JPH11268496A - 転写物 - Google Patents

転写物

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JPH11268496A
JPH11268496A JP9386298A JP9386298A JPH11268496A JP H11268496 A JPH11268496 A JP H11268496A JP 9386298 A JP9386298 A JP 9386298A JP 9386298 A JP9386298 A JP 9386298A JP H11268496 A JPH11268496 A JP H11268496A
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JP
Japan
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receiving layer
wooden base
base material
picture pattern
transferred
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Pending
Application number
JP9386298A
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English (en)
Inventor
Reiko Suga
玲子 菅
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性に優れ、しかも意匠性の高い木質系の
転写物を提供する。 【解決手段】 木質基材1の表面に紫外線吸収剤を含有
させた受容層2を設け、該受容層2に絵柄を転写する。
紫外線吸収剤により耐候性があるとともに、絵柄を介し
て下地の木目が透けて見える意匠性の高い転写物とな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐候性に優れ、な
おかつ意匠性の高い木質系の転写物に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来、木材製の物品の
表面に装飾を施す場合、木目柄を印刷した隠蔽性のある
フィルムを木材表面に転写するという方法が採られてい
た。この方法では、木材の下地や導管が活かされないば
かりか、図柄層に深みがでないために意匠性に欠けると
いう問題がある。ここで、深みとは下地の木目が透けて
見えることにより図柄層が立体的に見えることを言う。
また、フィルムは感熱接着剤によって木材表面に密着さ
せるので、木材と接着剤の密着性を考慮する必要があ
る。また、フィルムには紫外線吸収能を有する添加剤が
ないので、建材内装用として用いるためには耐候性が劣
るという問題もある。
【0003】本発明は、上記のような問題点に鑑みてな
されたものであり、その目的とするところは、耐候性に
優れ、しかも意匠性の高い木質系の転写物を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の転写物は、木質基材とその表面に設けられ
た受容層とからなり、該受容層に絵柄が転写されてなる
転写物であって、前記受容層が紫外線吸収剤を含有して
いることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る転写物の一例
を示す断面図である。図中1は装飾を施す木質基材で、
その表面に受容層2が設けられており、受容層2には絵
柄が転写された状態になっている。
【0006】本発明で使用する木質基材は、転写後に木
質感が活かせるような木材が好ましい。例えば、木材単
板、木材合板、パーティクルボード、木質繊維板(MD
F)等が挙げられる。このような木材であっても木質感
が乏しい場合には、突板などを適宜に選択すればよい。
【0007】受容層は不飽和ポリエステル樹脂で構成す
ることができる。不飽和ポリエステル樹脂層は木質基材
の上に樹脂液を塗布し、硬化させて形成する。樹脂液に
は重合開始剤や、必要に応じて重合促進剤を添加して使
用する。重合開始剤は、樹脂に対して重量割合で0.5
〜3.0%添加すれば足り、メチルエチルケトンパーオ
キサイド、ベンゾイルパーオキサイド、ハイドロパーオ
キサイド等の過酸化物や、アゾビスイソブチロニトリル
のようなラジカル開始剤から適宜に選択して使用する。
重合促進剤としては、ナフテン酸コバルト等のコバルト
化合物、バナジウム化合物、マンガン化合物等の金属化
合物や、ジメチルアニリン等のアミン系化合物が挙げら
れ、樹脂に対して重量割合で0.1〜2.0%添加する
のが好ましい。さらに樹脂の架橋密度、粘度調整を兼ね
て、スチレンモノマーなどのビニル基を有する化合物を
使用し、樹脂液の10〜40重量%を占めるように添加
してもよい。
【0008】樹脂液を塗布後に硬化させるに当たり、空
気中の酸素を遮蔽する必要がある。これは樹脂液の硬化
が酸素によって阻害されるためである。酸素の遮蔽方法
としては、ポリエチレンテレフタレート、エチレン・ビ
ニルアルコール共重合体、ポリプロピレン、ビニロン等
の酸素ガス遮蔽性の良好且つ不飽和ポリエステル樹脂硬
