JPH11276590A - 整流管及び整流管を備えた人工呼吸器 - Google Patents

整流管及び整流管を備えた人工呼吸器

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JPH11276590A
JPH11276590A JP10203698A JP10203698A JPH11276590A JP H11276590 A JPH11276590 A JP H11276590A JP 10203698 A JP10203698 A JP 10203698A JP 10203698 A JP10203698 A JP 10203698A JP H11276590 A JPH11276590 A JP H11276590A
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JP
Japan
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flow
rectifying
tube
oxygen
patient
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Withdrawn
Application number
JP10203698A
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English (en)
Inventor
Toshinao Takagi
俊尚 高木
Mikio Yasukawa
幹男 安川
Yasuhito Sugiura
康仁 杉浦
Katsuyoshi Suzuki
克由 鈴木
Takahiro Kamata
賢弘 鎌田
Tomohisa Otake
智久 大竹
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体が通過する整流管に極性を持たせること
を課題とする。 【解決手段】 本体71と、その内部を貫通して設けら
れた流路72とを有し、この流路72の内部壁面に,当
該流路72に沿った一方向Aに比べて逆方向Bに進行す
る場合の流動抵抗を高くする整流部73を設け、この整
流部73の流路72に沿う断面の形状を、流路72に沿
って交互に凹部74と凸部75とが連続すると共にこれ
ら凸部75の先端が流路72に沿った一方向側に傾斜し
た形状とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、整流管に係り、特
に、流動方向を一定方向にのみ円滑とする整流管に関す
る。また、本発明は、人工呼吸器に係り、特に、高頻度
振動換気法を採る人工呼吸器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の整流管を図12に示す。ここに示
す従来例は、いわゆるローパスフィルタといわれるもの
である。図12(A)に示すローパスフィルタ210
は、細管を螺旋状に形成したものであり、一端部から流
入した流体は、螺旋状に曲げられた管路内を進行するた
め、他端部に到達するまでにかなりの抵抗を受けること
になる。従って、その通過流量が制限される。
【0003】一方、図12(B)に示すローパスフィル
タ220は、一定の内径を有する管内に無数の細管が寄
り合わされているものであり、外側の管内に侵入した流
体は、内部の各細管内を進行しなければならず、これに
より抵抗を受けて通過流量の低減を図っていた。
【0004】そして、患者に供給する酸素に,患者の呼
吸周期よりも高い周期の振動空気圧を付勢して酸素吸入
と呼気排出とを行う高頻度振動換気法を採る従来の人工
呼吸器では、患者からの呼気を排出する排出口に上述の
各ローパスフィルタ210,220のいずれかを装備し
ていた。そして、これにより、振動空気圧の陰圧時にお
ける排出口からの外気の流入を抑制していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のローパスフィルタ210,220にあっては、こ
れらローパスフィルタのいずれの端部から流入した場合
でも同程度の抵抗を生じ、同じように通過流量が制限さ
れていた。即ち、これらローパスフィルタ210,22
0には極性がなかった。なお、ここでいう極性とは、往
復方向の流れに対していずれか一方にのみ高い流動抵抗
を生じることをいうものとする。
【0006】また、いずれのローパスフィルタ21,2
20も細管からなるため、異物の侵入による目詰まりを
生じ易かった。
【0007】かかるローパスフィルタ210,220を
人工呼吸器の排出口に装備した場合、外気の流入を抑制
する効果は得られるが、その一方で、呼気の排出も抑制
されてていた。このため、外気の流入防止効果を高める
ためにローパスフィルタ210,220の細管部分の長
さを長く設定すると、人工呼吸器の平均気道内圧が上昇
してしまうという不都合があった。
