JPH11266159A - 符号化装置及び復号化装置 - Google Patents

符号化装置及び復号化装置

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JPH11266159A
JPH11266159A JP6875998A JP6875998A JPH11266159A JP H11266159 A JPH11266159 A JP H11266159A JP 6875998 A JP6875998 A JP 6875998A JP 6875998 A JP6875998 A JP 6875998A JP H11266159 A JPH11266159 A JP H11266159A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化及び復号化装置において、画像データ
又はウェーブレット変換係数を一時記憶するメモリの使
用率の向上、処理の高速化を図る。 【解決手段】 メモリ部200は8ビット深さのタイル
メモリ202と、その4分の1のワード数を持つ12ビ
ット深さの係数拡張用ワークメモリ204とからなる。
係数データは、その8ビット深さ分はタイルメモリ20
2に記憶され、8ビット深さを超える分は4係数分がス
タックされた形でワークメモリ204に記憶される。メ
モリ部200、ウェーブレット変換部210及び符号化
/復号化部220は1チップ化される。画像データは1
タイル単位でフレームメモリ240から取り込まれ、復
元された画像データは1タイル単位でフレームメモリ2
40に書き出される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ圧縮及び伸
長の分野に係り、特に、ウェーブレット変換を利用した
符号化及び復号化のための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】データ圧縮は、大量のデータの蓄積や伝
送のために非常に有用なツールである。例えば、文書の
ファクシミリ伝送や、ワールドワイドウェブのような画
像の伝送に要する時間は、圧縮を使って画像の再生に必
要とされるビット数を減らすと、飛躍的に短縮される。
【0003】従来より、多様なデータ圧縮手法が存在し
ている。最も広く普及している圧縮方式としてJPEG
(Joint Photographic Experts Group)の圧縮方式
がある。JPEGの圧縮方式においては、入力シンボル
または輝度データは量子化されてから出力符号語へ変換
される。量子化は、データの重要な特徴量を保存しつ
つ、重要でない特徴量を除去することを目的としてい
る。量子化に先立ち、エネルギー集中をするために変換
が用いられるが、JPEGではDCT(離散コサイン変
換)が採用されている。ところが、DCTを用いるJP
EG方式に対し様々な欠点が指摘されている。例えば、
ブロックノイズやモスキートノイズ(蚊が飛んでいるよ
うに見えるところから、このように呼ばれる)である。
画像信号処理においては、これらの欠点を解消する効率
的かつ高精度のデータ圧縮符号化方式を追求することに
関心が集まっている。その方式の中にウェーブレット(w
avelet)ピラミッド処理方式がある。
【0004】画像信号のような2次元信号にウェーブレ
ット変換を適用する場合には、入力信号に対し水平方向
低域通過型フィルタHL(Horizontal Low)及び水平
方向高域通過型フィルタHH(Horizontal High)を
使用して、水平方向低域信号(S(smmoth)係数)及び水
平方向高域信号(D(detail)係数)に分離し、さらに
S係数及びD係数に対して垂直方向低域通過型フィルタ
VL(Vertical Low)及び垂直方向高域通過型フィル
タVH(Vertical High)を使用して水平方向低域−
垂直方向低域信号(SS係数)、水平方向低域−垂直方
向高域信号(SD係数)、水平方向高域−垂直方向低域
信号(DS係数)、及び水平方向高域−垂直方向高域信
号(DD係数)に分離する。以上の一連の処理をレベル
と呼び、1回の水平処理と垂直処理を行った出力をレベ
ル1の出力と呼ぶ。さらに、以上の4種類の信号を周波
数帯信号と呼ぶ。レベル2以上の出力を希望するとき
は、この処理がSS係数に対して再帰的に行われる。レ
ベル2の出力では、SS係数と、1SD係数及び2SD
係数、1DS係数及び2DS係数、1DD係数及び2D
D係数、の7つの周波数帯信号が得られる。以上の説明
では、まず水平方向にフィルタを適用し、次に垂直方向
にフィルタを適用したが、その順序は逆でもよい。
【0005】図7にレベル4までの処理を行う場合の従
来の構成を示した。図中、1000はウェーブレット変
換部、1100はメモリ部、1200は符号化/復号化
部である。符号化時には、画像データdataがメモリ部1
100に取り込まれ、この画像データに対してウェーブ
レット変換部1000によりウェーブレット変換が施さ
れ、メモリ部1100に周波数帯信号が得られる。符号
化/復号化部1200は、メモリ部1100から周波数
帯信号を取り込み、符号化して圧縮コードcodeを出力す
る。復号化時は、入力する圧縮コードcodeが符号化/復
号化部1200によって復号化され、メモリ部1100
上に周波数帯信号が復元される。この周波数帯信号に対
してウェーブレット変換部1000によって逆ウェーブ
レット変換が施されることにより画像データがメモリ部
1100に復元され、これが外部に出力される。
【0006】図7において、filter1H,filter2H,
filter3H,filter4Hは、水平方向低域通過型フィル
タHL及び水平方向高域通過型フィルタHHを含む水平
方向フィルタである。これらのフィルタ名中の数字1〜
4はレベル番号を表し、Hは水平方向フィルタであるこ
とを意味する。同様に、filter1V1とfilter1V2,
filter2V1とfilter2V2,filter3V1とfilter3
V2,filter4V1とfilter4V2は、垂直方向低域通
過型フィルタVL及び垂直方向高域通過型フィルタVH
を含む垂直方向フィルタである。これらのフィルタ名中
のVは垂直方向フィルタであることを意味し、Vの前の
数字1〜4はレベル番号を表し、Vの後の数字1は水平
