JPH11276980A - 塗装ロボットにおける塗装膜厚の制御方法およびロボット軌道生成方法 - Google Patents

塗装ロボットにおける塗装膜厚の制御方法およびロボット軌道生成方法

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JPH11276980A
JPH11276980A JP8524698A JP8524698A JPH11276980A JP H11276980 A JPH11276980 A JP H11276980A JP 8524698 A JP8524698 A JP 8524698A JP 8524698 A JP8524698 A JP 8524698A JP H11276980 A JPH11276980 A JP H11276980A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】「ぼかし塗り」の作業を、ロボットにより塗装
させ得るようにしたロボット軌道の生成方法を提供す
る。 【解決手段】塗装ロボットのアーム先端の手首部を、塗
装パスの始終端部において塗装方向に沿って揺動させる
とともに、この揺動速度を、直線部での塗装速度より速
くさせて「ぼかし塗り」を行う際の噴霧ノズル先端の軌
道を求める方法であって、まず始終端部における膜厚変
化を噴霧中心点SCPの位置関数として与え、膜厚と塗
装速度とが反比例するという条件を使用して、SCPで
の塗装速度をその位置に対する関数として求め、この速
度関数に基づき、速度が位置の微分であることを使用し
て、SCPの位置を時間に対する関数として求め、次に
このSCPの位置に基づき、噴霧ノズル先端TCPの軌
道を求める方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装ロボットにお
ける塗装膜厚の制御方法およびロボット軌道生成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、各種の量産品の製造工程において
ロボットが広く実用化されているが、船舶、橋梁などの
大型構造物においても、ロボットの実用化が図られてい
る。
【0003】例えば、溶接作業の多くは、溶接ロボット
により行われているが、溶接に比べて、経済効果が充分
に発揮されない塗装作業においても、熟練を要する作業
者の確保等の問題から、やはりロボット化が望まれてい
る。
【0004】従来、塗装ロボットにより塗装を行わせる
場合、ロボットアーム先端の手先部すなわち噴霧ノズが
所定の軌跡を描くように、ロボットの運転データが与え
られて制御が行われており、通常、噴霧ノズルの塗装速
度すなわち移動速度が一定となるように制御されてい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、塗装作業に
おいては、一定の塗装品質、すなわち塗料の垂れ落ち、
塗りむらの無い均一な塗装が要求される。特に、塗装面
がコーナ部であったり、また塗装面が重なるような作業
域同士の境界部を塗装する場合には、「ぼかし塗り」を
必要とするが、このような「ぼかし塗り」については、
適正な制御が行われておらず、実際には、手作業により
行われており、自動化が望まれている。
【0006】そこで、本発明は、「ぼかし塗り」の作業
についても、ロボットにより塗装させ得るようにした塗
装ロボットにおける塗装膜厚の制御方法およびロボット
軌道生成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の塗装ロボットにおける塗装膜厚の制御方法
は、塗装ロボットのアーム先端の手首部に設けられた噴
霧ノズルから塗料を塗装面に噴霧して塗装を行う際に、
塗装パスの中間部両側の始終端部において、手首部を塗
装方向に沿って揺動させるとともに、この揺動速度を、
中間部での塗装速度より、速くさせる方法である。
【0008】上記塗装膜厚の制御方法によると、ロボッ
トの手首部だけを、塗装パスの始終端部で揺動させるよ
うにしたので、ロボットアームを揺動させようとする場
合に比べて、衝撃力が殆ど発生しないため、支障なく、
「ぼかし塗り」をロボットにより行わせることができ
る。
【0009】また、本発明の塗装ロボットにおけるロボ
ット軌道生成方法は、塗装ロボットのアーム先端の手首
