JPH11268762A - バッグインボックス - Google Patents
バッグインボックスInfo
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- JPH11268762A JPH11268762A JP7599998A JP7599998A JPH11268762A JP H11268762 A JPH11268762 A JP H11268762A JP 7599998 A JP7599998 A JP 7599998A JP 7599998 A JP7599998 A JP 7599998A JP H11268762 A JPH11268762 A JP H11268762A
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- bag
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- container
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Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【課題】内容器に生じやすいピンホール或は亀裂の発生
を防止したバッグインボックスを提供する。 【解決手段】容器外装２と内容器３とからなるバッグイ
ンボックスにおいて、容器外装の内部天面と内容器上面
とで形成される空間に空気を充填した袋よりなる固定部
材を５収納したことを特徴とし、固定部材は逆止弁機能
のある送気口を有する袋であること、及び、内容器の注
出口を固定する孔を有する袋であること、更に、多室に
分割された袋であることが好ましい。
を防止したバッグインボックスを提供する。 【解決手段】容器外装２と内容器３とからなるバッグイ
ンボックスにおいて、容器外装の内部天面と内容器上面
とで形成される空間に空気を充填した袋よりなる固定部
材を５収納したことを特徴とし、固定部材は逆止弁機能
のある送気口を有する袋であること、及び、内容器の注
出口を固定する孔を有する袋であること、更に、多室に
分割された袋であることが好ましい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は液体を輸送するに使
用するバッグインボックスに関し、特に内容器に生じや
すいピンホール或は亀裂の発生を防止したバッグインボ
ックスに関する。
用するバッグインボックスに関し、特に内容器に生じや
すいピンホール或は亀裂の発生を防止したバッグインボ
ックスに関する。
【０００２】
【従来技術】容器外装内に液体を収容した内容器を装入
した容器はバッグインボックスと称され、液体の輸送に
使用されている。しかし、容器外装は通常ダンボール、
プラスチック或いは合成木材等の板状部材で構成されて
いることが多く、また内容器は軟質プラスチックのフィ
ルム又はシートで構成されている。このような容器に内
容物を充填すると、容器外装の内部天面と内容器の上面
との間に空間が存在することが多く、殊に容器外装がダ
ンボールで構成されているときは、容器外装がたわみ所
謂胴ふくれ現象によって容器外装の内部天面と内容器の
上面との間に空間が生じる。そして、この空間の存在に
より、輸送中、内容器内の液体が揺動して内容器が容器
外装の内壁に擦れたり、或は、液体のゆれによって内容
器の注出口自体及びフィルムが動いたりしてピンホール
が発生しやすく、特に内容器の注出口近辺及び内容器上
部にピンホールが発生しやすい傾向がある。
した容器はバッグインボックスと称され、液体の輸送に
使用されている。しかし、容器外装は通常ダンボール、
プラスチック或いは合成木材等の板状部材で構成されて
いることが多く、また内容器は軟質プラスチックのフィ
ルム又はシートで構成されている。このような容器に内
容物を充填すると、容器外装の内部天面と内容器の上面
との間に空間が存在することが多く、殊に容器外装がダ
ンボールで構成されているときは、容器外装がたわみ所
