JPH11274608A - レーザ光利用装置 - Google Patents

レーザ光利用装置

Info

Publication number
JPH11274608A
JPH11274608A JP10072837A JP7283798A JPH11274608A JP H11274608 A JPH11274608 A JP H11274608A JP 10072837 A JP10072837 A JP 10072837A JP 7283798 A JP7283798 A JP 7283798A JP H11274608 A JPH11274608 A JP H11274608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
laser light
human body
laser
shutter
space
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10072837A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Ozaki
隆志 尾崎
Kasuke Ogawa
嘉祐 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10072837A priority Critical patent/JPH11274608A/ja
Publication of JPH11274608A publication Critical patent/JPH11274608A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radiation-Therapy Devices (AREA)
  • Lasers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】保護筐体内部における人体のレーザ光の被ばく
を防止する。 【解決手段】保護筐体1内部の人体の存在を検出する人
体検出センサ3と、ドア7とパネル10の開状態を検出
するセンサ8、9を設け、人体が検出されているか、ド
アまたはパネルの開状態が検出されているときは、強制
的にシャッタ駆動回路4を介してシャッタ5を閉状態に
固定し、レーザ6が放射されないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いる
装置において、作業者がレーザ光を被ばくしないよう安
全を図る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】各種加工装置、干渉測定装置、測長機な
ど、さまざまな産業分野においてレーザ光を用いた装置
が普及している。また、このようなレーザ光を用いる装
置の中には、近年、紫外及び赤外波長の不可視光のレー
ザ光を用いる装置や、高出力のレーザ光を用いる装置が
増えている。これに伴って、装置周辺で作業する人間の
レーザ光による被ばくの危険性も高まっている。このた
め、作業者がレーザ光によって被ばくしないように安全
を図ることが、ますます重要となっている。
【0003】そこで、たとえば、日本工業規格では、作
業者がレーザ光で被ばくすることを防止するために、レ
ーザ製品単体のみならずレーザシステムの最終製品にも
適用される「レーザ製品の放射安全基準」JIS C6802を
定めている。なお、この安全基準では、レーザ光を減衰
または遮断する部材を設けることと、作業者がレーザ光
で被ばくしないよう何らかのインターロック制御を行う
こと、そして、レーザ光を使用した装置に保護筐体を設
けること、を求めている。
【0004】さて、レーザ光で被ばくすることを防止す
る技術としては、たとえば、レーザ光が外に漏れないよ
うに設けられた保護筐体のドア、パネルなどが開いてい
る間は、強制的にレーザ光を遮断するセーフティインタ
ロック機構を装置に備える技術が知られている。
【0005】図5に、この従来のセーフティインタロッ
ク機構の一例を示す。
【0006】この例では、保護筐体のドアやパネルが閉
状態にあるときは、スイッチ55およびスイッチ56が
導通状態となる。そして、この状態でシャッタ52の開
閉スイッチ54をシャッタ開側に切り替えると、シャッ
タ制御回路50がオン状態となり、電源53によってシ
ャッタ52が開かれ、レーザ光の放射が可能となる。
【0007】また、スイッチ42は、シャッタの開閉ス
