JP3035377B2 - 火災点検出装置 - Google Patents

火災点検出装置

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JP3035377B2 JP3174989A JP17498991A JP3035377B2 JP 3035377 B2 JP3035377 B2 JP 3035377B2 JP 3174989 A JP3174989 A JP 3174989A JP 17498991 A JP17498991 A JP 17498991A JP 3035377 B2 JP3035377 B2 JP 3035377B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2台のカラーテレビカ
メラで撮像された火災の画像を用いて警戒区域の中の火
災点(火源の中の一点)を検出する火災点検出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、テレビカメラを用いた火災監視装
置としては、テレビカメラにより監視エリアを監視し、
火災が生じた際にテレビカメラからの映像信号によって
火源までの距離と方向を検出し、消火ノズルを制御する
ものが知られている(特開平1−268572号)。
【0003】この場合の火源までの距離の検出は、所定
レベルを越える輝度信号の位置を火点として検出し、水
平及び垂直同期信号の立上がりから火点検出位置までの
パルス数を計数し、1パルス当りの距離を予め決めてお
くことで、パルス計数値から距離を求めている。しか
し、このような画像処理による火源までの距離の検出で
は、精度が悪いことから、大空間の構造物にあっては図
7に示すように、2台のテレビカメラ1a、1bを設置
し、火源2をテレビカメラ1a、1bで捕えた時の走査
角α1、α2と設置間距離Lとに基づき、三角測量の原
理に従って例えばテレビカメラ1の中間に設置した消火
ノズル3から火源2までの距離Xを求めるようにしてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
2台のテレビカメラを用いた三角測量の原理に基づく距
離の測定にあっては、大空間構造物を対象としたために
テレビカメラ1から火源2までの距離が十分に長く、テ
レビカメラ1の画面上では火源2を点として捕えること
ができるため精度よく距離を測定できる。
【0005】しかしながら、通常の室内等の小空間での
火災監視にあっては、テレビカメラからの監視距離が近
いため、図8に示すように火源2は画面上で面として捕
えられることとなり、テレビカメラ1a,1bから見た
火源2の位置がP,Qと異なり、その結果、三角測量の
原理で距離を求めると火源2より遠いR点までの距離を
求めてしまうこととなり、距離の測定誤差が大きくなる
問題があった。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、画面上で面として捕えられる火源で
あっても2台のテレビカメラに共通な火災点を特定して
距離測定等を正確にできる火災点検出装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。尚、実施例図面中の符号
を併せて示す。即ち、本発明の火災点検出装置は、監視
区域を撮像する第1及び第2のカラーテレビカメラ10
a,10bと、第1及び第2のカラーテレビカメラ10
a,10bを水平及び垂直方向に走査する走査機構(1
2,14,24,26)と、火災発生時に第1及び第2
のカラーテレビカメラ10a,10bで撮像された第1
及び第2画像62,64の画素毎のR、G、及びB成分
を抽出して記憶する画像メモリ46,48と、画像メモ
リ46,48に格納された第1画像62及び第2画像6
4のR、G、B成分を用いて各画素毎に2つの成分の比
を算出する比率演算部52と、第1画像62及び第2画
像64の各画素を注目画素として予め定めた画素数n
(例えばn=8)のマトリクスA,Bを順番に適用する
マトリクス走査を行うマトリクス走査部54と、第1画
像62を走査するマトリクスAに含まれる複数画素の比
率演算部52による成分比と第2画像64を走査するマ
トリクスBに含まれる複数画素の比率演算部52による
成分比の2乗誤差の総和を算出する2乗誤差演算部56
と、第1画像62と第2画像64の全ての画素を注目画
素として適用したマトリクスA,Bの全ての組合せにつ
いて2乗誤差演算部56で得られた成分比の2乗誤差e
ijの中の最小値を選択する最小値選択部58と、第1及
び第2のカラーテレビカメラ1a,1bの走査角情報
(α、β1,β2)と最小値選択部58で選択された最
小値を与える第1画像62及び第2画像64に適用した
マトリクスの中心画素Aij、Bijに基づいて火災点を決
定する火災点決定部60とを設けたことを特徴とする。
【0008】ここで比率演算部54は、B成分とR成分
