JPH11277095A - 有機性排液の生物処理方法 - Google Patents

有機性排液の生物処理方法

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JPH11277095A
JPH11277095A JP8004898A JP8004898A JPH11277095A JP H11277095 A JPH11277095 A JP H11277095A JP 8004898 A JP8004898 A JP 8004898A JP 8004898 A JP8004898 A JP 8004898A JP H11277095 A JPH11277095 A JP H11277095A
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sludge
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membrane
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Akishi Hori
晃士 堀
Hidenari Yasui
英斉 安井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高汚泥濃度で消化を行い、小型の装置を用い
て、排出汚泥量をゼロに近づけることが可能な有機性排
液の生物処理方法を提案する。 【解決手段】 原水2を曝気槽1に導入し生物処理す
る。生物処理液9は膜分離装置7で膜分離し、透過液は
処理水として排出し、濃縮液12の一部は返送液3とし
て曝気槽1に返送する。濃縮液12の他の一部は、余剰
汚泥として浸漬型膜分離装置22を有する好気性消化槽
21に導入し、散気装置27から散気して消化する。槽
内液は浸漬型膜分離装置22で膜分離し、透過液は処理
水として排出する。好気性消化液の一部32はオゾン処
理槽31でオゾン処理して汚泥を改質した後、好気性消
化槽21に循環する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機性排液を生物
処理し、余剰汚泥を改質および好気性消化して減容化す
るようにした有機性排液の生物処理方法、特に生物学的
窒素除去に好適に採用することができる有機性排液の生
物処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機性排液を活性汚泥の存在下に好気的
に生物処理する方法では、難脱水性の余剰活性汚泥が大
量に生成する。また嫌気性汚泥の存在下に嫌気的に処理
する方法でも、大量の余剰消化汚泥が生成する。このよ
うな余剰汚泥の減容化のために、余剰汚泥を好気的また
は嫌気的に消化する方法が行われている。
【0003】特開平8−299995号には、余剰汚泥
を生物処理槽とは別の汚泥消化槽に導入して好気性消化
する有機性排液の処理方法が記載され、図5はその処理
装置を示す系統図であり、101は生物処理槽、102
は固液分離槽、103は汚泥消化槽、104は固液分離
槽、105はオゾン処理槽、106はオゾン発生機であ
る。生物処理槽101は内部に散気装置107を有して
おり、有機性排液を好気的に生物処理するように構成さ
れている。汚泥消化槽103も内部に散気装置108を
有し、余剰汚泥を好気性消化するように構成されてい
る。
【0004】上記の装置による有機性排液の処理方法
は、生物処理工程として生物処理槽101に排液111
および返送汚泥112を導入して混合し、散気装置10
7から散気して好気性下に生物処理を行う。混合液の一
部113は固液分離槽102に抜出して固液分離し、分
離液を処理液114として排出する。分離汚泥115は
一部を返送汚泥112として生物処理槽101に返送
し、残部を余剰汚泥116と汚泥消化槽103に送る。
【0005】汚泥消化工程では、汚泥消化槽103に余
剰汚泥116と循環汚泥117とを導入して混合し、散
気装置108から散気して好気性消化を行う。消化液1
18の一部は固液分離槽104に導入して固液分離し、
分離液119を排出し、分離した消化汚泥121は一部
を循環汚泥117として、汚泥消化槽103に循環す
る。
【0006】オゾン処理工程では、消化汚泥121の他
の一部は引抜汚泥122としてオゾン処理槽105に導
入し、オゾン発生機106からオゾンガス123を吹込
んでオゾン処理を行い、オゾン処理汚泥124は汚泥消
化槽103に循環して消化に供する。消化汚泥121の
他の一部は必要により、無機物濃度の上昇を防止するた
めに排出汚泥125として排出する。
【0007】上記の処理では消化汚泥121の一部を引
抜汚泥122としてオゾン処理して汚泥消化槽103に
戻すことにより、オゾン処理汚泥124は基質として消
化され、減容化される。
【0008】しかし上記従来の方法では、汚泥の減容化
は可能であるが、消化液118の固液分離を重力沈降で
行う場合、汚泥濃度が高いと固液分離が困難であるの
で、汚泥消化槽103の汚泥濃度は5000mg/l程
度が実用限界であり、このため汚泥濃度が低い状態で消
化を行わざるを得ない。その結果汚泥消化槽103の容
積が大きくなり、このため建設コストが高くなり、また
設置面積も大きくなるという問題点がある。特に、余剰
汚泥を廃棄物として系外に排出しないよう、そのほぼ全
量を好気性消化で無機化しようとすると、汚泥消化槽1
03の容積は、生物処理を行う生物処理槽101と同等
か、それ以上の容積となるという問題があった。従って
余剰汚泥を高度に減容化する場合に必要となる汚泥消化
槽103は、従来の2倍近い大きさを有する装置とな
り、実用的でなかった。
【0009】一方、オゾン等により余剰汚泥を生物易分
解化(基質化)し、生物処理工程本体に循環することに
より余剰汚泥の発生量を少なくし、場合によっては発生
汚泥量をゼロに近づける方法も提案されている(例えば
特開平6−206088号)。この方法は、本来、別途
必要となるはずの消化槽を生物処理工程本体と共有化す
ることで上記課題を解決したものである。
【0010】しかしこの方法も、余剰汚泥が生物易分解
化して生物処理工程本体の負荷となるため、汚泥濃度が
高くなったり、汚泥滞留時間(SRT)が短くなって処
理水質が悪化するなどの問題点がある。従ってこの方法
は、負荷や汚泥濃度に余裕がある装置、例えばBOD−
汚泥負荷が0.2kg/kgSS/d以下の装置やML
SSが3000mg/l以下の装置に適用が限られる。
【0011】また、生物処理工程本体が硝化を行う装置
である場合、硝化槽の容積は単純に槽負荷や汚泥負荷で
決めるのではなく、SRTを一定値以上に保つことが重
要である。すなわち、余剰汚泥発生量(=汚泥引抜き
量)をX〔kg/d〕、SRTをθ〔日〕としたとき
に、硝化槽内に保持される汚泥量がX×θ〔kg〕以上
である必要がある。θの値としては、処理水温や余裕率
により異なるが、通常7〜15日程度とされている。こ
れは、硝化反応を行う硝化菌の増殖が遅いため、余剰汚
泥の引抜き量が多すぎると、硝化菌の増殖が追いつかな
くなり、十分量の硝化菌を硝化槽内に保持できなくなる
ためである。ここで、硝化槽の汚泥濃度をM〔mg/
l〕=10-3M〔kg/m3〕とすると、必要な硝化槽
容積はXθ/10-3M〔m3〕となる。
【0012】また、前記のような余剰汚泥を生物易分解
化して生物処理工程本体に循環する方法では、易分解化
汚泥の一部が再び余剰汚泥となるため、発生する余剰汚
泥量以上を生物易分解化する必要がある。通常、X〔k
g/d〕の余剰汚泥を例えばオゾン処理により生物易分
解化し、生物処理工程本体に循環すると、0.33X
〔kg/d〕程度の汚泥が無機化して消滅し、残りの
0.67X〔kg/d〕程度は新たな余剰汚泥となる。
従って、余剰汚泥の発生量をゼロとするためには、3X
〔kg〕を易分解化処理して生物処理工程本体に循環す
れば、無機化される余剰汚泥量は3×0.33X〔kg
/d〕≒X〔kg/d〕となり、余剰汚泥はゼロとなる
のである。
【0013】このとき、オゾン等で生物易分解化される
3X〔kg/d〕の汚泥中の微生物はほぼ完全に死滅し
て活性を失うため、微生物にとっては3X〔kg/d〕
の余剰汚泥が引き抜かれたことと同じ効果を発揮する。
この3X〔kg/d〕中の硝化菌もほぼ全て死滅するた
め、硝化槽のSRTはこの3X〔kg/d〕を汚泥引抜
き量と見なして設定しなければ、硝化菌の増殖が追いつ
かなくなり、硝化槽に十分量の硝化菌を保持することが
できなくなる。すなわち、硝化槽に保持しなければなら
ない汚泥量は(3X)×θ〔kg〕以上となり、必要な
硝化槽容積は(3X)θ/10-3M〔m3〕、すなわち
減容化を行わない場合の3倍となる。
【0014】従って、硝化を行う曝気槽の場合、余剰汚
泥は特開平8−299995号のように、別途の好気性
硝化槽で減量化を行う方が効率的である。しかしこの場
