JPH11270908A - 蓄熱容器及びその製造方法 - Google Patents

蓄熱容器及びその製造方法

Info

Publication number
JPH11270908A
JPH11270908A JP7254898A JP7254898A JPH11270908A JP H11270908 A JPH11270908 A JP H11270908A JP 7254898 A JP7254898 A JP 7254898A JP 7254898 A JP7254898 A JP 7254898A JP H11270908 A JPH11270908 A JP H11270908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage container
mold
heat storage
water supply
heat exchange
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7254898A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumio Takase
文雄 高瀬
Tadayuki Nishizawa
忠之 西沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takagi Seiko Corp
Original Assignee
Takagi Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takagi Seiko Corp filed Critical Takagi Seiko Corp
Priority to JP7254898A priority Critical patent/JPH11270908A/ja
Publication of JPH11270908A publication Critical patent/JPH11270908A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D20/00Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00
    • F28D20/0034Heat storage plants or apparatus in general; Regenerative heat-exchange apparatus not covered by groups F28D17/00 or F28D19/00 using liquid heat storage material
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F21/00Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials
    • F28F21/06Constructions of heat-exchange apparatus characterised by the selection of particular materials of plastics material
    • F28F21/067Details
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C49/00Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor
    • B29C49/20Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements
    • B29C2049/2008Blow-moulding, i.e. blowing a preform or parison to a desired shape within a mould; Apparatus therefor of articles having inserts or reinforcements ; Handling of inserts or reinforcements inside the article
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/14Thermal energy storage

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱交換手段の配管について水洩れが生じなく
なり、構造的にも安価となる蓄熱容器及びその製造方法
の提供。 【解決手段】 液体を貯留する容器本体1に、熱媒体を
通す金属パイプからなる熱交換手段2を内蔵した蓄熱容
器において、ブロー成形により一体に形成された容器本
体1と、その際インサートした熱交換手段2を、その給
水端3及び排水端4を容器本体1の外部へ引き出した状
態で一体化され、前記容器本体1におけるブローピン5
を挿通した箇所に、当該容器本体1の表面から一体的に
膨出したパイプ取付部6を具備する請求項1記載の蓄熱
容器。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は、例えば太陽熱を
利用するソーラーシステム等において貯湯に使用される
ような蓄熱容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄熱容器は、素材として
