JPH11272999A - 船舶衝突予防援助装置及び船舶衝突予防援助方法 - Google Patents

船舶衝突予防援助装置及び船舶衝突予防援助方法

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JPH11272999A
JPH11272999A JP10076120A JP7612098A JPH11272999A JP H11272999 A JPH11272999 A JP H11272999A JP 10076120 A JP10076120 A JP 10076120A JP 7612098 A JP7612098 A JP 7612098A JP H11272999 A JPH11272999 A JP H11272999A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より実際の危険感覚に近い基準で将来の危険
度に関する情報を提供することができる船舶衝突予防援
助装置及び船舶衝突予防援助方法を提供する。 【解決手段】 自船が予め定められた航行予定に基づい
て航行したときの自船の将来の状態である自船仮想航行
状態を順次予測する自船仮想航行状態予測手段14と、
他船の現在の状態である他船基準航行状態から他船の将
来の状態である他船仮想航行状態を順次予測する他船仮
想航行状態予測手段15と、前記自船仮想航行状態と前
記他船仮想航行状態に基づき、自船が航行予定に基づい
て航行したときの、自船と他船の将来の衝突危険度を求
め、さらに求めた衝突危険度に対して将来の状態になる
までの時間で重み付けをして時間的な確信度を考慮した
衝突危険度を順次算出する危険度算出手段16と、を備
え、これによって航行予定の衝突危険度に関する情報を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自船と他船との衝
突の危険度に関する情報を提供する船舶衝突予防援助装
置及び船舶衝突予防援助方法に関し、例えば単独または
船舶用レーダ表示器または電子海図表示器等に備えまた
は適用することができる船舶衝突予防援助装置及び船舶
衝突予防援助方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の船舶衝突予防援助装置
(ARPA)においては、現在の自船の位置、針路及び
速力と現在の他船の位置、針路及び速力のデータから、
DCPA(最接近距離:自他船がそのまま直進すると仮
定して二船が最も近づいたときの二船が最も近づいたと
きの二船間の距離)とTCPA(最接近時間:最接近点
に到達するまでの時間)を危険度として求め、その数値
を表示したり設定値と比較警報を出している。しかしな
がら、この種類の数値は、以下の問題がある。即ち、 ・直進航行以外の変針点の先の危険度がわからない。 ・一隻の他船に対して瞬間的に近づき簡単に避けられる
のか、長い時間近づく難しい局面なのかわからない。 ・一隻の他船だけ避ければ良いのか、次々の危険な船と
出会うのか、がわからない。
【0003】これに対して、本出願人の出願による特開
平7−304495号公報に記載されたものがあり、こ
の装置では、自船周囲の他船の他船航行情報を求める他
船航行情報算出手段と、自船航行情報を求める自船航行
情報算出手段と、自船の予定航路を設定する予定航路設
定手段と、前記他船航行情報から将来の他船の予測位置
を求めると共に前記自船航行情報から前記予定航路に沿
って前記自船速力で自船位置より航行するときの将来の
自船の位置を求め、将来の自船の位置と将来の他船の予
測位置とで衝突危険性に関する予測情報を演算する状況
予測手段を備えている。そして、自船の予定航路に沿っ
て上記予測情報を表示することが開示されており、これ
により、操船者は、予定航路に沿った将来の各時点での
衝突危険性が分かるので、時間的空間的余裕のある時点
で危険回避のための予定航路の修正設定等を行うことが
できるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載された船舶衝突予防援助装置では、有効範囲内
であれば最も近づく他船が注目されてしまうので、その
他船と出会うまでの時間的な余裕が加味されておらず、
近くの他船も遠くの他船も同じ危険度基準で評価されて
しまい、実際の操船者の危険感覚とは異なる判断結果を
与える場合があるという課題がある。
【0005】そのため、操船者が本当の意味での危険状
態を知るためには、操船の知識や経験を前提として、操
船者自身が前記表示された情報を含め下記のような種々
の情報のとりまとめを行い判断をしなければならない。 ・接近したときの状態 ・最接近点までの時間 ・危険を感じる時間的な長さ(位置関係から読み取る) ・危険な船の数 本発明はかかる課題に鑑みなされたもので、請求項1な
いし請求項18の発明は、より実際の危険感覚に近い基
準で将来の危険度に関する情報を提供することができる
船舶衝突予防援助装置及び船舶衝突予防援助方法を提供
することをその目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、自船と他船との衝突の危険度
