JPH11268709A - ガス置換用二重管ノズル及びガス置換方法並びに装置 - Google Patents

ガス置換用二重管ノズル及びガス置換方法並びに装置

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JPH11268709A
JPH11268709A JP9100098A JP9100098A JPH11268709A JP H11268709 A JPH11268709 A JP H11268709A JP 9100098 A JP9100098 A JP 9100098A JP 9100098 A JP9100098 A JP 9100098A JP H11268709 A JPH11268709 A JP H11268709A
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JP
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nozzle
gas
bag
replacement
discharge
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JP9100098A
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English (en)
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Shinichi Fuchida
伸一 泓田
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Toyo Jidoki Co Ltd
Original Assignee
Toyo Jidoki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス置換ノズルを袋口から挿入し、内容物を
収納した袋内の空気を窒素ガス等に置換する場合、ガス
置換率を高く、かつ迅速にガス置換を行う。 【解決手段】 袋内の気体を吸引する脱気ノズル2の中
に置換ガスを吐出する吐出ノズル3を設けたガス置換用
二重管ノズル1。吐出ノズルの吐出口3aと脱気ノズル
2の吸引口2aがそれぞれ下向きに開口し、吐出口3a
が吸引口2aより上方に位置する。この二重管ノズル1
を内容物を収容した袋内に挿入して脱気ノズル2により
袋内の脱気を行い、脱気が継続されている間に吐出ノズ
ル3から置換ガスの吐出を始め、続いて脱気を停止した
後も置換ガスの吐出を継続して袋内のガスの置換を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内容物を収納した
袋内の空気を排出してガスを充填するためのガス置換用
二重管ノズル及びガス置換方法並びにガス置換装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】内容物を収納した袋の内部に袋口から挿
入し、袋内の空気を排出するとともに窒素ガス等を充填
するノズルとして、例えば特開昭63−125120号
公報には、空気吸引口を有する第2ノズル222の中に
不活性ガス吐出口を有する第1ノズル221を設けた二
重管ノズルが記載されている(番号は上記公報のものを
援用)。この二重管ノズルを、内容物を収納した袋に袋
口から内容物の手前まで挿入し、続いて袋口を袋挟持用
ベルト14で閉じてガス漏れを抑えた状態とし、第1ノ
ズル221から袋内に不活性ガスを吐出すると同時に第
2ノズル222から袋内の空気を吸引し、ガス置換す
る。
【0003】また、実公平6−47764号公報にも、
袋内の気体を吸引する吸引ノズル11の中に窒素ガス等
を噴出する噴出ノズル12を設けた二重管ノズルが記載
されている(番号は上記公報のものを援用)。この二重
管ノズルを、内容物を収納した袋に袋口から内容物の手
前まで挿入し、続いて袋口を弾性体8、9で閉じてガス
漏れを抑えた状態とし、吸引ノズル11による袋内の空
気の吸引と、噴出ノズル12から袋内への窒素ガスの噴
出を交互に繰り返し行い、ガス置換する。
【0004】実公昭57−42805号公報には、下部
及び側面に複数の吸気口12、13を有する吸気ホッパ
ー11と、それを貫通して下方に伸び下部側面にガス噴
出孔2を有するガスノズル1からなる二重管ノズルが記
載されている(番号は上記公報のものを援用)。この二
重管ノズルを、内容物を収納した袋に袋口から袋底部に
