JPH11267573A - 塗布膜形成方法および塗布装置 - Google Patents

塗布膜形成方法および塗布装置

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JPH11267573A
JPH11267573A JP1270499A JP1270499A JPH11267573A JP H11267573 A JPH11267573 A JP H11267573A JP 1270499 A JP1270499 A JP 1270499A JP 1270499 A JP1270499 A JP 1270499A JP H11267573 A JPH11267573 A JP H11267573A
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nozzle
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無駄にする塗布液の量をできる限り少なくす
ることができ、しかも簡易な構造でありながら効率良く
塗布液を塗布することができる塗布膜形成方法および塗
布装置を提供すること。 【解決手段】 上部に開口を有する処理容器41内に収
容された基板G上に帯状ノズル110から塗布液を供給
して塗布膜を形成するにあたり、基板Gをスピンチャッ
ク40上に載置し、基板Gを回転させると同時に回転す
る基板の上方で帯状ノズル110を基板Gの回転と同方
向に揺動させながら、帯状ノズルから基板上面に塗布液
を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエハや液
晶表示装置(LCD)基板の表面上に、例えばレジスト
膜のような溶剤による液状塗布膜を形成するための塗布
膜形成方法および塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、半導体デバイスやLCD基板の
製造においては、半導体ウエハやLCD基板にフォトレ
ジストを塗布し、フォトリソグラフィ技術を用いて回路
パターンをフォトレジストに転写し、これを現像処理す
ることにより回路が形成される。この工程には、塗布液
を基板の表面上に供給する塗布膜形成工程が含まれる。
【0003】レジスト膜の形成方法としては、例えば、
矩形のLCD基板を処理容器内に配設された載置台上に
載置固定し、処理容器の開口部を蓋体で閉塞して、処理
容器と載置台とを共に回転させ、この基板上面の中心部
に溶剤と感光性樹脂とからなるレジスト液(塗布液)を
滴下し、このレジスト液を基板の回転力と遠心力とによ
り基板中心部から周縁部に向けて渦巻状に拡散させて塗
布する方法が知られている。
【0004】この方法においては、基板の回転させて基
板中心部から周縁部に向けてレジスト液を拡散させて基
板上にレジスト液を塗布し、中心位置よりも周速が著し
く大きい外周部から相当量のレジスト液を処理容器に向
って飛散させている。この場合、滴下するレジスト液の
うち基板面に塗布される量は10〜20%であり、残り
の80〜90%は処理容器に向って飛散させている。
【0005】特に、矩形であるLCD基板にレジスト液
を塗布する場合には、基板全面に塗り残しなくレジスト
液を塗布するために、非常に多量のレジスト液を無駄に
することになる。近年の大口径化に伴い、基板のサイズ
が大きくなってきており、従来の方法では、レジスト液
の無駄がさらに多くなり、無駄にするレジスト液の量を
できる限り少なくするため、レジスト液の使用量の削減
が要望されている。
【0006】このようなレジスト液の使用量削減の観点
から、図12に示すような塗布装置が提案されている。
この塗布装置では、一対の平行移動機構205により平
行移動される支持アーム206に、レジスト液を帯状に
供給するスリットノズル207を設け、スリットノズル
207から帯状にレジスト液を供給しながらスリットノ
ズル207を平行移動し、これにより、基板Gの全面に
レジスト液を塗布している。
【0007】しかしながら、この図12に示す塗布装置
では、平行移動機構205を処理容器201に隣接して
組み込む際、平行移動機構205が大型の装置であるた
め、レイアウト上の制約があり、組み込みが困難である
と共に、塗布装置の改造が大がかりになり、また、製造
コストの高騰を招くといった問題点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みてなされたものであり、無駄にする塗布液の量を
できる限り少なくすることができ、しかも簡易な構造で
ありながら効率良く塗布液を塗布することができる塗布
膜形成方法および塗布装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、上部に開口を有する処理容器内に収容さ
れた基板上に帯状ノズルから塗布液を供給して塗布膜を
形成する塗布膜形成方法であって、基板を回転台上に載
置する工程と、基板を回転させると同時に回転する基板
の上方で帯状ノズルを基板の回転と同方向に揺動させな
がら、帯状ノズルから基板上面に塗布液を供給する工程
とを具備することを特徴とする塗布膜形成方法を提供す
る。
【0010】また、本発明は、開口部を有する処理容器
内に収容された基板上に帯状ノズルから塗布液を供給し
て塗布膜を形成する塗布膜形成方法であって、基板を回
転台上に載置する工程と、基板を回転させ、それと同時
に回転する基板の上方で帯状ノズルを基板の回転と同方
向に揺動させながら、帯状ノズルから基板上面に塗布液
を供給する工程と、処理容器を蓋体で閉塞して、基板を
処理容器内に封入する工程と、処理容器内に封入された
基板を回転させて、塗布膜の膜厚を整える工程とを具備
することを特徴とする塗布膜形成方法を提供する。
【0011】さらに、本発明は、上部に開口を有する処
理容器内に収容された基板の表面上に塗布液を供給して
塗布膜を形成する塗布装置であって、処理容器内で基板
を回転させる回転機構と、塗布液を基板に供給して基板
表面に塗布膜を形成するための帯状ノズルと、基板の上
方にて前記帯状ノズルを揺動させるノズル揺動機構と、
基板を回転させながら、これと同期して前記帯状ノズル
が基板回転方向と同一方向に揺動するように前記回転機
構およびノズル揺動機構を制御する制御機構とを具備す
ることを特徴とする塗布装置を提供する。
【0012】このような構成を有する本発明によれば、
基板を回転させると同時に回転する基板の上方で帯状ノ
ズルを基板の回転と同方向に揺動させながら、帯状ノズ
ルから基板上面に塗布液を供給するので、大掛かりな装
置を用いずに塗布液を効率よく塗布することができ、か
つ帯状ノズルが基板上を移動しながら塗布液を供給する
こととなるため、無駄にする塗布液の量を極めて少なく
することができる。
【0013】上記発明において、前記塗布液を供給する
際に、少なくとも基板の一方の端部から他方の端部に至
るまでの領域に対して前記帯状ノズルから塗布液を供給
することにより、基板の表面の大部分に塗布液を供給す
ることができる。具体的には、基板が矩形状をなす場合
に、塗布液を供給する工程において、帯状ノズルを、基
板の一方の短辺側端部から他方の短辺側端部に至るまで
の帯状領域に対して帯状ノズルから塗布液を供給するよ
うにすることにより、基板の表面のほぼ全面に塗布液を
供給することができる。
【0014】また、前記塗布液を供給する前に、基板上
に溶剤を供給することにより、塗布液の塗布の前に、基
板の表面上に溶剤を塗布するので、基板表面上に塗布液
を供給したときに塗布液が溶剤を介して基板表面に拡散
