JPH11277715A - 樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製造法 - Google Patents

樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製造法

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JPH11277715A
JPH11277715A JP8166498A JP8166498A JPH11277715A JP H11277715 A JPH11277715 A JP H11277715A JP 8166498 A JP8166498 A JP 8166498A JP 8166498 A JP8166498 A JP 8166498A JP H11277715 A JPH11277715 A JP H11277715A
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JP8166498A
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Keizo Hirai
圭三 平井
Toichi Sakata
淘一 坂田
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Showa Denko Materials Co Ltd
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Hitachi Chemical Co Ltd
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  • Screen Printers (AREA)
  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 、高解像度で、厚膜の形成性、連続印刷性に
優れた樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製造法を提供
する。 【解決手段】 被印刷体との接触面の面粗さが、少なく
とも5カ所で測定したJIS B 0601準拠のRa
の最大値が0.05〜0.2μm、少なくとも5カ所で
測定したJIS B 0601準拠のRmaxの最大値が
0.3〜1.5μmであるメッシュレスメタル版を被印
刷体に重ね、スキージを版表面に接触しないように移動
させて樹脂ペーストを版上に延展し、次いで、版表面に
接触した状態でスキージを移動させて樹脂ペーストを被
印刷体に印刷することを特徴とする樹脂ペーストのスク
リーン印刷物の製造法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品や半導体
装置の製造に用いられる樹脂ペーストのスクリーン印刷
物の製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】配線板、フレキシブルなテープ状基板、
半導体、セラミック基板、それらに形成される回路又は
それらに搭載される電子部品上に絶縁保護膜、接着剤、
電極、導電性回路又は抵抗回路等を形成するための材料
として、樹脂成分とフィラーを含む印刷ペーストが用い
られている。通常これらのペーストの粘度は数Pa・s
から数十Pa・sのものが多い。これらの印刷ペースト
は、メッシュに乳剤を付け、乳剤に所望のパターン穴を
形成して作製されたメッシュ版を通して被印刷体にスク
リーン印刷される。具体的な印刷方法を以下に順をおっ
て示す。1)メッシュ版を被印刷体の上に例えば0.5
〜2mm離して配置する。2)メッシュ板の端部にペー
ストを置き、メッシュ版に接触しないようにスキージ
(例えば金属製の板)を移動させて版をペーストで覆
う。3)次いで、版がたわんで被印刷体に接触するまで
別のスキージ(例えばウレタン製の板)を押し付けなが
らそのスキージを移動する。この時ペーストはスキージ
の進行方向側でメッシュ及びパターン穴を通過して被印
刷体に接触する。4)版上をスキージが通過した後、版
の張力により版は自然に被印刷体から離れて被印刷体上
にパターン形状のペーストが残る、すなわち印刷され
る。
【0003】最近になって、パターンのライン/スペー
スを狭く、すなわち高解像度で、かつ厚膜を印刷したい
という要求が強くなっているが、印刷だれが小さく、に
じみなく厚膜を形成しようとすると、必然的にペースト
は高粘度化しなければならない。しかし、高粘度ペース
トはメッシュに目詰まりし易く、乳剤のパターン穴側壁
にも付着残存し易い。また、当然この傾向は版の厚みが
厚いほど顕著になるので、高解像度で、かつ厚い膜を安
定して何十ショット、何百ショットと連続して印刷でき
