JPH11267880A - はんだ合金 - Google Patents

はんだ合金

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JPH11267880A
JPH11267880A JP7371098A JP7371098A JPH11267880A JP H11267880 A JPH11267880 A JP H11267880A JP 7371098 A JP7371098 A JP 7371098A JP 7371098 A JP7371098 A JP 7371098A JP H11267880 A JPH11267880 A JP H11267880A
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JP
Japan
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mass
solder alloy
melting temperature
examples
effect
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Pending
Application number
JP7371098A
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English (en)
Inventor
Toshio Matsumoto
壽夫 松本
Naoki Muraoka
直樹 村岡
Takahiko Omoto
多佳彦 尾本
Jinichi Ozaki
仁一 尾崎
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ISHIKAWA KINZOKU KK
Original Assignee
ISHIKAWA KINZOKU KK
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Publication date
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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器や電機機器の回路基板上に小型のチ
ップ部品や半導体部品を精度良く、はんだ付け不良がな
いように実装でき、さらに、熱的な負荷に対してはんだ
付け部の接合強度が高く、耐熱特性、耐クリープ性に優
れ、容易に熱疲労によるクラックやはんだ付け剥離が発
生しないはんだ合金を提供する。 【解決手段】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
量%およびPbを含むはんだ合金に、Ge0.005〜
0.05質量%,またはNi0.001〜0.01質量
%,またはTe0.001〜0.01質量%,Ga0.
01〜0.1質量%,またはCo0.001〜0.01
質量%,またはCr0.005〜0.05質量%,また
はCo0.001〜0.01質量%,Cr0.005〜
0.05質量%を含有させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子機器や電機機
器の回路基板上に小型のチップ部品や半導体部品を実装
する際に使用されるはんだ合金に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子機器の発展に従い使用される
材料特性も多様化し、特に、過酷な条件下でのはんだ付
けに対する信頼性の要求が高くなっている。しかし、従
来の共晶はんだは、高温の環境下に長時間放置される
と、はんだ材料が熱疲労を受け、表面にクラックが生じ
たり、基板から剥離したりするという問題が発生してい
た。原因としては、はんだ材料の延性、機械的特性が温
度の変化に追従できず熱劣化を起こしてクラックや接合
強度の低下が発生するものと考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、電子機器や
電機機器の回路基板上に小型のチップ部品や半導体部品
を精度良く、はんだ付け不良がないように実装でき、さ
らに、熱的な負荷に対してはんだ付け部の接合強度が高
く、耐熱特性、耐クリープ性に優れ、容易に熱疲労によ
るクラックやはんだ付け剥離が発生しないはんだ合金を
提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1発明〜第6発明は次のように構成されて
いる。
【0005】第1発明は、組成がSn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Ge0.005〜0.05質量%およ
びPbを含むはんだ合金に係るものである。
【0006】第2発明は、組成が、Sn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Ni0.001〜0.01質量%およ
びPbを含むはんだ合金に係るものである。
【0007】第3発明は、組成が、Sn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Te0.001〜0.01質量%,G
a0.01〜0.1質量%およびPbを含むはんだ合金
に係るものである。
【0008】第4発明は、組成が、Sn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Co0.001〜0.01質量%およ
びPbを含むはんだ合金に係るものである。
【0009】第5発明は、組成が、Sn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Cr0.005〜0.05質量%およ
びPbを含むはんだ合金に係るものである。
【0010】第6発明は、組成が、Sn60〜65質量
%,Sb0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1
質量%,Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜
0.01質量%,Cr0.005〜0.05質量%,C
o0.001〜0.01質量%およびPbを含むはんだ
合金に係るものである。
【0011】本発明のはんだ組成において、Snが60
質量%未満では、溶融温度が上昇し部品やプリント基板
にストレスを与える。一方Snが65質量%を超える
と、溶融温度が上昇し不具合を生じる。
【0012】Snが61質量%から63質量%では、部
品に対して熱ストレスを与えず、従来のはんだ付け温度
で溶融するため作業効率の低下も見られないので、好ま
しい。
【0013】Sbの添加は、結晶組織を微細化させ、機
械的特性を改善する効果がある。しかしながら、Sb添
加量が0.1質量%未満では、その効果は不十分で、一
方1.0質量%を越えると、溶融温度の上昇と結晶組織
が粗大化する。
【0014】Sb添加量が0.3質量%から0.8質量
%の間では、結晶組織の微細化及び機械的特性の改善に
顕著な効果が見られるので、好ましい。
【0015】Cuの添加は、結晶組織をより微細化さ
せ、機械的特性をさらに改善する効果がある。しかしな
がら、Cu添加量が0.01質量%未満では、その効果
は不十分で、一方0.1質量%を超えると、溶融温度の
上昇と結晶組織の粗大化により機械的特性を低下させ
る。
【0016】Cu添加量が0.04質量%から0.06
質量%において結晶組織をより微細化させ、機械的特性
をさらに改善する効果が見られるので、好ましい。
【0017】Agの添加は、溶融温度の低下と機械的特
性を改善する効果がある。しかしながら、Ag添加量が
0.1質量%未満では、その効果は不十分で、一方1.
