JPH11266737A - 水 槽 - Google Patents

水 槽

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JPH11266737A
JPH11266737A JP10090976A JP9097698A JPH11266737A JP H11266737 A JPH11266737 A JP H11266737A JP 10090976 A JP10090976 A JP 10090976A JP 9097698 A JP9097698 A JP 9097698A JP H11266737 A JPH11266737 A JP H11266737A
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JP
Japan
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partition
water tank
water
chamber
air
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Application number
JP10090976A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yamada
洋 山田
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GUPPY KK
NIPPON DOUBUTSU YAKUHIN KK
Original Assignee
GUPPY KK
NIPPON DOUBUTSU YAKUHIN KK
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Publication date
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型水槽として構成した場合であってもエア
ポンプなどの周辺装置を水槽外に配置する必要がなく、
また、清掃作業時などにじゃまになる上部容器も不要で
あり、しかも水浄化器などの人工物を視野に入れないこ
とによって観賞性を高めることのできる水槽を提供す
る。 【解決手段】 水槽本体10の内部には仕切枠20が配
置され、仕切枠20は、垂直板部21と、この垂直板部
21の上端に接続されて上枠13にまで伸びる水平板部
22とが一体となった形状を備える。垂直板部21の両
側縁は上枠13に形成された差込溝13aに嵌合する。
水平板部22の上面には取付筒部23が固着され、取付
筒部23にはエアポンプ30が嵌入される。垂直板部2
1の上側部分の板面には、放気口21aと、放気口21
aの下側に縦に複数配列された上側通水口21bとが形
成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水槽に係り、特に、
小型の観賞用水槽として好適な水槽の構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、水生動物や水生植物を飼育し
たり観賞したりするための水槽として種々の形式のもの
があるが、例えば、観賞用水槽の場合、水槽内に水浄化
器を入れ、外部に配置したエアポンプからエアを送り込
んで水流を生じさせることによって水浄化器に水を流通
させる方法、水槽の上部開口を覆うように配置された上
部容器内にエアポンプ、水浄化装置、照明装置、液体ポ
ンプなどを全て収容したものなどが市販されている。ま
た、水槽内にエアリフトパイプを立設させてエアポンプ
からパイプ内にエアを導入することにより、エアリフト
パイプ内に上昇水流を生じさせることによってエアレー
ションを行ったり、フィルタに水流を通過させたりする
場合もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
水槽においては、小型水槽の場合にはエアポンプなどを
水槽外に配置する必要があり、小型水槽の省スペース性
を活かすことができないという問題点があり、大型水槽
の場合には水槽上部に大きな上部容器を配置してエアポ
ンプなどを収容することができるが、水槽の清掃や配置
換えなどにおいては上部容器を取り外さなければならな
いという問題点があった。
【0004】また、小型水槽の場合には水槽内部に配置
される小型水浄化器を用いる場合が多く、また、大型水
