JPH11266522A - Cvケーブルのy分岐接続部 - Google Patents

Cvケーブルのy分岐接続部

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JPH11266522A
JPH11266522A JP10065636A JP6563698A JPH11266522A JP H11266522 A JPH11266522 A JP H11266522A JP 10065636 A JP10065636 A JP 10065636A JP 6563698 A JP6563698 A JP 6563698A JP H11266522 A JPH11266522 A JP H11266522A
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conductor
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立作業の容易化と、小型化と、絶縁不良の
発生防止とを図ると共に、容易に解体できる構造を実現
する。 【解決手段】 ケース2に支持した固定環28に螺合し
た押圧ねじ41により、押圧環39と押圧スリーブ25
との距離を調節自在とする。上記固定環28と押圧スリ
ーブ25との間に設けたガイドロッド29の周囲で、上
記押圧環39と押圧スリーブ25との間に圧縮コイルば
ね30を設ける。上記押圧ねじ41により、この圧縮コ
イルばね30が上記押圧スリーブ25に付与する弾性を
調節する。又、CVケーブル1を構成する導体11の端
部と導体接続子9とを、接続スリーブ16aを介して導
通させる。この接続スリーブ16aを導体接続子9の接
続用凹部10aに挿入した状態で、係止片と係止凹部と
を係合させ、上記接続スリーブ16aの抜け止めを図
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るCVケーブル
のY分岐接続部は、地中送電線として使用するCVケー
ブルの端部同士を接続する為のプレハブ型接続部の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】地中送電線を構成するCVケーブルの端
部同士を接続する為に従来から、図10に示す様なプレ
ハブ型接続部が提案されている。この図10に示したプ
レハブ型接続部は、1本のCVケーブル1を2本のCV
ケーブル1、1に(或は反対に2本のCVケーブル1、
1を1本のCVケーブル1に)接続する、Yジョイント
と呼ばれる、CVケーブルのY分岐接続部の構造を示し
ている。先ず、この図10に示した、CVケーブルのY
分岐接続部の構造に就いて説明する。
【0003】ケース2は、本体3と、第一の端板4と、
それぞれが接続すべきCVケーブルであるCVケーブル
1、1の数に合わせて3個ずつの絶縁筒5、5及び第二
の端板6、6とから成る。このうちの本体3は、金属製
で筒状に形成しており、この本体3の一端(図10の左
端)開口部に、金属製で円輪状の第一の端板4をねじ止
め固定している。そして、この第一の端板4の中央部
と、上記本体3の他端部(図10の右端部)とに、それ
ぞれ上記CVケーブル1、1の接続端を挿入する為の、
3個の円形の開口7、7を設けている。それぞれをエポ
キシ樹脂等の絶縁材により短円筒状に形成した、上記各
絶縁筒5、5は、それぞれ上記各開口7、7の周囲部分
にねじ止め固定している。更に、上記各第二の端板6、
6は、上記各絶縁筒5、5の外端縁部(図10の右端縁
部)にねじ止め固定している。
【0004】上述の様に構成するケース2の内側には、
エポキシ樹脂等の絶縁材により造った絶縁成形物8を保
持固定している。即ち、この絶縁成形物8の端部を上記
各第二の端板6、6の内面内周寄り部分にねじ止めする
事により、上記絶縁成形物8を上記ケース2内に固定し
ている。この様な絶縁成形物8には、銅等の導電性の良
好な金属により造った導体接続子9を包埋支持してい
る。この導体接続子9には接続用凹部10、10を、上
記接続すべきCVケーブル1、1の数に合わせて3個
所、それぞれ上記各開口7、7に対向させて設けてい
る。図示の例では上記各接続用凹部10、10を、開口
部から奥に向かうに従って内径が小さくなるテーパ孔と
している。
【0005】上記各CVケーブル1、1は、それぞれ導
体11の周囲を絶縁層12により覆って成り、接続部に
於いては、この絶縁層12の端部から上記導体11の端
部を突出させている。又、この絶縁層12の周囲にはシ
ールド線13を被覆しており、このシールド線13の周
囲を絶縁材製の表面被覆14により覆っている。又、こ
のシールド線13は、後述するスタッド15、15及び
前記第二の端板6、6を介して接地している。
【0006】又、上記各CVケーブル1、1の導体11
の端部は、図11〜12に示す様な接続スリーブ16を
介して、上記導体接続子9に接続している。銅等の導電
性の良好な金属により造った、この接続スリーブ16
は、先半部(上記接続用凹部10への挿入方向前半部
で、図11の左半部)外周面を、上記接続用凹部10の
内周面と同方向に傾斜した傾斜面とし、中間部外周に基
端縁に向う程外径が小さくなる受側傾斜面17を形成し
ている。又、上記接続スリーブ16には、前後両端縁に