合でも、好気性硝化槽の容積は前述のように生物処理工
程本体と同等か、それ以上になる。
【0015】特に、生物処理工程本体が、処理水と活性
汚泥との固液分離に、限外濾過膜、精密濾過膜等の膜を
用いた膜式活性汚泥法である場合、生物処理槽は汚泥濃
度を高く保つことができ、その結果容積当たりの負荷を
高く取ることができるため、生物処理工程はもともと小
型化されている。このような生物処理工程から排出され
る余剰汚泥のほぼ全量を従来法のような好気性消化槽で
減量しようとすると、好気性消化槽の容積は生物処理工
程本体の曝気槽に対して2〜3倍となってしまうため、
ますます実用性に乏しくなる。
【0016】また、もともと汚泥濃度が高く(例えば1
0000mg/l)、粘性の高い液であるため、これを
好気性消化により沈殿分離可能な濃度(例えば5000
mg/l)まで汚泥濃度を低下させたとしても、やはり
粘性が高く、沈殿分離は困難であり、このため面積の大
きな沈殿槽を用いる必要がある。従って、消化工程はさ
らに大型化し、建造費が高くなり、設置面積が大きくな
り、実用性は低下する。
【0017】また、余剰汚泥は常に連続的に発生するわ
けではなく、生物処理原水の負荷が低いときには生物処
理工程における余剰汚泥発生量が減少する。このような
場合、好気性消化槽内の汚泥を改質処理工程に送り、生
物易分解性に改質処理後、再び消化槽内に循環させるこ
とを繰り返すと、好気性消化槽内の汚泥濃度は急激に減
少し、汚泥を消化する能力が急速に低下する。これを避
けるためには、改質処理工程への循環量を減らすなどし
て改質処理汚泥量を減少させる必要があるが、そうする
と消化槽内の汚泥に与えられる基質は減少するため、い
わゆる空曝気の状態となってフロックが解体し、沈降性
の悪い汚泥となる。この結果沈殿槽で固液分離しきれ
ず、消化汚泥のフロックが系外へ流出すると、やはり好
気性消化槽内の汚泥濃度は低下し、汚泥を消化する能力
が低下する。
【0018】このように好気性消化工程の汚泥濃度が低
下しても、生物処理工程の汚泥を種汚泥として投入すれ
ば、再び好気性消化を行えるようになるが、汚泥が馴養
されるまでは好気性消化の効率が悪く、汚泥がなかなか
減容されなかったり、発泡が激しくなったりするなどの
問題がある。これを避けるためには好気性消化槽内の汚
泥を過度に減らさないことが重要であり、このため負荷
が低下したときには汚泥消化槽を過曝気にならないよ
う、また減容しすぎないよう、高度に維持管理する必要
がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上記
従来の問題点を解決するため、生物処理工程の処理水質
を低下させることなく、また好気性消化工程を大型化す
ることなく、高汚泥濃度で消化を行って装置を小型化す
ることができ、しかも排出汚泥量をゼロに近づけること
が可能で、低負荷時の維持管理も容易な有機性排液の処
理方法を提案することである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は次の有機性排液
の処理方法である。 (1) 有機性排液を生物処理する生物処理工程、生物
処理工程から排出される余剰汚泥および/またはその好
気性消化液を易生物分解性に改質処理する改質処理工
程、生物処理工程から排出される余剰汚泥および/また
はその改質処理液を、好気性消化槽に導入して好気性消
化する好気性消化工程、改質処理工程の改質処理液を好
気性消化工程に循環する循環工程、および好気性消化液
を膜分離により固液分離して濃縮液を好気性消化工程に
返送し、透過液を消化処理水として排出する好気性消化
液分離工程を含む有機性排液の生物処理方法。 (2) 生物処理工程は、硝化工程および脱窒工程を含
む生物処理工程である上記(1)記載の方法。 (3) 生物処理工程は、固液分離手段として膜分離を
行う上記(1)または(2)記載の方法。 (4) 好気性消化工程は、少なくとも一部を酸素富化
空気で曝気する上記(1)ないし(3)のいずれかに記
載の方法。
【0021】本発明において処理の対象となる有機性排
液は、生物処理によって処理される有機物、アンモニア
性窒素化合物、有機性窒素化合物、硝酸性窒素、亜硝酸
性窒素などを含有する排液であるが、難生物分解性の有
機物または無機物が含有されていてもよい。このような
有機性排液としては下水、し尿、埋立浸出水、食品工場
排水、その他の産業排液などがあげられる。
【0022】このような有機性排液を生物処理する生物
処理工程は、好気性生物処理、嫌気性生物処理またはこ
れらを組み合せた生物処理である。好気性生物処理とし
ては、活性汚泥法、生物膜法などがあげられる。活性汚
泥法は有機性排液を活性汚泥の存在下に好気性生物処理
する処理法であり、有機性排液を生物処理槽(曝気槽)
で活性汚泥と混合して曝気し、混合液を固液分離装置で
固液分離し、分離汚泥の一部を曝気槽に返送する標準活
性汚泥法が一般的であるが、これを変形した他の処理法
でもよい。また生物膜法は担体に生物膜を形成して好気
性下に排液と接触させる処理である。また嫌気性処理と
しては、嫌気性消化法、高負荷嫌気性処理法などがあげ
られる。固液分離装置は沈降分離、濾過、膜分離など任
意の固液分離手段が用いられる。特に膜分離手段を固液
分離装置として設けた膜式活性汚泥法が好ましい。
【0023】生物処理工程としては、一般的な好気性処
理および/または嫌気性処理からなるもののほか、アン
モニア性窒素を硝化細菌により好気性下に硝酸または亜
硝酸性窒素に硝化(酸化)する硝化工程と、硝酸または
亜硝酸性窒素を脱窒細菌により嫌気性下に還元する脱窒
工程とを含む生物処理工程があげられる。特に、有機性
排液と硝化工程から返送される硝化液とを混合し、嫌気
状態を維持して脱窒を行う脱窒工程、この脱窒工程の脱
窒液を硝化槽に導入し、硝化細菌を含む生物汚泥と混合
して硝化を行う硝化工程、膜分離手段により硝化液を膜
分離して透過液を処理水として排出する硝化液分離工
程、および濃縮汚泥を含む硝化液を上記脱窒工程に返送
する返送工程を含む生物処理工程が好ましいが、これら
に限らない。
【0024】より高度な窒素除去を行う場合には、硝化
槽の硝化液を第2脱窒槽に導入して脱窒を行った後、浸
漬型膜分離手段を槽内に備えた膜分離槽に導入して、再
曝気を行うとともに活性汚泥を膜分離して透過液を処理
水として排出し、膜分離槽内の汚泥の少なくとも一部を
脱窒槽に返送する方法が好ましい。また、このように硝
化槽と脱窒槽とを別々に設けずに、硝化工程と脱窒工程
とを1槽で交互に行う間欠曝気法により硝化、脱窒処理
を行った後、間欠曝気処理液を膜分離してもよい。
【0025】生物処理工程が硝化工程および脱窒工程を
含む生物処理工程である場合、改質処理液を硝化、脱窒
工程で処理すると、生物処理工程への負荷が大きく増大
し、改質余剰汚泥の発生量が3倍程度に増加する。この
ため処理液を硝化、脱窒工程で処理すると、生物処理工
程への負荷が大きく増大し、硝化槽も約3倍程度に大き
くして一定値以上のSRTを確保する必要があるが、本
発明の方法は余剰汚泥の消化を生物処理工程とは別の系
で行っているので、硝化、脱窒工程には何ら影響を与え
ず、処理水質の悪化も招かず、しかも最適の条件で好気
性消化を行うことができる。
【0026】生物処理工程の固液分離手段として膜分離
装置を用いる場合には、従来公知の膜分離装置を用いる
ことができる。膜分離装置としては活性汚泥をポンプな
どの送液手段を用いて膜面の片側に高流速で循環させ、
もう片側からろ液を取り出す、ポンプ循環式クロスフロ
ー濾過型の膜分離装置を用いることができる。濾過の駆
動圧としては、前記循環ポンプの圧力を用いても良い
し、ろ液の透過側を吸引しても良い。
【0027】また、別の膜分離手段としては、膜浸漬槽
内に膜を浸漬配置し、この槽内に設けられた散気装置に
より引き起こされる曝気による循環水流を膜面に当てる
ことにより、膜面への懸濁物質の濃縮を防止しながらろ
過を行う、浸漬型膜分離装置を用いることができる。濾
過の駆動圧としては、膜浸漬槽を密閉型として槽内を加
圧しても良いし、ろ液側を吸引しても良い。吸引の手段
はポンプによるものの他、膜浸漬槽内の水圧によりしみ
出てきたろ液を排出するだけの、いわゆる重力濾過でも
良い。膜浸漬槽はバッフル板等の隔壁を設けることによ
り、曝気水流による上昇流と、非曝気部分の下降部に区
別する(この上昇流と下向流を合せて旋回流と呼ぶ)こ
とが一般的であり、通常は上昇流の中に膜を設置する。
このようなクロスフロー濾過方式と浸漬膜方式のどちら
も用いることができるが、建設費や運転動力費の面から
浸漬膜の方が好ましい。
【0028】これら膜により固液分離を行う場合は、生
物処理槽内の汚泥濃度は、沈殿槽により固液分離を行う
ものよりも高くすることができるため、汚泥当たりのB
OD負荷や窒素負荷は従来と同等か従来以下であって
