JPH11273486A - 碍子の外面施釉方法 - Google Patents
碍子の外面施釉方法Info
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- JPH11273486A JPH11273486A JP7036398A JP7036398A JPH11273486A JP H11273486 A JPH11273486 A JP H11273486A JP 7036398 A JP7036398 A JP 7036398A JP 7036398 A JP7036398 A JP 7036398A JP H11273486 A JPH11273486 A JP H11273486A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】部品の交換や途中での乾燥等の手数を必要とせ
ず、しかも一定量の釉薬を安定して碍子表面に施釉する
ことができる碍子の外面施釉方法を提供する。 【解決手段】釉薬タンク２からシリンダ６内に一定量の
釉薬を吸引し、プランジャ７でシリンダ６から一定速度
で釉薬をノズル１に供給する。ノズル１ではこれを加圧
空気で霧化し、碍子表面に噴霧する。常に一定量の釉薬
を吐出でき、またノズル１等の目詰まりのおそれもな
い。
ず、しかも一定量の釉薬を安定して碍子表面に施釉する
ことができる碍子の外面施釉方法を提供する。 【解決手段】釉薬タンク２からシリンダ６内に一定量の
釉薬を吸引し、プランジャ７でシリンダ６から一定速度
で釉薬をノズル１に供給する。ノズル１ではこれを加圧
空気で霧化し、碍子表面に噴霧する。常に一定量の釉薬
を吐出でき、またノズル１等の目詰まりのおそれもな
い。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、懸垂碍子等の碍子
の外表面への施釉方法に関するものであり、特に表面釉
薬を施釉した後、表面釉薬面に導電釉薬等の特殊釉薬を
部分的に塗布する施釉方法に関するものである。
の外表面への施釉方法に関するものであり、特に表面釉
薬を施釉した後、表面釉薬面に導電釉薬等の特殊釉薬を
部分的に塗布する施釉方法に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】碍子の外面への釉薬塗布施釉方法として
は、釉薬を含ませたスポンジローラを碍子表面に当てな
がら回転させる方法が一般的である。しかしこの方法
は、スポンジローラが磨耗してくると施釉が不安定にな
るために、しばしばスポンジローラを交換しなければな
らず、メンテナンスに手数を要するという問題があっ
た。また、所定の釉厚を得るためには施釉した後に乾燥
し、再び施釉する必要があり、多くの工数を要するとい
う問題があった。
は、釉薬を含ませたスポンジローラを碍子表面に当てな
がら回転させる方法が一般的である。しかしこの方法
は、スポンジローラが磨耗してくると施釉が不安定にな
るために、しばしばスポンジローラを交換しなければな
らず、メンテナンスに手数を要するという問題があっ
た。また、所定の釉厚を得るためには施釉した後に乾燥
し、再び施釉する必要があり、多くの工数を要するとい
う問題があった。
【０００３】このほか、スポンジローラによる施釉方法
は碍子表面への施釉量を厳密にコントロールすることが
むずかしく、釉厚の変化によって碍子の強度が変化する
おそれがあった。特に導電釉碍子の場合には施釉量が強
度のみならず碍子表面の電気抵抗にも直接影響するた
め、定量性に優れた施釉方法が求められていた。
は碍子表面への施釉量を厳密にコントロールすることが
むずかしく、釉厚の変化によって碍子の強度が変化する
おそれがあった。特に導電釉碍子の場合には施釉量が強
度のみならず碍子表面の電気抵抗にも直接影響するた
め、定量性に優れた施釉方法が求められていた。
【０００４】そこで本発明者等は先に、図３に示すよう
にノズル１を用いて釉薬を碍子表面に噴霧する方法を試
みた。ノズル１には釉薬タンク２から空気圧によりパイ
プ３を通じて釉薬が供給され、加圧空気で釉薬を噴霧し
て回転中の碍子Ｇの表面に施釉する。施釉量はバルブ
４、５をタイマーでオンオフすることによってコントロ
ールされる。ところがこの方法では、釉薬タンク２から
空気圧によりノズル１に圧送される釉薬量が、釉薬タン
ク２内の僅かな圧力変化によっても大きく変動し易いう
え、釉薬によってノズル１やパイプ３が目詰まりし易い
という問題もあった。
にノズル１を用いて釉薬を碍子表面に噴霧する方法を試