開口する複数のスリット18、18を形成して、直径を
弾性的に収縮自在としている。この様な接続スリーブ1
6は、上記導体11の先端部に外嵌した状態で、この導
体11の先端部と共に、上記各接続用凹部10内に挿入
している。
【0007】そして、これら各接続用凹部10の開口端
部に螺着した、図13〜14に示す様な押圧固定スリー
ブ19により、上記接続スリーブ16の内外両周面と導
体11の端部外周面及び上記接続用凹部10の内周面と
を、互いに密接させている。上記押圧固定スリーブ19
は、外周面に上記接続用凹部10の開口端部内周面に形
成した雌ねじと螺合する雄ねじを、先端面(図13の左
端面)に上記受側傾斜面17と係合する押し側傾斜面2
0を、それぞれ形成している。この様な押圧固定スリー
ブ19を上記各接続用凹部10の開口端部に螺合させ、
更に緊締すれば、この押圧固定スリーブ19が上記接続
スリーブ16を、上記各接続用凹部10の奥に向け押圧
する。そして、接続スリーブ16の先半部外周面と上記
接続用凹部10の内周面との係合、並びに上記受側傾斜
面17と押し側傾斜面20との係合に基づき、上記接続
スリーブ16が、直径を縮めつつ上記接続用凹部10の
奥に押し込まれる。この結果、上記接続スリーブ16の
内外両周面と導体11の端部外周面及び上記接続用凹部
10の内周面とが互いに密接して、上記導体11の端部
と前記導体接続子9との導通状態を確保する。
【0008】又、前記絶縁成形物8の一部で前記絶縁層
12の端部周囲に位置する部分には、上記各接続用凹部
10、10に向かう程内径が小さくなる方向に傾斜し
た、第一の内径側テーパ面22、22を形成している。
そして、上述の様に導体11の端部と導体接続子9とを
接続した状態で、これら第一の内径側テーパ面22、2
2と上記絶縁層12との間に存在する隙間を、プレモー
ルド絶縁体21、21により塞いでいる。これら各プレ
モールド絶縁体21、21は、EPゴム製の絶縁部とカ
ーボンを添加したEPゴム製の半導電部とを組み合わせ
たもので、算盤玉を軸方向に引き伸ばした如き形状を有
する。これら各プレモールド絶縁体21、21の軸方向
片半部には、上記各第一の内径側テーパ面22と密接自
在な、第一の外径側テーパ面23を形成している。又、
上記各プレモールド絶縁体21、21の軸方向他半部に
は、上記各接続用凹部10、10から離れるに従って外
径が小さくなる方向に傾斜した、第二の外径側テーパ面
24を形成している。
【0009】上述の様な各プレモールド絶縁体21、2
1は、それぞれ押圧スリーブ25により、上記第一の内
径側テーパ面22に向け押圧している。繊維強化プラス
チック等により造った、これら各押圧スリーブ25の内
周面は、上記第二の外径側テーパ面24と同方向に傾斜
した第二の内径側テーパ面26とし、この第二の外径側
テーパ面24の周囲に配置している。この様な各押圧ス
リーブ25、25は、それぞれ押圧手段27により、上
記プレモールド絶縁体21に向け押圧している。
【0010】上記各押圧手段27、27は、前記第二の
端板6、6と上記各押圧スリーブ25、25との間に設
けている。これら各第二の端板6、6には固定環28
を、それぞれ複数本ずつのスタッド15、15により支
持している。又、上記各押圧スリーブ25の基端面、即
ち、上記第二の内径側テーパ面26と反対側の端面の円
周方向複数個所には、それぞれ複数本ずつのガイドロッ
ド29、29の基端部を結合固定している。そして、こ
れら各ガイドロッド29、29の先端部を、上記各固定
環28の内径寄り部分に形成した、図示しないガイド孔
に挿通している。更に、押圧ばねである圧縮コイルばね
30、30を、上記各ガイドロッド29、29の周囲で
上記各固定環28と上記各押圧スリーブ25との間部分
に設けている。
【0011】それぞれが上述の様に構成される押圧手段
27、27により、上記各押圧スリーブ25、25を上
記各プレモールド絶縁体21、21に押圧している為、
前記第一の内径側テーパ面22と第一の外径側テーパ面
23とが、上記プレモールド絶縁体21の内周面と前記
絶縁層12の端部外周面とが、それぞれ隙間なく密接す
る。この為、この絶縁層12と前記絶縁成形物8との間
の絶縁が、隙間の存在に基づいて損なわれる事がない。
特に、上記各押圧手段27、27に圧縮コイルばね3
0、30を組み込んでいるので、温度変化に基づく構成
各部材の寸法変化に拘らず、上記プレモールド絶縁体2
1の内周面と絶縁層12の端部外周面との間に隙間が生
じる事を防止できる。尚、上記各押圧手段27、27が
上記各押圧スリーブ25、25を押圧する力は、上記各
スタッド15、15の先端部に螺合したナット31及び
ロックナット32の位置を変え、上記固定環28と前記
第二の端板6との距離を変え、上記各圧縮コイルばね3
0、30の圧縮量を変える事により調節する。
【0012】尚、前記各絶縁筒5、5は、前記ケース2
の本体3と、上記各押圧手段27、27を覆うカバー3
3、33とを絶縁し、絶縁不良等の故障が発生した場合
に、この故障の発生場所を特定できる様にする為のもの
である。この為に、上記本体3及び上記各カバー33、
33は、それぞれ独立して接地する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上述の図10に示した
