JPH11278011A - カ―カスプライ内に非撚鋼フィラメントのストランドを含むラジアルタイヤ - Google Patents

カ―カスプライ内に非撚鋼フィラメントのストランドを含むラジアルタイヤ

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JPH11278011A
JPH11278011A JP11041491A JP4149199A JPH11278011A JP H11278011 A JPH11278011 A JP H11278011A JP 11041491 A JP11041491 A JP 11041491A JP 4149199 A JP4149199 A JP 4149199A JP H11278011 A JPH11278011 A JP H11278011A
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filament
carcass ply
strand
filaments
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JP11041491A
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Anand Waman Bhagwat
アナンド・ワマン・バグワット
Amit Prakash
アミット・プラカシュ
Terry Kenneth Woods
テリー・ケネス・ウッズ
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Goodyear Tire and Rubber Co
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Publication date
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    • D07B1/062Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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    • B60C9/0007Reinforcements made of metallic elements, e.g. cords, yarns, filaments or fibres made from metal
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 強度を犠牲にすることなくタイヤを軽量化す
る。 【解決手段】 カーカスプライが非撚フィラメントの鋼
ストランドのゴム化層を含む、空気入りラジアルタイヤ
を提供する。本発明の空気入りラジアルタイヤは、
(a)軸方向に間隔をあけて離れている一対の環状ビー
ド;並びに(b)タイヤ幅が最大の位置のタイヤ円周方
向で測定したとき、1インチ当たり4〜50本となるよ
うに配列された鋼ストランドの層を含む、ビード間に伸
びている少なくとも1つのカーカスプライ、ここで、
(1)各ストランドは2〜12のフィラメントを有し;
(2)各フィラメントの直径は0.05〜0.4mmで
あり;(3)各フィラメントの引っ張り強さは少なくと
も(3000MPa−(2000×D))×95%(D
はmmでのフィラメント直径である)であり;及び
(4)各ストランド内のフィラメントは撚られていな
い;を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤのカーカス
プライ内に非撚鋼フィラメントのストランドを含むラジ
アルタイヤに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、乗用車および軽トラックに用い
られるラジアル空気入りタイヤのカーカスには、ポリエ
ステルフィラメントが埋め込まれている。これらのフィ
ラメントは、カーカスプライの強度を高めるためにコー
ドに編まれている。ガラス繊維またはポリエステルでで
きたモノフィラメントをタイヤに用いることも知られて
いる。しかしながら、これらの合成ポリマーの固有の性
質のため、カーカスに必要とされる強度要件は満たされ
ていない。従って、商業的には、ポリエステルコードの
カーカスにおける使用が普及している。都合の悪いこと
には、コードをカーカス内に用いると、コードによって
タイヤの重量は増加する。自動車製造業者は常に車の単
位燃料当たり走行距離を高めることを望んでいるので、
強度を犠牲にすることなくタイヤをより軽くすることが
大いに求められている。
【0003】たいていの乗用車および軽トラックのタイ
ヤの場合、最低カーカス強度が1700N/cmである
ことが求められる。同時に、曲げ応力を低く維持するに
はフィラメント直径が0.35mm以下であると有利で
ある。これらの制限の下で、ゴムの被覆範囲に対して満
足なリベットを維持するために、いくつかのフィラメン
トを一緒にケーブルにしたりあるいは束ねなければなら
ない。しかしながら、フィラメントをケーブルにすると
モジュラスが低下する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、モジュラスを
最大にしかつ十分なフィラメントを収容することが、本
発明の目的である。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、非撚鋼フィラ