し、基板全面に対してむらなく塗布液を塗布することが
でき、塗布液の使用量を一層削減することができる。
【0015】さらに、前記塗布液を供給する際に、前記
帯状ノズルを基板の端部に対応する位置に位置合わせし
た後、基板の回転と前記帯状ノズルの揺動とを同期させ
て行うことにより、基板への塗布液の供給を確実に行う
ことができる。特に、前記帯状ノズルが揺動する際の角
速度と、基板が回転する際の角速度とを等しくするこ
と、または帯状ノズルが、そのノズルの中央部が基板の
回転中心と帯状ノズルの揺動中心とを結ぶ線分を直径と
する円上を通るように揺動することにより、基板の一方
の端部から他方の端部まで確実に塗布液を供給すること
ができる。
【0016】基板が矩形状の場合には、前記帯状ノズル
の長手方向が基板の短辺または長辺と平行になるよう
に、かつ帯状ノズルが基板に対して相対的に平行移動す
るように、帯状ノズルの揺動および基板の回転を行うよ
うにすれば、あたかも静止した基板に対して塗布液用帯
状ノズルが平行移動しながら塗布液を帯状に基板に塗布
するような関係になっており、基板の全面に確実に塗布
液を供給することができるので、塗布液を効率よく塗布
することができるとともに、無駄にする塗布液の量を可
及的に少なくすることができる。
【0017】前記ノズル揺動機構を、前記帯状ノズルを
支持する支持アームと、前記支持アームを揺動させる支
持アーム揺動機構と、前記帯状ノズルを前記支持アーム
の長手方向に沿って前進または後退させる進退機構とを
有するもの、または、帯状ノズル体を支持する支持アー
ムと、前記支持アームを揺動させる支持アーム揺動機構
と、前記帯状ノズルを支持アームに対して首振り移動さ
せる首振り機構とを備えるものとすることにより、帯状
ノズルが基板に対して相対的に平行移動するようにする
ことができ、基板の全面に塗布液を供給することができ
るので、塗布液を効率よく塗布することができるととも
に、無駄にする塗布液の量を可及的に少なくすることが
できる。この場合に、前記制御機構が、基板が回転する
際の角速度dγ/dtと、前記支持アームが揺動する際
の角速度dα/dtと、前記帯状ノズルが前記支持アー
ムに対して首振りする際の角速度dβ/dtとが、以下
の(1)式の関係を満たすように回転機構、支持アーム
揺動機構、および首振り機構を制御するようにすれば、
確実に基板の全面に塗布液を供給することができる。 dα/dt=2(dγ/dt)=−2(dβ/dt) ……(1)
【0018】また、前記首振り機構としては、第1のベ
ベルギアが固定され、前記支持アームを揺動可能に支持
する固定フレームと、第2のベベルギアが固定され、前
記帯状ノズルに固定されたピボットと、前記支持アーム
の内部に設けられ、前記第1および第2のベベルギアに
それぞれ噛合する2つのベベルギアが固定されたギアシ
ャフトとを備えるもの、または、前記支持アームに回動
可能に取り付けられ、かつ前記帯状ノズルに連結された
ピボットと、その回転駆動軸が前記ピボットに直接また
は間接に連結されたモータとを備えるものを用いること
ができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は、本発
明が適用される塗布処理ユニットを備えたLCD基板の
塗布・現像処理システムを示す斜視図である。
【0020】この塗布・現像処理システムは、複数の基
板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーシ
ョン1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連
の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部
2と、露光装置(図示せず)との間で基板Gの受け渡し
を行うためのインターフェース部3とを備えており、処
理部2の両端にそれぞれカセットステーション2および
インターフェース部3が配置されている。
【0021】カセットステーション1は、カセットCと
処理部2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機
構10を備えている。そして、カセットステーション1
においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機
構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路
10a上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送
アーム11によりカセットCと処理部2との間で基板G
の搬送が行われる。処理部2は、前段部2aと中段部2
bと後段部2cとに分かれており、それぞれ中央に搬送
路12、13、14を有し、これら搬送路の両側に各処
理ユニットが配設されている。そして、これらの間には
中継部15、16が設けられている。
【0022】前段部2aは、搬送路12に沿って移動可
能な主搬送装置17を備えており、搬送路12の一方側
には、2つの洗浄ユニット(SCR)21a、21bが
配置されており、搬送路12の他方側には紫外線照射装
置(UV)および冷却装置(COL)が上下に重ねられ
てなる紫外線照射/冷却ユニット25、2つの加熱処理
装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット
26、および2つの冷却装置(COL)が上下に重ねら
れてなる冷却ユニット27が配置されている。
【0023】また、中段部2bは、搬送路13に沿って
移動可能な主搬送装置18を備えており、搬送路13の
一方側には、レジスト塗布処理ユニット(CT)22お
よび基板Gの周縁部のレジストを除去する周縁レジスト
除去ユニット(ER)23が一体的に設けられており、
搬送路13の他方側には、2つの加熱装置(HP)が上
下に重ねられてなる加熱処理ユニット28、加熱処理装
置(HP)と冷却処理装置(COL)が上下に重ねられ
てなる加熱処理/冷却ユニット29、およびアドヒージ
ョン処理装置(AD)と冷却装置(COL)とが上下に
積層されてなるアドヒージョン処理/冷却ユニット30
が配置されている。
【0024】さらに、後段部2cは、搬送路14に沿っ
て移動可能な主搬送装置19を備えており、搬送路14
の一方側には、3つの現像処理ユニット(DEV)24
a、24b、24cが配置されており、搬送路14の他
方側には2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられ
てなる加熱処理ユニット31、および加熱処理装置(H
P)と冷却装置(COL)が上下に積層されてなる2つ
の加熱処理/冷却ユニット32、33が配置されてい
る。
【0025】上記主搬送装置17,18,19は、それ
ぞれ水平面内の2方向のX軸駆動機構、Y軸駆動機構、
および垂直方向のZ軸駆動機構を備えており、さらにZ
軸を中心に回転する回転駆動機構を備えており、それぞ
れ基板Gを支持するアーム17a,18a,19aを有
している。
【0026】なお、処理部2は、搬送路を挟んで一方の
側に洗浄処理ユニット21a、レジスト処理ユニット2
2、現像処理ユニット24aのようなスピナー系ユニッ
トのみを配置しており、他方の側に加熱処理ユニットや
冷却処理ユニット等の熱系処理ユニットのみを配置する
構造となっている。
【0027】また、中継部15、16のスピナー系ユニ
ット配置側の部分には、薬液供給ユニット34が配置さ
れており、さらにメンテナンスが可能なスペース35が