も、容積当たりのBOD負荷や窒素負荷を高く取ること
ができるため、生物処理槽を小型化することができる。
【0029】膜分離装置は、汚泥当たりの負荷を高く取
ることもできるが、負荷が高いほど膜は汚染されやすい
ため、通常BOD−汚泥負荷は0.3kgBOD/kg
SS/d以下、好ましくは0.05〜0.15kgBO
D/kgVSS/dとする。また、脱窒工程におけるB
OD負荷もこれと同様の値とする。これらの値を保つた
めには生物処理工程のSRTを長く取ることが必要であ
り、通常はSRTを5日以上、好ましくは10〜30日
とする。
【0030】前述したように、生物易分解化した余剰汚
泥を生物処理すると、一部は無機化されて消滅するが、
残りは新たな余剰汚泥となるため、その分汚泥濃度が増
加し、膜分離が困難になって膜濾過効率が低下する。一
方汚泥濃度を同じに保つために、改質処理工程への循環
量を増やして、無機化される汚泥量を増やすと、SRT
が短くなり、汚泥負荷が高くなって膜が汚染されやすく
なる。このため、本発明のように余剰汚泥を別系列の好
気性消化槽で処理する方法は、膜の汚染防止・安定運転
のためにも有効である。
【0031】前記膜分離装置の膜の種類としては、限外
濾過(UF)膜、精密濾過(MF)膜などが使用でき
る。膜の材質としては酢酸セルロース(CA)膜、ポリ
アミド(PA)膜、アラミド膜、ポリスルホン膜、親水
性ポリエチレンなど任意の材質の膜が使用できる。また
膜の形状としては平膜、スパイラル状膜、チューブラー
膜、中空糸膜など任意の形状のものが使用できる。
【0032】本発明では、上記のような生物処理工程か
ら排出される余剰汚泥および/またはこの余剰汚泥を後
述の好気性消化工程で消化した好気性消化液を、改質処
理工程において易生物分解性に改質する。改質処理する
汚泥量は、余剰汚泥として改質処理工程または好気性消
化工程に流入する汚泥量以上、特に2〜5倍量とするの
が好ましい。
【0033】改質処理した汚泥を再び好気性消化槽で処
理すると、一部は微生物の作用により酸化分解されて二
酸化炭素と水と溶存塩類等に無機化されて、固形物とし
ては消滅するが、一部は微生物に同化され、再び余剰汚
泥となる。ここで改質処理された余剰汚泥が好気性消化
後に再び余剰汚泥になる割合(改質汚泥の汚泥転換率)
をy1とおくと、改質処理汚泥当たりの無機化される割
合は(1−y1)である。従って、生物処理工程からの
余剰汚泥の発生量をX〔kg/d〕としたとき、X/
(1−y1)〔kg/d〕の汚泥を改質処理して好気性
消化槽で再度生物処理すれば、無機化される汚泥量は
(1−y1)×{X/(1−y1)}=Xとなり、余剰
汚泥の発生量をゼロとすることができる。従って、改質
処理する汚泥量は、生物処理工程から発生する余剰汚泥
量の1/(1−y1)倍が好適である。y1の値は、改
質処理法、好気性消化条件、処理水温等により変わって
くるが、通常0.5〜0.8程度である。従って改質処
理汚泥量は余剰汚泥量の2〜5倍量が好ましい。
【0034】改質処理としては、オゾン処理、酸処理、
アルカリ処理、加熱処理およびこれらを組み合せた処理
など、汚泥中の微生物を死滅させて、細胞膜や細胞壁を
破壊して易生物分解性に改質することができる公知の改
質処理が制限なく採用できるが、オゾン処理が好まし
い。
【0035】オゾン処理は、余剰汚泥または好気性消化
液をオゾンと接触させることにより行う。接触方法とし
ては、オゾン処理槽に余剰汚泥または好気性消化液を導
入してオゾンを吹き込む方法、機械攪拌による方法、充
填層を利用する方法などが採用できる。オゾンとしては
オゾンガスの他、オゾン含有空気、オゾン化空気などが
使用できる。
【0036】オゾン処理の条件は特に限定されないが、
pHを5以下に調整し、オゾン使用量を0.002〜
0.05g−O3/g−VSS、好ましくは0.005
〜0.03g−O3/g−VSSとして処理を行うのが
望ましい。
【0037】余剰汚泥の改質処理は、生物処理工程から
排出される余剰汚泥を改質処理槽に導入して改質処理す
る。好気性消化液の改質処理は、好気性消化工程の好気
性消化液の少なくとも一部を改質処理槽に導入して改質
処理する。改質処理液は、循環工程として後述の好気性
消化工程に循環し、好気性消化に供する。
【0038】好気性消化液を改質処理槽に導入して改質
処理する際、好気性消化液は好気性消化槽の任意の位置
から採取することができるが、好気性消化槽を直列多段
にする場合は、2槽目以降から採取するのが好ましい。
1槽目には破壊された細胞壁等の高分子有機物が多く、
これらは特に改質処理しなくとも消化汚泥によって分解
されていくからである。
【0039】前記生物処理工程に余裕がある場合は、改
質処理液の一部を生物処理工程に送って処理することも
できる。この場合、好気性消化槽の容積をさらに小さく
することができる。特に生物処理工程が脱窒工程を含む
場合、改質処理液の一部を脱窒工程に送って処理するこ
とにより、改質処理液中に含まれている有機物を脱窒用
の電子供与体として有効利用することができるので好ま
しい。
【0040】本発明の好気性消化工程では、前記生物処
理工程から排出される余剰汚泥および/またはこの余剰
汚泥を前記改質処理工程で改質処理した改質処理液を、
好気性消化槽に導入し、曝気して消化する。この場合、
好気性消化槽に高負荷をかけて汚泥を炭酸ガスと水とに
酸化分解(無機化)するため、多量の酸素を溶解する必
要がある。すなわち、容積当たりの酸素必要量で表す
と、1.5〜2.5kgO/m3/d程度の酸素が必要
である。
【0041】このため、酸素を供給する手段としては、
深層曝気等の高溶解効率の曝気法や酸素富化空気(酸素
曝気を含む)による曝気を行うのが、より好ましい。特
に汚泥の改質処理をオゾンを用いて行う場合、酸素富化
空気を用いてオゾンを発生するのが効率的であるが、こ
のようにオゾンを含む酸素富化空気で汚泥を改質処理し
た場合、汚泥の改質にオゾンが消費された後は酸素富化
空気が残ることになる。この酸素富化空気を好気性消化
槽に供給するのがより効率的であり、適宜深層曝気など
高溶解効率の曝気装置と組み合せて用いるのがよい。改
質工程から排出される酸素富化空気に曝気のための圧力
が不足する場合、適宜ブロワーやコンプレッサー等で昇
圧して曝気に用いればよい。通常は改質処理工程におけ
るオゾン溶解効率を高めるため、改質処理工程は1kg
f/cm2程度の圧力をかけてオゾン処理するので、曝
気のための十分な圧力を持っている。
【0042】このように高溶解効率で高濃度の酸素ガス
を溶解する場合、好気性消化によって生ずる炭酸ガスが
脱気されずに混合液に溶け込み、pHが低下する場合が
ある。すなわち、空気を曝気する場合は、80容量%を
占める窒素ガスが溶解せずにほぼ全量が放出されるた
め、この窒素ガスと共に炭酸ガスが脱気され、極端なp
H低下が起こらない。これに対して、例えば90容量%
の酸素含有ガスを90%の溶解効率で好気性消化槽内の
混合液に溶解させた場合、溶解せずに放出されるガスは
酸素ガスの19容量%程度であるため脱気効果は低く、
このため炭酸ガスが混合液中に蓄積してpH低下が起こ
る。これを防止する一つの手段として、通常の空気で曝
気することにより液中の炭酸ガスを脱気してpHが上が
るような脱気槽を設けることができるが、本発明では特
に膜分離工程を浸漬膜とすれば、膜ろ過のための曝気に
より炭酸ガスの脱気を兼ねることができるため、好まし
い。この場合、酸素富化空気溶解工程では炭酸ガスの溶
解によりpHが低下するが、浸漬膜による膜分離工程で
は炭酸ガスの脱気によりpHが上昇し、これらpHの異
なる液は返送汚泥と共に混合されるため、極端なpH低
下やpH上昇は生じない。この場合、pHの異なる液を
有効に混合するため、返送汚泥量を大きく取り、流入す
る余剰汚泥量の5〜30倍とすると良い。ただしあまり
過剰に返送汚泥を行うと動力費が無駄になるため、この
返送倍率は可変としておいて、pHの変化の様子を見な
がら、流入する余剰汚泥量に合せて変更すると良い。
【0043】なお、通常の空気による曝気法を用いる場
合でも、溶解効率を高めるために微細気泡の散気管を用
いることが好ましい。このような散気管としては、1m
m以下の微細な穴や、弾性体に多数設けたスリットや、
多孔質のセラミックの細孔から空気(または酸素富化空
気)を吹き出して曝気するものなどがあげられる。
【0044】易分解性に改質処理した汚泥を含む好気性
消化液は、破壊された細胞壁などに由来する高分子の有
機物を多く含むため、これが加水分解されて微生物に資
化されるまでにやや時間がかかる。このように未分解の
微細な有機物は、通常粘性があり、また細菌よりも微細
なため、固液分離する膜の細孔内に閉塞しやすい性質を
持っている。従って、好気性消化槽は直列に2段以上連
ねた曝気槽とするのが好適であり、膜分離用の原水は2
段目以降の曝気槽より取るのが好ましい。ただし本発明