イッチ54と連動しており、シャッタ52の開閉スイッ
チ54がシャッタ開側にあるときは、スイッチ42もシ
ャッタ開側に切り替わる。スイッチ42がシャッタ開側
に切り替わると、警告灯制御回路40がオンとなり、電
源41によって警告灯43が駆動され、作業者にレーザ
放射中であることを表示する。
【0008】一方、前記ドアもしくはパネルが開状態に
あると、スイッチ55もしくはスイッチ56が非導通と
なる。このためシャッタ開閉スイッチ54の状態によら
ず、シャッタ制御回路50がオフとなるため、シャッタ
52が閉じ、レーザ光が放射されない。
【0009】これにより、保護筐体外部へのレーザ光の
漏れが防がれ、作業者のレーザ光被ばくが防止される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】さて、レーザ光を利用
した大型の装置では、前記保護筐体も大型になり、保護
筐体の内部に作業者が立ち入ることが、構造的に可能と
なることが予想される。
【0011】これに対して、図5に示した従来の技術
は、保護筐体の外部へのレーザ光の漏れを防ぐことを目
的としたものであって、人が保護筐体内部に立ち入るこ
とまでは想定していない。そのため、レーザ光利用装置
が大型化して、人の立ち入りが可能となる場合には、人
が保護筐体内に立ち入る可能性を想定した対策を講じる
必要がある。すなわち、保護筐体内部での作業者のレー
ザ光被ばくが起きないようにすることが望まれる。
【0012】そこで、本発明は、保護筐体内部などの、
レーザ光を外部に対して遮断可能な空間内部に立ち入っ
た作業者のレーザ光被ばくを、より確実に防止すること
を課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記課題達成のために、
本発明は、レーザ光を発生するレーザ発生部と、選択的
に、前記レーザ発生部から放射されるレーザ光を遮断も
しくは減衰させる被ばく防止部とを含むレーザ発生装置
を、前記レーザ光を、外部に対して遮断可能な空間に配
置したレーザ光利用装置であって、前記空間内に人体が
存在する可能性を判定し、前記空間内に人体が存在する
可能性があると判定された場合に、前記被ばく防止部を
制御し、前記レーザ発生部から放射されるレーザ光を遮
断もしくは減衰させる制御手段を有することを特徴とす
るレーザ光利用装置を提供する。
【0014】ここで、前記空間内に人体が存在する可能
性の判定は、たとえば、前記空間内における人体の存在
を検出する人体検出手段を備え、人体検出手段が人体の
存在を検出した場合に、前記空間内に人体が存在する可
能性があると判定することなどにより行う。
【0015】また、前記空間内に人体が存在する可能性
の判定は、前記制御手段に前記空間内の照明状態を検出
する照明検出手段を備え、この照明検出手段により前記
空間内が照明されていることを検出した場合に、前記空
間内に人体が存在する可能性があると判定することによ
り行うことができる。
【0016】以上の動作により、ドアやパネルが閉めら
れた状態であっても、保護筐体内部に人が存在する場合
には、レーザ光が放射されないようにすることができ
る。
【0017】したがって、レーザ光を外部に対して遮断
可能な空間内部である保護筐体内部に立ち入った作業者
に対するレーザ光被ばくを、より確実に防止することが
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、光源としてレーザが使用されている干渉測定装置へ
の適用を例にとり説明する。ただし、本発明は、これに
限られるものでないことはいうまでもない。
【0019】まず、本発明のレーザ光利用装置の概要に
ついて、図1を参照して説明する。
【0020】図1に示すレーザ光利用装置は、保護筐体
1と、レーザ6と、レーザ6の出射口にありレーザ光を
遮断するためのシャッタ5と、シャッタ5の開閉を行う
シャッタ駆動回路4と、人体を検知するセンサ3と、ド
アの開閉を検出するドア開閉検出センサ8と、パネルの
開閉を検出するパネル開閉検出センサ9と、これらセン
サ類を監視してシャッタ駆動回路4を動作させる制御器
2とを備える。
【0021】そして、制御器2は、人体検知センサ3に
より人体の存在が検出されたときは、人間が保護筐体1
内に存在する可能性があり、レーザ光による被ばくの危
険性があると判断し、シャッタ駆動回路4を制御し、シ
ャッタ5を強制的に閉じる。これによりレーザ6の出射
口が遮断され、レーザ光による人体への被ばくを防止す
ることができる。