方向低域信号(S係数)を入力とするフィルタであるこ
とを示し、Vの後の数字2は水平方向高域信号(D係
数)を入力とするフィルタであることを示す。Controll
erはメモリ部1100とフィルタとの間のデータ転送等
を制御するコントローラである。
【0007】以上のフィルタはどのような構成のもので
もよいが、以下の説明では、水平方向低域通過型フィル
タHL及び垂直方向低域通過型フィルタVLとして、2
組のデータを用い演算を行う2タップのフィルタを使用
するものとする。このフィルタにおいては、低周波成分
を演算するので、これによって出力のビット深さは入力
のビット深さと変わらないとする。
【0008】また、水平方向高域通過型フィルタHH及
び垂直方向高域通過型フィルタVHとして、低域通過形
フィルタHLまたはVLの出力であるS係数のうち、現
在の位置と、1つ前及び1つ後の合計3組のデータを用
い演算を行う6タップのフィルタを使用するものとす
る。このフィルタにおいては、高周波成分を演算するの
で、これによって符号が変化し、また変化率が大きい場
合は絶対値自体も大きくなるので、トータルで出力のビ
ット深さが最大2ビット増加するものとして説明する。
【0009】このようなフィルタを用いた場合の演算の
例を図8に示す。図8の(a)は水平方向フィルタの処
理を説明するもので、00は0ライン目の0画素目のデ
ータを意味し、12は1ライン目の2画素目のデータを
意味する(このようにライン、画素とも0番目から数え
るものとする)。水平方向低域通過型フィルタHLの0
画素目の出力S00は、00データ及び01データから
求められ、また、1画素目の出力S01は02データ及
び03データから求められる。これに対し、水平方向高
域通過型フィルタHHの0画素目の出力D00は、00
データの2つ前及び1つ前のデータ(実在しない)と、
00データと、01データと、02データと、03デー
タとから求められる。ここで、実在しない00データの
2つ前と1つ前のデータを得るため、ミラーと呼ばれる
処理を施す。具体的には、データを鏡像関係で折り返す
処理を行う。これにより、2つ前と1つ前のデータは0
1データと00データとなる。このようにして、D00
は6画素のデータから計算される。
【0010】図8の(b)は垂直方向フィルタの処理を
説明している。この処理は、垂直方向フィルタ処理によ
るS係数及びD係数を用いて垂直方向に行われる。実在
しない係数は、水平方向フィルタの処理の場合と同様に
ミラー処理が施される。
【0011】図9はメモリ部1100内のメモリ(フレ
ームメモリとする)にラスタ順に格納されたイメージデ
ータを示す。図10乃至図13に、ウェーブレット変換
処理の結果の格納方法の一例を示す。ウェーブレット変
換部1000においては、フレームメモリからデータを
読み出して水平処理を行い、その結果を再びフレームメ
モリに書き込む。この書き込みの際に、未処理のデータ
に上書きしてしまわないように、例えば図10に示すよ
うなマッピングでS係数及びD係数を書き込んでいく。
図10において、1S00と1D00はレベル1のアド
レス00のS係数とD係数を意味する。図11は垂直処
理を行った後の各係数を書き込む際のマッピングの例を
示す。ここまでがレベル1の各係数の格納方法である。
図12はレベル2の水平方向の各係数の格納方法の例を
示す。レベル2の処理は1SS係数に対してのみ行われ
るため、網掛けされた部分のデータは用いられないこと
に注意されたい。ついで、図13に示すようなマッピン
グで、レベル2の各係数が格納され、レベル2の処理が
終了する。同様の処理が、レベル4まで順に繰り返され
る。
【0012】以上のようにして得られた各レベルの周波
数帯信号が符号化/復号化部1200で符号化されて圧
縮されるのであるが、符号化は通常、ビット処理が行わ
れるため、前述のように、周波数帯信号を一旦、メモリ
部1100内のストレージに書き込んでおく必要があ
る。一般に用いられるストレージは半導体メモリであ
る。符号化/復号化部1200ではストレージに書き込
まれた各周波数帯信号を参照してビット処理を行って符
号化し、圧縮コードをcodeとして出力する。圧縮コード
codeからイメージデータへの復元処理は前述の符号化処
理と逆順で行われる。
【0013】なお、本発明に関連する符号化及び復号化
装置、ウェーブレット変換部、あるいはフィルタについ
てのより詳細な情報は、特開平8−116265号公
報、特開平8−139935号公報、特開平9−277
52号公報、特開平9−27912号公報などを参照さ
れたい。また、類似の従来技術が特開平3−27687
号公報、特開平5−167997号公報、特開平5−1
83386号に開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】自然画像では、ある画
素に着目した場合、その周辺との相関が大きいという性
質がある。符号化では、この性質を利用して圧縮率を高
めている。このため、符号化には予測符号化器が用いら
れることが多い。予測符号化器では、着目する画素と周
辺の領域の情報を得てコード(出力データに相当する)
を生成している。したがって、ウェーブレット変換後の
各レベルの各周波数帯信号を一旦メモりに書き込んでお
く必要がある。
【0015】画像データは図9に示したようにラスタデ
ータとしてメモリに書き込まれている。符号化及び復号
化装置では、このラスタデータをラスタ順にメモりから
読み出してウェーブレット変換を行い、各レベルの各周
波数帯信号をメモリに上書きしていく。ところが、フィ
ルタの選び方によっては、各周波数帯信号毎にビット深
さが異なる場合がある。フィルタの性質から言えば、ビ
ット深さの増加は、特に高域通過型フィルタについては
必然的である。
【0016】従来、このようなビット深さの最大の増加
分をイメージデータのビット深さに加えたビット深さを
持つメモリを、イメージデータ及び周波数帯信号を記憶
するためのメモリとして用意したため、メモリの使用率
が非常に悪いという問題があった。従来技術において説
明した例では、DD係数は元のイメージデータの持つビ
ット深さに対して4ビット増加するため、その分だけビ
ット深さを増したメモリを用意することになるが、増加
した4ビット分を目一杯使う係数はDD係数だけであ
