JPH11272984A - 返却情報に応答して車両引当計画を作成する車両共用システムおよび車両引当方法 - Google Patents
返却情報に応答して車両引当計画を作成する車両共用システムおよび車両引当方法Info
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- JPH11272984A JPH11272984A JP6997798A JP6997798A JPH11272984A JP H11272984 A JPH11272984 A JP H11272984A JP 6997798 A JP6997798 A JP 6997798A JP 6997798 A JP6997798 A JP 6997798A JP H11272984 A JPH11272984 A JP H11272984A
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Abstract
ポート端末装置において車両を返却した利用者が第2の
貸出返却ポート端末装置において貸出しを行う場合にお
いて、貸出し要求をする利用者の車両引当の精度を高く
する。 【解決手段】貸出返却ポート端末装置を用いた自動手続
きで車両の貸出しおよび返却を行う車両共用システムで
あって、利用者の利用パターン情報を格納する会員テー
ブルと、第1の貸出返却ポート端末装置における利用者
の車両の返却情報に応答して、第2の貸出返却ポート端
末装置における前記利用者の車両貸出し予定時刻を推定
する手段と、を備える車両共用システムを構成し、貸出
し予定時刻に対応して第2の貸出返却ポート端末装置に
おける車両の引当計画を作成する。
Description
車両を複数の利用者が利用するシステムに関する。
に利用することができる車両共用システムが本出願人に
より特願平9-058688号(車両共用システム)で提案され
た。これは、端末装置を用いた自動手続きで車両の貸出
しおよび返却を行うことができる車両共用システムにお
いて、朝貸出し車両を駐車場で返却し夕刻車両を借り出
す第1パターンの利用者および朝駐車場で車両を借り出
し夕刻返却する第2パターンの利用者を含む複数の利用
パターンに利用者を分類し、それぞれのパターンの利用
者数を最適化し、駐車場の占有スペースを大きくとるこ
となく、貸出し車両の定常的な利用を計れるようにして
いる。このシステムは、会員マスター、車両マスターな
どの各テーブルと、それらの情報を管理する会員サブシ
ステム、車両サブシステムなどの各サブシステムから構
成されるデータベース・システム、およびポート端末装
置を有し、会員が車両の貸出しおよび返却を行うに際し
て、ポート端末装置を操作することにより、必要な情報
がサブシステムを介してテーブルから抽出され、または
テーブルに格納される。
の利用パターンには、たとえば朝、住居から鉄道などの
通勤に利用する交通ターミナル(以下、駅という)付近
の駐車場まで車両を利用し、その駐車場にあるポート
(第1の貸出返却ポートという)でその車両を返却し、
その駅(第1の駅)で当該交通手段を利用して他の駅
(第2の駅)まで移動し、第2の駅付近の駐車場にある
ポート(第2の貸出返却ポートという)において車両を
貸し出して勤務先に向かうという上述の第1パターンと
第2パターンを組み合わせたような利用パターンがあ
る。また、第2パターンの利用者の多くは、第1の駅か
ら乗車し、第2の駅で下車した後、第2の貸出返却ポー
ト端末装置で車両を借り出すという利用パターンに分類
される。このような場合、上述のシステムでは利用者が
第2の貸出返却ポートにおいて貸出し要求をしてから車
両の引当が行われるので、車両が準備される間、利用者
は待たされることになる。
ものであり、その目的とするところは、第1の貸出返却
ポート端末装置で車両の返却をした後、第2の貸出返却
ポート端末装置で貸出しを行うという利用パターンの利
用者が、第1の貸出返却ポート端末装置で車両を返却し
た場合、および上述の第2パターンの利用者が第1の駅
または第2の駅の改札を通過した場合において、この返
却情報または改札通過情報に応答して第2の貸出返却ポ
ート端末装置における車両の引当計画を自動的に作成す
ることにより、貸出し要求をする利用者の車両引当の精
度を高くすることである。
課題を解決するため、貸出返却ポート端末装置を用いた
自動手続きで車両の貸出しおよび返却を行う車両共用シ
ステムであって、利用者の利用パターン情報を格納する
会員テーブルと、第1の貸出返却ポート端末装置におけ
る利用者の車両の返却情報に応答して、第2の貸出返却
ポート端末装置における前記利用者の車両貸出し予定時
刻を推定する手段と、を備える構成をとる。
