JPH11269147A - 2−スルホニルピリジン誘導体の製造方法 - Google Patents

2−スルホニルピリジン誘導体の製造方法

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JPH11269147A
JPH11269147A JP32365398A JP32365398A JPH11269147A JP H11269147 A JPH11269147 A JP H11269147A JP 32365398 A JP32365398 A JP 32365398A JP 32365398 A JP32365398 A JP 32365398A JP H11269147 A JPH11269147 A JP H11269147A
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知也 桑山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2−スルホニルピリジン誘導体を、温和な条
件下に収率よく、工業的に有利に製造する方法を提供す
る。 【解決手段】 一般式(I) 【化1】 で示されるα,β−不飽和カルボニル化合物を、一般式
(II) 【化2】 で示されるスルホニルシアニドと反応させることを特徴
とする一般式(III) 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2−スルホニルピ
リジン誘導体の製造方法に関する。本発明により製造さ
れる2−スルホニルピリジン誘導体は、医薬、農薬など
の合成原料として、例えばクロロニコチニル系殺虫剤の
合成中間体として有用な5−アミノメチル−2−クロロ
ピリジン、パーキンソン氏病治療薬として臨床開発が進
められているラザベミドの合成中間体である2,5−ジ
クロロピリジンや、2−ヒドロキシピリジンなどの医薬
中間体の合成原料として有用である(特開平1−213
263号公報、特開平9−118666号公報、特開平
10−139760号公報および特開平9−59254
号公報参照)。
【0002】
【従来の技術】最近、ピリジン骨格を有する生理活性物
質が数多く発見されている。これらの化合物の合成中間
体として有用な2−スルホニルピリジン誘導体の製造方
法としては、(1)スルホニルシアニドとアシロキシブタ
ジエン誘導体とを反応させる方法(特開平9−1186
66号公報参照)、(2)p−トルエンスルホニルシアニ
ドと1−エトキシ−2−メチルブタジエンとを反応させ
る方法[シンセシス(Synthesis)、623頁(1989
年)および国際出願公開WO98/11071号参
照]、(3)2−ハロゲノピリジンをアルカリ金属のチオ
ラートと反応させ、スルフェニルピリジンへ誘導した
後、順次酸化することにより合成する方法[ジャーナル
オブ ザ ケミカル ソサイエティー パーキン ト
ランスアクション1(Journal of the Chemical Society
Perkin Transaction 1)、1839頁(1984年)]
などが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
(1)および(2)の方法は、熱的に不安定なジエン化合物の
使用が必須であること、上記(3)の方法は工程数が多
く、目的物の収率が低いことなどの問題点を有してお
り、2−スルホニルピリジン誘導体の工業的に有利な製
造方法とは言い難い。しかして、本発明の目的は、2−
スルホニルピリジン誘導体を、温和な条件下に収率よ
く、工業的に有利に製造し得る方法を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記の
目的は、 一般式(I)
【0005】
【化5】
【0006】(式中、R1は水素原子、置換基を有して
いてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を
有していてもよいアルキル基またはアリール基を表し、
4は水素原子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アル
キルチオ基、シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカル
ボニル基、保護された置換されていてもよいアミノ基、
置換基を有していてもよいアルキル基またはアリール基
を表し、R2とR3またはR3とR4は一緒になって−(C
2)n−(式中、nは3または4を表す。)を表しても
よい。)で示されるα,β−不飽和カルボニル化合物
[以下、α,β−不飽和カルボニル化合物(I)と略記
する]を、一般式(II)
【0007】
【化6】
【0008】(式中、R5は置換基を有していてもよい
アルキル基、シクロアルキル基、アリール基またはアラ
ルキル基を表す。)で示されるスルホニルシアニド[以
下、スルホニルシアニド(II)と略記する]と反応させ
ることを特徴とする一般式(III)
【0009】
【化7】
【0010】(式中、R1、R2、R3、R4およびR5
前記定義のとおりである。)で示される2−スルホニル
ピリジン誘導体[以下、2−スルホニルピリジン誘導体
(III)と略記する]の製造方法、および 一般式(III-1)
【0011】
【化8】
【0012】(式中、R5は前記定義のとおりであ
る。)で示される2−スルホニルピリジン誘導体を提供
することにより達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】上記一般式中、R1、R2、R3
4およびR5がそれぞれ表すアルキル基としては、例え
ばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基、ヘキシ
ル基などの直鎖状または分岐状のアルキル基が挙げられ
る。これらのアルキル基は置換基を有していてもよく、