槽の場合には上部容器内に水浄化器を収容するが、水槽
内に水を汲み上げるための吸水管を導入する必要があ
り、さらにエアリフトパイプを設ける場合にはパイプが
水槽内に配置されることなどから、水槽内にこれらの人
工的な構造物が配置されることにより、水槽スペースが
狭くなるとともに観賞性が低下するという問題点もあ
る。
【0005】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、小型水槽として構成した場合で
あってもエアポンプなどの周辺装置を水槽外に配置する
必要がなく、また、清掃作業時などにじゃまになる上部
容器も不要であり、しかも水浄化器などの人工物を視野
に入れないことによって観賞性を高めることのできる水
槽を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、水槽本体の内部を主室と仕切
室とに仕切るための仕切体を前記水槽本体の上部開口を
介して挿脱自在になるように設けるとともに、該仕切体
に少なくとも一対の通水孔を形成して前記主室と前記仕
切室との間を水流が循環可能に構成し、前記主室内の水
中環境を調節するための水中環境調節手段を前記仕切室
内に収容したことを特徴とする水槽である。
【0007】この手段によれば、仕切体によって水槽内
部を主室と仕切室とに仕切り、仕切室の内部に、主室内
の水中環境を調節するための水中環境調節手段、例え
ば、水温を調節するための加熱ヒータ、水流を発生した
り水中の溶存酸素量を増大させるためのエアリフト部、
水質を調節するための水浄化装置、水流を発生させるた
めの水中ポンプなどを収容し、少なくとも一対の通水孔
を形成して主室と仕切室との間を循環可能に連通させる
ことによって、主室内にこれらの水中環境調節手段を配
置する必要がなくなるために観賞性を向上させることが
でき、また、水槽の上部や外部に水中環境調節手段を多
く配置する必要もなくなるので全体をコンパクトに設置
できる。さらに、仕切体の主室側の表面に種々の模様を
形成したり、主室側の表面を種々の構造に成形すること
によって主室内の観賞性をさらに向上することができ
る。そして、仕切体は水槽本体の上部開口を介して取り
出したり挿入したりすることができるので、水槽のメン
テナンスも容易である。
【0008】また、水槽本体の内部に仕切体を略垂直方
向に配置して前記水槽本体の内部において互いに仕切ら
れた主室と仕切室とを設け、該仕切室の下部にエアを導
入し、前記仕切体の上部及び下部にそれぞれ通水口を設
けたことを特徴とする水槽である。
【0009】この手段によれば、仕切枠が挿脱自在に構
成されていること以外に対応する上記作用効果に加え
て、エアによって溶存酸素量を増大させると同時に仕切
室内に上昇水流を発生させることができ、下部に形成さ
れた通水口から導入された水を上部に形成された通水口
から主室内へ導出することができるため、簡単な構造で
主室と仕切室との間の水流の循環作用を確保することが
できる。なお、この場合に請求項1と同様に仕切体を挿
脱自在に構成することがより好ましい。
【0010】上記各手段においては、前記仕切体の上部
には、前記仕切室の上方を少なくとも部分的に覆うよう
に構成された被覆部を設け、該被覆部上に前記仕切室内
にエアを導入するためのエアポンプを取付可能に構成し
たポンプ取付部を設けることが好ましい。この手段によ
れば、仕切体の上部に水平板などからなる被覆部を設け
ることにより、仕切室の内部をさらに見えにくくするこ
とができるため、水槽全体の外観を向上させることがで
きるとともに、水槽内にエアを導入する(主室内にエア
を導入しても、仕切室内にエアを導入してもよい。)た
めのエアポンプを主室上部などの観賞やメンテナンスの
じゃまになる場所ではない部分において水面上に容易に
配置することができる。なお、上記被覆部は仕切室の上
部を完全に覆うように構成されていることが外観上より
好ましい。
【0011】この場合、前記仕切体の上部に形成された
前記通水口は、前記仕切体の上側部分において上下方向
に所定範囲内に亘って形成されていることが好ましい。
この手段によれば、上部の通水口を上下方向に所定範囲
に亘って形成すること、例えば、上下に所定範囲に亘っ
て伸びる通水口を形成したり、或いは、上下に複数の通
水口を配列させたりすることにより、水槽内の水位が多
少上下しても支障無く主室と仕切室との間の循環水流を
確保することができる。
【0012】上記各手段においては、前記仕切室内には