化物との離型性が良好な合成樹脂フィルム等を樹脂液の
塗布面上に被覆し、硬化させるフィルム法が一般的であ
る。フィルムは通常25〜100μm位の厚みのものが
よく用いられる。
【0009】また、受容層として、ポリフッ化ビニル、
ポリフッ化ビニリデン、ポリ4フッ化エチレン、エチレ
ン−4フッ化エチレン共重合体等のポリフッ化エチレン
系樹脂及びその他のフッ素系樹脂、ポリメタアクリル酸
メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポリメタアクリル
酸ブチル等のアクリル系樹脂、或いは、ポリカーボネー
ト樹脂、前記ポリフッ化エチレン系樹脂とアクリル系樹
脂との混合物も用いることができる。
【0010】本発明では受容層に紫外線吸収剤を添加す
る。具体的には、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノ
ン系、サリチル酸系の紫外線吸収剤が挙げられる。さら
に、ヒンダードアミン系安定剤、フェノール系酸化防止
剤や熱安定剤を添加するのが好ましい。また、反応性紫
外線吸収剤を用いてもよい。
【0011】受容層の厚さは5〜300μmが好まし
い。5μm未満では絵柄に深みが出ない。300μmを
越えると受容層が厚いために絵柄が浮いて見えてしま
い、また硬化に長時間を要する。
【0012】受容層に絵柄を転写するに際しては転写シ
ートを使用する。この転写シートとしては、水に染料を
分散させたインキを用いて薄葉紙にグラビア印刷にて木
目の絵柄を形成したものを使用するとよい。
【0013】
【実施例】MDFに突板を貼った木質基材にそれぞれ下
記組成の受容層を設け、ロール転写機(ナビタス製)に
よりその受容層に染料を昇華転写した。
【0014】 (実施例1) 市販不飽和ポリエステル 100重量部 硬化促進剤 5重量部 ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤 5重量部 (チバガイギー製)
【0015】 (実施例2) 市販不飽和ポリエステル 100重量部 硬化促進剤 5重量部 ベンゾフェノン系/アクリル系共重合体紫外線吸収剤 5重量部 (ビーエーエスエフジャパン(株)製)
【0016】 (実施例3) 市販不飽和ポリエステル 100重量部 硬化促進剤 3重量部 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 3重量部 (ビーエーエスエフジャパン(株)製)
【0017】 (実施例4) 市販不飽和ポリエステル 100重量部 硬化促進剤 3重量部 ベンゾフェノン系紫外線吸収剤 5重量部 (ビーエーエスエフジャパン(株)製)
【0018】 (比較例) 市販不飽和ポリエステル 100重量部 硬化促進剤 3重量部
【0019】(性能評価)退色B試験(JAS:日本農
林規格、特殊合板)により耐候性を評価した。また、フ
ェードメータで100時間テストを行って表面の色変化
を評価した。これらの評価結果を表1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】表1から分かるように、比較例の受容層で
はいずれの試験でも変色が見られたが、実施例1〜4の
受容層では異常がないか、あってもわずかであった。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の転写物
は、木質基材の表面に紫外線吸収剤を含有させた受容層
を設け、該受容層に絵柄を転写したものであるので、紫
外線吸収剤により耐候性があるとともに、絵柄を介して
下地の木目が透けて見える意匠性の高い転写物となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る転写物の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 木質基材 2 受容層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基材とその表面に設けられた受容層
    とからなり、該受容層に絵柄が転写されてなる転写物で
    あって、前記受容層が紫外線吸収剤を含有していること
    を特徴とする転写物。
JP9386298A 1998-03-24 1998-03-24 転写物 Pending JPH11268496A (ja)

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JP9386298A JPH11268496A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 転写物

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JP9386298A JPH11268496A (ja) 1998-03-24 1998-03-24 転写物

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JPH11268496A true JPH11268496A (ja) 1999-10-05

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