0質量%を超えると、溶融温度の上昇とコスト高を招き
その効果は期待できない。
【0018】Ag添加量が0.4質量%から0.6質量
%において溶融温度の低下と機械的特性を改善する効果
が見られるので、好ましい。
【0019】Pの添加は、酸化防止と機械的特性を改善
する効果がある。しかしながら、P添加量が0.001
質量%未満では、その効果は不十分で、一方0.01質
量%を超えると、機械的特性を低下させる。
【0020】P添加量が0.004質量%から0.00
6質量%においては、酸化防止効果と機械的特性を改善
する効果が見られるので、好ましい。
【0021】第1発明のはんだ組成において、Geの添
加は、結晶組織をより微細化させ、機械的特性をさらに
改善させるが、Ge添加量が0.005質量%未満で
は、その効果は不十分で、一方0.05質量%を超える
と溶融温度を急上昇させる。
【0022】Ge添加量が0.008質量%から0.0
12質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機
械的特性をさらにに改善させる効果が見られるので、好
ましい。
【0023】第2発明のはんだ組成において、Niの添
加は、結晶組織をより微細化させ、機械的特性をさらに
改善させるが、Ni添加量が0.001質量%未満で
は、その効果は不十分で、一方0.01質量%を超える
と、溶融温度を急上昇させる。
【0024】Ni添加量が0.004質量%から0.0
06質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機
械的特性をさらに改善させる効果が見られるので、好ま
しい。
【0025】第3発明のはんだ組成において、Te,G
aを添加したのは、より結晶組織の微細化と機械的特性
の改善を図ることと酸化防止を目的とする。しかしなが
ら、Te添加量が0.001質量%未満では、その効果
は不十分で、一方0.01質量%を超えると、溶融温度
が上昇する。
【0026】Te添加量が0.001質量%から0.0
05質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機
械的特性をさらに改善させ、酸化防止効果も見られるの
で、好ましい。
【0027】また、Ga添加量が0.01質量%未満で
は、その効果は不十分で、一方0.1質量%を超える
と、溶融温度が上昇する。
【0028】Ga添加量が0.01質量%から0.05
質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機械的
特性をさらに改善させ、酸化防止効果も見られるので、
好ましい。
【0029】第4発明のはんだ組成において、Coを添
加したのは、より結晶組織の微細化と機械的特性の改善
を図ることを目的とする。しかしながら、Co添加量が
0.001質量%未満では、その効果は不十分で、一方
0.01質量%を超えると、溶融温度が上昇する。
【0030】Co添加量が0.004質量%から0.0
06質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機
械的特性をさらに改善させる効果が見られるので、好ま
しい。
【0031】第5発明のはんだ組成において、Crを添
加したのは、より結晶組織の微細化と機械的特性の改善
を図ることを目的とする。しかしながら、Cr添加量が
0.005質量%未満では、その効果は不十分で、一方
0.05質量%を超えると、溶融温度が上昇する。
【0032】Cr添加量が0.01質量%から0.02
質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機械的
特性をさらに改善させる効果が見られるので、好まし
い。
【0033】第6発明のはんだ組成において、第5発明
のはんだ組成にCoを添加したのは、Crがもっている
結晶組織を微細化する効果と機械的特性の改善する効果
をより高めることを目的とする。しかしながら、Co添
加量が0.001質量%未満では、その効果は不十分
で、一方0.01質量%を超えると、溶融温度が上昇す
る。
【0034】Co添加量が0.004質量%から0.0
06質量%においては、結晶組織をより微細化させ、機
械的特性をさらに改善させる効果が見られるので、好ま
しい。
【0035】
【発明の実施の形態】実施例として、表1から表6に示
す組成のはんだ合金を製作した。表1から表6における
組成割合を示す数字は、質量%を示し、また表1から表
6に記載している溶融温度は(固相線温度〜液相線温
度)を示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1の実施例1−01〜1−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Ge0.005〜0.
007質量%,Cu0.01〜0.03質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0038】表1の実施例1−07〜1−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Ge0.007〜0.
