JPH11266089A - 電子装置及び電子装置の放熱構造設計方法 - Google Patents

電子装置及び電子装置の放熱構造設計方法

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JPH11266089A
JPH11266089A JP6681298A JP6681298A JPH11266089A JP H11266089 A JPH11266089 A JP H11266089A JP 6681298 A JP6681298 A JP 6681298A JP 6681298 A JP6681298 A JP 6681298A JP H11266089 A JPH11266089 A JP H11266089A
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heat
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fins
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JP6681298A
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Kenji Kinoshita
謙二 木下
Akira Kurimoto
晃 栗本
Hideki Ishihara
秀樹 石原
Haruki Matsuzaki
春樹 松▲崎▼
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Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸熱フィンの吸熱と放熱フィンの放熱とのバ
ランスをとってケースが十分な放熱性能を発揮するよう
にして、ケース内部温度を電子部品の保証温度未満とす
る。 【解決手段】 本発明の電子装置は、吸熱フィン9の表
面積と放熱フィン10の表面積との比Aを変化させたと
きのケース2内部の温度を測定すると共に、これら測定
値に基づいて2元配置法により計算して、前記比Aとケ
ース内部温度との関係を表わす第1の主効果曲線を求
め、そして、吸熱フィン9及び放熱フィン10のフィン
間隔Bを変化させたときのケース内部の温度を測定する
と共に、これら測定値に基づいて2元配置法により計算
することにより、フィン間隔Bとケース内部温度との関
係を表わす第2の主効果曲線を求め、前記比A及びフィ
ン間隔Bを、2つの主効果曲線に基づいてケース内部温
度が電子部品の保証温度未満となるような値に設定した
ものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両等に搭載する
のに好適する電子装置及び電子装置の放熱構造設計方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】車両等に搭載する電子装置(いわゆるE
CU)は、プリント配線基板に電子部品を実装すると共
に、このプリント配線基板を例えばアルミ製のケース内
に収容して構成されている。そして、電子装置の電子部
品の中には、かなり熱を発生する電子部品が含まれてい
るので、このような電子部品から発生する熱をケースの
外へ放熱する対策が施されている。
【0003】この放熱対策を施した電子装置の一例とし
て、特開平6−310883号公報に記載された装置が
ある。この装置においては、ケースが保護カバーとヒー
トシンク部材とから構成され、ヒートシンク部材の内面
に格子状のリブ群が形成され、ヒートシンク部材の外面
に複数の突出フィンが形成され、更に、上記格子状のリ
ブ群の空洞にセラミック充填シリコンが充填されてい
る。この構成の場合、電子部品から発生する熱は、内部
の格子状のリブ群に吸熱されると共に、外部の突出フィ
ンから放熱されるように構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構成において
は、内部の格子状のリブ群の吸熱性能と、外部の突出フ
ィンの放熱性能との関係について何ら開示がない。そし
て、この構成の場合、ヒートシンク部材の内部の格子状
のリブ群の形状と、ヒートシンク部材の外部の突出フィ
ンの形状とが全く異なるため、ヒートシンク部材の内部
の吸熱性能と、ヒートシンク部材の外部の放熱性能とが
アンバランスになっている可能性が高く、ケース内部で
発生する熱を外部へ良好に放熱できないおそれがある。
実際、上述した公報には、ケースの内部温度がどれくら
いに保持されるかについての具体的な記載が全くない。
このため、上記従来構成では、ケースの内部温度が、マ
