JPH11266211A - 無線端末機の電磁界環境特性評価システム - Google Patents

無線端末機の電磁界環境特性評価システム

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JPH11266211A
JPH11266211A JP10085079A JP8507998A JPH11266211A JP H11266211 A JPH11266211 A JP H11266211A JP 10085079 A JP10085079 A JP 10085079A JP 8507998 A JP8507998 A JP 8507998A JP H11266211 A JPH11266211 A JP H11266211A
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JP
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shield box
wireless terminal
electromagnetic field
field environment
moving
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JP10085079A
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English (en)
Inventor
Naoki Onishi
直樹 大西
Kanemi Sasaki
金見 佐々木
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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  • Testing Electric Properties And Detecting Electric Faults (AREA)
  • Monitoring And Testing Of Transmission In General (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電磁的に遮蔽されたシールドボックスの内部
に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無線端
末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信して
無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現する
無線端末機の電磁界環境特性評価システムにおいて、無
線端末機等の移動を効率よく行う。 【解決手段】 例えばシールドボックス1の内部の天井
には、支柱2、3、4、5及びスライドユニット6a〜
6cや当該スライドユニット6a〜6cを移動させて取
り付け台8の上に設置された無線端末機11等を任意の
方向に移動させる駆動部7a、7bから構成された移動
手段が設けられている。また、シールドボックス1の外
部には、当該移動手段を動作制御する制御手段10が設
けられており、当該制御手段10が例えば光ファイバケ
ーブル9a、9bを介して駆動部7a、7bを制御す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シールドボックス
の内部に設置された移動体通信機等といった無線端末機
の電磁界環境特性評価を行うシステムに関し、特に、当
該無線端末機等を効率よく移動させるシステムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、例えば移動体通信システムはセル
ラー電話等のサービスエリアの拡大や通信コストの低減
等に伴って急速に普及しており、これに伴って、当該シ
ステムで用いられる携帯無線端末機(携帯電話機)の屋
外伝搬環境下における特性を評価する技術の重要性も益
々高まっている。特に、都市内での移動体通信のように
多重波が到来する環境下では、携帯無線端末機の移動に
伴って激しいフェージングが生じるため、静的な特性評
価だけでは不十分である。
【0003】従来より、携帯無線端末機の特性評価方法
は多くのものが提案されているが、実際に屋外で測定を
行う評価方法としては、簡易基地局を設置して、都市内
の測定路を移動する携帯無線端末機(被試験機)から送
信されてくる電波を簡易基地局で受信して、当該環境下
