JPH11275090A - 盗聴防止システム及び通信装置 - Google Patents

盗聴防止システム及び通信装置

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JPH11275090A
JPH11275090A JP7181698A JP7181698A JPH11275090A JP H11275090 A JPH11275090 A JP H11275090A JP 7181698 A JP7181698 A JP 7181698A JP 7181698 A JP7181698 A JP 7181698A JP H11275090 A JPH11275090 A JP H11275090A
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JP
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atm
cell
cells
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transmission
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JP7181698A
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Masayuki Koga
正行 古賀
Akihisa Sen
暁久 撰
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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    • H04Q11/04Selecting arrangements for multiplex systems for time-division multiplexing
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    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/54Store-and-forward switching systems 
    • H04L12/56Packet switching systems
    • H04L12/5601Transfer mode dependent, e.g. ATM
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ATMネットワークの盗聴防止方法を提供す
る。 【解決手段】送信順序変更部7aは、ATMセルを、送
信対象情報の先頭により近い部分を格納しているものか
ら順番に、ATM制御部8から受信する。ATMセルを
4個受信する毎に、同期セルを挿入する。同期セルを送
信用バッファ12aの格納領域における先頭位置に書き
込むとともに、同期セルに続く4個のATMセルの夫々
を、格納位置に書き込む。送信対象取出部7bは、送信
用バッファ12aに格納された同期セル及び4個のAT
Mセルを先頭位置から順番に読み出す。受信順序復元部
7cは、伝送路制御部6から同期セルを受信すると、こ
の同期セルに続く4個のATMセルの夫々を、格納位置
に書き込む。受信対象取出部7dは、送信用バッファ1
2aに格納された4個のATMセルを先頭位置から順番
に読み出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ATM(Asynchronous
Transfer Mode:非同期転送モード)を利用した通信網
(以下「ATMネットワーク」という)において、AT
Mセルに分割されてユーザ端末間で転送される情報(デ
ータ情報,画像情報,音声情報)の傍受を防止するため
の盗聴防止システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、公衆網であるB−ISDN(Broa
dband Integrated Service Degital Network)やLAN
(Local Area Network)においてデジタル情報の転送方
式としてATM方式が採用されるようになっている。こ
のATM方式とは、帯域の異なった通信情報の全てを、
固定長(53オクテット)のセルに分割し、これらセル
を伝送路中に混在させて転送して且つハードウェアによ
るスイッチングを行うものである。このようなATM方
式を利用した通信網を、以下、ATMネットワークとい
う。
【0003】このようなATM方式によると大量のデジ
タル情報が高速に転送・交換されるので、今日における
ような高度情報化社会においては、盗聴がなされたとき
の損害が多大なものとなる。そのため、従来から、AT
Mネットワークにおける盗聴防止方法が、種々提案され
てきた。そのうちの一例を、図43に示す。
【0004】図43において、ATM網720は、物理
回線によって互いに接続された多数のATMネットワー
ク装置から構成されている。このうちの二台のATMネ
ットワーク装置710,730には、夫々、ATMノー
ド700,740が接続されている。これら各ATMノ
ード700,740には、更に、図示せぬユーザ端末が
夫々接続されている。
【0005】両ATMノード700,740に夫々接続
されたユーザ端末間に設定された呼によって情報が送信
される場合、情報を送信して来るユーザ端末に接続され
たATMノード700は、この情報を受信すると、この
情報を分割して多数のATMセルに格納するとともに、
情報の先頭部分を格納したものから順に、各ATMセル
をATMネットワーク装置710に向けて送信する。
【0006】ATMネットワーク装置710では、AT
Mノード700から送信されて来た各ATMセルを、伝
送路制御部711が受信する。ATMスイッチ制御部7
14は、伝送路制御部711が受信したATMセルのヘ
ッダに記載されたVPI(Virtual Pass Identifier)
/VCI(Virtual Channel Identifier)に基づいて、当
該ATMセルが属する呼に割り当てられたATM仮想チ
ャネルを識別し、識別できたATM仮想チャネルに沿っ
て当該ATMセルを転送すべく、ATMスイッチ部71
2でのスイッチングを制御する(ATMスイッチ部71
2内で所望のポートから出力されるように当該ATMセ
ルのヘッダにルーチング情報を書き込むとともに、出側
の伝送路制御部713において当該ATMセルのVPI
/VCIを書き換える。)。記憶装置716に格納され
ているATMスイッチ制御データ717は、このスイッ
チングの制御を行う際に、ATMスイッチ制御部714
によって参照される。
【0007】着側のATMネットワーク装置730で
は、伝送路制御部731が発側のATMネットワーク装
置710からのATMを受信すると、ATMスイッチ制
御部734が、上述したスイッチングの制御を行って、
当該セルを着側ATMノード740へ向けて転送する。
【0008】ところで、発側のATMネットワーク装置
710の出力バッファランダム制御部715は、伝送路
制御部711が受信したATMセルが盗聴防止対象呼に
属している場合には、本来割り当てられていたATM仮
想チャネル(図43において実線にて示す)に加えて、
着側のATMネットワーク装置730に繋がる複数の未
使用のATM仮想チャネル(図43において波線にて示
す)を、当該盗聴防止対象呼に割当てる。そして、当該
盗聴防止対象呼に属する各ATMセル毎に、当該呼に割
り当てられた複数のATM仮想チャネルのうちからラン
ダムに選んだ一つのATM仮想チャネルを用いて、着側
のATMネットワーク装置730に向けて送信を行う。
【0009】着側のATMネットワーク装置730で
は、上記複数のATM仮想チャンネルの何れかに沿って
転送されてきたATMセルを伝送路制御部731が受信
すると、出力バッファランダム制御部735が、これら
ATMセルを、このATMセルが属する呼に対して本来
割り当てられていたATM仮想チャネル(図43におい
て実線にて示す)に合流させるように、スイッチングの
制御を行う。その結果、着側ATMネットワーク装置7
30の先において上記情報を格納したATMセルの列が
復元される。
【0010】このような方式によると、発側のATMネ
ットワーク装置710と着側のATMネットワーク装置
730との間において、盗聴防止対象呼に属するATM
セルは、複数のATM仮想チャネルに分けられて転送さ
れるので、一部のATM仮想チャネルに沿って転送され
ているATMセルが傍受されてそのペイロードの内容が
繋がれたとしても、この盗聴防止対象呼によって送信さ
れる情報は復元され得ない。その結果、転送される情報
の秘密は完全に守られる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな盗聴防止方法によると、一つの盗聴防止対象呼に属
するATMセルを転送するために複数のATM仮想チャ
ネルを占有してしまうので、リソースの使用効率が非常
に悪くなってしまっていた。従って、多量の呼が同時に
発生するような場合においては、ATMネットワークで
使用可能なATM仮想チャネルの数が急激に減少してし
まう事態になるので、ATMネットワーク全体にてリソ
ース不足が発生してしまうという問題があった。
【0012】また、ATMネットワークにおける盗聴防
止方法の他の例として、上位レイヤ(アプリケーション
レイヤ)にて盗聴防止処置を行うことも考えられるが、
そのようにすると、アプリケーション毎に個別の盗聴防
止処理が必要になってしまうので、サービスとして不十
分である。
【0013】本発明は、以上の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その課題は、複数のATM仮想チャネルを
用いることなく、ATMレイヤでの盗聴防止を実現する
ことができる盗聴防止システム及び通信装置を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による盗聴防止シ
ステム及び通信装置は、上記課題を解決するために、以
下の構成を採用した。
【0015】即ち、請求項1記載の盗聴防止システム
は、ATMセルを送信する送信側通信装置と前記ATM
セルを受信する受信側通信装置との間における盗聴防止
システムであって、前記送信側通信装置は、送信対象情
報を分割して格納しているATMセルを順番に受信する
受信部と、この受信部が受信したATMセルの列に対し
て、所定個数のATMセル毎に同期セルを挿入する同期
セル挿入手段と、前記同期セル手段によって挿入された
同期セルの間に挟まれた所定個数のATMセルの順序
を、所定パターンに従って変更する順序変更手段と、こ
の順序変更手段によって順序変更がなされたATMセル
の列を前記受信側通信装置に向けて送信する送信部とを
備え、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置から
送信されてきたATMセルを順番に受信する受信部と、
この受信部が受信したATMセルの列における前記同期
セルの間に挟まれた所定個数のATMセルの順序を、前
記所定パターンを逆に辿って復元するとともに、前記同
期セルを廃棄する順序復元手段とを備えたことを特徴と
する。
【0016】このように構成されると、順序変更手段に
より、ATMセル列は、各同期セルの間に挟まれたグル
ープ内においてその順序が変更された状態で、送信側通
信装置から送出される。そのため、受信側通信装置まで
の間で第三者にATMセル列が傍受されたとしても、こ
の第三者が各ATMセルのデータ内容を繋げても元の送
信対象情報を再現することはできない。従って、複数の
ATM仮想チャネルを使用しなくても、ATMレイヤに
て盗聴防止を図ることができる。なお、受信側通信装置
は、同期セルを識別することによって順序変更がなされ
たATMセルのグループを認識できるとともに、順序変
更に用いられた所定パターンの情報を有しているので、
ATMセルの順序を復元することが可能である。
【0017】請求項2記載の通信装置は、送信対象情報
を分割して格納しているATMセルを順番に受信する受
信部と、この受信部が受信したATMセルの列に対し
て、所定個数のATMセル毎に同期セルを挿入する同期
セル挿入手段と、前記同期セル手段によって挿入された
同期セルの間に挟まれた所定個数のATMセルの順序
を、所定パターンに従って変更する順序変更手段と、こ
の順序変更手段によって順序変更がなされたATMセル
の列を受信側の通信装置に向けて送信する送信部とを備
えたことを特徴とする。
【0018】請求項3記載の盗聴防止システムは、AT
Mセルを送信する送信側通信装置と前記ATMセルを受
信する受信側通信装置との間における盗聴防止システム
であって、前記送信側通信装置は、送信対象情報を分割
して格納しているATMセルであるデータセルを、送信
対象情報の先頭により近い部分を格納しているものから
順番に受信する受信部と、同期用のATMセルである一
個の同期セルと所定個数のデータセルとを格納可能な格
納領域を有する送信用バッファと、格納動作開始時点か
らの格納順番と格納位置との所定関係を保持するメモリ
と、格納動作を開始すると、前記同期セルを前記格納領
域の所定格納位置に格納するとともに、前記受信部が受
信したデータセルを、その受信順に、前記所定関係に従
って前記格納領域に格納する格納手段と、この格納手段
が前記所定個数のデータセルの前記格納領域への格納を
完了すると、この格納領域に格納されたATMセルを、
当該格納領域の先頭位置から順番に取り出す取出手段
と、前記受信手段が最初にデータセルを受信した時点,
及び、前記取出手段が前記格納領域からのATMセルの
取出を完了した時点で、前記格納手段の動作を開始させ
る通知手段と、前記取出手段が取り出したATMセル
を、取り出した順に前記受信側通信装置へ向けて送出す
る送出部とを備え、前記受信側通信装置は、前記送信側
通信装置から送信されてきたATMセルを順番に受信す
る受信部と、前記所定個数のデータセルを格納可能な格
納領域を有する受信用バッファと、格納動作開始時点か
らの格納順番と格納位置との前記所定関係を保持するメ
モリと、前記受信部が前記同期セルを受信すると格納動
作を開始し、前記受信部が受信したデータセルを、その
受信順に、前記所定関係の逆の関係に従って前記格納領
域に格納する格納手段と、この格納手段が前記所定個数
のデータセルの前記格納領域への格納を完了すると、こ
の格納領域に格納されたATMセルを、当該格納領域の
先頭位置から順番に取り出す取出手段とを備えたことを
特徴とする。
【0019】このように構成されると、格納手段が、送
信用バッファの格納領域内に同期セルを格納するととも
に、所定関係に従ってデータセルを格納するので、取出
手段によって取り出されたATMセル列は、各同期セル
の間に挟まれたグループ内においてデータセルの順序が
変更された状態となっている。そのため、このような状
態で送信側通信装置から送出されたATMセル列が、受
信側通信装置までの間で第三者にATMセル列が傍受さ
れたとしても、この第三者が各データセルのデータ内容
を繋げても元の送信対象情報を再現することはできな
い。従って、複数のATM仮想チャネルを使用しなくて
も、ATMレイヤにて盗聴防止を図ることができる。な
お、受信側通信装置では、格納手段が、同期セルを識別
することによって順序変更がなされたデータセルのグル
ープの先頭を認識し、所定関係の逆の関係に従って、格
納手段が受信用バッファの格納領域内にデータセルを格
納するので、取出手段が取り出したATMセル列におい
てはデータセルの順序が復元される。
【0020】請求項4記載の通信装置は、送信対象情報
を分割して格納しているATMセルであるデータセル
を、送信対象情報の先頭により近い部分を格納している
ものから順番に受信する受信部と、同期用のATMセル
である一個の同期セルと所定個数のデータセルとを格納
可能な格納領域を有する送信用バッファと、格納動作開
始時点からの格納順番と格納位置との所定関係を保持す
るメモリと、格納動作を開始すると、前記同期セルを前
記格納領域の所定格納位置に格納するとともに、前記受
信部が受信したデータセルを、その受信順に、前記所定
関係に従って前記格納領域に格納する格納手段と、この
格納手段が前記所定個数のデータセルの前記格納領域へ
の格納を完了すると、この格納領域に格納されたATM
セルを、当該格納領域の先頭位置から順番に取り出す取
出手段と、前記受信手段が最初にデータセルを受信した
時点,及び、前記取出手段が前記格納領域からのATM
セルの取出を完了した時点で、前記格納手段の動作を開
始させる通知手段と、前記取出手段が取り出したATM
セルを、取り出した順に受信側の通信装置へ向けて送出
する送出部とを備えたことを特徴とする。
【0021】請求項5記載の盗聴防止システムは、請求
項1の送信側通信装置が、前記送信対象情報を分割する
ともに分割された各部分を夫々ATMセルに格納し、こ
れらATMセルを前記受信部に渡すATM制御部を有す
るATMノードであり、受信側通信装置が、前記順序復
元手段によって順序が復元された各データセルに格納さ
れているデータを順番に繋げることによって前記送信対
象情報を再現するATM制御部を有するATMノードで
あることで、特定したものである。
【0022】請求項6記載の盗聴防止システムは、請求
項3の送信側通信装置が、前記送信対象情報を分割する
ともに分割された各部分を夫々ATMセルに格納し、こ
れらATMセルを前記受信部に渡すATM制御部を有す
るATMノードであり、前記受信側通信装置が、前記取
出手段が取り出した各データセルに格納されているデー
タを順番に繋げることによって前記送信対象情報を再現
するATM制御部を有するATMノードであることで、
特定したものである。
【0023】請求項7記載の盗聴防止システムは、請求
項1又は3の送信側通信装置及び前記受信側通信装置
が、ATMセルの仮想チャネル識別子に従ってそのAT
Mのスイッチングを行うATMスイッチ部を有するネッ
トワーク装置であることで特定したものである。
【0024】請求項8記載の通信装置は、請求項2又は
4において、ATMセルの仮想チャネル識別子に従って
そのATMのスイッチングを行うATMスイッチ部を更
に備えたことで、特定したものである。
【0025】請求項9記載の盗聴防止システムは、請求
項1の順序変更手段が、各ATM仮想チャネル毎に、そ
のATM仮想チャネルにおけるATMセルの順序を変更
するとともに、順序復元手段が、各ATM仮想チャネル
毎に、そのATM仮想チャネルにおけるATMセルの順
序を復元することで、特定したものである。
【0026】請求項10記載の通信装置は、請求項2の
順序変更手段が、各ATM仮想チャネル毎に、そのAT
M仮想チャネルにおけるATMセルの順序を変更するこ
とで、特定したものである。
【0027】請求項11記載の盗聴防止システムは、請
求項3の送信用バッファの格納領域,受信用バッファの
格納領域,及び所定関係が、各ATM仮想チャネル毎に
備えられていることで、特定したものである。
【0028】請求項12記載の通信装置は、請求項4の
送信用バッファの格納領域及び前記所定関係が、各AT
M仮想チャネル毎に備えられていることで、特定したも
のである。
【0029】請求項13記載の盗聴防止システムは、請
求項7の順序変更手段が、各ATM仮想パス毎に、その
ATM仮想パスにおけるATMセルの順序を変更すると
ともに、前記順序復元手段が、各ATM仮想パス毎に、
そのATM仮想パスにおけるATMセルの順序を復元す
ることで、特定したものである。
【0030】請求項14記載の通信装置は、請求項8の
順序変更手段が、各ATM仮想パス毎に、そのATM仮
想パスにおけるATMセルの順序を変更することで、特
定したものである。
【0031】請求項15記載の盗聴防止システムは、請
求項7の送信用バッファの格納領域,前記受信用バッフ
ァの格納領域,及び前記所定関係が、各ATM仮想パス
毎に備えられていることで、特定したものである。
【0032】請求項16記載の通信システムは、請求項
8の送信用バッファの格納領域及び前記所定関係が、各
ATM仮想パス毎に備えられていることで、特定したも
のである。
【0033】請求項17記載の盗聴防止システムは、請
求項1の送信側通信装置が、前記同期セル挿入手段によ
って前記ATMセルの列に挿入される同期セルに、前記
順序変更手段による順序変更を行うか否かを示す情報を
付加する情報付加手段を更に備え、順序変更手段が、前
記情報付加手段によって前記順序変更を行う旨の情報が
前記同期セルに付加された時点から前記順序変更を行わ
ない旨の情報が前記同期セルに付加された時点までの間
のみ、前記ATMセルの順序の変更を行い、順序復元手
段が、前記順序変更を行う旨の情報が付加された前記同
期セルを受信した時点から前記順序変更を行わない旨の
情報が付加された前記同期セルを受信した時点までの間
のみ、前記ATMセルの順序の復元を行うことで、特定
したものである。
【0034】このように構成されると、通信途中におい
てATMセルの順序変更を選択的に行えるようになるの
で、盗聴防止を行う必要があるデータ通信を行う間のみ
ATMセルの順序変更を行ったり、送信側通信装置の順
序変更と受信側通信装置の順序復元との同期が外れてし
まったとしても、通常の順序による通信状態に復帰させ
ることができる。
【0035】請求項18記載の盗聴防止システムは、請
求項1の順序変更手段が、前記所定パターンの変更が可
能であり、送信側通信装置が、前記順序変更手段が前記
所定パターンを変更した時点で、前記同期セル挿入手段
によって前記ATMセルの列に挿入される同期セルに、
前記所定パターンの変更を指示する情報を付加する情報
付加手段を更に備え、順序復元手段が、前記所定パター
ンの変更を指示する情報が付加された前記同期セルを受
信した時点で、前記情報の指示に応じて前記所定パター
ンを変更することで、特定したものである。
【0036】このように構成されると、通信途中におい
てATMセルの順序変更パターンを変更できるようにな
るので、万が一第三者に順序変更パターンが漏洩してし
まったとしても、順序変更パターンを随時変更すること
によって被害を最小限に食い止めることができる。
【0037】請求項19記載の盗聴防止システムは、A
TMセルを送信する送信側通信装置と前記ATMセルを
受信する受信側通信装置との間における盗聴防止システ
ムであって、前記送信側通信装置は、送信対象情報を分
割して格納しているATMセルであるデータセルを、送
信対象情報の先頭により近い部分を格納しているものか
ら順番に受信する受信部と、同期用のATMセルである
一個の同期セルを格納可能な同期セル格納領域と所定個
数のデータセルを格納可能な第1及び第2の格納領域と
を有する送信用バッファと、格納動作開始時点からの格
納順番と格納位置との所定関係を保持するメモリと、格
納動作を開始すると、前記同期セルを前記同期セル格納
領域に格納するとともに、前記受信部が受信したデータ
セルを、その受信順に、前記所定関係に従って何れか一
方の前記格納領域に格納する格納手段と、この格納手段
が前記一方の格納領域へデータセルを一個格納する度
に、他方の格納領域の先頭位置により近い格納位置に格
納されているデータセルを一個取り出す取出手段と、前
記格納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数のデー
タセルを格納し終わった時点で、この格納手段による格
納が行われる格納領域と前記取出手段による取出が行わ
れる格納領域とを交代させて、前記取出手段に対して前
記同期セルの取出を指示するとともに、前記格納手段に
対して格納動作を開始させる制御手段と、前記格納手段
の前記一方の取出手段が取り出したATMセルを、取り
出した順に前記受信側通信装置へ向けて送出する送出部
とを備え、前記受信側通信装置は、前記送信側通信装置
から送信されてきたATMセルを順番に受信する受信部
と、前記所定個数のデータセルを格納可能な第1及び第
2の格納領域を有するバッファと、格納動作開始時点か
らの格納順番と格納位置との前記所定関係を保持するメ
モリと、前記受信部が前記同期セルを受信すると格納動
作を開始し、前記受信部が受信したデータセルを、その
受信順に、前記所定関係の逆の関係に従って何れか一方
の前記格納領域に格納する格納手段と、この格納手段が
前記一方の格納領域へデータセルを一個格納する度に、
他方の格納領域の先頭位置により近い格納位置に格納さ
れているデータセルを一個取り出す取出手段と、前記格
納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数のデータセ
ルを格納し終わった時点で、この格納手段による格納が
行われる格納領域と前記取出手段による取出が行われる
格納領域とを交代させて、前記格納手段に対して格納動
作を開始させる制御手段とを備えたことを、特徴とす
る。
【0038】このように構成されると、送信用バッファ
へのデータセル格納周期と送信用バッファからのデータ
セル取出周期,即ち、受信側通信装置による受信周期と
を一致させることができるので、例えば、音声情報のよ
うにデータセルの周期を一定にする必要がある場合で
も、品質を劣化させることなく盗聴防止を図ることがで
きる。
【0039】請求項20記載の通信装置は、送信対象情
報を分割して格納しているATMセルであるデータセル
を、送信対象情報の先頭により近い部分を格納している
ものから順番に受信する受信部と、同期用のATMセル
である一個の同期セルを格納可能な同期セル格納領域と
所定個数のデータセルを格納可能な第1及び第2の格納
領域とを有する送信用バッファと、格納動作開始時点か
らの格納順番と格納位置との所定関係を保持するメモリ
と、格納動作を開始すると、前記同期セルを前記同期セ
ル格納領域に格納するとともに、前記受信部が受信した
データセルを、その受信順に、前記所定関係に従って何