01質量%,Cu0.03〜0.05質量%,でSnが
60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化
させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を
示す。
【0039】表1の実施例1−13〜1−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Ge0.01〜0.0
3質量%,Cu0.05〜0.08質量%,でSnが6
0〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化さ
せた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0040】表1の実施例1−19〜1−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Ge0.03〜0.0
5質量%,Cu0.08〜0.1質量%,でSnが60
〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化させ
た場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0041】
【表2】
【0042】表2の実施例2−01〜2−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Ni0.001〜0.
003質量%,Cu0.01〜0.03質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0043】表2の実施例2−07〜2−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Ni0.003〜0.
005質量%,Cu0.03〜0.05質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0044】表2の実施例2−13〜2−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Ni0.005〜0.
008質量%,Cu0.05〜0.08質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0045】表2の実施例2−19〜2−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Ni0.008〜0.
01質量%,Cu0.08〜0.1質量%,でSnが6
0〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化さ
せた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0046】
【表3】
【0047】表3の実施例3−01〜3−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Cu0.01〜0.0
3質量%,Te0.001〜0.003質量%,Ga
0.01〜0.03質量%,でSnが60〜65質量%
(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表
例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0048】表3の実施例3−07〜3−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Cu0.03〜0.0
5質量%,Te0.003〜0.005質量%,Ga
0.03〜0.05質量%,でSnが60〜65質量%
(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表
例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0049】表3の実施例3−13〜3−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Cu0.05〜0.0
8質量%,Te0.005〜0.008質量%,Ga
0.05〜0.08質量%,でSnが60〜65質量%
(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表
例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0050】表3の実施例3−19〜3−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Cu0.08〜0.1
質量%,Te0.008〜0.01質量%,Ga0.0
8〜0.1質量%,でSnが60〜65質量%(Pbは
残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表例のはん
だ合金についての溶融温度を示す。
【0051】
【表4】
【0052】表4の実施例4−01〜4−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Cu0.01〜0.0
3質量%,Co0.001〜0.003質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0053】表4の実施例4−07〜4−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Cu0.03〜0.0
5質量%,Co0.003〜0.005質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0054】表4の実施例4−13〜4−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Cu0.05〜0.0
8質量%,Co0.005〜0.008質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0055】表4の実施例4−19〜4−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Cu0.08〜0.1
質量%,Co0.008〜0.01質量%,でSnが6
0〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化さ
せた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0056】
【表5】
【0057】表5の実施例5−01〜5−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Cu0.01〜0.0
3質量%,Cr0.005〜0.007質量%,でSn
が60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変
化させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度
を示す。
【0058】表5の実施例5−07〜5−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Cu0.03〜0.0
5質量%,Cr0.007〜0.01質量%,でSnが
60〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化
させた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を
示す。
【0059】表5の実施例5−13〜5−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Cu0.05〜0.0
8質量%,Cr0.01〜0.03質量%,でSnが6
0〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化さ
せた場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0060】んだ合金についての溶融温度の一例を示
す。
【0061】表5の実施例5−19〜5−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Cu0.08〜0.1
質量%,Cr0.03〜0.05質量%,でSnが60
〜65質量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化させ
た場合の代表例のはんだ合金についての溶融温度を示
す。
【0062】
【表6】
【0063】表6の実施例6−01〜6−06は、Sb
0.1〜0.2質量%,P0.001〜0.003質量
%,Ag0.1〜0.3質量%,Cu0.01〜0.0
3質量%,Cr0.005〜0.007質量%,Co
0.001〜0.003質量%,でSnが60〜65質
量%(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の
代表例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0064】表6の実施例6−07〜6−12は、Sb
0.2〜0.6質量%,P0.003〜0.005質量
%,Ag0.3〜0.5質量%,Cu0.03〜0.0
5質量%,Cr0.007〜0.01質量%,Co0.
