JPH11268257A

JPH11268257A - 画像形成装置及び画像形成方法

Info

Publication number: JPH11268257A
Application number: JP7475898A
Authority: JP
Inventors: Atsushi Takaura; 淳高浦
Original assignee: Ricoh Co Ltd
Current assignee: Ricoh Co Ltd
Priority date: 1998-03-24
Filing date: 1998-03-24
Publication date: 1999-10-05

Abstract

(57)【要約】【課題】原稿をダイレクトに高画質で複写できない。【解決手段】インク滴を吐出する複数のノズル３０
と、各ノズルからインク滴を吐出させるエネルギーを発
生する電気機械変換材料からなる駆動層２６と、各駆動
層２６を駆動する駆動回路３９とを有するインクジェッ
トプリンティングエンジン４と、記録媒体２を給紙搬送
する給紙搬送手段３と、原稿画像を読み取るスキャナ６
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は画像形成装置及び画
像形成方法に関し、特にインクジェットプリンティング
エンジンを搭載した画像形成装置及びこの画像形成装置
を用いて記録媒体に画像を記録する画像形成方法に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】一般に、画像形成装置として、インクジ
ェットヘッドを所定の方向に走査してヘッドからインク
滴を噴射して記録媒体（画像が形成されるものの意味で
用いる。）の記録面上に画像を記録するインクジェット
プリンタが知られている。このインクジェットプリンタ
は、ヘッドノズルの高密度化によって１２００dpiレベ
ル以上の画素密度が得られるようになり、インク滴の噴
射の安定性も向上していることから、電子写真プロセス
を用いる画像形成装置よりも高い画質を得ることができ
る。

【０００３】ところが、インクジェットプリンタは、主
として、ヘッドが単体（４色或いは６色のヘッドからな
る）構成でキャリッジに搭載してラスタ走査をすること
で画像を記録するために、高速で画像を形成する用途に
は未だ十分に対応することができない。すなわち、イン
クジェットプリンタの場合には、ヘッドを高周波数駆動
することでインク滴の噴射タイミング間隔を高速化し
て、ラスタ走査の速度を高速化することによって、画像
形成速度の高速化を図っているものの、例えばアナロ
グ、デジタル複写機などの電子写真プロセスを用いる画
像形成装置の高速機よりも記録速度が劣っている。その
ため、インクジェットプリンタではオフィイスユーザー
における大量コピーの用途に十分に対応できないでい
る。

【０００４】また、インクジェットプリンタを用いて原
稿を複写（コピー）する場合には、原稿を一旦スキャナ
で読み込んでパーソナルコンピュータに取り込み、これ
をインクジェットプリンタに出力して画像を記録（複
写）する構成を採用することになり、原稿をダイレクト
に複写する用途には適していない。

【０００５】そこで、例えば特開平８−３１００４６号
公報や特開平８−３１００４７号に記載されているよう
に、インクジェットヘッドを用いて記録を行うインクジ
ェットプリティングエンジンと電子写真プロセスを用い
て記録を行う電子写真作像エンジンを同一の機体に備え
て、用途によって２つのエンジンを選択して使用できる
ようにした画像形成装置が提案されている。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うにインクジェットプリンティングエンジンと電子写真
作像エンジンを同一の機体に備えて用途によって２つの
エンジンを選択して使用する画像形成装置にあっては、
１台の画像形成装置でインクジェット記録及び電子写真
による複写を行うことができるという利点はあるもの
の、インクジェットプリンティングエンジンを用いた場
合の不都合及び電子写真作像エンジンを用いた場合の不
都合を併せ持つことになる。

【０００７】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、原稿を高画質でダイレクトに複写できる画像形成
装置及び画像形成方法を提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項１の画像形成装置は、記録媒体に画像を記録
する作像形成手段と、前記記録媒体を給紙搬送する給紙
搬送手段と、原稿画像を読み取る原稿読取り手段とを備
えた画像形成装置において、前記作像形成手段は、イン
ク滴を吐出する複数のノズルと、各ノズルからインク滴
を吐出させるエネルギーを発生する電気機械変換手段
と、各電気機械変換素子を駆動する駆動回路とを有する
インクジェットプリンティングエンジンからなる構成と
した。

【０００９】請求項２の画像形成装置は、上記請求項１
の画像形成装置において、前記記録媒体の搬送経路に対
して複数の前記インクジェットプリンティングエンジン
を並べて配置すると共に、前記原稿読取り手段で読み込
んだ画像情報を複数の領域に分割する画像情報分割処理
手段と、この画像情報分割処理手段で分割された各領域
の画像情報に基づいて前記複数のインクジェットプリン
ティングエンジンを作動させる手段とを備えた構成とし
た。

【００１０】請求項３の画像形成装置は、上記請求項１
又は２の画像形成装置において、前記記録媒体の搬送経
路を挟んでそれぞれ前記インクジェットプリンティング
エンジンを配置すると共に、前記原稿読取り手段で読み
込んだ画像情報を表面側及び裏面側の各画像情報に分
け、この表面側及び裏面側の各画像情報に基づいて各イ
ンクジェットプリンティングエンジンを作動させる手段
を備えた構成とした。

【００１１】請求項４の画像形成装置は、上記請求項１
乃至３のいずれかの画像形成装置において、前記原稿を
原稿読取り手段による読取り可能位置へ自動的に給送す
る自動原稿給送手段と、前記原稿読取り手段で読取った
画像情報を記憶する画像情報記憶手段と、この画像情報
記憶手段に記憶された画像情報に基づいて前記インクジ
ェットプリンティングエンジンを作動させる手段とを備
えた構成とした。

【００１２】請求項５の画像形成装置は、上記請求項１
乃至４のいずれかの画像形成装置において、前記インク
ジェットプリンティングエンジンにより画像が記録され
た記録媒体の記録面に定着剤を塗布する画像定着手段を
備えた構成とした。