り、SD係数及びDS係数は2ビット分は使用されず、
SS係数に至っては増加した4ビット分全部が使用され
ない。したがって、例えば、入力データが8ビットの場
合、レベル4、レベル5あるいはレベル6までウェーブ
レット変換を行ったときに、メモリの使用率(メモリの
有する全ビット数に対するデータのビット数の割合)は
約89%となり、効率が非常に悪い。
【0017】また、JPEGにおいては入力データを8
画素×8ラインの、タイルと呼ばれる小領域単位で処理
を行っているが、ウェーブレット変換においては、如何
なるサイズの入力データでも処理を行うことができる。
これはウェーブレット変換の長所の一つであるが、大き
なサイズのイメージデータ(数百kバイトから数Mバイ
ト)を扱おうとした場合、フレームメモリのサイズも大
きくなってしまうので、フレームメモリを含めて符号化
及び復号化装置を1チップ化することは困難である。し
たがって、フレームメモリを外付けにして対応せざるを
得ないが、外付けにした場合はメモリアクセス速度の面
から処理速度が制限されてしまうという問題があった。
【0018】本発明は以上の諸点に鑑みなされたもの
で、ウェーブレット変換を用いて画像データなどの圧縮
又は圧縮されたデータの伸長を行う装置において、画像
などのデータ又はウェーブレット変換係数データを一時
的に記憶するためのメモリの使用率を向上させること、
そのメモリを含めて1チップ化を容易にすること、符号
化処理及び/又は復号化処理を高速化することなどを目
的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1記載の符号化装置は、ビット深さnの入力
データをウェーブレット変換してビット深さn以上の係
数データを生成するウェーブレット変換部と、入力デー
タ又は該ウェーブレット変換部により生成された中間的
もしくは最終的な係数データを一時的に記憶するための
メモリ部と、該メモリ部に記憶された係数データを符号
化して圧縮コードを生成する符号化部とを具備し、該メ
モリ部は、入力データ又は係数データのビット深さn分
を一時的に記憶するためのビット深さnの第1のメモリ
と、係数データのビット深さnを超える分を一時的に記
憶するための第2のメモリとを具備してなり、該第2の
メモリが該第1のメモリのワード数より少ないワード数
を持つメモリとされ、該第2のメモリの各ワードに複数
の係数データのビット深さnを超える分がスタックされ
た形で記憶される構成とされる。
【0020】請求項2記載の符号化装置は、請求項1記
載の符号化装置の構成において、第1のメモリがフレー
ムサイズに対応したワード数を持つメモリとされる。
【0021】請求項3記載の符号化装置は、請求項1記
載の符号化装置の構成において、第1のメモリがタイル
サイズに対応したワード数を持つメモリとされる。
【0022】請求項4記載の符号化装置は、ビット深さ
nの入力データをウェーブレット変換してビット深さn
以上の係数データを生成するウェーブレット変換部と、
入力データ又は該ウェーブレット変換部により生成され
た中間的又は最終的な係数データを一時的に記憶するた
めのメモリ部と、該メモリ部に記憶された係数データを
符号化して圧縮コードを生成する符号化部とを具備し、
該メモリ部はタイルサイズに対応したワード数を持つタ
イルメモリを具備してなり、該タイルメモリの各ワード
は、そこに書き込まれる係数データの最大ビット深さに
等しいビット深さを持つ構成とされる。
【0023】請求項5記載の符号化装置は、請求項3又
は4記載の符号化装置の構成において、メモリ部、ウェ
ーブレット変換部及び符号化部を1チップ上に集積した
構成とされる。
【0024】請求項6記載の符号化装置は、ビット深さ
nの入力データをウェーブレット変換してビット深さn
以上の係数データを生成するウェーブレット変換部と、
入力データ又は該ウェーブレット変換部により生成され
た中間的もしくは最終的な係数データを1フレーム分、
一時的に記憶するためのフレームメモリと、該フレーム
メモリに記憶された係数データを符号化して圧縮コード
を生成する符号化部とを具備し、該フレームメモリの各
ワードは、そこに書き込まれる係数データの最大ビット
深さに等しいビット深さを持つ構成とされる。
【0025】また、請求項7記載の復号化装置は、圧縮
コードを復号化してビット深さn以上の係数データを生
成する復号化部と、ビット深さn以上の係数データを逆
ウェーブレット変換してビット深さnの復元データを生
成するウェーブレット変換部と、該復号化部により生成
された係数データ、又は該ウェーブレット変換部により
最終的に生成された復元データもしくは中間的に生成さ
れた係数データを一時的に記憶するためのメモリ部とを
具備し、該メモリ部は、復元データ又は係数データのビ
ット深さn分を一時的に記憶するためのビット深さnの
第1のメモリと、係数データのビット深さnを超える分
を一時的に記憶するための第2のメモリとを具備してな
り、該第2のメモリが該第1のメモリのワード数より少
ないワード数を持ち、該第2のメモリの各ワードに複数
の係数データのビット深さnを超える分がスタックされ
た形で記憶される構成とされる。
【0026】請求項8記載の復号化装置は、請求項7記
載の復号化装置の構成において、第1のメモリがフレー
ムサイズに対応したワード数を持つメモリとされる。
【0027】請求項9記載の復号化装置は、請求項7記
載の復号化装置の構成において、第1のメモリがタイル
サイズに対応したワード数を持つメモリとされる。
【0028】請求項10記載の復号化装置は、圧縮コー
ドを復号化してビット深さn以上の係数データを生成す
る復号化部と、ビット深さn以上の係数データを逆ウェ
ーブレット変換してビット深さnの復元データを生成す
るウェーブレット変換部と、該復号化部により生成され
た係数データ、又は該ウェーブレット変換部により最終
的に生成された復元データもしはく中間的に生成された
係数データを一時的に記憶するためのメモリ部とを具備
し、該メモリ部はタイルサイズに対応したワード数を持
つタイルメモリを具備してなり、該タイルメモリの各ワ
ードは、そこに書き込まれる係数データの最大ビット深
さに等しいビット深さを持つ構成とされる。
【0029】請求項11記載の復号化装置は、請求項9
又は10記載の復号化装置の構成において、メモリ部、
