JPH11271029A - 三次元形状の計測装置 - Google Patents

三次元形状の計測装置

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JPH11271029A
JPH11271029A JP9402598A JP9402598A JPH11271029A JP H11271029 A JPH11271029 A JP H11271029A JP 9402598 A JP9402598 A JP 9402598A JP 9402598 A JP9402598 A JP 9402598A JP H11271029 A JPH11271029 A JP H11271029A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省メモリ化,ノイズの低減を課題とする。 【解決手段】 スリット光を走査する照射機構2と、そ
のスリット光を撮像するカメラ3と、撮像画像から三次
元画像データを算出する算出手段4とを備え、カメラ3
が画素列である走査線を複数配列してなる受光器31を
備えると共にスリット光を各走査線と交差させて撮像
し、算出手段4が、各走査線ごとに最大輝度を特定する
ピーク検出部5と、ピーク検出部5で最大輝度とされる
画素の水平アドレスを特定する画素位置検出部8と、各
画素に対応する輝度の記録領域を有する輝度メモリ41
と、特定された検出輝度と水平アドレスとに基づいて,
検出輝度と記録輝度の大小を比較する比較部6と、検出
輝度の方が大きい場合に輝度メモリ41の記録輝度を検
出輝度に更新する第一の更新部7とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三次元形状の計測
装置に係り、特に、立体形状検査による製品の検査の自
動化,四輪車や二輪車等のクレイモデルの形状のCAD
への入力装置等に応用されるスリット光の走査により非
接触で三次元形状の計測をおこなう三次元形状の計測装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非接触での三次元計測方法には様
々な方法があり、その一つとしては、スリット光投影法
がある。このスリット光投影法は、図15に示すよう
に、スリット状の光を測定対象物に投影し、光源と異な
った角度からカメラ等で撮影し、得られるスリット画像
より三次元位置を求める方法である。
【0003】この方法では、スリット光を一本ずつ測定
対象物に照射し各スリット光ごとに撮像して画像の入力
を行った後、それぞれの画像よりスリット光の位置抽出
を行って合成するという工程で行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例は、各スリット光ごとに複数枚の画像を記録して、
しかる後に、算出処理が行われるので、動作制御部に備
えられた動作制御部に膨大なメモリ空間が必要となって
いた。また、全ての撮像後に算出処理が行われるので、
かかる処理に時間を要していた。さらに、スリット光の
抽出にあたり、測定対象物の表面のスリット像が周囲よ
りも十分に明るいことが必要であり、測定対象物の表面
の反射率の違いや背景光等のノイズの影響を受けやすい
という不都合が生じていた。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、省メモリ化し,ノイズの影響を受けにくい三
次元形状の計測装置を提供することを、その目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、測定対象物に対してスリット光の走査を行う照射機
構と、走査されるスリット光を複数回に分けて撮像する
カメラと、複数の撮像画像から測定対象物の三次元画像
データを算出する算出手段とを備える三次元形状の計測
装置において、カメラが、均一の間隔で羅列した無数の
画素からなる複数の走査線を平行且つ平面状に配列して
なる受光器を備えると共に、スリット光を各走査線に対
して交差する向きから撮像する。
【0007】そして、算出手段が、受光器の各走査線ご
とに各画素から出力される輝度の最大値を検出し特定す
るピーク検出部と、ピーク検出部の検出に対応して最大
値の輝度を出力する画素について走査線上の位置を検出
し特定する画素位置検出部と、受光器の各画素に個別に
対応する輝度の記録領域を有する輝度メモリと、ピーク
検出部に検出された輝度と画素位置検出部に検出された
画素の位置に基づいて,輝度メモリの対応する画素の記
録領域に記録された記録輝度との大小を比較する比較部
と、検出輝度が記録輝度よりも大きい場合に輝度メモリ
の記録輝度を検出輝度の値に更新する第一の更新部とを
備えるという構成を採っている。
【0008】上述の構成では、測定対象物に対してスリ
ット光の走査が行われると、一回の走査を複数回に分割
して撮像が行われる。かかるスリット光の撮像と同時
に、撮像画像から各走査線ごとに最大輝度の検出が行わ
れる。ここで、カメラは、予め、スリット光を各走査線
に対して交差して受光するように配置されるため、各走
査線ごとに受光されるスリット光は、当該スリット光と
走査線との交差する一点のみである。本願発明では、ピ
ーク検出部により各走査線ごとに最大輝度を検出する画
素の位置をスリット光の受光位置と判定し、それ以外の
画素からの検出輝度はノイズと判定する。
【0009】ピーク検出部において、順番に走査線の最
大輝度を出力する画素を検出し特定する。画素位置検出
部では、ピーク検出部の検出により特定された最大輝度
を出力した画素について、その走査線上の位置を検出し
特定する。
【0010】一方、輝度メモリには,予め0乃至通常の
スリット光の輝度に満たない値に設定された輝度が記録
されている。そして、最大輝度で受光した画素の検出輝
度と、この画素位置検出部により特定される位置の画素
に対応する輝度メモリの記録領域に記録された記録輝度
とをその大小を比較し、検出輝度が大きい場合に、かか
る輝度の値を記録輝度として更新する。
【0011】上記更新作業が、一つの撮像画面について
全ての走査線について行われると、次の撮像画面につい
ても、同作業が行われる。即ち、かかる作業がスリット
光の撮像ごとに行われ、輝度メモリには、順次撮像され
たスリット光の輝度が記録される。即ち、走査により位
置を変える各スリット光ごとに個別に撮像されつつも、
一画像分の輝度メモリに、これらスリット光の輝度が順
次記録される。
【0012】そして、輝度メモリ中のスリット光の位置
と、カメラ,スリット光の照射位置等から例えば三角測
量の手法を用いて測定対象物の撮像面までの各点の距離
を算出し、三次元形状の計測が行われる。
【0013】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
発明と同様の構成を備えると共に、ピーク検出部が最大
値の輝度を一時的に記録する一時輝度メモリを備えると
共に、画素位置検出部が走査線上の位置を一時的に記録
する一時位置メモリを備え、算出手段が、一時輝度メモ
リ中の最大値の輝度と一時位置メモリ中の走査線上の位
置とを所定のタイミングで同時に出力させる出力同期部
を備えるという構成を採っている。
【0014】かかる構成にあっては、請求項1記載の発
明と同様にして、最大値の輝度(以下,「最大輝度」と
する)とそれを出力する画素位置が検出される。そし
て、最大輝度は一時輝度メモリに記録され、画素位置は
一時画素メモリに記録され、例えば、これら双方が各メ