はこれに限定されるものではなく、単一の曝気槽、ある
いは並列に複数槽設けた曝気槽でも十分な効果を発揮す
る。
【0045】好気性消化液分離工程の膜分離手段として
は前記の生物処理工程の固液分離手段と同じ膜分離手段
が使用できる。クロスフロータイプと浸漬膜タイプで
は、コストの面から浸漬膜が好ましい。膜分離を行う
と、膜分離原水槽(または膜浸漬槽)中に汚泥が濃縮さ
れるため、膜分離原水槽から好気性消化槽上流部へ濃縮
液を返送する。濃縮液の返送量は前記生物処理工程から
排出されて好気性消化槽へ流入する余剰汚泥量の2倍以
上、好ましくは3〜7倍とする。ただし膜分離槽と好気
性消化槽を一体とする場合には特に汚泥返送をする必要
はない。
【0046】本発明における好気性消化液は、もともと
高濃度の余剰汚泥であるから粘性が高く、また高負荷で
処理するために微生物の活性が高く、微生物がスライム
化して膜面に粘着し、膜を閉塞しやすい。また生物易分
解性に改質処理された汚泥を多量に含むため、破壊され
た細胞壁などに由来する未分解の高分子有機物を大量に
含む。このため好気性消化槽の固液分離に用いる膜は非
常に汚染しやすい状態になり、膜の汚染対策が重要であ
る。
【0047】膜の汚染対策としては、ポンプ循環型のク
ロスフロー濾過装置であれば、ろ液の透過フラックス
を、通常1〜2m3/m2/dとするところ、1m3/m2
/d以下、より好ましくは0.3〜0.7m3/m2/d
と、低い値に設定したり、ポンプ循環による膜面流速を
通常1〜2m/sとするところ、2m/s以上、より好
ましくは2〜3m/sと高めたりすることが有効であ
る。また浸漬型膜分離装置の場合は、ろ液の透過フラッ
クスを通常0.2〜0.5m3/m2/dとするところ、
0.2m3/m2/d以下、より好ましくは0.05〜
0.2m3/m2/dと、低い値に設定したり、膜下方か
らの曝気空気量を、旋回流上昇部底面積当たり通常30
〜80m3/m2/hourとするところ、100m3
2/hour以上、より好ましくは100〜200m3
/m2/hourと、高い値に設定したりすることが有
効である。このようにすると、通常よりも膜面積が多く
必要であったり、濾過に必要な動力が大きくなったりす
るが、固液分離対象となる水量は生物処理工程から排出
される余剰汚泥に相当する水量のみであり、これは通
常、生物処理原水の1/5〜1/100程度の水量であ
るため、特に問題とはならない。
【0048】なお、浸漬型膜分離装置の場合、その下方
から曝気する散気装置としては、粗大気泡を発生するも
のが良く、散気孔径3〜10mm程度の散気管が好まし
い。従って、好気性消化工程に酸素を供給するための散
気管と浸漬膜に曝気水流を与えるための散気管とは明確
に区別し、別々の種類を用いた方が好適である。このよ
うに粗大気泡で曝気することにより、膜浸漬槽における
酸素の溶解効率は低下するが、曝気量が過大であるた
め、膜浸漬槽内は十分好気状態となる。従って、膜浸漬
槽内も好気性消化の作用を持ち、好気性消化槽の一部と
して扱うことができる。
【0049】また他の膜汚染対策として、膜を容易に洗
浄できるようにすることがあげられる。特に、前述のよ
うに膜ろ過水量はわずかであるため、常時稼働する膜の
他に50%以上、好ましくは100%の容量の膜濾過装
置を予備系列として備えて置き、膜を洗浄する間はその
予備系列に運転を切り替えるのが好ましい。通常はこの
ように50%以上の予備膜を持つと、膜やその付帯設備
のコストが高く付くため実現不可能であるが、本発明に
おいては好気性消化の固液分離に必要な膜ろ過装置が小
型化できるため、このように過剰の予備系列を備えても
十分実用的である。特に前述の理由で膜が汚染しやすい
ため、例えば予備膜の容量を25%として、1/4づつ
膜を洗浄していったのでは間に合わないこともあるた
め、50%以上、好ましくは100%の予備膜を持つの
が効果的である。
【0050】また膜分離装置が浸漬膜である場合、好気
性消化槽内に浸漬膜を設置し、好気性消化膜と膜分離槽
を一体化することも可能であるが、洗浄性を良くするた
めには、好気性消化槽と膜浸漬槽とが容易に遮断できる
ようになっているのが好ましい。またこのような膜浸漬
槽を2つ以上並列に設けてそのうち少なくとも1系列を
予備とするのが好ましい。この場合、洗浄する系列内の
好気性消化液を予備系列の膜浸漬槽に移送し、その後に
洗浄薬液を膜浸漬槽に流入させて(または膜浸漬槽内で
洗浄薬液を調整して)膜の洗浄を行うのが好ましい。洗
浄薬液は適当な手段で中和した後、前記生物処理工程の
原水と混合するなどして処理することができる。
【0051】余剰汚泥の好気性消化は、生物処理工程か
ら排出される余剰汚泥を好気性消化槽に導入して好気性
消化する。改質処理液の好気性消化は、前記改質処理工
程から循環される改質処理液を好気性消化槽に導入して
好気性消化する。
【0052】好気性消化工程の汚泥濃度(MLSS)は
高いのが好ましく、一般的には10000mg/l以
上、好ましくは15000〜30000mg/lとする
ことができる。SRTは短いのが好ましく一般的には1
5日以下、好ましくは2〜5日とするのが望ましい。ま
た好気性消化工程の流入余剰汚泥に対するHRTは排出
される余剰汚泥の濃度によって変わるが、0.5〜10
日程度が好ましい。またpHは4〜9程度、好ましくは
5〜7とするのが望ましい。
【0053】本発明における好気性消化液分離工程で
は、膜分離手段により好気性消化液を膜分離し、透過液
を処理水(消化処理水)として系外へ排出するが、この
消化処理水中には、しばしばCOD成分、窒素成分、リ
ン成分その他の有害物質が含まれているので、凝集分離
処理、晶析処理、活性炭吸着処理、硝化脱窒処理などの
処理を行った後放流するのが好ましい。また消化処理水
は前記生物処理工程に戻して生物処理することもでき
る。消化処理水中の窒素濃度を低下させたい場合は、好
気性消化工程を脱窒、硝化のフローとすることもでき
る。
【0054】
【作用】本発明の方法において好気性消化槽を小型化す
ることができる理由について説明する。余剰汚泥を好気
性消化槽に導入して処理する方法において、生物処理工
程から排出される余剰汚泥の汚泥濃度をx0〔kg/
3〕、排出量をq0〔m3/d〕とする。また好気性消
化槽の容積をv〔m3〕、槽内液(好気性消化液)の汚
泥濃度をx〔kg/m3〕とする。また改質処理槽へ送
る好気性消化液の液量と系外へ引き抜いた汚泥量の和を
1〔m3/d〕とする。このとき好気性消化槽のSRT
(θと表記する)は、θ=v/q1〔day〕で表され
る。
【0055】通常SRTは、次のように定義される。 SRT[day]=(好気性消化槽内の保持汚泥量〔k
g〕)/(引抜き汚泥量〔kg/day〕) 従って、余剰汚泥の発生をゼロに近づける場合は、SR
Tは無限大となるが、前述のように改質処理された汚泥
中の微生物はほとんど死滅し、活性はほとんどゼロにな
るため、微生物にとっては余剰汚泥を系外へ引き抜いた
のと同じ効果を持つ。従って本発明では、便宜上、引き
抜いて改質処理へ循環した汚泥量も、系外には排出して
いないが、引抜き汚泥量として考えることができる。従
って本発明におけるSRTは厳密には次のように定義さ
れる。 SRT〔day〕=(好気性消化槽内の保持汚泥量〔k
g〕)/(引抜き汚泥量〔kg/day〕+改質汚泥量
〔kg/day〕)
【0056】また余剰汚泥を改質処理した場合の汚泥転
換率をy0〔−〕、好気性消化液を改質処理した場合の
汚泥転換率をy1〔−〕とする。余剰汚泥を好気性消化
槽に導入して処理した場合、次の関係式が成り立つ。 汚泥増加分=q00 …(1) 汚泥減少分=(1−y1)q1x …(2) ここで定常状態では(1)=(2)が成り立つから、
【数1】 好気性消化槽容積={〔θq00〕/〔(1−y1)x〕} …(3)
【0057】また余剰汚泥を改質処理装置に導入して処
理した場合は、次の関係式が成り立つ。 汚泥増加分=y000 …(4) 汚泥減少分=(1−y1)q1x …(5) ここで定常状態では(4)=(5)が成り立つから、
【数2】 好気性消化槽容積={〔θy000〕/〔(1−y1)x〕} …(6)
【0058】上記式(1)〜(6)からわかるように、
好気性消化槽容積を小さくするためには、流入汚泥量
(q00)を減少させるか、好気性消化槽内の汚泥濃度
(x)を高くするか、またはSRT(θ)を小さくする
かである。本発明では膜分離手段により好気性消化槽内
の槽内液(消化液)を膜分離するので、重力沈降分離に
より固液分離する場合に比べて、汚泥濃度(x)を高く
することができ、このため好気性消化槽容積を小さくす
ることができる。また余剰汚泥を改質処理槽に導入して
改質処理する方法の場合、好気性消化槽にかかる実質の
汚泥負荷をy0倍に削減することができ、通常y0≒y1
≒0.6〜0.7であるので、消化槽容積を60〜70
%に縮小することが可能である。