かかる置換基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子、フッ素原子などのハロゲン原子;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリル
オキシ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基
などの三置換シリルオキシ基;ニトロ基などが挙げられ
る。
【0014】R1、R2、R3、R4およびR5がそれぞれ
表すアリール基としては、例えばフェニル基、ナフチル
基などが挙げられる。これらのアリール基は置換基を有
していてもよく、かかる置換基としては、例えば塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子などのハロゲン
原子;メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、イソブチル基、tert−ブチル基など
のアルキル基;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などの置換基などが挙げられる。
【0015】R4が表すアルコキシル基としては、例え
ばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ
基、フェノキシ基などが挙げられ、アルキルチオ基とし
ては、メチルチオ基、エチルチオ基、プロピルチオ基、
ブチルチオ基などが挙げられ、アシロキシ基としては、
例えばアセトキシ基、プロパノイルオキシ基、ブタノイ
ルオキシ基、ピバロイルオキシ基、ベンゾイルオキシ基
などの脂肪族または芳香族アシロキシ基などが挙げら
れ、アルコキシカルボニル基としては、例えばメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、n−ブトキシカ
ルボニル基などが挙げられ、保護された置換されていて
もよいアミノ基としては、例えばアセチル基、ベンゾイ
ル基、ベンゼンスルホニル基、tert−ブトキシカル
ボニル基などの保護基で保護された、メチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチ
ル基、tert−ブチル基などのアルキル基などで置換
されていてもよいアミノ基が挙げられる。
【0016】R2、R3およびR4がそれぞれ表すハロゲ
ン原子としては、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原
子、ヨウ素原子などが挙げられる。
【0017】R5が表すシクロアルキル基としては、例
えばシクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキ
シル基などが挙げられる。これらのシクロアルキル基は
置換基を有していてもよく、かかる置換基としては、例
えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、フッ素原子など
のハロゲン原子;メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、ブトキシ基などのアルコキシル基;水酸基;ter
t−ブチルジメチルシリルオキシ基、tert−ブチル
ジフェニルシリルオキシ基などの三置換シリルオキシ
基;ニトロ基;フェニル基、p−メトキシフェニル基な
どのアリール基などが挙げられる。
【0018】R5が表すアラルキル基としては、例えば
ベンジル基、フェネチル基などが挙げられる。これらの
アラルキル基は置換基を有していてもよく、かかる置換
基としては、例えば塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、
フッ素原子などのハロゲン原子;メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、tert−ブチル基などのアルキル基;メトキシ
基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアル
コキシル基;水酸基;tert−ブチルジメチルシリル
オキシ基、tert−ブチルジフェニルシリルオキシ基
などの三置換シリルオキシ基;ニトロ基;フェニル基、
p−メトキシフェニル基などのアリール基などが挙げら
れる。
【0019】本発明における反応は、通常、溶媒の存在
下に行われる。使用する溶媒としては、反応に悪影響を
与えない限り、特に限定されるものではないが、例えば
ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン、石油エーテ
ルなどの脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、クメンなどの芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、
テトラヒドロフラン、ジイソプロピルエーテル、ジメト
キシエタン、ジブチルエーテルなどのエーテル;アセト
ニトリル、プロピオニトリル、ベンゾニトリルなどのニ
トリル;塩化メチレン、クロロホルム、四塩化炭素、ジ
クロロエタン、トリクロロエタンなどのハロゲン化炭化
水素;ジメチルスルホキシド;またはこれらの混合溶媒
などが挙げられる。溶媒の使用量は、スルホニルシアニ
ド(II)に対し、0.1〜200倍重量の範囲が好まし
い。
【0020】反応は触媒の存在下または不存在下に行わ
れ、触媒としては酸触媒またはアンモニウム塩などが使
用される。酸触媒としては、例えばホウ酸、ホウ酸トリ
エチル、ホウ酸トリブチルなどのホウ酸エステル;リン
酸、リン酸トリブチルなどのリン酸エステル;過塩素酸
ナトリウム、過塩素酸リチウムなどの過塩素酸のアルカ
リ金属塩;IRC−50(オルガノ社製)などの弱酸性
イオン交換樹脂などが挙げられる。また、アンモニウム
塩としては、例えば塩化アンモニウム、塩化ベンジルト
リメチルアンモニウムなどが挙げられる。触媒の使用量
は、スルホニルシアニド(II)に対し、0.01〜1当
量の範囲が好ましい。