れか一方の前記格納領域に格納する格納手段と、この格
納手段が前記一方の格納領域へデータセルを一個格納す
る度に、他方の格納領域の先頭位置により近い格納位置
に格納されているデータセルを一個取り出す取出手段
と、前記格納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数
のデータセルを格納し終わった時点で、この格納手段に
よる格納が行われる格納領域と前記取出手段による取出
が行われる格納領域とを交代させて、前記取出手段に対
して前記同期セルの取出を指示するとともに、前記格納
手段に対して格納動作を開始させる制御手段と、前記格
納手段の前記一方の取出手段が取り出したATMセル
を、取り出した順に受信側の通信装置へ向けて送出する
送出部とを備えたことを、特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の態様の説明を行う。
【0041】
【実施形態1】本発明の第1の実施の形態は、各ATM
ノード100,140に盗聴防止機能を持たせ、発側A
TMノード100(送信側通信装置)と着側ATMノー
ド140(受信側通信装置)との間に設定されるSVC
(Switched Virtual Channel)おいて盗聴防止を図った
例を示すものである。 (ATMネットワークの構成)図1は、本発明による盗
聴防止方法が実施されるATMネットワークの概略構
成,及び、このATMネットワークを構成する各通信装
置の概略構成を示すブロック図である。この図1に示す
ように、ATMネットワークの中核をなすATM網12
0は、相互に接続された多数のATMネットワーク装置
から構成されている。このATM網120を構成する一
台のネットワーク装置110は、ATMノード100に
接続されている。また、ATM網120を構成する他の
一台のネットワーク装置130は、他のATMノード1
40に接続されている。これら各ATMノード100,
140は、それぞれ、図示せぬユーザ端末に接続されて
いる。
【0042】以下においては、ATMノード100に接
続されているユーザ端末(発信端末)がATMノード1
40に接続されているユーザ端末(着信端末)に対して
発呼及び情報送信した状態を想定して説明を行うので、
ATMノード100を「発側ATMノード」,ATMネ
ットワーク装置110を「発側ATMネットワーク装
置」,ATMネットワーク装置130を「着側ATMネ
ットワーク装置」,ATMノード140を「着側ATM
ノード」と称する場合もある。 <ATMネットワーク装置>各ATMネットワーク装置
110,130は、伝送路を制御するATM交換機であ
る。これら各ATMネットワーク装置110,130
は、ATMノード100,140に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続されたUNI(User NetworkInterfac
e)伝送路制御部1,ATM網120内の他のATMネ
ットワーク装置に繋がる伝送路(物理回線)l2に接続
されたNNI(Network Network Interface)伝送路制
御部3,これら各伝送路制御部1,3間を中継するAT
Mスイッチ部2,これら各伝送路制御部1,3及びAT
Mスイッチ部2に接続されたATMスイッチ制御部4,
並びに、このATMスイッチ制御部4に接続された記憶
装置5から、構成されている。
【0043】各伝送路制御部1,3は、伝送路l1,l
2を通じて外部から送信されてきた伝送信号からATM
セルを抽出し、また、ATMスイッチ部2から受け取っ
たATMセルを伝送信号にマッピングして伝送路l1,
l2へ送り出す。また、各伝送路制御部1,3は、伝送
信号から抽出したATMセルのヘッダからVPI/VC
Iを読み取り、ATMスイッチ制御部4からの制御によ
って予め設定された図示せぬテーブルを参照することに
より、読み取ったVPI/VCIに対応付けられたルー
チング情報(TAG)を読み出し、このルーチング情報
によってATMセルのVPI/VCIを書き換える。ま
た、各伝送路制御部1,3は、ATMスイッチ部2から
ATMセルを受け取った時には、ATMスイッチ制御部
4からの制御によって予め設定された図示せぬ別のテー
ブルを参照することにより、当該ATMセルのルーチン
グ情報に対応付けられた出VPI/VCIを読み出し、
この出VPI/VCIによって当該ATMセルのルーチ
ング情報を書き換える。なお、各伝送路制御部1,3
は、伝送路(物理回線)対応に設けられている。
【0044】ATMスイッチ部2は、各伝送路制御部1
から入力されたATMセルを、そのヘッダのルーチング
情報に従ってスイッチング(方路の切換)を行い、この
ルーチング情報に対応する何れかの伝送路制御部1,3
へ送出する。
【0045】ATMスイッチ制御部4は、上述した図示
せぬテーブルの設定を行うことによってATMスイッチ
部2内におけるATMセルのスイッチングを制御する。
ATMスイッチ制御部4は、このスイッチングの制御の
ために、記憶装置5に登録されて管理されているATM
スイッチング制御データ5aを参照する。このATMス
イッチング制御データ5aの具体的データ構造を、図8
に示す。図8に示すように、このATMスイッチング制
御データ5aは、各ATM仮想チャネルのVPI/VC
I毎に、受信チャネルのVPI/VCIが書き込まれる
欄I,及び、送信用チャネルのVPI/VCIが書き込
まれる欄IIからなる管理領域Uを、用意している。各管
理領域Uは、受信チャネルのVPI/VCIの値がその
先頭アドレスと合致するように、ATMスイッチング制
御データ5a内に割り付けられている。
【0046】また、ATMスイッチ制御部4は、自己宛
のルーチング情報が付されたATMセルを受信する。そ
して、受信したATMセルに格納されていた制御情報
(各種シグナリングメッセージやOAMセルの情報)を
復元し、この制御情報に従った処理・制御を行う。ま
た、他の通信装置へ向けた制御情報を生成するととも
に、生成した制御情報(OAMセル情報)をOAMセル
としてATMスイッチ部2へ送出したり、生成した制御
情報(各種シグナリングメッセージ)をセル化してAT
Mスイッチ部2へ送出する。
【0047】記憶装置5は、ATM制御部4が上記した
各種処理を実行するのに必要な各種データ(ATMスイ
ッチ制御データ5a)を登録・管理するメモリである。
<ATMノード>各ATMノード100,140は、伝
送路l1を介して接続されたATMネットワーク装置1
10,130による通信サービスの提供を受ける通信装
置であり、ATMを終端する機能を有している。このA
TMノード100,140は、具体的には、ATMルー
タ,ATMハブ,DTE等である。
【0048】各ATMノード100,140は、ATM
ネットワーク装置110,130に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続された伝送路制御部6,この伝送路制
御部6に接続された送信順序変更復元処理部7,この送
信順序変更復元処理部7に接続されたATM制御部8及
び記憶装置10,並びに、ATM制御部8に接続された
サービス制御部9から、構成されている。
【0049】伝送路制御部6は、伝送路l1を通じてA
TMネットワーク装置110,130から送信されてき
た伝送信号からATMセルを抽出し、抽出したATMセ
ルを送信順序変更復元処理部7に渡す。また、この伝送
路制御部6は、送信順序変更復元処理部7から受け取っ
たATMセルを伝送信号にマッピングして、伝送路l1
へ送り出す(送信部に相当)。
【0050】一方、サービス制御部9は、受信したシグ
ナリングメッセージを認識し、シグナリングメッセージ
の種類に応じたサービスを提供する。即ち、図示せぬユ
ーザ端末を収容するインタフェース装置として、このユ
ーザ端末から送信されて来た情報や各種要求メッセージ
又は応答メッセージを受信してATM制御部8に渡すと
ともに、ATM制御部8から受け取った情報や各種要求
メッセージ又は応答メッセージをユーザ端末へ送信す
る。
【0051】ATM制御部8は、サービス制御部9から
受け取った情報を所定の大きさ(48バイト)に分割し
て、夫々に所定のセルヘッダを付すことによってATM
セル(データセル)を生成し、生成した各ATMセルを
送信順序変更復元処理部7に渡す。また、ATM制御部
8は、送信順序変更復元処理部7から渡された各ATM
セル(データセル)のペイロードを受信順につなげるこ
とによって、相手端末から送信された情報を復元し、復
元した情報をサービス制御部9に渡す。なお、ATM制
御部8は、サービス制御部9に接続されているユーザ端
末からの各種要求メッセージに応じて、ATMネットワ
ーク装置110に対する各種シグナリングメッセージを
生成し、このシグナリングメッセージをもATMセル化
して送信順序変更復元処理部7に渡す。また、ATM制
御部8は、送信順序復元変更処理部7から受信したAT
Mセルから復元した情報が自己宛のシグナリングメッセ
ージであった場合には、このシグナリングメッセージを
サービス制御部9に通知したり、サービス制御部9に接
続されているユーザ端末に対してこのシグナリングメッ
セージに対応した要求メッセージ又は応答メッセージを
送る。
【0052】記憶装置10は、送信順序変更復元処理部
7の作業領域(送受信ATMセル格納バッファ12,A
TMセル送信カウンタ14、ATMセル受信カウンタ1
5)が展開されるとともに、送信順序変更復元処理部7
が行う各種処理のために用いられる各種データ(送信順
序変更パターンデータ11,チャネル対応データ13)
を格納するメモリである。なお、これら各作業領域及び
各データの具体的構成については、後で詳しく説明す
る。
【0053】送信順序変更復元処理部7は、ATM制御
部8からATMセル列(情報の先頭部分を格納したAT
Mセルから順に並んだ一連のATMセル)を受け取ると
ともに(受信部に相当)、受け取ったATMセル列に対
して、ATMセル4個置きに同期セルを挿入することに
よってATMセル4個づつのグループに区分けし(同期
セル挿入手段に相当)、区分けした4個づつのグループ
の内部でATMセルの順番を所定パターン(シーケン
ス)に従って変更し(順序変更手段に相当)、伝送路制
御部6に渡す。また、送信順序変更復元部7は、伝送路
制御部6からATMセル列(他方のATMノード100
の送信順序変更復元処理部7によってその順序が変更さ
れているATMセル列)を受け取るとともに(受信部に
相当)、受け取ったATMセル列を同期セルを手がかり
としてATMセル4個づつのグループに再区分けし、再
区分けしたATMセル4個づつのグループ内部でATM
セルの順番を前記所定パターン(シーケンス)を逆に辿
って復元し(順序復元手段に相当)、ATM制御部8に
渡す。この送信順序変更復元処理部7の機能は、更に、
図2に示すように、送信順序変更部7a,送信対象取出
部7b,受信順序復元部7c,及び、受信対象取出部7
dに、大別される。
【0054】以下、図2を用いて、上述した各部7a〜
7dの機能説明,及び、記憶装置10内の各作業領域及
び各データの具体的構成説明を行う。記憶装置10内の
送受信ATMセル格納バッファ12は、図3に示すよう
に、送信用バッファ12a及び受信用バッファ12b
を、配下に有している。図2に示すように、この送信用
バッファ12aは、送信順序変更部7aによってATM
セルが書き込まれるとともに送信対象取出部7bによっ
てATMセルが読み出されるメモリ領域である。この送
信用バッファ12aは、共通のVPI/VCIを有する
ATMセルを5個(情報送信用の4個のATMセル及び
1個の同期セル)分格納する格納領域(5×53[byte
s])を、各VPI/VCI毎に確保している(図3に
おいては一つのVPI/VCI用の領域のみを図示)。
一方、受信用バッファ12bは、受信順序復元部7cに
よってATMセルが書き込まれるとともに受信対象取出
部7dによってATMセルが読み出されるメモリ領域で
ある。図3に示すように、この受信用バッファ12b
は、共通のVPI/VCIを有するATMセルを4個
(情報送信用の4個のATMセル)分格納する格納領域
(4×53[bytes])を、各VPI/VCI毎に確保
している(図3においては一つのVPI/VCI用の領
域のみを図示)。これら送信用バッファ12a及び受信
用バッファ12bの上位にある送受信ATMセル格納用
バッファ12は、各VPI/VCI毎に、管理対象VP
I/VCIが書き込まれる欄I,送信用バッファ12a
内において当該VPI/VCI用に確保された格納領域
の先頭アドレスを書き込む欄II,及び、受信用バッフ1
2b内において当該VPI/VCI用に確保された格納
領域の先頭アドレスを書き込む欄IIIからなる管理領域
Xを、用意している。各管理領域Xは、管理対象VPI
/VCIの値がその先頭アドレスと合致するように、送
受信ATMセル格納バッファ12内に割り付けられてい
る。
【0055】記憶装置10内の送信順序変更パターンデ
ータ11は、図4に示すように、連続して並んだ4つの
エントリからなるパターンデータ領域Y(格納動作開始
時点からの格納順番と格納位置との所定関係を保持する
メモリ)を、複数の順序変更パターン分用意している。
各パターンデータ領域Y内における各エントリに書き込
まれている「ATMセル番号」は、送信用バッファ12
a内の各格納領域内における同期セルの格納位置を基準
とした書込対象ATMセルの相対的格納位置を指定する
ものである。また、各パターンデータ領域Y内における
各エントリの先頭側からの並び順は、ATM制御部8か
らのATMセルの受取順序に対応している。従って、例
えば、パターンデータ領域Yの先頭エントリに「ATM
セル番号3」が記載されている場合には、送信用バッフ
ァ12a内の対応格納領域に同期セルを格納した直後に
ATM制御部8から受け取ったATMセルを、同格納領
域内における同期セル格納位置から3番目の格納位置に
格納することが、指定されていることになる。また、パ
ターンデータ領域Yの2番目のエントリに「ATMセル
番号1」が記載されている場合には、送信用バッファ1
2a内の対応格納領域に同期セルを格納してからATM
制御部8から受け取った2個目の同期セルを、同格納領
域内における同期セル格納位置から1番目の格納位置に
格納することが、指定されていることになる。なお、送
信順序変更パターンデータ11内における各パターンデ
ータ領域Yの先頭アドレスは、チャネル対応データ13
によって特定される「盗聴防止機能パターン番号」の4
倍の値に対応付けられている。
【0056】記憶装置10内のチャネル対応データ13
は、図5に示すように、各VPI/VCI毎に、管理対
象VPI/VCIが書き込まれる欄I,当該VPI/V
CIによって示されるATM仮想チャネル(が割り当て
られた呼)に対して盗聴防止機能を提供するか否かを示
す盗聴防止機能提供フラグ領域II,提供される盗聴防止
機能において用いられる順序変更パターンの番号を示す
盗聴防止機能パターン番号領域III,及び、提供される
盗聴防止機能における同期セルの挿入間隔を示す同期セ
ル間隔欄IVからなる管理領域Zを、用意している。各管
理領域Zは、管理対象VPI/VCIの値がその先頭ア
ドレスと合致するように、チャネル対応データ13内に
割り付けられている。
【0057】記憶装置10内のATMセル送信カウンタ
14は、図6に示すように、各VPI/VCI毎に、管
理対象VPI/VCIが書き込まれる欄I,及び、当該
VPI/VCIによって示される送信用バッファ12a
内の格納領域に格納されたATMセルの個数(同期セル
の格納時点を基準にカウントした値)が記述される格納
完了ATMセル数欄IIからなる管理領域Vを、用意して
いる。各管理領域Vは、管理対象VPI/VCIの値が
その先頭アドレスと合致するように、ATMセル送信カ
ウンタ14内に割り付けられている。
【0058】送信順序変更復元処理部7の送信順序変更
部7aは、ATMセルをATM制御部8から受け取る受
取部7a1を有している。そして、各VPI/VCI毎
に、その管理対象VPI/VCIを有するATMセルを
ATM制御部8から受け取ると、この管理対象VPI/
VCIをインデックスとして送信順序変更パターンデー
タ11を検索し、この管理対象VPI/VCIに対応し
た管理用領域Zの盗聴防止機能提供フラグIが盗聴防止
機能提供可能を示しているか否かをチェックする。そし
て、盗聴防止機能提供可能を示している場合には、同管
理用領域Zから盗聴防止機能パターン番号及び同期セル
間隔を読み出す。また、送信順序変更部7aは、管理対
象VPI/VCIをインデックスとしてATMセル送信
カウンタ14を検索し、この管理対象VPI/VCIに
対応した管理領域Vから格納完了ATMセル数iを読み
出す。次に、送信順序変更部7aは、送信順序変更パタ
ーンデータ11から読み出した盗聴防止機能パターン番
号を4倍した値をインデックスとして送信順序変更パタ
ーンデータ11を検索し、対応するパターンデータ領域
Yを特定する。次に、送信順序変更部7aは、特定した
パターンデータ領域Yにおけるi(=ATMセル送信カ
ウンタ14から読み出した格納完了ATMセル数)番目
のエントリから、ATMセル番号jを読み出す。次に、
送信順序変更部7aは、管理対象VPI/VCIをイン
デックスとして送受信ATMセル格納バッファ12を検
索し、この管理対象VPI/VCIに対応した送信用バ
ッファ12aにおける格納領域を特定する。以上の後
に、送信順序変更部7a(の格納部7a2)は、特定し
た格納領域における同期セルの格納位置からj番目の格
納位置に、ATM制御部8から受け取ったATMセルを
格納する。これと同時に、送信順序変更部7aは、AT
Mセル送信カウンタ14内における管理対象VPI/V
CIに対応した格納完了ATMセル数iをインクリメン
トする。
【0059】以上のATMセルの受取・格納を繰り返し
た結果、格納完了ATMセル数iが“4”に達すると、
送信順序変更部7aは、送信対象取出部7bに対して設
定完了を通知するとともに、格納完了ATMセル数iを
“0”にリセットする。このようにして格納完了ATM
セル数iを“0”にリセットした場合には、送信順序変
更部7aは、管理対象VPI/VCIに対応した送信用
バッファ12aにおける格納領域の先頭位置に同期セル
を格納してから、次のATMセルの格納を行う。
【0060】送信順序変更部7aが以上のような動作を
する結果、ATM制御部8から送出されたATMセル列
は、4個づつグループ化される。そして、各4個づつの
グループ毎に、グループの先頭を示す同期セルが追加さ
れるとともに、送信順序変更パターンデータ11に従っ
て並び替えがなされた状態で、送信用バッファ12aに
格納される。
【0061】送信順序変更復元処理部7内の送信対象取
出部7bは、送信順序変更部7aから設定完了通知を受
けると、この設定完了通知によって指定された管理対象
VPI/VCIをインデックスとして送受信ATMセル
格納バッファ12を検索し、この管理対象VPI/VC
Iに対応した送信用バッファ12aにおける格納領域を
特定する。そして、送信対象取出部7b(の取出部7b
1)は、特定した格納領域に格納されている5個のAT
Mセルを、この格納領域の先頭位置(同期セルの格納位
置)に格納されているものから順番に読み出して、伝送
路制御部6に渡す。この結果、当該管理対象VPI/V
CIを有するセル列は、4個おきに同期セルが挿入さ
れ、各同期セルに挟まれた4個のATMセルが所定順序
(送信順序変更パターンデータ11に従った順序)で並
び変えられたセル列に変換される(図20B参照)。こ
のようにして5個一組のATMセルを伝送路制御部6に
渡すと、送信対象取出部7b(の通知部7b2)は、送
信順序変更部7aに対して取出完了を通知する。
【0062】一方、記憶装置10内のATMセル受信カ
ウンタ15は、図7に示すように、各VPI/VCI毎
に、管理対象VPI/VCIが書き込まれる欄I,及
び、当該VPI/VCIによって示される受信用バッフ
ァ12b内の格納領域に格納されたATMセルの個数
(同期セルの受信時点を基準にカウントした値)が記述
される受信済ATMセル数欄IIからなる管理領域Wを、
用意している。各管理領域Wは、管理対象VPI/VC
Iの値がその先頭アドレスと合致するように、ATMセ
ル受信カウンタ15内に割り付けられている。
【0063】送信順序変更復元処理部7の受信順序復元
部7cは、ATMセルを伝送路制御部6から受け取る受
信部7c1を有している。そして、各VPI/VCI毎
に、その管理対象VPI/VCIを有するATMセルを
伝送路制御部6から受け取ると、この管理対象VPI/
VCIをインデックスとして送信順序変更パターンデー
タ11を検索し、この管理対象VPI/VCIに対応し
た管理用領域Zの盗聴防止機能提供フラグIが盗聴防止
機能提供可能を示しているか否かをチェックする。そし
て、盗聴防止機能提供可能を示している場合には、同管
理用領域Zから盗聴防止機能パターン番号及び同期セル
間隔を読み出す。また、受信順序復元部7cは、管理対
象VPI/VCIをインデックスとしてATMセル受信
カウンタ15を検索し、この管理対象VPI/VCIに
対応した管理領域Wから受信済完了ATMセル数kを読
み出す。次に、受信順序復元部7cは、送信順序変更パ
ターンデータ11から読み出した盗聴防止機能パターン
番号を4倍した値をインデックスとして送信順序変更パ
ターンデータ11を検索し、対応するパターンデータ領
域Yを特定する。次に、受信順序復元部7cは、特定し
たパターンデータ領域YにおけるATMセル番号k(=
ATMセル受信カウンタ15から読み出した受信済完了
ATMセル数)が記載されるエントリの、当該パターン
データ領域Yにおける先頭位置からのエントリ数lを数
える。次に、受信順序復元部7cは、管理対象VPI/
VCIをインデックスとして送受信ATMセル格納バッ
ファ12を検索し、この管理対象VPI/VCIに対応
した受信用バッファ12bにおける格納領域を特定す
る。以上の後に、受信順序復元部7c(の取出部7
2)は、特定した格納領域におけるl番目の格納位置
に、伝送路制御部6から受け取ったATMセルを格納す
る。これと同時に、受信順序復元部7cは、ATMセル
受信カウンタ15内における管理対象VPI/VCIに
対応した受信済ATMセル数kをインクリメントする。
【0064】以上のATMセルの受取・格納を繰り返し
た結果、受信済ATMセル数kが“4”に達すると、受
信順序復元部7cは、受信対象取出部7dに対して設定
完了を通知するとともに、受信済ATMセル数kを
“0”にリセットする。
【0065】送信順序変更復元処理部7内の受信対象取
出部7dは、受信順序復元部7cから設定完了通知を受
けると、この設定完了通知によって指定された管理対象
VPI/VCIをインデックスとして送受信ATMセル
格納バッファ12を検索し、この管理対象VPI/VC
Iに対応した受信用バッファ12bにおける格納領域を
特定する。そして、特定した格納領域に格納されている
4個のATMセルを、この格納領域の先頭位置(同期セ
ルの格納位置)に格納されているものから順番に読み出
して、ATM制御部8に渡す。この結果、当該管理対象
VPI/VCIを有するセル列は、本来の順序通りに復
元される。このようにして4個一組のATMセルをAT
M制御部8に渡すと、受信対象取出部7dは、受信順序
復元部7cに対して取出完了を通知する。 <同期セルの構造>次に、送信順序変更部7aによって
送信用バッファ12a内に格納される同期セルの構造を
説明する。本実施形態においては、この同期セルとし
て、OAMセルを用いている。図9のデータ構造図に示
されるように、この同期セル(OAMセル)は、5オク
テットのヘッダ部と48オクテットのペイロード部とか
ら構成される。ヘッダ部の第1オクテットの前半4ビッ
トは一般制御フロー部(GFC)であるが、この同期セ
ルにおいては未使用となっている。また、ヘッダ部の第
1オクテットの後半4ビット及び第2オクテットの前半
4ビットは仮想パス識別子(VPI)であり、第2オク
テットの後半4ビットから第4オクテットの前半4ビッ
トまでは仮想チャンネル識別子(VCI)である。この
同期セルにおいては、VPI/VCIには、情報を格納
するATMセルと同じ値が書き込まれる。また、ヘッダ
部の第4オクテットの5ビット目から3ビットは、ペイ
ロード部の中身の種別を示すペイロードタイプ識別子
(PTI)である。この同期セルにおいては、PTIに
は、“END TO END”のOAMセルであること示す“10
1”が書き込まれる。また、ヘッダ部の第4オクテット
の最終ビットはセル損失優先表示(CLP)である。こ
の同期セルにおいては、CLPには、優先度が高いこと
を示す“0”が書き込まれている。また、ヘッダ部の第
5オクテットはヘッダ誤り制御部(HEC)である。ま
た、ペイロード部の先頭オクテットはOAMセルの種類
を示すOAM機能フラグである。同期セルでは、OAM
機能フラグには、同期セル(付加情報無し)であること
を示す“1110 0000”が書き込まれている。 (ATMネットワークにおける動作の流れ)次に、以上
のように構成されるATMネットワークにおいて盗聴防
止機能を提供する際における各通信装置の動作を、説明
する。 <呼設定時>先ず最初に、盗聴防止機能が提供された呼
を設定する際における各通信装置内の各部の制御内容,
及び、各通信装置間におけるデータ(ATMセル)の流
れを、説明する。
【0066】図10に示されるように、自己に接続され
たユーザ端末(発信端末)からの呼接続要求を受信する
と(S01)、発側ATMノード100は、盗聴防止機
能パラメータを追加したSETUPメッセージを生成し
(S02)、このSETUPメッセージをATMセル単
位に分割し、発側ATMネットワーク装置110に向け
て送信する(S03)。
【0067】このSETUPメッセージのデータ構造を
図11に示す。このSETUPメッセージは、「TTC
標準の第2巻第1分冊(その3)ユーザ・網インタフェ
ース信号」に従ったものであるので、メッセージ内の各
