JPH1127398A - データ通信システム、及び該システムに適用されるデータ送信装置 - Google Patents

データ通信システム、及び該システムに適用されるデータ送信装置

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JPH1127398A
JPH1127398A JP9180113A JP18011397A JPH1127398A JP H1127398 A JPH1127398 A JP H1127398A JP 9180113 A JP9180113 A JP 9180113A JP 18011397 A JP18011397 A JP 18011397A JP H1127398 A JPH1127398 A JP H1127398A
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JP
Japan
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data
transmission
message
detecting
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Application number
JP9180113A
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English (en)
Inventor
Shoichi Nagatomo
正一 永友
Junji Masuda
淳治 増田
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、呼出しやメッセージ送信依頼が集
中した場合において、その使い勝手や信頼性を向上させ
たデータ通信システム、及び該システムに適用されるデ
ータ送信装置を提供することである。 【解決手段】 制御部18は、トラフィクス判定部17
からのトラフィクス信号が“Hi”である場合、すなわ
ち、当該センター4において送信処理が混雑している場
合は、制御ダイアル検出部23によりメッセージデータ
の先頭にダイアルデータ“*5”が設定されているか否
かを検出させて、“*5”が設定されていない場合は、
緊急を要するメッセージデータでないと判断し、メッセ
ージデータ及びその発呼先のアドレスデータを送信依頼
時刻データと対応づけてデータベース4aに格納する。
また、“*5”が設定されている場合は、緊急を要する
メッセージデータであると判断し、直ちに、送信信号制
御部24により送信データを形成させて、当該送信デー
タを送信基地局5に送出させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、無線呼出
し(以下、ページングと称する)システムに代表される
データ通信システム、及び該システムに適用されるデー
タ送信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、ページングシステムとして採用さ
れている無線呼出方式には、NTT方式、POCSAG
方式、及び高度無線呼出方式がある。
【0003】この内、POCSAG方式では、変調方式
として2値FSK(Frequency Shift Keying:周波数偏
移変調)が採用され、伝送速度は512BPS(ビット
/秒)と規定されている。ページングの際には、この伝
送速度の規定に従って無線信号に変調されたディジタル
データ(メッセージデータ)を送信することによりサー
ビスを実施している。また、NTT方式では、上述した
POCSAG方式と同じ2値FSKの変調方式が採用さ
れ、200BPSの伝送速度でサービスを実施してい
る。
【0004】これらの2つの無線呼出方式は、主に、数
字やカナ文字(フリーワード、及び定型メッセージ)に
よるメッセージ表示が可能なページャー(ニューメリッ
クページャー)を対象とした低料金のページングサービ
スを実施している。
【0005】一方、近時、漢字によるメッセージや電子
メール等の大容量のデータのやりとりに適した高度無線
呼出方式(RCR STD−43標準規格)が登場して
いる。この高度無線呼出方式は、上述したPOCSAG
方式やNTT方式とは異なり、この方式に対応するペー
ジャーを使用することにより、ページングセンター(中
央基地局)側で送信するメッセージデータのデータ量に
応じて、伝送速度を1600BPS(2値FSK)〜6
400BPS(4値FSK)の範囲で切り換えてデータ
送信を行なうことができる。
【0006】したがって、ページング事業者は、この高
度無線呼出方式を採用することにより、漢字によるメッ
セージ表示が可能なページャー(インフォメーションペ
ージャー)や、電子手帳機能を有する複合端末等、大容
量のデータの受信が可能な比較的高価なページャーを対
象としたページングサービスを行なっている。
【0007】このように現在のページングサービスは、
上記のページング方式を活用することにより様々なサー
ビス形態を備えており、高価なビジネスツールから安価
なコミュニケーションツールに至るまで多種多様なデー
タ通信サービスとして幅広く利用されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のページングシステムにおいて、例えば、上述
したようなページングサービスの拡張や使用料金の低価
格化等に伴い、サービス加入者、特に、若年層の加入者
が著しく増加し、特定の時間帯に、呼出し(トーンオン
リ)やメッセージ送信依頼がページングセンター(デー
タ送信装置)に集中してしまうことがある。
【0009】この際、ページングセンターでは、請け負
った大量の呼出しやメッセージ送信依頼に関するデータ
(発呼先データやメッセージデータ)を記憶装置に一旦
記憶し、トラフィクスの減少にともない順次、前記デー
タを記憶装置から読み出して送信処理を実行するため、
依頼された呼出しやメッセージ送信に大幅な遅延が生じ
てしまうことがあり、このような場合、特に、前記呼出
しやメッセージ送信が緊急を要するものであった場合
に、その呼出しやメッセージ送信が無意味なものになっ
てしまう、また、前記メッセージが時刻に関連したもの
であった場合に、遅延により誤解を招きかねない(例え
ば、「18時に駅前」というメッセージを17時40分
に送信依頼したにもかかわらず、前記遅延により発呼先
のページャーに対して実際に該メッセージが着信した時
刻が18時20分であった場合、発呼先では前記メッセ
ージを「“明日の”18時に駅前」と解釈しかねない)
等、加入者に対して十分なサービスを提供しているとは
言い難かった。
【0010】本発明は上記課題を解決すべく、呼出しや
メッセージ送信依頼が集中した場合において、その使い
勝手や信頼性を向上させたデータ通信システム、及び該
システムに適用されるデータ送信装置を提供することで
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
入力されたデータを、無線通信回線を介して送信するデ
ータ送信装置と、このデータを受信するデータ受信装置
とで構成されるデータ通信システムにおいて、前記デー
タ送信装置は、前記無線通信回線の混雑状況を判定する
判定手段と、データの入力を検出する第1の検出手段
と、この第1の検出手段によりデータの入力が検出され
ると、前記判定手段による前記無線通信回線の混雑状況
を読み込み、該無線通信回線の混雑が解消されるまで前
記データを記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0012】また、請求項4記載の発明は、入力された
データを、無線通信回線を介して送信依頼先に送信する
データ送信装置において、前記無線通信回線の混雑状況
を判定する判定手段と、データの入力を検出する検出手
段と、この検出手段によりデータの入力が検出される
と、前記判定手段による前記無線通信回線の混雑状況を
読み込み、該無線通信回線の混雑が解消されるまで前記
データを記憶する記憶手段とを備えたことを特徴として
いる。
【0013】請求項1、或いは4記載の発明によれば、
データ送信装置の記憶手段は、第1の検出手段によりデ
ータの入力が検出されると、判定手段による無線通信回
線の混雑状況を読み込み、該無線通信回線が混雑してい
ると判定した場合は、この無線通信回線の混雑が解消さ
れるまで前記入力されたデータ受信装置(送信依頼先)
に送信するデータを記憶保持する。
【0014】したがって、請求項1及び4記載の発明に
よれば、データ送信装置において、当該データ送信装置
からデータ受信装置に到る無線通信回線の混雑度、例え
ば、回線使用率やトラフィクス等を把握することによ
り、この無線通信回線におけるトラフィクスの過多状態
を未然に抑止することが可能となり、データ通信システ
ムの信頼性を向上することができる。また、前記無線通
信回線が混雑しており、データ送信依頼が集中している
場合であっても、データ送信装置に対してデータ送信依
頼を行なうことができる。
【0015】請求項2記載の発明は、請求項1記載のデ
ータ通信システムにおいて、前記データ送信装置は、現
在時刻を取得する現在時刻取得手段と、この現在時刻取
得手段により取得された現在時刻を送信依頼時刻情報と
して前記データと対応づけて前記記憶手段に記憶させる
記憶制御手段と、前記記憶手段に記憶されたデータを送
信する際、このデータと対応づけて記憶されている送信
依頼時刻情報を該データに付加して送信する送信制御手
段とを更に備え、前記データ受信装置は、受信された前
記データより送信依頼時刻情報を検出する第2の検出手
段と、この第2の検出手段により検出された送信依頼時
刻を表示する表示手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0016】請求項2記載の発明によれば、データ送信
装置では、第1の検出手段によりデータの入力が検出さ
れると、判定手段による無線通信回線の混雑状況を読み
込み、該無線通信回線が混雑していると判定した場合
は、記憶制御手段により、この無線通信回線の混雑が解
消されるまで前記入力されたデータを現在時刻取得手段
により取得された送信依頼時刻情報と対応づけて記憶手
段に記憶保持させ、該無線通信回線の混雑が解消される
と、送信制御手段により前記記憶手段に記憶されたデー
タ及びその送信依頼時刻情報を読み出して、該送信依頼
時刻情報を該データに付加して送信し、データ受信装置
では、受信された前記データから第2の検出手段により
送信依頼時刻情報を検出し、この送信依頼時刻を表示手
段に表示する。
【0017】また、請求項5記載の発明は、請求項4記
載のデータ送信装置において、現在時刻を取得する現在
時刻取得手段と、この現在時刻取得手段により取得され
た現在時刻を送信依頼時刻情報として前記データと対応
づけて前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、前記
記憶手段に記憶されたデータを送信する際、このデータ
と対応づけて記憶されている送信依頼時刻情報を該デー
タに付加して送信する送信制御手段とを更に備えたこと
を特徴としている。
【0018】請求項5記載の発明によれば、第1の検出
手段によりデータの入力が検出されると、判定手段によ
る無線通信回線の混雑状況を読み込み、該無線通信回線
が混雑していると判定した場合は、記憶制御手段によ
り、この無線通信回線の混雑が解消されるまで前記入力
されたデータを現在時刻取得手段により取得された送信
依頼時刻情報と対応づけて記憶手段に記憶保持させ、該
無線通信回線の混雑が解消されると、送信制御手段によ
り前記記憶手段に記憶されたデータ及びその送信依頼時
刻情報を読み出して、該送信依頼時刻情報を該データに
付加して送信する。
【0019】したがって、請求項2及び5記載の発明に
よれば、データ送信装置では、データ送信依頼が集中し
