JPH11266421A - 記録装置及び再生装置 - Google Patents

記録装置及び再生装置

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JPH11266421A
JPH11266421A JP10067327A JP6732798A JPH11266421A JP H11266421 A JPH11266421 A JP H11266421A JP 10067327 A JP10067327 A JP 10067327A JP 6732798 A JP6732798 A JP 6732798A JP H11266421 A JPH11266421 A JP H11266421A
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image data
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JP10067327A
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Inventor
Takashi Kawakami
高 川上
Shinji Katsuki
信二 勝木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像画像を動画及び静止画として記録再生す
る際に、信号処理や動作の負担を軽減し、少なくとも録
画に関する操作子数が削減されるようにし、録画操作に
関する使い勝手を向上させる。 【解決手段】 レリーズキーが押圧操作されている時間
に応じて、圧縮動画像データの録画ファイルに対して、
静止画又は動画の何れか一方として扱われるべきことを
示す画像ファイル種別識別情報を付随して記録する。こ
れにより、動画像データの形式の録画ファイルが静止画
又は動画として管理されて記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばビデオカメ
ラなどに搭載され、所定の記録媒体に対応して撮像画像
としての動画像データを記録再生することのできる記録
装置、及び再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ等の撮像装置と、ビデオデ
ッキ等の記録再生装置が一体化されたビデオカメラとし
て、例えばデジタルデータにより撮像画像を記録再生す
ることのできるものが普及してきている。
【0003】このようなビデオカメラの場合、記録再生
情報としてデジタルデータを扱うことから、1つのビデ
オカメラにより、通常に動画像としての撮像画像を記録
再生する機能と、いわゆるデジタルスチルカメラのよう
に静止画としての撮像画像を記録再生する機能の両者を
与えるように構成することは、比較的容易に可能であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ここで、実際に動画像
と静止画像をデータとして記録再生できるビデオカメラ
を実際に構築する場合を考えてみた場合、次のような不
都合が生じることが想定される。
【0005】ビデオカメラとして、動画像と静止画像を
データとして記録再生できるようにするためには、動画
像データ処理と静止画像データ処理との各々に対応する
回路系を備え、例えば動画像を記録再生する際には動画
像データ処理回路系による動作が実行されるようにモー
ド切換を行い、静止画像を記録再生する際には画像デー
タ処理回路系による動作が実行されるようにモード切換
を行う必要があることになるが、これは、ビデオカメラ
内部における信号処理のための負担が重くなるという側
面を有している。
【0006】また、ビデオカメラに対する操作として
は、録画を行うのにあたり、動画録画と静止画録画との
モード切り換えを行う必要がある。具体的には、例えば
動画を録画する場合には、動画録画実行のための操作子
を操作し、静止画を録画する場合には録画動作実行のた
めの操作子を操作するようにすることが考えられる。或
いは、所定の操作子により動画録画と静止画録画とのモ
ード切換を行った上で、録画開始のための操作子により
録画を開始させるようにすることが考えられる。何れに
しろ、動画録画と静止画録画とのモード切り換えを行う
必要上、録画に関する操作子としては複数の操作子が必
要とされることになる。これは、特に携帯性を向上させ
るために出来るだけ小型化が図られるべきビデオカメラ
等にとっては不利となる。つまり、録画動作に関するだ
けで複数のキーを筐体に配置する必要があることになる
都合上、その配置スペースが制約されてしまうことにな
り、例えば、筐体の小型化や操作子の配置位置に依る使
い勝手の向上が阻害される可能性を有するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記し
た課題を考慮して、撮像画像を動画及び静止画として記
録再生する際に、装置における信号処理や動作の負担を
軽減すると共に、少なくとも録画に関する操作子数が出
来るだけ削減されるようにし、更には、録画操作に関す
る使い勝手を向上させることを目的とする。
【0008】このため、撮像手段により得られる撮像画
像を動画像データとして所定の記録媒体に記録する録画
動作を行うことのできる記録装置として、録画動作を実
行させるための録画操作が行われる録画操作手段と、こ
の録画操作手段に対して行われた録画操作時間を計測す
る計測手段と、この計測手段により計測された録画操作
時間と、所定の閾値とを比較する比較手段と、この比較
手段により、計測手段により計測された録画操作時間が
閾値よりも小さいと判別された場合には、静止画像情報
として扱われるべきことを示す情報種別識別情報を動画
像データに付随させて記録媒体に記録する第1の記録動
作を実行し、比較手段により、計測手段により計測され
た録画操作時間が閾値よりも小さいと判別された場合に
は、動画像情報として扱われるべきことを示す情報種別
識別情報を動画像データに付随させて記録媒体に記録す
る第2の記録動作を実行することのできる記録手段とを
備えて記録装置を構成することとした。
【0009】また、撮像手段により得られる撮像画像を
動画像データとして所定の記録媒体に記録する録画動作
を行うことのできる記録装置として、特定の操作子に対
して操作が行われることによって録画動作を実行させる
ことが可能とされると共に、操作状態として操作子に対
して与えられた力の強度を示す操作強度情報を出力可能
とされる録画操作手段と、この録画操作手段から出力さ
れた操作強度情報を所定の閾値と比較して得られた比較
結果に基づいて、静止画像情報として扱われるべきこと
を示す情報種別識別情報を動画像データに付随させて記
録媒体に記録する第1の記録動作と、これが動画像情報
として扱われるべきことを示す情報種別識別情報を動画
像データに付随させて記録媒体に記録する第2の記録動
作との何れか一方を実行するように構成される記録手段
とを備え記録装置を構成することとした。
【0010】また、少なくとも、1以上の動画像データ
ファイルと、各動画像データファイルが静止画情報又は
動画像情報の何れか一方として扱われるべきことを示す
情報種別識別情報とが記録されている所定の記録媒体に
対応して再生を行うことのできる再生装置として、記録
媒体から読み出した情報種別識別情報の内容に基づい
て、記録媒体から再生すべき動画像データファイルが静
止画情報として扱われるべきものであると判別された場
合には、この再生すべき動画像データファイルから静止
画像データを生成して静止画像として再生出力し、記録
媒体から再生すべき動画像データファイルが動画情報と
して扱われるべきものであると判別された場合には、こ
の再生すべき動画像データファイルを動画像として再生
出力することのできる再生手段を備えて構成することと
した。
【0011】上記構成によれば、録画操作手段に対して
録画操作が行われている時間、あるいは、録画操作手段
に対して行われる押圧操作の押圧レベルに応じて、動画
像データファイルが静止画、又は動画の何れか一方とし
て扱われるべきことを示す情報種別識別情報が付随して
記録される。これにより、本発明では記録媒体に記録さ
れる撮像画像データとしては、常に動画像データとして
の形式により記録されるようにされた上で、上記情報種
別識別情報に基づいて、静止画、又は動画の何れか一方
として規定されることになる。また、再生時において
は、上記情報種別識別情報に基づいて、動画像データか
ら静止画を抽出して再生出力する、或いは、動画像デー
タとして通常に再生出力させるようにすればよいことに
なる。この際、画像再生のための信号処理は、静止画像
再生と動画像再生とに関わらず、動画像データ処理のた
めの構成を利用することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の記録
装置について説明していく。本実施の形態の記録装置と
しては、カメラ装置部と画像(静止画又は動画)及び音
声の記録再生が可能な記録再生装置部とが一体化された
可搬型のビデオカメラに搭載されている場合を例にあげ
る。また、本例のビデオカメラに搭載される記録再生装
置部は、光磁気ディスクの一種として知られている、い
わゆるミニディスクに対応してデータを記録再生する構
成を採るものとされる。説明は次の順序で行う。 1.ディスクフォーマット 2.ビデオカメラの外観構成 3.ビデオカメラの内部構成 4.メディアドライブ部の構成 5.本実施の形態に対応するディスク構造例 6.録画動作 (6−1.概要) (6−2.処理動作) 7.再生動作 8.変形例
【0013】1.ディスクフォーマット 本例のビデオカメラに搭載される記録再生装置部は、ミ
ニディスク(光磁気ディスク)に対応してデータの記録
/再生を行う、MDデータといわれるフォーマットに対
応しているものとされる。このMDデータフォーマット
としては、MD−DATA1とMD−DATA2といわ
れる2種類のフォーマットが開発されているが、本例の
ビデオカメラは、MD−DATA1よりも高密度記録が
可能とされるMD−DATA2のフォーマットに対応し
て記録再生を行うものとされている。そこで、先ずMD
−DATA2のディスクフォーマットについて説明す
る。
【0014】図1及び図2は、MD−DATA2として
のディスクのトラック構造例を概念的に示している。図
2(a)(b)は、それぞれ図1の破線Aで括った部分
を拡大して示す断面図及び平面図である。これらの図に
示すように、ディスク面に対してはウォブル(蛇行)が
与えられたウォブルドグルーブWGと、ウォブルが与え
られていないノンウォブルドグルーブNWGとの2種類
のグルーブ(溝)が予め形成される。そして、これらウ
ォブルドグルーブWGとノンウォブルドグルーブNWG
は、その間にランドLdを形成するようにしてディスク
上において2重のスパイラル状に存在する。
【0015】MD−DATA2フォーマットでは、ラン
ドLdがトラックとして利用されるのであるが、上記の
ようにしてウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグ
ルーブNWGが形成されることから、トラックとしても
トラックTr・A,Tr・Bの2つのトラックがそれぞ
れ独立して、2重のスパイラル(ダブルスパイラル)状
に形成されることになる。トラックTr・Aは、ディス
ク外周側にウォブルドグルーブWGが位置し、ディスク
内周側にノンウォブルドグルーブNWGが位置するトラ
ックとなる。これに対してトラックTr・Bは、ディス
ク内周側にウォブルドグルーブWGが位置し、ディスク
外周側にノンウォブルドグルーブNWGが位置するトラ
ックとなる。つまり、トラックTr・Aに対してはディ
スク外周側の片側のみにウォブルが形成され、トラック
Tr・Bとしてはディスク内周側の片側のみにウォブル
が形成されるようにしたものとみることができる。この