達するまで挿入し、続いて袋口を弾性バー26で閉じ、
ガス漏れを抑えた状態で真空ポンプ17を接続し、吸気
口12及びガス噴出孔2から袋内の空気を吸引し、次に
真空ポンプ17を遮断し、ガスノズル1をガスボンベ8
に接続してガス噴出口2からガスを噴出し、ガス置換す
る。
【0005】さらに、特公昭56−10254号公報に
は、下部側面にガス噴出口7を有するガス噴出管6とそ
の内側にはめ込まれたガス取出排出管9からなる二重管
ノズルが記載されている。ガス取出排出管9はガス噴出
管6の先端より下方に伸び、その先端部側面にガス収集
口10を備え、その後端部はガス噴出管6の側面に出て
ガス放出口11(大気開放)となっている(番号は上記
公報のものを援用)。この二重管ノズルを、内容物を収
納した袋に袋口から袋底部に達するまで挿入し、続いて
袋口を挟持板12、12aで閉じ、ガス漏れを抑えた状
態でガス噴出口7からガスを噴出し、袋の上部から下部
に向かうガスの流れを作り、袋内の空気を下方のガス収
集口に導いてガス放出口11から大気に放出し、ガス置
換する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記特開昭6
3−125120号公報の装置は、不活性ガスの吐出と
真空吸引が同時に行われ、しかも吐出口と吸引口が同じ
平面内にあるためガス置換効率が悪い。また、後ほど説
明するように、待機中に噴出ノズル内に侵入した空気が
袋内に吹き込まれ、ガス置換率を悪くするという問題が
ある。実公平6−47764号公報の装置では、袋内の
空気の吸引とガスの噴出が交互に繰り返し行われるた
め、ガス置換率を上げることができるが、ガス置換に時
間がかかる難点がある。
【0007】実公昭57−42805号公報の装置は、
ガスノズルを袋内の空気の吸引とガス噴出の両方に用い
るため、ガスノズル内に残留する空気が再び袋内に戻さ
れることになってガス置換率が上がらず、またガスノズ
ルを深く内容物の中まで挿入するので、内容物が傷つい
たりガス噴出口が内容物で塞がれたりする不都合があ
る。さらに、特公昭56−10254号公報の装置で
は、噴出するガスにより袋内の空気やガスが上方に追い
やられるため、ガス置換率が上がらず、また、ガス取出
排出管を深く内容物の中まで挿入するので、内容物が傷
ついたりガス収集口が内容物で塞がれたりする不都合が
ある。
【0008】本発明は、従来のガス置換用ノズル(特に
二重管ノズル)の問題点に鑑みてなされたもので、ガス
置換用ノズルを袋の内部に袋口から挿入してガス置換を
行う場合において、ガス置換率を高く、かつ迅速にガス
置換を行うことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガス置換用
ノズルは、袋内の気体を吸引する脱気ノズルの中に置換
ガスを吐出する吐出ノズルを設けた二重管ノズルであ
り、吐出ノズルの吐出口が脱気ノズルの吸引口より上方
に位置することを特徴とする。好ましい形態として、こ
の吐出ノズルの吐出口と脱気ノズルの吸引口は、それぞ
れ下向きに開口する。このガス置換用二重管ノズルによ
り袋内のガス置換を行う場合、内容物を収容した袋内に
挿入して脱気ノズルにより袋内の脱気を行い、脱気が継
続されている間に吐出ノズルから置換ガスの吐出を始
め、続いて脱気を停止した後も置換ガスの吐出を継続し
て袋内のガスの置換を行う、という手順で行うのが好ま
しい。なお、このガス置換の手順は、上記の特定の二重
管ノズルに対してだけでなく、脱気ノズルの中に吐出ノ
ズルを設けた他の形態の二重管ノズル、あるいは二重管
になっていない脱気ノズルと吐出ノズルに対しても適用
できる。
【0010】上記方法を実施する装置として、上記二重
管ノズルの脱気ノズルと真空ポンプ及び吐出ノズルと置
換ガス源を切換弁等によりそれぞれ接続、遮断自在と
し、上記二重管ノズルを内容物を収納した袋内に挿入す
る昇降手段と、脱気ノズルと真空ポンプの接続、吐出ノ
ズルと置換ガス源の接続、脱気ノズルと真空ポンプの遮
断、吐出ノズルと置換ガス源の遮断を順次行う制御手段
を備えたガス置換装置を挙げることができる。この場
合、脱気ノズルを切換弁を介して真空ポンプ又は圧力調
整手段に接続自在とし、脱気ノズルと真空ポンプとの間
を遮断すると同時に脱気ノズルと圧力調整手段を接続す
るように構成してもよい。なお、上記ガス置換装置にお
いて、上記の特定の二重管ノズルに代えて、脱気ノズル
の中に吐出ノズルを設けた他の形態の二重管ノズル、あ
るいは二重管になっていない脱気ノズルと吐出ノズルを
用いてもよい。
