JPH11266535A - 電源高調波抑制装置 - Google Patents

電源高調波抑制装置

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JPH11266535A
JPH11266535A JP10068727A JP6872798A JPH11266535A JP H11266535 A JPH11266535 A JP H11266535A JP 10068727 A JP10068727 A JP 10068727A JP 6872798 A JP6872798 A JP 6872798A JP H11266535 A JPH11266535 A JP H11266535A
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JP
Japan
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phase
power supply
rectifier circuit
voltage
reactor
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Application number
JP10068727A
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English (en)
Inventor
Shigeo Takada
茂生 高田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置を小型化するとともに、キャリア周波数
を低減すること。 【解決手段】 電源電圧位相区間決定部32により60
度毎に位相を区間分割し、各区間中の相電圧の絶対値が
最も大きくなる電源相における3相PWM整流回路用ト
ランジスタモジュール22のトランジスタのうち、相電
圧が正であればトランジスタ224a、225a、22
6aの何れかを、また、相電圧が負であればトランジス
タ224b、225b、226bの何れかを当該区間中
オンに固定制御し、残りの2相に対しては3相PWM整
流回路用トランジスタモジュール22への入力電流の指
令値と検出値の差成分による制御量と三角波キャリア周
波数波形とを比較して、各相毎のトランジスタをPWM
制御部34によってオン/オフ制御するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電源高調波抑制
装置に係り、さらに詳しくは、PWM(Pulse Width Mo
dulation:パルス幅変調)信号により制御される3相整
流回路を備えた電源高調波抑制装置に関し、特にそのP
WMスイッチング・パターンの生成に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、空気調和装置などのインバータ応
用機器の分野においては、コンデンサインプット型の整
流回路により発生する電源周波数の整数倍の周波数を持
った電流、すなわち高調波電流が電源系統に悪影響を及
ぼすという理由により、高調波電流を抑制する気運が高
まりつつある。
【0003】そこで、このような電源高調波の対策とし
ては、従来よりエレベータなどを中心に広く適用された
基本波入力の力率改善、あるいはエネルギーの回生を主
目的として行われている「高力率コンバータ」方式があ
る。例えば、特開平9−65659号公報に開示された
装置は、その適用事例であって、図12のように構成さ
れている。
【0004】従来の電源高調波抑制装置60は、図12
に示されるように、3相交流電源62、ノイズフィルタ
64、交流リアクトル66、絶縁トランス68、R相電
流センサ70、S相電流センサ72、コンバータ用トラ
ンジスタモジュール74、電解コンデンサ76、インバ
ータ用トランジスタモジュール78、U相電流センサ8
0、V相電流センサ82、誘導電動機84、コンバータ
回路86、電源電流検出部86a、電源電圧検出部86
b、インバータ回路88、モータ電流検出部88a、直
流電圧検出部90、コンバータPWM信号92、インバ
ータPWM信号94、伝送路96などを備えている。
【0005】さらに、図12に示されるコンバータ用ト
ランジスタモジュール74の内部は、図13(a)に示
されるように構成されており、3相交流電源62からの
各相の交流電流は、交流リアクトル66を経てコンバー
タ用トランジスタモジュール74内で各相毎に上下に並
列配置された整流素子(741a,741b、742
a,742b、743a,743b)により整流され、
その整流素子と逆並列に配置されたトランジスタなどか
らなる開閉素子(744a,744b、745a,74
5b、746a,746b)は、後述するPWM信号に
より開閉制御される。図13(b)は、3相交流電源6
2の線間電圧の波形図を示したものである。
【0006】そして、この電源高調波抑制装置60で
は、コンバータ回路86において、電源電流検出部86
a、電源電圧検出部86bおよび直流電圧検出部90か
らの各検出値に基づいて演算が行われ、電源電流中の高
調波成分を抑制するコンバータPWM信号92を得るこ
とにより電源高調波を抑制していた。このコンバータP
WM信号92を得るには、図14(a)に示されるよう
に、搬送波としての三角波に対して、指令値から検出値
を引いた各相における値(eiu、eiw、eiv)の
所望の制御波形とを比較することにより、各相(U、
V、W)毎のPWM信号を得ていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の電源高調波抑制装置にあっては、PWM制御
を各相別に三角波と制御波形とを比較することにより求
めていたため、各相間の連係をとることができず、3相
をトータルで見た場合のPWMパターンとして、交流リ
アクトル66にかかる電位差が大きくなって、過電流が
流れる場合があった。
【0008】すなわち、3相における線間電圧が図13
(b)に示される状態にある場合、各相のPWMパター
ンは、図14(a)に示されるように三角波と制御波形