における携帯無線端末機の特性を評価する方法があっ
た。しかしながら、このように実際に屋外で測定を行う
方法にあっては、天候、時間、周囲の環境等によって測
定した受信電界強度が変化してしまうため、正確な評価
を行うためには数多くの測定を行って統計的に評価しな
ければならず、膨大な時間と労力を要してしまうといっ
た問題があった。
【0004】一方、例えば携帯無線端末機のアンテナの
特性評価を屋内で行う方法も従来より提案されており、
その一例として図5に示すようなものがあった。同図に
は、シールドボックス51を透視した状態で、当該シー
ルドボックス51の外部にあるフィールド発生部Aと当
該シールドボックス51の内部にある無線端末機評価空
間Bとから構成された電磁界環境特性評価システムの全
体構成を示してある。
【0005】シールドボックス51は金属製の直方体形
状の箱体であり、シールドボックス51の内部空間は外
部と電磁的に遮蔽されている。例えば測定周波数を80
0MHzとして、シールドボックス51の幅Wを167
0mm、高さHを1330mm、奥行きLを2000m
mとしてある。なお、シールドボックス51の大きさに
は特に限定はないが、シールドボックス51の内部空間
の体積を大きくすると、比較的大型の携帯無線端末機を
評価する場合にあっても良好な評価環境を保つことがで
きる。
【0006】因みに、良好な評価環境を保つためには、
評価対象の携帯無線端末機はシールドボックスの内部空
間体積の約2%以下の体積であるのが好ましい。また、
シールドボックス51をより小型化する場合には、シー
ルドボックス51の内壁面の全体或いは一部を電波吸収
体で覆い、シールドボックス51の内部に設置した携帯
無線端末機(評価対象)53のアンテナ入力インピーダ
ンス変化を回避するようにすれば、良好な評価環境を保
つことができる。
【0007】評価対象の携帯無線端末機53は、周囲の
環境の電界に影響を与えない発砲材からなる円筒部材5
2の上に設置されている。シールドボックス51の一壁
面には3本の送信用アンテナ54a〜54cが設けられ
ており、これら送信用アンテナ54a〜54cの先端部
はシールドボックス51の内部空間内に臨んでいる。ま
た、シールドボックス51の同一壁面には例えば受信用
アンテナ55が設けられており、この受信用アンテナ5
5の先端部もシールドボックス51の内部空間内に臨ん
でいる。ここで、各送信用アンテナ54a〜54cは互
いに間隔を隔てて設けられており、この間隔は測定に用
いる無線信号の約1波長以上に設定して、送信用アンテ
ナ54a〜54c間のアンテナ間結合を抑制して、独立
した信号源となるようにしている。
【0008】なお、送信用アンテナ54a〜54cや受
信用アンテナ55の形式には特に限定はなく、標準ダイ
ポールアンテナ等の線状アンテナ、プリント基板等に印
刷した平面アンテナや板状アンテナ等を用いることがで
きる。また、これらのアンテナは壁面に対して傾けて
(チルト)用いてもよく、これによって、アンテナ間結
合及び交差偏波識別度(XPD)を可変にすることがで
きる。また、上記図5に示したシステムでは全てのアン
テナ54a〜54c、55を同一の壁面に設置している
が、これらアンテナの設置位置には特に限定はなく、例
えば送信用アンテナ54a〜54cを互いに異なる壁面
に設置するようにしてもよい。なお、受信用アンテナ5
5は、携帯無線端末機53からの電波を受信し易い位置
に設置するのが好ましい。また、各送信用アンテナ54
a〜54c及び受信用アンテナ55は壁面で囲まれたコ
ーナー部に設置するのを避けるのが好ましい。
【0009】また、送信用アンテナの本数は例えば2本
以上であることが好ましく、弱電界感度試験等には問題
がないが、シールドボックス51内部の電界強度におけ
る相関係数と密接な関係があり、この相関係数を屋外環
境と同様に低い相関係数に近付けるためには、公知のよ
うに送信用アンテナの本数は3本以上必要である(信学
技報、AP94−1、1994、”フィールドシミュレ
ータの基礎的検討”)。なお、送信用アンテナは4本以
上設けるようにしてもよく、本数が増えることによって
より一層相関係数が低下して良好な評価を行える。
【0010】ここで、評価対象としてシールドボックス
51内に設置される携帯無線端末機53は、通常の携帯
電話機と同様に、アンテナや、当該アンテナを介して無
線信号を受信する受信回路や、当該アンテナを介して無
線信号を送信する送信回路等を有したものであるが、特