比較的重く高価なステンレス製であり、しかも、製造に
おいては、容器本体の筒形胴部と、上下両端の半球状部
をそれぞれ別々に加工し、溶接により一体化していた。
また、容器本体の中には、ステンレス等の螺旋パイプか
ら成る熱交換手段を後付けできる様に構成されたものが
多く、蓄熱容器として構成することは比較的容易ではあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
容器本体は複数の部材を溶接することにより一体化され
ていたので、製造に手数を要することもあって、コスト
高となることは避けられなかった。又、当該熱交換手段
の給水端と排水端とを容器本体の壁面を貫通した状態で
取り付けなければ成らないという背景から、貫通部分で
水洩れが生じる例が少なくなかった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、熱交換手段の配管について水洩れが生じなく
なり、構造的にも安価となる蓄熱容器及びその製造方法
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
なされた本発明による蓄熱容器は、液体を貯留する容器
本体に、熱媒体を通す金属パイプからなる熱交換手段を
内蔵した蓄熱容器において、ブロー成形により一体に形
成された容器本体と、その際インサートした熱交換手段
を、その給水端及び排水端を容器本体の外部へ引き出し
た状態で一体化したことを特徴とする。更に、水洩れ防
止効果を高めるべく、前記容器本体におけるブローピン
を挿通した箇所に、当該容器本体の表面から一体的に膨
出したパイプ取付部を設ける場合もある。
【0006】上記課題を解決する為になされた本発明に
よる蓄熱容器の製造方法は、開いた金型の間に熱交換手
段を当該熱交換手段の給水端及び排水端を金型の外部へ
引き出した状態で挿入し、その上方から当該熱交換手段
を覆う様にパリソンを押し出し、当該パリソンが前記金
型の下部に達した後に型閉じを行い、同時にブローピン
を通じて前記パリソンの内部にエアを吹き込むインサー
ト・ブロー成形法によるものである。水洩れ防止効果を
高めるべく、前記容器本体におけるブローピンを挿通し
た箇所に、当該容器本体の表面から一体的に膨出したパ
イプ取付部を設ける場合には、型閉じによって当該金型
を内外に亘って貫通する挿通孔を形作る切欠部が各割り
型の合わせ面に向かい合って形成され、当該切欠部は、
各割り型の外寄りでブローピンの外面に密着する凹面を
形成し、各割り型の内寄りでブローピンの外面から離隔
した凹面を形成する金型を用いれば良い。
【0007】容器本体の素材としては、例えば、ポリブ
デン、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニール、ポ
リカーボネート、ポリアミド等が使用される。又、熱交
換手段は、前記容器本体の形状に応じて螺旋形状或いは
蛇行形状など当該容器本体での熱交換に最適な形状を選
択し、一個の容器本体に対し、単数又は複数の熱交換手
段を装填する。
【0008】尚、この発明による蓄熱容器は、容器本体
内の液体を熱交換手段により温めて利用するものである
が、これについては、ソーラーシステムにおける太陽熱
利用の他、例えば、廃棄湯等からの再熱利用、地熱利用
等において使用できるもので、用途は特に限定するもの
でばない。従って、容器本体内の液体や、熱交換手段を
通す熱媒体は、例えば、水というようにこれも限定され
るものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による蓄熱容器の実
施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示す蓄熱容
器は、ポリブデン製の貯湯用容器本体1に、不凍液の熱
媒体を通す螺旋パイプからなるステンレス製の熱交換手
段2を一個内蔵し、その給水端3と排水端4とを当該容
器本体1の下端部から引き出したものである。
【0010】製造工程を順次説明すると、先ず、図2の
如く二つに開かれた金型(一対の割り型7a,7b)7
の間において、図3の如く装填手段10のホルダー11
に熱交換手段2が装着される。装填手段10は、前記ホ
ルダー11を進退させるシリンダー12の先端部に装着
され、その進退軌道は、シリンダー12の側方において
ホルダー11の下面から平行に垂設された一対のガイド
ピン13,13と、図示しない基台に固着され前記ガイ
ドピン13,13が挿通するガイド14,14とによっ
て規制される。ホルダー11には、ブロー成形において
金型7内にエアを吹き入れる為の一対のブローピン5,
5を中心として、その両脇に前記熱交換手段2の給水端
3と排水端4を保持すべく、給水端3の給水口4に嵌ま
る固定ピン15と、排水端14の排水口に嵌まる固定ピ
ン15が、直線的に一列となって配設されている。これ
らは、各割り型7a,7bの下位に存在する合わせ面に
向かい合って形成された切欠部9が型閉じによって形作
る挿通孔を介して、前記金型7を内外に亘って貫通す
る。
【0011】熱交換手段2の挿入が終了すると、図4の
如く、押出機16からパリソン8が押し出され、パリソ
ン8が両割り型7a,7bの下位にまで達すると、図5
の如く、シリンダーが伸びることにより、装填手段10
のホルダー11に保持された熱交換手段2が、その給水
端3と排水端4とを当該容器本体1の下端部から引き出
した状態で挿入され、図6の如く二つに割りひらかれた
金型7が閉じられる。続くブローピン5からのエア注入
