JPH11272375A - 電子機器間の通信方法 - Google Patents

電子機器間の通信方法

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JPH11272375A
JPH11272375A JP6898798A JP6898798A JPH11272375A JP H11272375 A JPH11272375 A JP H11272375A JP 6898798 A JP6898798 A JP 6898798A JP 6898798 A JP6898798 A JP 6898798A JP H11272375 A JPH11272375 A JP H11272375A
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JP
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receiver
signal
transmission
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information processing
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JP6898798A
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English (en)
Inventor
Ryuichi Enokido
隆一 榎戸
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリアルインターフェースを用いて電子機器
間を接続した場合に、シリアル通信を行うことによって
発生するノイズを最小限に押さえる。 【解決手段】 パーソナルコンピュータから伝送される
接続確認要求のための信号DTRをローレベルに変化さ
せることにより無線受信機に対して信号の取得要求を行
い、無線受信機において、接続確認要求のための信号D
TRがローレベルに変化したことを検知したときに、信
号CTSをハイレベルに変化させる。無線受信機は、パ
ーソナルコンピュータに送信するデータがある場合にの
み、無線受信機の状態を示すデータを信号RXDを用い
てパーソナルコンピュータにデータをシリアル伝送す
る。パーソナルコンピュータは、無線受信機からのデー
タがあるか否かを確認し、無線受信機からのデータがあ
る場合には、そのデータについて所定の処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、パーソ
ナルコンピュータとこれに接続可能な受信機との間をシ
リアル通信インターフェースを用いて接続した場合など
に用いられる電子機器間の通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータと各種の外部電
子機器とを、例えば、EIA(米国電子工業会)が定め
たRS−232C規格のシリアルインターフェースを用
いて接続し、パーソナルコンピュータを用いて外部電子
機器を制御したり、外部電子機器からの情報をパーソナ
ルコンピュータにおいて処理したりすることが行われて
いる。
【0003】この場合、パーソナルコンピュータや外部
電子機器には、例えば、図7に示すような、RS−23
2C規格の多ピンのコネクタジャックが設けられてお
り、この多ピンのコネクタジャックに対応するコネクタ
プラグを備えるRS−232C規格のインターフェース
ケーブルを用いて、パーソナルコンピュータと外部電子
機器とを接続して、このインターフェースケーブルを通
じて情報の送受を行う。また、この場合、各ピンを通じ
て情報処理装置と外部電子機器との間で伝送される信号
は、例えば、図8に示すように規定されている。
【0004】そして、このRS−232C規格のシリア
ルインターフェースを通じて、パーソナルコンピュータ
と外部電子機器とがシリアル通信を行う場合であって、
お互いが接続されていることを確認する場合には、パー
ソナルコンピュータは、4番ピンを通じて伝送する信号
DTRをハイレベルにすることにより、接続確認要求を
外部電子機器に行う。
【0005】外部電子機器は、信号DTRがハイレベル
になったことを検知すると、5番ピンを通じて伝送する
信号DSRをハイレベルにすることにより、パーソナル
コンピュータからの接続確認要求に応じた接続確認応答
を行う。信号DSRがハイレベルであれば、パーソナル
コンピュータは、外部電子機器が接続されており、当該
外部電子機器との間で通信が可能であると判断してい
る。
【0006】電子機器間において接続が確認された後
に、パーソナルコンピュータは、7番ピンを通じて伝送
される信号RTSをハイレベルにすることにより、外部
電子機器にデータの送信要求を行い、この送信要求に応
じて外部電子機器は、8番ピンを通じて伝送される信号
CTSをハイレベルにすることにより、外部電子機器か
らパーソナルコンピュータに送信要求応答を行う。
【0007】このようにして、パーソナルコンピュータ
と外部電子機器との間のデータ送信の準備を整えた後
に、3番ピンを通じて、信号TXDにより情報処理装置
から外部電子機器にデータを送信し、2番ピンを通じ
て、信号RXDにより、外部電子機器からパーソナルコ
ンピュータにデータを送信する。このように、単に目的
とするデータを伝送するだけでなく、接続確認などの所
定の手順を経ることにより、電子機器間においてのデー
タの伝送を確実かつ安定に行うようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
に、RS−232C規格のシリアルインターフェースを
通じてパーソナルコンピュータに接続される外部電子機
器が、携帯用の電子機器などの電池から駆動電源の供給
を受ける電子機器である場合、外部電子機器からパーソ
ナルコンピュータへの信号DSRをハイレベルにするた
めの電源は、外部電子機器に搭載された電池から供給さ
れる。このため、外部電子機器がスタンバイ状態にあっ
ても、信号DSRをハイレベルに保つためには電池から
の駆動電源を消費することになり、外部電子機器の電池
寿命を縮める原因になっている。
【0009】これを解決するため、外部電子機器の内部
において、信号DTRを伝送する信号線路と信号DSR
を伝送する信号線路とを短絡させることが考えられる。
これにより、パーソナルコンピュータと外部電子機器と
が接続されていれば、パーソナルコンピュータが信号D
TRをハイレベルにすることにより、外部電子機器から
の信号DSRもハイレベルの信号とすることができるの
で、外部電子機器の電池の消耗を押さえることができ
る。
【0010】しかし、この場合、外部電子機器の電池が
消耗し、外部電子機器の電源をオフにしても、信号DS
Rはオフにならないため、パーソナルコンピュータは、
この状態、つまり外部電子機器の電源がオフにされてい
ることを検知することができない。
【0011】そこで、パーソナルコンピュータと外部電
子機器との間で、シリアル通信の手順に従って、信号R
TSと信号CTSを用いてデータの伝送準備を整え、信
号TXDと信号RXDを用いてデータのやり取りを行う
ようにする一連のセッションが一定時間内に終了しなけ
れば外部電子機器の電源がオフにされていると判断する
ようにする。
【0012】これにより、外部電子機器の状態をパーソ
ナルコンピュータが認識し、外部電子機器がデータを受
け付けることができる状態にないにもかかわらず、パー
ソナルコンピュータが外部電子機器にデータを送信して
しまうなどの無駄な動作を防止することができる。
【0013】しかし、3番ピンを通じて、信号TXDに
よりシリアル伝送されるデータと、2番ピンを通じて、
信号RXDによりシリアル伝送されるデータは、高い周
波数の方形波であるため、インターフェースケーブから
輻射され、これが外部電子機器に影響を与えてしまうこ
とがある。例えば、外部電子機器が、無線受信機の場合
には、インターフェースケーブルから輻射された方形波
が当該無線受信機により受信されてノイズとなり、受信
機から放音される音声が聞きづらくなるなどのことがあ
る。
【0014】以上のことにかんがみ、この発明は、シリ
アルインターフェースを用いて電子機器間を接続した場
合に、電子機器間でデータを送受することにより発生す
るノイズを最小限に押さえることができる電子機器間の
通信方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の電子機器間の通信方法は、
受信機と、この受信機からの情報を受けて所定の情報処
理を行う情報処理装置との間で、情報の送受を行う場合
において、前記情報処理装置は、自機からの接続確認要