返却情報に応答して自動的に車両の貸出し予定時刻を推
定することが可能となるので、利用者の車両引当の精度
を高くすることができる。
情報を格納する会員テーブルを有し、貸出返却ポート端
末装置を用いた自動手続きで車両の貸出しおよび返却を
行う車両共用システムにおける車両引当方法であって、
第1の貸出返却ポート端末装置における利用者の車両の
返却情報に応答して、第2の貸出返却ポート端末装置に
おける前記利用者の車両貸出し予定時刻を推定するステ
ップと、前記推定された車両貸出し予定時刻に対応して
前記第2の貸出返却ポート端末装置における車両の引当
計画を作成するステップと、を含む構成をとる。
却情報に応答して自動的に車両の貸出し予定時刻を推定
し、それに対応した車両の引当計画を作成することが可
能となるので、利用者の車両引当の精度を高くすること
ができる。
り、その後第2の駅付近の第2の貸出返却ポート端末装
置で車両を貸出す利用パターンを有する利用者を対象に
含む車両共用システムであって、利用者の利用パターン
情報を格納する会員テーブルと、前記利用者の識別コー
ドを含む情報を記録する、前記第1および第2の駅の乗
車券を兼ねる車両貸出用のICカードと、前記第1の駅
における前記ICカードの利用情報に応答して、前記第
2の貸出返却ポート端末装置における前記利用者の車両
貸出し予定時刻を推定する手段と、を備える構成をと
る。
通過時刻から貸出し予定時刻を推定することが可能にな
るので、乗車券を兼ねるICカードを有する利用者の第
2の貸出返却ポート端末装置における車両引当の精度を
高くすることができる。
り、第2の駅の改札を通って第2の貸出返却ポート端末
装置で車両を貸出す利用パターンを有する利用者を対象
に含む車両共用システムであって、利用者の利用パター
ン情報を格納する会員テーブルと、前記利用者の識別コ
ードを含む情報を記録する、前記第1および第2の駅の
乗車券を兼ねる車両貸出用のICカードと、前記第2の
駅における前記ICカードの利用情報に応答して、前記
第2の貸出返却ポート端末装置における前記利用者の車
両貸出し予定時刻を推定する手段と、を備える構成をと
る。
通過時刻から貸出し予定時刻を推定することが可能にな
るので、乗車券を兼ねるICカードを有する利用者の第
2の貸出返却ポート端末装置における車両引当の精度を
高くすることができる。
システムの詳細は上に示した特願平9-058688号に記載さ
れている。
複数の車両を複数の登録された利用者がそれぞれの利用
時間帯に応じて車両を共同利用する。図1は、この発明
のシステムの全体的概念を示す。利用者は、朝、住居3
から鉄道などの通勤に利用する駅付近の駐車場1まで貸
出し車両を利用し、夕刻駐車場1から住居3に帰る正パ
ターンの利用者すなわち正利用者と、朝、駅付近の駐車
場1から車両を借り出して勤務先5に向かい、夕刻勤務
先5などから駅付近の駐車場1に帰る逆パターンの利用
者すなわち逆利用者とに大きく分けられるが、これに限
定されるわけではなく、不定期に一時的に利用する一見
利用者もこのシステムを利用することができる。逆利用
者の代表的なものは、その地域の企業で、貸出し車両を
従業員の駅からの交通手段として使用し、昼間は業務用
に使用する利用者である。
利用パターンの利用者が存在する。例えば、朝、住居3
から駅付近の駐車場1まで貸出し車両を利用し、その駅
で鉄道などの交通手段を利用して移動し、移動したとこ
ろの駅付近の駐車場11において貸出し車両を利用して
勤務先5’に向かうというようなパターンである。これ
は上の正パターンおよび逆パターンを組み合わせたもの
といえる。
利用されていないショッピングセンターなどの大型の駐
車場を利用するのが好ましく、これらの施設と契約を結
ぶことにより朝夕の通勤時間帯に利用することができる
ようにし、この発明のシステムのポート端末を設置す
る。このシステムでは、これらの駐車場に貸出し車両が
駐車するのは、正パターンの利用者が朝出勤に車を使用
して駐車場のポート端末装置で返却手続きをした後、逆
パターンの利用者が車を借り出すまでの時間である。
電池を動力の少なくとも一部とする電気自動車であるこ
とが好ましいが、これに限定されるわけではなく、通常
のガソリン自動車であってもよい。電気自動車を使用す
る場合には、正利用者の自宅車庫で、割引料金が適用さ
れる夜間電力を使用して充電器4により電池の充電を行
うようにすると経済的である。以下の説明においては、
貸出し車両は、電池を動力の少なくとも一部とする電気
車両とする。
す。システムは、複数の駐車場1に設置された複数のポ
ート端末装置2、2’、駐車場11に設置された複数の
ポート端末装置12、12’、サーバ21、サーバ2