によってパリソン8が膨らみ、図7の如く金型7の内壁
に密着することとなる。この際、前記金型7の挿通孔を
形成する各割り型7a,7bの切欠部9は、金型7の外
寄りで熱交換手段2の給水端3及び排水端4並びにブロ
ーピン5の外面に密着する凹面を形成し、金型7の内寄
りでブローピン5の外面から離隔した凹面を形成する様
に、金型7の外側から内側に向かって広く成る段が形成
されており、その結果、前記ブローピン5及び固定ピン
15と、各割り型7a,7bの切欠部9内面との間に空
隙17が形成され、当該空隙17にパリソン8たる樹脂
が侵入することによって、熱交換手段2の給水端3及び
排水端4の側面を所定長に亘って覆い取付強度を高める
為の支持部18,18と、ブローピン5の側方を所定長
に亘って覆う様に容器本体1内への給水パイプ取付部6
及び排水パイプ取付部6が形成される。そして、上記成
形に続いて冷却を行った後、前記シリンダー12の駆動
により熱交換手段2を残してホルダー11のみを後退さ
せ(図8参照)、金型7を開いて製品本体としての蓄熱
容器19が取り出される。
【0012】図1に示す蓄熱容器の容器本体1には、そ
の下端部に形成された支持部18,18並びに給排水パ
イプ取付部6,6の他、当該蓄熱容器19の上部に給湯
パイプ取付部20、及び温度計や圧力計等を容器本体1
内に挿入し固定するための計器取付部26が形成されて
いる。当該給湯パイプ取付部20及び計器取付部26
は、前記給排水パイプ取付部20が形成される過程と同
様に、金型に給湯パイプ取付部20や計器取付部26と
なる切欠部を形成し中子となるもの(給排水パイプ取付
部6,6の場合と同様、パリソン8内にエアを給入する
ブローピン5等)を装填することによって、或いは金型
の内面に給湯パイプ取付部20や計器取付部26となる
部分を象る凹部を設け、後の工程で当該給湯パイプ取付
部20の給湯路や計器取付部26の挿入孔となる貫通孔
を開けることによって形成できる。前記給排水パイプ取
付部6,6及び給湯パイプ取付部20や計器取付部26
並びに熱交換手段2の給水端3及び排水端4並びに給湯
パイプ取付部20や計器取付部26への管路の連結は、
各種アダプターやホース及びホースバンド等の配管部品
を介して適宜行われる。
【0013】当該蓄熱容器は、設置の際、当該蓄熱容器
の上下端部に給湯パイプ取付部20及び計器取付部2
6、給排水パイプ取付部6,6及び支持部18,18を
挿通する為の透孔21が開けられた上下補強蓋22,2
2が装着され、その上から、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム24を介して、ガラス繊維等の耐熱補強繊維
のヘリカル巻きやフープ巻き等によるフィラメントワイ
ンディングが施され、ビニルエステル等の収束剤を含浸
固化させることにより補強層23が形成される。更に、
発泡ウレタン等から成る二つ割りの断熱材25で容器本
体1のほぼ全面を覆い、その回りを雨風を防ぐ為の筐体
(図示省略)で覆うといった措置が施される。
【0014】上記蓄熱容器は、熱交換手段2の給水端3
と排水端4が通過する部分に容器本体1の表面から所定
長膨出した支持部18が一体として設けられることによ
って、又、給排水パイプ取付部6,6が一体として設け
られることによって、水洩れ防止が確実となっており、
当該支持部18及び給排水パイプ取付部6,6が容器本
体1と同時に一体成形される前記製造方法を採用するこ
とによって、製造工程が大きく簡素化されている。
【0015】
【発明の効果】以上の如く本発明による蓄熱容器は、合
成樹脂素材を容器本体の素材と選択したことによって軽
量となるばかりか、素材に要するコストも抑えられ、取
扱いも容易となる。しかも、容器本体と熱交換手段とが
インサート成形を以て一体化されるので、給水端と排水
端の側面が容器本体と密着し、パイプの貫通部分での水
洩れが生じない。また更に、請求項2記載の蓄熱容器の
如く、前記容器本体におけるブローピンを挿通した箇所
に、当該容器本体の表面から一体的に膨出したパイプ取
付部を設けることによって、蓄熱容器内部への給排水路
を連結する際の水洩れ防止効果を高めることもできる。
【0016】また、本発明による蓄熱容器を採用すれ
ば、容器本体をブロー成形法により一体成形し、同時に
熱交換手段が組み込むことができるので、製造工程が簡
素且つ低コストで行われることとなり、製造された蓄熱
容器を安価に供給することができる。又、請求項4記載
の製造方法によれば、給排水パイプや給湯パイプ等を装
着するパイプ取付部を、エア給入用のブローピンを中子
として同時に一体成形することができるので、製品たる
蓄熱容器の製造工程が合理化され製造コストを下げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄熱容器の一例を示す一部切欠し
た斜視図である。
【図2】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図3】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図4】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図5】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図6】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図7】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図8】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図9】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図10】本発明による蓄熱容器の実施態様例を示す分
