JPH11274079A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH11274079A
JPH11274079A JP7985798A JP7985798A JPH11274079A JP H11274079 A JPH11274079 A JP H11274079A JP 7985798 A JP7985798 A JP 7985798A JP 7985798 A JP7985798 A JP 7985798A JP H11274079 A JPH11274079 A JP H11274079A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価なSi基板上に良質な窒化物半導体の結
晶薄膜をエピタキシャル成長させることができる良質な
中間層(バッファ層)を提供する。 【解決手段】 Si基板4を、たとえば1%のHF水溶
液中に浸して化学洗浄を行い、Si基板4の表面の自然
酸化膜5を除去するとともに水素終端面6を形成する。
次に、Si基板4を分子線結晶成長(MBE)装置内に
導入し、Si基板4の表面に約2nmの膜厚の単結晶S
iC薄膜7を、約10-6Torrのエタノール(C2 5
H)の雰囲気中で、Si基板4を温度約900℃、15
分間の条件で加熱処理して形成する。次に、分子線結晶
成長法により、たとえば有機ガリウムガスおよびアンモ
ニア(NH3 )を原料ガスとし、基板温度600℃、反
応時間1時間で、50nmの厚さにGaN膜8をエピタ
キシャル成長させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造技術に関し、特に、基板との格子定数差の大き
い窒化物化合物半導体層をヘテロエピタキシャル成長さ
せる技術に適用して有効なものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、1996年7月10日、応用
物理学会発行、「応用物理第65巻第7号」、p676
〜p686に記載されているように、発光ダイオード
(LED:Light Emitting Diode)や半導体レーザ(L
D:Laser Diode )等に適用できる材料として、窒化物
半導体が注目されている。
【0003】窒化物半導体としては、同文献に記載され
ているように、窒化ガリウム(GaN)、窒化アルミニ
ウム(AlN)、窒化インジュウム(InN)等、II
I−V族窒化物系化合物半導体がある。これら窒化物半
導体は、バンドギャップが1.95〜6.0eVの範囲で変
化させることが可能であることから、赤色から紫外まで
の波長領域をカバーする発光素子への適用が期待でき
る。また、これら窒化物半導体は、高硬度、高融点、高
熱伝導度であるという特性に加えて、直接遷移型のバン
ド構造を有することから、高輝度、高効率な発光素子の
実現が期待される。
【0004】窒化物半導体たとえばGaNは、融点が1
700℃と高く、しかも窒素の平衡蒸気圧が高いため、
融液成長(バルク結晶成長)が困難である。このため、
前記文献に記載のように、サファイア(Al2 3 )等
を成長基板とし、その上に結晶薄膜であるGaNをエピ
タキシャル成長させて形成される。エピタキシャル成長
法としては、ハライド気相エピタキシ(HVPE)法、
有機金属化学反応成長(MOCVD)法、有機金属分子
線成長(MOMBE)法、高周波誘起分子線成長(RF
−MBE)法などが知られている。また、窒化物半導体
の成長基板としては、この他にヒ化ガリウム(GaA
s)、炭化シリコン(SiC)、シリコン(Si)など
が考え得る。
【0005】このエピタキシャル成長の際、基板と成長
層たとえばGaNとの格子定数差(ミスフィット:f)
に起因して成長層の結晶性が悪化し、不純物の導入によ
るp型あるいはn型の導電率制御が困難になることは周
知である。たとえば、GaNを例にとれば、GaNとA
2 3 、GaAs、Siなどのミスフィットfは極め
て大きく15%を越える。一方、SiCでは、前記文献
にも記載のとおり、窒化物半導体とのミスフィットfは
小さく約2%である。このため、SiC基板上に直接窒
化物半導体の結晶薄膜を成長することが可能である。
【0006】ミスフィットfが10%を越えるような基
板(たとえばAl2 3 、GaAs、Si)と窒化物半
導体との組み合わせでは、前記文献に記載のとおり、基
板と成長層との間に適当な薄膜を挿入して、ミスフィッ
トfの緩和をはかる手段が採られる。これにより良好な
エピタキシャル成長層を得ることが可能となる。