設けられている。
【0028】インターフェース部3は、処理部2との間
で基板を受け渡しする際に一時的に基板を保持するエク
ステンション36と、さらにその両側に設けられた、バ
ッファーカセットを配置する2つのバッファーステージ
37と、これらと露光装置(図示せず)との間の基板G
の搬入出を行う搬送機構38とを備えている。搬送機構
38はエクステンション36およびバッファステージ3
7の配列方向に沿って設けられた搬送路38a上を移動
可能な搬送アーム39を備え、この搬送アーム39によ
り処理部2と露光装置との間で基板Gの搬送が行われ
る。
【0029】このように各処理ユニットを集約して一体
化することにより、省スペース化および処理の効率化を
図ることができる。
【0030】このように構成される塗布・現像処理シス
テムにおいては、カセットC内の基板Gが、処理部2に
搬送され、処理部2では、まず、前段部2aの紫外線照
射/冷却ユニット25の紫外線照射装置(UV)で表面
改質・洗浄処理が行われ、その後そのユニットの冷却装
置(COL)で冷却された後、洗浄ユニット(SCR)
21a,21bでスクラバー洗浄が施され、前段部2a
に配置された加熱処理装置(HP)の一つで加熱乾燥さ
れた後、冷却ユニット27のいずれかの冷却装置(CO
L)で冷却される。
【0031】その後、基板Gは中段部2bに搬送され、
レジストの定着性を高めるために、ユニット30の上段
のアドヒージョン処理装置(AD)にて疎水化処理(H
MDS処理)され、下段の冷却装置(COL)で冷却
後、レジスト塗布ユニット(CT)22でレジストが塗
布され、周縁レジスト除去ユニット(ER)23で基板
Gの周縁の余分なレジストが除去される。その後、基板
Gは、中段部2bに配置された加熱処理装置(HP)の
一つでプリベーク処理され、ユニット29または30の
下段の冷却装置(COL)で冷却される。
【0032】その後、基板Gは中継部16から主搬送装
置19にてインターフェース部3を介して露光装置に搬
送されてそこで所定のパターンが露光される。そして、
基板Gは再びインターフェース部3を介して搬入され、
必要に応じて後段部2cのいずれかの加熱処理装置(H
P)でポストエクスポージャーベーク処理を行った後、
現像処理ユニット(DEV)24a,24b,24cの
いずれかで現像処理され、所定の回路パターンが形成さ
れる。現像処理された基板Gは、後段部2cのいずれか
の加熱処理装置(HP)にてポストベーク処理が施され
た後、冷却装置(COL)にて冷却され、主搬送装置1
9,18,17および搬送機構10によってカセットス
テーション1上の所定のカセットに収容される。
【0033】この塗布・現像処理システムは、複数の基
板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーシ
ョン1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連
の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部
2と、カセットステーション1上のカセットCと処理部
2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機構3と
を備えている。そして、カセットステーション1におい
てカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構3は
カセットの配列方向に沿って設けられた搬送路12上を
移動可能な搬送アーム11とを備え、この搬送アーム1
1によりカセットCと処理部2との間で基板Gの搬送が
行われる。
【0034】次に、本発明の対象である塗布膜形成方法
および塗布装置が適用されるレジスト塗布ユニット(C
T)22について説明する。図2は、本発明の一実施形
態に係る塗布装置である塗布ユニット(CT)22を示
すものであり、LCD基板Gを水平状態に真空吸着によ
って回転可能に保持するスピンチャック40と、このス
ピンチャック40の上部および外周部を包囲する処理室
41を有する上方部が開口したカップ状の回転可能な処
理容器(回転カップ)42と、回転カップ42の開口部
42aを閉止可能に、かつカップ42に対して着脱可能
に設けられた蓋体46と、この蓋体46を閉止位置と待
機位置との間で移動させるロボットアーム50と、回転
カップ42の外周側を取囲むように配置された中空リン
グ状のドレンカップ44と、スピンチャック40と回転
カップ42とを回転させる駆動モータ51と、スピンチ
ャック40の上方位置に移動可能に設けられた帯状ノズ
ル体110と、この帯状ノズル体110を支持して揺動
させるノズル揺動機構100とを備えている。帯状ノズ
ル体110は、塗布液の溶剤(溶媒)A(例えばシンナ
ー)と塗布液であるレジスト液Bとを個別に吐出するこ
とができる。また、帯状ノズル体110への溶剤供給路
およびレジスト液供給路のそれぞれには、それらの中を
流れる溶剤Aおよびレジスト液Bを予め設定された温度
(例えば23℃)に調節するための温度調節液Dを循環
供給する温度調節機構91が設けられている。
【0035】上記スピンチャック40は、例えばポリエ
ーテルエーテルケトン(PEEK)のような耐熱性合成
樹脂で形成され、予め設定されたプログラムに基いて駆
動し、回転速度を可変できる駆動モータ51の駆動によ
って回転される回転軸52を介して水平方向に回転(自
転)可能であり、また回転軸52に連結される昇降シリ
ンダ53の駆動によって上下方向に移動可能である。こ
の場合、回転軸52はスプライン軸受57に上下方向に
摺動可能に連結されている。スプライン軸受57は、固
定カラー54の内周面にベアリング55aを介して回転
可能に装着される回転内筒56aの内周面に嵌着されて
いる。スプライン軸受57には従動プーリ58aが装着
されており、従動プーリ58aには駆動モータ51の駆
動軸51aに装着された駆動プーリ51bとの間にベル
ト59aが掛け渡されている。したがって、駆動モータ
51の駆動によってベルト59aを介して回転軸52が
回転してスピンチャック40が回転される。また、回転
軸52の下部側は図示しない筒体内に配設されており、
この筒体内において回転軸52がバキュームシール部6
0を介して昇降シリンダ53に連結され、昇降シリンダ
53の駆動によって回転軸52が上下方向に移動可能と
なっており、これによりスピンチャックが上下方向に移
動する。
【0036】上記固定カラー54の外周面にベアリング
55bを介して装着される回転外筒56bの上端部には
連結筒61が固定されており、上記回転カップ42はこ
の連結筒61を介して取り付けられている。回転カップ
42の底部42bとスピンチャック40の下面との間に
は、シール機能を有するベアリング52が介在されてお
り、回転カップ42がスピンチャック40に対して相対
的に回転可能である。そして、回転外筒56bには従動
プーリ58bが装着されており、この従動プーリ58b
と上記駆動モータ51に装着された駆動プーリ51bに
はベルト59bが掛け渡されている。したがって、この
ベルト59bによって駆動モータ51からの駆動が回転
カップ42に伝達されて回転カップ42が回転される。
【0037】この場合、従動プーリ58bの直径は上記
回転軸52に装着された従動プーリ58aの直径と同一
に形成され、同一の駆動モータ51にベルト59a,5
9bが掛け渡されているので、回転カップ42とスピン
チャック40とは同一速度で回転される。
【0038】回転カップ42は上方に向かって縮径され