イコン等の電子部品の保証温度を越えてしまうおそれが
ある。
【0005】そこで、本発明の目的は、吸熱フィンによ
る吸熱と放熱フィンによる放熱のバランスをとることに
よりケースが十分な放熱性能を発揮するように構成し
て、ケースの内部温度を電子部品の保証温度未満とする
ことができる電子装置及び電子装置の放熱構造設計方法
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明によれ
ば、吸熱フィンの表面積と放熱フィンの表面積との比A
を変化させたときのケース内部の温度を測定すると共
に、これら測定値に基づいて2元配置法により計算する
ことにより、前記比Aとケース内部温度との関係を表わ
す第1の主効果曲線を求め、そして、吸熱フィン及び放
熱フィンのフィン間隔Bを変化させたときのケース内部
の温度を測定すると共に、これら測定値に基づいて2元
配置法により計算することにより、前記フィン間隔Bと
ケース内部温度との関係を表わす第2の主効果曲線を求
め、前記比A及び前記フィン間隔Bを、前記2つの主効
果曲線に基づいてケース内部温度が電子部品の保証温度
未満となるような値に設定した。これにより、吸熱フィ
ンによる吸熱と放熱フィンによる放熱のバランスが良く
なり、ケースが十分な放熱性能を発揮するようになると
共に、ケースの内部温度が電子部品の保証温度未満とな
る。
【0007】請求項2の発明においては、具体的に、前
記比Aを0.4〜1.0に設定すると共に、前記フィン
間隔Bを5〜15mmに設定するように構成した。この
構成の場合、ケースの内部温度が確実に電子部品の保証
温度(例えば105℃)未満となる。
【0008】請求項3の発明においては、前記比Aを、
前記第1の主効果曲線の極小点に対応する値とすると共
に、前記フィン間隔Bを、前記第2の主効果曲線の極小
点に対応する値に設定するように構成した。この構成に
よれば、吸熱フィン及び放熱フィンの構成が最適化され
るから、ケースの放熱性能が最も高くなる。
【0009】請求項4の発明によれば、十分な放熱性能
を有する電子装置、即ち、ケースの内部温度が電子部品
の保証温度未満となるような構成の電子装置の放熱構造
を容易に設計することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を例えば車両に搭載
する電子装置(ECU)に適用した一実施例について、
図面を参照しながら説明する。まず、本実施例の電子装
置の全体構成を示す図1及び図2において、電子装置1
は、例えばアルミ製のケース2と、このケース2内に収
容されたプリント配線基板3とから構成されている。プ
リント配線基板3には、電子部品として例えばマイコン
4、トランジスタ5、5、コネクタ6及び図示しない各
種の回路素子が実装されている。尚、マイコン4及びト
ランジスタ5、5は、熱をかなり発生する電子部品であ
る。
【0011】また、ケース2は、浅底の矩形容器状をな
すケース主部7と、このケース主部7の上面開口部を閉
塞する蓋8とから構成されている。上記ケース主部7の
内底部には、上記プリント配線基板3が例えばねじ止め
により取り付けられている。尚、トランジスタ5のパッ
ケージは、ケース主部7の内底部に直接接触するように
ねじ止めされている。
【0012】上記蓋8には、その内面(下面)に複数の
吸熱フィン9が突設されていると共に、外面(上面)に
複数の放熱フィン10が突設されている。各吸熱フィン
9は、細長のほぼ板状をなす部材から構成されていると
共に、断面形状が2等辺三角形となっている。そして、
各吸熱フィン9は、ほぼ等間隔且つほぼ平行になるよう
に配設されている。また、各放熱フィン10の形状は、
上記吸熱フィン9の形状と高さが異なるだけでほぼ同じ
形状であると共に、ほぼ等間隔且つほぼ平行になるよう
に配設され、更に、上記各吸熱フィン9の配置位置と対
応するように配置されている。
【0013】ここで、図1に示す吸熱フィン9の高さ寸
法H1と放熱フィン10の高さ寸法H2と比A(A=H
1/H2)は、後述するような値に設定されている。そ
して、本実施例の場合、上記比Aは、吸熱フィン9の表
面積と放熱フィン10の表面積との比Aに等しい(とい
うのは、両フィン9、10の底辺部の長さを一致させて
いるためである)。また、吸熱フィン9のフィン間隔B
及び放熱フィン10のフィン間隔Bは、等しく設定され
ていると共に、後述するような値に設定されている。
【0014】次に、上記比Aと上記フィン間隔Bの設定
方法について、図3も参照して説明する。その前に、吸
熱フィン9の吸熱作用及び放熱フィン10の放熱作用に
ついて簡単に述べる。
【0015】まず、吸熱フィン9の吸熱は、ニュートン