【００１３】請求項６の画像形成装置は、上記請求項１
乃至５のいずれかに記載の画像形成装置において、電子
写真プロセスで画像を記録する電子写真作像エンジン
と、高精細印刷モードと高速印刷モードを選択する選択
手段と、この選択手段で高精細印刷モードが選択された
ときには前記インクジェットプリンティングエンジンを
作動させ、高速印刷モードが選択されたときには前記電
子写真作像エンジンを作動させる手段とを備えた構成と
した。

【００１４】請求項７の画像形成装置は、上記請求項６
の画像形成装置において、モノクロ画像とカラー画像が
混在した混在画像を記録するときには、カラー画像の画
像情報に基づいて前記インクジェットプリンティングエ
ンジンを作動させた後、モノクロ画像の画像情報に基づ
いて前記電子写真作像エンジンを作動させる手段を備え
た構成とした。

【００１５】請求項８の画像形成方法は、上記請求項１
の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画像
形成方法において、前記原稿読取り手段で読み取った画
像情報に基づいて前記インクジェットプリンティングエ
ンジンを作動させて前記記録媒体に画像を記録する構成
とした。

【００１６】請求項９の画像形成方法は、上記請求項２
の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画像
形成方法において、前記原稿読取り手段で読み込んだ画
像情報を前記画像情報分割処理手段で複数の領域に分割
し、この分割した各領域の画像情報に基づいて前記複数
のインクジェットプリンティングエンジンを同時に作動
させて前記記録媒体に画像を記録する構成とした。

【００１７】請求項１０の画像形成方法は、上記請求項
３の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画
像形成方法において、前記記録媒体の搬送経路を挟んで
配置した各インクジェットプリンティングエンジンを同
時に作動させて前記記録媒体の表裏面に同時に画像を記
録する構成とした。

【００１８】請求項１１の画像形成方法は、上記請求項
４の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画
像形成方法において、前記自動原稿給送手段で複数枚の
原稿を順次給送して、複数枚分の原稿の画像情報を前記
画像情記憶手段に記憶した後、この画像情報記憶手段に
記憶された画像情報に基づいて前記インクジェットプリ
ンティングエンジンを作動させて前記記録媒体に画像を
記録する構成とした。

【００１９】請求項１２の画像形成方法は、上記請求項
５の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画
像形成方法において、前記画像定着手段で前記インクジ
ェットプリンティングエンジンで画像が記録された記録
媒体の記録面に定着剤を塗布してインク画像を定着させ
る構成とした。

【００２０】請求項１３の画像形成方法は、上記請求項
６の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画
像形成方法において、前記選択手段で高精細印刷モード
を選択したときには前記インクジェットプリンティング
エンジンを作動させて前記記録媒体に高精細画像を記録
し、前記選択手段で高速印刷モードが選択されたときに
は前記電子写真作像エンジンを作動させて前記記録媒体
に画像を高速で記録する構成とした。

【００２１】請求項１４の画像形成方法は、上記請求項
７の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録する画
像記録装置において、前記混在画像を記録するときに
は、先ず、前記インクジェットプリンティングエンジン
を作動させて混在画像のカラー画像部分を前記記録媒体
に記録した後、前記電子写真作像エンジンを作動させて
モノクロ画像部分を前記記録媒体に記録する構成とし
た。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図１は本発明に係る画像形成
装置の第１実施形態を説明する説明図である。この画像
形成装置は、装置本体１の下方に記録媒体２を給紙搬送
する給紙搬送手段３を配置し、この給紙搬送手段３の上
側に搬送経路に対向して搬送される記録媒体２に画像を
記録する作像形成手段であるインクジェットプリンティ
ングエンジン４を配置している。

【００２３】また、装置本体１の上部には原稿を載置す
る原稿載置面（コンタクトガラス等）５を設け、この原
稿載置面５の下方に原稿（画像）を読み取る原稿読取り
手段であるスキャナ６を図で左右方向に走査可能に設け
ている。さらに、スキャナ６から送られてくる読取り画
像情報を格納記憶する画像情報記憶手段７と、この記憶
手段７を含みこの画像形成装置全体の制御を司る主制御
部８を設けている。この主制御部８は、例えばスキャナ
６の走査、読み取り制御、インクジェットプリンティン
グエンジン４の駆動回路に対する画像情報に基づく画像
データの送出、装置本体１上面に配設した図示しない操
作パネルからの各種指示情報、例えば、コピースター
ト、コピー枚数、変倍、編集、各種モード指定等の情報
を入力する。

【００２４】インクジェットプリンティングエンジン４
は、少なくとも、インク滴を吐出する複数のノズルと、
各ノズルからインク滴を吐出させるエネルギーを発生す
る電気機械変換手段とを含むインクジェットヘッドと、
このインクジェットヘッドの各電気機械変換素子を画像
情報に応じて駆動する駆動回路とを有するものである。

【００２５】このインクジェットプリンティングエンジ
ン４の一例について図２乃至図５を参照して説明する。
なお、図２は、ヘッドの模式的断面図、図３は同ヘッド
の図２のＡ−Ａ線に沿う断面平面図、図４は図３のＢ−
Ｂ線に沿う断面側面図、図５は同ヘッドの部分分解斜視
図である。

【００２６】このヘッドは、基板部材２１上に加圧液室
２２の高さ及び形状を決める加圧液室部材２３を接合
し、この加圧液室部材２３上に耐インク性を有するイン
クバリア層となるフィルム接合層２４を介して２層構造
の電気機械変換材料からなる圧電素子（ＰＺＴ）を用い
たアクチュエータ手段２５を各加圧液室２２に対応して
接合配置し、前面にノズル３０を形成したノズル形成部
材であるノズルプレート３１を接着接合している。

【００２７】ここで、基板部材２１には図示しないイン
クカートリッジからのインク供給路に通じる共通インク
流路３３を液室配列方向に形成している。また、加圧液
室部材２３には、加圧液室２２と、基板部材２１の共通
インク流路３３に連通する共通インク流路３４と、共通
インク流路３４から加圧液室２２にインクを供給する流
体抵抗部３５と、加圧液室２２からノズル３０に連通す
るノズル連通流路３６とを形成している。

