JP3653172B2 - 符号化装置、符号化方法、復号化装置及び復号化方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ圧縮及び伸長の分野に係り、特に、ウェーブレット変換を利用した符号化及び復号化のための装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
データ圧縮は、大量のデータの蓄積や伝送のために非常に有用なツールである。例えば、文書のファクシミリ伝送や、ワールドワイドウェブのような画像の伝送に要する時間は、圧縮を使って画像の再生に必要とされるビット数を減らすと、飛躍的に短縮される。
【0003】
従来より、多様なデータ圧縮手法が存在している。最も広く普及している圧縮方式としてJPEG(Joint Photographic Experts Group)の圧縮方式がある。JPEGの圧縮方式においては、入力シンボルまたは輝度データは量子化されてから出力符号語へ変換される。量子化は、データの重要な特徴量を保存しつつ、重要でない特徴量を除去することを目的としている。量子化に先立ち、エネルギー集中をするために変換が用いられるが、JPEGではDCT(離散コサイン変換)が採用されている。ところが、DCTを用いるJPEG方式に対し様々な欠点が指摘されている。例えば、ブロックノイズやモスキートノイズ(蚊が飛んでいるように見えるところから、このように呼ばれる)である。画像信号処理においては、これらの欠点を解消する効率的かつ高精度のデータ圧縮符号化方式を追求することに関心が集まっている。その方式の中にウェーブレット(wavelet)ピラミッド処理方式がある。
【0004】
画像信号のような2次元信号にウェーブレット変換を適用する場合には、入力信号に対し水平方向低域通過型フィルタHL(Horizontal Low)及び水平方向高域通過型フィルタHH(Horizontal High)を使用して、水平方向低域信号(S(smmoth)係数)及び水平方向高域信号(D(detail)係数)に分離し、さらにS係数及びD係数に対して垂直方向低域通過型フィルタVL(Vertical Low)及び垂直方向高域通過型フィルタVH(Vertical High)を使用して水平方向低域−垂直方向低域信号(SS係数)、水平方向低域−垂直方向高域信号(SD係数)、水平方向高域−垂直方向低域信号(DS係数)、及び水平方向高域−垂直方向高域信号(DD係数)に分離する。以上の一連の処理をレベルと呼び、1回の水平処理と垂直処理を行った出力をレベル1の出力と呼ぶ。さらに、以上の4種類の信号を周波数帯信号と呼ぶ。レベル2以上の出力を希望するときは、この処理がSS係数に対して再帰的に行われる。レベル2の出力では、SS係数と、1SD係数及び2SD係数、1DS係数及び2DS係数、1DD係数及び2DD係数、の7つの周波数帯信号が得られる。以上の説明では、まず水平方向にフィルタを適用し、次に垂直方向にフィルタを適用したが、その順序は逆でもよい。
【0005】
図7にレベル4までの処理を行う場合の従来の構成を示した。図中、1000はウェーブレット変換部、1100はメモリ部、1200は符号化/復号化部である。符号化時には、画像データdataがメモリ部1100に取り込まれ、この画像データに対してウェーブレット変換部1000によりウェーブレット変換が施され、メモリ部1100に周波数帯信号が得られる。符号化/復号化部1200は、メモリ部1100から周波数帯信号を取り込み、符号化して圧縮コードcodeを出力する。復号化時は、入力する圧縮コードcodeが符号化/復号化部1200によって復号化され、メモリ部1100上に周波数帯信号が復元される。この周波数帯信号に対してウェーブレット変換部1000によって逆ウェーブレット変換が施されることにより画像データがメモリ部1100に復元され、これが外部に出力される。
【0006】
図7において、filter1H,filter2H,filter3H,filter4Hは、水平方向低域通過型フィルタHL及び水平方向高域通過型フィルタHHを含む水平方向フィルタである。これらのフィルタ名中の数字1〜4はレベル番号を表し、Hは水平方向フィルタであることを意味する。同様に、filter1V1とfilter1V2,filter2V1とfilter2V2,filter3V1とfilter3V2,filter4V1とfilter4V2は、垂直方向低域通過型フィルタVL及び垂直方向高域通過型フィルタVHを含む垂直方向フィルタである。これらのフィルタ名中のVは垂直方向フィルタであることを意味し、Vの前の数字1〜4はレベル番号を表し、Vの後の数字1は水平方向低域信号(S係数)を入力とするフィルタであることを示し、Vの後の数字2は水平方向高域信号(D係数)を入力とするフィルタであることを示す。Controllerはメモリ部1100とフィルタとの間のデータ転送等を制御するコントローラである。
【0007】
以上のフィルタはどのような構成のものでもよいが、以下の説明では、水平方向低域通過型フィルタHL及び垂直方向低域通過型フィルタVLとして、2組のデータを用い演算を行う2タップのフィルタを使用するものとする。このフィルタにおいては、低周波成分を演算するので、これによって出力のビット深さは入力のビット深さと変わらないとする。
【0008】
また、水平方向高域通過型フィルタHH及び垂直方向高域通過型フィルタVHとして、低域通過形フィルタHLまたはVLの出力であるS係数のうち、現在の位置と、1つ前及び1つ後の合計3組のデータを用い演算を行う6タップのフィルタを使用するものとする。このフィルタにおいては、高周波成分を演算するので、これによって符号が変化し、また変化率が大きい場合は絶対値自体も大きくなるので、トータルで出力のビット深さが最大2ビット増加するものとして説明する。
【0009】
このようなフィルタを用いた場合の演算の例を図8に示す。図8の(a)は水平方向フィルタの処理を説明するもので、00は0ライン目の0画素目のデータを意味し、12は1ライン目の2画素目のデータを意味する(このようにライン、画素とも0番目から数えるものとする)。水平方向低域通過型フィルタHLの0画素目の出力S00は、00データ及び01データから求められ、また、1画素目の出力S01は02データ及び03データから求められる。これに対し、水平方向高域通過型フィルタHHの0画素目の出力D00は、00データの2つ前及び1つ前のデータ(実在しない)と、00データと、01データと、02データと、03データとから求められる。ここで、実在しない00データの2つ前と1つ前のデータを得るため、ミラーと呼ばれる処理を施す。具体的には、データを鏡像関係で折り返す処理を行う。これにより、2つ前と1つ前のデータは01データと00データとなる。このようにして、D00は6画素のデータから計算される。
【0010】
図8の(b)は垂直方向フィルタの処理を説明している。この処理は、垂直方向フィルタ処理によるS係数及びD係数を用いて垂直方向に行われる。実在しない係数は、水平方向フィルタの処理の場合と同様にミラー処理が施される。