【0022】そして、制御器2は、その後、ドア開閉検
出センサ8、パネルの開閉検出センサ9がドア7、パネ
ル10が全て閉じている状態を検出し、かつ、人体検知
センサ3が保護筐体内に人体が存在しない状態を検出す
るまで、シャッタ駆動回路4をロックし、シャッタ5を
開かず、レーザ光を放射することができないようにす
る。
【0023】次に、本発明の第1の実施形態について説
明する。
【0024】図2に、本第1実施形態に係る干渉測定装
置の構成を示す。
【0025】図示するように、光源としてレーザ6を利
用した干渉測定装置本体部は、保護筐体1内に設定され
る。干渉測定装置本体部は、振動を抑えるための除振台
12と、ベース13と、光源レーザ6と、光源レーザ6
の出射口でレーザ光を遮断するためのシャッタ5と、シ
ャッタ5を動作させるシャッタ駆動回路4と、干渉計な
どの測定光学系11と、被検物固定台14とで構成され
ている。ここでは、光源レーザ6には、出力30mW、波
長248nmのアルゴンイオンレーザを用いている。
【0026】保護筐体1は、長さ約5m、幅約5m、高さ
約3mで、内部を恒温かつ清浄に保つための空調及び防
塵用のチャンバも兼ねている。保護筐体1には、被検物
15の搬出入及び作業者の出入り用に2カ所のドア7、
ドア7の開閉を検出するためのドア開閉検出センサ8、
保守管理用の2カ所のパネル10、パネル10の開閉を
検出するためのパネル開閉検出センサ9、照明灯22、
警告灯21が設けられている。また、保護筐体1には、
人体の有無を検出するための人体検出センサ3が天井部
に2カ所、それぞれ筐体内を2分割した2つの範囲の中
心付近に各々ボルトで固定されている。なお、ここで
は、人体検出センサ3として微動検知型赤外線センサ
を、ドア開閉検出センサ8及びパネル開閉検出センサ9
として磁気近接センサを用いるものとする。なお、パネ
ル10は、取り外すことによって、前記干渉測定装置本
体部や大型の被検物などの大きな物を保護筐体1内部へ
搬入するため等に設けられる。
【0027】次に、保護筐体1の外部には、上記センサ
群の監視と上記シャッタ駆動回路4を制御する制御器2
と、照明灯22などのオン/オフや、シャッタ駆動回路
4を介したシャッタ5の開閉を制御するためのスイッチ
類23が設けられている。
【0028】ここで、このような干渉測定装置により、
被検物15の形状測定が行われる。この作業では、作業
者が、被検物15を被検物固定台14にセットし、保護
筐体1内から退出した後に、保護筐体1外部より遠隔操
作によって行われる。
【0029】次に、図3aに、制御器2によるシャッタ
駆動回路4の制御によって実現される機能を等価的に表
わす回路図を示す。
【0030】人体検知センサ3は、人体を検知しない時
に端子両端間を短絡し、検知した時に両端間を絶縁状態
とする。また、ドア開閉検出センサ8は、ドア7の閉状
態を検知した時に端子両端間を短絡し、開状態を検知し
た時に両端間を絶縁状態とする。パネル開閉検出センサ
9は、パネル10の閉状態を検知した時に端子両端間を
短絡し、開状態を検知した時に両端間を絶縁状態とす
る。また、スイッチ23aは、シャッタ5を開くとき
に、両端子間が短絡され、シャッタ5を閉じるときに、
両端子間が絶縁状態とされるスイッチである。そして、
電源25は、シャッタ5を開くために電力を供給する電
源である。電力が供給された状態でシャッタ5は開き、
電力が供給されていない状態ではシャッタ5は閉じる。
【0031】被検物を保護筐体内に搬入する際や、搬出
する際は、保護筐体1のドア7が開けられる。ドア開閉
検出センサ8は、開状態を検出し、両端子間を絶縁状態
とする。これにより、電源25からの電力が供給されな
くなり、シャッタ5は強制的に閉じられ、レーザ6のレ
ーザ光は遮断される。この状態で、スイッチ23aが短
絡されても、電源25からの電力はシャッタ5に供給さ
れない。したがって、シャッタ5が開いてレーザ光が放
射されることはない。
【0032】同様に、保守管理作業者が、保護筐体1の
パネル10を開けて作業している時、パネル開閉検出セ
ンサ9は、開状態を検出し、両端子間を絶縁状態とす
る。これにより、電源25からの電力が供給されなくな
り、シャッタ5は強制的に閉じられ、レーザ6のレーザ
光は遮断される。この状態で、スイッチ23aが短絡さ
れても、電源25からの電力はシャッタ5に供給されな
い。したがって、シャッタ5が開いてレーザ光が放射さ
れることはない。
【0033】また、測定作業者や保守管理作業者が、保