に関する情報を提供する船舶衝突予防援助装置であっ
て、自船が予め定められた航行予定に基づいて航行した
ときの自船の将来の状態である自船仮想航行状態を順次
予測する自船仮想航行状態予測手段と、他船の現在の状
態である他船基準航行状態から他船の将来の状態である
他船仮想航行状態を順次予測する他船仮想航行状態予測
手段と、前記自船仮想航行状態と前記他船仮想航行状態
に基づき、自船が航行予定に基づいて航行したときの、
自船と他船の将来の衝突危険度を求め、さらに求めた衝
突危険度に対して将来の状態になるまでの時間で重み付
けをして時間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算
出する危険度算出手段と、を備え、これによって航行予
定の衝突危険度に関する情報を提供する。
【0007】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記自船の航行予定を、自船の予定
航路とする。また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のものにおいて、前記自船仮想航行状態予測手段が、
自船の予定航路上で現在の自船位置に近接する位置を
「仮想自船位置」とし、前記「仮想自船位置」を起点と
して任意の時間間隔または任意の距離間隔毎に順次、自
船仮想航行状態を算出する。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載のものにおいて、前記自船の航行予定は、自船の針路
または速力の変化する「行動変化点」が指定されたもの
であり、前記危険度算出手段は前記自船の「行動変化
点」における衝突危険度を算出すると共に、「行動変化
点」間の衝突危険度の推移を求める。また、請求項5記
載の発明は、請求項4記載のものにおいて、前記他船仮
想航行状態予測手段が、他船の針路または速力が変化す
る「行動変化点」を推定し、前記危険度算出手段が、さ
らに前記他船の「行動変化点」における衝突危険度を算
出すると共に「行動変化点」間の衝突危険度の推移を求
める。
【0009】また、請求項6記載の発明は、請求項1な
いし5のいずれかに記載のものにおいて、前記他船仮想
航行状態予測手段が、自船仮想航行状態になる時刻に対
応して他船仮想航行状態を順次予測する。また、請求項
7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の
ものにおいて、さらに、危険度算出手段によって順次算
出された衝突危険度を総合化し、総合化された危険度を
算出する航行予定危険度算出手段を備える。
【0010】また、請求項8記載の発明は、請求項7記
載のものにおいて、前記総合化された危険度として、自
船の航行予定に基づいて順次算出された衝突危険度の最
大値を採用する。また、請求項9記載の発明は、請求項
7記載のものにおいて、前記総合化された危険度とし
て、自船の航行予定に基づいて順次算出された衝突危険
度の平均値を採用する。
【0011】また、請求項10記載の発明は、自船と他
船との衝突の危険度に関する情報を操船者に提供して衝
突予防の援助を行う船舶衝突予防援助方法であって、自
船が予め定められた航行予定に基づいて航行したときの
自船の将来の状態である自船仮想航行状態を順次予測
し、他船の現在の状態である他船基準航行状態から他船
の将来の状態である他船仮想航行状態を順次予測し、前
記自船仮想航行状態と前記他船仮想航行状態に基づき、
自船が航行予定に基づいて航行したときの、自船と他船
の将来の衝突危険度を求め、さらに求めた衝突危険度に
対して将来の状態になるまでの時間で重み付けをして時
間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算出し、航行
予定の衝突危険度に関する情報を提供する。
【0012】また、請求項11記載の発明は、請求項1
0記載のものにおいて、前記自船の航行予定を、自船の
予定航路とする。また、請求項12記載の発明は、請求
項11記載のものにおいて、自船仮想航行状態の算出
は、自船の予定航路上で現在の自船位置に近接する位置
を「仮想自船位置」とし、前記「仮想自船位置」を起点
として任意の時間間隔または任意の距離間隔毎に順次自
船状態を算出して行う。
【0013】また、請求項13記載の発明は、請求項1
0記載のものにおいて、前記自船の航行予定は、自船の
針路または速力の変化する「行動変化点」を指定したも
のとし、自船の「行動変化点」の衝突危険度を算出する
と共に「行動変化点」間の衝突危険度の推移を求めるこ
とにより前記時間的な確信度を考慮した衝突危険度を順
次算出する。
【0014】また、請求項14記載の発明は、請求項1
3記載のものにおいて、さらに、他船の針路または速力
が変化する「行動変化点」を推定し、さらに前記他船の
「行動変化点」の衝突危険度を算出すると共に「行動変
化点」間の衝突危険度の推移を求めることにより前記時
間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算出する。ま
た、請求項15記載の発明は、請求項10ないし14の