様な構造の場合、次の〜の様な点を改良する事が望
めれる。 組立作業が面倒なだけでなく、外径が大きくなり、
設置空間を要する。即ち、各押圧手段27、27を組み
立てる際に、これら各押圧手段27、27毎に複数本ず
つ設けたスタッド15、15とナット31及びロックナ
ット32との螺合作業を、総てCVケーブル1、1の接
続を行なう現場(地下の共同溝の内部等)で行なう必要
があり、現場でのプレハブ型接続部の組立作業が面倒に
なる。又、複数本のガイドロッド29、29の周囲に更
にスタッド15、15を配置する構造である為、上記各
押圧手段27、27部分の外径が大きくなる。これら各
押圧手段27、27の周囲には、それぞれカバー33を
被せ、更にこれら各カバー33、33の周囲に保護テー
プを巻回する必要がある。図10に示した様なYジョイ
ントの場合、上記各押圧手段27、27の外径が嵩み、
これら各押圧手段27、27を覆うカバー33の外径が
大きくなると、(図10の右側に存在する)並列して設
けた2個のカバー33、33同士の間隔が狭くなり、こ
れら各カバー33、33の周囲に上記保護テープを巻回
する作業が面倒になる。
【0014】 CVケーブルのY分岐接続部の組立作
業性が悪い。即ち、各CVケーブル1、1の導体11の
端部と導体接続子9とを接続する為に、この導体接続子
9に対して押圧固定スリーブ19を螺合し更に緊締して
いる。この緊締作業は、上記導体11の端部をこの押圧
固定スリーブ19及び接続スリーブ16と共に上記導体
接続子9の接続用凹部10内に挿入した後、特殊な工具
を使用して行なう必要があり、面倒でCVケーブルのY
分岐接続部の組立作業性を悪化させる。
【0015】 上記導体11の端部と導体接続子9と
の接続作業に伴って、絶縁性を悪化させる可能性があ
る。即ち、上記押圧固定スリーブ19や上記工具を絶縁
成形物8内に挿入する際に、この絶縁成形物8に形成し
た第一の内径側テーパ面22に傷を付ける可能性があ
る。そして、傷が付いた場合には、この傷部分に微小な
隙間が形成されて、絶縁不良が発生する。又、上記押圧
固定スリーブ19を上記導体接続子9に螺合し更に緊締
する際に、微小な金属粉が発生し、この金属粉が上記第
一の内径側テーパ面22や上記CVケーブル1の絶縁層
12の端部外周面に付着する可能性がある。そして、付
着した場合には、当該部分の絶縁が不良になる。
【0016】 CVケーブルのY分岐接続部の全長が
長くなる。即ち、プレモールド絶縁体21は、上記導体
11の端部と導体接続子9とを上記接続用凹部10に挿
入するのに先立って、上記CVケーブル1の絶縁層12
の端部に外嵌しておく必要がある。この様に予め上記絶
縁層12の端部に外嵌しておいたプレモールド絶縁体2
1は、上記押圧固定スリーブ19の螺合・緊締作業の際
に、上記絶縁層12に対し摺動させて、上記導体接続子
9から遠ざけておく必要がある。この為、この絶縁層1
2をシールド線13及び表面被覆14から露出させる長
さを、本来CVケーブル1、1同士を接続する為に必要
となる以上に長くする必要があり、その分、上記CVケ
ーブルのY分岐接続部の全長が必要以上に長くなる。本
発明のCVケーブルのY分岐接続部は、上述した〜
の様な点を改良すべく発明したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明のCVケーブルの
Y分岐接続部は、前述の図10に示したCVケーブルの
Y分岐接続部と同様に、ケースと、このケース内に保持
されたY分岐用の絶縁成形物と、この絶縁成形物中に包
埋された導体接続子と、この導体接続子に設けられた接
続用凹部と、導体の端部を突出させたCVケーブルと、
この導体の端部外周面と上記接続用凹部の内周面との間
に設けられた接続スリーブと、上記CVケーブルの端部
周囲に外嵌されたプレモールド絶縁体と、このプレモー
ルド絶縁体の周囲に配置された押圧スリーブと、この押
圧スリーブを上記プレモールド絶縁体に向け押圧する押
圧手段と、上記接続スリーブが上記接続用凹部から抜け
出る事を防止する抜け止め手段と、上記押圧手段を覆う
カバーとを備える。
【0018】特に、本発明のCVケーブルのY分岐接続
部に於いては、上記押圧手段は、上記ケースに支持され
た状態で上記CVケーブルの周囲に配置された固定環
と、この固定環と上記プレモールド絶縁体との間に、上
記CVケーブルの軸方向に亙る変位自在に設けられた押
圧環と、この押圧環と上記プレモールド絶縁体との間に
設けられた複数個の圧縮ばねと、上記固定環の円周方向
複数個所に、上記CVケーブルの軸方向に亙り形成され
た複数のねじ孔と、これら各ねじ孔に螺合させてそれぞ
れの一端面を上記押圧環の片面に当接させた複数個の押
圧ねじとから成る。
【0019】又、上記抜け止め手段は、上記接続用凹部
の内周面の開口寄り部分に形成した係止凹部と、上記接
続スリーブの周囲に、この接続スリーブの直径方向に亙
る変位自在に支持した、上記係止凹部に進入自在な係止
片と、この係止片を上記接続スリーブの直径方向内方に
付勢する弾性部材と、この接続スリーブの直径方向に関
し内側端部である、上記係止片の基端部を押圧する事に
より、この係止片を上記弾性部材の弾力に抗して上記接
続スリーブの直径方向外方に押圧する押圧片と、この押