【００２８】この加圧液室部材２３による流体抵抗部３
５は、アクチュエータ手段２５の変位によって加圧液室
２２のインクが加圧された時に共通インク流路３４側へ
インクが逆流してノズル３０からのインク吐出効率が低
下することを防止するために、断面積が小さなインク流
路を形成する。また、加圧液室部材２３に設ける流体抵
抗部３５とノズル連通流路３６の流路深さを等しく、例
えば４０〜６０μｍとすることで、１枚の加圧液室部材
２３をフォトリソを含む別々のエッチング工程で加圧液
室２２及び共通インク流路３４（これらは貫通穴であ
る。）とは別に形成することができる。

【００２９】さらに、加圧液室部材２３を積層構造とし
て、例えば加圧液室部材全体の厚さを１２０μｍとした
場合、４０μｍ厚さのＳＵＳ材に加圧液室及び共通イン
ク流路の一部を含む流体抵抗部３５及びノズル連通流路
３６を形成し、また８０μｍ厚さのＳＵＳ材に加圧液室
及び共通インク流路の残りの部分を形成して、これら２
枚のＳＵＳ材を接合して１つの加圧液室部材とすること
もできる。

【００３０】アクチュエータ手段２５となる圧電素子は
駆動部２６と非駆動部２７とを内層電極２８を挟んで一
体焼成し、駆動部２６の外面に外部電極２９を設けたも
のである。ここで内層電極２８は先端側（ノズル吐出
側）で駆動層２６の端面から上面（外部電極２９を形成
する面）に引き回した構成としている。また、内層電極
２８は液室長手方向では加圧液室２２の長手方向長さ相
当分だけ形成しているので、アクチュエータ手段５を構
成する圧電素子全体では一部で駆動層２６と非駆動層２
７とを直接一体化している（この部分では内層電極２８
が存在しないことで駆動層２６は実質的に非駆動部分と
なる。）。

【００３１】そして、各加圧液室２２に対応して圧電素
子を分割加工して複数のアクチュエータ手段２５を形成
した後、ＦＰＣ３８を内層電極２８及び外部電極２９に
導電接合して、上面の外部電極２９及び内層からの内層
電極２８と導通を可能にし、基板部材２１上に配設した
駆動回路であるドライバＩＣ３９に接続している。この
導電接合は、半田メッキパターンに加圧、加熱接合、或
いは異方性導電膜を介して加圧、加熱接合することで容
易に可能である。

【００３２】また、基板部材２１、加圧液室部材２３及
びアクチュエータ手段２５の接合は一般的な接合方法を
採用することができ、例えば、エポキシ等の接着剤を数
μｍの厚さに塗布して接合する。さらに、ノズルプレー
ト３１は、樹脂フィルムにエキシマレーザ加工でノズル
穴（穴径は例えば２０〜３５μｍ）を形成したもの、或
いは、Ｎｉ電鋳加工によって形成したものなどを用いる
ことができ、図５に示すように、加圧液室部材２３のノ
ズル連通流路３６に位置合わせして接着接合している。

【００３３】このインクジェットヘッドにおいては、ア
クチュエータ手段２５を構成している圧電素子は２層構
造をしているが、内層電極２８と外部電極２９との間に
ドライバＩＣ３９から駆動電圧を印加したときに実際に
電界が印加されるのは駆動層２６のみであり、下側の非
駆動層２７は電極２８，２９間への駆動電圧の印加によ
る電界の印加それ自体では変形を起こさない。そして、
駆動層２６に電界が印加されると、駆動層２６に面方向
での縮みの変形が発生するので、非駆動層２７との干渉
でアクチュエータ手段２５（圧電素子）としてはユニモ
ルフ変位が発生する。

【００３４】すなわち、非駆動層２７はダイアフラムと
して機能するだけであるので、アクチュエータ手段２５
を構成する圧電素子に駆動電圧を印加することによっ
て、アクチュエータ手段２５に加圧液室２２側へ凸の変
形が発生するので、加圧液室２２内のインクが加圧され
ることになる。したがって、この加圧液室２２にノズル
連通流路３６を介して連通するノズル３０からインク滴
が吐出されることになる。このとき、加圧液室２２から
共通インク流路３４，３３へ通じる流体抵抗部３５方向
へもインクの流れが発生するが、流体抵抗部３５によっ
て共通インク流路３４，３３側へのインクの流れを低減
し、インク吐出効率の低下を防いでいる。

【００３５】その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧
液室２２内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性
と駆動パルスの放電過程によって加圧液室２２内に負圧
が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、イン
クカートリッジから供給されたインクは共通インク流路
３３に流入し、共通インク流路３３から共通インク流路
３４及び流体抵抗部３５を経て加圧液室２２内に充填さ
れる。そして、ノズル３０の出口付近のインクメニスカ
ス面の振動が減衰し、表面張力によってノズル３０の出
口付近に戻されて（リフィル）安定状態に至れば、次の
インク滴吐出動作に移行する。

【００３６】このように、基板部材と、この基板部材に
設けた加圧液室の高さを決める加圧液室部材と、この加
圧液室部材に設けられ、電圧を印加する電気機械変換材
料からなる駆動層と電圧を印加しない電気機械変換材料
からなる非駆動層とを積層したアクチュエータ手段と、
加圧液室にインクを供給する共通インク流路及び流体抵
抗部と、加圧液室からノズルにインクを供給するノズル
連通流路と、ノズルを形成したノズル形成部材とを備え
ることによって、安定してヘッド特性を有する高集積の
マルチノズルヘッドを低コストで製作することができ、
高速、高画質の画像を形成できる。

【００３７】そして、この画像形成装置においては、ヘ
ッドを図示しないキャリッジに搭載して記録媒体２の搬
送方向と直交する方向にラスタ走査する主走査機構とを
備えている。なお、ヘッドとしては、記録媒体２の搬送
方向と直交する方向の幅と略同一の幅でノズルを列設し
たライン型ヘッドを用いることもでき、この場合には主
走査機構は必ずしも必要でない。ライン型ヘッドを用い
た場合でも、ノズルピッチの１／ｎ（ｎは整数）だけヘ
ッドを微小移動させてノズルピッチよりも細かいドット
ピッチで記録するものあっては、そのような微小移動機
構を備えることになる。