ウェーブレット変換部及び復号化部を1チップ上に集積
した構成とされる。
【0030】請求項12記載の復号化装置は、圧縮コー
ドを復号化してビット深さn以上の係数データを生成す
る復号化部と、ビット深さn以上の係数データを逆ウェ
ーブレット変換してビット深さnの復元データを生成す
るウェーブレット変換部と、該復号化部により生成され
た係数データ、又は該ウェーブレット変換部により最終
的に生成された復元データもしくは中間的に生成された
係数データを1フレーム分、一時的に記憶するためのフ
レームメモリとを具備し、該フレームメモリの各ワード
は、そこに書き込まれる係数データの最大ビット深さに
等しいビット深さを持つ構成とされる。
【0031】なお、以下の説明から明らかなように、上
に述べた本発明の符号化装置と復号化装置の組み合わせ
構成からなる符号化及び復号化装置も本発明の範囲に含
まれるものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照し本発明の
実施の形態を説明する。
【0033】図1は、本発明による符号化及び復号化装
置の一実施例を示す概略ブロック図であり、100はメ
モリ部、110はウェーブレット変換部、120は符号
化/復号化部である。メモリ部100はフレームメモリ
102及び係数拡張用のワークメモリ104を含む。フ
レームメモリ102は画像1フレーム分のワード数を持
ち、符号化しようとする画像データ又は復元される画像
データと同じ8ビットの深さを持つ。ワークメモリ10
4は、以下に詳しく説明するように、フレームメモリ1
02の4分の1のワード数と12ビットの深さを持つメ
モリである。
【0034】タイルサイズを16画素×16ライン、レ
ベル4の場合、メモリ部100にウェーブレット変換の
各周波数帯信号は図2のようにマッピングされる。図2
において、○印がSS係数、△印がSDもしくはDS係
数、×印がDD係数である。2画素×2ラインで区切ら
れた64個の領域の○、△、×の並び方を観察すると、
網掛けして示した領域a,b,cに代表される3種類の
パターンが存在する。
【0035】この網掛けした領域a,b,cを書き出し
たのが図3中の左側の図である。同図中の各数値は係数
のビット深さを表す。これらの係数の8ビット分は図3
の中央上側の図に示すようにフレームメモリ102に割
り当てられるが、係数のビット深さは8ビット乃至12
ビットであるから、中央下側の図に示すように係数の8
ビット深さを超えた0ビット乃至4ビットが残る。この
ような残りのビットは、ワークメモリ104に割り当て
ることになるが、メモリ使用効率を向上させるため、図
3の右側の図に示すように、各領域の4係数の残りビッ
トをビット深さの方向にスタックした形でワークメモリ
104の1ワードに割り当てられる。同図中の各数値
は、各ワードに割り当てられるデータのビット深さを表
す。例えば領域a内の(x,y)=(0,1)、(0,
1)、(1,0),(1,1)の4係数の8ビット深さ
を超えた分をビット深さ方向にスタックしたデータは8
ビットの深さとなる。スタックされたデータのビット深
さが最大になるのは領域cであり、12ビットの深さと
なる。したがって、ワークメモリ104のビット深さは
12ビットとされる。また、2画素×2ラインの領域の
4係数の8ビット深さを超えた分を1ワードに割り当て
るので、ワークメモリ104のワード数は、フレームメ
モリ102のワード数の4分の1となる。
【0036】この符号化及び復号化装置は、符号化処理
も復号化処理も可能である。まず、符号化時の動作につ
いて説明する。この場合、符号化/復号化部120は符
号化部として作用する。
【0037】外部からの入力dataとして、1フレーム分
の画像データ(8ビット深さ)がメモリ部100のフレ
ームメモリ102に書き込まれる(図9参照)。この画
像データに対し、ウェーブレット変換部110によっ
て、従来技術の説明で述べたように、レベル1の水平方
向処理が行われ、得られた1d係数と1s係数は図10
に示すようなマッピングでメモリ部100に記憶され
る。1d係数(10ビット深さ)の8ビットはフレーム
メモリ102に書き込まれるが、残りの2ビットはワー
クメモリ104に書き込まれる。1s係数(8ビット)
は、その全体がフレームメモリ102に書き込まれる。
ただし、図2及び図3で説明したように、2画素×2ラ
インの領域毎に、その4係数の8ビットを超えるビット
がスタックされた形でワークメモリ104の対応した1
ワードに書き込まれる。
【0038】レベル1の水平処理が終了すると、1d係
数及び1s係数に対しレベル1の垂直方向の処理が行わ
れる。この際、フレームメモリ102から係数の8ビッ
ト分のデータが読み出されるのと並行して、1/2の読
み出しサイクルでワークメモリ104から係数の8ビッ
ト深さを超える分のデータが読み出され、全ビットが復
元された係数データ対して垂直方向の処理が施される。
この処理によって得られる1ss係数(8ビット)、1
sd係数(10ビット)、1ds係数(10ビット)、
1dd係数(12ビット)は、図11に示すようなマッ
ピングでメモリ部100に記憶される。ただし、各係数
の8ビット分はフレームメモリ102に書き込まれる
が、各係数の8ビット深さを超える分については、2画
素×2ラインの各領域毎に、4係数の8ビット深さを超
える分がスタックされた形でワークメモリ104に書き
込まれる。
【0039】以下、同様にして、レベル4の垂直処理ま
でウェーブレット変換処理が実行されて最終的な係数デ
ータが生成される。この係数データは、図2に示したよ
うなマッピングで、8ビット深さまでの分がフレームメ
モリ102に書き込まれるが、8ビット深さを超える分
は4係数分がスタックされた形でワークメモリ104の
対応ワードに書き込まれる。これで、16画素×16ラ
インの1タイル分のウェーブレット変換処理が終了す
る。
【0040】ウェーブレット変換係数データの符号化を
1タイル単位で行う場合、上に述べたような1タイル分
のウェーブレット変換処理を終了した時に、そのタイル
分のウェーブレット変換係数データはウェーブレット変
換部110を介して符号化/復号化部120へ転送され
て符号化され、圧縮コードcodeとして外部へ出力され
る。この際、ウェーブレット変換係数の8ビット分はフ