護筐体1内で作業をしている間、人体検知センサ3は、
作業者の動きに反応することで人体を検知し、両端子間
を絶縁状態とする。これにより、電源25からの電力が
供給されなくなり、シャッタ5は強制的に閉じられ、レ
ーザ6のレーザ光は遮断される。この状態で、スイッチ
23aが短絡されても、電源25からの電力はシャッタ
5に供給されない。したがって、シャッタ5が開いてレ
ーザ光が放射されるという事態は、起きない。
【0034】複数の作業者が保護筐体内で作業し、誤っ
て保護筐体内に一部の作業者を閉じ込めてしまったとき
も同様である。
【0035】作業者が、保護筐体から退出し、かつ、保
護筐体1の全てのドア及びパネルが全て閉じられると、
ドア開閉検出センサ8、パネル開閉検出センサ9、人体
検出センサ3の全てが、両端子間を短絡する。この状態
で、スイッチ23aが短絡されると、電源25からの電
力はシャッタ5に供給され、シャッタ5が開き、レーザ
光が放射される。
【0036】ここで、図3bに示すように、スイッチ2
3bは、シャッタ5の開閉用のスイッチ23aと連動する
ようになっており、スイッチ23aが短絡したときに、
スイッチ23bも短絡する。よって、電源26と警告灯
21とが導通し、警告灯21を点灯させる。
【0037】以上、本発明の第1の実施形態を説明し
た。
【0038】なお、以上では、人体検出センサ3として
微動検知型赤外線センサ3を、ドア開閉検出センサ8及
びパネル開閉検出センサ9として磁気近接センサを用い
たものとして説明したが、これらのセンサとしては、他
の方式で検出するセンサを用いるようにしてもよい。た
とえば、人体検出センサ3としては、音センサ、光セン
サ、圧力センサ、画像処理によって人体の有無を検出す
るセンサなど、生体や動体を検出する各種センサを用い
ることができる。
【0039】以下、本発明の第2の実施の形態につい
て、図2および図4を参照して説明する。
【0040】本第2実施形態に係る干渉測定装置の構成
は、図2に示した干渉測定装置の構成とほぼ同様であ
る。なお、図1と同一符号をつけたものは、第1実施形
態と同一機能を有するもので、ここでの説明は省略す
る。ただし、本第2実施形態に係る干渉測定装置は、図
2に示す人体検知センサ3の代わりに、図4に示す光を
検知する光センサ30を保護筐体内部に設ける。光セン
サ30は、図2に示すような保護筐体1内に設けられた
照明灯22の光や、作業者が作業するために持ち込んだ
光源の光を検知する。なお、光センサ30は、レーザ光
による光を検知しない位置に配置する等して、レーザ光
による光を検知しないように構成する。
【0041】図4aに、本第2実施形態におけるシャッ
タ制御機能を等価的に表わす回路図を示す。
【0042】光センサ30は、光を検知しない時に端子
両端間を短絡し、検知した時に両端間を絶縁状態とす
る。また、ドア開閉検出センサ8は、ドア7の閉状態を
検知した時に端子両端間を短絡し、開状態を検知した時
に両端間を絶縁状態とする。パネル開閉検出センサ9
は、パネル10の閉状態を検知した時に端子両端間を短
絡し、開状態を検知した時に両端間を絶縁状態とする。
また、スイッチ23aは、シャッタ5を開くときに、両
端子間が短絡され、シャッタ5を閉じるときに、両端子
間が絶縁状態とされる。そして、電源25は、シャッタ
5を開くために電力を供給する電源である。電力が供給
された状態でシャッタ5は開き、一方、電力が供給され
ていない状態ではシャッタ5は閉じる。
【0043】被検物を保護筐体内に搬入する際や、搬出
する際は、保護筐体のドアが開けられる。ドア開閉検出
センサ8は、開状態を検出し、両端子間を絶縁状態とす
る。これにより、電源25からの電力が供給されなくな
り、シャッタ5は強制的に閉じられ、レーザ6のレーザ
光は遮断される。この状態で、スイッチ23aが短絡さ
れても、電源25からの電力はシャッタ5に供給されな
い。したがって、シャッタ5は開かず、レーザ光が放射
されることはない。
【0044】同様に、保守管理作業者が、保護筐体1の
パネル10を開けて作業している時、パネル開閉検出セ
ンサ9は、開状態を検出し、両端子間を絶縁状態とす
る。これにより、電源25からの電力が供給されなくな
る。シャッタ5は強制的に閉じられ、レーザ6のレーザ
光は遮断される。この状態で、スイッチ23aが短絡さ
れても、電源25からの電力はシャッタ5に供給されな
い。したがって、シャッタ5は開かず、レーザ光が放射
されることはない。
【0045】さて、保護筐体は密閉された空間であり、
