JPH11268890A - ピッキングフォークリフト - Google Patents

ピッキングフォークリフト

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JPH11268890A
JPH11268890A JP7567898A JP7567898A JPH11268890A JP H11268890 A JPH11268890 A JP H11268890A JP 7567898 A JP7567898 A JP 7567898A JP 7567898 A JP7567898 A JP 7567898A JP H11268890 A JPH11268890 A JP H11268890A
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JP
Japan
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driver
luggage storage
seat
spring
luggage
Prior art date
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Application number
JP7567898A
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English (en)
Inventor
Ichiro Nagasaka
一郎 長坂
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転席の後部に運転席と一体的に昇降するよ
うに設けられた荷物置き部の位置を調整可能とする。 【解決手段】 運転席7の後部に立設された支持部7a
の上部に、荷物置き部28が嵌合部28aを介して昇降可能
に支承されている。支持部7aには嵌合部28aの下方に
ばね保持部30が左右一対形成され、嵌合部28aにはばね
保持部30と対向する位置に一対のブラケット32が突設さ
れている。ブラケット32には上下方向に延びるガイドロ
ッド33が、ばね保持部30に形成されたガイド孔31に摺動
可能に挿通された状態で固定されている。ばね保持部30
とブラケット32との間にはばね34が配設されている。ば
ね34は荷物置き部28に載置される荷物の重量に比例して
荷物置き部28の支持部7aに対する位置が下降するばね
定数を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はピッキングフォーク
リフトに係り、詳しくはフォーク及び運転席の双方が独
立して昇降可能に構成されるとともに、前記運転席の後
部に運転席と一体的に昇降する荷物置き部が形成された
ピッキングフォークリフトに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークの昇降による荷役作業
と、昇降可能に構成された運転席とともに運転者が昇降
して高い位置にある棚とフォークリフトとの間で荷の移
動を行うピッキング作業とが可能なピッキングフォーク
リフトがある。この種のピッキングフォークリフトとし
て特開平5−229787号公報に開示されたものは、
機台の前部にフォークが設けられ、機台の後部に運転席
が設けられている。そして、フォーク及び運転席はそれ
ぞれ対応するマスト装置によって独立して昇降可能に構
成されている。このピッキングフォークリフトでは運転
席の前側に荷物置き部が設けられている。しかし、運転
席の前側には種々の操作レバーや車両の操舵を行うステ
アリングが設けられているため、広い荷物置き部を確保
するのは難しい。
【0003】そこで、本願出願人は機台に対してフォー
ク及び運転席の双方が独立して昇降可能に構成されると
ともに、前記フォークが機台の前部に設けられ、機台の
後部に機能部品室が設けられたピッキングフォークリフ
トを提案した。このピッキングフォークリフトにおいて
は、運転席の後部に運転席と一体的に昇降する荷物置き
部が設けられている。従って、このピッキングフォーク
リフトでは荷物置き部の幅を車両の幅一杯に設けること
が可能になり、広い荷物置き部を確保することができ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記運転席の後部に運