解図である。
【図11】本発明による蓄熱容器の製造方法に用いる金
型の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器本体 2 熱交換手段 3 給水端 4 排水端 5 ブローピン 6 パイプ取付部 7 金型 8 パリソン 9 切欠部
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月14日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 蓄熱容器及びその製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】この発明は、例えば太陽熱を
利用するソーラーシステム等において貯湯に使用される
ような蓄熱容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の蓄熱容器は、素材として
比較的重く高価なステンレス製であり、しかも、製造に
おいては、容器本体の筒形胴部と、上下両端の半球状部
をそれぞれ別々に加工し、溶接により一体化していた。
また、容器本体の中には、ステンレス等の螺旋パイプか
ら成る熱交換手段を後付けできる様に構成されたものが
多く、蓄熱容器として構成することは比較的容易ではあ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
容器本体は複数の部材を溶接することにより一体化され
ていたので、製造に手数を要することもあって、コスト
高となることは避けられなかった。又、当該熱交換手段
の給水端と排水端とを容器本体の壁面を貫通した状態で
取り付けなければ成らないという背景から、貫通部分で
水洩れが生じる例が少なくなかった。
【0004】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であって、熱交換手段の配管について水洩れが生じなく
なり、構造的にも安価となる蓄熱容器及びその製造方法
の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
なされた本発明による蓄熱容器は、液体を貯留する容器
本体に、熱媒体を通す金属パイプからなる熱交換手段を
内蔵した蓄熱容器において、ブロー成形により一体に形
成された容器本体と、その際インサートした熱交換手段
を、その給水端及び排水端を容器本体の外部へ引き出し
た状態で一体化し、当該給水端及び排水端が通過する部
分に容器本体の表面から一体的に膨出した支持部材が設
けられていることを特徴とする。更に、水洩れ防止効果
を高めるべく、前記容器本体におけるブローピンを挿通
した箇所に、当該容器本体の表面から一体的に膨出した
パイプ取付部を設ける場合もある。
【0006】上記課題を解決する為になされた本発明に
よる蓄熱容器の製造方法は、開いた金型の間に熱交換手
段を当該熱交換手段の給水端及び排水端を金型の外部へ
引き出した状態で挿入し、その上方から当該熱交換手段
を覆う様にパリソンを押し出し、当該パリソンが前記金
型の下部に達した後に型閉じを行い、同時にブローピン
を通じて前記パリソンの内部にエアを吹き込むインサー
ト・ブロー成形法により前記請求項1又は請求項2に記
載した蓄熱容器を製造する為の方法であって、型閉じに
よって前記金型を内外に亘って貫通する挿通孔を形作る
切欠部が各割り型の合わせ面に向かい合って形成され、
当該切欠部は、各割り型の外寄りで前記熱交換手段の給
水端及び排水端の外面に密着する凹面を形成する金型を
用いたことを特徴とする。前記容器本体におけるブロー
ピンを挿通した箇所に、当該容器本体の表面から一体的
に膨出したパイプ取付部を設ける場合には、型閉じによ
って前記金型を内外に亘って貫通する挿通孔を形作る切
欠部が各割り型の合わせ面に向かい合って形成され、当
該切欠部は、各割り型の外寄りで前記熱交換手段の給水
端及び排水端並びにブローピンの外面に密着する凹面を
形成し、各割り型の内寄りでブローピンの外面から離隔
した凹面を形成する金型を用いればよい。
【0007】容器本体の素材としては、例えば、ポリブ
デン、ポリエチレン、ポリエステル、塩化ビニール、ポ
リカーボネート、ポリアミド等が使用される。又、熱交
換手段は、前記容器本体の形状に応じて螺旋形状或いは
蛇行形状など当該容器本体での熱交換に最適な形状を選
択し、一個の容器本体に対し、単数又は複数の熱交換手
段を装填する。
【0008】尚、この発明による蓄熱容器は、容器本体
内の液体を熱交換手段により温めて利用するものである
が、これについては、ソーラーシステムにおける太陽熱
利用の他、例えば、廃棄湯等からの再熱利用、地熱利用
等において使用できるもので、用途は特に限定するもの
でばない。従って、容器本体内の液体や、熱交換手段を
通す熱媒体は、例えば、水というようにこれも限定され
るものではない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明による蓄熱容器の実
施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示す蓄熱容