【0021】また、反応は、アルコールの存在下に行っ
てもよい。アルコールとしては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール、ブタノール、イソアミルアルコ
ールなどが挙げられる。これらのアルコールの使用量
は、スルホニルシアニド(II)に対し、0.1〜200
当量の範囲が好ましい。
【0022】反応は、α,β−不飽和カルボニル化合物
(I)およびスルホニルシアニド(II)の混合溶液を還
流して行うことが好ましい。α,β−不飽和カルボニル
化合物(I)に対するスルホニルシアニド(II)の使用
量は特に制限されないが、α,β−不飽和カルボニル化
合物(I)1モルに対し、スルホニルシアニド(II)を
0.5モル〜1モルの範囲で使用することが好ましい。
また、反応温度は、0℃〜200℃の範囲が好ましく、
80℃〜120℃の範囲がより好ましい。
【0023】このようにして得られた2−スルホニルピ
リジン誘導体(III)は、通常の有機化合物の単離・精
製に用いられる方法により単離・精製することができ
る。例えば、反応混合物を濃縮、冷却することによって
再結晶により精製することができる。また、反応混合物
をそのまま濃縮し、得られる粗生成物を必要に応じて蒸
留、クロマトグラフィなどにより精製することができ
る。
【0024】また、反応の進行に伴い水が生成するが、
これを除去しながら反応を行うことにより、高収率で2
−スルホニルピリジン誘導体(III)を得ることができ
る。水を除去する方法は特に限定されないが、水と共沸
する溶媒を使用し、溶媒と共沸させて系外に留出させる
ことにより効率よく行うことができる。また、系内にモ
レキュラーシーブスなどの、反応に悪影響を与えない脱
水剤を共存させておいてもよい。
【0025】なお、原料として用いるα,β−不飽和カ
ルボニル化合物(I)およびスルホニルシアニド(II)
はいずれも公知化合物であり、容易に入手あるいは製造
することができる。例えば、α,β−不飽和カルボニル
化合物(I)はアルドール縮合反応により合成可能であ
る(例えば特開平9−59201号および特開昭63−
135356号公報参照)。また、スルホニルシアニド
(II)は対応するスルフィン酸金属塩とハロゲン化シア
ンを反応させて製造できる[オーガニック シンセシス
(Organic Synthesis)、6巻、727頁(1988年)
参照]。
【0026】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定され
るものではない。
【0027】実施例1 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積50mlの
3口フラスコに、クロトンアルデヒド(2−ブテナー
ル)8.05g(113mmol)およびベンゼンスル
ホニルシアニド9.17g(54.9mmol)を入
れ、溶媒としてトルエン15mlおよびブタノール1.
5mlを加え、続いて過塩素酸リチウム589mg
(5.55mmol)を添加した後、窒素雰囲気下とし
て内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しな
がら15時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却
後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷
却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィルター
で濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10mlで洗浄
後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結晶とし
て、下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニルピリジ
ン10.8gを得た(純度99%、ベンゼンスルホニル
シアニド基準で収率89%)。
【0028】融点:90〜91℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:7.51-7.62(m,4H), 7.93(t,1H,J=7.9Hz), 8.04-8.11
(m,2H), 8.21(d,1H,J=7.9Hz), 8.68(d,1H,J=4.0Hz)
【0029】実施例2 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド8.
20g(115mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド9.55g(57.2mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlを加え、続いてホウ酸トリブチル
1.33g(5.78mmol)を添加した後、窒素雰
囲気下として内温110℃にて攪拌し、生成する水を分
離除去しながら3時間加熱還流した。この溶液を室温ま
で冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴
中で冷却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィ
ルターで濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10ml
で洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結晶
として2−ベンゼンスルホニルピリジン10.9gを得
た(純度98%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収
率85%)。
【0030】実施例3 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド8.