【0059】ここで、設計例により本発明の効果を説明
する。排液量1000m3/d、BOD濃度1000m
g/L、NH4−N 200mg/Lの排液を処理する
ものとする。 《A1.沈殿槽を用いた生物処理(BOD除去・窒素除
去)》脱窒槽→硝化槽→沈殿槽のフローとする。硝化槽
内の混合液(硝化液)は原水量の8倍を脱窒槽へ循環
し、硝酸態窒素を脱窒槽で脱窒するものとする。また、
沈殿槽から脱窒槽へ原水量の1倍を返送汚泥するものと
する。脱窒槽および硝化槽内のMLSS濃度は4000
mg/Lとする。汚泥引抜きは沈殿槽より行い、硝化槽
のSRTが10日になるように引抜き量を設定するもの
とする。引抜き汚泥濃度は8000mg/Lと想定す
る。脱窒槽は汚泥当たりの脱窒速度が0.08kgN/
KgSS/dとして設計する。
【0060】BODの60%が余剰汚泥として発生する
ものとする。硝化菌由来の余剰汚泥はわずかであるた
め、便宜上無視する。脱窒槽における脱窒対象窒素量は
流入窒素量の90%とする。これは硝化槽で硝化された
窒素の内、硝化液循環と返送汚泥合わせて原水量の9倍
が脱窒工程に返送され、残りの1割は処理水に流出する
ためである。実際にはBODと共に余剰汚泥として同化
する窒素分があるため、脱窒対象窒素量はもっと少ない
が、ここでは便宜上無視する。
【0061】流入するBOD量は、1000〔m3
d〕×1000〔mg/L〕÷1000=1000〔k
g/d〕 発生する余剰汚泥量は、1000〔kgBOD/d〕×
60〔%〕÷100=600〔kg/d〕 流入するNH4−N量は、1000〔m3/d〕×200
〔mg/L〕÷1000=200〔kg/d〕 脱窒槽の容積負荷は、0.08〔kgN/kgSS/
d〕×4000〔mgSS/L〕÷1000=0.32
〔kgN/m3/d〕 脱窒対象窒素量は、200〔kgN/d〕×90〔%〕
÷100=180〔kgN/d〕 脱窒槽容積は、180〔kgN/d〕÷0.32〔kg
N/m3/d〕=563〔m3
【0062】硝化槽容積は、余剰汚泥量600kg/d
に対してSRTを10日とする必要があるから、600
〔kg/d〕×10〔d〕=6000〔kg〕の汚泥を
保持する必要があり、硝化槽の汚泥濃度から、6000
〔kg〕÷(4000〔mg/L〕÷1000)=15
00〔m3〕 硝化槽と脱窒槽の容積は、合わせて2063m3とな
る。
【0063】《A2.沈殿槽を用いた生物処理(BOD
除去のみ)》BOD汚泥負荷を0.2kgBOD/kg
SS/dとする。その他の条件は前記A1と同じとし
て、 BOD容積負荷は0.2〔kgBOD/kgSS/d〕
×4000〔mg/L〕÷1000=0.8〔kgBO
D/m3/d〕 曝気槽容積は、1000〔kgBOD/d〕÷0.8
〔kgBOD/m3/d〕=1250〔m3
【0064】《B1.膜分離を用いた生物処理(窒素除
去有り)》脱窒槽→硝化槽兼膜分離槽のフローとする。
硝化槽内の混合液は原水量の9倍量、脱窒槽へ循環し、
硝酸態窒素を脱窒槽で脱窒するものとする。脱窒対象窒
素量は、前記A1と同じく、流入窒素量の90%であ
る。硝化槽内のMLSS濃度は10000mg/Lとす
る。硝化槽内では膜分離による固液分離を行うため、脱
窒槽に比べて汚泥濃度は濃縮されている。従って脱窒槽
の汚泥濃度は硝化槽よりも低く、今回の循環量の場合脱
窒槽MLSS濃度は9000mg/Lとなる。汚泥当た
りの脱窒速度は前記A1と同じ0.08kgN/KgS
S/dとする。汚泥引抜きは硝化槽より行い、硝化槽S
RTが前記A1と同じ10日となるように引抜き量を設
定するものとする。
【0065】脱窒槽の容積負荷は、0.08〔kgN/
kgSS/d〕×9000〔mg/L〕÷1000=
0.72〔kgN/m3/d〕 脱窒対象窒素量は、200〔kgN/d〕×90〔%〕
÷100=180〔kgN/d〕 脱窒槽容積は、180〔kgN/d〕÷0.72〔kg
N/m3/d〕=250〔m3〕 硝化槽容積は、前記A1と同様6000kgの汚泥を保
持する必要があるため、硝化槽容積は、6000〔k
g〕÷(10000〔mg/L〕÷1000)=600
〔m3〕 硝化槽と脱窒槽の容積は、合わせて850m3となる。
【0066】《B2.膜分離を用いた生物処理(BOD
除去のみ)》曝気槽と膜分離槽を兼用するものとし、曝
気槽MLSS濃度を10000mg/Lとする。BOD
汚泥負荷は前記A2と同じ0.2kgBOD/kgSS
/dとしてBOD容積負荷は、0.2〔kgBOD/k
gSS/d〕×10000〔mg/L〕÷1000=2
〔kgBOD/kgSS/d〕 曝気槽容積は、1000〔kgBOD/d〕÷2〔kg
BOD/m3/d〕=500〔m3
【0067】《C1.固液分離に沈殿槽を用いた好気性
消化槽》改質処理された汚泥の汚泥転換率(y1)を
0.7とする。改質処理汚泥当たりの無機化される割合
は(1−0.7)=0.3となるから、生物処理工程で
発生する余剰汚泥量の1/0.3=3.333倍の汚泥
を改質処理して好気性消化することにより、余剰汚泥の
発生をゼロとすることができる。廃棄物として系外に排
出する余剰汚泥はゼロとして設計する。余剰汚泥量は前
記A1で述べたように600kg/dである。好気性消
化槽のSRTを4dayとし、消化槽MLSS濃度を4
000mg/Lとする。
【0068】改質処理汚泥量は、600〔kg/d〕×
3.333=2000〔kg/d〕 好気性消化槽のSRTを4日に保つために、好気性消化
槽内には2000〔kg/d〕×4〔day〕=800
0〔kg〕の汚泥を保持する必要があり、消化槽の汚泥
濃度から、消化槽容積は、8000〔kg/d〕÷(4
000〔mg/L〕÷1000)=2000〔m3〕 SS負荷としては、2000〔kg/d〕÷2000
〔m3〕=1〔kg/m3/d〕 VSS/SS比を0.8と仮定して、有機物負荷(VS
S負荷)として1〔kgSS/m3/d〕×0.8=
0.8〔kgVSS/m3/d〕 ただし、改質処理汚泥もSS負荷、有機物負荷として考
えた。
【0069】従来の好気性消化法の有機物負荷が0.8
〜1.0kgVSS/m3/dとされている(特開平8
−299995より)から、ほぼ同等の値であることが
分かる。この容積は、前記A1の生物処理槽の0.97
倍、ほぼ同等の大きさである。また前記A2の生物処理
槽の1.6倍である。また、前記B1、B2のように膜
を使った生物処理槽の余剰汚泥を好気性消化するとした
ら、それぞれ2.4倍、4倍となり、実用的とは言えな
いことが分かる。
【0070】《C2.固液分離に膜を用いた好気性消化
槽(本発明)》改質処理された汚泥の汚泥転換率(y
1)を前記C1と同じ0.7とする。従って前記C1と
同様、生物処理工程で発生する余剰汚泥量の3.333
倍を改質処理して好気性消化する必要がある。好気性消
化槽のSRTを前記C1と同じ4dayとし、消化槽M
LSS濃度を20000mg/Lとする。好気性消化槽
のSRTを4日に保つために、前記C1と同様、800
0kgの汚泥を好気性消化槽に保つ必要があり、消化槽
の汚泥濃度から、消化槽容積は、8000〔kg/d〕
÷(20000〔mg/L〕÷1000)=400〔m
3〕 SS負荷は、2000〔kgSS/d〕÷400
〔m3〕=5〔kgSS/m3/d〕 VSS/SS比を0.8と仮定して、有機物(VSS)
負荷として5〔kgSS/m3/d〕×0.8=4〔k
gVSS/m3/d〕
【0071】この値は従来の有機物負荷0.8〜1.0
kgVSS/m3/dを大きく越えるものであり、非常
に小さな好気性消化槽を実現していることが分かる。し
かも余剰汚泥はほとんど発生しない。この好気性消化槽
容積は、沈殿槽を用いた生物処理工程A1、A2の好気
性消化槽として用いれば、生物処理槽に対してそれぞ
れ、0.19倍、0.32倍と非常に小さな好気性消化
槽で余剰汚泥の発生をゼロとすることができる。また膜
分離を用いた生物処理工程B1、B2の好気性消化槽と
しても、それぞれ0.47倍、0.8倍と、やはり生物
処理工程よりも小さな好気性消化槽で余剰汚泥の発生量
をゼロとすることができる。
【0072】このように小さな好気性消化槽を実現でき
る理由は、前述したように、余剰汚泥量以上を生物易分
解性に改質処理して好気性消化槽に循環していること、
膜フラックスを低めに保ち、ポンプ循環型の膜に対して
は膜面流速を高め、浸漬膜に対しては曝気量を多くする
ことで、難ろ過性の好気性消化汚泥を例えば20000
mg/Lまで高濃度に濃縮していること、膜の洗浄が容
易な構造としていること、必要に応じて酸素富化空気や
微細気泡散気管で好気性消化槽を曝気することにより高
い有機物負荷に対して十分な酸素を供給していること、
等にある。
【0073】膜面積に関しては、例えば前記B1または
B2の生物処理工程において、膜ろ過時のフラックス
0.3m3/m2/d、8分濾過・2分停止の間欠ろ過を
行う浸漬膜を設置するとすれば、平均フラックスは0.