みた。ノズル１には釉薬タンク２から空気圧によりパイ
プ３を通じて釉薬が供給され、加圧空気で釉薬を噴霧し
て回転中の碍子Ｇの表面に施釉する。施釉量はバルブ
４、５をタイマーでオンオフすることによってコントロ
ールされる。ところがこの方法では、釉薬タンク２から
空気圧によりノズル１に圧送される釉薬量が、釉薬タン
ク２内の僅かな圧力変化によっても大きく変動し易いう
え、釉薬によってノズル１やパイプ３が目詰まりし易い
という問題もあった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、部品の交換や途中での乾燥等の手数
を必要とせず、しかも一定量の釉薬を安定して碍子表面
に施釉することができる碍子の外面施釉方法を提供する
ためになされたものである。
の問題点を解決し、部品の交換や途中での乾燥等の手数
を必要とせず、しかも一定量の釉薬を安定して碍子表面
に施釉することができる碍子の外面施釉方法を提供する
ためになされたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の碍子の外面施釉方法は、シリンダ
内に吸引した一定量の釉薬をプランジャにより一定速度
でノズルに供給しつつ、加圧空気で霧化して碍子表面に
噴霧することを特徴とするものである。この発明の施釉
方法によれば、釉薬はシリンダのピストンにより一定量
ずつしかも一定速度でノズルに供給されるため、定量性
に優れた施釉を行なうことができる。
めになされた本発明の碍子の外面施釉方法は、シリンダ
内に吸引した一定量の釉薬をプランジャにより一定速度
でノズルに供給しつつ、加圧空気で霧化して碍子表面に
噴霧することを特徴とするものである。この発明の施釉
方法によれば、釉薬はシリンダのピストンにより一定量
ずつしかも一定速度でノズルに供給されるため、定量性
に優れた施釉を行なうことができる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好ましい実施の形
態を示す。図１において、１は回転台上に載せられて回
転する碍子Ｇの表面に釉薬を噴霧するためのノズルであ
る。このノズル１には従来と同様にパイプ３を介して釉
薬が供給されるのであるが、本発明ではこのパイプ３は
釉薬タンク２ではなく、シリンダ６に接続されている。
態を示す。図１において、１は回転台上に載せられて回
転する碍子Ｇの表面に釉薬を噴霧するためのノズルであ
る。このノズル１には従来と同様にパイプ３を介して釉
薬が供給されるのであるが、本発明ではこのパイプ３は
釉薬タンク２ではなく、シリンダ６に接続されている。
【０００８】このシリンダ６は例えば容量が５ｃｃ程度
の小型のものであり、そのプランジャ７は適宜の駆動機
構８により一定速度で往復動される。シリンダ６の内部
はパイプ１１により釉薬タンク２に接続されており、パ
イプ３側のバルブ９を閉じパイプ１１側のバルブ１０を
開いた状態でプランジャ７を後退させると、釉薬タンク
２から一定量の釉薬がシリンダ６内に吸引され、次にバ
ルブ１０を閉じバルブ９を開いた状態でプランジャ７を
駆動機構８により前進させるとシリンダ６内から釉薬が
一定速度でノズル１に供給される。これらのバルブ９、
１０の開閉は駆動機構８とともにタイマーにより制御さ
れる。そしてノズル１では加圧空気で釉薬を霧化し、碍
子Ｇの表面に噴霧施釉する。
の小型のものであり、そのプランジャ７は適宜の駆動機
構８により一定速度で往復動される。シリンダ６の内部
はパイプ１１により釉薬タンク２に接続されており、パ
イプ３側のバルブ９を閉じパイプ１１側のバルブ１０を
開いた状態でプランジャ７を後退させると、釉薬タンク
２から一定量の釉薬がシリンダ６内に吸引され、次にバ
ルブ１０を閉じバルブ９を開いた状態でプランジャ７を
駆動機構８により前進させるとシリンダ６内から釉薬が
一定速度でノズル１に供給される。これらのバルブ９、
１０の開閉は駆動機構８とともにタイマーにより制御さ
れる。そしてノズル１では加圧空気で釉薬を霧化し、碍
子Ｇの表面に噴霧施釉する。
【０００９】本発明の方法によれば、シリンダ６を利用
して常に一定量の釉薬を一定速度でノズル１に供給して
噴霧することができるので、定量性に優れた施釉が可能
となり、碍子Ｇの表面の釉厚を正確にコントロールする
ことができる。このため本発明の方法は施釉量が強度の
みならず碍子表面の電気抵抗にも直接影響する導電釉碍
子への施釉に適する。また本発明の方法によれば、磨耗
する部分がないのでスポンジローラを用いた場合のよう