22g(115mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド9.22g(55.2mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを加
え、続いて過塩素酸ナトリウム677mg(5.55m
mol)を添加した後、窒素雰囲気下として内温110
℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら18時間
加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの
低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析
出させた。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃
以下に冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプ
で2時間真空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンス
ルホニルピリジン11.2gを得た(純度98%、ベン
ゼンスルホニルシアニド基準で収率91%)。
【0031】実施例4 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド1
0.16g(145mmol)およびベンゼンスルホニ
ルシアニド10.09g(60.4mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン15mlを添加した後、窒素雰囲気
下として内温110℃にて攪拌し、生成する水を分離除
去しながら15時間加熱還流した。この溶液を室温まで
冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中
で冷却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィル
ターで濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10mlで
洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結晶と
して2−ベンゼンスルホニルピリジン9.11gを得た
(純度90%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率
62%)。
【0032】実施例5 実施例1と同様の反応装置に、チグリンアルデヒド(t
rans−2−メチル−2−ブテナール)8.40g
(100mmol)およびベンゼンスルホニルシアニド
8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒としてト
ルエン15mlおよびブタノール1.5mlを添加した
後、窒素雰囲気下として内温110℃にて攪拌し、生成
する水を分離除去しながら3時間加熱還流した。この溶
液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除
去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。この結晶を
グラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却したトルエ
ン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、
無色の結晶として、下記の物性を有する2−ベンゼンス
ルホニル−5−メチルピリジン10.5gを得た(純度
99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率88
%)。
【0033】融点:117〜118℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:2.40(s,3H), 7.52-7.60(m,3H), 7.70(dd,1H,J=1.8H
z,8.6Hz), 8.03-8.07(m,2H), 8.09(d,1H,J=8.6Hz),8.50
(d,1H,J=1.8Hz)
【0034】実施例6 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド8.
20g(115mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド9.55g(57.2mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを加
え、続いてホウ酸トリブチル1.33g(5.78mm
ol)を添加した後、窒素雰囲気下として内温110℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら3時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸
成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出さ
せた。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下
に冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2
時間真空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンスルホ
ニルピリジン11.3gを得た(純度99%、ベンゼン
スルホニルシアニド基準で収率89%)。
【0035】実施例7 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド8.
20g(115mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド9.55g(57.2mmol)を入れ、溶媒と
してジイソプロピルエーテル15mlおよびブタノール
1.5mlを加え、続いてホウ酸トリブチル1.33g
(5.78mmol)を添加した後、窒素雰囲気下とし
て内温83℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しなが
ら20時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、
溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却し
て結晶を析出させた。この結晶をグラスフィルターで濾
過し、5℃以下に冷却したイソプロピルエーテル10m
lで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結
晶として2−ベンゼンスルホニルピリジン11.9gを
得た(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で
収率94%)。
【0036】実施例8 実施例1と同様の反応装置に、チグリンアルデヒド8.
40g(100mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒と
してブタノール15mlを加え、続いてホウ酸トリブチ
ル1.15g(5.00mmol)を添加した後、窒素
雰囲気下として内温118℃にて攪拌し、生成する水を
分離除去しながら4時間加熱還流した。この溶液を室温
まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷
浴中で冷却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフ
ィルターで濾過し、5℃以下に冷却したイソプロピルエ
ーテル10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥
し、無色の結晶として2−ベンゼンスルホニル−5−メ
チルピリジン9.81gを得た(純度99%、ベンゼン
スルホニルシアニド基準で収率83%)。
【0037】実施例9 実施例1と同様の反応装置に、クロトンアルデヒド8.
07g(113mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド9.69g(58.0mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを加
え、続いてリン酸トリブチル1.45g(5.80mm
ol)を添加した後、窒素雰囲気下として内温116℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら4時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸
成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出さ
せた。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下
に冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2
時間真空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンスルホ
ニルピリジン11.3gを得た(純度99%、ベンゼン
スルホニルシアニド基準で収率88%)。
【0038】実施例10 実施例1と同様の反応装置に、チグリンアルデヒド9.
00g(107mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを加
え、続いてホウ酸0.30g(4.85mmol)を添
加した後、窒素雰囲気下として内温119℃にて攪拌
し、生成する水を分離除去しながら4時間加熱還流し
た。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を
減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。
この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却
したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真
空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンスルホニル−
5−メチルピリジン11.1gを得た(純度99%、ベ
ンゼンスルホニルシアニド基準で収率94%)。
【0039】実施例11 実施例1と同様の反応装置に、チグリンアルデヒド4.