た側壁42cを有しており、この側壁42c面はテーパ
面42eとなっている。この側壁42cの上端には、内
方側に向って内向きフランジ42dが形成されている。
回転カップ42の内向きフランジ42dには周方向に適
宜間隔をおいて給気孔64が穿設され、側壁42cの下
部側の周方向の適宜位置には排気孔65が穿設されてい
る。このように給気孔64と排気孔65を設けることに
より、回転カップ42が回転する際に、給気孔64から
処理室41内に流れる空気が排気孔65から外部に流れ
るので、回転カップ42の回転時に処理室41内が負圧
になるのを防止することができ、処理後に回転カップ4
2から蓋体46を開放する際に大きな力を要することな
く、蓋体46を容易に開放することができる。
【0039】一方、上記ドレンカップ44の内部には環
状通路44aが設けられており、その外周壁の適宜箇所
(例えば周方向の4箇所)には排気口66が設けられて
いて、この排気口66は排気装置(図示せず)に連結さ
れている。またドレンカップ44の内周側上方部には、
環状通路44aおよび排気口66に連通する放射状の排
気通路67が形成されている。このようにドレンカップ
44の外周部に排気口66を設けると共に、ドレンカッ
プ44の内周側上方部に排気通路67を形成することに
より、回転処理時に処理室41内で遠心力により飛散し
排気孔64を通ってドレンカップ44内に流れ込んだミ
ストが回転カップ42の上部側へ舞い上がることが防止
され、ミストを排気口66から外部に排出させることが
できる。
【0040】上記環状通路44aは、ドレンカップ44
の底部から起立する外側壁44bとドレンカップ44の
天井部から垂下する内側壁44cとで区画され、これに
より迂回路が形成されるため排気が均一に行うことが可
能である。また、外側壁44bと内側壁44cとの間に
位置する底部44dには周方向沿って適宜間隔をおいて
ドレン孔44eが設けられている。
【0041】また、ドレンカップ44の内周面には、上
記回転カップ42のテーパ面42eに対応するテーパを
有するテーパ面44fが形成されており、回転カップ4
2のテーパ面42eとドレンカップ44のテーパ面44
fとの間に微少隙間が形成されている。このように下方
に向って拡開するテーパ状の微少隙間を形成することに
よって、回転カップ42の回転時に微少隙間の上下の間
で生じる周速差から圧力差が誘発され、この圧力差が回
転カップ42の外周部の微少隙間の上側から下側に向う
気流を助長させてドレンカップ44内の排気ミストが上
記微少隙間を通って回転カップ42外へ飛散するのを防
止することができる。
【0042】また、微少隙間を通って上方に向い回転カ
ップ42外へ飛散しようとするミストがあっても、排気
通路67、ドレンカップ44内の環状通路44aを通っ
て、排気口66から排出される。
【0043】ここでは、ドレンカップ44が回転カップ
42の外周側を取囲むように配置される場合について説
明したが、ドレンカップ44は必ずしも回転カップ42
の外周側に配置される必要はなく、回転カップ42の下
部側に配置してもよい。
【0044】上記蓋体46には、その上面中央に上方に
向かって伸びる支持部材49が設けられており、その上
端には支持部材49よりも大径の頭部48が設けられて
いる。蓋体46を開閉する場合には、蓋体46の上面に
支持部材49を介して設けられた頭部48の下に、図2
の二点鎖線で示すように、ロボットアーム50を挿入
し、頭部48に設けられた係止溝にロボットアーム50
から突出する係止ピン50aを係合させた後、ロボット
アーム50を上下動させる。
【0045】なお、上記蓋体46と基板Gとの中間位置
に、中心部分で蓋体46に取着された基板G以上の大き
さの多孔板等にて形成されるバッフル板(図示せず)を
配置することも可能である。このようにバッフル板を配
置することにより、塗布処理時に更に確実に処理室41
内の乱流の発生を防止することができる。
【0046】帯状ノズル体110を揺動させるノズル揺
動機構100は、図2および図3に示すように、その先
端で帯状ノズル体110を支持する支持アーム113
と、回転速度可変であり、その回転速度が予め設定され
たプログラムに基いて制御される駆動モータ114と、
支持アーム113を支持するとともに、駆動モータ11
4の回転軸114aに固定され、駆動モータ114の回
転により支持アーム113を揺動させる支持部材115
と、支持部材115内に設けられ、アーム113を介し
て帯状ノズル体110を図3の矢印で示す前後方向に移
動させるシリンダ機構116と備えている。シリンダ機
構116のピストンロッド116aは支持アーム113
の基端部に取り付けられている。帯状ノズル体110
は、モータ114を回転させることにより、支持部材1
15およびアーム113を介して揺動される。
【0047】帯状ノズル体110は、図4に示すよう
に、溶剤Aを帯状に吐出するための溶剤用スリットノズ
ル111と、レジスト液Bを帯状に吐出するためのレジ
スト液用スリットノズル112とを有しており、これら
溶剤用スリットノズル111とレジスト液用スリットノ
ズル112とは、相互に隣接して一体的に構成されてい
る。溶剤用スリットノズル111とレジスト液用スリッ
トノズル112とは、それぞれ、その下端部に、スリッ
ト状の溶剤吐出口111aとレジスト吐出口112aと
を有している。そして、これら溶剤吐出口111aとレ
ジスト吐出口112aは、基板Gの短辺の長さとほぼ同
じ長さを有している。
【0048】図2に示すように、帯状ノズル体110の
溶剤用スリットノズル111は、溶剤供給路である溶剤
供給チューブ71と開閉バルブ72を介して溶剤タンク
73に接続されており、溶剤タンク73内に窒素
(N)ガスを供給することによって、その加圧力によ
り溶剤タンク73内の溶剤Aが基板G上に供給される。
この場合にNガスの加圧力を制御することによって溶
剤Aの流量が制御され、所定時間中、所定量の溶剤Aが
供給される。
【0049】レジスト液用スリットノズル112は、レ
ジスト液供給路であるレジスト液供給チューブ81を介
してレジスト液Bを収容するレジスト液タンク82(塗
布液供給源)に連通されている。このチューブ81に
は、サックバックバルブ83、エアーオペレーションバ
ルブ84、レジスト液B中の気泡を分離除去するための
気泡除去機構85、フィルタ86およびベローズポンプ
87が順次設けられている。このベローズポンプ87
は、駆動部により伸縮可能となっており、この伸縮が制
御されることにより所定量のレジスト液Bがレジスト液
用スリットノズル112を介して基板Gの表面に供給さ
れることが可能となっている。このベローズポンプ87
により従来のレジスト液Bの供給量より少量のレジスト
液Bの供給量制御を可能としている。この駆動部は、一
端がベローズポンプの一端に取り付けられたネジ88a
と、このネジに螺合されるナット88bとからなるボー
ルネジ機構88と、このナット88bを回転させること
によりネジ88aを直線動させるステッピングモータ8
9とにより構成されている。
【0050】上記レジスト液供給系に設けられたサック
バックバルブ83は、レジスト液用スリットノズル11
2からのレジスト液吐出後、レジスト液用スリットノズ
ル112先端内壁部に表面張力によって残留しているレ
ジスト液Bをレジスト液用スリットノズル112内に引
き戻し、これによって残留レジスト液の固化を阻止する
ためのものである。この場合、少量のレジスト液Bを吐
出するレジスト液用スリットノズル112において、通
常通りサックバックバルブ83の負圧作用によってレジ
