JPH11278779A - エレベータ三方枠の据付雇 - Google Patents

エレベータ三方枠の据付雇

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JPH11278779A
JPH11278779A JP7577498A JP7577498A JPH11278779A JP H11278779 A JPH11278779 A JP H11278779A JP 7577498 A JP7577498 A JP 7577498A JP 7577498 A JP7577498 A JP 7577498A JP H11278779 A JPH11278779 A JP H11278779A
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elevator
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JP7577498A
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Kiyobumi Matsushita
清文 松下
Ryoetsu Kanayama
良悦 金山
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Hitachi Building Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 三方枠を据付現場で精度よく簡単に組立てら
れるエレベータ三方枠の据付雇の提供。 【解決手段】 一対の縦枠3に対して直交するように延
びて、縦枠3の下端部および上端部の各近傍に配置され
る長尺体20と、この2本の長尺体20にそれぞれ設け
られ、一対の縦枠3をその前面側と後面側から挟みつけ
て把持する2組の把持部12とを備え、これにより、一
対の縦枠3を所望の相対位置関係に保ったまま把持部1
2により把持できるので、これらの縦枠3と上枠2とを
連結して三方枠1を簡単かつ高精度に組立てることがで
き、また、組立てた三方枠1を保持した状態で乗場出入
口で起立させれば、組立精度が劣化する心配もなくて済
む。すなわち、上枠2と縦枠3との連結位置に誤差が生
じにくくなり、さらに起立させたときに懸念される縦枠
3どうしのねじれも防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上枠と一対の縦枠
とが略コ字形に連結されて乗場出入口に配設されるエレ
ベータ三方枠の据付雇に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にエレベータの乗場出入口に配設さ
れる三方枠は、上枠と一対の縦枠とを略コ字形に連結す
ることにより組立てられており、通常、このようにして
組立てられた一体品を据付現場へ運搬するようになって
いるが、その運搬中に加わる衝撃などにより三方枠の組
立精度が劣化するという懸念がある。
【0003】そこで従来、上述した三方枠の組立精度の
劣化を防止するための対策として、例えば特開平3−2
11185号公報、特開平3−51291号公報、およ
び特開平4−169488号公報に開示されているよう
に三方枠に補強材を組込むという技術が提案されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、乗場出入口
が大きなエレベータの据付現場では、当然三方枠も大型
のものが必要となるが、このような据付現場へコ字形に
組立てた大型の三方枠を運搬しようとしても、運送車の
荷台面積が足りないなどの理由で困難なことが多い。そ
のため、三方枠が大型の場合には、その上枠と縦枠とを
連結せずに単体のまま運搬して、据付現場へ搬入した後
にコ字形に連結するという組立作業を行うことが多い
が、三方枠を組立てる際には、一対の縦枠間の距離や縦
枠の鉛直度、上枠と縦枠との連結位置などに対して高い
精度が要求される。しかるに従来は、エレベータの据付
現場で三方枠を精度よく組立てることが容易でなく、そ
れゆえに組立作業性も悪かった。なお、前述した補強材
は、三方枠の組立精度を保持するための手段として役に
立つが、三方枠を精度よく組立てるための手段としては
有効ではない。
