JPH11273824A - 圧着機と前記圧着機を用いた端子連続圧着装置 - Google Patents

圧着機と前記圧着機を用いた端子連続圧着装置

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JPH11273824A
JPH11273824A JP9673798A JP9673798A JPH11273824A JP H11273824 A JPH11273824 A JP H11273824A JP 9673798 A JP9673798 A JP 9673798A JP 9673798 A JP9673798 A JP 9673798A JP H11273824 A JPH11273824 A JP H11273824A
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JP
Japan
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crimping
electric wire
crimping machine
wire
terminal
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JP9673798A
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Inventor
Hiroji Kodera
博治 小寺
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KODERA DENSHI SEISAKUSHO KK
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KODERA DENSHI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電線端部に圧着端子を圧着させる工程中、電
線の各工程位置への正確な移動及び移動時間の短縮を実
現することにより、生産効率と圧着精度を向上でき、し
かも、小型化により保管場所を低減できる圧着機と前記
圧着機を用いた端子連続圧着装置を提供する。 【解決手段】 アンビルの手前より後方へと通じる部分
を開放状態にしたまま、アプリケータがアンビルに噛み
合う圧着機とする。電線送り機構12と、第1の圧着機
1Aと、切断機構16と、第2の圧着機1Bと、チャッ
ク17とを手前から順に一直線上に並べ、電線送り機構
12で電線18を一直線上に送り込み、各圧着機1A,
1Bで圧着端子の圧潰を行ない、切断機構16で電線の
切断及び電線端部の被覆材の除去を行ない、チャック1
7で所定長さに切断された電線に動作を与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧着機と前記圧着
機を用いた端子連続圧着装置に関するものであり、特
に、電線端部に圧着端子を圧着する圧着機と前記圧着機
を用いて所定長さの電線の両端に端子を圧着する端子連
続圧着装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、圧着端子を電線の端部に圧着
させるのに圧着機というものがある。圧着機は、工場等
の一箇所の作業場で大量に圧着端子の圧潰作業を行なう
場合に使用されるものであり、正面より電線端部を圧着
位置に持っていき、動作させることにより圧着端子が電
線端部に圧着され、次の圧着端子が圧着位置に自動的に
送り込まれるものである。圧着端子の圧着はアンビルに
対向するアプリケータをプレス機で押圧して行なわれる
が、このときアプリケータの動作に機械的に連結された
圧着端子送り機構によってアンビルには、1つの圧着端
子が圧潰されるごとに新たな圧着端子が次々と送り込ま
れる。
【0003】また、圧着機の正面は電線端部が挿入でき
るようになっているが、後方は電線端部の位置決めのた
めに壁等で閉鎖状態になっている。このような圧着機は
手作業で効率よく圧着端子の圧潰を行なうために作られ
ており、何十年来変わることなく現在でもそのままの構
造で使用されている。なお、現在では、直接人の手で操
作されることなく、工場のラインの一部に組み込まれ、
数値制御により連続して次々と圧着端子の圧潰作業が行
なわれている。
【0004】続いて、この圧着機を用いた端子連続圧着