【0007】前記したミスフィットfが大きい基板の中
では、Al2 3 、GaAsなどは、表面改質が比較的
容易であることが知られており、その表面層にバッファ
層を形成し、そのバッファ層上に良好な窒化物半導体の
結晶薄膜を成長できる。たとえば、Al2 3 基板上へ
の窒化物半導体薄膜の形成では、HVPE、MOCV
D、MOMBEあるいはRF- MBE法のいずれの成長
法においても窒素原料をAl2 3 基板表面に照射する
ことにより、Al2 3 基板の表面上に極めて簿い窒化
アルミニウム(AlN)膜を形成することができる。こ
のAlN膜を介して、GaN、AlN、InN等窒化物
半導体の結晶薄膜がAl2 3 基板上に形成される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、SiC
基板上には直接、Al2 3 基板またはGaAs基板上
にはAlN膜を介して、窒化物半導体の結晶薄膜が形成
される。しかし、Si基板のように安価な基板を用いる
ことができればコスト競争力上都合がよい。
【0009】ところが、Siを基板として用いようとす
れば、窒素原科のSi基板への照射によりSi基板の表
面が非晶質化し、良好な単結晶の窒化物半導体薄膜の成
長は極めて困難である。したがって、Si基板上に窒化
物半導体の結晶薄膜を成長するためには、前記したエピ
タキシャル成長法により、Si基板上に数ミクロンの厚
さのSiC膜やGaAs膜をあらかじめ堆積し、このS
iC膜やGaAs膜を堆積した基板を用いて窒化物半導
体の結晶薄膜を堆積する必要がある。
【0010】しかし、このようなSiC膜やGaAs膜
をエピタキシャル成長させた基板を用いる方法では、エ
ピタキシャル成長工程が複数回にわたるため、製造工程
が複雑となる。
【0011】また、Si基板上のSiC膜やGaAs膜
の膜厚が厚く、また、その品質が必ずしも十分でないた
め、その上に成長された窒化物半導体の結晶薄膜も不完
全な膜であるという欠点がある。
【0012】さらに、従来のAl2 3 基板の(000
1)面上にエピタキシャル成長されたGaN等の窒化物
半導体は、その結晶構造が六方晶系となり、薄膜の加工
性、製造工程の容易性を考慮すれば、窒化物半導体の結
晶構造は立方晶系であることが好ましい。
【0013】本発明の目的は、窒化物半導体の結晶薄膜
をSi基板上にエピタキシャル成長させるに際し、Si
基板表面の非晶質化を防止することにある。
【0014】本発明の他の目的は、Si基板上に良質な
窒化物半導体の結晶薄膜をエピタキシャル成長させるこ
とができる良質な中間層(バッファ層)の技術を提供す
ることにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、前記中間層の
形成工程を簡略化することにある。
【0016】本発明のさらに他の目的は、Si基板上に
良質な窒化物半導体の結晶薄膜を形成できる技術を提供
することにある。
【0017】本発明のさらに他の目的は、立方晶系ある
いは六方晶系の何れかの結晶構造を任意に選択してSi
基板上に窒化物半導体の結晶薄膜を形成できる技術を提
供することにある。
【0018】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0019】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0020】(1)本発明の半導体装置は、単結晶シリ
コン基板と、シリコン基板上の中間層と、中間層上にエ
ピタキシャル成長された窒化物半導体層とを有する半導
体装置であって、この中間層が、シリコン基板と窒化物
半導体層との格子定数差を緩和するとともに、エピタキ
シャル成長の際のシリコン基板の窒化によるアモルファ
ス化を抑制するものであることを特徴とする。
【0021】このような半導体装置によれば、中間層の
存在により、安価なシリコン基板上に良質な窒化物半導
体層を形成することが可能となる。すなわち、中間層
は、シリコン基板と窒化物半導体層との格子定数差を緩
和するとともにエピタキシャル成長の際のシリコン基板
表面のアモルファス化を抑制するものであるため、窒化
物半導体層のエピタキシャル成長を可能にし、格子定数
の不整合による窒化物半導体層の結晶性の悪化を防止す
る。
【0022】また、中間層は、結晶構造を有する炭化シ
リコン膜またはシリコンゲルマニウム膜とすることがで
きる。このように中間層を炭化シリコン膜またはシリコ
ンゲルマニウム膜の結晶薄膜とすることにより、格子定
数の不整合を緩和し、かつ、中間層のアモルファス化を
防止できる。