2、事務用端末装置23、24、および保守員用端末装
置26、27を接続するローカルエリア・ネットワーク
として構成される。サーバ21、22は、たとえばWind
ows NT(商標)上で走るオラクル(商標)データベース
・プログラムを用いて開発されたデータベース・ファイ
ルをディスク記憶装置に格納している。事務用端末装置
23、24、ポート端末装置2、2’、12、12’、
保守員端末装置26、27は、それぞれネットワークを
介してこのデータベースにアクセスすることができ、サ
ーバ21に接続されたプリンタ25に出力を印刷するこ
とができる。ルータ28は、事業体拠点の構内LANと
広域通信ネットワーク20に接続される複数のポート端
末装置および複数の保守員端末装置との間の接続を制御
する装置である。
保守員端末装置26、27、および事務用端末装置2
3、24は、それぞれがデータベース・システムの端末
装置として機能し、サーバ21、22を介してデータベ
ース・ファイルにアクセスすることができる。
タベース・システム10の構成の一例を示す。システム
10は、会員管理サブシステム30、会員実績サブシス
テム50、車両管理サブシステム40、車両実績サブシ
ステム60で構成される。
ル31、会員実績テーブル32、車両マスターテーブル
41、車両実績テーブル42をディスク記憶装置の記憶
領域に備えている。これらのテーブルの間にはリレーシ
ョンが設定されており、1つのテーブルのデータを変更
すると、他のテーブルの関連するデータも変更される。
情報をどのようなテーブル構成で記憶装置に格納するか
は、システムの目的にそって設計する事項であり、この
発明は、ここで例示するテーブル構成に限定されるもの
ではない。従って、請求項および本文での「会員テーブ
ル」とは、会員マスターテーブル31および会員実績テ
ーブル32を総称したものであり、どちらのテーブルに
会員情報を格納するかはテーブルの設計の問題である。
会員の基本情報を保持し、「氏名」、「自宅住所」など
会員の情報その他システムの運用管理に必要な項目のフ
ィールドを有する。「利用パターン(申告)」フィール
ドには、例えば、正利用/10k、逆利用/20k、昼
間/20kなどのように共用車両の利用パターンと予定
される走行距離が格納される。「利用時間帯(借出
し)」、「利用時間帯(返却)」フィールドには、例え
ば、8時から8時半、というように会員の借り出しおよ
び返却の予定時間帯がそれぞれ格納される。この利用時
間帯情報は、何時から何時まで、と幅を持たせた時間の
情報を格納するが、何時と特定した時間を格納すること
も可能である。
却ポート端末装置で車両を返却した会員が、第2の貸出
返却ポート端末装置で車両の貸出しを行うという利用パ
ターンの場合において、第1の貸出返却ポート端末装置
で返却を行ってから第2の貸出返却ポート端末装置で車
両の貸出を行うまでの時間をいう。このフィールドは、
予め会員が申請して情報を格納することもでき、または
関数を組み込んで自動的に更新することもできる。後者
の場合では、会員実績テーブル32の「返却時刻」およ
び「貸出時刻」フィールドの関数とし、過去の一定期
間、たとえば現在から1月間の返却時刻および貸出時刻
の差の集計をこの期間の日数で割ることで移動時間の平
均値を算出し、会員の実績レコードが会員実績テーブル
32に追加される都度、この関数の実行により「移動時
間」フィールドを自動的に更新する。さらに、’移動’
が鉄道である場合には、鉄道の時刻表の情報を格納する
テーブルを用意することにより、「移動時間」を算出す
るようにすることもできる。
利用実績の情報を保持する。「返却時刻」、「貸出時
刻」フィールドは、車両がポート端末装置において返
却、貸出処理された時刻をそれぞれ示す。「総走行距
離」フィールドは、1回の貸出しあたりの走行距離の情
報を格納する。また、過去の一定期間、たとえば1月間
の1回当たりの貸出し総走行距離の平均値を格納する
「平均走行距離」フィールドを設けることもできる。こ
の場合、「平均走行距離」フィールドを「総走行距離」
フィールドと返却日の関数とし、現在から1ヶ月以内の
レコードの「総走行距離」フィールドの値の集計をこの
期間のレコード数で割って算出し、会員の実績レコード
が追加される都度、この関数の実行により自動的に更新
されるようにできる。また、会員実績テーブル32は、
一見利用者が車両を利用した実績の情報を格納すること
もできる。
情報を保持し、「車両キーNo」、「通算走行距離」、
「残走行距離」その他車両の運用および管理に必要な項
目のフィールドを有する。また車両実績テーブル42
は、車両単位に車両の利用実績を保持する。
は複数のテーブルにアクセスして、設定された抽出条件