の比率(B/R)又はG成分とR成分との比率(G/
R)を演算する。また2乗誤差演算部56は、第1画面
62に適用したマトリクスAに含まれるn個の画素の成
分比率をμn 、第2画面64に適用したマトリクスBに
含まれるn個の画素の成分比率をεn とするとき、2つ
のマトリクスA,B間の2乗誤差の総和eijを、
【0009】
【数2】
【0010】として算出する。更にまた、火災点を決定
する際の演算を簡単にするため、火災検出時に走査機構
を制御して第1及び第2のテレビカメラ10a,10b
の画面中心に火源の画像がくるようにセンタリングした
後に画像メモリ46,48に画像データを記憶する。
【0011】また比率演算部52以降の演算負荷を低減
するため、画像メモリ46,48に記憶された画像の中
から火源を含む所定範囲の画像を切出して処理すること
が望ましい。更に、処理速度を優先する場合には、第1
画面62及び第2画面64の処理対象となる画素の単位
を、所定数毎にブロック化したブロック画素を1単位と
して処理するようにしてもよい。
【0012】
【作用】このような構成を備えた本発明の火災点検出装
置によれば次の作用が得られる。本発明の基本原理は、
2台のテレビカメラで捕えた火源の画像の各々に例えば
3×3マトリクスを適用し、2つのマトリクスに含まれ
る画素の類似度を比較し、類似度の一番強いマトリクス
の注目画素(中心画素)を2つの画像で共通な火災点と
して決定する。
【0013】このマトリクスの適用による類似度の比較
に本発明にあっては、画素のR、G、B成分の比率とし
て、比率B/R又はG/Rを使用する。また類似度を示
すパラメータとしては、比較する2つのマトリクスの成
分比の2乗誤差の総和を導入し、この2乗誤差が最小値
となる各画像のマトリクスの適用部分が一番強い類似、
即ち炎の画像が一致した部分と判定して、このマトリク
スの中の注目画素(中心画素)を2台のカラーテレビカ
メラが見た火源上の同じ点を示す火災点として決定す
る。
【0014】このように2台のカラーテレビカメラから
見た火災点が同一点となることで、画面上で面として捕
えられる火源であっても、正確に火点位置を特定して例
えば火源までの距離を測定することができる。
【0015】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示した実施例構成
図である。図1において、10aは第1のテレビカメラ
であり、また10bは第2のテレビカメラである。テレ
ビカメラ10a,10bは図8に示したと同様、警戒区
域を監視できるように所定設置間隔Lを隔てて設置され
ている。
【0016】カラーテレビカメラ10aには水平回動モ
ータ12と垂直回動モータ14を備えた走査機構が設け
られ、テレビカメラ10aの光軸を監視領域の適宜の位
置に向けることができるようにしている。水平回動モー
タ12は駆動回路16により駆動され、また垂直回動モ
ータ14は駆動回路18により駆動される。更に、水平
回動モータ12によるカラーテレビカメラ10aの水平
走査角は水平走査角センサ20により検出され、また垂
直回動モータ14によるカラーテレビカメラ10aの垂
直走査角は垂直走査角センサ22により検出される。
【0017】カラーテレビカメラ10bについても同様
に、水平回動モータ24及び垂直回動モータ26を備え
た走査機構駆動回路28,30、水平走査角センサ32
及び垂直走査角センサ34が設けられる。40は本発明
の火災位置検出処理を実行するマイクロプロセッサ(以
下「MPU」という)であり、内部に示す各回路部の機
能をプログラム制御により実現する。
【0018】まずMPU40には走査制御部42と走査
角検出部44が設けられる。走査制御部42は通常監視
状態にあっては、警戒区域全体を見渡せる所定方向にカ
ラーテレビカメラ10a,10bを位置決めしており、
火災が検出されると、例えばカラーテレビカメラ10
a,10bから得られる画像の中の火源位置、即ち炎を
示す輝度信号を使用して火源位置が画面の中心にくるよ
うにカラーテレビカメラ10a,10bをセンタリング
させる。
【0019】走査角検出部44はカラーテレビカメラ1
0a,10bに設けた水平走査角センサ20,32及び
垂直走査角センサ22,34からの角度検出信号を入力
し、例えば水平走査角α1,α2に基づいて火災点に対
するテレビカメラの交差角αを算出して出力し、また垂
直走査角β1,β2についてはそのまま出力する。カラ
ーテレビカメラ10a,10bからの画像信号は火災検
出時に画像メモリ46,48のそれぞれに読み込まれ
る。画像メモリ46,48はカラーテレビカメラ10
a,10bからRGB毎に1画面分の画像信号が得られ
ることからR、G、B、更に輝度の各成分を格納した4
枚のフレームメモリで構成される。
【0020】画像メモリ46,48に続いては画像切出
し部50が設けられる。画像切出し部50は火災検出に
伴って画像メモリ46,48に格納された各画像の中の
火源を含む所定範囲の画像を火災位置検出のための処理
