JPH11275358A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置および画像処理方法

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JPH11275358A
JPH11275358A JP10078069A JP7806998A JPH11275358A JP H11275358 A JPH11275358 A JP H11275358A JP 10078069 A JP10078069 A JP 10078069A JP 7806998 A JP7806998 A JP 7806998A JP H11275358 A JPH11275358 A JP H11275358A
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JP10078069A
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English (en)
Inventor
Katsuya Honda
勝也 本田
Arinori Hikosaka
有儀 彦阪
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Kyocera Mita Industrial Co Ltd
Original Assignee
Mita Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低濃度部を良好に表現することができる画像処
理装置および画像処理方法を提供する。 【解決手段】二値化誤差補正条件判定部26は、注目画
素Aが二値化回路25によって黒画素とされ、かつ、濃
度データGOUTが補正実行しきい値よりも小さいこと
を条件に、補正指令信号を出力する。二値化誤差補正演
算部27は、二値化誤差補正条件判定部26から補正指
令信号が与えられると、注目画素Aの周辺の所定位置の
画素B〜Iの二値化誤差を小さくするための補正を行
う。 【効果】黒画素が出現すると、その周辺の画素の二値化
誤差が抑制されるから、黒画素の集中を防ぐことができ
る。これにより、特定の模様が形成されることがないの
で、低濃度部を良好に表現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ファクシミリ装
置やイメージスキャナ装置などに適用され、光学的に読
み取られた画像の多値濃度データに対して施される中間
調再現のための画像処理装置および画像処理方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置のように光学的に読み
取られた画像を二値画像により表現する装置では、写真
などのような中間調画像の表現のために種々の中間調処
理が従来から適用されている。この中間調処理の1つに
誤差拡散処理がある。誤差拡散処理では、或る画素を二
値化したときに、この画素の二値化前の多値濃度データ
と二値化後の濃度データとの誤差である二値化誤差が演
算される。すなわち、二値化処理では、注目画素の濃度
データと一定のしきい値とが比較され、その画素が白画
素または黒画素とされる。このため、中間的な濃度デー
タを有する画素については、二値化前の画素と二値化後
の画素との間で、必然的に誤差が生じる。
【0003】この二値化誤差が周辺の画素に適当な重み
付けをして分配される。そして、或る注目画素に対する
二値化処理では、当該注目画素の濃度データと周辺の画
素から分配される二値化誤差とが加算され、この加算結
果と所定の二値化しきい値とが比較される。たとえば、
図2に示されているように、ファクシミリ装置などが備
えるスキャナによる読取時の主走査方向に沿った或るラ
インの画素P0に対する二値化が行われるときに、上記
の二値化誤差が発生する。この二値化誤差は、画素P0
の周辺の画素P1〜P6に誤差拡散係数1/4または1
/8を乗じて分配される。
【0004】逆に、二値化誤差が分配される側の画素に
注目すると、図3に示されているように、注目画素Aに
は、その周辺の画素B,C,D,E,F,Gから二値化
誤差が分配されることになる。したがって、注目画素A
に対する二値化処理は、この画素Aの濃度データに周辺
の画素B,C,D,E,F,Gから分配される誤差を加