レームメモリ102から、8ビットを超える分はワーク
メモリ104から、並行して読み出される。
【0041】符号化を1フレーム単位で行う場合には、
上に述べたタイル単位のウェーブレット変換処理が1フ
レーム全体に対し繰り返して実行される。その完了後
に、メモリ部100に得られたウェーブレット変換係数
データがウェーブレット変換部110を介して符号化/
復号化部120へ転送されて符号化され、圧縮コードco
deとして外部へ出力される。
【0042】次に、復号化時の動作について説明する。
符号化/復号化部120は復号化部として作用する。符
号化/復号化部120において、外部から入力する圧縮
コードcodeが復号化されて符号化前のウェーブレット変
換係数データが復元される。このウェーブレット変換係
数データは、ウェーブレット変換部110を介して、メ
モリ部100に図2に示したマッピングで記憶される。
この際、各係数の8ビット分はフレームメモリ102に
書き込まれ、8ビットを超えた分は前述のように4係数
分がスタックされた形でワークメモリ104に書き込ま
れる。
【0043】復号化を1フレーム単位で行う場合には、
1フレーム全体についてウェーブレット変換係数データ
の復元処理が実行される。その後、メモリ部100に復
元されたウェーブレット変換係数データに対してウェー
ブレット変換部110で逆ウェーブレット変換処理を実
行し、画像データを復元する。逆ウェーブレット変換処
理の中間過程で生成される係数データは、ウエーブレッ
ト変換(順変換)処理時と同様のマッピングでメモリ部
100に記憶されるが、符号化時と同様、係数の8ビッ
ト分はフレームメモリ102に書き込まれ、8ビットを
超える分は、2画素×2ラインの領域の4係数毎にスタ
ックされた形でワークメモリ104に書き込まれる。1
フレーム全体の画像データがフレームメモリ102に復
元されると、これはdataとして外部に出力される。
【0044】復号化を1タイル単位で行う場合には、符
号化/復号化部120によって1タイル分の係数データ
が復元されてメモリ部100に図2のマッピングで記憶
された段階で、その係数データに対する逆ウェーブレッ
ト変換処理がウェーブレット変換部110で実行され、
1タイル分の画像データがフレームメモリ102に復元
される。以下同様に、1タイル分ずつ係数データの復元
処理と逆ウェーブレット変換処理が実行され、1フレー
ム全体の画像データがフレームメモリ102に復元さ
れ、これはdataとして外部に出力される。
【0045】本実施例によれば、12ビットの深さを持
つワークメモリ104のビット深さが効率よく利用され
るため、メモリ部100のメモリ使用率(フレームメモ
リ102とワークメモリ104の全ビット数に対するデ
ータのビット数の割合)は約97%と非常に高く、14
ビット深さのフレームメモリを用いる場合に比べメモリ
使用効率を劇的に改善することができる。また、極めて
大容量になるフレームメモリ102に14ビット深さを
持たせ、フレームメモリ102だけでメモリ部100を
構成する場合に比べ、メモリ部100のメモリ容量を大
幅に削減できる。しかも、フレームメモリ102とワー
クメモリ104に対して読み出し/書き込みを並行して
行うことができるので、処理速度は従来と変わらない。
なお、本実施例におけるフレームメモリ102とワーク
メモリ104のビット深さは一例に過ぎず、処理しよう
とする画像データのビット深さや、ウェーブレット変換
に用いるフィルタの種類、レベル数などに応じて適宜変
更してもよい。
【0046】図4は、本発明による符号化及び復号化装
置の他の実施例を示す概略ブロック図である。この符号
化及び復号化装置は、メモリ部200、ウェーブレット
変換部210及び符号化/復号化部220を同一チップ
上に集積してなる構成である。メモリ部200は、タイ
ルメモリ202と係数拡張用のワークメモリ204を含
む。タイルメモリ202は、符号化及び復号化の処理単
位である所望のタイルサイズに対応したワード数を持
ち、また、処理しようとする画像データと同じビット深
さを持つ。本実施例では、図1に関連して説明した前記
実施例の場合と同様に、タイルサイズを16画素×16
ラインとし、また画像データのビット深さを8ビットと
する。したがって、タイルメモリ202は8ビットの深
さを持つことになる。係数拡張用のワークメモリ204
は、ウェーブレット変換係数データの8ビット深さを超
えるビットの記憶に利用されるもので、本実施例では、
図1中のワークメモリ104と同様に、12ビットの深
さを持ち、またタイルメモリ202の4分の1のワード
数を持つものとする。図4において、240は1フレー
ム分の画像データを記憶するためのフレームメモリであ
り、本実施例では8ビットの深さを持つ。このフレーム
メモリ240は、本実施例の符号化及び復号化装置に外
付けされるものである。
【0047】次に、符号化時の動作を説明する。この場
合、符号化/復号化部220は符号化部として作用す
る。符号化すべき1フレーム分の画像データがdataとし
て外部よりフレームメモリ240に書き込まれる。この
フレームメモリ240より1タイル分の画像データが読
み出され、メモリ部200のタイルメモリ202に書き
込まれる。この画像データに対し、ウェーブレット変換
部110によって、図1に関連して説明した前記実施例
の場合と同様のウェーブレット変換処理が施される。ウ
ェーブレット変換処理で得られる中間的な係数データ及
び最終的な係数データは、8ビット分がタイルメモリ2
02に書き込まれるが、8ビットを超えた分は2画素×
2ラインの領域毎に4係数分がスタックされた形でワー
クメモリ204に書き込まれる。タイルメモリ202及
び204に対する係数データのマッピングは前記実施例
と同様である。この処理において、ウェーブレット変換
部210は前記実施例と同様に、タイルメモリ202と
ワークメモリ204から係数データを並行して読み出
し、各係数の8ビット分と、それを超えたビット分から
各係数の全ビットを組み立てて処理する。1タイル分の
ウェーブレット変換処理が終了すると、メモリ部200
に記憶されている係数データがウェーブレット変換部2
10を介し符号化/復号化部220へ転送されて符号化
され、圧縮コードcodeとして外部に出力される。この