圧片が上記係止片の基端部から退避する方向に変位する
事を阻止する為のストッパとから成る。更に、上記カバ
ーは導電材製で、絶縁筒を介して上記ケースに結合され
ている。
【0020】又、好ましくは、前記押圧手段が、前記固
定環の外周縁部の円周方向複数個所から同一軸方向に延
びた複数の脚部と、これら各脚部の先端部から上記固定
環の直径方向外方に突出する状態で設けられた係止部
と、前記ケースに固定の環状部分の内周縁部に形成され
た、これら各係止部を通過自在な切り欠き部とを備え
る。そして、上記固定環を、これら各係止部をこれら各
切り欠き部を通過させてから円周方向に回転させる事に
より、上記ケースに対し支持する。又、第二の内径側テ
ーパ面と反対側の押圧スリーブの端面の円周方向複数個
所に、複数本のガイドロッドの基端部を結合固定し、こ
れら各ガイドロッドの先端部を、各押圧ねじの中心部に
形成したガイド孔に挿通すると共に、押圧ばねである各
圧縮コイルばねを、上記各ガイドロッドの周囲に配置す
る。
【0021】
【作用】上述の様に構成する本発明のCVケーブルのY
分岐接続部は、押圧スリーブによりプレモールド絶縁体
を押圧し、絶縁成形物とCVケーブルの絶縁層との間の
隙間をなくし、これら絶縁成形物と絶縁層との間の絶縁
を確実に図る。特に、本発明のCVケーブルのY分岐接
続部によれば、現場での組立作業工数を削減して組立作
業の容易化を図れるだけでなく、外径を小さくして設置
空間を小さくできる。又、接続スリーブ側に支持した係
止片と導体接続子の接続用凹部側に設けた係止凹部との
係合により、上記接続スリーブ及びこの接続スリーブを
外嵌固定したCVケーブルの導体の端部が上記接続用凹
部から抜け出る事を防止する。尚、上記導体と上記導体
接続子とは、上記接続スリーブを介して接続する。
【0022】
【発明の実施の形態】図1〜9は、本発明の実施の形態
の1例を示している。尚、本発明の特徴は、押圧スリー
ブ25をプレモールド絶縁体21に向け、軸方向に弾性
的に押圧する為の押圧手段部分の構造、並びにCVケー
ブル1を構成する導体11の端部と導体接続子9とを結
合すると共に電気的に導通し、更に、上記導体11の端
部が上記導体接続子9に設けた接続用凹部10aから不
用意に抜け出るのを防止する抜け止め手段部分の構造に
関する。この抜け止め手段及び上記押圧手段を組み込む
CVケーブルのY分岐接続部の全体構造に就いては、例
えば前述の図10に示した構造と同様であるから、重複
する説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本発明の特
徴部分を中心に説明する。又、3本のCVケーブル1、
1に関して、各CVケーブルの導体11と導体接続子9
の接続用凹部10aとの接続部の構造は互いに同じであ
るので、1本のCVケーブル1に就いてのみ、上記抜け
止め手段及び上記押圧手段の構造及び作用に就いて説明
する。
【0023】先ず、押圧手段の構造及び作用に就いて、
図1〜6により説明する。この押圧手段を構成する固定
環28の外周縁部の円周方向反対側2個所からは1対の
脚部34、34を、同一軸方向に延出させている。そし
て、これら各脚部34、34の先端部にそれぞれ係止部
35を、上記固定環28の直径方向外方に突出する状態
で設けている。一方、絶縁筒5の先端縁部にねじ止め固
定した、ケースに固定の環状部分である、第二の端板6
の内周縁部の円周方向反対側2個所位置に、上記各係止
部35、35を通過自在な切り欠き部36、36を設け
ている。上記固定環28は、これら各係止部35、35
をこれら各切り欠き部36、36を通過させてから円周
方向に回転させる事により、ケース2に対し支持してい
る。
【0024】即ち、このケース2に対して上記固定環2
8を支持固定する際には、先ず、図4に示す様に、上記
各係止部35、35と各切り欠き部36、36とを互い
に整合させる。そして、この様に整合させた状態で、こ
れら各係止部35、35を各切り欠き部36、36の内
側を、上記絶縁筒5と反対側からこの絶縁筒5側に向
け、(図2の右から左に)通過させる。その後、上記固
定環28を円周方向に回転させて、上記各係止部35、
35と各切り欠き部36、36との円周方向に亙る位相
をずらせる。この状態で上記各係止部35、35は、後
述する圧縮コイルばね30、30の弾性により、上記第
二の端板6の内側面(絶縁筒5側の側面で、図2の左側
面)に向け弾性的に押圧されて、上記ケース2に対し支
持固定される。
【0025】上記固定環28の円周方向等間隔4個所位
置には、ねじ孔37、37を、円周方向に隣り合うねじ
孔37、37同士の間にはそれぞれ複数個ずつ(図示の
例では、ねじ孔37、37の間毎に3個ずつ、1個の固
定環28で合計12個)の支持孔38、38を、それぞ
れ円周方向に亙り等間隔に、且つそれぞれ軸方向に亙り
形成している。又、押圧スリーブ25の基端面には上記
ねじ孔37、37と支持孔38、38との合計数と同数
本(図示の例では、1個の押圧手段毎に16本ずつ)の
ガイドロッド29、29の基端部(図2〜3の左端部)
を、円周方向に亙って等間隔に結合固定している。そし
て、これら各ガイドロッド29、29を、互いに平行に
配設している。
【0026】又、上記押圧スリーブ25と上記固定環2
