JPH11270735A - 調圧弁 - Google Patents
調圧弁Info
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- JPH11270735A JPH11270735A JP10077518A JP7751898A JPH11270735A JP H11270735 A JPH11270735 A JP H11270735A JP 10077518 A JP10077518 A JP 10077518A JP 7751898 A JP7751898 A JP 7751898A JP H11270735 A JPH11270735 A JP H11270735A
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Abstract
う調圧弁において、外乱等により低圧流体に流体振動が
発生しても、弁体振動という不具合の発生を解消するこ
とを課題とする。 【解決手段】調圧弁1の一側に制御流体を負荷し、他側
に二次側流路03を流れる調圧された低圧流体LGを負
荷し、それらの差圧で作動するようにしたダイヤフラム
09の作動区画08と二次側流路03とを連結し、ダイ
ヤフラム09の他側に低圧流体LGを流入させる二次圧
導入孔010内にフィードバックオリフィス2を設ける
ものとした。これにより、弁体06がメインシール05
と急激に衝突することによる破損や弁体06とメインシ
ール05との接触不良が生じることがなくなり、弁体0
6若しくは弁体06とダイヤフラム09とを連結する部
材07に曲がりを誘発する等の破損発生が防止される。
Description
的に合った低圧の調圧された流体に変換するための調圧
弁に係り、特に、調圧された流体の圧力をフィードバッ
ク量にしてダイヤフラムを作動させ、このダイヤフラム
で弁体を駆動して調圧を行うようにした調圧弁に係り、
ロケットの打ち上げ時、ロケット射点系設備よりロケッ
ト機体内部に一定圧力で供給されるヘリウムガスの調圧
に好適な調圧弁に関する。
を、当該流体の使用目的にあった、好適な調圧された圧
力にするために、調圧弁を使用して高圧流体の圧力を低
減して、低圧流体に調圧することが従来からおこなわれ
ている。
ト射点系設備に貯蔵された高圧のヘリウムガスをロケッ
ト機体内部に供給するために行う調圧に、従来から使用
されている調圧弁を示す断面図である。図に示すよう
に、調圧弁01の内部には、高圧流体である高圧ヘリウ
ムガスをHGを導入する一次側流路02、ロケット機体
内部に供給される圧力にまで調圧された低圧流体である
低圧ヘリウムガスLGを流出させる二次側流路03が設
けられている。
の間には、メインシール05が付設された弁座04が設
けられており、このメインシール05にその上端面を当
接させるように配設された、弁体としてのポペット06
の作動により、弁座04部分に形成される流路面積を変
えて、一次側流路02から導入される高圧ヘリウムガス
HGの圧力を低減して、調圧された低圧ヘリウムガスL
Gに変換するようにしている。このポペット06の作動
は、ポペットロッド07によってポペット06の上端に
底面が連結されたダイヤフラム09の作動によって、そ
の作動量が制御される。
明すると、上述した調圧弁01の内部に形成された一次
側流路02と二次側流路03の上方には、作動区画08
が設けられており、ダイヤフラム09が、この作動区画
08内を上、下区画に仕切るようにして収容されてい
る。また、このダイヤフラム09で仕切られた作動区画
08の上方区画には、作動区画08上方の調圧弁01の
内部に形成されたドーム011から制御流体が導入さ
れ、ダイヤフラム09の上面側である一側を負荷すると
ともに、作動区画08の下方区画は、二次圧導入孔01
0を介して二次側流路03と連通されており、二次側流
路03内を流れる調圧された低圧ヘリウムガスLGが流
入し、ダイヤフラム09の下面側である他側を負荷する
ようにしている。
ウムガスLGの圧力をフィードバック量として使用し、
調圧のために選択された制御流体の圧力と低圧ヘリウム
ガスLGの圧力との差圧によって、上、下動させるよう
にしている。このダイヤフラム09の上、下動は、前述
したように、ポペットロッド07によってポペット06
に伝達され、ポペット06はダイヤフラム09の上、下
動の大きさに対応した上、下動を行う作動をする。この
ポペット06の作動により、ポペット06の上端とメイ
ンシール05との間に形成される流路面積を変えて、こ
の流路を通過する高圧ヘリウムガスHGの圧力を制御流
体の圧力によって、調整された低い圧力の低圧ヘリウム
ガスLGに変換するようにしている。
に着目し、調圧された低圧ヘリウムガスLGを二次圧導
入孔010を介して、フィードバックとしてダイヤフラ