謂胴ふくれ現象によって容器外装の内部天面と内容器の
上面との間に空間が生じる。そして、この空間の存在に
より、輸送中、内容器内の液体が揺動して内容器が容器
外装の内壁に擦れたり、或は、液体のゆれによって内容
器の注出口自体及びフィルムが動いたりしてピンホール
が発生しやすく、特に内容器の注出口近辺及び内容器上
部にピンホールが発生しやすい傾向がある。
【０００３】そのため、内容器の液体の動きを防止する
ため、例えば容器外装と内容器の空間に発泡スチロール
等を充填したり、或は内容器上面を押圧板で押圧する等
の方法が採られているが、廃棄処理性、衛生性、容器外
装と内容器上面の空間増減に対する適応性等の点から未
だ充分とは言えなかった。
ため、例えば容器外装と内容器の空間に発泡スチロール
等を充填したり、或は内容器上面を押圧板で押圧する等
の方法が採られているが、廃棄処理性、衛生性、容器外
装と内容器上面の空間増減に対する適応性等の点から未
だ充分とは言えなかった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はバッグインボ
ックスにおいて、内容器にピンホール又は亀裂の発生を
防止するため種々検討した結果、本発明を完成したもの
で、本発明の目的は内容器にピンホール又は亀裂の発生
を防止したバッグインボックスを提供する。
ックスにおいて、内容器にピンホール又は亀裂の発生を
防止するため種々検討した結果、本発明を完成したもの
で、本発明の目的は内容器にピンホール又は亀裂の発生
を防止したバッグインボックスを提供する。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、容器外
装と内容器とからなるバッグインボックスにおいて、容
器外装の内部天面と内容器上面とで形成される空間に空
気を充填した袋よりなる固定部材を収納したことを特徴
とするバッグインボックスであり、前記固定部材は逆止
弁機能のある送気口を有する袋であること、及び、内容
器の注出口を固定する孔を有する袋であること、更に、
多室に分割された袋であることが好ましい。そして、本
発明のバッグインボックスにおいては、この固定部材の
最も厚い部分の厚さが容器外装の内部天面と内容器上面
とで形成される空間の高さより大きくなるように空気を
充填し、該固定部材を容器外装の内部天面と内容器上面
とで押圧するように収納することによって内容器を固定
するのである。このバッグインボックスの固定部材とし
ては、内容器の注出口を固定させる孔を設けてもよく、
また、多室に分割されていてもよい。本発明のバッグイ
ンボックスにおいては、容器外装の内部天面と内容器上
面とで形成される空間に空気袋よりなる固定部材を挿入
してあるので内容器内に収容してある液体も輸送中に何
等、揺動することがなく、ピンホールや亀裂の発生を防
止することができ、内容器が注出口を有する場合、該固
定部材に該注出口を固定させるように孔を設けておけ
ば、内容器の注出口周囲も固定部材によって固定され、
注出口周囲もピンホールや亀裂の発生も防止することが
できる。
装と内容器とからなるバッグインボックスにおいて、容
器外装の内部天面と内容器上面とで形成される空間に空
気を充填した袋よりなる固定部材を収納したことを特徴
とするバッグインボックスであり、前記固定部材は逆止
弁機能のある送気口を有する袋であること、及び、内容
器の注出口を固定する孔を有する袋であること、更に、
多室に分割された袋であることが好ましい。そして、本
発明のバッグインボックスにおいては、この固定部材の
最も厚い部分の厚さが容器外装の内部天面と内容器上面
とで形成される空間の高さより大きくなるように空気を
充填し、該固定部材を容器外装の内部天面と内容器上面
とで押圧するように収納することによって内容器を固定
するのである。このバッグインボックスの固定部材とし
ては、内容器の注出口を固定させる孔を設けてもよく、
また、多室に分割されていてもよい。本発明のバッグイ
ンボックスにおいては、容器外装の内部天面と内容器上
面とで形成される空間に空気袋よりなる固定部材を挿入