8との間には、円輪状の押圧環39を、軸方向(図2〜
3の左右方向)に亙る変位自在に設けている。この押圧
環39には、上記各ガイドロッド29、29を摺動自在
に挿通する為のガイド孔40を、これら各ガイドロッド
29、29と同位相で形成している。この様な押圧環3
9は、上記各ガイド孔40に上記各ガイドロッド29、
29を挿通した状態で、上記押圧スリーブ25と上記固
定環28との間に配置している。又、この状態で上記各
ガイドロッド29、29の先端部(図2〜3の右端部)
は、上記固定環28に形成した支持孔38、38或は後
述する押圧ねじ41、41の中心部に形成した別のガイ
ド孔42、42に挿入している。
【0027】従って、本発明のCVケーブルのY分岐接
続部を構成するプレモールド絶縁体21の押圧手段を組
み立てた状態で、上記複数本のガイドロッド29、29
のうち、一部(図示の例では、各押圧手段毎に、16本
中12本)のガイドロッド29、29は、上記押圧スリ
ーブ25と上記各支持孔38、38とによりそれぞれの
両端部を支持される。又、残り(図示の例では、各押圧
手段毎に、16本中4本)のガイドロッド29、29
は、上記押圧スリーブ25と上記各ガイド孔42、42
とによりそれぞれの両端部を支持される。更に、この様
な各ガイドロッド29、29の周囲で、上記押圧スリー
ブ25の基端面と上記押圧環39との間には、それぞれ
圧縮コイルばね30、30を装着している。そして、こ
れら各圧縮コイルばね30、30により、上記押圧スリ
ーブ25を、前記プレモールド絶縁体21に向け押圧自
在としている。
【0028】更に、上記固定環28の円周方向4個所に
形成した前記各ねじ孔37、37には、それぞれ図4に
示す様な押圧ねじ41、41を螺合させている。これら
各押圧ねじ41、41は、それぞれの外周面に雄ねじ
を、中心部に上記別のガイド孔42を、それぞれ形成し
ている。又、このガイド孔42の基端側(図2〜3の右
端側)開口部には、内周面が六角筒状等の角孔部43を
形成して、六角レンチ等の工具により、上記押圧ねじ4
1、41を回転自在としている。この様な各押圧ねじ4
1、41の先端面(図2の左端面)は、上記押圧環39
の片側面に突き当てている。従って、上記各押圧ねじ4
1、41を回転させ、これら各押圧ねじ41、41の先
端部が上記固定環28の内側面(図2〜3の左側面)か
ら突出している量を調節すれば、上記各圧縮コイルばね
30、30の弾性を調節できる。尚、上記各押圧ねじ4
1、41の基端部で上記固定環28の外側面から突出し
ている部分には、必要に応じてロックナットを螺合さ
せ、上記各押圧ねじ41、41が不用意に回転する事を
防止する。
【0029】上述の様に構成する本発明のCVケーブル
のY分岐接続部を構成するプレモールド絶縁体21の押
圧手段によれば、前記プレモールド絶縁体21に形成し
た第一の外径側テーパ面23と絶縁成形物8に形成した
第一の内径側テーパ面22との間の隙間、並びに上記プ
レモールド絶縁体21の内周面とCVケーブル1を構成
する絶縁層12の外周面との間の隙間をなくし、これら
絶縁成形物8と絶縁層12との間の絶縁を確実に図れ
る。即ち、上記各押圧ねじ41、41を回転させて上記
押圧環39と上記押圧スリーブ25との間隔を調節し、
上記各圧縮コイルばね30、30の弾性を調節すれば、
この押圧スリーブ25が上記プレモールド絶縁体21を
押圧する力を適正にして、このプレモールド絶縁体21
を軸方向に押圧すると共に直径方向内側に縮め、上記各
面同士の間の隙間をなくせる。
【0030】特に、本発明のCVケーブルのY分岐接続
部を構成する、プレモールド絶縁体21用の押圧手段に
よれば、現場での組立作業工数を削減して組立作業の容
易化を図れるだけでなく、外径を小さくして設置空間を
小さくできる。即ち、本発明のCVケーブルのY分岐接
続部を構成するプレモールド絶縁体21用の押圧手段を
構成する、上記押圧スリーブ25と押圧環39と固定環
28と圧縮コイルばね30、30と押圧ねじ41、41
とガイドロッド29、29とは、予め工場等で図3に示
した状態に、押圧ユニット44として組み立てておけ
る。そして、この押圧ユニット44をケース2に装着す
る作業は、前述の様に、各係止部35、35をこれら各
切り欠き部36、36を通過させてから円周方向に回転
させる事により、簡単に行なえる。この為、地下の共同
溝等で行なう作業を少なくできる。又、上記押圧ユニッ
ト44を装着して上記プレモールド絶縁体21を押圧し
た状態で、カバー33を装着する以前(予めCVケーブ
ル1に外嵌しておいたカバー33をこのCVケーブル1
の中央寄りにずらしておいた状態)では、上記各圧縮コ
イルばね30、30の状態を目視により確認できる。
【0031】更に、前述の図10に示した構造の様に、
上記ガイドロッド29、29の周囲にスタッド15、1
5等の別の部材を配置する必要がないので、押圧手段並
びにこの押圧手段を覆うカバー33の直径を小さくでき
る。この為、本発明を図1に示す様にYジョイントに適
用した場合に、隣り合うカバー33同士の間隔を広くし
て、このカバー33に絶縁テープを巻回する作業を容易
に行なえる様になる。或は、隣り合うカバー33同士の
間隔が同じで良ければ、並列に配置した1対のCVケー