画像として切り出して比率演算部52に与える。比率演
算部52は画像切出し部50で切り出された切出し画像
を対象にR、G、B成分の成分比を演算する。この実施
例にあっては、B成分とR成分の比率B/Rを演算す
る。比率演算部52で演算する比率はB/R以外にG成
分とR成分の比率G/Rを求めてもよい。
【0021】比率演算部52に続いてはマトリクス走査
部54が設けられる。マトリクス走査部54は画像切出
し部50によるカラーテレビカメラ10a,10bの各
切出し画像に対し、例えば3×3のマトリクスを画素毎
に適用する。マトリクス走査部54で2つの切出し画像
の中の特定の画素を注目画素としてそれぞれマトリクス
が適用されると、2乗誤差演算部56において2つのマ
トリクス間の類似度を表わす各マトリクス構成画素毎の
2乗誤差の総和がB/R比を用いて演算される。
【0022】マトリクス走査部54と2乗誤差演算部5
6による処理はカラーテレビカメラ10a,10bから
得られた2つの切出し画像の画素毎に適用されるマトリ
クスの全ての組合せについて求められる。2乗誤差演算
部56に続いては最小値選択部58が設けられ、2乗誤
差演算部56で算出された2つの画像の全ての画素に対
するマトリクスの適用による組合せで求められた2乗誤
差の総和の中から最も類似度の高いものとして最小値を
選択する。
【0023】最小値選択部58に続いては火災点決定部
60が設けられ、最小値選択部58で選択された最小値
となる2乗誤差の総和を与える2つの画像のマトリクス
の注目画素、即ちマトリクスの中心画素の位置を2つの
カラーテレビカメラ10a,10bから火源を見たとき
の同じに見える火災点として決定し、更に走査角検出部
44から得られた走査角α,β1,β2を使用して、例
えば三角測量に従ってカラーテレビカメラ10a,10
bから決定した火災点等の距離等を算出する。
【0024】図2は図1のMPU40による火災検出処
理を示したフローチャートである。図2において、まず
ステップS1(以下「ステップ」は省略)において火災
の有無を監視しており、火災が検出されるとS2以降の
処理に進む。まずS2で例えばカラーテレビカメラ10
a,10bから得られる画像の中の輝度信号に基づいて
火源が画面中心となるように図3(1)に示すようにセ
ンタリングを行い、画像メモリ46,48にカラーテレ
ビカメラ10a,10bで捉えられた火源2の画像をR
GB成分に分けて記憶する。
【0025】続いてS3に進み、図3(2)の第1画像
62及び第2画像64に示すように、火源2を含む所定
範囲の画像を切り出し、切出し画像に含まれる各画素毎
に、例えば成分比率B/Rを求める。続いてS4に進
み、第1切出し画像62−1に3×3のマトリクスAを
適用し、マトリクスAを構成する9つの成分(a0 ,a
1 ,・・・a8 )に対応する画素Aij毎の比率B/Rを
(μ0 ,μ1 ,・・・μ8 )として求める。
【0026】第1切出し画像62−1に適用されるマト
リクスAは図3(4)に取り出して示すように、縦×横
=3×3の合計9個のマトリクス成分a0〜a8 を持
ち、中央のマトリクス成分a4 を第1切出し画像62−
1の中の処理対象とする斜線で示す注目画素Aijに適用
する。そして切出し画像62−1に適用したマトリクス
Aのマトリクス成分a0 〜a8 に対応する画素のもつB
/R比を(μ0 〜μ8 )として抽出する。
【0027】図3にあっては、第1切出し画像62−1
の任意の注目画素Aijに対しマトリクスAを適用した状
態を示すが、マトリクスAは図4に示すように各画素に
対し順番に適用されるマトリクス走査を行う。図4
(a)は第1切出し画像62−1を示したもので、画像
を構成する各画素はAijで表わされる。ここでiは行方
向の画素番号であり、0〜nの値をもつ。またjは列方
向の画素番号であり、0〜mの値をもつ。最大値n及び
mの大きさは切出し画像の大きさにより適宜に決められ
る。
【0028】この図4(a)に示す第1切出し画像62
−1に対し最初は図4(b)に示すようにAij=A00
なる左上隅の画素にマトリクスAの中心成分a4 が一致
するように適用する。このような画素A00に対するマト
リクスAの適用で対応するB/R比として(μ0 〜μ8
)が求められたならば、次にマトリクスAを右側に1
つシフトして次の画素A10を注目画素としてマトリクス
Aを適用してB/R比を求める。以下同様に、最後の画
素Anmまでマトリクスを適用してB/R比を求める。
【0029】再び図2を参照するに、次にS5で図3
(3)に示す第2切出し画像64−1を対象に同じく3
×3のマトリクスBを適用し、マトリクスBの構成要素
(b0,b1 ,・・・b8 )に対応する画素BijのB/
R比を(ε0 ,ε1 ,・・・ε8 )として求める。この
マトリクスBも図3(4)に取り出して示すように縦横
が3×3で合計9個の成分b0 〜b8 で構成される。ま
た、第2切出し画像64−1についても図4に示したと
