JPH11272102A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH11272102A
JPH11272102A JP7867598A JP7867598A JPH11272102A JP H11272102 A JPH11272102 A JP H11272102A JP 7867598 A JP7867598 A JP 7867598A JP 7867598 A JP7867598 A JP 7867598A JP H11272102 A JPH11272102 A JP H11272102A
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JP
Japan
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roller
fixing device
heating element
resistance heating
heating roller
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Withdrawn
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JP7867598A
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English (en)
Inventor
Takahiro Tsujimoto
隆浩 辻本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】加熱ローラの抵抗発熱体へ長期にわたり安定的
に通電することができるとともに、簡略化された構造
で、組み立てが容易であり、安価に済む定着装置を提供
する。 【解決手段】 円筒パイプ形状の抵抗発熱体10を主体
とする加熱ローラ1と、記録紙を挟着しつつ通過させる
加圧ローラ2とを含み、加熱ローラ1は各端部に抵抗発
熱体10に電気的に接続された受電部材を兼ねるローラ
回転軸11を備えており、回転軸11に電気絶縁性材料
からなる軸支持部材13がボールベアリング(中間導電
性部材)12を介して嵌合して加熱ローラ1を回転可能
に支持しており、軸支持部材13にはベアリング12に
電気的に接触する板バネ(給電部材)132が組み込ま
れているとともにこのバネに接続された通電用ハーネス
133が埋設されており、ハーネス133、板バネ13
2、ベアリング12及びローラ回転軸11を介して抵抗
発熱体10に通電可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機、プリンタ等
の画像形成装置においてトナー像等の未定着画像を保持
した記録材に該画像を加熱して定着させる定着装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】プリンタ、複写機等の画像形成装置にお
ける定着装置は、一般的には、加熱ローラと該加熱ロー
ラとの間にトナー像等の未定着画像を保持した記録材を
挟着しつつ通過させるバックアップ部材(一般的には加
圧ローラ)とを含んでいる。加熱ローラにはこれまでハ
ロゲンランプヒータ等の発熱ヒータを内蔵して、該ヒー
タからの輻射熱でローラを加熱するものが多用されてき
た。
【0003】しかしハロゲンランプヒータ等の内蔵発熱
ヒータを熱源とする加熱ローラによると、該ヒータへの
通電開始時から加熱ローラ表面の所定定着温度までの昇
温速度が遅く、そのため画像形成装置の電源スイッチを
オンしてから定着装置が所定温度に到達するまでの予熱
時間(いわいゆるウォーミングアップ時間)が長くな
り、それだけ装置が使い難くなっていた。
【0004】そこで所定温度に到達するまでの昇温時間
が短く済む加熱ローラとして、例えば特開昭59−18
9381号公報に開示されているような、通電により発
熱する物質よりなる抵抗発熱体を含む加熱ローラが提案
されている。このタイプの加熱ローラは電気・熱変換効
率が良く、抵抗発熱体への通電開始後速やかに加熱ロー
ラ表面温度を所定温度まで上昇させることができ、これ
により定着装置の予熱時間を短縮することができる。