【0023】また、中間層の膜厚は10nm以下とする
ことができる。これにより、中間層の表面平坦性を向上
して窒化物半導体層の結晶性を良好にできる。すなわ
ち、中間層の膜厚が厚くなると、中間層の表面形状の悪
化に起因して窒化物半導体層の結晶性が低下するが、中
間層の膜厚を10nm以下とすることにより前記のよう
な不具合を抑制できる。
【0024】また、シリコン基板の表面を(100)面
と物理的に等価な表面とした場合には、中間層および窒
化物半導体層の結晶構造を立方晶系とすることができ、
また、シリコン基板の表面を(111)面と物理的に等
価な表面とした場合には、中間層および窒化物半導体層
の結晶構造を六方晶系とすることができる。このよう
に、本発明の半導体装置では、シリコン基板の表面の面
方位を選択することにより、窒化物半導体層の結晶構造
を、立方晶系あるいは六方晶系の何れかにすることがで
きる。窒化物半導体層の結晶構造を立方晶系とした場合
には、その加工性が向上し、製造工程を簡略化すること
が可能になる。
【0025】また、中間層と窒化物半導体層との格子定
数差は5%以下とすることができる。格子定数差が5%
以下であれば、良好な結晶性を有する窒化物半導体の結
晶薄膜をエピタキシャル成長により形成することが可能
となる。
【0026】(2)本発明の半導体装置の製造方法は、
単結晶シリコンの基板上に窒化物半導体層をエピタキシ
ャル成長させる工程の前処理として、基板の主面上に基
板と窒化物半導体層との格子定数差を緩和する単結晶薄
膜を形成するものである。
【0027】このような半導体装置の製造方法によれ
ば、基板と窒化物半導体層との格子定数差を緩和する単
結晶薄膜を形成するため、単結晶シリコンの基板上に良
質な窒化物半導体層をエピタキシャル成長することがで
きる。また、単結晶の薄膜を形成するためシリコン基板
表面のアモルファス化を防止して窒化物半導体層のエピ
タキシャル成長を可能にすることができる。
【0028】この単結晶薄膜は、炭素原子またはゲルマ
ニウム原子と水素原子とを含む分子からなるガスの雰囲
気において基板を熱処理することにより形成することが
できる。このように、炭素原子またはゲルマニウム原子
と水素原子とを含む分子からなるガスの雰囲気において
基板を熱処理することによりSiCまたはSiGeの薄
膜が単結晶薄膜としてシリコン基板上に形成され、この
SiCまたはSiGeの単結晶薄膜を窒化物半導体層の
エピタキシャル成長の際の中間層(バッファ層)として
機能させる。これにより、シリコン基板上に良質な窒化
物半導体層をエピタキシャル成長することができる。ま
た、このように、シリコン基板上のSiCまたはSiG
eの単結晶薄膜は、簡単な熱処理のみによって形成する
ことができ、従来技術のような複雑な工程を採用する必
要がない。これにより工程を簡略化することができる。
すなわち、単結晶薄膜の形成後に行う窒化物半導体層の
エピタキシャル成長の反応装置(反応槽)をそのまま用
いて単結晶薄膜の形成(前処理)を行うことができる。
【0029】また、熱処理の条件は、基板の温度が70
0℃〜1300℃の範囲、処理時間を1秒〜1時間の範
囲とすることができる。この条件により、シリコン基板
上のSiCまたはSiGeの単結晶薄膜の膜厚を10n
m以下にして、窒化物半導体層の結晶性を良好にするこ
とができる。
【0030】また、単結晶薄膜の形成前に、基板を水素
を含む酸性溶液で処理することができる。これにより、
単結晶薄膜の形成前のシリコン基板の表面を水素原子で
終端し、その清浄度を保持することができる。
【0031】また、窒化物半導体層は、ハライド気相エ
ピタキシ法、有機金属化学反応成長法、有機金属分子線
成長法、または、窒素ラジカル源を用いた分子線エピタ
キシ法を用いて形成することができる。すなわち、本発
明の単結晶薄膜(中間層)を用いれば、特に窒化物半導
体層の形成方法を限定する必要なく、あらゆるエピタキ
シャル成長法を採用することが可能である。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0033】(実施の形態1)図1は、本実施の形態の
半導体装置のシリコン基板上に窒化ガリウム膜を堆積す
るまでの工程を示した断面図である。
【0034】本実施の形態では、代表的な窒化物半導体
層の例として、Si基板上に窒化ガリウム膜をへテロエ
ピタキシャル成長させる工程について説明する。
【0035】まず、(001)の面方位を持つSi基板
4を用意し、表面を適当な方法により化学洗浄する(図
1(a))。この状態では、Si基板4の表面には自然
酸化膜5が形成されている。