装置の現状を具体的に示す。図7は従来の圧着機を用い
た端子連続圧着装置の動作を示す説明図である。
【0005】図7に示すように、現在、広く使用されて
いる端子連続圧着装置31は、2つの圧着機34の他
に、電線送り機構32と、切断機構33と、チャック3
5とを備えている。電線送り機構32は、電線36を定
位置に送り込むための機構であり、電線取込みガイド3
2aより取り込んだ電線36を送りローラ32bでガイ
ドパイプ32c内へと送り込み、更にガイドパイプ32
cの先端へと導くようになっている。
【0006】ガイドパイプ32cの前方には、切断機構
33が設けられており、ガイドパイプ32cにより切断
機構33へと導かれた電線36は先端を揃えるために切
断される。このように切り揃えられた電線36の端部
は、引き続き切断機構33で被覆材が除去される。な
お、電線36の端部の被覆材を除去するには、矢印37
に示すように、被覆材を除去する長さ分だけ電線36を
前方へと送り、矢印38に示すように、後退させながら
図示しない刃で被覆材のみを切除する。
【0007】電線送り機構32全体は回転できるように
なっており、回転に応じてガイドパイプ32cは先端位
置が変わる。圧着機34は切断機構33から所定の角度
離れた位置に配設されており、矢印39に示すように、
電線送り機構32全体が回転し、ガイドパイプ32cの
先端が圧着機34位置へと移動する。このとき、ガイド
パイプ32cは電線36の端部を圧着機34へと案内
し、電線36端部には圧着端子41が圧着される。電線
36の端部に圧着端子41が圧着されると、電線送り機
構32は、矢印40に示すように回転して元の位置に戻
り、電線36の端部はガイドパイプ32cに案内されて
再び切断機構33の位置へと戻る。
【0008】続いて、電線36は、送りローラ32bの
回転により、矢印37に示すように、ガイドパイプ32
cの先端方向へと送り出され、切断機構33を通過して
更に先へと送り出される。電線36の切断機構33から
の突出長さにより、最終的に製造される後述の接続ケー
ブル48の長さが決定される。つまり、電線36の切断
機構33を通過した先にはチャック35が配設されてお
り、切断機構33を通過した電線36は、図8に示すよ
うに、チャック35の挾持部35aに挾持される。図8
は図7に続く従来の圧着機を用いた端子連続圧着装置の
動作を示す説明図である。
【0009】チャック35に挾持された電線36は切断
機構33で切断され、切断機構33からの突出部分のみ
の長さの電線42となる。このとき電線42には、先端
にのみ圧着端子41が装着された状態にあるが、引き続
き、電線42の後端にも圧着端子41を装着する作業に
移行する。電線42を挾持したチャック35は、矢印4
5,46に示すように、前後に移動できるようになって
いる。つまり、電線42の後端は、電線36の先端の被
覆材を除去する場合と同様に、矢印45に示すように、
切断機構33側へ被覆材を除去する長さ分の距離だけ戻
り、被覆材のみを刃に挟まれた状態で、矢印46に示す
ように、切断機構33より離れる方向へ移動して被覆材
が切除される。
【0010】また、チャック35は、電線送り機構32
と同様に回転できるようになっており、挾持している電
線42の後端位置を変えられる。この電線42の後端位
置の回転軌跡上にも圧着機34が配置されている。そし
て、チャック35が、矢印43に示すように、回転する
ことにより電線42の後端は圧着機34へと移動し、圧
着機34によって圧着端子41が圧着された後、再びチ
ャック35は矢印44に示すように逆方向に回転して元
の状態に戻る。こうして、所定の長さの電線42の両端
には圧着端子41が各々装着された状態になり、接続ケ
ーブル48が完成する。このチャック35は、横方向に
も移動できるようになっており、完成した接続ケーブル
48を、矢印47に示すように、外部へと移動させ、矢
印49に示すように、再び元の位置に移動する。なお、
電線42の後端に圧着端子41が圧着される間には、新
たに電線36の先端となった部分に圧着端子41が圧着
される動作が平行して行なわれ、接続ケーブル48が、
連続して次々と製造される。そして、通常、圧潰する圧
着端子41の種類が変わる毎に圧着機34は交換され
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、手作業で圧着端子を圧潰するために開発された圧着
機34をそのまま利用した端子連続圧着装置31では、