に従って必要な情報を取り出すクエリー(質問式)と呼
ばれるオブジェクトを有する。また、システム10は、
独自のレイアウトでデータを入力、変更、表示するため
のフォーム・オブジェクトを持っている。フォームはレ
コードを画面上に表示したり、印刷したりするのに使用
される。また、システム10は、独自のレイアウトでデ
ータを印刷するために使うレポート・オブジェクトを持
っており、このオブジェクトは、レコードをグループに
分け、各グループの合計やレコード全体の総計を表示す
るために使われる。クエリーによりテーブルの所定のフ
ィールドから取り出した値に所定の計数を掛けるなどの
算術またはフィールド間の論理演算を実行させてレポー
トに出力することができる。
ス・システム10のうち、会員の入会状況の把握、入会
申請書の登録など会員についての基本的データの管理を
行う部分である。
ス・システム10のうち、事業体ごとの車両の登録、廃
車などの車両の登録改廃、車両についての点検整備な
ど、貸出し車両についての基本的データの管理を行う部
分である。
ベース・システム10のうち、会員の利用実績情報の記
録および更新、車の引当てを含む貸出し処理、返却処理
など車両共用システムの利用に伴って発生する会員デー
タの管理を行う部分である。また、一見利用者の実績情
報についての管理も行うことができる。
ベース・システム10のうち、車両の充電状況の記録お
よび更新、車両の利用実績情報の記録および更新、充電
量および走行距離の記録など、車両の利用に伴って発生
する車両データの管理を行う部分である。
置から、メニュー画面で必要な項目を選択し、メニュー
の選択肢に沿って進むか、入力要求に応じてパラメータ
を入力することによって行われるようシステム10が設
定されている。
モリに記録したICカードが発行される。なお、一見利
用者の場合は、利用申請に際してテンポラリのICカー
ドが提供される。ICカードは、半導体メモリを組み込
んだクレジット・カードと同程度の大きさのプラスチッ
ク・カードであり、リード・ライト装置を用いて各種の
情報を書込み、または読み取ることができる。ICカー
ドには会員の識別コード(一見利用者の場合は、例えば
利用申請番号など、利用者を識別するコード)が記録さ
れているほか、後に述べる情報が書き込まれている。
る。ICカードをポート端末装置2(図2)のICカー
ドの挿入口に挿入すると、ICカードから貸出し車両に
関する情報が読み取られて、先ず車両が貸出中であるか
否かが判別される。車両が貸出中でなければ車両の貸出
し手続きをすすめるかどうかのプロンプト、たとえば
「貸出し手続きでよろしいですか」のメッセージと「は
い」、「いいえ」の選択肢がポート端末装置の2表示画
面に表示される。この表示画面はタッチパネルであるこ
とが好ましく、その場合利用者が「はい」に触れると車
両の貸出し手続きが進められ、利用者が「いいえ」に触
れると、これに応じて発生される信号に応答して端末装
置は、操作を終了しICカードを送り出す。
て発生される信号に応答して、ポート端末装置2は、表
示画面にテンキーと「パスワードを入力してください」
のメッセージを表示する。図4を参照すると、利用者に
よってパスワードが入力されると、ポート端末装置2
は、このパスワードを会員管理サブシステム30に送
り、サブシステム30は、このパスワードを会員マスタ
ーテーブル31に記録されているパスワードと照合す
る。照合が一致すると、車両実績管理サブシステム60
は、ICカードから読み取られたこの会員の利用パター
ン情報を抽出条件として、車両マスターテーブル41お
よび車両実績テーブル42から、利用パターンに適した
車両を抽出し、貸出しに適した車両が複数あるときは後
述の車両引当てロジックにより1台を選んで、その車両
ナンバーおよびこの車両に付随する情報を予め設定され
たフォームに入れポート端末装置2に送る。この車両引
当に関する処理は、後で詳細に説明する。ポート端末装
置2は、このフォーム・オブジェクトに従って車両ナン
バーをポート端末装置2の表示画面に表示するととも
に、ICカードに書き込む。その際、車両ナンバーに加
えて、車両キー・ナンバー、貸出日、貸出し時刻、貸出
し事業体、貸出しポートなどの貸出し車両に付随する情
報をもICカードに書き込む。ポート端末装置2により
車両の貸し出しが行われると、システム10の会員実績
サブシステム50および車両実績管理サブシステム60
がこれに応答し、これらの情報を会員実績テーブルおよ
び車両実績テーブル42に記録する。この時点で会員実
績テーブル32の「貸出時刻」フィールドに、車両の貸
出し時刻の情報が格納される。
表示された車両ナンバーを記憶して、その車両の駐車位
置に行き、車を始動させて使用を開始する。または、ポ