いずれかに記載のものにおいて、他船仮想航行状態は、
自船仮想航行状態になる時刻に対応して順次予測する。
【0015】また、請求項16記載の発明は、請求項1
0ないし15のいずれかに記載のものにおいて、さらに
順次算出した衝突危険度を総合化し、総合化された危険
度を算出して操船者に提供する。また、請求項17記載
の発明は、請求項16記載のものにおいて、前記総合化
された危険度は、自船の航行予定に基づいて順次算出さ
れた衝突危険度の平均値を採用する。また、請求項18
記載の発明は、請求項16記載のものにおいて、前記総
合化された危険度は、自船の航行予定に基づいて順次算
出された衝突危険度の平均値を採用する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図8を参照しな
がら本発明の第1の実施の形態を説明する。本発明の船
舶衝突予防援助装置及び船舶衝突予防援助方法が実行さ
れる船舶衝突予防援助装置10は、自船の現在の状態を
求める自船基準航行状態推定手段11と、他船の現在の
状態を求める他船基準航行状態推定手段12と、自船の
航行予定が設定される自船航行予定設定手段13と、自
船の将来の状態を予測する自船仮想航行状態予測手段1
4と、他船の将来の状態を予測する他船仮想航行状態予
測手段15と、自船と他船の将来の危険度を求める危険
度算出手段16と、危険度算出手段16で求められた危
険度を航行予定で総合化する航行予定危険度算出手段1
7と、航行予定危険度算出手段17で総合化された危険
度を表示する表示手段18とを備えている。各手段を以
下に説明する。
【0017】自船基準航行状態推定手段11は、ジャイ
ロコンパス、GPS、スピードログからのセンサー出力
を取り込み、これらから「自船基準航行状態」である現
在の自船の針路、位置、速力を求めるものである。自船
航行予定設定手段13は、予めオペレータが付設された
操作部から予定航路の経路(図2参照)や変針点データ
(図2参照)等を入力し、自船予定航路データを指定し
たり、または予め設定されている複数の自船予定航路デ
ータベースの中から適する自船予定航路データを選択し
たりすることにより、指定または選択された「自船予定
航路」が「自船の航行予定」として設定されるものであ
る。
【0018】自船基準航行状態推定手段11からの「自
船基準航行状態」情報と、自船航行予定設定手段13か
らの「自船予定航路」情報は、自船仮想航行状態予測手
段14へと送られる。自船仮想航行状態予測手段14
は、送られた情報から自船が「自船予定航路」に基づい
て航行したときの自船の将来の状態である「自船仮想航
行状態」を順次予測するものであり、より具体的に言う
と、自船航行予定設定手段13で指定または選択された
自船予定航路上のある位置までの到達時刻、その位置で
の針路及び速力などを予測して「自船仮想航行状態」と
して算出するものである。「自船仮想航行状態」を算出
するために、自船仮想航行状態予測手段14では、まず
「仮想自船位置」を設定する。この「仮想自船位置」と
は、例えばトラッキング操船中ではあるが、制御の誤差
によって自船の現在位置が自船予定航路上に一致しない
場合や、予定航路に沿って操船者が操船する場合で、自
船の現在位置が自船予定航路上に一致しない場合に、自
船予定航路上に一致する現在の仮想自船位置を言う。こ
の「仮想自船位置」を設定する処理としては、以下の方
法が考えられる。
【0019】(1)自船予定航路上で現在の自船位置に近
接する位置を仮想自船位置と判断する方法。 図2に示すように、「自船基準航行状態」情報の現在の
自船位置から、自船予定航路上に垂線の足を伸ばし、こ
の垂線と自船予定航路との交点を現在の「仮想自船位
置」と判断する。もし、図3に示すように、自船予定航
路が屈曲しており、「自船基準航行状態」情報の自船位
置がこの屈曲点、即ち、変針点の近くにあって、垂線を
下ろせない場合は、前記変針点を現在の「仮想自船位
置」と判断する。また、自船予定航路の複数の線分に垂
線を下ろすことができる場合は、各線分との距離が最も
短い線分を対象とする。 (2)自船予定航路上、任意の間隔で予め設定された「自
船仮想到達位置」の中で、「自船基準航行状態」情報の
自船位置に最短距離にある「自船仮想到達位置」を選ん
で「仮想自船位置」と判断する方法。 (3)図4に示すように、「自船基準航行状態」情報から
の現在の自船位置を「仮想自船位置」とし、次に目指す
自船予定航路の変針点を結んだ線を新たな「自船予定航
路」とする方法。 この場合、この新たな「自船予定航路」が、自船航行予
定設定手段13で設定し直される。
【0020】以上に例示した方法のどれかを用いて「仮
想自船位置」を設定する。次に、この設定された「仮想
自船位置」から自船予定航路上に任意の間隔で複数の将
来的な「自船到達点」を決定し(図5)、将来的に自船
が「自船到達点」に至った際の、到達時刻・針路・速力
等を予測し算出する。
【0021】ここで、到達時刻は、現在の自船位置また
は「仮想自船位置」から各「自船到達点」までの距離を
算出し、自船速力で割算することによって到達時間を求
め、現在時刻に加算することで算出する。自船予定航路