ないという問題がある。なお、印刷だれとは、印刷され
たパターンの周辺部がだれてパターン断面端部が傾斜を
持つことであり、だれの長さ(パターンを上から観察し
たときパターンの上面の端からパターンの下面の端まで
の距離)は小さいほど解像性の点で好ましい。また、に
じみとは、被印刷体表面をペーストの薄層が進展するこ
とであり、その薄層は被印刷体とメッシュ板の間をペー
ストが侵入することにより生成する。このにじみは全く
ないことが好ましい。いずれもパターンを上方から顕微
鏡で観察することで評価できる。
【0004】一方、スクリーン印刷用版としては、メタ
ル製の薄板にパターン形状の穴を設けたメッシュレスメ
タル版と呼ばれるものがあり、はんだクリームと呼ばれ
るはんだ粒子を含んだペーストの印刷に用いられてい
る。はんだ粒子は、前記した低粘度ペーストに含まれる
ようなフィラーと比較するとはるかに大きく、また、粘
度も数十Pa・s程度と比較的高粘度であるため、メッ
シュ版で印刷しようとするとたちまち目詰まりを起こし
てしまう。メッシュレスメタル版を用いる印刷では、被
印刷体にメッシュレスメタル版を接触するように重ね、
次いでスキージを移動させてこの1回の移動でペースト
を印刷する。
【0005】上記のメッシュレスメタル版によるはんだ
ペーストの印刷における最大の問題点は、パターン穴側
壁へのペースト付着であり、数ショット印刷すれば版を
洗浄しない限り印刷できなくなる場合もある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題を解決し、高解像度で、厚膜の形成性、連続印刷
性に優れた樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製造法を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、被
印刷体との接触面の面粗さが、少なくとも5カ所で測定
したJIS B 0601準拠のRaの最大値が0.0
5〜0.2μm、少なくとも5カ所で測定したJIS
B 0601準拠のRmaxの最大値が0.3〜1.5μ
mであるメッシュレスメタル版を被印刷体に重ね、スキ
ージを版表面に接触しないように移動させて樹脂ペース
トを版上に延展し、次いで、版表面に接触した状態でス
キージを移動させて樹脂ペーストを被印刷体に印刷する
ことを特徴とする樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製
造法を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるスクリーン印
刷用の樹脂ペーストは、有機溶剤、樹脂結合材及びフィ
ラーよりなるものが好ましく用いられる。
【0009】有機溶剤として一般的なものは、例えばN
−メチルピロリドン、ジメチルアセトアミド、ジメチル
ホルムアミド、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テ
トラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン、1,3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン等の含窒素化合物、スルホ
ラン、ジメチルスルホキシド等の硫黄化合物、γ−ブチ
ロラクトン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクト
ン、γ−ヘプタラクトン、α−アセチル−γ−ブチロラ
クトン、ε−カプロラクトン等のラクトン類、ジオキサ
ン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチレングリコール
ジメチル(又はジエチル、ジプロピル、ジブチル)エー
テル、トリエチレングリコールジメチル(又はジエチ
ル、ジプロピル、ジブチル)エーテル、テトラエチレン
グリコールジメチル(又はジエチル、ジプロピル、ジブ
チル)エーテル等のエーテル類、メチルエチルケトン、
メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフ
ェノン等のケトン類、ブタノール、オクチルアルコー
ル、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリ
コールモノメチル(又はモノエチル)エーテル、トリエ
チレングリコールモノメチル(又はモノエチル)エーテ
ル、テトラエチレングリコールモノメチル(又はモノエ
チル)エーテル等のアルコール類、フェノール、クレゾ
ール、キシレノール等のフェノール類、酢酸エチル、酢
酸ブチル、エチルセロソルブアセテート、ブチルセロソ
ルブアセテート等のエステル類、トルエン、キシレン、
ジエチルベンゼン等の炭化水素類などがある。SUS製