【0008】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、極性を有する整流管の提供と、排気端からの
呼気の排出を損なうことなく外気の流入を防止し得る人
工呼吸器の提供を、その目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、本体と、その内部を貫通して設けられた流路とを有
し、この流路の内部壁面に,当該流路に沿った一方向に
比べて逆方向に進行する場合の流動抵抗を高くする整流
部を設け、この整流部の流路に沿う断面の形状を、流路
に沿って交互に凹部と凸部とが連続すると共にこれら凸
部の先端が流路に沿った一方向側に傾斜した形状とする
という構成を採っている。
【0010】かかる構成によれば、流路内を一方向に向
かって進行する流体は、整流部の凸部に沿って進行する
ため、凹部の影響をほとんど受けず、その流動抵抗は高
くならない(図7(A)参照)。しかし、逆方向に進行
した場合には、整流部の凸部に沿って進行する流体は、
凹部内に導かれ、これを通過して隣接する凸部の先端に
より流れに対向する方向にその進行方向を反転される。
このため、流路内を進行する流れと衝突することになる
(図7(B)参照)。これが整流部の各凹部と各凸部で
流体の進行を妨げ、かかる逆方向に進行する流体は大き
な流動抵抗を受けることとなる。
【0011】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、凸部の先端が鋭角を
成し、凹部が丸みを帯びている。この場合、逆方向に進
行する流体は、凸部により円滑に凹部内に案内され、円
滑にその進行方向が反転されて逆方向に進行する流れと
衝突する。
【0012】請求項3記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明と同様の構成を備えると共に、整流部を流路
内に二つ設け,互いに対向させて配置するという構成を
採っている。この場合、逆方向に進行する流れは、その
両側について請求項1又は2記載の発明と同様の作用を
生じる。
【0013】請求項4記載の発明では、請求項3記載の
発明と同様の構成を備えると共に、二つの整流部の連続
する凸部の間隔を均一に設定し、一方の整流部の各凸部
と他方の整流部の各凸部とを互い違いにずらして各整流
部を配置するという構成を採っている。この場合、逆方
向に進行する流れの内、一方の整流部の凸部を回避した
流れが他方の整流部の凸部により凹部内に案内され、流
路内の流れは、いずれか整流部によりその進行を妨げら
れることになる。
【0014】請求項5記載の発明では、請求項1又は2
記載の発明と同様の構成を備えると共に、流路を一様な
円孔とし、整流部を、流路の中心を軸とする断面形状の
回転体とするという構成を採っている。かかる構成の場
合、逆方向に進行する流体は、管路の壁面全体から請求
項1又は2記載の作用を受けてその進行を妨げられる。
【0015】請求項6記載の発明では、患者に酸素を供
給する酸素供給源と、供給される酸素に患者の呼吸周期
よりも高い周期の振動空気圧を付勢する付勢手段と、患
者からの呼気を排出する排出経路とを備える高頻度振動
換気法を採る人工呼吸器において、排出経路に、呼気の
排出方向の流れよりもその逆方向の流れについて流動抵
抗を高くする整流管を装備するという構成を採ってい
る。
【0016】かかる構成では、振動空気圧の陽圧付勢時
には、整流管では流動抵抗をあまり受けることなく呼気
が排出され、振動空気圧の陰圧付勢時には、外気が流入
する方向の流れを付勢されるが、整流管の内部ではかか
る逆方向の流れについては高い流動抵抗を生じるため、
外気の流入量は低減される。
【0017】請求項7記載の発明では、請求項6記載の
発明と同様の構成を備えると共に、その整流管を、上述
した請求項1,2,3,4又は5記載のいずれかの整流
管とするという構成を採っている。
【0018】かかる構成では、振動空気圧の陽圧付勢時
には、整流管では流動抵抗をあまり受けることなく呼気
が排出され、振動空気圧の陰圧付勢時には、外気が流入
する方向の流れを付勢されるが、整流管の内部ではかか
る逆方向の流れについては高い流動抵抗を生じるため、
外気の流入量は低減される。
【0019】請求項8記載の発明では、患者に酸素を供
給する酸素供給源と、供給される酸素に患者の呼吸周期
よりも高い周期の振動空気圧を付勢する付勢手段と、患
者からの呼気を排出する排出経路とを備える高頻度振動
換気法を採る人工呼吸器において、酸素供給源と付勢手
段の間に、酸素の供給方向よりもその逆方向について流
動抵抗を高くする整流管を装備するという構成を採って
いる。
【0020】かかる構成では、振動空気圧の陰圧付勢時
には、整流管では流動抵抗をあまり受けることなく酸素
が通過し、振動空気圧の陽圧付勢時には、酸素が酸素供
給源側へ逆流する流れを付勢されるが、整流管の内部で
はかかる逆方向の流れについては高い流動抵抗を生じる
ため、当該逆流は抑制される。
【0021】請求項9記載の発明では、請求項8記載の
発明と同様の構成を備えると共に、その整流管を、上述