項目についての説明は省略する。但し、本実施形態にお
いては、上記「TTC標準の第2巻第1分冊(その3)
ユーザ・網インタフェース信号」に従った構成に、盗聴
防止機能要求に関する付加情報として、『情報要素識別
子』,『Reserved』,『内容長』,『内容パラメー
タ』,『盗聴防止機能パターン番号』,『同期セル間隔
(セル単位)』,『識別情報種別』,『送信先識別情
報』,及び、『送信元識別情報』の各情報が追加されて
いる。この『情報要素識別子』には、盗聴防止機能要求
を示す“01111100”が書き込まれている。また、『Rese
rved』にはスタック値“00000000”が書き込まれてい
る。また、『内容長』には、以後のデータ長の値が書き
込まれている。また、『内容パラメータ』には、盗聴防
止機能要求を示す“00000001”が書き込まれている。ま
た、『盗聴防止機能パターン番号』には、このSETU
Pメッセージによって設定される呼に用いられる「盗聴
防止機能パターン番号(図5参照)」が指定されてい
る。また、『同期セル間隔(セル単位)』には、このS
ETUPメッセージによって設定される呼に属するセル
列に同期セルが挿入される間隔(セルの個数)が書き込
まれている。また、『識別情報種別』には、発信端末及
び着信端末を識別するための情報の種類(例えば、IP
アドレス,等)が指定されている。『送信先識別情報』
には、着信端末を識別するための情報(識別情報種別に
よって指定された種類の情報)が書き込まれている。ま
た、『送信元識別情報』には、発信端末を識別するため
の情報(識別情報種別によって指定された種類の情報)
が書き込まれている。
【0068】図13は、このSETUPメッセージを送
信するために発側ATMノード100において実行され
る具体的処理の流れを示すフローチャートである。この
フローチャートによると、サービス制御部9は、S00
1において、発信端末から呼接続要求を検出すると、S
002において、SETUPメッセージを生成し、盗聴
防止機能要求に関する付加情報をこのSETUPメッセ
ージに追加する。サービス制御部9は、このように生成
した盗聴防止機能要求付きSETUPメッセージを、A
TM制御部8に渡す。
【0069】ATM制御部8は、S003において、サ
ービス制御部9から受け取ったSETUPメッセージ
を、セル単位に分割し、夫々ATMセルに格納する。次
のS004では、ATM制御部8は、S003にて生成
したATMセルを、送信順序変更復元処理部7を介して
伝送路制御部6に渡し、発側ATMネットワーク装置1
10への送信を要求する。なお、このSETUPメッセ
ージを送信するATMセルに付されるヘッダにおいて
は、一般制御フロー部(GFC)は未使用であり、仮想
パス識別子(VPI)は“1”であり、仮想チャンネル
識別子(VCI)は“5”であり、ペイロードタイプ識
別子(PTI)は“0”であり、セル損失優先表示(C
LP)は“0”である。
【0070】伝送路制御部6は、ATM制御部8から受
け取ったATMセルを、伝送路l1に設定されたシグナ
リングチャネル(シグナリングメッセージ用のATM仮
想チャネル,VPI=1/VCI=5)を通じて発側A
TMネットワーク装置110へ送信する。
【0071】図10に戻り、発側ATMネットワーク装
置110のATMスイッチ制御部4は、受け取ったAT
MセルからSETUPメッセージを再現するとともに、
このSETUPメッセージによって接続要求されている
呼に対して、上り用の受信チャネルVPI/VCI及び
送信用VPI/VCIを付与し、この組み合わせをAT
Mスイッチ制御データ5aに登録する。これにより、当
該呼に割り当てられた上りのチャネルのATMスイッチ
部2内での方路が決定される(S04)。ATMスイッ
チ制御データ5aの登録を完了すると、発側ATMネッ
トワーク装置110は、SETUPメッセージを再度セ
ル単位に分割し、生成したATMセルを着側ATMネッ
トワーク装置130へ向けて送信する(S05)。
【0072】このSETUPメッセージを送信するAT
Mセル列を受信した着側ATMネットワーク装置130
は、発側ATMネットワーク装置110と同様に、この
SETUPメッセージに基づいてATMスイッチ部2内
での上りの方路を決定するとともに、SETUPメッセ
ージを送信するATMセル列を着側ATMノード140
に転送する(S06)。
【0073】このSETUPメッセージを送信するAT
Mセル列を受信した着側ATMネットワーク装置140
は、SETUPメッセージ中の盗聴防止機能要求に関す
る付加情報から、盗聴防止機能要求パラメータ(盗聴防
止機能パターン番号,同期セル間隔)を抽出し、各盗聴
防止機能要求パラメータを、夫々、チャネル対応データ
13に登録する(S07)。チャネル対応データ13へ
の登録が完了すると、着側ATMノード140は、呼接
続要求を着信端末に対して行う(S08)。
【0074】図14は、このSETUPメッセージを受
信した着側ATMノード140において実行される具体
的処理の流れを示すフローチャートである。このフロー
チャートによると、伝送路制御部6及び送信順序変更復
元処理部7を介してATMセル列を受信したATM制御
部8は、ATMセル列のペイロード部を繋げることによ
って、SETUPメッセージを再現する。そして、AT
M制御部8は、S101において、再現したSETUP
メッセージをサービス制御部9に通知する。
【0075】サービス制御部9は、SETUPメッセー
ジを受け取ると、S102において、このSETUPメ
ッセージに係る呼に対して着側ATMノード140によ
って割り当てられたVPI/VCIをインデックスとし
てチャネル対応データ13を検索し、このVPI/VC
Iに対応する管理領域Zを特定し、この管理領域Zから
盗聴防止機能提供フラグを読み出す。 次のS103で
は、サービス制御部9は、S102にて読み出した盗聴
防止機能提供フラグが提供可能状態を示しているか提供
不可能状態を示しているかをチェックする。そして、提
供不可能状態を示している場合には、サービス制御部9
は、処理をS106に進める。これに対して、提供可能
状態を示している場合には、サービス制御部9は、処理
をS104に進める。
【0076】S104では、サービス制御部9は、AT
M制御部8から受け取ったSETUPメッセージから盗
聴防止機能要求パラメータ(盗聴防止機能パターン番
号,同期セル間隔)を抽出する。
【0077】次のS105では、サービス制御部9は、
S104にて抽出した盗聴防止機能要求パラメータを、
S102にて特定した管理領域Zに書き込む。S105
の完了後、サービス制御部9は、処理をS106に進め
る。
【0078】S106では、サービス制御部9は、着信
端末に対して、呼接続要求メッセージを送出する。図1
0に戻り、着側ATMノード140は、着信端末から応
答メッセージを受信すると(S09)、盗聴防止機能パ
ラメータを追加したCONNメッセージを生成して(S
10)、着側ATMネットワーク装置130に向けて送
信する(S11)。
【0079】このCONNメッセージのデータ構造を図
12に示す。このCONNメッセージも、「TTC標準
の第2巻第1分冊(その3)ユーザ・網インタフェース
信号」に従ったものであるので、メッセージ内の各項目
についての説明は省略する。但し、本実施形態において
は、上記「TTC標準の第2巻第1分冊(その3)ユー
ザ・網インタフェース信号」に従った構成に、盗聴防止
機能要求に関する付加情報として、『情報要素識別
子』,『Reserved』,『内容長』,『内容パラメー
タ』,『盗聴防止機能提供フラグ』,『識別情報種
別』,『送信先識別情報』,及び、『送信元識別情報』
の各情報が追加されている。これらのうち、『内容パラ
メータ』には、「盗聴防止機能応答」を示す“0000001
0”が書き込まれている。また、『盗聴お防止機能提供
フラグ』には、提供可能である場合には“00000000”が
書き込まれ提供不可能であれば“00000001”が書き込ま
れる。それ以外の付加情報の内容は、SETUPメッセ
ージに追加されたものと同じである。
【0080】図15は、このCONNメッセージを送信
するために着側ATMノード140において実行される
具体的処理の流れを示すフローチャートである。このフ
ローチャートによると、サービス制御部8は、S201
において、着信端末から呼接続応答を検出すると、S2
02において、SETUPメッセージに係る呼に対して
着側ATMノード140によって割り当てられた上り用
のVPI/VCIをインデックスとしてチャネル対応デ
ータ13を検索し、このVPI/VCIに対応する管理
領域Zを特定し、この管理領域Zから盗聴防止機能提供
フラグを読み出す。
【0081】次のS203では、サービス制御部9は、
S202にて読み出した盗聴防止機能提供フラグが提供
可能状態を示しているか提供不可能状態を示しているか
をチェックする。そして、提供不可能状態を示している
場合には、サービス制御部9は、S204において、
『盗聴防止機能提供フラグ』に「提供不可能」を示す
“00000001”がセットされたCONNメッセージを生成
する。これに対して、提供可能状態を示している場合に
は、サービス制御部9は、S205において、『盗聴防
止機能提供フラグ』に「提供可能」を示す“00000000”
がセットされたCONNメッセージを生成する。そし
て、何れの場合においても、生成したCONNメッセー
ジをATM制御部8に渡す。
【0082】ATM制御部8は、S206において、サ
ービス制御部9から受け取ったCONNメッセージを、
セル単位に分割し、夫々ATMセルに格納する。次のS
207では、ATM制御部8は、S206にて生成した
ATMセルを、送信順序変更復元処理部7を介して伝送
路制御部6に渡し、着側ATMネットワーク装置130
への送信を要求する。なお、このCONNメッセージを
送信するATMセルに付されるヘッダにおいては、一般
制御フロー部(GFC)は未使用であり、仮想パス識別
子(VPI)は“1”であり、仮想チャンネル識別子
(VCI)は“5”であり、ペイロードタイプ識別子
(PTI)は“0”であり、セル損失優先表示(CL
P)は“0”である。
【0083】伝送路制御部6は、ATM制御部8から受
け取ったATMセルを、伝送路l1に設定されたシグナ
リングチャネル(シグナリングメッセージ用のATM仮
想チャネル,VPI=1/VCI=5)を通じて着側A
TMネットワーク装置130へ送信する。
【0084】図10に戻り、着側ATMネットワーク装
置130のATMスイッチ制御部4は、受け取ったAT
MセルからCONNメッセージを再現するとともに、こ
のCONNメッセージによって接続応答されている呼に
対して、下り用の受信チャネルVPI/VCI及び送信
用VPI/VCIを付与し、この組み合わせをATMス
イッチ制御データ5aに登録する。これにより、当該呼
に割り当てられた下りのチャネルのATMスイッチ部2
内での方路が決定される(S12)。ATMスイッチ制
御データ5aの登録を完了すると、着側ATMネットワ
ーク装置130は、CONNメッセージを再度セル単位
に分割し、生成したATMセルを発側ATMネットワー
ク装置110へ向けて送信する(S13)。
【0085】このCONNメッセージを送信するATM
セル列を受信した発側ATMネットワーク装置110
は、着側ATMネットワーク装置130と同様に、この
CONNメッセージに基づいてATMスイッチ部2内で
の下りの方路を決定するとともに、CONNメッセージ
を送信するATMセル列を発側ATMノード100に転
送する(S14)。
【0086】このCONNメッセージを送信するATM
セル列を受信した発側ATMノード100は、SETU
Pメッセージに追加した盗聴防止機能要求パラメータ
(盗聴防止機能パターン番号,同期セル間隔)を、夫
々、チャネル対応データ13に登録する(S15)。チ
ャネル対応データ13への登録が完了すると、発側AT
Mノード100は、呼接続応答を発信端末に対して行う
(S16)。
【0087】図16は、このCONNメッセージを受信
した発側ATMノード100において実行される具体的
処理の流れを示すフローチャートである。このフローチ
ャートによると、伝送路制御部6及び送信順序変更復元
処理部7を介してATMセル列を受信したサービス制御
部8は、ATMセル列のペイロード部を繋げることによ
って、CONNメッセージを再現する。そして、ATM
制御部8は、S301において、再現したCONNメッ
セージをサービス制御部9に通知する。
【0088】サービス制御部9は、CONNメッセージ
を受け取ると、S302において、このCONNメッセ
ージから『盗聴防止機能提供フラグ』を読み出す。次の
S303では、サービス制御部9は、『盗聴防止機能提
供フラグ』が提供可能を示しているか否かをチェックす
る。そして、『盗聴防止機能提供フラグ』が提供不可能
を示す“00000001”である場合には、サービス制御部9
は、処理をS305に進める。これに対して、『盗聴防
止機能提供フラグ』が提供可能を示す“00000000”であ
る場合には、サービス制御部9は、S304において、
SETUPメッセージに係る呼に対して割り当てたVP
I/VCIをインデックスとしてチャネル対応データ1
3を検索し、このVPI/VCIに対応する管理領域Z
を特定し、この管理領域ZにSETUPメッセージに追
加した盗聴防止機能要求パラメータ(盗聴防止機能パタ
ーン番号,同期セル間隔)を書き込む。S304の完了
後、サービス制御部9は、処理をS305に進める。
【0089】次のS305では、サービス制御部9は、
発信端末に対して、呼接続応答メッセージを送出する。
以上の動作により、発信端末と着信端末との間に、上下
のATM仮想チャネルによる呼が設定される。それとと
もに、ATMノード100とATMノード140との間
に、所定の盗聴防止機能パターン番号,及び、所定の同
期セル間隔に従った盗聴防止機能が設定される。 <情報送信時>次に、以上のようにして設定された呼に
よって発信端末から着信端末へ情報を送信する際におけ
る各通信装置内の各部の制御内容,及び、各通信装置間
における情報(ATMセル)の流れを、説明する。
【0090】図17に示されるように、自己に接続され
たユーザ端末(発信端末)からの情報送信を受けると
(S11)、発側ATMノード100は、この情報をA
TMセル単位に分割してその順番を変更し(S12)、
発側ATMネットワーク装置110に向けて送信する
(S13)。
【0091】図18は、このセル送信を行うために発側
ATMノード100において実行される具体的処理の流
れを示すフローチャートである。このフローチャートに
よると、サービス制御部9は、S301において、発信
端末から情報送信要求とともに送信対象情報を検出する
と、この送信対象情報をATM制御部8に渡す。
【0092】ATM制御部8は、S302において、サ
ービス制御部9から受け取った送信対象情報をセル単位
に分割し、夫々ATMセルに格納する。ATM制御部8
は、このようにして生成したATMセルを、次々に、送
信順序変更復元処理部7に渡す。送信順序変更復元処理
部7は、ATM制御部8から受け取った個々のATMセ
ルに対して、ATM制御部8から受け取った順番に、S
303乃至S313のループ処理を実行する。このルー
プ処理に入って最初のS303では、送信順序変更復元
処理部7は、受け取ったATMセルのVPI/VCIを
インデックスとして、記憶装置10内のチャネル対応デ
ータ13を検索し、このVPI/VCIに対応した管理
領域Zから、盗聴防止機能提供フラグを読み出す。
【0093】次のS304では、送信順序変更復元処理
部7は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を示し
ているか提供不可能を示しているかをチェックする。そ
して、提供不可能を示している場合には、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS313に進める。これに対し
て、提供可能を示している場合には、送信順序変更復元
処理部7は、処理をS305に進める。
【0094】S305では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして、記憶装置10のATMセル送信カウンタ14
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Vを
特定する。そして、特定した管理領域Vから、格納完了
ATMセル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカ
ウンタ値の初期値は“0”である。
【0095】次のS306では、送信順序変更復元処理
部7は、S305にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS308に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS307に進める。
【0096】S307では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルと同じVPI/VCIを有する
同期セルを生成する。そして、送信順序変更復元処理部
7は、このVPI/VCIをインデックスとして記憶装
置10内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索
し、このVPI/VCIに対応した送信用バッファ12
a内の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読
み出した先頭アドレスをインデックスとして特定される
送信用バッファ12a内の格納領域の先頭位置に、生成
した同期セルを格納する。その後、送信順序変更復元処
理部7は、処理をS308に進める。
【0097】S308では、送信順序変更復元処理部7
は、S303にて特定したチャネル対応データ13内の
管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。
そして、このパターン番号を4倍した値をインデックス
として記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11
を検索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特
定する。
【0098】次のS309では、送信順序変更復元処理
部7は、S305にて読み出したカウンタ値をiとし、
S308にて特定したパターンデータ領域Y中のi番目
のエントリに記載されたATMセル番号jを読み出す。
また、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、この
VPI/VCIに対応した送信用バッファ12a内の格
納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出した
先頭アドレスをインデックスとして送信用バッファ12
a内の格納領域を特定する。そして、送信順序変更復元
処理部7は、特定した格納領域のj番目の格納位置に処
理対象ATMセルを格納する。
【0099】次のS310では、送信順序変更復元処理
部7は、S305にて特定した管理領域Vの格納完了A
TMセル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次
のS311では、送信順序変更復元処理部7は、S31
0でのインクリメント後のカウンタ値が“4”であるか
否かをチェックする。そして、カウンタ値が“4”でな
ければ処理をS314に進め、カウンタ値が“4”であ
れば処理をS312に進める。
【0100】S312では、送信順序変更復元処理部7
は、S305にて特定した管理領域Vの格納完了ATM
セル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。
S312の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理
をS313に進める。
【0101】S313では、送信順序変更復元処理部7
は、処理がS304から直接進んで来た場合には、処理
対象ATMセルを伝送路制御部6に渡し、送信要求を行
う。また、処理がS312から進んで来た場合には、S
309にて特定した送信用バッファ12aの格納領域か
ら、5個のATMセル(先頭は同期セル)を、その先頭
位置から順番に読み出して伝送路制御部6に渡し、送信
要求を行う。S313の完了後、送信順序変更復元処理
部7は、処理をS314に進める。
【0102】S314では、送信順序変更復元処理部7
は、ATM制御部8から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS303に戻す。
【0103】これに対して、S303乃至S314のル
ープ処理を繰り返した結果、ATM制御部8から受け取
った全てのATMを伝送路制御部6に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0104】伝送路制御部6は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセルを、受け
取った順番に、伝送路l1を通じてATMネットワーク
装置110へ向けて送出する。
【0105】図17に戻り、発側ATMネットワーク装
置110のUNI伝送路制御部1は、ATMスイッチ制
御部4からの制御に従って、ATMノード100から受
け取ったATMセルのヘッダを書き換えて、ATMスイ
ッチ部2に送り込む。ATMスイッチ部2は、このよう
に送り込まれたATMセルを呼設定されたATM仮想チ
ャネルに沿ってスイッチングし、何れかのNNI伝送路
制御部3へ送り出す(S15)。NNI伝送路制御部3
は、ATMスイッチ制御部4からの制御に従って、AT
Mスイッチ部2から受け取ったATMセルのヘッダを書
き換えて、ATM網120を介して着側ATMネットワ
ーク装置130へ送り出す(S16)。
【0106】着側ATMネットワーク装置130のNN
I伝送路制御部3は、ATMスイッチ制御部4からの制
御に従って、ATM網120から受け取ったATMセル
のヘッダを書き換えて、ATMスイッチ部2に送り込
む。ATMスイッチ部2は、このように送り込まれたA
TMセルを呼設定されたATM仮想チャネルに沿ってス
イッチングし、何れかのUNI伝送路制御部1へ送り出
す(S17)。UNI伝送路制御部1は、ATMスイッ
チ制御部4からの制御に従って、ATMスイッチ部2か
ら受け取ったATMセルのヘッダを書き換えて、伝送路
l1を通じてATMノード140へ送り出す(S1
8)。
【0107】着側ATMノード140は、着側ATMネ
ットワーク装置130からATMセルを受け取ると、受
け取ったATMセルの順番を元に戻して送信対象情報を
再現し(S19)、再現した情報を着信端末に送信する
(S20)。
【0108】図19は、この情報再現のために着側AT
Mノード140において実行される具体的処理の流れを
示すフローチャートである。このフローチャートによる
と、伝送路制御部6は、S401において、着側ATM
ネットワーク装置130からの情報を格納したATMセ
ルを受信すると、受信したATMセルを送信順序変更復
元処理部7に渡す。
【0109】送信順序変更復元処理部7は、伝送路制御
部6から受け取った個々のATMセルに対して、伝送路
制御部6から受け取った順番に、S402乃至S416
のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初
のS402では、送信順序変更復元処理部7は、受け取
ったATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て、記憶装置10内のチャネル対応データ13を検索
し、このVPI/VCIに対応した管理領域Zから、盗
聴防止機能提供フラグを読み出す。
【0110】次のS403では、送信順序変更復元処理
部7は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を示し
ているか提供不可能を示しているかをチェックする。そ
して、提供不可能を示している場合には、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS414に進める。これに対し
て、提供可能を示している場合には、送信順序変更復元
処理部7は、処理をS404に進める。
【0111】S404では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして、記憶装置10のATMセル受信カウンタ15
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Wを
特定する。そして、特定した管理領域Wから、受信済A
TMセル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウ
ンタ値の初期値は“0”である。
【0112】次のS405では、送信順序変更復元処理
部7は、S404にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS409に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS406に進める。
【0113】S406では、伝送路制御部6から受け取
った処理対象ATMセルが同期セルであるか否かをチェ
ックする。そして、S407において、処理対象ATM
セルが同期セルでないと判定した場合には、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS416に進める。S416
では、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、受信
用バッファ12bの先頭アドレスを読み出す。そして、