場合、トラックピッチは、互いに隣接するトラックTr
・AとトラックTr・Bの各センター間の距離となり、
図2(b)に示すようにトラックピッチは0.95μm
とされている。
【0016】ここで、ウォブルドグルーブWGとしての
グルーブに形成されたウォブルは、ディスク上の物理ア
ドレスがFM変調+バイフェーズ変調によりエンコード
された信号に基づいて形成されているものである。この
ため、記録再生時においてウォブルドグルーブWGに与
えられたウォブリングから得られる再生情報を復調処理
することで、ディスク上の物理アドレスを抽出すること
が可能となる。また、ウォブルドグルーブWGとしての
アドレス情報は、トラックTr・A,Tr・Bに対して
共通に有効なものとされる。つまり、ウォブルドグルー
ブWGを挟んで内周に位置するトラックTr・Aと、外
周に位置するトラックTr・Bは、そのウォブルドグル
ーブWGに与えられたウォブリングによるアドレス情報
を共有するようにされる。なお、このようなアドレッシ
ング方式はインターレースアドレッシング方式ともいわ
れる。このインターレースアドレッシング方式を採用す
ることで、例えば、隣接するウォブル間のクロストーク
を抑制した上でトラックピッチを小さくすることが可能
となるものである。また、グルーブに対してウォブルを
形成することでアドレスを記録する方式については、A
DIP(Adress In Pregroove) 方式ともいう。
【0017】また、上記のようにして同一のアドレス情
報を共有するトラックTr・A,Tr・Bの何れをトレ
ースしているのかという識別は次のようにして行うこと
ができる。例えば3ビーム方式を応用し、メインビーム
がトラック(ランドLd)をトレースしている状態で
は、残る2つのサイドビームは、上記メインビームがト
レースしているトラックの両サイドに位置するグルーブ
をトレースしているようにすることが考えられる。
【0018】図2(b)には、具体例として、メインビ
ームスポットSPmがトラックTr・Aをトレースして
いる状態が示されている。この場合には、2つのサイド
ビームスポットSPs1,SPs2のうち、内周側のサ
イドビームスポットSPs1はノンウォブルドグルーブ
NWGをトレースし、外周側のサイドビームスポットS
Ps2はウォブルドグルーブWGをトレースすることに
なる。これに対して、図示しないが、メインビームスポ
ットSPmがトラックTr・Bをトレースしている状態
であれば、サイドビームスポットSPs1がウォブルド
グルーブWGをトレースし、サイドビームスポットSP
s2がノンウォブルドグルーブNWGをトレースするこ
とになる。このように、メインビームスポットSPm
が、トラックTr・Aをトレースする場合とトラックT
r・Bをトレースする場合とでは、サイドビームスポッ
トSPs1,SPs2がトレースすべきグルーブとして
は、必然的にウォブルドグルーブWGとノンウォブルド
グルーブNWGとで入れ替わることになる。
【0019】サイドビームスポットSPs1,SPs2
の反射によりフォトディテクタにて得られる検出信号と
しては、ウォブルドグルーブWGとノンウォブルドグル
ーブNWGの何れをトレースしているのかで異なる波形
が得られることから、上記検出信号に基づいて、例え
ば、現在サイドビームスポットSPs1,SPs2のう
ち、どちらがウォブルドグルーブWG(あるいはノンウ
ォブルドグルーブNWG)をトレースしているのかを判
別することにより、メインビームがトラックTr・A,
Tr・Bのどちらをトレースしているのかが識別できる
ことになる。
【0020】図3は、上記のようなトラック構造を有す
るMD−DATA2フォーマットのの主要スペックをM
D−DATA1フォーマットと比較して示す図である。
先ず、MD−DATA1フォーマットとしては、トラッ
クピッチは1.6μm、ピット長は0.59μm/bi
tとなる。また、レーザ波長λ=780nmとされ、光
学ヘッドの開口率NA=0.45とされる。記録方式と
しては、グルーブ記録方式を採っている。つまり、グル
ーブをトラックとして記録再生に用いるようにしてい
る。アドレス方式としては、シングルスパイラルによる
グルーブ(トラック)を形成したうえで、このグルーブ
の両側に対してアドレス情報としてのウォブルを形成し
たウォブルドグルーブを利用する方式を採るようにされ
ている。
【0021】記録データの変調方式としてはEFM(8
−14変換)方式を採用している。また、誤り訂正方式
としてはACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-
Solomon Code) が採用され、データインターリーブには
畳み込み型を採用している。このため、データの冗長度
としては46.3%となる。
【0022】また、MD−DATA1フォーマットで
は、ディスク駆動方式としてCLV(Constant Linear V
erocity)が採用されており、CLVの線速度としては、
1.2m/sとされる。そして、記録再生時の標準のデ
ータレートとしては、133kB/sとされ、記録容量
としては、140MBとなる。
【0023】これに対して、本例のビデオカメラが対応
できるMD−DATA2フォーマットとしては、トラッ
クピッチは0.95μm、ピット長は0.39μm/b
itとされ、共にMD−DATA1フォーマットよりも
短くなっていることが分かる。そして、例えば上記ピッ
ト長を実現するために、レーザ波長λ=650nm、光
学ヘッドの開口率NA=0.52として、合焦位置での
ビームスポット径を絞ると共に光学系としての帯域を拡
げている。
【0024】記録方式としては、図1及び図2により説
明したように、ランド記録方式が採用され、アドレス方
式としてはインターレースアドレッシング方式が採用さ
れる。また、記録データの変調方式としては、高密度記
録に適合するとされるRLL(1,7)方式(RLL;
Run Length Limited)が採用され、誤り訂正方式として
はRS−PC方式、データインターリーブにはブロック
完結型が採用される。そして、上記各方式を採用した結
果、データの冗長度としては、19.7%にまで抑制す
ることが可能となっている。
【0025】MD−DATA2フォーマットにおいて
も、ディスク駆動方式としてはCLVが採用されるので
あるが、その線速度としては2.0m/sとされ、記録
再生時の標準のデータレートとしては589kB/sと
される。そして、記録容量としては650MBを得るこ
とができ、MD−DATA1フォーマットと比較した場
合には、4倍強の高密度記録化が実現されたことにな
る。例えば、MD−DATA2フォーマットにより動画
像の記録を行うとして、動画像データについてMPEG
2による圧縮符号化を施した場合には、符号化データの
ビットレートにも依るが、時間にして15分〜17分の
動画を記録することが可能とされる。また、音声信号デ
ータのみを記録するとして、音声データについてATR
AC(Adaptve Transform Acoustic Coding) 2による圧
縮処理を施した場合には、時間にして10時間程度の記
録を行うことができる。
【0026】2.ビデオカメラの外観構成 図6(a)(b)(c)は、本例のビデオカメラの外観
例を示す側面図、平面図及び背面図である。これらの図
に示すように、本例のビデオカメラの本体200には、
撮影を行うための撮像レンズや絞りなどを備えたカメラ
レンズ201が表出するようにして設けられ、また、例
えば、本体200の上面部においては、撮影時において
外部の音声を収音するための左右一対のマイクロフォン
202が設けられている。つまり、このビデオカメラで
は、カメラレンズ201により撮影した画像の録画と、
マイクロフォン202により収音したステレオ音声の録
音を行うことが可能とされている。
【0027】また、本体200の側面側には、表示部6
A、スピーカ205、インジケータ206が備えられて
いる。表示部6Aは、撮影画像、及び内部の記録再生装
置により再生された画像等を表示出力する部位とされ
る。なお、表示部6Aとして実際に採用する表示デバイ
スとしては、ここでは特に限定されるものではないが、
例えば液晶ディスプレイ等が用いられればよい。また、
表示部6Aには、機器の動作に応じて所要のメッセージ
をユーザに知らせるための文字やキャラクタ等によるメ
ッセージ表示等も行われるものとされる。スピーカ20
5からは録音した音声の再生時に、その再生音声が出力
される他、例えばビープ音等による所要のメッセージ音
声の出力等も行われる。またインジケータ206は、例
えば記録動作中に発光され、ユーザーにビデオカメラが
記録動作中であることを示す。
【0028】本体200の背面側には、ビューファイン
ダ204が設けられており、記録動作中及びスタンバイ
中において、カメラレンズ201から取り込まれる画像
及びキャラクタ画像等が表示される。ユーザーはこのビ
ューファインダ204をみながら撮影を行うことができ
る。さらにディスクスロット203、ビデオ出力端子T
1、ヘッドフォン/ライン端子T2、I/F端子T3が
設けられる。ディスクスロット203は、本例のビデオ
カメラが対応する記録媒体としてのディスクが挿入、あ
るいは排出されるためのスロット部分とされる。ビデオ
出力端子T1は、外部の映像機器に対して再生画像信号
等を出力する端子、ヘッドフォン/ライン端子T2は外
部の音声機器やヘッドホンに対して再生音声信号を出力
する端子である。I/F端子T3は、例えば外部のデー
タ機器とデータ伝送を行うためのインターフェイスの入
出力端子とされる。
【0029】さらに、本体200の各部には、次に説明
するようなユーザー操作のための各種の操作子が設けら
れる。メインダイヤル300は、ビデオカメラのオン/
オフ、記録動作、再生動作を設定する操作子である。メ
インダイヤルが図示するように「OFF」の位置にある
ときは電源オフとされており、「STBY」の位置に回
動されることで、電源オンとなって記録動作のスタンバ
イ状態となる。また、「PB」の位置に回動されること
で、電源オンとなって再生動作のスタンバイ状態とな
る。
【0030】レリーズキー301は、記録スタンバイ状
態にある際において、記録開始や記録シャッタの操作子
として機能する。また、本実施の形態においては、後述
するようにして、レリーズキー301に対する録画操作
時間、つまり、レリーズキー301に対する押圧操作の
継続時間(レリーズキー押圧時間T)によって、静止画
録画と動画録画との切り換えが行われるように構成され
る。
【0031】ズームキー304は、画像撮影に関しての
ズーム状態(テレ側〜ワイド側)を操作する操作子であ
る。イジェクトキー305は、ディスクスロット203
内に装填されているディスクを排出させるための操作子
である。再生/一時停止キー306、停止キー307、
サーチキー308,309は、ディスクに対する再生時
の各種操作のために用意されている。
【0032】なお、図6に示すビデオカメラの外観はあ
くまでも一例であって、実際に本例のビデオカメラに要
求される使用条件等に応じて適宜変更されて構わないも
のである。もちろん操作子の種類や操作方式、さらに外
部機器との接続端子類などは各種多様に考えられる。
【0033】3.ビデオカメラの内部構成 図4は、本例のビデオカメラの内部構成例を示すブロッ
ク図である。この図に示すレンズブロック1において
は、例えば実際には撮像レンズや絞りなどを備えて構成
される光学系11が備えられている。上記図6に示した
カメラレンズ201は、この光学系11に含まれる。ま
た、このレンズブロック1には、光学系11に対してオ
ートフォーカス動作を行わせるためのフォーカスモータ
や、上記ズームキー304の操作に基づくズームレンズ
の移動を行うためのズームモータなどが、モータ部12
として備えられる。
【0034】カメラブロック2には、主としてレンズブ