した請求項1,2,3,4又は5記載のいずれかの整流
管とするという構成を採っている。
【0022】かかる構成では、振動空気圧の陰圧付勢時
には、整流管では流動抵抗をあまり受けることなく酸素
が通過し、振動空気圧の陽圧付勢時には、酸素が酸素供
給源側へ逆流する流れを付勢されるが、整流管の内部で
はかかる逆方向の流れについては高い流動抵抗を生じる
ため、当該逆流は抑制される。
【0023】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】高頻度振動換気法は、従来からあ
る人工呼吸法(患者に対して通常の呼吸排気量分の酸素
を通常の呼吸周期で強制的に送り,排気させる人工呼吸
法)とは異なり、酸素供給源から連続して所定量供給さ
れる酸素(例えば、20[l/min])に患者の自発的な呼
吸とは無関係に、陽圧と陰圧とが一定周期で繰り返され
る振動空気圧を付勢して患者の肺に酸素の供給を行う。
なお、一回の振動空気圧により変動する気体量は、通常
の呼吸排気量よりも少ない(60〜100[cc]程度)。
また、振動空気圧は、患者の呼吸周期よりも高い周期
(例えば、1秒間に複数回(1〜20[Hz],厳密に
は3〜17[Hz]より好適には9〜15[Hz]))
で付勢して酸素吸入と呼気排出とを行う。
【0025】本発明の実施形態を図1乃至図7に基づい
て説明する。図1は、本実施形態たる高頻度振動換気法
(HFO)を採る人工呼吸器12の全体構造を示す全体
図であり、図2は、制御系を含めた人工呼吸器12の全
体構成を示すブロック図である。これらに基づいて人工
呼吸器12について説明する。
【0026】人工呼吸器12は、酸素供給源としての吸
気導入部62と、陽圧Ap及び陰圧Anの両方の空気圧
を同時に発生するブロワ52(空気圧発生源)と、ブロ
ワ52で発生した陽圧Ap又は陰圧Anを交互に選択し
て所定の振動空気圧Apnに変換するロータリバルブ機構
54(振動空気圧発生機構)と、ロータリバルブ機構5
4からの振動空気圧Apnに付勢されて作動し,吸気導入
部62から患者Pに供給される酸素(厳密には空気と混
合された酸素)に振動空気圧を付勢する付勢手段として
のダイヤフラム機構56と、ダイヤフラム機構56のダ
イヤフラム561を中立位置に保持するダイヤフラム中
立位置制御装置10とを備えている。
【0027】上述の吸気導入部62は、外気と予め準備
された酸素とを吸入し混合するブレンダ621と、ブレ
ンダ621から送り出される空気を加湿する加湿器62
2とから構成されている。加湿器622には、加湿器6
22を経た吸気Aiを患者Pへ供給する吸気管623が
接続されている。吸気管623には、被加圧室563が
連通されるとともに、その末端で後述する三方分岐管1
70に接続されている。さらに、この吸気管623の経
路上において、吸気導入部62と被加圧室563との連
通箇所との間に、酸素の供給方向よりもその逆方向につ
いて流動抵抗を高くする整流管7を装備している(図
3)。
【0028】三方分岐管170は、患者側管路171,
酸素供給源側管路172及び呼気排出側管路173の三
つの管路を備えており、酸素供給源側管路172が吸気
管623と接続されている。また、患者側管路171に
は、患者Pに至る末端吸気管605と接続され、この末
端吸気管605の途中には、患者Pの吸気状態を検出す
る圧力センサ624が取り付けられている。
【0029】さらに、呼気排出側管路173は、連通管
604の一端部と接続され、この連通管604を介して
呼気弁607が接続されている。呼気弁607は、図4
に示すように筺体607aと排気ポート607bと電磁
弁(図示略)とから構成される。後述する制御部16
は、上述の圧力センサ624の出力に応じてこの呼気弁
607の電磁弁による通過流量の制御を行う機能を有し
ている。
【0030】そして、この排気ポート607bには連通
管608が接続され、この連通管608の下流側には、
呼気の排出方向の流れよりもその逆方向の流れについて
流動抵抗を高くする整流管8が装備され、この整流管8
を介して患者Pからの呼気の排気が行われる。これら連
通管604,呼気弁607,連通管608及び整流管8
により患者Pから出された呼気を大気中に排出する排出
経路が構成されている。
【0031】次に、ブロワ52について説明する。この
ブロワ52は、陽圧管521及び陰圧管522を有し、
陰圧管522から空気を吸入し、その空気を陽圧管52
1から吐出する。この陽圧管521には、外気と連通す
るオリフィス管524が接続されおり、陰圧管522に
は、外気と連通するオリフィス管523が接続されてい
る。
【0032】ロータリバルブ機構54は、ポート54
1,542,543を有するロータリバルブ544と、
ロータリバルブ544を回転させる駆動部545とから
構成されている。駆動部545は、図示しない電動機及
び減速機からなり、ロータリバルブ544を例えば900
[rpm]で回転させる。ロータリバルブ544は、一回転
するごとに、ポート541とポート543とのみを一回