転席と一体的に昇降する荷物置き部が設けられたピッキ
ングフォークリフトでは、運転席に対する荷物置き部の
高さが一定である。運転者がピッキング作業を行う場
合、荷物置き部が運転者の背丈に対応した高さに配置さ
れている方が作業性が良くなるが、前記ピッキングフォ
ークリフトではそのような配慮がなされていない。ま
た、荷物置き部に積み重ねられる荷物の数が多いと、一
番上に載置された荷物と一番下の荷物とではその高さが
かなり異なり、運転者がピッキング作業を行う場合の作
業性が最良とはいえない。
【0005】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は運転席の後部に運転席と一体的
に昇降するように設けられた荷物置き部に対するピッキ
ング作業を行う場合の作業性を向上させることができる
ピッキングフォークリフトを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、機台に対してフォーク
及び運転席の双方が独立して昇降可能に構成されるとと
もに、前記フォークが機台の前部に設けられ、前記運転
席の後部に運転席と一体的に昇降する荷物置き部が形成
されたピッキングフォークリフトにおいて、前記荷物置
き部は前記運転席の後部に設けられた支持部に対して昇
降可能に支承され、かつ前記荷物置き部の高さ調整が可
能に構成されている。
【0007】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記荷物置き部には後方に突出する
ブラケットが設けられ、前記支持部の上部に設けられた
ばね保持部と前記ブラケットとの間に、荷物置き部に載
置される荷物の重量に比例して該荷物置き部の前記支持
部に対する位置が下降するばね定数を有するばねが配設
されている。
【0008】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記支持部には前記荷物置き部を昇
降させる昇降装置が装備されている。請求項4に記載の
発明では、請求項3に記載の発明において、前記昇降装
置は、前記支持部に上下方向に延びるように配設された
ねじ軸と、前記荷物置き部に固定されるとともに前記ね
じ軸と螺合するナット部と、前記ねじ軸を手動操作で回
動させる操作部とを備えている。
【0009】請求項5に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記昇降装置は、前記支持部に上下
方向に延びるように配設されたボールねじ機構と、前記
荷物置き部に固定された前記ボールねじ機構のナット部
と、前記ボールねじ機構のねじ軸を回動させるモータ
と、該モータの作動及び停止を指示する手動スイッチと
を備えている。
【0010】従って、請求項1に記載の発明では、運転
席が機台に対して昇降されると、運転席の後部に設けら
れた支持部に支持された荷物置き部が運転席とともに昇
降する。運転者がピッキング作業を行う際に、荷物置き
部への荷物の載置あるいは荷物置き部からの荷物の取り
出しの作業性が良好となる位置に、荷物置き部の支持部
に対する高さが調整可能となる。
【0011】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、荷物置き部上に荷物が載置される
と、荷物置き部に載置された荷物の重量に比例して該荷
物置き部の前記支持部に対する位置が下降する。従っ
て、荷物置き部上に載置された最上部の荷物の位置がほ
ぼ一定となり、運転者は積載された荷物の数に拘らずほ
ぼ同じ高さで荷物の載置あるいは取り出しを行うことが
できる。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、前記荷物置き部は昇降装置の作用に
より運転者の所望の位置に配置される。請求項4に記載
の発明では、請求項3に記載の発明において、昇降装置
はねじ軸の回転により、前記荷物置き部を昇降させる。
作業者が操作部を手動操作してねじ軸を回動させると、
その回動量に対応してねじ軸と螺合するナット部を介し
て荷物置き部が昇降作動される。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項3に記
載の発明において、前記昇降装置はボールねじ機構のね