とを比較することにより求めている。これを図13
(a)および図14(b),(c)で見ると、例えば、
3相交流電源62側の線間電圧Vuvが+極性で、コンバ
ータ用トランジスタモジュール74側の線間電圧VUVが
−極性となり、交流リアクトル66にかかる電圧は2つ
の線間電圧の足し算となることから、その電位差が電源
電圧の2倍以上となる場合も生じるため、過電流の原因
となっていた。
【0009】そこで、その対応策として、PWMキャリ
ア周波数を上昇させたり、交流リアクトルの容量を増大
させることが考えられるが、上述したように高調波電流
が電源系統に悪影響を及ぼしたり、電源高調波抑制装置
が大型化するなどの問題があった。
【0010】本発明は、かかる従来技術の有する課題に
鑑みてなされたもので、装置を小型化するとともに、キ
ャリア周波数を低減することができる電源高調波抑制装
置を得ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明に係る電源高調波抑制装置にあっては3
相電源の各相に対して交流リアクトルが接続され、該交
流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞれ並列に接
続された6つの整流素子を用いて整流する整流回路と、
該整流回路で整流された直流電流を平滑化する平滑用コ
ンデンサとを順次接続すると共に、前記整流回路の各整
流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を行う開閉手
段と、を有する3相PWM整流回路を備えた電源高調波
抑制装置であって、前記交流リアクトルの前記3相電源
側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段と、前記電源
電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相電圧0V
を起点として60度毎に位相を区間分割する位相区間分
割手段と、前記位相区間分割手段で分割された各区間中
の相電圧の絶対値が最も大きくなる電源相における前記
開閉手段のうち、相電圧が正であれば一方の開閉手段
を、相電圧が負であれば他方の開閉手段を当該区間中は
オンに固定制御すると共に、残りの2相に対しては前記
3相PWM整流回路への入力電流の指令値と検出値の差
成分による制御量と三角波キャリア周波数波形とを比較
して、各相毎の開閉手段をオン/オフ制御する第1のP
WM制御手段と、を備えているものである。
【0012】これによれば、電源高調波抑制装置は、3
相電源に交流リアクトルを経て各相毎に整流素子を用い
て並列に接続された整流回路と、平滑用コンデンサとを
順次接続し、整流回路の整流素子と逆並列に接続された
開閉手段とで構成された3相PWM整流回路を備えてい
て、電源電圧検出手段により交流リアクトルの3相電源
側の電源電圧が検出され、その電源電圧に応じて位相区
間分割手段により相電圧0Vを起点として60度毎に位
相を区間分割する。そして、第1のPWM制御手段は、
各区間中の相電圧の絶対値が最も大きくなる電源相の開
閉手段のうち、相電圧が正であれば一方の開閉手段を、
相電圧が負であれば他方の開閉手段を当該区間中オンに
固定制御して、残りの2相に対して3相PWM整流回路
への入力電流の指令値と検出値の差成分による制御量と
三角波キャリア周波数波形とを比較して、各相毎の開閉
手段をオン/オフ制御する。
【0013】このように、三角波比較方式を用いるた
め、アナログ制御構成に適しており、パターンの切り替
わりタイミング等の時間軸対応のより細かな制御特性が
得られる。また、区間毎に1相のスイッチングを固定す
るようにしたため、スイッチング損失が低減され、ヒー
トシンク等の放熱部材の小型小容量化を図ることができ
る。さらに、交流リアクトルに過大な電圧がかかるPW
Mパターンの選択を禁止するようにしたため、過大な電
流を抑制することができ、交流リアクトルの小型小容量
化や、トランジスタのスイッチング周波数をより低く抑
えることができる。
【0014】つぎの発明に係る電源高調波抑制装置にあ
っては、3相電源の各相に対して交流リアクトルが接続
され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞ
れ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流する整
流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平滑化す
る平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前記整流
回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を
行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を備えた
電源高調波抑制装置であって、前記交流リアクトルの前
記3相電源側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じ
て相電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割す
る位相区間分割手段と、前記位相区間分割手段で分割さ
れた各区間中の相電圧の絶対値が最も大きくなる電源相
における前記開閉手段のうち、相電圧が正であれば一方
の開閉手段を、相電圧が負であれば他方の開閉手段を当
該区間中はオンに固定制御すると共に、残りの2相に対
しては前記3相PWM整流回路への入力電流の指令値と
検出値との差の極性を所定周期毎に判断して、各相毎の
開閉手段をオン/オフ制御する第2のPWM制御手段
と、を備えているものである。
【0015】これによれば、電源高調波抑制装置の第2
のPWM制御手段は、各区間中の相電圧の絶対値が最も
大きくなる電源相における開閉手段のうち、相電圧が正
であれば一方の開閉手段を、相電圧が負であれば他方の
開閉手段を当該区間中オンに固定制御して、残りの2相