に、この携帯無線端末機53には受信電界強度やビット
情報等といった受信信号に関する情報を検出して、この
情報信号を無線電波として前記アンテナから送信する回
路が備えられている。これによって、携帯無線端末機5
3から受信信号に関する情報が無線によって受信用アン
テナ55へ送信され、シールドボックス51の外部へ出
力される。
【0011】シールドボックス51の外部には、携帯無
線端末機53の評価を行い、また、この評価試験のため
の制御を行う評価制御手段が設けられている。この評価
制御手段は、受信用アンテナ55に接続された受信及び
発信機能を有した簡易基地局56と、簡易基地局56か
ら発信する信号の制御や簡易基地局56で受信された信
号を解析及び保存するとともに疑似乱数等を用いてラン
ダムな移相制御電圧を出力するパーソナルコンピュータ
57と、簡易基地局56から発信された信号を3つの信
号に分配する分配器58と、分配器58から出力された
信号をそれぞれ位相制御する3つの移相器59a〜59
cと、パーソナルコンピュータ57からの移相制御電圧
をアナログ変換して各移相器59a〜59cに入力する
D/A変換器60と、各移相器59a〜59cから出力
された信号を増幅してそれぞれの送信用アンテナ54a
〜54cから送信させる増幅器61a〜61cと、を備
えている。
【0012】上記構成の電磁界環境特性評価システムに
よると、シールドボックス51内に設置した携帯無線端
末機53の特性評価が次のようにして実施される。ま
ず、簡易基地局56から発信された信号が分配器58で
分配されて各移相器59a〜59cに入力され、パーソ
ナルコンピュータ57からの移相制御電圧に基づいて、
各移相器59a〜59cにより各信号の位相が変化され
る。そして、これら位相制御がなされた信号は、それぞ
れ増幅器61a〜61cで増幅されて各送信用アンテナ
54a〜54cからシールドボックス51内に送信され
る。なお、増幅器61a〜61cの増幅度は、信号を受
信する携帯無線端末機53の受信機の電界強度測定回路
が飽和しないように、且つ、受信電界強度(RSSI:
Received Signal Strength Indicator)レベルのダイナ
ミックレンジが最大となるように設定される。
【0013】この結果、各送信用アンテナ54a〜54
cから互いにランダムな位相差をもった信号がシールド
ボックス51内に送信され、これら信号はシールドボッ
クス51の内壁面に反射して、様々な方向から入射され
た信号が携帯無線端末機53で受信される。そして、携
帯無線端末機53は電界強度やビット情報等といった所
定の受信信号に関する情報信号を無線電波等として送信
し、この受信情報信号が受信用アンテナ55を介して簡
易基地局56で受信される。そして、この受信情報信号
はパーソナルコンピュータ57に入力され、受信電界強
度やその変動等の解析がなされ、シールドボックス51
内に形成されたフェージング環境下での携帯無線端末機
53の特性が評価される。
【0014】従って、パーソナルコンピュータ57によ
って送信信号の位相をランダムに制御することにより、
種々なフェージング環境下での携帯無線端末機53の特
性を評価することができる。以上のようにして、電磁界
環境特性評価システムを用いることにより、室内におい
て、天候、時間、周囲環境等の影響を受けずに、再現性
の高い正確な特性評価を簡易に実施することができる。
ここで、上記のシステムにおいては、無線端末機評価空
間Bの内部に発生する様々な特性を有する測定点での評
価を行うことが必要であり、このような評価を行うため
に、シールドボックス51の内部に入った人が携帯無線
端末機53を所望の測定点に移動して評価を行うことが
実施されていた。
【0015】また、上記のようなシステムにおいて屋外
での電波環境を屋内で再現するフィールドシミュレーシ
ョンを行う場合には、携帯無線端末機53を設置する評
価空間Bがどのような電磁界環境特性を有するのかを事
前に測定しておく必要があり、このような測定を行うた
めに、シールドボックス51の内部に人が入って、当該
人が任意の測定点毎に光電界センサや電磁界プローブ等
といった感知器を設置して当該感知器により電磁界環境
特性を測定することが行われていた。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような電磁界環境特性評価システムでは、上記したよう
にシールドボックスの内部に人が入って、当該人が無線
端末機や感知器を移動させて設置していたため、多大な
時間や労力がかかってしまうといった不具合があり、ま