前記仕切体を管壁の少なくとも一部とするエアリフトパ
イプが構成されていることが好ましい。この手段によれ
ば、仕切室内に何も設けなくとも仕切室の下部にエアを
導入するだけでエアリフト効果を得ることは可能である
が、エアリフトパイプを設けることによって循環水流の
流速や水量を確保し、制御することが容易になる。特
に、エアリフトパイプの管壁の一部を仕切体で構成する
ことにより、エアリフトパイプの取付固定手段が不要に
なり、全体をより簡易に構成することが可能になる。
【0013】上記各手段においては、前記主室の底部に
はろ過フィルタが敷設され、該ろ過フィルタと一方の前
記通水口とが密接していることが好ましい。この手段に
よれば、主室の底部にろ過フィルタを敷設することによ
ってフィルタ面積を充分に確保できるとともに、ろ過フ
ィルタを通過した水が通水口を通して仕切室内に導かれ
るか、或いは仕切室内の水が通水口を介してろ過フィル
タに導入され、いずれにしてもろ過フィルタを通過した
水が主室内に入るので、仕切室の内部にろ過フィルタを
配置する必要なく、しかも、主室の観賞性を損なうこと
なく構成できる。したがって、例えば仕切室を狭く、主
室を広くすることも可能である。
【0014】上記各手段においては、前記仕切室内にお
ける一対の前記通水口の間の水流経路を前記仕切室内に
おいて上下に蛇行するように導く補助仕切部材が設けら
れていることが好ましい。この手段によれば、補助仕切
部材、例えば、エアリフトパイプを構成する樋部材や補
助仕切板などによって仕切室内の水流経路が上下に蛇行
するように構成されるので、仕切室内の水の滞留部を少
なくすることができるから、不要な雑菌の繁殖や水の腐
敗を防止することができるとともに、主室と仕切室との
間の水の循環性を良好にすることができるため、水中環
境調節手段による主室の水中環境の調節をより効率良
く、制御性良く行うことができる。
【0015】この場合にはさらに、前記水中環境調節手
段としての水温調節手段が前記仕切室内に配置されてい
ることが望ましい。水中環境調節手段としての水温調節
手段(たとえば加熱ヒータなど)が仕切室内に配置され
ていると、仕切室内に上下に蛇行する水流経路が構成さ
れていることにより、水温調節手段によって水が加熱若
しくは冷却されても、仕切室内の水温をより均一にする
ことができ、また、仕切室と主室との間の温度差も低減
できるので、主室の水温をより制御性良く調節すること
ができるため、主室の水温環境をより的確に制御するこ
とができ、良好な環境を形成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る水槽の実施形態について説明する。図1は本実施
形態の水槽の斜視図、図2は本実施形態の水槽の図1と
は反対側の方向から見た斜視図、図3は本実施形態の水
槽の断面構造を示す縦断面図である。
【0017】本実施形態の水槽は図1及び図2に示すよ
うに略円形の横断面を備えており、硬質の合成樹脂から
なる底枠11と、底枠11に接続されて上方に伸びる円
筒状の透明樹脂からなる側壁12と、側壁12の上端縁
に接続された上枠13とから構成される水槽本体10を
有する。水槽本体10の内部には、硬質の合成樹脂から
なる仕切体である仕切枠20が水槽本体10の上部開口
10aから差し込まれるようにして配置されている。仕
切枠20は、水槽本体10の上部開口10aから底部の
近くまでほぼ垂直に伸びる垂直板部21と、この垂直板
部21の上端に接続されて上枠13にまで伸びるように
形成された部分円状の水平板部22とが一体となった形
状を備えている。垂直板部21の両側縁は、上枠13に
形成された差込溝13aに嵌合するように構成されてお
り、垂直板部21を差込溝13に沿って上方から挿入す
るようにして仕切枠20を水槽内に装着できるように構
成されている。
【0018】水平板部22の中央部には図3に示す貫通
孔22aが形成され、この貫通孔22aを覆うように上
方に伸びる筒状の取付筒部23が水平板部22の上面に
固着されている。この取付筒部23には段付円柱状のエ
アポンプ30が嵌入されている。垂直板部21の上側部
分の板面には、上から、横長のスリット状に形成された
放気口21aと、放気口21aの下側に所定範囲に亘っ
て縦に複数配列された上側通水口21bとが形成されて
いる。
【0019】水槽本体10の内部は、上記の仕切枠20
の垂直板部21により、やや大きめの主室10Aと、主
室10Aよりも小さい仕切室10Bとに仕切られる。垂
