JPH112746A - 光モジュール - Google Patents

光モジュール

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JPH112746A
JPH112746A JP10099449A JP9944998A JPH112746A JP H112746 A JPH112746 A JP H112746A JP 10099449 A JP10099449 A JP 10099449A JP 9944998 A JP9944998 A JP 9944998A JP H112746 A JPH112746 A JP H112746A
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optical fiber
face
light
light emitting
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Norimasa Kushida
憲正 櫛田
Atsushi Miki
淳 三木
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 半導体発光素子からの光を高い結合効率で光
ファイバに結合させることができる光モジュールを提供
することを目的とする。 【解決手段】 本光モジュールは、近視野パターンが横
長の半導体発光素子LDと、前記横方向に沿った光強度
分布よりも縦方向の光強度分布を大きく収束させる光入
射端面を有する光ファイバとFBを備えている。半導体
発光素子は好ましくは半導体レーザである。近視野パタ
ーンが横長の出射光の、遠視野パターンは縦長となる。
したがって、光ファイバは、横方向に沿った光強度分布
よりも縦方向の光強度分布を大きく収束させるので、光
ファイバへの入射光を高い結合効率でそのコア内に収束
させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体レーザや発
光ダイオード等の発光素子から出射される出射光を光フ
ァイバと結合させる光モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光モジュールは、半導体レーザ
と、当該半導体レーザから出射される出射光と結合する
レンズを先端部に有する光ファイバとを備えており、
「IEEEPHOTONICS TECHNOLOGY LETTERS、VOL.
7、NO.7、p.798−800、1995」に記載され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記文献によれば、ア
ナモルフィックファイバマイクロレンズによるレーザダ
イオードとシングルモードファイバとの間の光結合につ
いて評価されているが、その結合効率は十分ではない。
本発明は、半導体発光素子からの光を高い結合効率で光
ファイバに結合させることができる構造を有する光モジ
ュールを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本光モジュールは、近視
野パターンが横長の半導体発光素子とこの横方向に沿っ
た光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく収束さ
せる光入射端面を有する光ファイバとを備えることとし
た。半導体発光素子は好ましくは半導体レーザである。
近視野パターンが横長の出射光の遠視野パターンは縦長
となる。したがって、光ファイバは、横方向に沿った光
強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく収束させる
ので、光ファイバへの入射光を高い結合効率でそのコア
内に収束させることができる。また、半導体発光素子か
らの出射光を集光レンズで収束して光ファイバの入射端
面に入射させ、更に、入射端面で楕円状の光束を円形状
に補正して入射する構成とすると、機械精度の許容範囲
を大きくすることができると共に、光結合効率の向上を
更に図ることができる。また、半導体発光素子の光出射
端面と集光レンズとの間に、コリメータレンズを備える
ことにより、集光レンズからの光束が光ファイバの入射
端面に入射する位置が、発光素子と光ファイバの入射端
面との位置ずれの影響を更に受けなくなり、結合効率が