してあるので内容器内に収容してある液体も輸送中に何
等、揺動することがなく、ピンホールや亀裂の発生を防
止することができ、内容器が注出口を有する場合、該固
定部材に該注出口を固定させるように孔を設けておけ
ば、内容器の注出口周囲も固定部材によって固定され、
注出口周囲もピンホールや亀裂の発生も防止することが
できる。
【０００６】
【発明の実施の形態】次に本発明について更に詳細に述
べる。本発明におけるバッグインボックスとは容器とし
ての形状を保持すると共に外部からの衝撃を保護する容
器外装と、この容器外装に収納され、液体を収容する内
容器からなる。容器外装は、ダンボール、プラスチッ
ク、木材、金属等で構成されており、これらは一体成形
されているものや容器外装の天面、側壁面及び底面部を
組み立てたもの等何れでも良い。内容器は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の軟質プラスチックフィルムで構
成されている従来のバッグインボックスの内容器と異な
らない。内容器はプラスチックフィルムを熱溶着成形し
たもの、或いはプラスチックシートをブロー成形したも
のや真空成形したもの等が使用される。そして、その内
容器の容積としては約３リットル程度のものから１トン
程度の大型のものの何れでも良く、具体的には例えばキ
ュービテーナー（藤森工業商品名）を始めとして容器外
装を折り畳み可能なものとした液体用コンテナ等何れで
もよい。
べる。本発明におけるバッグインボックスとは容器とし
ての形状を保持すると共に外部からの衝撃を保護する容
器外装と、この容器外装に収納され、液体を収容する内
容器からなる。容器外装は、ダンボール、プラスチッ
ク、木材、金属等で構成されており、これらは一体成形
されているものや容器外装の天面、側壁面及び底面部を
組み立てたもの等何れでも良い。内容器は、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の軟質プラスチックフィルムで構
成されている従来のバッグインボックスの内容器と異な
らない。内容器はプラスチックフィルムを熱溶着成形し
たもの、或いはプラスチックシートをブロー成形したも
のや真空成形したもの等が使用される。そして、その内
容器の容積としては約３リットル程度のものから１トン
程度の大型のものの何れでも良く、具体的には例えばキ
ュービテーナー（藤森工業商品名）を始めとして容器外
装を折り畳み可能なものとした液体用コンテナ等何れで
もよい。
【０００７】本発明で使用する固定部材は厚さ０．０３
ｍｍ〜０．５ｍｍ程度のポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂或いはそれらとナイロン、ポリ
エステル等の複合フィルムまたはシートよりなる袋に空
気を充填したものである。この袋には外部より送気でき
るように逆止弁の機能のある送気口を設けておけば、容
易に空気を充填することができるので好適である。逆止
弁の機能を有する送気口としては例えば軟質プラスチッ
クで構成された断面が扁平状の可撓性を有する管状体で
よく、該管状体の一端を固定部材内に、他端を固定部材
外にあるように空気袋に融着する。このような管状体よ
り送気することにより固定部材内の圧が外部より大とな
り、固定部材内における管は自動的に閉管する。
ｍｍ〜０．５ｍｍ程度のポリエチレン、ポリプロピレン
等のポリオレフィン樹脂或いはそれらとナイロン、ポリ
エステル等の複合フィルムまたはシートよりなる袋に空
気を充填したものである。この袋には外部より送気でき
るように逆止弁の機能のある送気口を設けておけば、容
易に空気を充填することができるので好適である。逆止
弁の機能を有する送気口としては例えば軟質プラスチッ
クで構成された断面が扁平状の可撓性を有する管状体で
よく、該管状体の一端を固定部材内に、他端を固定部材
外にあるように空気袋に融着する。このような管状体よ
り送気することにより固定部材内の圧が外部より大とな
り、固定部材内における管は自動的に閉管する。
【０００８】この固定部材は２枚のプラスチックフィル