直板部21の背面側には横断面V字状に形成された樋部
材24が接着されている。樋部材24は垂直板部21の
背面に接着されることにより、上下に伸びるエアリフト
パイプを構成している。このエアリフトパイプは、樋部
材24の下端開口部24aにて仕切室10B内に開口し
ているとともに、上記水平板部22に設けられた貫通孔
22aを介して上方に連通し、さらに、垂直板部21に
形成された放気口21aや通水口21bを介して主室1
0Aに連通している。垂直板部21の下端には、樋部材
24を挟んだ両側位置にそれぞれ矩形の一対の切り欠き
部21cが形成されている。主室10Aの底部には発泡
ウレタンなどからなる底面フィルタ14が敷設されてお
り、この底面フィルタ14の底面には、図4に示すよう
に底面全体に亘って複数本の通水溝14aが形成されて
おり、これらの通水溝14aは、底面フィルタ14の垂
直板部21に当接する側面部14bの側に形成された連
通溝14cにそれぞれ接続されている。この連通溝14
cは上記切り欠き部21cに臨むようになっているた
め、切り欠き部21c及び連通溝14cを介して仕切室
10Bと通水溝14aとは互いに連通している。
【0020】エアポンプ30は取付筒部23に嵌入可能
な下半部を有する段付円柱状に形成されており、その内
部には、電磁コイルを備えた電磁石体と、電磁石体の電
極に対向するマグネットを取り付けたダイヤフラムと、
ダイヤフラムによって開閉される一方向弁を備えたポン
プ室とを順次軸線方向に配列させた構造が設けられてい
る。図2及び図3に示すようにエアポンプ30における
取付筒部23に嵌入された下端にはエア放出口30aが
設けられ、このエア放出口30aには、図3に示すよう
に合成ゴムなどの可撓性樹脂からなるエアチューブ31
が接続されている。エアチューブ31の下端は樋部材2
4の下端開口部24aのやや上方に配置されている。
【0021】仕切室10B内には加熱ヒータ32が収容
されており、この加熱ヒータ32は配線コード32aを
介して水槽外部の電源や制御回路などに接続されてい
る。この場合、加熱ヒータ32内に収容された温度セン
サの検出温度に応じて加熱ヒータ32の発熱量が制御さ
れる。この配線コード32aは水平板部22に形成され
たコード引出孔22bから外部へ引き出されている。
【0022】上記実施形態では、図3に示すように、水
槽内の水位が放気口21aよりも下であって、上側通水
口12bの形成範囲内のやや上方に位置するように水を
充填する。この場合、水位よりも下に上側通水口12b
が一つでも存在すれば後述するように水流が循環するの
で、水位が多少上下に変動しても支障がない。この状態
で、エアポンプ30からエアチューブ31を介して樋部
材24の下端部近傍にて気泡を発生させ、樋部材24と
垂直板部21とによって構成されるエアリフトパイプの
内部において気泡が上昇するように構成することによ
り、エアリフトパイプ内に上昇水流が発生する。気泡は
仕切枠20の放気口21aから主室10A内の水面上に
放出される。なお、上記の放気口の代わりに、樋部材2
4の上部と水平板部22にそれぞれ通気口を設けてもよ
い。
【0023】また、エアリフトパイプ内の上昇水流は複
数の通水口21bから主室10Aへと導出される。さら
にこの上昇水流によって、主室10A内の水は底面フィ
ルタ14を通過して上記通水溝14a及び連通溝14c
を通して切り欠き部21cから仕切室10Bに導入さ
れ、仕切室10Bの樋部材24の下端開口部24aから
再びエアリフトパイプ内を上昇する。
【0024】上記のように、仕切枠20と樋部材24と
によって構成されるエアリフトパイプにより、水槽本体
10内の水は底面フィルタ14を通過して循環し、水槽
内の水を浄化する。このとき、仕切室10B内に配置さ
れた加熱ヒータ32によって仕切室内の水が加熱され、
この加熱された水が少しずつ通水口21bから主室10
A内に出て主室10A内の水を所定温度に保つ。
【0025】本実施形態では、水槽内を仕切枠20によ
り仕切ることによって、主室10A内に観賞魚や水草な
どを収容した場合に、エアリフトパイプや加熱ヒータな
どを視界にさらすことなく構成できるので、例え小型水
槽であっても観賞性を向上させることができる。特に、
仕切枠(仕切体)の水平板部(被覆部)によって仕切室
の上部を完全に覆っているため、より良好な外観を呈す
るようになっている。
【0026】また、仕切枠20にはエアポンプを取り付