算した値に基づいて行われることになる。
【0005】このようにして、個々の画素で生じた二値
化誤差を周辺の画素に分配することにより、中間調の表
現が達成される。二値化処理は、一定のしきい値に基づ
いて行われる。たとえば、256階調の多値データ
(白:「0」,黒:「255」)を二値化する場合に
は、二値化しきい値は、たとえば中間の値である「12
8」とされる。そして、周辺の画素B,C,D,E,
F,Gから分配される二値化誤差を累積した値である累
積誤差値と、注目画素の値とに基づき、下記第(1) 式お
よび第(2) 式にしたがって、注目画素が白画素または黒
画素と判定される。
【0006】 黒判定:(累積誤差値)+(注目画素値)≧128 ・・・・・・ (1) 白判定:(累積誤差値)+(注目画素値)<128 ・・・・・・ (2) この二値化の後に、注目画素の二値化誤差が、下記第
(3) 式または第(4) 式に従って算出される。すなわち、
黒判定のときには、二値化誤差は負の値をとり、白判定
のときには、二値化誤差は正の値をとる。
【0007】 黒判定のとき:(二値化誤差)=(累積誤差値)+(注目画素値)−255 ・・・・・・ (3) 白判定のとき:(二値化誤差)=(累積誤差値)+(注目画素値)−0 ・・・・・・ (4)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】低濃度領域において上
述の誤差拡散法による中間調処理が適用された場合、二
値化誤差に周期性が生じ、この二値化誤差の周期で黒画
素が集中して形成され、特定パターンの模様(テクスチ
ャ)が形成される場合がある。たとえば、個々の画素の
読取濃度が8ビット(0〜255の256階調)で表現
される場合に、濃度データ値「10」の低濃度の画素に
より形成された一様な低濃度領域に対して誤差拡散処理
を施すとする。また、説明を簡単にするために、或る画
素における二値化誤差は、そのまま主走査方向RMに隣
接する次の画素に与えられるものとする。換言すれば、
注目画素の二値化は、その注目画素の濃度データおよび
主走査方向RMの上流側の隣接画素の二値化誤差の加算
値と二値化しきい値(たとえば、「128」)との大小
比較に基づいて行われるものと仮定する。
【0009】この場合、図5に示すように、最初の画素
P1は、濃度データ「10」と二値化しきい値「12
8」との比較の結果、白画素とされ、二値化誤差は、
「10」(=10−0)となる。したがって、次の画素
P1は、濃度データ「10」と隣接画素の二値化誤差
「10」との加算結果「20」と二値化しきい値「12
8」との比較の結果、白画素とされ、二値化誤差は、
「20」(=20−0)となる。同様にして、二値化誤
差が順次累積されていき、画素P1から数えて13個目
の画素P13においては、隣接画素P12から二値化誤
差「120」が分配されることになる。よって、この1
3個目の画素P13については、濃度データ「10」と
二値化誤差「120」との加算結果「130」を二値化
しきい値「128」と比較することになり、その結果、
この画素P13は、黒画素(図5において斜線を付して
示す。)とされ、この場合の二値化誤差は、「−12
5」(=130−255)となる。
【0010】これ以降は、白画素に二値化される画素が
連続し、上述と同様な二値化誤差の累積によって、二値
化誤差と注目画素の濃度データ値との加算結果が二値化
しきい値「128」以上となった時点で、再び黒画素が
出現する。このようにして、二値化誤差は所定の周期で
増減を繰り返すことになり、その周期で黒画素が出現す
る。通常の誤差拡散処理においては、注目画素の周辺の
複数の画素からの二値化誤差が注目画素に分配されるの
で、大きな二値化誤差を持つ画素が局所的に集中し、結
果として、黒画素の集中が周期的に生じることになる。
そして、低濃度領域においては、二値化誤差の累積の周
期が長いため、顕著な模様が出現することになるのであ
る。
【0011】そこで、この発明の目的は、上述の技術的
課題を解決し、低濃度部を良好に表現することができる
画像処理装置および画像処理方法を提供することであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、画像を構
成する各画素の多値濃度を誤差拡散処理によって二値化
する画像処理装置であって、画像を構成する各画素を順