部に設けられた噴霧ノズルにより塗装を行う塗装パスの
中間部両側の始終端部において、手首部を塗装方向に沿
って揺動させるとともに、この揺動速度を、中間部での
塗装速度より速くさせて「ぼかし塗り」を行う際の塗装
面における噴霧中心点の軌道を求める方法であって、ま
ず始終端部における膜厚変化を噴霧中心点の位置関数と
して与え、膜厚と塗装速度とが反比例するという条件を
使用して、噴霧中心点の移動速度をその位置に対する関
数として求め、この速度関数に基づき、速度が位置の微
分であることを使用して、噴霧中心点の軌道を時間に対
する関数として求める方法である。
【0010】さらに、本発明の他の塗装ロボットにおけ
るロボット軌道生成方法は、塗装ロボットのアーム先端
の手首部に設けられた噴霧ノズルにより塗装を行う塗装
パスの中間部両側の始終端部において、手首部を塗装方
向に沿って揺動させるとともに、この揺動速度を、中間
部での塗装速度より速くさせて「ぼかし塗り」を行う際
の噴霧ノズル先端の軌道を求める方法であって、まず始
終端部における膜厚変化を噴霧中心点の位置関数として
与え、膜厚と塗装速度とが反比例するという条件を使用
して、噴霧中心点の移動速度をその位置に対する関数と
して求め、この速度関数に基づき、速度が位置の微分で
あることを使用して、噴霧中心点の位置を時間に対する
関数として求め、次にこの噴霧中心点の位置に基づき、
噴霧ノズル先端の軌道を求める方法である。
【0011】上記各ロボット軌道の生成方法によると、
塗装膜厚変化を与えることにより、噴霧中心点における
軌道を求め、この軌道からノズル先端でのロボット軌道
を求めることができるため、塗装膜厚を自由に制御する
ことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の塗装
ロボットにおける塗装膜厚の制御方法およびロボット軌
道生成方法を、図1〜図9に基づき説明する。
【0013】本実施の形態における塗装ロボットとして
は、多関節型のものが使用されるとともに、その塗装対
象物は船殻ブロックであり、水平方向および鉛直方向の
部材により組み立てられたもので、箱型形状にされてい
る。
【0014】例えば、図1に示すように、この船殻ブロ
ック(ワークともいう)1は、船体外板2の内面に補剛
部材として、ビーム材3が取り付けられるとともに、船
体外板2に直交するように隔壁材4などが取り付けられ
たものであり、この船殻ブロック1の表面を、特に異な
る塗装域同士の境界部を、塗装ロボット(以下、ロボッ
トという)により塗装する場合について説明する。
【0015】まず、手首部に噴霧ノズルを有する塗装ガ
ンが取り付けられたロボットの軌道すなわち運転データ
が運転データ生成システム(コンピュータシステム)に
て求められることになるが、図2の矢印Dにて示すよう
に、塗装面の境界部分すなわち塗装パスにおける始終端
部での塗装膜厚が徐々に薄くなるような「ぼかし塗り」
の運転データが生成される。この「ぼかし塗り」は、塗
膜と塗膜とを、段差が生じないように繋ぐときに必要と
される施工方法である。
【0016】一般に、この「ぼかし塗り」を行う場合、
作業者は、手首の動的な振りなどを利用して行ってい
る。この「ぼかし塗り」を、ロボットに行わせる場合、
塗装膜厚と塗装速度とが反比例するため、塗装速度を動
的に変化させればよい。しかし、ロボットアームにこの
ような速度変化を行わせようとすると、ロボットアーム
の慣性によって大きな衝撃力が発生する。
【0017】そこで、慣性の小さい手首部の振り動作
(揺動動作)だけによって、塗装面における噴霧中心点
[以下、SCP(スプレーセンターポイント)という]
での速度変化を得るのがよいと考える。
【0018】すなわち、ロボットにより「ぼかし塗り」
を行わせるために、図3に示すような塗装パスにおける
始端部および終端部での手首振り軌道を、定常移動によ
り塗装が行われる直線部(中間部)における直線軌道の
前後に付加すれば良い。
【0019】以下、塗装パスの始終端部にて、「ぼかし
塗り」を行わせるための制御方法および手首振り軌道
(ロボット軌道)の生成方法について説明する。まず、
手首振り動作によって始終端部での膜厚変化を行わせよ
うとすると、ノズル位置を示すツール先端位置[以下、
TCP(ツールセンターポイント)という]軌道での速
