JP3101003U - 梱包用緩衝体 - Google Patents

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島 一 夫 小
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ヒ ボン イム
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Abstract

【課題】衝撃に対して物品を保護する効果が大きく、軽量であり、梱包作業が容易であり、使用しないときには嵩容積が小さくなり、さらに製造が簡単である梱包用緩衝体を提供する。
【解決手段】熱可塑性プラスチックフィルム製で、空気を入れて膨らませ保持できる偏平な空気室を重ねて有し、一辺が開放された袋形状とした構造であり、前記空気室のそれぞれは内部を共通にし、かついずれかの箇所に空気注入口を有している。ここで、空気注入口は、長方形のフィルムを2枚合わせて長辺の縁を溶着させた外部シートと、円形チューブの一端を押し潰して平坦にした内部チューブとからなり、前記内部チューブの押し潰された部分が外部シートにおける溶着されていないの一方の辺より2枚のフィルムの間に挿入された形体であり、空気室に取付けられている。
【選択図】図4

Description

本考案は、電気部品、機械部品、ガラス、陶磁器、化粧品、食品など各種物品を梱包する際に、これら物品が互いに接触しての傷つき、あるいは落下や衝突などなど大きい衝撃による破損等を避けるための梱包用緩衝体に関する。
梱包用緩衝体は、一般にダンボールのような紙製の板材、プラスチック発泡材、小さな空気封入部を多数有する成形体シートなどを製品に挟み込んだり、製品と梱包箱との間に挿入することが行われている。例えば、段ボールを折曲、嵌合させて組み合わせ、中空部を設けた梱包物緩衝体〔特許文献1参照〕、熱可塑性樹脂成形体シートを特定形状にして積層させた緩衝体〔特許文献2参照〕、起毛性のモケット、織物、植毛板などを吸振部材として樹脂製シートに取付けた緩衝機能材〔特許文献3参照〕、再生紙でできた厚さのある蜂の巣状層と表面層とからなる保護パッド〔特許文献4参照〕、紙パルプ紙管をVカット折り曲げ加工し角当て形状に成形した緩衝体〔特許文献5参照〕など多くの提案がある。
しかしながら、段ボールシートを梱包用緩衝体とするには、切出し、組立、梱包作業が煩雑であり、さらに緩衝体自体の嵩容積が大きいために物流が煩雑でまたコストが高くなり、さらに使用後の廃棄物処理も面倒などの問題があった。
そこで、ポリマーフィルムによる空気袋に空気注入弁を付け、梱包材としていないときは小さく、梱包時に空気を封入して梱包用緩衝体とするものが提案された〔例えば、特許文献6:特許文献7参照〕。これにより、緩衝体自体の取扱いは簡単になったが、空気注入弁を有する空気袋の構造が複雑なため作業が煩雑であり、製造のためのコストも高くなっていた。
実開平07−019125号公報 特開2000−238849号公報 特開2002−211650号公報 実用新案登録3014734号公報 実開平05−062473号公報 特開平11−171252号公報 特開2003−112778号公報
かかる問題点に鑑み、本考案の目的は、衝撃に対して物品を保護する効果が大きく、軽量であり、梱包作業が容易であり、使用しないときには嵩容積が小さくなり、さらに製造が簡単である梱包用緩衝体を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本考案請求項1は梱包用緩衝体に係り、熱可塑性プラスチックフィルム製で、空気を入れて膨らませ保持できる偏平な空気室を重ねて有し、一辺が開放された袋形状とした構造であり、前記空気室のそれぞれは内部を共通にし、かついずれかの箇所に空気注入口を有している。
請求項2は請求項1記載の梱包用緩衝体に係り、前記空気注入口は、熱可塑性プラスチック素材からなる長方形のフィルムを2枚合わせて長辺の縁を溶着させた外部シートと、熱可塑性プラスチック素材からなる円形チューブの一端を押し潰して平坦にした内部チューブとからなり、前記内部チューブの押し潰された部分が外部シートにおける溶着されていないの一方の辺より2枚のフィルムの間に挿入された形体であり、前記円形チューブの押し潰されていない部分が前記空気室の外に出て、その他の部分は空気室内にあるようにして、かつ内部チューブに空気の流通に支障のないように内部チューブ、外部シートおよび前記空気室を形成する熱可塑性プラスチックフィルムを溶着して前記空気室に取付けられている。
本考案の効果として、軽量、梱包作業が容易、緩衝体として使用しないときには嵩容積が小さくなり、さらに製造が簡単である梱包用緩衝体が実現できる。
本考案の梱包用緩衝体〔以降単に「緩衝体」と記す〕は、熱可塑性プラスチックフィルムで製作される。熱可塑性プラスチックフィルム〔以降、単に「フィルム」と記す〕は溶融してフィルムとすることができ、フィルム同士を溶融により接着することができ、かつ柔軟性が高く本考案の目的に適している。熱可塑性プラスチックは、種々の化学種のものがあるが、本考案では緩衝体として空気を充満させて長時間維持するのでガス透過性の低いもの、すなわちガスバリア性の高いものが適している。この目的に叶う材料としては、ポリ塩化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、エチレン−ビニルアルコール共重合体などがある。また、強度が高く、価格が安いがガス透過性が比較的大きいポリエチレンやポリプロピレンなどのフィルムに、ガス透過性の低い成分をラミネートした複合フィルムであってもよい。フィルムの厚さは、概略20〜100μmである。
緩衝体は、空気を入れて膨らませ保持できる偏平な空気室を重ね、一辺が開放された袋形状にした構造である。すなわち、二重のフィルムで袋形状にした構造であり、二重のフィルムを形成するそれぞれのフィルム間は密閉空間になって空気室を作っている。さらに、空気室はいずれかの箇所に空気注入口を有して、空気注入口より空気を送り込み空気室を膨らますことができるものである。
以下、図を参照しつつ本考案の緩衝体を説明する。