ム又はシートの周縁部を熱融着したもので、該固定部材
に空気を充填したとき空気まくら状に膨らみ、その厚さ
は、内容品を充填した内容器の上面と容器外装の内部天
面との空間と同程度の高さ、又はそれより大きい方が好
ましい。つまり固定部材の最も厚い部分の厚さが容器外
装の内部天面と内容器上面とで形成される空間の高さよ
り大きくなるように固定部材に空気を充填し、これを容
器外装の内部天面と内容器上面とで押圧するように収納
すると、内容器を確実に固定でき、同時に容器外装の胴
ぶくれによる内容器上面の位置の低下に追従するので好
適である。
ム又はシートの周縁部を熱融着したもので、該固定部材
に空気を充填したとき空気まくら状に膨らみ、その厚さ
は、内容品を充填した内容器の上面と容器外装の内部天
面との空間と同程度の高さ、又はそれより大きい方が好
ましい。つまり固定部材の最も厚い部分の厚さが容器外
装の内部天面と内容器上面とで形成される空間の高さよ
り大きくなるように固定部材に空気を充填し、これを容
器外装の内部天面と内容器上面とで押圧するように収納
すると、内容器を確実に固定でき、同時に容器外装の胴
ぶくれによる内容器上面の位置の低下に追従するので好
適である。
【０００９】固定部材の外形としては、矩形や六角形、
八角形等の多角形或いは円形など容器外装の開口部形状
と同様な形状のものが好ましい。そして、その形態とし
ては空気まくら状のものや、これに内容器の注出口に相
当する位置に内容器の注出口を固定できるように孔を設
けたものなどである。固定部材に内容器の注出口を固定
できる孔を設けた場合は、内容器の注出口周囲も固定部
材によって固定され、注出口近辺にピンホールや亀裂の
発生を防止することができると共に、バッグインボック
ス使用時に該固定部材を容器外装より取り出す必要はな
い。更に、２０リットル（Ｌ）以下の小容量のバッグイ
ンボックスにあっては、ダンボ−ル製容器外装に注出口
取出し用の孔を明け手さぐりで注出口を取出して容器外
装に固定し使用することが多い。この時、内容器がフィ
ルムの四辺を熱溶着したフィルムタイプの場合、注出口
をさがすことが困難なことがあるが、本発明のバッグイ
ンボックスでは注出口が常に一定の位置に固定されてい
るのでそのようなことがない。なお、この時、固定部材
にカッタ−ナイフなどで孔を明ければ、中身の空気は容
易に排気され、注出口を取出すことに支障はない。ま
た、固定部材が多室に分割された袋であると、固定部材
内の空気の流動が抑えられ、内容器内の液面の揺れによ
る内容器上面の変動を有効に抑制することが出来る。
八角形等の多角形或いは円形など容器外装の開口部形状
と同様な形状のものが好ましい。そして、その形態とし
ては空気まくら状のものや、これに内容器の注出口に相
当する位置に内容器の注出口を固定できるように孔を設
けたものなどである。固定部材に内容器の注出口を固定
できる孔を設けた場合は、内容器の注出口周囲も固定部
材によって固定され、注出口近辺にピンホールや亀裂の
発生を防止することができると共に、バッグインボック
ス使用時に該固定部材を容器外装より取り出す必要はな
い。更に、２０リットル（Ｌ）以下の小容量のバッグイ
ンボックスにあっては、ダンボ−ル製容器外装に注出口
取出し用の孔を明け手さぐりで注出口を取出して容器外
装に固定し使用することが多い。この時、内容器がフィ
ルムの四辺を熱溶着したフィルムタイプの場合、注出口
をさがすことが困難なことがあるが、本発明のバッグイ
ンボックスでは注出口が常に一定の位置に固定されてい
るのでそのようなことがない。なお、この時、固定部材
にカッタ−ナイフなどで孔を明ければ、中身の空気は容
易に排気され、注出口を取出すことに支障はない。ま
た、固定部材が多室に分割された袋であると、固定部材
内の空気の流動が抑えられ、内容器内の液面の揺れによ
る内容器上面の変動を有効に抑制することが出来る。
【００１０】更に図面をもって本発明を具体的に説明す
る。図１は本発明で使用する固定部材の１例の斜視図で
あり、図２は該固定部材を収納した本発明のバッグイン