際、ウェーブレット変換係数の8ビット分はフレームメ
モリ102から、8ビットを超える分はワークメモリ1
04から、並行して読み出される。1タイル分の符号化
処理が終了すると、次の1タイル分のデータがフレーム
メモリ240から読み出されてタイルメモリ202に書
き込まれ、そのウェーブレット変換処理が実行され、得
られた係数データが符号化/復号化部220によって符
号化され、圧縮コードcodeとして出力される。以下、同
様のタイル単位の処理が繰り返されることによって、1
フレーム全体が圧縮される。
【0048】次に復号化時の動作を説明する。この場
合、符号化/復号化部220は復号化部として作用す
る。符号化/復号化部120に1タイル単位の圧縮コー
ドcodeが入力する。符号化/復号化部120によって復
元された1タイル分のウェーブレット変換係数データ
は、ウェーブレット変換部110を介して、メモリ部2
00に図2に示したマッピングで記憶される。この際、
前記実施例と同様、各係数の8ビット分はタイルメモリ
202に書き込まれ、8ビットを超えた分は4係数分が
スタックされた形でワークメモリ204に書き込まれ
る。この復元された係数データに対しウェーブレット変
換部210によって逆ウェーブレット変換処理が施され
る。この処理の過程で得られる係数データは、前記実施
例と同様のマッピングで、8ビット分がタイルメモリ2
02に、8ビットを超える分は4係数分がスタックされ
た形でワークメモリ204に書き込まれる。これらメモ
リからの読み出しも前記実施例と同様である。逆ウェー
ブレット変換処理が完了すると、タイルメモリ202上
に1タイル分の画像データが復元される。この画像デー
タがフレームメモリ240に転送されると、次の1タイ
ル分の圧縮コードcodeが入力し、同様に係数データに復
元され、逆ウェーブレット変換処理を施され、復元され
た1タイル分の画像データはフレームメモリ240に転
送される。以下同様のタイル単位の処理が繰り返される
ことにより、1フレーム全体の画像データがフレームメ
モリ240上に復元される。復元された画像データはda
taとして外部に出力される。
【0049】本実施例によれば、前記実施例と同様にメ
モリ使用率が97%となり、従来技術に対して8%も改
善されるが、さらに、装置の1チップ化、処理の高速化
が容易であるという効果が得られる。
【0050】すなわち、符号化時及び復号化時において
頻繁にアクセスされるタイルメモリ202及びワークメ
モリ204は、フレームメモリ240の数百Kバイトか
ら数Mバイトに比べ遥かに小容量であるため、メモリ部
200とウェーブレット変換部210及び符号化/復号
化部220を1チップ上に集積化することは容易であ
る。この場合、ウェーブレット変換部210と符号化/
復号化部220は比較的小規模なロジックで実現可能で
あるため、両メモリ202,204のチップ面積に占め
る割合はほぼ60%から80%となろう。なお、両メモ
リ202,204の容量もしくはタイルサイズは、チッ
プ面積の割合やコスト等の兼ね合いで適宜決めればよ
い。このように1チップに集積化した場合、タイルメモ
リ202及びワークメモリ204に対するアクセスは外
付けメモりに対するアクセスに比べ非常に高速に行うこ
とが可能である。それらメモリのアクセスを伴う処理も
チップ内だけでの処理であり、外付けメモりを直接アク
セスする場合に比べ数倍から数十倍も高速化することが
可能である。外付けのフレームメモリ240に対するア
クセスは、タイル単位の画像データの読み出し又は復元
画像データの書き込みを行う時だけであるから、フレー
ムメモリ240を直接アクセスしながら処理する構成に
比べ、符号化時及び復号化時の処理全体を遥かに高速に
行うことが可能である。
【0051】図5は、本発明による符号化及び復号化装
置のもう1つの実施例を示す概略ブロック図である。図
5において、310はウェーブレット変換部、320は
符号化/復号化部、340はフレームメモリである。こ
の符号化及び復号化装置は、フレームメモリ340の各
ワードに、図2に示した係数データのマッピングに従っ
たビット深さを持たせた点が特徴である。すなわち、図
2の○印に対応するワードのビット深さを8ビット(符
号化前の画像データ、復元された画像データ又はSS係
数のビット深さ)、△印に対応するワードのビット深さ
を10ビット(SD係数又はDS係数のビット深さ)、
×印に対応するワードのビット深さを12ビット(DD
係数のビット深さ)とする。ただし、これは一例であ
り、フレームメモリ340に対する係数データのマッピ
ング方法や、ウェーブレット変換に用いるフィルタの種
類などに応じて、適宜変更し得るものである。フレーム
メモリ340の全てのワードについて、そのビット深さ
が全部使用されるため、メモリ使用率は100%となり
非常に効率がよい。
【0052】符号化時と復号化時の動作は、従来と同様
である。符号化時においては、外部より1フレーム分の
画像データがdataとしてフレームメモリ340に書き込
まれる。ウェーブレット変換部310によって、フレー
ムメモリ340上の画像データに対し1タイル単位でウ
ェーブレット変換処理が施される。中間過程で得られる
係数データは図10から図13に示すようなマッピング
でフレームメモリ340に書き込まれ、最終的な係数デ
ータは図2に示すマッピングでフレームメモリ340に
書き込まれる。1タイル単位のウェーブレット変換処理
が終了する毎にフレームメモリ340から係数データが
符号化/復号化部320へ転送されて符号化されるか、
あるいは、1フレーム全体に対するウェーブレット変換
処理が終了した後にフレームメモリ340から係数デー
タが符号化/復号化部320へ転送されて符号化され、
圧縮codeとして外部に出力される。
【0053】復号化時においては、外部から入力する圧
縮コードcodeが符号化/復号化部320によって復号化
され、復元された係数データは図2に示すマッピングで
フレームメモリ340に書き込まれる。タイル単位の処
理の場合は、1タイル分の係数データが復元される度に
ウェーブレット変換部310によって逆ウェーブレット
変換処理が施され、画像データが復元される。中間過程
で得られる係数データは図10ないし図13に示すよう
なマッピングでフレームメモリ3410に書き込まれ