図1は、緩衝体(1)の製造を段階的に示している。但し、以下の説明は、緩衝体(1)の構造を理解し易くするために記したに過ぎず、製造順序を変えても同じものが製造されることは明らかであり、従って、製造方法は任意に決められるものであり限定するものではない。
緩衝体(1)製造の一つの例は、
(A)まず、長方形に切断されたフィルム(3、3’)を、2枚重ねて置く。
(B)長方形二つの短辺それぞれの縁で、2枚重ねられたフィルム(3、3’)を溶着(4,4’)する。
(C)長方形の重ねられた2枚のフィルム(3、3’)を挟むように、任意の箇所に空気注入口(10)を置き、長辺の略中央部(5)で二つに折る。
(D)折られた辺(5)と隣合う二つの辺の縁をそれぞれ溶着して(6、6’)全体を袋形状とする。
である。
あるいは、2枚のフィルム(3、3’)を合わせて、一箇所に空気注入口(10)を挟み込み、長方形の4辺を閉じて空気室(2)を作り、これをさらに折られた辺(5)と隣合う二つの辺(6、6’)をそれぞれ溶着して全体を袋形状とすることもできる。
空気注入口(10)は、空気室(2)に空気を送り込めることができ、かつ通常の状態で袋の内に空気を保持できる(空気が外に洩れない)ようなものであればよい。簡単に製造でき、しかも取り扱いの容易な空気注入口の例を以下に記載する。
図2は、空気注入口(10)の例を示す斜視図である。この例の空気注入口(10)は、外部シート(16)と内部チューブ(11)とからなっている。外部シート(16)は、長方形の熱可塑性プラスチックフィルムを2枚合わせて長辺の縁を溶着し(17)、短辺は開口されている。次いで一方の開口に内部チューブ(11)を挿入して溶着し(19)、他方の短辺は開口のままで内部通気口(18)とする。内部チューブ(11)は、熱可塑性プラスチック素材からなる円形チューブで、一端を外部通気口(12)とし、他端を加圧して平坦に押し潰し(14)、およびその端部は通気口(15)とする。内部チューブ(11)の押し潰された部分(14)、および通気口(15)は、外部シート(16)の中に挿入されるが、このとき、通気口(15)は外部シート(16)の中にあり、内部通気口(18)より外に出ていないことが重要である。
外部シート(16)と内部チューブ(11)を上記のように組み合わせた後、外部シート(16)と内部チューブ(11)の重なった部分で外部シート(16)の端部、あるいは端部近くで溶着(19)して両者を一体化させる。このとき内部チューブ(11)は、空気が流通するに充分な領域(13)を溶着させないようにする。
空気注入口(10)を空気室(2)に取付けるには、所望の箇所に、外部通気口(12)を空気室(2)の外に、内部通気口(15、18)は空気室の中にあるようにして、空気注入口挿入口(8)で空気室を構成するフィルムで挟むように置き溶着する。溶着により、外部シート(16)の周囲から空気が洩れないように空気室(2)と一体化される。このときも、内部チューブ(11)には空気の流通を可能にする領域(13)を溶着しないで残すようにすることが重要である。図3は、空気注入口(10)を空気室(2)に取付けた状態を示す断面図である。
空気注入口(10)は1つでよく、その設置場所は任意に決められるものであり、通常袋形状の物品挿入部(7)の近傍である。
熱可塑性プラスチックフィルムにおいて、溶着できる温度にあるに拘らず溶着させないようにするには、自身溶融せず、かつ溶融後に内部チューブとも溶着しない材料を該当箇所に挿入して溶着作業を行なうなどで可能である。
以上に述べた空気注入口(10)は、空気室(2)が膨らんだ状態では、内部の空気圧により外部シート(16)は、外部シート(16)を構成する2枚の熱可塑性プラスチックフィルムがそれぞれ密着して閉じて空気の流れを遮断し、また、内部チューブ(11)も外部シート(16)の中で、押し潰された部分(14)が同様にして密着して閉じて空気の流れを遮断する。この場合、外部シート(16)および内部チューブ(11)の両方で空気の流れを遮断するので、その効果は優れている。
以上の構成により偏平な空気室(2)を重ね、一辺が開放された袋形状にした緩衝体(1)が完成する。図4は、空気を入れて膨らませた状態にある緩衝体(1)の斜視図である。
緩衝体(1)により保護される物品(20)は、空気を入れる前に袋形状の開放部である物品挿入口(7)より袋形状の中に入れ、空気注入口(10)より、必要により外部通気口(12)よりストロー状の中空棒を指し込み空気を入れて空気室(2)を膨らませる。ストロー状の中空の棒を指し込んだ場合には、これを抜く。これにより物品(20)は、空気が充満した空気室(2)に囲まれることになる。
空気注入口(10)は、前記したように通常の状態では空気室(2)から空気が外に流れないようになっており、空気室(2)は膨らんだ状態に維持でき、衝撃に対しての緩衝作用ができる。
物品(20)を取出すには、空気注入口(10)の内部チューブにストロー状の中空の棒を指し込み、内部チューブ(11)の中で密着している押し潰された部分(14)および外部シート(16)のフィルムが密着している部分を押し広げ、空気室(2)中の空気を外に流させる。必要により空気室(2)を強く押して空気の排出を加速させる。空気室(2)の空気がほとんど排出されれば、物品(20)は、物品挿入口(7)から簡単に取出すことができる。
本考案の緩衝体は、物品を空気封入する前の袋形状の中に挿入し、空気注入口より空気室に空気を注入して、物品を空気室で囲まれた状態にして物品を保護し、物品の取り出しは、空気を抜いて行うことができる。緩衝体は、軽量であり、梱包作業は簡単であり、緩衝体として使用しないときには嵩容積が小さく運搬、保管の費用が少なく済み、さらに製造が簡単である。さらに緩衝体そのものは、何回も使用できる利点がある。
緩衝体の製造例を段階的に示す図である。 空気注入口の例を示す斜視図である。 空気注入口を空気室に取付けた状態を示す断面図である。 空気を入れて膨らませた状態にある緩衝体の斜視図である。
符号の説明
1:緩衝体
2:空気室
3、3’:(空気室を作る)フィルム
4:溶着部
5:折り目
6:溶着部
7:物品挿入口
8:空気注入口挿入口
10:空気注入口
11:(空気注入口)内部チューブ
12:外部通気口
13:空気が流通する部分
14:押し潰された部分
15:内部通気口
16:(空気注入口)外部シート
17:溶着部
18:内部通気口
20:物品