【0005】本発明はこのような従来技術における実情
に鑑みてなされたもので、その目的は、三方枠を据付現
場で精度よく簡単に組立てることのできるエレベータ三
方枠の据付雇を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、上枠と一対の縦枠とが略コ字形に連結さ
れて乗場出入口に配設されるエレベータ三方枠の据付雇
において、所定量隔てて配置した前記一対の縦枠に対し
て直交するように延びて、前記一対の縦枠の下端部およ
び上端部の各近傍に配置される2本の長尺体と、この2
本の長尺体にそれぞれ設けられ、前記一対の縦枠をその
前面側と後面側から挟みつけて把持する2組の把持部と
を備えた構成にしてある。
【0007】上記のように構成した本発明では、一対の
縦枠を所望の相対位置関係に保ったまま把持部により把
持できるので、これらの一対の縦枠と上枠とを連結して
三方枠を簡単かつ高精度に組立てることができ、また、
組立てた三方枠を保持した状態で乗場出入口で起立させ
れば、組立精度が劣化する心配もない。すなわち、一対
の縦枠の長手方向両端部(起立後に上端部および下端部
になる部分)を把持部でそれぞれ把持することにより、
両縦枠間の距離や各縦枠の鉛直度が高精度に規定でき、
よって上枠と縦枠との連結位置にも誤差が生じにくくな
り、さらに起立させたときに懸念される縦枠どうしのね
じれも防止できる。
【0008】また、かかる据付雇において、前記把持部
が、前記縦枠の奥行き方向に摺動可能なスライド部を有
するとともに、前記把持部を任意の位置で固定可能なス
トッパを備える構成にすれば、前記把持部により把持可
能な一対の縦枠の奥行き寸法が1種類に限定されず、縦
枠の奥行き寸法の異なる三方枠や、両開き、片開きなど
のドア形式による多種類の三方枠に適用させることがで
きる。
【0009】また、かかる据付雇において、前記長尺体
に、前記把持部と連結する個所を複数設けて、前記把持
部を組み替えるようにすれば、多種の三方枠に対応する
ことができ、さらに、片開きドアの場合の左右の開き方
向のいずれにも対応できる。
【0010】また、かかる据付雇において、前記長尺体
を第1の棒状体と第2の棒状体とに分割可能に構成し、
前記第1の棒状体の一端に第1のねじ部を形成するとと
もに、前記第2の棒状体の一端に前記ねじ部と逆方向の
第2のねじ部を形成し、これらの第1のねじ部および第
2のねじ部に両端が螺合して前記第1の棒状体と第2の
棒状体と連結する連結部を設ける構成にすれば、この連
結部を回すと長尺体が伸縮するため、一対の縦枠間の距
離を調整できる。これにより、一対の縦枠間の距離や鉛
直度を高精度に規定できるため、上枠と縦枠との連結位
置にも誤差が生じにくく、組立精度を一層向上させるこ
とができる。
【0011】また、かかる据付雇において、前記把持部
が設けられる前記長尺体の他面側に、複数個の運搬用ロ
ーラを設ける構成にすれば、組立てた三方枠を前記把持
部で保持したまま当該据付雇を円滑に移動させることが
できるので、三方枠の移送作業を容易に行える。
【0012】また、かかる据付雇において、前記長尺体
に、その長手方向両端からの突出量が変更可能な一対の
倒れ防止部材を付設し、これら両倒れ防止部材の先端ど
うしの間隔が前記乗場出入口の開口幅寸法より大きく設
定できるように構成すれば、当該据付雇に保持された三
方枠を起こして各倒れ防止部材を乗場壁に当接させるこ
とにより転倒防止がはかれるので、この三方枠を乗場出
入口に立てかけておくという仮置きが安全に行える。
【0013】また、かかる据付雇において、前記長尺体
に、前記三方枠への設置に際し、高さ方向に伸長可能な
ジャッキボルトを設ける構成にすれば、三方枠を起立さ
せる際、三方枠の下端よりジャッキボルトを伸ばしてお
くことにより、このジャッキボルトが支点となって三方
枠の下端を傷つけることなく起立させることができ、さ
らに、三方枠の下端とエレベータ出入口の下部に設けら
れる敷居とを連結する際、この連結位置を合わせた後、
ジャッキボルトを回して三方枠を下ろせるので、三方枠
の下端と敷居との連結を容易に行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明のエレベータ三方枠
の据付雇の実施の形態を図に基づいて説明する。図1は