求信号の戻りを検出することにより、前記受信機との間
の接続を確認し、前記情報処理装置は、前記接続確認要
求信号の状態を変えることにより前記受信機からの信号
の取得要求を行い、前記受信機は、前記取得要求があっ
たときに、前記取得要求の受信確認および情報の送信可
能性を伝達するための送信可能性伝達信号を前記情報処
理装置に送信し、前記受信機は、送信すべき情報がある
ときにのみ、前記送信可能性伝達信号の送出後に、前記
送信すべき情報を前記情報処理装置に送信し、前記情報
処理装置は、前記送信可能性伝達信号による送信可能性
区間で、前記受信機からの情報を受信したか否かを確認
して、受信した情報については所定の処理を行うように
する。
【0016】この請求項1に記載の発明の電子機器間の
通信方法によれば、情報処理装置は、接続確認要求信号
の戻りを検出することにより、受信機との接続を確認し
た後、接続確認要求信号の状態を変化させることによ
り、受信機に対して信号の取得要求を行う。
【0017】この接続確認要求信号の変化に応じて、受
信機が、送信可能性伝達信号を情報処理装置に送信する
ことにより信号の取得要求の受信確認および情報の送信
可能性があることが情報処理装置に伝達される。
【0018】そして、受信機は、情報処理装置に送信す
べき情報がある場合にのみ、この送信すべき情報を情報
処理装置に伝送する。情報処理装置は、受信機から情報
の提供を受けた場合には、この情報について所定の処理
を行う。
【0019】このように、情報処理装置は、受信機との
間で、コマンドデータなどを相互に伝送することなく、
受信装置からの送信可能性伝達信号を受信することによ
って、受信機が動作可能な状態であることが確認でき、
また、受信機から情報処理装置に送信すべき情報がある
場合には、この情報が情報処理装置に提供されるので、
提供された情報について所定の処理を行うこともでき
る。
【0020】これにより、情報処理装置と受信機間でデ
ータが伝送され、これが情報処理装置と受信機とを接続
するインターフェースケーブルから輻射されて、受信機
にノイズとして受信されることを押さえ、受信機から放
音される音声が聞きづらくなることを防止することがで
きる。
【0021】また、請求項2に記載の発明の電子機器間
の通信方法は、請求項1に記載の電子機器間の通信方法
であって、前記情報処理装置は、前記受信機に送信する
送信情報があるときには、前記受信機への情報の送信を
要求する送信要求信号を送信し、前記受信機は、前記送
信要求信号があったときに、前記情報処理装置からの情
報の送信を許諾する送信要求応答信号を前記情報処理装
置に送信し、前記情報処理装置は、前記受信機から前記
送信要求応答信号があったときに、前記送信情報を前記
受信機に送信することを特徴とする。
【0022】この請求項2に記載の電子機器間の通信方
法によれば、情報処理装置から受信機に対して、送信要
求信号を送信することにより、受信機への情報の送信要
求が行われる。
【0023】受信機は、情報処理装置から送信要求信号
が送信されると、送信要求応答信号を情報処理装置に送
信することにより、送信要求応答を行う。これにより、
情報処理装置と受信機との間で情報の通信準備が整えら
れる。そして、情報処理装置から送信信号が受信機に送
信される。
【0024】これにより、情報処理装置から受信機に送
信する送信情報があるときには、送信要求信号と送信要
求応答信号が送受され、通信準備が整えられた後に、情
報の送受が行われ、情報処理装置と受信機との間で確実
かつ適正に情報の送受を行うことができるようにされ
る。
【0025】また、請求項3に記載の電子機器間の通信
方法は、請求項1または請求項2に記載の電子機器間の
通信方法であって、前記受信機と前記情報処理装置と
は、シリアル通信インターフェースを用いて接続され、
前記受信機と前記情報処理装置との間は、前記情報処理
装置から、前記受信機に対して、前記接続確認要求信号
を伝送する第1の信号線路と、前記第1の信号線路を通
じて伝送される前記接続確認要求信号に応じて、前記受
信機から前記情報処理装置に対して、前記接続確認応答
信号を伝送する第2の信号線路と、前記情報処理装置か
ら前記受信機に対して、データを送信することを要求す
る前記送信要求信号を伝送する第3の信号線路と、前記
第3の信号線路を通じて提供される前記送信要求信号に
応じて、前記受信機から前記情報処理装置にデータの送
信が可能であることを通知する前記送信要求応答信号を
伝送する第4の信号線路と、前記情報処理装置から前記
受信機に対するデータをシリアル伝送する第5の信号線
路と、前記受信機から前記情報処理装置に対するデータ
をシリアル伝送する第6の信号線路とにより接続され、
前記接続確認要求信号を送信する第1の信号線路と、前
記接続確認応答信号を伝送する第2の信号線路とは、前
記受信機側において接続するようにされていることを特
徴とする。
【0026】この請求項3に記載の電子機器間の通信方
法によれば、受信装置と情報処理装置とは、前記第1か
ら第6の信号線路を有する多ピンのシリアル通信インタ
ーフェースが用いられて接続され、当該シリアル通信イ
ンターフェースの第1の信号線路と第2の信号線路と
は、受信機側において接続するようにされる。
【0027】これにより、情報処理装置から接続確認要
求信号が伝送されたときには、この接続確認要求信号
が、受信機から接続確認応答信号として戻されるので、
受信機から接続確認要求信号を情報処理装置に伝送する
場合に、受信機側の駆動電源を消費しないようにするこ
とができる。したがって、受信機が電池で駆動するよう
にされていても、電池の寿命を縮めることもない。
【0028】また、受信機から情報処理装置には送信可
能性伝達信号を伝達することができるようにされている
ので、情報処理装置から受信機に送信する情報がなく、
かつ、受信機から情報処理装置に送信する情報がないと
きには、送信可能性信号により、受信機が動作できる状
態にあるか否かを知ることができる。
【0029】また、請求項4に記載の電子機器間の通信
方法は、受信機と、この受信機からの情報を受けて所定
の情報処理を行う情報処理装置との間で、情報の送受を
行う場合において、前記情報処理装置は、前記受信機に
送信する送信情報があるか否かを判別し、前記情報処理
装置から前記受信機に送信する送信情報があるときに
は、第1の通信動作を行い、前記情報処理装置から前記
受信機に送信する送信情報がないときには、第2の通信
動作を行うものであって、前記第1の通信動作は、前記
情報処理装置において、自機からの接続確認要求信号の
戻りを検出することにより、前記受信機との間の接続を
確認し、前記情報処理装置から、前記受信機への情報の
送信を要求する送信要求信号を送信し、前記受信機にお
いて、前記送信要求信号があったときに、前記情報処理
装置からの情報の送信を許諾する送信要求応答信号を前
記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において、
前記受信機から前記送信要求応答信号があったときに、
前記送信情報を前記受信機に送信するものであり、前記
第2の通信動作は、前記情報処理装置において、自機か
らの接続確認要求信号の戻りを検出することにより、前
記受信機との間の接続を確認し、前記情報処理装置にお
いて、前記接続確認要求信号の状態を変えることにより
前記受信機からの信号の取得要求を行い、前記受信機に
おいて、前記取得要求があったときに、前記取得要求の
受信確認および情報の送信可能性を伝達するための送信
可能性伝達信号を前記情報処理装置に送信し、前記受信
機において、送信すべき情報があるときにのみ、前記送
信可能性伝達信号の送出後に、前記送信すべき情報を前
記情報処理装置に送信し、前記情報処理装置において、
前記送信可能性伝達信号による送信可能性区間で、前記
受信機からの情報を受信したか否かを確認して、受信し
た情報については所定の処理を行うようにするものであ
ることを特徴とする。
【0030】この請求項4に記載の電子機器間の通信方
法によれば、情報処理装置において、受信機に送信する
送信情報があるか否かが判断される。送信情報がある場
合には、情報処理装置は、受信機との間の接続を確認し
た後、送信要求信号、送信要求信号の送受を行って、通
信準備を整え、受信機に送信情報が送信する第1の通信
動作を行い。
【0031】送信情報がない場合には、情報処理装置
は、受信機との間の接続を確認した後、接続確認要求信
号の状態を変えることにより、受信機からの信号の取得
要求を行い、受信機は、情報処理装置からの信号の取得
要求に応じて、送信可能性伝達信号を送信し、情報処理
装置に送信すべき情報がある場合にのみ、受信機から情
報処理装置に情報を送信する第2の通信動作を行う。
【0032】このように、情報処理装置と受信機との間