じ軸の回動によって前記荷物置き部を昇降させる。ねじ
軸はモータによって回動され、モータは手動スイッチの
操作により作動及び停止が指示される。
【0014】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)以下、本発
明を具体化した第1の実施の形態を図1〜図5に従って
説明する。図1及び図2に示すように、ピッキングフォ
ークリフト1の機台2は2個の前輪3と1個の後輪4と
を備えている。機台2の前部に左右一対のマスト5が立
設されており、マスト5にはフォーク6及び運転席7が
それぞれ独立して昇降可能に装備されている。機台2の
後部には機能部品室8が設けられている。機能部品室8
内には後輪4を駆動するためのドライブユニットやバッ
テリ(いずれも図示せず)等が収容されている。
【0015】図5に示すように、左右一対のマスト5に
は、その内側面(対向する面)にそれぞれ内側に向かっ
て開口した溝5aがマスト5の長手方向に沿って形成さ
れ、外側面に凸条5bがマスト5の長手方向に沿って形
成されている。両マスト5は各マスト5の後端面に固着
されたビーム9により相互に連結されている。ビーム9
の前側にはフォーク用リフトシリンダ10が、ビーム9
の後側には運転席用リフトシリンダ11がそれぞれ前後
方向に並んだ状態で配設されている。
【0016】フォーク6が固定されたリフトブラケット
12はその後部に突設された左右一対のアーム13に、
前記溝5a内を転動するベアリング14が装備されてい
る。フォーク用リフトシリンダ10のピストンロッドの
先端にはチェーンプーリ15が取り付けられている。チ
ェーンプーリ15には、第1端部がリフトブラケット1
2に連結され、第2端部がビーム9に連結されたチェー
ン16が巻き掛けられている。そして、フォーク用リフ
トシリンダ10の作動により、リフトブラケット12が
フォーク6とともにマスト5に沿って昇降するようにな
っている。
【0017】運転席7の前部には、両マスト5の外側と
対応する位置にブラケット17がそれぞれ突設され、各
ブラケット17にはマスト5の凸条5bを挟持するそれ
ぞれ上下二組のベアリング18が設けられている。運転
席用リフトシリンダ11のピストンロッドの先端には左
右一対のチェーンプーリ19が支軸19aを介して支持
されている。各チェーンプーリ19には、第1端部が運
転席7の前部に連結され、第2端部がビーム9に連結さ
れたチェーン20が巻き掛けられている。そして、運転
席用リフトシリンダ11の作動により、運転席7がマス
ト5に沿って昇降するようになっている。
【0018】図1及び図2に示すように、運転席7の前
部には、ステアリング21、運転席昇降レバー22、荷
役レバー23及び走行レバー24を備えたインストルメ
ントパネル25が設けられている。各レバー22〜24
はそれぞれ独立して操作可能に構成されている。ステア
リング21は伸縮自在なロッド26を介して機台2に配
設された操舵量伝達系統(図示せず)に接続されてい
る。従って、ロッド26が運転席7の昇降に伴って伸縮
することにより、運転席7の高さに拘わらず、ステアリ
ング21の操舵量を機台2の操舵量伝達系統に伝達する
ようになっている。なお、運転席7の左右両側部は、そ
れぞれ運転者が通るのに十分なスペースが確保された乗
降口27として開放されており、運転者が左右どちらか
らでも運転席7に対して乗り降りできる。
【0019】図1〜図4に示すように、運転席7の後部
には、運転席7と一体的に昇降する荷物置き部28が設
けられている。荷物置き部28は機能部品室8の上面8
aと対向するように形成されている。荷物置き部28は
運転席7の後部に立設された支持部7aの上部に対して
昇降可能に支承されている。荷物置き部28は支持部7
aの上部に摺動可能に嵌合する嵌合部28aと、嵌合部
28aの上部に水平に固着された天板28bと、天板2
8bの両側及び後端に沿って下方に突設されたリブ28
cとを備えている。荷物置き部28の前側を除いた周縁
には、柵29が設けられている。
【0020】支持部7aには嵌合部28aの下方にばね
保持部30が左右一対形成され、ばね保持部30には上
方に延びるガイド孔31が形成されている。嵌合部28
aにはばね保持部30と対向する位置に一対のブラケッ
ト32が突設され、ブラケット32には支持部7aと平
行に上下方向に延びるガイドロッド33が固定されてい