【0036】次に、Si基板4を、たとえば1%のHF
水溶液中に浸して化学洗浄を行う(図1(b))。これ
によって、Si基板4の表面の自然酸化膜5を除去する
とともに、表面シリコン原子の結合手が水素で終端され
た水素終端面6を形成する。この水素終端面6は、Si
基板4の表面の清浄度を保持し、一種の保護膜として機
能する。
【0037】次に、Si基板4を分子線結晶成長(MB
E)装置内に導入し、Si基板4の表面に約2nmの膜
厚の単結晶SiC薄膜7を形成する(図1(c))。単
結晶SiC薄膜7の形成は、たとえば、約10-6Torrの
エタノール(C2 5 OH)の雰囲気中で、Si基板4
を温度約900℃、15分間の条件で加熱処理して形成
する。
【0038】このような単結晶SiC薄膜7は、次工程
で形成されるGaN膜8の格子定数とSi基板4の格子
定数との差(ミスフィットf)を緩和するものである。
すなわち、Si基板4上に直接GaN膜8を堆積しよう
とする場合には、ミスフィットfは15%以上となり、
良質なGaN膜のエピタキシャル成長は期待できない
が、単結晶SiC薄膜7とGaN膜8とのミスフィット
fは約2%となって、結晶性の良好なGaN膜8をSi
基板4上に形成することが可能となる。
【0039】また、単結晶SiC薄膜7は、次工程のG
aN膜8の堆積によるSi基板4表面のアモルファス化
を防止する機能を有する。これにより、Si基板4表面
のアモルファス化に起因するGaN膜8のエピタキシャ
ル成長の困難性を回避できる。すなわち、アモルファス
化の阻止およびミスフィットfの緩和の効果が相まっ
て、安価なSi基板4上に良質なGaN膜8を形成する
ことが可能となる。
【0040】このように、良質なGaN膜8をSi基板
4上に形成できるのは、単結晶SiC薄膜7が良質な単
結晶薄膜であることに基づくが、本発明者の検討によれ
ば、以下ようなメカニズムにより単結晶SiC薄膜7が
形成されると考えられる。すなわち、Si基板4の表面
は水素終端面6で被覆されているため清浄表面が保持さ
れており、また、前記熱処理によってエタノール中の炭
素と水素終端面6の水素とが置換される反応が生じ、S
i基板4の表面に極く薄い(約2nm)SiC薄膜が形
成される。このような極く薄いSiC薄膜は、CVD等
堆積反応により形成されるものではなく、Si基板4の
表面での付着、置換反応により形成されるものであるた
め、Si基板4の結晶性を反映した良質な単結晶薄膜と
して形成される。
【0041】また、単結晶SiC薄膜7は、前記のよう
な簡単な熱処理によりSi基板4の表面に形成され、し
かも、熱処理はGaN膜8を形成するための分子線結晶
成長(MBE)装置内で行われる。これにより、独立し
た熱処理装置における工程としてではなく、次工程の分
子線結晶成長工程の前処理として簡便に単結晶SiC薄
膜7を形成することができる。この結果、Si基板4上
に厚いSiC膜あるいはGaAs膜をエピタキシャル成
長させるような複雑な工程を採用することなく、簡便な
熱処理工程により安価なSi基板4上に良質なGaN膜
8を形成できる。
【0042】なお、単結晶SiC薄膜7の膜厚として2
nm程度の場合を例示したが、単結晶SiC薄膜7がS
i基板4上に均一な膜として形成される限り、さらに薄
くても(単原子層程度の膜厚でも)かまわない。本発明
者の実験検討によれば、現実に市販あるいは製造できる
シリコンウェハを使用する限り、2nm程度の膜厚は必
要である。これは、単結晶SiC薄膜7が必ずしも1原
子層ずつ形成されるわけではなく、島状に形成されるた
め、2nm程度の膜厚にならなければSi基板4の表面
を全て覆う膜にはならないためである。ただし、本発明
は、この2nm以上の膜厚に限定されるわけではなく、
単結晶SiC薄膜7が膜として形成される限り、単原子
層程度の膜厚でもかまわないことは前記のとおりであ
る。
【0043】また、単結晶SiC薄膜7の膜厚は、10
nm以下であることが好ましい。本発明者の実験検討に
よれば、単結晶SiC薄膜7の形成は、前記のとおり炭
素原子の付着、および水素原子との置換反応が生じるこ
とにより形成されるが、シリコン原子はSi基板4から
供給されることとなる。このシリコン原子の供給は、必
ずしもSi基板4から均一に供給されるわけではなく、
ある特定の領域から選択的に(不均一に)供給される傾
向がある。このため、この特定の領域にはピット状の凹
部が形成され、単結晶SiC薄膜7の膜厚が厚くなる
と、この凹部が拡大して単結晶SiC薄膜7の表面モル
フォロジーが劣化する。これは、単結晶SiC薄膜7の
結晶性の劣化をも意味する。本発明者の検討によれば、