連通させ、続いてポート542とポート543とのみを
一回連通させる。これにより、供給される酸素に対して
周波数15[Hz]の振動空気圧Apnを付勢する。ポート54
3には、振動空気圧Apnをダイヤフラム機構56へ伝達
する振動空気圧管546が接続されている。振動空気圧
管546には、流量制御バルブ547が挿入されてい
る。
【0033】ダイヤフラム機構56は、加圧室562及
び被加圧室563と、加圧室562と被加圧室563と
の間を仕切るとともに伸縮自在の部材で形成されたダイ
ヤフラム561とを備えている。加圧室562は振動空
気圧管546に接続されている。
【0034】次に、ダイヤフラム中立位置制御装置10
について説明する。このダイヤフラム中立位置制御装置
10は、ダイヤフラム機構56のダイヤフラム561の
位置を検出するダイヤフラム位置センサ601と、陽圧
Ap、陰圧An又は振動空気圧Apnを制御する圧力制御
バルブ14(圧力制御機構)と、ダイヤフラム位置セン
サ601で検出されたダイヤフラム561の位置に基づ
き圧力制御バルブ14を制御する制御部16とを備えて
いる。
【0035】圧力制御バルブ14は、構造的にはロータ
リバルブに類似しており、ポート141〜145を有す
る本体146と、本体146内部で各ポート141〜1
45を所定の組み合わせで接続する回動体149と、こ
の回動体149を正逆方向に回動させるアクチュエータ
147とから構成されている。アクチュエータ147
は、図示しない電動機及び減速機からなり、回動体14
9を所望の角度に回動させることができる。
【0036】圧縮制御バルブ14のポート141には、
陽圧管521と連通する陽圧バイパス管181が接続さ
れている。ポート142には、陰圧管522と連通する
陰圧バイパス管182が接続されている。ポート143
には、振動空気圧管546と連通する振動空気圧バイパ
ス管183が接続されている。ポート144,145に
は、それぞれ大気開放ポート184,185が接続され
ている。
【0037】圧縮バルブ14は、通常は、全てのポート
141〜145が閉じられた状態にあり、ダイヤフラム
機構56のダイヤフラム561の位置に異常が生じた場
合に、以下に示す二種類の状態に切り替えられる。
【0038】即ち、その一方の状態(以下、「切り換え
A」とする)では、ポート141とポート144及びポ
ート142とポート143がそれぞれ連通され、ポート
145が閉じられる。これにより、ブロワ52で発生し
た陽圧Apの絶対値を低下させると共に、ダイヤフラム
561を付勢する振動空気圧Apnにブロワ52で発生し
た陰圧Anを付勢する。
【0039】また、他方の状態(以下、「切り換えB」
とする)では、ポート142とポート145及びポート
141とポート143がそれぞれ連通され、ポート14
4が閉じられる。これにより、ブロワ52で発生した陰
圧Anの絶対値を低下させると共に、ダイヤフラム56
1を付勢する振動空気圧Apnにブロワ52で発生した陽
圧Apを付勢する。
【0040】制御部16は、例えばCPU、ROM、R
AM、入出力インタフェース等からなるマイクロコンピ
ュータである。この制御部16は、ダイヤフラム位置セ
ンサ601から得られるダイヤフラム561の動作情報
に基づき、ダイヤフラム561の平均中立位置のずれを
常に判断している。そして、ダイヤフラム561の平均
中立位置がずれると、制御部16は次のように動作す
る。
【0041】ダイヤフラム561の中立位置が患者P側
(図2における右側)にずれると、圧力制御バルブ14
を切り換えAに設定する。すると、ブロワ52で発生し
た陽圧Apの絶対値が低下するとともに、ブロワ52で
発生した陰圧Anが振動空気圧Apnに付勢されることに
より、振動空気圧Apnが低下する。これにより、ダイヤ
フラム561の中立位置が中心へ(図2における左側
へ)戻る。
【0042】逆に、ダイヤフラム561の中立位置がブ
ロワ52側(図2における左側)にずれると、切り換え
Bに設定する。すると、ブロワ52で発生した陰圧An
の絶対値が低下するとともに、ブロワ52で発生した陽
圧Apが振動空気圧Apnに付勢されることにより、振動
空気圧Apnが上昇する。これにより、ダイヤフラム56
1の中立位置が中心へ(図2における右側へ)戻る。
【0043】ダイヤフラム561を中立位置へ戻すこと
に要する時間は、陽圧Apのみならず陰圧Anも制御し
ており、振動空気圧Apnを大気ではなく陰圧An側又は
陽圧Ap側に開放することにより、大きい圧力差を利用
できるので、より効果適に迅速化を図ることができる。
【0044】次に、整流管7,8について、図5乃至図
7により詳述する。これらの整流管7,8は、いずれも
同一の構造を備えているため、その説明については、同
時に行うものとする。これら整流管7(8)は、図5
(A)に示すように、本体71(81)と、その内部を
貫通して設けられた流路72(82)とを有し、この流
路72(82)の内部壁面に整流部73(83)を備え
ている。