【0011】また、本発明に係るもう1つのガス置換用
二重管ノズルは、袋内の気体を大気に開放する大気開放
ノズルの中に置換ガスの吐出ノズルを設けたガス置換用
二重管ノズルにおいて、吐出ノズルの吐出口が下向きに
開口し、さらに吐出ノズルの吐出口が大気開放ノズルの
開口より下方でかつ袋内に挿入されたとき内容物の上方
に位置することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るガス置換用二
重管ノズル、ガス置換方法及び装置について、図1〜図
8を参照して、より具体的に説明する。図1に本発明に
係る二重管ノズル1を示す。この二重管ノズル1は、袋
内の空気を吸引する脱気ノズル2の中に置換ガスを吐出
する吐出ノズル3が設けられて偏平な二重管構造をな
し、長さ方向に垂直な断面における形状が長さ方向に同
じ形状とされている。脱気ノズル2と吐出ノズル3は、
それぞれ下向きに開口する側面視台形状の吸引口2a及
び吐出口3aを有し、かつ吐出ノズル3の吐出口3aが
脱気ノズル2の吸引口2aより上方に位置している(あ
るいは、吐出口3aが脱気ノズル2の中に引っ込んでい
るという言い方もできる)。また、脱気ノズル2の上部
側面に脱気パイプ4が取り付けられ、吐出ノズル3の上
部に吐出パイプ5が取り付けられている。なお、この例
では、吸引口2a及び吐出口3aはそれぞれ水平部分と
斜め部分から構成されている(つまり開口が側面視台形
状をなす)が、下向きに開口する吸引口又は吐出口の形
態はこれに限られず、例えば水平部分のみからなるもの
(この場合、まっすぐ下向きにのみ開口する)、あるい
は斜め部分のみからなるもの(この場合、斜め下向きに
開口する)等も考えられ、これらを適宜組み合わせて用
いる(例えば吸引口を水平部分と斜め部分から構成し、
吐出口を水平部分のみから構成する)こともできる。
【0013】図2は、この二重管ノズル1を用いたガス
置換装置の例であり、例えば間欠回転テーブル型袋詰め
包装機において、ガス置換工程位置あるいはシール工程
位置(ガス置換後直ちにシールを行う場合)に配置さ
れ、両側縁を一対のグリッパーに把持され内容物が収容
された袋が当該位置に停止したとき、二重管ノズル1を
袋内に挿入して、袋内をガス置換する機能を持ってい
る。ガス置換装置10は、二重管ノズル1と、それを垂
直に昇降させる図示しない昇降手段と、真空ポンプ11
と、置換用の窒素ガス源12と、脱気ノズル2を脱気パ
イプ4及び配管を介して真空ポンプ11に接続するか又
は大気に開放する切換弁13と、吐出ノズル3を吐出パ
イプ5と配管を介して窒素ガス源12に接続するか又は
閉鎖する切換弁14と、両切換弁13、14を制御する
制御装置15等からなる。この制御装置15は、両切換
弁13、14を制御し、脱気ノズル2と真空ポンプ11
の接続、吐出ノズル3と窒素ガス源12の接続、脱気ノ
ズル2と真空ポンプ11の遮断(大気開放)、吐出ノズ
ル3と窒素ガス源12の遮断(閉鎖)を、所定のタイミ
ングで順次行うようになっている。
【0014】ガス置換の手順を説明すると、まず内容物
を収納した袋がガス置換位置に回ってきて停止するタイ
ミングに合わせ、図示しない昇降装置が作動し、二重管
ノズル1を下降させて袋口から袋内に挿入し、その先端
が袋内の内容物の上方位置、例えば袋の両側縁を把持す
る一対のグリッパーの位置より少し下方に入った位置に
きたところで止める。二重管ノズル1が下降するあい
だ、制御装置15が切換弁13を作動させて脱気ノズル
2と真空ポンプ11を接続し、脱気ノズル2はすでに空
気の吸引を開始している。また、そのあいだ上記グリッ
パーが互いの間隔を広げるように動き、袋口を両側から
引っ張って袋口を閉じつつある。なお、二重管ノズル1
の下降、切換弁13の作動及びグリッパーの移動につい
てこのようなタイミングを設定したのは、工程のスピー
ドアップを図るためである。
【0015】二重管ノズル1が袋内に挿入されると、脱
気ノズル2により袋内の空気が吸引され、続いて制御装
置15が切換弁14を作動させて吐出ノズル3と窒素ガ
ス源12を接続する。このとき脱気ノズル2はまだ真空
ポンプ11と接続しているので、吐出ノズル3から吐出
されるガスは脱気ノズル2に吸引され、袋内に入らな
い。これは、吐出ノズル3の吐出口3aが脱気ノズル2
内でその吸引口2aより上方に引っ込んだ位置にあるこ
とから、図3に矢印で示すように、吐出口3aから吐出
される気体は脱気ノズル2の吸引口2aから出ることな
く吸引されるためである。なお、図3において、17は