る。ガイドロッド33はガイド孔31に摺動可能に挿通
されている。
【0021】ばね保持部30とブラケット32との間に
はばね34が配設されている。ばね34にはコイルばね
(圧縮コイルばね)が使用され、その下部がガイドロッ
ド33に挿通されるとともに、下端がばね保持部30に
当接され上端がブラケット32に当接される状態に配設
されている。
【0022】ばね34は荷物置き部28に載置される荷
物の重量に比例して荷物置き部28の支持部7aに対す
る位置が下降するばね定数を有する。ばね34の長さ及
び弾性定数は、荷物置き部28上に荷物が載置されない
状態から荷物置き部28上に通常載置される最大量の荷
物が載置された状態となるまで、荷物置き部28がばね
34の弾性変形に対応して伸縮するように設定されてい
る。即ち、荷物置き部28はばね34によって支持さ
れ、支持部7aに対する相対位置が荷物置き部28に載
置される荷物の重量によって調整可能に構成されてい
る。
【0023】次に前記のように構成されたピッキングフ
ォークリフト1の作用を説明する。運転者は運転席7の
左右両側に形成された乗降口27の一方から運転席7に
乗り込み、インストルメントパネル25に装備されたス
テアリング21、運転席昇降レバー22、荷役レバー2
3及び走行レバー24を操作する。走行レバー24の操
作に従ってピッキングフォークリフト1が走行する。運
転席昇降レバー22の操作に従って運転席用リフトシリ
ンダ11が作動され、運転席7が昇降される。荷役レバ
ー23の操作に従ってフォーク用リフトシリンダ10が
作動され、フォーク6が昇降される。
【0024】ピッキング作業を行う場合、フォーク6あ
るいは荷物置き部28にピッキング用の荷物を載せて、
荷物の積み卸し作業を必要とする所定の高さまで運転席
7を昇降させる。そして、所定の位置に運転席7を保持
した状態で、運転者が荷物のピッキング作業を行う。
【0025】荷物置き部28の上に荷物を載置すると、
荷物の重量に対応してばね34が縮み、荷物置き部28
が支持部7aに対して下降する。ばね34に挿通された
ガイドロッド33が荷物置き部とともに下降し、ばね3
4は常にガイドロッド33によって横方向へのずれが防
止された状態で縮む。
【0026】通常各荷物の重量はほぼ等しいため、荷物
置き部28上に積み重ねられた荷物の数が多くなるとそ
れに対応して荷物置き部28が支持部7aに対して下降
する。例えば、荷物が複数段に重ねられた状態で、最上
段の荷物の取り出しに便利な高さに運転席7を配置し、
その位置で最上段の荷物を取り出すと、積み荷が減った
分だけ荷物置き部28が上昇する。従って、次の段の荷
物の位置が前の最上段の荷物の位置とほぼ同じになる。
即ち、荷物置き部28上に載置された荷物のうち最上部
の荷物の位置が、積み重ねられた荷物の数に拘わらずほ
ぼ一定となる。従って、運転者はピッキング作業時に、
ほぼ同じ高さにおいて荷物の載置あるいは取り出しを行
うことができる。
【0027】この実施の形態では以下のような効果を得
ることができる。 (1) 荷物置き部28の支持部7aに対する高さが、
運転者がピッキング作業を行う際に、荷物置き部への荷
物の載置あるいは荷物置き部からの荷物の取り出しの作
業性が良好となる位置にばね34の伸縮により自動的に
調整される。
【0028】(2) 荷物置き部28に載置される荷物
の重量に比例して伸縮するばね34としてコイルばねを
使用し、ばね34はブラケット32とともに昇降するガ
イドロッド33によって常に横方向への移動が規制され
る。従って、ばね34の両端を保持部30及びブラケッ
ト32に固定しなくてもよく、ばね34が所定位置で荷
物置き部28に載置された荷物の重量に比例して伸縮す
る構成の組み付けが簡単になる。
【0029】(3) 荷物置き部28がばね34を介し
て支持されているため、ピッキングフォークリフト1の
走行中の振動がばね34により緩和され、荷物置き部2
8上に載置された荷物の安定性が向上する。
【0030】(4) 機能部品室8の上側(上面8a)
に物(荷物)が誤って載置された状態で、運転席7とと
もに荷物置き部28が下降し、下降途中でその物と係合
した状態で運転席7が下降を継続すると、荷物置き部2
8が支持部7aに対して上側に相対移動される。従っ
て、機能部品室8の上側に荷物が載置されているのを知
らずに運転者が運転席7を下降させても、荷物置き部2
