸化ケイ素粉末として、市販品〔例えば、アエロジル
R972,アエロジル♯200(日本アエロジル製),
シルデックスL−51(旭ガラス社製),球状シリカP
1500(触媒化成工業(株)製),カープレックス♯
67(塩野義製薬(株)製),サイロピュア30−S,
サイロピュア26−LP,サイロピュア31−LA(富
士テウィソン化学(株)製),球状着色シリカHP(0
1)(鈴木油脂工業(株)),トスパール145A(東
芝シリコーン社製),ミズシカルP526N(Degg
usa社製)等〕も用いることができる。
【0012】本発明皮膚外用剤における、これらの球状
二酸化ケイ素粉末の配合量は、本発明皮膚外用剤におけ
る薬効を特徴付ける成分である、サリチル酸誘導体,ア
スコルビン酸類及び/又はハイドロキノン誘導体(以
下、「特徴成分」ということもある。詳しくは、後述す
る。)の本発明皮膚外用剤における配合量に対して、重
量比で0.001〜20.0倍量、好ましくは同0.0
1〜10.0倍量、特に好ましくは同0.05〜5.0
倍量配合される。
【0013】この球状二酸化ケイ素粉末の配合量が、特
徴成分の本発明皮膚外用剤における配合量に対して、重
量比で0.001倍量未満であると、所望する使用感向
上効果が皮膚外用剤において発揮されることが困難であ
り好ましくなく、同20.0倍量を超えて配合すると、
皮膚外用剤ののびが重くなり、使用中に製剤がヨレてア
カ状になってしまう現象が認められる傾向が現れ、好ま
しくない。
【0014】このようにして、球状二酸化ケイ素粉末を
特徴成分と共に皮膚外用剤中に配合することにより、こ
の特徴成分により惹き起されるべたついた使用感を十分
に抑制することが可能であり、かつ、その使用感をしっ
とりとさせ、さらには肌上でののびやなじみを良好にす
ることが可能である。
【0015】上述のように、前提として、本発明皮膚外
用剤において配合される特徴成分のうちの1つとして、
サリチル酸誘導体は、その存在により皮膚外用剤の使用
時にべたつきを伴うサリチル酸誘導体であれば特に限定
されず、例えばアルコキシサリチル酸,アセチルサリチ
ル酸等を挙げることができる。
【0016】本発明皮膚外用剤に、特徴成分として配合
され得るアルコキシサリチル酸は、サリチル酸の3位,
4位若しくは5位のいずれかの水素原子がアルコキシ基
で置換されたものであり、このアルコキシ基としては、
例えばメトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基,イソプ
ロポキシ基,ブトキシ基,イソブトキシ基等が挙げられ
る。
【0017】これらのアルコキシサリチル酸は、メラニ
ン抑制作用を有することが知られている公知の物質であ
り(例えば、5−メトキシサリチル酸はBeil,10,227
に、4−メトキシサリチル酸はBeil,10,379 に記載され
ている方法で容易に合成することができる)、市販品
(Aldrich 社(独)等)も本発明皮膚外用剤において特
徴成分として用いることが可能である。
【0018】これらのサリチル酸誘導体は、常法によっ
て塩にすることも可能であり、本発明にいう「サリチル
酸誘導体」には、このサリチル酸誘導体の塩も含まれ
る。このサリチル酸誘導体の塩としては、例えば、ナト
リウム塩,カリウム塩,カルシウム塩等のアルキル金属
塩やアルキル土類金属塩の他、アンモニウム塩、アミノ
酸塩等が挙げられる。
【0019】また、本発明皮膚外用剤において配合され
得る、特徴成分のうちの一つである、アスコルビン酸類
としては、その存在により皮膚外用剤の使用時にべたつ
きを伴うアスコルビン酸類であれば特に限定されず、例
えば、L−アスコルビン酸,L−アスコルビン酸アルキ
ルエステル,L−アスコルビン酸リン酸エステル,L−
アスコルビン酸硫酸エステル等が挙げられる。
【0020】これらのアスコルビン酸類は、細胞呼吸作
用,酵素賦活作用,膠原形成作用,メラニン還元作用等
が認められる公知の物質であり、その市販品も本発明皮
膚外用剤において特徴成分として用いることが可能であ