電線36の切断位置と圧着端子41の圧潰位置を同一直
線上にすることができず、電線36の先端を切断位置か
ら圧着端子41の圧潰位置へと移動させるのに、電線送
り機構32全体を回転させなければならなかった。電線
送り機構32全体を回転させるには、単に電線36のみ
の移動に比べて大きな慣性に逆らわなければならず、電
線36の切断位置と圧潰位置との間の移動時間が長くな
る原因になっていた。
【0012】また、このように大きな慣性力に逆らって
電線36の先端の位置を変えなければならないために、
正確な位置での停止が困難になり、電線36先端の正確
な位置での圧着端子41の圧着を妨げていた。このよう
な慣性力による問題は、電線42の先端だけでなく後端
への圧着端子41の圧着時にも発生していた。つまり、
電線42の後端位置を切断機構33と圧着機34との双
方へ移動させる場合には、チャック35全体の慣性力に
より移動速度や圧着精度の低下を招いていた。
【0013】このような問題を解決するためには、電線
36の移動軌跡を一直線上にし、電線送り機構32やチ
ャック35を回転させる動作をなくせばよいが、圧着機
34は、構造上、前方は開放されているが後方が閉ざさ
れているために、電線36の移動軌跡を一直線上にする
ことができなかった。また、圧着機34は、アンビルへ
と圧着端子41を送る圧着端子送り機構がアプリケータ
の動作に機械的に連結して動作するようになっているた
め、アプリケータが上下するストローク長が圧着端子送
り機構の動作に必要な大きさで決定されていた。このア
プリケータが上下するストローク長は、単に圧着端子4
1を圧潰するには不必要に大きく、圧着端子41の圧潰
に要する時間を長くする原因になっていた。
【0014】また、圧着機34は、圧潰する圧着端子4
1の種類が変わる毎に交換しなければならないが、圧着
機34には圧着端子送り機構も含まれており、圧着端子
送り機構も一体で交換しなければならないため、圧着機
34の大きさは圧着端子送り機構の分だけ大きくなり、
より多くの保管場所を必要としていた。
【0015】そこで、本発明は、電線端部に圧着端子を
圧着させる工程中、電線の各工程位置への正確な移動及
び移動時間の短縮を実現することにより、生産効率と圧
着精度を向上でき、しかも、小型化により保管場所を低
減できる圧着機と前記圧着機を用いた端子連続圧着装置
の提供を課題とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にかかる
圧着機は、基台上面に形成されたアンビルと、前記アン
ビルと噛み合って圧着端子を圧潰するアプリケータと、
前記アンビルの手前より後方へ通じる部分が開放状態の
ままで、前記アプリケータの加圧面を前記アンビルの加
圧面に噛み合うように対向させて前記アプリケータを移
動可能に支持する可動部材とを備えたものである。
【0017】したがって、請求項1の発明の圧着機によ
れば、アンビルの手前より後方へと通じる部分が開放状
態となっており、電線の端部に圧着端子を圧着後に引き
続き電線を一直線上に後方へと開放部分を貫通させて送
り込むことができる。また、圧着端子をアンビルへと送
り込む機構は備えていないため、全体の大きさが従来の
圧着機に比べて小型になる。さらに、可動部材と圧着端
子をアンビルへと送り込む機構とを独立にすれば、アプ
リケータのストローク長が圧着端子送り機構の動作に左
右されることなく、圧着端子の圧潰のために不必要に長
くならない。
【0018】請求項2の発明にかかる圧着機を用いた端
子連続圧着装置は、請求項1に記載の第1及び第2の圧
着機と、電線を送り込む電線送り機構と、前記電線の切
断及び電線端部の被覆材の除去を行なう切断機構と、前
記電線を掴み送り動作を与えるチャックとを備え、前記
電線送り機構と、第1の圧着機と、切断機構と、第2の
圧着機と、チャックとが手前から順に一直線上に並んで
おり、前記電線送り機構によって第1の圧着機の開放部
分を貫通して送り込まれた電線の端部を前記切断機構で
切断及び被覆材の除去を行ない、被覆材が除去された前
記電線の芯線部分を前記電線送り機構によって前記第1
の圧着機の圧着位置に移動させ、前記第1の圧着機によ
って前記電線の芯線部分に端子を圧着し、端部に端子が
圧着された前記電線を前記電線送り機構によって第1の
圧着機の開放部分及び切断機構を貫通して前記チャック
まで送り込み、前記チャックで端部に端子が圧着された