8によって荷物が押し潰されて破損するのを回避でき
る。
【0031】(第2の実施の形態)次に第2の実施の形
態を図6及び図7に従って説明する。この実施の形態で
は荷物置き部28の支持部7aに対する上下方向の位置
を昇降装置により調整可能にした点が前記実施の形態と
大きく異なっている。前記実施の形態と同一部分は同一
符号を付して詳しい説明を省略する。
【0032】支持部7aの上端には左右一対の支柱35
が平行に立設され、支柱35の上端に支持部材36が水
平架設されている。嵌合部28aは支柱35に貫通され
た状態で、支柱35に対してブッシュ(図示せず)を介
して摺動可能に支承されている。図7に示すように、支
持部7aの左右方向の中央上部と支持部材36の中央と
の間にはねじ軸37が上下方向に延びるように配設され
ている。ねじ軸37は軸受38を介して支持部7a及び
支持部材36に回動可能に支持されている。ねじ軸37
の上端は軸受38より上方に突出し、その端部にレバー
39が一体回転可能に連結されている。レバー39の先
端寄りにはノブ39aが装備されている。レバー39は
ねじ軸37を手動操作で回動させる操作部として機能す
る。嵌合部28aの中央にはねじ軸37と螺合するナッ
ト部40が固定されている。ねじ軸37、ナット部40
及びレバー39が荷物置き部28を昇降させる昇降装置
41を構成する。
【0033】この実施の形態ではレバー39の回動操作
によりねじ軸37を回動させると、その回動方向に対応
して嵌合部28aが荷物置き部28とともに上昇又は下
降される。昇降量はレバー39の回動量に比例する。従
って、運転者(作業者)は荷物置き部の高さを、自分が
ピッキング作業を行う際に作業がし易い高さに、レバー
39を回動させることにより自由に調整できる。
【0034】従って、この実施の形態では次の効果が得
られる。 (5) 荷物置き部28が昇降装置41の作用により運
転者の所望の位置に配置される。従って、運転者はピッ
キングフォークリフト1を使用して作業を行う前に、荷
物置き部28の高さを自分がピッキング作業を行う際に
最も作業がし易い高さに調整することにより、作業性を
向上させることができる。
【0035】(6) 昇降装置41が手動操作で作動さ
れるため、駆動源が不要となって昇降装置の構成が簡単
になる。 (7) 昇降装置41がねじ軸37と螺合するナット部
40の移動を利用する構成のため、簡単な構成でしかも
手動操作に要する操作力が単純なピニオン及びラックの
組み合わせで構成した場合に比較して小さくなる。
【0036】(第3の実施の形態)次に第3の実施の形
態を図8に従って説明する。この実施の形態では第2の
実施の形態の昇降装置41を手動操作ではなく、動力を
使用して昇降させる構成とした点が異なっている。第2
の実施の形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明
を省略する。
【0037】支持部7aの左右方向の中央上部と支持部
材36の中央との間に、ボールネジ機構42が上下方向
に延びるように配設されている。そして嵌合部28aに
ナット部(ボールナット)43が固定されている。ボー
ルねじ機構42のねじ軸44の上部にはプーリ45が一
体回転可能に固定されている。支持部材36上にはねじ
軸44の近傍にブラケット46を介してモータ47が固
定されている。モータ47には正逆回転可能なモータが
使用されている。
【0038】モータ47の出力軸にはプーリ48が一体
回転可能に固定され、両プーリ45,48間にベルト4
9が巻き掛けられている。両プーリ45,48及びベル
トは図示しないカバーで覆われている。また、支持部材
36上にはモータ47の作動及び停止を指示する手動ス
イッチ50が設けられている。手動スイッチ50は押し
ボタンスイッチで構成され、ボタンを押している間、モ
ータ47に電力が供給されるようになっている。手動ス
イッチ50として正転用スイッチ50a及び逆転用スイ
ッチ50bの2個のスイッチが設けられている。
【0039】前記の構成により、手動スイッチ50が押
圧操作されている間、モータ47が正転又は逆転駆動さ
れ、それに伴ってねじ軸44が正転又は逆転されて、荷
物置き部28が昇降される。ねじ軸はモータによって回
動され、モータは手動スイッチの操作により作動及び停
止が指示される。
【0040】従って、この実施の形態では第2の実施の