本発明の一実施形態に係わる据付雇を両開きドア用三方
枠に取付けた状態を示す斜視図、図2は本実施形態に係
わる据付雇を片開きドア用三方枠に取付けた状態を示す
斜視図、図3は本実施形態に係わる据付雇を大型三方枠
に取付けた状態を示す斜視図、図4は本実施形態に係わ
る据付雇を拡大して示す斜視図、図5は図1のA部をさ
らに拡大して示す斜視図、図6は本実施形態の据付雇に
より三方枠を運搬する状態を示す側面図、図7は本実施
形態の据付雇で保持した状態で三方枠を起立させる状態
を示す側面図、図8は図7のB部を拡大して示す側面
図、図9は本実施形態の据付雇により保持した状態で三
方枠を仮置きする状態を示す側面図、図10は図9のC
部を拡大して示す側面図、図11は本実施形態の据付雇
により保持した状態で三方枠を位置決めする状態を示す
側面図、図12は三方枠と敷居との連結状態を示す側面
図である。
【0015】図1に示す三方枠1は、上枠2と所定量隔
てて配置した一対の縦枠3とが略コ字形に連結されてい
る。図6において、40は敷居、50は乗場ホール、5
1は昇降路、52は乗場壁、53は建屋床、60は吊り
ロープであり、乗場ホール50および昇降路51間に形
成される乗場出入口に、前記の三方枠1を立設した状態
で配設するようになっている。
【0016】そして、本実施形態の据付雇は、上部雇1
0および下部雇11からなり、上部雇10は、一対の縦
枠3に対して直交するように延びて、一対の縦枠3の下
端部の近傍に配置される長尺体20と、この長尺体20
に設けられる1組の把持部12とを備えている。同様
に、下部雇11も、一対の縦枠3に対して直交するよう
に延びて、一対の縦枠3の上端部の近傍に配置される長
尺体20と、この長尺体20に設けられる1組の把持部
12とを備えている。
【0017】ここで、それぞれの把持部12は、縦枠3
をその後面3a側と前面3b側から挟みつける一対の挟
圧板12a、12bと、縦枠3の奥行き方向(すなわち
図1の上下方向)に摺動可能なスライド部13と、挟圧
板12a、12bをそれぞれ任意の位置で固定可能なス
トッパ14と、一対の挟圧板12a、12bの間隔を調
整するノブ15およびねじ棒16とを備えている。図4
に示すように、このねじ棒16の下端が下方の挟圧板1
2aに回動可能に取付けられるとともに、ねじ棒16の
中間部が上方の挟圧板12bに係合可能である。ノブ1
5およびストッパ14をそれぞれゆるめた状態で上方の
挟圧板12bをねじ棒16から離れる方向へ回転させる
ことにより、ねじ棒16と上方の挟圧板12bとの係合
状態を解除でき、この状態で把持部12への縦枠3の装
着を容易に行える。
【0018】長尺体20には、把持部12と連結する個
所、例えば取付穴21が複数個設けられ、この取付穴2
1に係合する図示しないボルトにより、把持部12が長
尺体20に取付けられており、把持部12を組み替える
ことにより多種の三方枠に対応するように構成されてい
る。また長尺体20は、第1の棒状体20aと第2の棒
状体20bとに分割可能に構成され、第1の棒状体20
aの一端に第1のねじ部22aを形成するとともに、第
2の棒状体20bの一端に前記のねじ部22aと逆方向
の第2のねじ部22bを形成し、これらの第1のねじ部
22aおよび第2のねじ部22bに両端が螺合する連結
部23により、第1の棒状体20aと第2の棒状体20
bとを連結するようになっている。また長尺体20に
は、その長手方向両端からの突出量が変更可能な一対の
倒れ防止部材26が付設され、これら両倒れ防止部材2
6の先端どうしの間隔が乗場出入口の開口幅寸法より大
きく設定できるように構成してある。また長尺体20に
は、三方枠1への設置に際し、高さ方向に伸長可能なジ
ャッキボルト27が設けられている。
【0019】さらに、把持部12が設けられる長尺体2
0の他面側(すなわち図1の下側)には、複数個の運搬
用ローラ30が設けられている。
【0020】この実施形態では、まず三方枠1を組立て
る際、必要な作業スペースを確保して、三方枠1の上部
構成体である上枠2の意匠面に傷が付かないようにする
ため、図示を省略したが作業スペースの床面に木材等を
敷き、この木材等の上に上枠2を置き、この上枠2とそ
れぞれ平行な状態で上部雇10および下部雇11を床に
置く。次いで、把持部12の挟圧板12a、12bの間
