JPH11265873A - 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置 - Google Patents

基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置

Info

Publication number
JPH11265873A
JPH11265873A JP6703098A JP6703098A JPH11265873A JP H11265873 A JPH11265873 A JP H11265873A JP 6703098 A JP6703098 A JP 6703098A JP 6703098 A JP6703098 A JP 6703098A JP H11265873 A JPH11265873 A JP H11265873A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
processing
chamber
supply
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6703098A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Kimura
雅洋 基村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Priority to JP6703098A priority Critical patent/JPH11265873A/ja
Publication of JPH11265873A publication Critical patent/JPH11265873A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Drying Of Solid Materials (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾燥効率および装置設定の再現性がよく、溶
剤の消費量の少ない基板乾燥装置およびそれを用いた基
板処理装置を提供する。 【解決手段】 多機能処理部5dのチャンバ10の上面
13には、複数の供給口13aがその全面に面内均一に
設けられており、チャンバ10の上面13の上方にはそ
の上面13を被覆するケーシング21が設けられ、ケー
シング21内部には供給管22が設けられ、さらに供給
管22の側面には複数の吹出しノズル22aが設けられ
ている。また、供給管22上面には配管P8が接続され
ている。IPAベーパーとN2ガスの混合気体は配管P
8を通じてケーシング21に供給された後、供給口13
aからチャンバ10内に面内均一に供給されるため乾燥
効率がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、処理室内に供給
された溶剤蒸気を含む雰囲気を通過する際に、処理液に
よる処理後の半導体ウエハ、フォトマスク用ガラス基
板、液晶表示用ガラス基板、光ディスク用基板等の基板
(以下、単に「基板」という。)を乾燥させる基板乾燥
装置およびそれを用いた基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の基板乾燥装置の構造の一例
を示す模式図である。この装置は、チャンバ91内に設
けられた処理槽92に貯留されたフッ酸(HF)等の処
理液に基板Wを浸漬処理した後、処理槽92内の処理液
を純水等の洗浄液と置換し、それにより基板Wを洗浄し
た後、処理槽92上方に基板Wを図示しない基板搬送機
構で処理槽92から引き上げて基板Wを乾燥させる装置
である。そして、従来の装置ではチャンバ91内の対向
する2つの側面近くに、それら側面に沿って設けられた
配管93に供給口93aを斜め下方に向けて設けてお
き、そこから、処理槽92上方に引き上げられた基板W
に向けてIPA(イソプロピルアルコール)ベーパーを
N2ガス等のキャリアガスとともに吹き付けて基板Wを
乾燥する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来装
置では基板Wに対してその両側方からIPAベーパーを
含んだガスを吹き付けるので両者の気流がぶつかり合
い、基板W付近で乱流を生じてIPAベーパーの供給が
不均一となり、基板W表面の洗浄液へのIPAの凝縮に
不均一が生じ、乾燥効率の低下を招いていた。
【0004】また、それに伴いこの装置を複数台用いて
同様の乾燥処理を行う場合に、装置ごとに乾燥条件を同
じにするためにはIPAベーパーを含んだガスの供給方