前記電線を掴み、前記電線を前記切断機構で切断及び端
部の被覆材の除去を行ない、前記被覆材が除去された電
線の芯線部分を前記チャックによって前記第2の圧着機
の圧着位置に移動させ、前記第2の圧着機によって前記
電線の芯線部分に端子を圧着し、両端に端子が圧着され
た前記電線を前記チャックによって所定位置まで移動し
開放するものである。
【0019】したがって、請求項2の発明の圧着機を用
いた端子連続圧着装置によれば、電線送り機構により送
り込んだ電線を第1の圧着機を通過させて切断機構へと
送り込むことができ、電線の動きを一直線上に制限した
ままで、切断機構での電線の端部の端揃え及び被覆材の
除去、これに続く第1の圧着機での電線の端部への圧着
端子の圧着が行なえる。また、先端に圧着端子が圧着さ
れてチャックまで送り込まれて切断された電線は、後端
がチャックにより切断機構と第2の圧着機との間を移動
でき、引き続き一直線上の動きを保ったまま切断機構で
後端の被覆材の切除と、第2の圧着機で後端への圧着端
子の圧着とが各々行なえる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明をする。図1は本発明の一実施形態である圧着機
を示す斜視図である。
【0021】図1に示すように、本実施形態の圧着機1
は、下側に位置する基台2と、上方で前記基台2に対向
して上下動する可動部材6とを備えており、全体が略門
型をしている。また、基台2にはアンビル3が、可動部
材6にはアプリケータ9が各々設けられており、互いに
対向し噛み合うようになっている。
【0022】基台2は前後より横幅方向が長い掌サイズ
の長方形の板からなり、上面の横幅方向の両端の左右対
称な各位置には柱状のガイド部材4,5が垂設されてい
る。また、基台2上面のガイド部材4,5が垂設されて
いる位置を結ぶ線より手前の横幅方向略中央にはアンビ
ル3が形成されている。アンビル3は、基台2の上面が
部分的に上方へと厚くなった部分であり、中央に凹状の
加圧面3aが形成されている。加圧面3aは形状が蒲鉾
状をしており、前後方向に連続して形成されている。
【0023】可動部材6は、全体がコの字状をしてお
り、両端の直線部分の太さがガイド部材4,5の太さよ
り大きくなっている。また、可動部材6の両端の直線部
分の中心間の距離は、ガイド部材4,5の中心間の距離
に等しい距離になっている。可動部材6の両端の直線部
分の各内部には、ガイド部材4,5に嵌合する被ガイド
孔7,8が貫通している。このような被ガイド孔7,8
には、可動部材6の両端の直線部分を下方に向けた状態
で各々ガイド部材4,5が挿通されている。このため、
可動部材6は、ガイド部材4,5に案内されて上下に平
行移動可能になっている。しかも、中央に前後に通じる
開口部6aが形成された状態となっている。
【0024】また、可動部材6の中央には、斜め下方に
位置するアンビル3に向かって突出したアプリケータ9
が設けられている。このアプリケータ9の下面はアンビ
ル3に対向しており、アプリケータ9の下面には、加圧
面3aに噛み合う加圧面9aが形成されている。そし
て、図示しないプレス機により可動部材6を降下させる
ことによって、アンビル3の加圧面3aとアプリケータ
9の加圧面9aとの間で圧着端子を圧潰できるようにな
っている。なお、アンビル3の位置がガイド部材4,5
より手前にあるため、連続して繋がった圧着端子を横か
らアンビル3へと送り込むことができ、端部に圧着端子
が圧着された電線は、開口部6aを通じて、そのまま後
方へと移動させることができる。
【0025】つまり、本実施形態の圧着機1は、従来の
圧着端子送り機構を備えた圧着機と異なり、圧着端子を
アンビル3へと送り込む機構は備えていない。したがっ
て、全体の大きさが従来の圧着機に比べて小型になり、
保管場所が狭くてよい。また、本実施形態の圧着機1
は、後方が閉ざされておらず開放状態となっているた
め、端部に圧着端子が圧着された電線を一直線上に後方
へと送り込むことができる。そのため、自動で圧着端子
を圧潰する端子連続圧着装置に組み込む場合、圧着端子
が圧着される電線を一直線上で移動させることができ
る。なお、圧着端子をアンビル3へと送り込む機構は、
別途で側方に配し、サーボモータ等の数値制御できる動
力源により送り込む。
【0026】続いて、このような構成からなる圧着機1
を組み込んだ端子連続圧着装置の具体例について説明す