【0011】
図9はメモリ部1100内のメモリ(フレームメモリとする)にラスタ順に格納されたイメージデータを示す。図10乃至図13に、ウェーブレット変換処理の結果の格納方法の一例を示す。ウェーブレット変換部1000においては、フレームメモリからデータを読み出して水平処理を行い、その結果を再びフレームメモリに書き込む。この書き込みの際に、未処理のデータに上書きしてしまわないように、例えば図10に示すようなマッピングでS係数及びD係数を書き込んでいく。図10において、1S00と1D00はレベル1のアドレス00のS係数とD係数を意味する。図11は垂直処理を行った後の各係数を書き込む際のマッピングの例を示す。ここまでがレベル1の各係数の格納方法である。図12はレベル2の水平方向の各係数の格納方法の例を示す。レベル2の処理は1SS係数に対してのみ行われるため、網掛けされた部分のデータは用いられないことに注意されたい。ついで、図13に示すようなマッピングで、レベル2の各係数が格納され、レベル2の処理が終了する。同様の処理が、レベル4まで順に繰り返される。
【0012】
以上のようにして得られた各レベルの周波数帯信号が符号化/復号化部1200で符号化されて圧縮されるのであるが、符号化は通常、ビット処理が行われるため、前述のように、周波数帯信号を一旦、メモリ部1100内のストレージに書き込んでおく必要がある。一般に用いられるストレージは半導体メモリである。符号化/復号化部1200ではストレージに書き込まれた各周波数帯信号を参照してビット処理を行って符号化し、圧縮コードをcodeとして出力する。圧縮コードcodeからイメージデータへの復元処理は前述の符号化処理と逆順で行われる。
【0013】
なお、本発明に関連する符号化及び復号化装置、ウェーブレット変換部、あるいはフィルタについてのより詳細な情報は、特開平8−116265号公報、特開平8−139935号公報、特開平9−27752号公報、特開平9−27912号公報などを参照されたい。また、類似の従来技術が特開平3−27687号公報、特開平5−167997号公報、特開平5−183386号に開示されている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
自然画像では、ある画素に着目した場合、その周辺との相関が大きいという性質がある。符号化では、この性質を利用して圧縮率を高めている。このため、符号化には予測符号化器が用いられることが多い。予測符号化器では、着目する画素と周辺の領域の情報を得てコード(出力データに相当する)を生成している。したがって、ウェーブレット変換後の各レベルの各周波数帯信号を一旦メモリに書き込んでおく必要がある。
【0015】
画像データは図9に示したようにラスタデータとしてメモリに書き込まれている。符号化及び復号化装置では、このラスタデータをラスタ順にメモリから読み出してウェーブレット変換を行い、各レベルの各周波数帯信号をメモリに上書きしていく。ところが、フィルタの選び方によっては、各周波数帯信号毎にビット深さが異なる場合がある。フィルタの性質から言えば、ビット深さの増加は、特に高域通過型フィルタについては必然的である。
【0016】
従来、このようなビット深さの最大の増加分をイメージデータのビット深さに加えたビット深さを持つメモリを、イメージデータ及び周波数帯信号を記憶するためのメモリとして用意したため、メモリの使用率が非常に悪いという問題があった。従来技術において説明した例では、DD係数は元のイメージデータの持つビット深さに対して4ビット増加するため、その分だけビット深さを増したメモリを用意することになるが、増加した4ビット分を目一杯使う係数はDD係数だけであり、SD係数及びDS係数は2ビット分は使用されず、SS係数に至っては増加した4ビット分全部が使用されない。したがって、例えば、入力データが8ビットの場合、レベル4、レベル5あるいはレベル6までウェーブレット変換を行ったときに、メモリの使用率(メモリの有する全ビット数に対するデータのビット数の割合)は約89%となり、効率が非常に悪い。
【0017】
また、JPEGにおいては入力データを8画素×8ラインの、タイルと呼ばれる小領域単位で処理を行っているが、ウェーブレット変換においては、如何なるサイズの入力データでも処理を行うことができる。これはウェーブレット変換の長所の一つであるが、大きなサイズのイメージデータ(数百kバイトから数Mバイト)を扱おうとした場合、フレームメモリのサイズも大きくなってしまうので、フレームメモリを含めて符号化及び復号化装置を1チップ化することは困難である。したがって、フレームメモリを外付けにして対応せざるを得ないが、外付けにした場合はメモリアクセス速度の面から処理速度が制限されてしまうという問題があった。
【0018】
本発明は以上の諸点に鑑みなされたもので、ウェーブレット変換を用いて画像データの圧縮又は圧縮されたデータの伸長を行う装置において、画像のデータ又はウェーブレット変換係数データを一時的に記憶するためのメモリの使用率を向上させること、そのメモリを含めて1チップ化を容易にすること、符号化処理及び/又は復号化処理を高速化することなどを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、ビット深さnの入力画像データにウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的もしくは最終的な係数データを生成するウェーブレット変換手段と、
少なくとも前記入力画像データ分のワード数及び該入力画像データと同じビット深さnを持ち、前記ウェーブレット変換手段によるウェーブレット変換の開始に先立ってビット深さnの入力画像データが書き込まれると共に、当該入力画像データに上書きされる形で、前記ウェーブレット変換手段によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうちのビット深さn部分が、各係数部分ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれる第1のメモリと、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持ち、前記ウェーブレット変換手段によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分が、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てられて、ワードのビット方向に順に積み重ねられるように書き込まれる第2のメモリと、
前記ウェーブレット変換手段により生成された最終的な係数データを、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリより読み込み、当該係数データを符号化することにより圧縮コードを生成する符号化手段と、
を有することを特徴とする符号化装置を提供する。