た、設置位置の精度としても不十分なものであった。ま
た、このようなシステムでは、例えば無線端末機を移動
させながら評価を行うといったこともできなかった。
【0017】また、上記したシールドボックスの内部に
おける感知器による測定では、例えば当該感知器により
感知された電磁界環境特性が電流信号としてケーブルを
介してシールドボックスの外部へ送信されて解析等され
ていたため、当該ケーブルに流れる電流によってシール
ドボックスの内部の電界環境が乱されてしまい、正確な
評価が行えないといった問題があった。
【0018】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、屋内において上記したような
電磁界環境特性評価を行うに際して、設置された無線端
末機や感知器の移動を効率よく行うことができる電磁界
環境特性評価システムを提供することを目的とする。ま
た、本発明は、シールドボックスの内部の電界環境を乱
すことなく、感知器による測定を行うことができる電磁
界環境特性評価システムを提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線端末機の電磁界環境特性評価シス
テムでは、電磁的に遮蔽されたシールドボックスの内部
に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無線端
末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信して
無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現する
に際して、前記シールドボックスの内部に設置された前
記無線端末機を移動させるアーム等といった移動手段を
設けるとともに、前記シールドボックスの外部に設けた
制御手段により当該移動手段を動作制御するようにし
た。
【0020】従って、シールドボックスの内部に人が入
って当該人が無線端末機を移動させなくとも、シールド
ボックスの外部からの制御により無線端末機を移動させ
ることができるため、当該移動処理にかかる時間や労力
を大幅に低減して当該処理を効率よく行うことができ
る。また、移動手段としてアーム等を用いた場合には高
精度で高速度な移動処理を行うことができ、例えば無線
端末機を移動させながら評価を行うといったこともでき
る。
【0021】また、本発明に係る無線端末機の電磁界環
境特性評価システムでは、電磁的に遮蔽されたシールド
ボックスの内部に送信用アンテナを配設するとともに評
価対象の無線端末機を設置し、送信用アンテナから無線
信号を送信して無線端末機が受信する信号の電磁界環境
特性を再現するに際して、前記シールドボックスの内部
に当該シールドボックスの内部の電磁界環境特性を感知
する感知器を移動させるアーム等といった移動手段を設
けるとともに、前記シールドボックスの外部に設けた制
御手段により当該移動手段を動作制御するようにした。
また、このシステムでは、前記感知器が前記シールドボ
ックスの外部に感知結果を光信号により送信するように
した。
【0022】従って、上記の場合と同様に、感知器の移
動処理にかかる時間や労力を大幅に低減して当該処理の
効率化を実現することができる。また、感知器による感
知結果が光信号により送信されるため、シールドボック
スの内部の電界環境が乱されずに正確な測定を行うこと
ができ、これにより、無線端末機の評価の正確さを向上
させることもできる。なお、光信号の送信の態様として
は特に限定はなく、例えば空間を介して光信号が送信さ
れてもよく、また、光ファイバ等を介して光信号が送信
されてもよい。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明に係る第1の実施例を図面
を参照して説明する。図1には、本発明に係る無線端末
機の電磁界環境特性評価システムの要部の構成例を、電
磁的に遮蔽されたシールドボックス1を透視した状態で
示してある。ここで、シールドボックス1の内部に設け
られた送信用アンテナ12a〜12c及び受信用アンテ
ナ13を用いて行われる携帯無線端末機11の特性評価
の仕方としては上記図5に示したシステムの場合と同様
であり、また、シールドボックス1の外部に設けられた
簡易基地局等の構成についても上記図5に示したフィー
ルド発生部Aと同様であるため、本例では、これらの動
作の説明や図示を省略する。
【0024】第1実施例に係るシステムでは、携帯無線