【0045】この整流部73(83)は、流路の上流側
の端部72a(82a)から下流側の端部72b(82
b)に向かう流れ(A方向とする)に対して生じる流動
抵抗よりも、流路の下流側の端部72b(82b)から
上流側の端部72a(82a)に向かう流れ(B方向と
する)に対して生じる流動抵抗の方が高くなる構造を備
えている。
【0046】この整流部73(83)は、流路72(8
2)に沿う面を断面としたときの断面形状が、流路72
(82)に沿って交互に凹部74(84)と凸部75
(85)とが均一間隔で連続する形状となるように形成
されている。さらに、この断面形状については、各凸部
75(85)の先端が、流路72(82)に沿った一方
向(A方向)側に沿うように傾斜していると共に鋭角を
成して突出している。また、各凹部74(84)は一様
に丸みを帯びており、両側に隣接する凸部75(85)
から連続した曲線状を成している。
【0047】図5(B)は、整流管7(8)を図5
(A)における右側から見た側面図を示す。上述の整流
部73(83)は、この図5(B)に示す横幅方向Hに
ついて、その断面形状が一様に連続した形状を成してい
る(図6参照)。
【0048】また、整流部73(83)は、流路72
(82)内の上部と下部とにそれぞれ対向して一つずつ
設けられており、一方の整流部73(83)の各凸部7
5(85)と他方の整流部73(83)の各凸部75
(85)とが、同じ位置とならないように、互い違いに
ずれて配置されている。
【0049】上記整流管7(8)内の流体(酸素又は呼
気)の流れを、図7に基づいて説明する。図7(A)は
流体がA方向に移動する場合に生じる各部の流れを矢印
に示しており、図7(B)は流体がB方向に移動する場
合に生じる各部の流れを矢印に示している。
【0050】図7(A)によれば、流路72(82)内
に流入したA方向の流れは、各凸部75(85)が当該
A方向に傾斜しているので、粘性流体の作用により、上
側と下側それぞれの凸部75(85)に沿って進行し、
凹部74(84)の影響を受けずにほぼ直進して流路7
2(82)を通過する。
【0051】一方、図7(B)によれば、流路72(8
2)内に流入したB方向の流れは、粘性流体の作用によ
り、各凸部75(85)に沿って移動して凹部74(8
4)内に案内され通過して隣接する凸部75(85)の
先端により流れに対向する方向にその進行方向を反転さ
れる。このため、流路内を進行する流れと衝突すること
になる。これが整流部73(83)の各凹部74(8
4)と各凸部75(85)で流体の進行を妨げ、かかる
逆方向に進行する流体は大きな流動抵抗を受けることと
なる。
【0052】このように、整流管7(8)では、流路7
2(82)に設けた整流部の凹部74(84)と凸部7
5(85)からなる構造により、逆方向Bに進行する流
体にのみ高い流動抵抗を生ぜしめることができ、整流管
自体に極性を持たせることが可能である。また、これら
整流管7(8)は、細管に依存する構造ではないので、
異物の侵入による流路72(82)の詰まりを生じ難
く、常に良好な使用状態を維持することが可能である。
【0053】さらに、各凹部74(84)を丸みを帯び
た円滑な形状としているため、当該凹部74(84)に
侵入したB方向に向かう流体の反転を円滑に損失なく行
うことができ、反転された流体はB方向に向かう流体に
より活発に衝突するため、かかるB方向の進行のみをよ
り効果的に抑制することが可能である。
【0054】また、各凸部75(85)の先端部を鋭角
としたため、当該先端部をA方向側に傾斜させ易く、こ
のため、さらに効果的にB方向の進行のみを抑制するこ
とが可能である。
【0055】さらに、整流部73(83)を対向して二
つ設けたため、流路内を進行するB方向の流れに対して
その両側から整流部73(83)の効果を生じるため、
より効果的に当該B方向の進行を抑制することが可能で
ある。特に、互いの整流部73(83)の各凸部75
(85)を互い違いに配置しているため、各整流部73
(83)をより近接させて配置することができ、B方向
の流れに対して漏れのない形で各整流部73(83)を
より効果的に作用させ、B方向のみの流動を抑制するこ
とが可能である。
【0056】次に、上述した各構成からなる人工呼吸器
12の動作を説明する。
【0057】まず、吸気導入部62から酸素(吸気)A
iの供給が開始され、ブロワ52が駆動を開始する。ブ
ロワ52から発生した陽圧Apと陰圧Anとは、ロータリ
バルブ機構54で振動空気圧Apnとなり、ダイヤフラム
機構56に伝達される。ダイヤフラム機構56では、振
動空気圧Apnの周期によってダイヤフラム561が振動
し、ダイヤフラム561の振動が吸気管623内の圧力
を変化させる。かかる振動空気圧Apnの陽圧Apにより
に、常時、患者Pに酸素Aiが供給される。また、振動
空気圧Apnの陰圧Anにより、患者Pの肺内の二酸化炭
素を含んだ呼気が三方分岐管170に引き出され、呼気
排出側管路173を介して604側に送られる。
【0058】このとき、ダイヤフラム561の凹凸動作