モリに記録された時点で同時に出力される。これによ
り、比較部及び更新部は、請求項1記載の発明と同様に
して、輝度メモリの記録輝度の比較更新を行い、三次元
形状の計測が行われる。
【0015】請求項3記載の発明では、請求項2記載の
発明と同様の構成を備えると共に、カメラが受光器とし
てCCD画像センサを有するCCDカメラであると共
に、CCD画像センサが走査線単位で順番に検出輝度の
出力を行う。そして、ピーク検出部及び画素位置検出部
が、出力期間中に、その走査線中の輝度の最大値及びそ
れを出力する画素の位置の検出を行う。さらに、出力同
期部が、CCD撮像センサの各走査線の検出輝度の出力
期間と出力期間との間にある帰線期間中に、ピーク検出
部及び画素位置検出部の出力を行うという構成を採って
いる。
【0016】かかる構成では、CCD撮像センサが、複
数ある走査線の並び順に走査線単位で各画素の並び順に
輝度の出力を行う。そして、一つの走査線について出力
を行う出力期間と各出力期間の間にある帰線期間とが交
互に繰り返される。上述した出力同期部は、これら繰り
変える出力期間と帰線期間とに対応して検出された最大
輝度と画素の位置の出力を行っている。
【0017】即ち、出力期間中に一本の水平線中の最大
輝度の特定と最大輝度を出力する画素の特定が行われ、
出力同期部により帰線期間中にその輝度及び位置が出力
されて輝度メモリの更新が行われる。これにより、CC
D撮像センサの全ての走査線について出力を行った時点
で、一つの撮像画像について輝度メモリの更新が行われ
る。そして、各撮像画像ごとに同様に処理されて三次元
形状の計測装置が行われる。
【0018】請求項4記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、照射機構
が、スリット光の投光角度を変化させて測定対象物に対
して走査を行い、算出手段が、各画素に個別に対応す
る,投光角度の記録領域を有する角度コード化メモリを
備えると共に、比較部と画素位置検出部との出力に基づ
いて、輝度メモリの更新に合わせて,最大値の輝度とな
る画素に対応する角度コード化メモリの記憶領域中の投
光角度を更新する第二の更新部を備えるという構成を採
っている。
【0019】上記の構成では、請求項1,2又は3の発
明と同様にして輝度メモリの更新までの動作が行われ、
一つの走査線について求められた最大輝度の更新が行わ
れる度に、かかる更新と同時に、比較部の出力によって
第二の更新部が、最大輝度を出力した画素に対応する角
度コード化メモリの記憶領域にその際のスリット光の投
光角度が書き換えられる。このとき、角度コード化メモ
リの各記憶領域には、計測の開始時にはデータは何も入
れられておらず、このように何もデータがない記憶領域
についてはそのままスリット光の投光角度が書き込ま
れ、先に処理された撮像画像による書き込みデータがあ
る場合には、その上から上書きされる。
【0020】かかる書換が各走査線ごとに行われ且つ各
撮像画像ごとに行われて三次元形状の計測が行われる。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項1,2又
は3記載の発明と同様の構成を備えると共に、照射機構
が、スリット光の投光角度を一定方向(測定対象物側に
照射した状態)に維持した状態で直動させて走査を行
い、算出手段が、各画素に個別に対応する,直動方向の
移動量(以下、「直動変位量」とする)の記録領域を有
する直動変位量メモリを備えると共に、比較部と画素位
置検出部との出力に基づいて、輝度メモリの更新に合わ
せて,最大値の輝度となる画素に対応する直動変位量メ
モリの記憶領域中の直動方向の移動量を更新する第二の
更新部を備えるという構成を採っている。
【0022】上記の構成では、請求項1,2又は3の発
明と同様にして輝度メモリの更新までの動作が行われ、
一つの走査線について求められた最大輝度の更新が行わ
れる度に、かかる更新と同時に、比較部の出力によって
第二の更新部が、最大輝度を出力した画素に対応する直
動変位量メモリの記憶領域にその際のスリット光の直動
変位量が書き換えられる。このとき、直動変位量メモリ
の各記憶領域には、計測の開始時にはデータは何も入れ
られておらず、このように何もデータがない記憶領域に
ついてはそのままスリット光の直動変位量が書き込ま
れ、先に処理された撮像画像による書き込みデータがあ
る場合には、その上から上書きされる。
【0023】かかる書換が各走査線ごとに行われ且つ各
撮像画像ごとに行われて三次元形状の計測が行われる。
【0024】本発明は、上述した各構成によって前述し
た目的を達成しようとするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図1乃至図
14に基づいて説明する。図1は、本実施形態のブロッ
ク図である。この実施形態では、測定対象物Sに対して
スリット光Rを走査する照射機構2と、この照射機構2
とは異なる方向から,走査により移動するスリット光R
を複数回撮像するカメラ3と、複数の撮像画像から三次
元画像データ(測定データ,具体的には後述する角度コ
ード化メモリ42のデータ)を算出する算出手段4とを
備える三次元形状の計測装置10を示している。
【0026】また、この三次元形状の計測装置10は、
図示の如く、算出手段4で算出した三次元画像データを
デジタルI/Oボード102を介して接続されたコンピ
ュータ100(DOS/V)に出力する。一方、コンピ
ュータ100は、算出手段4からの角度コード化画像に
基づいて三次元形状の演算を行い三次元形状を取得す
る。以下、各部について説明する。
【0027】(照射機構2)照射機構2は、レーザドラ
イバ21により駆動される一本のスリット状のレーザ光
(以下、スリット光Rとする)を射出するレーザ光源2
2と、射出されたスリット光Rを測定対象物S側に反射
するガルバノミラー23と、ガルバノミラー23を回転
してスリット光Rを測定対象物Sに対して走査するガル
バノスキャナ24と、ガルバノスキャナ24の駆動制御
を行うスキャナドライバ25と、算出手段4からの角度
信号に基づいてスキャナドライバ25に投光角度指令を
出力する投光角度指令作成回路26とを備える。
【0028】レーザ光源22から射出されるスリット光
Rは、測定時における床面に対して垂直方向(図1にお
ける上下方向)に沿った棒状の光であり、ガルバノミラ
ー23により当該スリット光Rと垂直方向に移動して測
定対象物Sに対して走査を行う。また、スリット光R
は、後述するカメラ3のCCD撮像センサ31の水平走
査線に対して垂直となるように予めその向きが設定され
ている。
【0029】投光角度指令作成回路26には、後述する
算出手段4のメモリアドレス作成回路46から投光角度
信号が出力され、これに基づいてガルバノスキャナ24
の駆動制御が行われる。
【0030】また、レーザ光源22,ガルバノミラー2
3及びカメラ3は、図2に示すように、床面(水平面)
に対して水平である同一平面上に位置している。また、
ガルバノミラー23は、カメラ3の光軸から長さlの距
離で配置されており、カメラ3のCCD撮像センサ31
の水平走査線に対して垂直方向(スリット光Rと平行方
向)を軸として回転する。この配置により、スリット光
RをCCD撮像センサ31の水平走査線に沿って平行方
向に移動させてカメラ3のCCD撮像センサ31に受光
させることを可能としている。
【0031】(カメラ3)カメラ3は、CCDカメラで
あり、受光器としてCCD撮像センサ31を備えてい