端末機11等を移動させるアームの構成をシールドボッ
クス1の天井に設けてあり、具体的には、上記図1中に
示したXYZ直交座標軸の各座標軸に対応した方向でX
軸支柱2、Y軸支柱3、Z軸支柱4、5が天井に設けら
れているとともに、各方向の支柱2、3、5ではそれぞ
れ各座標軸方向で移動可能なX軸スライドユニット6
a、Y軸スライドユニット6b、Z軸スライドユニット
6cを保持している。
【0025】また、シールドボックス1の天井には、当
該シールドボックス1の外部に設けられた制御部10に
より動作制御されてX軸スライドユニット6a及びZ軸
スライドユニット6cを移動させるX−Z軸駆動部7a
と、同様に制御されてY軸スライドユニット6bを移動
させるY軸駆動部7bとが設けられている。また、Y軸
スライドユニット6bには、携帯無線端末機11等を載
せることができる取り付け台8が設けられている。ここ
で、本例では、上記したアームの構成により、シールド
ボックスの内部に設置された無線端末機等を移動させる
移動手段が構成されている。
【0026】上記した制御部10は、本例ではパーソナ
ルコンピュータ(PC)から構成されており、例えば光
ファイバケーブル9a、9bを介して上記した各駆動部
7a、7bと接続されている。この制御部10は光通信
により各駆動部7a、7bを制御する機能を有してお
り、例えばユーザは当該制御部10を操作して各スライ
ドユニット6a〜6cを移動させることにより、取り付
け台8の上の携帯無線端末機11の位置を上記図1中に
示すC、D、E方向(すなわち、X、Y、Z軸方向)で
任意に移動させることができる。なお、本例のように制
御部10と各駆動部7a、7bとの間で光通信を行う構
成とするとシールドボックス1の内部の電界環境を乱す
ことがないため好ましい。ここで、本例では、上記のよ
うな制御部10により、シールドボックスの外部に設け
られて上記した移動手段を動作制御する制御手段が構成
されている。
【0027】また、本例では好ましい例として、上記し
たアームを構成する各部分は、例えば電気的に駆動処理
を行う部分を除いてはすべて非電導材料から成る材質で
構成されており、一例として、主軸には強化プラスチッ
ク(FRP)が用いられ、また、回転面にはポリアミド
(PA)等が用いられる。なお、例えば駆動部分が導電
材料から構成された場合には当該部分からノイズが発生
することもあるが、この場合には当該部分の表面を電波
吸収体で覆うこと等により周囲の電磁界環境への影響を
低減させることができる。また、上記した各部分の材質
としては、必ずしも本例のものでなくともよく、システ
ムの使用状況等に応じて他の材質が用いられてもよい。
【0028】以上のように、本例の電磁界環境特性評価
システムでは、様々な測定点において無線端末機の特性
評価を行う場合等に際して、シールドボックスの内部に
設置された無線端末機等をシールドボックスの外部から
の制御で移動させることができるため、当該移動処理を
効率化して例えば高精度で高速度な特性評価を行うこと
ができ、また、例えば無線端末機を移動させながら評価
を行うこともできる。また、本例のシステムでは、無線
端末機等を移動させる構成を天井に設けたため、シール
ドボックス1の内部への人の出入りが容易となり、ま
た、アームの構成を用いたため、上記図5に示したよう
な円筒部材をシールドボックス1の内部に設ける必要も
なくなる。
【0029】また、例えば上記した取り付け台8を回転
可能に構成して、制御部10からの制御で当該取り付け
台8を回転させる構成にすることもでき、この場合に
は、例えば様々な方向から到来する無線信号を無線端末
機に受信させることができ、無線端末機のアンテナ指向
性を考慮した評価試験を行うことができる。
【0030】図2には、上記したシステムにおいてシー
ルドボックス1の内部の電磁界環境特性を感知器21に
より測定する場合の構成例を示してある。感知器21は
取り付け台8の上に載せられており、アームにより行わ
れる当該感知器21の設置位置の移動については上記図
1の場合と同様である。感知器21は電磁界環境特性を
感知する機能を有し、例えば光電界センサや電磁界プロ
ーブ等から構成されており、感知した結果をシールドボ
ックス1の外部に光信号により送信する。なお、感知器
21としては、上記機能を有するものであれば、どのよ
うなものが用いられてもよい。例えば、感知結果を記憶
するメモリを有した感知器を用いて、感知器が或る時間
毎にメモリに記憶された感知結果をシールドボックスの