ている場合に、一旦、記憶装置に格納し、トラフィクス
が減少した後に前記記憶装置から読み出して送信するデ
ータについては、当該データにその送信依頼時刻データ
を付加して送信することができるので、受信側の装置
(データ受信装置)では、受信した前記データについて
その送信依頼時刻を報知することができる。このような
ことから、データ送信の遅延による受信データ内容の誤
解等といった不具合を抑止することが可能となり、デー
タ送信サービスとしてその使い勝手を向上することがで
きる。
【0020】請求項3記載の発明は、請求項1記載のデ
ータ通信システムにおいて、前記データ送信装置は、入
力されたデータに優先送信を指示する識別データが含ま
れているか否かを検知する検知手段と、この検知手段に
より前記データに前記識別データが含まれていると検知
された場合は、前記判定手段により前記無線通信回線が
混雑していると判定された場合でも、前記データを優先
的に送信する送信制御手段とを更に備えたことを特徴と
している。
【0021】また、請求項6記載の発明は、請求項4記
載のデータ送信装置において、入力されたデータに優先
送信を指示する識別データが含まれているか否かを検知
する検知手段と、この検知手段により前記データに前記
識別データが含まれていると検知された場合は、前記判
定手段により前記無線通信回線が混雑していると判定さ
れた場合でも、前記データを優先的に送信する送信制御
手段とを更に備えたことを特徴としている。
【0022】請求項3、或いは6記載の発明によれば、
送信制御手段は、検知手段により、入力されたデータに
優先送信を指示する識別データが含まれていると検知さ
れた場合は、判定手段により無線通信回線が混雑してい
ると判定された場合でも、前記データを優先的に送信す
る。
【0023】したがって、請求項3及び6記載の発明に
よれば、データ送信装置では、データ送信依頼が集中し
ている場合でも、優先送信を指示する識別データが含ま
れているデータ、すなわち、緊急を要するデータについ
ては直ちに送信処理を行なうことができ、データ送信サ
ービスとしてその使い勝手を向上することができる。
【0024】請求項7記載の発明は、入力されたデータ
を、無線通信回線を介して送信するデータ送信装置と、
このデータを受信するデータ受信装置とで構成されるデ
ータ通信システムにおいて、前記データ送信装置は、現
在時刻を取得する現在時刻取得手段と、この現在時刻取
得手段により取得された現在時刻に基づいて、定期的に
現在時刻情報を送信する第1の送信手段と、前記無線通
信回線の混雑状況を判定する判定手段と、データの入力
を検出する第1の検出手段と、この第1の検出手段によ
りデータの入力が検出されると、前記判定手段による前
記無線通信回線の混雑状況を読み込み、該無線通信回線
の混雑が解消されるまで前記データを記憶する第1の記
憶手段と、この第1の記憶手段に前記データが記憶され
ている間の時間をカウントするカウント手段と、前記判
定手段により前記無線通信回線の混雑が解消されたと判
定されると、前記第1の記憶手段よりデータを読み出す
とともに、このデータに対して前記カウント手段によっ
てカウントされた時間を差分時間情報として該データに
付加して送信する第2の送信手段とを備え、前記データ
受信装置は、前記データ送信装置より定期的に送信され
る現在時刻情報を受信する現在時刻受信手段と、受信さ
れた前記データより差分時間情報を検出する第2の検出
手段と、この第2の検出手段により検出された差分時間
情報と、前記現在時刻受信手段によって受信された現在
時刻情報とに基づいて、前記データの送信依頼時刻を算
出する算出手段と、この算出手段により算出された送信
依頼時刻を表示する表示手段とを備えたことを特徴とし
ている。
【0025】請求項7記載の発明によれば、データ送信
装置は、第1の送信手段により、現在時刻取得手段によ
って取得された現在時刻に基づいて定期的に現在時刻情
報を送信する。また、第1の検出手段によりデータの入
力が検出されると、判定手段による前記無線通信回線の
混雑状況を読み込み、該無線通信回線が混雑していると
判定した場合は、この無線通信回線の混雑が解消される
まで前記データを第1の記憶手段に記憶保持させ、該無
線通信回線の混雑が解消されると、第2の送信手段によ
り、前記第1の記憶手段からデータを読み出すととも
に、カウント手段によってカウントされた当該データが
該第1の記憶手段に記憶されている間の時間を差分時間
情報として該データに付加して送信し、データ受信装置
では、受信された前記データから第2の検出手段により
差分時間情報を検出し、この差分時間情報と、現在時刻
受信手段によって受信された現在時刻情報とに基づいて
算出手段により前記データの送信依頼時刻を算出し、こ
の算出された送信依頼時刻を表示手段に表示する。
【0026】したがって、データ送信装置では、データ
送信依頼が集中している場合に、一旦、記憶装置に格納
し、トラフィクスが減少した後に前記記憶装置から読み
出して送信するデータについては、当該データに、送信
依頼時刻から現在時刻に到るまでの差分時間情報を付加
して送信し、受信側の装置(データ受信装置)では、現
在時刻と受信したデータに付加された差分時間情報とに
基づいて該受信したデータの送信依頼時刻を算出して報
知することができるので、データ送信の遅延による受信
データ内容の誤解等といった不具合を抑止することが可
能となり、データ送信サービスとしてその使い勝手を向
上することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図1〜図7及び図15を参
照して本発明に好適な第1の実施の形態を詳細に説明す
る。なお、第1の実施の形態では、ページングシステム
として高度無線呼出方式(RCR STD−43標準規
格)に従うものとする。
【0028】まず、高度無線呼出方式におけるデータ構
成を図15に示す。この図15において、30は1時間
(1H)周期で送信されるデータのサイクル構成を示
し、1サイクル4分として、No.0からNo.14ま
で計15個のサイクルが送信される。
【0029】また、31は上記1サイクルのデータ構成
を示すものであり、1サイクルにはNo.0からNo.
127まで計128個のフレームが含まれている。すな
わち、1フレームは1.875秒であり、1分間に32
フレームが送信される。
【0030】そして更に、32に示すように1フレーム
のデータは、先頭部の同期部1(S1)32A、フレー
ム情報(FI)32B、同期部2(S2)32Cからな
る115ミリ秒で送信される同期信号部と、ブロック情
報(BI)32D、アドレスフィールド(AF)32
E、ベクトルフィールド(VF)32F、メッセージフ
ィールド(MF)32G、アイドルブロック(IB)3
2Hの計5種類のデータからなり、1ブロック160ミ
リ秒として11ブロック、計1.76秒で送信されるイ
ンターリーブブロックと、により構成されている。
【0031】同期部1(S1)32Aは、2値FSKの
変調方式及び1600BPSの伝送速度で送信される1
12ビットのデータであり、このフレームにおけるイン
ターリーブブロックが、以下に示す4種類のフレームタ
イプのうち、どのフレームタイプ(変調方式及び伝送速
度)で送信されるのかを規定するフレームタイプデータ
が含まれている。 2値FSK/1600BPS 2値FSK/3200BPS 4値FSK/3200BPS 4値FSK/6400BPS
【0032】フレーム情報(FI)32Bは、2値FS
Kの変調方式及び1600BPSの伝送速度で送信され
る32ビットのデータであり、本フレームのフレームN
o.、本フレームが含まれるサイクルのサイクルN
o.、複数回送信の場合はその送信回数等を規定するフ
レームデータが含まれている。
【0033】同期部2(S2)32Cは、上記同期部1
(S1)32Aで規定されたフレームタイプで送信され
るインターリーブブロックに、ページャーやPDA等の
無線通信端末の受信タイミングを合わせるために規定さ
れるデータが格納されている。
【0034】ブロック情報(BI)32Dは、本フレー
ムのインターリーブブロックにおいて、アドレスフィー
ルド(AF)32E及びベクトルフィールド(VF)3
2Fの起点となる位置情報(ワード番号)が規定される
データを格納している。また、フレームNo.が“0”
の場合については、時刻補正情報として、“年”、
“月”、“日”、或いは“時”、“分”、“秒”が交互
に第2コードワード以降に設定され、無線通信端末は、
自己フレームNo.の他に、このフレームNo.0も無
条件に受信することで、無線通信端末内の時刻情報を補
正している。
【0035】アドレスフィールド(AF)32Eは、シ
ョート(32ビット)、ロング(64ビット)のいずれ
かのデータ量の、無線通信端末の自己への個別呼出の識
別を規定する識別番号、すなわち、アドレスデータが格
納されている。
【0036】ベクトルフィールド(VF)32Fは、上
記アドレスフィールド(AF)32Eと対を成してお
り、メッセージフィールド(MF)32Gの起点となる
位置情報(ワード番号)、そのメッセージデータの長さ
及びデータタイプを規定するベクトルタイプデータを格
納している。
【0037】メッセージフィールド(MF)32Gは、
上記ベクトルフィールド(VF)32Fで規定されたメ
ッセージデータを格納している。アイドルブロック(I
B)32Hは、未使用ブロックであり、本フレーム内に
空きが生じた場合に、「0」、若しくは「1」で連続す
るビットパターンが挿入される。
【0038】以上のようなデータ構成を有する高度無線
呼出方式のページングシステムに対して本発明を適用し
た場合について、まず、第1の実施の形態を図1〜図7
を参照して以下に説明する。なお、以下に記す実施の形
態例では、高度無線呼出方式において提供される基本サ
ービスに基づいて、数字・カナサービス、英数字サービ
ス、自由文サービス、トランスペアレントデータサービ
ス等、呼出しとともにメッセージ送信を行なう場合につ
いて述べるものとする。まず、構成を説明する。
【0039】図1は、本発明に係るデータ通信システム
としてのページングシステムの構成を示す図であり、同
図に示すページングシステム1は、電話機2a…、パー
ソナルコンピュータ2b、モデム2c、公衆回線網3、
センター4、データベース4a、送信基地局5、ページ
ャー6…、及びPDA7により構成されている。
【0040】電話機2a…は、公衆回線網3に接続され
たプッシュフォン等の端末機器であり、また、パーソナ
ルコンピュータ2bは、モデム2cを介して公衆回線網
3に接続されている。これらの電話機2a…やパーソナ
ルコンピュータ2bは、呼出し対象のページャー6…や
PDA7に対するメッセージ送信依頼を、公衆回線網3
を介してセンター4に要求することができる。
【0041】公衆回線網(PSTN:Public Switched
Telephone Network )3は、センター4に接続されてお
り、電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bからの
呼出要求(発呼先データ)とメッセージデータとをセン
ター4に送出する。なお、公衆回線網3は、ISDN
(サービス総合デジタル網:Integrated Services Digi
tal Network )であってもよい。
【0042】センター4は、公衆回線網3、データベー
ス4a、及び送信基地局5に接続された中央基地局であ
り、公衆回線網3から受け取った呼出し要求とメッセー
ジデータとに基づいて、送信基地局5を介し、発呼先の
ページャー6…やPDA7へのメッセージデータの送信
処理を実行する。
【0043】データベース4aは、センター4に接続さ
れており、当該センター4においてメッセージ送信依頼
が集中した場合に、その呼出し要求(発呼先データ)と
メッセージデータとを送信依頼時刻データと対応づけて
記憶する記憶装置である。
【0044】送信基地局5は、送信用アンテナを具備し