る。
【0021】さらに、これらのアスコルビン酸類は、常
法によって塩にすることも可能であり、本発明にいう
「アスコルビン酸類」には、このアスコルビン酸類の塩
も含まれる。このアスコルビン酸類の塩としては、例え
ば、ナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム塩等のアル
キル金属塩やアルキル土類金属塩の他、アンモニウム
塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
【0022】さらに、本発明皮膚外用剤において配合さ
れ得る、特徴成分のうちの一つである、ハイドロキノン
誘導体としては、その存在により皮膚外用剤の使用時に
べたつきを伴うハイドロキノン誘導体であれば特に限定
されず、例えばハイドロキノン配糖体又はハイドロキノ
ン配糖体の誘導体等が挙げられる。
【0023】これらのうち、ハイドロキノン配糖体とし
ては、例えばハイドロキノンα−D−グルコース,ハイ
ドロキノンβ−D−グルコース(アルブチン),ハイド
ロキノンα−L−グルコース,ハイドロキノンβ−L−
グルコース,ハイドロキノンα−D−ガラクトース,ハ
イドロキノンβ−D−ガラクトース,ハイドロキノンα
−L−ガラクトース,ハイドロキノンβ−L−ガラクト
ース等の六炭糖配糖体;ハイドロキノンα−D−リボー
ス,ハイドロキノンβ−D−リボース,ハイドロキノン
α−L−リボース,ハイドロキノンβ−L−リボース,
ハイドロキノンα−D−アラビノース,ハイドロキノン
β−D−アラビノース,ハイドロキノンα−L−アラビ
ノース,ハイドロキノンβ−L−アラビノース等の五炭
糖配糖体;ハイドロキノンα−D−グルコサミン,ハイ
ドロキノンβ−D−グルコサミン,ハイドロキノンα−
L−グルコサミン,ハイドロキノンβ−L−グルコサミ
ン,ハイドロキノンα−D−ガラクトサミン,ハイドロ
キノンβ−D−ガラクトサミン,ハイドロキノンα−L
−ガラクトサミン,ハイドロキノンβ−L−ガラクトサ
ミン等のアミノ糖配糖体;ハイドロキノンα−D−グル
クロン酸,ハイドロキノンβ−D−グルクロン酸,ハイ
ドロキノンα−L−グルクロン酸,ハイドロキノンβ−
L−グルクロン酸,ハイドロキノンα−D−ガラクツロ
ン酸,ハイドロキノンβ−D−ガラクツロン酸,ハイド
ロキノンα−L−ガラクツロン酸,ハイドロキノンβ−
L−ガラクツロン酸等のウロン酸配糖体等を挙げること
が可能である。
【0024】また、これらのハイドロキノン配糖体の誘
導体としては、例えばアセチル化物等のエステル体やメ
チル化物等のエーテル体等を挙げることができる。これ
らのハイドロキノン誘導体は、皮膚美白効果等を有する
ことが知られている公知の物質であり、その市販品も本
発明皮膚外用剤において特徴成分として用いることが可
能である。
【0025】さらに、これらのハイドロキノン誘導体の
うち、常法によって塩にすることが可能なハイドロキノ
ン誘導体も、本発明にいう「ハイドロキノン誘導体」に
含まれる。このハイドロキノン誘導体の塩としては、例
えば、ナトリウム塩,カリウム塩,カルシウム塩等のア
ルキル金属塩やアルキル土類金属塩の他、アンモニウム
塩、アミノ酸塩等が挙げられる。
【0026】本発明皮膚外用剤における、これらの特徴
成分の配合の組み合わせ(特徴成分を1種類配合するこ
とも可能であり、必要に応じて2種類以上配合すること
も可能である)や配合量等は、具体的にこれらの特徴成
分を配合する目的や程度、さらには後述の他の一般的成
分との関連により具体的に選択され得るものであるが、
皮膚外用剤において、これらの特徴成分の配合によるべ
たついた使用感を伴い得る程度以上配合する場合に、上
述のように球状二酸化ケイ素粉末と組み合わせて本発明
皮膚外用剤とすることによって、本発明の目的を達成す
ることが可能である。
【0027】本発明皮膚外用剤においては、上記の本発
明の所期の効果を損なわない範囲内で、皮膚外用剤にお
いて通常用いられる他の一般的成分を、具体的な目的に