ドア7やパネル10をすべて閉じた状態では、保護筐体
1内部に、レーザ光源以外の光源がない場合、作業者が
業務を行えないような暗闇になる。もちろん、保護筐体
内部の照明として、レーザ光を使用することは安全上で
きない。したがって、作業者が保護筐体1内部で作業す
るときには、必ず照明灯22を点灯するか、他の光源を
保護筐体1内部に持ち込む必要がある。
【0046】従って、作業者が保護筐体内部で点灯した
光を、光センサ30によって検知することで、保護筐体
1内部に人体が存在する可能性があるものと考えること
ができる。
【0047】そこで、本第2実施形態では、光センサ3
0が光を検知した場合には、強制的にレーザ光が放射さ
れないようにする。すなわち、光センサ30が光を検知
すると、両端子間が絶縁状態となる。これにより、電源
25からの電力が供給されなくなり、シャッタ5は強制
的に閉じられ、レーザ6のレーザ光は遮断される。この
状態で、スイッチ23aが短絡されても、電源25から
の電力はシャッタ5に供給されない。したがって、シャ
ッタ5が開かないため、レーザ光が放射されることはな
い。
【0048】作業者が、保護筐体1から退出し、照明が
無くなり、かつ、保護筐体1の全てのドア及びパネルが
全て閉じられると、ドア開閉検出センサ8、パネル開閉
検出センサ9、光センサ30の全てが、両端子間を短絡
する。その結果、この状態で、スイッチ23aが短絡さ
れると、電源25からの電力はシャッタ5に供給され、
シャッタ5が開き、レーザ光が放射される。
【0049】なお、本第2の実施の形態では、JIS規
格に基づき、図4bに示した、スイッチ23bは、シャッ
タ5の開閉用のスイッチ23aと連動するようになって
いる。スイッチ23aが短絡されるとスイッチ23bも同
時に短絡し、電源26からの電力を警告灯21に供給
し、警告灯21を点灯させる。
【0050】以上、本発明の第2実施形態について説明
した。
【0051】ところで、前記第2実施形態では、光セン
サ30によって光を検知することにより照明灯22の点
灯を検知した。しかし、照明灯22の点灯は、光センサ
30の代わりに、照明灯22の点灯/消灯用のスイッチ
23cに連動するスイッチ23dによって検知するように
してもよい。
【0052】すなわち、図4cに示すように、照明灯2
2のスイッチ23cが短絡して照明灯22が点灯された
ときには、スイッチ23dが絶縁し、また、照明灯22
のスイッチ23cが絶縁状態となり照明灯22が消灯さ
れたときには、スイッチ23dが短絡状態となる。
【0053】このように、照明灯22のスイッチ23c
が短絡して照明灯22が点灯されたときに、スイッチ2
3dの両端子間が絶縁状態となり、電源25からの電力
が供給されなくなり、シャッタ5は強制的に閉じられ、
レーザ6のレーザ光は遮断される。この状態で、スイッ
チ23aが短絡されても、電源25からの電力は、シャ
ッタ5に供給されない。そのため、シャッタ5が開か
ず、レーザ光が放射されることはない。
【0054】また、作業者が、保護筐体から退出し、ス
イッチ23cを絶縁状態とすることにより照明灯22が
消灯され、かつ、保護筐体1の全てのドア及びパネルが
全て閉じられると、ドア開閉検出センサ8、パネル開閉
検出センサ9、スイッチ23dの全てが、両端子間を短
絡する。この状態で、スイッチ23aが短絡されると、
電源25からの電力はシャッタ5に供給され、シャッタ
5が開き、レーザ光が放射される。
【0055】なお、照明灯22用のスイッチ23cに連
動するスイッチ23dは、照明灯22用のスイッチ23c
が1回路型スイッチで実現できるのであれば、2回路型
のスイッチを用い、一方の回路をスイッチ23cとし
て、他方の回路をスイッチ23dとして用いることによ
り実現できる。もちろん、スイッチ23dとしては、こ
の他、照明灯22用のスイッチ23cの状態を検知し、
短絡/絶縁状態を切り替える任意のスイッチを用いるよ
うにしてもよい。
【0056】また、上述した図4(c)に示す形態につ
いても、図4(b)に示す警告灯を点灯するための回路
を付加し、図4(b)に示すスイッチ23bを、図4
(c)に示すスイッチ23aと連動させて、スイッチ2
3aが短絡されると、スイッチ23bも短絡して警告灯2
1を点灯させる構成となっている。もちろん、図4
(b)の回路を付加しない構成とすることもできる。
【0057】また、第2実施の形態では、照明が点灯し
ていれば、シャッタ5を開くことができないように構成