許容できる単結晶SiC薄膜7の凹凸のレベルは、単結
晶SiC薄膜7の膜厚が10nmに相当する程度であ
る。このため、単結晶SiC薄膜7の膜厚は10nm以
下であることが好ましいことになる。
【0044】次に、分子線結晶成長法によりGaN膜8
を堆積する(図1(d))。GaN膜8の堆積は、たと
えば有機ガリウムガスおよびアンモニア(NH3 )を原
料ガスとし、基板温度600℃、反応時間1時間で、5
0nmの厚さにエピタキシャル成長させる。成長速度
は、約50nm/hである。このようにして、図示する
ようなGaNのヘテロエピタキシャル成長膜を製造す
る。
【0045】本工程では、前記した前処理により単結晶
SiC薄膜7が形成されているため、GaN膜8の反応
ガスであるアンモニアによりSi基板4の表面が窒化さ
れてアモルファス化されることがない。また、ミスフィ
ットfが緩和されている単結晶SiC薄膜7が形成され
ているため、Si基板4上に形成されたGaN膜8であ
っても、その結晶性は良好にすることができる。したが
って、GaN膜8あるいはその上層に形成される窒化物
半導体層への不純物導入によるp型あるいはn型の導電
率制御が可能であり、高効率かつ高性能な素子に適用す
ることが可能である。
【0046】なお、ここでは、分子線結晶成長法により
GaN膜8を形成する例を示したが、他のエピタキシャ
ル成長法、たとえばハライド気相エピタキシ法、有機金
属化学反応成長法、または、窒素ラジカル源を用いた分
子線エピタキシ法を用いて形成することができる。
【0047】この後、任意のGaN系の化合物半導体層
を形成し、ダブルヘテロ構造のLED、単一量子井戸
(SQW)構造のLED、あるいは、多重量子井戸(M
QW)構造のLD等を形成できる。
【0048】本実施の形態の半導体装置の製造方法を用
いれば、安価なSi基板4上に良好な結晶性を有するG
aN膜8を簡便に形成することができる。
【0049】図2および図3は、本実施の形態により形
成されたGaN膜の結晶評価結果を示し、図2は、反射
高エネルギ電子線回折(RHEED)図形の観察を行っ
たパターン写真であり、図3は、透過電子顕微鏡により
観察した界面部分の断面写真である。
【0050】反射高エネルギー電子線回折(RHEE
D)図形の観察は、GaN膜8の成長後、MBE装置内
でを行ったものである。この結果の解析から明らかなよ
うに、ヘテロエピタキシャル成長されたGaN膜8は、
立方晶(zinc-blend)型の結晶構造を有する単結晶体で
あることがわかる。
【0051】また、図3に示す断面写真は、前記Si基
板4をMBE室より取り出し、断面透過電子顕微鏡によ
りGaN膜8の界面部分を観察した結果であり、図に示
すように、ヘテロエピタキシャル成長膜であるGaN膜
8とSi基板4との界面に約2nmの厚さを持つSiC
が形成されていること、および、Si基板4の表面には
非晶質層の形成が見られないことがわかる。これらの観
察結果から明らかなように、GaN膜8をエピタキシャ
ル成長する際の窒素原料照射による損傷は、先に形成し
た単結晶SiC薄膜7によって阻止されていることがわ
かる。なお、単結晶SiC薄膜7は、反射高エネルギー
電子線回折により単結晶であることが確認されている。
【0052】(実施の形態2)実施の形態1において
は、エタノール雰囲気での単結晶SiC薄膜7の形成の
例について説明したが、エタノール雰囲気以外でも、ア
セチレン、エチレン等の炭化水素系ガス雰囲気中におい
ても単結晶のSiC薄膜が形成される。すなわち、熱処
理による単結晶SiC薄膜の形成に必要な雰囲気は、少
なくとも炭素および水素を含む分子雰囲気によって実現
できる。ここで、エタノールのように酸素を含む分子で
あっても単結晶SiC薄膜の形成には特に影響が生じな
いことは本発明者により確認されている。また、炭化水
素系ガスにおいても炭素の結合様式(すなわち、一重結
合であるか二重結合であるか)も単結晶SiC薄膜の形
成には特に影響しない。
【0053】次に、炭化水素系ガス雰囲気中における単
結晶SiC薄膜の形成の際に、熱処理温度および処理圧
力が単結晶SiC薄膜の膜厚にどのように影響するかに
ついて表1を用いて説明する。
【0054】
【表1】
【0055】表1は、反応時間10分における単結晶S
iC薄膜の膜厚を熱処理の温度および処理雰囲気の圧力
の相違について示した実験の結果表である。なお、膜厚
の単位はオングストロームである。
【0056】圧力が高いほど単結晶SiC薄膜の膜厚は
厚くなり、また、処理の温度が高いほど単結晶SiC薄
膜の膜厚は厚くなる傾向にある。また、圧力が低く、温