ート端末装置2にテーププリンタを備えておき、車両ナ
ンバーを印刷して利用者が持つようにしてもよい。この
ように車両の貸出し手続きは、貸出し事業体の係員の人
手を介することなく、利用者による簡単なポート端末装
置2の操作によって自動的に行われるので、スピーディ
な貸出し業務が実現される。
車両の返却は、貸出し同様に利用者がポート端末装置2
を操作することによって迅速かつ自動的に行われる。す
なわち、利用者は返却する車両をポート端末装置2のあ
る駐車場1の所定の位置に止め、ICカードを車載リー
ド・ライト装置から抜いてポート端末装置2のICカー
ド・リード・ライト装置に挿入する。車両が返却される
とき、ポート端末装置2がICカードからこれらの情報
を読み取り、関係するテーブルに新しいレコードとして
追加する。これらのデータは、車両の引当て管理、保守
管理などに使用される。
取られた会員(利用者)情報および車両情報に基づい
て、この利用者が車両の貸出中であることを判断し、表
示画面に「返却手続きでよろしいですね」のメッセージ
を「はい」、「いいえ」のプロンプトと共に表示する。
「はい」が選択されると、ポート端末装置2は、ICカ
ードから読み取った会員(利用者)情報および車両情報
を通信ネットワーク20を介してデータベースシステム
10に転送する。図4を参照すると、システム10の会
員実績管理サブシステム50および車両実績管理サブシ
ステム60がこれに応答し、これらの情報を会員実績テ
ーブル32および車両実績テーブル42に記録する。こ
の時、会員実績管理サブシステム50は、会員実績テー
ブル32の「返却時刻」フィールドに返却時刻の情報が
格納する。
置された駐車場1に待機する車両保守員によって返却後
速やかに点検される。保守員は、この発明のシステムに
データベース・システムと通信するポータブルPCであ
る保守員端末装置26、27を携帯しており、このPC
に車両ナンバーを入力し、メニュー画面から車両点検を
選択すると、データベース・システム10からこの車両
の点検データが送信されて画面に表示される。このデー
タには返却時にICカードから読み取られた車両情報、
たとえば、水温異常も表示される。
作業を行うとともに、車両が使用可能かどうか判断し、
さらに車両を目で観察して傷の有無を調べ、傷の種類お
よび場所を入力する。この入力データは、車両実績テー
ブル42に記録され、修理管理に使用される。また、利
用者の利用実績テーブルとの照合により、どの利用者が
つけた傷か特定することができるので、修理費の請求管
理に使用することができる。
は、ポート端末装置2に挿入されたICカードから読み
取られる会員情報をキーとして会員マスターテーブル3
1から、その会員の利用パターン情報を抽出し、その利
用パターンに含まれる一回の貸出し当たりの走行距離情
報をキーとして、車両実績テーブル42から「車両状
況」フィールドが”使用可能”であり、かつその走行距
離に見合う充電残量の残っている車両を検索し抽出す
る。この抽出された車両に対しては、前に述べた車両の
貸し出し処理が行われる。
という。)となる会員の走行距離情報は、その会員の過
去一定期間の平均走行距離に余裕分を加算したものを使
うようデータベース・プログラムを設定してもよい。ま
た、逆利用または昼間利用の利用者に貸し出すときは、
その車両の返却後に同じ車両を正利用の会員に貸し出す
ことができるよう、正利用会員の平均帰宅距離に相当す
る走行距離を加算した走行距離をキーとして用いるよう
データベース・システムを設定することができる。さら
に、走行距離情報の他に例えば”貸し出し可能時間”の
ような条件を付加したものを引当条件としてもよい。
要求(101)に応じてその会員の会員実績テーブル3
2を照会して「平均走行距離」フィールドの値を取り出
し(102)、この値に走行余裕分aを加えた値Dを算
出し(103)、Dをキーとして車両テーブルの「残走
行距離」フィールドを検索して検索キーより大きな値を
持つレコードの車両情報を抽出する(104)。
あるときは、データベース・システム10は、所定の選
択ロジックによりそのうちの1台を選択して(105)
貸出車両として、その情報をポート端末装置2に出力す
る(106)。この選択ロジックは、1)次回点検満了日
が一番遠い車両を優先する、2)抽出キーである走行距離
に最も近い走行距離に相当する充電残量の車両を優先す
る、3)総走行距離の短い車両を優先する、4)搭載するバ
ッテリの新しい車両を優先する、などのいずれのロジッ
クでもよく、またはこれらのロジックの複数を用い、ロ
ジックの間にさらに優先順位をつけることができる。た
とえば、車両の総走行距離を平準化することを最優先