が屈曲しており注目している「自船到達点」が屈曲点よ
りも遠方にある場合は、自船予定航路に沿った距離を基
にして自船速力で割算しても良いし、屈曲点を航行する
際の変針による速度低下を考慮して到達時間を算出して
も良い。
【0022】また、各「自船到達点」における針路は、
自船予定航路と一致する針路を採用すると良い。さら
に、「自船到達点」における自船速力は現在の速力が保
持されるものとすると良い。こうして、求められた各
「自船到達点」における到達時間・針路・速力が「自船
仮想航行状態」情報として算出される。
【0023】他方、他船基準航行状態推定手段12は、
レーダ装置に接続されるARPA装置(衝突予防援助装
置Automatic Radar Plotting Aids)等で構成すること
ができ、レーダ装置からの信号を処理して、「他船基準
航行状態」である他船の位置・針路・速力を予測するも
のである。他船基準航行状態推定手段12からの「他船
基準航行状態」情報は、他船仮想航行状態予測手段15
へと送られる。他船仮想航行状態予測手段15は、送ら
れた情報から自船が前記「自船到達点」へ至った時点で
の「他船仮想航行状態」を予測するものである。この
「他船仮想航行状態」の算出は、「自船到達点」までの
到達時間の間、他船がその運動、即ち針路及び速力を継
続すると仮定して、運動を外挿することで算出する(図
5)。
【0024】次に、危険度算出手段16は、「自船到達
点」ごとに「自船仮想航行状態」と「他船仮想航行状
態」の結果から、自船が各「自船到達点」に至った時の
それぞれの他船との衝突危険度を算出する。衝突危険度
の算出については、いくつかの計算方法が提唱されてお
り、例えば、長澤の衝突危険度または今津の衝突危険度
を採用することができる。長澤の衝突危険度は、次式で
求められる(日本航海学会論文集88号「避航操船環境
の困難度II」137頁〜144頁 平成5年3月)。
【0025】
【数1】
【0026】今津の衝突危険度は、次式で求められる。
【0027】
【数2】
【0028】何れの評価方法も、前記「自船仮想航行状
態」と前記「他船仮想航行状態」から算出することがで
きる。さらに、危険度算出手段16は、「自船到達点」
毎に算出された自船と他船の衝突危険度に対して自船到
達点に至るまでの到達時間によって定められる重み付け
関数W(T)を掛けることによって、時間による確信度
を考慮に入れた衝突危険度を算出する。
【0029】到達時間による重み付け関数W(T)は、
時間が経つにつれて係数が減少する関数が好ましい。図
6はその一例であり、一定時間は定数であるが、それ以
降長時間は係数が小さくなるような重み付け関数W
(T)である。このような重み付け関数W(T)を掛け
ることによって、現状に近い所定の範囲は確信度の高い
衝突危険度としてそのまま評価し、時間経過が大きくな
る到達点の衝突危険度は、他船が行動し衝突危険度が小
さくなる可能性を考慮して、衝突危険度を小さく評価す
ることができるので、時間による危険の確信度を考慮し
た衝突危険度を得ることができる。
【0030】次に、航行予定危険度算出手段17では、
前記衝突危険度を総合化してこの「自船予定航路」で航
行する場合の総合化された危険度を決定する。この総合
化としては、次の方法が考えられる。 (1) 全ての衝突危険度の中で最大値をその自船予定航
路の総合化された危険度として採用する。 (2) 全ての衝突危険度の平均値をその自船予定航路の
総合化された危険度として採用する。 (3) 全ての衝突危険度の中間値をその自船予定航路の
総合化された危険度として採用する。 (4) 自船到達点ごとに衝突危険度の最大値を求め、こ
れらの最大値の平均値を自船予定航路の総合化された危
険度として採用する。 (5) 自船到達点ごとに衝突危険度の最大値を求め、こ
れらの最大値の中間値を自船予定航路の総合化された危
険度として採用する。 (6) 全ての衝突危険度の積算値をその自船予定航路の
総合化された危険度として採用する。 これらの方法の中のいずれかを採用することができ、ま
た目的にあわせてどの方法で総合化された危険度とする
かを適宜切り換えるようにすることもできる。
【0031】次に、表示手段18では、航行予定危険度
算出手段17で決定された総合化された危険度を表示す
ることによって、操船者に採用された自船予定航路の安
全性を提供するものである。表示方法としては次のよう
な方法が考えられる。 (1) 表示画面内に総合化された危険度を数値データと
して表示する。 (2) 総合化された危険度に対応した値を棒グラフ・メ
ータ状のグラフまたは円グラフ等で表示する。 (3) 総合化された危険度に応じて段階的に予め決めら
れた基準に従って、自船予定航路シンボルの色を変化さ
せる。例えば、安全であれば白、やや危険であれば黄
色、危険であれば赤とする。 (4) 上記表示方法に加えて、総合化された危険度が一
定の基準以上になれば警報表示または警報音を発生す
る。 さらに、例えば危険度が最大値となる他船を認識できる
ように、その他船の映像上に危険船であることを示すシ
ンボルを付したり、もしくは前記他船の識別番号を表示
画面内に表示することで、危険船が容易に識別できるよ