向上する。そして、このような効果が得られることによ
り、更に量産性の向上、機械強度の向上、設計の自由度
の向上等の効果が得られる。なお、光ファイバの光入射
端面近傍のコア径は拡大されていることが好ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る光モジュ
ールについて説明する。同一要素又は同一機能を有する
要素には同一符号を用いるものとし、重複する説明は省
略する。
【0006】端面出射形の半導体レーザや同形の発光ダ
イオードから出射される出射光は、光出射端面での回折
に起因する放射角をもって拡がり、出射パターン(近視
野パターン又は遠視野パターン)が楕円状であって真円
ではない。すなわち、出射光束の垂直方向(又は水平方
向)における放射角θsと水平 方向(又は垂直方向)の
放射角θpとが異なっている。このような出射パターン
が楕円状の出射光を、入射端面が円形の光ファイバに直
接結合させても、モード径の不整合のために高い結合効
率が得られない。
【0007】そこで、第1実施の形態の光モジュール
は、図1(A)に模式的に示すように、コアを中心にし
て一方向(同図中、垂直方向s)についてのみ凸曲面に
加工された入射端面INを有する光ファイバ(シリンド
リカルレンズ付き光ファイバという)CLFを用いるこ
ととし、発光素子LDからの出射光の放射角の大きな方
向(垂直方向s)と入射端面INの凸曲面の方向を一致
させている。すなわち、本光モジュールは、近視野パタ
ーンが横長の半導体発光素子LDと、前記横方向に沿っ
た光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく収束さ
せる光入射端面INを有する光ファイバCLFとを備え
ている。半導体発光素子LDは好ましくは半導体レーザ
である。近視野パターンが横長の出射光の、遠視野パタ
ーンは縦長となる。したがって、光ファイバは、横方向
に沿った光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく
収束させるので、光ファイバへの入射光を高い結合効率
でそのコア内に収束させることができる。
【0008】また、この構造によると、発光素子LDか
らの楕円状の出射光束が入射端面INで円形光束に直さ
れて入射するため、結合効率の改善が図られている。な
お、横方向は、半導体レーザLDの厚み方向及び光出射
方向の双方に垂直な方向であり、縦方向は半導体レーザ
LDの厚み方向に平行な方向、すなわち光ファイバCL
Fの長手方向及び前記横方向の双方に垂直な方向である
ものとする。
【0009】図1(A)に示した光モジュールにあって
は、発光素子LDの光出射端面とシリンドリカルレンズ
付き光ファイバCLFの入射端面INとを結合させるた
めには、極めて高い組立精度が得られるように予め設計
する必要がある。
【0010】図1(B)の縦断面図に示すように、発光
素子LDの光出射端面と光ファイバCLFの入射端面I
Nのコアの中心(凸曲面の頂上部分)までの間隔をZと
し、光ファイバCLFに入射した光の損失を低減するた
めに入射端面INの焦点距離fを3Z〜5Zになるよう
に凸曲面にしたとする。換言すれば、発光素子LDの出
射光のニアフィールド径をr1、光ファイバCLFのモ
ードフィールド径をr2とした場合に、これらの比(r2
/r1)を3〜5にするように入射端面INを凸曲面に
したとする。そして、実際の組立工程等において、図1
(C)に示すように、発光素子LDと光ファイバCLF
とに位置ずれが発生して、発光素子LDの光出射端面の
中心と光ファイバCLFのモードフィールド径r2の中
心との垂直方向sにおけるずれ量がaになった場合に
は、入射端面INに入射した光束の集光位置は、見かけ
上、コアの中心より径方向に距離3a〜5aずれた位置
となり、組立精度が悪いと結合効率を更に増加させるこ
とができない。
【0011】また、この光束の集光位置(焦点位置)の
ずれを小さくするためには、発光素子LDの光出射端面
と光ファイバCLFの入射端面INを極めて近接させる
必要があるため、極めて高い機械精度が必要になる。
【0012】そこで、第2実施の形態に係る光モジュー
ルでは、機械精度が極めて高くなくても、結合効率を増
加させることができるように、その構造を工夫した。
【0013】図2(A)は、この光モジュールの内部構