に部品を交換する必要がない。しかも本発明の方法によ
れば施釉と乾燥とを繰り返す必要もなく、一度で任意の
釉厚が得られるうえ、プランジャ７により釉薬が強制的
に押し出されるため、従来のようにノズル１やパイプ３
で目詰まりが生ずるおそれがなく、メンテナンスも容易
である。次に本発明の実施例を示す。
して常に一定量の釉薬を一定速度でノズル１に供給して
噴霧することができるので、定量性に優れた施釉が可能
となり、碍子Ｇの表面の釉厚を正確にコントロールする
ことができる。このため本発明の方法は施釉量が強度の
みならず碍子表面の電気抵抗にも直接影響する導電釉碍
子への施釉に適する。また本発明の方法によれば、磨耗
する部分がないのでスポンジローラを用いた場合のよう
に部品を交換する必要がない。しかも本発明の方法によ
れば施釉と乾燥とを繰り返す必要もなく、一度で任意の
釉厚が得られるうえ、プランジャ７により釉薬が強制的
に押し出されるため、従来のようにノズル１やパイプ３
で目詰まりが生ずるおそれがなく、メンテナンスも容易
である。次に本発明の実施例を示す。
【００１０】
【実施例】前記した図１に示す装置による本発明の施釉
方法と、図３に示す装置による先行の施釉方法とによっ
て、懸垂碍子の外表面への施釉を行なった。用いた釉薬
は水分が34％の同一の釉薬であり、ノズルはその内径が
2mm 、霧化圧1.8kg/cm2 、液圧1.0kg/cm2 の同一のもの
を用いた。なお、施釉時間はともに７秒であり、本発明
では内径が10mmで容量が５ccののシリンダを用いて釉薬
をノズルに向けて押し出しながら施釉を行なった。
方法と、図３に示す装置による先行の施釉方法とによっ
て、懸垂碍子の外表面への施釉を行なった。用いた釉薬
は水分が34％の同一の釉薬であり、ノズルはその内径が
2mm 、霧化圧1.8kg/cm2 、液圧1.0kg/cm2 の同一のもの
を用いた。なお、施釉時間はともに７秒であり、本発明
では内径が10mmで容量が５ccののシリンダを用いて釉薬
をノズルに向けて押し出しながら施釉を行なった。
【００１１】３２個の碍子に対して施釉を行ないながら
各碍子への施釉時のノズルからの釉薬の吐出量を測定し
た結果、図２の通りの結果が得られた。このグラフから
明らかなように、先行の施釉方法では施釉量が不安定で
あったが、本発明の施釉方法によれば安定した施釉量を
維持することができることが確認できた。
各碍子への施釉時のノズルからの釉薬の吐出量を測定し
た結果、図２の通りの結果が得られた。このグラフから
明らかなように、先行の施釉方法では施釉量が不安定で
あったが、本発明の施釉方法によれば安定した施釉量を
維持することができることが確認できた。
【図１】本発明の施釉方法の説明図である。
【図２】先行の施釉方法の説明図である。
【図３】実施例における施釉量のグラフである。
１ ノズル、２ 釉薬タンク、３ パイプ、４ バル
ブ、５ バルブ、６ シリンダ、７ プランジャ、８
駆動機構、９ バルブ、１０ バルブ、１１ パイプ、
Ｇ 碍子
ブ、５ バルブ、６ シリンダ、７ プランジャ、８
駆動機構、９ バルブ、１０ バルブ、１１ パイプ、
Ｇ 碍子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成１１年２月２日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００６
【補正方法】変更
【補正内容】
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の碍子の外面施釉方法は、パイプに
より釉薬タンクに接続されたシリンダのプランジャを後
退させることにより、シリンダ内に一定量の釉薬を吸引
し、次にプランジャを前進させることにより、一定量の
釉薬をより一定速度でノズルに供給しつつ、加圧空気で
霧化して碍子表面に噴霧することを特徴とするものであ
る。この発明の施釉方法によれば、釉薬はシリンダのプ
ランジャの往復動により一定量ずつしかも一定速度でノ
ズルに供給されるため、定量性に優れた施釉を行なうこ
とができる。
めになされた本発明の碍子の外面施釉方法は、パイプに
より釉薬タンクに接続されたシリンダのプランジャを後
退させることにより、シリンダ内に一定量の釉薬を吸引
し、次にプランジャを前進させることにより、一定量の
釉薬をより一定速度でノズルに供給しつつ、加圧空気で
霧化して碍子表面に噴霧することを特徴とするものであ
る。この発明の施釉方法によれば、釉薬はシリンダのプ
ランジャの往復動により一定量ずつしかも一定速度でノ