る。図2は本発明の一実施形態である圧着機を組み込ん
だ端子連続圧着装置を示す説明図である。
【0027】図2に示す、端子連続圧着装置11は、手
前から順に一直線上に並ぶ電線送り機構12と、第1の
圧着機1Aと、切断機構16と、第2の圧着機1Bと、
チャック17とを備えており、手前より供給される電線
の動きは、切断されて両端部に圧着端子が圧着されるま
での間、一直線上を前後する動きに制限される。
【0028】なお、電線送り機構12は、電線を取り込
む電線取込みガイド13と、取り込んだ電線を前後に移
動させる送りローラ14と、電線の移動方向を案内する
ガイドパイプ15とを備えている。また、切断機構16
は、電線を切断したり電線端部の被覆材を除去する。さ
らに、チャック17は送られてきた電線を掴み、切断後
の動きを与える。
【0029】このような端子連続圧着装置11により電
線の端部に圧着端子を圧着するには、まず、図3に示す
ように、電線取込みガイド13をガイドに取り込んだ電
線18を送りローラ14によりガイドパイプ15内を通
過してガイドパイプ15の先端へと送り出す。図3は図
2の端子連続圧着装置の動作を示す説明図である。ガイ
ドパイプ15の先端より突出した電線18は第1の圧着
機1Aのアンビル3の上を通過して切断機構16へと到
達する。切断機構16では切断位置16aで図示しない
刃により電線18の先端が部分的に切り落とされ、端揃
えが行なわれる。なお、送りローラ14の動作もサーボ
モータ等の数値制御できるモータで行なわれており、図
示しない制御部では、電線18の端揃えが行なわれた送
りローラ14の回転位置を記憶するようになっている。
そして、この送りローラ14の回転位置を基準に電線1
8の先端位置を判別するようになっている。
【0030】続いて、矢印19に示すように、電線18
を先端の被覆材を除去する長さの分だけ前進させ、図示
しない被覆材のみを図示しない刃で挟み込んだまま矢印
20に示すように後退させて、電線18先端の被覆材は
除去される。そのまま、図4に示すように、電線18は
先端の芯線が第1の圧着機1Aのアンビル3の位置まで
後退し、電線18の先端の芯線部分に圧着端子が圧着さ
れる。図4は図3に続く図2の端子連続圧着装置の動作
を示す説明図である。
【0031】先端に圧着端子が圧着された電線18は、
矢印21に示すように前方に送り出される。そして、図
5に示すように、圧着端子22が圧着された電線18の
先端は、切断機構16、第2の圧着機1B、チャック1
7を通過して更に先へと送り出される。図5は図4に続
く図2の端子連続圧着装置の動作を示す説明図である。
やがて、電線18の切断機構16より先への移動長さが
目的とするケーブルの長さに達したら、送りローラ14
による電線18の送り込み動作は停止し、電線18はチ
ャック17の挾持部17aで挾持されるとともに、切断
機構16の切断位置16aで切断される。
【0032】このように切り離された電線18は、図6
に示すように、元側の新たに先端となる部分が、矢印2
4,25に示すように前後に移動し、切断機構16で先
端の被覆材が除去され、手前の第1の圧着機1Aのアン
ビル3へと送りローラ14により移動される。図6は図
5に続く図2の端子連続圧着装置の動作を示す説明図で
ある。
【0033】また、切断位置を境に切り離された側であ
る電線23は、矢印24,25に示すように前後に移動
し、切断機構16で後端の被覆材が除去され、後端の芯
線部分が第2の圧着機1Bのアンビル3へと移動され
る。なお、電線23の移動は送りローラ14によって行
なうことはできないため、電線23を挾持したチャック
17が矢印24,25に示すように、前後移動して、電
線23の後端を第2の圧着機1Bのアンビル3へと移動
させる。
【0034】そして、第1の圧着機1Aへと送られた電
線18の先端、及び第2の圧着機1Bへと送られた電線
23の後端には圧着端子22が圧着される。このとき、
電線23は両端への圧着端子22の圧着が完了し接続ケ
ーブル27となる。接続ケーブル27が完成するとチャ
ック17は、矢印26に示すように、側方へと移動し接
続ケーブル27を開放する。そのため、接続ケーブル2
7は一箇所に集められる。また、先端に圧着端子22が
圧着された電線18は図4からの動作を繰り返し、接続
ケーブル27は連続して次々と製造されていく。
【0035】なお、上述のように第1及び第2の2つの
圧着機1A,1Bのアンビル3には、図示しない機構に