3×0.8=0.24〔m3/m2/d〕となり、処理水
量は1000〔m3/d〕であるから、膜面積は、10
00〔m3/d〕÷0.24〔m3/m2/d〕=416
7〔m2〕必要になる。
【0074】これに対し、前記C2の好気性消化槽に必
要な膜は、例えば膜ろ過時のフラックス0.2m3/m2
/d、6分濾過・2分停止の間欠ろ過を行う浸漬膜とし
て、平均フラックスは0.2×0.6=0.12〔m3
/m2/d〕となり、処理水量は余剰汚泥量600kg
/d、余剰汚泥濃度10000mg/Lであることか
ら、処理水量 600〔kg/d〕÷(10000〔m
g/L〕÷1000)=60〔m3/d〕 膜面積 60〔m3/d〕÷0.12〔m3/m2/d〕
=500〔m2〕 となり、平均フラックスを生物処理工程の半分として
も、必要な膜面積は生物処理工程の1/8以下で良いこ
とになる。予備膜を100%用意したとしても、必要な
膜面積は合計1000m2であり、生物処理工程に必要
な膜面積の25%程度の膜面積があればよいことにな
る。
【0075】なお、間欠ろ過は膜面への懸濁物質の濃縮
・固着を防ぐために有効であるとされており、とくにこ
こでは好気性消化汚泥の濾過工程の休止時間を長くとっ
て設計することにより、難ろ過性の好気性消化汚泥によ
る膜汚染の防止を図っている。
【0076】《C3.固液分離に膜を用い、余剰汚泥を
改質処理してから好気性消化槽に導入する方法(本発
明)》前記C2でも十分に小さい好気性消化槽を実現で
きたが、生物処理工程が膜分離を利用したものである場
合、特に前記B2のようなコンパクトな生物処理工程に
対しては、好気性消化槽の容積が生物処理槽の8割を占
めてしまうという問題が残るため、より一層好気性消化
槽をコンパクトにする必要がある。そこで、余剰汚泥6
00kg/dを改質処理してから好気性消化槽に導入
し、好気性消化槽からは1400kg/dの消化汚泥を
改質処理工程に循環すれば、トータルの改質汚泥量は2
000kg/dとなって余剰汚泥ゼロを見込めるにも関
わらず、好気性消化槽SRTは好気性消化槽から改質工
程に循環する1400kg/dの汚泥に対して設定すれ
ばよいから、好気性消化槽をより小型化できる。
【0077】すなわち、好気性消化槽のSRTを4日に
保つために、好気性消化槽内には1400〔kg/d〕
×4〔day〕=5600〔kg〕の汚泥を保持すれば
良く、消化槽の汚泥濃度から、消化槽容積は、5600
〔kg〕÷(20000〔mg/L〕÷1000)=2
80〔m3〕の消化槽となる。この消化槽は前記B2の
生物処理槽の0.56倍であり、生物処理槽に比べてよ
り一層小さな好気性消化槽となっている。前記A1、A
2、B1の生物処理槽に比べれば、それぞれ0.14
倍、0.22倍、0.33倍と、さらに小さな容積を実
現できていることが分かる。このとき、好気性消化槽へ
のSS負荷は、2000〔kgSS/d〕÷280〔m
3〕=7.1〔kgSS/m3/d〕、有機物負荷は、
5.7kgVSS/m3/dとより一層高負荷となって
いる。
【0078】本発明では好気性消化液の固液分離を膜に
より行っているため、消化液が沈降不良を生じ汚泥が系
外へ流出する心配がない。従って、生物処理原水の負荷
が低く、余剰汚泥がほとんど発生しないような期間に
も、改質処理量を減らすか停止するかして、好気性消化
液は空曝気の状態にしておけば、生物汚泥が減少しすぎ
ることもなく、またフロックが空曝気により解体して流
出することもなく、容易に生物汚泥を系内に維持するこ
とができる。すなわち、負荷が低下した際にも高度な維
持管理を行う必要が無く、改質処理への循環量を減らす
か停止して、後は放っておけば良く、誰にでも管理が可
能である。
【0079】このように、好気性消化反応に対して良く
馴養された生物汚泥を常に系内に保持できるため、再度
余剰汚泥が発生して好気性消化工程に負荷がかかった際
も、この馴養済みで消化効率の高い生物汚泥が保持され
ていることにより、何の問題もなく好気性消化工程を再
立上することができる。
【0080】
【発明の効果】本発明の有機性排液の生物処理方法は、
余剰汚泥を改質処理および好気性消化して減容化するに
際し、好気性消化槽において好気性消化するとともに、
この消化液を膜分離手段により膜分離するようにしてい
るので、汚泥濃度を高濃度にして消化することができ、
生物処理工程に比べて小型の好気性消化槽を用いて余剰
汚泥の減容化が可能であり、しかも消化効率を高くし
て、排出汚泥量をゼロに近づけることもでき、負荷が低
く、余剰汚泥の発生量が少ない期間にも容易に維持管理
することができる。しかも、生物処理工程本体には過剰
な負荷をかけずに余剰汚泥を減容化するため、生物処理
工程、特に硝化槽を従来よりも大きくする必要はなく、
また処理水質が悪化することも無い。また生物処理工程
が膜分離工程を含むものであっても、過剰な汚泥負荷が
かかることが無く、従来と同程度に膜分離装置を安定運
転することができる。
【0081】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を図面により
説明する。図1〜図4はそれぞれ異なる実施形態の有機
性排液の生物処理装置を示す系統図であり、図1は余剰
汚泥を好気性消化槽に導入して処理する場合、図2は余
剰汚泥を改質処理槽に導入して処理する場合、図3は生
物処理工程が硝化工程および脱窒工程である場合、図4
は好気性消化槽と膜分離槽とを別々に設けた場合の例で
ある。
【0082】図1において、1は曝気槽であり、原水路
2および返送液路3が連絡し、底部には散気装置4が設
けられ、空気供給路5が連絡している。曝気槽1から膜
分離装置7に、ポンプ8を有する連絡路9が連絡してい
る。
【0083】膜分離装置7は分離膜10によって透過液
室11と濃縮液室12に区画され、透過液室11には処
理水路13が連絡し、濃縮液室12には返送液路3が連
絡している。膜分離装置7としては、平膜、スパイラル
状膜、チューブラー膜、中空糸膜などの任意の分離膜1
0を備えたものが使用できる。
【0084】21は好気性消化槽であり、返送液路3か
ら分岐した余剰汚泥路14が連絡し、槽内に浸漬型膜分
離装置22を備えている。浸漬型膜分離装置22は分離
膜23が液中に浸漬され、槽内液(好気性消化液)がこ
の分離膜を透過して透過液室24側に集められるように
構成されている。透過液室24には処理水路25が連絡
し、ポンプ26が設けられている。浸漬型膜分離装置2
2の下側には散気装置27が配置され、空気供給路28
が連絡している。29は隔壁である。
【0085】好気性消化槽21からオゾン処理槽31に
好気性消化液路32が連絡するとともに、オゾン処理槽
31からオゾン処理液路33が連絡している。オゾン処
理槽31にはオゾン発生機35からオゾン供給路36が
連絡している。
【0086】図1の装置により有機性排液(原水)を処
理するには、原水路2から原水を曝気槽1に導入し、返
送液路3から返送される濃縮液中の返送汚泥および曝気
槽1内の活性汚泥と混合し、空気供給路5から供給され
る空気を散気装置4から散気して好気性生物処理する。
これにより原水中の有機物は生物酸化反応によって分解
される。
【0087】曝気槽1の槽内液の一部は連絡路9から取
り出し、ポンプ8で加圧して膜分離装置7に導入し、膜
分離することにより透過液と濃縮液とに分離する。分離
膜10を透過した透過液は処理水として処理水路13か
ら排出し、活性汚泥その他の固形分が濃縮された濃縮液
の一部は返送液路3から曝気槽1に返送する。
【0088】余剰汚泥として排出される濃縮液は余剰汚
泥路14から好気性消化槽21に導入し、空気供給路2
8から供給される空気(好ましくは酸素富化空気)を散
気装置27から散気して好気性消化を行う。
【0089】またポンプ26を駆動して透過液を処理水
路25から排出することにより、好気性消化槽21内で
槽内液(好気性消化液)の膜分離を行う。
【0090】好気性消化液の一部は好気性消化液路32
からオゾン処理槽31に導入し、オゾン発生機35で発
生させたオゾンをオゾン供給路36から供給して接触さ