ズルに供給されるため、定量性に優れた施釉を行なうこ
とができる。
Claims (1)
- 【請求項１】 シリンダ内に吸引した一定量の釉薬をプ
ランジャにより一定速度でノズルに供給しつつ、加圧空
気で霧化して碍子表面に噴霧することを特徴とする碍子
の外面施釉方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036398A JP2905189B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 碍子の外面施釉方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7036398A JP2905189B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 碍子の外面施釉方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2905189B1 JP2905189B1 (ja) | 1999-06-14 |
| JPH11273486A true JPH11273486A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13429287
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7036398A Expired - Fee Related JP2905189B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 碍子の外面施釉方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2905189B1 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102436878A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-05-02 | 苏州电瓷厂有限公司 | 盘形悬式瓷绝缘子瓷泥坯件头部上釉装置及其布釉方法 |
| CN103752488A (zh) * | 2014-01-06 | 2014-04-30 | 广东电网公司电力科学研究院 | 涂覆于绝缘子伞盘表面的室温硫化硅橡胶防污闪涂料的涂覆方法 |
| CN108987004A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-11 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 工厂预制绝缘子离心涂覆装置及涂覆方法 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN114773088A (zh) * | 2022-04-02 | 2022-07-22 | 中材江西电瓷电气有限公司 | 一种圆柱头悬式瓷绝缘子坯体的自动上釉上砂方法 |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP7036398A patent/JP2905189B1/ja not_active Expired - Fee Related
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| CN102436878A (zh) * | 2011-12-29 | 2012-05-02 | 苏州电瓷厂有限公司 | 盘形悬式瓷绝缘子瓷泥坯件头部上釉装置及其布釉方法 |
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| CN103752488B (zh) * | 2014-01-06 | 2015-03-18 | 广东电网公司电力科学研究院 | 涂覆于绝缘子伞盘表面的室温硫化硅橡胶防污闪涂料的涂覆方法 |
| CN108987004A (zh) * | 2018-08-06 | 2018-12-11 | 国网山东省电力公司电力科学研究院 | 工厂预制绝缘子离心涂覆装置及涂覆方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2905189B1 (ja) | 1999-06-14 |
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