読み出した先頭アドレスをインデックスとして特定され
る受信用バッファ12b内の格納領域をクリアする。S
416の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S415に進める。
【0114】これに対して、S407において、処理対
象ATMセルが同期セルであると判定した場合には、送
信順序変更復元処理部7は、S408において、処理対
象の同期セルを廃棄し、伝送路制御部6から受け取った
次のATMセルを処理対象にする。S408の完了後、
送信順序変更復元処理部7は、処理をS409に進め
る。
【0115】S409では、送信順序変更復元処理部7
は、S402にて特定したチャネル対応データ13内の
管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。
そして、このパターン番号を4倍した値をインデックス
として記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11
を検索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特
定する。
【0116】次のS410では、送信順序変更復元処理
部7は、S404にて読み出したカウンタ値をkとし、
S409にて特定したパターンデータ領域Y中のATM
セル番号kが書き込まれているエントリを調べ、パター
ンデータ領域Y内の先頭からの当該エントリまでのエン
トリ数lを特定する。また、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして記憶装置10内の送受信ATMセル格納バッフ
ァ12を検索し、このVPI/VCIに対応した受信用
バッファ12b内の格納領域の先頭アドレスを読み出
す。そして、読み出した先頭アドレスをインデックスと
して受信用バッファ12b内の格納領域を特定する。そ
して、送信順序変更復元処理部7は、特定した格納領域
のl番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納する。
【0117】次のS411では、送信順序変更復元処理
部7は、S404にて特定した管理領域Wの受信済AT
Mセル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次の
S412では、送信順序変更復元処理部7は、S411
でのインクリメント後のカウンタ値が“4”であるか否
かをチェックする。そして、カウンタ値が“4”でなけ
れば処理をS415に進め、カウンタ値が“4”であれ
ば処理をS413に進める。
【0118】S413では、送信順序変更復元処理部7
は、S404にて特定した管理領域Wの受信済ATMセ
ル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。S
413の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S414に進める。
【0119】S414では、送信順序変更復元処理部7
は、処理がS403から直接進んで来た場合には、処理
対象ATMセルをATM制御部8に渡し、送信要求を行
う。また、処理がS413から進んで来た場合には、S
410にて特定した受信用バッファ12bの格納領域か
ら、4個のATMセルを、その先頭位置から順番に読み
出してATM制御部8に渡し、送信要求を行う。S41
4の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS4
15に進める。
【0120】S415では、送信順序変更復元処理部7
は、伝送路制御部6から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS402に戻す。
【0121】これに対して、S402乃至S416のル
ープ処理を繰り返した結果、伝送路制御部6から受け取
った全てのATMをATM制御部8に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0122】ATM制御部8は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセル列からペ
イロード部の内容のみを抽出し、抽出した内容を互いに
繋げることによって送信対象情報を再現する。ATM制
御部8は、このようにして再現した送信対象情報をサー
ビス制御部9に渡す。サービス制御部9は、ATM制御
部8から受け取った送信対象情報を、着信端末へ送信す
る。
【0123】以上のように構成された本発明の第1実施
形態によると、図20Aに示すように、発信端末から送
信される送信対象情報は、セル化された状態で、発側A
TMノード100から,発側ATMネットワーク装置1
10,ATM網120,及び、着側ATMネットワーク
装置130を通じて、着側ATMノード140へ送信さ
れる。
【0124】この時、図20Bに示すように、ATM
セルは、発側ATMノード100のATM制御部8から
送信順序変更復元処理部7までの区間(a)では、夫々
のペイロード部に格納しているデータの送信対象情報内
での位置の順番通りに並んでいる。ここでは、模式的
に、A,B,C,Dの順にセルが並んでいるものとす
る。このセル列は、送信順序変更復元処理部7の機能に
より、図20Bに示されるように、4個づつグループ
化され、各グループの先頭に同期セルが挿入されるとと
もに、その順番が変更される。ここでは、B,D,C,
Aの順番に変更されるとする。発側ATMノード100
の送信順序変更復元処理部7から着側ATMノード14
0の送信順序変更復元処理部7までの区間(b〜d)で
は、このように変更された順序で各セルが転送される。
従って、この区間内でATMセル列が第三者によって傍
受されたとしても、この第三者は、同期セルの識別がで
きたとしても、各同期セル間の4個のATMセルの本来
の順番を知らないので、元の送信対象情報を再現するこ
とができない。これに対して、着側ATMノード140
の送信順序変更復元処理部7は、受信したセル列におけ
るグループの境を同期セルに基づいて認識できるととも
に、このように認識したグループ内における各ATMセ
ルの順番を(予めSETUPメッセージ及びCONNメ
ッセージを通じて発側ATMノード100との間で合意
された順序変更パターン)に基づいて元に戻すことがで
き、これにより、送信対象情報を再現することができ
る。
【0125】
【実施形態2】本発明の第2の実施の形態は、各ATM
ネットワーク装置210,230に盗聴防止機能を持た
せ、発側ATMネットワーク装置210と着側ATMネ
ットワーク装置230との間において盗聴防止を図った
ことを特徴とする。(ATMネットワークの構成)図2
1は、本発明の第2実施形態によるATMネットワーク
の概略構成,及び、このATMネットワークを構成する
各通信装置の概略構成を示すブロック図である。この図
21に示すように、ATMネットワーク基本的構成につ
いては、第2実施形態は第1実施形態と同じであるが、
ATMノード200,240及びATMネットワーク装
置210,230の構成についてのみ、第2実施形態は
第1実施形態と相違する。以下、夫々の具体的構成を説
明する。 <ATMネットワーク装置>各ATMネットワーク装置
210,230は、伝送路を制御するATM交換機であ
る。これら各ATMネットワーク装置210,230
は、ATMノード200,240に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続されたUNI(User NetworkInterfac
e)伝送路制御部1,ATM網220内の他のATMネ
ットワーク装置に繋がる伝送路(物理回線)l2に接続
されたNNI(Network Network Interface)伝送路制
御部3,UNI伝送路制御部1に接続されたATMスイ
ッチ部2,このATMスイッチ部2とNNI伝送路制御
部3との間に接続された送信順序変更復元処理部16,
各伝送路制御部1,3及びATMスイッチ部2に接続さ
れたATMスイッチ制御部4,並びに、このATMスイ
ッチ制御部4及び送信順序変更復元処理部16に接続さ
れた記憶装置5から、構成されている。なお、両伝送路
制御部1,3及びATMスイッチ制御部2は、第1実施
形態のものと全く同じであるので、その説明を省略す
る。
【0126】記憶装置5は、第1実施形態の記憶装置5
に格納されていたのと全く同じATMスイッチ制御デー
タ5a,並びに、第1実施形態の記憶装置10に格納さ
れていたのと全く同じ送信順序変更パターンデータ1
1,送受信ATMセル格納バッファ12,チャネル対応
データ13,ATMセル送信カウンタ14,及びATM
セル受信カウンタ15を格納しているメモリである。
【0127】送信順序変更復元処理部16は、第1実施
形態のATMノード100,140内の送信順序変更復
元処理部7と全く同じ構成を有している。但し、本第2
実施形態の送信順序変更復元処理部16は、送信順序変
更復元処理部7と異なり、ATMスイッチ部2から受け
取ったATMセルの順番を変更してNNI伝送路制御部
3に渡すとともに、NNI伝送路制御部3から受け取っ
たATMセルの順番を元に戻してATMスイッチ部2に
渡す。 <ATMノード>各ATMノード200,240は、伝
送路l1を介して接続されたATMネットワーク装置2
10,230による通信サービスの提供を受ける通信装
置であり、ATMを終端する機能を有している。
【0128】各ATMノード200,240は、ATM
ネットワーク装置210,230に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続された伝送路制御部6,この伝送路制
御部6に接続されたATM制御部8,並びに、ATM制
御部8に接続されたサービス制御部9から、構成されて
いる。これら伝送路制御部6,ATM制御部8及びサー
ビス制御部9の構成は、第1実施形態のものと全く同じ
であるので、その説明を省略する。 (ATMネットワークにおける動作の流れ)次に、以上
のように構成されるATMネットワークにおいて盗聴防
止機能を提供する際における各通信装置の動作を、説明
する。 <呼設定時>呼設定時における各通信装置内の各部の制
御内容,及び、各通信装置間でのデータ(ATMセル)
の流れは、第1実施形態によるものと全く同じであるの
で、その説明を省略する。 <情報送信時>次に、以上のようにして設定された呼に
よって発信端末から着信端末へ情報を送信する際におけ
る各通信装置内の各部の制御内容,及び、各通信装置間
における情報(ATMセル)の流れを、説明する。
【0129】図22に示されるように、自己に接続され
たユーザ端末(発信端末)からの情報送信を受けると
(S21)、発側ATMノード200は、この情報をA
TMセル単位に分割し、発側ATMネットワーク装置2
10に向けて送信する(S22)。
【0130】発側ATMネットワーク装置210のUN
I伝送路制御部1は、ATMスイッチ制御部4からの制
御に従って、発側ATMノード200から受け取ったA
TMセルのヘッダを書き換えて、ATMスイッチ部2に
送り込む。ATMスイッチ部2は、このように送り込ま
れたATMセルを呼設定されたATM仮想チャネルに沿
ってスイッチングし、送信順序変更復元処理部16へ送
り出す(S23)。送信順序変更復元処理部16は、A
TMスイッチ部2から受け取ったATMセルを4個のグ
ループに分け、このグループの先頭に同期セルを挿入す
るとともに4個のグループ内部で各ATMセルの順序を
変更し、順次NNI伝送路制御部3に渡す(S24)。
この際における送信順序変更復元処理部16の動作は、
図18のS303乃至S313に示す通りである。NN
I伝送路制御部3は、このようにして送信順序変更復元
処理部7から受け取ったATMセルのヘッダを、ATM
スイッチ制御部4からの制御に従って書き換えて、受け
取った順に、伝送路l2を通じて着側ATMネットワー
ク装置230へ向けて送出する(S25)。
【0131】着側ATMネットワーク装置230のNN
I伝送路制御部3は、ATMスイッチ制御部4からの制
御に従って、発側ATMネットワーク装置210から受
け取ったATMセルのヘッダを書き換えて、送信順序変
更復元処理部16に渡す。送信順序変更復元処理部16
は、NNI伝送路制御部3から受け取ったセル列を同期
セルに基づいてグループ化し、各グループから同期セル
を除いた残りの4個のATMセルの順序を元に戻し、順
次ATMスイッチ部2に渡す(S27)。この際におけ
る送信順序変更復元処理部16の動作は、図19のS4
02乃至S416に示す通りである。ATMスイッチ部
2は、このように送り込まれたATMセルを呼設定され
たATM仮想チャネルに沿ってスイッチングし、UNI
伝送路制御部1へ送り出す(S26)。UNI伝送路制
御部1は、このようにしてATMスイッチ部2から受け
取ったATMセルのヘッダを、ATMスイッチ制御部4
からの制御に従って書き換えて、受け取った順に、伝送
路l1を通じて着側ATMノード240へ向けて送出す
る(S28)。
【0132】着側ATMノード240は、着側ATMネ
ットワーク装置230からATMセルを受け取ると、受
け取ったATMセルのペイロード部の内容を繋げて送信
対象情報を再現し、再現した送信対象情報を着信端末に
送信する(S29)。
【0133】以上のように構成された本発明の第2実施
形態によると、発側ATMノード200のATM制御部
8から発側ATMネットワーク装置210の送信順序変
更復元処理部16までの区間では、夫々のペイロード部
に格納しているデータの送信対象情報内での位置の順番
通りに並んでいる。このATMセル列は、送信順序変更
復元処理部16の機能により、4個づつグループ化さ
れ、各グループの先頭に同期セルが挿入されるととも
に、その順番が変更される。発側ATMネットワーク装
置210の送信順序変更復元処理部16から着側ATM
ネットワーク装置230の送信順序変更復元処理部16
までの区間では、このように変更された順序で各セルが
転送される。従って、この区間内でATMセル列が第三
者によって傍受されたとしても、この第三者は、同期セ
ルの識別ができたるとしても、各同期セル間の4個のA
TMセルの本来の順番を知らないので、元の送信対象情
報を再現することができない。これに対して、着側AT
Mネットワーク装置230の送信順序変更復元処理部1
6は、受信したセル列におけるグループの境を同期セル
に基づいて認識できるとともに、このように認識したグ
ループ内における各ATMセルの順番を(予めSETU
Pメッセージ及びCONNメッセージを通じて発側AT
Mノード200との間で合意された順序変更パターン)
に基づいて元に戻すことができ、これにより、送信対象
情報を再現することができる。
【0134】本実施形態によれば、ATM網220内部
の機構によってのみ盗聴防止機能を提供することができ
るので、ユーザに対して特別な装置を用意させる必要が
無くなる。
【0135】
【実施形態3】上述した第1実施形態及び第2実施形態
によると、SETUPメッセージとCONNメッセージ
の交換によって盗聴防止機能が設定されるようになって
いたので、呼が設定されている間中、盗聴防止がなされ
ていた。これに対して、本発明の第3の実施の形態は、
予め設定された開始時刻において、OAMセルを発側A
TMノード100から着側ATMノード140へ向けて
OAMセルを送信することによって盗聴防止機能を提供
することを、特徴とする。 (ATMネットワークの構成)図23は、本第3実施形
態において、各ATMノード100,140の記憶装置
10に格納されているチャネル対応データ13のデータ
構成を示す図である。この図23に示すように、チャネ
ル対応データ13は、各VPI/VCI毎に、管理対象
VPI/VCIに対応したATM仮想チャネル(が割り
当てられた呼)に対して盗聴防止機能を提供するか否か
を示す盗聴防止機能提供フラグ領域I,提供される盗聴
防止機能において用いられる順序変更パターンの番号を
示す盗聴防止機能パターン番号領域II,提供される盗聴
防止機能における同期セルの挿入間隔を示す同期セル間
隔欄III,盗聴防止機能の提供を開始する時刻を示す盗
聴防止機能提供開始時刻欄IV,盗聴防止機能の提供を停
止する時刻を示す盗聴防止機能提供停止時刻端V,順序
変更パターンを変更する時刻を示す盗聴防止機能パター
ン変更時刻欄VI,及び、変更後の順序変更パターンの番
号を示す盗聴防止機能パターン変更番号欄VIIからなる
管理領域Qを、用意している。各管理領域Qは、管理対
象VPI/VCIの値がその先頭アドレスと合致するよ
うに、チャネル対応データ13内に割り付けられてい
る。
【0136】なお、本第3実施形態におけるその他の構
成は、上述した第1実施形態のものと全く同一であるの
で、その説明を省略する。次に、発側ATMノード10
0の送信順序変更復元処理部7によってセル列に挿入さ
れる同期セル(OAMセル)の構造を説明する。図24
のデータ構造図に示されるように、この同期セル(OA
Mセル)は、図9に示す第1実施形態のものと比べ、
『盗聴防止機能フラグ』及び『機能パターン番号』が追
加されていることを特徴としている。この『盗聴防止機
能フラグ』には、「機能提供開始」を示す“0000000
1”,「機能提供停止」を示す“00000010”,又は、
「機能パターン変更」を示す“00010000”が書き込まれ
る。また、『機能パターン番号』には、『盗聴防止機能
フラグ』に“00010000”が書き込まれた時において変更
後の盗聴防止機能パターン番号が書き込まれる。 (ATMネットワークにおける動作の流れ)次に、以上
のように構成されるATMネットワークにおいて盗聴防
止機能を提供する際における各通信装置の動作を、説明
する。 <呼設定時>呼設定時における各通信装置内の各部の制
御内容,及び、各通信装置間でのデータ(ATMセル)
の流れは、第1実施形態によるものと全く同じであるの
で、その説明を省略する。 <情報送信時>次に、以上のようにして設定された呼に
よって発信端末から着信端末へ情報を送信する際におけ
る各通信装置内の各部の制御内容,及び、各通信装置間
における情報(ATMセル)の流れを、説明する。
【0137】図17に示されるように、自己に接続され
たユーザ端末(発信端末)からの情報送信を受けると
(S11)、発側ATMノード100は、この情報をA
TMセル単位に分割してその順番を変更し(S12)、
発側ATMネットワーク装置110に向けて送信する
(S13)。
【0138】図25は、このセル送信を行うために発側
ATMノード100において実行される具体的処理の流
れを示すフローチャートである。このフローチャートに
よると、サービス制御部9は、S501において、発信
端末から情報送信要求とともに送信対象情報を検出する
と、この送信対象情報をATM制御部8に渡す。
【0139】ATM制御部8は、S502において、サ
ービス制御部9から受け取った送信対象情報をセル単位
に分割し、夫々ATMセルに格納する。ATM制御部8
は、このようにして生成したATMセルを、次々に、送
信順序変更復元処理部7に渡す。
【0140】送信順序変更復元処理部7は、ATM制御
部8から受け取った個々のATMセルに対して、ATM
制御部8から受け取った順番に、S503乃至S519
のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初
のS503では、送信順序変更復元処理部7は、受け取
ったATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て、記憶装置10のATMセル送信カウンタ14を検索
し、このVPI/VCIに対応した管理領域Vを特定す
る。そして、特定した管理領域Vから、格納完了ATM
セル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ
値の初期値は“0”である。
【0141】次のS504では、送信順序変更復元処理
部7は、S503にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS510に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS505に進める。
【0142】S505では、送信順序変更復元処理部7
は、受け取ったATMセルのVPI/VCIをインデッ
クスとして、記憶装置10内のチャネル対応データ13
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Qを
特定する。そして、特定した管理領域Qから、盗聴防止
機能提供開始時刻及び盗聴防止機能提供停止時刻を読み
出す。
【0143】次のS506では、送信順序変更復元処理
部7は、S505にて読み出した盗聴防止機能提供開始
時刻及び盗聴防止機能提供停止時刻との間に現在時刻が
入っているか否かに基づき、盗聴防止機能提供状態であ
るか否かをチェックする。そして、盗聴防止機能提供開
始時刻及び盗聴防止機能提供停止時刻との間に現在時刻
が入っているために盗聴防止機能提供状態であると判定
した場合には、送信順序変更復元処理部7は、処理をS
507へ進める。S507では、送信順序変更復元処理
部7は、S505にて特定した管理領域Qの盗聴防止機
能提供フラグに、提供可能状態をセットする。これに対
して、盗聴防止機能提供開始時刻及び盗聴防止機能提供
停止時刻との間に現在時刻が入っていないために盗聴防
止機能非提供状態であると判定した場合には、送信順序
変更復元処理部7は、処理をS508へ進める。S50
8では、送信順序変更復元処理部7は、S505にて特
定した管理領域Qの盗聴防止機能提供フラグに、提供不
可能状態をセットする。何れの場合においても、送信順
序変更復元処理部7は、処理をS509へ進める。
【0144】S509では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルと同じVPI/VCIを有する
同期セルを生成する。このとき送信順序変更復元処理部
7は、生成した同期セルの盗聴防止機能フラグに、「機
能提供開始(S506にて盗聴防止機能提供状態である
と判定した場合)」又は「機能提供停止(S506にて
盗聴防止機能非提供状態であると判定した場合)」を設
定する(情報付加手段に相当)。そして、送信順序変更
復元処理部7は、このVPI/VCIをインデックスと
して記憶装置10内の送受信ATMセル格納バッファ1
2を検索し、このVPI/VCIに対応した送信用バッ
ファ12a内の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そ
して、読み出した先頭アドレスをインデックスとして特
定される送信用バッファ12a内の格納領域の先頭位置
に、生成した同期セルを格納する。その後、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS510に進める。
【0145】S510では、送信順序変更復元処理部7
は、受け取ったATMセルのVPI/VCIをインデッ
クスとして、記憶装置10内のチャネル対応データ13
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Qを
特定する。そして、特定した管理領域Qから、盗聴防止
機能提供フラグを読み出す。
【0146】次のS511では、送信順序変更復元処理
部7は、盗聴防止機能提供フラグがが提供可能を示して
いるか提供不可能を示しているかをチェックする。そし
て、提供不可能を示している場合には、送信順序変更復
元処理部7は、処理をS512に進める。S512で
は、送信順序変更復元処理部7は、S503にて読み出
したカウンタ値iとする。また、送信順序変更復元処理
部7は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデ
ックスとして記憶装置10内の送受信ATMセル格納バ
ッファ12を検索し、このVPI/VCIに対応した送
信用バッファ12a内の格納領域の先頭アドレスを読み
出す。そして、読み出した先頭アドレスをインデックス
として送信用バッファ12a内の格納領域を特定する。
そして、送信順序変更復元処理部7は、特定した格納領
域のi番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納す
る。S512の完了後、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS515に進める。
【0147】これに対して、盗聴防止機能提供フラグが
提供可能を示しているとS511にて判定した場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理をS513に進
める。S513では、送信順序変更復元処理部7は、S
510にて特定したチャネル対応データ13内の管理領
域Qから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。そし
て、このパターン番号を4倍した値をインデックスとし
て記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11を検
索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特定す
る。次のS514では、送信順序変更復元処理部7は、
S503にて読み出したカウンタ値をiとし、S513
にて特定したパターンデータ領域Y中のi番目のエント
リに記載されたATMセル番号jを読み出す。また、送
信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセルのVP
I/VCIをインデックスとして記憶装置10内の送受
信ATMセル格納バッファ12を検索し、このVPI/
VCIに対応した送信用バッファ12a内の格納領域の