ロック1により撮影した画像光をデジタル画像信号に変
換するための回路部が備えられる。このカメラブロック
2のCCD(Charge Coupled Device) 21に対しては、
光学系11を透過した被写体の光画像が与えられる。C
CD21においては上記光画像について光電変換を行う
ことで撮像信号を生成し、サンプルホールド/AGC(A
utomatic Gain Control)回路22に供給する。サンプル
ホールド/AGC回路22では、CCD21から出力さ
れた撮像信号についてゲイン調整を行うと共に、サンプ
ルホールド処理を施すことによって波形整形を行う。サ
ンプルホールド/AGC回路2の出力は、ビデオA/D
コンバータ23に供給されることで、デジタルとしての
画像信号データに変換される。
【0035】上記CCD21、サンプルホールド/AG
C回路22、ビデオA/Dコンバータ23における信号
処理タイミングは、タイミングジェネレータ24にて生
成されるタイミング信号により制御される。タイミング
ジェネレータ24では、後述するデータ処理/システム
コントロール回路31(ビデオ信号処理回部3内)にて
信号処理に利用されるクロックを入力し、このクロック
に基づいて所要のタイミング信号を生成するようにされ
る。これにより、カメラブロック2における信号処理タ
イミングを、ビデオ信号処理部3における処理タイミン
グと同期させるようにしている。カメラコントローラ2
5は、カメラブロック2内に備えられる上記各機能回路
部が適正に動作するように所要の制御を実行すると共
に、レンズブロック1に対してオートフォーカス、自動
露出調整、絞り調整、ズームなどのための制御を行うも
のとされる。例えばオートフォーカス制御であれば、カ
メラコントローラ25は、所定のオートフォーカス制御
方式に従って得られるフォーカス制御情報に基づいて、
フォーカスモータの回転角を制御する。これにより、撮
像レンズはジャストピント状態となるように駆動される
ことになる。
【0036】ビデオ信号処理部3は、記録時において
は、カメラブロック2から供給されたデジタル画像信
号、及びマイクロフォン202により集音したことで得
られるデジタル音声信号について圧縮処理を施し、これ
ら圧縮データをユーザ記録データとして後段のメディア
ドライブ部4に供給する。さらにカメラブロック2から
供給されたデジタル画像信号とキャラクタ画像により生
成した画像をビューファインダドライブ部207に供給
し、ビューファインダ204に表示させる。また、再生
時においては、メディアドライブ部4から供給されるユ
ーザ再生データ(ディスク51からの読み出しデー
タ)、つまり圧縮処理された画像信号データ及び音声信
号データについて復調処理を施し、これらを再生画像信
号、再生音声信号として出力する。
【0037】なお本例において、画像信号データ(画像
データ)の圧縮/伸張処理方式としては、動画像につい
てはMPEG(Moving Picture Experts Group)2を採用
し、静止画像についてはJPEG(Joint Photographic
Coding Experts Group) を採用しているものとする。ま
た、音声信号デーのタ圧縮/伸張処理方式には、ATR
AC(Adaptve Transform Acoustic Coding) 2を採用す
るものとする。
【0038】ビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31は、主として、当該ビデオ信号
処理部3における画像信号データ及び音声信号データの
圧縮/伸張処理に関する制御処理と、ビデオ信号処理部
3を経由するデータの入出力を司るための処理を実行す
る。また、ビューファインダ204や表示部6Aに対し
て表示すべき表示画像データの生成、及び表示出力のた
めの信号処理も実行する。また、データ処理/システム
コントロール回路31を含むビデオ信号処理部3全体に
ついての制御処理は、ビデオコントローラ38が実行す
るようにされる。このビデオコントローラ38は、例え
ばマイクロコンピュータ等を備えて構成され、カメラブ
ロック2のカメラコントローラ25、及び後述するメデ
ィアドライブ部4のドライバコントローラ46と、例え
ば図示しないバスライン等を介して相互通信可能とされ
ている。
【0039】ビデオ信号処理部3における記録時の基本
的な動作として、データ処理/システムコントロール回
路31には、カメラブロック2のビデオA/Dコンバー
タ23から供給された画像信号データが入力される。デ
ータ処理/システムコントロール回路31では、入力さ
れた画像信号データを例えば動き検出回路35に供給す
る。動き検出回路35では、例えばメモリ36を作業領
域として利用しながら入力された画像信号データについ
て動き補償等の画像処理を施した後、MPEG2ビデオ
信号処理回路33に供給する。
【0040】MPEG2ビデオ信号処理回路33におい
ては、例えばメモリ34を作業領域として利用しなが
ら、入力された画像信号データについてMPEG2のフ
ォーマットに従って圧縮処理を施し、動画像としての圧
縮データのビットストリーム(MPEG2ビットストリ
ーム)を出力するようにされる。また、MPEG2ビデ
オ信号処理回路33では、例えば動画像としての画像信
号データから静止画としての画像データを抽出してこれ
に圧縮処理を施す際には、JPEGのフォーマットに従
って静止画としての圧縮画像データを生成するように構
成されている。なお、JPEGは採用せずに、MPEG
2のフォーマットによる圧縮画像データとして、正規の
画像データとされるIピクチャ(Intra Picture) を静止
画の画像データとして扱うことも考えられる。MPEG
2ビデオ信号処理回路33により圧縮符号化された画像
信号データ(圧縮画像データ)は、例えば、バッファメ
モリ32に対して所定の転送レートにより書き込まれて
一時保持される。なおMPEG2のフォーマットにおい
ては、周知のようにいわゆる符号化ビットレート(デー
タレート)として、一定速度(CBR;Constant Bit R
ate)と、可変速度(VBR;Variable Bit Rate)の両者
がサポートされており、ビデオ信号処理部3ではこれら
に対応できるものとしている。
【0041】例えばVBRによる画像圧縮処理を行う場
合には、例えば、動き検出回路35において、画像デー
タをマクロブロック単位により前後数十〜数百フレーム
内の範囲で動き検出を行って、動きありとされればこの
検出結果を動きベクトル情報としてMPEG2ビデオ信
号処理回路33に伝送する。MPEG2ビデオ信号処理
回路33では、圧縮符号化後の画像データをある所要の
データレートするように、上記動きベクトル情報をはじ
めとする所要の情報を利用しながら、マクロブロックご
との量子化係数を決定していくようにされる。
【0042】音声圧縮エンコーダ/デコーダ37には、
A/Dコンバータ64(表示/画像/音声入出力部6
内)を介して、例えばマイクロフォン202により集音
された音声がデジタルによる音声信号データとして入力
される。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、前述
のようにATRAC2のフォーマットに従って入力され
た音声信号データに対する圧縮処理を施す。この圧縮音
声信号データもまた、データ処理/システムコントロー
ル回路31によってバッファメモリ32に対して所定の
転送レートによる書き込みが行われ、ここで一時保持さ
れる。
【0043】上記のようにして、バッファメモリ32に
は、圧縮画像データ及び圧縮音声信号データが蓄積可能
とされる。バッファメモリ32は、主として、カメラブ
ロック2あるいは表示/画像/音声入出力部6とバッフ
ァメモリ32間のデータ転送レートと、バッファメモリ
32とメディアドライブ部4間のデータ転送レートの速
度差を吸収するための機能を有する。バッファメモリ3
2に蓄積された圧縮画像データ及び圧縮音声信号データ
は、記録時であれば、順次所定タイミングで読み出しが
行われて、メディアドライブ部4のMD−DATA2エ
ンコーダ/デコーダ41に伝送される。ただし、例えば
再生時においてバッファメモリ32に蓄積されたデータ
の読み出しと、この読み出したデータをメディアドライ
ブ部4からデッキ部5を介してディスク51に記録する
までの動作は、間欠的に行われても構わない。このよう
なバッファメモリ32に対するデータの書き込み及び読
み出し制御は、例えば、データ処理/システムコントロ
ール回路31によって実行される。
【0044】ビデオ信号処理部3における再生時の動作
としては、概略的に次のようになる。再生時には、ディ
スク51から読み出され、MD−DATA2エンコーダ
/デコーダ41(メディアドライブ部4内)の処理によ
りMD−DATA2フォーマットに従ってデコードされ
た圧縮画像データ、圧縮音声信号データ(ユーザ再生デ
ータ)が、データ処理/システムコントロール回路31
に伝送されてくる。データ処理/システムコントロール
回路31では、例えば入力した圧縮画像データ及び圧縮
音声信号データを、一旦バッファメモリ32に蓄積させ
る。そして、例えば再生時間軸の整合が得られるように
された所要のタイミング及び転送レートで、バッファメ
モリ32から圧縮画像データ及び圧縮音声信号データの
読み出しを行い、圧縮画像データについてはMPEG2
ビデオ信号処理回路33に供給し、圧縮音声信号データ
については音声圧縮エンコーダ/デコーダ37に供給す
る。
【0045】MPEG2ビデオ信号処理回路33では、
入力された圧縮画像データについて伸張処理を施して、
データ処理/システムコントロール回路31に伝送す
る。データ処理/システムコントロール回路31では、
この伸張処理された画像信号データを、ビデオD/Aコ
ンバータ61(表示/画像/音声入出力部6内)に供給
する。音声圧縮エンコーダ/デコーダ37では、入力さ
れた圧縮音声信号データについて伸張処理を施して、D
/Aコンバータ65(表示/画像/音声入出力部6内)
に供給する。
【0046】表示/画像/音声入出力部6においては、
ビデオD/Aコンバータ61に入力された画像信号デー
タは、ここでアナログ画像信号に変換され、表示コント
ローラ62及びコンポジット信号処理回路63に対して
分岐して入力される。表示コントローラ62では、入力
された画像信号に基づいて表示部6Aを駆動する。これ
により、表示部6Aにおいて再生画像の表示が行われ
る。また、表示部6Aにおいては、ディスク51から再
生して得られる画像の表示だけでなく、当然のこととし
て、レンズブロック1及びカメラブロック2からなるカ
メラ部位により撮影して得られた撮像画像も、ほぼリア
ルタイムで表示出力させることが可能である。また、再
生画像及び撮像画像の他、前述のように、機器の動作に
応じて所要のメッセージをユーザに知らせるための文字
やキャラクタ等によるメッセージ表示も行われるものと
される。このようなメッセージ表示は、例えばビデオコ
ントローラ38の制御によって、所要の文字やキャラク
タ等が所定の位置に表示されるように、データ処理/シ
ステムコントロール回路31において、ビデオD/Aコ
ンバータ61に出力すべき画像信号データに対して、所
要の文字やキャラクタ等の画像信号データを合成する処
理を実行するようにすればよい。このため、データ処理
/システムコントロール回路31は、オンスクリーンデ
ィスプレイ機能を含む信号処理回路を備える。
【0047】コンポジット信号処理回路63では、ビデ
オD/Aコンバータ61から供給されたアナログ画像信
号についてコンポジット信号に変換して、ビデオ出力端
子T1に出力する。例えば、ビデオ出力端子T1を介し
て、外部モニタ装置等と接続を行えば、当該ビデオカメ
ラで再生した画像を外部モニタ装置により表示させるこ
とが可能となる。
【0048】また、表示/画像/音声入出力部6におい
て、音声圧縮エンコーダ/デコーダ37からD/Aコン