器は、ポリブデン製の貯湯用容器本体1に、不凍液の熱
媒体を通す螺旋パイプからなるステンレス製の熱交換手
段2を一個内蔵し、その給水端3と排水端4とを当該容
器本体1の下端部から引き出したものである。
【0010】製造工程を順次説明すると、先ず、図2の
如く二つに開かれた金型(一対の割り型7a,7b)7
の間において、図3の如く装填手段10のホルダー11
に熱交換手段2が装着される。装填手段10は、前記ホ
ルダー11を進退させるシリンダー12の先端部に装着
され、その進退軌道は、シリンダー12の側方において
ホルダー11の下面から平行に垂設された一対のガイド
ピン13,13と、図示しない基台に固着され前記ガイ
ドピン13,13が挿通するガイド14,14とによっ
て規制される。ホルダー11には、ブロー成形において
金型7内にエアを吹き入れる為の一対のブローピン5,
5を中心として、その両脇に前記熱交換手段2の給水端
3と排水端4を保持すべく、給水端3の給水口4に嵌ま
る固定ピン15と、排水端14の排水口に嵌まる固定ピ
ン15が、直線的に一列となって配設されている。これ
らは、各割り型7a,7bの下位に存在する合わせ面に
向かい合って形成された切欠部9が型閉じによって形作
る挿通孔を介して、前記金型7を内外に亘って貫通す
る。
【0011】熱交換手段2の挿入が終了すると、図4の
如く、押出機16からパリソン8が押し出され、パリソ
ン8が両割り型7a,7bの下位にまで達すると、図5
の如く、シリンダーが伸びることにより、装填手段10
のホルダー11に保持された熱交換手段2が、その給水
端3と排水端4とを当該容器本体1の下端部から引き出
した状態で挿入され、図6の如く二つに割りひらかれた
金型7が閉じられる。続くブローピン5からのエア注入
によってパリソン8が膨らみ、図7の如く金型7の内壁
に密着することとなる。この際、前記金型7の挿通孔を
形成する各割り型7a,7bの切欠部9は、金型7の外
寄りで熱交換手段2の給水端3及び排水端4並びにブロ
ーピン5の外面に密着する凹面を形成し、金型7の内寄
りでブローピン5の外面から離隔した凹面を形成する様
に、金型7の外側から内側に向かって広く成る段が形成
されており、その結果、前記ブローピン5及び固定ピン
15と、各割り型7a,7bの切欠部9内面との間に空
隙17が形成され、当該空隙17にパリソン8たる樹脂
が侵入することによって、熱交換手段2の給水端3及び
排水端4の側面を所定長に亘って覆い取付強度を高める
為の支持部18,18と、ブローピン5の側方を所定長
に亘って覆う様に容器本体1内への給水パイプ取付部6
及び排水パイプ取付部6が形成される。そして、上記成
形に続いて冷却を行った後、前記シリンダー12の駆動
により熱交換手段2を残してホルダー11のみを後退さ
せ(図8参照)、金型7を開いて製品本体としての蓄熱
容器19が取り出される。
【0012】図1に示す蓄熱容器の容器本体1には、そ
の下端部に形成された支持部18,18並びに給排水パ
イプ取付部6,6の他、当該蓄熱容器19の上部に給湯
パイプ取付部20、及び温度計や圧力計等を容器本体1
内に挿入し固定するための計器取付部26が形成されて
いる。当該給湯パイプ取付部20及び計器取付部26
は、前記給排水パイプ取付部20が形成される過程と同
様に、金型に給湯パイプ取付部20や計器取付部26と
なる切欠部を形成し中子となるもの(給排水パイプ取付
部6,6の場合と同様、パリソン8内にエアを給入する
ブローピン5等)を装填することによって、或いは金型
の内面に給湯パイプ取付部20や計器取付部26となる
部分を象る凹部を設け、後の工程で当該給湯パイプ取付
部20の給湯路や計器取付部26の挿入孔となる貫通孔
を開けることによって形成できる。前記給排水パイプ取
付部6,6及び給湯パイプ取付部20や計器取付部26
並びに熱交換手段2の給水端3及び排水端4並びに給湯
パイプ取付部20や計器取付部26への管路の連結は、
各種アダプターやホース及びホースバンド等の配管部品
を介して適宜行われる。
【0013】当該蓄熱容器は、設置の際、当該蓄熱容器
の上下端部に給湯パイプ取付部20及び計器取付部2
6、給排水パイプ取付部6,6及び支持部18,18を
挿通する為の透孔21が開けられた上下補強蓋22,2
2が装着され、その上から、ポリエチレンテレフタレー
トフィルム24を介して、ガラス繊維等の耐熱補強繊維
のヘリカル巻きやフープ巻き等によるフィラメントワイ
ンディングが施され、ビニルエステル等の収束剤を含浸
固化させることにより補強層23が形成される。更に、
発泡ウレタン等から成る二つ割りの断熱材25で容器本
体1のほぼ全面を覆い、その回りを雨風を防ぐ為の筐体
(図示省略)で覆うといった措置が施される。
【0014】上記蓄熱容器は、熱交換手段2の給水端3
と排水端4が通過する部分に容器本体1の表面から所定
長膨出した支持部18が一体として設けられることによ
って、又、給排水パイプ取付部6,6が一体として設け
られることによって、水洩れ防止が確実となっており、
当該支持部18及び給排水パイプ取付部6,6が容器本
体1と同時に一体成形される前記製造方法を採用するこ
とによって、製造工程が大きく簡素化されている。
【0015】
【発明の効果】以上の如く本発明による蓄熱容器は、合
成樹脂素材を容器本体の素材と選択したことによって軽
量となるばかりか、素材に要するコストも抑えられ、取
扱いも容易となる。しかも、容器本体と熱交換手段とが
インサート成形を以て一体化されるので、給水端と排水