スト液Bをレジスト液用スリットノズル112内に引き
戻すと、ノズル112先端付近の空気も一緒にノズル1
12内に巻き込まれてしまい、ノズル112先端に付着
したレジスト液Bの残渣がノズル112内に入り、ノズ
ル112の目詰まりを起こすばかりか、乾燥したレジス
トがパーティクルとなり基板Gが汚染されると共に、歩
留まりの低下をきたすというおそれがある。
【0051】次に、溶剤およびレジスト塗布の際の帯状
ノズル体110および基板Gの動作の制御について説明
する。レジスト塗布処理ユニット(CT)22は、図2
に示すように、スピンチャック40を回転させる駆動モ
ータ51と、帯状ノズル体110を揺動させる駆動モー
タ114と、シリンダ機構116とを制御するためのコ
ントローラ120を有している。そして、このコントロ
ーラ120により、基板Gの回転および帯状ノズル体1
10の揺動および前後動が制御される。
【0052】具体的には、図5に示すように、帯状ノズ
ル体110は、溶剤またはレジスト液を吐出しながら、
その揺動中心Mの回りに揺動し、一方、基板Gは、スピ
ンチャック40による回転中心Nの回りに回転するが、
これらの回転および揺動は、以下のように制御される。
まず、塗布開始時点では、基板GがPで示す位置にあ
り、帯状ノズル体110がRで示す位置にあって、こ
の位置においてバルブを操作して溶剤またはレジスト液
の吐出を開始する。この際には、ノズル体110が基板
Gの一方の短辺エッジ部Eの直上に位置している。そ
して、基板Gを時計回りに角度θ回転させるととも
に、帯状ノズル体110を基板の回転方向と同一方向に
角度θ揺動させることにより、基板GがPで示す位
置、帯状ノズル体110がRで示す位置まで移動す
る。この際には、ノズル体110が基板Gの他方の短辺
エッジ部Eの直上に位置しており、この位置で塗布処
理が終了し、バルブを操作して溶剤またはレジスト液の
供給を停止する。この場合に、回転角度θと揺動角度
θとは等しい。したがって、ノズル体110の揺動と
基板Gの回転とを同期させ、ノズル体110の揺動角速
度dθ/dtと基板Gの回転角速度dθ/dtとを
等しくすることにより、相対的にノズル体110が基板
Gの一方の短辺エッジ部Eから他方の短辺エッジ部E
まで移動することになり、基板Gの大部分の領域に溶
剤またはレジスト液を塗布することができる。
【0053】ただし、このようにして基板Gの回転およ
び帯状ノズル体110の揺動を行い、基板Gおよび帯状
ノズル体110がそれぞれ図5のPおよびRで示す
位置、すなわち、ノズル体110が基板Gの回転中心N
と重なる位置では、図5に示すように、帯状ノズル体1
10の中央部Oが基板Gの回転中心からシフトしてお
り、したがって、ノズル体110の先端部が基板Gの長
辺エッジ部Eに達していない。このため、このままで
は基板G上に溶剤またはレジスト液が供給されない塗り
残し部分が生じる。
【0054】そこで、本実施の形態では、このように基
板Gの回転と帯状ノズル体110の揺動とを同期させつ
つ、帯状ノズル体110が常に基板Gの短辺をカバーす
るように、シリンダ機構116によって帯状ノズル体1
10を水平移動させる。具体的には、図6に示すよう
に、例えば、ノズル体110が基板Gの回転中心Nと重
なる位置では、ノズル体110を長さONだけ水平移動
させて、基板Gおよび帯状ノズル体110がそれぞれ図
6のPおよびR’で示す位置関係、すなわちノズル
体110の中央部Oが基板Gの回転中心と一致するよう
な位置関係とする。
【0055】このように、基板Gの回転と帯状ノズル体
110の揺動とを同期させ、かつ帯状ノズル体110が
常に基板Gの短辺をカバーするように水平移動させるよ
うにコントローラ120によって制御することにより、
基板Gと帯状ノズル体110とが、あたかも静止した基
板Gに対して帯状ノズル体110が平行移動しながら溶
剤Aまたはレジスト液Bを帯状に基板Gに塗布するよう
に相対移動を行うこととなるので、溶剤Aおよびレジス
ト液Bを効率よく塗布することができ、加えて、無駄に
するレジスト液B等の量を極めて少なくすることができ
る。
【0056】基板Gと帯状ノズル体110とを同期させ
る具体的な構成としては、図2に示すスピンチャック4
0を回転するための駆動モータ51として、回転速度お
よび位置制御が可能な駆動モータ、例えばサーボモータ
を用い、帯状ノズル体110を揺動するための駆動モー
タ114として、例えばステッピングモータを用い、コ
ントローラ120により同期のための制御信号を送受す
る。両者の同期を行う方式としては、例えば、帯状ノズ
ル体110の揺動角度θ、基板Gの回転角度θから
計算された駆動モータ51および駆動モータ114の夫
々のパルス数が予め設定されてコントローラ120から
駆動モータ51と駆動モータ114とに送信されてもよ
く、また、駆動モータ51と駆動モータ114とのいず
れか一方から抽出したパルス数に対して他方のパルス数
を同期させるように他方のパルス数をフィードバック制
御するようにしてもよい。もちろん、同期の方式として
は、上記以外の他の方式であってもよく、駆動モータ5
1,114は、サーボモータ、ステッピングモータ以外
の他の駆動モータであってもよい。
【0057】次に、上記構成のレジスト塗布処理ユニッ
ト(CT)22により基板G表面にレジスト液を塗布す
る方法について説明する。まず、回転カップ42の蓋体
46が開放され、基板Gが図示しない搬送アームによっ
て静止したスピンチャック40上に搬送され、基板Gが
真空吸着によってスピンチャック40に保持される。
【0058】この状態で、スピンチャック40を低速で
回転させ、この基板Gの回転に帯状ノズル体110の揺
動を同期させるようにノズル揺動機構100により帯状
ノズル体110を揺動させ、かつシリンダ機構116に
よりアーム113を介してノズル体110を水平移動さ
せつつ、帯状ノズル体110の溶剤用スリットノズル1
11から回転する基板G表面に塗布液の溶剤Aとして例
えばエチルセロソルブアセテート(ECA)を帯状に吐
出する。
【0059】このようにして溶剤Aを供給した後、再び
基板を低速で回転させ、この基板Gの回転に帯状ノズル
体110の揺動を同期させるようにノズル揺動機構10
0により帯状ノズル体110を揺動させ、かつシリンダ
機構116によりアーム113を介してノズル体110
を水平移動させつつ、帯状ノズル体110のレジスト液
用スリットノズル112からレジスト液Bを回転する基
板Gに向けて吐出して、基板G表面にレジスト膜を形成
する。
【0060】このようにしてレジスト液Bを吐出した
後、レジスト液Bの供給を停止すると同時に、スピンチ
ャック40の回転および帯状ノズル体110の揺動を停
止する。その後、帯状ノズル体110を待機位置に移動
した後、ロボットアーム50によって蓋体46を回転カ
ップ42の上方開口部42aに閉止して回転カップ42
内に基板Gを封入する。
【0061】このようにして回転カップ42の開口部4
2aを蓋体46で閉止し密閉した状態で、スピンチャッ
ク40および回転カップ42を回転(例えば1350r
pm,加速度:500rpm/sec)させてレジスト
膜の膜厚を整える。
【0062】塗布処理が終了した後、スピンチャック4
0および回転カップ42の回転を停止し、さらにロボッ
トアーム50によって蓋体46を待機位置に移動させ
て、図示しない搬送アームによって基板Gを取出し、塗
布作業を完了する。
【0063】以上のように、基板Gの回転と帯状ノズル
体110の揺動とが同期されており、しかもシリンダ機
構116により帯状ノズル体110の位置が調整される
ため、基板Gと帯状ノズル体110との相対的な関係