では、送信すべき情報がある場合にしか情報は送信され
ず、例えば、情報処理装置が受信機の状態を確認するな
どの場合には、常にデータの送受を伴うことがないよう
にされる。したがって、情報処理装置と受信機間でデー
タが頻繁に伝送されることを防止し、情報処理装置と受
信機との間で送受される情報が、これらの機器を接続す
るインターフェースケーブルから輻射されて、受信機に
ノイズとして受信されることを最小限に押さえ、受信機
から放音される音声が聞きづらくなることを防止するこ
とができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による電子機器間の通信方法について説明する。以下の
実施の形態においては、図3に示すように、RS−23
2C規格のシリアル通信インターフェースを用いて無線
受信機1とパーソナルコンピュータ3とを接続し、無線
受信機1とパーソナルコンピュータ3との間でシリアル
通信を行う場合を例にして、この発明の電子機器間の通
信方法について説明する。
【0034】このように、無線受信機1とパーソナルコ
ンピュータ3とをシリアルインターフェースケーブル2
を用いて接続した場合、無線受信機1とパーソナルコン
ピュータ3との間で接続確認などのために送受されるコ
マンドデータは方形波であるため、前述したようにシリ
アルインターフェースケーブル2から輻射され、無線受
信機1に受信されてノイズとなるが、この発明の電子機
器間の通信方法は、これを最小限に押さえ、無線受信機
1に大きな影響を与えることなく、無線受信機1とパー
ソナルコンピュータ3との間でシリアル通信を行うこと
ができるものである。
【0035】[パーソナルコンピュータと接続される無
線受信機について]図1は、RS−232C規格のシリ
アルインターフェースケーブル2を通じて接続される電
子機器である無線受信機1とパーソナルコンピュータ3
とを説明するためのブロック図であり、図2は、この実
施の形態においてパーソナルコンピュータ3に接続され
る無線受信機1の外観を説明するための外観図である。
また、図3は、無線受信機1と、パーソナルコンピュー
タ3とをインターフェースケーブル2により接続する場
合を説明するための図である。
【0036】この実施の形態の無線受信機1は、携帯に
適した小型の無線受信機であり、ラジオ放送波やテレビ
放送波のほか、例えばアマチュア無線通信などの各種の
無線通信で送受される無線電波を受信することができる
ものである。すなわち、無線受信機1は、AM波(振幅
変調波)、FM波(周波数変調波)、Narrow−B
and FM波(狭帯域周波数変調波)などの電波を受
信、選局し、復調することができるようにされたもので
ある。
【0037】図1に示すように、この実施の形態の無線
受信機1は、アンテナ11と、チューナ部12と、中間
周波増幅回路13と、復調部14と、増幅回路15と、
スピーカ16と、LCD(液晶ディスプレイ)コントロ
ーラ17と、LCD18と、制御回路100とを備えて
いる。制御回路100は、CPU101、ROM10
2、RAM103が、システムバス104を通じて接続
されて構成されたマイクロコンピュータである。制御回
路100のROM102は、CPU101により実行さ
れる各種のプログラムや各種の処理で用いられるデータ
が記憶されたものである。RAM103は、各種の処理
の作業用領域として用いられるものである。
【0038】さらに、この実施の形態の無線受信機1の
制御回路100には、選局情報を記憶するプリセットメ
モリ111、ユーザによって操作される各種の操作ボタ
ンスイッチや操作つまみが接続されたユーザインターフ
ェース部112、現在時刻などを提供する時計回路(タ
イマー)113、そして、他の電子機器との間でシリア
ル通信を行うためのシリアル通信インターフェース部1
14が接続されている。
【0039】なお、この実施の形態において、チューナ
部12、LCDコントローラ17、ROM102、RA
M103、プリセットメモリ111、ユーザインターフ
ェース部112、タイマー113、シリアル通信インタ
ーフェース部114のこれら各部と制御回路100のシ
ステムバス104との間には、I/Oポートが設けら
れ、I/Oポートを通じてデータのやり取りが行われる
ものであるが、説明を簡単にするため、図1において
は、I/Oポートを省略する。
【0040】そして、図2に示すように、無線受信機1
の筐体には、電源ボタンスイッチ42、各種の機能ボタ
ンスイッチ43〜48、エンターボタンスイッチ49、
スケルチつまみ50、ボリュームつまみ51、ライト/
キープロテクトボタンスイッチ52、バンドボタンスイ
ッチ53、ページボタンスイッチ54、プリセットボタ
ンスイッチ55、スキャンボタンスイッチ56、数字キ
ーボタンスイッチ群57、アップ/ダウンキー58、エ
クスキュートボタンスイッチ59などが設けられてい
る。
【0041】これらの操作ボタンスイッチや操作つまみ
が、前述したように、ユーザインターフェース部112
を通じて制御回路100に接続されており、これらの操
作ボタンスイッチや操作つまみを操作することにより入
力されるユーザからの指示入力情報が、ユーザインター
フェース部112を通じて制御回路100に提供され
る。そして、この指示入力情報に基づいて、制御回路1
00は、無線受信機1の各部を制御し、ユーザの指示に
応じた処理を行うことができるようにされている。
【0042】また、制御回路100に接続されたプリセ
ットメモリ111は、ユーザからの指示に応じて、受
信、選局する電波の周波数情報や変調方式を示す情報な
どの選局情報を記憶するメモリである。例えば、バンド
ボタン53を押下することにより、受信バンドを選択
し、数字キーボタン群57を操作して周波数情報を入力
すると、その入力された周波数情報に応じて選局処理が
行われ、目的の電波を選局して、復調することができ
る。そして、プリセットボタン55を押下することによ
り、その受信バンド、周波数情報などの選局情報をプリ
セットメモリ111に記憶させることができるようにさ
れている。
【0043】この実施の形態の無線受信機1において、
プリセットメモリ111は、30局分の選局情報を1ペ
ージとして、10ページ分の選局情報を記憶することが
できるようにされている。そして、例えば、ページボタ
ン54を押下することにより、ページ単位に選局情報を
プリセットメモリ31から読み出して、これをLCDコ
ントローラ17を通じてLCD18に表示し、アップ/
ダウンキー58を操作して、目的の選局情報を選択し、
エンターボタン49を押下することにより、その選択し
た選局情報(プリセット情報)を用いて、目的とする電
波を受信、選局することができるようにされている。
【0044】また、スキャンボタン56を押下すること
により、制御回路100は、チューナ部12に供給する
選局情報を順次に変えて、選局して復調し聴取可能な電
波を探し出すようにするいわゆるスキャニング機能をも
備えている。この場合、例えば、スキャニングする周波
数範囲、すなわち、開始周波数と終了周波数を指定し、
エクスキュートボタン59を押下することにより、指定
した周波数範囲でスキャニングを行うこともできるよう
にされている。
【0045】また、スケルチつまみを操作することによ
り雑音を低減するように調整したり、ボリュームつまみ
を操作することにより音量の調整をすることができるよ
うにされている。
【0046】このように、この実施の形態の無線受信機
は、スキャニング機能により、選局する電波を順次に変
えるようにしたり、プリセットメモリ31にプリセット
した選局情報を用いて電波を選局したり、あるいは、数
字キーボタン群57を用いて周波数情報を入力すること
により、目的とする電波を選局することができる。つま
り、この無線受信機1は、様々な無線電波を受信、選局
して聴取することができる高性能かつ多機能なものであ
る。
【0047】そして、無線受信機1のシリアル通信イン
ターフェース部114は、他の電子機器との間でシリア
ル通信を行うための回路である。図3に示すように、こ
の実施の形態の無線受信機1の側面には、シリアル通信
インターフェース部114の入出力端子であるRS−2
32C規格の円形状で多ピンのシリアルインターフェー
スジャック(以下、シリアルI/Fジャックという)6
1が設けられている。このシリアルI/Fジャック61
を通じて、後述するように例えばパーソナルコンピュー
タ3などの他の電子機器と接続可能とされ、他の電子機
器との間で、シリアル通信を行うことができるようにさ
れている。
【0048】また、この実施の形態において無線受信機
1は、前述したように小型化され、携帯性に優れたもの
であり、野外での利用も可能なように、電池から駆動電
源の供給を受けることができるようにされている。この