29g(51.1mmol)およびベンゼンスルホニル
シアニド8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒
としてトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを
加え、続いてホウ酸トリブチル1.15g(5.00m
mol)を添加した後、窒素雰囲気下として内温119
℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら6時間加
熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低
沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出
させた。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以
下に冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで
2時間真空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンスル
ホニル−5−メチルピリジン10.5gを得た(純度9
9%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率89
%)。
【0040】実施例12 実施例1と同様の反応装置に、セネシオンアルデヒド
(3−メチル−2−ブテナール)9.00g(107m
mol)およびベンゼンスルホニルシアニド8.35g
(50.0mmol)を入れ、溶媒としてトルエン15
mlおよびブタノール1.5mlを加え、続いてホウ酸
0.30g(4.85mmol)を添加した後、窒素雰
囲気下として内温119℃にて攪拌し、生成する水を分
離除去しながら3時間加熱還流した。この溶液を室温ま
で冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴
中で冷却して結晶を析出させた。この結晶をグラスフィ
ルターで濾過し、5℃以下に冷却したトルエン10ml
で洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結晶
として、下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−
4−メチルピリジン8.50gを得た(純度99%、ベ
ンゼンスルホニルシアニド基準で収率72%)。
【0041】融点:128〜129℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:2.47(s,3H), 7.25(dd,1H,J=1.6Hz,4.8Hz), 7.53-7.6
2(m,3H), 8.04-8.08(m,2H), 8.10(d,1H,J=1.6Hz),8.52
(d,1H,J=4.8Hz)
【0042】実施例13 実施例1と同様の反応装置に、チグリンアルデヒド9.
00g(107mmol)およびベンゼンスルホニルシ
アニド8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒と
してトルエン15mlおよびブタノール1.5mlを加
え、続いてホウ酸トリブチル0.57g(2.48mm
ol)を添加した後、窒素雰囲気下として内温119℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら7時間加熱
還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸
成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出さ
せた。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下
に冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2
時間真空乾燥し、無色の結晶として2−ベンゼンスルホ
ニル−5−メチルピリジン8.50gを得た(純度99
%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率72%)。
【0043】実施例14 実施例1と同様の反応装置に、メシチルオキシド(4−
メチル−3−ペンテン−2−オン)9.80g(100
mmol)およびベンゼンスルホニルシアニド8.35
g(50.0mmol)を入れ、溶媒としてトルエン1
5mlおよびブタノール1.5mlを加え、続いてホウ
酸トリブチル1.15g(5.00mmol)を添加し
た後、窒素雰囲気下として内温116℃にて攪拌し、生
成する水を分離除去しながら10時間加熱還流した。こ
の溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成分を減圧下
に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させた。この結
晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に冷却したト
ルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時間真空乾燥
し、無色の結晶として、下記の物性を有する2−ベンゼ
ンスルホニル−4,6−ジメチルピリジン6.14gを
得た(純度99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で
収率49%)。
【0044】融点:106〜107℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:2.41(s,3H),2.50(s,3H),7.09(s,1H),7.49-7.62
(m,3H), 7.83(s,1H), 8.08(d,2H)
【0045】実施例15 実施例1と同様の反応装置に、2−クロロ−2−ブテナ
ール11.2g(107mmol)およびベンゼンスル
ホニルシアニド8.35g(50.0mmol)を入
れ、溶媒としてトルエン15mlおよびブタノール1.