先頭アドレスを読み出す。そして、読み出した先頭アド
レスをインデックスとして送信用バッファ12a内の格
納領域を特定する。そして、送信順序変更復元処理部7
は、特定した格納領域のj番目の格納位置に処理対象A
TMセルを格納する。S514の完了後、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS515に進める。
【0148】S515では、送信順序変更復元処理部7
は、S503にて特定した管理領域Vの格納完了ATM
セル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次のS
516では、送信順序変更復元処理部7は、S515で
のインクリメント後のカウンタ値が“4”であるか否か
をチェックする。そして、カウンタ値が“4”でなけれ
ば処理をS519に進め、カウンタ値が“4”であれば
処理をS517に進める。
【0149】S517では、送信順序変更復元処理部7
は、S503にて特定した管理領域Vの格納完了ATM
セル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。
次のS518では、送信順序変更復元処理部7は、S5
12又はS514にて特定した送信用バッファ12aの
格納領域から、5個のATMセル(先頭は同期セル)
を、その先頭位置から順番に読み出して伝送路制御部6
に渡し、送信要求を行う。S518の完了後、送信順序
変更復元処理部7は、処理をS519に進める。
【0150】S519では、送信順序変更復元処理部7
は、ATM制御部8から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS503に戻す。
【0151】これに対して、S503乃至S519のル
ープ処理を繰り返した結果、ATM制御部8から受け取
った全てのATMを伝送路制御部6に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0152】伝送路制御部6は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセルを、受け
取った順番に、伝送路l1を通じてATMネットワーク
装置110へ向けて送出する。
【0153】図17に戻り、発側ATMネットワーク装
置110は、発側ATMノード100から受け取ったA
TMセルをスイッチングし(S15)、着側ATMネッ
トワーク装置130へ送り出す(S16)。着側ATM
ネットワーク装置130は、発側ATMネットワーク装
置110から受け取ったATMセルをスイッチングし
(S17)、着側ATMノード140へ送り出す(S1
8)。
【0154】着側ATMノード140は、着側ATMネ
ットワーク装置130からATMセルを受け取ると、受
け取ったATMセルの順番を元に戻して送信対象情報を
再現し(S19)、再現した情報を着信端末に送信する
(S20)。
【0155】図26は、この情報再現のために発側AT
Mノード100において実行される具体的処理の流れを
示すフローチャートである。このフローチャートによる
と、伝送路制御部6は、S601において、着側ATM
ネットワーク装置130からの情報を格納したATMセ
ルを受信すると、受信したATMセルを送信順序変更復
元処理部7に渡す。
【0156】送信順序変更復元処理部7は、伝送路制御
部6から受け取った個々のATMセルに対して、伝送路
制御部6から受け取った順番に、S602乃至S618
のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初
のS602では、送信順序変更復元処理部7は、受け取
ったATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て、記憶装置10のATMセル受信カウンタ15を検索
し、このVPI/VCIに対応した管理領域Wを特定す
る。そして、特定した管理領域Wから、受信済ATMセ
ル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ値
の初期値は“0”である。
【0157】次のS603では、送信順序変更復元処理
部7は、S602にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS608に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS604に進める。
【0158】S604では、伝送路制御部6から受け取
った処理対象ATMセルが同期セルであるか否かをチェ
ックする。そして、S605において、処理対象ATM
セルが同期セルでないと判定した場合には、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS618に進める。S618
では、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、受信
用バッファ12bの先頭アドレスを読み出す。そして、
読み出した先頭アドレスをインデックスとして特定され
る受信用バッファ12b内の格納領域をクリアする。S
618の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S617へ進める。
【0159】これに対して、S605において、処理対
象ATMセルが同期セルであると判定した場合には、送
信順序変更復元処理部7は、処理をS606へ進める。
S606では、送信順序変更復元処理部7は、同期セル
のVPI/VCIをインデックスとして、記憶装置10
内のチャネル対応データ13を検索し、このVPI/V
CIに対応した管理領域Qを特定する。そして、同期セ
ルから登録防止機能フラグの内容を読み出し、「機能提
供開始」が書き込まれていた場合には管理領域Qの盗聴
防止機能提供フラグに「提供可能状態」をセットし、
「機能提供停止」が書き込まれていた場合には管理領域
Qの盗聴防止機能提供フラグに「提供不可能状態」をセ
ットする。
【0160】次のS607では、処理対象の同期セルを
廃棄し、伝送路制御部6から受け取った次のATMセル
を処理対象にする。次のS607の完了後、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS608に進める。
【0161】S608では、送信順序変更復元処理部7
は、受け取ったATMセルのVPI/VCIをインデッ
クスとして、記憶装置10内のチャネル対応データ13
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Qか
ら、盗聴防止機能提供フラグを読み出す。次のS609
では、送信順序変更復元処理部7は、この盗聴防止機能
提供フラグが提供可能を示しているか提供不可能を示し
ているかをチェックする。そして、提供不可能を示して
いる場合には、送信順序変更復元処理部7は、処理をS
610に進める。S610では、送信順序変更復元処理
部7は、S602にて読み出したカウンタ値iとする。
また、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、この
VPI/VCIに対応した受信用バッファ12b内の格
納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出した
先頭アドレスをインデックスとして受信用バッファ12
b内の格納領域を特定する。そして、送信順序変更復元
処理部7は、特定した格納領域のi番目の格納位置に処
理対象ATMセルを格納する。S610の完了後、送信
順序変更復元処理部7は、処理をS613に進める。
【0162】これに対して、盗聴防止機能提供フラグが
提供可能を示しているとS609にて判定した場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理をS611に進
める。S611では、送信順序変更復元処理部7は、S
608にて特定したチャネル対応データ13内の管理領
域Qから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。そし
て、このパターン番号を4倍した値をインデックスとし
て記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11を検
索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特定す
る。次のS612では、送信順序変更復元処理部7は、
S602にて読み出したカウンタ値をkとし、S611
にて特定したパターンデータ領域Y中のATMセル番号
kが書き込まれているエントリを調べ、パターンデータ
領域Y内の先頭からの当該エントリまでのエントリ数l
を特定する。また、送信順序変更復元処理部7は、処理
対象ATMセルのVPI/VCIをインデックスとして
記憶装置10内の送受信ATMセル格納バッファ12を
検索し、このVPI/VCIに対応した受信用バッファ
12b内の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そし
て、読み出した先頭アドレスをインデックスとして受信
用バッファ12b内の格納領域を特定する。そして、送
信順序変更復元処理部7は、特定した格納領域のl番目
の格納位置に処理対象ATMセルを格納する。S612
の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS61
3に進める。
【0163】S613では、送信順序変更復元処理部7
は、S602にて特定した管理領域Wの受信済ATMセ
ル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次のS6
14では、送信順序変更復元処理部7は、S613での
インクリメント後のカウンタ値が“4”であるか否かを
チェックする。そして、カウンタ値が“4”でなければ
処理をS617に進め、カウンタ値が“4”であれば処
理をS615に進める。
【0164】S615では、送信順序変更復元処理部7
は、S602にて特定した管理領域Wの受信済ATMセ
ル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。次
のS616では、送信順序変更復元処理部7は、S61
0又はS612にて特定した受信用バッファ12bの格
納領域から、4個のATMセルを、その先頭位置から順
番に読み出してATM制御部8に渡し、送信要求を行
う。S616の完了後、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS617に進める。
【0165】S617では、送信順序変更復元処理部7
は、伝送路制御部6から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS602に戻す。
【0166】これに対して、S602乃至S618のル
ープ処理を繰り返した結果、伝送路制御部6から受け取
った全てのATMをATM制御部8に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0167】ATM制御部8は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセル列からペ
イロード部の内容のみを抽出し、抽出した内容を互いに
繋げることによって送信対象情報を再現する。ATM制
御部8は、このようにして再現した送信対象情報をサー
ビス制御部9に渡す。サービス制御部9は、ATM制御
部8から受け取った送信対象情報を、着信端末へ送信す
る。
【0168】以上のように構成された本発明の第3実施
形態によると、図27に示すように、発側ATMノード
100と着側ATMノード140との間で盗聴防止機能
が提供されていても(S31)、予め設定されていた盗
聴防止機能提供停止時刻になると、「機能提供停止」が
『盗聴防止機能フラグ』にセットされた同期セルが発側
ATMノード100から着側ATMノード140へ送信
されることによって、盗聴防止機能が停止される。この
ようにして盗聴防止機能が停止されると、ペイロード部
の内容が送信対象情報内での位置通りに並ぶ通常順序
で、ATMセル列が発側ATMノード100から着側A
TMノード140へ送信されるようになる(S33)。
そして、予め設定されていた盗聴防止機能提供開始時刻
になると、「機能提供開始」が『盗聴防止機能フラグ』
にセットされた同期セルが発側ATMノード100から
着側ATMノード140へ送信されることによって盗聴
防止機能が再開され、順序が変更された状態でATMセ
ル列が発側ATMノード100から着側ATMノード1
40へ送信されるようになる。
【0169】
【実施形態4】上述した実施形態3によると、チャネル
対応データ13内に『盗聴防止機能パターン変更時刻』
及び『盗聴防止機能パターン変更番号』の各欄があり、
同期セルに『機能パターン番号』が書き込み可能である
にも拘わらず、これらは使用されてはいなかった。これ
に対して、本発明の第4実施形態では、これらを有効に
活用して、通信途中においてATMセルの順序変更パタ
ーンを変更可能としたことを特徴とする。本第4実施形
態におけるATMネットワークの構成は、第3実施形態
のものと全く同じであるので、その説明を省略する。
【0170】図28は、本第4実施形態において、セル
送信を行うために発側ATMノード100が実行する具
体的処理の流れを示すフローチャートである。このフロ
ーチャートによると、サービス制御部9は、S701に
おいて、発信端末から情報送信要求とともに送信対象情
報を検出すると、この送信対象情報をATM制御部8に
渡す。
【0171】ATM制御部8は、S702において、サ
ービス制御部9から受け取った送信対象情報をセル単位
に分割し、夫々ATMセルに格納する。ATM制御部8
は、このようにして生成したATMセルを、次々に、送
信順序変更復元処理部7に渡す。
【0172】送信順序変更復元処理部7は、ATM制御
部8から受け取った個々のATMセルに対して、ATM
制御部8から受け取った順番に、S703乃至S717
のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初
のS703では、送信順序変更復元処理部7は、受け取
ったATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て、記憶装置10内のチャネル対応データ13を検索
し、このVPI/VCIに対応した管理領域Qから、盗
聴防止機能提供フラグを読み出す。
【0173】次のS704では、送信順序変更復元処理
部7は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を示し
ているか提供不可能を示しているかをチェックする。そ
して、提供不可能を示している場合には、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS716に進める。これに対し
て、提供可能を示している場合には、送信順序変更復元
処理部7は、処理をS705に進める。
【0174】S705では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして、記憶装置10のATMセル送信カウンタ14
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Vを
特定する。そして、特定した管理領域Vから、格納完了
ATMセル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカ
ウンタ値の初期値は“0”である。
【0175】次のS706では、送信順序変更復元処理
部7は、S705にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS711に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS707に進める。
【0176】S707では、送信順序変更復元処理部7
は、S703にて特定した管理領域Qから、盗聴防止機
能パターン変更時刻を読み出す。次のS708では、送
信順序変更復元処理部7は、S707にて読み出した盗
聴防止機能パターン変更時刻と現在時刻とを比較して、
現在時刻が盗聴防止機能パターン変更時刻の前後10秒
の範囲に入っているか否かをチェックする。そして、現
在時刻が盗聴防止機能パターン変更時刻の前後10秒の
範囲外であれば、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S710に進める。
【0177】これに対して、現在時刻が盗聴防止機能パ
ターン変更時刻の前後10秒の範囲内であれば、送信順
序変更復元処理部7は、S709において、S703に
て特定した管理領域Qの盗聴防止機能パターン番号を盗
聴防止機能パターン変更番号に書き換える。S709の
完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS710
に進める。
【0178】S710では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルと同じVPI/VCIを有する
同期セルを生成する。このとき送信順序変更復元処理部
7は、生成した同期セルの盗聴防止機能フラグに「機能
パターン変更」を設定し、機能パターン番号にS709
での書換後の盗聴防止パターン番号を設定する(情報付
加手段に相当)。そして、送信順序変更復元処理部7
は、このVPI/VCIをインデックスとして記憶装置
10内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、
このVPI/VCIに対応した送信用バッファ12a内
の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出
した先頭アドレスをインデックスとして特定される送信
用バッファ12a内の格納領域の先頭位置に、生成した
同期セルを格納する。その後、送信順序変更復元処理部
7は、処理をS711に進める。
【0179】S711では、送信順序変更復元処理部7
は、S703にて特定したチャネル対応データ13内の
管理領域Qから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。
そして、このパターン番号を4倍した値をインデックス
として記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11
を検索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特
定する。
【0180】次のS712では、送信順序変更復元処理
部7は、S705にて読み出したカウンタ値をiとし、
S711にて特定したパターンデータ領域Y中のi番目
のエントリに記載されたATMセル番号jを読み出す。
また、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、この
VPI/VCIに対応した送信用バッファ12a内の格
納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出した
先頭アドレスをインデックスとして送信用バッファ12
a内の格納領域を特定する。そして、送信順序変更復元
処理部7は、特定した格納領域のj番目の格納位置に処
理対象ATMセルを格納する。
【0181】次のS713では、送信順序変更復元処理
部7は、S705にて特定した管理領域Vの格納完了A
TMセル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次
のS714では、送信順序変更復元処理部7は、S71
0でのインクリメント後のカウンタ値が“4”であるか
否かをチェックする。そして、カウンタ値が“4”でな
ければ処理をS717に進め、カウンタ値が“4”であ
れば処理をS715に進める。
【0182】S715では、送信順序変更復元処理部7
は、S705にて特定した管理領域Vの格納完了ATM
セル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。
S715の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理
をS716に進める。
【0183】S716では、送信順序変更復元処理部7
は、処理がS704から直接進んで来た場合には、処理
対象ATMセルを伝送路制御部6に渡し、送信要求を行
う。また、処理がS715から進んで来た場合には、S
712にて特定した送信用バッファ12aの格納領域か
ら、5個のATMセル(先頭は同期セル)を、その先頭
位置から順番に読み出して伝送路制御部6に渡し、送信
要求を行う。S716の完了後、送信順序変更復元処理
部7は、処理をS717に進める。
【0184】S717では、送信順序変更復元処理部7
は、ATM制御部8から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS703に戻す。
【0185】これに対して、S703乃至S717のル
ープ処理を繰り返した結果、ATM制御部8から受け取
った全てのATMを伝送路制御部6に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0186】図29は、本第4実施形態において、情報
再現のために着側ATMノード140において実行され
る具体的処理の流れを示すフローチャートである。この
フローチャートによると、伝送路制御部6は、S801
において、着側ATMネットワーク装置130からの情
報を格納したATMセルを受信すると、受信したATM
セルを送信順序変更復元処理部7に渡す。
【0187】送信順序変更復元処理部7は、伝送路制御
部6から受け取った個々のATMセルに対して、伝送路
制御部6から受け取った順番に、S802乃至S817
のループ処理を実行する。このループ処理に入って最初
のS802では、送信順序変更復元処理部7は、受け取
ったATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て、記憶装置10内のチャネル対応データ13を検索
し、このVPI/VCIに対応した管理領域Qから、盗
聴防止機能提供フラグを読み出す。
【0188】次のS803では、送信順序変更復元処理
部7は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を示し
ているか提供不可能を示しているかをチェックする。そ
して、提供不可能を示している場合には、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS817に進める。これに対し
て、提供可能を示している場合には、送信順序変更復元
処理部7は、処理をS804に進める。
【0189】S804では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして、記憶装置10のATMセル受信カウンタ15
を検索し、このVPI/VCIに対応した管理領域Wを
特定する。そして、特定した管理領域Wから、受信済A
TMセル数(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウ
ンタ値の初期値は“0”である。
【0190】次のS805では、送信順序変更復元処理
部7は、S804にて読み出したカウンタ値が“0”で
あるか否かをチェックする。そして、カウンタ値が
“0”でなければ処理をS812に進め、カウンタ値が
“0”であれば処理をS806に進める。
【0191】S806では、伝送路制御部6から受け取
った処理対象ATMセルが同期セルであるか否かをチェ
ックする。そして、S807において、処理対象ATM
セルが同期セルでないと判定した場合には、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS808に進める。S808
では、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、受信
用バッファ12bの先頭アドレスを読み出す。そして、
読み出した先頭アドレスをインデックスとして特定され
る受信用バッファ12b内の格納領域をクリアする。S
808の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S818に進める。
【0192】これに対して、S807において、処理対
象ATMセルが同期セルであると判定した場合には、送
信順序変更復元処理部7は、処理をS809に進める。
S809では、送信順序変更復元処理部7は、同期セル
の盗聴防止機能フラグに「機能パターン変更」がセット
されているか否かをチェックする。そして、「機能パタ
ーン変更」がセットされていなければ、処理をS811
に進める。
【0193】これに対して、同期セルの盗聴防止機能フ
ラグに「機能パターン変更」がセットされている場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理をS810に進
める。このS810では、送信順序変更復元処理部7
は、S802にて特定した管理領域Qの盗聴防止機能パ
ターン番号欄IIに、同期セルに記載されている機能パタ
ーン番号を書き込む。S810の完了後、送信順序変更
復元処理部7は、処理をS811に進める。
【0194】S811では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象の同期セルを廃棄し、伝送路制御部6から
受け取った次のATMセルを処理対象にする。S811
の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS81