無線受信機1の場合には、図3に示すように、無線受信
機1の後面の電池収納部カバー62を開くことにより、
無線受信機1内部の電池収納部に収納される電池の交換
を行うことができるようにされている。
【0049】また、無線受信機1の側面には電源ジャッ
ク60が設けられており電源アダプタを用いることによ
り、商用電源や自動車のバッテリなどからも駆動電源の
供給を受けることができるようにされている。
【0050】また、この実施の形態の無線受信機は、図
2、図3に示したように、アンテナコネクタ41に対し
て、アンテナ11が着脱可能にされている。このため
に、アンテナ11を交換したり、移動時などにおいて
は、アンテナ11を取り外しておくことにより、アンテ
ナ11の破損などを防止することができるようにされて
いる。
【0051】[無線受信機と接続されるパーソナルコン
ピュータについて]一方、パーソナルコンピュータ3
は、図1に示すように、CPU321、ROM322、
RAM323がシステムバス324を通じて接続された
制御回路32を備え、図示しないが、ディスプレイ、キ
ーボード、マウス、ハードディスク装置やフロッピディ
スク装置などの記憶装置、プリンタ装置などが接続され
たものである。
【0052】さらに、この実施の形態のパーソナルコン
ピュータ3の制御回路32には、RS−232C規格の
シリアル通信インターフェース部31が接続され、他の
電子機器との間でシリアル通信を行うことができるよう
にされている。この実施の形態において、パーソナルコ
ンピュータ3のシリアル通信インターフェース部31に
は、図3に示すように、パーソナルコンピュータ3の後
面に、図7を用いて前述した多ピンのコネクタジャック
と同様のRS−232C規格の多ピンのシリアルI/F
ジャック311が設けられている。
【0053】そして、パーソナルコンピュータ3のシリ
アルI/Fジャック311と無線受信機1のシリアルI
/Fジャック61とを、RS−232C規格のインター
フェースケーブル2を用いて接続することにより、パー
ソナルコンピュータ3から無線受信機1を制御したり、
無線受信機1のプリセットメモリ111に記憶されてい
る選局情報をパーソナルコンピュータ3側の記憶媒体に
記憶するなどのことができるようにされている。
【0054】前述したように、この実施の形態におい
て、無線受信機1は、様々な無線電波を受信、選局して
復調することができるものである。また、小型化されて
携帯性に優れたものである。しかし、小型化されている
ため、図2に示したようにLCD18の表示画面は比較
的小さなものであり、また、多数の操作ボタンスイッ
チ、操作つまみを備えているため、操作が複雑になる場
合もある。
【0055】そこで、この実施の形態のように、無線受
信機1とパーソナルコンピュータ3とを接続することに
より、パーソナルコンピュータ3から無線受信機1を制
御することができるようにされ、パーソナルコンピュー
タ3の表示画面の大きなディスプレイに必要な情報を見
易く表示し、パーソナルコンピュータ3のキーボードや
マウスなどの情報入力装置やポインティングデバイスを
用いて、無線受信機1に対する指示情報を入力し、無線
受信機1の機能を十分にかつ簡単に利用することができ
るようにされる。
【0056】なお、この実施の形態のパーソナルコンピ
ュータ3においても、ROM322、RAM323、シ
リアル通信インターフェース31などの各部と制御回路
32のシステムバス324との間には、I/Oポートが
設けられ、I/Oポートを通じてデータのやり取りが行
われるものであるが、説明を簡単にするため、I/Oポ
ートは省略した。
【0057】[無線受信機とパーソナルコンピュータの
接続について]図3に示すように、この実施の形態にお
いて、無線受信機1のシリアルI/Fジャック61と、
パーソナルコンピュータ3のシリアルI/Fジャック3
11とは、形状は異なるがともにRS−232C規格の
シリアルI/Fジャックである。そして、この実施の形
態においては、図3に示すように、パーソナルコンピュ
ータ3側のシリアルI/Fジャック311に合致するシ
リアルI/Fプラグ21が一端に設けられ、無線受信機
1側のシリアルI/Fジャック61に合致するシリアル
I/Fプラグ22が他端に設けられたRS−232C規
格のインターフェースケーブル2を用いて、パーソナル
コンピュータ3と無線受信機1とを接続する。
【0058】このように、この実施の形態においては、
パーソナルコンピュータ3と無線受信機1とは、RS−
232C規格の多ピンのシリアルインターフェースによ
り接続される。この実施の形態においては、図7、図8
を用いて説明した場合と同様に、1番ピンから9番ピン
までの9本の信号線路を用いてシリアル通信を行うよう
にされている。
【0059】すなわち、この実施の形態において、図8
に示したように、1番ピンはキャリア検出、5番ピンは
各信号線の接地用、9番ピンは非呼表示に用いられる。
パーソナルコンピュータ3は、2番ピンを通じてシリア
ル伝送される無線受信機1からのデータ(受信データ)
の提供を受け、3番ピンを通じて、無線受信機1にデー
タ(送信データ)をシリアル伝送する。
【0060】また、パーソナルコンピュータ3は、4番
ピンを通じて、無線受信機1に対して接続確認要求信号
(信号DTR)を伝送し、6番ピンを通じて、無線受信
機1から、接続確認要求信号に対する接続確認応答信号
(信号DSR)の提供を受ける。また、7番ピンを通じ
て、無線受信機1に対してデータを送信することを要求
する送信要求信号(信号RTS)を伝送し、8番ピンを
通じて、パーソナルコンピュータ3から、送信要求信号
に対する送信要求応答信号(信号CTS)の提供を受け
る。
【0061】このように、この実施の形態において、図
8に示したように、パーソナルコンピュータ3は、3番
ピン、4番ピン、7番ピンを通じて、無線受信機1に情
報を提供し、2番ピン、6番ピン、8番ピンを通じて、
無線受信機1から情報の提供を受けることができるよう
にされている。
【0062】また、この実施の形態において用いるRS
−232Cインターフェースの場合には、7番ピンを通
じて伝送される信号RTSと8番ピンを通じて伝送され
る信号CTSは、汎用的に用いることができるようにさ
れている。つまり、7番ピン、8番ピンは、汎用ポート
として用いることができるようにされている。
【0063】そして、パーソナルコンピュータ3と無線
受信機1との間でシリアル通信を行って、例えば、パー
ソナルコンピュータ3から選局情報を無線受信機1に提
供することにより無線受信機1においての選局処理を制
御することができる。この場合には、パーソナルコンピ
ュータ3を通じて入力された選局情報は、パーソナルコ
ンピュータ3のシリアル通信インターフェース部31、
インターフェースケーブル2を通じて、無線受信機1に
供給される。
【0064】パーソナルコンピュータ3からの選局情報
は、無線受信機1のシリアル通信インターフェース部1
14を通じて、無線受信機1の制御回路100に取り込
まれ、チューナ部12に供給される。チューナ部12に
は、アンテナ1により受信された電波が供給されてお
り、チューナ部2は、制御回路100からの選局情報に
基づいて、目的とする電波を選局し、中間周波信号に変
換して、中間周波増幅回路13に供給する。
【0065】中間周波増幅回路13は、チューナ部12
からの中間周波信号を増幅処理し、復調部14に供給す
る。復調部14は、選局された電波の変調方式に応じた
復調処理を行い、復調した信号を増幅回路15を通じて
スピーカ16に供給し、スピーカ16から選局して復調
した信号に応じた音声が放音される。
【0066】また、無線受信機1のプリセットメモリ1
11に記憶されている選局情報をパーソナルコンピュー
タ3に接続された例えばハードディスク装置のハードデ
ィスクに記憶保持する場合には、パーソナルコンピュー
タ3を通じて入力された選局情報の転送要求が、パーソ
ナルコンピュータ3のシリアル通信インターフェース部
31、インターフェースケーブル2を通じて、無線受信
機1に供給される。
【0067】パーソナルコンピュータ3からの選局情報
の転送要求は、無線受信機1のシリアル通信インターフ
ェース部114を通じて、無線受信機1の制御回路10
0に取り込まれる。無線受信機1の制御回路100は、
この転送要求を解読し、解読した転送要求に応じてプリ
セットメモリ111から選局情報を読み出して、これを
シリアル通信インターフェース部114、インターフェ
ースケーブル2を通じて、パーソナルコンピュータ3に
供給する。
【0068】無線受信機1からの選局情報は、パーソナ
ルコンピュータ3のシリアル通信インターフェース部3
1を通じて、制御回路32に取り込まれ、これが図示し
ないハードディスク装置に供給されて、当該ハードディ