る。このCCD撮像センサ31は、一平面上に輝度に応
じた電荷(輝度信号)を出力する画素を無数に備えてい
る。これらの画素は、カメラ3により撮像される画像の
水平方向に沿って一列に複数羅列して水平走査線を成
し、かかる水平走査線が、平行に無数に配列されてCC
D撮像センサ31を形成している(図4(A)参照)。
【0032】このCCD撮像センサ31は、各画素が水
平走査線方向に256個設けられ、かかる水平走査線が
243本設けられ、計256×243個の画素が規則正
しく配置されている。各画素からの輝度信号の出力は、
水平走査線ごとに、羅列された水平走査線方向の並び順
に行われる。このときの一本の水平走査線の輝度信号の
出力する期間を出力期間といい、出力が行われない出力
期間と出力期間との間の期間を帰線期間という。また、
一つの水平走査線上の各画素は、出力期間の間にその配
列順に出力を行う。そして、全ての画素における出力が
映像信号として算出手段4に送られる。
【0033】このカメラ3は、前述したように、スリッ
ト光Rを各水平走査線に直交した状態で受光する向きに
固定されて撮像を行う。また、このカメラ3は、スリッ
ト光Rの一回の走査を走査線上の画素数(256)で分
割して撮像を行う。このため、ガルバノスキャナ24の
走査範囲角度を256分割し、各角度ごとに撮像を行う
べく、後述する算出手段4の同期回路43から出力され
る水平,垂直同期信号により同期が図られる。
【0034】(算出手段4)算出手段4のブロック図を
図3に示す。この算出手段4は、CCD撮像センサ31
の各走査線ごとに各画素から出力される輝度の最大値を
検出し特定するピーク検出部5と、このピーク検出部5
の検出に対応して,最大輝度を出力する画素について走
査線上の位置を検出し特定する画素位置検出部8と、C
CD撮像センサ31の各画素に個別に対応する輝度の記
録領域を有する輝度メモリ41と、ピーク検出部5に検
出された輝度と画素位置検出部8に検出された画素の位
置に基づいて,輝度メモリ41の対応する画素の記録領
域に記録された記録輝度との大小を比較する比較部とし
ての第二の比較回路6と、検出輝度が記録輝度よりも大
きい場合に輝度メモリ41の記録輝度を検出輝度の値に
更新する第一の更新部としての第三の選択回路7と、各
画素に個別に対応する投光角度の記録領域を有する角度
コード化メモリ42を備えている。
【0035】さらに、算出手段4は、カメラ3の水平,
垂直同期を図る同期回路43と、上記カメラ3からの映
像信号の輝度信号を量子化するA/D変換回路44と、
輝度メモリ41及び角度コード化メモリ42のアドレス
を作成するメモリアドレス作成回路46を備えている。
【0036】このメモリアドレス作成回路46は、同期
回路43からの水平同期信号をカウントすることによ
り、CCD撮像センサ31の現在出力中の画素が位置す
る水平走査線番号(端から何番目の水平走査線上で出力
を行っているか、を示す。以下、垂直アドレスyとす
る)を出力する。
【0037】さらに、メモリアドレス作成回路46は、
水平駆動周波数(走査線中画素数768、14.318
MHz)を三分周(走査線中画素数を256とするた
め)したものをカウントし、CCD撮像センサ31の現
在出力中の画素の水平走査線上の位置(水平走査線上で
端から何番目の画素が出力を行っているか、を示す。以
下、水平アドレスxとする)を出力する。
【0038】また、同期回路43からの垂直同期信号を
カウントし、投光角度信号を作成する共に照射機構2に
出力する。さらに、このメモリアドレス作成回路46で
は、水平同期信号により、後述するピーク検出部5の一
時輝度メモリ51及び画素位置検出部8の一時位置メモ
リ81のクリア信号を一水平走査線の出力ごとに作成し
出力する。
【0039】ところで、A/D変換回路44により量子
化された輝度信号は、ピーク検出部5に出力される。こ
のピーク検出部5は、一つの走査線上で最大レベルとな
る輝度のみを記録する一時輝度メモリ51と、A/D交
換回路44にて量子化された輝度信号の信号レベル(以
下、単に「輝度」とする)と走査線中最大輝度メモリ5
1に記録された輝度とを比較し、いずれの輝度が高いか
を出力する第一の比較回路53と、この第一の比較回路
53の出力に基づいていずれか高い方の輝度を選択し、
一時輝度メモリ51中の記録輝度を更新する第一の選択
回路54とを備えている。
【0040】なお、上述の一時輝度メモリ51は、一画
素分の輝度信号を記録できれば足りるので、その記憶容
量は、輝度分解能×1(8bit)である。また、一時
輝度メモリ51の内容は、各水平帰線期間中(一水平走
査線ごと)に0にクリアされる。
【0041】上記の構成からピーク検出部5では、各走
査線ごとの輝度信号の最大レベルが検出され記録され
る。
【0042】また、このピーク検出部5による一走査線
上の最大輝度が検出される際に、同時に画素位置検出部
8では、上記最大輝度を出力する画素の水平アドレスx
が検出される。この画素位置検出部8は、一つの走査線
上で最大輝度を出力する画素の水平アドレスxのみを記
録する一時位置メモリ81と、メモリアドレス作成回路
46から順次出力される各画素に対応する水平アドレス
xの内、前述したピーク検出部5の第一の比較回路53
の出力により選択された最大輝度を出力する画素の水平
アドレスxを一時位置メモリ81に上書きする第二の選
択回路82とを備えている。
【0043】なお、上述の一時位置メモリ81は、25
6ある内のいずれかの画素であるかを記録できれば足り
るので、その記憶容量は、256×1(8bit)であ
る。また、一時位置メモリ81の内容は、各水平帰線期
間中(一水平走査線ごと)に0にクリアされる。
【0044】上記の構成から画素位置検出部8では、各
走査線ごとの最大輝度を出力する画素の水平アドレスx
が検出され記録される。
【0045】上記各一時輝度メモリ51は、ゲート91
を介して前述の第二の比較回路6及び第三の選択回路7
に接続されており、ゲート91が閉じた場合に一時輝度
メモリ51中の記録輝度がこれらに出力される。一方、
一時位置メモリ81は、ゲート92を介して輝度メモリ
42及び角度コード化メモリ42に接続されており、ゲ
ート92が閉じた場合に一時位置メモリ81中の水平ア
ドレスxがこれらに出力される。
【0046】これらのゲート91,92は、いずれもメ
モリアドレス作成回路46に接続されており、CCD撮
像センサ31の水平同期信号の出力を受けている。そし
て、これらのゲート91,92は、通常は開かれてお
り、水平同期信号からCCD撮像センサ31が帰線期間
中であることが入力されると閉じられる。
【0047】これら各ゲート91,92は、CCD撮像
センサ31が帰線期間中のときに同時に一時輝度メモリ
51及び一時位置メモリ81の記録内容を出力させる出
力同期部9を構成している。
【0048】次に、輝度メモリ41について説明する。
この輝度メモリ41は、CCD撮像センサ31の各画素
に個別に対応する輝度の記録領域が形成されている(図
4参照)。そして、この輝度メモリ41の各記録領域中
には,それぞれ予め0乃至通常のスリット光の輝度より
も小さい値に設定された輝度が記録されている。
【0049】前述の如く、各ゲート91,92が閉じら
れると、一時輝度メモリ51から第二の比較回路6に最
大輝度が出力され、一時位置メモリ81からその水平ア
ドレスxが輝度メモリ41に出力される。また、メモリ
アドレス作成回路46からは、輝度メモリ41に常時現
在の垂直アドレスyが出力される。
【0050】これにより、輝度メモリ41に対して、水