造を示すための横断面図、図2(B)は、同じく内部構
造を示すための縦断面図であり、何れも後述する光学部
品の光軸を含む断面で切った状態を示している。
【0014】図2(A)、図2(B)において、この光
モジュールは、金属成形等により形成された筐体2のキ
ャビティ4内に、後述の各種光学部品が収容固定され、
筐体2の内部を密閉して、筐体2の一側壁に所謂ピック
テイルとなる光ファイバFBが接続されることにより、
モジュール化された構造となっている。
【0015】キャビティ4内の底壁6には、温度制御用
ペルチェ素子8が固着され、ペルチェ素子8の上端に
は、サブマウント8aを介してフォトダイオード等のモ
ニタ用受光素子PDがベアチップのままの形態で固定さ
れると共に、サブマウント8bを介して、端面出射形半
導体レーザや同形の発光ダイオード等の発光素子LDが
ベアチップのままの形態で固定される。更に、発光素子
LDの光出射端面は、筐体2の所定の側壁10に向けら
れ、受光素子PDの受光端面は、発光素子LD側に向け
られている。また、筐体2に一体形成された複数のリー
ド端子と発光素子LDと受光素子PD及びペルチェ素子
8がボンディングワイヤ等で接続されている。
【0016】更に、サブマウント8aの上端には、発光
素子LDの前記光出射端面に対応する円形貫通孔12を
有する第1のスリーブ14が固定され、貫通孔12中に
は、コリメータレンズ16が嵌め込まれている。第1の
スリーブ14の形状は予め設計段階で決められている。
そして、組立工程で、第1のスリーブ14をサブマウン
ト8aの所定の上端に固着して、コリメータレンズ16
を取り付けると、コリメータレンズ16と発光素子LD
の光出射端面が近接配置され、且つ光軸合わせが成され
る。
【0017】筐体2の側壁10には、第1のスリーブ1
4の貫通孔12に対応する貫通孔18が形成され、貫通
孔18中には、筒状の第2のスリーブ20が外側から取
り付けられている。第2のスリーブ20には、発光素子
LD及びコリメータレンズ16の光軸に合わせられた貫
通穴22が予め形成されている。第2のスリーブ20の
先端部分には、貫通穴22を塞いでキャビティ4の内部
を密閉封止するガラス又はサファイア等で形成された透
明薄板24が、ハーメチックシールにて固定されてい
る。貫通穴22内には、集光レンズ26が組み付けられ
ている。
【0018】なお、側壁10の貫通孔18の位置及び形
状と第2のスリーブ20の形状は、予め設計段階で決め
られており、組立工程で、第2のスリーブ20を貫通孔
18内に挿入してYAG溶接等で固着して、透明薄板2
4と集光レンズ26を組み付けることにより、集光レン
ズ26と発光素子LD及びコリメータレンズ16の光軸
合わせが成されるようになっている。また、第2のスリ
ーブ20は、側壁10の貫通孔18中に嵌着される円筒
部材と、集光レンズ26を挿入固定する円筒部材とから
なり、これらの円筒部材をYAG溶接等で連結すること
により一体化される構造となっている。
【0019】更に、第2のスリーブ20の貫通穴22の
後端部分には、この貫通穴22と連通する貫通穴20a
を有する第3のスリーブ20bがYAG溶接等で固着さ
れ、光ファイバFBを挿入固定したフェルール28の先
端部分が、貫通穴20aに挿入されている。この第3の
スリーブ20bとフェルール28の形状も予め設計段階
で決められており、組立工程においてフェルール28が
貫通穴20a中に挿入されると、光ファイバFBの光入
射端面INが前記光軸と一致するように設計されてい
る。
【0020】光ファイバFBの入射端面INは、図3に
模式的に示すように、コアを中心にした凸曲面、すなわ
ちレンズ形状に加工されており、更にその凸曲面の光軸
断面の形状は、一方向(同図中、垂直方向s)にのみ円
弧状であって、それと垂直な方向(同図中、水平方向
p)は光軸方向qに対して直角になっている。
【0021】そして、組立工程では、第3のスリーブ2
0bにフェルール28を嵌挿し、所謂パワーモニタ法等
を用いて、実際に発光素子LDを発光させたときの光フ
ァイバFBの入射光束が最大パワーになるように、周方
向の回転角度を調整することにより、発光素子LDから
出射される出射光の放射角の大きな方向と入射端面の凸
曲面の形成方向(垂直方向s)とを一致させる。なお、
図3では、便宜上、垂直方向sの放射角θsが水平方向
pの放射角θpより大きな楕円状の出射光に対する、光