応じて適宜配合し得ることが可能であることはもちろん
である。
【0028】例えば、紫外線吸収剤,保湿剤,上記の特
徴成分以外の各種の薬効成分,油分,界面活性剤,シリ
コーン,水溶性高分子,キレート剤,香料,色素等を必
要に応じて、本発明皮膚外用剤中に配合することができ
る。
【0029】本発明皮膚外用剤がとり得る剤型及び形態
は、上述した条件を満たす限り、特に限定されるもので
はなく、おおよそ皮膚外用剤がとり得る全ての剤型,形
態をとり得る。
【0030】すなわち、本発明皮膚外用剤が化粧料であ
る場合には、化粧水,乳液,クリーム,エッセンス,ジ
ェル,エアゾール型化粧料,パック,ファンデーション
等の剤型,形態をとり得る。また、本発明皮膚外用剤が
医薬品や医薬部外品である場合には、軟膏,ジェル等の
剤型,形態をとり得る。そして、これらの皮膚外用剤の
剤型,形態に、本発明皮膚外用剤がとり得る形態が限定
されるものではない。本発明皮膚外用剤の具体的な処方
については、後述の実施例において記載する。
【0031】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、これらの実施例により、本発明の技術的範
囲が限定されるものではない。本実施例において、配合
量は、特に断わらない限り、配合される対象全量に対す
る重量%である。また、本実施例全体を通じて、球状二
酸化ケイ素粉末としては、市販品を用いた。
【0032】〔試験例〕 <実使用テスト>試験品において、本発明の所期の効果
である、「べたついた使用感」が抑制されるか否か、
「しっとりとした使用感」が認められるか否か、
「肌上でののび」の度合い、及び「肌上でのなじみ」
の度合い、に関する実使用テストを第1表に示した処方
の試験品(乳液:実施例1〜4及び比較例1〜4)にお
いて行った。
【0033】この実使用テストは、20〜40歳の普段
から化粧品を使用している女性パネル20名において、
洗顔後、顔面左右に、試験品をブラインドで使用させ
た。そして、この使用において、上記の〜の項目に
ついて、以下の判断基準を用いて判断した。
【0034】なお、各試験品は、A相とB相とをそれぞ
れ70℃に加熱し、A相をB相に添加して、ホモミキサ
ーで8000rpm で、乳化粒子が1〜5μm になるまで
攪拌した。その後、熱交換器で30℃まで冷却して乳液
とした。
【0035】べたついた使用感に関する判断基準 ◎:20名中,16名以上が、べたつかないと回答し
た。 ○:20名中,10〜15名が、べたつかないと回答し
た。 △:20名中,5〜9名が、べたつかないと回答した。 ×:20名中,4名以下のみが、べたつかないと回答し
た。
【0036】しっとりとした使用感に関する判断基準 ◎:20名中,16名以上が、しっとりとしていると回
答した。 ○:20名中,10〜15名が、しっとりとしていると
回答した。 △:20名中,5〜9名が、しっとりとしていると回答
した。 ×:20名中,4名以下のみが、しっとりとしていると
回答した。
【0037】肌上でののびに関する判断基準 ◎:20名中,16名以上が、肌上でののびが良いと回
答した。 ○:20名中,10〜15名が、肌上でののびが良いと
回答した。 △:20名中,5〜9名が、肌上でののびが良いと回答
した。 ×:20名中,4名以下のみが、肌上でののびが良いと
回答した。
【0038】なじみの度合いに関する判断基準 ◎:20名中,16名以上が、なじみが良いと回答し
た。 ○:20名中,10〜15名が、なじみが良いと回答し
た。 △:20名中,5〜9名が、なじみが良いと回答した。 ×:20名中,4名以下のみが、なじみが良いと回答し
た。
【0039】
【表1】
【0040】第1表により、サリチル酸誘導体である4
−メトキシサリチル酸カリウム塩、アスコルビン酸類で
あるアスコルビン酸リン酸マグネシウム及び/又はハイ
ドロキノン誘導体であるアルブチンを配合した、第1表
に記載した処方の乳液は、球状二酸化ケイ素粉末を配合
することによって(実施例1〜4)、べたついた使用感