端の側面が容器本体と密着し、パイプの貫通部分での水
洩れが生じない。また更に、請求項2記載の蓄熱容器の
如く、前記容器本体におけるブローピンを挿通した箇所
に、当該容器本体の表面から一体的に膨出したパイプ取
付部を設けることによって、蓄熱容器内部への給排水路
を連結する際の水洩れ防止効果を高めることもできる。
【0016】また、本発明による蓄熱容器を採用すれ
ば、容器本体をブロー成形法により一体成形し、同時に
熱交換手段が組み込むことができるので、製造工程が簡
素且つ低コストで行われることとなり、製造された蓄熱
容器を安価に供給することができる。又、請求項4記載
の製造方法によれば、給排水パイプや給湯パイプ等を装
着するパイプ取付部を、エア給入用のブローピンを中子
として同時に一体成形することができるので、製品たる
蓄熱容器の製造工程が合理化され製造コストを下げるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による蓄熱容器の一例を示す一部切欠し
た斜視図である。
【図2】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図3】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図4】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図5】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図6】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図7】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図8】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図9】本発明による蓄熱容器の製造方法における工程
の一部を示す説明図である。
【図10】本発明による蓄熱容器の実施態様例を示す分
解図である。
【図11】本発明による蓄熱容器の製造方法に用いる金
型の一例を示す説明図である。
【符号の説明】 1 容器本体 2 熱交換手段 3 給水端 4 排水端 5 ブローピン 6 パイプ取付部 7 金型 8 パリソン 9 切欠部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯留する容器本体(1)に、熱媒
    体を通す金属パイプからなる熱交換手段(2)を内蔵し
    た蓄熱容器において、ブロー成形により一体に形成され
    た容器本体(1)と、その際インサートした熱交換手段
    (2)を、その給水端(3)及び排水端(4)を容器本
    体(1)の外部へ引き出した状態で一体化した蓄熱容
    器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体(1)におけるブローピン
    (5)を挿通した箇所に、当該容器本体(1)の表面か
    ら一体的に膨出したパイプ取付部(6)を具備する請求
    項1記載の蓄熱容器。
  3. 【請求項3】 開いた金型(7)の間に熱交換手段
    (2)を当該熱交換手段(2)の給水端(3)及び排水
    端(4)を金型(7)の外部へ引き出した状態で挿入
    し、その上方から当該熱交換手段(2)を覆う様にパリ
    ソン(8)を押し出し、当該パリソン(8)が前記金型
    (7)の下部に達した後に型閉じを行い、同時にブロー
    ピン(5)を通じて前記パリソン(8)の内部にエアを
    吹き込むインサート・ブロー成形法による蓄熱容器の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 型閉じによって前記金型(7)を内外に
    亘って貫通する挿通孔を形作る切欠部(9)が各割り型
    (7a,7b)の合わせ面に向かい合って形成され、当
    該切欠部(9)は、各割り型(7a,7b)の外寄りで
    ブローピン(5)の外面に密着する凹面を形成し、各割
    り型(7a,7b)の内寄りでブローピン(5)の外面
    から離隔した凹面を形成する金型(7)を用いる請求項
    3記載の蓄熱容器の製造方法。
JP7254898A 1998-03-20 1998-03-20 蓄熱容器及びその製造方法 Pending JPH11270908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7254898A JPH11270908A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 蓄熱容器及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7254898A JPH11270908A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 蓄熱容器及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11270908A true JPH11270908A (ja) 1999-10-05

Family

ID=13492535