向を同じにするための配管93の微妙な調整を要し、装
置設定の再現性に乏しかった。
【0005】さらに、IPAベーパーの供給が不均一と
なるため、所定程度の乾燥状態を得ようとすると必要以
上にIPAベーパーを含んだガスを供給しなければなら
ずIPAのロスが大きかった。
【0006】この発明は、従来技術における上述の問題
の克服を意図しており、乾燥効率および装置設定の再現
性がよく、溶剤の消費量の少ない基板乾燥装置およびそ
れを用いた基板処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の請求項1に記載の装置は、溶剤蒸気を含
む処理室内の雰囲気を通過する際に、処理液による処理
後の基板を乾燥させる基板乾燥装置であって、平面視で
ほぼ面内均一に分布した複数の穴から溶剤蒸気を処理室
内に供給する溶剤蒸気供給手段を備える。
【0008】また、この発明の請求項2に記載の装置
は、請求項1に記載の基板乾燥装置であって、複数の穴
が処理室の上面に形成されていることを特徴とする。
【0009】また、この発明の請求項3に記載の装置
は、請求項2に記載の基板乾燥装置であって、溶剤蒸気
供給手段がさらに、処理室の上面の上方にほぼ閉空間を
形成するケーシングと、ほぼ閉空間内に溶剤蒸気を供給
する溶剤蒸気供給径路と、を備える。
【0010】また、この発明の請求項4に記載の装置
は、請求項2または請求項3に記載の基板乾燥装置であ
って、処理室の上面が多孔質繊維を備える。
【0011】また、この発明の請求項5に記載の装置
は、請求項2または請求項3に記載の基板乾燥装置であ
って、処理室の上面が多孔質樹脂を備える。
【0012】さらに、この発明の請求項6に記載の基板
処理装置は、基板に対して処理液による処理を施す基板
処理部と、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の
基板乾燥装置を用いて構成された基板乾燥部と、を備え
る。
【0013】なお、ここでいう「穴」は多孔質繊維にお
ける繊維の隙間や多孔質樹脂における微細な孔等の気体
の通過可能な径路一般を含むものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0015】<1.実施の形態の機構的構成と装置配列
>図1は、この発明の一つの実施の形態である基板処理
装置1の構成を示す斜視図である。図示のように、この
装置は、未処理基板を収納しているカセットCが投入さ
れるカセット搬入部2と、このカセット搬入部2からの
カセットCが載置され内部から複数の基板が同時に取り
出される基板取出部3と、カセットCから取り出された
未処理基板が順次洗浄処理される基板処理部5と、洗浄
処理後の複数の処理済み基板が同時にカセット中に収納
される基板収納部7と、処理済み基板を収納しているカ
セットCが払い出されるカセット搬出部8とを備える。
さらに、装置の前側には、基板取出部3から基板収納部
7に亙って基板移載搬送機構9が配置されており、洗浄
処理前、洗浄処理中及び洗浄処理後の基板を一箇所から
別の箇所に搬送したり移載したりする。
【0016】カセット搬入部2は、水平移動、昇降移動
及び垂直軸回りの回転が可能なカセット移載ロボットC
R1を備え、カセットステージ2a上の所定位置に載置
された一対のカセットCを基板取出部3に移載する。
【0017】基板取出部3は、昇降移動する一対のホル
ダ3a、3bを備える。そして、各ホルダ3a、3bの
上面にはガイド溝が刻設されており、カセットC中の未
処理基板を垂直かつ互いに平行に支持することを可能に
する。したがって、ホルダ3a、3bが上昇すると、カ
セットC中から基板が取り出される。カセットC中から
取り出された基板は、基板移載搬送機構9に設けた搬送
ロボットTRに受け渡され、水平移動後に基板処理部5
に投入される。
【0018】基板処理部5は、薬液を収容する薬液槽C
Bを備える薬液処理部5aと、純水を収容する水洗槽W
Bを備える水洗処理部5b(薬液処理部5aおよび水洗
処理部5bが「基板処理部」に相当する)と、単一槽内
で各種の薬液処理や水洗処理を行う処理槽11を備える
後に詳述する多機能処理部5d(「基板乾燥装置」およ
び「基板乾燥部」に相当する)とから構成される。
【0019】基板処理部5において、薬液処理部5a及
び水洗処理部5bの後方側には、第1基板浸漬機構5c
が配置されており、これに設けた上下動及び横行可能な
リフタヘッドLH1によって、搬送ロボットTRから受
け取った基板を薬液処理部5aの薬液槽CBに浸漬した
り、水洗処理部5bの水洗槽WBに浸漬したりする。ま
