JPH11276444A - 患者監視装置における警報システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】警報発生時、該報に対する処置方法等を表示
し、必要に応じて医師へも警報情報を自動通知可能とし
た患者監視装置の警報システムの提供。 【解決手段】警報設定条件、処置手順、及び警報発生時
の医師への緊急連絡の有無の情報を設定入力する操作部
と、警報設定条件、処置手順、及び警報発生時の医師へ
の緊急連絡の有無の情報を記憶する警報動作内記憶部
と、患者の生体情報を検知入力する入力部から得られた
生体情報を解析する生体信号解析部と、解析された生体
情報が警報動作内記憶部に記憶されている警報設定条件
と比較し、一致した場合に、処置手順を表示部に出力す
る警報発生判定部と、医師への緊急連絡有りを指定する
情報が警報動作内記憶部に記憶されている場合に、医師
が所持する移動端末に警報情報を自動通報する携帯端末
出力部と、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、患者監視装置に関
し、特に、監視機能の一つである警報動作について、警
報発生時の処置方法の表示、及び医師へ緊急連絡を可能
とした警報システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】患者の状態を監視する監視装置は、患者
の生体情報をセンサ等で検知し、この測定結果をディス
プレイ等のリアルタイム表示もしくはレコーダ等で紙面
に記録して患者の状態をモニタ可能としている。

【０００３】この監視装置は、生体情報の計測結果から
患者の状態に異変等を検出した場合、例えばアラーム音
（ブザー）とランプの点滅等の警報を発することで、監
視装置設置場所近辺に居る医師もしくはナースに通報し
ている。

【０００４】なお、患者の状態を検出し、警報を通知す
る従来の装置として、例えば特開昭６３−２８３６２２
号公報には、生体情報監視装置で得た指示値がアラーム
状態になった場合、受信ユニットを持っている看護婦又
は医師が送信ユニットからの信号によって呼び出し音と
ともに患者の異常状態を知ることができるようにした監
視装置が提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
患者監視装置は、次のような問題点を有している。

【０００６】第一の問題点は、患者の状態に異変等が発
生したことにより監視装置で警報が発生し、緊急に対応
しなければならない時に、医師が不在で、適切な処置を
行うことができない可能性がある、ということである。

【０００７】その理由は、従来の患者監視装置において
は、発生した警報に対する処置方法が表示するための機
能手段が具備されていないためである。

【０００８】第二の問題点は、医師の診断が必要だが、
担当医師が不在の場合、担当医師に対して自動で警報情
報を知らせることができない、ということである。

【０００９】その理由は、従来の患者監視装置において
は、警報発生時、医師へ警報情報を自動通知するための
機能手段が具備されていないためである。

【００１０】したがって、本発明は、上記した問題点を
解消すべくなされたものであって、その目的は、警報発
生時、該報に対する処置方法等を表示し、必要に応じて
医師へも警報情報を自動通知可能とした患者監視装置の
警報システム及び方法を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本願第１発明は、入力した患者の生体情報の解析結
果を、予め設定された警報条件と比較し、比較の結果、
前記生体情報が前記警報条件に相当している場合に警報
発生と判定し、前記警報条件に対応して予め設定記憶さ
れている処置手順を表示するように制御する手段を備え
る。

【００１２】また本願第２発明は、入力した患者の生体
情報の解析結果を、予め設定された警報条件と比較し、
比較の結果、前記生体情報が前記警報条件に相当してい
る場合に警報発生と判定し、その際、医師への緊急通知
が予め指定されている場合には、該医師が所持する移動
端末へ警報情報を自動通報する手段を備える。

【００１３】

【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について以下
に説明する。本発明の患者監視装置は、その好ましい実
施の形態において、図１を参照すると、患者の監視を始
める前に、患者監視装置（１）の操作部（１４）から、
患者の状態に応じた警報設定、警報発生時に表示される
処置方法（処置手順）、及び医師への緊急連絡（警報情
報の送信）の有無を設定する。操作部（１４）から設定
された警報設定等の内容は、警報動作内部記憶部（１
５）に記憶される。

