JPH11273462A - 耐トラッキング性低風圧絶縁電線 - Google Patents

耐トラッキング性低風圧絶縁電線

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JPH11273462A
JPH11273462A JP9270598A JP9270598A JPH11273462A JP H11273462 A JPH11273462 A JP H11273462A JP 9270598 A JP9270598 A JP 9270598A JP 9270598 A JP9270598 A JP 9270598A JP H11273462 A JPH11273462 A JP H11273462A
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鉄男 松本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 風圧荷重が小さく、しかも、耐トラッキング
性に優れた絶縁電線を提供する。 【解決手段】 導体1上に絶縁体層2を被覆した絶縁電
線において、絶縁体層2の外周面に、周方向に等間隔に
複数の山部3とそれらに挟まれた谷部4とを形成する。
各山部3は丸みのある外凸の曲面とし、各谷部4は丸み
のある外凹面とする。そして、谷部3の深さをh、谷部
4の巾を2x、絶縁体層2の水との接触角をθとしたと
き、それらの間の関係が、 0.2≦h/x≦tan(θ/2) になるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、架空布設される絶
縁電線に関するもので、特に、風圧荷重が小さく、しか
も優れた耐トラッキング性を有する耐トラッキング性低
風圧絶縁電線に関するものである。
【0002】
【従来の技術】架空布設用の絶縁電線としては、銅、ア
ルミ導体上に、絶縁体としてポリ塩化ビニル、ポリエチ
レン、架橋ポリエチレン等を被覆したものが用いられて
いる。従来の絶縁電線は断面円形で外周面が平滑なもの
で、特に風圧を低減する対策がとられていなかった。
【0003】一方、電線の風圧荷重を低減する一つの手
段として、特開平3−74009号公報には、外周面に
周方向に等間隔に多数の山部とそれらの山部に挟まれた
谷部とを有し、各山部は丸みのある外凸の曲面に、各谷
部は丸みのある外凹の曲面になっている架空電線が開示
されている。
【0004】このように、電線の外周面に、周方向に等
間隔に多数の山部とそれらの山部に挟まれた谷部とを設
けたことによる風圧荷重低減効果を、図6に示す空気の
流れ状態で説明する。表面に凸凹のない通常の絶縁電線
を風の中に流れに対して直角においた場合は、図6
(イ)に示すように流れの剥離点Pが絶縁電線の風上側
に生じ、絶縁電線の風下側に大きな後流領域が出来るた
めに風圧が高くなる。それに対して、電線の外周面に、
周方向に等間隔で山部とそれらの山部に挟まれた谷部と
形成した場合は、図6(ロ)に示すように表面の凸凹の
存在によりP点で剥離した流れがQ点で再付着するよう
な現象が生じ、後流領域が小さくなって風圧が低くなる
ものと考えられる。このことは、実験によっても確認さ
れた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の技術は、裸電線を低風圧化する手段としては効
果が大きく問題はないが、絶縁電線に適用した場合は、
耐トラッキング性が低下するという問題があった。すな
わち、低風圧の効果を得るための谷部に水滴が溜まるこ
とにより、水のパスができ、耐トラッキング性が著しく
低下してしまうという問題点があった。
【0006】本発明は、そのような問題点を解決し、風
圧荷重が小さく、しかも、耐トラッキング性に優れた絶
縁電線を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明の耐トラッキング性低風圧絶縁電線は、導体
上に絶縁体層を被覆した絶縁電線において、前記絶縁体
層の外周面に、周方向に間隔をおいて複数の山部とそれ
らに挟まれた谷部とを設け、各山部は外凸面とし、各谷
部は外凹面としており、谷部の深さをh、谷部の巾を2
x、絶縁体層の水との接触角をθとしたとき、それらの
間の関係が、 0.2≦h/x≦tan( θ/2) となるようにしたことを特徴とする。このようにする
と、風圧荷重を小さくしながら、耐トラッキング性は悪
化しないようにすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明による絶縁
電線の説明図であり、図1(イ)は断面図、図1(ロ)
はその部分拡大図、図1(ハ),(ニ)は、山部及び谷
部を他の形状にした場合を示す図である。図1におい
て、1は導体、2は絶縁体層、3は絶縁体層の山部、4
は絶縁体層の谷部である。
【0009】図1(イ),(ロ)に示すものは、各山部
は丸みのある外凸の曲面とし、各谷部は丸みのある外凹
面としており、山部3の曲面と谷部4の曲面は、なだら
かに連なっている(例えば、山部3の曲面と谷部4の曲
面が共通接線で連なっている)ようにすることが望まし
い。また、山部3及び谷部4は、長手方向に直線状又は
スパイラル状に連続して形成されている。
【0010】なお、以下の説明は図1(イ),(ロ)に
示すような山部,谷部とも丸みのある曲面とした場合で