た、多機能処理部5d内部における後述するリフタ14
の上下動可能なリフタヘッド14aによって、搬送ロボ
ットTRから受け取った基板を多機能処理部5dの処理
槽11内に支持する。
【0020】基板収納部7は、基板取出部3と同様の構
造を有し、昇降可能な一対のホルダ7a、7bによっ
て、搬送ロボットTRに把持された処理済み基板を受け
取ってカセットC中に収納する。
【0021】また、カセット搬出部8は、カセット搬入
部2と同様の構造を有し、移動自在のカセット移載ロボ
ットCR2を備え、基板収納部7上に載置された一対の
カセットをカセットステージ8a上の所定位置に移載す
る。
【0022】基板移載搬送機構9は、水平移動及び昇降
移動が可能な搬送ロボットTRを備える。そして、この
搬送ロボットTRに設けた一対の回転可能なハンド9
a、9bよって基板を把持することにより、基板取出部
3のホルダ3a、3bに支持された基板を基板処理部5
の第1基板浸漬機構5cに設けたリフタヘッドLH1側
に移載したり、このリフタヘッドLH1側から隣りの多
機能処理部5dに設けたリフタヘッド14a側に移載し
たり、このリフタヘッド14a側から基板収納部7のホ
ルダ7a、7bに移載したりする。
【0023】図2はこの実施の形態における多機能処理
部5dの機構的構成を示す模式図である。まず、図2を
用いてこの多機能処理部5dの機構的構成について説明
する。
【0024】図示のようにこの多機能処理部5dは、主
にチャンバ10、ガス供給部20、N2供給源30、I
PA供給源40、DIW供給源50、HF供給源60、
制御部70を備えている。
【0025】チャンバ10(「処理室」に相当)はその
内部にHF供給源60から供給されるHF(フッ酸)ま
たはDIW供給源50から供給される純水DIW等の処
理液を貯留し、それらにより基板Wの処理を行うための
処理槽11を備えており、処理槽11の側面上端には処
理槽11から溢れた処理液を回収するための処理液回収
溝12が設けられている。また、チャンバ10内には前
述のリフタ14も設けられており、図示しない駆動機構
によりリフタヘッド14aが昇降し、そのリフタヘッド
14aは基板Wを多数保持可能となっている。
【0026】ガス供給部20はチャンバ10の上面13
に設けられており、チャンバ10内にN2供給源30か
らのN2ガスをキャリアガスとしてIPA供給源40か
らの有機溶剤の蒸気であるIPAベーパー(以下、併せ
て「混合ガス」という)とともに供給したり、N2ガス
のみ(以下、これらのガスを総称する場合は「処理ガ
ス」という)を供給したりする。なお、ガス供給部20
の詳細は後述する。
【0027】さらに、制御部70は(以下の各部との接
続は図示省略)N2供給源30、IPA供給源40、D
IW供給源50、HF供給源60とチャンバ10とを接
続する配管P1,P2,P3,P4に介挿されたバルブ
V1,V2,V3,V4の開閉により、それぞれ処理ガ
スや処理液のチャンバ10内への供給を制御する。ま
た、この装置の設置される施設内の排気ラインに接続さ
れた配管P5に介挿された気圧計APの計測結果信号に
基づき、同じく配管P5に介挿されたバルブV5を制御
したり、施設内の排液ラインに接続された配管P6に介
挿されたバルブV6の制御、処理液の循環用の配管P7
に介挿されたバルブV7やポンプPの制御を行う。な
お、処理液循環用の配管P7にはフィルタFが設けら
れ、回収された処理液は浄化されて処理槽11に戻され
る。
【0028】つぎに、この装置の主要部についてさらに
詳細に説明する。
【0029】図3はこの発明の実施の形態における多機
能処理部5dのチャンバ10上部およびガス供給部20
の斜視図であり、図4はこの多機能処理部5dのチャン
バ10の上面13(すなわち、ガス供給部20の下面)
の平面図である。図示のように、この多機能処理部5d
のチャンバ10の上面13には、処理ガスをチャンバ1
0内に供給するための複数の穴である供給口13a(図
4中において参照符号一部省略)がその全面、すなわ
ち、チャンバ10の上面13の全域にわたって面内均一
に分布して設けられている。そして、チャンバ10の上
面13上方には、ほぼ閉空間を形成するガス供給部20
が設けられている。
【0030】ガス供給部20はチャンバ10の上面13
を被覆するケーシング21と、その内部において、それ
を横断するようにその中央上部に設けられた供給管22
とを備えている。この供給管22の側面にはその長手方
向に複数の開孔である吹出しノズル22a(図4中にお
いて参照符号一部省略)が設けられている。また、供給
管22上面中央には配管P1およびP2に接続された配
管P8(「溶剤蒸気供給径路」に相当するとともに、ガ