【0005】このような加熱ローラを採用する定着装置
では、抵抗発熱体に通電するために、一般的には、抵抗
発熱体に接触形成され,抵抗発熱体と一体的に回転する
リング状受電部材とこれにバネ押圧力下に摺動接触する
定位置の給電部材とからなる通電部が採用される。しか
し一般的なこのタイプの通電部では、加熱ローラの製造
誤差等に起因して発生する該ローラの偏心回転、該ロー
ラへのバックアップ部材の高圧接力による該ローラの撓
み等のために、受電部材と給電部材間の接触不良が発生
し、抵抗発熱体への給電が不安定になることがある。か
かる接触不良を解決するために、給電部材を受電部材に
押圧するバネ押圧力を大きくすることも考えられるが、
この場合は給電部材と受電部材の摺動接触面での摩耗量
が増大して、通電部の寿命が短くなり、結局抵抗発熱体
への給電が不安定となる。
【0006】そのため加熱ローラについては、該ローラ
の抵抗発熱体に発熱電流を安定供給できるように抵抗発
熱体への通電部を工夫することが望ましい。この工夫の
一つとして特開平4−328594号公報は、加熱ロー
ラの抵抗発熱体に電気的に接続された受電部材を兼ねる
ローラ回転軸を、該ローラ回転軸に外嵌されて電気的に
接触する給電部材を兼ねる玉軸受け等の軸受けで回転可
能に支持するようにし、該軸受け及び受電部材を兼ねる
ローラ回転軸を介して抵抗発熱体に通電することを提案
している。
【0007】この通電手法によると、受電部材、給電部
材間の電気的接触は安定的に維持されるとともに受電部
材、給電部材の摩耗は少ないから、抵抗発熱体への給電
は安定化する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
4−328594号公報が教える抵抗発熱体への通電手
法によると、受電部材を兼ねるローラ回転軸に嵌められ
た軸受けを定位置に設置するために、該軸受けを電気絶
縁性の軸受けハウジングに収め、該軸受けハウジングを
別途設けたローラ支持側板に固定し、さらにこの支持側
板を定着装置のいずれかの部材へ固定しなければなら
ず、全体的に構造が複雑化し、組み立てに手間がかか
り、コスト高となる。
【0009】そこで本発明は、未定着画像を保持した記
録材に該画像を加熱定着させる定着装置であり、通電に
より発熱する抵抗発熱体を含む加熱ローラと、該加熱ロ
ーラとの間に前記記録材を挟着しつつ通過させるバック
アップ部材とを有するタイプの定着装置であって、加熱
ローラの抵抗発熱体へ長期にわたり安定的に通電するこ
とができるとともに、簡略化された構造で、組み立てが
容易であり、安価に済む定着装置を提供することを課題
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、未定着画像を保持した記録材に該画像を加熱
定着させる定着装置であり、通電により発熱する抵抗発
熱体を含む加熱ローラと、該加熱ローラとの間に前記記
録材を挟着しつつ通過させるバックアップ部材とを含
み、前記加熱ローラは各端部に前記抵抗発熱体に電気的
に接続された受電部材を兼ねるローラ回転軸を備えてお
り、該各受電部材を兼ねるローラ回転軸に電気絶縁性材
料からなる軸支持部材が中間導電性部材を介して嵌合し
て該加熱ローラを回転可能に支持しており、該軸支持部
材には前記中間導電性部材に電気的に接触する給電部が
組み込まれており、該給電部、中間導電性部材及び受電
部材を兼ねるローラ回転軸を介して前記抵抗発熱体に通
電可能であることを特徴とする定着装置を提供する。
【0011】本発明の定着装置によると、前記軸支持部
材に組み込まれた給電部、中間導電性部材、受電部材を
兼ねるローラ回転軸を介して抵抗発熱体へ給電すること
ができ、これより抵抗発熱体に電流が流されて、抵抗発
熱体自身の発熱により加熱ローラ全体が加熱される。こ
こで、電気から熱への変換効率が良いので、加熱ローラ
が所定の温度に到達するまでの時間は短くてすむ。な
お、抵抗発熱体により加熱される加熱ローラは、例えば
加熱ローラに接触して配置される又は加熱ローラの近傍
に配置されるサーミスタ等の温度検出手段及び該検出手
段により検出された温度と所定温度を比較して抵抗発熱
体に流れる電流を制御する制御手段により、所定定着温
度に保つことができる。
【0012】このようにして所定定着温度になった加熱