平アドレスxと垂直アドレスyから最大輝度を出力した
画素が、CCD撮像センサ31の画素の内のいずれのも
のであるかが特定され、これに対応する記録領域から記
録輝度が第二の比較回路6に出力される。
【0051】第二の比較回路6では、一時輝度メモリ5
1からの輝度と輝度メモリ41に既に記録された輝度と
の比較を行い、いずれが高いかを出力する。第三の選択
回路7では、第二の比較回路6の出力を受けて、一時輝
度メモリ51からの輝度が高い場合には輝度メモリ41
の記録輝度を一時輝度メモリ51の輝度に更新し、そう
でない場合には、輝度メモリ41の記録輝度をそのまま
維持する。
【0052】次に、角度コード化メモリ42について説
明する。この角度コード化メモリ42は、CCD撮像セ
ンサ31の各画素に個別に対応するスリット光Rの投光
角度(ここでは、ガルバノミラー23の回転角度と同
義)θの記録領域を備えている(図4参照)。
【0053】また、この角度コード化メモリ42には、
各記録領域の投光角度θの更新を行う第二の更新部とし
ての第四の選択回路45が併設されている。かかる第四
の選択回路45は、ゲート91が閉じられることにより
作動する第二の比較回路6と接続されており、また同時
にメモリアドレス作成回路46から現在の投光角度θを
示す投光角度信号が入力されている。
【0054】一方、角度コード化メモリ42には、常
時、メモリアドレス作成回路46から現在の垂直アドレ
スyが入力され、また、ゲート92が閉じられることに
より、一時位置メモリ81から最大輝度を出力した画素
の水平アドレスxが入力される。これにより、角度コー
ド化メモリ42に対して、水平アドレスxと垂直アドレ
スyから最大輝度を出力した画素が、CCD撮像センサ
31の画素の内のいずれのものであるかが特定され、第
四の選択回路45による入力待ち状態となる。
【0055】第四の選択回路45は、第二の比較回路6
により、一時輝度メモリ51の輝度と輝度メモリ41の
輝度の内,一時輝度メモリ51の輝度が高いと出力され
た場合に、メモリアドレス作成回路46からの投光角度
θを対応する記録領域に記録し、輝度メモリ41の輝度
が高いと出力された場合には更新を行わない。このよう
に、第三及び第四の選択回路7,45は、いずれも第二
の比較回路6の出力により更新を行うため、輝度メモリ
41に対して一時輝度メモリ51の輝度が更新されたと
きにのみ、角度コード化メモリ42に対する投光角度θ
の記録(既に記録されている場合には更新)が行われ
る。
【0056】ここで、上述した輝度メモリ41及び角度
コード化メモリ42は、いずれも、測定開始時におい
て、その記録が0にクリアされる。
【0057】上記各部の機能を総合すると、三次元形状
の計測装置10では、出力期間中の水平走査線上におい
て最大輝度を検出した画素をスリット光の照射位置とみ
なし、各走査線ごとに最大輝度を検出した画素の水平ア
ドレスxを求め、且つ照射したスリット光の投光角度を
求め、角度コード化メモリ42を完成させる。これによ
り、各画素のアドレスについて投光角度が求められる
と、各アドレスに撮像された測定対象物Sからカメラ3
までの距離を算出することが可能となり、コンピュータ
100により三次元形状の計測が行われる。
【0058】このため、まず、ピーク検出部5によって
現在出力期間中である水平走査線について、その水平走
査線上の画素から出力される輝度の内、最大となる輝度
が特定され一時輝度メモリ51に記録される。また、同
出力期間中に、画素位置検出部8により、最大輝度を出
力する画素の水平アドレスxが特定され、これが一時位
置メモリ81に記録される。
【0059】各メモリ51,81に記録された最大輝度
及び水平アドレスxは、その出力期間が終わり帰線期間
となるまで保留され、出力同期部9により、帰線期間に
移行した時点で輝度メモリ41又は角度コード化メモリ
42側に出力される。このように、輝度及び水平アドレ
スxは、出力期間の間,保留されるため、途中経過で最
大と判断された輝度については、その下流側での処理
(輝度メモリ41,角度コード化メモリ42への記録)
が行われない。
【0060】そして、これらの出力及びメモリアドレス
作成回路46による垂直アドレスy及び投光角度信号の
出力により、第二の比較回路6及び第三の選択回路7に
よって特定されたアドレスの輝度について、輝度メモリ
41が比較更新される。即ち、全ての投光角度による撮
像画像に対して全ての水平走査線について上述の比較又
は更新が行われることにより、全ての画素について、各
投光角度によって撮像された全ての撮像画像を通じて最
高となった輝度のみが輝度メモリ41中に保管される。
【0061】また、角度コード化メモリ42には、第二
の比較回路6と接続された第四の選択回路45が併設さ
れているため、同様にして、全ての画素について、各投
光角度によって撮像された全ての撮像画像を通じて最高
となった輝度が検出されたときの当該投光角度のみが角
度コード化メモリ42中に保管される。
【0062】そして、完成した角度コード化メモリ42
の情報を出力し、コンピュータ100により三次元形状
の計測が行われる。
【0063】(算出手段4の演算処理)ここで、算出手
段4の演算処理方法を図4乃至図6に示す簡単な例を用
いて説明する。これら図4乃至図6では、カメラ3のC
CD撮像センサ31の画素数を3×3(水平方向×垂直
方向)と仮定して説明する。また、輝度メモリ41及び
角度コード化メモリ42の各記録領域は、測定開始前に
は全て0にリセットされているものとする。
【0064】水平方向の画素数が三つであるため、これ
に対応してスリット光Rが各画素単位で撮像されるガル
バノミラー23の回転角度θ0,θ1,θ2で撮像が行わ
れるものとする。
【0065】まず、投光角度θ=θ0のときの処理を図
4に基づいて説明する。まず、投光角度θ=θ0のとき
のスリット光RのCCD撮像センサ31の撮像画像を図
4(A)に示す。CCD撮像センサ31において、横方
向は水平アドレスx(図における左から順番に画素に付
した番号),縦方向は垂直アドレスy(図における上か
ら順番に水平走査線に付した番号)を示すものとする。
また、図4(B)に更新記録前の輝度メモリ41を示
す。
【0066】CCD撮像センサ31の垂直アドレスy=
1の水平走査線の出力期間において、各画素の検出輝度
が順番に出力され、ピーク検出部5により出力期間の終
わりまでに最大輝度が200と特定され、同時にその水
平アドレスxがx=1と特定される。そして、帰線期間
に移行すると、特定された最大輝度が輝度メモリ41の
記録輝度と比較され、その後、当該最大輝度が記録輝度
として更新される(図4(C))。また、輝度メモリ4
1の更新と同時に、角度コード化メモリ42における水
平アドレスx=1,垂直アドレスy=1の記録領域の内
容が、そのときの投光角度θ0に更新される(図4
(D))。
【0067】同様の処理が、垂直アドレスy=2,y=
3についても行われる(同図(E),(F)はy=2の
ときの輝度メモリ41,角度コード化メモリ42の更新
を示し、同図(G),(H)はy=3のときの輝度メモ
リ41,角度コード化メモリ42の更新を示す)。
【0068】次に、投光角度θ=θ1のときの処理を図
5に基づいて説明する。まず、投光角度θ=θ1のとき
のスリット光RのCCD撮像センサ31の撮像画像を図
5(A)に示す。これに基づき、後の処理は、θ=θ0
のときと同様にして、y=1について輝度メモリ41を
更新(図5(B))し、角度コード化メモリ42を更新
する(図5(C))。