【００３８】このように構成した画像形成装置において
は、原稿載置面５に原稿をセットした後、複写動作を指
定することによって、スキャナ６が原稿の画像を読み取
って読み取り画像情報を制御部８の記憶手段７に送出
し、記憶手段７に読み取り画像情報を順次一時的に格納
記憶する。そして、制御部８は記録手段７から順次画像
情報を読出して、画像情報に基づいてインクジェットプ
リンティングエンジン４の駆動回路を駆動制御すると共
に、主走査機構及び給紙搬送手段３を駆動制御して、ヘ
ッドを主走査し記録媒体２を副走査することで、記録媒
体２上に原稿の複写画像を記録する。

【００３９】このように、記録媒体を給紙搬送する給紙
搬送手段と、原稿を読み取る原稿読取り手段と、インク
滴を吐出する複数のノズル、各ノズルからインク滴を吐
出させるエネルギーを発生する電気機械変換手段及び各
電気機械変換素子を駆動する駆動回路とを有するインク
ジェットプリンティングエンジンからなる記録媒体に画
像を記録する作像形成手段とを備えて、原稿読取り手段
で読み取った原稿の画像をダイレクトにインクジェット
プリンティングエンジンで記録媒体に記録することで、
パーソナルコンピュータ等の中間装置を介することな
く、原稿を高精細画像として複写（コピー）することが
できる。

【００４０】次に、図６は本発明に係る画像形成装置の
第２実施形態を説明する説明図である。この画像形成装
置は、上記第１実施形態の画像形成装置において、給紙
搬送手段３による搬送経路に対向して、搬送される記録
媒体２に画像を記録する作像形成手段である複数（Ｎ個
とする。）のインクジェットプリンティングエンジン
４，４…を記録媒体２の搬送方向（図で左右方向）に並
べて配置している。

【００４１】このＮ個のインクジェットプリンティング
エンジン４は、スキャナ６による読取り画像の全長をＬ
としたとき、間隔Ｌ／Ｎをもって配置することが好まし
い。例えば、記録媒体搬送方向の最も下流側のインクジ
ェットプリンティングエンジン４をエンジンＥ１、この
エンジンＥ１より１つ上流側のインクジェットプリンテ
ィングエンジン４をエンジンＥ２、同様にエンジンＥ
３、……、として、最も上流側のインクジェットプリン
ティングエンジン４をエンジンＥＮとしたとき、上述し
た間隔Ｌ／Ｎで配置すると、エンジンＥ１は記録媒体２
の先頭（印写開始先端位置）から印刷を開始し、次のエ
ンジンＥ２は記録媒体２の先頭よりＬ／Ｎの位置から印
刷を開始し、同様に、Ｎ番目のエンジンＥＮは先頭より
Ｌ／Ｎ×（Ｎ−１）の位置から印刷を開始することにな
る。

【００４２】また、制御部８には、スキャナ６から読み
込んだ画像情報をＮ個のインクジェットプリンティング
エンジン４による記録領域に対応した複数の領域毎の画
像情報に分割する画像情報分割処理手段９を備えてい
る。この画像情報分割手段９は、Ｎ個のインクジェット
プリンティングエンジン４に対応して読取り画像情報の
全長ＬをＮ等分した領域毎に画像情報を分割し、分割し
た各画像情報を画像情報記憶手段７に格納記録させる。

【００４３】このように構成したので、原稿載置面５に
原稿をセットした後、複写動作を指定することによっ
て、スキャナ６が原稿の画像を読み取って読み取り画像
情報を制御部８の画像情報分割手段４１に送出し、画像
情報分割手段４１では読取り画像情報を各領域毎の画像
情報に分割して画像情報記憶手段７に順次一時的に格納
記憶させる。

【００４４】そして、制御部８は画像情報記録手段７か
ら分割された各領域の画像情報を順次読出して、この読
み出した画像情報に基づいてＮ個のインクジェットプリ
ンティングエンジン４の駆動回路を略同時にパラレルに
駆動制御し、記録媒体２上に各領域の画像を記録させ
る。これによって、記録媒体２上には各領域の画像がつ
ながれて１つの原稿の複写画像が記録される。このと
き、インクジェットプリンティングエンジン４が１個の
場合に比べて１／Ｎの時間ですべての画像を複写記録す
ることができる。

【００４５】このように、記録媒体の搬送経路に対して
複数のインクジェットプリンティングエンジンを並べて
配置すると共に、原稿読取り手段で読み込んだ画像情報
を画像情報分割手段で複数の領域に分割して、各領域の
画像情報に基づいて複数のインクジェットプリンティン
グエンジンをそれぞれ作動させて記録媒体上に画像を記
録することによって、エンジン単体の印刷速度（記録速
度）の場合に比べて高速印刷（複写）することができ
る。

【００４６】次に、図７は本発明に係る画像形成装置の
第３実施形態を説明する説明図である。この画像形成装
置は、上記第１実施形態の画像形成装置において、給紙
搬送手段３による記録媒体２の搬送経路を挟んで、上下
に、２つのインクジェットプリンティングエンジン４，
４を対向配置している。そして、制御部８には、スキャ
ナ６から読み込んだ画像情報を原稿の表面側の画像情報
と裏面側の画像情報に分ける画像情報分割処理手段１０
を備え、各面の画像情報を画像情報記憶手段７に格納記
録させる。また、装置本体１の図示しない操作パネルに
は、両面印刷モードを指定する指定手段（例えばスイッ
チ、或いはメミュー選択による手段）を備えている。