ファイバFBの入射端面INの周方向の向きを示してい
る。本光モジュールは、第1実施の形態と同様に、近視
野パターンが横長の半導体発光素子LDと、前記横方向
に沿った光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく
収束させる光入射端面を有する光ファイバFBとを備え
ている。半導体発光素子LDは好ましくは半導体レーザ
である。近視野パターンが横長の出射光の、遠視野パタ
ーンは縦長となる。したがって、光ファイバFBは、横
方向に沿った光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大
きく収束させるので、光ファイバへの入射光を高い結合
効率でそのコア内に収束させることができる。
【0022】次に、かかる構造を有する光モジュールの
作動を説明する。発光素子LDの光出射端面から放射角
をもって出射される出射光は、コリメータレンズ16で
平行光束となり、透明薄板24を通って、集光レンズ2
6で収束されて光ファイバFBの入射端面INに入射す
る。そして、楕円状の出射光は光ファイバFBの入射端
面INの凸曲面によって円形状に直されて入射するの
で、結合効率が向上する。
【0023】一方、組立工程等において、発光素子L
D、コリメータレンズ16、集光レンズ26及び光ファ
イバFBの入射端面INが位置ずれを生じ、そのずれが
出射光の放射角の大きな方向(図3では、垂直方向s)
に生じたとすると、この場合にも、出射光はコリメータ
レンズ16によって正規の光軸qとほぼ平行な平行光束
となり、更に集光レンズ26で収束されて光ファイバF
Bの入射端面INに入射する。
【0024】すなわち、発光素子LDに位置ずれがあっ
たとしても、放射角をもって出射される出射光はコリメ
ータレンズ16でほぼ平行光束にされため、集光レンズ
26で収束された光束の入射端面INへの入射位置のず
れは、発光素子LDの位置ずれに比べて極めて小さくな
る。また、コリメータレンズ16と集光レンズ26及び
光ファイバFBの少なくとも何れか一つに位置ずれが生
じたとしても、同じ原理により、集光レンズ26で収束
された光束の入射端面INへの入射位置のずれは極めて
小さくなる。また、光ファイバFBの光入射端面INの
位置は、集光レンズ26の焦点位置からずれている。
【0025】したがって、発光素子LDの光出射端面と
コリメータレンズ16等との位置がずれても、放射角を
もって出射する出射光をコリメータレンズ16で略平行
光束にすることにより、集光レンズ26への入射範囲が
ほぼ一定に保たれ、集光レンズ26で収束された光束の
光ファイバFBの入射端面INへの入射位置の変動も大
幅に抑制される。また、出射パターンが楕円状の出射光
は、凸曲面に形成された入射端面INにおいて楕円状か
ら円形状に補正されて入射するため、モード径の不整合
が改善され、結合効率が向上する。
【0026】このように、この実施の形態の光モジュー
ルは、発光素子LDと光ファイバFB、これらの間に配
置されるコリメータレンズ16及び集光レンズ26の何
れかに位置ずれが生じても、光ファイバFBの入力端面
INへの光束の入射位置のずれを大幅に抑制することが
できる結合構造となっているため、これらの各光部品の
組付け精度の大幅緩和と、光結合効率の向上とを同時に
実現することができる。
【0027】クラッド径が125μmの一般的な光ファ
イバFBと、発光波長が0.98μmの発光素子LDを
用いた実際の実験結果によれば、端面出射形半導体レー
ザLDの光出射端面、コリメータレンズ16、集光レン
ズ26及び光ファイバFBのコア中心が、±1μmの範
囲内でそれぞれ軸ずれを生じたとしても、約70%以上
の光結合効率が得られ、当該結合構造の優位性が実験的
にも確認された。
【0028】図4は、軸方向(ファイバFB長手方向)
のずれ(μm)に対する相対結合損失(dB)の関係を
示すグラフである。なお、集光レンズ26から光ファイ
バFBに向かう方向を正とする。結合損失は基準位置
(0μm地点)から12μm離れると、約1dB増加す
る。集光レンズ26の焦点位置は、グラフ中において約
−20μmの位置にある。同図に示すように、±10μ
m、±5μmの範囲内で軸ずれが生じた場合において
も、相対結合損失はそれぞれ0.8dB、0.3dB以
下であった。すなわち、集光レンズ26の焦点位置から