度変化を指定する必要がある。
【0020】このための方法としては、手首振り部での
TCP軌道速度を一次式の形で変化させることが考えら
れる。すなわち、始終端部におけるスタート・エンド手
首振り動作を、TCP加速度aと手首振り角θmおよび
定常塗装が行われる直線部塗装速度vsにより指定し、
手首振り部でのTCP速度を下記(1)式のように設定
する。なお、(1)式中、vgは手首先端の外端位置で
の速度、vhは手首先端の直線部に移る境界位置での速
度(直線部塗装速度に一致する)を示し、これらの値
は、SCP速度V(t)の連続条件より、動作パラメー
タである加速度a、振り角θmおよびvsから下記(2)
式のように求められる。以下、式中でのtはそれぞれの
手首振り区間での時間を示し、添え字1および2は、始
端部(スタート)および終端部(エンド)における場合
を示す。また、rwは手首の長さを示し、lsは塗装距離
を示し、Lsは手首中心からSCP軌道までの距離を示
す。
【0021】
【数1】
【0022】上記(1)式を膜厚制御に関する基礎式と
し、図3に示すような幾何的関係からSCPの位置X
(t)および速度V(t)が求められる。すなわち、始
終端部における速度V(t)は下記(3)式で表わされ
る。
【0023】
【数2】
【0024】次に、塗装膜厚は塗装速度に反比例するた
め、標準施工条件(標準的なスプレー姿勢すなわち垂直
スプレー姿勢、ノズルチップに応じた標準的なスプレー
距離および標準的な塗装速度)に相当する膜厚U0(ス
プレーパターン幅中央での膜厚)を基にして、下記
(4)式(詳細は、後で説明する)に示す膜厚基準式か
ら下記(5)式が得られる。
【0025】
【数3】
【0026】U=U0/kv(t) (5) ここでkvは標準施工条件に対する塗装速度の比であ
り、手首振り動作内では刻々と変化する。また、上記
(4)式において、手首振りに伴ってk1(後で説明す
る)は変化するが塗着量は変わらないため、幅方向の重
ね塗りにおいては、膜厚に影響しないものと考えられ
る。したがって、上記(5)式では、速度の影響だけを
考慮している。
【0027】ここで、上記(4)式について説明する
と、この式は、二次関数で表わされた基準膜厚分布式
に、スプレー距離および塗装速度の影響を組み込んだも
のである。
【0028】すなわち、スプレー距離はノズルによって
標準的な推奨値があるが、鋼構造塗装ではワークとの干
渉回避などのために、スプレー距離をある程度変化させ
る必要がある。このため、スプレー距離によるパターン
幅と膜厚分布への影響を基準膜厚分布式に組み込む必要
がある。
【0029】組込みの基本原理は、図4に示すように、
スプレー距離lsとパターン幅wsとが比例し、粒子がパ
ターン幅に比例して分散すること、および塗布量が変化
しないことに基づく。すなわち、膜厚はスプレー距離に
反比例するが、パターン幅はスプレー距離に比例するこ
とになる。
【0030】ところで、塗装速度が大きい場合には、塗
布面への塗着効率が落ちると考えられるが、膜厚は塗布
量に比例する、すなわち塗装速度に反比例すると考えて
よい。
【0031】以上の原理に基づき、下記(6)式に示す
基準膜厚分布式に、スプレー距離と塗装速度との影響を
組み込むと、(4)式に示すような膜厚基準式が得られ
る。なお、(4)式中、klおよびkvは、標準スプレー
距離に対するスプレー距離の比である距離係数、および
標準速度に対する塗装速度の比である速度係数をそれぞ
れ示す。
【0032】
【数4】
【0033】以上がTCP速度の指定による始終端部で
の膜厚制御の原理と基本式の説明である。ここで、上記
方法による始終端部での膜厚制御実験を、鋼構造用に開
発した塗装ロボットを用いて行った結果について説明す
る。
【0034】実験方法は、施工パラメータを変化させ
て、図5に示すようにテストピースに塗布し、パターン
幅中央での膜厚を離散的に測定した。この時の塗装条件
・施工条件は、下記[表1]および[表2]に示す通り
である。また、手首振り半径は、ロボットの手首設計値
より300mmとする。なお、手首振り部ではスプレー
距離が変化するので始終端部でのスプレーパターンは広
がるが、幅方向の重ね塗りにより、膜厚への影響は相殺
される。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】図6にTCPおよびSCPの各速度変化