次注目画素とし、この注目画素の濃度値と周辺の所定の
位置関係の画素における二値化時の発生誤差である二値
化誤差との加算値を二値化基準値に照らして、注目画素
を高濃度画素(たとえば、黒画素)または低濃度画素
(たとえば、白画素)に二値化する誤差拡散処理手段
(累積誤差演算部23、加算部24および二値化回路2
5)と、注目画素の濃度が所定のしきい値以下であり、
かつ、上記誤差拡散処理手段によってその注目画素が高
濃度度画素に二値化された場合に、この注目画素に対し
て所定の位置関係にある周辺画素の二値化誤差を補正す
る二値化誤差補正手段(二値化誤差補正条件判定部26
および二値化誤差補正演算部27)とを含むことを特徴
とする画像処理装置である。
【0013】なお、この画像処理装置は、注目画素の二
値化時に生じる二値化誤差を各画素ごとに記憶する二値
化誤差記憶手段(ラインメモリ21およびシフトレジス
タ22)をさらに含んでいてもよく、その場合、二値化
誤差補正手段は、二値化誤差記憶手段から注目画素の周
辺の所定の画素の二値化誤差を読み出し、この二値化誤
差を補正し、この補正後の二値化誤差を二値化誤差記憶
手段に書き込むものであってもよい。
【0014】上記の構成によれば、注目画素が高濃度画
素(たとえば、黒画素)に二値化された場合、注目画素
の濃度が低いことを条件に、注目画素の周辺の画素の二
値化誤差が補正される。すなわち、たとえば、注目画素
の二値化誤差を元の値よりも小さくするための補正が行
われる。これにより、その後に処理される画素において
は、大きな二値化誤差が分配されることがないので、高
濃度画素の集中を抑制できる。これにより、特定の模様
が形成されたりすることなく低濃度領域の画像を良好に
表現できる。
【0015】請求項2記載の発明は、画像を構成する各
画素の多値濃度を誤差拡散処理によって二値化する画像
処理方法であって、画像を構成する各画素を順次注目画
素とし、この注目画素の濃度値と周辺の所定の位置関係
の画素における二値化時の発生誤差である二値化誤差と
の加算値を二値化基準値に照らして、注目画素を高濃度
画素または低濃度画素に二値化するステップと、注目画
素の濃度が所定のしきい値以下であり、かつ、上記誤差
拡散処理手段によってその注目画素が高濃度度画素に二
値化された場合に、この注目画素に対して所定の位置関
係にある周辺画素の二値化誤差を補正するステップとを
含むことを特徴とする画像処理方法である。
【0016】この方法により、請求項1の発明と同様な
効果を達成できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態が適用されたファクシミリ装置の画像
処理に関連する部分の電気的構成を示すブロック図であ
る。ファクシミリ装置にセットされた原稿は、スキャナ
1で読み取られる。スキャナ1には、CCDイメージセ
ンサやCISイメージセンサ等の画像読取のためのイメ
ージセンサが含まれている。イメージセンサは、2次元
データを読み取るエリアセンサであってもよく、ライン
データを読み取るニリアイメージセンサであってもよ
い。通常は、装置を廉価に構成するために、ラインイメ
ージセンサが使用される。
【0018】スキャナ1で読み取られた原稿のイメージ
データは、入力インタフェース部2へ与えられ、このイ
ンタフェース部2で信号のサンプルホールド処理等が行
われる。入力インタフェース部2は、この実施形態にお
いては、アナログ回路で構成されており、上記処理はア
ナログ的に行われる。入力インタフェース部2で処理さ
れたイメージデータは、ディジタルAGC回路3へ与え
られて、信号(イメージデータ)のレベルを所望の範囲
に納めるためのゲインコントロールが行われ、かつ、ア
ナログ信号からディジタル信号への変換が行われる。
【0019】次いで、ゲインコントロールされたイメー
ジデータは、シェーディング補正回路4へ与えられ、シ
ェーディング歪みが軽減または除去される。シェーディ
ング歪みとは、スキャナ1で原稿を読み取る際の読み取
り用光源の照明むらやその他の原因による画素間濃度む
らをいう。シェーディング歪みが軽減または除去された
イメージデータは、次に、領域分離回路5へ与えられ
る。領域分離回路5では、入力されるイメージデータが
文字を読み取ったイメージデータ(文字データ)である
か、写真を読み取ったイメージデータ(写真データ)で