外部に光信号により送信する構成とすることもできる。
【0031】更にまた、このようなメモリを有した感知
器を用いて、感知器からシールドボックスの外部に感知
結果を送信せずに、感知器をシールドボックスから取り
出してパーソナルコンピュータ等に接続し、当該パーソ
ナルコンピュータ等へメモリに記憶した感知結果を出力
して評価する構成とすることもでき、このような構成で
は、感知器からシールドボックスの外部に感知結果を送
信するための機能や部品を省略することができる。
【0032】本例では、シールドボックス1の外部に光
を検出等する光源/光検出器23やスペクトルアナライ
ザ等から構成された測定器24が設けられており、感知
器21での感知結果が光ファイバケーブル22を介して
光源/光検出器23に入力され、これにより測定器24
で測定された電磁界環境特性の結果がパーソナルコンピ
ュータ10へ入力されて記憶等される構成となってい
る。このように、本例のシステムでは、感知器21から
シールドボックス1の外部への通信が光信号により行わ
れるため、シールドボックス1の内部の電界環境を乱さ
ずに測定を行うことができるといった効果がある。
【0033】次に、本発明の第2実施例を図面を参照し
て説明する。図3には、本発明に係る無線端末機の電磁
界環境特性評価システムの要部の他の構成例を、シール
ドボックス31を透視した状態で示してある。ここで、
本例のシステムでは、無線端末機35等を移動させる構
成のみが上記第1実施例で示したシステムと異なってお
り、送信用アンテナ36a〜36cや受信用アンテナ3
7等といった他の構成の説明については省略する。
【0034】第2実施例に係るシステムでは、携帯無線
端末機35等を移動させる移動手段の構成を電磁的に遮
蔽されたシールドボックス1の床面に設けてあり、この
構成の詳しい具体例を図4に示してある。同図に示され
るように、本例の移動手段は、周囲の電磁界環境に影響
を与えない発泡材から構成されていて携帯無線端末機3
5等を載せることができる円筒部材32と、例えば鉄等
といった強磁性体の金属から構成されていて円筒部材3
2を載せたベース板33とから構成されている。
【0035】また、シールドボックス1の床面であるシ
ールド壁41を挟んでベース板33と対応した位置(す
なわち、シールドボックス31の外部)には磁石42が
設けられており、また、ベース板33や磁石42とシー
ルド壁41との間には例えば直径1mm以内のボールベ
アリング34が設けられてベース板33や磁石34の滑
りを良好にすることが行われている。なお、ボールベア
リング34の材質としては例えばセラミックや金属を用
いることができ、例えば金属から成るベース板33を小
さくした場合にはシールドボックス31の内部の電界環
境の乱れを極めて小さくすることができるため好まし
い。
【0036】また、上記のシステムには、シールドボッ
クス31の床面上で上記した磁石42を移動させる2次
元X−Yポジショナ(図示せず)や、当該X−Yポジシ
ョナによる磁石42の移動を制御するコンピュータ(図
示せず)が設けられており、例えばユーザは当該コンピ
ュータを操作することにより、上記した磁石42をシー
ルドボックス31の床面において任意に移動させること
ができる。この場合、シールド壁41は例えばアルミニ
ウムや反磁性体の銅等から構成されているため、磁石4
2には強磁性体のベース板33のみが引きつけられる。
従って、磁石42の移動に伴ってベース板33が同様に
移動し、これにより、円筒部材32の上に載せられた携
帯無線端末35や電磁界プローブ等といった感知器を上
記図3中に示したC、E方向(すなわち、X、Z軸方
向)で移動させることができる。
【0037】なお、本例では、上記したパーソナルコン
ピュータの制御により磁石を移動させてベース板33等
の移動を制御することにより、シールドボックスの外部
において上記した移動手段を動作制御する制御手段が構
成されている。以上のように、本例の電磁界環境特性評
価システムにおいても、上記第1実施例に示したシステ
ムの場合と同様に、例えばシールドボックスのドアを開
閉して人が当該シールドボックスの内部に入る等といっ
たことが行われなくとも、シールドボックスの内部に設
置された無線端末機等を移動させる作業を効率よく行う
ことができる。
【0038】ここで、上記した第1実施例及び第2実施
例では携帯無線端末機(携帯電話機)を評価対象とした
が、本発明は無線端末機一般の評価試験に広く適用する
ことができる。また、上記した第1実施例や第2実施例