うにする。図7に表示画面の一例を示す。他船2が危険
船であることを表している。
【0032】以上説明した手段は、ハードウエアまたは
コンピュータ内部においてプログラム制御により実行さ
れるソフトウエアによって構成することができる。例え
ば、自船仮想航行状態予測手段14、他船仮想航行状態
予測手段15、危険度算出手段16及び航行予定危険度
算出手段17は以下の処理を実行するソフトウエアで実
現することができる。そのフローチャートを図8に示
す。
【0033】まず、予め衝突危険度を考慮する最大時間
範囲Tendと時間の経過によって変化する重み付け関数
W(T)を設定しておく(ステップS1)。次に、自船
仮想航行状態予測手段14では、ステップS2で、自船
航行予定設定手段13から送られた自船の予定航路上で
自船の現在位置から最も近い点を「仮想自船点」(xo
(T0),yo(T0))として設定する。次に、ステップS3で、
仮想自船位置(xo(T0),yo(T0))を起点として予定航路上
で最大時間範囲Tendに達するまでの範囲で、任意の時
間間隔毎に自船が通過する複数の点(xo(T1),yo(T1)),(x
o(T2),yo(T2)),・・・(xo(Tend),yo(Tend))を決定し、これ
を「自船到達点」とする。但し、任意の時間間隔毎の代
わりに距離の等間隔毎としても良い。次いで、ステップ
S4で、上記決定した「自船到達点」での「自船仮想航
行状態」、即ち、方位ψo、速力vo等を求める。
【0034】次に、他船仮想航行状態予測手段15は、
ステップS5で「自船到達点」の到達時間における「他
船仮想航行状態」即ち、各他船毎(添字1,2,3・・・
で表す)に他船の位置(xt1(Tn),yt1(Tn)),(xt2(Tn),yt
2(Tn)),(xt3(Tn),yt3(Tn))・・・、針路ψt1,ψt2,
ψt3,・・・、速力vt1,vt2,vt3・・・等を予測す
る。次に、危険度算出手段16は、ステップS6で各到
達時間Tnにおける衝突危険度Rnを各他船毎に求め、到
達時間によって決まる重み付け関数W(T)の値をかけ
た衝突危険度R'nを求める。次に、航行予定危険度算出
手段17は、ステップS7で各他船毎に求めた複数の衝
突危険度R'nを総合化して自船の予定航路の危険度R
totalを求め、表示手段18にデータを送る。以上のス
テップS2からステップS7までを繰り返して行う。
尚、以上の処理手順に限定されるものではなく、本装置
の機能を満たすものであれば良いことは言うまでもな
い。
【0035】本実施の形態によれば、自船到達点に至る
までの到達時間によって定められる重み付け関数W
(T)を掛けることによって、時間による確信度を考慮
に入れた衝突危険度を算出するため、操船者の危険感覚
に近い判断が可能となる。例えば、時間の重み付けを行
わず、各「自船到達点」における自他船の接近距離から
衝突危険度を求め、各「自船到達点」における衝突危険
度の最大値から総合化された危険度を求めた場合、他船
の遭遇までの時間に拘らず、最も接近するときの時間で
衝突危険度が決まってしまう。しかしながら、遭遇する
までの時間的余裕が十分ある場合は、他船が行動を変化
させて危険が解消される可能性や、自船が早い段階から
対処することで容易に対処できるため、一般的に感じる
危険度は低い。一般的には、時間的余裕をTCPAなど
によって表現するが、変針点の先などの任意の位置に進
んだ位置での計算をすると、その位置でのTCPAは実
際に対象船と遭遇するまでの時間と大きく異なる。従っ
て、本実施の形態の如く、時間の重み付けをして時間的
な確信度を考慮した衝突危険度を算出することにより、
このような遭遇までの時間による衝突危険度の違いを加
味することができる。
【0036】また、自船予定航路の総合化された危険度
を操船者に提供するため、操船者は危険の有無を瞬時に
把握することができる。操船者は必ずしも特別な知識や
経験を持っている必要はない。総合化として、例えば、
複数他船の衝突危険度の最大値を採用すれば、最も緊迫
するときの度合いが表せ、または、複数他船の衝突危険
度の平均値や積算値を採用すれば、連続的に緊迫する度
合いが表せる。状況に応じて適切な総合化を行うことに
より、実際の操船者の危険感覚に近い情報を提供するこ
とができる。
【0037】次に、本発明の第2の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、「自船の航行予定」として、自船
予定航路を設定する代わりに、変針予定、速力操作予定
及びその時刻を設定する点で、第1の実施の形態と異な
っている。全体構成は、図1に示した構成と同じであ
り、図1中の自船航行予定設定手段13で、「自船の航
行予定」を以下の表のように自船の設定方位・設定速力
・設定時刻の組として設定する。
【0038】
【表1】
【0039】自船基準航行状態推定手段11から出力さ
れる「自船基準航行状態」情報と、自船航行予定設定手
段13からの上記「自船の航行予定」情報は、自船仮想
航行状態予測手段14へと送られる。自船仮想航行状態
予測手段14では、「自船基準航行状態」情報を最初の
「自船仮想航行状態」とし、任意の時間毎に自船の運動