形態の(5)〜(7)の効果の他に、次の効果が得られ
る。 (8) 昇降装置41が動力で駆動されるため、荷物置
き部28を昇降させる際に、手動操作と異なり、運転者
はスイッチを操作するだけで所望の位置まで荷物置き部
28を移動させることができる。
【0041】(9) モータ47の作動及び停止を指示
する手動スイッチ50が押しボタンスイッチで構成され
ており、押しボタンが押圧されている間だけモータ47
が駆動されるため、荷物置き部28を所望の位置まで移
動させるのが切換スイッチを使用した場合に比較して簡
単になる。
【0042】なお、実施の形態は前記に限定されるもの
ではなく、例えば、次のように具体化してもよい。○
第2の実施の形態において、ねじ軸37及びナット部4
0をボールねじとする。この場合単なるねじ軸とナット
との組み合わせに比較して、レバー39の操作力を低減
できる。
【0043】○ 第1の実施の形態において、ばね34
の両端をばね保持部30及びブラケット32に固定し、
ガイドロッド33を省略してもよい。 ○ ばね34として、コイルばねに代えて、板バネを使
用してもよい。板ばねを使用するときは、板ばねを湾曲
させるとともに、第1端部をばね保持部30に固定し、
第2端部をブラケット32に固定する。この場合、コイ
ルばねを使用する場合に比較して構成が簡単になる。
【0044】○ ばね34で荷物置き部28を支承する
場合、ばね34の数は2個に限らず、1個でも3個以上
でもよい。 ○ 第3の実施の形態において、手動スイッチ50とし
て押しボタンスイッチに代えて、中立(オフ)位置と、
2箇所の異なるオン位置とに切換可能な切換スイッチを
使用してもよい。
【0045】○ 昇降装置としてねじ軸37とナット部
40あるいはボールねじ機構42を使用する構成に代え
て、油圧シリンダで荷物置き部28を昇降させる構成を
採用してもよい。
【0046】○ 第1の実施の形態のように荷物置き部
28をばねで支承する構成において、ばねに引っ張りば
ねを使用して支持部7aに対して荷物置き部28を吊下
する構成としてもよい。
【0047】○ 機能部品室8が機台2の後部ではなく
前側に設けられた構成としてもよい。この場合、第1の
実施の形態においてガイドロッド33及びばね34を長
くすることにより、荷物載置部28上に積み重ねる荷物
の個数を増やすことができる。
【0048】前記各実施の形態から把握できる請求項記
載以外の技術的思想(発明)について、以下にその効果
とともに記載する。 (1) 請求項2に記載の発明において、前記ブラケッ
トには下方に延びるとともに前記ばね保持部に形成され
たガイド孔を貫通するガイドロッドが設けられ、前記ば
ねには前記ガイドロッドに挿通された状態でその端部が
ばね保持部及びブラケットに当接するように配置された
圧縮コイルばねが使用されている。この場合、ばねはブ
ラケットとともに昇降するガイドロッドによって常に横
方向への移動が規制され、ばねの両端を保持部及びブラ
ケットに固定しなくてもよく、ばねが所定位置で荷物置
き部に載置された荷物の重量に比例して伸縮する構成の
組み付けが簡単になる。
【0049】(2) 請求項5に記載の発明において、
前記手動スイッチが押しボタンスイッチで構成されてお
り、押しボタンが押圧されている間だけモータが駆動さ
れるように構成されている。この場合、荷物置き部を所
望の位置まで移動させるのが切換スイッチを使用した場
合に比較して簡単になる。
【0050】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、運転席の後部に運転席と一体的
に昇降するように設けられた荷物置き部に対するピッキ
ング作業を行う場合の作業性を向上させることができ
る。
【0051】請求項2に記載の発明によれば、荷物置き
部の支持部に対する高さが、運転者がピッキング作業を
行う際に、荷物置き部への荷物の載置あるいは荷物置き
部からの荷物の取り出しの作業性が良好となる位置に自
動的に調整される。
【0052】請求項3に記載の発明によれば、運転者は
ピッキングフォークリフトを使用して作業を行う前に、
荷物置き部の高さを自分がピッキング作業を行う際に最
も作業がし易い高さに調整することができ、作業性を向
上させることができる。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、昇降装置