【0020】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明による符号化装置であって、前記第1のメモリがフレームサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする。
【0021】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明による符号化装置であって、前記第1のメモリがタイルサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする。
【0022】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の発明による符号化装置であって、前記第1のメモリ、前記ウェーブレット変換手段及び前記符号化手段は1チップ上に集積されてなることを特徴とする。
【0023】
請求項5記載の発明は、圧縮画像コードを入力して、ビット深さn以上のウェーブレット変換係数データを復号する復号化手段と、
前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データに逆ウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的な係数データを生成し、最終的にビット深さnの復元画像データを生成するウェーブレット変換手段と、
少なくとも前記復元画像データ分のワード数および該復元画像データと同じビット深さnを持ち、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データのうちのビット深さn部分が、各係数部分ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれると共に、当該係数データに上書きされる形で、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうちのビット深さn部分あるいはビット深さnの最終的な復元画像データが、各係数部分あるいは各画素値ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれる第1のメモリと、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持ち、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換の開始に先立って前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データのうち、あるいは、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分が、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てられて、ワードのビット方向に順に積み重ねられるように書き込まれる第2のメモリとを有し、
前記ウェーブレット変換手段では、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリから係数データを読み出して逆ウェーブレット変換を行い、中間的な係数データあるいは最終的な復元画像データを生成することを特徴とする復号化装置を提供する。
【0024】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明による復号化装置であって、前記第1のメモリはフレームサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項5記載の発明による復号化装置であって、前記第1のメモリはタイルサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする。
【0026】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明による復号化装置であって、前記メモリ、前記ウェーブレット変換手段及び前記復号化手段は1チップ上に集積されてなることを特徴とする。
【0027】
請求項9記載の発明は、ビット深さnの入力画像データにウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的もしくは最終的な係数データを生成するウェーブレット変換工程と、
少なくとも前記入力画像データ分のワード数及び該入力画像データと同じビット深さnを持つ第1のメモリに、前記ウェーブレット変換工程によるウェーブレット変換の開始に先立ってビット深さnの入力データを書き込む共に、当該入力画像データに上書きする形で、前記ウェーブレット変換工程によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうちのビット深さn部分を、各係数部分ごとに1ワードに割り当てて書き込む第1の記憶工程と、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持つ第2のメモリに、前記ウェーブレット変換工程によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分を、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てて、ワードのビット方向に順に積み重ねるように書き込む第2の記憶工程と、
前記ウェーブレット変換工程により生成された最終的な係数データを、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリより読み込み、当該係数データを符号化することにより圧縮コードを生成する符号化工程と、
を有することを特徴とする符号化方法を提供する。
【0028】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の符号化方法であって、前記第1のメモリにフレームサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする。
【0029】
請求項11記載の発明は、請求項9記載の発明の符号化方法であって、前記第1のメモリにタイルサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする。
【0031】
請求項12記載の発明は、圧縮画像コードを入力して、ビット深さn以上のウェーブレット変換係数データを復号する復号化工程と、
前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データに逆ウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的な係数データを生成し、最終的にビット深さnの復元画像データを生成するウェーブレット変換工程と、