度が低い領域では、単結晶SiC薄膜が形成されない領
域(表中「−−」で示す)が存在する。このように、単
結晶SiC薄膜の形成速度は圧力および時間に依存する
ことから反応時間を調整して所定の膜厚を得ることがで
きる。ただし、膜厚は、それが20nm以下である場合
には反応時間に対して直線的に大きくなるが、20nm
以上になると基板からのシリコンの供給がされず膜厚は
飽和する。膜厚が飽和する時間は、5×10-5Torr
の場合で約10分、5×10-6Torrの場合で約20
分、5×10-7Torrの場合で約60分である。
【0057】なお、ここでは、温度が850℃〜950
℃の場合を例示しているが、反応圧力の選択により70
0〜1300℃の温度範囲で単結晶SiC薄膜が形成で
きることを確認している。また、単結晶SiC薄膜の膜
厚は20nm程度まで形成できることは前記のとおりで
あるが、その最適膜厚は2nm〜10nmの範囲であ
る。したがって、前記実験結果を基にして最適膜厚を選
択し、反応時間は1秒〜1時間の範囲とすることができ
る。
【0058】(実施の形態3)図4は、本発明の他の実
施の形態である発光ダイオードの一例を示した断面図で
ある。本実施の形態3の発光ダイオード(LED)は、
単一量子井戸(SQW)構造を有し、単結晶シリコン基
板11上に、実施の形態1および2で説明したような単
結晶SiC薄膜からなる中間層12、n型GaN障壁層
13、アンドープInGaN井戸層14、p型AlGa
N障壁層15、p型GaNコンタクト層16を有し、n
型GaN障壁層13に接してn電極17、p型GaNコ
ンタクト層16に接してp電極18が形成されている。
【0059】このようなLEDでは、単結晶シリコン基
板11を用いて安価に構成することができ、また、単結
晶SiC薄膜からなる中間層12を単結晶シリコン基板
11とn型GaN障壁層13との界面に形成しているた
め、n型GaN障壁層13およびその上層に形成される
アンドープInGaN井戸層14、p型AlGaN障壁
層15、p型GaNコンタクト層16の結晶性を良好に
形成できる。この結果、活性層であるアンドープInG
aN井戸層14等の結晶性を良好にして、高効率かつ高
品質なLEDを構成できる。
【0060】なお、単結晶シリコン基板11上に単結晶
SiC薄膜からなる中間層12およびn型GaN障壁層
13を形成する方法は、実施の形態1または2の単結晶
SiC薄膜7およびGaN膜8を形成する場合と同様で
ある。また、アンドープInGaN井戸層14、p型A
lGaN障壁層15、p型GaNコンタクト層16の形
成は、n型GaN障壁層13と同様にMBE法を用いて
行うことができる。
【0061】(実施の形態4)図5は、本発明のさらに
他の実施の形態である半導体レーザの一例を示した断面
図である。本実施の形態4の半導体レーザ(LD)は、
多重量子井戸(MQW)構造を有し、単結晶シリコン基
板11上に、実施の形態1および2で説明したような単
結晶SiC薄膜からなる中間層12、n型GaNコンタ
クト層19、n型InGaNクラック防止層20、n型
AlGaNクラッド層21、n型GaNガイド層22、
InGaN発光層23、p型AlGaN内部クラッド層
24、p型GaNガイド層25、p型AlGaNクラッ
ド層26およびp型GaNコンタクト層27を有し、n
型GaNコンタクト層19に接してn電極28、p型G
aNコンタクト層27に接してp電極29が形成されて
いる。
【0062】このようなLDでは、実施の形態3と同様
に、単結晶シリコン基板11を用いて安価に構成するこ
とができ、また、単結晶SiC薄膜からなる中間層12
を単結晶シリコン基板11とn型GaNコンタクト層1
9との界面に形成しているため、n型GaNコンタクト
層19およびその上層に形成されるn型InGaNクラ
ック防止層20、n型AlGaNクラッド層21、n型
GaNガイド層22、InGaN発光層23、p型Al
GaN内部クラッド層24、p型GaNガイド層25、
p型AlGaNクラッド層26およびp型GaNコンタ
クト層27の結晶性を良好に形成できる。この結果、M
QW層であるInGaN発光層23等の結晶性を良好に
して、高効率かつ高品質なLDを構成できる。
【0063】なお、単結晶シリコン基板11上に単結晶
SiC薄膜からなる中間層12、n型GaNコンタクト
層19等を形成する方法は実施の形態3と同様である。
また、n型GaNコンタクト層19等の形成は、実施の
形態3と同様にMBE法を用いて行うことができる。
【0064】以上、本発明者によってなされた発明を発