ボックスの横断面図である。図１において、固定部材５
は２枚の軟質プラスチックフィルムを対向させ、その周
縁部６を融着すると共に逆止弁機能を有する送気口７を
設け、これより空気を圧入して膨らませる。図２におい
て、バッグインボックス１は容器外装２と内容器３より
成り、内容器３には注出口４がある。図１に示した固定
部材５を容器外装２の内部天面と内容器３上面とで形成
される空間に収納して容器外装を封函して本発明のバッ
グインボックスを完成させる。図３は他の形態の固定部
材の斜視図であり、図４は該固定部材を収納した本発明
のバッグインボックスの横断面図である。図３におい
て、この固定部材５は、図１と同様に周縁部６を融着す
ると共に逆止弁機能を有する送気口７を有し、更に、内
容器の注出口に相当する位置に孔８を孔設し、その周囲
を熱溶着してある。送気口を通して空気を圧入して膨ら
ませて、容器外装２の内部天面と内容器３上面とで形成
される空間に収納して容器外装２を封函して本発明のバ
ッグインボックスを完成させる。この場合、孔８が注出
口４の周囲を押圧して注出口近辺の固定を確実にする
（図４参照）。図５及び図６は、多室に分割、即ち、球
形状の空気袋を連続的につなぎ合わせた固定部材を容器
外装の内部天面と内容器上面とで形成される空間に収納
する一連のプロセスの説明図である。図５は固定部材に
孔を設けてない場合（実施例１のに相当）であり、図
６は内容器の注出口が固定できるような孔を設けた場合
（実施例１のに相当）である。図５及び図６は２枚の
プラスチックフィルムの周縁部６を融着すると共に多室
に分割するように線状に両面を融着した線状融着部９の
一部を開けて各室に空気が連通するようにする。これに
外部より送気して空気を圧入して膨らませ、内容器上面
に載置し、次いで、フラップで押圧しながら粘着テ−プ
で封函し、容器外装の内部天面ととで形成される空間に
収納して本発明のバッグインボックスとする。
る。図１は本発明で使用する固定部材の１例の斜視図で
あり、図２は該固定部材を収納した本発明のバッグイン
ボックスの横断面図である。図１において、固定部材５
は２枚の軟質プラスチックフィルムを対向させ、その周
縁部６を融着すると共に逆止弁機能を有する送気口７を
設け、これより空気を圧入して膨らませる。図２におい
て、バッグインボックス１は容器外装２と内容器３より
成り、内容器３には注出口４がある。図１に示した固定
部材５を容器外装２の内部天面と内容器３上面とで形成
される空間に収納して容器外装を封函して本発明のバッ
グインボックスを完成させる。図３は他の形態の固定部
材の斜視図であり、図４は該固定部材を収納した本発明
のバッグインボックスの横断面図である。図３におい
て、この固定部材５は、図１と同様に周縁部６を融着す
ると共に逆止弁機能を有する送気口７を有し、更に、内
容器の注出口に相当する位置に孔８を孔設し、その周囲
を熱溶着してある。送気口を通して空気を圧入して膨ら
ませて、容器外装２の内部天面と内容器３上面とで形成
される空間に収納して容器外装２を封函して本発明のバ
ッグインボックスを完成させる。この場合、孔８が注出
口４の周囲を押圧して注出口近辺の固定を確実にする
（図４参照）。図５及び図６は、多室に分割、即ち、球
形状の空気袋を連続的につなぎ合わせた固定部材を容器
外装の内部天面と内容器上面とで形成される空間に収納
する一連のプロセスの説明図である。図５は固定部材に
孔を設けてない場合（実施例１のに相当）であり、図
６は内容器の注出口が固定できるような孔を設けた場合
（実施例１のに相当）である。図５及び図６は２枚の
プラスチックフィルムの周縁部６を融着すると共に多室
に分割するように線状に両面を融着した線状融着部９の
一部を開けて各室に空気が連通するようにする。これに
外部より送気して空気を圧入して膨らませ、内容器上面
に載置し、次いで、フラップで押圧しながら粘着テ−プ
で封函し、容器外装の内部天面ととで形成される空間に
収納して本発明のバッグインボックスとする。
【００１１】
【実施例及び比較例】次に実施例を持って本発明を更に