スク装置のハードディスクに記録されて保持することが
できるようにされる。
【0069】なお、このように、パーソナルコンピュー
タ3からの選局情報の提供や、無線受信機1のプリセッ
トメモリ111に記憶されている選局情報のパーソナル
コンピュータ3への転送の他、パーソナルコンピュータ
3に記憶されている多数の選局情報を用いたスキャニン
グ選局処理を行ったり、パーソナルコンピュータ3から
の指定された範囲内で、選局可能な電波を検索するなど
ことができるようにされる。このほか、無線受信機1と
パーソナルコンピュータ3との間でデータの送受を行う
ことにより、様々な処理ができるようにされる。
【0070】[無線受信機1とパーソナルコンピュータ
3との通信動作について]そして、この実施の形態にお
いては、無線受信機1側において、RS−232C規格
のシリアルI/Fジャック61の4番ピンと6番ピンと
は短絡され、4番ピンを通じてパーソナルコンピュータ
3から無線受信機1に伝送される信号DTRがハイレベ
ルになれば、6番ピンを通じて無線受信機1からパーソ
ナルコンピュータ3に伝送される信号DSRもハイレベ
ルになり、信号DTRがローレベルになれば、信号DS
Rもローレベルになるようにされている。
【0071】これにより、無線受信機1とパーソナルコ
ンピュータ3とがRS−232C規格のインターフェー
スケーブル2を通じて接続されている場合に、無線受信
機1が電池で駆動するようにされていても、無線受信機
1は、信号DSRをハイレベルの信号にし、これを維持
するために電池を消耗することもないようにされる。
【0072】従来のように、無線受信機3が、パーソナ
ルコンピュータ3からの信号DTRがハイレベルになっ
たことを検知して、信号DSRをハイレベルにする場合
には、信号DTRの立上がりに対して、信号DSRの立
上がりは時間的におくれが、この実施の形態において
は、4番ピンと6番ピンとが無線受信機側において短絡
するようにしておくことにより、パーソナルコンピュー
タ3が信号DTRをハイレベルにすれば、無線受信機1
からパーソナルコンピュータ3への信号DSRも即座に
ハイレベルになる。
【0073】この場合、無線受信機1の電源が立ち上げ
られていなくても、無線受信機1とパーソナルコンピュ
ータ3との間にインターフェースケーブル2が接続され
ていれば、無線受信機1からの信号DSRはパーソナル
コンピュータ3からの信号DTRに応じて変化する。
【0074】このため、パーソナルコンピュータ3は、
無線受信機1からの信号DSRによっては、無線受信機
1がパーソナルコンピュータ3からのデータを受け付け
ることができる状態にあるか否かを知ることができな
い。
【0075】そこで、前述したように、信号RTS、信
号CTSを送受することにより、パーソナルコンピュー
タ3と無線受信機1との間で通信準備を整え、パーソナ
ルコンピュータ3と無線受信機1との間でデータの送受
を行うことにより、パーソナルコンピュータ3が無線受
信機1の状態を確認することが考えられる。
【0076】しかし、パーソナルコンピュータ3に接続
される外部電子機器が無線受信機1の場合、前述したよ
うに、パーソナルコンピュータ3と無線受信機1との間
で送受されるデータは方形波であるので、インターフェ
ースケーブル2から輻射され、無線受信機1に受信され
てノイズとなる。
【0077】このように、パーソナルコンピュータ3が
無線受信機1の状態を確認するため、データの送受を行
う一連の通信動作の終了後であって、例えば100ミリ
秒ごとに繰り返されるようにされた場合には、無線受信
機1からノイズが常時放音され耳障りとなる。また、受
信機により選局され復調される目的とする電波による音
声がノイズにより聞きづらくなる。
【0078】そこで、この実施の形態においては、パー
ソナルコンピュータ3が無線受信機1の状態を確認する
ためにデータの送受を行わないようにし、データの送信
は、パーソナルコンピュータ3、無線受信機1とも、送
信すべきデータがある場合にのみ送信するようにする。
【0079】そして、パーソナルコンピュータ3が無線
受信機1の状態を確認する場合には、後述するように、
データの送受を行うことなく、無線受信機1の状態を検
知できるようにする。
【0080】すなわち、この実施の形態においては、パ
ーソナルコンピュータ3から無線受信機1に送信すべき
データがある場合には、図4に示す一連の通信動作1を
行い、パーソナルコンピュータ3が無線受信機1の状態
を確認する場合などにおいては、図5に示す一連の通信
動作2を行うようにする。以下に、パーソナルコンピュ
ータ3から送信するデータがある場合の通信動作1と、
送信するデータはなく、無線受信機1に対して信号の取
得要求を行う通信動作2について説明する。
【0081】[通信動作1について]図4は、パーソナ
ルコンピュータ3から無線受信機1に送信すべきデータ
がある場合の通信動作1を説明するための図である。前
述したように、無線受信機1側においては、RS−23
2C規格のシリアルI/Fジャックの4番ピン、6番ピ
ンは短絡するようにされている。
【0082】このため、図4に示すように、パーソナル
コンピュータ3が時点T1において、信号DTRをハイ
レベルにすると、無線受信機1からの信号DSRもハイ
レベルとなる。これにより、パーソナルコンピュータ3
は、信号DSRがハイレベルになることにより、無線受
信機1と信号線路は接続されていると判断することがで
きる。この信号DTRと信号DSRとは、パーソナルコ
ンピュータ3と無線受信機1との接続が解除されるま
で、ハイレベルの状態が維持される。
【0083】そして、パーソナルコンピュータ3は、無
線受信機1と信号線路が接続されていることを確認する
と、信号RTSをハイレベルにすることにより(時点T
2)、送信データが有るため、これを送信することを無
線受信機1に要求する。無線受信機1は、自己の電源が
投入されて動作可能であるときに、信号RTSがハイレ
ベルになったことを検知すると、信号CTSをハイレベ
ルにして(時点T3)、データの受信が可能であり、デ
ータの送信を認めることをパーソナルコンピュータ3に
通知する。
【0084】パーソナルコンピュータ3は、信号CTS
がハイレベルになったことを検知すると、3番ピンを通
じて送信する信号TXDを用いて、送信データを無線受
信機1にシリアル伝送する(時点T4)。そして、パー
ソナルコンピュータ3は、送信データの伝送が終了する
と、信号RTSをローレベルの状態に戻す(時点T
5)。
【0085】無線受信機1は、信号RTSがハイレベル
からローレベルに戻ったことを検知すると、信号CTS
をローレベルの状態に戻すとともに、2番ピンを通じて
送信する信号RXDを用いて、データをパーソナルコン
ピュータ3にシリアル伝送する(時点T6)。
【0086】これにより、無線受信機1は、パーソナル
コンピュータ3からのデータの供給を受けて、そのデー
タに応じた処理を行うようにすることができるととも
に、パーソナルコンピュータからのデータに応じて、自
己の状態をパーソナルコンピュータ3に通知することが
できる。
【0087】そして、この場合、パーソナルコンピュー
タ3は、無線受信機1からのデータが予め決められた時
間内に伝送されてこないときには、無線受信機の電源が
投入されていないなど、無線受信機1の通信準備が整っ
ていないこと判断する。この場合には、パーソナルコン
ピュータ3のディスプレイなどにメッセージを表示した
り、アラームを鳴らすなどして、ユーザにこれを通知す
ることができる。
【0088】[通信動作2について]図5は、パーソナ
ルコンピュータ3から無線受信機1に送信すべきデータ
がない場合であって、パーソナルコンピュータ3が無線
受信機1の状態変化を確認する場合など、パーソナルコ
ンピュータ3が、無線受信機1に対して信号の取得要求
を行うことにより情報を取得するようにする場合の通信
動作である通信動作2を説明するための図である。
【0089】この実施の形態においては、以下に説明す
る通信動作2は、後述もするように、一連の通信動作の
終了後ごとに行われ、パーソナルコンピュータ3が常時
無線受信機の状態を検知することができるようにされ
る。
【0090】無線受信機1側においては、RS−232
C規格のシリアルI/Fジャックの4番ピン、6番ピン
は短絡するようにされているので、パーソナルコンピュ
ータ3と無線受信機1とがインターフェースケーブル2
によって接続されている場合には、パーソナルコンピュ
ータ3が、信号DTRをハイレベルにすると、信号DT
R、信号DSRはともにハイレベルの状態とされ、これ
が維持される。
【0091】そして、図5にしめうように、パーソナル
コンピュータ3は、信号DSRがハイレベルになってい
ることを確認する(時点T1)。このとき、信号DTR