ブル1、1のピッチを短くして、CVケーブルのY分岐
接続部の外径寸法を小さくできる。
【0032】次に、前記導体11の端部と前記導体接続
子9とを接続すると共に、この導体11の端部がこの導
体接続子9に設けた接続用凹部10aから不用意に抜け
出るのを防止する抜け止め手段部分の構造に就いて、図
7〜9により説明する。上記接続用凹部10aの内周面
は、前述の図10に示した従来構造とは異なり、開口部
から奥端部までほぼ内径が変化しない、単なる円筒面と
している。又、上記導体11の端部には、マルチバンド
或はマルチコンタクト等と呼ばれる、多点接触型の接続
金具である接続スリーブ16aを外嵌固定している。こ
の接続スリーブ16aは、互いに同心に組み合わされた
アウタースリーブ45及びインナースリーブ46と、こ
のアウタースリーブ45の端部に螺合させた抑えスリー
ブ47とから成る。このうちのアウタースリーブ45に
は、このアウタースリーブ45の外周面から弾性的に突
出する複数の通電用弾性片(図示省略)を設けて、上記
導体接続子9との間の電気的導通を確保する様にしてい
る。又、上記アウタースリーブ45の内周面と上記イン
ナースリーブ46の外周面とは、互いにくさび状に係合
させている。
【0033】又、上記抑えスリーブ47の先端部(図7
の左端部)外周面と上記アウタースリーブ45の基端部
(図7の右端部)内周面とには、互いに螺合する雄ねじ
及び雌ねじを形成している。上記接続スリーブ16aを
上記導体11の端部外周に、図7に示す状態に組み付け
た状態で、上記抑えスリーブ47と上記アウタースリー
ブ45とを螺合させ更に緊締すれば、上記インナースリ
ーブ46が上記導体11の先端に向け(図7の左方に)
押圧される。そして、このインナースリーブ46の内外
両周面が、上記アウタースリーブ45の内周面及び上記
導体11の端部外周面に密接し、これらアウタースリー
ブ45と導体11との間の電気的導通を確保する。尚、
この様な導体11の端部への上記接続スリーブ16aの
組み付け、及び上記抑えスリーブ47と上記アウタース
リーブ45との螺合・緊締は、これら導体11の端部及
び接続スリーブ16aを前記接続用凹部10a内に挿入
する以前に行なっておく。従って、上記導体11の端部
への接続スリーブ16aの装着作業に伴い、絶縁成形物
8に傷を付けたり、或は金属粉が絶縁すべき個所に付着
したりする事はない。この為、CVケーブルのY分岐接
続部の組立作業に伴って、絶縁不良の原因を造る事がな
い。
【0034】又、上記抑えスリーブ47には、互いに平
行な1対の平坦面部48、48を形成して、この抑えス
リーブ47と上記アウタースリーブ45との螺合・緊締
時に、スパナ等の工具を係止自在としている。尚、この
アウタースリーブ45の先端部外周面にも、上記螺合・
緊締時に工具を係止する為の係止部49を形成してい
る。
【0035】一方、前記接続用凹部10aの内周面の開
口寄り部分には、全周に亙り、或は円周方向複数個所
(例えば反対側2個所位置)に、係止凹部50を形成し
ている。又、上記接続スリーブ16aを構成する上記抑
えスリーブ47の基半部(図7の右半部)周囲の円周方
向複数個所(例えば反対側2個所位置)には、それぞれ
上記各係止凹部50に進入自在な係止片51を支持して
いる。即ち、上記抑えスリーブ47の基半部外周面に、
弾性部材である板ばね52の基端部をねじ、リベット等
により結合固定し、この板ばね52の先端部に上記係止
片51を、やはりねじ、リベット等により結合固定して
いる。そして、これら各板ばね52により上記各係止片
51を、上記接続スリーブ16aの直径方向に亙る変位
自在に支持すると共に、この係止片51にこの接続スリ
ーブ16aの直径方向内方に向く弾力を付与している。
従って上記各係止片51は、外力が加わらない状態で
は、図8に実線で示す位置に存在するが、外力が付与さ
れた場合には上記板ばね52の弾力に抗して、同図に鎖
線で示す様に、上記抑えスリーブ47の直径方向外方に
変位する。尚、上記係止片51の基端面で上記板ばね5
2の先端部内周側面から突出した部分には、半球状の凸
部53を形成している。
【0036】又、上記抑えスリーブ47の基端部外周面
の円周方向複数個所(例えば反対側2個所位置)で上記
各係止片51と整合する位置には、それぞれ押圧片54
を、上記抑えスリーブ47の軸方向(図7の左右方向、
図9の上下方向)に亙る変位自在に設けている。即ち、
上記抑えスリーブ47の基端面(図7の右端面)に、断
面L字形の抑え板55をねじ止め固定し、この抑え板5
5の庇板部56の内周側面と上記抑えスリーブ47の基
端部外周面との間で、上記押圧片54の基端部を、軸方
向に亙る変位自在に案内している。又、この押圧片54
の基端面に一端(図7の左端)を結合した押圧ロッド5
7の中間部を、上記抑え板55に形成したガイド孔58
に、軸方向に亙る変位自在に緩く挿通している。そし
て、上記押圧ロッド57の他端部で上記抑え板55より
も前記接続用凹部10aと反対側に突出した部分を、円
環状のストッパ59に対向させている。更に、上記押圧
片54と上記抑え板55との間には別の板ばね60等の
ばねを設けて、この押圧片54に、上記係止片51と抑
えスリーブ47との間から退避する方向(図9の下向)
の弾力を付与している。
【0037】上記各押圧片54の先端部外周側面には傾