し、総走行距離の短い順に車両を選択し、その中に同じ
総走行距離の車両が複数あるときは、点検予定への影響
を優先して次回点検日が一番遠い車両を選択するように
することができる。このような設定は、データベース・
システム10の設計段階で設定することができ、また必
要に応じて変更することができる。
いう言葉を使用したが、この処理は一見利用者について
も同じように適用されることができる。一見利用者は
「会員」とは扱われないため、会員マスターテーブル3
1に予め利用パターン情報が格納されていない。従っ
て、車両引当は、一見利用者が利用申請を行う際に申請
書に記入した項目を引当条件として車両を抽出する。例
えば、引当条件には、希望車種、走行予定距離、行先な
どを含むことができる。引当条件に適した車両が複数存
在する場合の選択方法は上の選択ロジックを使用するこ
とができる。
ーン、利用時間帯などの情報を基に予め作成されてお
り、また、一見利用者に対しては、例えば利用申請時に
おいて申請した利用パターン、移動時間などの情報を会
員テーブルに格納することにより予め引当計画が作成さ
れており、この計画に合わせて車両引き当てられ、準備
される。ここで、引当計画とは、何時にどの車両がどの
利用者に引き当てられるかを示すものであり、引当計画
上の引当時間は、会員マスターテーブル31に格納され
ている利用時間帯(借り出し)に対応して設定される。
この引当計画は、ディスク装置などの記憶装置に、テー
ブルの形で保管されるのが好ましい。
の引当計画作成 利用者が第1の貸出返却ポート端末装置(図2のポート
端末装置2とする)において車両を返却した後に、第2
の貸出返却ポート端末装置(図2のポート端末装置12
とする)において車両の貸出しを行うという利用パター
ンにおける、車両の返却および貸出しについて、図6を
参照しつつ説明する。第1のポート端末装置は第2のポ
ート端末装置とは異なるポート端末装置であると仮定す
る。なお、返却および貸出しが同じポート端末装置であ
っても以下の方法を適用することは可能である。
車両の返却を行う時に、会員実績サブシステム50およ
び車両実績管理サブシステム60は、返却に関する情報
(会員(利用者)情報および返却時刻の情報を含む)を
会員実績テーブル32に記録する(151)。次に、会
員実績管理サブシステム50は、返却時刻に会員実績テ
ーブル32の「移動時間」を加算することにより、貸出
し予定時刻を推定する。例えば、返却時刻が7時40分
で、予め「移動時間」が1時間と設定されている場合に
は、7時40分+1時間=8時40分となり、貸出し予
定時刻は8時40分と推定する(152)。ここで「移
動時間」は、前述した通り、予め申請により記録される
こともでき、または関数を組み込んで会員の利用実績か
ら自動的に設定することもできる。この貸出し予定時刻
を推定することにより、あらかじめ設定された利用時間
帯を基に作成された引当計画よりも、さらに貸出処理の
精度を高くすることができる。
して、ポート端末装置12における車両の引当計画を作
成する(153)。すなわち、会員マスターテーブル3
1の利用時間帯などの情報に基づいてあらかじめ作成さ
れていた引当計画を、貸出し予定時刻に対応して車両を
準備できるよう修正して、新たな引当計画を作成する。
例えば、この例では会員マスターテーブル31「利用時
間帯(借出し)」が’8時半から9時’と記録されてい
た場合、これに基づいて8時半から9時の間に車両の貸
出しが行えるよう引当計画が作成されていたが、実際の
会員の返却時刻により貸出し予定時刻が8時40分と推
定されたので、8時40分に車両の貸出を行えるように
引当計画を作成し直す。「貸出し予定時刻に対応して」
とは、貸出し予定時刻に間にあうよう利用者の引当条件
を満足する車両を準備できるように、という意味であ
る。引当計画の作成は、具体的には予め作成されていた
引当計画のうち、この貸出し予定時刻を推定した車両の
引当計画の部分のみをいったん削除し、改めて貸出し予
定時刻に対応した図5の引当処理を行い、新たな引当計
画を作成する。このように、きめ細かい車両の貸出しを
利用者に提供することができる。
Cカードを挿入して車両の貸出しを行うと、すでに準備
されている車両が利用者に表示される。このように、利
用者が貸出しを行う時にはすでに車両が準備されている
ので、利用者は待たされることなく車両の貸出しをスム
ーズに行うことができる。
車両を返却し、その後利用者が他のポート端末装置まで
移動して、他のポート端末装置において車両の貸出しを
行うという利用形態のほか、次に述べる利用形態につい
ても適用される。
の機能を兼ね備えることにより以下の利用形態が可能で
ある。利用者は、第1の駅において乗車券を兼ねるIC