5mlを加え、続いてホウ酸トリブチル1.30g
(5.65mmol)を添加した後、窒素雰囲気下とし
て内温121℃にて攪拌し、生成する水を分離除去しな
がら7時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、
溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却し
て結晶を析出させた。この結晶をグラスフィルターで濾
過し、5℃以下に冷却したトルエン10mlで洗浄後、
真空ポンプで2時間真空乾燥し、無色の結晶として、下
記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−5−クロロ
ピリジン8.87gを得た(純度98%、ベンゼンスル
ホニルシアニド基準で収率69%)。
【0046】融点:154〜155℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:7.50-7.68(m,4H), 7.89(dd,1H,J=2.3Hz,8.0Hz), 8.0
2-8.09(m,1H), 8.16(d,1H,J=8.0Hz), 8.60(d,1H,J=2.3H
z)
【0047】実施例16 温度計、メカニカルスターラ、滴下漏斗を装備した内容
積500mlの3口フラスコに、オキシ塩化リン100
ml(164.5g、1.07mol)を加えて0℃に
冷却し、攪拌しながらN,N−ジメチルホルムアミド1
20mlを1時間かけて滴下した。内温を0℃に維持し
て2時間攪拌し、この反応混合液に3−ペンタノン10
0ml( 85.3g、0.99mol)を1時間かけ
て滴下した。滴下終了後、内温を室温まで上昇させてさ
らに2時間攪拌したのち、反応混合液を500gの氷に
滴下した。この混合物を分液して有機層を分離し、水層
を酢酸エチル200mlで2回抽出した。抽出液と先の
有機層とを合わせて無水硫酸マグネシウムで乾燥後、溶
媒を減圧下に除去し、3−クロロ−2−メチル−2−ペ
ンテナールを得た( 131.2g、ほぼ100%収
率)。次に、実施例1と同様の反応装置に、上記で得た
3−クロロ−2−メチル−2−ペンテナール13.25
g(100mmol)およびベンゼンスルホニルシアニ
ド8.35g(50.0mmol)を入れ、溶媒として
トルエン15mlおよびブタノール0.7mlを加え、
続いてホウ酸トリブチル1.15g(5.00mmo
l)を添加した後、窒素雰囲気下として内温122℃に
て攪拌し、生成する水を分離除去しながら4時間加熱還
流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成
分を減圧下に除去し、氷浴中で冷却して結晶を析出させ
た。この結晶をグラスフィルターで濾過し、5℃以下に
冷却したトルエン10mlで洗浄後、真空ポンプで2時
間真空乾燥し、淡黄色の結晶として、下記の物性を有す
る2−ベンゼンスルホニル−4−クロロ−3,5−ジメ
チルピリジン13.09gを得た(純度99%、ベンゼ
ンスルホニルシアニド基準で収率93%)。
【0048】融点:91〜92℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:2.38(s,3H),2.79(s,3H),7.53-7.68(m,3H), 7.97-
8.00(m,2H),8.20(s,1H)
【0049】実施例17 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積25mlの
3口フラスコに3−メチル−1−フェニル−2−ブテン
−1−オン0.96g(6.00mmol)およびベン
ゼンスルホニルシアニド0.84g(5.00mmo
l)を入れ、溶媒としてトルエン5mlおよびブタノー
ル0.5mlを加え、続いてホウ酸トリブチル0.12
g(0.50mmol)を添加した後、窒素雰囲気下と
して内温112℃にて攪拌し、生成する水を分離除去し
ながら8時間加熱還流した。この溶液を室温まで冷却
後、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去し、得られた粗
生成物を酢酸エチル5mlで再結晶し、無色の結晶とし
て、下記の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−4−
メチル−6−フェニルピリジン0.42gを得た(純度
99%、ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率28
%)。
【0050】融点:170〜171℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:2.54(s,3H), 7.42-7.46(m,3H), 7.51-7.61(m,3H),
7.67(s,1H), 7.90-7.95(m,3H), 8.14(dd,2H,J=1.7Hz,8.