が手動操作で作動されるため、駆動源が不要となって昇
降装置の構成が簡単になる。請求項5に記載の発明によ
れば、昇降装置が動力で駆動されるため、荷物置き部を
昇降させる際に、手動操作と異なり、運転者はスイッチ
を操作するだけで所望の位置まで荷物置き部を移動させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態のピッキングフォークリフ
トの概略側面図。
【図2】 同じく運転席が最下降位置に配置された状態
の概略側面図。
【図3】 荷物置き部を示す概略斜視図。
【図4】 荷物置き部の支持状態を示す概略側面図。
【図5】 ピッキングフォークリフトの概略部分平面
図。
【図6】 第2の実施の形態の荷物置き部の支持状態を
示す概略側面図。
【図7】 同じく模式正面図。
【図8】 第3の実施の形態の荷物置き部の支持状態を
示す模式正面図。
【符号の説明】
1…ピッキングフォークリフト、2…機台、6…フォー
ク、7…運転席、7a…支持部、28…荷物置き部、3
0…ばね保持部、32…ブラケット、37…ねじ軸、3
9…操作部としてのレバー、40…ナット部、41…昇
降装置、42…ボールねじ機構、43…ナット部、44
…ねじ軸、47…モータ、50…手動スイッチ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機台に対してフォーク及び運転席の双方
    が独立して昇降可能に構成されるとともに、前記フォー
    クが機台の前部に設けられ、前記運転席の後部に運転席
    と一体的に昇降する荷物置き部が形成されたピッキング
    フォークリフトにおいて、 前記荷物置き部は前記運転席の後部に設けられた支持部
    に対して昇降可能に支承され、かつ前記荷物置き部の高
    さ調整が可能に構成されているピッキングフォークリフ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記荷物置き部には後方に突出するブラ
    ケットが設けられ、前記支持部の上部に設けられたばね
    保持部と前記ブラケットとの間に、荷物置き部に載置さ
    れる荷物の重量に比例して該荷物置き部の前記支持部に
    対する位置が下降するばね定数を有するばねが配設され
    ている請求項1に記載のピッキングフォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記支持部には前記荷物置き部を昇降さ
    せる昇降装置が装備されている請求項1に記載のピッキ
    ングフォークリフト。
  4. 【請求項4】 前記昇降装置は、前記支持部に上下方向
    に延びるように配設されたねじ軸と、前記荷物置き部に
    固定されるとともに前記ねじ軸と螺合するナット部と、
    前記ねじ軸を手動操作で回動させる操作部とを備えてい
    る請求項3に記載のピッキングフォークリフト。
  5. 【請求項5】 前記昇降装置は、前記支持部に上下方向
    に延びるように配設されたボールねじ機構と、前記荷物
    置き部に固定された前記ボールねじ機構のナット部と、
    前記ボールねじ機構のねじ軸を回動させるモータと、該
    モータの作動及び停止を指示する手動スイッチとを備え
    ている請求項3に記載のピッキングフォークリフト。
JP7567898A 1998-03-24 1998-03-24 ピッキングフォークリフト Pending JPH11268890A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE202009014866U1 (de) * 2009-12-16 2011-04-28 Hubtex Maschinenbau Gmbh & Co. Kg Fahrzeug zum Transport von plattenförmigem Gut
CN103318810A (zh) * 2013-06-25 2013-09-25 国家电网公司 一种便携式变压器起吊机
CN110316683A (zh) * 2019-07-18 2019-10-11 佛山科学技术学院 一种升降平台

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