ス供給部20およびチャンバ10の上面13とあわせて
「溶剤蒸気供給手段」に相当する)がケーシング21上
面を貫通して接続されている。
【0031】そして、配管P8を通じてIPA供給源4
0およびN2供給源30からそれぞれ供給される処理ガ
スはガス供給部20の供給管22に至り、そこから供給
管22の吹出しノズル22aを通じてケーシング21内
に吹き出され、その内部に拡散する。そして、処理ガス
はケーシング21内において供給管22から吹き出した
際の流速に対して減速される。また、チャンバ10の上
面13の供給口13aからはそれら処理ガスの一部がケ
ーシング21内の気圧により下方のチャンバ10内に向
けて低速で押し出されてチャンバ10内に供給される。
つまり、このガス供給部20はこれら処理ガスを間接的
にチャンバ10内に供給するためのバッファとして機能
する。そのため、配管P8をチャンバ10の上面13に
接続して直接、供給口13aから処理ガスをチャンバ1
0内に吹き出す場合のように、チャンバ10内部の雰囲
気を乱すことが少ないため、処理ガス、とりわけIPA
ベーパーを含んだ混合ガスをチャンバ10内に均一に供
給することができる。
【0032】また、チャンバ10の上面13の供給口1
3aは面内均一に分布して設けられている。そのため、
処理ガスとりわけIPAベーパーを含んだ混合ガスをチ
ャンバ10内にさらに面内均一に供給できる。
【0033】なお、このチャンバ10の上面13および
ガス供給部20および配管P8は一体となって図示しな
い駆動機構により移動可能であり、チャンバ10上部は
それらを移動させることにより開閉することができる
(図1参照)。そして、チャンバ10上部が開いた状態
で前述のようにして基板Wがチャンバ10内に搬入およ
びチャンバ10外に搬出される。
【0034】<2.実施の形態の基板乾燥処理および効
果>つぎに、この実施の形態の多機能処理部5dにおけ
る基板乾燥処理について説明する。
【0035】基板乾燥処理に先立ち、複数の基板Wが整
列して処理槽11に貯留されたHFにより処理され、そ
の後、処理槽11内のHFは排出され、代わりに洗浄液
である純水DIWが処理槽11内に供給されて基板Wの
洗浄が行われる。この基板洗浄の間、処理槽11内には
純水DIWの供給が続けられて、処理槽11から純水D
IWが溢れ、その溢れた純水DIWは処理液回収溝12
に集められ、浄化された後処理槽11に戻されている状
態(以下、「アップフロー状態」という)に維持されて
いる。
【0036】そして、アップフロー状態でガス供給部2
0からは乾燥に適した温度に高められたIPAベーパー
とN2ガスとの混合ガスがチャンバ10内に供給され
る。このとき、IPAベーパーを含んだ混合ガスはガス
供給部20よりチャンバ10内において下方に向けて、
吹き付けられることなく供給速度を抑えて供給される。
そのため、処理槽11内の純水DIW表面に浮いた状態
で処理槽11外縁において溢れようとしていた処理残渣
等の基板Wを汚染するパーティクルが、その混合ガスの
風圧により純水DIW表面から再び処理槽11内部に押
し戻されることが少ないので、処理液回収溝12に純水
DIWとともに溢れ出て、純水DIWが処理槽11に循
環される際にフィルタFにより除去され、基板Wの品質
をより向上させることができる。
【0037】つぎに、チャンバ10内の雰囲気中のIP
Aベーパーの濃度が所定濃度程度になった後、リフタヘ
ッド14aの上昇により基板Wが処理槽11の純水DI
W中から引き上げられる。この引き上げ時に基板Wに付
着した純水DIWおよびパーティクルの多くがIPAの
凝縮により除去される。
【0038】さらに、その後、チャンバ10内において
処理槽11上方に基板Wを位置させつつ、IPAベーパ
ーを含む混合ガスの供給を続け、それとともに、処理槽
11内の純水DIWを排出する。
【0039】つぎに、ガス供給部20へのIPAベーパ
ーの供給を停止し、N2ガスのみをチャンバ10内に供
給し、チャンバ10内の雰囲気を完全にN2ガスに置換
する。
【0040】つぎに、チャンバ10内の雰囲気を排気
し、内部気圧を減圧する。
【0041】最後に、チャンバ10内をN2にて大気解
放した後、チャンバ10外に基板Wを搬出する。
【0042】これで一連の基板Wの乾燥処理は終了し、
続いて搬入される別の基板Wについて同様の処理が繰返
される。
【0043】以上説明したように、この実施の形態によ
れば、ガス供給部20がチャンバ10の上面13に設け
られた平面視でほぼ面内均一に分布した複数の供給口1
3aからIPAベーパーを含んだ混合ガスをチャンバ1
0内に供給することにより、チャンバ10内に均一にI