を、図6のように、静止した基板Gに対して帯状ノズル
体110が平行移動しながら溶剤Aとレジスト液Bを帯
状に基板Gに吐出するのと全く同様な関係とすることが
できる。したがって、溶剤Aとレジスト液Bを効率よく
塗布することができ、無駄にするレジスト液B等の量を
極めて少なくすることができる。
【0064】しかも、このような効果を、基板Gを回転
させ、帯状ノズル体110を揺動させて、これらを同期
させ、シリンダ機構116により帯状ノズル体110の
位置調節を行うだけの簡易な構造により達成することが
でき、したがって、従来のようなノズルを平行移動させ
るための複雑な機構が不要であり、省スペース化を図る
こともできる。
【0065】なお、基板G上に塗り残しなく溶剤または
レジスト液を塗布するために、上記のようなシリンダ機
構116を用いる代わりに、図7に示すように、帯状ノ
ズル体110の吐出口111a,112aの長さを基板
Gの短辺の長さよりも長くし、塗布開始位置において、
ノズル体110の先端部が基板Gの外側まで延びるよう
にしてもよい。これによりシリンダ機構116を用いな
くとも、基板Gの全体に溶剤またはレジスト液を塗布す
ることができる。ただし、吐出口が長い分、溶剤または
レジスト液の無駄が多少多くなる。
【0066】次に、帯状ノズル体110を揺動させるノ
ズル揺動機構の他の例について図8を参照しながら説明
する。ここでは、図8に示すように、ノズル揺動機構1
00’は、支持アーム113’を揺動させる支持アーム
揺動機構130と、帯状ノズル体110を支持アーム1
13に対して首振り移動させる首振り機構140によっ
て構成されており、支持アーム揺動機構130および首
振り機構140により、基板Gと帯状ノズル体110と
を相対的に平行移動させる。
【0067】具体的には、図9に示すように、支持アー
ム揺動機構130は、駆動モータ114と、この駆動モ
ータ114の駆動軸114aに固定されるとともに、支
持アーム113’を支持し、駆動モーター114の回転
により支持アーム113’を揺動させる支持部材11
5’とを備えている。また、ノズル体110をアーム1
13’に対して首振りさせる首振り機構140は、駆動
モータ114のシャフト114aの周囲に配置された第
1のベベルギア126aが固定され、支持アーム11
3’を揺動可能に支持するとともに、モータ114のケ
ースに固定された固定フレーム126と、第2のベベル
ギア142aを有し、シャフト110aを介して帯状ノ
ズル体110に連結固定されたピボット142と、支持
アーム113’内に形成された中空部113aに回転可
能に設けられ、上記第1および第2のベベルギア126
a,142aにそれぞれ噛合する2つのベベルギア13
2,133をその両端に有するギアシャフト131とを
備えている。なお、支持部材115と固定フレーム12
6との間にはベアリング134が設けられ、支持アーム
113’と帯状ノズル体110との間にはベアリング1
35が設けられ、支持アーム113’とピボット142
との間にはベアリング136が設けられている。なお、
ピボット142は、帯状ノズル体110の中央部に位置
している。
【0068】そして、駆動モータ114を駆動させるこ
とにより、支持アーム113’が揺動すると、固定フレ
ーム126に固定されたベベルギア126aによりベベ
ルギア132を介してシャフト131が回転し、この回
転によりベベルギア133およびベベルギア142aを
介して帯状ノズル体110が揺動される。
【0069】この場合にも、溶剤およびレジスト塗布の
際に帯状ノズル体110および基板Gの動作は、上述の
コントローラ120により、駆動モータ51および駆動
モータ114を制御することにより制御される。
【0070】具体的には、図10に示すように、帯状ノ
ズル体110は、溶剤またはレジスト液を吐出しなが
ら、アーム113’がその揺動中心Sの回りに揺動する
ことにより揺動されるとともに、ピボット142を中心
にしてアーム113’に対して首振り移動し、一方、基
板Gは、スピンチャック40による回転中心Nの回りに
回転するが、これらの回転および揺動は、以下のように
制御される。
【0071】まず、塗布開始時点では、基板GがT
示す位置にあり、帯状ノズル体110がHで示す位置
にあって、この位置においてバルブを操作して溶剤また
はレジスト液の吐出を開始する。この際には、ノズル体
110が基板Gの一方の短辺エッジ部Eの直上に位置
している。そして、帯状ノズル体110の首振り中心で
あるピボット142はKで示す位置にあり、帯状ノズ
ル体110と支持アーム113’とのなす角度はβであ
る。この位置から支持アーム113’を角度α揺動さ
せ、基板Gを角度γ回転させることにより、基板GがT
で示す位置、ノズル体110がHで示す位置まで移
動する。この際には、支持アーム113’と帯状ノズル
体110とが直線状となり、ピボット142の位置が基
板Gの回転中心と重なるKの位置にある。さらに、こ
の位置から支持アーム113’を角度α揺動させ、基板
Gを角度γ回転させることにより、基板GがTで示す
位置、ノズル体110がHで示す位置まで移動する。
この際には、ノズル体110が基板Gの他方の短辺エッ
ジ部Eの直上に位置しており、この位置で塗布処理が
終了し、バルブを操作して溶剤またはレジスト液の供給
を停止する。
【0072】このような位置関係を満たすことにより、
帯状ノズル体110が基板G上を相対的に平行移動(直
線移動)させることができる。この場合に、ノズルの首
振り中心であるピボット142の軌跡は、図10に示す
ように、揺動中心Sを中心とする円Cの一部である。し
たがって、KとSを結ぶ線を延長して円Cと交わる点
をRとすると、線分KとKRとのなす角の角度
は直角となる。一方、基板GがTの位置にある場合
に、回転中心Nを通り基板Gの長辺と平行な直線Lと線
分KRは直角であり、直線Lと線分Kがなす角
の角度はγであり、さらに線分SKとSKの長さは
等しいから、角SKの角度と角SK の角度
は等しく、この角度をεとすると、βもγも90−εと
なりβ=γとなる。また、線分SRとSKの長さが等
しいから、線分SRとRKのなす角の角度δはβと等
しくなり、したがってα=2βの関係が成り立つことと
なる。さらに、角度δは結局、帯状ノズル体110の揺
動角度であるから、帯状ノズル体110の揺動角度と基
板Gの回転角度γとは等しくなる。
【0073】そして、支持アーム113’の揺動方向と
基板Gの回転方向はいずれも時計回りで同じであり、帯
状ノズル体110の首振り方向は反時計方向であるか
ら、図10の関係を満たすように基板G、帯状ノズル体
110および支持アーム113’を移動させるために
は、支持アーム113’の揺動角速度をdα/dt、帯
状ノズル体110の首振り角速度をdβ/dt、基板G
の回転角速度をdγ/dtとすると、以下の(1)式に
示す関係を満たせばよい。 dα/dt=2(dγ/dt)=−2(dβ/dt) ……(1) この際に、帯状ノズル体110の揺動角速度dδ/dt
は基板Gの回転角速度dγ/dtと等しくなる。
【0074】このような関係を満たすためには、ノズル
体110に固定されたベベルギア142aの歯数を、固
定フレーム126に固定されたベベルギア126aの歯
数の2倍とすればよい。
【0075】以上のような関係を満たすように、基板G
の回転と、支持アーム113’の揺動と、帯状ノズル体
110の首振りとを同期させて、基板Gを回転させなが
ら、帯状ノズル体110を揺動させることにより、基板
Gと帯状ノズル体110との相対的な関係を、静止した
基板Gに対して帯状ノズル体110が平行移動しながら
溶剤Aとレジスト液Bを帯状に基板Gに吐出するのと全
く同様な関係とすることができる。したがって、溶剤A
とレジスト液Bを効率よく塗布することができ、無駄に
する溶剤Aおよびレジスト液Bの量を極めて少なくする
ことができる。
【0076】この場合に、基板Gを回転させつつ、帯状
ノズル体110を揺動させる際に、基板Gの回転と、ア
ーム113’の揺動と、帯状ノズル体110の首振りと
を同期させるだけの簡易な構造により、上記効果を達成
することができるので、従来のようなノズルを平行移動
させるための複雑な機構が不要であり、省スペース化を
図ることができる。
【0077】なお、図10の関係を満たすためには、帯
状ノズル体110の首振り移動は、図9で示す歯車機構
に限らず、図11に示すように、モーター151により
行うようにし、このモーター151をコントローラ12
0により制御するようにすることもできる。この場合
に、支持アーム113に回動可能に取り付けられ、かつ
帯状ノズル体110に固定されたピボット152を備
え、モータ151のシャフトがこのピボット152に直
接または間接に連結されている。
【0078】上記いずれの機構においても、帯状ノズル
体110が基板G上を平行移動するように相対移動する
場合には、レジスト液等を一層節約する観点および基板
エッジ部に余分なレジスト液が付着することを防止する
観点から、吐出口の幅を基板Gの短辺長さよりも若干短
くしてもよい。
【0079】また、上記いずれの機構を採用した場合で
あっても、レジスト液Bの塗布の前に、基板Gの表面上
に溶剤Aを塗布するので、基板G表面上にレジスト液B
を吐出したときにレジスト液Bが溶剤Aを介して基板G
表面に拡散する。したがって、基板G全面に対してむら
なくレジスト液Bを塗布することができ、レジスト液B
の使用量を一層削減することができる。さらに、溶剤用
スリットノズル111とレジスト用スリットノズル11
2とが一体的に設けられているので、さらなる機構の簡
略化および省スペース化を図ることができる。
【0080】なお、スリットノズル111から溶剤Aを
吐出しながらスリット112からレジスト液Bを吐出す
るようにすることも可能である。この場合には、処理時
間を短縮することができる。
【0081】なお、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施の形態
においては、本発明をレジスト塗布ユニットに適用した
場合について説明したが、これに限定されず、例えば、
現像処理ユニットでの現像処理に適用するようにしても
よいし、レジスト塗布現像システム以外のその他の液体
の塗布に適用することもできる。
【0082】また、上記実施の形態では、帯状ノズルと
してスリットノズルを用いた場合について示したが、ス
リットノズルに限らず全体的な形状が帯状であればよ
く、帯状の本体に沿って複数の吐出口が設けられたノズ
ルであってもよい。
【0083】さらに、上記実施の形態では、溶剤を供給
するためのノズルを帯状として塗布液用帯状ノズルと一
体的に設けた場合について説明したが、溶剤を供給する
ためのノズルは必ずしも帯状でなくてもよく、また、塗
布液用帯状ノズルと別個に設けてもよい。また、溶剤を
供給するためのノズルは本発明において必須なものでは
ない。
【0084】さらにまた、帯状ノズルを基板の短辺の長
さに対応する長さとして、帯状ノズルを長辺方向に沿っ
て相対移動するようにしたが、帯状ノズルを基板の長辺
の長さに対応する長さとして、帯状ノズルを短辺方向に
沿って相対移動するようにしてもよい。
【0085】さらにまた、上記実施の形態では、被処理
体として矩形の基板であるLCD基板を用いた場合につ
いて示したが、これに限らず半導体ウエハ等他の基板へ
の塗布膜形成にも適用することができる。
【0086】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
基板を回転させると同時に回転する基板の上方で帯状ノ
ズルを基板の回転と同方向に揺動させながら、帯状ノズ
ルから基板上面に塗布液を供給するので、大掛かりな装
置を用いずに塗布液を効率よく塗布することができ、か
つ帯状ノズルが基板上を移動しながら塗布液を供給する
こととなるため、無駄にする塗布液の量を極めて少なく
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の対象となる塗布液形成方法および塗布
装置が適用されるレジスト塗布・現像システムを示す平
面図。
【図2】本発明の塗布液形成方法の実施に適用される塗
布装置としてのレジスト塗布ユニットを示す断面図。
【図3】本発明の一実施の形態に係るレジスト塗布ユニ
ットを模式的に示す斜視図。
【図4】図2のレジスト塗布ユニットに適用された帯状
ノズル体の断面図。
【図5】図2および図3のレジスト塗布ユニットにおけ
る帯状ノズル体の揺動と基板の回転との相対関係を示す
平面図。
【図6】図2および図3のレジスト塗布ユニットにおけ
る帯状ノズル体の揺動と基板の回転との相対関係を示す
平面図。
【図7】帯状ノズル体の他の例を示す平面図。
【図8】ノズル揺動機構の他の例を模式的に示す側面
図。
【図9】図8のノズル揺動機構を示す断面図。
【図10】図8および図9のノズル揺動機構を用いたレ
ジスト塗布ユニットにおける帯状ノズル体の揺動と基板
の回転との相対関係を示す平面図。
【図11】ノズル揺動機構のさらに他の例を模式的に示
す側面図。
【図12】従来のスリットノズルを用いた塗布装置を模
式的に示す斜視図。
【符号の説明】
40…スピンチャック(回転駆動手段) 41…処理室 46…蓋体 51…駆動モータ 100,100’…ノズル揺動機構 110…帯状ノズル体 111…溶剤用スリットノズル(溶剤用帯状ノズル) 112…レジスト液用スリットノズル(塗布液用帯状ノ
ズル) 113…支持アーム 114…駆動モータ 116…シリンダ機構 130…支持アーム揺動機構 140…首振り機構 120…コントローラ(制御機構) G…基板 θ…帯状ノズル体の揺動角度 θ…基板の回転角度 dθ/dt…帯状ノズル体の揺動角速度 dθ/dt…基板の回転角速度 M…帯状ノズル体の揺動中心 N…基板の回転中心 α…支持アームの揺動角度 β…帯状ノズル体の首振り角度 γ…基板の回転角速度 δ…帯状ノズル体の揺動角度 dα/dt…支持アームの揺動角速度 dβ/dt…帯状ノズル体の首振り角速度 dγ/dt…基板の回転角速度 dδ/dt…帯状ノズル体の揺動角速度 R…帯状ノズル体の揺動角度 S…支持アームの揺動中心

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口を有する処理容器内に収容さ
    れた基板上に帯状ノズルから塗布液を供給して塗布膜を
    形成する塗布膜形成方法であって、 基板を回転台上に載置する工程と、 基板を回転させると同時に回転する基板の上方で帯状ノ
    ズルを基板の回転と同方向に揺動させながら、帯状ノズ
    ルから基板上面に塗布液を供給する工程とを具備するこ
    とを特徴とする塗布膜形成方法。
  2. 【請求項2】 開口部を有する処理容器内に収容された
    基板上に帯状ノズルから塗布液を供給して塗布膜を形成
    する塗布膜形成方法であって、 基板を回転台上に載置する工程と、 基板を回転させ、それと同時に回転する基板の上方で帯
    状ノズルを基板の回転と同方向に揺動させながら、帯状
    ノズルから基板上面に塗布液を供給する工程と、 処理容器を蓋体で閉塞して、基板を処理容器内に封入す
    る工程と、 処理容器内に封入された基板を回転させて、塗布膜の膜
    厚を整える工程とを具備することを特徴とする塗布膜形
    成方法。
  3. 【請求項3】 前記塗布液を供給する工程において、少
    なくとも基板の一方の端部から他方の端部に至るまでの
    領域に対して前記帯状ノズルから塗布液を供給すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の塗布膜形
    成方法。
  4. 【請求項4】 前記基板は矩形状をなし、前記塗布液を
    供給する工程において、前記帯状ノズルは、前記基板の
    一方の短辺側端部から他方の短辺側端部に至るまでの帯
    状領域に対して前記帯状ノズルから塗布液を供給するこ
    とを特徴とする請求項3に記載の塗布膜形成方法。
  5. 【請求項5】 前記塗布液を供給する工程に先立って基
    板上に溶剤を供給する工程をさらに有することを特徴と
    する請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の塗
    布膜形成方法。
  6. 【請求項6】 前記溶剤を供給する工程は、溶剤用帯状
    ノズルを揺動させて、この溶剤用帯状ノズルから回転す
    る基板に溶剤を供給することを特徴とする請求項5に記
    載の塗布膜形成方法。
  7. 【請求項7】 前記塗布液を供給する工程は、前記帯状
    ノズルを基板の端部に対応する位置に位置合わせした
    後、基板の回転と前記帯状ノズルの揺動とを同期させて
    行うことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれ
    か1項に記載の塗布膜形成方法。
  8. 【請求項8】 前記塗布液を供給する工程において、前
    記帯状ノズルが揺動する際の角速度と、基板が回転する
    際の角速度とが等しいことを特徴とする請求項7に記載
    の塗布膜形成方法。
  9. 【請求項9】 前記塗布液を供給する工程において、前
    記帯状ノズルが、そのノズルの中央部が基板の回転中心
    と帯状ノズルの揺動中心とを結ぶ線分を直径とする円上
    を通るように揺動することを特徴とする請求項7に記載
    の塗布膜形成方法。
  10. 【請求項10】 前記塗布液を供給する工程において、
    基板は矩形状をなし、前記帯状ノズルの長手方向が基板
    の短辺または長辺と平行になるように、かつ帯状ノズル
    が基板に対して相対的に平行移動するように、帯状ノズ
    ルの揺動および基板の回転を行うことを特徴とする請求
    項1ないし請求項9のいずれか1項に記載の塗布膜形成
    方法。
  11. 【請求項11】 上部に開口を有する処理容器内に収容
    された基板の表面上に塗布液を供給して塗布膜を形成す
    る塗布装置であって、 処理容器内で基板を回転させる回転機構と、 塗布液を基板に供給して基板表面に塗布膜を形成するた
    めの帯状ノズルと、 基板の上方にて前記帯状ノズルを揺動させるノズル揺動
    機構と、 基板を回転させながら、これと同期して前記帯状ノズル
    が基板回転方向と同一方向に揺動するように前記回転機
    構およびノズル揺動機構を制御する制御機構とを具備す
    ることを特徴とする塗布装置。
  12. 【請求項12】 前記基板は矩形状をなし、前記帯状ノ
    ズルは、少なくとも基板の短辺に相当する長さの吐出口
    を有していることを特徴とする請求項11に記載の塗布
    装置。
  13. 【請求項13】 塗布液の塗布の前に、基板に溶剤を供
    給する溶剤用ノズルをさらに備えることを特徴とする請
    求項11または請求項12に記載の塗布装置。
  14. 【請求項14】 前記溶剤用ノズルは、前記塗布液用帯
    状ノズルと一体的に設けられることを特徴とする請求項
    13に記載の塗布装置。
  15. 【請求項15】 前記ノズル揺動機構は、前記帯状ノズ
    ルを支持する支持アームと、前記支持アームを揺動させ
    る支持アーム揺動機構と、前記帯状ノズルを前記支持ア
    ームの長手方向に沿って前進または後退させる進退機構
    とを有することを特徴とする請求項11ないし請求項1
    4のいずれか1項に記載の塗布装置。
  16. 【請求項16】 前記ノズル揺動機構は、 帯状ノズル体を支持する支持アームと、 前記支持アームを揺動させる支持アーム揺動機構と、 前記帯状ノズルを支持アームに対して首振り移動させる
    首振り機構とを備えることを特徴とする請求項11ない
    し請求項14のいずれか1項に記載の塗布装置。
  17. 【請求項17】 前記制御機構は、基板が回転する際の
    角速度dγ/dtと、前記支持アームが揺動する際の角
    速度dα/dtと、前記帯状ノズルが前記支持アームに
    対して首振りする際の角速度dβ/dtとが、以下の
    (1)式の関係を満たすように回転機構、支持アーム揺
    動機構、および首振り機構を制御する。 dα/dt=2(dγ/dt)=−2(dβ/dt) ……(1)
  18. 【請求項18】 前記首振り機構は、 第1のベベルギアが固定され、前記支持アームを揺動可
    能に支持する固定フレームと、 第2のベベルギアが固定され、前記帯状ノズルに固定さ
    れたピボットと、 前記支持アームの内部に設けられ、前記第1および第2
    のベベルギアにそれぞれ噛合する2つのベベルギアが固
    定されたギアシャフトとを備えることを特徴とする請求
    項16または請求項17に記載の塗布装置。
  19. 【請求項19】 前記首振り機構は、 前記支持アームに回動可能に取り付けられ、かつ前記帯
    状ノズルに連結されたピボットと、 その回転駆動軸が前記ピボットに直接または間接に連結
    されたモータとを備えることを特徴とする請求項16ま
    たは請求項17に記載の塗布装置。
  20. 【請求項20】 前記制御機構は、前記帯状ノズルが揺
    動する際の角速度と、基板が回転する際の角速度とが等
    しくなるように、回転機構およびノズル揺動機構を制御
    することを特徴とする請求項11ないし請求項19のい
    ずれか1項に記載の塗布装置。
  21. 【請求項21】 前記制御機構は、前記帯状ノズルが、
    そのノズルの中央部が基板の回転中心と帯状ノズルの揺
    動中心とを結ぶ線分を直径とする円上を通るように揺動
    させることを特徴とする請求項11ないし請求項20の
    いずれか1項に記載の塗布装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006510226A (ja) * 2002-12-16 2006-03-23 エイエスエムエル ユーエス インコーポレイテッド 回転可能な送出アームから流体を送出する装置及び方法
US7615431B2 (en) 2005-01-25 2009-11-10 Fujitsu Microelectronics Limited Manufacturing method of semiconductor device
CN114253311A (zh) * 2020-09-24 2022-03-29 中国科学院微电子研究所 恒温控制系统及具有其的涂布显影装置

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