ローラと該ローラに対向する前記バックアップ部材の間
に、未定着画像を保持した記録材を通過させることによ
り該画像が記録材に加熱定着される。この定着装置は、
受電部材を兼ねるローラ回転軸に軸支持部材が中間導電
性部材を介して嵌合して該加熱ローラを回転可能に支持
しており、該軸支持部材に組み込まれた給電部、中間導
電性部材及び受電部材を兼ねるローラ回転軸を介して前
記抵抗発熱体に通電可能であるから、抵抗発熱体への通
電経路が安定的に形成され、またこれにより通電に寄与
する各部材の芯振れ等に起因する摩耗が抑制され、これ
らにより旧来のリング形状の受電部材、給電部材に比べ
ると抵抗発熱体への給電は長期にわたり安定化する。
【0013】またこの定着装置では、給電部を組み込ん
だ電気絶縁性材料からなる軸支持部材が、特開平4−3
28594号公報が教える抵抗発熱体への通電手段にお
ける軸受けハウジング及び該ハウジングを支持するロー
ラ支持側板の双方を兼ねるかのように機能するので、そ
れだけ部品点数が少なく済み、定着装置の構造が簡略化
される。またそれにより、それだけ組み立ても容易であ
り、製造コストは安価に済む。
【0014】加熱ローラの形態としては種々採用できる
が代表的には中空円筒形状のローラである。加熱ローラ
の主たる部分は抵抗発熱体それ自身によって形成されて
いてもよい。このような抵抗発熱体、換言すれば加熱ロ
ーラの主たる部分(例えば加熱ローラが円筒形状である
ときは円筒管)としては、加熱ローラに要求される剛性
を有する炭素鋼管、ステンレス合金管、アルミニウム管
等の導電性管を例示できる。
【0015】また加熱ローラは芯ローラとその外周面及
び(又は)内周面に設けた抵抗発熱体の層を含むものと
してもよい。この場合、芯ローラは通常、加熱ローラの
剛性を得るため、また、良好な熱伝導性を得るために、
アルミニウム、鉄系合金等の金属材料で形成される。抵
抗発熱体の材料としては、例えば正の抵抗温度係数を有
するチタン酸バリウム系セラミックを挙げることができ
る。なお、前記芯ローラが導電性の場合、普通には芯ロ
ーラの外周面又は内周面に沿って形成される抵抗発熱体
と芯ローラとの間に絶縁性を保つために絶縁層が形成さ
れる。この絶縁層は安全面から抵抗発熱体へ印加される
最大印加電圧以上の電気的耐圧を有するものが望まし
い。絶縁層の材料としては、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド等の耐熱絶縁樹脂を例示できる。
【0016】また、加熱ローラが前記のいずれの場合で
あれ、前記記録材(一般的には紙又はオーバヘッドプロ
ジェクタ用の透明樹脂シート)が加熱ローラとバックア
ップ部材の間に挟着されつつ通過するときに加熱される
画像が加熱ローラから剥がれやすくするために、加熱ロ
ーラの記録材が接触する部分に離型層を形成してもよ
い。この離型層の材料としては、離型性のある耐熱樹
脂、例えばテトラフルオロエチレンとパーフルオロアル
コキシエチレンとの共重合体(PFA)やポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)等のフッソ樹脂を挙げるこ
とができる。
【0017】前記導電性中間部材は、ベアリング(例え
ばボールベアリング)、リング形状のスリーブ型ベアリ
ング等を例示できる。また、前記軸支持部材に組み込ま
れ前記導電性中間部材に電気的に接触する給電部として
は、前記軸支持部材の前記導電性中間部材との相互接触
部位に形成された凹部に組み込まれている給電部材とこ
れに接続された通電線とからなるものを例示できる。
【0018】前記軸支持部材の前記導電性中間部材との
相互接触部位に形成された凹部に組み込まれている給電
部材としては、前記導電性中間部材が前記軸支持部材に
嵌入されたときに撓まされつつ該導電性中間部材との接
触面で電気的に接続できる導電性板バネ等を例示でき
る。なお、前記軸支持部材に形成される凹部及び該凹部
に組み込まれる給電部材は前記軸支持部材の前記導電性
中間部材との相互接触部位に少なくとも1箇所設ければ
よいが、確実に接続できるように該相互接触部位に複数
箇所設けてもよい。
【0019】さらに、導電性中間部材として、ローラ回
転軸端部に相対的に摺動回転可能に嵌合できるキャップ