では、本発明に係る電磁界環境特性評価システムの好ま
しい構成例を示したが、本発明に係るシステムの構成は
必ずしも上記実施例に示した構成に限定されず、要は、
シールドボックスの内部に設置された無線端末機や感知
器を当該シールドボックスの外部からの動作制御で移動
させることができる構成であればよく、例えば上記図1
に示したアームの構成をシールドボックスの床面や側面
に設けること等が行われてもよい。また、上記実施例で
は、アームや円筒部材により無線端末機等を移動させる
とともに保持する構成が用いられたが、必ずしもこのよ
うな構成が用いられなくともよく、要は、無線端末機等
を移動させることができる構成であればよい。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
端末機の電磁界環境特性評価システムによると、屋内に
おいて無線端末機の電磁界環境特性評価を行う場合や、
感知器により電磁界環境特性を測定する場合に際して、
シールドボックスの内部に設置された無線端末機等を当
該シールドボックスの外部からの動作制御で移動させる
ようにしたため、当該移動処理を効率よく行うことがで
き、また、例えば無線端末機を移動させながら評価を行
うといったことも実現することができる。また、本発明
では、感知器の感知結果が光信号によりシールドボック
スの外部に送信される構成としたため、シールドボック
スの内部の電界環境を乱すことなく、電磁界環境特性の
測定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る電磁界環境特性評価
システムの構成例を示す図である。
【図2】電磁界環境特性の測定を行う装置の構成例を説
明するための図である。
【図3】本発明の第2実施例に係る電磁界環境特性評価
システムの構成例を示す図である。
【図4】無線端末機等を移動させる手段の構成例を説明
するための図である。
【図5】従来例に係る電磁界環境特性評価システムの構
成例を示す図である。
【符号の説明】
1、31・・シールドボックス、 2・・X軸支柱、
3・・Y軸支柱、4、5・・Z軸支柱、 6a・・X軸
スライドユニット、6b・・Y軸スライドユニット、
6c・・Z軸スライドユニット、7a・・X−Z軸駆動
部、 7b・・Y軸駆動部、 8・・取り付け台、9
a、9b、22・・光ファイバケーブル、10・・パー
ソナルコンピュータ、 11、35・・無線端末機、2
1・・感知器、 23・・光源/光検出器、 24・・
測定器、32・・円筒部材、 33・・ベース板、 3
4・・ボールベアリング、41・・シールド壁、 42
・・磁石、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁的に遮蔽されたシールドボックスの
    内部に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無
    線端末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信
    して無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現
    する無線端末機の電磁界環境特性評価システムにおい
    て、 前記シールドボックスの内部に設置された前記無線端末
    機を移動させる移動手段を設けるとともに、 前記シールドボックスの外部に当該移動手段を動作制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする無線端末機の電
    磁界環境特性評価システム。
  2. 【請求項2】 電磁的に遮蔽されたシールドボックスの
    内部に送信用アンテナを配設するとともに評価対象の無
    線端末機を設置し、送信用アンテナから無線信号を送信
    して無線端末機が受信する信号の電磁界環境特性を再現
    する無線端末機の電磁界環境特性評価システムにおい
    て、 前記シールドボックスの内部に当該シールドボックスの
    内部の電磁界環境特性を感知し、当該シールドボックス
    の外部に感知結果を光信号により送信する感知器を移動
    させる移動手段を設けるとともに、 前記シールドボックスの外部に当該移動手段を動作制御
    する制御手段を設けたことを特徴とする無線端末機の電
    磁界環境特性評価システム。
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