る。1フレーム全体を一括して処理する場合は、1フレ
ーム分の圧縮コードの復号化が終了した後に、係数デー
タに対してウェーブレット変換部310で逆ウェーブレ
ット変換処理が施され、1フレーム分の画像データがフ
レームメモリ340上に復元される。
【0054】図6は、本発明による符号化及び復号化装
置の別の実施例を示す概略ブロック図である。この符号
化及び復号化装置は、メモリ部400、ウェーブレット
変換部410及び符号化/復号化部420を同一チップ
上に集積してなる構成である。440は外付けのフレー
ムメモリであり、そのビット深さは8ビットである。
【0055】メモリ部400は、タイルサイズ(本実施
例では16画素×16ライン)に対応したワード数を持
つタイルメモリ402を含むが、このタイルメモリ40
2の各ワードは図2に示した係数データのマッピングに
従ったビット深さを持つ。すなわち、図2の○印に対応
するワードは8ビットの深さ(符号化前の画像データ、
復元された画像データ又はSS係数のビット深さ)、△
印に対応するワードは10ビットの深さ(SD係数又は
DS係数のビット深さ)、×印に対応するワードは12
ビットの深さ(DD係数のビット深さ)を持つ構成とさ
れる。ただし、これは一例であり、タイルメモリ402
に対する係数データのマッピング方法や、ウェーブレッ
ト変換に用いるフィルタの種類などに応じて、適宜変更
し得るものである。したがって、本実施例によればメモ
リ使用率は100%となり、非常に効率がよい。
【0056】本実施例の符号化時及び復号化時の動作
は、メモリ部400に係数拡張用ワークメモリが存在し
ないことを除けば、図4に関連して説明した前記実施例
と同様である。また、当該前記実施例と同様に、メモリ
部400、ウェーブレット変換部410及び符号化/復
号化部420の1チップ化が容易であるとともに非常な
高速処理が可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1乃至3の各項記載の符号化装置又は請求項7乃至9の
各項記載の復号化装置においては、ウェーブレット変換
係数データの最大ビット深さと同じビット深さを持つ1
つのメモリを用いてメモり部を構成する場合に比べ、メ
モリ使用率を大幅に向上させることができ、しかも、メ
モリ部の第1のメモリと第2のメモリの読み出し又は書
き込みを並行して行うことにより、処理速度の低下を避
けられる。さらに、請求項2記載の符号化装置又は請求
項8記載の復号化装置においては、数百kバイトから数
Mバイトもの大容量を必要とする第1のメモリ(フレー
ムメモリ)に、係数データの最大ビット深さと同じビッ
ト深さを持たせる場合に比べ、メモリ部全体のメモリ容
量を大幅に減らすことができ、装置のメモリコストを削
減できる。また、請求項3記載の符号化装置又は請求項
9記載の復号化装置においては、メモリ部のメモリ容量
を小さくできるため、メモリ部を含めた装置の1チップ
化が容易になる。
【0058】請求項4記載の符号化装置又は請求項10
記載の復号化装置においては、メモリ部のメモリ使用率
を100%にまで向上させることができる。また、メモ
リ部のメモリ容量は小さいため、メモリ部を含めた装置
の1チップ化が容易である。
【0059】請求項5記載の符号化装置又は請求項11
記載の復号化装置においては、メモリ部に対するアクセ
スを外部のメモリ(フレームメモリ)に対するアクセス
に比べ遥かに高速に行うことが可能となるので、メモリ
部のアクセスを伴う処理をチップ内部だけで極めて高速
に行うことができる。また、外部のメモリ(フレームメ
モリ)に対するアクセスは、メモリ部にタイル単位で入
力データを取り込む時又は復元データを出力する時のみ
であるから、符号化又は復号化の処理全体を大幅に高速
化することができる。
【0060】請求項6記載の符号化装置又は請求項12
記載の復号化装置においては、フレームメモリの使用率
を100%まで向上させることができる。極めて大容量
になるフレームメモリの全ワードに係数データの最大ビ
ット深さに等しいビット深さを持たせる場合に比べ、フ
レームメモリの容量を大幅に少なくすることができ、装
置のメモリコストを削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による符号化及び復号化装置の一実施例
を示す概略ブロック図である。
【図2】ウェーブレット変換係数のマッピングとビット
深さを説明するための図である。
【図3】ウェーブレット変化係数の分割記憶を説明する
ための図である。
【図4】本発明による符号化及び復号化装置の他の一実
施例を示す概略ブロック図である。
【図5】本発明による符号化及び復号化装置の別の一実
施例を示す概略ブロック図である。
【図6】本発明による符号化及び復号化装置の他の一実
施例を示す概略ブロック図である。
【図7】従来技術を説明するためのブロック図である。
【図8】ウェーブレット変換の水平処理及び垂直処理に
おける演算を説明するための図である。
【図9】画像データのメモリマップを示す図である。
【図10】1S係数及び1D係数のメモリマップを示す
図である。
【図11】1SS係数、1SD係数、1DS係数及び1
DD係数のメモリマップを示す図である。
【図12】2S係数及び2D係数のメモリマップを示す
図である。
【図13】2SS係数、2SD係数、2DS係数及び2
DD係数のメモリマップを示す図である。
【符号の説明】
100 メモリ部 102 フレームメモリ 104 係数拡張用ワークメモリ 110 ウェーブレット変換部 120 符号化/復号化部 200 メモリ部 202 タイルメモリ 204 係数拡張用メモリ 210 ウェーブレット変換部 220 符号化/復号化部 240 フレームメモリ 310 ウェーブレット変換部 320 符号化/復号化部 340 フレームメモリ 400 メモリ部 402 タイルメモリ 410 ウェーブレット変換部 420 符号化/復号化部 440 フレームメモリ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビット深さnの入力データをウェーブレ
    ット変換してビット深さn以上の係数データを生成する
    ウェーブレット変換部と、入力データ又は該ウェーブレ
    ット変換部により生成された中間的もしくは最終的な係