せ、オゾン処理(改質処理)を行う。これにより好気性
消化液中の汚泥がBOD化する。オゾン処理液はオゾン
処理液路33から好気性消化槽21に循環し、好気性消
化に供する。
【0091】このように余剰汚泥およびオゾン処理液を
好気性消化することにより余剰汚泥を減容化することが
できる。この場合、好気性消化を生物処理とは別の系で
行っているため、処理水質に影響を与えることはなく、
しかも好気性消化槽21において浸漬型膜分離装置22
により膜分離を行っているため、好気性消化槽21内の
汚泥濃度を高くすることができ、これにより消化効率を
高くして装置を小型化することができるが、酸素富化空
気を用いることにより消化効率はさらに高くなる。
【0092】図2の装置は、余剰汚泥路14がオゾン処
理槽31に連絡している以外は図1と同様に構成されて
いる。図2の装置による処理方法は、膜分離装置7で濃
縮され余剰汚泥として排出される濃縮液を余剰汚泥路1
4からオゾン処理槽31に導入してオゾン処理する以外
は図1と同様に処理する。図2の場合、好気性消化液に
加えて余剰汚泥も改質処理するので、図1の場合よりも
さらに消化効率を高くすることができ、好気性消化槽2
1をさらに小型化することができる。
【0093】図3は生物処理として硝化および脱窒を行
う場合の例である。図3において、41は脱窒槽であ
り、原水路42、返送液路43、連絡路44、45、オ
ゾン処理液移送路46および電子供与体供給路47が連
絡し、攪拌器48を備えている。
【0094】51は硝化槽であり、返送液路43、連絡
路44、薬注路52、余剰汚泥路53が連絡し、槽内に
図1と同様の浸漬型膜分離装置22aが設けられてい
る。
【0095】61は晶析処理槽であり、連絡路45、6
2、薬注路63、排出路64が連絡し、浸漬型膜分離装
置22の透過液を導入して晶析処理し、透過液中の塩類
等を分離できるように構成されている。またオゾン処理
槽31にはオゾン処理液の一部を脱窒槽41に移送でき
るようにオゾン処理液移送路46が連絡している。他の
構成は図1と同様である。
【0096】図3の装置により原水を生物処理するに
は、原水路42から原水を脱窒槽41に導入し、返送液
路43から返送される活性汚泥、オゾン処理液路46か
ら移送されるオゾン処理液および槽内の脱窒細菌と混合
し、また電子供与体供給路47からメタノールなどの電
子供与体を供給し、嫌気性を維持し、攪拌機48で緩や
かに攪拌しながら脱窒を行うとともに、有機物を分解す
る。
【0097】脱窒液の一部は連絡路44から硝化槽51
に導入し、硝化細菌を含む活性汚泥と混合するととも
に、薬注路52から酸またはアルカリを添加してpHを
7〜8に調整し、散気装置27aから散気して、有機物
を分解してBODを除去するとともに、有機性窒素をア
ンモニア性窒素に分解する。この場合BOD除去のため
の曝気よりも過剰に曝気して、硝化細菌を優勢にする。
【0098】硝化槽51の槽内液(硝化液)は、浸漬型
膜分離装置22aにより膜分離し、透過液を処理水とし
て処理水路25aから排出する。汚泥が濃縮された硝化
液の一部は返送液路43から脱窒槽41に返送する。余
剰汚泥に相当する硝化液は余剰汚泥路53から好気性消
化槽21に導入して消化を行う。
【0099】浸漬型膜分離装置22で膜分離した透過液
は連絡路62から晶析処理槽61に導入し、薬注路63
から塩化マグネシウムなどの薬剤を注入して晶析処理す
る。処理水は連絡路45から脱窒槽41に戻し、結晶は
排出路64から排出する。
【0100】オゾン処理槽31でオゾン処理したオゾン
処理液の一部はオゾン処理液移送路46から脱窒槽41
に移送する。これによりオゾン処理液中の有機物が脱窒
に必要な電子供与体として利用される。他の処理は図1
の場合と同様に処理する。
【0101】図3の場合、生物処理工程としての硝化脱
窒には何ら影響を与えることなく、余剰汚泥を最適の条
件で、例えば最適なSRTで好気性消化することがで
き、処理プロセスに無駄が生じない。図3において好気
性消化槽21を省略し、硝化槽51の槽内液を直接オゾ
ン処理槽31でオゾン処理した後、その全量を脱窒槽4
1に戻すプロセスも考えられるが、この場合脱窒槽41
および硝化槽51の容積、特に硝化槽51の容積を大き
くする必要があり、装置が大型化してしまう。硝化槽5
1が浸漬型膜分離装置22aを備えている場合は、すで
に硝化液中の汚泥濃度は高濃度になっており、汚泥濃度
を高濃度にすることによる装置の小型化は難しい。従っ
て、図3のように、浸漬型膜分離装置22を備えた好気
性消化槽21を設けて余剰汚泥を処理することにより、
全体の装置を小型化することができる。
【0102】図4の装置は図1の装置の好気性消化槽2
1から浸漬型膜分離装置22および隔壁29を取り出
し、別に設けた膜分離槽71に収容した構造になってい
る。好気性消化液の一部はポンプ78を駆動して好気性
消化液路32からオゾン処理槽31に導入し、オゾン処
理(改質処理)を行う。オゾン発生機35には酸素富化
装置72から酸素富化空気供給路73が連絡しており、
これより供給される酸素富化空気を用いてオゾンガス含
有酸素富化空気をオゾン処理槽31に供給している。オ
ゾンガス含有酸素富化空気はオゾン処理槽31でオゾン
を消費された後、酸素富化空気供給路73aを通じて好
気性消化槽21の散気装置27bに供給されるようにな
っており、これにより消化効率を高くする。このように
酸素富化空気を有効利用する場合は、好気性消化槽21
を深層曝気槽などとし、溶解効率を高めるのが好まし
い。
【0103】好気性消化槽21と膜分離槽71とはエア
リフトポンプ74および返送路75で連絡している。エ
アリフトポンプ74は下部に散気部76を有し、中間に
消化汚泥流入バルブ77を有する。エアリフトポンプ7
4は、散気部76から吹き出す空気を駆動力として好気
性消化槽21内の消化液を膜分離槽71へ移送する。こ
の移送量は余剰汚泥路14から流入する余剰汚泥量の3
倍以上、好ましくは4〜8倍とする。膜ろ過されなかっ
た消化液は返送汚泥として返送路75より、余剰汚泥量
の2倍以上、好ましくは3〜7倍量が返送され、再び好
気性消化を受ける。
【0104】膜分離槽71は図1の好気性消化槽21と
ほぼ同様の構造となっているが、散気装置27から散気
される空気量は浸漬型膜分離装置22の汚染を防止する
程度とされている。膜分離槽71は好ましくは複数槽設
けられており、そのうち少なくとも1槽が予備系列とさ
れており、膜分離槽71内の分離膜23の汚染が激しく
なってきたら、該当する膜分離槽の運転を停止し、その
膜分離槽内の消化汚泥を予備系列の膜分離槽に移送して
予備系列の運転を開始し、運転を停止した膜分離槽には
洗浄薬液を注入して分離膜の洗浄を行う。洗浄後は膜分
離槽内には通常、上水や工水や生物処理水を満たし、そ
のまま新たな予備系列とする。
【0105】運転を停止した系列には好気性消化槽内の
汚泥が流入しないよう、エアリフトポンプ74の運転を
停止するか、消化汚泥流入バルブ77を閉じる。他の構
成および操作は図1の場合と同様である。なお図4の装
置の場合、好気性消化槽21内の消化液を取り出してオ
ゾン処理する代わりに、膜分離槽71内の消化液を取り
出してオゾン処理することもできる。
【0106】
【実施例】実施例1 図3の装置により有機性排液を生物処理した。脱窒槽4
1の容積は40 liter、硝化槽51の容積は40 liter
とした。硝化槽51に設けた浸漬型膜分離装置22aと
しては、分離膜23aとして親水化ポリエチレン製の中
空糸浸漬膜で、中空糸膜を平板状に張設したものを用い
た。膜面積は0.5m2である。また中空糸膜は孔径
0.1μmのMF膜で、外径410μm、内径270μ
mのものである。
【0107】試験に用いた原水は水道水にBOD源とし
て酢酸ナトリウム、窒素源として硫酸アンモニウムを加
えたものである。原水濃度はBODが300mg/l、
NH 4−Nが300mg/lとなるように調整した。ま
たリン酸をPO4−Pが9mg/lとなるように添加し