カードを利用して改札を通り鉄道を利用する。その後、
この利用者は他の駅(第2の駅)まで鉄道で移動し、第
2の駅の付近の第2の貸出返却ポート端末装置において
車両を貸し出す。この実施形態について、図6を参照し
つつ説明する。
理システムと車両共用システムとは通信回線で接続され
ており、車両共用システムの利用者のIC乗車券を改札
で読みとる際、その利用者の識別コードおよび改札を通
過した時刻などの利用情報が車両共用システムに送信さ
れる。ステップ151において、この送信された情報が
会員実績テーブル32に記録される。
ステムは、受信した改札通過時刻に、この利用者の鉄道
による移動時間(上述の「移動時間」フィールドについ
て述べたように、利用者の申請により格納された時間の
情報のほか、時刻表を記憶装置にテーブルとして有し、
これを利用して移動時間を算出することもできる)を加
算することにより、第2の駅付近の貸出返却ポート端末
装置における貸出し予定時刻を推定する。
の駅がICカードを用いた乗車券の管理システムを備え
ており、このシステムが車両共用システムと通信回線で
接続されている形態がある。利用者が第2の駅の改札を
通る時にIC乗車券から利用者の情報が読み出され、利
用者の識別コードおよび改札通過時刻などの利用情報が
車両共用システムに送信される。ステップ151におい
て、この送信された情報が会員実績テーブル32に記録
される。次にステップ152において、車両共用システ
ムは、受信した第2の駅の改札通過時刻に、第2の貸出
返却ポート端末装置までの徒歩の時間(移動時間)を加
算することにより、第2の貸出返却ポート端末装置にお
ける車両貸出し予定時刻を推定する。
予定時刻に対応して引当計画を作成する。このようにす
れば、利用者が第1の駅の改札を通過する時刻または第
2の駅の改札を通過する時刻から貸出し予定時刻を推定
することにより、より正確に貸出し予定時刻を推定する
ことができるようになり、利用者の車両貸出の精度をよ
り高くすることができる。
テムのハードウェアの形態を示したが、これに限定され
るものではなく、他の形態も可能である。図7に、この
発明のシステムのハードウェア構成の他の1形態を示
す。事業体AおよびBにそれぞれ所属する複数のポート
端末装置はそれぞれ1つの広域通信ネットワーク20お
よび20’を介してサーバ18および18’に接続され
ている。それぞれの事業体サーバーはさらに広域通信ネ
ットワーク19を介して相互に接続されており、事業体
サーバ間において双方向の通信が可能である。
れの事業体サーバに接続される各端末装置のデータを独
立に管理すると同時に、他の事業体サーバーのテーブル
の情報をも管理する。すなわち、事業体サーバー18お
よび事業体サーバー18’が有する各テーブルの内容は
リレーションが設定されており、事業体サーバー18の
テーブルの情報が更新されると、その情報が広域通信ネ
ットワーク19を介して事業体サーバー18’に送信さ
れ、事業体サーバ18’のテーブルの情報も更新され
る。このシステムの実現により、利用者は複数の各事業
体に属するポート端末装置を利用して車両の貸出しおよ
び返却をすることができる。
端末装置を使用して、返却した後に貸出しを行うという
利用パターンに対し、上述のように貸出し予定時刻を推
定して引当計画を作成することができる。このシステム
は、ある事業体のサーバに障害が発生した場合におい
て、その障害が発生したサーバに接続された各端末装置
の接続を、他のサーバへの接続に切り替えることによ
り、より可用性(availability)の高いシステムを実現
する。
ドウェア構成の他の1形態を示す。図7との相違は、各
事業体サーバーが接続される広域通信ネットワーク19
に、1台の本部サーバー17が接続されている。さら
に、各事業体サーバー18、18’は、それぞれの事業
体に属し、それぞれのサーバに接続される端末装置のデ
ータを分散管理し、本部サーバー17においてすべての
事業体サーバーのテーブルの情報を集中管理する。従っ
て、各事業体サーバーが有するテーブルの内容は異な
る。事業体Aに属するポート端末装置2からのデータ
は、事業体Aのテーブルの情報を更新または情報を格納
すると、それと同じデータが本部サーバー17に広域通
信ネットワーク19を介して送信され、本部サーバーの
テーブルの情報を更新または情報を格納する。
わたる車両の貸出しおよび返却を行うことができる。ま
た図7の場合と同様に、異なる事業体に属する複数のポ
ートを利用するパターンにおいて、貸出し予定時刻を推
定して車両引当計画を作成することができる。このシス
テムは、テーブルの情報を分散管理しているのでサーバ
の負荷を減少させることができ、また本部サーバ17で