【0069】さらに、同様の処理が、垂直アドレスy=
2,y=3についても行われる(同図(D),(E)は
y=2のときの輝度メモリ41,角度コード化メモリ4
2の更新を示し、同図(F),(G)はy=3のときの
輝度メモリ41,角度コード化メモリ42の更新を示
す)。
【0070】最後に、投光角度θ=θ2のときの処理を
図6に基づいて説明する。まず、投光角度θ=θ2のと
きのスリット光RのCCD撮像センサ31の撮像画像を
図6(A)に示す。これに基づき、後の処理は、θ=θ
0のときと同様にして、y=1について輝度メモリ41
を更新(図6(B))し、角度コード化メモリ42を更
新する(図6(C))。
【0071】そして、垂直アドレスy=2のとき、スリ
ット光がCCD撮像センサ31に照射されていないの
で、かかる水平走査線上では、スリット光以外の光(例
えば、測定対象物の他の部位に照射されたスリット光の
反射光等のノイズ)が最大輝度として特定されるが、既
に輝度メモリ41上に記録された輝度を越えることは実
質上有り得ないので、かかる検出輝度は輝度メモリ41
上に更新されることはない。
【0072】さらに、垂直アドレスy=3についても、
最大輝度及び水平アドレスxが特定され、これにより、
輝度メモリ41上の記録輝度及び角度コード化メモリ4
2上の投光角度が更新される。(図6(D),
(E))。
【0073】これにより、全ての投光角度の撮像画像の
処理が終了し、角度コード化メモリ42が完成する。か
かる角度コード化メモリ42の全てのデータは、コンピ
ュータ100に出力される。
【0074】さらに、この角度コード化メモリ42の出
力から、コンピュータ100では、各画素の座標(x,
y)に対応する測定対象物Sの表面の一点からカメラ3
までの距離hを算出し、三角測量法により距離画像を作
成する。即ち、図2を参照して説明すると、角度コード
化画像メモリ101のデータから任意の画素について投
光角度θが特定され、且つ、各画素の位置座標のx成分
からカメラ3からスリット光R位置の角度αが特定され
る(図2では直角となっている)。また、カメラ3とガ
ルバノミラー23との離間距離lは既値であるため、例
えば、距離h=l・sinθ/sin(α+θ)から求められ
る。
【0075】(本実施形態の動作)以下、上述した三次
元形状の計測装置10の動作を図1及び図7乃至図11
に基づいて説明する。図10及び図11は、本実施形態
の動作を示すフローチャートであり、ここに示す順番で
動作が行われる。
【0076】同期回路43及びメモリアドレス作成回路
46によりカメラ3と照射機構2の同期が図られ、測定
対象物Sに対するスリット光Rの照射と撮像が行われる
(図10のステップS1)。かかる同期によりスリット
光は、CCD撮像センサ31上を水平走査線方向に一画
素ごとに位置を変えて撮像される。図7(A)は、この
CCD撮像センサ31上に撮像されたスリット光Rを示
している。このとき、照射機構による走査範囲を256
分割し、各分割された範囲ごとに撮像が行われるため、
投光角度を撮像順に1から256の番号で表すこととす
る。
【0077】まず、投光角度1の撮像画像に応じて、走
査線番号1の水平走査線から当該走査線上の各画素の並
び順に輝度の出力が行われる。このときの一つの水平走
査線上の全ての画素から出力が終了するまでが当該水平
走査線における出力期間である(図10のステップS
2)。
【0078】図7(B)は、走査線番号1の水平走査線
に沿った各画素から検出された輝度レベルを示してい
る。この図によれば、水平走査線方向の位置x0で最大
輝度レベルが観測され、これをスリット光と見なすこと
ができる。かかる撮像画像に基づいてピーク検出部5に
より各水平走査線ごとに最大輝度の検出が行われ、同時
に、かかる検出に基づいて最大輝度を出力する画素の水
平アドレスの検出が行われる(図10のステップS
3)。このとき検出された最大輝度は一時輝度メモリ5
1に保管され、水平アドレスxは一時位置メモリ81に
保管される。
【0079】上記各検出は、一つの水平走査線の出力期
間が終了するまで継続して行われ、最終的に、当該水平
走査線について全ての画素の出力に基づいて最大輝度及
び水平アドレスが求められ、記録される(図10のステ
ップS4)。
【0080】そして、出力期間から帰線期間に移行する
と、一時輝度メモリ51及び一時位置メモリ81の各ゲ
ート91,92が閉路する(図10のステップS5)。
【0081】ゲート91の閉路により、走査線番号1の
水平走査線中の最大輝度が一時輝度メモリ51から第二
の比較回路6に出力される。この第二の比較回路6で
は、検出された最大輝度と輝度メモリ41のアドレス
(x,y)=(x0,1)に記録された輝度とを比較す
る(図8,図10のステップS6,S7)。そして、検
出された最大輝度の方が高い場合に、第三の選択回路7
により輝度メモリ41のアドレス(x0,1)の記録輝
度が検出された最大輝度の数値に更新される(図10の
ステップS8)。
【0082】なお、このときの輝度メモリ41は、測定
開始前に予め初期化されて記録輝度が0の状態であるた
め、スリット光Rの輝度レベルであれば、通常更新が行
われる。また、投光角度が2以降に進行している場合に
は、それまでの撮像画像による検出によって、既に同じ
アドレスについて最大輝度が更新されていることもあり
得るが、かかる場合も同様にして検出輝度が高い場合に
は更新される。
【0083】輝度メモリ41の更新が行われると、角度
コード化メモリ42のアドレス(x,y)=(x0,
1)にも、そのときの投光角度1が記録される(図9,
図10のステップS9)。
【0084】一方、検出された最大輝度レベルの方が低
い場合には、輝度メモリ41の更新は行われず、同時
に、角度コード化メモリ42の記録も行われない(図1
0のステップS10)。
【0085】そして、一つのスリット光Rに対して、全
ての水平走査線について上記の工程が繰り返し行われる
(図11のステップS11)。これにより、投光角度1
におけるスリット光について各水平走査線方向の位置
(水平アドレスx)が角度コード化メモリ42上に記録
される。
【0086】一つのスリット光について処理が終わる
と、次の投光角度のスリット光の撮像が行われ、上記の
工程が繰り返される(図11のステップS12)。そし
て、全ての投光角度におけるスリット光の処理が終わる
と、角度コード化メモリ42の記録情報が測定データと
してコンピュータ100に出力される(図11のステッ
プS13)。
【0087】ここで、角度コード化画像とは、撮影され
た測定対象物Sの表面の各点(各画素に検出される点)
を、当該各点にスリット光が照射されたときの投光角度
でコード化したものである。コンピュータ100は、角
度コード化メモリ42からの出力により、三次元形状演
算を行い表示する(図10のステップS14)。
【0088】(本実施形態の効果)本実施形態では、C
CD撮像センサ31の水平走査線とスリット光Rとが交
差して撮像するように、カメラ3とレーザ光源22の互
いの向きが設定されているため、一つの撮像画像におけ
る各走査線上についてスリット光Rが受光される画素は
一つ(走査線とスリット光Rとの交点となる位置の画素
のみ)に限定される。また一方で、外乱や測定対象物S
の乱反射等によりCCD撮像センサ31に検出されるノ
イズとなる光は、通常,スリット光Rよりも輝度が低い
ことが普通である。このため、各走査線上におけるスリ
ット光Rの受光位置は、最大輝度を示す一点の画素の位
置と一致することになる。