あるか、または、印刷写真、たとえば新聞紙や雑誌等の
写真画像を読み取った網点のイメージデータ(網点デー
タ)であるのかの判別か行われる。
【0020】もし、入力されるイメージデータに、文字
データ、写真データおよび網点データが混在されている
場合には、各データの領域分離が行われる。領域分離回
路5の出力側には、領域分離されたデータの種類別に異
なる処理を施すフィルタ部6が接続されている。フィル
タ部6は、微分フィルタ6A、積分フィルタ6B、積分
微分フィルタ6Cおよびデータスルーフィルタ6Dを備
えている。そして、フィルタ部6は、領域分離回路5か
ら各画素がいずれの領域のデータであるかを表す領域分
離信号を受けて、各画素に対して適切なフィルタによる
処理を施す。すなわち、文字データは、微分フィルタ6
Aに与えられ、輪郭を鮮明にするための処理が施され
る。網点データは、積分フィルタ6Bに与えられ、デー
タの平滑化がされる。また、各領域の境界画素は、積分
微分フィルタ6Cに与えられ、異なる画素情報による急
激な濃度変化を抑制するための処理が施される。さら
に、文字データおよび網点データ以外のデータ、すなわ
ち、写真データは、データスルーフィルタ6Dに与えら
れ、そのまま、次の回路に送られる。
【0021】フィルタ部6からのデータは、ズーム・ス
ムージング回路9へ与えられる。ズーム・スムージング
回路9では、画像を拡大または縮小する場合に、その拡
大または縮小処理およびそれに伴う画像の歪みを補正す
る処理が行われる。もし、画像を拡大または縮小しない
場合には、ズーム・スムージング回路9は、イメージデ
ータに何らの処理も施さない。
【0022】ズーム・スムージング回路9までの処理を
経たイメージデータは、その後、種類に応じて次のいず
れかの回路での処理が施され、多値データ(たとえば、
8ビット(0〜255))から二値データ(0または
1)への変換が行われる。すなわち、イメージデータが
写真データまたは網点データであって、中間調処理を施
すべきものである場合には、γ補正回路10へ与えら
れ、人間の目の特性に合わせるようにデータの感度特性
が補正される。さらに、誤差拡散回路11へ与えられて
良好な中間調表現のための処理が施されたうえで、二値
化される。この実施形態は、この誤差拡散回路11の構
成および処理に特徴がある。
【0023】他方、イメージデータが文字データであ
り、単純二値化処理を施すべきデータの場合には、二値
化回路12へ与えられる。二値化回路12は、二値化の
ためのスライスレベルを調整して、背景と文字や線画等
とを区別する。このとき、濃度が適正になるよう、自動
濃度調整処理も行われる。そして二値化回路12の出力
は、孤立点除去回路13へ与えられて、ノイズ等のため
に現れた孤立した黒点や白点等の除去がなされる。
【0024】以上の処理により生成された二値化データ
は、出力回路14へ与えられ、図示しない送信回路へ出
力され、或いは印刷回路へ出力される。図2は、誤差拡
散回路11での処理を説明するための図である。誤差拡
散処理は、或る画素P0を二値化したときに、この画素
P0の多値濃度データと二値化結果(白または黒)とに
基づいて、後述する方法により二値化誤差を求め、この
二値化誤差を画素P0の周辺の画素に所定の分配比率で
分配する処理である。
【0025】この実施形態では、画素P0で発生した二
値化誤差は、画素P0に対してスキャナ1による画像読
取時の主走査方向RMおよび副走査方向RSの各下流側
にそれぞれ隣接する画素P1,P5に対して誤差拡散係
数1/4を乗じて分配される。また、画素P1に対して
主走査方向RMの下流側に隣接する画素P2と、画素P
5に対して主走査方向RMの上流側の2つの画素P3,
P4と、画素P5に対して主走査方向RMの下流側に隣
接する画素P6とに、誤差拡散係数1/8を乗じて分配
される。
【0026】誤差拡散回路11は、画像を構成する各画
素を順次注目画素として処理していく。注目画素に対す
る誤差拡散処理では、周辺の画素から分配される誤差を
注目画素の濃度データに加算し、この加算結果に対して
二値化処理が施されることになる。この処理を図3を参
照して説明する。注目画素Aを中心に考えると、この注
目画素Aには、前ラインL1の画素G,E,Dでの二値
化誤差HG(G),HG(E),HG(D)が、誤差拡
散係数1/8を乗じて分配される。または、画素Fでの