説明する。 実施例１ 容器外装として、組立て内寸が３００ｍｍ×３００ｍｍ
×２７０ｍｍ（満杯容量２４．３Ｌ）の段ボ−ル箱を用
い、内容器として、８０μｍの直鎖状低密度ポリエチレ
ン（ＬＬＤＰＥ）フィルムを２層づつ重ね、４辺を熱溶
着した注出口を有する内寸６００ｍｍ×６００ｍｍの袋
を用い、固定部材として８０μｍのＬＬＤＰＥフィルム
単層を用い、同材質の空気送気口を設け、４辺を熱溶着
した次の４種の袋を作成した。 外寸３４５ｍｍ×３４５ｍｍの袋 袋に注出口固定用の孔を設けたもの 外寸３６０ｍｍ×３６０ｍｍの袋を一辺が約９０ｍ
ｍの袋となるよう１６分割（一辺４分割）した袋 袋に注出口固定用の孔を設けたもの 容器外装に内容器をセットし、水を約１６〜１９Ｌ充填
し、内フラップと内容器上面との空間（ヘッドスペー
ス）がそれぞれ約６０ｍｍ、７０ｍｍ、８０ｍｍ、９０
ｍｍとなるように調製し、上フラップの開いているバッ
グインボックスを作成した。〜の固定部材に送気口
を通じコンプレッサ−を用いて、最も厚い部分の厚さが
６２〜６５ｍｍになるように空気を圧入し、それぞれの
バッグインボックスの内容器上面に固定部材を載置し、
ヘッドスペースが６０ｍｍのものについては、上フラッ
プで押圧しながら、粘着テ−プで封函しバッグインボッ
クスを完成させた。完成したバッグインボックスを試験
台に載せ、水平方向に２Ｇ（振幅１５ｍｍ、４８０回／
分）の力を３０分間加えピンホールの有無を確認した。
比較例として、固定部材を用いることなく同容量の水を
充填したバッグインボックスを用い、同様の試験を行っ
た。その結果を表１に示す。表１において、〇はピンホ
ールが発生しなかった場合、×はピンホールを生じた場
合を示す。
説明する。 実施例１ 容器外装として、組立て内寸が３００ｍｍ×３００ｍｍ
×２７０ｍｍ（満杯容量２４．３Ｌ）の段ボ−ル箱を用
い、内容器として、８０μｍの直鎖状低密度ポリエチレ
ン（ＬＬＤＰＥ）フィルムを２層づつ重ね、４辺を熱溶
着した注出口を有する内寸６００ｍｍ×６００ｍｍの袋
を用い、固定部材として８０μｍのＬＬＤＰＥフィルム
単層を用い、同材質の空気送気口を設け、４辺を熱溶着
した次の４種の袋を作成した。 外寸３４５ｍｍ×３４５ｍｍの袋 袋に注出口固定用の孔を設けたもの 外寸３６０ｍｍ×３６０ｍｍの袋を一辺が約９０ｍ
ｍの袋となるよう１６分割（一辺４分割）した袋 袋に注出口固定用の孔を設けたもの 容器外装に内容器をセットし、水を約１６〜１９Ｌ充填
し、内フラップと内容器上面との空間（ヘッドスペー
ス）がそれぞれ約６０ｍｍ、７０ｍｍ、８０ｍｍ、９０
ｍｍとなるように調製し、上フラップの開いているバッ
グインボックスを作成した。〜の固定部材に送気口
を通じコンプレッサ−を用いて、最も厚い部分の厚さが
６２〜６５ｍｍになるように空気を圧入し、それぞれの
バッグインボックスの内容器上面に固定部材を載置し、
ヘッドスペースが６０ｍｍのものについては、上フラッ
プで押圧しながら、粘着テ−プで封函しバッグインボッ
クスを完成させた。完成したバッグインボックスを試験
台に載せ、水平方向に２Ｇ（振幅１５ｍｍ、４８０回／
分）の力を３０分間加えピンホールの有無を確認した。
比較例として、固定部材を用いることなく同容量の水を
充填したバッグインボックスを用い、同様の試験を行っ
た。その結果を表１に示す。表１において、〇はピンホ
ールが発生しなかった場合、×はピンホールを生じた場
合を示す。
【００１２】
【表１】
【００１３】この結果より、〜の固定部材を収納し
た場合は、ピンホールの発生防止に効果が見られた。固
定部材と外装容器天面との間に隙間があっても効果は確
認されたが、隙間が大きいと効果が小さくなるので、胴
ふくれ等によって、内容器上面の位置低下が予想される
場合は、多目に空気を充填し、固定部材の厚さを大きく
することが好ましい。
た場合は、ピンホールの発生防止に効果が見られた。固
定部材と外装容器天面との間に隙間があっても効果は確
認されたが、隙間が大きいと効果が小さくなるので、胴
ふくれ等によって、内容器上面の位置低下が予想される
場合は、多目に空気を充填し、固定部材の厚さを大きく