バータ65に入力された音声信号データは、ここでアナ
ログ音声信号に変換され、ヘッドフォン/ライン端子T
2に対して出力される。また、D/Aコンバータ65か
ら出力されたアナログ音声信号は、アンプ66を介して
スピーカSPに対しても分岐して出力され、これによ
り、スピーカSPからは、再生音声等が出力されること
になる。
【0049】メディアドライブ部4では、主として、記
録時にはMD−DATA2フォーマットに従って記録デ
ータをディスク記録に適合するようにエンコードしてデ
ッキ部5に伝送し、再生時においては、デッキ部5にお
いてディスク51から読み出されたデータについてデコ
ード処理を施すことで再生データを得て、ビデオ信号処
理部3に対して伝送する。
【0050】このメディアドライブ部4のMD−DAT
A2エンコーダ/デコーダ41は、記録時においては、
データ処理/システムコントロール回路31から記録デ
ータ(圧縮画像データ+圧縮音声信号データ)が入力さ
れ、この記録データについて、MD−DATA2フォー
マットに従った所定のエンコード処理を施し、このエン
コードされたデータを一時バッファメモリ42に蓄積す
る。そして、所要のタイミングで読み出しを行いながら
デッキ部5に伝送する。
【0051】再生時においては、ディスク51から読み
出され、RF信号処理回路44、二値化回路43を介し
て入力されたデジタル再生信号について、MD−DAT
A2フォーマットに従ったデコード処理を施して、再生
データとしてビデオ信号処理部3のデータ処理/システ
ムコントロール回路31に対して伝送する。なお、この
際においても、必要があれば再生データを一旦バッファ
メモリ42に蓄積し、ここから所要のタイミングで読み
出したデータをデータ処理/システムコントロール回路
31に伝送出力するようにされる。このような、バッフ
ァメモリ42に対する書き込み/読み出し制御はドライ
バコントローラ46が実行するものとされる。なお、例
えばディスク51の再生時において、外乱等によってサ
ーボ等が外れて、ディスクからの信号の読み出しが不可
となったような場合でも、バッファメモリ42に対して
読み出しデータが蓄積されている期間内にディスクに対
する再生動作を復帰させるようにすれば、再生データと
しての時系列的連続性を維持することが可能となる。
【0052】RF信号処理回路44には、ディスク51
からの読み出し信号について所要の処理を施すことで、
例えば、再生データとしてのRF信号、デッキ部5に対
するサーボ制御のためのフォーカスエラー信号、トラッ
キングエラー信号等のサーボ制御信号を生成する。RF
信号は、上記のように二値化回路43により2値化さ
れ、デジタル信号データとしてMD−DATA2エンコ
ーダ/デコーダ41に入力される。また、生成された各
種サーボ制御信号はサーボ回路45に供給される。サー
ボ回路45では、入力したサーボ制御信号に基づいて、
デッキ部5における所要のサーボ制御を実行する。
【0053】なお、本例においては、MD−DATA1
フォーマットに対応するエンコーダ/デコーダ47を備
えており、ビデオ信号処理部3から供給された記録デー
タを、MD−DATA1フォーマットに従ってエンコー
ドしてディスク51に記録すること、或いは、ディスク
51からの読み出しデータがMD−DATA1フォーマ
ットに従ってエンコードされているものについては、そ
のデコード処理を行って、ビデオ信号処理部3に伝送出
力することも可能とされている。つまり本例のビデオカ
メラとしては、MD−DATA2フォーマットとMD−
DATA1フォーマットとについて互換性が得られるよ
うに構成されている。ドライバコントローラ46は、メ
ディアドライブ部4を総括的に制御するための機能回路
部とされる。
【0054】デッキ部5は、ディスク51を駆動するた
めの機構からなる部位とされる。ここでは図示しない
が、デッキ部5においては、装填されるべきディスク5
1が着脱可能とされ、ユーザの作業によって交換が可能
なようにされた機構(ディスクスロット203(図6参
照))を有しているものとされる。また、ここでのディ
スク51は、MD−DATA2フォーマット、あるいは
MD−DATA1フォーマットに対応する光磁気ディス
クであることが前提となる。
【0055】デッキ部5においては、装填されたディス
ク51をCLVにより回転駆動するスピンドルモータ5
2によって、CLVにより回転駆動される。このディス
ク51に対しては記録/再生時に光学ヘッド53によっ
てレーザ光が照射される。光学ヘッド53は、記録時に
は記録トラックをキュリー温度まで加熱するための高レ
ベルのレーザ出力を行ない、また再生時には磁気カー効
果により反射光からデータを検出するための比較的低レ
ベルのレーザ出力を行なう。このため、光学ヘッド53
には、ここでは詳しい図示は省略するがレーザ出力手段
としてのレーザダイオード、偏光ビームスプリッタや対
物レンズ等からなる光学系、及び反射光を検出するため
のディテクタが搭載されている。光学ヘッド53に備え
られる対物レンズとしては、例えば2軸機構によってデ
ィスク半径方向及びディスクに接離する方向に変位可能
に保持されている。
【0056】また、ディスク51を挟んで光学ヘッド5
3と対向する位置には磁気ヘッド54が配置されてい
る。磁気ヘッド54は記録データによって変調された磁
界をディスク51に印加する動作を行なう。また、図示
しないが、デッキ部5においては、スレッドモータ55
により駆動されるスレッド機構が備えられている。この
スレッド機構が駆動されることにより、上記光学ヘッド
53全体及び磁気ヘッド54はディスク半径方向に移動
可能とされている。
【0057】操作部7は図6に示した各操作子300,
301,及び304〜309等に相当し、これらの操作
子によるユーザの各種操作情報は例えばビデオコントロ
ーラ38に供給される。ビデオコントローラ38は、ユ
ーザー操作に応じた必要な動作が各部において実行され
るようにするための操作情報、制御情報をカメラコント
ローラ25、ドライバコントローラ46に対して供給す
る。
【0058】外部インターフェイス8は、当該ビデオカ
メラと外部機器とでデータを相互伝送可能とするために
設けられており、例えば図のようにI/F端子T3とビ
デオ信号処理部間に対して設けられる。なお、外部イン
ターフェイス8としてはここでは特に限定されるもので
はないが、例えばIEEE1394等が採用されればよ
い。例えば、外部のデジタル画像機器と本例のビデオカ
メラをI/F端子T3を介して接続した場合、ビデオカ
メラで撮影した画像(音声)を外部デジタル画像機器に
録画したりすることが可能となる。また、外部デジタル
画像機器にて再生した画像(音声)データ等を、外部イ
ンターフェイス8を介して取り込むことにより、MD−
DATA2(或いはMD−DATA1)フォーマットに
従ってディスク51に記録するといったことも可能とな
る。
【0059】電源ブロック9は、内蔵のバッテリにより
得られる直流電源あるいは商用交流電源から生成した直
流電源を利用して、各機能回路部に対して所要のレベル
の電源電圧を供給する。電源ブロック9によるメイン電
源のオン/オフは、上述したメインダイヤル300の操
作に応じてビデオコントローラ38が制御する。
【0060】4.メディアドライブ部の構成 続いて、図4に示したメディアドライブ部4の構成とし
て、MD−DATA2に対応する機能回路部を抽出した
詳細な構成について、図5のブロック図を参照して説明
する。なお、図5においては、メディアドライブ部4と
共にデッキ部5を示しているが、デッキ部5の内部構成
については図4により説明したため、ここでは、図4と
同一符号を付して説明を省略する。また、図5に示すメ
ディアドライブ部4において図4のブロックに相当する
範囲に同一符号を付している。
【0061】光学ヘッド53のディスク51に対するデ
ータ読み出し動作によりに検出された情報(フォトディ
テクタによりレーザ反射光を検出して得られる光電流)
は、RF信号処理回路44内のRFアンプ101に供給
される。RFアンプ101では入力された検出情報か
ら、再生信号としての再生RF信号を生成し、二値化回
路43に供給する。二値化回路43は、入力された再生
RF信号について二値化を行うことにより、デジタル信
号化された再生RF信号(二値化RF信号)を得る。
【0062】この二値化RF信号はMD−DATA2エ
ンコーダ/デコーダ41に供給され、まずAGC/クラ
ンプ回路103を介してゲイン調整、クランプ処理等が
行われた後、イコライザ/PLL回路104に入力され
る。イコライザ/PLL回路104では、入力された二
値化RF信号についてイコライジング処理を施してビタ
ビデコーダ105に出力する。また、イコライジング処
理後の二値化RF信号をPLL回路に入力することによ
り、二値化RF信号(RLL(1,7)符号列)に同期
したクロックCLKを抽出する。
【0063】クロックCLKの周波数は現在のディスク
回転速度に対応する。このため、CLVプロセッサ11
1では、イコライザ/PLL回路104からクロックC
LKを入力し、所定のCLV速度(図3参照)に対応す
る基準値と比較することにより誤差情報を得て、この誤
差情報をスピンドルエラー信号SPEを生成するための
信号成分として利用する。また、クロックCLKは、例
えばRLL(1,7)復調回路106をはじめとする、
所要の信号処理回路系における処理のためのクロックと
して利用される。
【0064】ビタビデコーダ105は、イコライザ/P
LL回路104から入力された二値化RF信号につい
て、いわゆるビタビ復号法に従った復号処理を行う。こ
れにより、RLL(1,7)符号列としての再生データ
が得られることになる。この再生データはRLL(1,
7)復調回路106に入力され、ここでRLL(1,
7)復調が施されたデータストリームとされる。
【0065】RLL(1,7)復調回路106における
復調処理により得られたデータストリームは、データバ
ス114を介してバッファメモリ42に対して書き込み
が行われ、バッファメモリ42上で展開される。このよ
うにしてバッファメモリ42上に展開されたデータスト
リームに対しては、先ず、ECC処理回路116によ
り、RS−PC方式に従って誤り訂正ブロック単位によ
るエラー訂正処理が施され、更に、デスクランブル/E
DCデコード回路117により、デスクランブル処理
と、EDCデコード処理(エラー検出処理)が施され
る。これまでの処理が施されたデータが再生データDA
TApとされる。この再生データDATApは、転送ク
ロック発生回路121にて発生された転送クロックに従
った転送レートで、例えばデスクランブル/EDCデコ
ード回路117からビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31に対して伝送されること
になる。
【0066】転送クロック発生回路121は、例えば、
クリスタル系のクロックをメディアドライブ部4とビデ
オ信号処理部3間のデータ伝送や、メディアドライブ部
4内における機能回路部間でのデータ伝送を行う際に、
適宜適正とされる周波数の転送クロック(データ転送レ
ート)を発生するための部位とされる。また、当該ビデ
オカメラの動作状態に応じて、メディアドライブ部4及
びビデオ信号処理部3の各機能回路部に供給すべき所要
の周波数の動作クロックを発生する。
【0067】光学ヘッド53によりディスク51から読
み出された検出情報(光電流)は、マトリクスアンプ1
07に対しても供給される。マトリクスアンプ107で
は、入力された検出情報について所要の演算処理を施す
ことにより、トラッキングエラー信号TE、フォーカス
エラー信号FE、グルーブ情報(ディスク51にウォブ
ルドグルーブWGとして記録されている絶対アドレス情
報)GFM等を抽出しサーボ回路45に供給する。即ち
抽出されたトラッキングエラー信号TE、フォーカスエ