グリッパー、18は後述する挟持手段である。このよう
に脱気ノズル2からの吸引と吐出ノズル3からの窒素ガ
スの吐出のタイミングをラップさせたのは、吐出の初期
には待機中に吐出ノズル3及び配管内に逆流して入った
空気が窒素ガスと混じって吐出されるためである。
【0016】次いで、制御装置15が切換弁13を逆に
作動させ、脱気ノズル2と真空ポンプ11の接続を遮断
し(大気開放)、吸引を停止すると、吐出ノズル3の吐
出口3aから吐出する窒素ガスは袋内に入るようにな
る。脱気ノズル2からの吸引と吐出ノズル3からの窒素
ガスの吐出のタイミングがラップしているあいだに、待
機中に吐出ノズル3や配管内に逆流して入った空気が排
出され、脱気ノズル2と真空ポンプ11の接続を遮断し
た後は、袋内には空気を含まない窒素ガスが充填される
ので、ガス置換率が高くなる。このとき、袋口はグリッ
パーが広がることで緊張し閉じているため、袋内への外
気の侵入や袋内からの窒素ガスの漏れは少ない。また、
袋内の過多の窒素ガスは切換弁13の大気開放口から吹
き出る。続いて、制御装置15が切換弁14を逆に作動
させ、吐出ノズル3と窒素ガス源12を遮断し(閉
鎖)、図示しない昇降装置により二重管ノズル1を上昇
させて袋から引き抜き、ガス置換工程を終える。
【0017】ガス置換が行われた袋は次のシール工程位
置へと運ばれ、袋口がシールされる。しかし、シール工
程位置で上記のガス置換とシールを続けて行うこともで
きる。その場合、袋内へ空気が侵入するのを防止できる
利点があるが、一工程の時間が長くなる点が不利であ
る。なお、上記のガス置換装置10では、二重管ノズル
1を偏平形状でかつ長さ方向に同じ断面形状としたた
め、袋口が狭まりつつある袋への挿入も容易であり、ま
た袋口と二重管ノズルの隙間を小さくして漏れを少なく
できるが、他の形状、例えば断面外形を丸又は角とした
り、あるいは先にいくほど細く又は薄くなるテーパ状と
してもよい。また、二重管ノズルを複数個設けてもよ
い。さらに、引用した前記の各公報にも記載されていた
ように、二重管ノズルが挿入された袋口の例えばグリッ
パーの少し上辺りを両側から挟持手段(例えばスポンジ
状の変形自在のもの)で挟み、袋口を確実に閉じるよう
にすれば、置換ガスの漏れや空気の侵入をいっそう防止
できる。
【0018】図4に示すガス置換装置20は、吐出パイ
プ5と切換弁14の間の配管内に逆止弁21が設置され
ている点でガス置換装置10とは異なるが、その他の点
は同じである。この逆止弁21があることで、待機中に
吐出ノズル3及び配管内に逆流して入る空気の量が少な
くなり、脱気ノズル2からの吸引と吐出ノズル3からの
窒素ガスの吐出のタイミングのラップ時間を短縮でき、
ガス置換工程を短時間で終了できる。この逆止弁21
は、吐出ノズル3に近い位置にあるほど効果が高い。
【0019】図5に示すガス置換装置30は、脱気ノズ
ル2が切換弁13を介して真空ポンプ11及び圧力調整
手段31に接続されている点で、ガス置換装置10とは
異なるが、その他の点では同じである。このガス置換装
置30では、脱気ノズル2と真空ポンプ11の接続を遮
断したとき、脱気ノズル2は圧力調整手段31に接続さ
れる。ガス置換装置10では、袋内の窒素ガスが過多と
なると切換弁13の大気開放口から吹き出していたが、
このガス置換装置30では、圧力調整手段31の作動圧
力を適当に設定しておけば、過多の窒素ガスはこの圧力
調整手段31を通って大気中に抜け、袋内は常に一定の
圧力の窒素ガスで置換されることになる。なお、この圧
力調整手段31を用いる場合には、袋口をグリッパーで
緊張させておくだけでなく、挟持手段により袋口からの
漏れをできるだけ防ぐことが望ましい。
【0020】図6に本発明に係るもう1つの二重管ノズ
ル41を示す。この二重管ノズル41は、袋内の空気を
大気に開放する大気開放ノズル42の中に置換ガスの吐
出ノズル43が設けられて偏平な二重管構造をなし、長
さ方向に垂直な断面における形状が長さ方向に同じ形状
とされている。大気開放ノズル42と吐出ノズル43
は、それぞれ下向きに開口する側面視台形状の大気開放
口42a及び吐出口43aを有し、かつ吐出ノズル43
の吐出口43aが大気開放ノズル42の大気開放口42
aより下方に突出している。また、大気開放ノズル42
の上部側面に大気開放パイプ44が取り付けられ、吐出
ノズル43の上部に吐出パイプ45が取り付けられてい
る。なお、この例では、吐出口43aは水平部分と斜め
部分から構成されている(つまり開口が側面視台形状を