二値化誤差HG(F)は、誤差拡散係数1/4を乗じて
分配される。注目画素Aを含む現ラインL2について
は、その主走査方向RMの上流側に隣接する画素Bでの
二値化誤差HG(B)が誤差拡散係数1/4を乗じて分
配され、さらに画素Bに対して主走査方向RMの上流側
に位置する画素Cでの二値化誤差HG(C)が誤差拡散
係数1/8を乗じて分配される。
【0027】注目画素Aに対する二値化処理では、ま
ず、この注目画素Aに分配される誤差を加算した累積誤
差値RG(A)が下記第(5) 式に従って演算される。
【0028】
【数1】
【0029】そして、注目画素Aに関してγ補正回路1
0から与えられた多値濃度データGOUT(A)と累積
誤差値RG(A)とを加算した下記第(6) 式に示す二値
化処理対象値T(A)と、所定の二値化しきい値THと
を比較して、注目画素Aに関する二値化が行われる。 T(A)=GOUT(A)+RG(A) ・・・・・・ (6) 図4は、誤差拡散回路11の構成を説明するためのブロ
ック図である。誤差拡散回路11は、各画素における二
値化誤差HGをほぼ1ライン分の画素について記憶する
ことができるラインメモリ21と、累積誤差値RGの演
算などのために、注目画素Aに対して一定の位置関係に
ある複数の画素(この実施形態では8個)B,C,D,
E,F,G,H,Iの二値化誤差HGを一時的に保持す
るシフトレジスタ22と、このシフトレジスタ22に記
憶された二値化誤差HGに基づいて注目画素Aに与える
べき累積誤差値RGを演算する累積誤差演算部23と、
累積誤差演算部23によって演算された累積誤差値RG
とγ補正回路10からの画像データGOUTとを加算し
て二値化処理対象値Tを求める加算部24と、この加算
部24からの二値化処理対象値Tと二値化しきい値「1
28」とを大小比較し、その比較結果に基づいて注目画
素Aを黒画素または白画素に二値化する二値化回路25
とを有している。
【0030】誤差拡散回路11は、さらに、注目画素A
の周辺の画素における二値化誤差HGを補正すべきか否
かを、γ補正回路10からの濃度データGOUTと、二
値化回路25による二値化結果とに基づいて判定する二
値化誤差補正条件判定部26と、この二値化誤差補正条
件判定部26による判定結果に基づいて、シフトレジス
タ22に保持されている二値化誤差HGに対して補正を
施すための二値化誤差補正演算部27とを備えている。
【0031】シフトレジスタ22内ではは、注目画素が
順次変化するたびに、主走査方向RMの逆方向に相当す
る方向に各画素の二値化誤差のデータがシフトされる。
そして、このシフトレジスタ22には、注目画素が変化
するたびに、注目画素Aに対して画素位置Dに相当する
画素の二値化誤差HGのデータがラインメモリ21から
読み込まれるようになっている。また、二値化回路25
において発生した注目画素Aの二値化誤差は、次の注目
画素の処理のために、注目画素Aに対して画素位置Bに
相当するシフトレジスタ22内の領域に格納されるよう
になっている。さらに、注目画素Aに対して画素位置I
に相当するシフトレジスタ22内の領域に保持された二
値化誤差は、次の注目画素の処理に先だって、ラインメ
モリ21に書き込まれるようになっている。
【0032】二値化誤差補正条件判定部26は、次の2
つの条件およびの両方が満たされた場合に、二値化
誤差HGの補正を行うべきことを表す補正指令を二値化
誤差演算部27に与える。 濃度データGOUTが、補正実行しきい値THG以
下である。 注目画素が、黒画素に二値化された。
【0033】補正実行しき位置THGは、低い濃度に対
応したしきい値であり、濃度データが8ビット(0〜2
55の256階調)で表される場合には、たとえば、6
4程度に設定されることが好ましい。二値化誤差補正演
算部27は、二値化誤差補正条件判定部26から補正指
令を受けると、シフトレジスタ22に記憶されている8
つの画素の二値化誤差HGに対して補正を施す。すなわ
ち、二値化誤差補正演算部27は、たとえば、注目画素
Aと同じラインに属する画素B,C,H,Iの各二値化
誤差HGには、1/2を乗じ、その値をシフトレジスタ
22の元の領域に格納し、注目画素Aの前ラインに属す
る画素D,E,F,Gの各二値化誤差HGには、1/4
を乗じたうえで、シフトレジスタ22の元の領域に格納
する。ただし、二値化誤差HGの補正の態様は、これに