ラー信号FEはサーボプロセッサ112に供給され、グ
ルーブ情報GFMはADIPバンドパスフィルタ108
に供給される。
【0068】ADIPバンドパスフィルタ108により
帯域制限されたグルーブ情報GFMは、A/Bトラック
検出回路109、ADIPデコーダ110、及びCLV
プロセッサ111に対して供給される。A/Bトラック
検出回路109では、例えば図2(b)にて説明した方
式などに基づいて、入力されたグルーブ情報GFMか
ら、現在トレースしているトラックがトラックTR・
A,TR・Bの何れとされているのかについて判別を行
い、このトラック判別情報をドライバコントローラ46
に出力する。また、ADIPデコーダ110では、入力
されたグルーブ情報GFMをデコードしてディスク上の
絶対アドレス情報であるADIP信号を抽出し、ドライ
バコントローラ46に出力する。ドライバコントローラ
46では、上記トラック判別情報及びADIP信号に基
づいて、所要の制御処理を実行する。
【0069】CLVプロセッサ111には、イコライザ
/PLL回路104からクロックCLKと、ADIPバ
ンドパスフィルタ108を介したグルーブ情報GFMが
入力される。CLVプロセッサ111では、例えばグル
ーブ情報GFMに対するクロックCLKとの位相誤差を
積分して得られる誤差信号に基づき、CLVサーボ制御
のためのスピンドルエラー信号SPEを生成し、サーボ
プロセッサ112に対して出力する。なお、CLVプロ
セッサ111が実行すべき所要の動作はドライバコント
ローラ46によって制御される。
【0070】サーボプロセッサ112は、上記のように
して入力されたトラッキングエラー信号TE、フォーカ
スエラー信号FE、スピンドルエラー信号SPE、ドラ
イバコントローラ46からのトラックジャンプ指令、ア
クセス指令等に基づいて各種サーボ制御信号(トラッキ
ング制御信号、フォーカス制御信号、スレッド制御信
号、スピンドル制御信号等)を生成し、サーボドライバ
113に対して出力する。サーボドライバ113では、
サーボプロセッサ112から供給されたサーボ制御信号
に基づいて所要のサーボドライブ信号を生成する。ここ
でのサーボドライブ信号としては、二軸機構を駆動する
二軸ドライブ信号(フォーカス方向、トラッキング方向
の2種)、スレッド機構を駆動するスレッドモータ駆動
信号、スピンドルモータ52を駆動するスピンドルモー
タ駆動信号となる。このようなサーボドライブ信号がデ
ッキ部5に対して供給されることで、ディスク51に対
するフォーカス制御、トラッキング制御、及びスピンド
ルモータ52に対するCLV制御が行われることにな
る。
【0071】ディスク51に対して記録動作が実行され
る際には、例えば、ビデオ信号処理部3のデータ処理/
システムコントロール回路31からスクランブル/ED
Cエンコード回路115に対して記録データDATAr
が入力されることになる。このユーザ記録データDAT
Arは、例えば転送クロック発生回路121にて発生さ
れた転送クロックに同期して入力される。
【0072】スクランブル/EDCエンコード回路11
5では、例えば記録データDATArをバッファメモリ
42に書き込んで展開し、データスクランブル処理、E
DCエンコード処理(所定方式によるエラー検出符号の
付加処理)を施す。この処理の後、例えばECC処理回
路116によって、バッファメモリ42に展開させてい
る記録データDATArに対してRS−PC方式による
エラー訂正符号を付加するようにされる。ここまでの処
理が施された記録データDATArは、バッファメモリ
42から読み出されて、データバス114を介してRL
L(1,7)変調回路118に供給される。
【0073】RLL(1,7)変調回路118では、入
力された記録データDATArについてRLL(1,
7)変調処理を施し、このRLL(1,7)符号列とし
ての記録データを磁気ヘッド駆動回路119に出力す
る。
【0074】ところで、MD−DATA2フォーマット
では、ディスクに対する記録方式として、いわゆるレー
ザストローブ磁界変調方式を採用している。レーザスト
ローブ磁界変調方式とは、記録データにより変調した磁
界をディスク記録面に印加すると共に、ディスクに照射
すべきレーザ光を記録データに同期してパルス発光させ
る記録方式をいう。このようなレーザストローブ磁界変
調方式では、ディスクに記録されるピットエッジの形成
過程が磁界の反転速度等の過渡特性に依存せず、レーザ
パルスの照射タイミングによって決定される。このた
め、例えば単純磁界変調方式(レーザ光をディスクに対
して定常的に照射すると共に記録データにより変調した
磁界をディスク記録面に印加するようにした方式)と比
較して、レーザストローブ磁界変調方式では、記録ピッ
トのジッタをきわめて小さくすることが容易に可能とさ
れる。つまり、レーザストローブ磁界変調方式は、高密
度記録化に有利な記録方式とされるものである。
【0075】メディアドライブ部4の磁気ヘッド駆動回
路119では、入力された記録データにより変調した磁
界が磁気ヘッド54からディスク51に印加されるよう
に動作する。また、RLL(1,7)変調回路118か
らレーザドライバ120に対しては、記録データに同期
したクロックを出力する。レーザドライバ120は、入
力されたクロックに基づいて、磁気ヘッド54により磁
界として発生される記録データに同期させたレーザパル
スがディスクに対して照射されるように、光学ヘッド5
3のレーザダイオードを駆動する。この際、レーザダイ
オードから発光出力されるレーザパルスとしては、記録
に適合する所要のレーザパワーに基づくものとなる。こ
のようにして、本例のメディアドライブ部4により上記
レーザストローブ磁界変調方式としての記録動作が可能
とされる。
【0076】5.本実施の形態に対応するディスク構造
例 次に、本実施の形態に対応するディスク51の構造例に
ついて説明する。図7は、本実施の形態に対応するとさ
れるディスク51のエリア構造例を概念的に示してい
る。なお、この図に示すディスク51の物理フォーマッ
トについては、先に図1及び図2により説明した通りで
ある。
【0077】図7に示すように、ディスク51として光
磁気記録再生が可能とされる光磁気記録領域において
は、先ずその最内周における所定サイズの区間に対して
管理エリアが設けられる。この管理エリアは、例えばU
−TOC(ユーザTOC)といわれる、ディスクに記録
されたデータの記録再生の管理のために必要とされる所
要の管理情報が主として記録される。例えば本例の場合
であれば、ディスクに記録されたデータとしてファイル
単位で記録再生が行われるための管理情報等をはじめと
する各種所要のデータがU−TOCとして格納される。
なお、管理エリアにおけるU−TOCの内容は、例え
ば、これまでディスクに記録されたファイルの履歴や、
ファイルの削除等の編集処理結果に従って逐次書き換え
が行われるものとされる。
【0078】上記管理エリアの外周側に対しては、アプ
リケーションレイヤーエリアが設けられる。アプリケー
ションレイヤーエリアには、ディスクに関して適正な記
録再生動作が行われるためのプログラム情報の他、上記
管理エリアにおけるU−TOCよりも更に上の階層とさ
れる各種管理情報等が格納される。
【0079】上記アプリケーションレイヤーエリアの外
周側に対しては、データエリアが設けられる。このデー
タエリアに対して、例えばユーザが録画した画像データ
(音声データも含む)等が記録される。また、データエ
リアに記録されるデータとしては、ファイル単位で管理
される形態で記録されるものとする。また、ファイルご
とにおけるデータの記録再生は、上記のようにして、管
理エリアに格納されるU−TOCに基づいて管理される
ものとする。
【0080】上記管理エリアのU−TOC、及びアプリ
ケーションレイヤーエリアに格納された情報は、例え
ば、ディスク装填時において読み出されて、例えば、メ
ディアドライブ部4のバッファメモリ42(又はバッフ
ァメモリ32)の所定領域に管理情報として保持され
る。そして、データ記録時や編集時においては、その記
録結果や編集結果に応じてバッファメモリに保持されて
いるについて書き換えを行うようにし、その後、所定の
機会、タイミングでもって、バッファメモリに保持され
ている管理情報の内容に基づいて、ディスク51の管理
情報(管理エリア及びアプリケーションレイヤーエリア
のデータ内容)を書き換える(更新する)ようにされ
る。
【0081】なお、本明細書において単に「管理情報」
という場合には、管理エリアのU−TOC、及びアプリ
ケーションレイヤーエリアの情報を一括していうものと
する。また、この図に示すディスク構造例はあくまでも
一例であって、ディスク半径方向における各エリアの物
理的位置関係は、実際の使用条件等に応じて変更されて
構わない。また、必要があれば他の所定種類のデータを
格納すべきエリアが追加的に設けられても構わないもの
である。
【0082】6.録画動作 (6−1.概要)次に、これまで説明した構成による本
実施の形態のビデオカメラ装置の録画動作として、録画
ファイルの記録動作例について説明する。ここでいう録
画ファイルとは、例えばレリーズキー301の操作に基
づいて撮像画像の録画が開始されて終了されるまでにデ
ィスク51に記録される1まとまりの動画像データ(但
し、実際には同時にマイクロフォンにより収音されて録
音された音声データも含まれて構わない)のことをい
う。また、録画ファイルについて、以降は、単に「ファ
イル」という場合もある。
【0083】前述のように、MPEG2フォーマットで
は、データレートとして、CBR(一定速度)と、VB
R(可変速度)の両者がサポートされているのである
が、以降説明する録画ファイルの記録動作においては、
VBRのモードが使用されるものとする。
【0084】図8においては、録画ファイルを記録する
場合の動作がユーザの操作手順に従って示されている。
また、この図に示される圧縮動画像データA,Bは、ユ
ーザが撮影した動画像データをMPEG2フォーマット
により圧縮して得られるものとされる。この圧縮動画像
データに対する横軸(幅)方向はレリーズキー押圧時間
T(録画時間)を示し、縦軸(高さ)方向は、VBRに
より可変となるデータレートを示している。なお、撮影
画像の録画時においては、通常、撮影画像と共にマイク
ロフォンにより収音された音声も録画ファイルとして記
録可能であるが、ここでは便宜上、音声データの記録に
関する説明は省略する。
【0085】ここで、図8の時点t0において、記録ス
タンバイ状態のもとでユーザがレリーズキー301の押
圧操作を開始したとすると、この時点から撮像画像につ
いての録画が開始される。つまり、本実施の形態のビデ
オカメラにより撮影した画像がMPEG2による圧縮動
画像データとして処理されてディスク51に対して記録
されていく。
【0086】ところで、MPEG2フォーマットでは、
周知のように、早送り/早戻し再生をはじめとする特殊
再生や編集処理に対応するため、最小アクセス単位とし
てGOP(Group Of Picture)が規定され、このGOPの
シーケンスにより圧縮動画像データが形成される。
【0087】そして、上記した時点t0の録画開始時点
以降の録画動作として、先頭となるGOP(先頭GO
P)については、予め本実施の形態のビデオカメラの構
成に対応して設定された所定の標準速度のデータレート
よりも高速な所要のデータレートが設定されるものとさ
れる。なお、ここでは1GOPに相当する時間長(画像
としての記録再生時間)としては、例えばNTSC方式
であれば、1GOPが有する情報量として15枚程度の
フレーム画像に相当するようにされることを1つの基準
として、約0.5秒程度であるものとする。ここでは、
先頭GOPの時間長を期間t0〜t2として示してい
る。
【0088】ここで、レリーズキー押圧時間Tが、図8
に示す時間Tpicよりも短かったとする。つまり、時