したが、保守などのために、ドアやパネルを開けたり照
明を点灯したままでレーザ光を放射したい場合がある。
そこで、このような場合のために、図4dに示すよう
な、ドアやパネルのインターロック解除スイッチ23e
を設けるようにしてもよい。
【0058】インターロック解除スイッチ23eは、解
除側に切り替えられたときに、両端子間を短絡状態と
し、ドア開閉検出センサ8、パネル開閉検出センサ9、
光センサ30またはスイッチ23dの状態の如何によら
ず、スイッチ23aの短絡によって、電源25からの電
力がシャッタ5に供給されるように機能する。したがっ
て、シャッタ5が開き、レーザ光が放射できるようにす
る。
【0059】なお、インターロック解除スイッチ23e
は、おもに保守業務時に特別な訓練を受けた作業者のみ
が使用できるように、たとえば、鍵つきのスイッチを用
い、一般作業者は解除側に切り替えることができないよ
うにする。
【0060】また、上述した図4(d)に示す形態につ
いても、図4(b)に示す警告灯を点灯するための回路
を付加し、図4(b)に示すスイッチ23bを、図4
(d)に示すスイッチ23aと連動させて、スイッチ2
3aが短絡されると、スイッチ23bも短絡して警告灯2
1を点灯させる構成となっている。もちろん、図4
(b)の回路を付加しない構成とすることもできる。
【0061】以上、本発明の実施の形態について説明し
た。
【0062】なお、以上の各実施形態では、制御器2に
よるシャッタ駆動回路4の制御によって実現される機能
を、当該機能と等価な機能を果たす回路図によって説明
したが、実際には、この機能は制御器2の次のような制
御によって実現することができる。
【0063】すなわち、制御器2は、ドア開閉検出セン
サ8のドア開状態の検出、パネル開閉検出センサ9のパ
ネル開状態の検出、人体検出センサ3の人体の検出(ま
たは、光センサ30もしくはスイッチ23dによる照明
の点灯の検出)の、いずれかが発生したときに、シャッ
タ駆動回路4がシャッタ5を閉状態とするよう制御す
る。また、いずれかが発生している期間は、シャッタ駆
動回路4がシャッタ5を閉状態とし続けるよう制御す
る。一方、ドア開閉検出センサ8がドア開状態を検出
し、かつ、パネル開閉検出センサ9がパネル閉状態を検
出し、かつ、人体検出センサ3が人体を検出(または、
光センサ30もしくはスイッチ23dが照明の消灯を検
出)していない期間は、スイッチ23aの状態に従っ
て、シャッタ駆動回路4がシャッタ5開状態もしくは閉
状態とするように制御する。
【0064】また、以上の実施の形態では、制御器2に
よるシャッタ駆動回路4の制御によってシャッタ5の開
閉が制御されるとして説明したが、これに代えて、図
3、図4に示した回路を実際に備え、これによってシャ
ッタ5の開閉を制御するようにしてもよい。
【0065】また、以上の実施の形態は、保護体とし
て、筐体ではなく一つの部屋を用いるような場合にも、
同様に適用可能である。
【0066】また、以上の各実施形態では干渉測定装置
への適用を例にとり説明したが、前記各実施形態は、レ
ーザ光の被ばくを受ける可能性のある保護筐体内や室内
などの、レーザ光を外部に対して遮断可能な空間に、人
が入り込む可能性のある装置全てに適用可能である。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、保護筐体
内部などの、レーザ光を外部に対して遮断可能な空間内
部に立ち入った作業者のレーザ光被ばくを、より確実に
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレーザ光を用いた装置の構成例を
示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る干渉測定装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るシャッタの制御機
能と等価な機能を果たす回路を示す図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るシャッタの制御機
能と等価な機能を果たす回路を示す図である。
【図5】従来のインタロック機構の構成を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 保護筐体 2 制御器 3 人体検出センサ 4 シャッタ駆動回路 5 シャッタ 6 レーザ 7 ドア 8 ドア開閉検出センサ 9 パネル開閉検出センサ 10 パネル 11 測定光学系 12 除振台 13 ベース 14 被検物固定台 15 被検物 21 警告灯 22 照明灯 23 スイッチ類 30 光センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レーザ光を発生するレーザ発生部と、前記