方程式を解くことで、「自船仮想航行状態」を予測す
る。運動方程式としては、KT一次モデル、KT二次モ
デル、MMGモデル等を使用することができ、これらを
使用して任意の時間毎の自船の位置、その位置での針路
及び速力を求める。以降の処理は、第1の実施の形態と
同一に行うことができる。
【0040】次に、本発明の第3の実施の形態を説明す
る。本実施の形態は、「行動変化点」毎に衝突危険度を
求め、「行動変化点」の間の衝突危険度の推移を求め、
その衝突危険度の推移を求める点で、前実施の形態と異
なっている。全体構成は、図1に示した構成と同じであ
り、図1中の自船航行予定設定手段13で、「自船の航
行予定」上の針路または速力の変化する点を「行動変化
点」として設定する。この「行動変化点」の設定方法と
しては、次の方法が考えられる。
【0041】(1) 「自船の航行予定」が変針点と変針
点を結ぶ直線により構成される自船予定航路である場
合、その変針点を「行動変化点」とする。 (2) (1)の変針点に加えて、自船予定航路上に速力変化
が指定される場合、変針点と速力変化が指定された点を
「行動変化点」とする。 (3) 前記表1のように「自船の航行予定」を自船の設
定方位、設定速力、設定時刻の組として設定した場合
に、その操船指示するときを「行動変化点」とする。
【0042】自船仮想航行状態予測手段14では、上記
自船の「行動変化点」における「自船仮想航行状態」を
予測する。ここで、針路、速力については、行動を変化
させた後の針路、速力を「自船仮想航行状態」として採
用することとする。例えば、「行動変化点」が変針点と
して設定された場合は、変針点を通過した直後の指示針
路を「自船仮想航行状態」の針路とし、また、「行動変
化点」が針路及び速力の変更の指示として設定された場
合には、指示された針路及び速力を「自船仮想航行状
態」の針路及び速力とする。
【0043】他船仮想航行状態予測手段15は、自船が
各「行動変化点」に到達した時点での「他船仮想航行状
態」を予測するものであり、この算出は、第1の実施の
形態と同じ方法により算出することができる。次に、危
険度算出手段16では、上記各「行動変化点」における
「自船仮想航行状態」と「他船仮想航行状態」から、
「行動変化点」の間の衝突危険度の推移を算出する。衝
突危険度は、上記(1)、(2)式を用いることができ
る。(1)式を用いた場合は、DCPAに関連したma
x(Rx,Ry)の第1項と、TCPAの値に関連した第
2項とをそれぞれ求めることになる。ここで、今、注目
している「行動変化点」と次の「行動変化点」との間
は、自船および他船が針路・速力を一定にして、安定航
行するものと見なせるので、DCPAの項は一定の値と
なる。また、TCPAの値の推移は、一次関数で変化す
るので、結果として(1)式は一次関数で変化すること
になる。さらに、TCPAが正の値だけを対象とし航過
後は考えないものとすると、衝突危険度の最大値はTC
PA=0となる最接近点におけるDCPAの値で、図9
に示すように、衝突危険度は、注目している「行動変化
点」における衝突危険度と、最大衝突危険度とを通る時
間の一次関数となる。従って、「行動変化点」間の個々
の到達点における衝突危険度を算出しなくとも、衝突危
険度の推移を求めることができる。
【0044】さらに、危険度算出手段16は、その「行
動変化点」の間の各点に達するまでの到達時間によって
定められる重み付け関数W(T)を掛けることによっ
て、時間による確信度を考慮に入れた危険度を算出す
る。到達時間による重み付け関数W(T)をW=a・T
+bで表せる一次関数とした場合には、衝突危険度の推
移は時間による2次式となる。
【0045】次に、航行予定危険度算出手段17では、
前記衝突危険度の推移を総合化して、「自船航行予定」
の総合化された危険度を求める。前記(1)式を用いて
最大値で総合化する場合、各「行動変化点」間の衝突危
険度の推移を求め、その推移から求めた最大値を「自船
航行予定」の総合化された危険度とする。即ち、各行動
変化点間の衝突危険度は、次の行動変化点の到達時間
と、TCPAで表せる最接近時間との関係毎に次の論理
で判断する。
【0046】(1) 注目した行動変化点において、TC
PAが負の場合・・・衝突危険度は0とする。 (2) 最接近点が次の「行動変化点」より遠くにある場
合(次の「行動変化点」の到達時間よりもTCPAの方
が大きい場合)・・・次の「行動変化点」に到達したと
きに衝突危険度が最大となるので、注目している「行動
変化点」におけるTCPAから次の「行動変化点」まで
の到達時間を引いた時間を次の行動変化点に到達したと
きのTCPAとして、上記(1)式を計算する。尚、m
ax(R x,Ry)の項、即ちDCPAの項は、注目した
「行動変化点」における値と同じである。 (3) 上記以外の注目している「行動変化点」と次の
「行動変化点」までの間に最接近点が存在する場合・・
・最接近点においては、TCPAが0になるので、DC
PAの項の値が衝突危険度の最大値となる。こうして決
定された総合化された危険度を表示手段18へ送ること
によって、操船者に採用された「自船の航行予定」の安
全性を提供するものである。