説明するが、図1(ハ)に示すような、円弧状表面に凹
状の谷部4を形成し、結果的に、円弧状の山部3と外凹
面の谷部4を形成したもの、また、図1(ニ)に示すよ
うな、谷部4をV字形状にしたものでも同様になる。さ
らに、図示はしないが、断面円形の絶縁体層表面にゴル
フボール表面にあるような凹み(ディンプル)を多数形
成したものでもよい。
【0011】前述したように、外周面周方向に等間隔に
複数の山部とそれらに挟まれた谷部とを設けることによ
り、電線を低風圧化することができる。ただし、その低
風圧化の効果は、ある程度以上の大きさの凸凹が無けれ
ば十分な効果が発揮されない。その点については、谷部
4の巾(一つの山部3とその隣の山部3の頂点間の距
離)を2x、谷部の深さをhとしたとき(図1(ロ)参
照)、0.2≦h/xでなければ低風圧化の効果が十分
でなくなることが実験により確認された。
【0012】一方、絶縁体層2の表面に山部3や谷部4
のような凸凹をつけると、前述したように、その谷部4
に水が溜まることにより耐トラッキング性が悪くなる
が、その傾向は、一般に、上記h/xが大きくなる程顕
著になる。また、同一の断面形状の絶縁電線において
も、絶縁体層2の絶縁材料によって、耐トラッキング性
に差が出ることが実験により確認された。特に、絶縁材
料の水との接触角が耐トラッキング性に大きく影響し、
絶縁材料の水との接触角をθとしたとき、上記h/xが
h/x≦tan(θ/2)であれば、0.2≦h/xで
あっても耐トラッキング性に問題がなくなることが分か
った。本発明では、その点に着目し、谷部の深さをh、
谷部の巾を2x、絶縁体層の水との接触角をθとしたと
き、それらの間の関係が、0.2≦h/x≦tan( θ
/2)となるようにした。
【0013】ここで、絶縁電線の絶縁体層2の水との接
触角θの測定方法について説明する。絶縁体層の山部3
の表面に水を少量垂らすと、図2(イ)に示すような水
滴5ができる。その水滴5が絶縁体層表面と接する場所
における液面と絶縁体面とのなす角が、接触角θである
が、その接触角θは、水滴5の絶縁体層との接触面の半
径をm、高さをnとしたとき、θ=2tan-1(n/
m)で表される。
【0014】その半径mと高さnを直接測定できれば、
接触角θを簡単に求めることができる。しかしながら、
低倍率の顕微鏡を使ってそれらを測定しようとすると、
水滴5の直径は容易に測定することができるが、水滴5
の高さは、水滴5を受ける面が山部の外凸曲面で平滑で
ないため誤差が大きくなり、測定が不正確になりやす
い。そこで、通常は次のようにして求める。
【0015】図2(ロ)に示すように、20℃の環境で
純水を注射器から滴下して、水平に置いた絶縁電線の絶
縁体層2の山部3の上面長手方向に、直径1mm程度の水
滴5を10滴程作り、その滴数と使用した水の全体積か
ら、1滴当たりの体積Vを求める。さらに、顕微鏡を使
って水滴5の直径2mを測定する。そのようにして求め
たVとmとから、V/m3 を算出し、表1に示すよう
な、V/m3 に対応させてn/mを示している公知の換
算表を使ってn/mを求め、θ=2tan-1(n/m)
から接触角θを求める。
【0016】
【表1】
【0017】次に、この接触角の違いが耐トラッキング
性に影響を与える理由について、図3を使って説明す
る。図3は、絶縁電線の谷部に水滴が付着している状況
を示す図である。図3(イ)は、h/x≦tan(θ/
2)の場合に水滴5が谷部4に付着した状況を示してい
る。図2(イ)に示した山部の外凸曲面上の水滴と図3
(イ)の凹部中の水滴とでは、厳密には直接比較できな
いが、θ=2tan-1(n/m)→n/m=tan(θ
/2)であるので、h/x≦n/mとなる。したがっ
て、x=mとすれば、水滴5の高さnの方が谷部4の深
さhより大きくなるため、谷部4に付着した水滴5が盛
り上がり谷部4が水滴5で埋まり難い。従って、隣接す
る谷部4,4同士の水滴5,5が繋がり難くなるため、
耐トラッキング性が悪化しない。
【0018】それに対し図3(ロ)は、h/x>tan
(θ/2)の場合に水滴5が谷部4に付着した状況を示
している。この場合は、h/x>n/mとなり、谷部4
の深さhの方が水滴5の高さnより大きくなるため、谷
部4が水滴5で埋まり、隣接する谷部4,4の水滴同士
が繋がり易くなり、耐トラッキング性が悪くなる。
【0019】この様に接触角と断面形状により、谷部の
水滴付着状態が異なるために耐トラッキング性に差が出
てくるものと考えられる。
【0020】耐トラッキング試験は、図4に示すJIS
C3005に規定される方法で実施される。図4にお
いて、符号1,2は、図1のものに対応しており、6は
裸銅線、7は電線端部の絶縁処理部、Tは変圧器、Rは
抵抗、Aは電流計である。絶縁電線150mmから片端2
0mmの絶縁体層2を導体1の長さ方向と直角に剥ぎ取っ
て導体1を露出させ、その切り口から100mm離れた絶
縁体層2上に1mm径の裸銅線6を巻き付け、これと導体
1とを電極とし、試料を垂直に保持し、50Hz又は6
0Hzの正弦波に近い波形をもった4kVの交流電圧を
印加する。
【0021】次に試料に試験液(水1リットル中に、塩化ナ
トリウム2g,ポリオキシエチレンノニルフェノールエ
ーテル(7.5mol )1ミリリットルを加えて、導電度を約3
000μS/cm(3000μΩ/cm)としたもの)を噴
霧速度約3m/s(試料の位置において)、噴霧量0.