斜面61を形成し、この押圧片54の先端部の厚さが、
先端縁に向かう程小さくなる様にしている。従って、上
記ストッパ59を上記接続用凹部10aに向け押圧する
と、上記傾斜面61と上記凸部53との係合により、上
記板ばね60の弾力に抗して上記押圧片54の先半部が
上記係止片51と上記抑えスリーブ47の外周面との間
に入り込み、この係止片51をこの抑えスリーブ47の
直径方向外方に変位させて、この係止片51を前記係止
凹部50に進入させる。この状態では、上記抑えスリー
ブ47を含む接続スリーブ16a及びこの接続スリーブ
16aを固定した導体11が、上記接続用凹部10aか
ら抜け出る事がなくなる。
【0038】上述の様な、本例の抜け止め手段の構造を
組み立てる場合には、予め前記接続スリーブ16aを外
嵌固定した前記導体11の端部を、上記接続用凹部10
a内に挿入する。この挿入作業時には、未だ上記押圧片
54の先半部を上記係止片51と上記抑えスリーブ47
の外周面との間に入り込ませず、上記押圧片54を、図
8に実線で示す様に、上記接続スリーブ16aの直径方
向内方に位置させておく。そして、上記係止片51と前
記係止凹部50とが整合する位置にまで、上記接続スリ
ーブ16aを上記接続用凹部10a内に挿入したなら
ば、上記ストッパ59を上記接続用凹部10a側に変位
させ、上記係止片51を係止凹部50内に進入させてか
ら、前述したプレモールド絶縁体21(図1〜2)及び
押圧手段等の組付けを行なう。上記導体11と導体接続
子9との接続作業は、上記接続スリーブ16aを上記接
続用凹部10a内に挿入し、前記ストッパ59により前
記押圧ロッド57を押圧するのみで良い。従って、接続
作業を容易に行なえる。又、接続作業時に上記プレモー
ルド絶縁体21を上記接続スリーブ16aから大きく遠
ざけておく必要はなく、その分、CVケーブルのY分岐
接続部の軸方向寸法を短くできる。
【0039】上述の様にして、上記抜け止め手段及び押
圧手段を含む、本発明のCVケーブルのY分岐接続部の
組立を完了した状態では、上記ストッパ59の外側面
(図7の右側面)をプレモールド絶縁体21の端面が抑
え付け、このストッパ59が上記接続用凹部10aから
遠ざかる方向に変位するのを阻止する。この為、上記係
止片51が係止凹部50から抜け出る事がなく、上記接
続スリーブ16a及び導体11が、上記接続用凹部10
aから抜け出る事を確実に防止できる。又、この状態で
上記導体11と前記導体接続子9とは、上記接続スリー
ブ16aを介して接続され、上記CVケーブルのY分岐
接続部を介して互いに接続された複数本のCVケーブル
1の導体11同士を確実に導通させる。
【0040】これに対して、上記抜け止め手段及び押圧
手段を含む、本発明のCVケーブルのY分岐接続部を分
解する際には、上記プレモールド絶縁体21を上記スト
ッパ59より退避させ(図7の右方に移動させ)てか
ら、このストッパ59を上記接続用凹部10aから遠ざ
かる方向に変位させれば、上記接続スリーブ16a及び
導体11を、上記接続用凹部10aから抜き出せる。即
ち、上記ストッパ59を接続用凹部10aから遠ざけ、
前記板ばね60の弾力に基づいて前記押圧片54を前記
係止片51の基端部から退避させれば、前記板ばね52
の弾力に基づいてこの係止片51が、前記係止凹部50
から抜け出る。この状態で上記CVケーブル1を上記導
体接続子9から遠ざかる方向に引けば、上記接続スリー
ブ16a及び導体11を上記接続用凹部10aから抜き
出して、上記CVケーブルのY分岐接続部を解体でき
る。
【0041】更に、図示の例では、ケース2の本体3或
は第一の端板4に対して絶縁筒5、5を結合固定する部
分の構造を工夫する事により、これら各絶縁筒5、5の
薄肉化を可能にしている。即ち、上記本体3及び第一の
端板4の一部でこれら各絶縁筒5、5を結合固定すべき
部分に、外周面に雄ねじを形成した結合筒部62、62
を設けると共に、上記各絶縁筒5、5の基端部外周面
に、外向フランジ状の鍔部63を形成している。そし
て、上記各結合筒部62、62に螺合した袋ナット64
により上記鍔部63を、これら各結合筒部62、62の
先端面に抑え付けて、上記ケース2に対し上記各絶縁筒
5、5を結合固定している。この様な構造を採用する事
により、前述の図10に示した従来構造の如く、絶縁筒
5、5にねじ孔を形成する必要がなくなり、これら各絶
縁筒5、5の薄肉・軽量化を可能にしている。尚、これ
ら各絶縁筒5、5を介して結合された、それぞれが導電
材製である本体3とカバー33、33とは、互いに独立
して設置し、絶縁破壊等の送電事故が発生した場合に、
発生個所を特定できる様にする。
【0042】尚、本発明の効果をより有効に得るべく、
CVケーブル用プレハブ接続部の小型・軽量化をより大
幅に実現する為に、前記導体接続子9をアルミニウム若
しくはアルミニウム合金により造り、薄肉化を図る事も
できる。更には、上記絶縁筒5、5の小径化に伴って上
記ケース2の直径も小さくできる事に合わせて、絶縁成
形物8の厚さ並びにプレモールド絶縁体21の直径を、
絶縁性を損なわない範囲で小さくする事もできる。
【0043】
【発明の効果】本発明のCVケーブルのY分岐接続部
は、以上に述べた通り構成され作用するので、次の〜