    レーザ発生部から放射されるレーザ光を遮断もしくは減
    衰させる被ばく防止部とを含むレーザ発生装置を、前記
    レーザ光を、外部に対して遮断可能な空間に配置したレ
    ーザ光利用装置であって、 前記空間内に人体が存在する可能性を判定し、前記空間
    内に人体が存在する可能性があると判定された場合に、
    前記被ばく防止部を制御し、前記レーザ発生部から放射
    されるレーザ光を遮断もしくは減衰させる制御手段を有
    することを特徴とするレーザ光利用装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のレーザ光利用装置であっ
    て、 前記制御手段は、 前記空間内における人体の存在を検出する人体検出手段
    を備え、 前記人体検出手段が人体の存在を検出した場合に、前記
    空間内に人体が存在する可能性があると判定することを
    特徴とするレーザ光利用装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載のレーザ光利用装置であっ
    て、 前記制御手段は、 前記空間内の照明状態を検出する照明検出手段を備え、 前記照明検出手段により前記空間内が照明されているこ
    とを検出した場合に、前記空間内に人体が存在する可能
    性があると判定することを特徴とするレーザ光利用装
    置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のレーザ光利用装置であっ
    て、 前記空間内を照明する照明灯を備え、 前記照明検出手段は、前記照明灯の点灯/消灯を検出す
    ることを特徴とするレーザ光利用装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のレーザ光利用装置であっ
    て、 前記照明検出手段は、前記空間内に配置された光センサ
    であることを特徴とするレーザ光利用装置。
  6. 【請求項6】請求項3記載のレーザ光利用装置であっ
    て、 前記空間内を照明する照明灯と、 前記照明灯を点灯/消灯するための照明スイッチとを備
    え、 前記照明検出手段は、前記照明スイッチに連動するスイ
    ッチであることを特徴とするレーザ光利用装置。
JP10072837A 1998-03-20 1998-03-20 レーザ光利用装置 Pending JPH11274608A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072837A JPH11274608A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 レーザ光利用装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10072837A JPH11274608A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 レーザ光利用装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11274608A true JPH11274608A (ja) 1999-10-08

Family

ID=13500932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10072837A Pending JPH11274608A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 レーザ光利用装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11274608A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008131558A1 (en) * 2007-05-01 2008-11-06 Urodynamix Technologies Ltd. Light-emitting medical devices having protections against unintended light exposure
US8102548B2 (en) * 2004-12-02 2012-01-24 Xerox Corporation Video-based control and diagnostics system
WO2012093359A1 (en) * 2011-01-06 2012-07-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Inhibiting unauthorized access to a laser source

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8102548B2 (en) * 2004-12-02 2012-01-24 Xerox Corporation Video-based control and diagnostics system
WO2008131558A1 (en) * 2007-05-01 2008-11-06 Urodynamix Technologies Ltd. Light-emitting medical devices having protections against unintended light exposure
WO2012093359A1 (en) * 2011-01-06 2012-07-12 Koninklijke Philips Electronics N.V. Inhibiting unauthorized access to a laser source
CN103384949A (zh) * 2011-01-06 2013-11-06 皇家飞利浦电子股份有限公司 禁止对激光源的未经授权的访问
US8837543B2 (en) 2011-01-06 2014-09-16 Koninklijke Philips N.V. Inhibiting unauthorized access to a laser source

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7723638B2 (en) Laser conversion systems and methods for converting laser systems for operation in different laser safety classifications
AU4382497A (en) Arrangement for displaying images
KR20130109349A (ko) 복합형 피난 유도장치
ES2158154T3 (es) Dispositivo de proteccion temporal del espacio de trabajo.
KR20160005480A (ko) 수배전반의 도어 개폐장치
JPH11274608A (ja) レーザ光利用装置
US6400795B2 (en) X-ray fluorescence analyzer
US8389919B2 (en) Laser safety controller
KR102038720B1 (ko) 기판 처리를 위한 레이저 반사 측정
US7760090B2 (en) Access control apparatus
KR20200039188A (ko) 수배전반의 셔터 도어장치
JP2002160872A (ja) エレベータのかご操作盤の誤操作防止装置
JP2014140861A (ja) レーザ装置
JP2003133800A (ja) 電子部品実装装置
KR102003331B1 (ko) 도어락 및 이를 구비하는 도어 조립체
JPH06280B2 (ja) レ−ザ加工機用安全装置
KR100273873B1 (ko) 다목적 경보장치
JP2002039975A (ja) 蛍光x線分析計
KR19990042724A (ko) 배전반의 경보장치
CN110397369A (zh) 自动门以及自动门用保护传感器
JP2001149380A (ja) レーザ治療装置
KR102520067B1 (ko) 능동적 전력품질 개선 및 전기화재 검출에 따른 비상유도 방향지시 장치
JP2000058275A (ja) ゾーン制御装置
JPH08166802A (ja) レーザの安全装置
JPS63107182A (ja) Yagレ−ザ装置