5±0.1mm/min (水平分)、試料とノズルの間隔を
約500mmとし、規定回数噴霧して、この間における試
料表面の漏れ電流及び燃えるかどうかを調べる。ただ
し、10秒間噴霧し、20秒間休止を1回と数える。
【0022】このような実験をくり返し行った結果、絶
縁体材料の水滴との接触角をθとしたときに、谷部の深
さhと巾2xと接触角θの関係が、h/x≦tan(θ
/2)であれば、耐トラッキング性に問題なくなること
を見い出した。
【0023】なお、本発明における絶縁体材料として
は、通常使用されているものであれば、特に制限されな
いが、例えば、OWケーブルに使用されている塩化ビニ
ル、OEケーブルに使用されているポリエチレン、OC
ケーブルに使用されている架橋ポリエチレン等が挙げら
れる。また、水との接触角が大きい材料、フッ素樹脂や
シリコン樹脂で絶縁体を形成したり、表面をコーティン
グすれば、tan(θ/2)が大きくできるので、谷部
深さを深くすることが可能となり、低風圧効果を大きく
することも可能である。
【0024】
【実施例】図1に示したような絶縁電線を絶縁体層2の
絶縁材料の種類、山部の数、谷部の巾と深さ、外径を変
えて、次のような絶縁電線を製造した。
【0025】実施例1 100mm2 の銅より線上に塩化ビニル樹脂(水との接触
角θ=65度)を押出被覆し(OWケーブル)、断面形
状を、山部の数を24山、山部の外接円の径13mm、谷
部の巾2x=1.7mm、谷部の深さh=0.5mmとし
た。
【0026】実施例2 100mm2 の銅より線上に塩化ビニル樹脂(水との接触
角θ= 65度)を押出被覆し(OWケーブル)、断面形
状を、山部の数を12山、山部の外接円の外径13mm、
谷部の巾2x=3.4mm、谷部の深さh=0.4mmとし
た。
【0027】実施例3 80mm2 の銅より線上にポリエチレン樹脂(水との接触
角=86度)を押出被覆し(OEケーブル)、断面形状
を、山部の数18山、山部の外接円の外径11.5mm、
谷部の巾2x=2.0mm、谷部の深さh=0.9mmとし
た。
【0028】実施例4 80mm2 の銅より線上に架橋ポリエチレン樹脂(水との
接触角θ=88度)を押出被覆し(OCケーブル)、断
面形状を、山部の数を12山、山部の外接円の外径1
1.5mm、谷部の巾2x=3.0mm、谷部の深さh=
1.4mmとした。
【0029】実施例5 80mm2 の銅より線上に架橋ポリエチレン樹脂(水との
接触角θ=88度)を押出被覆し(OCケーブル)、断
面形状を、山部の数を12山、山部の外接円の外径1
1.5mm、谷部の巾2x=3.0mm、谷部の深さh=
0.8mmとした。
【0030】実施例6 80mm2 の銅より線上に架橋ポリエチレン樹脂(水との
接触角θ=88度)を押出被覆し(OCケーブル)、そ
の上にシリコーン樹脂(水との接触角θ=95度)を押
出被覆する凸凹層を形成し、断面形状を、山部の数を1
2山、山部の外接円の外径11.5mm、谷部の巾2x=
3.0mm、谷部の深さh=1.5mmとした。
【0031】比較例1 100mm2 の銅より線上に塩化ビニル樹脂(水との接触
角θ=65度)を押出被覆した、通常の断面円形OWケ
ーブル。
【0032】比較例2 100mm2 の銅より線上に塩化ビニル樹脂(水との接触
角θ= 65度)を押出被覆し(OWケーブル)、断面形
状を、山部の数を12山、山部の外接円の外径13mm、
谷部の巾2x=3.4mm、谷部の深さh=2.0mmとし
た。
【0033】比較例3 80mm2 の銅より線上にポリエチレン樹脂(水との接触
角=86度)を押出被覆し(OEケーブル)、断面形状
を、山部の数18山、山部の外接円の外径11.5mm、
谷部の巾2x=2.0mm、谷部の深さh=0.15mmと
した。
【0034】比較例4 80mm2 の銅より線上に架橋ポリエチレン樹脂(水との
接触角θ=88度)を押出被覆し(OCケーブル)、断
面形状を、山部の数を12山、山部の外接円の外径1
1.5mm、谷部の巾2x=3.0mm、谷部の深さh=
2.0mmとした。
【0035】
【表2】 ○…合格
【0036】
【表3】 ○…合格 ×…不合格
【0037】これらの絶縁電線について風洞実験を行
い、レイノルズ数Reと抗力係数Cdの関係を調べた、
その結果を図5及び表2,表3に示す。なお、表2,表
3において、Cd比は、レイノルズ数が4×104 (風