限らず、たとえば、シフトレジスタ22に記憶されてい
る二値化誤差HGを一定値(たとえば「0」)に一律に
補正してもよい。
【0034】このように、この実施形態によれば、誤差
拡散処理によって黒画素が出現するときには、注目画素
の濃度が低濃度領域に属することを条件に、注目画素の
周辺の画素の二値化誤差を低くするための補正処理が行
われる。これにより、黒画素の集中を抑制できるから、
低濃度領域を再生する際に、特定の模様が生じたりする
ことを防止でき、低濃度領域の再生を良好に行うことが
できるようになる。
【0035】この発明の1つの実施形態について説明し
たが、この発明は、他の形態でも実施することができ
る。たとえば、上記の実施形態では、ファクシミリ装置
を例にとったが、この発明は、イメージスキャナやディ
ジタル複写機のように、光学的に画像を読み取って得ら
れた画像データを処理する装置に対して広く適用するこ
とができる。
【0036】その他、特許請求の範囲に記載された技術
的事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態が適用されたファクシミ
リ装置の画像処理に関連する電気的構成を示すブロック
図である。
【図2】誤差拡散処理を説明するための図である。
【図3】誤差拡散処理を説明するための図である。
【図4】誤差拡散回路の構成を説明するためのブロック
図である。
【図5】低濃度領域における黒画素の周期的集中の原理
を説明するための図解図である。
【符号の説明】
1 スキャナ 11 誤差拡散回路 21 ラインメモリ 22 シフトレジスタ 23 累積誤差演算部 24 加算部 25 二値化回路 26 二値化誤差補正条件判定部 27 二値化誤差補正演算部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像を構成する各画素の多値濃度を誤差拡
    散処理によって二値化する画像処理装置であって、 画像を構成する各画素を順次注目画素とし、この注目画
    素の濃度値と周辺の所定の位置関係の画素における二値
    化時の発生誤差である二値化誤差との加算値を二値化基
    準値に照らして、注目画素を高濃度画素または低濃度画
    素に二値化する誤差拡散処理手段と、 注目画素の濃度が所定のしきい値以下であり、かつ、上
    記誤差拡散処理手段によってその注目画素が高濃度度画
    素に二値化された場合に、この注目画素に対して所定の
    位置関係にある周辺画素の二値化誤差を補正する二値化
    誤差補正手段とを含むことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】画像を構成する各画素の多値濃度を誤差拡
    散処理によって二値化する画像処理方法であって、 画像を構成する各画素を順次注目画素とし、この注目画
    素の濃度値と周辺の所定の位置関係の画素における二値
    化時の発生誤差である二値化誤差との加算値を二値化基
    準値に照らして、注目画素を高濃度画素または低濃度画
    素に二値化するステップと、 注目画素の濃度が所定のしきい値以下であり、かつ、上
    記誤差拡散処理手段によってその注目画素が高濃度度画
    素に二値化された場合に、この注目画素に対して所定の
    位置関係にある周辺画素の二値化誤差を補正するステッ
    プとを含むことを特徴とする画像処理方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7620255B2 (en) 2005-06-24 2009-11-17 Seiko Epson Corporation Image processor and image processing program for binary processing
US7826094B2 (en) 2005-03-30 2010-11-02 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Apparatus for processing data describing an image and image forming device

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