    数データを一時的に記憶するためのメモリ部と、該メモ
    リ部に記憶された係数データを符号化して圧縮コードを
    生成する符号化部とを具備し、該メモリ部は、入力デー
    タ又は係数データのビット深さn分を一時的に記憶する
    ためのビット深さnの第1のメモリと、係数データのビ
    ット深さnを超える分を一時的に記憶するための第2の
    メモリとを具備してなり、該第2のメモリは該第1のメ
    モリのワード数より少ないワード数を持ち、該第2のメ
    モリの各ワードに複数の係数データのビット深さnを超
    える分がスタックされた形で記憶されることを特徴とす
    る符号化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の符号化装置において、第
    1のメモリはフレームサイズに対応したワード数を持つ
    ことを特徴とする符号化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の符号化装置において、第
    1のメモリはタイルサイズに対応したワード数を持つこ
    とを特徴とする符号化装置。
  4. 【請求項4】 ビット深さnの入力データをウェーブレ
    ット変換してビット深さn以上の係数データを生成する
    ウェーブレット変換部と、入力データ又は該ウェーブレ
    ット変換部により生成された中間的又は最終的な係数デ
    ータを一時的に記憶するためのメモリ部と、該メモリ部
    に記憶された係数データを符号化して圧縮コードを生成
    する符号化部とを具備し、該メモリ部はタイルサイズに
    対応したワード数を持つタイルメモリを具備してなり、
    該タイルメモリの各ワードは、そこに書き込まれる係数
    データの最大ビット深さに等しいビット深さを持つこと
    を特徴とする符号化装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は4記載の符号化装置におい
    て、メモリ部、ウェーブレット変換部及び符号化部は1
    チップ上に集積されてなることを特徴とする符号化装
    置。
  6. 【請求項6】 ビット深さnの入力データをウェーブレ
    ット変換してビット深さn以上の係数データを生成する
    ウェーブレット変換部と、入力データ又は該ウェーブレ
    ット変換部により生成された中間的もしくは最終的な係
    数データを1フレーム分、一時的に記憶するためのフレ
    ームメモリと、該フレームメモリに記憶された係数デー
    タを符号化して圧縮コードを生成する符号化部とを具備
    し、該フレームメモリの各ワードは、そこに書き込まれ
    る係数データの最大ビット深さに等しいビット深さを持
    つことを特徴とする符号化装置。
  7. 【請求項7】 圧縮コードを復号化してビット深さn以
    上の係数データを生成する復号化部と、ビット深さn以
    上の係数データを逆ウェーブレット変換してビット深さ
    nの復元データを生成するウェーブレット変換部と、該
    復号化部により生成された係数データ、又は該ウェーブ
    レット変換部により最終的に生成された復元データもし
    くは中間的に生成された係数データを一時的に記憶する
    ためのメモリ部とを具備し、該メモリ部は、復元データ
    又は係数データのビット深さn分を一時的に記憶するた
    めのビット深さnの第1のメモリと、係数データのビッ
    ト深さnを超える分を一時的に記憶するための第2のメ
    モリとを具備してなり、該第2のメモリは該第1のメモ
    リのワード数より少ないワード数を持ち、該第2のメモ
    リの各ワードに複数の係数データのビット深さnを超え
    る分がスタックされた形で記憶されることを特徴とする
    復号化装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の復号化装置において、第
    1のメモリはフレームサイズに対応したワード数を持つ
    ことを特徴とする復号化装置。
  9. 【請求項9】 請求項7記載の復号化装置において、第
    1のメモリはタイルサイズに対応したワード数を持つこ
    とを特徴とする復号化装置。
  10. 【請求項10】 圧縮コードを復号化してビット深さn
    以上の係数データを生成する復号化部と、ビット深さn
    以上の係数データを逆ウェーブレット変換してビット深
    さnの復元データを生成するウェーブレット変換部と、
    該復号化部により生成された係数データ、又は該ウェー
    ブレット変換部により最終的に生成された復元データも
    しはく中間的に生成された係数データを一時的に記憶す
    るためのメモリ部とを具備し、該メモリ部はタイルサイ
    ズに対応したワード数を持つタイルメモリを具備してな
    り、該タイルメモリの各ワードは、そこに書き込まれる
    係数データの最大ビット深さに等しいビット深さを持つ
    ことを特徴とする復号化装置。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10記載の復号化装置に
    おいて、メモリ部、ウェーブレット変換部及び復号化部
    は1チップ上に集積されてなることを特徴とする符号化
    装置。
  12. 【請求項12】 圧縮コードを復号化してビット深さn
    以上の係数データを生成する復号化部と、ビット深さn
    以上の係数データを逆ウェーブレット変換してビット深
    さnの復元データを生成するウェーブレット変換部と、
    該復号化部により生成された係数データ、又は該ウェー
    ブレット変換部により最終的に生成された復元データも
    しくは中間的に生成された係数データを1フレーム分、
    一時的に記憶するためのフレームメモリとを具備し、該
    フレームメモリの各ワードは、そこに書き込まれる係数
    データの最大ビット深さに等しいビット深さを持つこと
    を特徴とする復号化装置。
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