なす)が、下向きに開口する吐出口の形態はこれに限ら
れず、例えば水平部分のみからなるもの(この場合、ま
っすぐ下向きにのみ開口する)、あるいは斜め部分のみ
からなるもの(この場合、斜め下向きに開口する)等も
考えられる。一方、大気開放口42aは下向きが好まし
いが、下向きでなくてもよい。
【0021】図7は、この二重管ノズル41を用いたガ
ス置換装置の例であり、ガス置換装置10〜30と同様
に、二重管ノズル41を袋内に挿入して、袋内をガス置
換する機能を持っている。このガス置換装置50は、二
重管ノズル41と、それを垂直に昇降させる図示しない
昇降手段と、置換用の窒素ガス源51と、吐出ノズル4
3を吐出パイプ45と配管を介して窒素ガス源51に接
続するか又は閉鎖する切換弁52と、切換弁52を制御
する制御装置53等からなる。
【0022】ガス置換の手順を説明すると、まず内容物
を収納した袋がガス置換位置に回ってきて停止するタイ
ミングに合わせて図示しない昇降手段が作動し、二重管
ノズル41を下降させて袋口から袋内に挿入する。この
とき、その下降端において、例えば大気開放口42aが
袋の両側縁を把持する一対のグリッパーの位置より少し
下方に入った位置、吐出口43aがそれよりやや下でか
つ内容物の上方位置にくるように設定されている。二重
管ノズル41が下降するあいだ上記グリッパーが互いの
間隔を広げるように動き、袋口を両側から引っ張って袋
口を閉じつつある。二重管ノズル41が袋内に挿入さ
れ、制御装置53が切換弁52を作動して吐出ノズル4
3と窒素ガス源51を接続すると、吐出ノズル43の吐
出口43aから窒素ガスが袋内に下向きに吹き出され、
袋内の空気は上方に追いやられて大気開放ノズル42の
大気開放口42aから排出され、袋内のガス置換が進
む。続いて図示しない昇降装置により二重管ノズル41
を上昇させ、同時に制御装置が53が切換弁52を逆に
作動させて吐出ノズル43と窒素ガス源51を遮断し、
ガス置換工程を終える。
【0023】このガス置換装置50では、二重管ノズル
41の一方(大気開放ノズル42)が真空吸引ではなく
大気開放されているため、袋口からの挿入時に袋口を吸
引する恐れがなく(真空吸引するタイプの二重管ノズル
を用いた場合、先の説明では、工程のスピードアップの
ため、脱気ノズルは挿入時にすでに真空ポンプに接続さ
れ、同時にグリッパーが互いの間隔を広げるように動い
て袋口が狭まりつつあるとしたが、挿入時に袋口が吸引
される危険を防止するため、スピードアップには限界が
ある)、さらなるスピードアップが可能となる。
【0024】なお、この二重管ノズル41において、吐
出ノズル43を大気開放ノズル42の先から突出させる
のは、窒素ガスが空気より軽いためできるだけ下方で吐
出し、袋内の空気を上方に追いやるためである。しか
し、吐出ノズル43を内容物の中にまで挿入すると内容
物が傷ついたり吐出口43aが内容物で閉ざされるとい
う問題が生ずるため、吐出口43aが袋内の内容物の直
上付近にくるようにするのが望ましい。一方、大気開放
ノズル42の大気開放口42aを上方に位置させるの
は、上方に追いやられた袋内の空気及び過多の窒素ガス
を確実に排出するためである。従って、大気開放ノズル
42の大気開放口42aはできるだけ上方に位置するこ
とが望ましい。以上の結果、高いガス置換率で、迅速に
ガス置換を行うことができる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、内容物を収納した袋の
ガス置換を行う際のガス置換率が高く、かつ迅速にガス
置換を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る二重管ノズルの正面図(a)、
側面図(b)及び底面図(c)である。
【図2】 その二重管ノズルを用いたガス置換装置の例
である。
【図3】 その二重管ノズルにおいて、吐出ノズルから
脱気ノズルへのガスの流れを説明する図である。
【図4】 ガス置換装置の他の例である。
【図5】 ガス置換装置のさらに他の例である。
【図6】 本発明に係る他の二重管ノズルの正面図
(a)、側面図(b)及び底面図(c)である。
【図7】 その二重管ノズルを用いたガス置換装置の例
である。
【符号の説明】 1、41 二重管ノズル 2 脱気ノズル 2a 吸引口 3 吐出ノズル 3a 吐出口 10、20、30、50 ガス置換装置 11 真空ポンプ 12、51 窒素ガス源 13、14、52 切換弁 15、53 制御装置 31 圧力調整手段 42 大気開放ノズル 42a 大気開放口 43 吐出ノズル 43a 吐出口