速約40m/sec 相当)での抗力係数を、比較例1のレ
イノルズ数が4×104 での抗力係数に対する比率を示
している。また、図5においては、レイノルズ数が10
4 〜5×105 の範囲を示しているが、レイノルズ数R
eは、(風速)×(電線外径)/(空気の動粘性係数)
であり、Re=4×104 で、電線外径が13mmのとき
風速が約40m/sec であり、電線外径が11.5mmの
とき約45m/sec である。したがって、現実的な風速
を考慮すると、レイノルズ数Reが4×104 〜6×1
4 の範囲の抗力係数を考えればよい。
【0038】各実施例のケーブルは、いずれのものも、
比較例1の通常の断面円形ケーブルと比較して抗力係数
Cdが10%以上小さくなっており、風圧が低くなるこ
とは明らかである。また、この風圧低減効果は、山部の
数が多い方が大きく、谷の深さが大きいほど大きい。し
かし、比較例3に見られるように谷の巾2xと谷の深さ
hの関係が0.2>h/xの場合には、比較例1の通常
の断面円形ケーブルと比較して抗力係数Cdが5%しか
低下しておらず、低風圧構造としては不十分である。
【0039】また、これらの絶縁電線について図4の耐
トラッキング試験を実施した結果を表2及び表3に示
す。この時の判定は、101回噴霧後、漏れ電流500
mA以下及び燃えないことを基準として合否判定した。
【0040】実施例によるケーブルは、いずれも耐トラ
ッキング試験に合格しており、耐トラッキング性が良好
であることは明確であった。一方、比較例の内、断面円
形の比較例1、谷部の深さが小さい比較例3は合格した
が、h/x>tan(θ/2)である比較例2,4は耐
トラッキング試験に不合格となった。
【0041】これらの実験結果から、導体上の絶縁体外
周面が、周方向に等間隔で多数の山部とそれらに囲まれ
た谷部で形成されており、山部が丸みのある外凹の曲面
をなすものであり、この断面形状において、谷部の深さ
h、谷部の巾2x絶縁体の水との接触角θの関係が、
0.2≦h/x≦tan(θ/2)であれば、低風圧効
果があり、且つ耐トラッキング性に優れていることが分
かる。
【0042】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように、谷部の
深さh、谷部の巾2x、絶縁体の水との接触角θの関係
を、0.2≦h/x≦tan( θ/2)としたので、風
圧荷重を小さくしながら、耐トラッキング性は悪化しな
いようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による絶縁電線の説明図である。
【図2】接触角の測定方法説明図である。
【図3】絶縁電線の谷部に水滴が付着している状況を示
す図である。
【図4】耐トラッキング試験説明図である。
【図5】各種絶縁電線の風洞実験結果を示す図である。
【図6】絶縁電線の周囲の風の流れの状態を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…導体 2…絶縁体層 3…山部 4…谷部 5…水滴

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体上に絶縁体層を被覆した絶縁電線に
    おいて、前記絶縁体層の外周面に、周方向に間隔をおい
    て複数の山部とそれらに挟まれた谷部とを設け、各山部
    は外凸面とし、各谷部は外凹面としており、谷部の深さ
    をh、谷部の巾を2x、絶縁体層の水との接触角をθと
    したとき、それらの間の関係が、 0.2≦h/x≦tan( θ/2) となるようにしたことを特徴とする耐トラッキング性低
    風圧絶縁電線。
JP09270598A 1998-03-20 1998-03-20 耐トラッキング性低風圧絶縁電線 Expired - Lifetime JP3857806B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101707082A (zh) * 2009-11-09 2010-05-12 王春鸿 抗冲击的光电缆
CN102945704A (zh) * 2012-11-16 2013-02-27 湖南省衡电电缆有限公司 低风压环保架空绝缘电缆

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