ており、センター4からの指示に従って280[MH
z]帯で周波数変調された無線信号によりページャー6
…やPDA7に対してメッセージデータを送信する。
【0045】ページャー6…及びPDA(Personal Dig
ital Assistant)7は、それぞれ自己に固有のアドレス
データ(識別番号)が与えられた無線通信端末であり、
送信基地局5から送信された無線信号の受信処理や、受
信した自己宛メッセージの報知処理等を実行する。
【0046】次に、図2は上記図1に示したセンター4
の内部構成を示すブロック図である。同図においてセン
ター4は、入出力回路11、切換部12、呼出番号照合
部13、加入者メモリ14、音声応答回路15、計時回
路16、トラフィクス判定部17、制御部18、メッセ
ージレジスタ19、ベクトルレジスタ20、アドレスレ
ジスタ21、ブロック情報記憶用メモリ22、制御ダイ
アル検出部23、及び送信信号制御部24により構成さ
れている。
【0047】入出力回路11は、公衆回線網3に接続さ
れ、この公衆回線網3を介して電話機2a…やパーソナ
ルコンピュータ2b等の端末機器との間で、同時に所定
数の回線接続を維持することが可能なインターフェース
であり、電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bか
ら入力された発呼先データとメッセージデータとを切換
部12に出力するとともに、音声応答回路15から入力
された音声ガイダンスデータを公衆回線網3を介して発
呼者(電話機2a、パーソナルコンピュータ2b)に送
出し、音声ガイダンスにより応答する機能を有してい
る。
【0048】切換部12は、入出力回路11に接続さ
れ、この入出力回路11から入力されたデータについ
て、制御部18からの制御信号に基づいて、発呼先デー
タ(呼出番号データ)を呼出番号照合部13に、メッセ
ージデータを制御部18に、それぞれ出力する回路であ
る。
【0049】呼出番号照合部13は、切換部12から入
力された呼出番号データと、予め加入者メモリ14に登
録されている呼出番号データとを照合して、照合結果を
制御部18に出力する。
【0050】加入者メモリ14は、契約加入者毎に、そ
の呼出番号データとアドレスデータ(21ビット)とを
対応づけて記憶する記憶媒体であり、制御部18からの
制御信号に基づいて読み出し及び書込みが制御される。
【0051】音声応答回路15は、入出力回路11に接
続され、制御部18からの制御信号に基づいて音声ガイ
ダンスデータを生成し、入出力回路11に出力する。計
時回路16は、現在時刻を計時する回路であり、計時デ
ータを制御部18に出力する。
【0052】トラフィクス判定部17は、制御部18か
らの制御に基づいて、後述する送信信号制御部24にお
ける送信処理の混雑度を常時監視している。この混雑度
は、送信基地局5から無線通信端末に到る無線通信回線
のチャネル使用率(使用チャネル数/全チャネル数)に
基づいて設定され、トラフィクス判定部17では、前記
混雑度が所定レベル(例えば、80%等)を越えた場合
に、“Hi”となるトラフィクス信号を制御部18に出
力する。
【0053】制御部18は、センター4全体の動作を制
御するとともに、電話機2a…やパーソナルコンピュー
タ2bからの発呼先データ(呼出番号データ)とメッセ
ージデータとに基づいて、発呼先のページャー6…やP
DA7に対してメッセージデータを送信する際の、一連
のページング処理を制御する機能を有しており、後述す
る送信処理1(図5参照)を実行する。
【0054】この送信処理1において制御部18は、ト
ラフィクス判定部17から入力されるトラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”である場合、すなわち、当該セ
ンター4において送信処理が混雑している場合は、制御
ダイアル検出部23によりメッセージデータの先頭にダ
イアルデータ“*5”が設定されているか否かを検出さ
せて、ダイアルデータ“*5”が設定されていない場合
は、緊急を要するメッセージデータでないと判断し、メ
ッセージデータ及びその発呼先のアドレスデータを計時
回路16から入力される送信依頼時刻データと対応づけ
てデータベース4aに格納する。また、ダイアルデータ
“*5”が設定されている場合は、緊急を要するメッセ
ージデータであると判断し、直ちに、送信信号制御部2
4により前述した図15に示すフレーム構成32の送信
データを形成させて、当該送信データを送信基地局5に
送出させる。
【0055】また、制御部18は、トラフィクス判定部
17から入力されるトラフィクス信号の信号レベルが
“Low”である場合、すなわち、当該センター4の送
信処理が比較的空いている場合は、データベース4aに
記憶されたメッセージデータ及び発呼先のアドレスデー
タとその送信依頼時刻データとを読み出して、このメッ
セージデータの先頭部に識別信号と読み出した送信依頼
時刻データとを付加した後、送信信号制御部24により
前述した図15に示すフレーム構成32の送信データを
形成させて、当該送信データを送信基地局5に送出させ
る。
【0056】メッセージレジスタ19は、制御部18か
ら入力される発呼先のページャー6…やPDA7に対し
て送信するメッセージデータを格納する。このメッセー
ジレジスタ19は、例えば、4ビット単位の数値コード
(数字データ)で構成されるメッセージデータを格納で
きる記憶容量をもっている。メッセージレジスタ19に
格納されるメッセージデータは、フレーム構成32(図
15参照)のメッセージフィールド(MF)32Gに格
納されるデータである。
【0057】ベクトルレジスタ20は、制御部18から
入力されるベクトルタイプデータを格納する。このベク
トルレジスタ20に格納されるベクトルタイプデータ
は、フレーム構成32(図15参照)のベクトルフィー
ルド(VF)32Fに格納されるデータである。
【0058】アドレスレジスタ21は、制御部18から
入力されるアドレスデータ及びフレームデータを格納す
る。このアドレスレジスタ21に格納されるアドレスデ
ータ及びフレームデータは、フレーム構成32(図15
参照)のアドレスフィールド(AF)32E、フレーム
情報(F1)32Bにそれぞれ格納されるデータであ
る。
【0059】ブロック情報記憶用メモリ22は、フレー
ム構成32(図15参照)のブロック情報(BI)32
Dに格納されるアドレスフィールド(AF)32E及び
ベクトルフィールド(VF)32Fの起点となる位置情
報(ワード番号)のデータを記憶する記憶媒体であり、
制御部18からの制御信号に基づいて読み出し及び書込
みが制御される。また、このブロック情報記憶用メモリ
22には、制御部18によって定期的に現在時刻情報が
フレームNo.0の第2コードワード以降に設定、格納
される。
【0060】制御ダイアル検出部23は、制御部18に
入力されたメッセージデータの先頭に、ダイアルデータ
“*5”が設定されているか否かを検出し、検出結果を
制御部18に出力する。
【0061】送信信号制御部24は、制御部18、メッ
セージレジスタ19、ベクトルレジスタ20、アドレス
レジスタ21、及び送信基地局5に接続されている。こ
の送信信号制御部24では、制御部18からの制御信号
に基づいて、メッセージレジスタ19、ベクトルレジス
タ20及びアドレスレジスタ21からそれぞれメッセー
ジデータ、ベクトルタイプデータ、アドレスデータ及び
フレームデータを読み出して、前述した図15に示すフ
レーム構成32の送信データを形成し、この送信データ
を送信基地局5に送出する。
【0062】なお、送信基地局5では、送信信号制御部
24から入力された送信データを280[MHz]帯の
無線信号に変調し、送信用アンテナからページャー6…
及びPDA7に対して無線出力する。
【0063】図3は、図1に示したデータベース4aの
メモリ構成の一例について示す図である。データベース
4aは、センター4に対してメッセージ送信依頼が集中
し、送信処理が混雑している場合に、これらのメッセー
ジ送信依頼のうち、緊急度の低い、先頭にダイアルデー
タ“*5”が設定されていないメッセージデータ及びそ
の発呼先のアドレスデータを送信依頼時刻データと対応
させて複数記憶するメモリエリアを形成する。
【0064】次に、図4は上記図1に示したページャー
6の内部構成を示すブロック図である。同図においてペ
ージャー6は、アンテナ61、受信部62、デコーダー
63、バッファメモリ64、デインターリーブ回路6
5、CPU66、識別信号検出部661、内部クロック
662、ドライバ67、表示部68、キー入力部69、
ID−ROM70、RAM71、ROM72、時刻情報
記憶部73、ドライバ74、スピーカー75、LED7
6、及びバイブレーター77により構成されており、各
部はバスBによって接続されている。
【0065】アンテナ61は、送信基地局5から280
[MHz]帯で周波数変調されて送信される無線信号を
受信して受信部62に出力する。
【0066】受信部62は、デコーダー63に接続さ
れ、このデコーダー63からの制御信号に基づいて間欠
駆動し、アンテナ61から入力される前述した4種類の
フレームタイプ(変調方式及び伝送速度)の無線信号に
ついて復調及び検波を行なった後、この受信データをデ
コーダー63に出力する。
【0067】デコーダー63は、受信データのフレーム
タイプを前記同期部1(S1)32Aに格納されたフレ
ームタイプデータに基づいて判別し、判別結果に応じた
制御信号を生成して受信部62に出力し、受信部62を
駆動制御する。また、デコーダー63は、受信部62か
ら供給される復調及び検波された自己フレームのシリア
ルデータ(受信データ)を8ビットのパラレルデータに
変換してバッファメモリ64に順次出力する。
【0068】バッファメモリ64は、パラレルデータに
変換された最大1フレーム分の受信データを一時的に格
納し、インターリーブ回復、BCH(Bose-Chaudhuri-H
ocquenghemcode)訂正処理を行なうためのメモリエリア
を有する。
【0069】デインターリーブ回路65は、バッファメ
モリ64より順次出力された1フレーム分のパラレルデ
ータについて、同期部1(S1)32Aに格納されたフ
レームタイプデータに応じて各フェーズ毎に分離して復
元処理(インターリーブ回復:並び換え)を行ない、シ
リアルデータに変換する。
【0070】なお、このデインターリーブ回路65で
は、送信基地局5からインターリーブ送信された320
0BPS(2値/4値)16ビット及び6400BPS
(4値)32ビットの受信データについてのみインター
リーブ回復を行なう。すなわち、1600BPS(2
値)の場合は、前記デコーダー63におけるパラレルデ
ータへの変換の段階でデインターリーブ(並び換え)す
る必要がないことからインターリーブ回復を行なわな
い。
【0071】CPU(Central Processing Unit )66
は、ROM72に格納される各種制御プログラムに従っ
てページャー6の各部を制御する中央演算処理装置であ
る。このCPU66は、受信したメッセージデータの先
頭部に、当該メッセージデータに送信依頼時刻データが
含まれていることを示す識別信号が設定されているか否
かを検出する識別信号検出部661と、受信したブロッ
ク情報(BI)32Dの第2コードワード以降に設定さ
れている時刻補正情報に基づいて現在時刻(年,月,
日,時,分,秒)を計時する内部クロック662とを備
えている。
【0072】このCPU66は、メインスイッチがスラ
イド操作されて電源投入がなされると初期処理を行な
い、その後、後述する着信処理1(図7参照)を実行す
る。この着信処理1においてCPU66は、デコーダー
63及び受信部62を間欠受信駆動させ、自己宛のメッ
セージデータを受信してRAM71のメッセージメモリ
に格納する。そして、識別信号検出部661によりこの
着信メッセージデータの先頭部に前記識別信号が設定さ