点t0以降において行われていたレリーズキー301に
対する押圧操作が、時点t1よりも早く解除された場合
である。なお、ここでは、時間Tpicは、例えば時点
t0以降から0.3秒経過した時点(時点t1)である
ものと規定している。
【0089】このような場合には、時点t2に至って先
頭GOPについての完結処理が完了するのを待ってこの
先頭GOPをディスク51に記録し、圧縮動画像データ
の記録を終了する。つまり、圧縮動画像データAのみを
録画ファイルとして記録することになる。そして、本実
施の形態では、このときディスク51に記録された録画
ファイルについては静止画情報として設定する。つま
り、上記圧縮動画像データAをディスク51のデータエ
リアに1つの録画ファイルとして記録した上で、この録
画ファイルは、静止画情報として扱われるべきものであ
ることを示す画像ファイル種別識別情報(情報種別識別
情報)を生成し、この画像ファイル種別識別情報を例え
ばアプリケーションレイヤーエリア(又は管理エリア)
の所要の領域に格納するようにされる。
【0090】これに対して、レリーズキー押圧時間T
が、図8に示す時間Tpicよりも長かった場合、つま
り、時点t0以降において行われていたレリーズキー3
01に対する押圧操作が、時点t1以降も継続された場
合には、そのレリーズキー301に対する押圧操作が解
除される或る時点(ここでは時点t3として示す)ま
で、以降の撮像画像データについてのGOP生成処理
と、このGOPのシーケンスのディスク51に対する記
録動作を継続させるようにされる。つまり、先頭GOP
である圧縮動画像データAに続けて、以降のGOPのシ
ーケンスにより形成される圧縮動画像データBの記録を
行うようにされる。
【0091】但し、圧縮動画像データBについては、圧
縮動画像データのデータレートとして、所定の標準速度
が設定されるものとする。これにより、圧縮動画像デー
タBとしては、結果的に或る標準レベルの画質により動
画像データが記録されることになる。
【0092】この場合、ディスク51に記録される録画
ファイルとしては、圧縮動画像データA(先頭GOP)
+圧縮動画像データBから成る動画像データとされるこ
とになる。そして、この録画ファイルに対応付けして、
動画情報として扱われるべきものであることを示す画像
ファイル種別識別情報を生成し、この画像ファイル種別
識別情報を例えばアプリケーションレイヤーエリア(又
は管理エリア)の所要の領域に格納することで、この録
画ファイルについては動画情報として設定するようにさ
れる。
【0093】このようにして本実施の形態では、録画動
作として常にMPEG2フォーマットによる圧縮動画像
データとしてディスクに対して記録を行うことで録画フ
ァイルを作成するようにした上で、録画操作のためのレ
リーズキー押圧時間Tが閾値としての時間Tpicより
も短ければ静止画情報として設定し、時間Tpicより
も長ければ動画情報として設定するようにされる。そし
て、この設定は上記のように、管理情報としての画像フ
ァイル種別識別情報を付随させることによって行われる
ものである。
【0094】これにより、本実施の形態のビデオカメラ
における記録動作として、特にビデオ信号処理部3にお
いては、結果的に録画ファイルが静止画、動画の何れか
として扱われるのに関わらず、動画像に対応する信号処
理、即ちMPEG2フォーマットに従ったエンコード処
理を実行すればよいことになる。逆に言えば、前述のよ
うに本実施の形態のビデオカメラでは、JPEGに対応
した静止画像処理を行うことが可能であるが、録画ファ
イルとして静止画と動画とを得るのにあたり、MPEG
2フォーマットに依る信号処理と、JPEGフォーマッ
トによる信号処理間とでの動作切り換えを行う必要がな
いことになる。これにより、ビデオ信号処理部3におけ
る信号処理負担は軽減されると共に、静止画記録と動画
記録のための回路系の切り換えも不要となるので、静止
画記録と動画記録がほぼ交互に行われるような録画操作
に対しても回路的に迅速に対応できることになる。ま
た、このような構成によれば、本実施の形態のビデオカ
メラとしては、機能は限定されるが、JPEGに対応し
た画像処理のための構成を省略することも可能であり、
この場合には大幅なコストダウンも期待される。
【0095】また、ユーザにとってみた場合、静止画を
録画したいときには、あたかもスチルカメラのシャッタ
ーを操作するときのように、レリーズキー301を押圧
してこれを直ぐ解除するという操作を行えばよく、ま
た、動画を録画したいときには、これまでの一般的なビ
デオカメラに対する操作と同様に、撮像画像を録画した
い時間だけ、レリーズキー301に対する押圧操作を継
続させればよく、ユーザの操作感覚に適った操作形態を
提供することが出来る。また、このような操作形態で
は、特に、静止画記録モードと動画記録モードとを切り
換えるための操作子であったり、通常の動画録画用のレ
リーズキーに加えて、別途、静止画記録のための操作子
を設ける必要もなく、ビデオカメラの筐体に設けるべき
操作子数がいたずらに増加してしまわないようにするこ
とができる。
【0096】また、圧縮動画像データBについては標準
速度によるデータレートで記録されるのに対し、先頭G
OPである圧縮動画像データAについては、これよりも
高速なデータレートで記録が行われることにより、この
先頭GOPとしては、圧縮動画像データBを形成するG
OPよりも高画質が得られることになる。具体的には、
MPEG2フォーマットでは、1GOP内に、その完結
情報として少なくともデータ位置上の先頭に1枚のIピ
クチャ(Intra Picture ;フレーム内符号化画像)を含
み、他にPピクチャ(Predictive Picture;順方向予測
符号化画像)更にはBピクチャ(Bidirectuinarlly pre
dictive Picture ;双方向予測符号化画像)を含む複数
枚の画面データからなるものとされるのであるが、Iピ
クチャとしての画面データ枚数が占める割合が多くなる
ようにされる。
【0097】このように、先頭GOPのデータレートを
高くすることで、再生時においては、この先頭GOPを
デコードすることにより、高画質な複数枚の静止画デー
タを生成することが出来る。そして、後述するようにし
て、静止画として設定された録画ファイル、つまり、先
頭GOPのみにより形成される圧縮動画像データAから
静止画を抽出して再生出力させる際には、高画質の静止
画を表示させることが可能になる。
【0098】(6−2.処理動作)続いて、図8により
説明した録画動作を実現するための処理動作について、
図9のフローチャートを参照して説明する。なお、この
図に示す処理は、例えばビデオコントローラ38がマス
ターコントローラとして機能した上で、データ処理/シ
ステムコントロール回路31,ドライバコントローラ4
が、それぞれ、ビデオ信号処理部3,メディアドライブ
部4内部の各機能回路部に対する制御を実行することで
実現される。
【0099】この図に示す処理としては、先ずステップ
S101において、レリーズキー301に対する押圧操
作が行われるのを待機しており、ここで、レリーズキー
301に対する押圧操作が行われたことが判別される
と、ステップS102に進む。
【0100】例えば、ビデオコントローラ38は、その
内部にレリーズキー押圧時間Tを計測するためのタイマ
を備えているものとされ、ステップS102では、この
タイマのカウント値についてリセットを行った後、タイ
マを起動させてカウント動作を開始させる。
【0101】続くステップS103においては、信号処
理回路3に入力される撮像画像データに基づいて先頭G
OPを生成し、ディスク51のデータエリアに録画ファ
イルとして記録を行うための制御動作を実行する。な
お、この際、データ処理/システムコントロール回路3
1のMPEG2ビデオ信号処理回路33に対する制御に
よって、標準データレートよりも高速な所定のデータレ
ートによる圧縮符号化処理が行われるようにされる。そ
して、これと共に、ステップS104の処理として、こ
れまでのレリーズキー押圧時間Tと、閾値としての時間
Tpicとについて、 T<Tpic が成立するか否かについて判別を行う。なお、このステ
ップS104の処理は、レリーズキーの押圧操作が開始
されてからTpicに相当する時間が経過した時点にお
いて行われるようにされればよく、例えば図8の場合で
あれば、時点t1のタイミングで実行されるようにすれ
ばよい。
【0102】ステップS104において肯定結果が得ら
れた場合、即ち、レリーズキー301に対する押圧操作
の継続時間が時間Tpicよりも短かった場合には、ス
テップS105に進む。ステップS105では、先のス
テップS104により行われている先頭GOPのディス
ク51に対する記録が完了するのを待機し、この記録が
完了されるとステップS106に進み、データエリアに
対する録画ファイルの記録を終了させる。つまり、この
場合には先頭GOPのみが録画ファイルとしてデータエ
リアに記録されることになる。
【0103】次のステップS107では、上記ステップ
S106までの処理により記録された録画ファイルにつ
いて、静止画情報として扱うべきものであることを示す
画像ファイル種別識別情報を生成して、バッファメモリ
42(或いはバッファメモリ32)に格納されている管
理情報に対して書き込みを行う。なお、ここまでの段階
では、上記バッファメモリ42(或いはバッファメモリ
32)に格納されている管理情報としては、上記画像フ
ァイル種別識別情報を含んだうえで、これまでの録画履
歴に応じてその内容が書き換えられている状態にある。
そして、このバッファメモリ42(或いはバッファメモ
リ32)に格納されている管理情報を、ディスク51の
管理エリア及びアプリケーションレイヤーエリアに書き
込むことで、ディスク51に記録される管理情報の内容
を更新するようにされる。これにより、これまでのステ
ップS106に至るまでの録画動作によりディスク51
に記録された録画ファイルは、静止画として扱われるよ
うに管理されることになる。
【0104】このようにしてステップS107の処理が
完了されると、ステップS113に進んで、これまでの
録画動作を全て終了させて元のルーチンに戻るようにさ
れる。
【0105】これに対して、ステップS104において
否定結果が得られた場合、即ち、レリーズキー301に
対する押圧操作の継続時間が時間Tpicよりも長かっ
た場合には、ステップS108に進む。
【0106】ステップS108においては、次のステッ
プS109によりレリーズキー301に対する押圧操作
が解除されることが判別されるまで、先のステップS1
03により記録されている先頭GOPに続けて、圧縮動
画像データの記録を継続する。このときには、先頭GO
Pに続く以降のGOPについての生成処理(撮像画像デ
ータの圧縮符号化処理)と、この生成されたGOPのシ
ーケンスをディスク51に対して記録していくための制
御処理が実行されることになる。また、このとき、先頭
GOPに続く以降のGOPを生成するのにあたっては、
所定の標準データレートが設定されるように制御を実行
する。
【0107】そして、ステップS109においてレリー
ズキー301に対する押圧操作が解除されることが判別
されるとステップS110に進む。ステップS110で
は、例えば、ステップS109において肯定結果が得ら
れた時点で生成処理を行っていたGOP(最後のGO
P)のディスク51に対する記録が完了するのを待っ
て、ステップS111に進むようにされる。ステップS
111では、データエリアに対する録画ファイルの記録
を終了させる。これにより、先頭GOP(圧縮画像デー
タA)、及び以降のGOPのシーケンスによる圧縮画像
データBからなるデータが、録画ファイルとしてデータ
エリアに記録されることになる。
【0108】次のステップS112では、上記ステップ
S111までの処理により記録された録画ファイルにつ