形状等の導電性軸受け部材であって前記軸支持部材に嵌
着されたものと、これに接続された通電線とからなるも
のなども例示できる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態である
定着装置の概略断面図である。図2は図1に示す加熱定
着装置の一部の分解斜視図である。図1及び図2に示す
装置は、未定着画像であるトナー像を該画像を保持する
記録材である記録シートに加熱定着させる定着装置であ
る。
【0021】この定着装置は加熱ローラ1及び該ローラ
1に圧接するバックアップ部材である加圧ローラ2を有
する。加熱ローラ1は、その両端部において後述するボ
ールベアリング12(中間導電性部材の1例)及び後述
する左右一対の軸支持部材13により回転可能に支持さ
れている。また、加圧ローラ2は、図示を省略した支持
手段により回転可能に支持されつつ、図示を省略した押
圧手段により加熱ローラ1に圧接している。加熱ローラ
1は図示を省略した駆動手段により記録シート送り方向
に回転駆動され、加圧ローラ2は加熱ローラ1の回転駆
動によって従動回転する。
【0022】加圧ローラ2は、軸芯の外周面に離型性耐
熱ゴム層、本例ではシリコンゴムがコーティングされた
ものである。加熱ローラ1は、本例ではアルミニウム合
金管からなる中空円筒パイプ10を主体とするもので、
該パイプ両端部内側に導電性フランジ10aを接続固定
し、さらに各フランジに導電性ローラ回転軸11を突設
して構成されている。パイプ10はそれ自身抵抗発熱体
を兼ねており、通電により自らジュール発熱できる。パ
イプ10の外周面には、耐熱性樹脂であるポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)からなる離型層101が形
成されている。離型層101はパイプ10と一体的に回
転する。離型層101の幅(パイプ10の長手方向の長
さ)は、加熱ローラ1と加圧ローラ2の間を通過するト
ナー像を保持した記録シートの最大幅以上である。
【0023】各ローラ回転軸11は既述のとおり導電性
フランジ10aを介してパイプ10とは電気的に接続さ
れており、抵抗発熱体を兼ねるパイプ10へ通電するた
めの受電部材を兼ねている。各ボールベアリング12は
内レース121、外レース122及びそれらの間に転動
可能に保持されたボールを含んでいる。内レース121
はローラ回転軸11に嵌着されている。外レース122
は軸支持部材13に嵌着されている。軸支持部材13
は、ネジ等の適当な接続手段で定着装置のいずれかの部
分に固定されている。これにより加熱ローラ1は、ロー
ラ回転軸11を中心にボールベアリング12により滑ら
かに回転できる。
【0024】各ボールベアリング12は全体が導電性金
属材料からなり、したがって受電部材を兼ねるローラ回
転軸11を介して抵抗発熱体であるパイプ10に電気的
に接続されている。各軸支持部材13は、全体が電気絶
縁性の合成樹脂材料から一体的に形成されている。軸支
持部材13は片面側に前記ボールベアリング12の外レ
ース122を丁度嵌着できる凹部130が形成されてお
り、ここにボールベアリング12の外レース122が嵌
められることで該ベアリング12を支持している。ま
た、各軸支持部材13の凹部130の内周面に等中心角
度間隔で設けた複数の凹部131が一体的に形成されて
おり、各凹部131に給電部材としての導電性板バネ1
32が嵌め込まれており、この板バネ132がボールベ
アリング12の外レース122の外周面に安定的に密接
している。軸支持部材13中には通電用のハーネス13
3が埋設されており、これが各板バネ132に接続され
ている。したがって、この定着装置ではハーネス13
3、板バネ132、ボールベアリング12、ローラ回転
軸11を介して抵抗発熱体10に通電できる。
【0025】図中左側の軸支持部材13中のハーネス1
33はリード線80aにより電源7の一端に接続されて
おり、図中右側の軸支持部材13中のハーネス133は
リード線80bによりソリッドステートリレーSSRを
介して電源7の他端に接続されている。また、この定着
装置には、後述する制御部CONTが設けられており、
ソリッドステートリレーSSRは制御部CONTに接続
されている。
【0026】抵抗発熱体10には、ソリッドステートリ