少なくとも前記復元画像データ分のワード数および該復元画像データと同じビット深さnを持つ第1のメモリに、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データのうちのビット深さn部分を、各係数分ごとに1ワードに割り当てて書き込む共に、当該係数データに上書きする形で、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうちのビット深さn部分あるいはビット深さnの最終的な復元画像データを、各係数部分あるいは各画素値ごとに1ワードに割り当てて書き込む第1の記憶工程と、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持つ第2のメモリに、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データのうち、あるいは、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分を、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てて、ワードのビット方向に順に積み重ねるように書き込む第2の記憶工程とを有し、
前記ウェーブレット変換工程では、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリから係数データを読み出して逆ウェーブレット変換を行い、中間的な係数データあるいは最終的な復元画像データを生成することを特徴とする復号化方法を提供する。
【0032】
請求項13記載の発明は、請求項12記載の発明の復号化方法であって、前記第1のメモリにフレームサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする。
【0033】
請求項14記載の発明は、請求項12記載の発明の復号化方法であって、前記第1のメモリにタイルサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする。
【0035】
なお、以下の説明から明らかなように、上に述べた本発明の符号化装置と復号化装置の組み合わせ構成からなる符号化及び復号化装置も本発明の範囲に含まれるものである。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照し本発明の実施の形態を説明する。
【0037】
図1は、本発明による符号化及び復号化装置の一実施例を示す概略ブロック図であり、100はメモリ部、110はウェーブレット変換部(ウェーブレット変換手段)、120は符号化/復号化部(符号化手段/復号化手段)である。メモリ部100はフレームメモリ102及び係数拡張用のワークメモリ104を含む。フレームメモリ102は画像1フレーム分のワード数を持ち、符号化しようとする画像データ又は復元される画像データと同じ8ビットの深さを持つ。ワークメモリ104は、以下に詳しく説明するように、フレームメモリ102の4分の1のワード数と12ビットの深さを持つメモリである。
【0038】
タイルサイズを16画素×16ライン、レベル4の場合、メモリ部100にウェーブレット変換の各周波数帯信号は図2のようにマッピングされる。図2において、○印がSS係数、△印がSDもしくはDS係数、×印がDD係数である。2画素×2ライン(一般にはh画素×kライン)で区切られた64個の領域の○、△、×の並び方を観察すると、網掛けして示した領域a,b,cに代表される3種類のパターンが存在する。
【0039】
この網掛けした領域a,b,cを書き出したのが図3中の左側の図である。同図中の各数値は係数のビット深さを表す。これらの係数の8ビット分は図3の中央上側の図に示すようにフレームメモリ102に割り当てられるが、係数のビット深さは8ビット乃至12ビットであるから、中央下側の図に示すように係数の8ビット深さを超えた0ビット乃至4ビットが残る。このような残りのビットは、ワークメモリ104に割り当てることになるが、メモリ使用効率を向上させるため、図3の右側の図に示すように、各領域の4係数の残りビットをビット深さの方向にスタックした形でワークメモリ104の1ワードに割り当てられる。ここで「スタックされた形で」とは、「1ワードに記憶させるべき複数の係数(この例では4係数)の残りビットを、ワードのビット深さ方法に順に積み重ねるごとく結合した形で」という意味である(以下、同様)。同図中の各数値は、各ワードに割り当てられるデータのビット深さを表す。例えば領域a内の(x,y)=(0,0)、(0,1)、(1,0),(1,1)の4係数の8ビット深さを超えた分をビット深さ方向にスタックしたデータは8ビットの深さとなる。スタックされたデータのビット深さが最大になるのは領域cであり、12ビットの深さとなる。したがって、ワークメモリ104のビット深さは12ビットとされる。また、2画素×2ラインの領域の4係数の8ビット深さを超えた分を1ワードに割り当てるので、ワークメモリ104のワード数は、フレームメモリ102のワード数の4分の1となる。
【0040】
この符号化及び復号化装置は、符号化処理も復号化処理も可能である。まず、符号化時の動作について説明する。この場合、符号化/復号化部120は符号化手段として作用する。
【0041】
外部からの入力dataとして、1フレーム分の画像データ(8ビット深さ)がメモリ部100のフレームメモリ102に書き込まれる(図9参照)。この画像データに対し、ウェーブレット変換部110によって、従来技術の説明で述べたように、レベル1の水平方向処理が行われ、得られた1d係数と1s係数は図10に示すようなマッピングでメモリ部100に記憶される。1d係数(10ビット深さ)の8ビットはフレームメモリ102に書き込まれるが、残りの2ビットはワークメモリ104に書き込まれる。1s係数(8ビット)は、その全体がフレームメモリ102に書き込まれる。ただし、図2及び図3で説明したように、2画素×2ラインの領域毎に、その4係数の8ビットを超えるビットがスタックされた形でワークメモリ104の対応した1ワードに書き込まれる。
【0042】
レベル1の水平処理が終了すると、1d係数及び1s係数に対しレベル1の垂直方向の処理が行われる。この際、フレームメモリ102から係数の8ビット分のデータが読み出されるのと並行して、1/2の読み出しサイクルでワークメモリ104から係数の8ビット深さを超える分のデータが読み出され、全ビットが復元された係数データ対して垂直方向の処理が施される。この処理によって得られる1ss係数(8ビット)、1sd係数(10ビット)、1ds係数(10ビット)、1dd係数(12ビット)は、図11に示すようなマッピングでメモリ部100に記憶される。ただし、各係数の8ビット分はフレームメモリ102に書き込まれるが、各係数の8ビット深さを超える分については、2画素×2ラインの各領域毎に、4係数の8ビット深さを超える分がスタックされた形でワークメモリ104に書き込まれる。
【0043】