【0047】「行動変化点」は自船の行動の変化点のみ
ならず、他船の行動の変化する点とすることもできる。
即ち、他船仮想航行状態予測手段15において、例え
ば、他船が法定航路帯を航行中で、航路帯が屈折してい
る場合に、航路帯の屈折に沿って他船が変針することが
予測でき、この他船の変針予測点を「行動変化点」とし
て推定し、危険度算出手段16で、自船の「行動変化
点」間及び他船の「行動変化点」間の衝突危険度の推移
を算出する。自船が行動を変化しない状態の下で、他船
のある「行動変化点」と次の「行動変化点」との間で前
記(1)式中のDCPAの項は一定の値であり、TCP
Aの値は一次関数で変化するので、先と同様に衝突危険
度の推移を求めることができる。この実施の形態によれ
ば、「行動変化点」における衝突危険度の算出だけを行
えば、自船航行予定全体の衝突危険度を求めることがで
きるので、少ない計算量で済む。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし1
8記載の発明によれば、時間的な確信度を考慮した衝突
危険度を算出するため、操船者の危険感覚に近い基準で
将来の危険度に関する情報を提供することができる。ま
た、請求項2及び請求項11記載の発明によれば、自船
の予定航路の衝突危険度に関する情報を提供することが
できる。また、請求項3及び請求項12記載の発明によ
れば、自船の現在位置が自船予定航路上にない場合であ
っても、仮想的に自船予定航路にあるものとして、自船
の予定航路の衝突危険度に関する情報を求めることがで
きる。また、請求項4、5、13、14記載の発明によ
れば、自船または他船の行動変化点における衝突危険度
を算出し、「行動変化点」間の衝突危険度の推移を求め
ることで、衝突危険度の算出は「行動変化点」において
のみ行えば良く、少ない計算量で済む、という効果を有
する。
【0049】また、請求項7及び16記載の発明によれ
ば、航行予定の総合化された危険度が提供されるため、
危険度が一つの値で表現され、操船者が瞬時に特別な知
識や経験がなくとも危険の有無を把握できる。また、請
求項8及び17記載の発明によれば、総合化された危険
度として衝突危険度の最大値を採用するため、最も緊迫
するときの度合いが表せる。また、請求項9及び18記
載の発明によれば、総合化された危険度として衝突危険
度の平均値を採用するため、瞬間的な緊迫の度合いでは
なく、連続的に緊迫する度合いが表せる。例えば、平均
値が高ければ、ある1隻の他船が長い時間近づく状態と
なるか、または次々と危険な船に出会う状態になること
を表していることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の船舶衝突予防援助装置及び船舶衝突予
防援助方法が実行される船舶衝突予防援助装置のブロッ
ク図である。
【図2】本発明の「予定航路」、「仮想自船位置」等を
説明する説明図である。
【図3】本発明の「予定航路」、「仮想自船位置」等を
説明する説明図であり、自船の現在位置から予定航路に
垂線を下ろせない場合を示す。
【図4】本発明の「予定航路」、「仮想自船位置」等を
説明する説明図であり、新たに予定航路を設定した場合
を示す。
【図5】本発明の「自船仮想航行状態」、「他船仮想航
行状態」等を説明する説明図である。
【図6】本発明の時間による重み付けを行う重み付け関
数W(T)の一例を示すグラフである。
【図7】本発明の表示手段による表示の一例を示す。
【図8】本発明の自船仮想航行状態予測手段、他船仮想
航行状態予測手段、危険度算出手段及び航行予定危険度
算出手段の処理を表すフローチャート図である。
【図9】「行動変化点」間の衝突危険度の推移の一例を
示すグラフである。
【符号の説明】
10 船舶衝突予防援助装置 13 自船航行予定設定手段 14 自船仮想航行状態予測手段 15 他船仮想航行状態予測手段 16 危険度算出手段 17 航行予定危険度算出手段 18 表示手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自船と他船との衝突の危険度に関する情
    報を提供する船舶衝突予防援助装置であって、 自船が予め定められた航行予定に基づいて航行したとき
    の自船の将来の状態である自船仮想航行状態を順次予測
    する自船仮想航行状態予測手段と、 他船の現在の状態である他船基準航行状態から他船の将
    来の状態である他船仮想航行状態を順次予測する他船仮
    想航行状態予測手段と、 前記自船仮想航行状態と前記他船仮想航行状態に基づ
    き、自船が航行予定に基づいて航行したときの、自船と
    他船の将来の衝突危険度を求め、さらに求めた衝突危険
    度に対して将来の状態になるまでの時間で重み付けをし
    て時間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算出する
    危険度算出手段と、 を備え、これによって航行予定の衝突危険度に関する情
    報を提供する船舶衝突予防援助装置。
  2. 【請求項2】 前記自船の航行予定は、自船の予定航路
    である請求項1記載の船舶衝突予防援助装置。