に対して3相PWM整流回路への入力電流の指令値と検
出値との差の極性を所定周期毎に判断して、各相毎の開
閉手段をオン/オフ制御する。
【0016】このように、最終的に所定周期毎の判定を
用いるようにしたため、ディジタル制御構成に適してお
り、回路構成がより簡単になる。また、区間毎に1相の
スイッチングを固定するようにしたため、スイッチング
損失が低減され、ヒートシンク等の放熱部材の小型小容
量化を図ることができる。さらに、交流リアクトルに過
大な電圧がかかるPWMパターンの選択を禁止するよう
にしたため、過大な電流を抑制することができ、交流リ
アクトルの小型小容量化や、トランジスタのスイッチン
グ周波数をより低く抑えることができる。
【0017】つぎの発明に係る電源高調波抑制装置にあ
っては、3相電源の各相に対して交流リアクトルが接続
され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞ
れ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流する整
流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平滑化す
る平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前記整流
回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を
行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を備えた
電源高調波抑制装置であって、前記交流リアクトルの前
記3相電源側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じ
て相電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割す
る位相区間分割手段と、前記3相PWM整流回路への入
力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周期毎に判
断して、区間中に前記3相PWM整流回路の交流側の各
線間電圧が電源電圧の各線間電圧と同極性又は0Vとな
るような3通りのPWMパターン、もしくは前記開閉手
段が全てオフ状態かの4通りの選択に基づいて、各相毎
の開閉手段をオン/オフ制御する第3のPWM制御手段
と、を備えているものである。
【0018】これによれば、電源高調波抑制装置の第3
のPWM制御手段は、3相PWM整流回路への入力電流
の指令値と検出値との差の極性を所定周期毎に判断し、
区間中に3相PWM整流回路の交流側の各線間電圧が電
源電圧の各線間電圧と同極性又は0Vとなるような3通
りのPWMパターン、もしくは開閉手段が全てオフ状態
かの4通りの選択に基づいて、各相毎の開閉手段をオン
/オフ制御する。
【0019】このように、交流リアクトルに過大な電圧
がかかるPWMパターンの選択を禁止するようにしたた
め、過大な電流を抑制することができ、交流リアクトル
の小型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数
をより低く抑えることができる。また、区間毎に1相の
スイッチングを固定するようにしたため、スイッチング
損失が低減され、ヒートシンク等の放熱部材の小型小容
量化を図ることができる。
【0020】つぎの発明に係る電源高調波抑制装置にあ
っては、3相電源の各相に対して交流リアクトルが接続
され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞ
れ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流する整
流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平滑化す
る平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前記整流
回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を
行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を備えた
電源高調波抑制装置であって、前記交流リアクトルの前
記3相電源側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じ
て相電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割す
る位相区間分割手段と、相電圧の絶対値が区間中最大と
なる相を除く他の2相に対して、前記3相PWM整流回
路への入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周
期毎に判断し、当該区間中は前記2相の開閉手段の一方
の側ばかり1乃至2個のみをオン/オフ制御して、他は
常時オフに固定制御する第4のPWM制御手段と、を備
えているものである。
【0021】これによれば、電源高調波抑制装置の第4
のPWM制御手段は、相電圧の絶対値が区間中最大とな
る相を除く他の2相に対して、3相PWM整流回路への
入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周期毎に
判断して、当該区間中は2相の開閉手段の一方の側ばか
り1乃至2個のみをオン/オフ制御して、他は常時オフ
に固定制御する。
【0022】このように、区間中においてオンする開閉
手段は、最大2箇所に限られ、他方の開閉手段を常時オ
フとして、一方の開閉手段のみをオン/オフ制御するた
め、双方の開閉手段が短絡する問題が発生せず、トラン
ジスタモジュールのスイッチング損失やオン損失が低減
されると共に、直流短絡の心配なしに安全に動作させる
ことができる。また、区間毎に1相のスイッチングを固
定するようにしたため、スイッチング損失が低減され、
ヒートシンク等の放熱部材の小型小容量化を図ることが