ム09の他側に導入し、これと一側に導入された制御流
体の圧力と差圧によってのみ、高圧ヘリウムガスHGを
調圧された低圧ヘリウムガスLGにするだけのものであ
り、低圧ヘリウムガスLGに生じることのある、渦発生
等による流体振動の外乱を抑制して調圧する構造のもの
にはなっていない。また、作動区画08内に調圧された
低下ヘリウムガスLGを導入する二次圧導入孔010の
口径も、一定口径のストレートのものにされ、口径を調
整できる構造のものにはなっていない。
ロケット機体内部に供給される管路において、低圧ヘリ
ウムガスLGに生じる流体振動等の外乱の伝達によっ
て、ダイヤフラム09が急激に振動することがあった。
このダイヤフラム09に生じる振動は、ポペットロッド
07によってポペット06に伝達され、ポペット06が
振動を起こし、メインシール05と激しく衝突し、メイ
ンシール05を破損させ、調圧弁01の内部漏洩を発生
させたり、ポペット06の曲がりを誘発したりする等の
不具合が生じることがあった。
て使用される調圧弁01においては、ロケット機体内部
に供給されるヘリウムガスが大流量になり、また高圧ヘ
リウムガスHGと低圧ヘリウムガスLGとの差圧が大き
くなり、換言すれば、調圧機能の大きさが大きくなり、
調圧弁01としては非常に過酷な使用条件となり、低圧
ヘリウムガスLGに発生する脈動によって生じる調圧弁
01の不具合の発生が多く生じていた。
低圧流体をフィードバックして使用し、高圧流体を調圧
して低圧流体にするようにした、従来の調圧弁の上述し
た不具合を解消するため、フィードバックとして導入さ
れる低圧流体に生じることのある流体振動を低減して、
ダイヤフラムの他側に供給するようにして、ダイヤフラ
ムに生じる振動を抑制し、ダイヤフラムで駆動される弁
体の振動を低減して、内部漏洩が発生することなく、ま
た故障のない信頼性の高い調圧弁を提供することを課題
とする。
弁では、つぎの手段とした。一側に制御流体を負荷し、
他側に二次側流路を流れる調圧された低圧流体を負荷
し、これらの差圧で作動するようにしたダイヤフラムの
作動区画と、二次側流路とを連結し、ダイヤフラムの他
側に調圧された低圧流体を流入させるようにした二次圧
導入孔内に、二次側流路を流れる調圧された低圧流体に
発生する外乱による圧力変動のダイヤフラムへの伝達を
抑制し、この流体振動によるダイヤフラムに発生する振
動の発生を抑制して、ダイヤフラムの作動に連動して作
動する弁体の振動を抑制するようにしたフィードバック
オリフィスを設けた。
つけ、取り外し自在にされ、その内部を貫通させて設け
る導入孔が、調圧された低圧流体に生じる流体振動等の
外乱を効果的に防止できる口径のものを選択して二次圧
導入孔内に自在に設置し、若しくは自在に変更できるも
のにすることが好ましい。
圧された二次側流路内を流れる低圧流体に外乱によって
急激な流体振動が生じても、二次圧導入孔内に挿入され
たフィードバックオリフィスによって、二次圧導入孔を
通るときに流体振動は効果的に減衰され、ダイヤフラム
の他側に面する作動区画に伝達されるので、ダイヤフラ
ムの他側に負荷される低圧流体の流体振動は低減して、
ダイヤフラムに流体振動で発生する振動は低減し、ダイ
ヤフラムから伝達されて高圧流体を低圧流体に変換する
弁体に発生する振動を低減させることができる。
が、弁体との急激な衝突によって破損するようなことが
なくなり、また弁体とメインシールとの接触不良が生じ
ることがなくなり、調圧弁に内部漏洩が発生するような
ことがなくなる。さらに、弁体の弁座との接触により、
弁体若しくは弁体とダイヤフラムとを連結する部材に、
曲がり発生を誘発する等の破損発生が防止され、信頼性
の高い調圧弁とすることができる。
形態を図面にもとづき説明する。図1は本発明の調圧弁
の実施の第1形態を示す断面図である。なお、図におい
て図2に示す部材と同一若しくは類似の部材には、同一
符番を付し、詳細説明は省略する。
の調圧弁01と同様に、調圧弁1の内部に一次側流路0
2、二次側流路03、作動区画08、ドーム011が画
成されるとともに、一次側流路02と二次側流路03と
の間には、メインシール05を付設した弁座04が設け
られ、この弁座04に当接する弁体としてのポペット0
6の上下動により、弁座04とポペット06との間に形
成される流路面積を変え、一次側流路02に導入された
高圧流体としての高圧ヘリウムガスHGの圧力を低減さ
せて調圧し、低圧流体としての低圧ヘリウムガスLGに
して、二次側流路03からロケット機体内部等の供給先
へ流出させるようにしている。
11に注入され、ダイヤフラム09の上面側の作動区画
08に導入され、調圧を行うための圧力にされた制御流
体のダイヤフラム09の一側への負荷と、二次圧導入孔
010を介してダイヤフラム09の下面側の作動区画0
8に導入された、二次側流路03を流れる調圧された低