メッシュとアクリル系樹脂製乳剤よりなる一般的なスク
リーン印刷版においては、例えばN−メチルピロリドン
等を用いると乳剤が膨潤する等の不都合が生じるが、本
発明のごとくSUS、ニッケル又はニッケル合金等から
なるメタル版を用いる場合、印刷用の樹脂ペーストに使
用される有機溶剤に特に制限はない。なお、スキージに
ついては、メタル製スキージ又はメタル製スキージにポ
リイミド系樹脂等をコートしたもの又はゴム硬度の高い
シリコンゴム製スキージ等を用いることが好ましい。
【0010】樹脂ペーストに使用される樹脂結合材につ
いても、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ポリイミド、
ポリアミド、ポリアミドイミド等何等の制限もなく使用
可能であるが、耐熱性を要求される用途にはポリイミド
又はポリアミドイミドを用いることが好ましい。
【0011】スクリーン印刷用の樹脂ペーストには、チ
キソ性を付与するためにフィラーが加えられているが、
このフィラーについても特に制限はなく、無機質又は有
機質、導電性又は非導電性、用途によっていずれのフィ
ラーも使用できる。非導電性無機質フィラーとしては、
例えばシリカ粉、アルミナ粉、タルク粉、炭酸カルシウ
ム粉、硫酸バリウム粉、窒化硼素粉等が、導電性無機質
フィラーとしては、例えば炭素粉、黒鉛粉、銅粉、銀
粉、金粉、白金粉、パラジウム粉、ニッケル粉又はこれ
ら金属の合金粉等が使用できる。また、耐熱性有機質フ
ィラーとしては、ポリイミド樹脂粒子、ポリアミドイミ
ド樹脂粒子、ポリアミド樹脂粒子、ベンゾグアナミン樹
脂粒子、エポキシ樹脂粒子等が使用できる。
【0012】本発明において用いられる樹脂ペーストと
しては、回転粘度計を用いて0.5rpmで測定した粘
度が50Pa・s以上である高粘度ペーストが好ましく
用いられる。粘度が50Pa・s未満であると厚膜の印
刷パターンを形成したときにだれが発生しやすくなる。
樹脂ペーストの粘度は400Pa・s以下が好ましく、
特に好ましい粘度は150〜300Pa・sである。
【0013】本発明で使用するメッシュレスメタル版
は、その材質及び作製法に特に制限はないが、被印刷体
と接触する側の版面の面粗さは、少なくとも5カ所で測
定したJIS B 0601準拠のRaの最大値が0.
05〜0.2μm、少なくとも5カ所で測定したJIS
B 0601準拠のRmaxの最大値が0.3〜1.5
μmであるものが好ましく用いられる。Raの最大値が
0.2μmを超える場合又はRmaxの最大値が1.5μ
mを超える場合のいずれにおいても、ペーストを印刷し
た後、版と被印刷体を離すまでに時間をかけると、毛細
管現象によってペーストのにじみが発生してしまう。逆
に、Raの最大値が0.05μm未満又はRmaxの最大値
が0.3μm未満の場合には、特に被印刷体の表面形状
が鏡面に近いと、印刷時に版と被印刷体が貼り付いてし
まい、離版がスムースに行われなくなってしまう。この
ため、例えばSUS製薄板にパターン形状の穴をあけて
版を作製する場合には、そのSUS製薄板の少なくとも
被印刷体と接触する側の面については、表面粗さを上記
に示した範囲内に抑えるために、必要があればあらかじ
め研磨等の処理を行うことが好ましい。また、パターン
部が凸状の基材に金属めっきをして、このめっき層を版
とする場合には、必要があればこのめっきを行う基材の
表面粗さをあらかじめ調整しておくことが好ましい。な
お、被印刷体と接触する側の版面の面粗さは、Raの最
大値が0.05〜0.15μmかつRm axの最大値が
0.3〜1.0μmであることがより好ましく、Ra
最大値が0.05μm〜0.1μmかつRmaxの最大値
が0.3〜0.8μmであることが更に好ましい。
【0014】Ra(中心線平均粗さ)はJIS B 0
601 に準じて測定したものであり、カットオフ値
2.5mm、測定長さ8mmとして測定されたものであ
る。R max(最大粗さ)もJIS B 0601 に準
じて測定したものであり、基準長さを8mmとして測定
されたものである。
【0015】メッシュレスメタル版の被印刷体と接触す
る側の版面の面粗さは、Raの最大値がメッシュレスメ
タル板の任意の箇所で0.05〜0.2μmであること
が好ましい。また、Rmaxの最大値がメッシュレスメタ
ル板の任意の箇所で0.3〜1.5μmであることが好
ましい。
【0016】従来の面粗さを調整していないメッシュレ
スメタル版を用いた場合、たとえ版下面と被印刷体を接
触させるコンタクト法を適用しても、スキージを用いて
ペーストを押し込むような印刷の前に樹脂ペーストをメ
タル版を被覆するように延展する(コートする)と、版
の裏まわりが起きる場合が多いため、コートすることに
よる利点がないと考えられてきた。しかし、本発明のご
とく、Raの最大値が0.05〜0.2μmかつRmax
最大値が0.3〜1.5μmであるメッシュレスメタル