を、図7(a)〜(c)に膜厚変化のシミュレーション
結果(実線にて示す)と実測値(丸、三角、菱形の各点
にて示す)との対比を示す。
【0038】図6に示すように、手首振り動作からアー
ム動作への移り変わり点におけるTCP速度の不連続に
も拘わらず、SCP速度は連続となり、また図7に示す
実測結果から、始終端部での膜厚制御が可能であること
が分かる。また、TCP加速度をパラメータとして見た
場合でも、実測値とシミュレーションとはよく一致して
おり、膜厚制御シミュレーションが有用であることが分
かる。
【0039】ところで、上述したTCP加減速による制
御は、結果的に膜厚変化を得る方法であり、一次式によ
る加減速の制御では、図7に示すように、富士山型の膜
厚勾配曲線を描くことになる。
【0040】そこで、さらに一般化して、始終端部での
膜厚変化を直接的に指示し、それを実現するTCP軌道
を求める手順を以下に示す。 (イ)始終端部での膜厚変化の指定 まず、膜厚変化とそのパラメータを指定する。膜厚変化
としては、例えば直線変化(一次式)などが考えられ
る。これに対するパラメータとして、図8に示すよう
に、直線部の塗装速度Vs,膜厚比ν(Ug/Uh),ス
タート・エンドでのパターン距離Xm,およびスプレー
タイミングTsを指定する。ここでUhは塗装速度Vs
相当する膜厚で、パターン幅中央の膜厚で代表される。
一次式の膜厚変化は下記(7)式に示す位置関数として
表わされる。なお、(7)式中、Kは、(Uh−Ug)/
mを示す。
【0041】
【数5】
【0042】(ロ)SCP軌道について 上記(7)式で示した膜厚U(X)は、塗装速度V
(X)に反比例するため、始終端部でのSCP速度は、
下記(8)式に示す位置関数にて表わされる。
【0043】
【数6】
【0044】ここで、SCPの位置と速度とには、時間
に対して、下記(9)式に示すような関係がある。 dX/dt=V(X) (9) したがって、SCP位置は、この微分方程式を解くこと
によって時間関数として得られる。例えば、一次式の膜
厚変化では、下記(10)式に示すように、SCPの位
置が時間の関数として求められる。
【0045】
【数7】
【0046】なお、代数的あるいは数値解法により、S
CPの位置は任意の膜厚変化に対して求めることが可能
である。 (ハ)TCP軌道について 最後にロボットの軌道制御対象であるTCP軌道(ノズ
ル先端位置のロボット軌道)を求め、このTCP軌道に
よりSCP軌道(噴霧中心点の軌道)が生成されて、膜
厚プロフィールが得られる。すなわち、膜厚を指定した
場合の始終端部におけるTCP軌道は、図8を参照する
ことにより、下記(11)式にて表わされる。
【0047】
【数8】
【0048】なお、(イ)項で指定したスプレータイミ
ングは、図8に示すように塗膜の範囲を限定する働きを
持つ。上記TCP軌道を求める手順をまとめると、以下
のようになる。
【0049】まず始終端部における膜厚変化をSCP
(噴霧中心点)の位置関数として与え、次に膜厚と塗装
速度とが反比例するという条件を使用して、SCPにお
ける塗装速度(移動速度)をその位置に対する関数とし
て求め、この速度関数に基づき、速度が位置の微分であ
ることを使用して、SCPの位置を時間に対する関数と
して求め、次にこのSCPの位置に基づき、TCP(噴
霧ノズル先端)の軌道を求める。
【0050】ここで、膜厚形状指定による膜厚制御のシ
ミュレーションを行った結果について説明する。条件は
TCP加減速制御による膜厚制御実験と同様である。シ
ミュレーションは、(10)式および(11)式で与ら
れるTCP軌道を出発点とし、(1)〜(6)式を説明
した箇所にて展開した手順により行った。始終端区間距
離Xmをパラメータとしてシミュレーションの結果得ら
れた膜厚形状を図9に示す。この図9から、良好なシミ
ュレーション結果が得られているのがよく分かる。
【0051】上述したTCP加減速制御における実測値
とシミュレーションとの一致、および図9のシミュレー
ション結果が示すように、パラメータによって膜厚形状
を自由に制御することができる。
【0052】上記した塗装膜厚の制御方法によると、ロ
ボットの手首部だけを、塗装パスの始終端部で揺動させ
るようにしたので、ロボットアームを揺動させようとす