集中管理を行うことにより、サーバに障害が発生した場
合でも、障害が発生したサーバに接続される端末装置の
接続を本部サーバ17に切り替えることにより、より可
用性の高いシステムを実現する。
却ポート端末装置で車両の返却をした後、第2の貸出返
却ポート端末装置で貸出しを行うという利用パターンの
利用者が、第1の貸出返却ポート端末装置で車両を返却
した場合において、この返却情報に応答して第2の貸出
返却ポート端末装置における貸出し予定時刻を推定する
ことにより、貸出し要求をする利用者の車両引当の精度
を高くすることができる。
ポート端末装置で車両の返却をした後、第2の貸出返却
ポート端末装置で貸出しを行うという利用パターンの利
用者が、第1の貸出返却ポート端末装置で車両を返却し
た場合において、この返却情報に応答して第2の貸出返
却ポート端末装置における車両の引当計画を自動的に作
成することにより、貸出し要求をする利用者の車両引当
の精度を高くすることができる。
駅の改札を通過する時刻から貸出し予定時刻を推定する
ことにより、乗車券を兼ねるICカードを有する利用者
の第2の貸出返却ポート端末装置における車両引当の精
度を高くすることができる。
駅の改札を通過する時刻から貸出し予定時刻を推定する
ことができ、乗車券を兼ねるICカードを有する利用者
の第2の貸出返却ポート端末装置における車両引当の精
度を高くすることができる。
構成を示す図。
ク図。
しを行う利用パターンにおける車両の引当計画作成のフ
ローを示す図。
業体サーバを有するシステム構成を示す図。
業体サーバおよび本部サーバを有するシステム構成を示
す図。
置 20 INSネットワーク 21、22 サーバ 23、24 事務用端末装置 26、27 保守員端末
装置 28 ルータ 30 会員管理サブシス
テム 31 会員マスターテーブル 32 会員実績テーブル 50 会員実績管理システム
Claims (4)
- 【請求項1】 貸出返却ポート端末装置を用いた自動手
続きで車両の貸出しおよび返却を行う車両共用システム
であって、 利用者の利用パターン情報を格納する会員テーブルと、 第1の貸出返却ポート端末装置における利用者の車両の
返却情報に応答して、第2の貸出返却ポート端末装置に
おける前記利用者の車両貸出し予定時刻を推定する手段
と、 を備える車両共用システム。 - 【請求項2】 利用者の利用パターン情報を格納する会
員テーブルを有し、貸出返却ポート端末装置を用いた自
動手続きで車両の貸出しおよび返却を行う車両共用シス
テムにおける車両引当方法であって、 第1の貸出返却ポート端末装置における利用者の車両の
返却情報に応答して、第2の貸出返却ポート端末装置に
おける前記利用者の車両貸出し予定時刻を推定するステ
ップと、 前記推定された車両貸出し予定時刻に対応して前記第2
の貸出返却ポート端末装置における車両の引当計画を作
成するステップと、 を含む車両共用システムにおける車両引当方法。 - 【請求項3】 第1の駅の改札を通り、その後第2の駅
付近の第2の貸出返却ポート端末装置で車両を貸出す利
用パターンを有する利用者を対象に含む車両共用システ
ムであって、 利用者の利用パターン情報を格納する会員テーブルと、 前記利用者の識別コードを含む情報を記録する、前記第
1および第2の駅の乗車券を兼ねる車両貸出用のICカ
ードと、 前記第1の駅における前記ICカードの利用情報に応答
して、前記第2の貸出返却ポート端末装置における前記
利用者の車両貸出し予定時刻を推定する手段と、 を備える車両共用システム。 - 【請求項4】 第1の駅の改札を通り、第2の駅の改札
を通って第2の貸出返却ポート端末装置で車両を貸出す
利用パターンを有する利用者を対象に含む車両共用シス
テムであって、 利用者の利用パターン情報を格納する会員テーブルと、 前記利用者の識別コードを含む情報を記録する、前記第
1および第2の駅の乗車券を兼ねる車両貸出用のICカ
ードと、 前記第2の駅における前記ICカードの利用情報に応答
して、前記第2の貸出返却ポート端末装置における前記
利用者の車両貸出し予定時刻を推定する手段と、 を備える車両共用システム。
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---|---|---|---|
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1998
- 1998-03-19 JP JP6997798A patent/JP3885982B2/ja not_active Expired - Fee Related
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