メントの鋼ストランドの層を含むカーカスプライを有す
る空気入りラジアルタイヤに関する。本発明の利点に
は、優れた取り扱い性とカーカスプライコードの一般に
高いモジュラスおよび温度安定性とが維持されるばかり
でなく、重量に関して有意な変化がないタイヤであると
いうことが含まれる。
【0006】本発明の空気入りラジアルタイヤは、
(a)軸方向に間隔をあけて離れている一対の環状ビー
ド;並びに(b)タイヤ幅が最大の位置のタイヤ円周方
向で測定したとき、1インチ当たり4〜50本となるよ
うに配置された鋼ストランドの層を含む、ビード間に伸
びている少なくとも1つのカーカスプライ、ここで、 (1)各ストランドは2〜12のフィラメントを有し; (2)各フィラメントの直径は0.05〜0.4mmで
あり; (3)各フィラメントの引っ張り強さは少なくとも(3
000MPa−(2000×D))×95%(Dはmm
でのフィラメント直径である)であり;及び (4)各ストランド内のフィラメントは撚られていな
い;を含む。
【0007】明細書中において、”軸方向の”および”
軸方向に”とは、タイヤの回転軸に対して平行なライン
または方向のことをいう。
【0008】”ビード”とは、プライコードに結合した
またはこれらに包まれた、そしてフリッパー、チッパ
ー、エイペックス、トウガードおよびチェイファーのよ
うな他の強化材料と共にまたはこれらなしで、タイヤリ
ム設計に合うように成形された、環状引っ張り部材を含
むタイヤの部分を意味する。
【0009】”ベルト構造物”とは、トレッドの下にあ
り、ビードに固定されていない、そして左右いずれのコ
ード角度もタイヤの赤道面(EP)に対して約10〜約
30°である、平行コードのプライの少なくとも2つの
ゴム強化環状層を意味する。
【0010】”カーカス”とは、ベルト構造物、トレッ
ドおよびアンダートレッドとは別の、ビードを含むタイ
ヤ構造物を意味する。カーカスプライには、エラストマ
ー物質に埋め込まれた非撚フィラメントのストランドま
たは強化コードが含まれ、これらの部材は単一体である
と見なされる。”カーカスプライの主要部分”とは、ビ
ードコアー間に伸びているカーカスプライの部分を意味
する。
【0011】”コード”とは、無限大未満の撚りの長さ
を有する1つ以上のフィラメント/線材を撚り合わせる
によって形成された、1つ以上の強化部材を意味する。
【0012】”クラウン”とはタイヤトレッドの幅の範
囲内のタイヤ部分を意味する。”赤道面(EP)”と
は、タイヤの回転軸に対して垂直な、かつタイヤのトレ
ッドの中心を通り抜ける面を意味する。
【0013】”荷重範囲”とは、The Tire and Rim Ass
ociation, Inc., 1995 Year Bookの表で定義されるよう
な具体的な種類のサービスに用いられる一定のタイヤに
対する荷重および空気圧範囲を意味する。
【0014】”プライ”とは、ゴム被覆された平行フィ
ラメントまたはコードの連続層を意味する。
【0015】”空気入りタイヤ”とは、ビード、カーカ
スプライおよびトレッドを有する一般に円環体形(通常
は開放円環体)の積層した機械的構造物を意味する。
【0016】”トレッド”とは、タイヤケーシングに結
合したとき、タイヤを普通に膨張させたときにかつ通常
の荷重の下で道路に接するタイヤ部分を含む、成形ゴム
部材を意味する。
【0017】”接頭文字”は、The Tire and Rim Assoc
iation, Inc., 1995 Year Bookで使用かつ定義されてい
るものを意味する。
【0018】”半径方向の”および”半径方向に”と
は、タイヤを通り抜ける回転軸から半径方向に垂直な方
向を意味するのに用いる。
【0019】”ラジアル−プライタイヤ”とは、ビード
からビードに伸びているカーカスプライ強化材がタイヤ
の赤道面に対して75°〜105°の角度で置かれてい
る、ベルトの付いたまたは円周方向に制限が加えられた
空気入りタイヤを意味する。
【0020】”リベット”とは、層中のコードまたはス
トランド間のオープンスペースを意味する。
【0021】”引っ張り強さ”は、鋼線材製品に適用さ
れるASTM E8M−93によって測定する。
【0022】図1および2を参照して、本発明の空気入
りタイヤ10を説明する。”空気入りタイヤ”とは、ビ
ード、カーカスプライおよびトレッドを有する一般に円
環体形(通常は開放円環体)の積層した機械的構造物を
意味する。自動車の車輪に取り付けるとき、そのトレッ
ドを通してタイヤはけん引力を提供し、そして自動車の
荷重を支える流体を含む。さらに詳しくは、本発明は、
ラジアル−プライタイヤに関する。ラジアル−プライタ
イヤとは、ビードからビードに伸びているカーカスプラ
イ強化材がタイヤの赤道面に対して75°〜105°の
角度で置かれている、ベルトの付いたまたは円周方向に
制限が加えられた空気入りタイヤを意味する。
【0023】空気入りタイヤ10は、非撚フィラメント
の鋼ストランドが多数組み込まれたカーカスプライ12
を有する。本発明をより大きなタイヤに用いるのが望ま
しいとき、2つ以上のカーカスプライを用いうる。
【0024】空気入りタイヤ10は、軸方向に間隔をあ
けて離れている一対の環状ビード14、16を有する。
カーカスプライ12はビード14、16の間に伸びてい
る。空気入りタイヤ10は、カーカス12のクラウン上
に配置された一般的なトレッド18を有する。空気入り
タイヤ10は少なくとも2つのベルト20、22を含む
ベルト構造物を有する。図1および2に示すおよびここ