圧ヘリウムガスLGのダイヤフラム09の他側への負荷
とによって行われる。
成において、本実施の形態の調圧弁1では、二次側流路
03とダイヤフラム09の下面側の作動区画08とを連
通する二次圧導入孔010の内部に、軸心に沿って導入
孔03を穿設したフィードバックオリフィス2を着脱自
在に装着するようにした。このフィードバックオリフィ
ス2は、二次側流路03の下流側で発生する渦発生等に
より生じ、二次側流路03を流れる低圧ヘリウムガスL
Gに伝播した流体振動が、ダイヤフラム09の下面側の
作動区画08内に伝達されるのを抑制する。すなわち、
二次側流路03内の低圧ヘリウムガスLGに発生する流
体振動が、ダイヤフラム09に伝達されないため、従
来、この流体振動によって激しく振動することのあっ
た、ダイヤフラム09の振動発生を抑制することができ
る。
ことから、ダイヤフラム09の下面とポペットロッド0
7で連結され、前述したように、ダイヤフラム09に作
動により、上、下に駆動され、弁座04との間に形成さ
れる流路面積を変え、高圧ヘリウムガスHGの圧力を低
減させて、調圧を行うようにしたポペット06の振動も
抑制される。これにより、ポペット06の振動に起因し
て生じるメインシール05の損傷、又はポペット06と
メインシール05との接触不良の発生が防止され、調圧
弁1内部の漏洩が発生するようなことがなくなる。さら
に、ポペット06と弁座04との急激な接触により、ポ
ペット06若しくはポペットロッド07等の曲がり発生
等の損傷を防止することができる。
0の内部に、導入孔3を軸心方向に穿設したフィードバ
ックオリフィス2を追加して装着するようにしたことに
より、ダイヤフラム09の下面側の作動区画08内に導
入する低圧流体LGに、脈動等の圧力変動が発生してい
る場合、これらの圧力変動は、フィードバックオリフィ
ス2によって緩和され、ダイヤフラム09の振動は低減
し、ダイヤフラム09によって作動させられる調圧弁内
のポペット06の挙動も安定する。また、フィードバッ
クオリフィスを着脱式とし、オリフィスサイズすなわ
ち、導入孔3の口径を調整することで、使用条件により
発生することのある低圧流体の脈動に対する発振対策、
及び調圧応答性に臨機応変に対応できるようになる。
フィードバックオリフィス2を装着するようにした場合
の効果について、図3および図4において説明する。図
3は、フィードバックオリフィス2を二次圧導入孔01
0に装着する前、すなわち、従来の調圧弁01を使用
し、調圧弁01の下流側、すなわち二次側流路03より
も下流側に設けた遮断弁を開/閉させた場合の調圧特性
を示す図である。
3(b)で示す遮断弁閉タイミングの何れのタイミング
においても、ダイヤフラム09の下面側の作動区画08
に導入される二次側流路03内の圧力(2次圧)Aに
は、約2kg/cm2 の圧力変動が見られる。なお、同
図において、Bは一次側流路02内の圧力(1次圧)、
Cは調圧弁01に発生する調圧弁本体加速度で、参考と
して示したものである。
リフィス2を二次圧導入孔010に装着した後、すなわ
ち、上述した本実施の形態の調圧弁1を使用し、調圧弁
1の下流側に設けた遮断弁を開/閉させた場合の調圧特
性を示す図である。
4(b)で示す遮断弁閉タイミングの何れのタイミング
においても、ダイヤフラム09の下面側の作動区画08
に導入される二次側流路03内の圧力(2次圧)Aに
は、ほとんど変動はなく、安定したものとなっている。
また、これに伴い調圧弁1に発生する調圧弁本体加速度
C(振動レベル)も小さく、短時間で収束している。
ドバックオリフィス2を追加して装着することで、二次
側流路03内で発生する流体振動が作動区画08内に伝
達され、ダイヤフラム09を振動させて、ポペット06
を振動させて、生じることのあった調圧弁1の二次圧の
脈動に起因するメインシール05損傷による内部漏洩、
またはポペットロッド07の曲がり等の、不具合が発生
するのを低減させることが期待できる。
したが、調圧弁1の二次側流路03に発生する流体振動
は、調圧弁1の種々の使用条件によって種々の振動数、
振動モードのものが発生するが、これらの流体振動によ
るダイヤフラム09、およびポペット06の振動防止対
策としては、種々の使用条件に対してフィードバックオ
リフィス2の導入孔3の大きさ(オリフィスサイズ)を
変更して、装着することで振動の発生を効果的に低減す
ることができる。
れば、一側に制御流体を負荷し、他側に二次側流路を流
れる調圧された低圧流体を負荷し、それらの差圧で作動
するようにしたダイヤフラムの作動区画と二次側流路と
を連結し、ダイヤフラムの他側に低圧流体を流入させる
ようにした二次圧導入孔内にフィードバックオリフィス
を設ける構成にしたことにより、二次側流路を流れる調
圧された低圧流体に発生する、外乱による圧力変動のダ