できる。さらに、交流リアクトルに過大な電圧がかかる
PWMパターンの選択を禁止するようにしたため、過大
な電流を抑制することができ、交流リアクトルの小型小
容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をより低
く抑えることができる。
【0023】つぎの発明に係る電源高調波抑制装置にあ
っては、3相電源の各相に対して交流リアクトルが接続
され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞ
れ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流する整
流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平滑化す
る平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前記整流
回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を
行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を備えた
電源高調波抑制装置であって、前記交流リアクトルの前
記3相電源側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じ
て相電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割す
る位相区間分割手段と、相電圧の絶対値が区間中最大と
なる相を除く他の2相に対して、前記3相PWM整流回
路への入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周
期毎に判断し、当該区間中は前記2相の開閉手段のうち
1乃至2個のみをオン/オフ制御して、他は常時オフに
固定制御する第5のPWM制御手段と、を備えているも
のである。
【0024】これによれば、電源高調波抑制装置の第5
のPWM制御手段は、相電圧の絶対値が区間中最大とな
る相を除く他の2相に対して、3相PWM整流回路への
入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周期毎に
判断して、当該区間中は2相の開閉手段のうち1乃至2
個のみをオン/オフ制御して、他は常時オフに固定制御
する。
【0025】このように、区間中における開閉手段のオ
ンを最大2カ所に限定して電流制御を行うことができる
ため、直流電圧の過昇に対して電力回生を積極的に図る
ことができ、直流電圧制御性を向上させることができ
る。ただし、この場合、U相、V相においては、一方と
他方の開閉手段のオンの切り替わりが発生することか
ら、短絡を防止するための禁止期間を設ける必要があ
る。また、区間毎に1相のスイッチングを固定するよう
にしたため、スイッチング損失が低減され、ヒートシン
ク等の放熱部材の小型小容量化を図ることができる。さ
らに、交流リアクトルに過大な電圧がかかるPWMパタ
ーンの選択を禁止するようにしたため、過大な電流を抑
制することができ、交流リアクトルの小型小容量化や、
トランジスタのスイッチング周波数をより低く抑えるこ
とができる。
【0026】つぎの発明に係る電源高調波抑制装置にあ
っては、3相電源の各相に対して交流リアクトルが接続
され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流をそれぞ
れ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流する整
流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平滑化す
る平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前記整流
回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉動作を
行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を備えた
電源高調波抑制装置であって、前記交流リアクトルの前
記3相電源側の電源電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じ
て相電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割す
る位相区間分割手段と、相電圧の絶対値が区間中最大と
なる相を除く他の2相に対して、前記3相PWM整流回
路への入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周
期毎に判断し、当該区間中は前記2相の開閉手段のうち
1乃至2個のみをオン/オフ制御して、他は常時オフに
固定制御することを基本としながら、判定を行う2相と
も電流の絶対値を減少したいモードの場合には、残りの
相の開閉手段のオン/オフも含めて3相を制御する第6
のPWM制御手段と、を備えているものである。
【0027】これによれば、電源高調波抑制装置の第6
のPWM制御手段は、相電圧の絶対値が区間中最大とな
る相を除く他の2相に対して、3相PWM整流回路への
入力電流の指令値と検出値との差の極性を所定周期毎に
判断し、当該区間中は2相の開閉手段のうち1乃至2個
のみをオン/オフ制御して、他は常時オフに固定制御す
ることを基本としながら、判定を行う2相とも電流の絶
対値を減少したいモードの場合には、残りの相の開閉手
段のオン/オフも含めて3相を制御する。
【0028】このように、より積極的に直流電圧を重畳
させ、交流リアクトルにかかる電圧を抑制するため、電
流値を指令値により早く追従させることができる。そし
て、直流電圧の過昇に対し、電力回生を積極的に図るこ
とが可能となり、直流電圧制御性が向上する。ただし、
この場合、U相、V相においては、一方と他方の開閉手
段のオンの切り替わりが発生するため、短絡を防止する