けることができるようになっているので、水槽外にエア
ポンプを配置する必要がなく、コンパクトなスペースに
水槽を設置することができる。一般的にエアポンプは水
面よりも上に配置する必要があるので、仕切枠20の上
部に取り付けることによって、水槽外部にエアポンプの
載置台を設ける必要がなくなるという利点もある。
【0027】さらに、主室10Aの底部に底面フィルタ
14を敷設しているので、主室10A内のスペースを狭
めることも外観を損なうこともあまりなく、また、水浄
化装置を仕切室10B内に配置したり、水槽上部に配置
したりする必要がないため、水槽スペースを有効に利用
することができるとともに、水槽のメンテナンスも容易
に行うことができる。
【0028】次に、図5を参照して上記実施形態の変形
例について説明する。図5は、上記実施形態の仕切枠2
0を背面から見た状態を示すものである。上記と全く同
様の仕切枠20の垂直板部21の背面上に、縦に伸びる
板状の一対の補助仕切板33が樋部材24の両側に間隔
を隔てて取り付けられている。この補助仕切板33は、
仕切室10Bの下部を3つに仕切るように形成されてい
る。このため、切り欠き部21cから流入した主室10
A内の水は、補助仕切板33によって仕切室10B内を
上方へと導かれ、補助仕切板33の存在しない上部から
再び仕切室10B内を下降して樋部材24の下端開口部
24aからエアリフトパイプ内に導入される。したがっ
て、補助仕切板33と樋部材24とによって仕切室10
B内の水流経路が上下に蛇行することになり、主室10
Aから底面フィルタ14を通過して仕切室10B内に導
入された水は仕切室10B内を上下に循環してからエア
リフトパイプを介して主室10Aに放出されるので、仕
切室10B内において水の滞留部が少なくなり、その結
果、不要な雑菌の繁殖や水の腐敗などを防止することが
できる。また、この例では、補助仕切板33に沿って加
熱ヒータ32を配置しているので、仕切室10B内の加
熱された水が滞ることなくエアリフトパイプを経て主室
10Aに還流するため、仕切室10B内の水温を均一化
できるとともに主室10Aの水温を仕切室10Bの水温
に近づけることができ、水温調節をより制御性良く行う
ことが可能になる。ここでは、加熱ヒータ32を補助仕
切板33に対して吸着固定しているが、加熱ヒータ32
は樋部材24の外面に固着させてもよく、或いは先の実
施形態のように特に固定しないようにしてもよい。
【0029】なお、上記仕切枠などの仕切体には、主室
10Aに向かって突出する棚板、流木、石その他の部材
を適宜の高さ位置に取付けてもよい。棚板は亀やエビな
どが取り付きやすいように設けるものであり、その他の
部材を主室10A内の観賞性を高めるための補助部材と
して設けることも可能である。
【0030】水槽本体の横断面形状としては、上記実施
形態のように円形である場合に限らず、矩形、正方形、
楕円形などの種々の形状であってもよく、また、このよ
うな場合には仕切枠の形状も水槽の横断面形状に合わせ
て適宜に形成される。但し、主室10Aを取り囲む側壁
を球面、円筒面などの周回方向に凸の曲面形状とする場
合には、仕切体の主室10A側の表面が側壁を通して幅
いっぱいに回り込むように視認されることから観賞性が
より良好になる。仕切枠によって仕切られた主室(水生
生物を入れる部分)はなるべく大きく、仕切室はなるべ
く小さくした方が好ましいが、両室の容積比は水槽の形
状やサイズに合わせて適宜に設定することができる。
【0031】底面フィルタの底面形状としては、上記実
施形態のように通水溝と連通溝を備えたものに限らず、
底面が波状の凹凸形状となっていたり、底面フィルタと
水槽本体の底面との間に間隔が設けられているなど、底
面フィルタの下側において水平方向に通水性が確保され
ているならばどのような底面フィルタの形状、どのよう
な底面フィルタの敷設構造であってもよい。
【0032】エアリフトパイプは上記実施形態のように
仕切枠の垂直板部を管壁の一部として構成することが有
利であるが、仕切板とは独立して形成してもよい。ま
た、仕切枠にエアポンプを直接に搭載する必要はなく、
例えば、水槽本体の上枠13などによってエアポンプを
支持してもよい。また、仕切枠にはエアリフトパイプを
設けるだけで、エアポンプを水槽外に配置するようにし
てもよい。
【0033】
【発明の効果】本発明によれば、仕切枠によって水槽内
部を主室と仕切室とに仕切り、仕切室の内部に、主室内
の水中環境を調節するための水中環境調節手段、例え