PAベーパーの供給を行うことができるので、基板Wの
乾燥効率を向上させることができる。また、IPAベー
パーを均一に供給できるため、複数の装置間での供給方
向にバラツキが生じないので、装置設定の再現性がよ
く、それとともに、必要以上にIPAベーパーを供給し
なくてもよいので、IPAの消費量を抑えることができ
る。実際の測定によれば、従来装置において数百個程度
のパーティクルを抑制するために必要なIPAの消費量
が200ml以上であったのに対し、上記実施の形態の
装置では100ml以下の消費量に抑えられた。
【0044】また、チャンバ10の上面13に面内均一
に分布した供給口13aが形成されているので、複数の
供給口13aを備えた特別な部材をチャンバ10以外に
用意する必要がないため、装置の製造コストを抑えるこ
とができる。
【0045】さらに、チャンバ10の上面13とケーシ
ング21によるほぼ閉空間内に配管P8によりIPAベ
ーパーを含んだ混合ガスを供給するため、それによりチ
ャンバ10の上面13の穴からチャンバ10内に間接的
にIPAベーパーを供給できるので、IPAベーパーの
供給速度を抑えて、チャンバ10内の雰囲気を乱すこと
の少ない、より均一なIPAベーパーの供給を行うこと
ができ、したがって、乾燥効率をより向上することがで
きる。
【0046】<3.その他の実施の形態>以下、この発
明のその他の実施の形態である基板処理装置1の多機能
処理部5dについて説明する。上記実施の形態では多機
能処理部5dにおいてチャンバ10の上面13に面内均
一に複数の供給口13aを設けて処理ガスを供給するも
のとしたが、その代わりに多孔質の繊維状のポリプロピ
レン等で形成されたフィルタを処理室の上面に用いるこ
とができる。そして、その他の構成は上記実施の形態と
同様のものとする。この場合にも多孔質繊維において
は、繊維間の多数の隙間が空間的に均一に分布している
ため、上記実施の形態と同様にガス供給部20のケーシ
ング21内に供給された処理ガスは、フィルタを形成す
る繊維の隙間を通過してチャンバ10内に均一に供給さ
れる。そのため、上記実施の形態と同様の効果を有する
とともに、市販のフィルタを用いることができ、上記実
施の形態のようにチャンバ10の上面13を加工して供
給口13aを設ける必要がなく、装置の製造コストをよ
り抑えることができる。
【0047】さらに、上記実施の形態における多機能処
理部5dのチャンバ10の上面13に多孔質に形成した
フッ素樹脂等の多孔質樹脂を用いることもできる。そし
て、その他の構成は上記実施の形態と同様のものとす
る。この場合もフィルタを用いた場合と同様に多孔質樹
脂において均一に分布する多数の微細な孔を通じてケー
シング21内の処理ガスがチャンバ10内に供給され
る。そのため、これによってもフィルタを用いた場合と
同様の効果を得ることができる。
【0048】<4.変形例>上記各実施の形態では、多
機能処理部5dのチャンバ10の上面13に面内均一に
供給口13aを設けるものとしたが、この発明はこれに
限られず、チャンバ10内に別途、各実施の形態と同様
のガス供給部20を設け、処理ガスの供給源に接続され
た配管P8をそれに接続するものとしてもよい。
【0049】また、上記各実施の形態では、多機能処理
部5dのチャンバ10の上面13の上方に配管P8が接
続されたケーシング21を設け、ケーシング21とチャ
ンバ10の上面13とから形成される空間に処理ガスを
供給してそこから間接的にチャンバ10内に処理ガスを
供給するものとしたが、この発明はこれに限られず、I
PA供給源40やN2供給源30に接続された複数の配
管をチャンバ10の上面13の複数の供給口13aのそ
れぞれに直接接続して、チャンバ10内に処理ガスを直
接供給するものとしてもよい。
【0050】さらに、上記各実施の形態では、多機能処
理部5dにおける基板Wの乾燥に使用する溶剤をIPA
としたが、この発明はこれに限られず、アルコール系、
ケトン系等の低沸点の有機溶剤等その他のものを用いて
もよい。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1ないし請
求項6の発明によれば、溶剤蒸気供給手段が平面視でほ
ぼ面内均一に分布した複数の穴から溶剤蒸気を処理室内
に供給するので、均一に溶剤蒸気を供給でき、基板の乾
燥効率を向上させることができる。また、面内均一に溶
剤蒸気を供給するため、複数の装置間での溶剤蒸気の供
給方向にバラツキが生じないので、装置設定の再現性が
よい。さらに、溶剤蒸気を均一に供給できるため、必要
以上に溶剤蒸気を供給しなくてもよいので、溶剤の消費
量を抑えることができる。