ための禁止期間を設ける必要がある。また、区間毎に1
相のスイッチングを固定するようにしたため、スイッチ
ング損失が低減され、ヒートシンク等の放熱部材の小型
小容量化を図ることができる。さらに、交流リアクトル
に過大な電圧がかかるPWMパターンの選択を禁止する
ようにしたため、過大な電流を抑制することができ、交
流リアクトルの小型小容量化や、トランジスタのスイッ
チング周波数をより低く抑えることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる電源高調
波抑制装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0030】実施の形態1.図1には、本発明の電源高
調波抑制装置10の全体構成を説明する回路ブロック図
が示されている。ここでは、アクティブフィルタ構成と
して説明するが、上記の従来例で示した高力率コンバー
タ構成の場合についても同様に適用することが可能であ
る。
【0031】この電源高調波抑制装置10は、図1にお
いて、3相交流電源12、交流リアクトル14、絶縁ト
ランス16、R相電流センサ18、S相電流センサ2
0、3相PWM整流回路用トランジスタモジュール2
2、電解コンデンサ24、高調波電流を発生する負荷2
6、主機器入力電流検出部28、電源電圧検出部30、
電源電圧位相区間決定部32、第1〜第3のPWM制御
手段としてのPWM制御部34〜36、抑制機器入力電
流の指令値を演算する指令値生成部40、直流電圧検出
部56の検出値から電流指令への換算を行う電流換算部
42、抑制機器入力R相電流センサ44、抑制機器入力
S相電流センサ46、抑制機器入力電流検出部48、指
令値生成部40と抑制機器入力電流検出部48の出力値
からPWM信号の元となる誤差比較を行う比較部50、
三角波キャリア波形生成部52、所定周期カウント部5
4、および直流電圧検出部56などを備えている。そし
て、PWM制御部34〜36から3相PWM整流回路用
トランジスタモジュール22に対してPWM信号58が
入力されて、高調波の抑制制御が行われる。
【0032】また、3相PWM整流回路用トランジスタ
モジュール22は、3相交流電源12から交流リアクト
ル14を介して接続される各相(U相、V相、W相)に
対して、整流素子としてのダイオード221a(上側、
以下同様),221b(下側、以下同様)、222a,
222b、223a,223bが並列に接続され、電解
コンデンサ24に接続されている。
【0033】さらに、3相PWM整流回路用トランジス
タモジュール22は、上記した各相(U相、V相、W
相)の整流素子に対して逆並列に開閉手段としてのトラ
ンジスタ224a(上側、以下同様),224b(下
側、以下同様)、225a,225b、226a,22
6bが接続され、PWM信号58によりオン/オフ制御
が行われる。
【0034】本実施の形態1に係る電源高調波抑制装置
は、交流リアクトル14の前後の電圧に着目するもの
で、3相交流電源12側の線間電圧と相電圧は共に明確
に規定できるが、抑制機器である3相PWM整流回路用
トランジスタモジュール22側は、中性点を規定するこ
とが困難なため、PWM制御により得られる8種類の状
態による線間電圧をベースに検討することにする。
【0035】この抑制機器側の線間電圧ついては、図2
に示されるように、直流母線電圧値をEdとした場合
に、+(Ed)、−(Ed)、0の3通りの組み合わせ
となる。そして、図2中の「P」は、上側のトランジス
タをONした状態を示し、「N」は、下側のトランジス
タをONした状態を示すものである。
【0036】このような線間電圧同士の組み合わせによ
り交流リアクトル14に電流が流れると考えると、線間
電圧の極性が逆になった場合は、交流リアクトル14に
かかる電圧が大きくなってしまい、大きな電流が流れる
と考えることができる。このため、本実施の形態1で
は、PWM制御を行う場合に生じる電流を過大にしない
ために一定の制約を設けるようにしたものである。
【0037】つまり、3相交流電流は、キルヒホッフの
電流法則により、2相が決まれば残りの相も決まること
から、3相を個別に制御する必要はない。逆に、3相を
個別に自由に制御しようとすると、自由度が多くなりす
ぎて無駄な動きをしてしまい、過大電流が生じ易くな
る。
【0038】つぎに、交流リアクトル14に過大な電圧
を与えない制約について考察する。まず、電源電圧を線
間電圧で30度毎に区切って考えた場合、線間電圧が正
の部分では、抑制機器側の線間電圧が+又は0となるよ
うにし、線間電圧が負の部分では、抑制機器側の線間電
圧が0又は−となるように制約することにより、抑制装
置の直流電圧の絶対値が電源電圧の絶対値のピーク値よ
りも大きな値となっていて、交流リアクトル14にかか
る電圧は極性が+と−の両方をとることができると共
に、過大な電圧を避けることができる。
【0039】この組み合わせをまとめた図が図3(a)
である。図3(a)において、1a〜6bまでの各区間
で上記制約条件を完全に満たしているパターンは「○」
で示し、制約条件を一部満たしていないが(2つの制約
条件の内1つを満たしていない場合)、その違反する線
間電圧が3相中最も絶対値が小さいものに限られるパタ
ーンについては「△」で示し、制約条件を一部満たして
いない状況で(2つの制約条件の内1つを満たしていな
い場合)、「△」のよりは影響が大きいパターンについ
ては「−」で示し、2つの制約条件を2つとも違反して
いるパターンについては「×」で示されている。図3に
示されるように分類すると、各区間におけるPWMパタ
ーンの選択肢を絞ることができる。
【0040】例えば、図3(b)に示されるように、
「△」まで許容する場合は、最初の1aの区間で見る
と、PWMパターン2,4,5,6,8を選択すること
ができるが、これらはPWMパターン5を除いてW相が
Pに固定されているため、パターン4と5は同じ意味づ
けとなり、結局PWMパターンとしては、2,4,6,
8の4つを選択することができる。このようにすると、
W相を除いたU,V相において、UP/VP、UP/V