版を用いれば、版の裏まわりを起こすことなくメタル版
を被覆するように樹脂ペーストを延展する(コートす
る)ことができる。本発明においては、この工程を行う
ことにより、メタル版のパターン側壁部への樹脂ペース
トの付着又は固着を解消でき、連続印刷が可能となる。
したがって、本発明においては、メッシュレスメタル版
の下面が被印刷体と接触した状態で、樹脂ペーストを版
上面に置き、版上面に接触しない状態のスキージを移動
してパターン上に該ペーストをコートし、その後版に接
触した状態のスキージを移動してパターンを印刷する。
コートから印刷までの間に、少なくとも数秒は間隔を置
くことが好ましい。
【0017】上記のようにコートしない場合は、パター
ン側壁部にわずかでもペーストが付着すると、付着ペー
ストの溶剤の一部が乾燥して強固に側壁にこびり付き、
連続して印刷すればするほどこの部分に付着するペース
ト量が増え、幅の狭いライン状のパターンの場合には版
のパターン穴がペーストで目詰まりするに至る。また、
パターン穴が目詰まりしなくとも、パターン側壁部にペ
ーストが付着しただけで、印刷されるパターン周辺部は
波打ち、パターン寸法も小さくなるため、高解像度での
印刷は望めない。本発明のごとく印刷前にペーストで版
をコートすれば、たとえパターン側壁部にペーストが付
着しても、その部分はあらたに充填されたペーストにと
け込み、引き続いて印刷したときに除去されるので、解
像度を維持して連続印刷することが可能となる。
【0018】本発明の方法で印刷したとき、版と被印刷
体は接着した状態にあるため、被印刷体からメッシュレ
スメタル版を離版させる必要がある。この離版を垂直に
行った場合にはパターン中央部が最後に、また、例えば
パターン右側から傾斜させて離版させた場合にはパター
ン左側が最後に離版するが、0.5mm/s以上の高速
度で一気に離版させると、最後に離版する部分で、ペー
ストの側壁付着又は印刷されたパターンの周囲にペース
トの飛散が生じやすくなる。このため、版と印刷体がま
だ接触している部分の面積が全パターン面積の1/3か
ら1/9になるまでは0.5mm/s以上の速度で離版
し、それ以降は0.5mm/s未満の速度で離版するこ
とが好ましい。また、版と印刷体が接触している部分の
面積が全パターン面積の1/3から1/9になるまでは
0.8〜3mm/sの速度で離版し、それ以降は0.0
3〜0.35mm/sの速度で離版することがより好ま
しい。
【0019】離版速度は、版が被印刷体から剥がされる
ときの版と被印刷体が最初にはがれた部分の互いに遠ざ
かる速度(実施例においては、テーブルの下降速度)で
ある。離反の方法としては、版を固定して、被印刷体が
固定されているテーブルを下降させる方法、被印刷体を
テーブル等に固定し、版の端を引き上げる方法等があ
る。このような方法において、引き剥しの速度を途中で
変えるとき、物理的に版の引き上げ又は被印刷体の引き
下げを停止し、版と被印刷体の間にかかっている応力の
みで引き剥がすこともできる。
【0020】前記樹脂ペーストを被印刷体に印刷する工
程と被印刷体からメッシュレスメタル版を離版させる工
程を被印刷体を変えて繰り返し行うこともできる。
【0021】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0022】なお、以下の実施例及び比較例において、
a(中心線平均粗さ)とRmax(最大粗さ)は、(株)
ミツトヨ製サーフテストMST−301を用いて測定し
た。
【0023】実施例1 スクリーン印刷用ポリイミドペースト(80℃以下では
溶剤に不溶の平均粒径3μmのポリイミド樹脂粒子:
2,2−ビス[4−(4−アミノフェノキシ)フェニ
ル]プロパン(BAP)0.5モル、ビス(3,4−ジ
カルボキシフェニル)スルホン二無水物1モル及び1,
3−ジアミノ−5−カルボキシベンゼン0.5モルを反
応させて得られたもの:15重量%、溶剤可溶型のポリ
イミド樹脂:BAPP1モル及びビス(3,4−ジカル
ボキシフェニル)エーテル無水物1モルを反応させて得
られたもの:20重量%、及びγ−ブチロラクトン:6
5重量%よりなる)の25℃における粘度をE型回転粘
度計を用いて0.5rpmで測定した結果、280Pa
・sであった。
【0024】上記ポリイミドペーストを半導体基板(8
インチシリコンウエハ)上にスクリーン印刷機(ニュー
ロング精密工業株式会社製、アライメント装置付きLS
−34GX)、ニッケル合金アディティブめっき製メッ
シュレスメタル版(メッシュ工業株式会社製、厚み50
μm、版枠750mm角)及びパーマレックスメタルス
キージ(巴工業株式会社輸入品)2本(コート用及び印
刷用)を用いて以下の条件で印刷した。すなわち、版下
面がウエハ印刷面に接触するように版を印刷機に取り付
け、コートスキージについては、位置:版上面より0.