以下、同様にして、レベル4の垂直処理までウェーブレット変換処理が実行されて最終的な係数データが生成される。この係数データは、図2に示したようなマッピングで、8ビット深さまでの分がフレームメモリ102に書き込まれるが、8ビット深さを超える分は4係数分がスタックされた形でワークメモリ104の対応ワードに書き込まれる。これで、16画素×16ラインの1タイル分のウェーブレット変換処理が終了する。
【0044】
ウェーブレット変換係数データの符号化を1タイル単位で行う場合、上に述べたような1タイル分のウェーブレット変換処理を終了した時に、そのタイル分のウェーブレット変換係数データはウェーブレット変換部110を介して符号化/復号化部120へ転送されて符号化され、圧縮コードcodeとして外部へ出力される。この際、ウェーブレット変換係数の8ビット分はフレームメモリ102から、8ビットを超える分はワークメモリ104から、並行して読み出される。
【0045】
符号化を1フレーム単位で行う場合には、上に述べたタイル単位のウェーブレット変換処理が1フレーム全体に対し繰り返して実行される。その完了後に、メモリ部100に得られたウェーブレット変換係数データがウェーブレット変換部110を介して符号化/復号化部120へ転送されて符号化され、圧縮コードcodeとして外部へ出力される。
【0046】
次に、復号化時の動作について説明する。符号化/復号化部120は復号化手段として作用する。符号化/復号化部120において、外部から入力する圧縮コードcodeが復号化されて符号化前のウェーブレット変換係数データが復元される。このウェーブレット変換係数データは、ウェーブレット変換部110を介して、メモリ部100に図2に示したマッピングで記憶される。この際、各係数の8ビット分はフレームメモリ102に書き込まれ、8ビットを超えた分は前述のように4係数分がスタックされた形でワークメモリ104に書き込まれる。
【0047】
復号化を1フレーム単位で行う場合には、1フレーム全体についてウェーブレット変換係数データの復元処理が実行される。その後、メモリ部100に復元されたウェーブレット変換係数データに対してウェーブレット変換部110で逆ウェーブレット変換処理を実行し、画像データを復元する。逆ウェーブレット変換処理の中間過程で生成される係数データは、ウエーブレット変換(順変換)処理時と同様のマッピングでメモリ部100に記憶されるが、符号化時と同様、係数の8ビット分はフレームメモリ102に書き込まれ、8ビットを超える分は、2画素×2ラインの領域の4係数毎にスタックされた形でワークメモリ104に書き込まれる。1フレーム全体の画像データがフレームメモリ102に復元されると、これはdataとして外部に出力される。
【0048】
復号化を1タイル単位で行う場合には、符号化/復号化部120によって1タイル分の係数データが復元されてメモリ部100に図2のマッピングで記憶された段階で、その係数データに対する逆ウェーブレット変換処理がウェーブレット変換部110で実行され、1タイル分の画像データがフレームメモリ102に復元される。以下同様に、1タイル分ずつ係数データの復元処理と逆ウェーブレット変換処理が実行され、1フレーム全体の画像データがフレームメモリ102に復元され、これはdataとして外部に出力される。
【0049】
本実施例によれば、12ビットの深さを持つワークメモリ104のビット深さが効率よく利用されるため、メモリ部100のメモリ使用率(フレームメモリ102とワークメモリ104の全ビット数に対するデータのビット数の割合)は約97%と非常に高く、14ビット深さのフレームメモリを用いる場合に比べメモリ使用効率を劇的に改善することができる。また、極めて大容量になるフレームメモリ102に14ビット深さを持たせ、フレームメモリ102だけでメモリ部100を構成する場合に比べ、メモリ部100のメモリ容量を大幅に削減できる。しかも、フレームメモリ102とワークメモリ104に対して読み出し/書き込みを並行して行うことができるので、処理速度は従来と変わらない。なお、本実施例におけるフレームメモリ102とワークメモリ104のビット深さは一例に過ぎず、処理しようとする画像データのビット深さや、ウェーブレット変換に用いるフィルタの種類、レベル数などに応じて適宜変更してもよい。
【0050】
図4は、本発明による符号化及び復号化装置の他の実施例を示す概略ブロック図である。この符号化及び復号化装置は、メモリ部200、ウェーブレット変換部210及び符号化/復号化部220を同一チップ上に集積してなる構成である。メモリ部200は、タイルメモリ202と係数拡張用のワークメモリ204を含む。タイルメモリ202は、符号化及び復号化の処理単位である所望のタイルサイズに対応したワード数を持ち、また、処理しようとする画像データと同じビット深さを持つ。本実施例では、図1に関連して説明した前記実施例の場合と同様に、タイルサイズを16画素×16ラインとし、また画像データのビット深さを8ビットとする。したがって、タイルメモリ202は8ビットの深さを持つことになる。係数拡張用のワークメモリ204は、ウェーブレット変換係数データの8ビット深さを超えるビットの記憶に利用されるもので、本実施例では、図1中のワークメモリ104と同様に、12ビットの深さを持ち、またタイルメモリ202の4分の1のワード数を持つものとする。図4において、240は1フレーム分の画像データを記憶するためのフレームメモリであり、本実施例では8ビットの深さを持つ。このフレームメモリ240は、本実施例の符号化及び復号化装置に外付けされるものである。
【0051】
次に、符号化時の動作を説明する。この場合、符号化/復号化部220は符号化手段として作用する。符号化すべき1フレーム分の画像データがdataとして外部よりフレームメモリ240に書き込まれる。このフレームメモリ240より1タイル分の画像データが読み出され、メモリ部200のタイルメモリ202に書き込まれる。この画像データに対し、ウェーブレット変換部110によって、図1に関連して説明した前記実施例の場合と同様のウェーブレット変換処理が施される。ウェーブレット変換処理で得られる中間的な係数データ及び最終的な係数データは、8ビット分がタイルメモリ202に書き込まれるが、8ビットを超えた分は2画素×2ラインの領域毎に4係数分がスタックされた形でワークメモリ204に書き込まれる。タイルメモリ202及び204に対する係数データのマッピングは前記実施例と同様である。この処理において、ウェーブレット変換部210は前記実施例と同様に、タイルメモリ202とワークメモリ204から係数データを並行して読み出し、各係数の8ビット分と、それを超えたビット分から各係数の全ビットを組み立てて処理する。1タイル分のウェーブレット変換処理が終了すると、メモリ部200に記憶されている係数データがウェーブレット変換部210を介し符号化/復号化部220へ転送されて符号化され、圧縮コードcodeとして外部に出力される。この際、ウェーブレット変換係数の8ビット分はフレームメモリ102から、8ビットを超える分はワークメモリ104から、並行して読み出される。1タイル分の符号化処理が終了すると、次の1タイル分のデータがフレームメモリ240から読み出されてタイルメモリ202に書き込まれ、そのウェーブレット変換処理が実行され、得られた係数データが符号化/復号化部220によって符号化され、圧縮コードcodeとして出力される。以下、同様のタイル単位の処理が繰り返されることによって、1フレーム全体が圧縮される。