【0052】また、請求項2および請求項3の発明によ
れば、複数の穴が処理室の上面に形成されているため、
特別な溶剤蒸気供給手段を設けなくともよいので、装置
の製造コストを抑えることができる。
【0053】また、請求項3の発明によれば、処理室の
上面とその上方のケーシングによるほぼ閉空間内に溶剤
蒸気供給径路により溶剤蒸気を供給するため、それによ
り処理室上面の穴から処理室内に間接的に溶剤蒸気を供
給できるので、溶剤蒸気の供給速度を抑えて、処理室内
の雰囲気を乱すことの少ないより均一な溶剤蒸気の供給
を行うことができ、したがって、乾燥効率をより向上す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である基板処理装置の構成
を示す斜視図である。
【図2】実施の形態の多機能処理部の全体構成を示す模
式図である。
【図3】実施の形態の多機能処理部のチャンバ上部およ
びガス供給部の斜視図である。
【図4】実施の形態の多機能処理部のチャンバの上面の
平面図である。
【図5】従来の基板乾燥装置の構造の一例を示す模式図
である。
【符号の説明】
1 基板処理装置 5a 薬液処理部(基板処理部) 5b 水洗処理部(基板処理部) 5d 多機能処理部(基板乾燥部、基板乾燥装置) 10 チャンバ(処理室) 13 チャンバの上面 13a 供給口(穴) 20 ガス供給部(20,P8と併せて溶剤蒸気供給手
段) 21 ケーシング(被覆部材) P8 配管(溶剤蒸気供給径路) W 基板

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶剤蒸気を含む処理室内の雰囲気を通過
    する際に、処理液による処理後の基板を乾燥させる基板
    乾燥装置であって、 平面視でほぼ面内均一に分布した複数の穴から溶剤蒸気
    を前記処理室内に供給する溶剤蒸気供給手段を備えるこ
    とを特徴とする基板乾燥装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の基板乾燥装置であっ
    て、 前記複数の穴が前記処理室の上面に形成されていること
    を特徴とする基板乾燥装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の基板乾燥装置であっ
    て、前記溶剤蒸気供給手段がさらに、 前記処理室の前記上面の上方にほぼ閉空間を形成するケ
    ーシングと、 前記ほぼ閉空間内に溶剤蒸気を供給する溶剤蒸気供給径
    路と、を備えることを特徴とする基板乾燥装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または請求項3に記載の基板乾
    燥装置であって、 前記処理室の前記上面が多孔質繊維を備えることを特徴
    とする基板乾燥装置。
  5. 【請求項5】 請求項2または請求項3に記載の基板乾
    燥装置であって、 前記処理室の上面が多孔質樹脂を備えることを特徴とす
    る基板乾燥装置。
  6. 【請求項6】 基板に対して処理液による処理を施す基
    板処理部と、 請求項1ないし請求項5に記載のいずれかの基板乾燥装
    置を用いて構成された基板乾燥部と、を備えることを特
    徴とする基板処理装置。
JP6703098A 1998-03-17 1998-03-17 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置 Pending JPH11265873A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6703098A JPH11265873A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6703098A JPH11265873A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11265873A true JPH11265873A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13333083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6703098A Pending JPH11265873A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11265873A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008022010A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Semes Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法