の様な効果を得られる。 押圧手段及び抜け止め手段を含む組立作業を容易に
できる。 押圧手段部分の外径を小さくする事により、設置空
間の低減と、絶縁テープの巻回作業の容易化とを図れ
る。 導体の端部と導体接続子との接続作業に伴って、絶
縁性を悪化させる事がなく、信頼性及び耐久性の向上を
図れる。 CVケーブルのY分岐接続部の全長を短くできる。 CVケーブルのY分岐接続部の解体作業が容易にな
る。 これらにより、設置スペースが小さく、軽量で、し
かも組立作業及び解体作業が容易なCVケーブルのY分
岐接続部の実現に寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の1例を示す断面図。
【図2】図1の右上部拡大図。
【図3】押圧スリーブ、押圧環、固定環、圧縮コイルば
ね、押圧ねじ、ガイドロッドにより構成する押圧ユニッ
トを取り出して示す半部切断側面図。
【図4】組立時の状態を一部を省略して示す、図2のA
−A視図。
【図5】押圧ねじの斜視図。
【図6】固定環の斜視図。
【図7】図1のB部拡大図。
【図8】一部を省略して示す、図7のC−C断面図。
【図9】一部を省略して示す、図8の上方から見た部分
断面図。
【図10】従来から提案されていたCVケーブルのY分
岐接続部の1例を示す断面図。
【図11】接続スリーブの断面図。
【図12】図11の右方から見た端面図。
【図13】押圧固定スリーブの断面図。
【図14】図13の右方から見た端面図。
【符号の説明】
1 CVケーブル 2 ケース 3 本体 4 第一の端板 5 絶縁筒 6 第二の端板 7 開口 8 絶縁成形物 9 導体接続子 10、10a 接続用凹部 11 導体 12 絶縁層 13 シールド線 14 表面被覆 15 スタッド 16、16a 接続スリーブ 17 受側傾斜面 18 スリット 19 押圧固定スリーブ 20 押し側傾斜面 21 プレモールド絶縁体 22 第一の内径側テーパ面 23 第一の外径側テーパ面 24 第二の外径側テーパ面 25 押圧スリーブ 26 第二の内径側テーパ面 27 押圧手段 28 固定環 29 ガイドロッド 30 圧縮コイルばね 31 ナット 32 ロックナット 33 カバー 34 脚部 35 係止部 36 切り欠き部 37 ねじ孔 38 支持孔 39 押圧環 40 ガイド孔 41 押圧ねじ 42 ガイド孔 43 角孔部 44 押圧ユニット 45 アウタースリーブ 46 インナースリーブ 47 抑えスリーブ 48 平坦面部 49 係止部 50 係止凹部 51 係止片 52 板ばね 53 凸部 54 押圧片 55 抑え板 56 庇板部 57 押圧ロッド 58 ガイド孔 59 ストッパ 60 板ばね 61 傾斜面 62 結合筒部 63 鍔部 64 袋ナット

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケースと、このケース内に保持されたY
    分岐用の絶縁成形物と、この絶縁成形物中に包埋された
    導体接続子と、この導体接続子に設けられた接続用凹部
    と、導体の端部を突出させたCVケーブルと、この導体
    の端部外周面と上記接続用凹部の内周面との間に設けら
    れた接続スリーブと、上記CVケーブルの端部周囲に外
    嵌されたプレモールド絶縁体と、このプレモールド絶縁
    体の周囲に配置された押圧スリーブと、この押圧スリー
    ブを上記プレモールド絶縁体に向け押圧する押圧手段
    と、上記接続スリーブが上記接続用凹部から抜け出る事
    を防止する抜け止め手段と、上記押圧手段を覆うカバー
    とを備えたCVケーブルのY分岐接続部に於いて、上記
    押圧手段は、上記ケースに支持された状態で上記CVケ
    ーブルの周囲に配置された固定環と、この固定環と上記
    プレモールド絶縁体との間に、上記CVケーブルの軸方
    向に亙る変位自在に設けられた押圧環と、この押圧環と
    上記プレモールド絶縁体との間に設けられた複数個の圧
    縮ばねと、上記固定環の円周方向複数個所に、上記CV
    ケーブルの軸方向に亙り形成された複数のねじ孔と、こ
    れら各ねじ孔に螺合させてそれぞれの一端面を上記押圧
    環の片面に当接させた複数個の押圧ねじとから成るもの
    であり、上記抜け止め手段は、上記接続用凹部の内周面
    の開口寄り部分に形成した係止凹部と、上記接続スリー
    ブの周囲に、この接続スリーブの直径方向に亙る変位自
    在に支持した、上記係止凹部に進入自在な係止片と、こ
    の係止片を上記接続スリーブの直径方向内方に付勢する
    弾性部材と、この接続スリーブの直径方向に関し内側端
    部である、上記係止片の基端部を押圧する事により、こ
    の係止片を上記弾性部材の弾力に抗して上記接続スリー
    ブの直径方向外方に押圧する押圧片と、この押圧片が上
    記係止片の基端部から退避する方向に変位する事を阻止
    する為のストッパとから成るものであり、上記カバーは
    導電材製で、絶縁筒を介して上記ケースに結合されてい
    る事を特徴とするCVケーブルのY分岐接続部。
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