Claims (2)

  1. 熱可塑性プラスチックフィルム製で、空気を入れて膨らませ保持できる偏平な空気室を重ねて有し、一辺が開放された袋形状とした構造であり、前記空気室のそれぞれは内部を共通にし、かついずれかの箇所に空気注入口を有することを特徴とする梱包用緩衝体。
  2. 前記空気注入口は、熱可塑性プラスチック素材からなる長方形のフィルムを2枚合わせて長辺の縁を溶着させた外部シートと、熱可塑性プラスチック素材からなる円形チューブの一端を押し潰して平坦にした内部チューブとからなり、前記内部チューブの押し潰された部分が外部シートにおける溶着されていないの一方の辺より2枚のフィルムの間に挿入された形体であり、前記円形チューブの押し潰されていない部分が前記空気室の外に出て、その他の部分は空気室内にあるようにして、かつ内部チューブに空気の流通に支障のないように内部チューブ、外部シートおよび前記空気室を形成する熱可塑性プラスチックフィルムを溶着して前記空気室に取付けられていることを特徴とする請求項1記載の梱包用緩衝体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012254828A (ja) * 2011-06-08 2012-12-27 Airbag Packing Co Ltd 複数回の気体注入と放出が可能な気体封鎖構造体
JP2018012546A (ja) * 2016-07-06 2018-01-25 シバタ工業株式会社 収納容器及び収納容器構造体

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