で説明する具体的なベルト構造物は、好ましい態様にお
いて用いられる例にすぎず、本発明を実施する一方で、
タイヤの設計者は具体的なタイヤの性能要件によりどの
ような配列のベルトプライを用いてもよいことは無論の
ことである。例えば、より大きなタイヤをラジアル軽ト
ラック用に組み立てる場合、3つ以上のベルトを用いて
もよい。さらに、ベルトプライ内のコードはレーヨン、
ポリエステル、ガラス繊維、アラミド、鋼線材等でもよ
い。好ましくは、コードは鋼線材である。一般的な直径
およびコードを本発明に用いうる。
【0025】タイヤがチューブレスの種類のものである
なら、実質的に空気不透過性の層24は、カーカスプラ
イ12の内側に配置され、タイヤ10およびリムアセン
ブリー(図示せず)により閉ざされる体積によって定め
られる膨張室に接する。最も好ましくは、バリヤー層
(図示せず)を空気不透過性層24とカーカスプライ1
2との間に配置する。バリヤープライは、空気不透過性
層を、カーカスプライ12の非撚フィラメントの鋼スト
ランドが埋め込まれているエラストマー層から隔てる働
きをする。エラストマー側壁26、28はカーカス構造
物の軸方向に外側に配置される。
【0026】カーカスプライ12は、タイヤ幅が最大
(MW)の位置のタイヤ円周方向で測定したとき、1イ
ンチ当たり約4〜約50本となるように配列させた非撚
フィラメントの鋼ストランド30の層を有する。好まし
くは、鋼ストランド30の層は、タイヤ幅が最大(M
W)の位置で1インチ当たり約7〜約15本となるよう
に配列させる。特に好ましいタイヤでは、鋼ストランド
30の層は、タイヤ幅が最大(MW)の位置で1インチ
当たり約8〜約14本となるように配列させる。1イン
チ当たりの本数の上記計算は、ストランドの直径、フィ
ラメントの直径、ストランドの強度、フィラメントの強
度、リベットおよびカーカスプライに対する実際の強度
要件の範囲による。例えば、1インチ当たりの本数が多
いということは、一定の強度に対してより小さな直径の
ストランドが使用されることであり、これに対して、1
インチ当たりの本数が少ないということは、同じ強度に
対してより大きな直径のストランドが使用されることで
ある。あるいは、直径が一定のストランドを使用するこ
とを選択するのならば、フィラメントの引っ張り強さに
よって、1インチ当たりより多くのまたはより少ない本
数を用いなければならない。
【0027】ストランド中の各フィラメントの直径は
0.05〜0.4mmである。好ましくは、各ストラン
ドの直径は0.15〜0.3mmである。
【0028】各ストランド中のフィラメントの数は2〜
12フィラメントである。好ましくは、各ストランド中
のフィラメントの数は3〜7である。
【0029】本発明で用いるストランドは非撚フィラメ
ントを有しているので、そのようなフィラメントは互い
に移行しうる。しかしながら、全てのフィラメントは互
いに実質的に平行である。従って、ストランドの断面の
形状(円周方向において測定した)はプライに沿って変
化する。例えば、図2の位置Aでは、非撚フィラメント
6本のストランドの断面の形状は図3に示す通りであ
る。図3に示すように、ストランド40は6本のフィラ
メント42、44、46、48、50および52を含
む。図2の位置Bでは、非撚フィラメント6本のストラ
ンドの断面の形状は図4に示す通りである。図4に示す
ように、ストランド40は6本のフィラメント42、4
4、46、48、50および52を含む。図2の位置C
では、非撚フィラメント6本のストランドの断面の形状
は図5に示す通りである。図5に示すように、ストラン
ド40は6本のフィラメント42、44、46、48、
50および52を含む。
【0030】本発明の空気入りタイヤ10は、各々が高
い引っ張り強さ値を有する非撚フィラメントのストラン
ドを用いることを特徴とする。ストランドに用いるため
の各フィラメントは、少なくとも(3000MPa−
(2000×D))×95%(Dはmmでのフィラメン
トの直径である)の引っ張り強さを有する。好ましく
は、各フィラメントの引っ張り強さは少なくとも(40
80MPa−(2000×D))×95%である。実際
には、(4400MPa−(2000×D))×95%
を越える引っ張り強さを用いることができる。当業者に
は知られているように、個々のフィラメントの引っ張り
強さはASTM E8M−90aにより一般に測定され
る。
【0031】上で定義した引っ張り強さを生じる冶金学
的態様は多数ある。そのような強さを得る1つの方法
は、米国特許第4,960,473号および第5,06
6,455号(参照することによってその全てをここに
記載されたものとする)で開示されているような適当な
方法および合金を、1種以上の以下の元素と共に微量合
金化した鋼ロッドと組み合わせることによるものであ
る:Ni、Cr、Nb、Si、Mo、Mn、Cu、C
o、VおよびB。好ましい化学組成を重量%で以下に示
す: C 0.70〜1.0 Mn 0.30〜0.50 Si 0.10〜0.30 Cr 0〜0.4 V 0〜0.1 Cu 0〜0.5 Ni 0〜0.5 Co 0〜0.1 残部は鉄および残留物である。得られたロッドをその
後、適切な引っ張り強さに延伸する。
【0032】ストランド30に用いるための鋼フィラメ
ントの他の重要な性質は、線材の全体伸び率が25cm
のゲージ長さにわたって少なくとも2%でなければなら
ないことである。全体伸び率はASTM E8M−90
aにより測定する。好ましくは、全体伸び率は約2〜4
%である。特に好ましい全体伸び率は約2.3〜約3.
0%である。
【0033】ストランドに用いるための鋼フィラメント
の捩り値は、線材の直径の200倍のゲージ長さで、少
なくとも20回転にすべきである。一般に、捩り値は約
20〜約100回転である。好ましくは、捩り値は約3
0〜約80回転であり、約35〜55回転が特に好まし
い。捩り値は、線材の直径の200倍の試験長さを用い
て、ASTM試験法E558−83により測定する。
【0034】ストランドに用いうる鋼フィラメントの代
表的な種類は、引っ張り強さ3,650メガパスカルお
よび直径0.20mmの南アフリカ特許第91/213
4号に開示されているフィラメントである。
【0035】カーカスプライ12の鋼ストランド30
は、タイヤの赤道面(EP)を75°〜105°の角度
で横切る。好ましくは、鋼ストランドはEPを82°〜
98°の角度で横切る。タイヤが単一カーカスプライを
有し、そしてカーカスプライが鋼ストランドを有すると
き、好ましい範囲は89°〜91°である。空気入りタ
イヤ10が2つのカーカスプライを有し、そのうちの一
方のカーカスプライが鋼ストランドを有するとき、一方
のカーカスプライの鋼ストランドはEPを85°〜95
°の右角度で横切り、他方のカーカスプライのコードま
たはフィラメントはEPを85°〜95°の反対すなわ
ち左角度で横切る。
【0036】図6に示す本発明の1つの態様は、2つの
カーカスプライ62、64を有する空気入りタイヤ60
である。そのような態様において、鋼ストランドは外側
のカーカスプライ64内にあり、内側のカーカスプライ
62は別の強化材によって強化されている。内側のカー
カスプライ62はレーヨン、ポリエステル、ナイロン、
ガラス繊維またはアラミドで強化されうる。好ましい強
化材はレーヨンまたはナイロンである。空気入りタイヤ
10は、軸方向に間隔をあけて離れている一対の環状ビ
ード66、68を有する。空気入りタイヤは、タイヤの
クラウン上に配置された一般的なトレッド70を有す
る。図6の具体的なタイヤ60では、少なくとも4つの
ベルト72、74、76、78を含むベルト構造物が示
されている。図2のタイヤ10と同様に、図6のタイヤ
60がチューブレスの種類のものであるなら、これは実
質的に空気不透過性の層80を有し、この層は、カーカ
スプライ62の内側に配置され、タイヤ60およびリム
アセンブリー(図示せず)により閉ざされた体積によっ
て定められる膨張室に接する。エラストマー側壁82、
84はカーカス構造物の軸方向に外側に配置される。
【0037】ここに記載のように非撚フィラメントの鋼
ストランドをカーカスプライに用いることは、一般的な
乗用車のラジアルタイヤ並びにレーシングカー用のタイ
ヤ、農業車用のタイヤ、モーターサイクル、小型または
中型トラック用タイヤ、およびレジャー車用タイヤに適
用しうる。本発明の空気入りタイヤは、乗用車用タイヤ
および中型ないし軽トラック用タイヤ向けであるのが好
ましい。
【0038】本発明の空気入りタイヤは様々な荷重範囲
用に設計しうる。例えば、荷重範囲はA,B,C,Dま
たはEである。好ましくは、荷重範囲はEである。
【0039】本発明の空気入りタイヤは、様々な荷重お
よび空気圧を必要とする設計サービス条件に基づく種々
の接頭文字によって示しうる。例えば、タイヤはAT、
LT、P、およびSTによって示しうる。
【0040】本発明を説明するために特定の代表的な態
様および詳細を示したが、本発明の精神または範囲から
逸脱することなく様々な変更を行いうることは当業者に
とって明らかなことである。
【0041】図1および2による空気入りラジアルプラ
イタイヤはサイズP235/75R15で製造した。単
一カーカスプライに用いた鋼ストランドは4本の非撚フ
ィラメントを有していた。各フィラメントは引っ張り強
さが3,950メガパスカル、直径が0.22mm、伸
び率が2.2%、捩り値が50回転、ゲージ長さが鋼フ
ィラメントの直径の200倍であった。カーカスプライ
の鋼ストランドは赤道面に対して90°で配向してい
た。ストランドは、タイヤ幅が最大の位置のタイヤの円
周方向で測定して、1インチ当たり9本となるように配
列させた。ベルト構造物はトレッドの下にあり、かつタ
イヤの赤道面に対して左右いずれのコード角度も24°
である、鋼コードの2つのプライ(2×0.30mm)
を有していた。
【0042】比較試験では、空気入りラジアルタイヤ
は、2つのカーカスプライ内にポリエステルコードを用