20μm±10μm、20μm±5μmの範囲内で軸ず
れが生じた場合においても、相対結合損失はそれぞれ
0.8dB、0.3dB以下とすることができる。
【0029】また、前記結合効率は、コリメータレンズ
16と集光レンズ26の間隔によっては影響されないた
め、例えばこれらの間隔を大きくすることにより、自動
組立工程の容易化を実現することができる。また、これ
らのレンズ16,26間に様々な光学部品を配設するこ
とにより、様々な機能を有する光モジュールを容易に形
成することができる等、設計の自由度を大幅に向上させ
ることができる。
【0030】更に、放射角度をもった出射光をコリメー
タレンズ16で平行光束にするので、光ファイバFBの
入射端面INに入射する光束の照射パターンが過度に大
きくなることがない。したがって、入射端面INの凸曲
面の曲率半径を小さくしなくても、モード径の不整合を
改善することができる。このため、この入射端面INを
先鋭に加工しなくて済み、加工が容易となる。また、入
射端面INが先鋭でないことから、機械強度が高く、他
の光学部品と当たってその先端部分が破損する等の事故
を防止することができる。なお、前記実験では、入射端
面INの曲率を8〜15μmの範囲内の比較的大きな曲
率半径に設定しても、約70%以上の光結合効率が得ら
れた。
【0031】更に、前記各光学部品を取り付けてモジュ
ール化するために、YAG溶接によって各光学部品やス
リーブ14,20,20b及びフェルール28等の結合
部分を固着することとすると、このYAG溶接の際に各
光学部品に僅かな位置ずれを生じる場合があるが、この
実施の形態によれば、トレランスが大きいために、YA
G溶接を用いて量産化を促進することができるという効
果も得られる。
【0032】なお、この実施の形態では、光ファイバF
Bの入射端面INを特定の曲率の凸曲面に形成する場合
を説明したが、本発明は、かかる形状の入射端面に限定
されるものではない。要は、発光素子からの出射光の出
射パターンの形状を円形状に直して光ファイバ中に入射
させる屈折率分布を有する形状、例えば、非球面レンズ
形状や、複数の入射角に設定された多角形の入射面形状
にしてもよい。また、前記集光レンズ26を非球面レン
ズにして、コリメータレンズ16により生じる非点収差
を改善するようにしてもよい。
【0033】また、この実施の形態では、コリメータレ
ンズ16と集光レンズ26を備える構造を説明したが、
本発明は、コリメータレンズ16は必要に応じて配設す
ればよく、発光素子LDから出射される出射光を収束し
て、光ファイバFBの光入射端面INに入射させる少な
くとも一個のレンズを備えればよい。
【0034】更に、光ファイバFBに代えて図5に示す
光ファイバFB’を用いてもよい。図5は、光入射端面
IN近傍の直径が拡大されたコアCOREを有する光フ
ァイバFB’を示す。すなわち、光ファイバFB’は、
光入射端面INの中心からその長手方向に沿って直径が
小さくなるように延びるコアCOREを有しており、こ
の光ファイバFB’を用いると、更に結合効率及びトレ
ランスを向上させることができる。長さLのコア径拡大
領域のモードフィールド径MFDは、光入射端面INを
通過することによって光軸に垂直な断面形状が円形に補
正された入射光がコア径拡大領域Lに整合するように調
整されている。
【0035】この光学系においては、光ファイバFB’
のs軸方向の軸ずれトレランスΔyは、レンズ系16,
26の倍率mに略比例する。すなわち、Δy≒k×m
(kは係数)である。
【0036】詳説すれば、光ファイバFB’のp軸、s
軸方向の軸ずれトレランスΔx、Δyは、それぞれ以下
の式を満たす。
【0037】 Δx=0.5×(ln10/10)0.5×MFD Δy=0.5×(ln10/10)0.5×MFD×(1
/{(πMFD2/4λ)2×((n−1)/R)2
1}0.5) 但し、Rは、光入射端面INの曲率半径の最小値、すな
わち、光ファイバFB’の縦断面内における光入射端面
INの曲率半径であり、nはコアCOREの屈折率、λ
は光の波長である。
【0038】トレランスΔyを増加させるためには、倍
率mを増加させればよい。しかしながら、倍率mを増加
させると、上記光の整合をとるためにモードフィールド
径MFDは増加させる必要がある。すなわち、m=j×
MFD(jは係数)である。光ファイバFB’のコア径