ば、水温を調節するための加熱ヒータ、水流を発生した
り水中の溶存酸素量を増大させるためのエアリフト部、
水質を調節するための水浄化装置、水流を発生させるた
めの水中ポンプなどを収容し、少なくとも一対の通水孔
を形成して主室と仕切室との間を循環可能に連通させる
ことによって、主室内にこれらの水中環境調節手段を配
置する必要がなくなるために観賞性を向上させることが
でき、また、水槽の上部や外部に水中環境調節手段を多
く配置する必要もなくなるので全体をコンパクトに設置
できる。さらに、仕切枠の主室側の表面に種々の模様を
形成したり、主室側の表面を種々の構造に成形すること
によって主室内の観賞性をさらに向上することができ
る。そして、仕切体は水槽本体の上部開口を介して取り
出したり挿入したりすることができるので、水槽のメン
テナンスも容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水槽の実施形態の構造を示す斜視
図である。
【図2】同実施形態を図1とは反対側から見た状態を示
す斜視図である。
【図3】同実施形態の構造を示す縦断面図である。
【図4】同実施形態に用いる底面フィルタの底面形状を
示す底面図である。
【図5】上記実施形態の変形例における仕切枠の構造を
示す背面一部断面図である。
【符号の説明】
10 水槽本体 10A 主室 10B 仕切室 11 底枠 12 側壁 13 上枠 14 底面フィルタ 14a 通水溝 14b 側面部 14c 連通溝 20 仕切枠(仕切体) 21 垂直板部 21a 放気口 21b 上側通水口(通水口) 21c 切り欠き部(通水口) 22 水平板部 22a 貫通孔 23 取付筒部 24 樋部材 30 エアポンプ 31 エアチューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽本体の内部を主室と仕切室とに仕切
    るための仕切体を前記水槽本体の上部開口を介して挿脱
    自在となるように設けるとともに、該仕切体に少なくと
    も一対の通水孔を形成して前記主室と前記仕切室との間
    を水流が循環可能に構成し、前記主室内の水中環境を調
    節するための水中環境調節手段を前記仕切室内に収容し
    たことを特徴とする水槽。
  2. 【請求項2】 水槽本体の内部に仕切体を略垂直方向に
    配置して前記水槽本体の内部において互いに仕切られた
    主室と仕切室とを設け、該仕切室の下部にエアを導入
    し、前記仕切体の上部及び下部にそれぞれ通水口を設け
    たことを特徴とする水槽。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記仕
    切体の上部には、前記仕切室の上方を少なくとも部分的
    に覆うように構成された被覆部を設け、該被覆部上に前
    記仕切室内にエアを導入するためのエアポンプを取付可
    能に構成したポンプ取付部を設けたことを特徴とする水
    槽。
  4. 【請求項4】 請求項2において、前記仕切体の上部に
    形成された前記通水口は、前記仕切体の上側部分におい
    て上下方向に所定範囲内に亘って形成されていることを
    特徴とする水槽。
  5. 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれか1
    項において、前記仕切室内には前記仕切体を管壁の少な
    くとも一部とするエアリフトパイプが構成されているこ
    とを特徴とする水槽。
  6. 【請求項6】 請求項1から請求項5までのいずれか1
    項において、前記主室の底部にはろ過フィルタが敷設さ
    れ、該ろ過フィルタと一方の前記通水口とが密接してい
    ることを特徴とする水槽。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれか1
    項において、前記仕切室内における一対の前記通水口の
    間の水流経路を前記仕切室内において上下に蛇行するよ
    うに導く補助仕切部材が設けられていることを特徴とす
    る水槽。
  8. 【請求項8】 請求項7において、前記水中環境調節手
    段としての水温調節手段が前記仕切室内に配置されてい
    ることを特徴とする水槽。
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