より圧着端子22を送り込むようになっており、圧着が
終わる毎に各圧着機1のアンビル3には次々と新たな圧
着端子22が送り込まれる。例えば、この機構には複数
の圧着端子22が連結されたものが使用され、アンビル
3へと送り込まれた圧着端子22は、圧潰される毎に切
り離され、次々と新たな圧着端子22がアンビル3へと
送り込まれる。この圧着端子送り込み機構の動力源はサ
ーボモータ等の数値制御できるものからなり、圧着機1
での圧着端子22の圧潰動作が終了する毎に図示しない
センサ等で検知して電気的に連動して新たな圧着端子2
2を送り込む。
【0036】上記のように、本実施形態の圧着機1を組
み込んだ端子連続圧着装置11の動作の特徴は、連続す
る1本の電線18が切断されて所定長さの電線23とな
り、両端に圧着端子22が圧着されて接続ケーブル27
になるまでの工程中、電線18の動きは一直線上を前後
する動きに制限されている。この過程で、電線送り機構
12全体が回転したり、向きを変えることはない。た
だ、電線23の後端の被覆材を除去して圧着端子を圧着
する際に、チャック17が前後に移動するだけである。
【0037】そのため、従来のように電線送り機構12
が回転することによる慣性の影響を受けなくなり、電線
18の切断位置16a、アンビル3への移動時間が大幅
に短縮される。しかも、電線18は切断機構16、アン
ビル3の決められた位置に正確に移動することができ、
電線18端部の被覆材除去長さや圧着端子22の電線1
8端部への圧着位置の精度が向上する。この結果、単位
時間当たりの接続ケーブル27の生産量が増大し、しか
も、接続ケーブル27の品質も向上する。
【0038】また、圧着機1には、端子をアンビル3へ
と送り込む機構が組み込まれておらず、従来の圧着機に
比べて小型化できるので、圧着端子22の種類が変わる
毎に交換する際に取り外された、或いは未使用中の他の
圧着機1を収容するスペースが少なくてよい。さらに、
アプリケータ9の動作と圧着端子22をアンビル3へ送
り込む圧着端子送り機構の動作が電気的に連動してお
り、動力源が独立しているため、アプリケータ9のスト
ローク長は圧着端子送り機構の動作に左右されることが
なく、不必要に長くならない。そのため、アプリケータ
9の動作に要する時間も最短時間にすることができ、単
位時間当たりの接続ケーブル27の生産量が増大する。
【0039】このように、本実施形態の圧着機1は、基
台2上面に形成された加圧面3aを有するアンビル3
と、前記アンビル3の加圧面3aと噛み合って圧着端子
22を圧潰する加圧面9aを有するアプリケータ9と、
前記アンビル3の手前より後方へ通じる部分が開放状態
のままで、前記アプリケータ9の加圧面9aを前記アン
ビル3の加圧面3aに噛み合うように対向させて前記ア
プリケータ9を移動可能に支持する可動部材6とを備え
ている。なお、本実施形態の圧着機1は、内部に圧着端
子22をアンビル3へと送り込む圧着端子送り機構を備
えていない。
【0040】したがって、本実施形態の圧着機1は、ア
ンビル3の手前より後方へと通じる部分が開放状態とな
っており、電線18の端部に圧着端子22を圧着後に引
き続き電線18を一直線上に後方へと開放部分を貫通さ
せて送り込むことができるので、電線18の切断や端部
の被覆材の除去を行なう切断機構16を一直線上に配置
することができる。また、本実施形態の圧着機1は、従
来の圧着端子送り機構を備えた圧着機と異なり、圧着端
子22をアンビル3へと送り込む機構は備えていないた
め、全体の大きさが従来の圧着機に比べて小型になり、
保管場所が狭くてもよい。さらに、別途に設ける圧着端
子22をアンビル3へと送り込む機構を可動部材6の動
作に機械的ではなく電気的に連動させて動作させる等、
可動部材6と圧着端子22をアンビル3へと送り込む機
構の各動力源を各々独立にすれば、アプリケータ9のス
トローク長が圧着端子送り機構の動作に左右されること
なく、圧着端子22の圧潰のために不必要に長くならな
い。そのため、圧着端子22の圧潰動作に要する時間も
最短できる。
【0041】また、本実施形態の圧着機1を用いた端子
連続圧着装置11は、電線送り機構12と、第1の圧着
機1Aと、切断機構16と、第2の圧着機1Bと、チャ
ック17とが手前から順に一直線上に並んでおり、前記
電線送り機構12は電線18を第1の圧着機1A、切断
機構16、第2の圧着機1B、チャック17の順で一直