レーSSRをオンすることにより電源7から交流電流を
通電することができる。リレーSSRには、定着装置全
体の動作制御を行う中央演算処理装置(CPU)を含む
制御部CONTが接続されており、制御部CONTによ
りリレーSSRはオン、オフされる。なお、本例では抵
抗発熱体10への通電はリレーSSRを用いてそのオ
ン、オフにて行うが、SSRに代えて光半導体が組み合
わされたフォトカプラなどを用いてそのオン、オフを行
ってもよい。
【0027】制御部CONTは、加熱ローラ1が定着に
適した所定の温度になるまで加熱指示する。それ以降は
加熱ローラ1の離型層101の外周面上に当接された温
度検出素子であるサーミスタTHの検出する加熱ローラ
1の温度に基づいて、リレーSSRのオン、オフを行
う。すなわち、サーミスタTHの検出する加熱ローラ1
の温度に基づき、制御部CONTは抵抗発熱体10への
通電制御を行い、加熱ローラ1を所定の温度に維持す
る。
【0028】かかる定着装置は複写機、プリンタ等の画
像形成装置に搭載される。加熱ローラ1は図2に示すよ
うに反時計方向Aに回転駆動され、加圧ローラ2は図中
時計方向Bに従動回転する。加熱ローラ1の抵抗発熱体
パイプ10には、前記制御部CONTの指示のもとに、
電源7からリード線80a、80b、左右の軸支持部材
13中のハーネス133、給電部材としての板バネ13
2、受電部材を兼ねるローラ回転軸11及び導電性フラ
ンジ10aを介して通電され、これにより抵抗発熱体1
0が発熱し、加熱ローラ1は所定定着温度に設定され
る。未定着のトナー像を保持する記録シートSが加熱ロ
ーラ1と加圧ローラ2との間に挟持されつつ、それらの
間に通され、該両ローラのニップ部において、記録シー
トS上のトナー像は所定の定着温度に達している加熱ロ
ーラの熱により溶融し、両ローラから作用する圧力によ
り記録シートSに定着される。そのあと、加熱ローラ1
及び加圧ローラ2の回転に伴い、記録シートSは図示を
省略した排紙ローラによって図中矢印C方向へ搬送さ
れ、図示を省略した排紙トレイに排出される。
【0029】この定着装置は、受電部材を兼ねるローラ
回転軸11に軸支持部材13がボールベアリング12を
介して嵌合して該加熱ローラ1を安定的に回転可能に支
持しており、さらに軸支持部材13と一体的なハーネス
133及び軸支持部材13の内周面の凹部131に安定
的に配置された板バネ132、ボールベアリング12及
び受電部材を兼ねるローラ回転軸11を介して抵抗発熱
体10に通電可能であるから、抵抗発熱体10への通電
経路が安定的に形成され、またこれにより通電に寄与す
る各部材の芯振れ等に起因する摩耗が抑制され、これら
により旧来のリング形状の受電部材、給電部材に比べる
と抵抗発熱体10への給電は長期にわたり安定化する。
【0030】またこの定着装置では、定着装置中の部材
に固定されている軸支持部材13が、特開平4−328
594号公報が教える抵抗発熱体への通電手段における
軸受けハウジング及び該ハウジングを支持するローラ支
持側板の双方を兼ねるかのように機能するので、それだ
け部品点数が少なく済み、定着装置の構造が簡略化され
ている。またそれにより、それだけ組み立ても容易であ
り、製造コストは安価に済む。
【0031】次に、本発明の他の実施形態である定着装
置を図3を参照して説明する。この装置も図1に示す装
置と同様に未定着画像であるトナー像を該画像を保持す
る記録シートに加熱定着させる定着装置であり、図3は
この装置の概略断面図である。図3に示す定着装置は、
図1に示す装置において加熱ローラ1及びボールベアリ
ング12に代えて層状の抵抗発熱体を内周面に形成した
加熱ローラ1’及びリング形状のスリーブ型ベアリング
12’をそれぞれ設けてある。他の点については図1に
示す装置と同様であり、図1に示す部品と、実質的に同
じ構成、作用を有する部品には、同じ符号を付してあ
る。
【0032】以下に図3に示す定着装置について図1に
示す装置と異なっている点を中心に説明する。この定着
装置は加熱ローラ1’及び該ローラ1’に圧接するバッ
クアップ部材である加圧ローラ2を有する。加熱ローラ
1’は、その両端部においてスリーブ12’(中間導電
性部材の1例)及び軸支持部材13により回転可能に支