隔を広げて、これらの挟圧板12a、12bの間に縦枠
3を挿入した後、ノブ15を締込んで挟圧板12a、1
2bにより縦枠3を挟圧するとともに、ストッパ14を
締込んで挟圧板12a、12bをスライド部13に対し
て固定する。
【0021】このようにして一対の縦枠3の上端部を上
部雇10の把持部12により把持し、前記の縦枠3の下
端部を下部雇11の把持部12により把持した後、一対
の縦枠3間の距離を測定する。その結果、例えば一対の
縦枠3間の距離が所定の寸法と違っていた場合、長尺体
20の連結部23を回すことにより第1の棒状体20a
および第2の棒状体20bの長さが変化し、すなわち長
尺体20が伸縮するので、一対の縦枠3間の距離が調整
可能である。
【0022】上述した手順にて三方枠1を組立てた後、
上部雇10および下部雇11の下側に設けられている運
搬用ローラ30を転動させながら、三方枠1を乗場ホー
ル50まで移送し、図6に示すように、三方枠1の下端
を昇降路51に向けて配置して、上枠2に吊りロープ6
0を取付けるとともに、上部雇10、下部雇11の各長
尺体20の両端よりそれぞれ倒れ防止部材26を引き出
すことにより、これらの倒れ防止部材26の先端どうし
の間隔が乗場壁52の開口幅寸法より大きくなるように
しておく。
【0023】次いで、吊りロープ60を介して三方枠1
を昇降路51側へ引っ張ると、三方枠1が建屋壁52の
方向へ移動して下部雇11の倒れ防止部材26が乗場壁
52に当接し、さらに、吊りロープ60を介して三方枠
1を引っ張ることにより、図7に示すように、下部雇1
1の倒れ防止部材26が乗場壁52に当接した個所を支
点として三方枠1が図7の時計方向に回動し、すなわち
昇降路51側へ起こされる。引き続き吊りロープ60を
介して三方枠1を引っ張ると、図10に示すように、三
方枠1が起立して上部雇10の倒れ防止部材26が乗場
壁52に当接するので、三方枠1が昇降路53内へ倒れ
込むことがない。この際、図7〜図11に示すように下
部雇11のジャッキボルト27が建屋床53に当接する
ので、縦枠3の下端が建屋床53に当接して傷付くこと
がない。
【0024】このようにして三方枠1を乗場出入口で起
立させた後、さらに吊りロープ60を介して三方枠1を
吊上げることにより、この三方枠1は乗場壁52に沿っ
て上昇する。その後、図11に示すように、吊りロープ
60を巻下げて三方枠1を所定の高さに配置して、下部
雇11を手で持ちながら、敷居40にあらかじめ描画し
た図示しないけがき線に三方枠1の下端を位置合わせ
し、ジャッキボルト27を回してその下端を建屋床53
に当接させる。これにより、下部雇11から手を離して
も三方枠1はその位置に保持される。その後、図12に
示すように、吊りロープ60を巻下げるとともにジャッ
キボルト27を回して、三方枠1の下端が建屋床53に
当接するまで三方枠1を下ろし、この状態で三方枠1の
下端を敷居40に連結する。
【0025】次いで、ジャッキボルト27を回してジャ
ッキボルト27の突出量を調整することにより、三方枠
1の倒れを調整した後、三方枠1を乗場壁52に固定し
て三方枠1の据付作業が完了する。その後、把持部12
のノブ15をゆるめてノブ15およびねじ棒16を上方
の挟圧板12bから取外すとともに、この挟圧板12b
をスライドさせて把持部12から離脱させることによ
り、上部雇10および下部雇11をそれぞれ三方枠1か
ら取外すようになっている。
【0026】このように構成した実施形態では、一対の
縦枠3を所望の相対位置関係に保ったまま把持部12に
より把持できるので、これらの一対の縦枠3と上枠2と
を連結して三方枠1を簡単かつ高精度に組立てることが
でき、また、組立てた三方枠1を保持した状態で乗場出
入口で起立させれば、組立精度が劣化する心配もない。
すなわち、一対の縦枠3の長手方向両端部(起立後に上
端部および下端部になる部分)を上部雇10および下部
雇11の各把持部12でそれぞれ把持することにより、
両縦枠3間の距離や各縦枠の鉛直度が高精度に規定で
き、よって上枠2と縦枠3との連結位置にも誤差が生じ
にくくなり、さらに起立させたときに懸念される縦枠3
どうしのねじれも防止できる。
【0027】また、本実施形態では、把持部12の挟圧
板12a、12bが一対の縦枠3の奥行き方向に摺動可