れているか否かを判別させて、識別信号が設定されてい
なければ、着信報知とともにそのメッセージ内容を表示
部68に表示する。また、識別信号が設定されていれ
ば、着信メッセージデータから送信依頼時刻データを検
出し、着信報知とともにそのメッセージ内容及び送信依
頼時刻を表示部68に表示する。
【0073】ドライバ67は、CPU66からの制御に
従って後述する表示部68を駆動制御する回路であり、
表示部68は、受信したメッセージデータに基づくメッ
セージや、送信依頼時刻を表示する。
【0074】キー入力部69は、電源のON/OFF切
り換え、着信報知のリセット操作を検出するメインスイ
ッチ、着信したメッセージデータに基づくメッセージの
読み出し操作を検出するメモリーキー、着信待ちモー
ド、報知形態設定モード等のモード切り換え操作を検出
するセレクトキー、及び各モードにおける諸設定の決定
操作を検出するセレクトキー等を備え、各キーの入力操
作に応じた各種操作信号をCPU66に出力する。
【0075】ID−ROM(Identification code RO
M)70は、当該ページャー6に設定された、受信すべ
きチャネル周波数、自己フレームのフレームNo.デー
タ、32bitのアドレスデータとベクトルタイプとの
組み合せを記憶したメモリである。
【0076】RAM(Random Access Memory)71は、
受信したメッセージデータを記憶するメッセージメモリ
を備えるとともに、CPU66により各種制御処理が実
行される際に、処理されるデータを一時的に格納するワ
ークエリアを備える。
【0077】ROM(Read Only Memory)72は、後述
する着信処理1(図7参照)等の、CPU66により実
行される当該ページャー6の各部を制御するための各種
制御プログラムを格納する。
【0078】時刻情報記憶部73は、受信したブロック
情報(BI)32Dの第2コードワード以降に設定され
ている時刻補正情報を逐次記憶するための記憶部であ
り、読み出し及び書き込みが可能な半導体メモリにより
構成されている。
【0079】ドライバ74は、CPU66により制御さ
れ、スピーカー75、LED76、及びバイブレーター
77を駆動制御する回路である。スピーカー75は、ド
ライバ74からの駆動信号に基づいて着信時に呼出音を
鳴音したり、メッセージ表示に応じて所定のメロディ音
等を鳴音する。LED(Light Emitting Diode)76
は、ドライバ74からの駆動信号に基づいて着信時等に
点灯、或いは点滅発光する。バイブレーター77は、ド
ライバ74からの駆動信号に基づいて着信時等に振動を
発生する。以上が第1の実施の形態におけるページング
システム1の構成である。
【0080】次に、動作について説明する。ページング
システム1において、センター4の制御部18で実行さ
れる送信処理1について図5に示すフローチャートに基
づいて説明する。
【0081】まず、制御部18では、回線接続待ち状態
(待機状態)を保持し(ステップS1)、電話機2a…
やパーソナルコンピュータ2bから新たに発呼先データ
(呼出番号データ)が公衆回線網3を介してセンター4
の入出力回路11に入力されたか否か、すなわち、電話
機2a…やパーソナルコンピュータ2bと当該センター
4とが公衆回線網3を介して新たに回線接続されたか否
かを判別する(ステップS2)。そして、制御部18
は、新たな回線接続がないと判別した場合はステップS
18に移行する。
【0082】また、制御部18は、新たな回線接続がな
されたと判別した場合は、切換部12の出力を呼出番号
照合部13に切換える。この切換制御によりセンター4
の入出力回路11に入力された呼出番号データは、切換
部12を介して呼出番号照合部13に出力される。呼出
番号照合部13では、入力された呼出番号データと、予
め加入者メモリ14に登録されている呼出番号データと
を比較照合して、入力された呼出番号データが登録され
ているか否かを判別する(ステップS3)。
【0083】その結果、呼出番号照合部13により入力
された呼出番号データが登録されていないと判別された
場合、制御部18は、音声応答回路15を駆動して、
“この番号によるお呼出しは受付けておりません。”と
いう音声ガイダンスデータを生成し、当該音声ガイダン
スデータを入出力回路11及び公衆回線網3を介して回
線接続されている発呼元の電話機2a…やパーソナルコ
ンピュータ2bに送出した後(ステップS4)、上記ス
テップS1に戻る。
【0084】一方、上記ステップS3において、呼出番
号照合部13により入力された呼出番号データが加入者
メモリ14に登録されていると判別された場合、制御部
18は、この呼出番号データに対応するアドレスデータ
を加入者メモリ14から読み出して取得し(ステップS
5)、次いで、トラフィクス判定部17から入力される
トラフィクス信号の信号レベルが“Hi”であるか否
か、すなわち、当該センター4の送信処理が混雑してい
るか否かを判別する(ステップS6)。
【0085】そして、制御部18は、トラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”であると判別した場合、すなわ
ち、当該センター4の送信処理が混雑していると判別し
た場合は、音声応答回路15を駆動して、“只今、お呼
出しに大変時間がかかっております。お急ぎの方は*5
をダイアルしてからメッセージをお入れください。”と
いう音声ガイダンスデータを生成し、当該音声ガイダン
スデータを入出力回路11及び公衆回線網3を介して発
呼元の電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bに送
出する(ステップS7)。
【0086】次いで、制御部18は、切換部12の出力
を当該制御部18側に切換え、発呼者側からのメッセー
ジデータの入力を受付ける(ステップS8)。発呼者に
より入力されたメッセージデータは、端末機器、公衆回
線網3、センター4の入出力回路11及び切換部12を
介して制御部18に逐次入力される。制御部18では、
逐次入力されるメッセージデータについて、入力終了記
号“##”の検出を行い(ステップS9)、入力終了記
号“##”を検出した場合はステップS10に移行す
る。また、入力終了記号“##”が検出されていない場
合は上記ステップS8に戻る。
【0087】その後、制御部18は、制御ダイアル検出
部23により入力されたメッセージデータの先頭にダイ
アルデータ“*5”が設定されているか否かを検出させ
て(ステップS10)、ダイアルデータ“*5”が設定
されていないと判別された場合は、緊急を要するメッセ
ージデータでないと判断し、計時回路16から入力され
る現在時刻データを取得して(ステップS11)、上記
ステップS5において取得した発呼先のアドレスデータ
と、上記ステップS8において入力されたメッセージデ
ータと、上記ステップS11において取得した現在時刻
データ(送信依頼時刻データ)とを対応させてデータベ
ース4aに格納した後(ステップS12)、上記ステッ
プS1に戻る。
【0088】一方、制御部18は、上記ステップS10
において、制御ダイアル検出部23によりメッセージデ
ータの先頭にダイアルデータ“*5”が設定されている
と判別された場合は、緊急を要するメッセージデータで
あると判断し、当該メッセージデータの送信処理を直ち
に実行する。
【0089】すなわち、制御部18は、前記入力された
メッセージデータをメッセージレジスタ19に格納し、
また、ベクトルタイプデータをベクトルレジスタ20に
格納し、そして、前記取得したアドレスデータをアドレ
スレジスタ21に格納する。その後、制御部18は、送
信信号制御部24に制御信号を出力し、送信信号制御部
24では、該制御信号に基づいて、メッセージレジスタ
19、ベクトルレジスタ20及びアドレスレジスタ21
からそれぞれメッセージデータ、ベクトルタイプデー
タ、アドレスデータ及びフレームデータを読み出して、
前述した図15に示すフレーム構成32の送信データを
形成し(ステップS13)、当該送信データを送信基地
局5に送出した後(ステップS14)、上記ステップS
1に戻る。
【0090】なお、送信基地局5では、送信信号制御部
24から入力された送信データを280[MHz]帯の
無線信号に変調し、送信用アンテナから各ページャー6
…及びPDA7に対して無線出力する。
【0091】また、制御部18は上記ステップS6にお
いて、トラフィクス信号の信号レベルが“Low”であ
ると判別した場合、すなわち、当該センター4の送信処
理が比較的空いていると判別した場合は、音声応答回路
15を駆動して、“メッセージをお入れ下さい。”とい
う音声ガイダンスデータを生成し、当該音声ガイダンス
データを入出力回路11及び公衆回線網3を介して発呼
元の電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bに送出
する(ステップS15)。
【0092】その後、制御部18は、ステップS16,
S17において上記ステップS8,S9と同様のメッセ
ージ入力処理を行なった後、上記ステップS13に移行
してメッセージデータの送信処理を実行する。
【0093】一方、制御部18は上記ステップS2にお
いて、電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bと当
該センター4との間に新たな回線接続がなされていない
と判別した場合は、トラフィクス判定部17から入力さ
れるトラフィクス信号の信号レベルが“Hi”であるか
否か、すなわち、当該センター4の送信処理が混雑して
いるか否かを判別する(ステップS18)。
【0094】そして、制御部18は、トラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”であると判別した場合、すなわ
ち、当該センター4の送信処理が混雑していると判別し
た場合は上記ステップS1に戻る。また、制御部18
は、トラフィクス信号の信号レベルが“Low”である
と判別した場合、すなわち、当該センター4の送信処理
が比較的空いていると判別した場合は、次いで、データ
ベース4aを検索し(ステップS19)、データベース
4aに送信待ちのデータが格納されているか否かを判別
する(ステップS20)。
【0095】そして、制御部18は、データベース4a
に送信待ちのデータが格納されていないと判別した場合
は上記ステップS1に戻る。また、制御部18は、デー
タベース4aに送信待ちのデータが格納されていると判
別した場合は、データベース4aに格納された送信待ち
のデータ(アドレスデータ、メッセージデータ、及び送
信依頼時刻データ)を順次、センター4に読み出す(ス
テップS21)。
【0096】その後、制御部18は、図6に示すよう
に、メッセージデータの先頭部に送信依頼時刻データが
設定されていることを示す識別信号(ビットデータ“1
0101010”)及び送信依頼時刻データを設定した
後(ステップS22)、上記ステップS13に移行して
メッセージデータの送信処理を実行する。
【0097】図6は、データベース4aから読み出され
て出力された送信データについて、そのメッセージフィ
ールド(MF)32Gのデータ構成を示す図である。同
図に示すように、このメッセージフィールド(MF)3
2G内のメッセージデータには、その先頭部に、送信依
頼時刻データが含まれていることを示す識別信号(ビッ
トデータ“10101010”)が設定され、それに後
続して送信依頼時刻データ(16ビット)とメッセージ
データとが順に格納されている。以上がセンター4の制
御部18において実行される送信処理1の動作手順であ
る。
【0098】次に、センター4から送信基地局5を介し
て送信されたデータを受信するページャー6の着信処理
1について、図7に示すフローチャートに基づいて説明
する。ページャー6のCPU66では、メインスイッチ
がスライド操作されて電源投入がなされると、ROM7