同様にして全ての画素B00〜BnmについてマトリクスB
を適用してB/R比を求める。
【0030】このようにしてS4,S5で第1及び第2
の切出し画像62−1,64−1に対するマトリクスの
適用でB/R比が求められたならば、S6においてマト
リクスAを適用した注目画素AijのB/R比に対するマ
トリクスBを適用した画素B ij毎のB/R比の2乗誤差
の総和を求める。即ち、S4,S5の処理により図3
(5)に示すように全ての注目画素AijとBijに対する
各マトリクスA,Bの適用によりB/R比(μ0 〜μ8
)及び(ε0 〜ε8 )が求められたことから、(6)
に示すようにマトリクスA,Bの各成分a0 〜a8 とb
0 〜b8 毎に2乗誤差K0 〜K8 を求める。
【0031】即ち、マトリクスAの成分an におけるB
/R比をμn 、マトリクスBの同じマトリクス成分bn
におけるB/R比をεn とすると、一般式として2乗誤
差は次式で与えられる。
【0032】
【数3】
【0033】この実施例にあってはマトリクスA,Bは
3×3の9つの成分であり、n=0〜8となることから
次式のようにそれぞれの2乗誤差が求められる。
【0034】
【数4】
【0035】そして図3(7)に示すように、次式に従
って2乗誤差の総和eijを求める。
【0036】
【数5】
【0037】再び図2を参照するに、S6で2乗誤差の
総和が第1切出し画像62−1に適用したマトリクスA
と第2切出し画像64−1に適用したマトリクスBの全
ての組合せについて算出されたならば、S7で最も強い
類似度を示す2乗誤差eijの最小値を求める。最終的に
S8でこのときのカラーテレビカメラ10a,10bに
ついて走査角検出部44で求められた走査角α,β1,
β2と、S7で選択された最小値となる2乗誤差の総和
ijが求められたマトリクスAとBの中心成分a4 ,b
4 に対応する注目画素Aij及びBijの座標を用いて、火
災点を決定する。これは図3(7)(8)及び(9)に
示す処理である。
【0038】S8で火災点として決定された画素Aij
びBijは、図3の(3)のマトリクスA,Bの中の斜線
で示す中央の画素であり、切出し画像62−1,64−
1上では異なった位置となっているが、図3(1)の火
源2においてはカラーテレビカメラ10a,10bから
見た同じ点である。図5は本発明による火災位置の検出
状態を平面的に示したもので、広がりをもつ火源2に対
し第1及び第2のカラーテレビカメラ10a,10bが
図示のように位置している。
【0039】本発明の火災位置の検出処理が行われない
場合には、テレビカメラ10a,10bを火源2に指向
させたときの火災点はP,Qとなり、火源2より遠いR
点を火災点として判定する。これに対し本発明にあって
は、図2及び図3に示した処理により火源2上の一点S
が火災点として判定され、火源2までの距離を2つのテ
レビカメラから見た同じS点として認識することで距離
を正確に検出できる。
【0040】具体的な判定した火災点Sまでの距離の測
定は、テレビカメラ10a,10bの光軸を火源2上の
判定された同じ火災点Sに指向させ、この状態での走査
角αとカメラ設置間隔Lに基づいて測定すればよい。よ
り具体的には図3(3)に示す火災点と判定された画素
ij及びBijがカラーテレビカメラ10a,10bの画
面62,64の中心に位置するようにカラーテレビカメ
ラ10a,10bを走査すると、図5に示す火災点Sに
カラーテレビカメラ10a,10bを指向させた状態を
作り出すことができる。
【0041】図6は本発明の処理対象となる画像の画素
構成の他の実施例を示した説明図である。即ち、前述し
た実施例にあっては切出し画像62−1,64−1の1
画素毎にマトリクスA,Bを適用して処理を行っていた
が、図6の実施例にあっては、例えば4×4の16画素
で1つの画素ブロックBLijを構成し、この画素ブロッ
クBLijで構成される切出し画像に対し同様にマトリク
スを適用して成分比の2乗誤差の総和を求める。
【0042】ここで、画素ブロックBijについての成分
比は、1つの画素ブロックBLijを構成する例えば16
個の画素の総和あるいは平均値を使用すればよい。この
図6に示す画素のブロック化により処理対象となる画素
数を減らし、より高速な火災位置の決定処理を行うこと
ができる。勿論、位置検出精度を高めるためには画素毎
に処理することが望ましい。
【0043】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、従来の輝度信号のみによって決定している火災位置
に比べカラー画像を構成するR、G、B成分の中の2つ
の成分比から求めた類似度により火源上で同じ位置とな
る2つの画面の対応点を火災点として決定しているた
め、画面上で面として捉えられる火源であっても2つの
テレビカメラにより正確に火災点を特定し、例えば火災
点までの距離を正確に測定して、より効率的な消火制御