を拡大することによって、モードフィールド径MFDを
増加させることができるので、トレランスΔyを増加さ
せることができる。
【0039】なお、光軸に対して回転対称な2つのレン
ズ系16,26の倍率mは、m=F2/F1×G(F
1)で与えられる。但し、F1は、コリメータレンズ1
6の焦点距離、F2は集光レンズ26の焦点距離、G
(F1)はF1の関数である。したがって、コリメータ
レンズ16の焦点距離F1を短くするか、又は集光レン
ズ26の焦点距離F2を長くすることにより、倍率mを
増加させることができる。また、レンズ系が集光レンズ
26のみで構成されている場合には、レーザLDをレン
ズ26に近づけることにより、倍率mを増加させること
ができる。換言すれば、関数G(F1)は、F2に依存
しないので、F2を増加させることにより、倍率mを増
加させることができるので、モードフィールド径MFD
を増加させることができ、したがって、トレランスΔ
x、Δyを増加させることができる。
【0040】また、結合損失は、モードフィールド径M
FDと曲率半径Rとの関係に依存し、曲率半径Rが光入
射端面IN上のモードフィールド径MFDの0.5倍乃
至2倍でない場合は、結合損失は著しく増加する。した
がって、曲率半径Rは光入射端面IN上のモードフィー
ルド径MFDの0.5倍乃至2倍であることが好まし
い。
【0041】焦点距離F1を0.74mm、焦点距離F
2を2.5mm、曲率半径Rを17μm、光入射端面I
N上のモードフィールド径MFD,コア径CDを20μ
m,14μm、コア非拡大部のコア径を7μm、比屈折
率差を0.3%にした場合のトレランスΔyは1.1μ
mであり、結合損失は少なくとも1dB以下である。こ
のトレランスΔyから予想される組立損失は0.8dB
である。また、コア径CDが7μmよりも大きい場合
は、コア径CDの方がモードフィールド径MFDよりも
大きく、コア径CDが7μmよりも小さい場合は、コア
径CDの方がモードフィールド径MFDよりも小さいの
で、コア径CDを適宜調整することにより、所望のモー
ドフィールド径MFDを得ることができる。
【0042】次に、コア径拡大領域Lの製造方法につい
て説明する。まず、図6に示すような直径7μmのシン
グルモード光ファイバSMFを用意する。次に、図7に
示すように、光ファイバSMFの端面から5mm以下の
領域を加熱し、コアCORE内のドーパントをクラッド
CLAD内に拡散させ、端面IN内のコア径CDが10
乃至15μmにされた光ファイバFB’の中間体を製造
する。更に、図5に示した形状になるように、端面IN
を研磨し、光ファイバFB’が完成する。
【0043】以上、説明したように、上記光モジュール
は、発光素子の光出射端面に対向して配置されて前記光
出射端面より出射される出射光を収束する集光レンズ
と、前記出射光の出射パターンの形状を円形に補正する
レンズ形状に加工された入射端面を有して前記集光レン
ズで収束された光束を前記入射端面にて入射する光ファ
イバとを備える。
【0044】また、前記発光素子の光出射端面と前記集
光レンズとの間に、前記発光素子からの出射光を平行光
束にして前記集光レンズへ出射するコリメータレンズを
備える構造とした。
【0045】発光素子から出射される出射光が、集光レ
ンズで収束されて光ファイバの入射端面に入射する。発
光素子の光出射端面と光ファイバの入射端面との間に位
置ずれが生じても、集光レンズで出射光を収束して光フ
ァイバの入射端面へ入射させることにより、前記位置ず
れを緩和、抑制して、光ファイバの入射端面に入射させ
る。また、出射パターンが楕円状の出射光は、入射端面
において楕円状から円形状に補正されて入射するため、
モード径の不整合が改善され、結合効率を向上させる。
【0046】また、前記発光素子の光出射端面と前記集
光レンズとの間に、前記コリメータレンズを備えると、
発光素子から放射角をもって出射される出射光が、コリ
メータレンズで平行光束にされて集光レンズに入射する
ため、集光レンズで収束された光束の光ファイバ入射端
面への入射位置が均一化される。つまり、集光レンズか
らの光束が光ファイバの入射端面に入射する位置は、発
光素子と光ファイバの入射端面との位置ずれの影響を更
に受けなくなり、結合効率が向上する。
【0047】また、コア拡大領域Lを形成することとす
ると、コア径の異なる種類の光ファイバであっても、そ