【００１４】警報設定終了後、患者の監視を開始する。
監視中は、計測値、及び解析結果を、警報動作内部記憶
部（１５）に記憶されている警報設定と比較し、警報設
定に一致した時、対応する処置方法を、患者監視装置
（１）の表示部（ディスプレイ）（１７）に表示する。
この時、医師への緊急連絡を行うように設定されている
ときは、携帯端末出力部（１６）から医師が所持する携
帯端末（２）へ警報情報が送信される。

【００１５】このようにして、警報発生時に処置方法が
表示されることにより、医師不在の場合でも、処置を行
うことが可能となる。また、医師が緊急に対応しなけれ
ばならない場合も、医師が所持する携帯端末（２）へ警
報情報を自動送信することにより、連絡をとることが可
能となる。

【００１６】

【実施例】上記した本発明の実施の形態についてさらに
詳細に説明すべく、本発明の実施例について図面を参照
して以下に説明する。図１は、本発明の一実施例の構成
を示す図である。

【００１７】図１を参照すると、本実施例は、患者の監
視を行う患者監視装置１と、医師が携帯し、患者監視装
置１からの警報情報を受信する携帯端末２と、を含む。

【００１８】患者監視装置１は、入力部１１と、生体信
号解析部１２、警報動作判定部１３、操作部１４、警報
動作内部記憶部１５、携帯端末出力部１６、及び表示部
１７を備えて構成されている。

【００１９】入力部１１は、患者３に装着されている各
種センサから生体信号を入力する。

【００２０】生体信号解析部１２は、入力部１１からの
生体信号を入力して計測値を算出したり、信号解析を行
う。

【００２１】警報動作判定部１３は、解析結果と計測値
を入力し、予め設定されている警報設定と比較し、警報
を発生するか否かを判定する。

【００２２】操作部（コンソール）１４では、操作者
が、患者監視装置１における各種の設定操作を行う。

【００２３】警報動作記憶部１５は、操作部１４で設定
された警報設定、処置方法、及び医師への緊急連絡の有
無を記憶する。

【００２４】携帯端末出力部１６は、医師が所持する携
帯端末２への警報情報の送信を制御する。

【００２５】表示部１７は、処置方法、計測値や解析結
果などを表示する。

【００２６】図２は、本発明の一実施例の処理フローを
説明するための流れ図である。図１、及び図２を参照し
て、本発明の一実施例の動作について詳細に説明する。

【００２７】まず、患者監視において、その患者の監視
を開始する前に、状態に変化があった場合、それに対し
て警報を発生させるかどうかを設定する必要がある。

【００２８】このため、操作部１４から、警報設定、処
置方法、医師への緊急連絡の有無を設定する（図２のス
テップＡ１）。

【００２９】全ての設定が完了すると、これらの設定は
警報動作内部記憶部１５に記憶され、患者監視を開始す
る（図２のステップＡ２）。

【００３０】監視中は、入力部１１より入力された生体
情報を入力し、生体信号解析部１２で解析する（図２の
ステップＡ３、Ａ４）。

【００３１】生体信号解析部１２で解析された結果は、
警報発生判定部１３に送られ、ここで、警報動作内部記
憶部１５に記憶されている警報設置と解析結果を比較判
定する（図２のステップＡ５）。比較した結果、警報設
定に一致した場合（図２ステップＡ５の「一致」）、警
報動作内部記憶部１５に記憶されている処置方法（処
方）を、表示部１７（ディスプレイ）に、例えばテキス
ト形式で表示する（図２のステップＡ６）。担当医師以
外のその場に居合わせた医師、ナース等は、表示された
処置方法を参照することで、直ちに患者に適切な処置を
施すことができる。