能なスライド部13を有するとともに、挟圧板12a、
12bをそれぞれ任意の位置で固定可能なストッパ14
を備えているので、把持部12により把持可能な一対の
縦枠3の奥行き寸法が1種類に限定されず、縦枠3の奥
行き寸法の異なる三方枠や、図1に示す両開きドアの三
方枠1や、図2に示す片開きドアの三方枠1Aなど、ド
ア形式の異なる多種類の三方枠に適用させることができ
る。さらに、三方枠1を組立てる際、挟圧板12a、1
2bを任意の位置に設定できるので、床に敷かれた木材
等の高さ変化による上枠2の位置変化に対し、縦枠3の
高さ位置を容易に調整できる。
【0028】また、本実施形態では、長尺体20に、把
持部12と連結する個所、すなわち取付穴21を複数設
けて、把持部12を組み替えるようにしたので、多種の
三方枠に対応することができ、さらに、片開きドアの場
合、図2に示すように把持部12を左右いずれかに偏っ
て取付けることにより、片開きドアの開き方向のいずれ
にも対応できる。
【0029】また、本実施形態では、長尺体20の連結
部23を回すことにより、この連結部23に対して第1
の棒状体20aおよび第2の棒状体20bが左右対称に
出入りし、すなわち長尺体20を伸縮するので、一対の
縦枠3間の距離を調整できる。これにより、一対の縦枠
3間の距離や鉛直度を高精度に規定できるため、上枠2
と縦枠3との連結位置にも誤差が生じにくく、組立精度
を一層向上させることができる。さらに、図3に示すよ
うに、両端にねじ部を有する連結補助部材28を備え、
この連結補助部材28を一対の連結部23を介して棒状
体20a、20bに連結することにより、より大型の三
方枠1Bにも対応できる。
【0030】また、本実施形態では、把持部12が設け
られる長尺体20の他面側に、複数個の運搬用ローラ3
0を設けたので、組立てた三方枠1を保持したまま上部
雇10および下部雇11を円滑に移動させることができ
るので、三方枠1の移送作業を容易に行える。
【0031】また、本実施形態では、長尺体20の両端
に設けられる倒れ防止部材26の先端どうしの間隔を乗
場出入口の乗場壁52の開口幅寸法より大きく設定する
ことにより、上部雇10および下部雇11により保持さ
れた三方枠1を起こして各倒れ防止部材26を乗場壁5
2に当接させることにより転倒防止がはかれるので、こ
の三方枠を乗場出入口に立てかけておくという仮置きが
安全に行える。
【0032】また、本実施形態では、三方枠1を起立さ
せる際、三方枠1の下端よりジャッキボルト27を伸ば
しておくことにより、このジャッキボルト27が支点と
なって三方枠1の下端を傷つけることなく起立させるこ
とができ、さらに、三方枠1の下端とエレベータ出入口
の下部に設けられる敷居40とを連結する際、この連結
位置を合わせた後、ジャッキボルト27を回して三方枠
を下ろせるので、三方枠1の下端と敷居40との連結を
容易に行える。
【0033】また、本実施形態では、保持部12のノブ
15およびストッパ14をそれぞれゆるめた状態で上方
の挟圧板12bをねじ棒16から離れる方向へ回転させ
ることにより、ねじ棒16と上方の挟圧板12bとの係
合状態を解除できるので、この状態で把持部12への縦
枠3の装着を容易に行える。
【0034】なお、本実施形態では、三方枠1を引き上
げるために吊りロープ60を備えたが、この吊りロープ
60の代わりにチェーンブロックやウインチ等の揚重装
置を備えてもよい。
【0035】
【発明の効果】以上のように構成したので、本発明によ
れば、一対の縦枠を所望の相対位置関係に保ったまま把
持部により把持できるので、これらの一対の縦枠および
上枠の連結位置の誤差を生じることなく三方枠を組立て
ることができ、また、組立てた三方枠を保持した状態で
乗場出入口で起立させることにより、縦枠どうしのねじ
れも防止でき、組立精度を良好なものに保つことができ
る。したがって、三方枠を据付現場で精度よく簡単に組
立てられるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる据付雇を両開きド
ア用三方枠に取付けた状態を示す斜視図である。
【図2】本実施形態に係わる据付雇を片開きドア用三方
枠に取付けた状態を示す斜視図である。
【図3】本実施形態に係わる据付雇を大型三方枠に取付
けた状態を示す斜視図である。