【００４７】このように構成したので、両面印刷モード
が指定されたときには、原稿載置面５上にセットされた
原稿の表面側の画像をスキャナ６で読み取り、読み取っ
た画像情報を画像情報分割手段１０に送出し、画像情報
分割手段１０から読取り画像情報を原稿表面側の画像情
報として画像情報記憶手段７に順次一時的に格納記憶さ
せる。そして、原稿が反転されて原稿載置面５上にセッ
トされると、セットされた原稿の裏面側の画像をスキャ
ナ６で読み取り、読み取った画像情報を画像情報分割手
段１０に送出し、画像情報分割手段１０から読取り画像
情報を原稿裏面側の画像情報として画像情報記憶手段７
に順次一時的に格納記憶させる。

【００４８】なお、見開き原稿を半分ずつ両面印刷する
ような場合には、スキャナ６で読取った画像情報を画像
情報分割手段１０で片面ずつの画像情報に分けて、それ
ぞれ表面側の画像情報、裏面側の画像情報として、画像
情報記憶手段７に格納記憶させる。

【００４９】そして、制御部８は画像情報記録手段７か
ら表面側及び裏面側の各画像情報を読み出して、この読
み出した表面側の画像情報に基づいて搬送経路上側のイ
ンクジェットプリンティングエンジン４を作動させ、裏
面側の画像情報に基づいて搬送経路下側のインクジェッ
トプリンティングエンジン４を作動させて、それぞれ略
同時にパラレルにインクジェットプリンティングエンジ
ン４，４を駆動制御して、記録媒体２の表裏面に同時に
画像を記録することで両面印刷を行う。

【００５０】なお、片面印刷を行う場合には、上記第１
実施形態の画像形成装置と同様に動作し、このときには
上側のインクジェットプリンティングエンジン４のみを
使用して記録媒体に画像を記録する。

【００５１】このように、記録媒体の搬送経路を挟んで
それぞれインクジェットプリンティングエンジンを配置
すると共に、原稿読取り手段で読み込んだ画像情報を表
面側及び裏面側の各画像情報に分け、この表面側及び裏
面側の各画像情報に基づいて各インクジェットプリンテ
ィングエンジンを作動させて記録媒体の表裏面に略同時
に画像を記録することによって、両面印刷が簡単にな
り、印刷速度も高速化する。すなわち、従前の複写機に
おける両面印刷モードにあっては、記録媒体の表面に印
刷した後、記録媒体を両面ユニットに入れて反転させて
搬送して裏面に印刷するので、印刷速度が遅くなるのに
対して、本画像形成装置では表裏面を略同時に印刷する
ので、印刷速度を速くすることができる。

【００５２】この場合、上記第２実施形態の画像形成装
置のように、記録媒体の表面側及び裏面側にそれぞれ複
数のインクジェットプリンティングエンジンを備えるこ
とによって、更に印刷速度を向上することができる。

【００５３】次に、図８は本発明に係る画像形成装置の
第４実施形態を説明する説明図である。この画像形成装
置は、上記第３実施形態の画像形成装置において、装置
本体１の上部に原稿を自動的に原稿載置面５に給送する
自動原稿給送手段であるオートフィード装置１１を搭載
したものである。この場合、複数枚の原稿の画像情報を
ストレージするために画像情報記憶手段７には相当な記
憶容量を有するものを使用している。

【００５４】このように構成したので、片面印刷の場合
には、オートフィード装置１１に複数枚の原稿をセット
した後、複写動作の開始を指示することによって、オー
トフィード装置１１が複数枚の原稿を１枚ずつ原稿載置
面５に給送し、スキャナ６で各原稿の画像を読取って画
像情報記憶手段７に格納記憶する。そして、この画像情
報記憶手段７に記憶格納された画像情報に基づいてイン
クジェットプリンティングエンジン４を作動させて記録
媒体２に印刷記録する。また、両面印刷の場合には、す
べての原稿の表裏面、或いは片面を２つに分割して両面
印刷するときにはその片面の画像情報をそれぞれ読取っ
て、上記第３実施形態と同様にして両面印刷を行う。

【００５５】このように、原稿を自動原稿給送手段で原
稿読取り手段による読取り可能位置へ自動的に給送し、
複数枚分の原稿の画像情報を画像情報記憶手段に記憶し
た後、この画像情報記憶手段に記憶された画像情報に基
づいてインクジェットプリンティングエンジンを作動さ
せて記録媒体に画像を記録することによって、複写操作
が簡単になる。

【００５６】次に、図９は本発明に係る画像形成装置の
第５実施形態を説明する説明図である。この画像形成装
置は、上記第４実施形態の画像形成装置において、記録
媒体２の搬送経路に対してインクジェットプリンティン
グエンジン４より下流側に、印刷が終了した記録媒体２
の表面又は表裏面に定着剤、例えばシリコン等のオイル
剤を加熱圧着プロセスによって塗布し定着する定着手段
１２を備えている。

【００５７】このように構成したので、インクジェット
プリンティングエンジン４で記録媒体２に画像を印刷記
録した後、記録媒体２が定着装置４４を通過することに
よって記録媒体２の記録面にシリコン等のオイル剤から
なる定着剤が加熱圧着される。この場合、片面印刷モー
ドと両面印刷モードに応じて定着剤を塗布する記録面を
選択するようにすれば、定着剤の使用量を減らすことが
できる。

【００５８】このように、画像が記録された記録媒体の
記録面に定着剤を塗布する画像定着手段を備えることに
よって、インクによる印刷面の耐水性を向上することが
できる。この場合、記録面に塗布されるインク層厚は電
子写真画像におけるトナー層厚に比較すると薄く、オフ
セット等電子写真形成プロセスで発生する問題が少ない
ので、より低コストで画像定着装置を供給することがで
きる。

【００５９】次に、図１０は本発明に係る画像形成装置
の第６実施形態を説明する説明図である。この画像形成
装置は、上記第５実施形態の画像形成装置において、イ
ンクジェットプリンティングエンジン４の他に、電子写
真プロセスで画像を形成記録する電子写真作像エンジン
１３を備えている。