【0089】従って、三次元形状の計測装置10は、算
出手段4のピーク検出部5により、各水平走査線上にお
いて最大輝度レベルとなる一つの画素位置のみをスリッ
ト光の通過位置として処理するため、測定対象物の表面
の反射率の違いや背景光等の輝度の低いノイズを拾うこ
とがなく、これによって計測の精度の向上を図ることが
可能となる。
【0090】また、算出手段4が第二の比較回路6と第
三の選択回路7とを備えているため、一画面分の記憶容
量の輝度メモリ41に対して、既に取り込まれた一つの
スリット光画像の上から新たに他のスリット画像を取り
込むことができる。即ち、一画面分の記憶容量の輝度メ
モリ41に対して、位置を変えた複数のスリット光の撮
像画像を同時に重ねて記録することができ、これによ
り、従来のように撮像回数と等しい画面数のメモリを不
要とし、省メモリ化を図ることが可能である。
【0091】具体的には、必要となるメモリは、輝度分
解能×1枚(一時輝度メモリ51),一水平走査線上の
画素数×1枚(一時位置メモリ81),一画面の画素数
×輝度分解能×1枚(輝度メモリ41)及び一画面の画
素数×角度分解能×1枚(角度コード化メモリ42)の
みですみ、メモリの節約となる。一方、従来の方法で
は、少なくとも、投光分解能×輝度分解能×画素数のメ
モリが必要となる。ここで、投光分解能は、例えば8b
itであれば256となる。
【0092】さらに、従来のように撮像回数と等しい多
大な画面数のメモリを有しないため、処理時間の短縮化
を図ることができる。これに加えて、CCD撮像センサ
31の一つの水平走査線の出力期間中に当該水平走査線
中の最大輝度の検出と水平アドレスの検出をほぼ同時に
行い、帰線期間中には、わずか輝度メモリ41及び角度
コード化メモリ42の二つのみにほぼ同時に記録更新を
行うため(一つのメモリの完成後他のメモリへの書き換
えがない)、従来と比較して、さらなる処理時間の短縮
化を図ることが可能となる。
【0093】ここで、上述した実施形態は、一例にすぎ
ず、本願発明の内容を限定するものではない。例えば、
走査線中ピーク位置の検出は、アナログ信号処理でもデ
ジタル信号処理でおこなってもよい。また、照射機構2
のガルバノミラー23に替えてポリゴン・ミラ一を用い
ても良い。
【0094】また、上記実施形態では、輝度メモリ41
を予め初期化して、全てのアドレスの記録輝度の輝度レ
ベルを0にしているが特にこれに限定しなくとも良い。
例えば、初期化により全ての記録輝度の輝度レベルを、
通常のスリット光の輝度レベルよりも低い所定の数値
(例えばスリット光の半分程度の輝度レベルとする)に
設定しても良い。
【0095】このように、かかる記録輝度の設定輝度レ
ベルが、スリット光の検出輝度の記録を妨げるほどに高
くない場合には、仮に、スリット光が照射されない部分
が生じた場合,或いはスリット光が暗くしか照射されな
かった場合に、ノイズを選択して取り込むことを防止す
ることが可能である(ノイズはスリット光の輝度よりも
かなり低い輝度であり、上述の例にように予めスリット
光の半分程度の輝度が輝度メモリ41に入力されていれ
ば、これに満たないノイズの輝度が更新記録することは
ないからである)。
【0096】(比較例との比較)上記三次元形状の計測
装置10のさらなる効果をより明確に説明するため、こ
こに比較例を挙げ、かかる比較例と比較して説明する。
【0097】比較例としての三次元形状の計測装置10
Aは、図12に示すように、算出手段4Aを除いて、三
次元形状の計測装置10と同一の構成を採っている。こ
のため、この比較例の説明は、算出手段4Aに限定す
る。
【0098】この算出手段4Aは、カメラ3からのビデ
オ信号をデジタル化するA/D変換経路44Aを介して
CCD撮像センサ31からの輝度(検出輝度)を受け,
水平走査線ごとの最大輝度を検出するピーク検出部5A
と、CCD撮像センサ31の各画素分の輝度の記憶領域
を有する輝度メモリ41Aと、CCD撮像センサ31か
ら出力される全ての輝度と輝度メモリに記録された対応
する記憶領域中の輝度(記録輝度)との高低を比較する
第二の比較回路6Aと、ピーク検出部5Aで最大輝度が
検出され且つ第二の比較回路6Aで検出輝度が高いと判
断された場合に限り輝度メモリ41A中の記録輝度を更
新する更新部7Aとを備えている。
【0099】また、この算出手段4Aには、CCD撮像
センサの出力情報(現在出力中の)輝度の水平アドレス
x,垂直アドレスy,投光角度θ等を出力するメモリア
ドレス作成回路46Aと、各投光角度ごとに各走査線上
で最大輝度を出力した画素の水平アドレスxを記録する
位置メモリ42Aと、ピーク検出部5Aにより最大輝度
が検出され且つ第二の比較回路6Aにより記録輝度より
も検出輝度が高いと判断された場合に限り位置メモリ4
2A中の対応する記録水平アドレスを更新する第三の選
択回路48Aとが備えられている。
【0100】さらに、この算出手段4Aは、最終的に位
置メモリ42Aが完成した後にこの位置メモリ42Aの
情報を並び換えて各アドレスごとの投光角度を記録する
角度コード化メモリ101Aを備えている。
【0101】上述のピーク検出部5Aは、前述したピー
ク検出部5と同一の構成からなり、CCD撮像センサ3
1から出力される一つの出力期間中の全ての検出輝度に
ついて順番にその高低を比較し、各検出輝度がそれまで
出力された検出輝度の中で最大となった場合にその旨を
出力する。従って、一つの出力期間中に最大輝度の検出
信号を複数回出力することとなり、出力期間中で最後に
検出された最大輝度のみが真の最大輝度となる。この点
については、前述したピーク検出部5も同様である。
【0102】一方、第三の選択回路48Aでは、この第
一の比較回路54Aの出力と第二の比較回路6Aの出力
に基づいて位置メモリ42Aの更新を行う。このとき、
この比較例では、測定対象物Sに多重反射が生じた場合
に、問題が生じていた。
【0103】図13にCCD撮像センサからの輝度出力
を示す。この図において、符号Hは水平同期信号であっ
て、二つの水平同期信号Hの間となるのが一水平走査線
の出力期間である。図13中の符号Rは、スリット光の
輝度であり、通常はこれが最大輝度として検出され処理
される。そしてこのスリット光Rに隣接して現れている
のが多重反射Fによる輝度である。この多重反射Fは、
スリット光Rと比較するとその輝度が若干低いため、か
かる図13に示す場合には、ピーク検出部5,5Aの最
終的に示される最大輝度はスリット光Rによる輝度とな
り、何等問題は生じない。
【0104】しかしながら、測定対象物Sの表面形状が
複雑となると、この多重反射Fが生じ易く、その一方
で、スリット光R自体は窪みに照射されて、水平走査線
によっては検出されない場合が生じ得る。即ち、一つの
水平走査線における最大輝度検出の際に、多重反射Fの
みが検出され、スリット光Rが検出されない場合が生じ
得る。この場合、各ピーク検出部5,5Aでは、多重反
射Fを最大輝度として検出し、その後の処理が行われて
しまう。
【0105】ここで、比較例では、前述のように、第三
の選択回路48Aが第1に比較回路53Aと第二の比較
回路6Aの出力に基づいて位置メモリ42Aの更新を行
うため、多重反射Fが最大輝度として検出された場合に
は、その多重反射Fの水平アドレスxが記録され、真の
スリット光Rの水平アドレスxは記録されないことにな
る。
【0106】位置メモリ42Aは、各投光角度における
各水平走査線上の水平アドレスを記録するため、一度記
録された水平アドレスは、その後更新されることはな