N、UN/VP、UN/VNのすべてのパターンを選択
することができる。上記した1a区間以外の区間につい
ても同様に行うことができる。
【0041】上記したように、「△」パターンも含めて
考えた場合は、結局30度ずれて、1bと2a、2bと
3a、のように60度区間ずつ同じパターンを選択する
ことができる。これは、線間電圧の30度遅れなので、
相電圧においてゼロ電圧を起点とする60度区間の区切
りと見ることができる。
【0042】そこで、この考え方に基づいて60度区間
毎に1つの相を固定して残りの2相を三角波比較で制御
する方式や、所定周期毎に残り2相の誤差極性を判定す
る方式を採用することができる。
【0043】そして、抑制装置側への相電流の流入を増
やしたい場合は、下側のトランジスタをONした状態の
「N」を選択するようにし、相電流の流入を減らしたい
場合は、上側のトランジスタをONした状態の「P」を
選択するようにする。
【0044】このように、相電圧の位相を60度区間毎
に分割して固定スイッチをオンする制御内容について
は、図4のようにまとめることができる。
【0045】また、「△」パターンも許容しない場合を
考えると、選択肢はさらに狭まることになる。すなわ
ち、「○」パターンのみで考えると、線間電圧のゼロ電
圧を起点とする60度区間毎に選択パターンが切り替わ
ることになる。ここでも、先の場合と同様パターン4,
5はいずれか一方を固定することにより60度区間をカ
バーすることができる。
【0046】ここで、この制御パターンにおいて不足す
る選択肢(△パターン相当)については、電流の絶対値
が小さくなる方向に制御を進めることを主眼として、従
来のPWMパターンにはない全トランジスタをオフする
ダイオード整流回路状態を選択するようにする。
【0047】このようにすることにより、本実施の形態
1では、交流リアクトル14に過大な電圧がかかるPW
Mパターンの選択を禁止することにより、過大な電流を
抑制することができる。従って、交流リアクトルの小型
小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をより
低く抑えることが可能となる。また、区間毎に1相のス
イッチングを固定するようにしたため、スイッチング損
失が低減され、ヒートシンク等の放熱部材の小型小容量
化を図ることができる。
【0048】さらに、本実施の形態1において三角波比
較方式を用いる場合は、アナログ制御構成に適し、パタ
ーンの切り替わりタイミング等の時間軸の対応がより細
かく制御できる特性を得ることができる。
【0049】また、本実施の形態1において所定周期毎
の判定を用いる場合は、ディジタル制御構成に適し、回
路構成を簡単にすることができる。
【0050】また、本実施の形態1においては、交流リ
アクトルにかかる電圧を低く抑えることにより、小型小
容量化を図ることができる。
【0051】実施の形態2.つぎに、本発明に係る実施
の形態2について、実施の形態1と同じ図1を用いて説
明する。構成説明については、実施の形態1で説明した
ため、ここでは省略するが、第4〜第6のPWM制御手
段としてPWM制御部37〜39と読み替えるようにす
る。
【0052】上記した実施の形態1では、交流リアクト
ル14に対する電圧の与え方によって流れる電流を制御
するものであったが、本実施の形態2では、抑制装置で
あるトランジスタモジュール22の電源短絡モードに着
目して、電源を交流リアクトル14を介して短絡するこ
とにより電流を増加させるという効果を用いて電流制御
を行うものである。
【0053】トランジスタモジュール22の電源を短絡
したときに流れる電流の向きは、元となる線間電圧の極
性によるため、図5に示されるように、電源電圧の位相
を区間分割して考える。
【0054】まず、図5に示される各30度区間におい
ては、相電圧の絶対値が最大ではない2相に対し、制御
装置であるトランジスタモジュール22への流入電流を
増加する方向を「+」とし、減少する方向を「−」とし
て、「+」と「−」の組み合わせによりPWM制御を考
える。ここで、残りの相は、実施の形態1の場合と同様
にキルヒホッフの電流法則により、2相を完全に制御す
れば残りの相についても適切な制御を行うことができ
る。ここでは、区間1aを例にあげて説明する。
【0055】この区間1aにおいては、電流iu、iv
を制御することとする。実施の形態2では、図6〜図1
1中の1列〜4列のパターンを適用するようにする。こ
れにより、各トランジスタをオンにして短絡回路を形成
することで、所望の方向に電流を流すことができる。
【0056】例えば、iu+(流入電流増加)でiv−
(流入電流減少)としたい場合は、Vuv>0より、V
相のトランジスタの「P」をオンすることにより、U相
→U相交流リアクトル14→U相上側ダイオード221
a→V相上側トランジスタ225a→V相交流リアクト
ル14→V相電源12という電流経路が生成され、U相
は流入電流が増加し、V相は流入電流を減少させること
ができる(逆向き電流が増加する)。
【0057】このように、電源短絡モードを適用するよ
うにしたため、交流リアクトル14には過大な電圧が印
加されず、かつ区間中においてオンさせるトランジスタ
は最大2箇所に限られるうえ、下側のトランジスタはオ
フのままでの上側のトランジスタをオン/オフ制御する
ことから上下が短絡するという問題も発生せず、トラン
ジスタモジュール22のスイッチング損失やオン損失を
低減することができると共に、直流短絡を心配すること
なく安全に動作させることができる。
【0058】また、実施の形態2では、誤差演算時に所
定値以上の誤差がある場合、図6〜図11中における
2、3列目を制御する代わりに6、8列目のパターンを
適用するようにする。このようにすることにより、電源
短絡機能ではなく、積極的に直流電圧を重畳することに
よって、交流リアクトル14に係る電圧を増加し、電流
値を指令値によって早く追従させることができるように
するものである。
【0059】例えば、iu+(流入電流増加)でiv−
(流入電流減少)としたい場合は、U相のトランジスタ
の「N」をオンし、V相のトランジスタの「P」をオン