がローレベルである場合には、パーソナルコンピュータ
3と無線受信機1とは接続されていない(接続断)であ
ると判断し、例えば、パーソナルコンピュータ3側にお
いて、ディスプレイにメッセージを表示したり、アラー
ムを鳴らすなどして、接続断であることをユーザに通知
する。
【0092】信号DSRがハイレベルであるときには、
パーソナルコンピュータ3は、次の通信セッションま
で、信号DSRの状態を確認することはないので、パー
ソナルコンピュータ3は、信号DTRをローレベルに変
化させることにより、無線受信機1に対して、状態が変
化したか否かを通知するように要求する(時点T2)。
つまり、図5に示す通信動作2において、信号DTRを
ハイレベルからローレベルに変化させることが、パーソ
ナルコンピュータ3からの無線受信機1に対する信号の
取得要求であり、この実施の形態においては、パーソナ
ルコンピュータ3から無線受信機1に対する状態変化の
通知要求となる。
【0093】無線受信機1は、パーソナルコンピュータ
3からの信号DTRおよび信号RTSを常時監視する。
このとき、信号RTSがローレベルからハイレベルの信
号になった場合、すなわち、信号RTSの立ち上がりエ
ッジを検出した場合には、前述したように、パーソナル
コンピュータ3からのデータの送信要求であるので、図
5を用いて前述したように、通信動作1が行われること
になる。
【0094】また、無線受信機1が、信号DTRがハイ
レベルからローレベルの信号になったことを検出した場
合、すなわち、信号DTRの立ち下がりエッジを検出し
た場合には、パーソナルコンピュータ3からの信号の取
得要求であると判断し、無線受信機1は、パーソナルコ
ンピュータ3に送信するデータがあっても無くても、必
ず信号CTSをハイレベルに変化させる(時点T3)。
【0095】この実施の形態においては、信号DTRの
立ち下がりエッジを検出した場合には、パーソナルコン
ピュータ3からの状態変化の確認要求であると判断し、
必ず信号CTSを立ち上げることにより、パーソナルコ
ンピュータ3からの状態変化の確認要求に応じて、受信
確認および情報の送信可能性を伝達するための送信可能
性伝達信号をパーソナルコンピュータ3に送信する。
【0096】そして、無線受信機1は、例えば、状態の
変化があった場合など、パーソナルコンピュータ3に送
信すべきデータがある場合にのみ、この送信すべきデー
タを信号RXDを用いてパーソナルコンピュータ3に送
信する(時点T5)。また、前回のパーソナルコンピュ
ータ3からの状態変化の通知要求から無線受信機1の状
態が変化していない場合など、パーソナルコンピュータ
3に送信すべきデータがないときには、無線受信機1は
パーソナルコンピュータ3に対してデータを送ることは
ない。
【0097】パーソナルコンピュータ3は、信号CTS
がハイレベルに変化した場合には、信号DTRをハイレ
ベルの状態に戻す(時点T4)。無線受信機1は、信号
DTRがハイレベルの状態に戻ったことを確認し、か
つ、パーソナルコンピュータ3に送信するデータがある
場合には、そのデータのパーソナルコンピュータ3への
送信が終了した後に、信号CTSをローレベルの状態に
戻す(時点T6)。
【0098】そして、パーソナルコンピュータ3は、信
号CTSがローレベルの信号に戻ったことを確認した
後、無線受信機1からのデータが蓄積される受信バッフ
ァを確認し、無線受信機1からの受信データがあれば、
その受信データに応じた処理を行う(時点T7)。
【0099】そして、この通信動作2の場合、パーソナ
ルコンピュータ3は、信号DSRがハイレベルとなって
おりパーソナルコンピュータ3と無線受信機1との間で
インターフェースケーブル2が接続されていることを確
認した後から予め決められた時間内に、信号CTSがロ
ーレベルからハイレベルに変化しなかった場合、あるい
は、信号CTSがローレベルからハイレベルに変化した
が、信号CTSがハイレベルからローレベルに戻らなか
った場合には、無線受信機の電源が投入されていないな
ど、無線受信機1の通信準備が整っていないと判断す
る。
【0100】すなわち、この通信動作2の場合には、図
5において、例えば時点T1から時点T3までの動作が
予め決められた時間に終了しない場合、または、時点T
1から時点T6までの動作が予め決められた時間に終了
しない場合には、無線受信機1の通信準備が整っていな
いと判断することができる。
【0101】そして、無線受信機1の通信準備が整って
いないと判断した場合には、前述した通信動作1の場合
と同様に、パーソナルコンピュータ3のディスプレイな
どにメッセージを表示したり、アラームを鳴らすなどし
て、ユーザにこれを通知することができる。
【0102】このように、この図5に示した通信動作2
の場合には、パーソナルコンピュータ3から無線受信機
1に信号TXDによりデータが送信されることがなく、
さらに、無線受信機1からパーソナルコンピュータ3へ
の信号RXDによるデータの送信も、無線受信機1の状
態が前回の状態変化の通知要求から変化している場合に
だけしか送信されない。
【0103】したがって、パーソナルコンピュータ3と
無線受信機1との間で行われるデータの送受信は、必要
最小限に押さえられる。これにより、パーソナルコンピ
ュータ3と無線受信機1との間で送受信されるデータが
インターフェースケーブル2から輻射され、無線受信機
1に受信されてノイズとして放音されてしまうことを最
小限に押さえることができる。
【0104】[パーソナルコンピュータと無線受信機と
の通信動作]次に、この実施の形態において、前述の通
信動作1と通信動作2とが用いられて行われるパーソナ
ルコンピュータ3と無線受信機1との間の通信動作につ
いて、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0105】図6に示す処理は、パーソナルコンピュー
タ3と無線受信機1とをインターフェースケーブル2を
用いて接続し、パーソナルコンピュータ3から無線受信
機2を制御する場合などに実行される処理である。すな
わち、図6に示す処理は、例えば、パーソナルコンピュ
ータ3において無線受信機1を制御するためのソフトウ
エアを実行することにより開始される。
【0106】まず、パーソナルコンピュータ(図6にお
いてはパソコンと記載)3の制御回路32は、無線受信
機1に送信するデータがあるか否かを判断する(ステッ
プS101)。ステップS101の判断処理において、
送信するデータがあると判断した場合には、パーソナル
コンピュータ3は、無線受信機1との間で、図4に示し
た通信動作1を行う(ステップS102)。
【0107】そして、パーソナルコンピュータ3は、信
号DSRがハイレベルの信号になっていることを確認し
た時点から無線受信機1からのデータの受信までの通信
動作1の一連の動作が完了したか否かを判断し(ステッ
プS103)、完了したと判断したときには、ステップ
S101からの処理を繰り返す。
【0108】ステップS103の判断処理において、通
信動作1の一連の動作が完了していないと判断したとき
には、パーソナルコンピュータ3は、通信動作1の一連
の動作が終了する限度時間として予め決められている時
間を越えていないか否か、すなわち、タイムアウトか否
かを判断する(ステップS104)。
【0109】ステップS104の判断処理において、ま
だ予め決められている時間の範囲内であり、タイムアウ
トではないと判断したときには、ステップS102の処
理に戻り、通信動作1を続行するようにする。
【0110】ステップS104の判断処理において、通
信動作1が完了するまでの限度時間として定められた予
め決められた時間を越えたと判断したときには、無線受
信機1はパーソナルコンピュータ3との間でシリアル通
信を行う準備ができていないと判断し、パーソナルコン
ピュータ3のディスプレイにこれを通知するメッセージ
を表示したり、アラームを鳴らすなどの処理を行い(ス
テップS105)、例えば、ユーザからの確認入力を受
け付けた後にステップS101からの処理を繰り返す。
【0111】また、ステップS101の判断処理におい
て、パーソナルコンピュータ3は、無線受信機1に送信
するデータがないと判断したときには、前回の通信動作
1または通信動作2が終了してから所定時間、例えば、
100ミリ秒経過したか否かを判断する(ステップS1
06)。
【0112】ステップS106の判断処理において、ま
だ所定時間経過してしないと判断したときには、ステッ
プS101からの処理を繰り返す。ステップS106の
判断処理において、所定時間経過したと判断したときに
は、無線受信機1との間で、図5に示した通信動作2を
行う(ステップS107)。
【0113】そして、パーソナルコンピュータ3は、図
5に示した通信動作2の一連の動作がすべて完了したか