の冷却の法則、Q=α・A・ΔTで表される。ここで、
Qは熱量、αは熱伝導率(自然対流中の空気の場合、2
〜6kcal/m・h・℃である)、Aは高温空気と
固体(吸熱フィン9)の接触面積[m]、ΔTは高温
空気と固体(吸熱フィン9)の温度差である。即ち、吸
熱量は、吸熱フィン9の表面積に比例することがわか
る。
【0016】また、放熱フィン10の放熱は、Q=ε・
σ・S・(Tab)で表される。ここで、εは放射
率、σはステファンボルツマン定数、Sは表面積(放熱
フィン10の表面積)、Tabは物体の絶対温度[K]
である。即ち、放熱量は、放熱フィン10の表面積Sに
比例することがわかる。
【0017】従って、吸熱フィン9の表面積及び放熱フ
ィン10の表面積を大きくすればするほど、放熱作用が
強くなることがわかる。しかし、電子装置1の製品とし
ての大きさに制約があるため、それほど大きくすること
ができない。そこで、本発明者らは、限られた大きさで
放熱作用が十分または最も強くなるように、吸熱フィン
9の表面積及び放熱フィン10の表面積を設定すること
を試みたのである。この場合、何らかの計算式で明確に
上記表面積を求める方法は現在存在しないので、本発明
者らは、実験計画法の2元配置法を用いて、放熱効率が
最大となるような吸熱フィン9及び放熱フィン10の表
面積、具体的には、吸熱フィン9の表面積と放熱フィン
10の表面積との比Aと、吸熱フィン9及び放熱フィン
10のフィン間隔Bを求めた。以下、この求め方につい
て説明する。
【0018】まず、下記の表1の水準表を作成した。こ
の水準表において、フィン比率Aは上記比Aと同じもの
であり、本実施例(本実験)では、このフィン比率Aの
値として5個の値(5つの水準)を用意した。そして、
フィン間隔Bの値として4個の値(4つの水準)を用意
した。
【0019】
【表1】 次に、上記5個のフィン比率Aと上記4個のフィン間隔
Bとを適宜組み合わせた吸熱フィン9及び放熱フィン1
0(即ち、ケース2)を作成し、このケース2内にプリ
ント配線基板3を収容して電子装置1を構成する。この
場合、20個の電子装置1を作成する。そして、これら
20個の電子装置1について、通電運転を実行すると共
に、ケース2の内部温度を測定する実験を行う。これに
より、下記の表2に示す実験結果が得られた。
【0020】
【表2】 続いて、上記表1及び上記表2のデータに基づいて、実
験計画法の2元配置法により、まず、下記の表3に示す
分散分析表を作成する。
【0021】
【表3】 ここで、fは自由度、Sは変動、Vは分散、F0 は分散
比、S´は純変動、ρは寄与率、eは誤差、Tはトータ
ルである。
【0022】まず、自由度fA、fB、fe、fTを、
下記の式で計算して求める。
【0023】 fA=5−1=4 尚、5はフィン比Aの水準(個数) fB=4−1=3 尚、4はフィン間隔Bの水準(個数) fe=fT−fA−fB=19−4−3=12 fT=20−1=19 尚、20は組合せ全水準 次に、変動SA、SB、Se、STを求める。この場
合、実験により得られた20個のデータ(ケース内部温
度)を下記の表4で示すように加工する。この表4にお
いて、データDnmは、フィン比率Aの水準がnであると
共に、フィン間隔Bの水準がmである電子装置1で得ら
れたデータを示している。そして、データDaは、20
個のデータの平均値を示している。
【0024】
【表4】 また、上記表4に示すSA1〜SA5、SB1〜SB
4、STABは下記の式で計算される加工データであ
る。
【0025】 SA1=(D11−Da)+(D12−Da)+(D13−Da)+(D14−Da) ・ ・ SA5=(D51−Da)+(D52−Da)+(D53−Da)+(D54−Da) SB1=(D11−Da)+(D21−Da)+(D31−Da)+(D41−Da) +(D51−Da) ・ ・ SB4=(D14−Da)+(D24−Da)+(D34−Da)+(D44−Da) +(D54−Da) STAB=SA1+SA2+SA3+SA4+SA5 =AB1+SB2+SB3+SB4 そして、修正項CFを次の式で定義する。
【0026】 CF=(STAB)/20 尚、20は実験データ数 これによって、変動SA、SB、Se、STは、次の通
り計算することができる。
【0027】 ST=(D11−Da)+(D12−Da)+(D13−Da) +(D14−Da)+……………+(D51−Da) +(D52−Da)+(D53−Da)+(D54−Da)−CF =53.2 SA=(SA1+SA2+SA3+SA4+SA54)/4−CF =31.8 SB=(SB1+SB2+SB3+SB4)/5−CF =17.6 Se=ST−SA−SB =3.8 続いて、分散VA、VB、Veを次の通り計算する。