【００６０】この電子写真作像エンジン１３は、感光体
ドラムユニット１４と、ドラムユニット１４の感光体ド
ラムを帯電させ、記録画像に応じて露光して静電潜像を
形成するための潜像形成ユニット１５と、潜像を現像し
て顕像化するための現像ユニット１６と、記録媒体２を
給紙搬送するための給紙搬ユニット１７と、現像された
トナー画像を記録媒体２に転写するための転写ユニット
１８と、転写されたトナー像を記録媒体２に定着させる
ための定着ユニット１９とを備えている。

【００６１】そして、インクジェットプリンティングエ
ンジン４による記録部（印写部）に記録媒体２を給紙搬
送する給紙搬送手段３には、記録終了後の記録媒体２を
電子写真作像エンジン１３をバイパスした位置で給紙搬
送ユニット１７による搬送経路に合流させるためのサブ
搬送部３ｂを備えている。

【００６２】また、装置本体１の図示しない操作パネル
には、高精細印刷モードと高速印刷モードとを選択する
モード選択手段（スイッチやメニュー選択による。）を
設けている。そして、制御部８は、モード選択手段で高
精細印刷モードが選択されたときには、画像情報に基づ
いてインクジェットプリンティングエンジン４を作動さ
せ、高速印刷モードが選択されたときには、画像情報に
基づいて電子写真作像エンジン１３を作動させる制御を
する。

【００６３】このように構成したので、ユーザーが高精
細印刷モードを選択したとき、スキャナ６で読取られて
画像情報記憶手段７に格納記憶されている画像情報に基
づいてインクジェットプリンティングエンジン４が作動
されて記録媒体２に画像が記録され、例えば写真並みの
高精細フルカラー画像を得ることができる。また、高速
印刷モードを選択したとき、スキャナ６で読取られて画
像情報記憶手段７に格納記憶されている画像情報に基づ
いて電子写真作像エンジン１３が作動されて記録媒体２
に画像が記録され、例えばインクジェットプリンティン
グエンジン４で記録するよりも高速でモノクロ画像を記
録することができる。

【００６４】このように、電子写真プロセスで画像を形
成記録する電子写真作像エンジンと、高精細印刷モード
と高速印刷ーモードを選択する選択手段とを備えて、高
精細印刷モードを選択したときにはインクジェットプリ
ンティングエンジンを作動させて記録し、高速印刷モー
ドを選択したときには電子写真作像エンジンを作動させ
て記録することによって、最も効率的なコピーを行なう
ことができ、しかもフルカラー画像における作像エンジ
ンのコストダウンを図りつつ高画質化を図ることができ
る。

【００６５】次に、図１１は本発明に係る画像形成装置
の第７実施形態を説明する説明図である。この画像形成
装置は、上記第６実施形態の画像形成装置において、イ
ンクジェットプリンティングエンジン４による記録部へ
の給紙搬送手段３から出た記録媒体２を電子写真作像エ
ンジン１３の転写位置より上流側で給紙搬送ユニット１
７に合流させるサブ搬送部３ｂを備えている。また、装
置本体１の図示しない操作パネルには、カラー画像部分
とモノクロ画像部分が混在した原稿を複写する混在画像
印刷モードを選択するモード選択手段を備えている。

【００６６】そして、制御部８は、カラー画像を記録す
るときにはインクジェットプリンティングエンジン４を
作動させ、モノクロ画像を記録するときには電子写真作
像エンジン１３を作動させ、更にカラー画像部分とモノ
クロ画像部分とを有する混在画像を記録するときには、
カラー画像部分についてはインクジェットプリンティン
グエンジン４を作動させ、モノクロ画像部分については
電子写真作像エンジン１３を作動させる制御をする。

【００６７】このように構成したので、カラー画像とモ
ノクロ画像が混在した原稿を複写するときには、操作パ
ネルで混在画像印刷モードを選択することによって、イ
ンクジェットプリンティングエンジン４によって給紙搬
送部３から給紙された記録媒体２にカラー画像部分を記
録した後、記録媒体２をサブ搬送部３ｂを経て給紙搬送
ユニット１７に送り込み、電子写真作像エンジン１３に
よって記録媒体２にモノクロ画像部分を記録する。

【００６８】このように、モノクロ及びカラーが混在し
た混在画像を記録するときには、先ず、インクジェット
プリンティングエンジンを作動させて混在画像のカラー
画像部分を記録媒体に記録した後、電子写真作像エンジ
ンを作動させてモノクロ画像部分を記録媒体に記録する
ことによって、カラー画像とモノクロ画像が混在した画
像を高画質で高速で複写することができる。

【００６９】そして、この場合、インクジェットプリン
ティングエンジンによるカラー記録を先行させて電子写
真作像エンジンによるモノクロ記録の追記を行うこと
で、インクジェットプリンティングエンジンによる印写
部では熱定着による記録媒体のカールなどに伴う影響を
受けることなく、良質な画像記録を行うことができる。

【００７０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１の画像形
成装置によれば、インク滴を吐出する複数のノズルと、
各ノズルからインク滴を吐出させるエネルギーを発生す
る電気機械変換手段と、各電気機械変換素子を駆動する
駆動回路とを有するインクジェットプリンティングエン
ジンからなる作像形成手段と、記録媒体を給紙搬送する
給紙搬送手段と、原稿画像を読み取る原稿読取り手段と
を備えたので、原稿をダイレクトに高画質で複写するこ
とができる。

【００７１】請求項２の画像形成装置によれば、上記請
求項１の画像形成装置において、記録媒体の搬送経路に
対して複数のインクジェットプリンティングエンジンを
並べて配置すると共に、原稿読取り手段で読み込んだ画
像情報を複数の領域に分割する画像情報分割処理手段
と、この画像情報分割処理手段で分割された各領域の画
像情報に基づいて複数のインクジェットプリンティング
エンジンを作動させる手段とを備えたので、複写速度の
高速化を図ることができる。