た。原水の水量は100 liter/dとした。
【0108】脱窒槽41にはメタノールを原水当り60
0mg/lとなるように添加して脱窒を行った。硝化槽
51では散気装置27aから散気し、分離膜23aの膜
面にクロスフロー流速を与えるとともに、槽内に酸素を
供給して硝化を行った。空気量は100liter/min
とした。
【0109】またpH計と連動させ、薬注路52から水
酸化ナトリウムを添加し、pHを7.2〜7.3に調整
した。硝化槽51から脱窒槽41への返送液量は100
0 liter/dとした。硝化槽51からは定量的に槽内液
(余剰汚泥)の引き抜きを行い、硝化槽51におけるS
RTを15日に保った。すなわち、2.67 liter/d
の流量で槽内液を引き抜いた。なお硝化槽51のMLS
S濃度は約10000mg/lでほぼ一定となった。
【0110】好気性消化槽21の有効容積は10 liter
とし、硝化槽51と同じ浸漬型膜分離装置22を槽内に
設置し、散気装置27から散気して好気性処理を行っ
た。この場合、分離膜23の膜面にクロスフローを与え
る曝気と、汚泥消化用の曝気とを兼用することができる
ので好適である。
【0111】好気性消化液は3.33 liter/dの水量
でオゾン処理槽31に導入し、0.03g−O3/g−
VSSのオゾン注入率でオゾン処理した。オゾン処理液
は3.33 liter/dの水量で好気性消化槽21に循環
した(好気性消化槽21のSRTは3日)。なお、オゾ
ン処理液の脱窒槽41への移送は行わなかった。
【0112】このようにして原水の生物処理試験を行っ
たところ、好気性消化槽21のMLSS濃度は約270
00mg/lとなって安定した。この場合の好気性消化
槽21内の槽内液は汚泥が高濃度であり、重力沈降では
固液分離できなかった。重力沈降により固液分離するた
めには、最低でも約3倍の希釈が必要であった。このこ
とは重力沈降により固液分離する場合には、約3倍の水
槽容積が必要であることを示している。
【0113】浸漬型膜分離装置22から連絡路62を通
して排出される処理水質はNH4−Nが500〜600
mg/l、PO4−Pが70〜100mg/l、COD
Mnが150〜200mg/lであった。この水を晶析処
理槽61に導入し、塩化マグネシウムを100mg−M
g/l添加し、水酸化ナトリウムでpHを9に調整して
晶析処理を行い、リン酸マグネシウムアンモニウムとし
てNH4−NおよびPO4−Pを除去した。その結果、N
4−N濃度は470〜580mg/l、PO4−P濃度
は10mg/l以下に低下した。
【0114】この晶析処理水を連絡路45から脱窒槽4
1に戻して通水したところ、処理水路25aから排出さ
れる処理水のT−N濃度は1〜2mg/l、PO4−P
濃度は約0.2mg/l、CODMnは2〜5mg/l上
昇したが、いずれも誤差範囲程度であり、許容範囲であ
る。
【0115】実施例2 実施例1の生物処理プロセスは、汚泥濃度が10000
mg/lであり、膜分離装置としては余裕があるので、
オゾン処理槽31からオゾン処理液を0.5 liter/d
の流量で脱窒槽41に移送し、それ以外は実施例1と同
様に行った。その結果、好気性消化槽21のMLSS濃
度は約27000mg/lから約14000mg/lに
低下し、処理に余裕が生じた。
【0116】しかし脱窒槽および硝化槽のMLSS濃度
は2000〜3000mg/lの範囲で上昇し、硝化槽
MLSS13000mg/l程度となった。この場合膜
分離装置が余裕を持って設計されており、特に問題とは
ならなかった。しかしこれ以上オゾン処理液を生物処理
槽に移送すればさらに汚泥濃度が高くなり、膜分離が困
難になるのは明らかである。
【0117】実施例3 実施例1において、硝化槽51の槽内液(硝化液)を好
気性消化槽21に導入する代わりに、オゾン処理槽31
に導入した以外は実施例1と同様に行った。すなわち、
オゾン処理槽31では、余剰汚泥路53から導入される
硝化液2.67liter/dおよび好気性消化液路32か
ら導入される好気性消化液3.33 liter/dの合計
6.0 liter/dの汚泥をオゾン処理した。その結果、
好気性消化槽21内のMLSS濃度は約19000mg
/lとなって安定した。
【0118】これは実施例1の27000mg/lに比
べて約70%の汚泥濃度であり、処理に30%の余裕が
生じたことを示しており、例えば好気性消化槽をさらに
小さく7 literとしても、実施例1と同等の条件である
MLSS濃度27000mg/lで運転することも可能
であることを示している。なおこのとき好気性消化液を
取り出し、酸素消費速度を測定すると3〜3.5kgO
/m3/dであった。このように高い効率で酸素を供給
するのは実装置では通常の散気管では困難であるため、
高効率の酸素供給手段が必要であることが明らかとなっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の有機性排液の生物処理装置を示す系
統図である。
【図2】他の実施形態の有機性排液の生物処理装置を示
す系統図である。
【図3】別の実施形態の有機性排液の生物処理装置を示
す系統図である。
【図4】さらに別の実施形態の有機性排液の生物処理装
置を示す系統図である。
【図5】従来の有機性排液の生物処理装置を示す系統図
である。
【符号の説明】
1 曝気槽 2、42 原水路 3、43 返送液路 4、27、27a、27b、107、108 散気装置 5、28、28a 空気供給路 7 膜分離装置 8、26、26a、78 ポンプ 9、44、45、62、65 連絡路 10、23、23a 分離膜 11、24、24a 透過液室 12 濃縮液室 13、25、25a 処理水路 14、53 余剰汚泥路 21 好気性消化槽 22、22a 浸漬型膜分離装置 29、29a 隔壁 31、105 オゾン処理槽 32 好気性消化液路 33 オゾン処理液路 35、106 オゾン発生機 36 オゾン供給路 41 脱窒槽 46 オゾン処理液移送路 47 電子供与体供給路 48 攪拌機 51 硝化槽 52、63 薬注路 61 晶析処理槽 64 排出路 71 膜分離槽 72 酸素富化装置 73、73a 酸素富化空気供給路 74 エアリフトポンプ 75 返送路 76 散気部 77 バルブ 101 生物処理槽 102、104 固液分離槽 103 汚泥消化槽 111 排液 112 返送汚泥 113 混合液の一部 114 処理液 115 分離汚泥 116 余剰汚泥 117 循環汚泥 118 消化液 119 分離液 121 消化汚泥 122 引抜汚泥 123 オゾンガス 124 オゾン処理汚泥 125 排出汚泥

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機性排液を生物処理する生物処理工
    程、 生物処理工程から排出される余剰汚泥および/またはそ
    の好気性消化液を易生物分解性に改質処理する改質処理
    工程、 生物処理工程から排出される余剰汚泥および/またはそ
    の改質処理液を、好気性消化槽に導入して好気性消化す
    る好気性消化工程、 改質処理工程の改質処理液を好気性消化工程に循環する
    循環工程、および好気性消化液を膜分離により固液分離
    して濃縮液を好気性消化工程に返送し、透過液を消化処
    理水として排出する好気性消化液分離工程を含む有機性
    排液の生物処理方法。
  2. 【請求項2】 生物処理工程は、硝化工程および脱窒工
    程を含む生物処理工程である請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 生物処理工程は、固液分離手段として膜
    分離を行う請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 好気性消化工程は、少なくとも一部を酸
    素富化空気で曝気する請求項1ないし3のいずれかに記
    載の方法。
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