【0028】 VA=SA/fA=31.8/4=7.95 VB=SB/fB=17.6/3=5.87 Ve=Se/fe=3.8/12=0.32 更に、分散比F0 を次の通り計算する。
【0029】 F0A=VA/Ve=7.95/0.32=24.8 F0B=VB/Ve=5.87/0.32=18.3 また、F表で下記の通り求める。
【0030】
【数1】 次に、純変動SA´、SB´、Se´を下記の式で計算
する。
【0031】 SA´=SA−fA×Ve=31.8−4×0.32=30.5 SB´=SB−fB×Ve=17.6−3×0.32=16.7 Se´=ST−SA´−SB´=53.2−30.5−16.7=6.0 また、寄与率ρA、ρB、ρeを下記の式で計算する。
【0032】 ρA=(SA´/ST)×100=57.4% ρB=(SB´/ST)×100=31.3% ρe=100−ρA−ρB=11.3% そして、このようにして求めた各計算値から前記分散分
析表(表3)を作成することができる。
【0033】次に、図3(a)及び(b)に示す2つの
主効果曲線を描く方法について説明する。ここで、図3
(a)に示す主効果曲線Pは、フィン比率Aとケース内
部温度との関係を表わす第1の主効果曲線である。図3
(b)に示す主効果曲線Qは、フィン間隔Bとケース内
部温度との関係を表わす第2の主効果曲線である。この
場合、まず、前記表4に示すA1、A2、A3、A4、
A5の各平均値A1a、A2a、A3a、A4a、A5
aを次の式で計算して求める。
【0034】A1a=Da+SA1/4 A2a=Da+SA2/4 A3a=Da+SA3/4 A4a=Da+SA4/4 A5a=Da+SA5/4また、表4に示すB1、B
2、B3、B4の各平均値B1a、B2a、B3a 、B4aを次の式で計算して求める。
【0035】B1a=Da+SB1/5 B2a=Da+SB2/5 B3a=Da+SB3/5 B4a=Da+SB4/5 更に、信頼限度は下記の通り定義されると共に、フィン
比率A及びフィン間隔Bの各信頼限度は下記の通り計算
される。
【0036】
【数2】 そして、上記したように計算された各値をプロットする
と、図3(a)及び(b)に示す2つの主効果曲線P、
Qを得ることができる。本実施例におけるここまでの作
業が、本発明の第1の工程及び第2の工程に相当してい
る。
【0037】続いて、上記図3(a)及び(b)に示す
2つの主効果曲線P及びQから、フィン間隔Bを5〜1
5mmに設定した場合に、フィン比率A(吸熱フィン9
の表面積と放熱フィン10の表面積との比A)を0.4
〜1.0に設定すると、ケース2の内部温度が確実に電
子部品の保証温度(例えば105℃)未満となることが
わかる。即ち、フィン比率A=0.4〜1.0が最適フ
ィン比率である。そして、このようにフィン比率A及び
フィン間隔Bの各値を設定する作業が、本発明の第3の
工程に相当している。尚、図3(a)及び(b)におい
て、aは効果差である。
【0038】更に、上記図3(a)に示す第1の主効果
曲線Pの極小点は、フィン比率Aの最適点となり、本実
施例の場合、ほぼ0.5である。即ち、フィン比率Aを
0.5に設定すると、ケース2(吸熱フィン9及び放熱
フィン10)の放熱性能が最も強くなるのである。ま
た、図3(b)に示す第2の主効果曲線Qの極小点は、
フィン間隔Bの最適点となり、本実施例の場合、ほぼ1
0mmである。即ち、フィン間隔Bを10mmに設定す
ると、ケース2の放熱性能が最も強くなるのである。
【0039】このような構成の本実施例においては、吸
熱フィン9の表面積と放熱フィン10の表面積との比A
を変化させたときのケース2内部の温度を測定すると共
に、これら測定値に基づいて2元配置法により計算する
ことにより、比Aとケース内部温度との関係を表わす第
1の主効果曲線Pを求めた。また、吸熱フィン9及び放
熱フィン10のフィン間隔Bを変化させたときのケース
2内部の温度を測定すると共に、これら測定値に基づい
て2元配置法により計算することにより、フィン間隔B
とケース内部温度との関係を表わす第2の主効果曲線Q
を求めた。そして、上記比A及び上記フィン間隔Bを、
2つの主効果曲線P、Qに基づいてケース内部温度が電
子部品の保証温度未満となるような値に設定するように
構成した。この構成によれば、吸熱フィン9による吸熱
と放熱フィン10による放熱のバランスが良くなるか
ら、ケース2が十分な放熱性能を発揮するようになると
共に、ケース2の内部温度をマイコン4等の電子部品
(保証温度が低い電子部品)の保証温度未満とすること
ができる。
【0040】また、上記実施例では、上記比Aを0.4
〜1.0に設定すると共に、上記フィン間隔Bを5〜1
5mmに設定するように構成したので、ケース2の内部
温度を確実に電子部品の保証温度(例えば105℃)未
満とすることができる。特に、上記実施例においては、
前記比Aを、第1の主効果曲線Pの極小点に対応する値
(例えば0.5)とすると共に、前記フィン間隔Bを、
第2の主効果曲線Qの極小点に対応する値(例えば1
0)に設定するように構成した。この構成によれば、吸
熱フィン9及び放熱フィン10の具体的形状を最適化で
きるから、ケース2の放熱性能を最も高くすることがで
きる。
【0041】尚、上記実施例では、ケース2の蓋8の内
面及び外面に吸熱フィン9及び放熱フィン10を設けた
が、これに限られるものではなく、ケース主部の内面及
び外面に吸熱フィン及び放熱フィンを設けても良いし、
また、ケース主部及び蓋の双方の内面及び外面に吸熱フ
ィン及び放熱フィンを設けても良い。また、上記実施例
では、吸熱フィン9及び放熱フィン10の断面形状を2
等辺三角形状としたが、これに代えて、細長い矩形状
(即ち、フィンの形状としては薄板状)としても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す電子装置の縦断側面図
【図2】電子装置の分解斜視図
【図3】(a)は比Aとケース内部温度との関係を示す
特性図、(b)はフィン間隔Bとケース内部温度との関
係を示す特性図
【符号の説明】
1は電子装置、2はケース、3はプリント配線基板、4
はマイコン(電子部品)、5はトランジスタ(電子部
品)、8は蓋、9は吸熱フィン、10は放熱フィンを示
す。
フロントページの続き (72)発明者 松▲崎▼ 春樹 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を収納するケースと、 このケースの内面に突設された複数の吸熱フィンと、 前記ケースの外面に突設された複数の放熱フィンとを備
    え、 前記吸熱フィンの表面積と前記放熱フィンの表面積との
    比Aを変化させたときのケース内部の温度を測定すると
    共に、これら測定値に基づいて2元配置法により計算す
    ることにより、前記比Aとケース内部温度との関係を表
    わす第1の主効果曲線を求め、そして、前記吸熱フィン
    及び前記放熱フィンのフィン間隔Bを変化させたときの
    ケース内部の温度を測定すると共に、これら測定値に基
    づいて2元配置法により計算することにより、前記フィ
    ン間隔Bとケース内部温度との関係を表わす第2の主効
    果曲線を求め、前記比A及び前記フィン間隔Bを、前記
    2つの主効果曲線に基づいて前記ケース内部温度が前記
    電子部品の保証温度未満となるような値に設定するよう
    に構成したことを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 前記比Aを0.4〜1.0に設定すると
    共に、 前記フィン間隔Bを5〜15mmに設定するように構成
    したことを特徴とする請求項1記載の電子装置。
  3. 【請求項3】 前記比Aを、前記第1の主効果曲線の極
    小点に対応する値とすると共に、 前記フィン間隔Bを、前記第2の主効果曲線の極小点に
    対応する値に設定するように構成したことを特徴とする
    請求項1記載の電子装置。
  4. 【請求項4】 電子部品を収納するケースと、このケー
    スの内面に突設された複数の吸熱フィンと、前記ケース
    の外面に突設された複数の放熱フィンとを備えて成る電
    子装置の放熱構造設計方法において、 前記吸熱フィンの表面積と前記放熱フィンの表面積との
    比Aを変化させたときのケース内部の温度を測定すると
    共に、これら測定値に基づいて2元配置法により計算す
    ることにより、前記比Aとケース内部温度との関係を表
    わす第1の主効果曲線を求める第1の工程と、 前記吸熱フィン及び前記放熱フィンのフィン間隔Bを変
    化させたときのケース内部の温度を測定すると共に、こ
    れら測定値に基づいて2元配置法により計算することに
    より、前記フィン間隔Bとケース内部温度との関係を表
    わす第2の主効果曲線を求める第2の工程と、 前記比A及び前記フィン間隔Bを、前記2つの主効果曲
    線に基づいて前記ケース内部温度が前記電子部品の保証
    温度未満となるような値に設定する第3の工程とを備え
    たことを特徴とする電子装置の放熱構造設計方法。
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