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7254898A Pending JPH11270908A (ja) 1998-03-20 1998-03-20 蓄熱容器及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11270908A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016376A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子形燃料電池の加湿タンク
EP2030769A1 (de) 2007-08-30 2009-03-04 Roth Werke GmbH Verfahren zur Herstellung eines Wärmespeichers und Wärmespeicher
US8105528B2 (en) * 2007-12-21 2012-01-31 Fts Co., Ltd. Automotive fuel tank fabrication apparatus
CN103660251A (zh) * 2012-09-24 2014-03-26 广东顺德光晟电器有限公司 一种热水器水箱的制备方法
CN105509307A (zh) * 2016-02-25 2016-04-20 厦门阿玛苏电子卫浴有限公司 一种开水器

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008016376A (ja) * 2006-07-07 2008-01-24 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子形燃料電池の加湿タンク
EP2030769A1 (de) 2007-08-30 2009-03-04 Roth Werke GmbH Verfahren zur Herstellung eines Wärmespeichers und Wärmespeicher
US8105528B2 (en) * 2007-12-21 2012-01-31 Fts Co., Ltd. Automotive fuel tank fabrication apparatus
CN103660251A (zh) * 2012-09-24 2014-03-26 广东顺德光晟电器有限公司 一种热水器水箱的制备方法
CN105509307A (zh) * 2016-02-25 2016-04-20 厦门阿玛苏电子卫浴有限公司 一种开水器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TW466172B (en) Method for fabricating composite pressure vessels and products fabricated by the method
US8202078B2 (en) Blow molding device
CA1177742A (en) Method of manufacturing foam insulated tank
ES2224700T3 (es) Metodo para la fabricacion de recipientes compuestos a presion y productos fabricados con el metodo.
KR101529347B1 (ko) 플라스틱 연료탱크의 제조방법
JPH11270908A (ja) 蓄熱容器及びその製造方法
US20140272670A1 (en) Method and apparatus for making a fuel storage tank with a liner and inner bag for a fuel storage system
US11473726B2 (en) Liner configuring member, high pressure tank, and method of manufacturing same
US6461140B1 (en) System for injecting composite substance inside a forming mould
JP6800554B2 (ja) 中空タンク支持アセンブリ及び中空タンクの成型方法
CN107160657A (zh) 用于生产设置有内部附件的燃料箱的方法
US4911878A (en) Method for producing a blow-molded body
CN112172088A (zh) 工具盒及其制造方法
FI112337B (fi) Menetelmä muoviputken valmistamiseksi
ES2267852T3 (es) Metodo y aparato para formar un sistema de recipiente polimerico para fluidos presurizados.
JP2000085336A (ja) 車両用ダクトおよびその製造方法
JP2016156451A (ja) 高圧タンク
JP7442388B2 (ja) 中空タンクの製造方法
JP3768699B2 (ja) 把手付きボトル成形用金型
CN220429027U (zh) 一种复合模具
CN219926907U (zh) 一种吹瓶机冰水管冷却装置
JP7370799B2 (ja) プリフォーム加熱方法
CN221121288U (zh) 管道组件、空调风道及车辆
CN101198457B (zh) 用于吹塑成型的模具
JPS604751Y2 (ja) 断熱被覆管製造用冷却ダイス