明の実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでも
ない。
【0065】たとえば、前記実施の形態では、SiC膜
を熱処理により形成したが、SiC原料を用いたスパッ
タ等によって形成してもよい。
【0066】また、前記実施の形態では、Si基板の面
方位が(001)面の場合について説明したが、(00
1)面以外のいずれの面方位を用いてもよい。Si基板
の面方位に応じてSiCの方位も変化し、さらにまた、
GaN膜8の結晶構造も立方晶から六方晶(hexagonal
)まで変化することが本発明者の実験により判明して
いる。
【0067】さらに、前記実施の形態では、主にGaN
膜のヘテロエピタキシャル成長について説明したが、こ
れに限らず、AlN膜、InN膜、およびこれらとII
I族元素またはIV族元素との化合物等、他の窒化物半
導体膜のヘテロエピタキシャル成長に対しても広く適用
できる。
【0068】また、中間層としてSiC膜の場合を例示
したが、これに代えて単結晶のSiGe薄膜を適用して
もよい。この場合も前記と同様の効果が得られる。
【0069】また、実施の形態3および4において、発
光素子に適用した場合を説明したが、これに限られず、
IC等の半導体装置に適用してもよい。
【0070】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば以
下のとおりである。
【0071】(1)窒化物半導体の結晶薄膜をSi基板
上にエピタキシャル成長させるに際し、格子定数差の不
整合を緩和するとともにSi基板表面の非晶質化を防止
することができる。
【0072】(2)安価なSi基板上に良質な窒化物半
導体の結晶薄膜をエピタキシャル成長させることができ
る良質な中間層(バッファ層)を提供できる。
【0073】(3)中間層を簡便に形成できる。
【0074】(4)Si基板上に良質な窒化物半導体の
結晶薄膜を形成できる。
【0075】(5)立方晶系あるいは六方晶系の何れか
の結晶構造を任意に選択してSi基板上に窒化物半導体
の結晶薄膜を形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は、本発明の一実施の形態であ
る半導体装置のシリコン基板上に窒化ガリウム膜を堆積
するまでの工程を示した断面図である。
【図2】実施の形態1で形成されたGaN膜の結晶評価
結果を示し、反射高エネルギ電子線回折(RHEED)
図形の観察を行ったパターン写真である。
【図3】実施の形態1で形成されたGaN膜の結晶評価
結果を示し、透過電子顕微鏡により観察した界面部分の
断面写真である。
【図4】本発明の他の実施の形態である発光ダイオード
の一例を示した断面図である。
【図5】本発明のさらに他の実施の形態である半導体レ
ーザの一例を示した断面図である。
【符号の説明】
4 Si基板 5 自然酸化膜 6 水素終端面 7 単結晶SiC薄膜 8 GaN膜 11 単結晶シリコン基板 12 中間層 13 n型GaN障壁層 14 アンドープInGaN井戸層 15 p型AlGaN障壁層 16 p型GaNコンタクト層 17、28 n電極 18、29 p電極 19 n型GaNコンタクト層 20 n型InGaNクラック防止層 21 n型AlGaNクラッド層 22 n型GaNガイド層 23 InGaN発光層 24 p型AlGaN内部クラッド層 25 p型GaNガイド層 26 p型AlGaNクラッド層 27 p型GaNコンタクト層 f ミスフィット
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月15日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【請求項】 請求項1〜の何れか一項に記載の半導
体装置であって、 前記中間層と窒化物半導体層との格子定数差は、5%以
下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項単結晶シリコンからなる基板上に窒化物
半導体層をエピタキシャル成長させる工程の前処理とし
て、前記基板の主面上に前記基板と前記窒化物半導体層
との格子定数差を緩和する単結晶薄膜を形成する半導体
装置の製造方法であって、 前記単結晶薄膜は、炭素原子またはゲルマニウム原子と
水素原子とを含む分子からなるガスの雰囲気において前
記基板を熱処理することにより形成されることを特徴と
する半導体装置の製造方法。
【請求項】 請求項記載の半導体装置の製造方法で
あって、 前記熱処理の条件を、前記基板の温度が700℃〜13
00℃の範囲、処理時間を1秒〜1時間の範囲、とする
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項】 請求項5または6記載の半導体装置の製
造方法であって、 前記単結晶薄膜の形成前に、前記基板を水素を含む酸性
溶液で処理することを特徴とする半導体装置の製造方
法。
【請求項】 請求項の何れか一項に記載の半導
体装置の製造方法であって、 前記窒化物半導体層は、ハライド気相エピタキシ法、有
機金属化学反応成長法、有機金属分子線成長法、また
は、窒素ラジカル源を用いた分子線エピタキシ法を用い
て形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣山 雄一 茨城県つくば市東1−1−4 工業技術院 産業技術融合領域研究所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 単結晶シリコンからなるシリコン基板
    と、前記シリコン基板上に形成された中間層と、前記中
    間層上にエピタキシャル成長された窒化物半導体層とを
    有する半導体装置であって、 前記中間層は、前記シリコン基板と窒化物半導体層との
    格子定数差を緩和するとともに、前記エピタキシャル成
    長の際の前記シリコン基板の窒化によるアモルファス化
    を抑制するものであることを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置であって、 前記中間層は、結晶構造を有する炭化シリコン膜または
    シリコンゲルマニウム膜であることを特徴とする半導体
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体装置であ
    って、 前記中間層の膜厚は10nm以下であることを特徴とす
    る半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の半導体装置
    であって、 前記シリコン基板の表面が(100)面と物理的に等価
    な表面であり、前記中間層および窒化物半導体層の結晶
    構造が立方晶系である第1の構造、または、前記シリコ
    ン基板の表面が(111)面と物理的に等価な表面であ
    り、前記中間層および窒化物半導体層の結晶構造が六方
    晶系である第2の構造、の何れかの構造を有することを
    特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の半導
    体装置であって、 前記中間層と窒化物半導体層との格子定数差は、5%以
    下であることを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 単結晶シリコンからなる基板上に窒化物
    半導体層をエピタキシャル成長させる工程の前処理とし
    て、前記基板の主面上に前記基板と前記窒化物半導体層
    との格子定数差を緩和する単結晶薄膜を形成することを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記単結晶薄膜は、炭素原子またはゲルマニウム原子と
    水素原子とを含む分子からなるガスの雰囲気において前
    記基板を熱処理することにより形成されることを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の半導体装置の製造方法で
    あって、 前記熱処理の条件を、前記基板の温度が700℃〜13
    00℃の範囲、処理時間を1秒〜1時間の範囲、とする
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8の何れか一項に記載の半導
    体装置の製造方法であって、 前記単結晶薄膜の形成前に、前記基板を水素を含む酸性
    溶液で処理することを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9の何れか一項に記載の半
    導体装置の製造方法であって、 前記窒化物半導体層は、ハライド気相エピタキシ法、有
    機金属化学反応成長法、有機金属分子線成長法、また
    は、窒素ラジカル源を用いた分子線エピタキシ法を用い
    て形成されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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