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 袋内の気体を吸引する脱気ノズルの中に
    置換ガスを吐出する吐出ノズルを設けた二重管ノズルで
    あり、吐出ノズルの吐出口が脱気ノズルの吸引口より上
    方に位置することを特徴とする内容物を収納した袋内の
    ガス置換用二重管ノズル。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載されたガス置換用二重管
    ノズルを内容物を収納した袋内に挿入して袋内をガス置
    換する場合に、脱気ノズルにより袋内の脱気を行い、脱
    気が継続されている間に吐出ノズルから置換ガスの吐出
    を始め、続いて脱気を停止した後も置換ガスの吐出を継
    続して袋内のガスの置換を行うことを特徴とする内容物
    を収納した袋内のガス置換方法。
  3. 【請求項3】 袋内の気体を吸引する脱気ノズルと置換
    ガスを吐出する吐出ノズルを内容物を収納した袋内に挿
    入して袋内をガス置換する場合に、脱気ノズルにより袋
    内の脱気を行い、脱気が継続されている間に吐出ノズル
    から置換ガスの吐出を始め、続いて脱気を停止した後も
    置換ガスの吐出を継続して袋内のガスの置換を行うこと
    を特徴とする内容物を収納した袋内のガス置換方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載されたガス置換用二重管
    ノズルを内容物を収納した袋内に挿入して袋内をガス置
    換する装置であって、上記二重管ノズルの脱気ノズルと
    真空ポンプ及び吐出ノズルと置換ガス源がそれぞれ接
    続、遮断自在とされ、上記二重管ノズルを内容物を収納
    した袋内に挿入する昇降手段と、脱気ノズルと真空ポン
    プの接続、吐出ノズルと置換ガス源の接続、脱気ノズル
    と真空ポンプの遮断、吐出ノズルと置換ガス源の遮断を
    順次行う制御手段を備えることを特徴とする内容物を収
    容した袋内のガス置換装置。
  5. 【請求項5】 袋内の気体を吸引する脱気ノズルと置換
    ガスを吐出する吐出ノズルを内容物を収納した袋内に挿
    入して袋内をガス置換する装置であって、脱気ノズルと
    真空ポンプ及び吐出ノズルと置換ガス源がそれぞれ接
    続、遮断自在とされ、上記脱気ノズル及び吐出ノズルを
    内容物を収納した袋内に挿入する昇降手段と、脱気ノズ
    ルと真空ポンプの接続、吐出ノズルと置換ガス源の接
    続、脱気ノズルと真空ポンプの遮断、吐出ノズルと置換
    ガス源の遮断を順次行う制御手段を備えることを特徴と
    する内容物を収容した袋内のガス置換装置。
  6. 【請求項6】 脱気ノズルが切換弁を介して真空ポンプ
    又は圧力調整手段に接続され、真空ポンプとの間を遮断
    したとき圧力調整手段に接続されることを特徴とする請
    求項4又は5に記載された内容物を収容した袋内のガス
    置換装置。
  7. 【請求項7】 袋内の気体を大気に開放する大気開放ノ
    ズルの中に置換ガスの吐出ノズルを設けたガス置換用二
    重管ノズルにおいて、吐出ノズルの吐出口が下向きに開
    口し、さらに吐出ノズルの吐出口が大気開放ノズルの開
    口より下方でかつ袋内に挿入されたとき内容物の上方に
    位置することを特徴とするガス置換用二重管ノズル。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012192945A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Toyo Jidoki Co Ltd 間欠移送式ロータリー型包装処理装置における気体供給システム及び負圧供給システム
JP2013216336A (ja) * 2012-04-05 2013-10-24 Intermedic Co Ltd 充填包装方法およびその装置
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KR20210114267A (ko) * 2020-03-10 2021-09-23 농업회사법인 한백식품(주) 질소 가스 충전용 노즐

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