否かを判断し(ステップS108)、完了したと判断し
たときには、ステップS101からの処理を繰り返す。
【0114】ステップS108の判断処理において、通
信動作2の一連の動作が完了していないと判断したとき
には、パーソナルコンピュータ3は、通信動作2におい
て、信号DSRがハイレベルとなっておりパーソナルコ
ンピュータ3と無線受信機1との間でインターフェース
ケーブル2が接続されていることを確認した後から信号
CTSがローレベルからハイレベルに変化した後、さら
にローレベルの信号に戻るまでの限度時間として予め決
められている時間を越えていないか否か、すなわち、タ
イムアウトか否かを判断する(ステップS109)。
【0115】ステップS109の判断処理において、ま
だ予め決められている時間の範囲内であり、タイムアウ
トではないと判断したときには、ステップS107の処
理に戻り、通信動作2を続行するようにする。
【0116】ステップS109の判断処理において、通
信動作2が完了するまでの限度時間として定められた予
め決められた時間を越えたと判断したときには、無線受
信機1はパーソナルコンピュータ3との間でシリアル通
信を行う準備ができていないと判断し、前述したメッセ
ージ表示などのステップS105の処理を行って、ステ
ップS101からの処理を繰り返す。この場合にも、例
えば、ユーザからの確認入力を要求し、確認入力を受け
付けた後にステップ101からの処理を繰り返すように
することもできる。
【0117】このように、この実施の形態においては、
パーソナルコンピュータ3から無線受信機1に対して送
信するデータがある場合には、通信動作1を用いたシリ
アル通信が行われるが、パーソナルコンピュータ3が単
に無線受信機1の状態変化を検知するようにする場合に
は、通信動作2を行うようにされている。
【0118】この通信動作2が、直前に行われた通信動
作から例えば100ミリ秒ごとというように、予め決め
られたタイミングで行われ、パーソナルコンピュータ3
は、常時、無線受信機1の状態を検知することができる
ようにされている。
【0119】そして、通信動作2は、前述したように、
パーソナルコンピュータ3から無線受信機1へのデータ
の送信を伴わず、また、無線受信機1からパーソナルコ
ンピュータ3へも、前回の状態変化の通知要求から無線
受信機1の状態が変化した場合など、送信すべきデータ
がある場合にしかデータは送信されない。
【0120】したがって、無線受信機1にとってノイズ
となる、パーソナルコンピュータ3と無線受信機1との
間のデータの送信を最小限に押さえることができ、パー
ソナルコンピュータ3と無線受信機1との間の通信によ
るノイズを最小限に押さえ、無線受信機1から放音され
る音声が聞きづらくなることがない。
【0121】また、通信動作1、または、通信動作2が
所定時間内に終了しなかった場合を検知することによ
り、無線受信機1の電源がオフにされるなど通信できる
状態にないことを容易に検出することもできる。
【0122】この場合、通信動作1においては、信号D
SRがハイレベルとなっておりパーソナルコンピュータ
3と無線受信機1との間でインターフェースケーブル2
が接続されていることを確認した時点から、無線受信機
1からのデータがシリアル伝送されるまでの動作が予め
決められた時間内に終了しなかった場合に、無線受信機
1の電源がオフにされるなど通信できる状態にないこと
を検知することができる。
【0123】また、通信動作1においては、信号DSR
がハイレベルになっていることを確認することにより、
パーソナルコンピュータ3と無線受信機1とが接続され
ていることが確認された後であって、信号RTSをハイ
レベルに変化させた時点から、無線受信機1からのデー
タがシリアル伝送されるまででの動作が予め決められた
時間内に終了しなかった場合に、無線受信機1の電源が
オフにされるなど通信できる状態にないことを検知する
ようにすることもできる。
【0124】また、通信動作2においては、前述したよ
うに信号DSRがハイレベルとなっておりパーソナルコ
ンピュータ3と無線受信機1との間でインターフェース
ケーブル2が接続されていることを確認した時点から、
信号CTSがハイレベルに変化し、このハイレベルの信
号CTSがローレベルに変化するまでの動作が予め決め
られた時間内に終了しなかった場合に、無線受信機1の
電源がオフにされるなど通信できる状態にないことを検
知することができる。
【0125】また、通信動作2においては、信号DSR
がハイレベルになっていることを確認することにより、
パーソナルコンピュータ3と無線受信機1とが接続され
ていることが確認された後であって、信号DTRをロー
レベルに変化させた時点から、信号CTSがハイレベル
に変化し、このハイレベルの信号CTSがローレベルに
変化するまでの動作が予め決められた時間内に終了しな
かった場合に、無線受信機1の電源がオフにされるなど
通信できる状態にないことを検知するようにすることも
できる。
【0126】また、無線受信機1側においては、RS−
232C規格のシリアルI/Fジャックの4番ピン、6
番ピンは短絡するようにされているので、パーソナルコ
ンピュータ3と無線受信機1とがインターフェースケー
ブル2によって接続されている場合には、パーソナルコ
ンピュータ3が、信号DTRをハイレベルにすると、信
号DTR、信号DSRはともにハイレベルにされる。す
なわち、無線受信機1は、信号DSRをハイレベルに変
化させ、このハイレベルの状態を維持するために自己に
搭載された電池からの電源を用いることもないので、電
池を無駄に消費することもなく、電池の寿命を伸ばすこ
とができる。
【0127】なお、前述の実施の形態においては、無線
受信機1とパーソナルコンピュータ3とをRS−232
C規格のシリアル通信インターフェースを用いて接続す
る場合を例にして説明したが、シリアル通信インターフ
ェースは、RS−232Cに限るものではなく、他の各
種のシリアル通信インターフェースにこの発明のシリア
ル通信方法を適用することができる。
【0128】また、シリアル通信インターフェースを用
いて接続する電子機器は、無線受信機とパーソナルコン
ピュータに限るものではなく、各種の電子機器を接続す
る場合にこの発明の電子機器間の通信方法を用いること
ができる。前述したように、この発明の通信方法は、電
子機器間のデータのシリアル伝送を最小限に押さえるこ
とができるので、データがシリアル伝送されることによ
り発生するノイズを最小限に押さえ、シリアルインター
フェースを通じて接続された電子機器だけでなく、これ
らの接続された電子機器の近くにある他の電子機器、例
えばラジオ受信機やテレビ受信機に対する影響をも低減
させることができる。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
発明の電子機器間の通信方法によれば、情報処理装置と
受信機間でデータが伝送され、これが情報処理装置と受
信機とを接続するインターフェースケーブルから輻射さ
れて、受信機にノイズとして受信されることを押さえ、
受信機から放音される音声が聞きづらくなることを防止
することができる。
【0130】また、請求項2に記載の発明の電子機器間
の通信方法によれば、情報処理装置から受信機に送信す
る情報があるときには、送信要求信号と送信要求応答信
号が送受され、情報処理装置と受信機との間で通信準備
が整えられた後に、情報の送受が行われるので、情報処
理装置と受信機との間で確実かつ適正に情報の送受を行
うことができる。また、この情報送信のための通信動作
は、情報処理装置から受信機に対して送信する情報があ
る場合にしか行われないので、情報処理装置と受信機間
でデータなどが頻繁にシリアル伝送され、これが情報処
理装置と受信機とを接続するインターフェースケーブル
から輻射されて、受信機にノイズとして受信されること
を防止し、受信機から放音される音声が聞きづらくなる
ことを防止することができる。
【0131】また、請求項3に記載の発明の電子機器間
の通信方法によれば、受信機から接続確認要求信号を情
報処理装置に伝送する場合に、受信機側の駆動電源を消
費しないようにすることができる。また、受信機から情
報処理装置には送信可能性伝達信号を伝達することがで
きるようにされているので、情報処理装置から受信機に
送信する情報がなく、かつ、受信機から情報処理装置に
送信する情報がないときには、送信可能性信号により、
受信機が動作できる状態にあるか否かを知ることができ
る。
【0132】また、請求項4に記載の発明の電子機器間
の通信方法によれば、情報処理装置と受信機との間で
は、送信すべき情報がある場合にしか情報は送信され
ず、情報処理装置が受信機の状態を確認するなどの場合
には、常にデータの送受を伴うことがないようにするこ