【００７２】請求項３の画像形成装置によれば、上記請
求項１又は２の画像形成装置において、記録媒体の搬送
経路を挟んでそれぞれインクジェットプリンティングエ
ンジンを配置すると共に、原稿読取り手段で読み込んだ
画像情報を表面側及び裏面側の各画像情報に分け、この
表面側及び裏面側の各画像情報に基づいて各インクジェ
ットプリンティングエンジンを作動させる手段を備えた
ので、両面印刷を高速で行うことができる。

【００７３】請求項４の画像形成装置によれば、上記請
求項１乃至３のいずれかの画像形成装置において、原稿
を原稿読取り手段による読取り可能位置へ自動的に給送
する自動原稿給送手段と、原稿読取り手段で読取った画
像情報を記憶する画像情報記憶手段と、この画像情報記
憶手段に記憶された画像情報に基づいてインクジェット
プリンティングエンジンを作動させる手段とを備えたの
で、複写操作の操作性を向上することができる。

【００７４】請求項５の画像形成装置によれば、上記請
求項１乃至４のいずれかの画像形成装置において、イン
クジェットプリンティングエンジンにより画像が記録さ
れた記録媒体の記録面に定着剤を塗布する画像定着手段
を備えたので、インク画像の耐水性を向上することがで
きる。

【００７５】請求項６の画像形成装置によれば、上記請
求項１乃至５のいずれかに記載の画像形成装置におい
て、電子写真プロセスで画像を記録する電子写真作像エ
ンジンと、高精細印刷モードと高速印刷モードを選択す
る選択手段と、この選択手段で高精細印刷モードが選択
されたときにはインクジェットプリンティングエンジン
を作動させ、高速印刷モードが選択されたときには電子
写真作像エンジンを作動させる手段とを備えたので、要
求される画質や記録速度に応じて効率的な複写を行うこ
とができる。

【００７６】請求項７の画像形成装置によれば、上記請
求項６の画像形成装置において、モノクロ画像とカラー
画像が混在した混在画像を記録するときには、カラー画
像の画像情報に基づいてインクジェットプリンティング
エンジンを作動させた後、モノクロ画像の画像情報に基
づいて電子写真作像エンジンを作動させる手段を備えた
ので、モノクロ／カラー混在原稿を効率的に複写するこ
とができる。

【００７７】請求項８の画像形成方法によれば、上記請
求項１の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録す
る画像形成方法において、原稿読取り手段で読み取った
画像情報に基づいてインクジェットプリンティングエン
ジンを作動させて記録媒体に画像を記録する構成とした
ので、原稿をダイレクトに高画質で複写することができ
る。

【００７８】請求項９の画像形成方法によれば、上記請
求項２の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録す
る画像形成方法において、原稿読取り手段で読み込んだ
画像情報を画像情報分割処理手段で複数の領域に分割
し、この分割した各領域の画像情報に基づいて複数のイ
ンクジェットプリンティングエンジンを同時に作動させ
て記録媒体に画像を記録する構成としたので、複写速度
の高速化を図ることができる。

【００７９】請求項１０の画像形成方法によれば、上記
請求項３の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録
する画像形成方法において、記録媒体の搬送経路を挟ん
で配置した各インクジェットプリンティングエンジンを
同時に作動させて記録媒体の表裏面に同時に画像を記録
する構成としたので、両面印刷を高速で行うことができ
る。

【００８０】請求項１１の画像形成方法によれば、上記
請求項４の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録
する画像形成方法において、自動原稿給送手段で複数枚
の原稿を順次給送して、複数枚分の原稿の画像情報を画
像情記憶手段に記憶した後、この画像情報記憶手段に記
憶された画像情報に基づいてインクジェットプリンティ
ングエンジンを作動させて記録媒体に画像を記録する構
成としたので、複写操作の操作性を向上することができ
る。

【００８１】請求項１２の画像形成方法によれば、上記
請求項５の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録
する画像形成方法において、画像定着手段でインクジェ
ットプリンティングエンジンで画像が記録された記録媒
体の記録面に定着剤を塗布してインク画像を定着させる
構成としたので、インク画像の耐水性が向上する。

【００８２】請求項１３の画像形成方法によれば、上記
請求項６の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録
する画像形成方法において、選択手段で高精細印刷モー
ドを選択したときにはインクジェットプリンティングエ
ンジンを作動させて記録媒体に高精細画像を記録し、選
択手段で高速印刷モードが選択されたときには電子写真
作像エンジンを作動させて記録媒体に画像を高速で記録
する構成としたので、効率的な複写を行うことができ
る。

【００８３】請求項１４の画像形成方法によれば、上記
請求項７の画像形成装置を用いて記録媒体に画像を記録
する画像記録装置において、混在画像を記録するときに
は、先ず、インクジェットプリンティングエンジンを作
動させて混在画像のカラー画像部分を記録媒体に記録し
た後、電子写真作像エンジンを作動させてモノクロ画像
部分を記録媒体に記録する構成としたので、モノクロ／
カラー混在原稿を効率的に複写することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像形成装置の第１実施形態を説
明する説明図