5mm浮かせる、速度:50mm/s、角度:80度と
し、印刷スキージについては、位置:版上面より0.0
2mm押しつけ、速度:50mm/s、角度:70度と
した。また、ペーストのコートに引き続いて印刷を行っ
た後、ウエハが吸引されている印刷テーブルを1mm/
sで2mm下降させ、更に0.3mm/sで下降させる
ことにより離版させた。なお、テーブルを2mm下降さ
せた時、ウエハ直径の1/2に相当する部分で版とウエ
ハが接着していたので、この接着している部分の面積は
全印刷パターンの1/4に相当する。また、このメッシ
ュレスメタル版には、10mm角の穴が400μmの間
隔で約300個配置されており、ウエハと接触する側の
表面粗さはRa(5カ所測定の最大値)が0.08μm
かつRmax5カ所測定の最大値)が0.6μmとした。
このようにして連続100回印刷し、10、20、3
0、40、50、60、70、80、90及び100回
目に印刷したウエハを140℃で15分、200℃で1
5分、更に270℃で60分間加熱処理した結果、全て
のウエハに、パターン膜厚25±3μm、パターン寸法
10.000±0.050mm、だれ8μm以内でにじ
みのないポリイミド樹脂膜を形成することができた。
【0025】実施例2 スクリーン印刷用ポリアミドイミドペースト(平均粒径
1.5μmの表面OH基変性シリカ粉:45重量%、数
平均分子量12,000の溶剤可溶型のポリアミドイミ
ド樹脂:末端カルボキシル基を有するアクリロニトリル
−ブタジエンゴム0.6モル、4,4′−ジフェニルメ
タンジイソシアネート1モル及び無水トリメリット酸
0.4モルを反応させて得られたもの:15重量%、ト
リエチレングリコールジメチルエーテル/γ−ブチロラ
クトン70/30(重量比):40重量%よりなる)の
25℃における粘度をE型回転粘度計を用いて0.5r
pmで測定した結果、100Pa・sであった。
【0026】印刷パターンと被印刷体(基材)をそれぞ
れLine and Space(L/S)100μm
のライン(長さ30mm)及びポリイミドフィルム上に
銅箔を形成したもの(100mm角)に変更すること以
外(メッシュレスメタル版の面粗さやコート及び印刷条
件)は実施例1と同様にして上記ポリアミドイミドペー
ストを印刷し、100℃で15分、170℃で1時間加
熱処理した結果、パターン膜厚22±3μm、ライン幅
0.1±0.010mm、だれ10μm以内でにじみの
ないポリアミドイミド樹脂膜を連続100回形成するこ
とができた。
【0027】実施例3 平均粒径2.5μmの扁平状銀粉10重量%、数平均分
子量3000のノボラック型フェノール樹脂25重量
%、トリエチレングリコールジメチルエーテル65重量
%よりなる印刷ペーストを作製した。このペーストの2
5℃における粘度をE型回転粘度計を用いて0.5rp
mで測定した結果、60Pa・sであった。
【0028】上記フェノール樹脂ペーストをメッシュレ
スメタル版の厚みを40μmとすること以外(メッシュ
レスメタル版の面粗さやコート及び印刷条件)は実施例
2と同様にして印刷し、100℃で15分、170℃で
1時間加熱処理した結果、パターン膜厚15±2μm、
ライン幅0.1±0.011mm、だれ7μm以内でに
じみのないフェノール樹脂膜を連続100回形成するこ
とができた。
【0029】実施例4 実施例1で用いたものと同様のポリイミド樹脂ペースト
を、ウエハと接触する側の表面粗さRa(5カ所測定の
最大値)が0.17μmかつRmax(5カ所測定の最大
値)が1.4μmとしたこと以外は実施例1と全く同様
のメッシュレスメタル版を用いて印刷した。また、印刷
スキージの位置を版上面より0.03mm押しつけるこ
とにしたこと以外の印刷条件及び加熱処理条件について
は実施例1と全く同様にした。その結果、パターン膜厚
20±2μm、パターン寸法10.000±0.040
mm、だれ8μm以内でにじみのないポリイミド樹脂膜
を連続100回形成することができた。
【0030】実施例5 実施例1で用いたものと同様のポリイミド樹脂ペースト