のモードフイールド径MFDは、上記コア拡大工程によ
って調整することができるため、異なる光ファイバ毎の
結合効率を等しくすることができる。また、コアを拡大
することで、凸曲面INの曲率半径を大きくすることが
でき、したがって、凸曲面INの加工が容易となり、更
に、その機械的強度を向上させることができる。
【0048】
【発明の効果】本光モジュールの光ファイバは、横方向
に沿った光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく
収束させるので、光ファイバへの入射光を高い結合効率
でそのコア内に収束させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態の光モジュールの構造を模式的
に示す説明図。
【図2】第2実施の形態の光モジュールの(A)横断面
図及び(B)縦断面図。
【図3】図2に示す要部構造を模式的に示す説明図。
【図4】軸方向(ファイバFB長手方向)のずれ(μ
m)に対する相対結合損失(dB)の関係を示すグラ
フ。
【図5】コア径が拡大された光ファイバFB’の斜視
図。
【図6】シングルモード光ファイバFBの斜視図。
【図7】光ファイバFB’中間体の斜視図。
【符号の説明】
LD…半導体発光素子、IN…光入射端面、FB…光フ
ァイバ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 近視野パターンが横長の半導体発光素子
    と、前記半導体発光素子に対向し、前記横方向に沿った
    光強度分布よりも縦方向の光強度分布を大きく収束させ
    る光入射端面を有する光ファイバと、を備えることを特
    徴とする光モジュール。
  2. 【請求項2】 前記半導体発光素子の光出射端面と前記
    光ファイバの前記光入射端面との間に配置された集光レ
    ンズを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の光
    モジュール。
  3. 【請求項3】 前記半導体発光素子の前記光出射端面と
    前記集光レンズとの間に配置されたコリメータレンズを
    更に備えることを特徴とする請求項2に記載の光モジュ
    ール。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバの前記光入射端面は、前
    記出射光の出射パターンを円形状に補正するレンズ形状
    を有していることを特徴とする請求項1に記載の光モジ
    ュール。
  5. 【請求項5】 前記光ファイバの前記光入射端面は、そ
    の曲率中心を規定する軸の回りに湾曲した曲面を有して
    おり、前記軸は前記横方向に平行であって前記光ファイ
    バのコアと交差していることを特徴とする請求項1に記
    載の光モジュール。
  6. 【請求項6】 前記光ファイバの前記光入射端面は、そ
    の曲率中心を規定する軸の回りに湾曲した曲面を有して
    おり、前記光ファイバは、前記軸が前記半導体発光素子
    からの光の最大放射角を規定する平面に垂直となるよう
    に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光
    モジュール。
  7. 【請求項7】 前記光入射端面は、前記集光レンズの焦
    点位置から所定距離ずれていることを特徴とする請求項
    2又は3に記載の光モジュール。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバの前記光入射端面近傍の
    コア径が拡大されていることを特徴とする請求項1に記
    載の光モジュール。
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WO2001065293A1 (fr) * 2000-03-01 2001-09-07 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Module de semiconducteur optique et amplificateur optique
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