【図4】本実施形態に係わる据付雇を拡大して示す斜視
図である。
【図5】図1のA部をさらに拡大して示す斜視図であ
る。
【図6】本実施形態の据付雇により三方枠を運搬する状
態を示す側面図である。
【図7】本実施形態の据付雇により保持した状態で三方
枠を起立させる状態を示す側面図である。
【図8】図7のB部を拡大して示す側面図である。
【図9】本実施形態の据付雇により保持した状態で三方
枠を仮置きする状態を示す側面図である。
【図10】図9のC部を拡大して示す側面図である。
【図11】本実施形態の据付雇により保持した状態で三
方枠を位置決めする状態を示す側面図である。
【図12】三方枠と敷居との連結状態を示す側面図であ
る。
【符号の説明】 1 三方枠 1A 片開きドア用三方枠 1B 大型三方枠 2 上枠 3 縦枠 10 上部雇 11 下部雇 12 把持部 12a、12b 挟圧板 13 スライド部 14 ストッパ 20 長尺体 20a 第1の棒状体 20b 第2の棒状体 21 取付穴 22a 第1のねじ部 22b 第2のねじ部 23 連結部 26 倒れ防止部材 27 ジャッキボルト 30 ローラ 52 乗場壁

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上枠と一対の縦枠とが略コ字形に連結さ
    れて乗場出入口に配設されるエレベータ三方枠の据付雇
    において、 所定量隔てて配置した前記一対の縦枠に対して直交する
    ように延びて、前記一対の縦枠の下端部および上端部の
    各近傍に配置される2本の長尺体と、この2本の長尺体
    にそれぞれ設けられ、前記一対の縦枠をその前面側と後
    面側から挟みつけて把持する2組の把持部とを備えたこ
    とを特徴とするエレベータ三方枠の据付雇。
  2. 【請求項2】 前記把持部が、前記縦枠の奥行き方向に
    摺動可能なスライド部を有するとともに、前記把持部を
    任意の位置で固定可能なストッパを備えたことを特徴と
    する請求項1記載のエレベータ三方枠の据付雇。
  3. 【請求項3】 前記長尺体に、前記把持部と連結する個
    所を複数設けて、前記把持部を組み替えることにより多
    種の三方枠に対応するようにしたことを特徴とする請求
    項1記載のエレベータ三方枠の据付雇。
  4. 【請求項4】 前記長尺体を第1の棒状体と第2の棒状
    体とに分割可能に構成し、前記第1の棒状体の一端に第
    1のねじ部を形成するとともに、前記第2の棒状体の一
    端に前記ねじ部と逆方向の第2のねじ部を形成し、これ
    らの第1のねじ部および第2のねじ部に両端が螺合して
    前記第1の棒状体と第2の棒状体と連結する連結部を設
    けたことを特徴とする請求項3記載のエレベータ三方枠
    の据付雇。
  5. 【請求項5】 前記把持部が設けられる前記長尺体の他
    面側に、複数個の運搬用ローラを設けたことを特徴とす
    る請求項1記載のエレベータ三方枠の据付雇。
  6. 【請求項6】 前記長尺体に、その長手方向両端からの
    突出量が変更可能な一対の倒れ防止部材を付設し、これ
    ら両倒れ防止部材の先端どうしの間隔が前記乗場出入口
    の開口幅寸法より大きく設定できるように構成したこと
    を特徴とする請求項1記載のエレベータ三方枠の据付
    雇。
  7. 【請求項7】 前記長尺体に、前記三方枠への設置に際
    し、高さ方向に伸長可能なジャッキボルトを設けたこと
    を特徴とする請求項1記載のエレベータ三方枠の据付
    雇。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008507462A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 レガム,スティーブン ジー. 旋回ロック機構

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JP2008507462A (ja) * 2004-07-23 2008-03-13 レガム,スティーブン ジー. 旋回ロック機構

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