線上に送り込み、第1及び第2の各圧着機1A,1Bで
は圧着端子22の圧潰を行ない、切断機構16では電線
18の切断及び電線18端部の被覆材の除去を行ない、
チャック17ではこの部分まで送り込まれた電線18か
ら切断された所定長さの電線23に動作を与えるもので
ある。
【0042】したがって、本実施形態の圧着機1を用い
た端子連続圧着装置11は、電線送り機構12により送
り込んだ電線18を第1の圧着機1Aを通過させて切断
機構16へと送り込むことができるので、電線18の動
きを一直線上に制限したままで、切断機構16での電線
18の端部の端揃え及び被覆材の除去、これに続く第1
の圧着機1Aでの電線18の端部の芯線部分への圧着端
子22の圧着が行なえる。そのため、電線18の先端に
圧着端子22を圧着させるまでの工程で電線送り機構1
2全体を移動させる必要はなく、従来のように電線送り
機構12が回転することによる慣性の影響を受けないの
で、電線18先端への圧着端子22の圧着時間が短縮さ
れ、しかも、電線18は切断機構16、アンビル3の決
められた位置へより正確に移動することができるので、
電線18端部の被覆材除去長さや圧着端子22の電線1
8端部への圧着位置の精度が向上する。また、電線18
の先端に圧着端子22が圧着されてチャック17まで送
り込まれて切断された所定長さの電線23の後端は、チ
ャック17により切断機構16と2つ目の圧着機1との
間を移動でき、引き続き電線23は一直線上の動きを保
ったまま切断機構16で後端の被覆材の切除を、2つ目
の圧着機1で後端の芯線部分への圧着端子22の圧着が
各々行なえるので、電線23は先端だけでなく後端にお
いても被覆材除去長さや圧着端子22の圧着位置の精度
が向上する。この結果、単位時間当たりの接続ケーブル
27の生産量が増大し、しかも、接続ケーブル27の品
質も向上する。
【0043】ところで、上記説明では、基台2の上面に
垂設されたガイド部材4,5が可動部材6の被ガイド孔
7,8に挿通され、可動部材6が上下に平行移動可能に
支持されており、電線18が圧着機1を一直線上に通過
できるように圧着機1全体が略門型をしているが、可動
部材6を上下に平行移動可能に支持するとともに圧着機
1全体を略門型にする構造には、必ずしも、このような
構造に限定されるものではない。例えば、ガイド部材
4,5側に被ガイド孔を設けて、これら被ガイド孔に可
動部材6の側部を挿通するようにしても構わない。圧着
機1の構造が可動部材6を上下に平行移動可能に支持す
るとともにアンビル3の手前より後方へと電線18が一
直線上を移動可能な構造であれば、どのような構造であ
っても上記実施形態の圧着機1と略同様の作用効果を奏
する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明の圧着機
は、アンビルの手前より後方へと通じる部分が開放状態
となっており、電線の端部に圧着端子を圧着後に引き続
き電線を一直線上に後方へと開放部分を貫通させて送り
込むことができるので、電線の切断や端部の被覆材の除
去を行なう切断機構を一直線上に配置することができ
る。また、全体の大きさが従来の圧着機に比べて小型に
なるので、保管場所が狭くてよい。さらに、可動部材と
圧着端子をアンビルへと送り込む機構とを独立にすれ
ば、アプリケータのストローク長が不必要に長くならな
いので、圧着端子の圧潰動作に要する時間も最短でき
る。
【0045】請求項2の発明の圧着機を用いた端子連続
圧着装置は、電線の動きを一直線上に制限したままで、
切断機構での電線の端部の端揃え及び被覆材の除去、こ
れに続く第1の圧着機での電線の端部への圧着端子の圧
着が行なえるので、従来のように電線送り機構全体を移
動させたり、電線送り機構が回転することによる慣性の
影響を受けなくなり、電線先端への圧着端子の圧着時間
が短縮できる。しかも、電線は切断機構、アンビルの決
められた位置へより正確に移動することができるので、
電線端部の被覆材除去長さや圧着端子の電線端部への圧
着位置の精度が向上する。また、先端に圧着端子が圧着
されてチャックまで送り込まれて切断された電線は、後
端がチャックにより切断機構と第2の圧着機との間を移
動でき、引き続き一直線上の動きを保ったまま切断機構
で後端の被覆材の切除と、第2の圧着機で後端への圧着
端子の圧着とが各々行なえ、電線の先端だけでなく後端
においても被覆材除去長さや圧着端子の圧着位置の精度