2に格納されている着信処理1に関するプログラムを読
出してその処理を開始する。
【0099】まず、CPU66は、ID−ROM70に
設定されているチャネル周波数データ及びフレームN
o.データ等を読み出して、これらに基づいてデコーダ
ー63に対し、自己フレームのフレームNo.及びフレ
ームNo.0のみを受信するように間欠受信制御を行な
い、デコーダー63ではこの制御に基づいて、受信部6
2を間欠受信駆動させる(ステップS31)。
【0100】次いで、CPU66は、フレームNo.0
の受信タイミングであるか否かを判別し(ステップS3
2)、フレームNo.0の受信タイミングでない場合
は、次いで、自己フレームの受信タイミングであるか否
かを判別する(ステップS33)。
【0101】そして、CPU66は、自己フレームの受
信タイミングでないと判別した場合は、上記ステップS
31に戻る。また、CPU66は、自己フレームの受信
タイミングであると判別した場合は、デコーダー63に
対し、受信部62に、同期部(S1)32Aで設定され
たフレームタイプで1フレーム分のデータを継続受信さ
せるように制御するための制御信号を出力する。
【0102】この制御信号の入力に応じてデコーダー6
3では、前記フレームタイプで受信部62を継続受信さ
せ、CPU66は、受信部62及びデコーダー63によ
り復調、検波、及びS/P(Serial/Parallel )変換さ
れた1フレーム分の受信データをバッファメモリ64に
順次格納する(ステップS34)。また、CPU66
は、この1フレーム分の受信データをバッファメモリ6
4に順次取り込みつつも、この受信データをデインター
リーブ回路65でインターリーブ回復させ、誤り訂正処
理を施す。
【0103】そして、CPU66は、着信したアドレス
フィールド(AF)32E内のアドレスデータと、ベク
トルフィールド(VF)32F内のベクトルタイプデー
タとの組み合せが、ID−ROM70に設定されている
自己の着信アドレスデータと同一であるか否かを照合す
る(ステップS35)。
【0104】そして、CPU66は、着信した前記アド
レスデータと前記ベクトルタイプデータとの組み合せ
が、自己の着信アドレスデータと一致していないと判別
した場合は、継続受信を中止し、受信処理を打ち切るよ
うにデコーダー63及び受信部62を駆動制御し、バッ
ファメモリ64に順次取り込んでいた受信データを破棄
した後(ステップS40)、上記ステップS31に戻
る。
【0105】また、CPU66は、上記ステップS35
において、着信した前記アドレスデータと前記ベクトル
タイプデータとの組み合せが、自己の着信アドレスデー
タと一致したと判別した場合は、アイドルブロック(I
B)32Hが検出されるまで、すなわち、1フレーム分
のデータ全てを継続受信してバッファメモリ64に順次
格納する。そして、インターリーブ回復、誤り訂正処理
を施した後、この受信データのメッセージフィールド
(MF)32G内に設定されているメッセージデータを
RAM71のメッセージメモリに格納する(ステップS
36)。
【0106】次いで、CPU66は、この着信メッセー
ジデータの解析を行い、識別信号検出部661によりそ
の先頭部にビットデータ“10101010”からなる
識別信号が設定されているか否かを検出する(ステップ
S37)。
【0107】そして、CPU66は、着信メッセージデ
ータの先頭部に前記識別信号が検出されなければ、ドラ
イバ67を駆動させ、当該着信メッセージデータに基づ
くメッセージ内容を表示部68に表示させるとともに、
ドライバ74を駆動させて、スピーカー75による鳴
音、LED76による点滅又は点灯、或いはバイブレー
ター77による振動等の着信報知を行なった後(ステッ
プS38)、上記ステップS31に戻る。
【0108】また、CPU66は、上記ステップS37
において、着信メッセージデータの先頭部に前記識別信
号が検出された場合、このメッセージデータには、送信
依頼時刻データが付加されているので、該メッセージデ
ータより送信依頼時刻データを検出する。そして、ドラ
イバ67を駆動させ、当該着信メッセージデータに基づ
くメッセージ内容とその送信依頼時刻とを表示部68に
表示させるとともに、ドライバ74を駆動させて、スピ
ーカー75による鳴音、LED76による点滅又は点
灯、或いはバイブレーター77による振動等の着信報知
を行なった後(ステップS39)、上記ステップS31
に戻る。
【0109】一方、CPU66は、上記ステップS32
において、フレームNo.0の受信タイミングであると
判別した場合は、このフレームNo.0のデータを受信
し、ブロック情報(BI)32D内に設定されている時
刻補正情報を取り込み(ステップS41)、この時刻補
正情報を時刻情報記憶部73に上書き更新した後(ステ
ップS42)、上記ステップS31に戻る。以上がペー
ジャー6のCPU66において実行される着信処理1の
動作手順である。
【0110】以上のようなことから、第1の実施の形態
におけるページングシステム1(データ送信システム)
のセンター4(データ送信装置)によれば、制御部18
(記憶手段)は、入出力回路11(第1の検出手段)に
メッセージ送信依頼に基づくメッセージデータ及びその
発呼先のアドレスデータが入力されると、トラフィクス
判定部17(判定手段)からのトラフィクス信号の信号
レベルに基づいて、送信基地局5からページャー6やP
DA7等の無線通信端末(データ受信装置)に到る無線
通信回線のチャネル使用率に基づく送信信号制御部24
における送信処理の混雑度を判定し、該送信処理が混雑
していると判定した場合は、この混雑が解消されるまで
前記入力されたメッセージデータ及びその発呼先のアド
レスデータをデータベース4a(記憶手段)に格納す
る。
【0111】したがって、センター4において、送信信
号制御部24における送信処理の混雑度(無線通信回線
のチャネル使用率)を把握することにより、無線通信回
線におけるトラフィクスの過多状態を未然に抑止するこ
とが可能となり、ページングシステム1の信頼性を向上
することができる。また、送信信号制御部24における
送信処理が混雑しており、メッセージ送信依頼が集中し
ている場合であっても、無線通信端末に対するメッセー
ジ送信依頼を受付可能である。
【0112】また、第1の実施の形態におけるページン
グシステム1(データ送信システム)によれば、センタ
ー4(データ送信装置)では、入出力回路11(第1の
検出手段)にメッセージ送信依頼に基づくメッセージデ
ータ及びその発呼先のアドレスデータが入力されると、
トラフィクス判定部17(判定手段)からのトラフィク
ス信号の信号レベルに基づいて、送信基地局5から無線
通信端末(データ受信装置)に到る無線通信回線のチャ
ネル使用率に基づく送信信号制御部24における送信処
理の混雑度を判定し、該送信処理が混雑していると判定
した場合は、制御部18(記憶制御手段及び送信制御手
段)により、この混雑が解消されるまで前記入力された
メッセージデータ及びその発呼先のアドレスデータを計
時回路16(現在時刻取得手段)により取得された送信
依頼時刻データと対応づけてデータベース4a(記憶手
段)に格納し、前記混雑が解消されると、前記データベ
ース4aに格納されたメッセージデータ及び発呼先のア
ドレスデータと、その送信依頼時刻データとを読み出し
て、該送信依頼時刻データを該メッセージデータに付加
して発呼先に送信する。そして、発呼先のページャー6
(データ受信装置)では、CPU66(第2の検出手
段)により、受信された前記メッセージデータから送信
依頼時刻データを検出し、この送信依頼時刻を表示部6
8(表示手段)に表示する。
【0113】したがって、センター4では、メッセージ
送信依頼が集中している場合に、一旦、データベース4
aに格納し、トラフィクスが減少した後に前記データベ
ース4aから読み出して送信するメッセージデータにつ
いては、当該メッセージデータにその送信依頼時刻デー
タを付加して送信することができるので、受信側のペー
ジャー6やPDA7では、受信した前記メッセージデー
タについてその送信依頼時刻を報知することができる。
このようなことから、メッセージ送信の遅延による受信
メッセージ内容の誤解等といった不具合を抑止すること
が可能となり、メッセージ送信サービスとしてその使い
勝手を向上することができる。
【0114】また、第1の実施の形態におけるページン
グシステム1(データ送信システム)のセンター4(デ
ータ送信装置)によれば、制御部18(送信制御手段)
は、制御ダイアル検出部23(検知手段)により、入力
されたメッセージデータの先頭部から優先送信を指示す
るダイアルデータ“*5”(識別データ)が検出された
場合には、トラフィクス判定部17(判定手段)により
送信信号制御部24における送信処理が混雑していると
判定された場合でも、前記メッセージデータを優先的に
送信する。
【0115】したがって、センター4では、メッセージ
送信依頼が集中している場合でも、優先送信を指示する
ダイアルデータ“*5”が先頭に付加されたメッセージ
データ、すなわち、緊急を要するメッセージデータにつ
いては直ちに送信処理を行なうことができ、メッセージ
送信サービスとしてその使い勝手を向上することができ
る。以上が第1の実施の形態についての説明である。
【0116】(第2の実施の形態)上記第1の実施の形
態では、センター4においてメッセージ送信依頼が集中
している場合、メッセージの送信依頼がなされた現在時
刻を送信依頼時刻データとしてメッセージデータと対応
づけてデータベース4aに格納し、混雑が解消された後
にデータベース4aから前記メッセージデータ及びその
送信依頼時刻データを読み出して、このメッセージデー
タと送信依頼時刻データとを発呼先のページャー6やP
DA7に送信する制御構成について述べたが、高度無線
呼出方式では、定期的に時刻補正情報を送信するサービ
スが実施されているので、前記送信依頼時刻データの代
わりに上記時刻補正情報で送信される現在時刻との差分
時間データをデータベース4aに格納、送信する制御構
成であってもよい。
【0117】以下に、このような場合を第2の実施の形
態として図8〜図12を参照して詳細に説明する。な
お、第2の実施の形態においてもページングシステムと
して高度無線呼出方式(RCR STD−43標準規
格)に従うものとし、また、上記第1の実施の形態にお
けるページングシステム1と同一の構成要素には同一番
号を付し、説明を省略するものとする。
【0118】まず、構成を説明する。図8は、第2の実
施の形態におけるセンター8の内部構成を示すブロック
図である。同図においてセンター8は、図2に示した入
出力回路11、切換部12、呼出番号照合部13、加入
者メモリ14、音声応答回路15、計時回路16、トラ
フィクス判定部17、メッセージレジスタ19、ベクト
ルレジスタ20、アドレスレジスタ21、ブロック情報
記憶用メモリ22、制御ダイアル検出部23、及び送信
信号制御部24と、制御部25とにより構成されてい
る。
【0119】制御部25は、センター8全体の動作を制
御するとともに、データベース4a’に格納された複数
の送信依頼されたメッセージデータについて、送信依頼
された時刻から実際に送信を行なうまでの時間を個々に
カウントして計時するカウンタ251を備えている。ま
た、制御部25は、電話機2a…やパーソナルコンピュ
ータ2bからの発呼先データ(呼出番号データ)とメッ
セージデータとに基づいて、発呼先のページャー6…や
PDA7に対してメッセージデータを送信する際の、一
連のページング処理を制御する機能を有しており、後述
する送信処理2(図10参照)を実行する。
【0120】この送信処理2において制御部25は、ト
ラフィクス判定部17から入力されるトラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”である場合、すなわち、当該セ
ンター8の送信処理が混雑してる場合は、制御ダイアル
検出部23によりメッセージデータの先頭にダイアルデ
ータ“*5”が設定されているか否かを検出させて、ダ
イアルデータ“*5”が設定されていない場合は、緊急
を要するメッセージデータでないと判断し、メッセージ
データ及びその発呼先のアドレスデータをデータベース
4a’に記憶させると同時に、データベース4a’に複
数あるカウントレジスタのうち、新規に格納された前記
データに対応するカウントレジスタにカウンタ251に
よるカウント値が順次加算される。また、制御部25
は、ダイアルデータ“*5”が設定されている場合は、
緊急を要するメッセージデータであると判断し、直ち
に、送信信号制御部24により前述した図15に示すフ
レーム構成32の送信データを形成させて、当該送信デ
ータを送信基地局5に送出させる。
【0121】また、制御部25は、トラフィクス判定部
17から入力されるトラフィクス信号の信号レベルが
“Low”である場合、すなわち、当該センター8の送
信処理が比較的空いている場合は、データベース4a’
に記憶されたメッセージデータ及び発呼先のアドレスデ
ータとそのカウントレジスタの値とを読み出して、ま
ず、読み出したカウントレジスタの値に基づいて現在時
刻との差分時間データを算出する。そして、メッセージ
データの先頭部に識別信号と算出した差分時間データと
を付加した後、送信信号制御部24により前述した図1
5に示すフレーム構成32の送信データを形成させて、
当該送信データを送信基地局5に送出させる。
【0122】図9は、第2の実施の形態におけるデータ
ベース4a’のメモリ構成の一例について示す図であ
る。データベース4a’は、センター8に対してメッセ
ージ送信依頼が集中し、送信処理が混雑している場合
に、これらのメッセージ送信依頼のうち、緊急度の低
い、先頭にダイアルデータ“*5”が設定されていない
メッセージデータ及びその発呼先のアドレスデータを、
送信依頼時刻から現在時刻までの差分時間を算出するた
めのカウント値を格納するカウントレジスタと対応させ
て複数記憶するメモリエリアを形成する。以上が第2の
実施の形態におけるページングシステム10の構成であ
る。
【0123】なお、第2の実施の形態におけるページャ
ー6の内部構成は、基本的に上記第1の実施の形態にお
いて述べたページャー6の内部構成(図4参照)と同一
であるので図示及び説明を省略する。但し、第2の実施
の形態におけるページャー6において、そのROM72
には、後述する着信処理2(図12参照)のプログラム
が格納され、CPU66は、メインスイッチがスライド
操作されて電源投入がなされると、前記ROM72に格
納されている着信処理2のプログラムを読出して、その
処理を実行する。
【0124】次に、動作について説明する。まず、第2
の実施の形態におけるページングシステム10におい
て、センター8の制御部25で実行される送信処理2に
ついて、図10に示すフローチャートに基づいて説明す
る。
【0125】まず、制御部25は、ステップS51〜S
55において、上記第1の実施の形態において述べた送
信処理1(図5参照)のステップS1〜S5までの処理
と同様の処理を行なった後、次いで、トラフィクス判定
部17から入力されるトラフィクス信号の信号レベルが
“Hi”であるか否か、すなわち、当該センター8の送
信処理が混雑しているか否かを判別する(ステップS5
6)。
【0126】そして、制御部25は、トラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”であると判別した場合、すなわ
ち、当該センター8の送信依頼が混雑していると判別し
た場合は、次いで、“只今、お呼出しに大変時間がかか
っております。お急ぎ方は*5をダイアルしてからメッ
セージをお入れください。”という音声ガイダンスデー
タを音声応答回路15から発呼元の電話機2a…やパー
ソナルコンピュータ2bに送出した後(ステップS5
7)、発呼者側からのメッセージデータの入力を受付け
る(ステップS58)。
【0127】そして、制御部25は、逐次入力されるメ
ッセージデータについて、入力終了記号“##”の検出
を行い(ステップS59)、入力終了記号“##”を検
出した場合はステップS60に移行する。また、入力終
了記号“##”が検出されていない場合は上記ステップ
S58に戻る。
【0128】その後、制御部25は、制御ダイアル検出
部23により入力されたメッセージデータの先頭にダイ
アルデータ“*5”が設定されているか否かを検出させ
て(ステップS60)、ダイアルデータ“*5”が設定
されていないと判別された場合は、緊急を要するメッセ
ージデータでないと判断し、カウンタ251をスタート
させるとともに(ステップS61)、上記ステップS5
5において取得した発呼先のアドレスデータと、上記ス
テップS58において入力されたメッセージデータとを
対応させてデータベース4a’に格納し、対応するカウ
ントレジスタに逐次、前記カウンタ251のカウント値
を上書き更新させて(ステップS62)、上記ステップ
S51に戻る。
【0129】一方、制御部25は、上記ステップS60
において、制御ダイアル検出部23によりメッセージデ
ータの先頭にダイアルデータ“*5”が設定されている
と判別された場合は、緊急を要するメッセージデータで
あると判断し、当該メッセージデータの送信処理を直ち
に実行する。
【0130】すなわち、制御部25は、前記入力された
メッセージデータをメッセージレジスタ19に格納し、
また、ベクトルタイプデータをベクトルレジスタ20に
格納し、そして、前記取得したアドレスデータをアドレ
スレジスタ21に格納する。その後、制御部25は、送
信信号制御部24に制御信号を出力し、送信信号制御部
24では、該制御信号に基づいて、メッセージレジスタ
19、ベクトルレジスタ20及びアドレスレジスタ21
からそれぞれメッセージデータ、ベクトルタイプデー
タ、アドレスデータ及びフレームデータを読み出して、
前述した図15に示すフレーム構成32の送信データを
形成し(ステップS63)、当該送信データを送信基地
局5に送出した後(ステップS64)、上記ステップS
51に戻る。
【0131】なお、送信基地局5では、送信信号制御部
24から入力された送信データを280[MHz]帯の
無線信号に変調し、送信用アンテナから各ページャー6
…及びPDA7に対して無線出力する。
【0132】また、制御部25は上記ステップS56に
おいて、トラフィクス信号の信号レベルが“Low”で
あると判別した場合、すなわち、当該センター8の送信
処理が比較的空いていると判別した場合は、“メッセー
ジをお入れ下さい。”という音声ガイダンスデータを音
声応答回路15から発呼元の電話機2a…やパーソナル
コンピュータ2bに送出し(ステップS65)、ステッ
プS66,S67において上記ステップS58,S59
と同様のメッセージ入力処理を行なった後、上記ステッ
プS63に移行してメッセージデータの送信処理を実行
する。
【0133】一方、制御部25は上記ステップS52に
おいて、電話機2a…やパーソナルコンピュータ2bと
当該センター8との間に新たな回線接続がなされていな
いと判別した場合は、トラフィクス判定部17から入力
されるトラフィクス信号の信号レベルが“Hi”である
か否か、すなわち、当該センター8の送信処理が混雑し
ているか否かを判別する(ステップS68)。
【0134】そして、制御部25は、トラフィクス信号
の信号レベルが“Hi”であると判別した場合、すなわ
ち、当該センター8の送信処理が混雑していると判別し
た場合は上記ステップS51に戻る。また、制御部25
は、トラフィクス信号の信号レベルが“Low”である
と判別した場合、すなわち、当該センター8の送信処理
が比較的空いていると判別した場合は、次いで、データ
ベース4a’を検索し(ステップS69)、データベー
ス4a’に送信待ちのデータが格納されているか否かを
判別する(ステップS70)。
【0135】そして、制御部25は、データベース4
a’に送信待ちのデータが格納されていないと判別した
場合は上記ステップS51に戻る。また、制御部25
は、データベース4a’に送信待ちのデータが格納され
ていると判別した場合は、データベース4a’に格納さ
れた送信待ちのデータ(アドレスデータ、メッセージデ
ータ、及びカウントレジスタの値)を順次、センター8
に読み出して(ステップS71)、カウントレジスタの
値より、現在時刻との差分時間データを算出する(ステ
ップS72)。
【0136】その後、制御部25は、図11に示すよう
に、メッセージデータの先頭部に差分時間データが設定
されていることを示す識別信号(ビットデータ“101
01010”)及び差分時間データを設定した後(ステ
ップS73)、上記ステップS63に移行してメッセー
ジデータの送信処理を実行する。
【0137】図11は、データベース4a’から読み出
されて出力された送信データについて、そのメッセージ
フィールド(MF)32Gのデータ構成を示す図であ
る。同図に示すように、このメッセージフィールド(M
F)32G内のメッセージデータには、その先頭部に、
差分時間データが含まれていることを示す識別信号(ビ
ットデータ“10101010”)が設定され、それに
後続して差分時間データ(8〜12ビット)とメッセー
ジデータとが順に格納されている。以上がセンター8の
制御部25において実行される送信処理2の動作手順で
ある。
【0138】次に、センター8から送信基地局5を介し
て送信されたデータを受信するページャー6の着信処理
2について、図12に示すフローチャートに基づいて説
明する。ページャー6のCPU66では、メインスイッ
チがスライド操作されて電源投入がなされると、ROM
72に格納されている着信処理2に関するプログラムを
読出してその処理を開始する。
【0139】まず、CPU66は、ステップS81〜S
84において、上記第1の実施の形態において述べた着
信処理1(図7参照)のステップS31〜S34までの
処理と同様の処理を行なった後、次いで、1フレーム分
の受信データをバッファメモリ64に順次取り込みつつ
も、この受信データをデインターリーブ回路65でイン
ターリーブ回復させ、誤り訂正処理を施す。
【0140】そして、CPU66は、着信したアドレス
フィールド(AF)32E内のアドレスデータと、ベク
トルフィールド(VF)32F内のベクトルタイプデー
タとの組み合せが、ID−ROM70に設定されている
自己の着信アドレスデータと同一であるか否かを照合す
る(ステップS85)。
【0141】そして、CPU66は、着信した前記アド
レスデータと前記ベクトルタイプデータとの組み合せ
が、自己の着信アドレスデータと一致していないと判別
した場合は、継続受信を中止し、受信処理を打ち切るよ
うにデコーダー63及び受信部62を駆動制御し、バッ
ファメモリ64に順次取り込んでいた受信データを破棄
した後(ステップS92)、上記ステップS81に戻
る。
【0142】また、CPU66は、上記ステップS85
において、着信した前記アドレスデータと前記ベクトル
タイプデータとの組み合せが、自己の着信アドレスデー
タと一致したと判別した場合は、アイドルブロック(I
B)32Hが検出されるまで、すなわち、1フレーム分
のデータ全てを継続受信してバッファメモリ64に順次
格納する。そして、インターリーブ回復、誤り訂正処理
を施した後、この受信データのメッセージフィールド
(MF)32G内に設定されているメッセージデータを
RAM71のメッセージメモリに格納する(ステップS
86)。
【0143】次いで、CPU66は、この着信メッセー
ジデータの解析を行い、識別信号検出部661によりそ
の先頭部にビットデータ“10101010”からなる
識別信号が設定されているか否かを検出する(ステップ
S87)。
【0144】そして、CPU66は、着信メッセージデ
ータの先頭部に前記識別信号が検出されなければ、ドラ
イバ67を駆動させ、当該着信メッセージデータに基づ
くメッセージ内容を表示部68に表示させるとともに、
ドライバ74を駆動させて、スピーカー75による鳴
音、LED76による点滅又は点灯、或いはバイブレー
ター77による振動等の着信報知を行なった後(ステッ
プS88)、上記ステップS81に戻る。
【0145】また、CPU66は、上記ステップS87
において、着信メッセージデータの先頭部に前記識別信
号が検出された場合は、まず、時刻情報記憶部73から
現在時刻データを読み出して取得する(ステップS8
9)。次いで、CPU66は、メッセージデータより差
分時間データを検出し、この差分時間データと上記ステ
ップS89で取得した現在時刻データとに基づいて、当
該メッセージデータが実際に送信依頼された送信依頼時
刻を算出する(ステップS90)。
【0146】次いで、CPU66は、ドライバ67を駆
動させ、当該着信メッセージデータに基づくメッセージ
内容とその送信依頼時刻とを表示部68に表示させると
ともに、ドライバ74を駆動させて、スピーカー75に
よる鳴音、LED76による点滅又は点灯、或いはバイ
ブレーター77による振動等の着信報知を行なった後
(ステップS91)、上記ステップS81に戻る。
【0147】一方、CPU66は、上記ステップS82
において、フレームNo.0の受信タイミングであると
判別した場合は、このフレームNo.0のデータを受信
し、ブロック情報(BI)32D内に設定されている時
刻補正情報を取り込み(ステップS93)、この時刻補
正情報を時刻情報記憶部73に上書き更新した後(ステ
ップS94)、上記ステップS31に戻る。以上がペー
ジャー6のCPU66において実行される着信処理2の
動作手順である。
【0148】なお、上記着信処理2において、メッセー
ジデータに付加された差分時間データを用いてこのメッ
セージデータの送信依頼時刻を算出する際に、時刻情報
記憶部73に格納された時刻補正情報でなく、CPU6
6の内部クロック662から現在時刻を取得して、この
内部クロック662から取得した現在時刻と、前記差分
時間データとに基づいてメッセージデータの送信依頼時
刻を算出する制御構成であってもよい。このような制御
構成とすれば、より正確な送信依頼時刻を算出すること
ができる。
【0149】以上のようなことから、第2の実施の形態
におけるページングシステム10()によれば、センタ
ー8(データ送信装置)は、制御部25、メッセージレ
ジスタ19、ベクトルレジスタ20、アドレスレジスタ
21、ブロック情報記憶用メモリ22、送信信号制御部
24等からなる送信部(第1及び第2の送信手段)によ
り、計時回路16(現在時刻取得手段)によって取得さ
れた現在時刻に基づいて定期的に時刻補正情報を送信す
る。また、入出力回路11(第1の検出手段)にメッセ
ージ送信依頼に基づくメッセージデータ及びその発呼先
のアドレスデータが入力されると、トラフィクス判定部
17(判定手段)からのトラフィクス信号の信号レベル
に基づいて、送信基地局5から無線通信端末(データ受
信装置)に到る無線通信回線のチャネル使用率に基づく
送信信号制御部24における送信処理の混雑度を判定
し、該送信処理が混雑していると判定した場合は、制御
部25(第1の記憶手段)によりこの混雑が解消される
まで、前記入力されたメッセージデータ及びその発呼先
のアドレスデータをデータベース4a’(第1の記憶手
段)に格納するとともに、カウンタ251(カウント手
段)を駆動させて、前記格納データと対応するカウント
レジスタの値を順次更新する。そして、前記混雑が解消
されると、前記送信部により、前記データベース4a’
からメッセージデータ及びその発呼先のアドレスデータ
とカウントレジスタの値とを読み出して、カウントレジ
スタの値に基づいて送信依頼時刻から現在時刻に到るま
での差分時間データを算出し、この差分時間データを該
メッセージデータに付加して発呼先に送信する。発呼先
のページャー6(データ受信装置)では、CPU66
(第2の検出手段及び算出手段)により、受信された前
記メッセージデータから差分時間データを検出し、この
差分時間データと、アンテナ61、受信部62、デコー
ダー63、バッファメモリ64、デインターリーブ回路
65、CPU66、ID−ROM70、RAM71、時
刻情報記憶部73等からなる時刻補正情報受信部(現在
時刻受信手段)によって受信された時刻補正情報とに基
づいて、前記メッセージデータの送信依頼時刻を算出
し、この算出した送信依頼時刻を表示部68(表示手
段)に表示する。
【0150】したがって、センター8では、メッセージ
送信依頼が集中している場合に、一旦、データベース4
a’に格納し、トラフィクスが減少した後に前記データ
ベース4a’から読み出して送信するメッセージデータ
については、当該メッセージデータに、送信依頼時刻か
ら現在時刻に到るまでの差分時間データを付加して送信
し、受信側のページャー6やPDA7では、現在時刻と
受信したメッセージデータに付加された差分時間データ
とに基づいて該受信したメッセージデータの送信依頼時
刻を算出して報知することができるので、メッセージ送
信の遅延による受信メッセージ内容の誤解等といった不
具合を抑止することが可能となり、メッセージ送信サー
ビスとしてその使い勝手を向上することができる。以上
が第2の実施の形態についての説明である。
【0151】以上、本発明を第1及び第2の実施の形態
に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形
態例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で適宜に変更可能であることは勿論である。
【0152】例えば、上記第1及び第2の実施の形態例
においては、センター4は1つの送信エリアでの送信処
理について、トラフィックス判定部17でその混雑度を
判断していたが、センター4が複数の送信エリアをカバ
ーし、それぞれのエリアについて送信処理の混雑度を加
味して、送信依頼されたメッセージの送信、若しくはデ
ータベース4aへの格納処理を制御することも可能であ
る。
【0153】以下に、このような場合について、第1の
実施の形態の変形例として、図13及び図14を用いて
詳述する。なお、以下に記す変形例では、上記第1の実
施の形態、並びに第2の実施の形態と同様に高度無線呼
出方式において提供される基本サービスに基づいて、数
字・カナサービス、英数字サービス、自由文サービス、
トランスペアレントデータサービス等、呼出しとともに
メッセージ送信を行なう場合について述べるものとす
る。
【0154】まず、構成を説明する。なお、上記第1の
実施の形態におけるページングシステム1と同一の構成
要素には同一番号を付し、説明を省略するものとする。
【0155】図13は、本発明を適用した第1の実施の
形態の変形例に係るデータ通信システムとしてのページ
ングシステム1’の構成を示す図である。同図に示すペ
ージングシステム1’は、図1に示した電話機2a…、
パーソナルコンピュータ2b、モデム2c、公衆回線網
3、データベース4a、送信基地局5(5a,5b,5
c)、ページャー6(6a…,6b…,6c…)、及び
PDA7と、センター4’とにより構成されている。
【0156】センター4’は、公衆回線網3、データベ
ース4a、及び送信基地局5に接続された中央基地局で
あり、公衆回線網3から受け取った呼出し要求とメッセ
ージデータとに基づいて、3つの送信エリアA,B,C
の各送信基地局5a,5b,5cを介し、発呼先のペー
ジャー6a…,6b…,6c…や、PDA7へのメッセ
ージデータの送信処理を実行する。
【0157】図14は、上記図13に示したセンター
4’の内部構成を示すブロック図である。同図において
センター4’は、図2に示した入出力回路11、切換部
12、呼出番号照合部13、音声応答回路15、計時回
路16、メッセージレジスタ19、ベクトルレジスタ2
0、アドレスレジスタ21、ブロック情報記憶用メモリ
22、制御ダイアル検出部23、及び送信信号制御部2
4a,24b,24cと、加入者メモリ14’、トラフ
ィクス判定部17’、及び制御部18’とにより構成さ
れている。
【0158】加入者メモリ14’は、契約加入者毎にそ
の呼出番号データとアドレスデータ(21ビット)とを
対応づけて送信エリアA,B,C毎に分類して記憶する
記憶媒体であり、制御部18’からの制御信号に基づい
て読み出し及び書込みが制御される。
【0159】トラフィクス判定部17’は、制御部1
8’からの制御に基づいて、後述する各送信信号制御部
24a,24b,24cにおける送信処理の混雑度を常
時監視している。この混雑度は、各送信エリアA,B,
Cにおける送信基地局5a,5b,5cから無線通信端
末に到る無線通信回線のチャネル使用率(使用チャネル
数/全チャネル数)に基づいて設定され、トラフィクス
判定部17’では、前記混雑度が所定レベル(例えば、
80%等)を越えた場合に、その送信エリアの識別情報
と、トラフィックス信号“Hi”とを制御部18’に出
力する。
【0160】制御部18’は、センター4’全体の動作
を制御するとともに、電話機2a…やパーソナルコンピ
ュータ2bからの発呼先データ(呼出番号データ)とメ
ッセージデータとに基づいて、発呼先のページャー6a
…,6b…,6c…や、PDA7に対してメッセージデ
ータを送信する際の、一連のページング処理を制御する
機能を有する。
【0161】このページング処理(送信処理)において
制御部18’は、トラフィクス判定部17’から入力さ
れる送信エリアの識別情報とトラフィクス信号とに基づ
いて、当該センター4’に入力された呼出番号データに
より特定されるメッセージの送信依頼がなされた発呼先
のページャー6やPDA7が位置する送信エリアについ
て、トラフィクス信号の信号レベルが“Hi”であり、
当該送信エリアにおける送信処理が混雑している場合
は、制御ダイアル検出部23によりメッセージデータの
先頭にダイアルデータ“*5”が設定されているか否か
を検出させて、ダイアルデータ“*5”が設定されてい
ない場合は、緊急を要するメッセージデータでないと判
断し、メッセージデータ及びその発呼先のアドレスデー
タを計時回路16から入力される送信依頼時刻データと
対応づけてデータベース4aに格納する。また、ダイア
ルデータ“*5”が設定されている場合は、緊急を要す
るメッセージデータであると判断し、直ちに、発呼先の
無線通信端末の位置する送信エリアに対応するいずれか
の送信信号制御部24a,24b,24cにより前述し
た図15に示すフレーム構成32の送信データを形成さ
せて、対応する送信基地局5a,5b,5cに送出させ
る。
【0162】また、制御部18’は、トラフィクス判定
部17’から入力される送信エリアの識別情報とトラフ
ィクス信号とに基づいて、当該センター4’に入力され
た呼出番号データにより特定されるメッセージの送信依
頼がなされた発呼先のページャー6やPDA7が位置す
る送信エリアについて、トラフィクス信号の信号レベル
が“Low”であり、当該送信エリアにおける送信処理
が比較的空いている場合には、データベース4aに記憶
されたメッセージデータ及び発呼先のアドレスデータと
その送信依頼時刻データを読み出して、このメッセージ
データに識別信号と送信依頼時刻データとを付加して、
発呼先の無線通信端末の位置する送信エリアに対応する
いずれかの送信信号制御部24a,24b,24cによ
り前述した図15に示すフレーム構成32の送信データ
を形成させて、対応する送信基地局5a,5b,5cに
送出させる。
【0163】したがって、このような第1の実施形態の
変形例によれば、複数の送信エリアをカバーするページ
ングサービスにおいても、それぞれの送信エリア毎に送
信処理の混雑度を監視し、各送信エリア毎に上記第1の
実施形態において述べたページングシステム1と同様の
効果を奏する。
【0164】なお、上記各実施の形態例においては、呼
出しとともにメッセージ送信を行なう場合について述べ
たが、高度無線呼出方式では呼出し(トーンオンリ)の
みを行なうサービスも基本サービスとして提供してお
り、このような呼出し(トーンオンリ)のみの場合にも
本発明を適用可能であることは勿論である。
【0165】また、上記各実施の形態例においては、本
発明を高度無線呼出方式のページングシステムに適用し
た場合について述べたが、本発明は高度無線呼出方式の
ページングシステムに限定されるものではなく、例え
ば、NTT方式やPOCSAG方式のページングシステ
ムにも適用可能であることは勿論である。さらに、本発
明はページングシステムに限定されるものではなく、P
HS(Personal handyphone system)やテレターミナル
システム等、テキストデータや画像データを送受するシ
ステムに対しても適用可能である。また、LAN(Loca
l Area Network)やモデムを適用した有線によるデータ
通信システムにも適用できる。
【0166】
【発明の効果】請求項1及び4記載の発明によれば、デ
ータ送信装置において、当該データ送信装置からデータ
受信装置に到る無線通信回線の混雑度、例えば、回線使
用率やトラフィクス等を把握することにより、この無線
通信回線におけるトラフィクスの過多状態を未然に抑止
することが可能となり、データ通信システムの信頼性を
向上することができる。また、前記無線通信回線が混雑
しており、データ送信依頼が集中している場合であって
も、データ送信装置に対してデータ送信依頼を行なうこ
とができる。
【0167】請求項2及び5記載の発明によれば、デー
タ送信装置では、データ送信依頼が集中している場合
に、一旦、記憶装置に格納し、トラフィクスが減少した
後に前記記憶装置から読み出して送信するデータについ
ては、当該データにその送信依頼時刻データを付加して
送信することができるので、受信側の装置(データ受信
装置)では、受信した前記データについてその送信依頼
時刻を報知することができる。このようなことから、デ
ータ送信の遅延による受信データ内容の誤解等といった
不具合を抑止することが可能となり、データ送信サービ
スとしてその使い勝手を向上することができる。
【0168】請求項3及び6記載の発明によれば、デー
タ送信装置では、データ送信依頼が集中している場合で
も、優先送信を指示する識別データが含まれているデー
タ、すなわち、緊急を要するデータについては直ちに送
信処理を行なうことができ、データ送信サービスとして
その使い勝手を向上することができる。
【0169】請求項7記載の発明によれば、データ送信
装置では、データ送信依頼が集中している場合に、一
旦、記憶装置に格納し、トラフィクスが減少した後に前
記記憶装置から読み出して送信するデータについては、
当該データに、送信依頼時刻から現在時刻に到るまでの
差分時間情報を付加して送信し、受信側の装置(データ
受信装置)では、現在時刻と受信したデータに付加され
た差分時間情報とに基づいて該受信したデータの送信依
頼時刻を算出して報知することができるので、データ送
信の遅延による受信データ内容の誤解等といった不具合
を抑止することが可能となり、データ送信サービスとし
てその使い勝手を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した第1の実施の形態におけるペ
ージングシステム1の構成図である。
【図2】図1のセンター4の内部構成を示すブロック図
である。
【図3】図1のデータベース4aのメモリ構成の一例に
ついて示す図である。
【図4】図1のページャー6の内部構成を示すブロック
図である。
【図5】図2の制御部18において実行される送信処理
1のフローチャートである。
【図6】図5の送信処理1によりデータベース4aから
読み出されて出力された送信データについて、そのメッ
セージフィールド(MF)32Gのデータ構成について
示す図である。
【図7】図4のページャー6のCPU66において実行
される着信処理1のフローチャートである。
【図8】本発明を適用した第2の実施の形態におけるセ
ンター8の内部構成を示すブロック図である。
【図9】第2の実施の形態におけるデータベース4a’
のメモリ構成の一例について示す図である。
【図10】図8の制御部25において実行される送信処
理2のフローチャートである。
【図11】図8の送信処理2によりデータベース4a’
から読み出されて出力された送信データについて、その
メッセージフィールド(MF)32Gのデータ構成につ
いて示す図である。
【図12】第2の実施の形態におけるページャー6のC
PU66において実行される着信処理2のフローチャー
トである。
【図13】本発明を適用した第1の実施の形態の変形例
におけるページングシステム1’の構成図である。
【図14】図13のセンター4’の内部構成を示すブロ
ック図である。
【図15】高度無線呼出方式におけるデータ構成を示す
図である。
【符号の説明】
1,1’,10 ページングシステム 2a 電話機 2b パーソナルコンピュータ 2c モデム 3 公衆回線網 4,4’8 センター 4a,4a’ データベース 5(5a,5b,5c) 送信基地局 6(6a,6b,6c) ページャー 7 PDA 11 入出力回路 12 切換部 13 呼出番号照合部 14,14’ 加入者メモリ 15 音声応答回路 16 計時回路 17,17’ トラフィクス判定部 18,18’,25 制御部 251 カウンタ 19 メッセージレジスタ 20 ベクトルレジスタ 21 アドレスレジスタ 22 ブロック情報記憶用メモリ 23 制御ダイアル検出部 24(24a,24b,24c) 送信信号制御部 61 アンテナ 62 受信部 63 デコーダー 64 バッファメモリ 65 デインターリーブ回路 66 CPU 661 識別信号検出部 662 内部クロック 67 ドライバ 68 表示部 69 キー入力部 70 ID−ROM 71 RAM 72 ROM 73 時刻情報記憶部 74 ドライバ 75 スピーカー 76 LED 77 バイブレーター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/38

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたデータを、無線通信回線を介し
    て送信するデータ送信装置と、このデータを受信するデ
    ータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおい
    て、 前記データ送信装置は、 前記無線通信回線の混雑状況を判定する判定手段と、 データの入力を検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段によりデータの入力が検出される
    と、前記判定手段による前記無線通信回線の混雑状況を
    読み込み、該無線通信回線の混雑が解消されるまで前記
    データを記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とする
    データ通信システム。
  2. 【請求項2】前記データ送信装置は、 現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、 この現在時刻取得手段により取得された現在時刻を送信
    依頼時刻情報として前記データと対応づけて前記記憶手
    段に記憶させる記憶制御手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、このデ
    ータと対応づけて記憶されている送信依頼時刻情報を該
    データに付加して送信する送信制御手段とを更に備え、 前記データ受信装置は、 受信された前記データより送信依頼時刻情報を検出する
    第2の検出手段と、 この第2の検出手段により検出された送信依頼時刻を表
    示する表示手段とを備えたことを特徴とする請求項1記
    載のデータ通信システム。
  3. 【請求項3】前記データ送信装置は、 入力されたデータに優先送信を指示する識別データが含
    まれているか否かを検知する検知手段と、 この検知手段により前記データに前記識別データが含ま
    れていると検知された場合は、前記判定手段により前記
    無線通信回線が混雑していると判定された場合でも、前
    記データを優先的に送信する送信制御手段とを更に備え
    たことを特徴とする請求項1記載のデータ通信システ
    ム。
  4. 【請求項4】入力されたデータを、無線通信回線を介し
    て送信依頼先に送信するデータ送信装置において、 前記無線通信回線の混雑状況を判定する判定手段と、 データの入力を検出する検出手段と、 この検出手段によりデータの入力が検出されると、前記
    判定手段による前記無線通信回線の混雑状況を読み込
    み、該無線通信回線の混雑が解消されるまで前記データ
    を記憶する記憶手段とを備えたことを特徴とするデータ
    送信装置。
  5. 【請求項5】現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、 この現在時刻取得手段により取得された現在時刻を送信
    依頼時刻情報として前記データと対応づけて前記記憶手
    段に記憶させる記憶制御手段と、 前記記憶手段に記憶されたデータを送信する際、このデ
    ータと対応づけて記憶されている送信依頼時刻情報を該
    データに付加して送信する送信制御手段とを更に備えた
    ことを特徴とする請求項4記載のデータ送信装置。
  6. 【請求項6】入力されたデータに優先送信を指示する識
    別データが含まれているか否かを検知する検知手段と、 この検知手段により前記データに前記識別データが含ま
    れていると検知された場合は、前記判定手段により前記
    無線通信回線が混雑していると判定された場合でも、前
    記データを優先的に送信する送信制御手段とを更に備え
    たことを特徴とする請求項4記載のデータ送信装置。
  7. 【請求項7】入力されたデータを、無線通信回線を介し
    て送信するデータ送信装置と、このデータを受信するデ
    ータ受信装置とで構成されるデータ通信システムにおい
    て、前記データ送信装置は、 現在時刻を取得する現在時刻取得手段と、 この現在時刻取得手段により取得された現在時刻に基づ
    いて、定期的に現在時刻情報を送信する第1の送信手段
    と、 前記無線通信回線の混雑状況を判定する判定手段と、 データの入力を検出する第1の検出手段と、 この第1の検出手段によりデータの入力が検出される
    と、前記判定手段による前記無線通信回線の混雑状況を
    読み込み、該無線通信回線の混雑が解消されるまで前記
    データを記憶する第1の記憶手段と、 この第1の記憶手段に前記データが記憶されている間の
    時間をカウントするカウント手段と、 前記判定手段により前記無線通信回線の混雑が解消され
    たと判定されると、前記第1の記憶手段よりデータを読
    み出すとともに、このデータに対して前記カウント手段
    によってカウントされた時間を差分時間情報として該デ
    ータに付加して送信する第2の送信手段とを備え、 前記データ受信装置は、 前記データ送信装置より定期的に送信される現在時刻情
    報を受信する現在時刻受信手段と、 受信された前記データより差分時間情報を検出する第2
    の検出手段と、 この第2の検出手段により検出された差分時間情報と、
    前記現在時刻受信手段によって受信された現在時刻情報
    とに基づいて、前記データの送信依頼時刻を算出する算
    出手段と、 この算出手段により算出された送信依頼時刻を表示する
    表示手段とを備えたことを特徴とするデータ通信システ
    ム。
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