い。その一方で、異なる投光角度で撮像した場合におい
て、同じアドレス(水平アドレスと垂直アドレスとがそ
れぞれ同じ)において、スリット光が検出される場合が
生じ得る。この場合、輝度メモリ41Aではそのアドレ
スの輝度が更新されるが、位置メモリ42Aでは、対応
する記録領域に水平アドレスが書き込まれるだけであ
り、多重反射Fの水平アドレスは依然として記録された
ままである。
【0107】かかる場合において、完成した位置メモリ
42Aから角度コード化メモリ101Aの並び換えが行
われると、同じアドレス上に二つの投光角度(多重反射
F検出時の投光角度とスリット光R検出時の投光角度)
が存在することになり、仮に、多重反射Fの投光角度が
選択されると、そのアドレスについては後の処理で誤っ
た距離計算がされ、ノイズとなる。即ち、この比較例で
は、多重反射による影響を充分に排除しきれないという
不都合が生じていた。
【0108】一方、本願発明では、画素位置検出部8を
設け、ピーク検出部5により最大輝度とされる輝度を出
力する画素の水平アドレスを特定するため、比較例のよ
うに位置メモリ42Aを介することなく輝度メモリ42
の更新に対応して角度コード化メモリ42の更新を行う
ことが可能である。
【0109】このため、多重反射Fによる輝度が輝度メ
モリ41で更新されても、その後におけるスリット光R
の検出により輝度メモリ41中の同じアドレスの記録輝
度が更新されるため、これに対応して、角度コード化メ
モリ42の記録投光角度も多重反射による投光角度から
スリット光による投光角度に更新され、角度コード化メ
モリ42中から抹消されるため、その後の処理において
ノイズとなり得ない。なお、多重反射Fより先に同じア
ドレスについてスリット光Rが検出されてる場合には、
多重反射Fの輝度よりもスリット光Rの輝度の方が高い
ため、輝度メモリ41の更新が行われることはなく、従
って当然に角度コード化メモリ42に記録されることも
起こり得ない。
【0110】このため、本実施形態における三次元形状
の計測装置10は、多重反射の影響をも、より効果的に
排除することができ、三次元形状の計測をより精度良く
行うことが可能である。
【0111】また、本実施形態は、出力同期部9を備え
ているため、所定のタイミングで同時に最大輝度とその
水平アドレスとを同時に出力させることができ、その後
の輝度メモリ及び角度コード化メモリの更新の処理にお
いてより厳密に当該最大輝度及び水平アドレスの同期を
図ることが可能である。
【0112】特に、出力同期部9により、帰線期間時に
出力させる構成としたことにより、一水平走査線におい
て唯一最大となる輝度についてのみ第二の比較回路6及
び第三の選択回路7の処理が行われ、比較例のように、
出力期間の途中で出力される複数の最大輝度についての
処理を行う必要がなく、不要な処理を排除することが可
能である。
【0113】さらに、本実施形態では、位置メモリ42
Aを不要としているため、その分の小メモリ化を図るこ
とが可能となっている。なお、本実施形態では、比較例
にない一時位置メモリ81を備えているが、この記録容
量は、水平画素数分(256)であり、一方位置メモリ
42Aは、走査線数×投光角度の分割数×水平画素数分
(243×256×256)であるため、装置全体とし
て比較例と比べても、充分な省メモリ化が図られている
といえる。
【0114】(照射機構の他の例)本実施形態で示した
照射機構2は、投光方向を回転させることにより走査を
行う構成であるが、特にこれに限定する必要はない。例
えば、図14に示すように、スリット光の投光角度を測
定対象物Sに対して一定方向維持した状態で平行に直動
させて走査を行う照射機構2Bを三次元形状の計測装置
10に備える構成としても良い。
【0115】この場合、投光角度に換えて光源の基準と
なる位置からの移動量を関数として三角測量の原理を用
いて、各アドレスまでの距離を求めることにより三次元
形状の計測装置を行うため、メモリアドレス作成回路4
6は、投光角度信号に換えて光源の移動量を出力し、算
出手段4には、角度コード化メモリ42に換えて、CC
D撮像センサ31の各画素に個別に対応する,直動方向
の移動量の記録領域を有する直動変位量メモリを備える
ことが必要となる。
【0116】そして、第四の比較回路45では、第二の
比較回路6の出力と画素位置検出部8との出力に基づい
て、輝度メモリ42の更新に合わせて,最大値の輝度と
なる画素に対応する直動変位量メモリの記憶領域中の直
動方向の移動量の更新が行われる。
【0117】かかる構成の場合でも、前述した照射機構
2を備えた三次元形状の計測装置と同一の効果を上げる
ことが可能である。
【0118】
【発明の効果】本願発明では、算出手段のピーク検出部
により、各水平走査線上において最大輝度レベルとなる
一つの画素位置のみをスリット光の通過位置として処理
するため、測定対象物の表面の反射率の違いや背景光等
の輝度の低いノイズを拾うことがなく、これによって計
測の精度の向上を図ることが可能となる。
【0119】また、算出手段が比較部と更新部とを備え
ているため、一画面分の記憶容量の輝度メモリに対し
て、既に取り込まれた一つのスリット光画像の上から新
たに他のスリット画像を取り込むことができる。即ち、
輝度メモリを一画面分の記録容量とすることができ、且
つ当該輝度メモリに対して、位置を変えた複数のスリッ
ト光の撮像画像を同時に重ねて記録することができ、こ
れにより、従来のように撮像回数と等しい画面数のメモ
リを必要とせず、省メモリ化を図ることが可能である。
【0120】さらに、従来のように撮像回数と等しい多
大な画面数のメモリを有しないため、また、カメラより
の映像信号の出力と同時にスリット位置の抽出をおこな
うので、処理時間の短縮化を図ることができる。
【0121】さらにまた、本願発明では、画素位置検出
部を設け、ピーク検出部により最大輝度とされる輝度を
出力する画素の水平アドレスを特定するため、受光面上
のどの画素において最大輝度の出力が行われているのか
を特定することが容易なり、その後の三次元形状の計測
の処理工程の簡略化を図ることが可能となる。
【0122】特に、照射機構を投光角度変化による走査
方式とし、各画素に対応する投光角度の記録領域を備え
る角度コード化メモリと、この角度コード化メモリに対
して輝度メモリの更新時に併せて投光角度の更新を行う
第二の更新部を備える構成とした場合には、輝度メモリ
の更新に併せて角度コード化メモリの更新を行うことが
可能となり、例えば、多重反射による輝度が輝度メモリ
に記録された場合でも、真のスリット光による輝度の更
新に合わせて角度コード化メモリの更新を図ることが可
能となり、多重反射の影響を排除し、三次元形状の計測
をより精度良く行うことが可能である。
【0123】また、ピーク検出部に一時輝度メモリを,
画素位置検出部に一時位置メモリをそれぞれ設け、さら
に出力同期部を備えた構成の場合には、所定のタイミン
グで同時に最大輝度とその水平アドレスとを同時に出力
させることができ、その後の輝度メモリ又は角度コード
化メモリの更新の処理においてより厳密に当該最大輝度
及び水平アドレスの同期を図ることが可能である。
【0124】特に、出力同期部により、帰線期間時に出
力させる構成とした場合にあっては、一水平走査線につ
き、その下流側の比較部,第一の更新部又は第二の更新
部の処理を一回とすることができ、不要な処理を排除し
て計測の迅速化を図ることが可能である。
【0125】また、照射機構をスリット光の直動による
走査方式をした場合にあっても、上述した各効果を上げ