【００３２】また、警報動作内部記憶部１５に記憶され
ている設定情報として、医師への緊急連絡が「有」に設
定されている場合には（図２のステップＡ７のＹｅ
ｓ）、警報発生判定部１３から、警報情報が携帯端末出
力部１６へ送られ、ここから、医師が携帯している携帯
端末２へ自動でダイヤル発信し、警報情報が着信側の携
帯端末２へ送信される。その際、患者の生体情報を携帯
端末２へ電子メール等で送信するようにしてもよい。

【００３３】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
警報発生時、該警報に対する処置方法等をディスプレイ
上に表示し、医師への緊急連絡が指定されている場合に
は、該医師へ警報情報を自動通知可能とする手段を具備
したことにより、緊急時に患者に対して迅速且つ適切な
処置を施すことを可能とする、という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例のシステム構成を示す図であ
る。

【図２】本発明の一実施例の処理フローを示す流れ図で
ある。

【符号の説明】 １ 患者監視装置 ２ 携帯端末 ３ 患者 １１ 入力部 １２ 生体情報解析部 １３ 警報発生判定部 １４ 操作部 １５ 警報動作内部記憶部 １６ 携帯端末出力部 １７ 表示部

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】患者監視装置の警報システムであって、 入力した患者の生体情報の解析結果を、予め設定された
   警報条件と比較し、比較の結果、前記生体情報が前記警
   報条件に相当している場合に警報発生と判定し、該警報
   条件に対応して予め設定記憶されている処置手順を出力
   手段に表示出力する手段を備えたことを特徴とする警報
   システム。
2. 【請求項２】患者監視装置の警報システムであって、 入力した患者の生体情報の解析結果を、予め設定された
   警報条件と比較し、該比較の結果、前記生体情報が前記
   警報条件に相当している場合に警報発生と判定し、その
   際、医師への緊急通知が予め指定されている場合には、
   該医師が所持する移動端末へ警報情報を自動通報する手
   段を備えたことを特徴とする警報システム。
3. 【請求項３】患者監視装置の警報システムであって、 入力した患者の生体情報の解析結果が、予め設定された
   警報条件と比較し、該比較の結果、前記警報条件に相当
   している場合に警報発生と判定し、前記警報条件に対応
   して予め設定記憶されている処置手順を表示する手段
   と、 該警報発生の際に、医師への緊急通知が予め指定されて
   いる場合には、該医師が所持する移動端末へ警報情報を
   自動通報する手段と、 を備えたことを特徴とする警報システム。
4. 【請求項４】警報設定条件、処置手順、及び警報発生時
   の医師への緊急連絡の有無の情報を設定入力する手段
   と、 前記設定された警報設定条件、処置手順、及び警報発生
   時の医師への緊急連絡の有無の情報を記憶する記憶手段
   と、 患者の生体情報を検知入力する手段から得られた生体情
   報を解析する手段と、 前記解析された生体情報が前記記憶手段に記憶されてい
   る警報設定条件と比較し、一致した場合に、警報発生と
   判断して、前記記憶手段に記憶されている処置手順を表
   示手段に出力する手段と、 前記警報発生時、前記記憶手段に、医師への緊急連絡有
   りを指定する情報が記憶されている場合に、前記医師が
   所持する移動端末に対して警報情報を自動通報する手段
   と、 を備えたことを特徴とする患者監視装置。
5. 【請求項５】患者監視装置の警報通知方法において、 （ａ）警報設定条件、処置手順、及び警報発生時の医師
   への緊急連絡の有無の情報を予め登録する工程と、 （ｂ）患者の生体情報を入力して生体情報を解析した結
   果、予め登録されている警報設定条件と一致した場合
   に、警報発生と判断して、予め登録されている処置手順
   を表示手段に出力する工程と、 （ｃ）前記警報発生時、医師への緊急連絡有りを指定す
   る情報が予め登録されている場合に、前記医師が所持す
   る移動端末に対して警報情報を自動通報する工程と、 を含むことを特徴とする警報通知方法。