することが好ましい。
【００１４】実施例２ 容器外装として、組立て内寸が９８０ｍｍ×９８０ｍｍ
×１１１０ｍｍ（満杯容量１０６６Ｌ）のプラスチック
製箱を用い、内容器として、１００μｍのＬＬＤＰＥフ
ィルムを２層づつ重ね、４辺を熱溶着した注出口を有す
る内寸２０００ｍｍ×２０００ｍｍの袋を用い、固定部
材として１５μｍのナイロンフィルムと６０μｍのＬＬ
ＤＰＥを積層したフィルムを用い、ＬＬＤＰＥの空気送
気口及び注出口固定用の孔を設け、４辺を熱溶着して次
の２種の袋を作成した。 外寸１０４０ｍｍ×１０４０ｍｍの袋 外寸１２００ｍｍ×１２００ｍｍの袋を一辺が約１
００ｍｍの袋となるよう１４４分割（一辺１２分割）し
た袋 容器外装に内容器をセットし、水を約１０００Ｌ充填
し、天蓋内面と内容器上面との空間（ヘッドスペース）
がそれぞれ約６０ｍｍのバッグインボックスを作成し
た。実施例１と同様、固定部材に空気を圧入し、それぞ
れのバッグインボックスの内容器上面に固定部材を載置
し、フラップの自重で押圧しながら封函し、ＰＰバンド
で固定してバッグインボックスを完成させた。完成した
バッグインボックスをトラック便にて川崎市と福岡市と
を往復させたところ、ピンホールの発生は見られなかっ
た。
×１１１０ｍｍ（満杯容量１０６６Ｌ）のプラスチック
製箱を用い、内容器として、１００μｍのＬＬＤＰＥフ
ィルムを２層づつ重ね、４辺を熱溶着した注出口を有す
る内寸２０００ｍｍ×２０００ｍｍの袋を用い、固定部
材として１５μｍのナイロンフィルムと６０μｍのＬＬ
ＤＰＥを積層したフィルムを用い、ＬＬＤＰＥの空気送
気口及び注出口固定用の孔を設け、４辺を熱溶着して次
の２種の袋を作成した。 外寸１０４０ｍｍ×１０４０ｍｍの袋 外寸１２００ｍｍ×１２００ｍｍの袋を一辺が約１
００ｍｍの袋となるよう１４４分割（一辺１２分割）し
た袋 容器外装に内容器をセットし、水を約１０００Ｌ充填
し、天蓋内面と内容器上面との空間（ヘッドスペース）
がそれぞれ約６０ｍｍのバッグインボックスを作成し
た。実施例１と同様、固定部材に空気を圧入し、それぞ
れのバッグインボックスの内容器上面に固定部材を載置
し、フラップの自重で押圧しながら封函し、ＰＰバンド
で固定してバッグインボックスを完成させた。完成した
バッグインボックスをトラック便にて川崎市と福岡市と
を往復させたところ、ピンホールの発生は見られなかっ
た。
【００１５】
【発明の効果】以上述べたように、本発明のバッグイン
ボックスは、容器外装の内部天面と内容器の上面との空
間に固定部材を収納することによって液体を収容してい
る内容器及び内容器の注出口を固定し、内容器内の液体
の揺動を防止することができ、その結果、内容器のピン
ホール又は亀裂の発生を防止することができ、特に大型
のバッグインボックスによる大量の液体を安定して輸送
することができる等の効果を奏する。
ボックスは、容器外装の内部天面と内容器の上面との空
間に固定部材を収納することによって液体を収容してい
る内容器及び内容器の注出口を固定し、内容器内の液体
の揺動を防止することができ、その結果、内容器のピン
ホール又は亀裂の発生を防止することができ、特に大型
のバッグインボックスによる大量の液体を安定して輸送
することができる等の効果を奏する。
【図１】 本発明で使用する固定部材の１例の斜視図
【図２】 図１の固定部材を使用した本発明のバッグイ
ンボックスの縦断面図
ンボックスの縦断面図
【図３】 本発明で使用する他の固定部材の斜視図
【図４】 図３の固定部材を使用した本発明のバッグイ
ンボックスの縦断面図
ンボックスの縦断面図
【図５】 多室に分割した固定部材をバッグインボック
スに収納する説明図
スに収納する説明図
【図６】 孔を有する多室に分割した固定部材をバッグ
インボックスに収納する説明図
インボックスに収納する説明図
１ 固定部材 ２ 容器外装 ３ 内容
器 ４ 注出口 ５ 固定部材 ６ 周縁
融着部 ７ 送気口 ８ 注出口固定用孔 ９ 線状
融着部
器 ４ 注出口 ５ 固定部材 ６ 周縁
融着部 ７ 送気口 ８ 注出口固定用孔 ９ 線状
融着部