が向上するので、単位時間当たりの接続ケーブルの生産
量が増大し、しかも、接続ケーブルの品質も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である圧着機を示す斜視図
である。
【図2】本発明の一実施形態である圧着機を組み込んだ
端子連続圧着装置を示す説明図である。
【図3】図2の端子連続圧着装置の動作を示す説明図で
ある。
【図4】図3に続く図2の端子連続圧着装置の動作を示
す説明図である。
【図5】図4に続く図2の端子連続圧着装置の動作を示
す説明図である。
【図6】図5に続く図2の端子連続圧着装置の動作を示
す説明図である。
【図7】従来の圧着機を用いた端子連続圧着装置の動作
を示す説明図である。
【図8】図7に続く従来の圧着機を用いた端子連続圧着
装置の動作を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧着機 1A 第1の圧着機 1B 第2の圧着機 3 アンビル 6 可動部材 6a 開口部 9 アプリケータ 11 端子連続圧着装置 12 電線送り機構 13 電線取込みガイド 14 送りローラ 15 ガイドパイプ 16 切断機構 16a 切断位置 17 チャック 17a 挾持部 18,23 電線 22 圧着端子 27 接続ケーブル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上面に形成されたアンビルと、 前記アンビルと噛み合って圧着端子を圧潰するアプリケ
    ータと、 前記アンビルの手前より後方へ通じる部分が開放状態の
    ままで、前記アプリケータの加圧面を前記アンビルの加
    圧面に噛み合うように対向させて前記アプリケータを移
    動可能に支持する可動部材とを具備することを特徴とす
    る圧着機。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の第1及び第2の圧着機
    と、電線を送り込む電線送り機構と、前記電線の切断及
    び電線端部の被覆材の除去を行なう切断機構と、前記電
    線を掴み送り動作を与えるチャックとを備え、前記電線
    送り機構と、第1の圧着機と、切断機構と、第2の圧着
    機と、チャックとが手前から順に一直線上に並んでお
    り、 前記電線送り機構によって第1の圧着機の開放部分を貫
    通して送り込まれた電線の端部を前記切断機構で切断及
    び被覆材の除去を行ない、被覆材が除去された前記電線
    の芯線部分を前記電線送り機構によって前記第1の圧着
    機の圧着位置に移動させ、前記第1の圧着機によって前
    記電線の芯線部分に端子を圧着し、端部に端子が圧着さ
    れた前記電線を前記電線送り機構によって第1の圧着機
    の開放部分及び切断機構を貫通して前記チャックまで送
    り込み、前記チャックで端部に端子が圧着された前記電
    線を掴み、前記電線を前記切断機構で切断及び端部の被
    覆材の除去を行ない、前記被覆材が除去された電線の芯
    線部分を前記チャックによって前記第2の圧着機の圧着
    位置に移動させ、前記第2の圧着機によって前記電線の
    芯線部分に端子を圧着し、両端に端子が圧着された前記
    電線を前記チャックによって所定位置まで移動し開放す
    ることを特徴とする請求項1に記載の圧着機を用いた端
    子連続圧着装置。
JP9673798A 1998-03-24 1998-03-24 圧着機と前記圧着機を用いた端子連続圧着装置 Pending JPH11273824A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005166399A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Kodera Electronics Co Ltd 端子圧着装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005166399A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Kodera Electronics Co Ltd 端子圧着装置

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