は、ダイヤフラム位置センサ601よって検出され、ダ
イヤフラム561の動作情報として制御部16へ常時出
力されている。ここで、自発呼吸に起因してダイヤフラ
ム561の凹凸動作が乱れると、この情報は直ちに制御
部16へ出力される。すると、制御部16は、例えば、
ダイヤフラム561の中立位置が患者P側(図面で右
側)にずれると、圧力制御バルブ14を切り換えAに設
定して、ダイヤフラム561の中立位置を中心へ(図2
における左側へ)戻す。また、ダイヤフラム561の中
立位置がブロワ52側(図2における左側)にずれる
と、切り換えBに設定し、ダイヤフラム561の中立位
置を中心へ(図2における右側へ)戻す。これにより、
ダイヤフラム561は、常に中立位置が中心に維持さ
れ、安定した呼気吸入が行われる。
【0059】ここで、人工呼吸器12における吸気管6
23上の整流管7の動作を説明する。まず、ダイヤフラ
ム機構56から陰圧Anが付勢されると、図7(A)に
示すように、整流管7内では、吸気がA方向の流動を生
じ、流動抵抗をあまり受けることなく当該吸気は通過す
る。一方、ダイヤフラム機構56から陽圧Apが付勢さ
れると、図7(B)に示すように、整流管7内では、吸
気が酸素供給源側へ逆流するB方向の流動を生じ、かか
る吸気に対して高い流動抵抗を生じ、逆流は抑制され
る。
【0060】また、人工呼吸器12における排気経路末
端の整流管8の動作を説明する。まず、ダイヤフラム機
構56から陽圧Apが付勢されると、図7(A)に示す
ように、整流管8内では、呼気がA方向の流動を生じ、
わずかな流動抵抗で当該呼気は通過して大気中に排気さ
れる。一方、ダイヤフラム機構56から陰圧Anが付勢
されると、図7(B)に示すように、整流管8内では、
外気が整流管8の端部82bが流入するB方向の流動を
生じ、かかる流動に対して高い流動抵抗を生じるため、
当該逆流は抑制される。
【0061】以上のように、本実施形態では、吸気導入
部62とダイヤフラム機構56の間に整流管7を設けた
ため、常時,吸気導入部62から患者Pへの酸素の供給
を妨げることなく、ダイヤフラム機構56の陽圧時にお
ける供給酸素の吸気導入部62側への逆流を抑制するこ
とが可能である。従って、振動空気圧による損失を抑制
して安定した酸素の供給を患者に行うことが可能であ
る。
【0062】また、本実施形態では、呼気弁607の排
気ポート607cの下流側に整流管8を装備したことに
より、陽圧時に呼気の排気を妨げることなく且つ陰圧時
に外気の流入を抑制することができる。呼気の排気を妨
げないため、人工呼吸器のmeanの上昇を抑制することが
可能である。従って、呼気の逆流を抑制して当該呼気の
排出量を増加させることができ、振動空気圧の1サイク
ルでのガス交換量を増やすことが可能となる。
【0063】また、外気の流入抑制効果により、この人
工呼吸器12において圧力制御を行う場合において、吸
気導入部から患者までの平均気道内圧に対する外気の影
響を排除するため、これを低く維持する場合であっても
容易に目標値を維持することが可能である。またさら
に、整流管8により外気が流入の抑制が図られ、安定し
た排気量を確保できることから、吸気の供給量を増加し
ても平均気道内圧を低く設定することが可能である。
【0064】ここで、整流管の他の例について説明す
る。以下に示す他の複数の整流管については、人工呼吸
器12に対して、吸気導入部62とダイヤフラム機構5
6の間又は呼気弁607の下流側のいずれに設けても良
い。
【0065】図8は、上述した整流部73を流路72内
に一つだけ設けた整流管7Aの一部を省略した断面図を
示している。この場合、整流部73を二つ設けた場合よ
りもA方向とB方向との流動抵抗の落差はないが、用途
に応じては、かかる整流管7Aでも充分にその機能を発
揮する。
【0066】図9は、上述した整流管7の整流部の凹部
と凸部の形状を変えた整流管7Bの一部を省略した断面
図を示している。この整流管7Bの凸部75Bと凹部7
4Bは、前述の凸部75及び凹部74のように丸みをつ
けず平滑面のみで形成している。このように、整流部7
3Bを平滑面から形成することにより、整流管7と比較
して生産性の向上を図ることが可能である。
【0067】図10は、流路72Cを円孔とし、その内
周面上に回転体状の整流部73Cを形成した整流管7C
の一部省略した断面図を示している。この整流部73C
は、図9に示す整流管7Bの整流部73Bと同一の断面
形状を流路72Cの中心を軸とする回転体から形成して
いる。この場合、図9に示す整流部73Bは、流路を挟
むようにして上下にそれぞれ形成されていたが、整流部
73Cは、流路72Cを周囲から取り囲むようにして凹
部74Cと凸部75Cとが形成されている。これによ
り、B方向の流れは、その周囲部分全体が凹部74Cに
流れ込み反転するので、B方向にいてのみさらに流動抵
抗を高くすることが可能である。なお、回転体の断面形
状については、整流部73Bの形状だけでなく、整流部
73の形状に基づくものであっても良い。