することにより、Vuv>0ではあるが、U相→U相交
流リアクトル14→U相下側トランジスタ224b→直
流平滑電解コンデンサ(放電)24→V相上側トランジ
スタ225a→V相交流リアクトル14→V相電源12
という電流経路が生成され、U相は流入電流が増加し、
V相は流入電流を減少させることができる(逆向き電流
が増加)。
【0060】このように、交流リアクトル14に過大な
電圧を印可することなく、区間中にオンさせるトランジ
スタを最大2カ所に限定することによる電流制御が可能
となる。また、直流電圧の過昇に対しては、電力回生を
積極的に図ることができるため、直流電圧制御性が向上
する。この場合、U,V相において、上下のトランジス
タのオンが切り替わるため、上下で短絡するのを防止す
るための禁止期間を設ける必要がある。
【0061】さらに、本実施の形態2では、上記例にお
いて消極的な対応しかしていない1列目のパターンへの
対応として、誤差演算時に所定値以上の誤差が生じてい
る場合、図6〜図11中における5、7列目のパターン
(同一)にて対応するようにする。
【0062】例えば、iu+(流入電流増加)でiv+
(流入電流増加)としたい場合は、U相のトランジスタ
の「N」をオンし、V相のトランジスタの「N」をオン
し、W相のトランジスタの「P」をオンすることによ
り、U相→U相交流リアクトル14→U相下側トランジ
スタ224b→直流平滑電解コンデンサ(放電)24→
W相上側トランジスタ226a→W相交流リアクトル1
4→W相電源12、およびV相→V相交流リアクトル1
4→V相下側トランジスタ225b→直流平滑電解コン
デンサ(放電)24→W相上側トランジスタ226a→
W相交流リアクトル14→W相電源12という電流経路
が生成される。これにより、U相およびV相の流入電流
が増加し、W相は流入電流を減少させることができる
(逆向き電流が増加)。
【0063】このように、より積極的に直流電圧を重畳
させて、交流リアクトル14に係る電圧を抑制しつつ、
電流値を指令値により早く追従させることができる。ま
た、直流電圧の過昇に対し、電力回生を積極的に図るこ
とができるため、直流電圧制御性を向上させることがで
きる。この場合、U,V相において、上下のトランジス
タのオンが切り替わるため、上下で短絡するのを防止す
るための禁止期間を設ける必要がある。
【0064】なお、上記実施の形態2では、区間1aに
ついてのみ考察したが、これ以外の区間についても同様
の結果を得ることが可能であり、結果的に相電圧のゼロ
電圧起点の60度区間毎に同じパターンとなる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明にによれ
ば、交流リアクトルの小型小容量化や、トランジスタの
スイッチング周波数をより低く抑えることが可能とな
る。また、スイッチング損失を低減することができるた
め、ヒートシンク等の放熱部材の小型小容量化を図るこ
とができ、加えて、アナログ制御構成に適していて、パ
ターンの切り替わりタイミング等の時間軸対応をより細
かく制御できる特性が得られる。
【0066】つぎの発明によれば、交流リアクトルの小
型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をよ
り低く抑えることが可能となる。また、スイッチング損
失を低減することができるため、ヒートシンク等の放熱
部材の小型小容量化を図ることができ、加えて、ディジ
タル制御構成に適していて、回路構成を簡単にすること
ができる。
【0067】つぎの発明によれば、交流リアクトルの小
型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をよ
り低く抑えることが可能となる。また、スイッチング損
失を低減することができるため、ヒートシンク等の放熱
部材の小型小容量化を図ることができ、加えて、小型小
容量化を図ることができる。
【0068】つぎの発明によれば、交流リアクトルの小
型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をよ
り低く抑えることが可能となる。加えて、トランジスタ
モジュールのスイッチング損失やオン損失が低減される
と共に、直流短絡を心配することなく安全に動作させる
ことができる。
【0069】つぎの発明によれば、交流リアクトルの小
型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をよ
り低く抑えることが可能となる。加えて、区間中におい
てオンするトランジスタを最大2カ所に限定して電流制
御を行うことが可能となり、直流電圧の過昇に対し、電
力回生を積極的に図ることができるとともに、直流電圧
制御性を向上させることができる。
【0070】つぎの発明によれば、交流リアクトルの小
型小容量化や、トランジスタのスイッチング周波数をよ
り低く抑えることが可能となる。加えて、交流リアクト
ルに係る電圧を抑制しつつ、電流値を指令値により早く
追従させることが可能となり、直流電圧の過昇に対し、
電力回生を積極的に図ることができるとともに、直流電
圧制御性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る電源高調波抑制装置の全体構
成を説明するブロック図である。
【図2】 この発明における実施の形態1の制御説明図
である。
【図3】 この発明における実施の形態1の各区間の線
間電圧と制御説明図である。
【図4】 この発明における実施の形態1の相電圧60
度区間毎の固定スイッチの制御説明図である。
【図5】 この発明における実施の形態2の各区間の線
間電圧と相電圧との関係を示す線図である。
【図6】 この発明における実施の形態2の制御説明図
である。
【図7】 この発明における実施の形態2の制御説明図
である。
【図8】 この発明における実施の形態2の制御説明図
である。
【図9】 この発明における実施の形態2の制御説明図
である。
【図10】 この発明における実施の形態2の制御説明
図である。
【図11】 この発明における実施の形態2の制御説明