を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例構成図
【図2】本発明の検出処理を示したフローチャート
【図3】本発明の処理内容を示した説明図
【図4】本発明における切出し画像に対するマトリクス
の適用走査を示した説明図
【図5】本発明による火災点の決定を平面的に示した説
明図
【図6】本発明で処理する切出し画像における画素をブ
ロック化した説明図
【図7】従来の大空間における2台のテレビカメラを用
いた火源監視の説明図
【図8】従来の小空間における2台のテレビカメラによ
る火源監視の問題を示した説明図
【符号の説明】 10a:第1のカラーテレビカメラ 10b:第2のカラーテレビカメラ 12,24:水平回動モータ 14,26:垂直回動モータ 16,18,28,30:駆動回路 20,32:水平走査角センサ 22,34:垂直走査角センサ 40:マイクロプロセッサ(MPU) 42:走査制御部 44:走査角検出部 46,48:画像メモリ 50:画像切出し部 52:比率演算部 54:マトリクス走査部 56:2乗誤差演算部 58:最小値選択部 60:火災点決定部 62:第1画像 64:第2画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 洌 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−147596(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08B 17/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】監視区域を撮像する第1及び第2のカラー
    テレビカメラと、 該第1及び第2のカラーテレビカメラを水平及び垂直方
    向に走査する走査機構と、 火災発生時に前記第1及び第2のカラーテレビカメラで
    撮像された第1及び第2画像の画素毎のR、G、及びB
    成分を抽出して記憶する画像メモリと、 該画像メモリに格納された第1及び第2画像のR、G、
    B成分を用いて各画素毎に2つの成分の比率を算出する
    比率演算部と、 前記第1及び第2の画像の各画素を注目画素として予め
    定めた画素数(n)のマトリクスを順番に適用するマト
    リクス走査を行うマトリクス走査部と、 第1画像を走査する前記マトリクスに含まれる複数画素
    の前記比率演算部による成分比と第2画像を走査するマ
    トリクスに含まれる複数画素の前記比率演算部による成
    分比の2乗誤差の総和を算出する2乗誤差演算部と、 第1画像と第2画像の全ての画素を注目画素として適用
    したマトリクスの全ての組合せについて前記2乗誤差演
    算部で得られた成分比の2乗誤差の総和の中の最小値を
    選択する最小値選択部と、 前記第1及び第2のカラーテレビカメラの走査角情報と
    前記最小値選択部で選択された最小値を与える第1及び
    第2画像に適用したマトリクスの中心画素の位置に基づ
    いて火災点を決定する火災点決定部と、 を設けたことを特徴とする火災点検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の火災点検出装置に於いて、 前記比率演算手段は、B成分とR成分の比(B/R)又
    はG成分とR成分との比(G/R)を演算することを特
    徴とする火災点検出装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の火災点検出装置に於いて、 前記2乗誤差演算部は、第1画面に適用したマトリクス
    に含まれるn個の画素の成分比率をμn 、第2画面に適
    用したマトリクスに含まれるn個の画素の成分比率をε
    n とするとき、2つのマトリクス間の2乗誤差の総和e
    ijを、 【数1】 として算出することを特徴とする火災点検出装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載の火災点検出装置に於いて、 火災検出時に前記走査機構を制御して前記第1及び第2
    のテレビカメラの画面中心に火源の画像がくるようにセ
    ンタリングした後に前記画像メモリに画像データを記憶
    することを特徴とする火災点検出装置。
  5. 【請求項5】請求項1記載の火災点検出装置に於いて、 前記画像メモリに記憶された画像の中から火源を含む所
    定範囲の画像を切出して処理することを特徴とする火災
    点検出装置。
  6. 【請求項6】請求項1記載の火災点検出装置に於いて、 前記第1画面及び第2画面の処理対象となる画素の単位
    を、所定数毎にブロック化したブロック画素を1単位と
    して処理することを特徴とする火災点検出装置。
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