を著しく抑制することが可能であることが明らかになっ
た。そして、しっとりとした使用感、肌上でののびや、
肌上でのなじみを損なうことなく、これらの項目を、比
較品(比較例1〜4)よりもむしろ向上させ得ることが
明らかになった。
【0041】以下に、本発明皮膚外用剤の処方例を記載
する。なお、これらの処方例における本発明皮膚外用剤
に上記の実使用テストを実施したところ、いずれの処方
例の本発明皮膚外用剤も、べたついた使用感についての
項目の評価は「◎」であり、その他の項目の評価は
「○」であった。
【0042】 〔処方例1〕 バニシングクリーム 配合成分 配合量(重量%) ステアリン酸 6.0 ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20モル) ソルビタン モノステアリン酸エステル 1.5 アルブチン 2.0 プロピレングリコール 10.0 球状二酸化ケイ素粉末 0.1 エンメイソウ抽出物 5.0 ピロ亜硫酸ナトリウム 適 量 防腐剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0043】<製法>イオン交換水にエンメイソウ抽出
物,アルブチン及びプロピレングリコールを加えて70
℃に加熱して、水相を調製した。他の成分を混合して、
70℃で加熱融解して油相を調製した。前記水相にこの
油相を添加して、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一
に乳化した後、よく攪拌しながら、30℃まで冷却し
て、バニシングクリームを調製した。
【0044】 〔処方例2〕 中性クリーム 配合成分 配合量(重量%) ステアリルアルコール 7.0 ポリオキシエチレン(60モル) ソルビタンモノステアリン酸エステル 2.0 水添ラノリン 2.0 スクワラン 5.0 2−オクチルドデシルエーテル 6.0 ポリオキシエチレン(25モル) セチルアルコールエーテル 3.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 2.0 4−メトキシサリチル酸 1.0 球状二酸化ケイ素粉末 5.0 プロピレングリコール 5.0 アセンヤク抽出物 10.0 ピロ亜硫酸ナトリウム 適 量 防腐剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 量
【0045】<製法>イオン交換水にアセンヤク抽出
物,4−メトキシサリチル酸及びプロピレングリコール
を加えて70℃に加熱して、水相を調製した。他の成分
を混合して、70℃で加熱融解して油相を調製した。前
記水相にこの油相を添加して、予備乳化を行い、ホモミ
キサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら、30℃
まで冷却して、中性クリームを調製した。
【0046】 〔処方例3〕 コールドクリーム 配合成分 配合量(重量%) 固型パラフィン 5.0 ミツロウ 10.0 ワセリン 15.0 流動パラフィン 41.0 グリセリンモノステアリン酸エステル 2.0 ポリオキシエチレン(20 モル) ソルビタンモノラウリン酸エステル 2.0 4−メトキシサリチル酸 4.0 アルブチン 3.0 球状二酸化ケイ素粉末 2.0 石鹸粉末 0.1 ホウ砂 0.2 カミツレ抽出物 0.1 ピロ亜硫酸ナトリウム 適 量 防腐剤 適 量 香料 適 量 イオン交換水 残 余
【0047】<製法>イオン交換水にカミツレ抽出物、
4−メトキシサリチル酸、アルブチン、石鹸粉末及びホ
ウ砂を加え、これを70℃に加熱溶解して水相を調製し
た。他の成分を混合して、70℃で加熱融解して油相を
調製した。前記水相にこの油相を徐々に添加して、反応
させた後、ホモミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌
しながら、30℃まで冷却して、コールドクリームを調
製した。