図である。
【図12】 従来例の構成説明図である。
【図13】 従来例の構成説明図と線間電圧を示す図で
ある。
【図14】 従来例のPWMの制御説明図である。
【符号の説明】
10 電源高調波抑制装置、12 3相交流電源、14
交流リアクトル、16 絶縁トランス、18 R相電
流センサ、20 S相電流センサ、22 3相PWM整
流回路用トランジスタモジュール、24 電解コンデン
サ、26 負荷、28 主機器入力電流検出部、30
電源電圧検出部、32 電源電圧位相区間決定部、34
〜39 PWM制御部(第1〜第6)、40 指令値生
成部、42 電流換算部、44 抑制機器入力R相電流
センサ、46 抑制機器入力S相電流センサ、48 抑
制機器入力電流検出部、50 比較部、52 三角波キ
ャリア波形生成部、54 所定周期カウント部、56
直流電圧検出部、58 PWM信号、221a、221
b、222a、222b、223a、223b ダイオ
ード、224a、224b、225a、225b、22
6a、226b トランジスタ。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 前記位相区間分割手段で分割された各区間中の相電圧の
    絶対値が最も大きくなる電源相における前記開閉手段の
    うち、相電圧が正であれば一方の開閉手段を、相電圧が
    負であれば他方の開閉手段を当該区間中はオンに固定制
    御すると共に、残りの2相に対しては前記3相PWM整
    流回路への入力電流の指令値と検出値の差成分による制
    御量と三角波キャリア周波数波形とを比較して、各相毎
    の開閉手段をオン/オフ制御する第1のPWM制御手段
    と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置。
  2. 【請求項2】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 前記位相区間分割手段で分割された各区間中の相電圧の
    絶対値が最も大きくなる電源相における前記開閉手段の
    うち、相電圧が正であれば一方の開閉手段を、相電圧が
    負であれば他方の開閉手段を当該区間中はオンに固定制
    御すると共に、残りの2相に対しては前記3相PWM整
    流回路への入力電流の指令値と検出値との差の極性を所
    定周期毎に判断して、各相毎の開閉手段をオン/オフ制
    御する第2のPWM制御手段と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置
  3. 【請求項3】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 前記3相PWM整流回路への入力電流の指令値と検出値
    との差の極性を所定周期毎に判断して、区間中に前記3
    相PWM整流回路の交流側の各線間電圧が電源電圧の各
    線間電圧と同極性又は0Vとなるような3通りのPWM
    パターン、もしくは前記開閉手段が全てオフ状態かの4
    通りの選択に基づいて、各相毎の開閉手段をオン/オフ
    制御する第3のPWM制御手段と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置。
  4. 【請求項4】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 相電圧の絶対値が区間中最大となる相を除く他の2相に
    対して、前記3相PWM整流回路への入力電流の指令値
    と検出値との差の極性を所定周期毎に判断し、当該区間
    中は前記2相の開閉手段の一方の側ばかり1乃至2個の
    みをオン/オフ制御して、他は常時オフに固定制御する
    第4のPWM制御手段と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置。
  5. 【請求項5】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 相電圧の絶対値が区間中最大となる相を除く他の2相に
    対して、前記3相PWM整流回路への入力電流の指令値
    と検出値との差の極性を所定周期毎に判断し、当該区間
    中は前記2相の開閉手段のうち1乃至2個のみをオン/
    オフ制御して、他は常時オフに固定制御する第5のPW
    M制御手段と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置。
  6. 【請求項6】 3相電源の各相に対して交流リアクトル
    が接続され、該交流リアクトルを経た各相の交流電流を
    それぞれ並列に接続された6つの整流素子を用いて整流
    する整流回路と、該整流回路で整流された直流電流を平
    滑化する平滑用コンデンサとを順次接続すると共に、前
    記整流回路の各整流素子と逆並列に接続して高速で開閉
    動作を行う開閉手段と、を有する3相PWM整流回路を
    備えた電源高調波抑制装置であって、 前記交流リアクトルの前記3相電源側の電源電圧を検出
    する電源電圧検出手段と、 前記電源電圧検出手段で検出された電源電圧に応じて相
    電圧0Vを起点として60度毎に位相を区間分割する位
    相区間分割手段と、 相電圧の絶対値が区間中最大となる相を除く他の2相に
    対して、前記3相PWM整流回路への入力電流の指令値
    と検出値との差の極性を所定周期毎に判断し、当該区間
    中は前記2相の開閉手段のうち1乃至2個のみをオン/
    オフ制御して、他は常時オフに固定制御することを基本
    としながら、判定を行う2相とも電流の絶対値を減少し
    たいモードの場合には、残りの相の開閉手段のオン/オ
    フも含めて3相を制御する第6のPWM制御手段と、 を備えたことを特徴とする電源高調波抑制装置。
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