【図２】インクジェットプリンティングエンジンのヘッ
ドの一例を示す模式的断面図

【図３】図２のＡ−Ａ線に沿う断面平面図

【図４】図２のＢ−Ｂ線に沿う断面側面図

【図５】同ヘッドの部分分解斜視図

【図６】本発明に係る画像形成装置の第２実施形態を説
明する説明図

【図７】本発明に係る画像形成装置の第３実施形態を説
明する説明図

【図８】本発明に係る画像形成装置の第４実施形態を説
明する説明図

【図９】本発明に係る画像形成装置の第５実施形態を説
明する説明図

【図１０】本発明に係る画像形成装置の第６実施形態を
説明する説明図

【図１１】本発明に係る画像形成装置の第７実施形態を
説明する説明図

【符号の説明】

１…装置本体、２…記録媒体、３…給紙搬送手段、４…
インクジェットプリンティングエンジン、５…原稿載置
面、６…スキャナ、７…画像情報記憶手段、８…制御
部、９，１０…画像情報分割処理手段、１１…自動原稿
給送装置、１２…定着手段、１３…電子写真作像エンジ
ン、２１…基板部材、２２…加圧液室、２３…加圧液室
部材、２４…フィルム接合層、２５…アクチュエータ手
段、２６…駆動層、２７…非駆動層、２８…内層電極、
２９…外部電極、３０…ノズル、３１…ノズルプレー
ト、３３…共通インク流路、３４…共通インク流路、３
５…流体抵抗部、３６…ノズル連通流路、３８…ＦＰ
Ｃ、３９…駆動回路。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体に画像を記録する作像形成手段
と、前記記録媒体を給紙搬送する給紙搬送手段と、原稿
画像を読み取る原稿読取り手段とを備えた画像形成装置
において、前記作像形成手段は、インク滴を吐出する複
数のノズルと、各ノズルからインク滴を吐出させるエネ
ルギーを発生する電気機械変換手段と、各電気機械変換
素子を駆動する駆動回路とを有するインクジェットプリ
ンティングエンジンからなることを特徴とする画像形成
装置。
【請求項２】請求項１に記載の画像形成装置におい
て、前記記録媒体の搬送経路に対して複数の前記インク
ジェットプリンティングエンジンを並べて配置すると共
に、前記原稿読取り手段で読み込んだ画像情報を複数の
領域に分割する画像情報分割処理手段と、この画像情報
分割処理手段で分割された各領域の画像情報に基づいて
前記複数のインクジェットプリンティングエンジンを作
動させる手段とを備えたことを特徴とする画像形成装
置。
【請求項３】請求項１又は２に記載の画像形成装置に
おいて、前記記録媒体の搬送経路を挟んでそれぞれ前記
インクジェットプリンティングエンジンを配置すると共
に、前記原稿読取り手段で読み込んだ画像情報を表面側
及び裏面側の各画像情報に分け、この表面側及び裏面側
の各画像情報に基づいて各インクジェットプリンティン
グエンジンを作動させる手段を備えたことを特徴とする
画像形成装置。
【請求項４】請求項１乃至３のいずれかに記載の画像
形成装置において、前記原稿を原稿読取り手段による読
取り可能位置へ自動的に給送する自動原稿給送手段と、
前記原稿読取り手段で読取った画像情報を記憶する画像
情報記憶手段と、この画像情報記憶手段に記憶された画
像情報に基づいて前記インクジェットプリンティングエ
ンジンを作動させる手段とを備えたことを特徴とする画
像形成装置。
【請求項５】請求項１乃至４のいずれかに記載の画像
形成装置において、前記インクジェットプリンティング
エンジンにより画像が記録された記録媒体の記録面に定
着剤を塗布する画像定着手段を備えたことを特徴とする
画像形成装置。
【請求項６】請求項１乃至５のいずれかに記載の画像
形成装置において、電子写真プロセスで画像を記録する
電子写真作像エンジンと、高精細印刷モードと高速印刷
モードを選択する選択手段と、この選択手段で高精細印
刷モードが選択されたときには前記インクジェットプリ
ンティングエンジンを作動させ、高速印刷モードが選択
されたときには前記電子写真作像エンジンを作動させる
手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項７】請求項６に記載の画像形成装置におい
て、モノクロ画像とカラー画像が混在した混在画像を記
録するときには、カラー画像の画像情報に基づいて前記
インクジェットプリンティングエンジンを作動させた
後、モノクロ画像の画像情報に基づいて前記電子写真作
像エンジンを作動させる手段を備えたことを特徴とする
画像形成装置。
【請求項８】請求項１に記載の画像形成装置を用いて
記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前記
原稿読取り手段で読み取った画像情報に基づいて前記イ
ンクジェットプリンティングエンジンを作動させて前記
記録媒体に画像を記録することを特徴とする画像形成方
法。
【請求項９】請求項２に記載の画像形成装置を用いて
記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前記
原稿読取り手段で読み込んだ画像情報を前記画像情報分
割処理手段で複数の領域に分割し、この分割した各領域
の画像情報に基づいて前記複数のインクジェットプリン
ティングエンジンを同時に作動させて前記記録媒体に画
像を記録することを特徴とする画像形成方法。
【請求項１０】請求項３に記載の画像形成装置を用い
て記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前
記記録媒体の搬送経路を挟んで配置した各インクジェッ
トプリンティングエンジンを同時に作動させて前記記録
媒体の表裏面に同時に画像を記録することを特徴とする
画像形成方法。
【請求項１１】請求項４に記載の画像形成装置を用い
て記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前
記自動原稿給送手段で複数枚の原稿を順次給送して、複
数枚分の原稿の画像情報を前記画像情報記憶手段に記憶
した後、この画像情報記憶手段に記憶された画像情報に
基づいて前記インクジェットプリンティングエンジンを
作動させて前記記録媒体に画像を記録することを特徴と
する画像形成方法。
【請求項１２】請求項５に記載の画像形成装置を用い
て記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前
記画像定着手段で前記インクジェットプリンティングエ
ンジンで画像が記録された記録媒体の記録面に定着剤を
塗布してインク画像を定着させることを特徴とする画像
形成方法。
【請求項１３】請求項６に記載の画像形成装置を用い
て記録媒体に画像を記録する画像形成方法において、前
記選択手段で高精細印刷モードを選択したときには前記
インクジェットプリンティングエンジンを作動させて前
記記録媒体に高精細画像を記録し、前記選択手段で高速
印刷モードが選択されたときには前記電子写真作像エン
ジンを作動させて前記記録媒体に画像を高速で記録する
ことを特徴とする画像形成方法。
【請求項１４】請求項７に記載の画像形成装置を用い
て記録媒体に画像を記録する画像記録装置において、前
記混在画像を記録するときには、先ず、前記インクジェ
ットプリンティングエンジンを作動させて混在画像のカ
ラー画像部分を前記記録媒体に記録した後、前記電子写
真作像エンジンを作動させてモノクロ画像部分を前記記
録媒体に記録することを特徴とする画像形成方法。