【0048】 〔処方例4〕 乳液 配合成分 配合量(重量%) ポリオキシエチレン(20 モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 シリコーンKF96(20cs)(信越化学工業(株)製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 4−メトキシサリチル酸 2.0 球状二酸化ケイ素粉末 1.0 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適 量 アロエ抽出物(含水アルコール抽出物) 20.0 イオン交換水 残 量
【0049】<製法>イオン交換水とエタノールにアロ
エ抽出物及び4−メトキシサリチル酸を加温溶解し、更
にプロピレングリコール等の残りの水溶性成分を溶解し
て、70℃に保って水相を調製した。油性成分を混合
し、加熱融解して70℃に保って油相を調製した。前記
水相にこの油相を徐々に添加して、予備乳化を行い、ホ
モミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら、3
0℃まで冷却して、乳液を調製した。
【0050】 〔処方例5〕 乳液 配合成分 配合量(重量%) ポリオキシエチレン(20 モル) ポリオキシプロピレン(2モル)セチルアルコール 1.0 シリコーンKF96(20cs)(信越化学工業(株)製) 2.0 流動パラフィン(中粘度) 3.0 プロピレングリコール 5.0 L−アスコルビン酸硫酸エステル 5.0 4−メトキシサリチル酸 5.5 球状二酸化ケイ素粉末 0.5tert −ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 3.0 グリセリン 2.0 エタノール 15.0 カルボキシビニルポリマー 0.3 ヒドロキシプロピルセルロース 0.1 2−アミノメチルプロパノール 0.1 防腐剤 適 量 ニンジン抽出物 7.0 イオン交換水 残 量
【0051】<製法>イオン交換水とエタノールにニン
ジン抽出物及び4−メトキシサリチル酸を加温溶解し、
更にプロピレングリコール以下の水溶性成分を溶解し
て、70℃に保って水相を調製した。油性成分を混合
し、加熱融解して70℃に保って油相を調製した。前記
水相にこの油相を徐々に添加して、予備乳化を行い、ホ
モミキサーで均一に乳化した後、よく攪拌しながら、3
0℃まで冷却して、乳液を調製した。
【0052】
【発明の効果】本発明により、サリチル酸,サリチル酸
誘導体,アスコルビン酸類及び/又はハイドロキノン誘
導体を含む皮膚外用剤において、そのべたついた使用感
が著しく抑制され、かつ、しっとりとした使用感が認め
られ、さらには肌上でののびが良好で、なじみが良い皮
膚外用剤が提供される。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】サリチル酸誘導体,アスコルビン酸類及び
    ハイドロキノン誘導体からなる群の成分から選ばれる1
    種又は2種以上の成分を含む皮膚外用剤において、球状
    二酸化ケイ素粉末が配合されている皮膚外用剤。
JP9675498A 1998-03-25 1998-03-25 皮膚外用剤 Withdrawn JPH11279024A (ja)

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JP9675498A JPH11279024A (ja) 1998-03-25 1998-03-25 皮膚外用剤

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021256566A1 (ja) * 2020-06-19 2021-12-23 ロート製薬株式会社 アスコルビン酸及び/又はその塩を含有する皮膚外用組成物

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