る場合に比べて、衝撃力が殆ど発生しないため、支障な
く、「ぼかし塗り」をロボットにより行わせることがで
きる。
【0053】また、上述したロボット軌道の生成方法に
よると、塗装膜厚変化を与えることにより、SCPの軌
道を求め、この軌道からTCPでのロボット軌道を求め
ることができるため、塗装膜厚を自由に制御し得る。
【0054】
【発明の効果】以上のように本発明の塗装膜厚の制御方
法によると、ロボットの手首部だけを、塗装パスの始終
端部で揺動させるようにしたので、ロボットアームを揺
動させようとする場合に比べて、衝撃力が殆ど発生しな
いため、支障なく、「ぼかし塗り」をロボットにより行
わせることができる。
【0055】また、本発明のロボット軌道生成方法によ
ると、塗装膜厚変化を与えることにより、噴霧中心点に
おける軌道を求め、この軌道からノズル先端でのロボッ
ト軌道を求めることができ、したがって塗装膜厚を自由
に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における塗装対象物の要部
鳥瞰図である。
【図2】同実施の形態における塗装域の重なり状態を示
す断面図である。
【図3】同実施の形態における塗装パラメータの関係を
示す図である。
【図4】同実施の形態におけるスプレー距離とスプレー
幅との関係を説明する平面図である。
【図5】同実施の形態における膜厚制御実験を説明する
図である。
【図6】同実施の形態におけるTCPおよびSCPでの
速度変化を示すグラフである。
【図7】同実施の形態における膜厚変化を示すグラフで
ある。
【図8】同実施の形態の軌道生成方法による膜厚プロフ
ィールを示すグラフである。
【図9】同実施の形態における膜厚制御方法による膜厚
のシミュレーション結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 船殻ブロック 2 船体外板 3 ビーム材 4 隔壁材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塗装ロボットのアーム先端の手首部に設け
    られた噴霧ノズルから塗料を塗装面に噴霧して塗装を行
    う際に、塗装パスの中間部両側の始終端部において、手
    首部を塗装方向に沿って揺動させるとともに、この揺動
    速度を、中間部での塗装速度より、速くさせることを特
    徴とする塗装ロボットにおける塗装膜厚の制御方法。
  2. 【請求項2】塗装ロボットのアーム先端の手首部に設け
    られた噴霧ノズルにより塗装を行う塗装パスの中間部両
    側の始終端部において、手首部を塗装方向に沿って揺動
    させるとともに、この揺動速度を、中間部での塗装速度
    より速くさせて「ぼかし塗り」を行う際の塗装面におけ
    る噴霧中心点の軌道を求める方法であって、まず始終端
    部における膜厚変化を噴霧中心点の位置関数として与
    え、膜厚と塗装速度とが反比例するという条件を使用し
    て、噴霧中心点の移動速度をその位置に対する関数とし
    て求め、この速度関数に基づき、速度が位置の微分であ
    ることを使用して、噴霧中心点の軌道を時間に対する関
    数として求めることを特徴とする塗装ロボットにおける
    ロボット軌道生成方法。
  3. 【請求項3】塗装ロボットのアーム先端の手首部に設け
    られた噴霧ノズルにより塗装を行う塗装パスの中間部両
    側の始終端部において、手首部を塗装方向に沿って揺動
    させるとともに、この揺動速度を、中間部での塗装速度
    より速くさせて「ぼかし塗り」を行う際の噴霧ノズル先
    端の軌道を求める方法であって、まず始終端部における
    膜厚変化を噴霧中心点の位置関数として与え、膜厚と塗
    装速度とが反比例するという条件を使用して、噴霧中心
    点の移動速度をその位置に対する関数として求め、この
    速度関数に基づき、速度が位置の微分であることを使用
    して、噴霧中心点の位置を時間に対する関数として求
    め、次にこの噴霧中心点の位置に基づき、噴霧ノズル先
    端の軌道を求めることを特徴とする塗装ロボットにおけ
    るロボット軌道生成方法。
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