持されている。また、加圧ローラ2は、図示を省略した
支持手段により回転可能に支持されつつ、図示を省略し
た押圧手段により加熱ローラ1’に圧接している。加熱
ローラ1’は図示を省略した駆動手段により記録シート
送り方向に回転駆動され、加圧ローラ2は加熱ローラ
1’の回転駆動によって従動回転する。
【0033】加熱ローラ1’は、本例ではアルミニウム
管からなる中空円筒パイプ状の芯ローラ10’を含んで
いる。芯ローラ10’の外周面には、離型層101が形
成してある。また、芯ローラ10’の内周面には、耐熱
絶縁性樹脂であるポリイミドからなる絶縁層102が形
成され、絶縁層102の内周面には正の温度係数を有す
るチタン酸バリウム系セラミックからなる層状の抵抗発
熱体103が形成されている。抵抗発熱体層103は通
電により自らジュール発熱できる。絶縁層102、抵抗
発熱体層103、離型層101は、芯ローラ10’と一
体的に回転する。離型層101及び抵抗発熱体層103
の幅(芯ローラ10’長手方向の長さ)は、加熱ローラ
1’と加圧ローラ2の間を通過するトナー像を保持した
記録シートの最大幅以上である。絶縁層102の幅は、
電流の流れる抵抗発熱体層103と芯ローラ10’の絶
縁性を保つため、及び後述するローラ回転軸11と芯ロ
ーラ10’の絶縁性を保つため該発熱体層103の幅よ
り大きく、さらに図中左右のローラ回転軸11の間隔よ
り大きい。
【0034】芯ローラ10’の両端部内側において導電
性フランジ10a’が固定されている。各フランジ10
a’は絶縁層102の内周面に嵌着されて抵抗発熱体層
103に接続されている。そして各フランジ10a’に
は導電性のローラ回転軸11が突設されている。このよ
うにローラ回転軸11は抵抗発熱体層103と電気的に
接続されており、抵抗発熱体層103の受電部材を兼ね
ることができる。
【0035】スリーブ12’はリング形状をしており、
ローラ回転軸11が摺動回転可能に嵌合しているととも
に軸支持部材13の凹部130に嵌着されている。かく
して加熱ローラ1’は一対の軸支持部材13に支持され
た状態で回転できる。スリーブ12’は導電性金属材料
からなり、軸支持部材13の内周面に設けた凹部131
に納められている給電部材としての導電性板バネ132
がスリーブ外周面に安定的に接触している。さらに板バ
ネ132には軸支持部材13中のハーネス133が接続
されている。したがって、図1に示す通電回路及び通電
制御回路と同様の構成の回路により該ハーネス133、
板バネ132、スリーブ12’、受電部材を兼ねるロー
ラ回転軸11及び導電性フランジ10a’を介して抵抗
発熱体層103に通電できる。また、その通電経路は安
定に形成されている。
【0036】なお、本例での加熱ローラ1’は芯ローラ
10’とその内周面に設けた抵抗発熱体層103を含む
ものであるが、芯ローラとその外周面及び(又は)内周
面に設けた抵抗発熱体層を含むものとしてもよい。この
定着装置によると、図1に示す定着装置と同様にしてト
ナー像を保持する記録シートへの該トナー像の加熱定着
を行うことができる。そして抵抗発熱体層103への通
電経路は安定的に形成されており、またこれにより通電
に寄与する各部材の芯振れ等に起因する摩耗は抑制され
るので、抵抗発熱体層103への通電は長期にわたり安
定化する。その他図1に示す定着装置と同様の効果を有
する。
【0037】次に、本発明のさらに他の実施形態である
定着装置を図4を参照して説明する。この装置も図1に
示す装置と同様に未定着画像であるトナー像を該画像を
保持する記録シートに加熱定着させる定着装置であり、
図4はこの装置の概略断面図である。図4に示す定着装
置は、図1に示す装置において軸支持部材13及びボー
ルベアリング12に代えて電気絶縁性樹脂からなる軸支
持部材13’及び導電性軸受け部材12”を設けてあ
る。他の点については図1に示す装置と同様であり、図
1に示す部品と、実質的に同じ構成、作用を有する部品
には同じ符号を付してある。
【0038】以下に図4に示す定着装置について図1に
示す装置と異なっている点を中心に説明する。この定着
装置は図1に示すものと同一構成の加熱ローラ1及び該
ローラ1に圧接するバックアップ部材である加圧ローラ
2を有する。加熱ローラ1は、その両端部のローラ回転