【0052】
次に復号化時の動作を説明する。この場合、符号化/復号化部220は復号化手段として作用する。符号化/復号化部120に1タイル単位の圧縮コードcodeが入力する。符号化/復号化部120によって復元された1タイル分のウェーブレット変換係数データは、ウェーブレット変換部110を介して、メモリ部200に図2に示したマッピングで記憶される。この際、前記実施例と同様、各係数の8ビット分はタイルメモリ202に書き込まれ、8ビットを超えた分は4係数分がスタックされた形でワークメモリ204に書き込まれる。この復元された係数データに対しウェーブレット変換部210によって逆ウェーブレット変換処理が施される。この処理の過程で得られる係数データは、前記実施例と同様のマッピングで、8ビット分がタイルメモリ202に、8ビットを超える分は4係数分がスタックされた形でワークメモリ204に書き込まれる。これらメモリからの読み出しも前記実施例と同様である。逆ウェーブレット変換処理が完了すると、タイルメモリ202上に1タイル分の画像データが復元される。この画像データがフレームメモリ240に転送されると、次の1タイル分の圧縮コードcodeが入力し、同様に係数データに復元され、逆ウェーブレット変換処理を施され、復元された1タイル分の画像データはフレームメモリ240に転送される。以下同様のタイル単位の処理が繰り返されることにより、1フレーム全体の画像データがフレームメモリ240上に復元される。復元された画像データはdataとして外部に出力される。
【0053】
本実施例によれば、前記実施例と同様にメモリ使用率が97%となり、従来技術に対して8%も改善されるが、さらに、装置の1チップ化、処理の高速化が容易であるという効果が得られる。
【0054】
すなわち、符号化時及び復号化時において頻繁にアクセスされるタイルメモリ202及びワークメモリ204は、フレームメモリ240の数百Kバイトから数Mバイトに比べ遥かに小容量であるため、メモリ部200とウェーブレット変換部210及び符号化/復号化部220を1チップ上に集積化することは容易である。この場合、ウェーブレット変換部210と符号化/復号化部220は比較的小規模なロジックで実現可能であるため、両メモリ202,204のチップ面積に占める割合はほぼ60%から80%となろう。なお、両メモリ202,204の容量もしくはタイルサイズは、チップ面積の割合やコスト等の兼ね合いで適宜決めればよい。このように1チップに集積化した場合、タイルメモリ202及びワークメモリ204に対するアクセスは外付けメモリに対するアクセスに比べ非常に高速に行うことが可能である。それらメモリのアクセスを伴う処理もチップ内だけでの処理であり、外付けメモリを直接アクセスする場合に比べ数倍から数十倍も高速化することが可能である。外付けのフレームメモリ240に対するアクセスは、タイル単位の画像データの読み出し又は復元画像データの書き込みを行う時だけであるから、フレームメモリ240を直接アクセスしながら処理する構成に比べ、符号化時及び復号化時の処理全体を遥かに高速に行うことが可能である。
【0055】
図5は、本発明による符号化及び復号化装置のもう1つの実施例を示す概略ブロック図である。図5において、310はウェーブレット変換部、320は符号化/復号化部、340はフレームメモリである。この符号化及び復号化装置は、フレームメモリ340の各ワードに、図2に示した係数データのマッピングに従ったビット深さを持たせた点が特徴である。すなわち、図2の○印に対応するワードのビット深さを8ビット(符号化前の画像データ、復元された画像データ又はSS係数のビット深さ)、△印に対応するワードのビット深さを10ビット(SD係数又はDS係数のビット深さ)、×印に対応するワードのビット深さを12ビット(DD係数のビット深さ)とする。ただし、これは一例であり、フレームメモリ340に対する係数データのマッピング方法や、ウェーブレット変換に用いるフィルタの種類などに応じて、適宜変更し得るものである。フレームメモリ340の全てのワードについて、そのビット深さが全部使用されるため、メモリ使用率は100%となり非常に効率がよい。
【0056】
符号化時と復号化時の動作は、従来と同様である。符号化時においては、外部より1フレーム分の画像データがdataとしてフレームメモリ340に書き込まれる。ウェーブレット変換部310によって、フレームメモリ340上の画像データに対し1タイル単位でウェーブレット変換処理が施される。中間過程で得られる係数データは図10から図13に示すようなマッピングでフレームメモリ340に書き込まれ、最終的な係数データは図2に示すマッピングでフレームメモリ340に書き込まれる。1タイル単位のウェーブレット変換処理が終了する毎にフレームメモリ340から係数データが符号化/復号化部320へ転送されて符号化されるか、あるいは、1フレーム全体に対するウェーブレット変換処理が終了した後にフレームメモリ340から係数データが符号化/復号化部320へ転送されて符号化され、圧縮codeとして外部に出力される。
【0057】
復号化時においては、外部から入力する圧縮コードcodeが符号化/復号化部320によって復号化され、復元された係数データは図2に示すマッピングでフレームメモリ340に書き込まれる。タイル単位の処理の場合は、1タイル分の係数データが復元される度にウェーブレット変換部310によって逆ウェーブレット変換処理が施され、画像データが復元される。中間過程で得られる係数データは図10ないし図13に示すようなマッピングでフレームメモリ3410に書き込まれる。1フレーム全体を一括して処理する場合は、1フレーム分の圧縮コードの復号化が終了した後に、係数データに対してウェーブレット変換部310で逆ウェーブレット変換処理が施され、1フレーム分の画像データがフレームメモリ340上に復元される。
【0058】
図6は、本発明による符号化及び復号化装置の別の実施例を示す概略ブロック図である。この符号化及び復号化装置は、メモリ部400、ウェーブレット変換部410及び符号化/復号化部420を同一チップ上に集積してなる構成である。440は外付けのフレームメモリであり、そのビット深さは8ビットである。
【0059】
メモリ部400は、タイルサイズ(本実施例では16画素×16ライン)に対応したワード数を持つタイルメモリ402を含むが、このタイルメモリ402の各ワードは図2に示した係数データのマッピングに従ったビット深さを持つ。すなわち、図2の○印に対応するワードは8ビットの深さ(符号化前の画像データ、復元された画像データ又はSS係数のビット深さ)、△印に対応するワードは10ビットの深さ(SD係数又はDS係数のビット深さ)、×印に対応するワードは12ビットの深さ(DD係数のビット深さ)を持つ構成とされる。ただし、これは一例であり、タイルメモリ402に対する係数データのマッピング方法や、ウェーブレット変換に用いるフィルタの種類などに応じて、適宜変更し得るものである。したがって、本実施例によればメモリ使用率は100%となり、非常に効率がよい。