2に進める。
【0195】S812では、送信順序変更復元処理部7
は、S802にて特定したチャネル対応データ13内の
管理領域Qから盗聴防止機能パターン番号を読み出す。
そして、このパターン番号を4倍した値をインデックス
として記憶装置10の送信順序変更パターンデータ11
を検索し、この値に対応したパターンデータ領域Yを特
定する。
【0196】次のS813では、送信順序変更復元処理
部7は、S804にて読み出したカウンタ値をkとし、
S812にて特定したパターンデータ領域Y中のATM
セル番号kが書き込まれているエントリを調べ、パター
ンデータ領域Y内の先頭からの当該エントリまでのエン
トリ数lを特定する。また、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとして記憶装置10内の送受信ATMセル格納バッフ
ァ12を検索し、このVPI/VCIに対応した受信用
バッファ12b内の格納領域の先頭アドレスを読み出
す。そして、読み出した先頭アドレスをインデックスと
して受信用バッファ12b内の格納領域を特定する。そ
して、送信順序変更復元処理部7は、特定した格納領域
のl番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納する。
【0197】次のS814では、送信順序変更復元処理
部7は、S804にて特定した管理領域Wの受信済AT
Mセル数(カウンタ値)を、インクリメントする。次の
S815では、送信順序変更復元処理部7は、S814
でのインクリメント後のカウンタ値が“4”であるか否
かをチェックする。そして、カウンタ値が“4”でなけ
れば処理をS818に進め、カウンタ値が“4”であれ
ば処理をS816に進める。
【0198】S816では、送信順序変更復元処理部7
は、S804にて特定した管理領域Wの受信済ATMセ
ル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とする。S
816の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S817に進める。
【0199】S817では、送信順序変更復元処理部7
は、処理がS803から直接進んで来た場合には、処理
対象ATMセルをATM制御部8に渡し、送信要求を行
う。また、処理がS816から進んで来た場合には、S
813にて特定した受信用バッファ12bの格納領域か
ら、4個のATMセルを、その先頭位置から順番に読み
出してATM制御部8に渡し、送信要求を行う。S81
7の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS8
18に進める。
【0200】S818では、送信順序変更復元処理部7
は、伝送路制御部6から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS802に戻す。
【0201】これに対して、S802乃至S816のル
ープ処理を繰り返した結果、伝送路制御部6から受け取
った全てのATMをATM制御部8に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0202】本題4実施形態のその他の処理及びデータ
の流れは、第1実施形態のものと同じであるので、その
説明を省略する。以上のように構成された本発明の第4
実施形態によると、発側ATMノード100と着側AT
Mノード140との間で或る順序変更パターンに従って
盗聴盗聴防止機能が提供されていても(S31)、予め
設定されていた盗聴防止機能パターン変更時刻の前後1
0秒の範囲内に入ると、「機能パターン変更」が『盗聴
防止機能フラグ』にセットされるとともに変更後の盗聴
防止機能パターン番号が『機能パターン番号』にセット
された同期セルが発側ATMノード100から着側AT
Mノード140へ送信されることによって、順序変更パ
ターンが変更される。このようにして順序変更パターン
が変更されると、各同期セルに挟まれた4呼のATMセ
ルの順序が変更される。従って、ATMセルによる情報
送信の秘密性が更に向上する。
【0203】
【実施形態5】上述した第1実施形態乃至第4実施形態
によると、盗聴防止機能がセットされている間において
は、送信用バッファ12aの格納領域内に5個(うち1
個は同期セル)揃った時点で、5個まとめて一度に送信
される。その結果、同じ送信対象情報を送信するATM
セルの受信間隔が不均等になってしまっていた。ところ
が、特に音声呼における情報の送受信は、ATM網12
0において主にCBR(Constant Bit Rate)と呼ばれ
る一定周期のATMセル送信にて行われる。そのため、
ATMセルの生成間隔と受信間隔とにズレが生じてしま
うと、音声情報の正常な復元が妨げられる可能性があ
る。
【0204】本第5実施形態は、ATMセルの受信間隔
を均等にすることによってATMセルの生成間隔と受信
間隔とのズレを無くし、品質を損なう事無く送信対象情
報を復元可能とするために、なされたものである。 (ATMネットワークの構成)図30は、本第5実施形
態において、各ATMノード100,140の記憶装置
10に格納されている送受信ATMセル格納バッファ1
2の構造を示すデータ構成図である。この図30に示す
ように、この送受信ATMセル格納バッファ12は、送
信用バッファ12a及び受信用バッファ12bを、配下
に有している。この送信用バッファ12aは、送信順序
変更部7aによってATMセルが書き込まれるとともに
送信対象取出部7bによってATMセルが読み出される
メモリ領域である。この送信用バッファ12aは、各V
PI/VCI毎に、一個の同期セル用格納位置,4個の
ATMセル(情報送信用ATMセル)を格納するブロッ
ク1(第1の格納領域),及び、同じく4個のATMセ
ル(情報送信用ATMセル)を格納するブロック2(第
2の格納領域)からなる格納領域(9×53[byte
s])を確保している(図30においては一つのVPI
/VCI用の格納領域のみを図示)。一方、受信用バッ
ファ12bは、受信順序復元部7cによってATMセル
が書き込まれるとともに受信対象取出部7dによってA
TMセルが読み出されるメモリ領域である。この受信用
バッファ12bは、各VPI/VCI毎に、一個の同期
セル用格納位置,4個のATMセル(情報送信用ATM
セル)を格納するブロック1(第1の格納領域),及
び、同じく4個のATMセル(情報送信用ATMセル)
を格納するブロック2(第2格納領域)からなる格納領
域(9×53[bytes])を確保している(図30にお
いては一つのVPI/VCI用の領域のみを図示)。こ
れら送信用バッファ12a及び受信用バッファ12bの
上位にある送受信ATMセル格納用バッファ12は、各
VPI/VCI毎に、管理対象VPI/VCIが書き込
まれる欄I,送信用バッフ12a内において当該VPI
/VCI用に確保された格納領域の先頭アドレスを書き
込む欄II,及び、受信用バッフ12b内において当該V
PI/VCI用に確保された格納領域の先頭アドレスを
書き込む欄IIIからなる管理領域Xを、用意している。
各管理領域Xは、管理対象VPI/VCIの値がその先
頭アドレスと合致するように、送受信ATMセル格納バ
ッファ12内に割り付けられている。
【0205】図31は、本第5実施形態において、各A
TMノード100,140の記憶装置10に格納されて
いるATMセル送信カウンタ14の構成を示すデータ構
造図である。この図31に示すように、このATMセル
送信カウンタ14は、各VPI/VCI毎に、管理対象
VPI/VCIが書き込まれる欄I,当該VPI/VC
Iによって示される送信用バッファ12a内の格納領域
に格納されたATMセルの個数(同期セルの格納時点を
基準にカウントした値)が記述される格納完了ATMセ
ル数欄II,及び、読み出し対象ブロックがブロック1で
あるかブロック2であるかを示すブロックカウンタ欄II
Iからなる管理領域Rを、用意している。各管理領域V
は、管理対象VPI/VCIの値がその先頭アドレスと
合致するように、ATMセル送信カウンタ14内に割り
付けられている。
【0206】図32は、本第5実施形態において、各A
TMノード100,140の記憶装置10に格納されて
いるATMセル受信カウンタ15の構成を示すデータ構
造図である。この図32に示すように、このATMセル
受信カウンタ15は、各VPI/VCI毎に、管理対象
VPI/VCIが書き込まれる欄I,当該VPI/VC
Iによって示される受信用バッファ12b内の格納領域
に格納されたATMセルの個数(同期セルの受信時点を
基準にカウントした値)が記述される受信済ATMセル
数欄II,及び、読み出し対象ブロックがブロック1であ
るかブロック2であるかを示すブロックカウンタ欄III
からなる管理領域Sを、用意している。各管理領域W
は、管理対象VPI/VCIの値がその先頭アドレスと
合致するように、ATMセル受信カウンタ15内に割り
付けられている。
【0207】なお、本第5実施形態におけるその他の構
成は、上述した第1実施形態のものと全く同一であるの
で、その説明を省略する。 (ATMネットワークにおける動作の流れ)次に、以上
のように構成されるATMネットワークにおいて盗聴防
止機能を提供する際における各通信装置の動作を、説明
する。 <呼設定時>呼設定時における各通信装置内の各部の制
御内容,及び、各通信装置間でのデータ(ATMセル)
の流れは、第1実施形態によるものと全く同じであるの
で、その説明を省略する。 <情報送信時>次に、以上のようにして設定された呼に
よって発信端末から着信端末へ情報を送信する際におけ
る各通信装置内の各部の制御内容,及び、各通信装置間
における情報(ATMセル)の流れを、説明する。
【0208】図17に示されるように、自己に接続され
たユーザ端末(発信端末)からの情報送信を受けると
(S11)、発側ATMノード100は、この情報をA
TMセル単位に分割してその順番を変更し(S12)、
発側ATMネットワーク装置110に向けて送信する
(S13)。
【0209】図33は、このセル送信を行うために発側
ATMノード100において実行される具体的処理の流
れを示すフローチャートである。このフローチャートに
よると、サービス制御部9から送信対象情報を受け取っ
たATM制御部8は、S901において、送信対象情報
をセル単位に分割し、夫々ATMセルに格納する。AT
M制御部8は、このようにして生成したATMセルを、
一定間隔で、送信順序変更復元処理部7に渡す。
【0210】送信順序変更復元処理部7は、S902に
おいて、受け取ったATMセルのVPI/VCIをイン
デックスとして記憶装置10内のATMセル送信カウン
タ14を検索して、このVPI/VCIに対応した管理
領域Rを特定する。そして、特定した管理領域Rのブロ
ックカウンタ欄IIIに初期値“0”を設定する(制御手
段に相当)。
【0211】次に、送信順序変更復元処理部7は、AT
M制御部8から受け取った個々のATMセルに対して、
ATM制御部8から受け取った順番に、S903乃至S
924のループ処理を実行する。このループ処理に入っ
て最初のS903では、送信順序変更復元処理部7は、
S902にて特定した管理領域Rから、ブロックカウン
タの値(ブロックカウンタ値)を読み出す。次のS90
4では、送信順序変更復元処理部7は、S902にて特
定した格納領域Rから、格納完了ATMセル数(送信カ
ウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ値の初期値
は“0”である。
【0212】次のS905では、送信順序変更復元処理
部7は、S903にて読み出したブロックカウンタ値が
“0”であるか否かをチェックする(制御手段に相
当)。そして、ブロックカウンタ値が“0”であれば、
処理をS906へ進める。
【0213】S906では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとしてチャネル対応データ13を検索して、このVP
I/VCIに対応した管理領域Zを特定する。そして、
特定した管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号を読
み出す。そして、このパターン番号を4倍した値をイン
デックスとして記憶装置10の送信順序変更パターンデ
ータ11を検索し、この値に対応したパターンデータ領
域Yを特定する。
【0214】次のS907は、送信順序変更復元処理部
7は、S904にて読み出した送信カウンタ値をiと
し、S906にて特定したパターンデータ領域Y中のi
番目のエントリに記載されたATMセル番号jを読み出
す。また、送信順序変更復元処理部7は、処理対象AT
MセルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置
10内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、
このVPI/VCIに対応した送信用バッファ12a内
の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出
した先頭アドレスをインデックスとして送信用バッファ
12a内の格納領域を特定する。そして、送信順序変更
復元処理部7は、特定した格納領域中のブロック1のj
番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納する。
【0215】次のS908では、送信順序変更復元処理
部7は、S902にて特定した管理領域Rの格納完了A
TMセル数(送信カウンタ値)を、インクリメントす
る。次のS909では、送信順序変更復元処理部7は、
S908でのインクリメント後の送信カウンタ値が
“4”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“4”でなければ処理をS924に進め、送信カウ
ンタ値が“4”であれば処理をS910に進める。
【0216】S910では、送信順序変更復元処理部7
は、S902にて特定した管理領域Rの格納完了ATM
セル数(送信カウンタ値)をリセットして、“0”とす
る。次のS911では、送信順序変更復元処理部7は、
当該管理領域Rのブロックカウンタ値を“1”と設定す
る(制御手段に相当)。S911の完了後、送信順序変
更復元処理部7は、処理をS924に進める。
【0217】S924では、送信順序変更復元処理部7
は、ATM制御部8から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS903に戻す。
【0218】一方、一旦S911を実行したためにブロ
ックカウンタ値が“0”でなくなっているとS905に
て判定した場合には、送信順序変更復元処理部7は、処
理をS912に進める。S912では、送信順序変更復
元処理部7は、S904にて読み出した送信カウンタ値
が“0”であるか否かをチェックする。そして、送信カ
ウンタ値が“0”でなければ処理をS914に進め、送
信カウンタ値が“0”であれば処理をS913に進め
る。
【0219】S913では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルと同じVPI/VCIを有する
同期セルを生成する。そして、送信順序変更復元処理部
7は、この同期セルを伝送路制御部6に渡し、送信要求
を行う。その後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S914に進める。
【0220】S914では、送信順序変更復元処理部7
は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデック
スとしてチャネル対応データ13を検索して、このVP
I/VCIに対応した管理領域Zを特定する。そして、
特定した管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号を読
み出す。そして、このパターン番号を4倍した値をイン
デックスとして記憶装置10の送信順序変更パターンデ
ータ11を検索し、この値に対応したパターンデータ領
域Yを特定する。
【0221】S915では、送信順序変更復元処理部7
は、S903にて読み出したブロックカウンタ値が
“1”であるか“2”であるかをチェックする。そし
て、カウンタ値が“1”であれば、処理をS916に進
め、カウンタ値が“2”であれば、処理をS918に進
める(制御手段に相当)。
【0222】S916では、送信順序変更復元処理部7
は、S904にて読み出した送信カウンタ値をiとし、
S914にて特定したパターンデータ領域Y中のi番目
のエントリに記載されたATMセル番号jを読み出す。
また、送信順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセ
ルのVPI/VCIをインデックスとして記憶装置10
内の送受信ATMセル格納バッファ12を検索し、この
VPI/VCIに対応した送信用バッファ12a内の格
納領域の先頭アドレスを読み出す。そして、読み出した
先頭アドレスをインデックスとして送信用バッファ12
a内の格納領域を特定する。そして、送信順序変更復元
処理部7は、特定した格納領域中のブロック2のj番目
の格納位置に処理対象ATMセルを格納する。
【0223】次のS917では、送信順序変更復元処理
部7は、S916にて特定した格納領域中のブロック1
のi番目の格納位置に格納されているATMセルを伝送
路制御部6に渡し、送信要求を行う。S917の完了
後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS920に進
める。
【0224】これに対して、S918では、送信順序変
更復元処理部7は、S904にて読み出した送信カウン
タ値をiとし、S914にて特定したパターンデータ領
域Y中のi番目のエントリに記載されたATMセル番号
jを読み出す。また、送信順序変更復元処理部7は、処
理対象ATMセルのVPI/VCIをインデックスとし
て記憶装置10内の送受信ATMセル格納バッファ12
を検索し、このVPI/VCIに対応した送信用バッフ
ァ12a内の格納領域の先頭アドレスを読み出す。そし
て、読み出した先頭アドレスをインデックスとして送信
用バッファ12a内の格納領域を特定する。そして、送
信順序変更復元処理部7は、特定した格納領域中のブロ
ック1のj番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納
する。
【0225】次のS917では、送信順序変更復元処理
部7は、S916にて特定した格納領域中のブロック2
のi番目の格納位置に格納されているATMセルを伝送
路制御部6に渡し、送信要求を行う。S917の完了
後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS920に進
める。
【0226】S920では、送信順序変更復元処理部7
は、S902にて特定した管理領域Rの格納完了ATM
セル数(送信カウンタ値)を、インクリメントする。次
のS921では、送信順序変更復元処理部7は、S92
0でのインクリメント後の送信カウンタ値が“4”であ
るか否かをチェックする。そして、カウンタ値が“4”
でなければ処理をS924に進め、カウンタ値が“4”
であれば処理をS922に進める。
【0227】S922では、送信順序変更復元処理部7
は、S902にて特定した管理領域Rの格納完了ATM
セル数(送信カウンタ値)をリセットして、“0”とす
る。次のS923では、送信順序変更復元処理部7は、
S902にて特定した管理領域Rのブロックカウンタ値
が“1”であれば“2”と設定変更し、“2”であれば
“1”と設定変更する(制御手段に相当)。S923の
完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理をS924
に進める。
【0228】S924では、送信順序変更復元処理部7
は、ATM制御部8から次のATMセルを受け取ってい
るか否かをチェックする。そして、次のATMセルを受
け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7は、
処理をS903に戻す。
【0229】これに対して、S903乃至S924のル
ープ処理を繰り返した結果、ATM制御部8から受け取
った全てのATMを伝送路制御部6に渡し終えた場合に
は、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了する。
【0230】伝送路制御部6は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセルを、受け
取った順番に、伝送路l1を通じてATMネットワーク
装置110へ向けて送出する。
【0231】図17に戻り、発側ATMネットワーク装
置110は、発側ATMノード100から受け取ったA
TMセルをスイッチングし(S15)、着側ATMネッ
トワーク装置130へ送り出す(S16)。着側ATM
ネットワーク装置130は、発側ATMネットワーク装
置110から受け取ったATMセルをスイッチングし
(S17)、着側ATMノード140へ送り出す(S1
8)。
【0232】着側ATMノード140は、着側ATMネ
ットワーク装置130からATMセルを受け取ると、受
け取ったATMセルの順番を元に戻して送信対象情報を
再現し(S19)、再現した情報を着信端末に送信する
(S20)。
【0233】図34は、この情報再現のために着側AT
Mノード140において実行される具体的処理の流れを
示すフローチャートである。このフローチャートによる
と、伝送路制御部6は、S1001において、着側AT
Mネットワーク装置130からの情報を格納したATM
セルを受信すると、受信したATMセルを送信順序変更
復元処理部7に渡す。
【0234】送信順序変更復元処理部7は、S1002
において、受け取ったATMセルのVPI/VCIをイ
ンデックスとして記憶装置10内のATMセル受信カウ
ンタ15を検索して、このVPI/VCIに対応した管
理領域Sを特定する。そして、特定した管理領域Sのブ
ロックカウンタ欄IIIに初期値“0”を設定する(制御
手段に相当)。
【0235】次に、送信順序変更復元処理部7は、伝送
路制御部6から受け取った個々のATMセルに対して、
伝送路制御部6から受け取った順番に、S1003乃至
S1026のループ処理を実行する。このループ処理に
入って最初のS1003では、送信順序変更復元処理部
7は、S1002にて特定した管理領域Sから、ブロッ
クカウンタの値(ブロックカウンタ値)を読み出す。次
のS1004では、送信順序変更復元処理部7は、S1
002にて特定した格納領域Rから、受信済ATMセル
数(受信カウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ
値の初期値は“0”である。
【0236】次のS1005では、送信順序変更復元処
理部7は、S1003にて読み出したブロックカウンタ
値が“0”であるか否かをチェックする(制御手段に相
当)。そして、ブロックカウンタ値が“0”であれば、
処理をS1006へ進める。
【0237】S1006では、送信順序変更復元処理部
7は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデッ
クスとしてチャネル対応データ13を検索して、このV
PI/VCIに対応した管理領域Zを特定する。そし
て、特定した管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号
を読み出す。そして、このパターン番号を4倍した値を
インデックスとして記憶装置10の送信順序変更パター
ンデータ11を検索し、この値に対応したパターンデー
タ領域Yを特定する。次のS1007では、送信順序変
更復元処理部7は、S1004にて読み出した受信カウ
ンタ値をkとし、S1006にて特定したパターンデー
タ領域Y中のATMセル番号kが書き込まれているエン
トリを調べ、パターンデータ領域Y内の先頭からの当該
エントリまでのエントリ数lを特定する。また、送信順
序変更復元処理部7は、処理対象ATMセルのVPI/
VCIをインデックスとして記憶装置10内の送受信A
TMセル格納バッファ12を検索し、このVPI/VC
Iに対応した受信用バッファ12b内の格納領域の先頭
アドレスを読み出す。そして、読み出した先頭アドレス
をインデックスとして受信用バッファ12b内の格納領
域を特定する。そして、送信順序変更復元処理部7は、
特定した格納領域中のブロック1のl番目の格納位置に
処理対象ATMセルを格納する。
【0238】次のS1008では、送信順序変更復元処
理部7は、S1002にて特定した管理領域Sの受信済
ATMセル数(受信カウンタ値)を、インクリメントす
る。次のS1009では、送信順序変更復元処理部7
は、S1008でのインクリメント後の受信カウンタ値
が“4”であるか否かをチェックする。そして、カウン
タ値が“4”でなければ処理をS1026に進め、受信
カウンタ値が“4”であれば処理をS1010に進め
る。
【0239】S1010では、送信順序変更復元処理部
7は、S1002にて特定した管理領域Sの受信済AT
Mセル数(受信カウンタ値)をリセットして、“0”と
する。次のS1011では、送信順序変更復元処理部7
は、当該管理領域Sのブロックカウンタ値を“1”と設
定する(制御手段に相当)。S1011の完了後、送信
順序変更復元処理部7は、処理をS1026に進める。
【0240】S1026では、送信順序変更復元処理部
7は、伝送路制御部6から次のATMセルを受け取って
いるか否かをチェックする。そして、次のATMセルを
受け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7
は、処理をS1003に戻す。
【0241】一方、一旦S1011を実行したためにブ