とができる。これにより、情報処理装置と受信機間でデ
ータが頻繁に伝送されることを防止し、情報処理装置と
受信機との間で送受される情報が、これらの機器を接続
するインターフェースケーブルから輻射されて、受信機
にノイズとして受信されることを最小限に押さえ、受信
機から放音される音声が聞きづらくなることを防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電子機器間の通信方法を用いて
通信を行う無線受信機とパーソナルコンピュータとを説
明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した無線受信機の外観図である。
【図3】この発明による電子機器間の通信方法を用いて
通信を行う無線受信機とパーソナルコンピュータとの接
続を説明するための図である。
【図4】図1に示した無線受信機とパーソナルコンピュ
ータとの間で、パーソナルコンピュータから無線受信機
に送信するデータがある場合の通信動作を説明するため
の図である。
【図5】図1に示した無線受信機とパーソナルコンピュ
ータとの間で、パーソナルコンピュータが無線受信機か
らの信号の取得要求を行う場合の通信動作を説明するた
めの図である。
【図6】図1に示した無線受信機1とパーソナルコンピ
ュータ3との間で行われる通信動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】RS−232C規格のシリアルインターフェー
スジャックの例を説明するための図である。
【図8】図7に示したシリアルインターフェースジャッ
クのピンおよび扱われる信号について説明するための図
である。
【符号の説明】
1…無線受信機、11…アンテナ、12…チューナ部、
13…中間周波増幅回路、14…復調部、15…増幅回
路、16…スピーカ、17…LCDコントローラ、18
…LCD、100…制御回路、101…CPU、102
…ROM、103…RAM、104…システムバス、1
11…プリセットメモリ、112…ユーザインターフェ
ース、113…タイマー、114…シリアル通信インタ
ーフェース、2…インターフェースケーブル、3…パー
ソナルコンピュータ、31…シリアル通信インターフェ
ース、32…制御回路、321…CPU、322…RO
M、323…RAM、324…システムバス、61…シ
リアルインターフェースジャック、311…シリアルイ
ンターフェースジャック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】受信機と、この受信機からの情報を受けて
    所定の情報処理を行う情報処理装置との間で、情報の送
    受を行う場合において、 前記情報処理装置は、自機からの接続確認要求信号の戻
    りを検出することにより、前記受信機との間の接続を確
    認し、 前記情報処理装置は、前記接続確認要求信号の状態を変
    えることにより前記受信機からの信号の取得要求を行
    い、 前記受信機は、前記取得要求があったときに、前記取得
    要求の受信確認および情報の送信可能性を伝達するため
    の送信可能性伝達信号を前記情報処理装置に送信し、 前記受信機は、送信すべき情報があるときにのみ、前記
    送信可能性伝達信号の送出後に、前記送信すべき情報を
    前記情報処理装置に送信し、 前記情報処理装置は、前記送信可能性伝達信号による送
    信可能性区間で、前記受信機からの情報を受信したか否
    かを確認して、受信した情報については所定の処理を行
    うようにする電子機器間の通信方法。
  2. 【請求項2】前記情報処理装置は、前記受信機に送信す
    る送信情報があるときには、前記受信機への情報の送信
    を要求する送信要求信号を送信し、 前記受信機は、前記送信要求信号があったときに、前記
    情報処理装置からの情報の送信を許諾する送信要求応答
    信号を前記情報処理装置に送信し、 前記情報処理装置は、前記受信機から前記送信要求応答
    信号があったときに、前記送信情報を前記受信機に送信
    することを特徴とする請求項1に記載の電子機器間の通
    信方法。
  3. 【請求項3】前記受信機と前記情報処理装置とは、シリ
    アル通信インターフェースを用いて接続され、前記受信
    機と前記情報処理装置との間は、 前記情報処理装置から、前記受信機に対して、前記接続
    確認要求信号を伝送する第1の信号線路と、 前記第1の信号線路を通じて伝送される前記接続確認要
    求信号に応じて、前記受信機から前記情報処理装置に対
    して、前記接続確認応答信号を伝送する第2の信号線路
    と、 前記情報処理装置から前記受信機に、データを送信する
    ことを要求する前記送信要求信号を伝送する第3の信号
    線路と、 前記第3の信号線路を通じて提供される前記送信要求信
    号に応じて、前記受信機から前記情報処理装置に、デー
    タの送信が可能であることを通知する前記送信要求応答
    信号を伝送する第4の信号線路と、 前記情報処理装置から前記受信機に対するデータをシリ
    アル伝送する第5の信号線路と、 前記受信機から前記情報処理装置に対するデータをシリ
    アル伝送する第6の信号線路とにより接続され、 前記接続確認要求信号を送信する第1の信号線路と、前
    記接続確認応答信号を伝送する第2の信号線路とは、前
    記受信機側において接続するようにされていることを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の電子機器間の
    通信方法。
  4. 【請求項4】受信機と、この受信機からの情報を受けて
    所定の情報処理を行う情報処理装置との間で、情報の送
    受を行う場合において、 前記情報処理装置は、前記受信機に送信する送信情報が
    あるか否かを判別し、前記情報処理装置から前記受信機
    に送信する送信情報があるときには、第1の通信動作を
    行い、前記情報処理装置から前記受信機に送信する送信
    情報がないときには、第2の通信動作を行うものであっ
    て、 前記第1の通信動作は、 前記情報処理装置において、自機からの接続確認要求信
    号の戻りを検出することにより、前記受信機との間の接
    続を確認し、 前記情報処理装置から、前記受信機への情報の送信を要
    求する送信要求信号を送信し、 前記受信機において、前記送信要求信号があったとき
    に、前記情報処理装置からの情報の送信を許諾する送信
    要求応答信号を前記情報処理装置に送信し、 前記情報処理装置において、前記受信機から前記送信要
    求応答信号があったときに、前記送信情報を前記受信機
    に送信するものであり、 前記第2の通信動作は、 前記情報処理装置において、自機からの接続確認要求信
    号の戻りを検出することにより、前記受信機との間の接
    続を確認し、 前記情報処理装置において、前記接続確認要求信号の状
    態を変えることにより前記受信機からの信号の取得要求
    を行い、 前記受信機において、前記取得要求があったときに、前
    記取得要求の受信確認および情報の送信可能性を伝達す
    るための送信可能性伝達信号を前記情報処理装置に送信
    し、 前記受信機において、送信すべき情報があるときにの
    み、前記送信可能性伝達信号の送出後に、前記送信すべ
    き情報を前記情報処理装置に送信し、 前記情報処理装置において、前記送信可能性伝達信号に
    よる送信可能性区間で、前記受信機からの情報を受信し
    たか否かを確認して、受信した情報については所定の処
    理を行うようにするものであることを特徴とする電子機
    器間の通信方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002095653A (ja) * 2000-06-16 2002-04-02 Bayer Corp パーソナルデータアシスタントとのデータ連絡用のシステム、方法及びバイオセンサ装置
WO2003060732A1 (fr) * 2002-01-16 2003-07-24 Fujitsu Limited Terminal portable, dispositif externe pour terminal portable, procede d'identification de dispositif externe, et programme d'identification de dispositif externe

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