【0060】
本実施例の符号化時及び復号化時の動作は、メモリ部400に係数拡張用ワークメモリが存在しないことを除けば、図4に関連して説明した前記実施例と同様である。また、当該前記実施例と同様に、メモリ部400、ウェーブレット変換部410及び符号化/復号化部420の1チップ化が容易であるとともに非常な高速処理が可能である。
【0061】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、請求項1乃至3,9乃至11の各項記載の符号化装置/方法又は請求項5乃至7,12乃至14の各項記載の復号化装置/方法においては、ウェーブレット変換係数データの最大ビット深さと同じビット深さを持つ1つのメモリを用いてメモリ部を構成する場合に比べ、メモリ使用率を大幅に向上させることができ、しかも、メモリ部の第1のメモリと第2のメモリの読み出し又は書き込みを並行して行うことにより、処理速度の低下を避けられる。さらに、請求項2,10記載の符号化装置/方法又は請求項6,13記載の復号化装置/方法においては、数百kバイトから数Mバイトもの大容量を必要とする第1のメモリ(フレームメモリ)に、係数データの最大ビット深さと同じビット深さを持たせる場合に比べ、メモリ部全体のメモリ容量を大幅に減らすことができ、装置のメモリコストを削減できる。また、請求項3,11記載の符号化装置/方法又は請求項7,14記載の復号化装置/方法においては、メモリ部のメモリ容量を小さくできるため、メモリ部を含めた装置の1チップ化が容易になる。
【0062】
請求項4記載の符号化装置又は請求項8記載の復号化装置においては、メモリ部に対するアクセスを外部のメモリ(フレームメモリ)に対するアクセスに比べ遥かに高速に行うことが可能となるので、メモリ部のアクセスを伴う処理をチップ内部だけで極めて高速に行うことができる。また、外部のメモリ(フレームメモリ)に対するアクセスは、メモリ部にタイル単位で入力データを取り込む時又は復元データを出力する時のみであるから、符号化又は復号化の処理全体を大幅に高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による符号化及び復号化装置の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図2】 ウェーブレット変換係数のマッピングとビット深さを説明するための図である。
【図3】 ウェーブレット変化係数の分割記憶を説明するための図である。
【図4】 本発明による符号化及び復号化装置の他の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図5】 本発明による符号化及び復号化装置の別の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図6】 本発明による符号化及び復号化装置の他の一実施例を示す概略ブロック図である。
【図7】 従来技術を説明するためのブロック図である。
【図8】 ウェーブレット変換の水平処理及び垂直処理における演算を説明するための図である。
【図9】 画像データのメモリマップを示す図である。
【図10】 1S係数及び1D係数のメモリマップを示す図である。
【図11】 1SS係数、1SD係数、1DS係数及び1DD係数のメモリマップを示す図である。
【図12】 2S係数及び2D係数のメモリマップを示す図である。
【図13】 2SS係数、2SD係数、2DS係数及び2DD係数のメモリマップを示す図である。
【符号の説明】
100 メモリ部
102 フレームメモリ
104 係数拡張用ワークメモリ
110 ウェーブレット変換部
120 符号化/復号化部
200 メモリ部
202 タイルメモリ
204 係数拡張用メモリ
210 ウェーブレット変換部
220 符号化/復号化部
240 フレームメモリ
310 ウェーブレット変換部
320 符号化/復号化部
340 フレームメモリ
400 メモリ部
402 タイルメモリ
410 ウェーブレット変換部
420 符号化/復号化部
440 フレームメモリ
Claims (14)
- ビット深さnの入力画像データにウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的もしくは最終的な係数データを生成するウェーブレット変換手段と、
少なくとも前記入力画像データ分のワード数及び該入力画像データと同じビット深さnを持ち、前記ウェーブレット変換手段によるウェーブレット変換の開始に先立ってビット深さnの入力画像データが書き込まれると共に、当該入力画像データに上書きされる形で、前記ウェーブレット変換手段によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうちのビット深さn部分が、各係数部分ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれる第1のメモリと、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持ち、前記ウェーブレット変換手段によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分が、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てられて、ワードのビット方向に順に積み重ねられるように書き込まれる第2のメモリと、
前記ウェーブレット変換手段により生成された最終的な係数データを、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリより読み込み、当該係数データを符号化することにより圧縮コードを生成する符号化手段と、
を有することを特徴とする符号化装置。 - 請求項1記載の符号化装置において、前記第1のメモリはフレームサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする符号化装置。
- 請求項1記載の符号化装置において、前記第1のメモリはタイルサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする符号化装置。
- 請求項3記載の符号化装置において、前記第1のメモリ、前記ウェーブレット変換手段及び前記符号化手段は1チップ上に集積されてなることを特徴とする符号化装置。
- 圧縮画像コードを入力して、ビット深さn以上のウェーブレット変換係数データを復号する復号化手段と、
前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データに逆ウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的な係数データを生成し、最終的にビット深さnの復元画像データを生成するウェーブレット変換手段と、