003〜0.005質量%,でSnが60〜65質量%
(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表
例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0065】表6の実施例6−13〜6−18は、Sb
0.6〜0.9質量%,P0.005〜0.008質量
%,Ag0.5〜0.8質量%,Cu0.05〜0.0
8質量%,Cr0.01〜0.03質量%,Co0.0
05〜0.008質量%,でSnが60〜65質量%
(Pbは残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表
例のはんだ合金についての溶融温度を示す。
【0066】表6の実施例6−19〜6−24は、Sb
0.9〜1.0質量%,P0.008〜0.01質量
%,Ag0.8〜1.0質量%,Cu0.08〜0.1
質量%,Cr0.03〜0.05質量%,Co0.00
8〜0.01質量%,でSnが60〜65質量%(Pb
は残部)の範囲にその値を変化させた場合の代表例のは
んだ合金についての溶融温度を示す。
【0067】表1の実施例は請求項1に該当、表2の実
施例は請求項2に該当、表3の実施例は請求項3に該
当、表4の実施例は請求項4に該当、表5の実施例は請
求項5に該当、表6の実施例は請求項6に該当する。
【0068】前記、実施例と比較するための比較例とし
て、表7に示す組成のはんだ合金を製作し、その溶融温
度を測定した。
【0069】
【表7】
【0070】前記の比較例及び実施例について、常温時
の引張り試験(測定1)、高温時の引張り試験(測定
2)、常温時の破断時間測定によるクリープ試験(測定
3)、高温時の抜落ち時間測定試験(測定4)を行っ
た。比較例の測定結果を表8に、実施例の測定結果を表
9から表14に示す。
【0071】
【表8】
【0072】
【表9】
【0073】
【表10】
【0074】
【表11】
【0075】
【表12】
【0076】
【表13】
【0077】
【表14】
【0078】測定1から測定4の測定条件は、次に示す
とおりである。
【0079】 測定1:常温時の引張り試験 装置:引張り試験機(島津製作所 商品名:オートグラフ) 温度:常温(25℃) 引張速度:10(mm/min) 評価:引張強さ(kgf/mm2 ) 伸び(mm) 測定2:高温時の引張り試験 装置:引張り試験機(島津製作所 商品名:オートグラフ) 温度:高温(100℃) 引張速度:10(mm/min) 評価:引張強さ(kgf/mm2 ) 伸び(mm) 測定3:常温時の破断時間測定によるクリープ試験 装置:図1に示す装置及び試験片 温度:常温(25℃) 荷重:15kgf(クリープ抵抗) 評価:破断するまでの時間(Hr.) 試験方法:常温(25℃)で図1のように形成したはんだ合金試験片 に、下方に15kgfの荷重を加え破断するまでの時間を 測定した。
【0080】測定4:高温時の抜落ち時間測定試験 装置:図2に示す装置 温度:高温(100℃) 荷重:1kgf 評価:銅リード線が抜け落ちるまでの時間(Hr.) 試験方法:高温(100℃)で図2のように片面銅ラン
ドスルーホール基板に直径1mmの銅リード線を55m
gのはんだ合金ではんだ付けし、下方に1kgfの荷重
を加え抜落ちるまでの時間を測定した。
【0081】測定の結果、常温時の引張り試験(測定
1)においては、実施例は、比較例に対し、その引張強
度が十分に高いことが認められた。また、高温時の引張
り試験(測定2)においても、実施例は、比較例1,2
に対し、その引張強度が十分に高いことが認められた
(比較例3に対しては同等)。
【0082】特に前記実施例は、常温時の破断時間測定
によるクリープ試験(測定3)において、比較例に対
し、その破断時間が3.5倍〜13.4倍にもなり、耐
クリープ特性が格段に優れたものであることが認められ
た。
【0083】さらに前記実施例は、高温時の抜け落ち時
間測定試験(測定4)において、比較例に対し、その抜
け落ち時間が1.6倍〜7.8倍にもなり、高温時のは
んだ付け部の接合強度が極めて優れたものであることが
認められた。
【0084】なお、本発明のはんだ合金は、棒、ワイ
ヤ、リボン、プリフォーム、はんだ粉末等の状態で用い
ることができ、またフラックスを含有するものについて
も、使用可能である。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱特性及び耐クリー
プ特性に優れ、特に高温時のはんだ付け部の引張強度お
よび接合強度に優れたはんだ合金を提供することができ
る。
【0086】そして、本発明のはんだ合金を用いて、精
密電子機器や自動車用電子機器のはんだ付けを行った場
合には、熱疲労によるクラックやはんだ付け剥離が発生
しない、信頼性の高いはんだ付けを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】常温時の破断時間測定によるクリープ試験に用
いる装置と試験片を示す図。
【図2】高温時の抜落ち時間測定試験に用いる装置を示
す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾崎 仁一 大阪府堺市築港浜寺西町7番21号 石川金 属株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Ge0.005〜0.05質量%およびPbを含
    むはんだ合金。
  2. 【請求項2】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Ni0.001〜0.01質量%およびPbを含
    むはんだ合金。
  3. 【請求項3】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Te0.001〜0.01質量%,Ga0.01
    〜0.1質量%およびPbを含むはんだ合金。
  4. 【請求項4】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Co0.001〜0.01質量%およびPbを含
    むはんだ合金。
  5. 【請求項5】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Cr0.005〜0.05質量%およびPbを含
    むはんだ合金。
  6. 【請求項6】 組成が、Sn60〜65質量%,Sb
    0.1〜1.0質量%,Cu0.01〜0.1質量%,
    Ag0.1〜1.0質量%,P0.001〜0.01質
    量%,Cr0.005〜0.05質量%,Co0.00
    1〜0.01質量%およびPbを含むはんだ合金。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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