いて、動画情報として扱うべきものであることを示す画
像ファイル種別識別情報を生成して、バッファメモリ4
2(或いはバッファメモリ32)に格納されている管理
情報に対して書き込みを行う。そしてこの後、ステップ
S107の処理に準じて、これまでの録画履歴に従って
その内容が書き換えられたバッファメモリ42(或いは
バッファメモリ32)に格納されている管理情報を、デ
ィスク51の管理エリア及びアプリケーションレイヤー
エリアに書き込むことで、ディスク51に記録される管
理情報の内容を更新するための制御処理を実行する。こ
れにより、これまでの録画動作によりディスク51に記
録された録画ファイルは、動画として扱われるように管
理される。上記ステップS112の処理が完了されると
ステップS113に進むことでこれまでの録画動作を全
て終了させる。
【0109】なお、ステップS104において否定結果
が得られた場合として、先頭GOPの記録時間(例えば
0.5秒程度)以内にレリーズキー301の押圧操作が
解除された場合には、ステップS108の処理は実行せ
ず、ステップS110以降の処理が実行されるものとす
る。これにより、先頭GOPのみから成る録画ファイル
が、動画像として扱われるように管理されて記録が行わ
れることになる。
【0110】7.再生動作 続いて、これまで説明した録画動作によりディスク51
に記録された録画ファイルを、本実施の形態のビデオカ
メラにより再生するための再生動作について、図10の
フローチャートを参照して説明する。なお、この図に示
す処理も、例えばビデオコントローラ38がマスターコ
ントローラとして機能した上で、データ処理/システム
コントロール回路31,ドライバコントローラ4が、そ
れぞれ、ビデオ信号処理部3,メディアドライブ部4内
部の各機能回路部に対する制御を実行することで実現さ
れるものである。
【0111】この図に示す処理としては、先ずステップ
S201において、録画ファイルを再生するための操作
が行われるのを待機しており、ここでその操作の行われ
たことが判別されると、ステップS202に進む。
【0112】ステップS202においては、再生指定さ
れた録画ファイルに対応付けされた画像ファイル種別識
別情報を参照する。ここで、画像ファイル種別識別情報
は、前述したように、ディスク51の装填時に管理情報
1つとしてディスクから読み出されてバッファメモリ4
2(或いはバッファメモリ32)に対して格納されてい
る状態にある。従って、ステップS202においては、
このバッファメモリに格納されている画像ファイル種別
識別情報を読み出して参照するようにされる。
【0113】そして、続くステップS203において、
上記ステップS202において参照した画像ファイル種
別識別情報の内容に基づき、再生指定された画像ファイ
ル種別が静止画を設定するものであるか、動画を設定す
るものであるかを判別する。
【0114】そして、ステップS203において静止画
を設定するものであることが判別された場合には、ステ
ップS204において、再生指定された録画ファイル
(先頭GOPのみによって形成されている)について、
MPEG2フォーマットに従ったデコード処理により、
静止画像データを生成するための処理を実行する。つま
りは、録画ファイルを形成する1つのGOP(先頭GO
P)をデコードして複数のフレーム画像データを得て、
これらのフレーム画像データのうちから、所要のフレー
ム画像データを静止画像データとして選択する。そし
て、続くステップS205において、この静止画像デー
タを例えば表示部6Aに対して表示出力させるための制
御処理を実行する。
【0115】また、ステップS203において動画を設
定するものであることが判別された場合にはステップS
206に進んで、通常のMPEG2フォーマットに従っ
たデコード処理及び所要の信号処理を実行することで、
動画としての再生画像データを得るようにする。そし
て、次のステップS207に示す処理に依り、上記動画
としての再生画像データに基づいて、動画像が表示部6
Aに表示出力されるように制御処理を実行する。
【0116】上記ステップS205又はステップS20
7の処理を経て、ステップS208においては、再生指
定された録画ファイルの再生(表示出力)が終了するの
を待機し、この録画ファイルの再生が終了したことが判
別されると、ステップS209に依りこれまでの再生動
作を終了させ、元のルーチンに戻るようにされる。
【0117】なお、本実施の形態では、前述のように、
録画ファイルについて静止画と動画と何れを設定をする
のかに関わらず、先頭GOPについては高速のデータレ
ートとしている。従って、この先頭GOPには、標準レ
ベルよりも高画質な複数枚のフレーム画像データ、つま
り静止画像データが含まれることになる。このため、例
えば静止画として設定されている録画ファイルを再生出
力するときには、高画質の静止画を表示出力させること
が可能になる。また、このような高画質の静止画像デー
タが複数枚得られることを考慮して、例えば、少なくと
も静止画として設定された録画ファイルを再生する場合
には、複数の静止画像データのなかから表示出力させる
べき静止画像データを、ユーザ任意に選択可能に構成す
ることも考えられる。
【0118】また、本実施の形態としての再生動作とは
別に、各録画ファイルを検索するための静止画としての
サムネイル画像を、静止画又は動画としての録画ファイ
ルから抽出して生成するような場合にも、この先頭GO
Pから得られる高画質の静止画像データを利用すること
ができる。ここでは詳しい説明は省略するが、通常、サ
ムネイル画像は、フルサイズの静止画像データについて
適当に画素の間引きを行うことで所要のサイズにまで縮
小した画像データを得ることで生成するものである。従
って、元の静止画像データが高画質であれば、これを源
として生成されるサムネイル画像としても相応の画質を
維持することが可能となるものである。
【0119】8.変形例 続いて、本実施の形態の変形例について説明する。変形
例においては、レリーズキー301は、単に押圧操作を
行うのではなく、これが押圧された力の強さに応じた操
作情報を「押圧レベル情報」として出力するようにされ
る。そして、この場合には、先の実施の形態としてのレ
リーズキー301の操作と異なり、例えば録画開始時に
おいて、1アクションによりレリーズキー301を押圧
操作するようにされる。つまり、ユーザがレリーズキー
301を押圧した後すぐさまその押圧を解除しても以降
の録画動作が継続的に行われるようにされるものであ
る。
【0120】そして、この変形例では、上記のようにし
てレリーズキー301を操作したときの押圧レベル情報
に応じて、次のようにして、録画ファイルを静止画とし
て設定するか、動画として設定するのかを決定するよう
にされる。
【0121】図11は、レリーズキー301に対して行
われる押圧操作によって得られる押圧レベルと、録画フ
ァイルとしての画像ファイル種別(静止画/動画)の設
定例を示している。この場合、例えば、操作上の使い勝
手を考慮して、レリーズキー301は或る所定の押圧レ
ベルに対応する押圧操作位置を越えたときにクリック感
が得られる機構を有するようにする。このうえで、レリ
ーズキー301に対する押圧操作が解除されている状
態、つまり、押圧レベルが「0」のときには、録画動作
がオフとなるようにされる。そして、レリーズキー30
1に対する押圧操作として、例えばクリック感が得られ
るクリック位置を越える以前のまでの、いわゆる「半押
し」の状態に相当する押圧レベルが与えられたときに
は、録画ファイルについて静止画として設定するように
される。これに対して、クリック位置から予め規定され
たストップ位置までの範囲にあるように押圧レベルが与
えられたときには、録画ファイルについて動画として設
定するようにされる。
【0122】このような変形例としての操作形態に基づ
く録画動作を実現するには、先に図9のフローチャート
に示した処理動作に準ずることで可能とされる。但し、
この場合には、ステップS102の処理が削除される。
また、ステップS104の判別処理としては、T<Tp
icの成立をみるのではなく、ステップS101により
判別されたレリーズキー301の操作時において、その
ときの押圧レベルが、クリック位置より以前の押圧状態
に対応するものであるか、クリック位置を越える押圧状
態に対応するものであるのかが判別される。
【0123】そして、クリック位置より浅い押圧状態に
対応するものであると判別されれば、ステップS105
以降の処理に進み、クリック位置を越える深い押圧状態
に対応するものであることが判別されればステップS1
08以降の処理に進むようにすればよい。
【0124】なお、本発明としては、これまで説明した
実施の形態の構成に限定されるものではなく、各種変更
が可能とされる。例えば、本実施の形態としての録画フ
ァイルの録画するための構成に関しては、所定種類の記
録媒体に対するデータの記録のみが可能とされる単体の
記録装置に対しても適用が可能とされるものである。
【0125】また、本実施の形態のビデオカメラとして
は、ビデオ記録再生部位として、MD−DATA2、或
はMD−DATA1フォーマットに基づくディスク記録
再生装置としたが、ビデオ記録再生部位としては、本実
施の形態としての構成の他、他の種類のディスク状記録
媒体に対応する記録再生装置とされても構わない。更
に、動画像データを圧縮するために本実施の形態では、
MPEG2方式を採用するものとして説明したが、例え
ば他の動画像データの圧縮符号化が可能な方式が採用さ
れて構わない。また、静止画データ及び音声データにつ
いての圧縮方式も、本実施の形態として例示したもの
(JPEG,ATRAC2等)に限定される必要も特に
ない。
【0126】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、ユーザが
レリーズキー等の操作子を押圧している時間、あるい
は、押圧レベルに応じて、動画像データファイルが静止
画、又は動画の何れか一方として扱われるべきことを示
す画像ファイル種別識別情報(情報種別識別情報)が付
随して記録されることになる。つまり、本発明では動画
像データファイルが静止画、又は動画の何れか一方とし
て規定されるように管理されて記録されることになる。
そして、再生時においては、上記画像ファイル種別識別
情報に基づいて、動画像データから静止画を抽出して再
生出力する、或いは、動画像データとして通常に再生出
力させるようにすればよいことになる。
【0127】これにより、例えば本発明が適用されるビ
デオカメラ等においては、システムとして静止画モード
と録画モードとの切り換えを行う必要が無く、記録モー
ドとしては、常に動画を記録するように動作させればよ
いことになる。同様に、再生時においても、動画処理の
ための機能回路部を利用して動画像及び静止画の再生出
力を行うように信号処理を行えばよいことになる。言い
換えれば、本発明では、画像の記録再生システムとし
て、静止画について動画とは異なるような特別な扱いを
する必要は特に無くなる。このため、それだけシステム
には負担がかからないことになる。また、場合によって
は静止画処理専用のための回路系を省略して大幅なコス
ト削減を実現することも可能となる。
【0128】また、例えば、MPEG2などの圧縮符号
化データに対応して、撮像画像データを記録再生する構
成を採るような場合には、静止画として動画像データを
記録する際には、先頭に得られるGOP(最小アクセス
単位)を記録するように規定すれば、より記録再生時の
信号処理負担を軽減することができる。
【0129】また、この先頭に得られるGOPについて
は、例えば以降続くとされるGOPのシーケンスが標準
レートとされるのであれば、この標準レートよりも高い
レートとすることで、例えば、この先頭のGOPをデコ
ードして静止画を再生する場合にも良好な画質による静