少なくとも前記復元画像データ分のワード数および該復元画像データと同じビット深さnを持ち、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データのうちのビット深さn部分が、各係数部分ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれると共に、当該係数データに上書きされる形で、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうちのビット深さn部分あるいはビット深さnの最終的な復元画像データが、各係数部分あるいは各画素値ごとに1ワードに割り当てられて書き込まれる第1のメモリと、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持ち、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換の開始に先立って前記復号化手段により復号されたビット深さn以上の係数データのうち、あるいは、前記ウェーブレット変換手段による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分が、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てられて、ワードのビット方向に順に積み重ねられるように書き込まれる第2のメモリとを有し、
前記ウェーブレット変換手段では、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリから係数データを読み出して逆ウェーブレット変換を行い、中間的な係数データあるいは最終的な復元画像データを生成することを特徴とする復号化装置。 - 請求項5記載の復号化装置において、前記第1のメモリはフレームサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする復号化装置。
- 請求項5記載の復号化装置において、前記第1のメモリはタイルサイズに対応したワード数を持つことを特徴とする復号化装置。
- 請求項7記載の復号化装置において、前記第1のメモリ、前記ウェーブレット変換手段及び前記復号化手段は1チップ上に集積されてなることを特徴とする復号化装置。
- ビット深さnの入力画像データにウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的もしくは最終的な係数データを生成するウェーブレット変換工程と、
少なくとも前記入力画像データ分のワード数及び該入力画像データと同じビット深さnを持つ第1のメモリに、前記ウェーブレット変換工程によるウェーブレット変換の開始に先立ってビット深さnの入力データを書き込む共に、当該入力画像データに上書きする形で、前記ウェーブレット変換工程によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうちのビット深さn部分を、各係数部分ごとに1ワードに割り当てて書き込む第1の記憶工程と、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持つ第2のメモリに、前記ウェーブレット変換工程によって生成される中間的もしくは最終的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分を、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てて、ワードのビット方向に順に積み重ねるように書き込む第2の記憶工程と、
前記ウェーブレット変換工程により生成された最終的な係数データを、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリより読み込み、当該係数データを符号化することにより圧縮コードを生成する符号化工程と、
を有することを特徴とする符号化方法。 - 請求項9記載の符号化方法において、前記第1のメモリにフレームサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする符号化方法。
- 請求項9記載の符号化方法において、前記第1のメモリにタイルサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする符号化方法。
- 圧縮画像コードを入力して、ビット深さn以上のウェーブレット変換係数データを復号する復号化工程と、
前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データに逆ウェーブレット変換を行い、ビット深さn以上の中間的な係数データを生成し、最終的にビット深さnの復元画像データを生成するウェーブレット変換工程と、
少なくとも前記復元画像データ分のワード数および該復元画像データと同じビット深さnを持つ第1のメモリに、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データのうちのビット深さn部分を、各係数分ごとに1ワードに割り当てて書き込む共に、当該係数データに上書きする形で、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうちのビット深さn部分あるいはビット深さnの最終的な復元画像データを、各係数部分あるいは各画素値ごとに1ワードに割り当てて書き込む第1の記憶工程と、
前記第1のメモリより少ないワード数で所定のビット深さを持つ第2のメモリに、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換の開始に先立って、前記復号化工程により復号されたビット深さn以上の係数データのうち、あるいは、前記ウェーブレット変換工程による逆ウェーブレット変換により生成されるビット深さn以上の中間的な係数データのうち、前記第1のメモリに書き込まれるビット深さnを超える部分を、それぞれh画素×kラインの複数の係数部分ごとに1ワードに割り当てて、ワードのビット方向に順に積み重ねるように書き込む第2の記憶工程とを有し、
前記ウェーブレット変換工程では、前記第1のメモリ及び前記第2のメモリから係数データを読み出して逆ウェーブレット変換を行い、中間的な係数データあるいは最終的な復元画像データを生成することを特徴とする復号化方法。 - 請求項12記載の復号化方法において、前記第1のメモリにフレー ムサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする復号化方法。
- 請求項12記載の復号化方法において、前記第1のメモリにタイルサイズに対応したワード数を持たせることを特徴とする復号化方法。
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