Claims (5)
- 【請求項１】 容器外装と内容器とからなるバッグイン
ボックスにおいて、容器外装の内部天面と内容器上面と
で形成される空間に空気を充填した袋よりなる固定部材
を収納したことを特徴とするバッグインボックス。 - 【請求項２】 前記固定部材が逆止弁機能のある送気口
を有する袋であることを特徴とする請求項１記載のバッ
グインボックス。 - 【請求項３】 前記固定部材が内容器の注出口を固定す
る孔を有する袋であることを特徴とする請求項１記載ま
たは請求項２に記載のバッグインボックス。 - 【請求項４】 前記固定部材が多室に分割された袋であ
ることを特徴とする請求項１ないし請求項３に記載のバ
ッグインボックス。 - 【請求項５】 前記固定部材の最も厚い部分の厚さが容
器外装の内部天面と内容器上面とで形成される空間の高
さより大きくなるように空気を充填し、前記固定部材を
容器外装の内部天面と内容器上面とで押圧するように収
納することによって内容器を固定した請求項１ないし請
求項４に記載のバッグインボックス。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7599998A JPH11268762A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | バッグインボックス |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7599998A JPH11268762A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | バッグインボックス |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11268762A true JPH11268762A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=13592512
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7599998A Pending JPH11268762A (ja) | 1998-03-24 | 1998-03-24 | バッグインボックス |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11268762A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006232343A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Brother Ind Ltd | 封入容器の梱包パッケージおよび梱包パッケージの梱包具による封入容器の梱包方法 |
-
1998
- 1998-03-24 JP JP7599998A patent/JPH11268762A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006232343A (ja) * | 2005-02-25 | 2006-09-07 | Brother Ind Ltd | 封入容器の梱包パッケージおよび梱包パッケージの梱包具による封入容器の梱包方法 |
| JP4665549B2 (ja) * | 2005-02-25 | 2011-04-06 | ブラザー工業株式会社 | 封入容器の梱包パッケージおよび梱包パッケージの梱包具による封入容器の梱包方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040120 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20060704 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061031 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |