JPH11267162A - 歩行補助車 - Google Patents
歩行補助車Info
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- JPH11267162A JPH11267162A JP10114072A JP11407298A JPH11267162A JP H11267162 A JPH11267162 A JP H11267162A JP 10114072 A JP10114072 A JP 10114072A JP 11407298 A JP11407298 A JP 11407298A JP H11267162 A JPH11267162 A JP H11267162A
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- Japan
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- pipe
- slant
- moving body
- slide pipe
- clutch
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 電動モータによる電池の消耗を極力省力化
し、且つ人力による駆動を生かす一方、上り下りの坂道
などに於いては自立走行可能な車速に加速、減速できる
ようにして、老人や脚力の弱い人にも使用することが可
能な手押し車、あるいはベビーカーや乳母車といった電
動モータ付き歩行補助車を提供する。 【構成】 本発明の歩行補助車は、一定長さのパイプ
と、パイプ両端に取り付けられたスイッチと、パイプ内
に挿入される移動体と、パイプ内に注入された常温で液
体の物質から成る傾斜検知器と、歩行補助車の持ち手に
取り付けられた光電スイッチと、バッテリー充電用のソ
ーラパネルと、ソレノイドによりロック爪とロック溝が
噛み合うと共に、バネの力によりロック爪とロック溝が
外れる構造のクラッチとで構成される。
し、且つ人力による駆動を生かす一方、上り下りの坂道
などに於いては自立走行可能な車速に加速、減速できる
ようにして、老人や脚力の弱い人にも使用することが可
能な手押し車、あるいはベビーカーや乳母車といった電
動モータ付き歩行補助車を提供する。 【構成】 本発明の歩行補助車は、一定長さのパイプ
と、パイプ両端に取り付けられたスイッチと、パイプ内
に挿入される移動体と、パイプ内に注入された常温で液
体の物質から成る傾斜検知器と、歩行補助車の持ち手に
取り付けられた光電スイッチと、バッテリー充電用のソ
ーラパネルと、ソレノイドによりロック爪とロック溝が
噛み合うと共に、バネの力によりロック爪とロック溝が
外れる構造のクラッチとで構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人力による駆動系
とモータによる駆動系とを並列に設け、モータによる駆
動力を人力による駆動力の変化に対応して制御するよう
にした歩行補助車に関するものである。
とモータによる駆動系とを並列に設け、モータによる駆
動力を人力による駆動力の変化に対応して制御するよう
にした歩行補助車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】老人や足の不自由な人の歩行補助具とし
て4つの車輪を備え、持ち手を押して歩く手押し車があ
る。手押し車を押して歩行することにより、歩行が楽に
行え、適度な運動の手助けとなる。
て4つの車輪を備え、持ち手を押して歩く手押し車があ
る。手押し車を押して歩行することにより、歩行が楽に
行え、適度な運動の手助けとなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるにこの手押し車
の駆動源は人力のみであり、これは急な上り坂において
は体力の少ない老人においては労力が足りず歩行が困難
であり、また急な下り坂においては手押し車の重量に上
り加速するため、危険性が高くなるといった不具合があ
った。このため、平坦な道では使用しやすいが、坂道が
多い場所では使用しにくいものとなっていた。
の駆動源は人力のみであり、これは急な上り坂において
は体力の少ない老人においては労力が足りず歩行が困難
であり、また急な下り坂においては手押し車の重量に上
り加速するため、危険性が高くなるといった不具合があ
った。このため、平坦な道では使用しやすいが、坂道が
多い場所では使用しにくいものとなっていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、モータによる
電池の消耗を極力省力化し、且つ人力による駆動を生か
す一方、上り下りの坂道などに於いては自立走行可能な
車速に加速、減速できるようにして、老人や脚力の弱い
人にも使用することが可能な手押し車、あるいはベビー
カーや乳母車といったモータ付き歩行補助車を提供す
る。
電池の消耗を極力省力化し、且つ人力による駆動を生か
す一方、上り下りの坂道などに於いては自立走行可能な
車速に加速、減速できるようにして、老人や脚力の弱い
人にも使用することが可能な手押し車、あるいはベビー
カーや乳母車といったモータ付き歩行補助車を提供す
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の歩行補助車は、一定長さ
のパイプと、パイプ両端に取り付けられたスイッチと、
パイプ内に挿入される移動体と、パイプ内に注入された
常温で液体の物質から成る傾斜検知器を装備している。
この傾斜検知器は、接地面に対し上部に開く湾曲状に形
成したパイプと、パイプ両端に取り付けられた近接スイ
ッチと、パイプ内に挿入される磁性体の移動体と、パイ
プ内に注入され且つ移動体が腐食しない液体から構成さ
れると良い。
のパイプと、パイプ両端に取り付けられたスイッチと、
パイプ内に挿入される移動体と、パイプ内に注入された
常温で液体の物質から成る傾斜検知器を装備している。
この傾斜検知器は、接地面に対し上部に開く湾曲状に形
成したパイプと、パイプ両端に取り付けられた近接スイ
ッチと、パイプ内に挿入される磁性体の移動体と、パイ
プ内に注入され且つ移動体が腐食しない液体から構成さ
れると良い。
【0006】また、歩行補助車の持ち手に光電スイッチ
を取り付けている。
を取り付けている。
【0007】更に、バッテリー充電用のソーラパネルを
装備している。
装備している。
【0008】また、ソレノイドに、よりロック爪とロッ
ク溝が噛み合うと共に、バネの力によりロック爪とロッ
ク溝が外れる構造のクラッチを装備して、通電なしでク
ラッチの入切の状態が維持できるものとしている。
ク溝が噛み合うと共に、バネの力によりロック爪とロッ
ク溝が外れる構造のクラッチを装備して、通電なしでク
ラッチの入切の状態が維持できるものとしている。
【0009】
【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
1は本発明の歩行補助車の1例を示す手押し車を右斜め
後方から見た斜視図、図2は同じく本発明の手押し車を
右斜め前方から見た斜視図で、ソーラーパネルを開いた
状態である。図に於いて、本発明の手押し車1はほぼ四
角状の本体2の外部に、本体アーム3,フロントアーム
4,リアアーム5を組み立て、フロントアーム4には前
車輪8、リアアーム5には後車輪9をそれぞれ取り付け
てある。後車輪9は傾斜地において、電動モータにより
駆動される。なお、図中10は差動ギア、11は車軸で
ある。ソーラーパネル12は後述するバッテリーの充電
用として、図2に示すように左右に広げて使用される
が、走行の際には図1のように折り畳んで使用しても良
い。また、手押し車1に腰掛けて休憩等できるよう、座
部13、肘掛け14を設けてあり、この座部13は本体
2内へ物が収納可能なように開閉自在となっている。ま
た、本発明の手押し車1は外観上、人に優しいイメージ
を与えるよう、本体2は本体カバー15の下部に籐素材
を編んだ籐カバー16で被覆すると共に、持ち手7も籐
でカバーしており、また座部13、肘掛け14を木製で
製作する等、視覚的、触覚的に工夫してあるが、これに
限定されるものではない。
1は本発明の歩行補助車の1例を示す手押し車を右斜め
後方から見た斜視図、図2は同じく本発明の手押し車を
右斜め前方から見た斜視図で、ソーラーパネルを開いた
状態である。図に於いて、本発明の手押し車1はほぼ四
角状の本体2の外部に、本体アーム3,フロントアーム
4,リアアーム5を組み立て、フロントアーム4には前
車輪8、リアアーム5には後車輪9をそれぞれ取り付け
てある。後車輪9は傾斜地において、電動モータにより
駆動される。なお、図中10は差動ギア、11は車軸で
ある。ソーラーパネル12は後述するバッテリーの充電
用として、図2に示すように左右に広げて使用される
が、走行の際には図1のように折り畳んで使用しても良
い。また、手押し車1に腰掛けて休憩等できるよう、座
部13、肘掛け14を設けてあり、この座部13は本体
2内へ物が収納可能なように開閉自在となっている。ま
た、本発明の手押し車1は外観上、人に優しいイメージ
を与えるよう、本体2は本体カバー15の下部に籐素材
を編んだ籐カバー16で被覆すると共に、持ち手7も籐
でカバーしており、また座部13、肘掛け14を木製で
製作する等、視覚的、触覚的に工夫してあるが、これに
限定されるものではない。
【0010】図3は手押し車1の本体2内の上面図であ
り、各装置の配置を示すもので配線等は省略してある。
図4は駆動系の構造を説明する模式図、図5は電気系統
を説明するブロック図である。傾斜角5度未満の平坦な
道での走行に於いては、モータ20は回転せず、手押し
車1は人力により駆動する。これに対し、傾斜角5度以
上の登り及び下り坂にさしかかると、傾斜検知器21が
それを感知し、傾斜検知器21に取り付けられた近接ス
イッチ22,22’が作動し、モータ20が回転を始め
る。コントローラ23はモータ20の早さをコントロー
ルし、シーケンサ24により出力を制御する。そして、
人が持ち手7を握ることで持ち手7に装着された光電ス
イッチ6が入り、このためクラッチ25が動作してモー
タ20の回転が減速機26を介して後車輪9に伝わり駆
動する。差動ギア10は左右の後車輪9,9の負荷の差
により回転を左右に振り分けて駆動する。なお、図中1
7,17’はタイミングプーリー、18はタイミングベ
ルト、19は戻しバネ、27はクラッチコマ、28はク
ラッチレバー、29はバッテリーである。
り、各装置の配置を示すもので配線等は省略してある。
図4は駆動系の構造を説明する模式図、図5は電気系統
を説明するブロック図である。傾斜角5度未満の平坦な
道での走行に於いては、モータ20は回転せず、手押し
車1は人力により駆動する。これに対し、傾斜角5度以
上の登り及び下り坂にさしかかると、傾斜検知器21が
それを感知し、傾斜検知器21に取り付けられた近接ス
イッチ22,22’が作動し、モータ20が回転を始め
る。コントローラ23はモータ20の早さをコントロー
ルし、シーケンサ24により出力を制御する。そして、
人が持ち手7を握ることで持ち手7に装着された光電ス
イッチ6が入り、このためクラッチ25が動作してモー
タ20の回転が減速機26を介して後車輪9に伝わり駆
動する。差動ギア10は左右の後車輪9,9の負荷の差
により回転を左右に振り分けて駆動する。なお、図中1
7,17’はタイミングプーリー、18はタイミングベ
ルト、19は戻しバネ、27はクラッチコマ、28はク
ラッチレバー、29はバッテリーである。
【0011】図6は図4A部の拡大断面図であり、図7
は図6のB−B線断面図である。図8はクラッチコマ2
7を示すものであり、Aは正面図、Bは右側面図(差動
ギア10側)、Cは左側面図(タイミングプーリー1
7’側)であり、図9は図6のC−C線断面図である。
差動ギア10は車軸11に連結しており、クラッチコマ
27は図7に示す差動ギア10の溝10aと、図8Bに
示す爪27aとが噛み合っているが、タイミングプーリ
ー17’は車軸11及びクラッチコマ27、差動ギア1
0に対しフリーな状態であり、人力による駆動の際に
は、タイミングプーリー17’は車軸11に対し自由に
回転する。傾斜を感知してモータ20が回転すると共に
クラッチ25が入ると、図4に示すレバー28が支点2
8tを境にクラッチ25側では矢印V方向に引っ張ら
れ、一方差動ギア10側ではクラッチコマ27を図中X
方向にスライドさせて、図9に示すタイミングプーリー
17’の溝17’bと、図8Cに示すクラッチコマ27
の爪27bとが噛み合うようになる。そして、タイミン
グベルト18を介して伝達されるモータ20の駆動力
が、差動ギア10を駆動させ、ないしは車輪9,9を駆
動させる。下り坂で持ち手7を放すと、光電スイッチ6
が切れ、この為クラッチ25が動作した状態で、モータ
20の回転を停止させることとなり、下り坂の途中でも
減速機26がブレーキとして働き、手押し車1は停止し
た状態を保つ。
は図6のB−B線断面図である。図8はクラッチコマ2
7を示すものであり、Aは正面図、Bは右側面図(差動
ギア10側)、Cは左側面図(タイミングプーリー1
7’側)であり、図9は図6のC−C線断面図である。
差動ギア10は車軸11に連結しており、クラッチコマ
27は図7に示す差動ギア10の溝10aと、図8Bに
示す爪27aとが噛み合っているが、タイミングプーリ
ー17’は車軸11及びクラッチコマ27、差動ギア1
0に対しフリーな状態であり、人力による駆動の際に
は、タイミングプーリー17’は車軸11に対し自由に
回転する。傾斜を感知してモータ20が回転すると共に
クラッチ25が入ると、図4に示すレバー28が支点2
8tを境にクラッチ25側では矢印V方向に引っ張ら
れ、一方差動ギア10側ではクラッチコマ27を図中X
方向にスライドさせて、図9に示すタイミングプーリー
17’の溝17’bと、図8Cに示すクラッチコマ27
の爪27bとが噛み合うようになる。そして、タイミン
グベルト18を介して伝達されるモータ20の駆動力
が、差動ギア10を駆動させ、ないしは車輪9,9を駆
動させる。下り坂で持ち手7を放すと、光電スイッチ6
が切れ、この為クラッチ25が動作した状態で、モータ
20の回転を停止させることとなり、下り坂の途中でも
減速機26がブレーキとして働き、手押し車1は停止し
た状態を保つ。
【0012】図10はクラッチ25の駆動用機構を説明
する模式図(側面図)である。人力により駆動する場
合、すなわちモータにより駆動されていない状態を図7
Aに示し、一方、モータにより駆動される場合をクラッ
チが入ってない状態(図7B)と、クラッチが入り、噛
み合っている状態(図7C)で説明する。クラッチが入
るときは、ソレノイド40への通電でスライド41が矢
印Y方向へ引っ張られ、このため、ロックシーソー47
の端部に取り付けたロック爪42が圧縮バネ43の力で
ロック溝44にはまり、スライド41は固定される。こ
の際、前述したタイミングプーリー17’の溝T7’b
にクラッチコマ27の爪27bが噛み合うまで、すなわ
ち、傾斜を感知してモータが駆動するが、クラッチが入
ってない状態では、図10Bにて示すような引っ張りバ
ネ45が伸びた状態となる。タイミングプーリー17’
の溝17’aとクラッチコマ27の爪27aが噛み合う
と、引っ張りバネ45の力でクラッチレバー28が引っ
張られ、これに伴いスライド41’が矢印Z方向に引っ
張られて、ロック爪42’がロック溝44’にはまり固
定される。一方、クラッチ25を解除する際は、上部ソ
レノイド46に通電することにより、図10Cに示す矢
印W方向にソレノイド46がロックシーソー47,4
7’を押して、それぞれのロック爪42,42’がロッ
ク溝44,44’から外れ、車体に取り付けられた引っ
張りバネ19の力で元の状態に戻る。このようにワンシ
ョットの通電信号で、ロック爪42とロック溝44が噛
み合い、通電せずバネの力でロック爪とロック溝が外れ
るようなクラッチとしたことにより、限られたバッテリ
容量を節約することができ、歩行補助車に装備するのに
最適な小型軽量のクラッチを提供することが可能となっ
た。
する模式図(側面図)である。人力により駆動する場
合、すなわちモータにより駆動されていない状態を図7
Aに示し、一方、モータにより駆動される場合をクラッ
チが入ってない状態(図7B)と、クラッチが入り、噛
み合っている状態(図7C)で説明する。クラッチが入
るときは、ソレノイド40への通電でスライド41が矢
印Y方向へ引っ張られ、このため、ロックシーソー47
の端部に取り付けたロック爪42が圧縮バネ43の力で
ロック溝44にはまり、スライド41は固定される。こ
の際、前述したタイミングプーリー17’の溝T7’b
にクラッチコマ27の爪27bが噛み合うまで、すなわ
ち、傾斜を感知してモータが駆動するが、クラッチが入
ってない状態では、図10Bにて示すような引っ張りバ
ネ45が伸びた状態となる。タイミングプーリー17’
の溝17’aとクラッチコマ27の爪27aが噛み合う
と、引っ張りバネ45の力でクラッチレバー28が引っ
張られ、これに伴いスライド41’が矢印Z方向に引っ
張られて、ロック爪42’がロック溝44’にはまり固
定される。一方、クラッチ25を解除する際は、上部ソ
レノイド46に通電することにより、図10Cに示す矢
印W方向にソレノイド46がロックシーソー47,4
7’を押して、それぞれのロック爪42,42’がロッ
ク溝44,44’から外れ、車体に取り付けられた引っ
張りバネ19の力で元の状態に戻る。このようにワンシ
ョットの通電信号で、ロック爪42とロック溝44が噛
み合い、通電せずバネの力でロック爪とロック溝が外れ
るようなクラッチとしたことにより、限られたバッテリ
容量を節約することができ、歩行補助車に装備するのに
最適な小型軽量のクラッチを提供することが可能となっ
た。
【0013】図11は傾斜検知器21の説明図である。
傾斜検知器21は、例えばビニールパイプのような非磁
性体材料を湾曲状に形成したスライドパイプ30を本体
床部31に対して上側に弓状に開くように支持台32,
32により固定し、またスライドパイプ30内には磁性
体により形成され、スライドパイプ30内を移動可能な
移動体33を挿入し、更にこのスライドパイプ30の両
端に近接スイッチ22,22’を取り付けたものであ
る。傾斜角5度未満の平坦な道を走行する際には、図1
1Aに示すように、スライドパイプ30内の移動体33
がスライドパイプ両端の近接スイッチ22,22’間に
あり、傾斜検知器21が作動せず、駆動は人力による。
一方、図11Bに示す登り坂及び図11Cに示す下り坂
のような傾斜角が5度以上の傾斜地を走行する際には、
移動体33がスライドパイプ30内を移動し、スライド
パイプ30前後に設けられた近接スイッチ22,22’
に近接することによって、傾斜を検知し、モータを駆動
させる。また、でこぼこ道等での傾斜検知器21のチャ
タリング検出を防止することを目的として、円滑に移動
体33が動作するよう、スライドパイプ30内に適度な
濃度・粘性の常温で液体の物質を注入している。本例で
は、移動体33が腐食しない油を注入している。
傾斜検知器21は、例えばビニールパイプのような非磁
性体材料を湾曲状に形成したスライドパイプ30を本体
床部31に対して上側に弓状に開くように支持台32,
32により固定し、またスライドパイプ30内には磁性
体により形成され、スライドパイプ30内を移動可能な
移動体33を挿入し、更にこのスライドパイプ30の両
端に近接スイッチ22,22’を取り付けたものであ
る。傾斜角5度未満の平坦な道を走行する際には、図1
1Aに示すように、スライドパイプ30内の移動体33
がスライドパイプ両端の近接スイッチ22,22’間に
あり、傾斜検知器21が作動せず、駆動は人力による。
一方、図11Bに示す登り坂及び図11Cに示す下り坂
のような傾斜角が5度以上の傾斜地を走行する際には、
移動体33がスライドパイプ30内を移動し、スライド
パイプ30前後に設けられた近接スイッチ22,22’
に近接することによって、傾斜を検知し、モータを駆動
させる。また、でこぼこ道等での傾斜検知器21のチャ
タリング検出を防止することを目的として、円滑に移動
体33が動作するよう、スライドパイプ30内に適度な
濃度・粘性の常温で液体の物質を注入している。本例で
は、移動体33が腐食しない油を注入している。
【0014】本発明は上記実施例に限定されるものでは
なく、例えば減速機は図示のような大小のギアの組み合
わせによる例の他、ウォームギアや遊星ギア等の小型軽
量且つ大きな減速比に変換できるもので選択可能であ
る。傾斜検知器に於いては、スライドパイプは透明のパ
イプでも良いのであって、この場合はパイプ両端のスイ
ッチを光電スイッチとして、光を遮断することによりス
イッチが入るようにすることを目的としてパイプ内に移
動体を挿入するのであり、移動体は磁性体以外の材料で
も良い。また、スライドパイプ断面及び移動体の形状は
それぞれ変形可能であり、スライドパイプ内を移動体が
移動可能な形状として、例えば、スライドパイプは断面
四角状、移動体は立方体の組み合わせとしても良い。更
に、スライドパイプの形状は、傾斜地走行時と平坦地走
行時で移動体の位置が変化できるような形状とするので
あり、上記実施例と反対の下側に開く湾曲状に形成した
ものや、V字状或いはコの字状でも良い。スライドパイ
プ内に注入される液体は、瞬間や突発的な移動体の揺れ
を防止する目的で注入されるのであり、その濃度や粘度
はパイプの断面積及び移動体の投影面積、移動体の重量
に関係しいているのであり、それらの関連から具体的に
は水のように粘度の小さいものから水飴のように粘度の
大きいものまで選択可能である。
なく、例えば減速機は図示のような大小のギアの組み合
わせによる例の他、ウォームギアや遊星ギア等の小型軽
量且つ大きな減速比に変換できるもので選択可能であ
る。傾斜検知器に於いては、スライドパイプは透明のパ
イプでも良いのであって、この場合はパイプ両端のスイ
ッチを光電スイッチとして、光を遮断することによりス
イッチが入るようにすることを目的としてパイプ内に移
動体を挿入するのであり、移動体は磁性体以外の材料で
も良い。また、スライドパイプ断面及び移動体の形状は
それぞれ変形可能であり、スライドパイプ内を移動体が
移動可能な形状として、例えば、スライドパイプは断面
四角状、移動体は立方体の組み合わせとしても良い。更
に、スライドパイプの形状は、傾斜地走行時と平坦地走
行時で移動体の位置が変化できるような形状とするので
あり、上記実施例と反対の下側に開く湾曲状に形成した
ものや、V字状或いはコの字状でも良い。スライドパイ
プ内に注入される液体は、瞬間や突発的な移動体の揺れ
を防止する目的で注入されるのであり、その濃度や粘度
はパイプの断面積及び移動体の投影面積、移動体の重量
に関係しいているのであり、それらの関連から具体的に
は水のように粘度の小さいものから水飴のように粘度の
大きいものまで選択可能である。
【0015】
【発明の効果】本発明の歩行補助装置は上記に手押し車
の例にて示すような構成としたことにより以下の効果が
得られるものとなった。 1,平地走行時には普通の手押し車と同様に機能するこ
とが可能となった。 2,傾斜検知器により、上り、下り坂を感知し、駆動装
置が自動的に働き、歩行者の負担を軽くすることが可能
となった。 3,下り坂では、速度が速すぎたり、手押し車が勝手に
先に進むことを防止するような速度制御を備えたことに
より危険を回避できる。 4,光電スイッチにより、使用者が万一、坂道の途中で
手を離しても、勝手に手押し車が動き出すことを防止で
きる。 5,差動ギアにより、駆動装置を備えていても、小廻り
がきき、操作しやすくなった。 6,ソーラーパネルにより、手押し車の不使用時にバッ
テリ充電が可能となった。 7,モータの速度を減速機にて歩行に適した速度に減速
したことにより、坂道においても歩行に支障のない速度
で歩行が可能となった。 8,ワンショットの通電で作動するクラッチとしたこと
により、バッテリ容量を節約でき、小型軽量化が図れた
ため、歩行用として良好なものとなった。以上のことに
より、本発明の歩行補助装置は、歩行の不自由な人が他
人の助けを借りず、気軽に且つ安全に外出することがで
きるものとなった。
の例にて示すような構成としたことにより以下の効果が
得られるものとなった。 1,平地走行時には普通の手押し車と同様に機能するこ
とが可能となった。 2,傾斜検知器により、上り、下り坂を感知し、駆動装
置が自動的に働き、歩行者の負担を軽くすることが可能
となった。 3,下り坂では、速度が速すぎたり、手押し車が勝手に
先に進むことを防止するような速度制御を備えたことに
より危険を回避できる。 4,光電スイッチにより、使用者が万一、坂道の途中で
手を離しても、勝手に手押し車が動き出すことを防止で
きる。 5,差動ギアにより、駆動装置を備えていても、小廻り
がきき、操作しやすくなった。 6,ソーラーパネルにより、手押し車の不使用時にバッ
テリ充電が可能となった。 7,モータの速度を減速機にて歩行に適した速度に減速
したことにより、坂道においても歩行に支障のない速度
で歩行が可能となった。 8,ワンショットの通電で作動するクラッチとしたこと
により、バッテリ容量を節約でき、小型軽量化が図れた
ため、歩行用として良好なものとなった。以上のことに
より、本発明の歩行補助装置は、歩行の不自由な人が他
人の助けを借りず、気軽に且つ安全に外出することがで
きるものとなった。
【図1】本発明の1実施例である手押し車の右斜め後方
からの斜視図である。
からの斜視図である。
【図2】本発明の1実施例である手押し車の右斜め前方
からの斜視図である。
からの斜視図である。
【図3】本発明の1実施例である手押し車の本体内部の
上面図である。
上面図である。
【図4】駆動の構造を説明する模式図である。
【図5】電気回路の関係を示すブロック図である。
【図6】図4A部の拡大断面図である。
【図7】図6のB−B線断面図である。
【図8】図8はクラッチコマ27を示すものであり、A
は正面図、Bは右側面図(差動ギア10側)、Cは左側
面図(タイミングプーリー17’側)である。
は正面図、Bは右側面図(差動ギア10側)、Cは左側
面図(タイミングプーリー17’側)である。
【図9】図7のC−C線断面図である。
【図10】クラッチ駆動用機構の説明図である。
【図11】傾斜検知器の作用を示す説明図である。
1 手押し車 6 光電スイッチ 8 前車輪 9 後車輪 10 差動ギア 12 ソーラパネル 20 モータ 21 傾斜検知器 22 近接スイッチ 25 クラッチ 26 減速機
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 寛 広島県福山市箕島町5700−34 (72)発明者 野上 一昭 広島県福山市西深津町4丁目9−39−5 (72)発明者 松浦 英次 広島県福山市春日町5−17−11−503 (72)発明者 木村 秀樹 広島県福山市駅家町法成寺536−2 (72)発明者 津間 恵理子 広島県東広島市高屋町高屋堀432
Claims (6)
- 【請求項1】 傾斜検知器を装備した歩行補助車。
- 【請求項2】 一定長さのパイプと、パイプ両端に取り
付けられたスイッチと、パイプ内に挿入される移動体
と、パイプ内に注入された常温で液体の物質から成る傾
斜検知器である請求項1の歩行補助車。 - 【請求項3】 接地面に対し上部に開く湾曲状に形成し
たパイプと、パイプ両端に取り付けられた近接スイッチ
と、パイプ内に挿入される磁性体の移動体と、パイプ内
に注入され且つ移動体が腐食しない液体からなる傾斜検
知器である請求項2の歩行補助車。 - 【請求項4】 持ち手に光電スイッチを取り付けた歩行
補助車。 - 【請求項5】 バッテリー充電用のソーラパネルを装備
した歩行補助車。 - 【請求項6】 ソレノイドによりロック爪とロック溝が
噛み合うと共に、バネの力によりロック爪とロック溝が
外れる構造のクラッチを装備した歩行補助車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114072A JPH11267162A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 歩行補助車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10114072A JPH11267162A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 歩行補助車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11267162A true JPH11267162A (ja) | 1999-10-05 |
Family
ID=14628353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10114072A Pending JPH11267162A (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 歩行補助車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11267162A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014045858A1 (ja) * | 2012-09-18 | 2014-03-27 | 株式会社村田製作所 | 手押し車 |
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-
1998
- 1998-03-19 JP JP10114072A patent/JPH11267162A/ja active Pending
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