4Hz)
【0051】実施例18 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積25mlの
3口フラスコに3−フェニル−2−ブテナール0.93
g(6.36mmol)およびベンゼンスルホニルシア
ニド0.99g(5.91mmol)を入れ、溶媒とし
てトルエン5mlおよびブタノール0.5mlを加え、
続いてホウ酸トリブチル0.14g(0.59mmo
l)を添加した後、窒素雰囲気下として内温112℃に
て攪拌し、生成する水を分離除去しながら2時間加熱還
流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低沸成
分を減圧下に除去した。得られた粗生成物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィ(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=1/4)により精製し、無色の結晶として、下記
の物性を有する2−ベンゼンスルホニル−4−フェニル
ピリジン1.20gを得た(純度99%、ベンゼンスル
ホニルシアニド基準で収率71%)。
【0052】融点:145〜146℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:7.49-7.70(m,9H), 8.11(m,2H), 8.43(d,1H,J=2.0H
z), 8.69(d,1H,J=5.0Hz)
【0053】実施例19 内容積5mlのフラスコに、シクロヘキシリデンアセト
アルデヒド106mg(純度84%、0.72mmo
l)、ベンゼンスルホニルシアニド120mg(0.7
2mmol)、ホウ酸トリブチル17mg(0.072
mmol)、1−ブタノール11mg(0.14mmo
l)および脱水剤としてモレキュラーシーブス−4A
(310mg)を入れ、溶媒としてトルエン1.5ml
を加えた後、内温110℃にて14時間加熱した。この
溶液を室温まで冷却後、モレキュラーシーブスをろ別
し、溶媒などの低沸成分を減圧下に除去した。得られた
粗生成物をシリカゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:
酢酸エチル/ヘキサン=1/3)で精製し、黄色結晶と
して、下記の物性を有する1−ベンゼンスルホニル−
5,6,7,8−テトラヒドロイソキノリン31mgを得た
(ベンゼンスルホニルシアニド基準で収率16%)。
【0054】融点:109〜112℃1 H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, TMS, ppm),
δ:1.80−1.86(m,4H),2.80−2.84(m,2H),3.26−3.31
(m,2H),7.10(d,1H, J=4.7Hz), 7.55-7.64(m,3H), 7.9
7−8.01(m,2H), 8.17(d,1H,J=4.7Hz)
【0055】実施例20 温度計、マグネチックスターラ、ディーンシュターク型
水分定量受器および冷却管を装備した内容積100ml
の3口フラスコに、4−アセトキシ−2−メチル−2−
ブテナール5.0g(39.6mmol)、ベンゼンス
ルホニルシアニド7.05g(39.6mmol)、ホ
ウ酸トリブチル0.91g(4.0mmol)および1
−ブタノール(0.59g、7.9mmol)を入れ、
溶媒としてトルエン20mlを加えた後、内温108℃
にて攪拌し、生成する水を分離除去しながら22時間加
熱還流した。この溶液を室温まで冷却後、溶媒などの低
沸成分を減圧下に除去した。得られた粗生成物をシリカ
ゲルクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=1/3)で精製し、褐色の油状物として、下記の
物性を有する3−アセトキシ−2−ベンゼンスルホニル
−5−メチルピリジン2.62gを得た(ベンゼンスル
ホニルシアニド基準で収率24%)。
【0056】1H−NMRスペクトル(270MHz, CDCl3, T
MS, ppm), δ:2.40(s,3H), 2.42(s,3H),7.36(d,1H,J=
1.0Hz), 7.50-7.65(m,3H), 8.00−8.03(m,2H), 8.33(d,
1H,J=1.0Hz)
【0057】
【発明の効果】2−スルホニルピリジン誘導体を、温和
な条件下に収率よく、工業的に有利に製造し得る方法が
提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅沼 五朗 岡山県倉敷市酒津2045番地の1 株式会社 クラレ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 (式中、R1は水素原子、置換基を有していてもよいア
    ルキル基またはアリール基を表し、R2およびR3はそれ
    ぞれ水素原子、ハロゲン原子、置換基を有していてもよ
    いアルキル基またはアリール基を表し、R4は水素原
    子、ハロゲン原子、アルコキシル基、アルキルチオ基、
    シアノ基、アシロキシ基、アルコキシカルボニル基、保
    護された置換されていてもよいアミノ基、置換基を有し
    ていてもよいアルキル基またはアリール基を表し、R2
    とR3またはR3とR4は一緒になって−(CH2)n−(式
    中、nは3または4を表す。)を表してもよい。)で示
    されるα,β−不飽和カルボニル化合物を、一般式(I
    I) 【化2】 (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
    す。)で示されるスルホニルシアニドと反応させること
    を特徴とする一般式(III) 【化3】 (式中、R1、R2、R3、R4およびR5は前記定義のと
    おりである。)で示される2−スルホニルピリジン誘導
    体の製造方法。
  2. 【請求項2】 生成する水を除去しながら反応を行う請
    求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】 一般式(III-1) 【化4】 (式中、R5は置換基を有していてもよいアルキル基、
    シクロアルキル基、アリール基またはアラルキル基を表
    す。)で示される2−スルホニルピリジン誘導体。
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