ロックカウンタ値が“0”でなくなっているとS100
5にて判定した場合には、送信順序変更復元処理部7
は、処理をS1012に進める。S1012では、送信
順序変更復元処理部7は、S1004にて読み出した受
信カウンタ値が“0”であるか否かをチェックする。そ
して、受信カウンタ値が“0”でなければ処理をS10
16に進め、受信カウンタ値が“0”であれば処理をS
1013に進める。
【0242】S1013では、伝送路制御部6から受け
取った処理対象ATMセルが同期セルであるか否かをチ
ェックする。そして、S1014において、処理対象A
TMセルが同期セルでないと判定した場合には、送信順
序変更復元処理部7は、処理をS1026に進める。こ
れに対して、S1014において、処理対象ATMセル
が同期セルであると判定した場合には、送信順序変更復
元処理部7は、S1015において、処理対象の同期セ
ルを廃棄し、伝送路制御部6から受け取った次のATM
セルを処理対象にする。S1015の完了後、送信順序
変更復元処理部7は、処理をS1016に進める。
【0243】S1016では、送信順序変更復元処理部
7は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをインデッ
クスとしてチャネル対応データ13を検索して、このV
PI/VCIに対応した管理領域Zを特定する。そし
て、特定した管理領域Zから盗聴防止機能パターン番号
を読み出す。そして、このパターン番号を4倍した値を
インデックスとして記憶装置10の送信順序変更パター
ンデータ11を検索し、この値に対応したパターンデー
タ領域Yを特定する。
【0244】S1017では、送信順序変更復元処理部
7は、S1003にて読み出したブロックカウンタ値が
“1”であるか“2”であるかをチェックする。そし
て、カウンタ値が“1”であれば、処理をS1018に
進め、カウンタ値が“2”であれば、処理をS1020
に進める(制御手段に相当)。
【0245】S1018では、送信順序変更復元処理部
7は、S1004にて読み出した受信カウンタ値をkと
し、S1016にて特定したパターンデータ領域Y中の
ATMセル番号kが書き込まれているエントリを調べ、
パターンデータ領域Y内の先頭からの当該エントリまで
のエントリ数lを特定する。また、送信順序変更復元処
理部7は、処理対象ATMセルのVPI/VCIをイン
デックスとして記憶装置10内の送受信ATMセル格納
バッファ12を検索し、このVPI/VCIに対応した
受信用バッファ12b内の格納領域の先頭アドレスを読
み出す。そして、読み出した先頭アドレスをインデック
スとして受信用バッファ12b内の格納領域を特定す
る。そして、送信順序変更復元処理部7は、特定した格
納領域中のブロック2のl番目の格納位置に処理対象A
TMセルを格納する。
【0246】次のS1019では、送信順序変更復元処
理部7は、S1018にて特定した格納領域中のブロッ
ク1のk番目の格納位置に格納されているATMセルを
ATM制御部8に渡す。S1019の完了後、送信順序
変更復元処理部7は、処理をS1022に進める。
【0247】これに対して、S1020では、送信順序
変更復元処理部7は、S1004にて読み出した受信カ
ウンタ値をkとし、S1016にて特定したパターンデ
ータ領域Y中のATMセル番号kが書き込まれているエ
ントリを調べ、パターンデータ領域Y内の先頭からの当
該エントリまでのエントリ数lを特定する。また、送信
順序変更復元処理部7は、処理対象ATMセルのVPI
/VCIをインデックスとして記憶装置10内の送受信
ATMセル格納バッファ12を検索し、このVPI/V
CIに対応した受信用バッファ12b内の格納領域の先
頭アドレスを読み出す。そして、読み出した先頭アドレ
スをインデックスとして受信用バッファ12b内の格納
領域を特定する。そして、送信順序変更復元処理部7
は、特定した格納領域中のブロック1のl番目の格納位
置に処理対象ATMセルを格納する。
【0248】次のS1021では、送信順序変更復元処
理部7は、S1020にて特定した格納領域中のブロッ
ク2のk番目の格納位置に格納されているATMセルを
ATM制御部8に渡す。S1021の完了後、送信順序
変更復元処理部7は、処理をS1022に進める。
【0249】S1022では、送信順序変更復元処理部
7は、S1002にて特定した管理領域Sの受信済AT
Mセル数(受信カウンタ値)を、インクリメントする。
次のS1023では、送信順序変更復元処理部7は、S
1022でのインクリメント後の受信カウンタ値が
“4”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“4”でなければ処理をS1026に進め、受信カ
ウンタ値が“4”であれば処理をS1024に進める。
【0250】S1024では、送信順序変更復元処理部
7は、S1002にて特定した管理領域Sの受信済AT
Mセル数(受信カウンタ値)をリセットして、“0”と
する。次のS1025では、送信順序変更復元処理部7
は、S1002にて特定した管理領域Sのブロックカウ
ンタ値が“1”であれば“2”と設定変更し、“2”で
あれば“1”と設定変更する(制御手段に相当)。S1
025の完了後、送信順序変更復元処理部7は、処理を
S1026に進める。
【0251】S1026では、送信順序変更復元処理部
7は、伝送路制御部6から次のATMセルを受け取って
いるか否かをチェックする。そして、次のATMセルを
受け取っている場合には、送信順序変更復元処理部7
は、処理をS1003に戻す。
【0252】これに対して、S1003乃至S1026
のループ処理を繰り返した結果、伝送路制御部6から受
け取った全てのATMをATM制御部8に渡し終えた場
合には、送信順序変更復元処理部7は、処理を終了す
る。
【0253】ATM制御部8は、このようにして送信順
序変更復元処理部7から受け取ったATMセル列からペ
イロード部の内容のみを抽出し、抽出した内容を互いに
繋げることによって送信対象情報を再現する。ATM制
御部8は、このようにして再現した送信対象情報をサー
ビス制御部9に渡す。サービス制御部9は、ATM制御
部8から受け取った送信対象情報を、着信端末へ送信す
る。
【0254】以上のように構成される本第5実施形態に
よると、送信用バッファ12aの各格納領域は、同一構
造のブロック1及びブロック2からなる二重バッファ構
成となっているので、一方のブロックに4個のATMセ
ルが書き込みされている間に他方のブロックから4個の
ATMセルが一つづつ読み出されるようになっている。
即ち、図33のS903乃至S924のループ処理が一
回実行される毎に、1個のATMセル(或る同期セル
[n]と次の同期セル[n+1]との間のグループに属
するATMセル)が一方のブロックから読み出されると
ともに、1個のATMセル(当該同期セル[n+1]と
更に次の同期セル[n+2]との間のグループに属する
ATMセル)が他方のブロックに書き込まれる。その結
果、発側ATMノード100からは、S903乃至S9
24のループ処理一回分の実行時間と同じ均等間隔で、
ATMセルが送出される。その結果、発側ATMノード
100のATM制御部8でのATMセル生成間隔と着側
ATMノード140でのATMセルの受信間隔とにズレ
が生じないので、品質が損なわれる事無く音声情報が常
に正常に復元される。
【0255】
【実施形態6】本発明の第6の実施の形態は、上述した
第2実施形態と同様に、各ATMネットワーク装置21
0,230に盗聴防止機能を持たせ、発側ATMネット
ワーク装置210と着側ATMネットワーク装置230
との間において盗聴防止を図ったものである。但し、第
2実施形態ではATM仮想チャネル(VPI/VCI)
単位で順序変更がなされていたのとは異なり、本第6実
施形態においては、ATM仮想パス(VPI)単位で順
序変更がなされる。 (ATMネットワークの構成)図35は、本発明の第6
実施形態によるATMネットワークの概略構成,及び、
このATMネットワークを構成する各通信装置の概略構
成を示すブロック図である。この図35に示すように、
ATMネットワークの中核をなすATM網320は、相
互に接続された多数のATMネットワーク装置から構成
されている。このATM網320を構成する一台のネッ
トワーク装置310は、二台のATMノード300,3
00に接続されている。また、ATM網320を構成す
る他の一台のネットワーク装置330は、他のATMノ
ード340,340に接続されている。これら各ATM
ノード300,340は、それぞれ、図示せぬユーザ端
末に接続されている。
【0256】以下においては、何れか一方のATMノー
ド300に接続されているユーザ端末(発信端末)が何
れか一方ATMノード340に接続されているユーザ端
末(着信端末)に対して発呼を行い、他方のATMノー
ド300に接続されているユーザ端末(発信端末)が他
方のATMノード340に接続されているユーザ端末
(着信端末)に対して発呼及び情報送信した状態を想定
して、説明を行う。この場合、夫々の呼に設定されるA
TM仮想チャネルのVCIは別々のものとなるが、これ
らATM仮想チャネルは、両ATMネットワーク装置3
10,330間においては同じ経路(ATM仮想パス)
を通るので、VPIの値は同じものとなる。なお、以下
においては、各ATMノード300,300を「発側A
TMノード」,ATMネットワーク装置310を「発側
ATMネットワーク装置」,ATMネットワーク装置3
30を「着側ATMネットワーク装置」,ATMノード
340,340を「着側ATMノード」と称する場合も
ある。 <ATMネットワーク装置>各ATMネットワーク装置
310,330は、伝送路を制御するATM交換機であ
る。これら各ATMネットワーク装置310,330
は、ATMノード310,340に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続されたUNI(User NetworkInterfac
e)伝送路制御部1,ATM網320内の他のATMネ
ットワーク装置に繋がる伝送路(物理回線)l2に接続
されたNNI(Network Network Interface)伝送路制
御部3,UNI伝送路制御部1に接続されたATMスイ
ッチ部2,このATMスイッチ部2とNNI伝送路制御
部3との間に接続された送信順序変更復元処理部21,
各伝送路制御部1,3及びATMスイッチ部2に接続さ
れたATMスイッチ制御部4,並びに、このATMスイ
ッチ制御部4及び送信順序変更復元処理部21に接続さ
れた記憶装置5から、構成されている。なお、両伝送路
制御部1,3及びATMスイッチ制御部2は、第2実施
形態のものと全く同じであるので、その説明を省略す
る。
【0257】記憶装置5は、第2実施形態の記憶装置5
に格納されていたのと全く同じATMスイッチ制御デー
タ5a,並びに、VP対応変更パターンデータ17,送
受信ATMセル格納バッファ18,ATMセル送信カウ
ンタ19,及びATMセル受信カウンタ20を格納して
いるメモリである。
【0258】記憶装置5内の送受信ATMセル格納バッ
ファ18は、図36に示すように、送信用バッファ18
a及び受信用バッファ18bを、配下に有している。こ
の送信用バッファ18aは、送信順序変更復元処理部7
の送信順序変更部7aによってATMセルが書き込まれ
るとともに送信対象取出部7bによってATMセルが読
み出されるメモリ領域である。この送信用バッファ18
aは、共通のVPIを有するATMセルを5個(情報送
信用の4個のATMセル及び1個の同期セル)分格納す
る格納領域(5×53[bytes])を、各VPI毎に確
保している(図36においては一つのVPI用の領域の
みを図示)。一方、受信用バッファ18bは、受信順序
復元部7aによってATMセルが書き込まれるとともに
受信対象取出部7dによってATMセルが読み出される
メモリ領域である。この受信用バッファ18bは、共通
のVPIを有するATMセルを4個(情報送信用の4個
のATMセル)分格納する格納領域(5×53[byte
s])を、各VPI毎に確保している(図36において
は一つのVPI用の領域のみを図示)。これら送信用バ
ッファ18a及び受信用バッファ18bの上位にある送
受信ATMセル格納用バッファ18は、各VPI毎に、
管理対象VPIが書き込まれる欄I,送信用バッファ1
8a内において当該VPI用に確保された格納領域の先
頭アドレスを書き込む欄II,及び、受信用バッファ18
b内において当該VPI用に確保された格納領域の先頭
アドレスを書き込む欄IIIからなる管理領域Tを、用意
している。各管理領域Tは、管理対象VPIの値がその
先頭アドレスと合致するように、送受信ATMセル格納
バッファ18内に割り付けられている。
【0259】記憶装置5内のVP対応変更パターンデー
タ17は、図37に示すように、各VPI毎に、当該V
PIによって示されるATM仮想パスに対して盗聴防止
機能を提供するか否かを示す盗聴防止機能提供フラグ領
域I,提供される盗聴防止機能における同期セルの挿入
間隔を示す同期セル間隔欄II,及び、連続して並んだ4
つのエントリからなる順序変更パターン欄IIIからなる
管理領域Lを、用意している。なお、各順序変更パター
ン欄IIIの各エントリに書き込まれている「ATMセル
番号」は、送信用バッファ18a内の各格納領域内にお
ける同期セルの格納位置を基準とした書込対象ATMセ
ルの相対的格納位置を指定するものである。このVP対
応変更パターンデータ17内における各管理領域Lの先
頭アドレスは、その管理領域Lによって管理されるVP
Iの値を4倍した値に、対応付けられている。
【0260】記憶装置5内のATMセル送信カウンタ1
9は、図38に示すように、各VPI毎に、管理対象V
PIが書き込まれる欄I,及び、当該VPIによって示
される送信用バッファ18a内の格納領域に格納された
ATMセルの個数(同期セルの格納時点を基準にカウン
トした値)が記述される格納完了ATMセル数欄IIから
なる管理領域Mを、用意している。各管理領域Mは、管
理対象VPIの値がその先頭アドレスと合致するよう
に、ATMセル送信カウンタ19内に割り付けられてい
る。
【0261】記憶装置5内のATMセル受信カウンタ2
0は、図39に示すように、各VPI毎に、管理対象V
PIが書き込まれる欄I,及び、当該VPIによって示
される受信用バッファ18b内の格納領域に格納された
ATMセルの個数(同期セルの受信時点を基準にカウン
トした値)が記述される受信済ATMセル数欄IIからな
る管理領域Nを、用意している。各管理領域Nは、管理
対象VPIの値がその先頭アドレスと合致するように、
ATMセル受信カウンタ20内に割り付けられている。
【0262】送信順序変更復元処理部21は、盗聴防止
機能をATM仮想パス(VPI)単位で提供する点を除
き、第2実施形態のものと全く同じ構成を有しているの
で、その説明を省略する。 <ATMノード>各ATMノード300,340は、伝
送路l1を介して接続されたATMネットワーク装置3
10,330による通信サービスの提供を受ける通信装
置であり、ATMを終端する機能を有している。
【0263】各ATMノード300,340は、ATM
ネットワーク装置310,330に繋がる伝送路(物理
回線)l1に接続された伝送路制御部6,この伝送路制
御部6に接続されたATM制御部8,並びに、ATM制
御部8に接続されたサービス制御部9から、構成されて
いる。これら伝送路制御部6,ATM制御部8及びサー
ビス制御部9の構成は、第2実施形態のものと全く同じ
であるので、その説明を省略する。 (ATMネットワークにおける動作の流れ)次に、以上
のように構成されるATMネットワークにおいて盗聴防
止機能を提供する際における各通信装置の動作を、説明
する。 <呼設定時>呼設定時における各通信装置内の各部の制
御内容,及び、各通信装置間でのデータ(ATMセル)
の流れは、第1実施形態によるものと全く同じであるの
で、その説明を省略する。 <情報送信時>次に、以上のようにして設定された呼に
よって発信端末から着信端末へ情報を送信する際におけ
る各通信装置内の各部の制御内容,及び、各通信装置間
における情報(ATMセル)の流れを、説明する。
【0264】図40に示されるように、各ATMノード
300,300は、自己に接続されたユーザ端末(発信
端末)からの情報送信を受けると(S41)、この情報
をATMセル単位に分割するとともに個別のVCI及び
共通のVPIを付して、発側ATMネットワーク装置3
10に向けて送信する(S42)。
【0265】発側ATMネットワーク装置310のUN
I伝送路制御部1は、ATMスイッチ制御部4からの制
御に従って、各発側ATMノード300,300から受
け取ったATMセルのヘッダを書き換えて、ATMスイ
ッチ部2に送り込む。ATMスイッチ部2は、このよう
に送り込まれたATMセルを呼設定されたATM仮想チ
ャネルに沿ってスイッチングし、送信順序変更復元処理
部21へ送り出す(S43)。送信順序変更復元処理部
21は、ATMスイッチ部2から受け取ったVPIを共
通とするATMセルを、VCI如何に拘わらず、受け取
った順に4個のグループに分け、このグループの先頭に
同期セルを挿入するとともに4個グループ内部で各AT
Mセルの順序を変更し、順次NNI伝送路制御部3に渡
す(S44)。
【0266】図41は、このセル送信を行うために発側
ATMネットワーク装置310において実行される具体
的処理の流れを示すフローチャートである。このフロー
チャートによると、発側ATMネットワーク装置310
のATMスイッチ部2は、S1101においてATMセ
ル列をスイッチングして、送信順序変更復元処理部21
に渡す。
【0267】送信順序変更復元処理部21は、各VPI
の値毎に、ATMスイッチ部2から受け取った個々のA
TMセルに対して、ATMスイッチ部2から受け取った
順番に、S1102乃至S1112のループ処理を実行
する。このループ処理に入って最初のS1102では、
送信順序変更復元処理部21は、受け取ったATMセル
のVPIをインデックスとして、記憶装置10内のVP
対応変更パターンデータ17を検索し、このVPIに対
応した管理領域Lから、盗聴防止機能提供フラグを読み
出す。
【0268】次のS1103では、送信順序変更復元処
理部21は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を
示しているか提供不可能を示しているかをチェックす
る。そして、提供不可能を示している場合には、送信順
序変更復元処理部21は、処理をS1111に進める。
これに対して、提供可能を示している場合には、送信順
序変更復元処理部21は、処理をS1104に進める。
【0269】S1104では、送信順序変更復元処理部
21は、処理対象ATMセルのVPIをインデックスと
して記憶装置10のATMセル送信カウンタ19を検索
し、このVPIに対応した管理領域Mを特定する。そし
て、特定した管理領域Mから、格納完了ATMセル数
(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ値の初
期値は“0”である。
【0270】次のS1105では、送信順序変更復元処
理部21は、S1102にて読み出したカウンタ値が
“0”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“0”でなければ処理をS1107に進め、カウン
タ値が“0”であれば処理をS1106に進める。
【0271】S1106では、送信順序変更復元処理部
21は、処理対象ATMセルと同じVPIを有する同期
セルを生成する。そして、送信順序変更復元処理部21
は、このVPIをインデックスとして記憶装置10内の
送受信ATMセル格納バッファ18を検索し、このVP
Iに対応した送信用バッファ18a内の格納領域の先頭
アドレスを読み出す。そして、読み出した先頭アドレス
をインデックスとして特定される送信用バッファ18a
内の格納領域の先頭位置に、生成した同期セルを格納す
る。その後、送信順序変更復元処理部21は、処理をS
1107に進める。
【0272】S1107では、送信順序変更復元処理部
21は、S1104にて読み出したカウンタ値をiとす
る。また、送信順序変更復元処理部21は、S1102
にて特定したVP対応変更パターンデータ17内の管理
領域Lから順序変更パターン欄の内容を読み出す。そし
て、この順序変更パターン欄中のi番目のエントリに記
載されたATMセル番号jを読み出す。次に、送信順序
変更復元処理部21は、処理対象ATMセルのVPIを
インデックスとして記憶装置10内の送受信ATMセル
格納バッファ18を検索し、このVPIに対応した送信
用バッファ18a内の格納領域の先頭アドレスを読み出
す。そして、読み出した先頭アドレスをインデックスと
して送信用バッファ18a内の格納領域を特定する。以
上の後、送信順序変更復元処理部21は、特定した格納
領域のj番目の格納位置に処理対象ATMセルを格納す
る。
【0273】次のS1108では、送信順序変更復元処
理部21は、S1104にて特定した管理領域Mの格納
完了ATMセル数(カウンタ値)を、インクリメントす
る。次のS1109では、送信順序変更復元処理部21
は、S1108でのインクリメント後のカウンタ値が
“4”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“4”でなければ処理をS1112に進め、カウン
タ値が“4”であれば処理をS1110に進める。
【0274】S1110では、送信順序変更復元処理部
21は、S1104にて特定した管理領域Mの格納完了
ATMセル数(カウンタ値)をリセットして、“0”と
する。S1110の完了後、送信順序変更復元処理部2
1は、処理をS1111に進める。
【0275】S1111では、送信順序変更復元処理部
21は、処理がS1103から直接進んで来た場合に
は、処理対象ATMセルをNNI伝送路制御部3に渡
し、送信要求を行う。また、処理がS1110から進ん
で来た場合には、S1107にて特定した送信用バッフ
ァ18aの格納領域から、5個のATMセル(先頭は同
期セル)を、その先頭位置から順番に読み出してNNI
伝送路制御部3に渡し、送信要求を行う。S1111の
完了後、送信順序変更復元処理部21は、処理をS11
12に進める。
【0276】S1112では、送信順序変更復元処理部
21は、ATMスイッチ部2から次のATMセルを受け
取っているか否かをチェックする。そして、次のATM
セルを受け取っている場合には、送信順序変更復元処理
部21は、処理をS1102に戻す。
【0277】これに対して、S1102乃至S1112
のループ処理を繰り返した結果、ATMスイッチ部2か
ら受け取った全てのATMをNNI伝送路制御部3に渡
し終えた場合には、送信順序変更復元処理部21は、処
理を終了する。
【0278】NNI伝送路制御部3は、このようにして
送信順序変更復元処理部21から受け取ったATMセル
を、受け取った順番に、伝送路l1を通じて着側ATM
ネットワーク装置330へ向けて送出する(S45)。
【0279】着側ATMネットワーク装置330のNN
I伝送路制御部3は、ATMスイッチ制御部4からの制
御に従って、発側ATMネットワーク装置310から受
け取ったATMセルのヘッダを書き換えて、送信順序変
更復元処理部21に渡す。送信順序変更復元処理部21
は、NNI伝送路制御部3から受け取ったセル列を同期
セルに基づいてグループ化し、各グループから同期セル
を除いた残りの4個のATMセルの順序を元に戻し、順
次ATMスイッチ部2に渡す(S46)。
【0280】図42は、この順序復元のために着側AT
Mネットワーク装置330において実行される具体的処
理の流れを示すフローチャートである。このフローチャ
ートによると、NNI伝送路制御部3は、S1201に
おいて、着側ATMネットワーク装置330からの情報
を格納したATMセルを受信すると、受信したATMセ
ルを送信順序変更復元処理部21に渡す。
【0281】送信順序変更復元処理部21は、NNI伝
送路制御部3から受け取った個々のATMセルに対し
て、NNI伝送路制御部3から受け取った順番に、S1
202乃至S1214のループ処理を実行する。このル
ープ処理に入って最初のS1202では、送信順序変更
復元処理部21は、受け取ったATMセルのVPIをイ
ンデックスとして、記憶装置10内のVP対応変更パタ
ーンデータ17を検索し、このVPIに対応した管理領
域Lから盗聴防止機能提供フラグを読み出す。
【0282】次のS1203では、送信順序変更復元処
理部21は、この盗聴防止機能提供フラグが提供可能を
示しているか提供不可能を示しているかをチェックす
る。そして、提供不可能を示している場合には、送信順
序変更復元処理部21は、処理をS1213に進める。
これに対して、提供可能を示している場合には、送信順
序変更復元処理部21は、処理をS1204に進める。
【0283】S1204では、送信順序変更復元処理部
21は、処理対象ATMセルのVPIをインデックスと
して、記憶装置10のATMセル受信カウンタ20を検
索し、このVPIに対応した管理領域Nを特定する。そ
して、特定した管理領域Nから、受信済ATMセル数
(カウンタ値)を読み出す。なお、このカウンタ値の初
期値は“0”である。
【0284】次のS1205では、送信順序変更復元処
理部21は、S1204にて読み出したカウンタ値が
“0”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“0”でなければ処理をS1209に進め、カウン
タ値が“0”であれば処理をS1206に進める。
【0285】S1206では、伝送路制御部6から受け
取った処理対象ATMセルが同期セルであるか否かをチ
ェックする。そして、S1207において、処理対象A
TMセルが同期セルでないと判定した場合には、送信順
序変更復元処理部21は、処理をS1215に進める。