いてサイズP235/75R15で製造した。ゴムがカ
ーカスプライ強化材を被覆する以外は、この対照タイヤ
の他の全ての特徴は、鋼ストランドを用いるタイヤと同
じであった。以下の表に、各タイヤのいくつかの物理的
性質および各タイヤのタイヤ構造を示す。
【0043】
【表1】
【0044】上記のデータから分かるように、有意な利
点は、ポリエステルコードに比べて、鋼ストランドのモ
ジュラス値を有するカーカスプライ強化材を用いること
により認められる。撚った鋼コードを越える、非撚フィ
ラメントを有する鋼ストランドの1つの利点は、ケーブ
リング工程による強度の公知の損失が避けられることで
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】空気入りタイヤの部分断面図である。
【図2】ラジアルカーカスタイヤの半径方向の横断面図
である。
【図3】図2の位置Aにおける鋼ストランドの部分的断
面図である。
【図4】図2の位置Bにおける鋼ストランドの部分的断
面図である。
【図5】図2の位置Cにおける鋼ストランドの部分的断
面図である。
【図6】ラジアルカーカスタイヤの半径方向の横断面図
である。
【符号の説明】
10、60 空気入りタイヤ 12、62、64 カーカスプライ 14、16、66、68 ビード 18、70 トレッド 20、21、72、74、76、78 ベルト 24、80 空気不透過性層 26、28、82、84 エラストマー性側壁 30、40 ストランド 42、44、46、48、50、52 フィラメント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 590002976 1144 East Market Stre et,Akron,Ohio 44316− 0001,U.S.A. (72)発明者 アミット・プラカシュ アメリカ合衆国オハイオ州44236,ハドソ ン,ケズウィック・ドライブ 105 (72)発明者 テリー・ケネス・ウッズ アメリカ合衆国オハイオ州44708,カント ン,イーストハム・サークル 6939

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気入りラジアルタイヤであって、
    (a)軸方向に間隔をあけて離れている一対の環状ビー
    ド;並びに(b)タイヤ幅が最大の位置のタイヤ円周方
    向で測定したとき、1インチ当たり4〜50本となるよ
    うに配列された鋼ストランドの層を含む、ビード間に伸
    びている少なくとも1つのカーカスプライ、ここで、 (1)各ストランドは2〜12のフィラメントを有し; (2)各フィラメントの直径は0.05〜0.4mmで
    あり; (3)各フィラメントの引っ張り強さは少なくとも(3
    000MPa−(2000×D))×95%(Dはmm
    でのフィラメント直径である)であり;及び (4)各ストランド内のフィラメントは撚られていな
    い;を特徴とする、前記の空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 各フィラメントが少なくとも (4080MPa−(2000×D))×95% の引っ張り強さを有する、請求項1に記載の空気入りタ
    イヤ。
  3. 【請求項3】 各ストランド内のフィラメントの数が3
    〜7であり、各フィラメントの直径が0.15〜0.3
    0mmである、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 タイヤが2つのカーカスプライを有し、
    一方のカーカスプライはストランドで強化されており、
    他方のカーカスプライはストランドで強化されておら
    ず、そしてストランドで強化されていないカーカスプラ
    イは、ポリエステル、ポリアミドおよびレーヨンよりな
    る材料の群から選択される非金属フィラメントで強化さ
    れている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
JP11041491A 1998-02-19 1999-02-19 カ―カスプライ内に非撚鋼フィラメントのストランドを含むラジアルタイヤ Pending JPH11278011A (ja)

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