を、ウエハが吸引されている印刷テーブルを0.8mm
/sで3mm下降させ、更に0.2mm/sで下降させ
ることにより版離れさせること以外は実施例1と全く同
様にして印刷した。なお、テーブルを3mm下降させた
時、ウエハ直径の1/3に相当する部分で版とウエハが
接着していたので、この部分の面積は全印刷パターンの
1/9に相当する。その結果、パターン膜厚20±3μ
m、パターン寸法10.000±0.050mm、だれ
8μm以内でにじみのないポリイミド樹脂膜を連続10
0回形成することができた。
【0031】比較例1 実施例1で用いた粘度280Pa・sのポリイミド樹脂
ペーストを、被印刷体(8インチウエハ)と接触する側
の表面粗さRa(5カ所測定の最大値)が0.25μm
かつRmax(5カ所測定の最大値)が1.7μmあるこ
と以外は実施例1で用いたメッシュレスメタル版と同様
のものを用い、コートを行わないこと以外は実施例1と
同様の条件で印刷した。その結果、版の表面粗さが大き
いために印刷されたパターンの周辺部には10〜20μ
mのにじみが存在し、また、コートを行わないために7
ショット印刷した段階でパターン穴側壁に平均して厚さ
数μmのペースト固化物付着が認められ、以降印刷した
ものは全てパターン周辺部が波打っており、膜厚も30
〜40μmと大きく変動した。
【0032】
【発明の効果】本発明の樹脂ペーストのスクリーン印刷
物の製造方法は、高解像度で、高解像度で、厚膜の形成
性、膜の均一性、連続印刷性に優れており、電子部品及
び半導体装置製造工程に用いて好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H05K 3/34 505 H05K 3/34 505C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被印刷体との接触面の面粗さが、少なく
    とも5カ所で測定したJIS B 0601準拠のRa
    の最大値が0.05〜0.2μm、少なくとも5カ所で
    測定したJIS B 0601準拠のRmaxの最大値が
    0.3〜1.5μmであるメッシュレスメタル版を被印
    刷体に重ね、スキージを版表面に接触しないように移動
    させて樹脂ペーストを版上に延展し、次いで、版表面に
    接触した状態でスキージを移動させて樹脂ペーストを被
    印刷体に印刷することを特徴とする樹脂ペーストのスク
    リーン印刷物の製造法。
  2. 【請求項2】 被印刷体との接触面の面粗さが、少なく
    とも5カ所で測定したJIS B 0601準拠のRa
    の最大値が0.05〜0.2μm、少なくとも5カ所で
    測定したJIS B 0601準拠のRmaxの最大値が
    0.3〜1.5μmであるメッシュレスメタル版を被印
    刷体に重ね、スキージを版表面に接触しないように移動
    させて樹脂ペーストを版上に延展し、次いで、版表面に
    接触した状態でスキージを移動させて樹脂ペーストを被
    印刷体に印刷し、次いで、被印刷体からメッシュレスメ
    タル板を離版させる工程を被印刷物を変えて繰り返し行
    うことを特徴とする樹脂ペーストのスクリーン印刷物の
    製造法。
JP8166498A 1998-03-27 1998-03-27 樹脂ペーストのスクリーン印刷物の製造法 Pending JPH11277715A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007118537A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Murata Mfg Co Ltd スクリーン印刷版およびスクリーン印刷装置
JP2009033035A (ja) * 2007-07-30 2009-02-12 Sumitomo Electric Ind Ltd 印刷版およびプリント配線板

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