S1215では、送信順序変更復元処理部21は、処理
対象ATMセルのVPIをインデックスとして記憶装置
10内の送受信ATMセル格納バッファ18を検索し、
受信用バッファ18bの先頭アドレスを読み出す。そし
て、読み出した先頭アドレスをインデックスとして特定
される受信用バッファ18b内の格納領域をクリアす
る。S1215の完了後、送信順序変更復元処理部21
は、処理をS1214に進める。
【0286】これに対して、S1207において、処理
対象ATMセルが同期セルであると判定した場合には、
送信順序変更復元処理部21は、S1208において、
処理対象の同期セルを廃棄し、NNI伝送路制御部3か
ら受け取った次のATMセルを処理対象にする。S12
08の完了後、送信順序変更復元処理部21は、処理を
S1209に進める。
【0287】S1209では、送信順序変更復元処理部
21は、S1204にて読み出したカウンタ値をkとす
る。また、送信順序変更復元処理部21は、S1202
にて特定したVP対応変更パターンデータ17内の管理
領域Lから順序変更パターン欄の内容を読み出す。そし
て、この順序変更パターン欄中のATMセル番号kが書
き込まれているエントリを調べ、順序変更パターン欄内
の先頭からの当該エントリまでのエントリ数lを特定す
る。次に、送信順序変更復元処理部21は、処理対象A
TMセルのVPIをインデックスとして記憶装置10内
の送受信ATMセル格納バッファ18を検索し、このV
PIに対応した受信用バッファ18b内の格納領域の先
頭アドレスを読み出す。そして、読み出した先頭アドレ
スをインデックスとして受信用バッファ18b内の格納
領域を特定する。そして、送信順序変更復元処理部21
は、特定した格納領域のl番目の格納位置に処理対象A
TMセルを格納する。
【0288】次のS1210では、送信順序変更復元処
理部21は、S1204にて特定した管理領域Nの受信
済ATMセル数(カウンタ値)を、インクリメントす
る。次のS1211では、送信順序変更復元処理部21
は、S1210でのインクリメント後のカウンタ値が
“4”であるか否かをチェックする。そして、カウンタ
値が“4”でなければ処理をS1214に進め、カウン
タ値が“4”であれば処理をS1212に進める。
【0289】S1212では、送信順序変更復元処理部
21は、S1204にて特定した管理領域Nの受信済A
TMセル数(カウンタ値)をリセットして、“0”とす
る。S1212の完了後、送信順序変更復元処理部21
は、処理をS1213に進める。
【0290】S1213では、送信順序変更復元処理部
21は、処理がS1203から直接進んで来た場合に
は、処理対象ATMセルをATMスイッチ部2に渡し、
送信要求を行う。また、処理がS1212から進んで来
た場合には、S1209にて特定した受信用バッファ1
8bの格納領域から、4個のATMセルを、その先頭位
置から順番に読み出してATMスイッチ部2に渡し、送
信要求を行う。S1213の完了後、送信順序変更復元
処理部21は、処理をS1214に進める。
【0291】S1214では、送信順序変更復元処理部
21は、NNI伝送路制御部3から次のATMセルを受
け取っているか否かをチェックする。そして、次のAT
Mセルを受け取っている場合には、送信順序変更復元処
理部21は、処理をS1202に戻す。
【0292】これに対して、S1202乃至S1214
のループ処理を繰り返した結果、NNI伝送路制御部3
から受け取った全てのATMをATMスイッチ部2に渡
し終えた場合には、送信順序変更復元処理部21は、処
理を終了する。
【0293】ATMスイッチ部2は、このように送り込
まれたATMセルを、そのヘッダに付されたルーチング
情報に従ってスイッチングし、何れかのUNI伝送路制
御部1へ送り出す(S46)。UNI伝送路制御部1
は、このようにしてATMスイッチ部2から受け取った
ATMセルのヘッダを、ATMスイッチ制御部4からの
制御に従って書き換える。そして、書き換え後のVPI
/VCI毎に、各ATMセルを、そのVPI/VCIに
対応する着側ATMノード340,340へ向けて、受
け取った順に送出する(S48)。
【0294】各着側ATMノード340,340は、着
側ATMネットワーク装置330,330からATMセ
ルを受け取ると、受け取ったATMセルのペイロード部
の内容を繋げて送信対象情報を再現し、再現した送信対
象情報を着信端末へ送信する(S49)。
【0295】以上のように構成された本発明の第6実施
形態によると、上述した第2実施形態と比較して、各A
TMネットワーク装置310,330間において各AT
M仮想パス(VPI)全体として、ATMセルの順序変
更が行われる。従って、送信順序変更復元処理部21の
処理負荷が低減できるとともに、記憶装置5内の各デー
タ17〜20もVPI単位で用意されれば足りるのでデ
ータ量が少なくて済む。
【0296】なお、上述した各実施形態においてはAT
Mセルを転送するATM仮想チャネルは、SVC(Swit
ched Virtual Channel)として設定されるものとしてい
たが、PVCとして設定されるATM仮想チャネルに対
して盗聴防止機能が提供されても構わない。
【0297】
【発明の効果】以上のように構成された本発明のATM
ネットワークにおける盗聴防止システム及び通信装置に
よれば、情報送信のために本来用いられるATM仮想チ
ャネルに加えて他のATM仮想チャネルを用いることな
く、ATMレイヤでの盗聴防止を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態によるATMネットワ
ークの概略構成を示すブロック図
【図2】 送信順序変更復元処理部内部の構成を示すブ
ロック図
【図3】 送受信ATMセル格納バッファのデータ構造
【図4】 送信順序変更パターンデータのデータ構造図
【図5】 チャネル対応データのデータ構造図
【図6】 ATMセル送信カウンタのデータ構造図
【図7】 ATMセル受信カウンタのデータ構造図
【図8】 ATMスイッチ制御データのデータ構造図
【図9】 同期セルのデータ構造図
【図10】 呼接続時における各通信装置間でのデータ
の流れを示すシーケンス図
【図11】 SETUPメッセージのデータ構造図
【図12】 CONNメッセージのデータ構造図
【図13】 SETUPメッセージ送信時における発側
ATMノードの処理内容を示すフローチャート
【図14】 SETUPメッセージ受信時における着側
ATMノードの処理内容を示すフローチャート
【図15】 CONNメッセージ送信時における着側A
TMノードの処理内容を示すフローチャート
【図16】 CONNメッセージ受信時における発側A
TMノードの処理内容を示すフローチャート
【図17】 情報送信時における各通信装置間でのデー
タの流れを示すシーケンス図
【図18】 ATMセル順序変更時における発側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図19】 ATMセル順序復元時における着側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図20】 本発明の第1実施形態による作用を示すブ
ロック図
【図21】 本発明の第2実施形態によるATMATM
ネットワークの概略構成を示すブロック図
【図22】 情報送信時における各通信装置間でのデー
タの流れを示すシーケンス図
【図23】 本発明の第3実施形態によるチャネル対応
データのデータ構造図
【図24】 同期セルのデータ構造図
【図25】 ATMセル順序変更時における発側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図26】 ATMセル順序復元時における着側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図27】 本発明の第3実施形態による作用を示すシ
ーケンス図
【図28】 本発明の第4実施形態によるATMセル順
序変更時における発側ATMノードの処理内容を示すフ
ローチャート
【図29】 本発明の第4実施形態によるATMセル順
序復元時における着側ATMノードの処理内容を示すフ
ローチャート
【図30】 本発明の第5実施形態による送受信ATM
セル格納バッファのデータ構造図
【図31】 ATMセル送信カウンタのデータ構造図
【図32】 ATMセル受信カウンタのデータ構造図
【図33】 ATMセル順序変更時における発側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図34】 ATMセル順序復元時における着側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図35】 本発明の第6実施形態によるATMATM
ネットワークの概略構成を示すブロック図
【図36】 VP対応変更パターンデータのデータ構造
【図37】 送受信ATMセル格納バッファのデータ構
造図
【図38】 ATMセル送信カウンタのデータ構造図
【図39】 ATMセル受信カウンタのデータ構造図
【図40】 情報送信時における各通信装置間でのデー
タの流れを示すシーケンス図
【図41】 ATMセル順序変更時における発側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図42】 ATMセル順序復元時における着側ATM
ノードの処理内容を示すフローチャート
【図43】 従来の盗聴防止方法を示すブロック図
【符号の説明】
1 UNI伝送路制御部 2 ATMスイッチ部 3 NNI伝送路制御部 5, 10 記憶装置 6 伝送路制御部 7, 16, 21 送信順序変更復元処理部 7a 送信順序変更部 7b 送信対象取出部 7c 受信順序復元部 7d 受信対象取出部 8 ATM制御部 11 送信順序変更パターンデータ 12, 18 送受信ATMセル格納バッファ 13 チャネル対応データ 14, 19 ATMセル送信カウンタ 15, 20 ATMセル受信カウンタ 17 VP対応変更パターンデータ 100,200,300 発側ATMノード 140,240,340 着側ATMノード 110,210,310 発側ATMネットワーク装置 130,230,330 着側ATMネットワーク装置

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ATMセルを送信する送信側通信装置と前
    記ATMセルを受信する受信側通信装置との間における
    盗聴防止システムであって、 前記送信側通信装置は、 送信対象情報を分割して格納しているATMセルを順番
    に受信する受信部と、この受信部が受信したATMセル
    の列に対して、所定個数のATMセル毎に同期セルを挿
    入する同期セル挿入手段と、 前記同期セル手段によって挿入された同期セルの間に挟
    まれた所定個数のATMセルの順序を、所定パターンに
    従って変更する順序変更手段と、 この順序変更手段によって順序変更がなされたATMセ
    ルの列を前記受信側通信装置に向けて送信する送信部と
    を備え、 前記受信側通信装置は、 前記送信側通信装置から送信されてきたATMセルを順
    番に受信する受信部と、 この受信部が受信したATMセルの列における前記同期
    セルの間に挟まれた所定個数のATMセルの順序を、前
    記所定パターンを逆に辿って復元するとともに、前記同
    期セルを廃棄する順序復元手段とを備えたことを特徴と
    する盗聴防止システム。
  2. 【請求項2】送信対象情報を分割して格納しているAT
    Mセルを順番に受信する受信部と、 この受信部が受信したATMセルの列に対して、所定個
    数のATMセル毎に同期セルを挿入する同期セル挿入手
    段と、 前記同期セル手段によって挿入された同期セルの間に挟
    まれた所定個数のATMセルの順序を、所定パターンに
    従って変更する順序変更手段と、 この順序変更手段によって順序変更がなされたATMセ
    ルの列を受信側の通信装置に向けて送信する送信部とを
    備えたことを特徴とする通信装置。
  3. 【請求項3】ATMセルを送信する送信側通信装置と前
    記ATMセルを受信する受信側通信装置との間における
    盗聴防止システムであって、 前記送信側通信装置は、 送信対象情報を分割して格納しているATMセルである
    データセルを、送信対象情報の先頭により近い部分を格
    納しているものから順番に受信する受信部と、 同期用のATMセルである一個の同期セルと所定個数の
    データセルとを格納可能な格納領域を有する送信用バッ
    ファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との所定関
    係を保持するメモリと、 格納動作を開始すると、前記同期セルを前記格納領域の
    所定格納位置に格納するとともに、前記受信部が受信し
    たデータセルを、その受信順に、前記所定関係に従って
    前記格納領域に格納する格納手段と、 この格納手段が前記所定個数のデータセルの前記格納領
    域への格納を完了すると、この格納領域に格納されたA
    TMセルを、当該格納領域の先頭位置から順番に取り出
    す取出手段と、 前記受信手段が最初にデータセルを受信した時点,及
    び、前記取出手段が前記格納領域からのATMセルの取
    出を完了した時点で、前記格納手段の動作を開始させる
    通知手段と、 前記取出手段が取り出したATMセルを、取り出した順
    に前記受信側通信装置へ向けて送出する送出部とを備
    え、 前記受信側通信装置は、 前記送信側通信装置から送信されてきたATMセルを順
    番に受信する受信部と、 前記所定個数のデータセルを格納可能な格納領域を有す
    る受信用バッファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との前記所
    定関係を保持するメモリと、 前記受信部が前記同期セルを受信すると格納動作を開始
    し、前記受信部が受信したデータセルを、その受信順
    に、前記所定関係の逆の関係に従って前記格納領域に格
    納する格納手段と、 この格納手段が前記所定個数のデータセルの前記格納領
    域への格納を完了すると、この格納領域に格納されたA
    TMセルを、当該格納領域の先頭位置から順番に取り出
    す取出手段とを備えたことを特徴とする盗聴防止システ
    ム。
  4. 【請求項4】送信対象情報を分割して格納しているAT
    Mセルであるデータセルを、送信対象情報の先頭により
    近い部分を格納しているものから順番に受信する受信部
    と、 同期用のATMセルである一個の同期セルと所定個数の
    データセルとを格納可能な格納領域を有する送信用バッ
    ファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との所定関
    係を保持するメモリと、 格納動作を開始すると、前記同期セルを前記格納領域の
    所定格納位置に格納するとともに、前記受信部が受信し
    たデータセルを、その受信順に、前記所定関係に従って
    前記格納領域に格納する格納手段と、 この格納手段が前記所定個数のデータセルの前記格納領
    域への格納を完了すると、この格納領域に格納されたA
    TMセルを、当該格納領域の先頭位置から順番に取り出
    す取出手段と、 前記受信手段が最初にデータセルを受信した時点,及
    び、前記取出手段が前記格納領域からのATMセルの取
    出を完了した時点で、前記格納手段の動作を開始させる
    通知手段と、 前記取出手段が取り出したATMセルを、取り出した順
    に受信側の通信装置へ向けて送出する送出部とを備えた
    ことを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】前記送信側通信装置は、前記送信対象情報
    を分割するともに分割された各部分を夫々ATMセルに
    格納し、これらATMセルを前記受信部に渡すATM制
    御部を有するATMノードであり、 前記受信側通信装置は、前記順序復元手段によって順序
    が復元された各データセルに格納されているデータを順
    番に繋げることによって前記送信対象情報を再現するA
    TM制御部を有するATMノードであることを特徴とす
    る請求項1記載の盗聴防止システム。
  6. 【請求項6】前記送信側通信装置は、前記送信対象情報
    を分割するともに分割された各部分を夫々ATMセルに
    格納し、これらATMセルを前記受信部に渡すATM制
    御部を有するATMノードであり、 前記受信側通信装置は、前記取出手段が取り出した各デ
    ータセルに格納されているデータを順番に繋げることに
    よって前記送信対象情報を再現するATM制御部を有す
    るATMノードであることを特徴とする請求項3記載の
    盗聴防止システム。
  7. 【請求項7】前記送信側通信装置及び前記受信側通信装
    置は、ATMセルの仮想チャネル識別子に従ってそのA
    TMのスイッチングを行うATMスイッチ部を有するネ
    ットワーク装置であることを特徴とする請求項1又は3
    記載の盗聴防止システム。
  8. 【請求項8】ATMセルの仮想チャネル識別子に従って
    そのATMのスイッチングを行うATMスイッチ部を更
    に備えることを特徴とする請求項2又は4記載の通信装
    置。
  9. 【請求項9】前記順序変更手段は、各ATM仮想チャネ
    ル毎に、そのATM仮想チャネルにおけるATMセルの
    順序を変更するとともに、 前記順序復元手段は、各ATM仮想チャネル毎に、その
    ATM仮想チャネルにおけるATMセルの順序を復元す
    ることを特徴とする請求項1記載の盗聴防止システム。
  10. 【請求項10】前記順序変更手段は、各ATM仮想チャ
    ネル毎に、そのATM仮想チャネルにおけるATMセル
    の順序を変更することを特徴とする請求項2記載の通信
    装置。
  11. 【請求項11】前記送信用バッファの格納領域,前記受
    信用バッファの格納領域,及び前記所定関係は、各AT
    M仮想チャネル毎に備えられていることを特徴とする請
    求項3記載の盗聴防止システム。
  12. 【請求項12】前記送信用バッファの格納領域及び前記
    所定関係は、各ATM仮想チャネル毎に備えられている
    ことを特徴とする請求項4記載の通信装置。
  13. 【請求項13】前記順序変更手段は、各ATM仮想パス
    毎に、そのATM仮想パスにおけるATMセルの順序を
    変更するとともに、 前記順序復元手段は、各ATM仮想パス毎に、そのAT
    M仮想パスにおけるATMセルの順序を復元することを
    特徴とする請求項7記載の盗聴防止システム。
  14. 【請求項14】前記順序変更手段は、各ATM仮想パス
    毎に、そのATM仮想パスにおけるATMセルの順序を
    変更することを特徴とする請求項8記載の通信装置。
  15. 【請求項15】前記送信用バッファの格納領域,前記受
    信用バッファの格納領域,及び前記所定関係は、各AT
    M仮想パス毎に備えられていることを特徴とする請求項
    7記載の盗聴防止システム。
  16. 【請求項16】前記送信用バッファの格納領域及び前記
    所定関係は、各ATM仮想パス毎に備えられていること
    を特徴とする請求項8記載の通信装置。
  17. 【請求項17】前記送信側通信装置は、前記同期セル挿
    入手段によって前記ATMセルの列に挿入される同期セ
    ルに、前記順序変更手段による順序変更を行うか否かを
    示す情報を付加する情報付加手段を更に備え、 前記順序変更手段は、前記情報付加手段によって前記順
    序変更を行う旨の情報が前記同期セルに付加された時点
    から前記順序変更を行わない旨の情報が前記同期セルに
    付加された時点までの間のみ、前記ATMセルの順序の
    変更を行い、 前記順序復元手段は、前記順序変更を行う旨の情報が付
    加された前記同期セルを受信した時点から前記順序変更
    を行わない旨の情報が付加された前記同期セルを受信し
    た時点までの間のみ、前記ATMセルの順序の復元を行
    うことを特徴とする請求項1記載の盗聴防止システム。
  18. 【請求項18】前記順序変更手段は、前記所定パターン
    の変更が可能であり、 前記送信側通信装置は、前記順序変更手段が前記所定パ
    ターンを変更した時点で、前記同期セル挿入手段によっ
    て前記ATMセルの列に挿入される同期セルに、前記所
    定パターンの変更を指示する情報を付加する情報付加手
    段を更に備え、 前記順序復元手段は、前記所定パターンの変更を指示す
    る情報が付加された前記同期セルを受信した時点で、前
    記情報の指示に応じて前記所定パターンを変更すること
    を特徴とする請求項1記載の盗聴防止システム。
  19. 【請求項19】ATMセルを送信する送信側通信装置と
    前記ATMセルを受信する受信側通信装置との間におけ
    る盗聴防止システムであって、 前記送信側通信装置は、 送信対象情報を分割して格納しているATMセルである
    データセルを、送信対象情報の先頭により近い部分を格
    納しているものから順番に受信する受信部と、 同期用のATMセルである一個の同期セルを格納可能な
    同期セル格納領域と所定個数のデータセルを格納可能な
    第1及び第2の格納領域とを有する送信用バッファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との所定関
    係を保持するメモリと、 格納動作を開始すると、前記同期セルを前記同期セル格
    納領域に格納するとともに、前記受信部が受信したデー
    タセルを、その受信順に、前記所定関係に従って何れか
    一方の前記格納領域に格納する格納手段と、 この格納手段が前記一方の格納領域へデータセルを一個
    格納する度に、他方の格納領域の先頭位置により近い格
    納位置に格納されているデータセルを一個取り出す取出
    手段と、 前記格納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数のデ
    ータセルを格納し終わった時点で、この格納手段による
    格納が行われる格納領域と前記取出手段による取出が行
    われる格納領域とを交代させて、前記取出手段に対して
    前記同期セルの取出を指示するとともに、前記格納手段
    に対して格納動作を開始させる制御手段と、 前記格納手段の前記一方の取出手段が取り出したATM
    セルを、取り出した順に前記受信側通信装置へ向けて送
    出する送出部とを備え、 前記受信側通信装置は、 前記送信側通信装置から送信されてきたATMセルを順
    番に受信する受信部と、 前記所定個数のデータセルを格納可能な第1及び第2の
    格納領域を有するバッファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との前記所
    定関係を保持するメモリと、 前記受信部が前記同期セルを受信すると格納動作を開始
    し、前記受信部が受信したデータセルを、その受信順
    に、前記所定関係の逆の関係に従って何れか一方の前記
    格納領域に格納する格納手段と、 この格納手段が前記一方の格納領域へデータセルを一個
    格納する度に、他方の格納領域の先頭位置により近い格
    納位置に格納されているデータセルを一個取り出す取出
    手段と、 前記格納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数のデ
    ータセルを格納し終わった時点で、この格納手段による
    格納が行われる格納領域と前記取出手段による取出が行
    われる格納領域とを交代させて、前記格納手段に対して
    格納動作を開始させる制御手段とを備えたことを特徴と
    する盗聴防止システム。
  20. 【請求項20】送信対象情報を分割して格納しているA
    TMセルであるデータセルを、送信対象情報の先頭によ
    り近い部分を格納しているものから順番に受信する受信
    部と、 同期用のATMセルである一個の同期セルを格納可能な
    同期セル格納領域と所定個数のデータセルを格納可能な
    第1及び第2の格納領域とを有する送信用バッファと、 格納動作開始時点からの格納順番と格納位置との所定関
    係を保持するメモリと、 格納動作を開始すると、前記同期セルを前記同期セル格
    納領域に格納するとともに、前記受信部が受信したデー
    タセルを、その受信順に、前記所定関係に従って何れか
    一方の前記格納領域に格納する格納手段と、 この格納手段が前記一方の格納領域へデータセルを一個
    格納する度に、他方の格納領域の先頭位置により近い格
    納位置に格納されているデータセルを一個取り出す取出
    手段と、 前記格納手段が前記一方の格納手段へ前記所定個数のデ
    ータセルを格納し終わった時点で、この格納手段による
    格納が行われる格納領域と前記取出手段による取出が行
    われる格納領域とを交代させて、前記取出手段に対して
    前記同期セルの取出を指示するとともに、前記格納手段
    に対して格納動作を開始させる制御手段と、 前記格納手段の前記一方の取出手段が取り出したATM
    セルを、取り出した順に受信側の通信装置へ向けて送出
    する送出部とを備えたことを特徴とする通信装置。
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