【0068】
【発明の実施例】本発明の実施例を図11に基づいて説
明する。本実施例では、図11に示すように、整流管7
の試験装置Mを用いて、A方向とB方向の流量差を比較
する試験を行った。図11(A)は、A方向についての
試験を行う構成であり、整流管7の端部72a側に試験
流体供給源Sと流量計Fと開閉バルブCとを接続し、端
部72b側にオリフィスOを接続した。また、図11
(B)は、B方向についての試験を行う構成であり、整
流管7の端部72a側にオリフィスOを接続し、端部7
2b側に試験流体供給源Sと流量計Fと開閉バルブCと
を接続した。
【0069】このとき、試験気体(例えば空気)の供給
圧力をいずれも0.15[kgf/cm2]として行った結果、A方
向の流量が10[l/min]であるのに対して、B方向の流量
が7[l/min]であった。このことから、整流管7のA方向
に対する流動抵抗よりも、B方向に対する流動抵抗の方
が高くなることが確認された。
【0070】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、整流管の流路
中に凹部と所定の凸部との連続からなる構造の整流部を
設けたため、逆方向に進行する流体にのみ高い流動抵抗
を生ぜしめることができ、整流管自体に極性を持たせる
ことが可能である。また、本発明は、細管に依存する構
造ではないので、異物の侵入による流路の詰まりを生じ
難く、常に良好な使用状態を維持することが可能であ
る。
【0071】さらに、本発明は、一方向弁(逆止弁)と
異なり、可動部分を有していないため、一方向弁よりも
保守性,耐久性に優れている。
【0072】また、流路の大きさを変えることにより、
通過流量,流動抵抗の変更が可能である。
【0073】請求項2記載の発明では、上記効果に加え
て、各凹部を丸みを帯びた円滑な形状としているため、
当該凹部に侵入した逆方向に向かう流体の反転を円滑に
損失なく行うことができ、反転された流体は逆方向に向
かう流体により活発に衝突するため、かかる逆方向の進
行のみをより効果的に抑制することが可能である。ま
た、各凸部の先端部を鋭角としたため、当該先端部を一
方向側に傾斜させ易く、このため、より効果的に逆方向
の進行のみを抑制することが可能である。
【0074】請求項3記載の発明では、整流部を対向し
て二つ設けたため、流路内を進行する逆方向の流れに対
してその両側から上述した整流部の効果を生じるため、
より効果的に当該逆方向の進行を抑制することが可能で
ある。
【0075】請求項4記載の発明では、互いの整流部の
各凸部を互い違いに配置しているため、各整流部をより
近接させて配置することができ、逆方向の流れに対して
漏れのない形で上述した各整流部の効果を発揮させ、さ
らに効果的に逆方向のみの流動を抑制することが可能で
ある。
【0076】請求項5記載の発明では、上述の効果を備
えると共に、整流部を、凹凸の連続した断面形状に基づ
く回転体から形成したため、流路を周囲から取り囲むよ
うにして凹部と凸部とが形成される。これにより、逆方
向の流れは、その周囲部分全体が凹部に流れ込み反転す
るので、逆方向にいてのみさらに流動抵抗を高くするこ
とが可能である。
【0077】請求項6記載の発明では、整流管を排出経
路に装備したため、付勢手段による陽圧時に呼気の排気
を妨げることなく且つ陰圧時に外気の流入を抑制するこ
とができる。呼気の排気を妨げないため、人工呼吸器の
平均気道内圧の上昇を抑制することが可能である。従っ
て、呼気の逆流を防止して当該呼気の排出量を増加させ
ることができ、振動空気圧の1サイクルでのガス交換量
を増やすことが可能となる。請求項7記載の発明は、請
求項1乃至5のいずれかの整流管を備えているため、呼
気の排気を妨げることなく、より効果的に外気の流入を
抑制する。
【0078】また、外気の流入防止効果により、この人
工呼吸器において圧力制御を行う場合において、吸気導
入部から患者までの平均気道内圧に対する外気の影響を
排除するため、これを低く維持する場合であっても容易
に目標値を維持することが可能である。またさらに、整
流管により外気が流入の抑制が図られ、安定した排気量
を確保できることから、吸気の供給量を増加しても平均
気道内圧を低く設定することが可能である。
【0079】請求項8記載の発明では、整流管を酸素供
給源と付勢手段との間に装備したため、常時,酸素供給
源から患者への酸素の供給を妨げることなく、付勢手段
の陽圧時における供給酸素の酸素供給源側への逆流を抑
制することが可能である。従って、振動空気圧による損
失を抑制して安定した酸素の供給を患者に行うことが可
能である。請求項9記載の発明は、請求項1乃至5のい
ずれかの整流管を備えているため、酸素の供給を妨げる
ことなく、より効果的に酸素の逆流を抑制する。
【0080】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた整流弁及び整流弁
を備えた人工呼吸器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す概略構成図である。