イヤフラムへの伝達を抑制し、この流体振動によりダイ
ヤフラムに発生する振動の発生を抑制し、ダイヤフラム
の作動に連動して作動する弁体に生じる振動を抑制する
ことができる。これにより、弁体が当接するメインシー
ルに、弁体の急激な衝突によって破損が生じるようなこ
とがなくなり、また弁体とメインシールとの接触不良が
生じることがなくなり、調圧弁には内部漏洩が発生する
ようなことがなくなる。さらに、弁体の弁座との急激な
接触により、弁体若しくは弁体とダイヤフラムとを連結
する部材に、曲がり等の破損が誘発されることが防止さ
れ、信頼性の高い調圧弁とすることができる。
図、
調圧弁本体加速度を示す図で、図3(a)は遮断弁開タ
イミング時、図3(b)は遮断弁閉タイミング時をそれ
ぞれ示す図、
調圧弁本体加速度を示す図で、図4(a)は遮断弁開タ
イミング時、図4(b)は遮断弁閉タイミング時をそれ
ぞれ示す図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 一側に負荷される制御流体と、他側に負
荷される二次側流路を流れる低圧流体との差圧で作動す
るダイヤフラム、前記ダイヤフラムに連結され前記ダイ
ヤフラムの作動に対応して変動して、高圧流体を導入す
る一次側流路と前記二次側流路との間の流路面積を変
え、前記高圧流体を前記低圧流体に変換する弁体を設け
た調圧弁において、前記二次側流路から前記ダイヤフラ
ムの他側に前記低圧流体を導入する二次圧導入孔内にフ
ィードバックオリフィスを設け、前記二次側流路に発生
する圧力変動が前記ダイヤフラムへ伝達するのを抑制
し、前記弁体の振動発生を抑制するようにしたことを特
徴とする調圧弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07751898A JP3477362B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 調圧弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07751898A JP3477362B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 調圧弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11270735A true JPH11270735A (ja) | 1999-10-05 |
JP3477362B2 JP3477362B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=13636198
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07751898A Expired - Lifetime JP3477362B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | 調圧弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3477362B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217829A (ja) * | 2001-10-30 | 2008-09-18 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | バイパス付き流体圧力調整装置モジュール |
CN112814758A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-05-18 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种发动机调压阀外置结构 |
-
1998
- 1998-03-25 JP JP07751898A patent/JP3477362B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008217829A (ja) * | 2001-10-30 | 2008-09-18 | Illinois Tool Works Inc <Itw> | バイパス付き流体圧力調整装置モジュール |
CN112814758A (zh) * | 2021-03-09 | 2021-05-18 | 广西玉柴机器股份有限公司 | 一种发动机调压阀外置结构 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3477362B2 (ja) | 2003-12-10 |
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