止画を複数得ることが可能となり、特に静止画として扱
うように規定された動画像データを再生する場合に有利
となる。また、ファイル検索に使用するサムネイル画像
データを生成する等、動画から抜き出した静止画像を或
る用途に利用するような場合にも、データレートの高い
先頭のGOPのデータを利用することで良質な画質のも
のが得られることになる。
【0130】また、ユーザの操作という観点からする
と、例えばレリーズキー等の操作子に対する押圧継続時
間、或いは押圧レベルにより動画と静止画の録画を行う
ことができるので、例えばビデオカメラなどには動画記
録と静止画記録とで共通に用いられる1つの操作子等を
設ければよく、動画記録用と静止画記録用とで個別に録
画のための操作子を設ける必要は無いことになる。従っ
て、それだけビデオカメラのキー配置スペースの制約を
緩くすることができる。これは、特に携帯用として小型
化が要求されるビデオカメラ等においては有効となる。
【0131】また、本発明の場合、例えばユーザが静止
画を撮りたいと思ったときには、スチルカメラのシャッ
タを切るような感覚で短時間押圧操作する、あるいは半
押しの操作を行い、動画を継続して撮りたいと思ったと
きには、これまでのビデオカメラのようにレリーズキー
を継続して押圧する、あるいは強く押圧操作するように
されるが、これにより、1つの操作子を用いたうえで、
ユーザの感覚に適った操作形態により動画と静止画の撮
り分けが行えることになるので、それだけ録画時におけ
る使い勝手が向上されることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のビデオカメラに対応する
ディスクのトラック構造を示す説明図である。
【図2】実施の形態のビデオカメラに対応するディスク
のトラック部分を拡大して示す説明図である。
【図3】実施の形態のビデオカメラに対応するディスク
の仕様を示す説明図である。
【図4】実施の形態のビデオカメラの内部構成のブロッ
ク図である。
【図5】実施の形態のビデオカメラのメディアドライブ
部の内部構成のブロック図である。
【図6】実施の形態のビデオカメラの側面図、平面図、
及び背面図である。
【図7】実施の形態に対応するディスク構造例を示す概
念図である。
【図8】本実施の形態のビデオカメラの録画動作を示す
説明図である。
【図9】本実施の形態としての録画動作を実現するため
のフローチャートである。
【図10】本実施の形態としての再生動作を実現するた
めのフローチャートである。
【図11】本実施の形態の変形例として、レリーズキー
に対する押圧レベルと、静止画/動画設定切り換えとの
関係設定例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レンズブロック、2 カメラブロック、3 ビデオ
信号処理部、4 メディアドライブ部、5 デッキ部、
6 表示/画像/音声入出力部、6A 表示部、7 操
作部、8 外部インターフェイス、9 電源ブロック、
11 光学系、12 モータ部、22 サンプルホール
ド/AGC回路、23 A/Dコンバータ、24 タイ
ミングジェネレータ、25 カメラコントローラ、31
データ処理/システムコントロール回路、32 バッ
ファメモリ、33 ビデオ信号処理回路、34 メモ
リ、35 動き検出回路、36 メモリ、37 音声圧
縮エンコーダ/デコーダ、38 ビデオコントローラ、
41 MD−DATA2エンコーダ/デコーダ、42
バッファメモリ、43 二値化回路、44 RF信号処
理回路、45 サーボ回路、46 ドライバコントロー
ラ、51 ディスク、52 スピンドルモータ、53
光学ヘッド、54 磁気ヘッド、55 スレッドモー
タ、61 ビデオD/Aコンバータ、62 表示コント
ローラ、63 コンポジット信号処理回路、64 A/
Dコンバータ、65 D/Aコンバータ、66 アン
プ、101 RFアンプ、103 AGC/クランプ回
路、104イコライザ/PLL回路、105 ビタビデ
コーダ、106 RLL(1,7)復調回路、107
マトリクスアンプ、108 ADIPバンドパスフィル
タ、109 A/Bトラック検出回路、110 ADI
Pデコーダ、111 CLVプロセッサ、112 サー
ボプロセッサ、113 サーボドライバ、114 デー
タバス、115 スクランブル/EDCエンコード回
路、116 ECC処理回路、117 デスクランブル
/EDCデコード回路、118 RLL(1,7)変調
回路、119 磁気ヘッド駆動回路、120 レーザド
ライバ、121転送クロック発生回路、201 カメ
ラレンズ、202マイクロフォン、203ディスクスロ
ット、204 ビューファインダ、205 スピーカ、
300メインダイヤル、301 レリーズキー、304
ズームキー、305 イジェクトキー、306 再生
キー、307 停止キー、308,309 サーチキ
ー、Ld ランド、NWG ノンウォブルドグルーブ、
WG ウォブルドグルーブ、Tr・A,Tr・B トラ
ック

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段により得られる撮像画像を動画
    像データとして所定の記録媒体に記録する録画動作を行
    うことのできる記録装置として、 上記録画動作を実行させるための録画操作が行われる録
    画操作手段と、 上記録画操作手段に対して行われた録画操作時間を計測
    する計測手段と、 上記計測手段により計測された録画操作時間と、所定の
    閾値とを比較する比較手段と、 上記比較手段により、上記計測手段により計測された録
    画操作時間が上記閾値よりも小さいと判別された場合に
    は、これが静止画像情報として扱われるべきことを示す
    情報種別識別情報を上記動画像データに付随させて上記
    記録媒体に記録する第1の記録動作を実行し、上記比較
    手段により、上記計測手段により計測された録画操作時
    間が上記閾値よりも小さいと判別された場合には、これ
    が動画像情報として扱われるべきことを示す情報種別識
    別情報を上記動画像データに付随させて上記記録媒体に
    記録する第2の記録動作を実行することのできる記録手
    段と、 を備えていることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 上記記録手段は、 上記動画像データを、最小アクセス単位のシーケンスか
    ら成る所定フォーマットによる圧縮符号化データとして
    記録するものとされたうえで、 上記第1の記録動作として録画を行う場合には、最先に
    得られる1以上の所定数の上記最小アクセス単位を上記
    記録媒体に記録するように構成されていることを特徴と
    する請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 上記記録手段は、 上記動画像データを、データレート可変とされると共に
    最小アクセス単位のシーケンスから成る所定フォーマッ
    トの圧縮符号化データとして記録するものとされたうえ
    で、 上記録画動作として、最先に得られる1以上の所定数の
    上記最小アクセス単位については、以降続くとされる最
    小アクセス単位よりも高いデータレートによって記録を
    行うように構成されていることを特徴とする請求項1に
    記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 撮像手段により得られる撮像画像を動画
    像データとして所定の記録媒体に記録する録画動作を行
    うことのできる記録装置として、 特定の操作子に対して操作が行われることによって上記
    録画動作を実行させることが可能とされると共に、操作
    状態として上記操作子に対して与えられた力の強度を示
    す操作強度情報を出力可能とされる録画操作手段と、 上記録画操作手段から出力された上記操作強度情報を所
    定の閾値と比較して得られた比較結果に基づいて、これ
    が静止画像情報として扱われるべきことを示す情報種別
    識別情報を上記動画像データに付随させて上記記録媒体
    に記録する第1の記録動作と、これが動画像情報として
    扱われるべきことを示す情報種別識別情報を上記動画像
    データに付随させて上記記録媒体に記録する第2の記録
    動作との何れか一方を実行するように構成される記録手
    段と、 を備えていることを特徴とする記録装置。
  5. 【請求項5】 上記記録手段は、 上記動画像データを、最小アクセス単位のシーケンスか
    ら成る所定フォーマットによる圧縮符号化データとして
    記録するものとされたうえで、 上記第1の記録動作として録画を行う場合には、最先に
    得られる1以上の所定数の上記最小アクセス単位を上記
    記録媒体に記録するように構成されていることを特徴と
    する請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 上記記録手段は、 上記動画像データを、最小アクセス単位のシーケンスか
    ら成ると共にデータレート可変による所定フォーマット
    の圧縮符号化データとして記録するものとされたうえ
    で、 上記録画動作として、最先に得られる1以上の所定数の
    上記最小アクセス単位については、以降続くとされる最
    小アクセス単位よりも高いデータレートによって記録を
    行うように構成されていることを特徴とする請求項4に
    記載の記録装置。
  7. 【請求項7】 少なくとも、1以上の動画像データファ
    イルと、各動画像データファイルが静止画情報又は動画
    像情報の何れか一方として扱われるべきことを示す情報
    種別識別情報とが記録されている所定の記録媒体に対応
    して再生を行うことのできる再生装置として、 上記記録媒体から読み出した上記情報種別識別情報の内
    容に基づいて、上記記録媒体から再生すべき上記動画像
    データファイルが静止画情報として扱われるべきもので
    あると判別された場合には、この再生すべき上記動画像
    データファイルから静止画像データを生成して静止画像
    として再生出力し、上記記録媒体から再生すべき上記動
    画像データファイルが動画情報として扱われるべきもの
    であると判別された場合には、この再生すべき上記動画
    像データファイルを動画像として再生出力することので
    きる再生手段を備えていることを特徴とする再生装置。
JP10067327A 1998-03-17 1998-03-17 記録装置及び再生装置 Withdrawn JPH11266421A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011199634A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Brother Industries Ltd 出力装置及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011199634A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Brother Industries Ltd 出力装置及びプログラム
US8599428B2 (en) 2010-03-19 2013-12-03 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Output device and storage medium storing image processing program

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