軸11で導電性軸受け部材12”(中間導電性部材の1
例)及び軸支持部材13’により回転可能に支持されて
いる。また、加圧ローラ2は、図示を省略した支持手段
により回転可能に支持されつつ、図示を省略した押圧手
段により加熱ローラ1に圧接している。加熱ローラ1は
図示を省略した駆動手段により記録シート送り方向に回
転駆動され、加圧ローラ2は加熱ローラ1の回転駆動に
よって従動回転する。
【0039】導電性軸受け部材12”は、断面形状がコ
の字形をしており、全体としてキャップ形状を呈してい
る。この部材12”は軸支持部材13’に嵌着されてお
り、その内側に挿入されたローラ回転軸11端部を回転
可能に支持している。軸支持部材13’にはハーネス1
33’が埋設されており、これは導線性軸受け部材1
2”に接続されている。
【0040】かくしてハーネス133’、導電性軸受け
部材12”、ローラ回転軸11、導電性フランジ10a
により抵抗発熱体10への通電経路が安定的に形成され
ている。かくして、図1に示す定着装置と同様の効果を
奏することができる。なお、前記各実施形態で示した定
着装置の各部の材料は、前記のものに限定される必要は
ない。
【0041】
【発明の効果】本発明によると、未定着画像を保持した
記録材に該画像を加熱定着させる定着装置であり、通電
により発熱する抵抗発熱体を含む加熱ローラと、該加熱
ローラとの間に前記記録材を挟着しつつ通過させるバッ
クアップ部材とを有するタイプの定着装置であって、加
熱ローラの抵抗発熱体へ長期にわたり安定的に通電する
ことができるとともに、簡略化された構造で、組み立て
が容易であり、安価に済む定着装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である定着装置の概略断面
図である。
【図2】図1に示す定着装置の一部の分解斜視図であ
る。
【図3】本発明の他の実施形態である定着装置の概略断
面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態である定着装置の
概略断面図である。
【符号の説明】
1、1’ 加熱ローラ 2 加圧ローラ 7 電源 10 円筒形パイプ(抵抗発熱体) 10’ 芯ローラ 101 離型層 102 絶縁層 103 抵抗発熱体 11 受電部材を兼ねるローラ回転軸 12 ボールベアリング(中間導電性部材の1例) 121 内レース 122 外レース 12’ スリーブ(中間導電性部材の1例) 12” 導電性軸受け部材(中間導電性部材の1例) 13、13’ 軸支持部材 130 凹部 131 凹部 132 板バネ 133、133’ ハーネス 80a、80b リード線 SSR ソリッドステートリレー CONT 制御部 S 記録シート TH サーミスタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】未定着画像を保持した記録材に該画像を加
    熱定着させる定着装置であり、通電により発熱する抵抗
    発熱体を含む加熱ローラと、該加熱ローラとの間に前記
    記録材を挟着しつつ通過させるバックアップ部材とを含
    み、前記加熱ローラは各端部に前記抵抗発熱体に電気的
    に接続された受電部材を兼ねるローラ回転軸を備えてお
    り、該各受電部材を兼ねるローラ回転軸に電気絶縁性材
    料からなる軸支持部材が中間導電性部材を介して嵌合し
    て該加熱ローラを回転可能に支持しており、該軸支持部
    材には前記中間導電性部材に電気的に接触する給電部が
    組み込まれており、該給電部、中間導電性部材及び受電
    部材を兼ねるローラ回転軸を介して前記抵抗発熱体に通
    電可能であることを特徴とする定着装置。
JP7867598A 1998-03-26 1998-03-26 定着装置 Withdrawn JPH11272102A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013130896A (ja) * 2013-04-04 2013-07-04 Ricoh Co Ltd 転写装置と画像形成装置

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