JP2008060578A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Semes Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
CN100449700C (zh) * 2005-12-19 2009-01-07 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种蒸汽干燥系统及其排水装置和方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100449700C (zh) * 2005-12-19 2009-01-07 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 一种蒸汽干燥系统及其排水装置和方法
JP2008022010A (ja) * 2006-07-12 2008-01-31 Semes Co Ltd 基板処理装置及び基板処理方法
US8122899B2 (en) 2006-07-12 2012-02-28 Semes Co., Ltd. Apparatus and method for treating substrate
JP2008060578A (ja) * 2006-08-30 2008-03-13 Semes Co Ltd 基板処理装置および基板処理方法
US7802579B2 (en) 2006-08-30 2010-09-28 Semes Co., Ltd. Apparatus and method for treating substrates

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3171807B2 (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
US6045624A (en) Apparatus for and method of cleaning objects to be processed
US7718011B2 (en) Apparatus for cleaning and drying substrates
KR19980025069A (ko) 세정장치 및 세정방법
US6413355B1 (en) Apparatus for and method of cleaning objects to be processed
JP3560962B1 (ja) 基板処理法及び基板処理装置
JP2018056187A (ja) 回収配管洗浄方法および基板処理装置
US6647642B2 (en) Liquid processing apparatus and method
JP4667256B2 (ja) 基板処理装置
KR100328797B1 (ko) 기판건조장치및기판처리장치
JPH11265873A (ja) 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置
JP3171821B2 (ja) 洗浄装置及び洗浄方法
JP2000031106A (ja) 基板処理装置
KR102226506B1 (ko) 반송실 내의 웨이퍼 용기의 습도저감장치 및 이를 구비한 반도체 공정장치
JP2002299310A (ja) 基板処理装置
US7415985B2 (en) Substrate cleaning and drying apparatus
JPH11304361A (ja) 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置
JP3552190B2 (ja) 基板乾燥装置およびそれを備えた基板処理装置ならびに基板乾燥方法
TWI833090B (zh) 基板處理模組及基板處理裝置
JPH11274134A (ja) 基板乾燥装置、基板乾燥方法および基板処理装置
JP4498190B2 (ja) 基板処理装置
JPH07142550A (ja) 基板処理装置
KR20230098470A (ko) 기판 처리 장치 및 기판 처리 방법
JPH11307503A (ja) 基板乾燥装置およびそれを用いた基板処理装置
JP2005101183A (ja) 基板洗浄乾燥装置