  3. 【請求項3】 前記自船仮想航行状態予測手段は、自船
    の予定航路上で現在の自船位置に近接する位置を「仮想
    自船位置」とし、前記「仮想自船位置」を起点として任
    意の時間間隔または任意の距離間隔毎に順次、自船仮想
    航行状態を算出する請求項2記載の船舶衝突予防援助装
    置。
  4. 【請求項4】 前記自船の航行予定は、自船の針路また
    は速力の変化する「行動変化点」が指定されたものであ
    り、前記危険度算出手段は前記自船の「行動変化点」に
    おける衝突危険度を算出すると共に、「行動変化点」間
    の衝突危険度の推移を求める請求項1記載の船舶衝突予
    防援助装置。
  5. 【請求項5】 前記他船仮想航行状態予測手段は、他船
    の針路または速力が変化する「行動変化点」を推定し、
    前記危険度算出手段は、さらに前記他船の「行動変化
    点」における衝突危険度を算出すると共に「行動変化
    点」間の衝突危険度の推移を求める請求項4記載の船舶
    衝突予防援助装置。
  6. 【請求項6】 前記他船仮想航行状態予測手段は、自船
    仮想航行状態になる時刻に対応して他船仮想航行状態を
    順次予測する請求項1ないし5のいずれかに記載の船舶
    衝突予防援助装置。
  7. 【請求項7】 さらに、危険度算出手段によって順次算
    出された衝突危険度を総合化し、総合化された危険度を
    算出する航行予定危険度算出手段を備える請求項1ない
    し6のいずれかに記載の船舶衝突予防援助装置。
  8. 【請求項8】 前記総合化された危険度として、自船の
    航行予定に基づいて順次算出された衝突危険度の最大値
    を採用する請求項7記載の船舶衝突予防援助装置。
  9. 【請求項9】 前記総合化された危険度として、自船の
    航行予定に基づいて順次算出された衝突危険度の平均値
    を採用する請求項7記載の船舶衝突予防援助装置。
  10. 【請求項10】 自船と他船との衝突の危険度に関する
    情報を操船者に提供して衝突予防の援助を行う船舶衝突
    予防援助方法であって、 自船が予め定められた航行予定に基づいて航行したとき
    の自船の将来の状態である自船仮想航行状態を順次予測
    し、 他船の現在の状態である他船基準航行状態から他船の将
    来の状態である他船仮想航行状態を順次予測し、 前記自船仮想航行状態と前記他船仮想航行状態に基づ
    き、自船が航行予定に基づいて航行したときの、自船と
    他船の将来の衝突危険度を求め、さらに求めた衝突危険
    度に対して将来の状態になるまでの時間で重み付けをし
    て時間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算出し、 航行予定の衝突危険度に関する情報を提供する船舶衝突
    予防援助方法。
  11. 【請求項11】 前記自船の航行予定は、自船の予定航
    路とする請求項10記載の船舶衝突予防援助方法。
  12. 【請求項12】 自船仮想航行状態の算出は、自船の予
    定航路上で現在の自船位置に近接する位置を「仮想自船
    位置」とし、前記「仮想自船位置」を起点として任意の
    時間間隔または任意の距離間隔毎に順次自船状態を算出
    して行う請求項11記載の船舶衝突予防援助方法。
  13. 【請求項13】 前記自船の航行予定は、自船の針路ま
    たは速力の変化する「行動変化点」を指定したものと
    し、自船の「行動変化点」の衝突危険度を算出すると共
    に「行動変化点」間の衝突危険度の推移を求めることに
    より前記時間的な確信度を考慮した衝突危険度を順次算
    出する請求項10記載の船舶衝突予防援助方法。
  14. 【請求項14】 さらに、他船の針路または速力が変化
    する「行動変化点」を推定し、さらに前記他船の「行動
    変化点」の衝突危険度を算出すると共に「行動変化点」
    間の衝突危険度の推移を求めることにより前記時間的な
    確信度を考慮した衝突危険度を順次算出する請求項13
    記載の船舶衝突予防援助方法。
  15. 【請求項15】 他船仮想航行状態は、自船仮想航行状
    態になる時刻に対応して順次予測する請求項10ないし
    14のいずれかに記載の船舶衝突予防援助方法。
  16. 【請求項16】 さらに順次算出した衝突危険度を総合
    化し、総合化された危険度を算出して操船者に提供する
    請求項10ないし15のいずれかに記載の船舶衝突予防
    援助方法。
  17. 【請求項17】 前記総合化された危険度は、自船の航
    行予定に基づいて順次算出された衝突危険度の最大値を
    採用する請求項16記載の船舶衝突予防援助方法。
  18. 【請求項18】 前記総合化された危険度は、自船の航
    行予定に基づいて順次算出された衝突危険度の平均値を
    採用する請求項16記載の船舶衝突予防援助方法。
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