【図2】図1の実施形態の各構成を簡略化して示したブ
ロック図である。
【図3】吸気導入部とダイヤフラム機構の間に接続され
た整流管の斜視図である。
【図4】呼気弁の下流側に装備された整流管の斜視図で
ある。
【図5】図5(A)は整流管の流路に沿った面の断面図
を示し、図5(B)は図5(A)の右側からみた整流管
の側面図である。
【図6】図5の整流管内の整流部の斜視図である。
【図7】図7(A)は整流管内のA方向に沿った流体の
流れを示す一部省略した断面図であり、図7(B)は整
流管内のB方向に沿った流体の流れを示す一部省略した
断面図である。
【図8】整流管の他の例を示す一部省略した断面図であ
る。
【図9】整流管のさらに他の例を示す一部省略した断面
図である。
【図10】整流管の別の例を示す一部省略した断面図で
ある。
【図11】実施例における整流管の流量試験の試験装置
を示す図であり、図11(A)はA方向についての流量
試験を示し、図11(B)はB方向についての流量試験
を示す。
【図12】図12(A)は従来例の斜視図を示し、図1
2(B)は他の従来例の一部省略した斜視図を示す。
【符号の説明】
7,7A,7B,7C,8 整流管 71,81 本体 72,72C,82 流路 73,73B,73C,83 整流部 74,74B,74C,84 凹部 75,75B,75C,85 凸部 12 人工呼吸器 56 付勢手段(ダイヤフラム機構) 62 吸気導入部(酸素供給源) A 一方向 B 逆方向 P 患者
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 克由 神奈川県横浜市都筑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 鎌田 賢弘 神奈川県横浜市都筑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内 (72)発明者 大竹 智久 神奈川県横浜市都筑区桜並木2番1号 ス ズキ株式会社技術研究所内

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体と、その内部を貫通して設けられた
    流路とを有し、 この流路の内部壁面に,当該流路に沿った一方向に比べ
    て逆方向に進行する場合の流動抵抗を高くする整流部を
    設け、 この整流部の前記流路に沿う断面の形状を、前記流路に
    沿って交互に凹部と凸部とが連続すると共にこれら凸部
    の先端が前記流路に沿った一方向側に傾斜した形状とす
    ることを特徴とする整流管。
  2. 【請求項2】 前記凸部の先端が鋭角を成し、前記凹部
    が丸みを帯びていることを特徴とする請求項1記載の整
    流管。
  3. 【請求項3】 前記整流部を前記流路内に二つ設け,互
    いに対向させて配置したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の整流管。
  4. 【請求項4】 前記二つの整流部の連続する凸部の間隔
    を均一に設定し、 一方の整流部の各凸部と他方の整流部の各凸部とを互い
    違いにずらして前記各整流部を配置したことを特徴とす
    る請求項3記載の整流管。
  5. 【請求項5】 前記流路を一様な円孔とし、 前記整流部を、前記流路の中心を軸とする前記断面形状
    の回転体としたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    整流管。
  6. 【請求項6】 患者に酸素を供給する酸素供給源と、供
    給される酸素に患者の呼吸周期よりも高い周期の振動空
    気圧を付勢する付勢手段と、患者からの呼気を排出する
    排出経路とを備える高頻度振動換気法を採る人工呼吸器
    において、 前記排出経路に、前記呼気の排出方向の流れよりもその
    逆方向の流れについて流動抵抗を高くする整流管を装備
    したことを特徴とする人工呼吸器。
  7. 【請求項7】 前記整流管を、請求項1,2,3,4又
    は5記載の整流管としたことを特徴とする請求項6記載
    の人工呼吸器。
  8. 【請求項8】 患者に酸素を供給する酸素供給源と、供
    給される酸素に患者の呼吸周期よりも高い周期の振動空
    気圧を付勢する付勢手段と、患者からの呼気を排出する
    排出経路とを備える高頻度振動換気法を採る人工呼吸器
    において、 前記酸素供給源と前記付勢手段の間に、前記酸素の供給
    方向よりもその逆方向について流動抵抗を高くする整流
    管を装備したことを特徴とする人工呼吸器。
  9. 【請求項9】 前記整流管を、請求項1,2,3,4又
    は5記載の整流管としたことを特徴とする請求項8記載
    の人工呼吸器。
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