ることが可能である。
【0126】本発明は以上のように構成され機能するの
で、これによると、従来にない優れた三次元形状の計測
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1に開示したカメラと照射機構の位置関係を
説明する説明図である。
【図3】図1に開示した算出手段のブロック図である。
【図4】算出手段の動作を説明する構成を簡易化して示
した説明図であり、図4(A)は一つ目のスリット光を
撮像したCCD撮像センサを示し、図4(B)は初期化
された輝度メモリを示し、図4(C)は図4(A)のス
リット光の撮像により得られた一番目の走査線における
輝度を記録した輝度メモリを示し、図4(D)は図4
(C)の輝度メモリに基づいて記録された角度コード化
メモリを示す。そして、図4(E)から図4(H)まで
は、同様にして各走査線ごとに輝度メモリ及び角度コー
ド化メモリが記録される状態示している。
【図5】算出手段の動作を説明する構成を簡易化して示
した図4の続きの説明図であり、図5(A)は二つ目の
スリット光を撮像したCCD撮像センサを示し、図5
(B)は図5(A)のスリット光の撮像により得られた
一番目の走査線における輝度を記録した輝度メモリを示
し、図5(C)は図5(B)の輝度メモリに基づいて記
録された角度コード化メモリを示す。そして、図5
(D)から図5(G)までは、同様にして各走査線ごと
に輝度メモリ及び角度コード化メモリが記録される状態
示している。
【図6】算出手段の動作を説明する構成を簡易化して示
した図5の続きの説明図であり、図6(A)は三つ目の
スリット光を撮像したCCD撮像センサを示し、図6
(B)は図6(A)のスリット光の撮像により得られた
一番目の走査線の輝度を記録した輝度メモリを示し、図
6(C)は図6(B)の輝度メモリに基づいて記録され
た角度コード化メモリを示す。そして、図6(D)は三
番目の走査線の輝度を記録した輝度メモリを示し、図6
(E)は図6(D)の輝度メモリに基づいて記録された
角度コード化メモリを示す。
【図7】図7(A)はスリット光を撮像したCCD撮像
センサを示す説明図であり、図7(B)は走査線番号1
の水平走査線を構成する画素の出力を並び順に示す説明
図である。
【図8】図7(A)のスリット光の撮像により得られた
一画素における輝度を記録する輝度メモリを示す説明図
である。
【図9】図8の輝度メモリに基づいて記録された角度コ
ード化メモリを示す説明図である。
【図10】本実施形態の動作を示すフローチャートであ
る。
【図11】本実施形態の動作を示す図10の続きのフロ
ーチャートである。
【図12】本実施形態の効果を説明するための比較例の
算出手段のブロック図である。
【図13】スリット光と多重反射による輝度信号の出力
を示す線図である。
【図14】照射機構の他の例を示す平面構成図である。
【図15】従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
2 照射機構 3 カメラ 4 算出手段 5 ピーク検出部 6 第二の比較回路(比較部) 7 第三の選択回路(第一の更新部) 8 画素位置検出部 10 三次元形状の計測装置 31 CCD撮像センサ(受光器) 41 輝度メモリ 42 角度コード化メモリ 45 第四の選択回路(第二の更新部) 51 一時輝度メモリ 81 一時位置メモリ R スリット光 S 測定対象物

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定対象物に対してスリット光の走査を
    行う照射機構と、前記走査されるスリット光を複数回に
    分けて撮像するカメラと、複数の撮像画像から測定対象
    物の三次元画像データを算出する算出手段とを備える三
    次元形状の計測装置において、 前記カメラが、均一の間隔で羅列した無数の画素からな
    る複数の走査線を平行且つ平面状に配列してなる受光器
    を備えると共に、前記スリット光を前記各走査線に対し
    て交差する向きから撮像し、 前記算出手段が、 前記受光器の各走査線ごとに前記各画素から出力される
    輝度の最大値を検出し特定するピーク検出部と、 前記ピーク検出部の検出に対応して,最大値の輝度を出
    力する前記画素について前記走査線上の位置を検出し特
    定する画素位置検出部と、 前記受光器の各画素に個別に対応する輝度の記録領域を
    有する輝度メモリと、 前記ピーク検出部に検出された輝度と前記画素位置検出
    部に検出された画素の位置に基づいて,前記輝度メモリ
    の対応する画素の記録領域に記録された記録輝度との大
    小を比較する比較部と、 前記検出輝度が前記記録輝度よりも大きい場合に前記輝
    度メモリの記録輝度を前記検出輝度の値に更新する第一
    の更新部と、 を備えることを特徴とする三次元形状の計測装置。
  2. 【請求項2】 前記ピーク検出部が前記最大値の輝度を
    一時的に記録する一時輝度メモリを備えると共に、前記
    画素位置検出部が前記走査線上の位置を一時的に記録す
    る一時位置メモリを備え、 前記算出手段が、前記一時輝度メモリ中の前記最大値の
    輝度と前記一時位置メモリ中の前記走査線上の位置とを
    所定のタイミングで同時に出力させる出力同期部を備え
    ることを特徴とする請求項1記載の三次元形状の計測装
    置。
  3. 【請求項3】 前記カメラが前記受光器としてCCD画
    像センサを有するCCDカメラであると共に、前記CC
    D画像センサが前記走査線単位で順番に検出輝度の出力
    を行い、 前記ピーク検出部及び前記画素位置検出部が、前記出力
    期間中に、その走査線中の輝度の最大値及びそれを出力
    する前記画素の位置の検出を行い、 前記出力同期部が、前記CCD撮像センサの各走査線の
    検出輝度の出力期間と出力期間との間にある帰線期間中
    に、前記ピーク検出部及び前記画素位置検出部の出力を
    行うことを特徴とする請求項2記載の三次元形状の計測
    装置。
  4. 【請求項4】 前記照射機構が、前記スリット光の投光
    角度を変化させて前記測定対象物に対して走査を行い、 前記算出手段が、前記各画素に個別に対応する,前記投
    光角度の記録領域を有する角度コード化メモリを備える
    と共に、 前記比較部と前記画素位置検出部との出力に基づいて、
    前記輝度メモリの更新に合わせて,前記最大値の輝度と
    なる画素に対応する前記角度コード化メモリの記憶領域
    中の投光角度を更新する第二の更新部を備えることを特
    徴とする請求項1,2又は3記載の三次元形状の計測装
    置。
  5. 【請求項5】 前記照射機構が、前記スリット光の投光
    角度を一定方向維持した状態で直動させて走査を行い、 前記算出手段が、前記各画素に個別に対応する,前記直
    動方向の移動量の記録領域を有する直動変位量メモリを
    備えると共に、 前記比較部と前記画素位置検出部との出力に基づいて、
    前記輝度メモリの更新に合わせて,前記最大値の輝度と
    なる画素に対応する前記直動変位量メモリの記憶領域中
    の直動方向の移動量を更新する第二の更新部を備えるこ
    とを特徴とする請求項1,2又は3記載の三次元形状の
    計測装置。
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