JPH11265663A - 電子銃 - Google Patents

電子銃

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JPH11265663A
JPH11265663A JP6553298A JP6553298A JPH11265663A JP H11265663 A JPH11265663 A JP H11265663A JP 6553298 A JP6553298 A JP 6553298A JP 6553298 A JP6553298 A JP 6553298A JP H11265663 A JPH11265663 A JP H11265663A
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JP
Japan
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sleeve
sleeves
cathode
base metal
support piece
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JP6553298A
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English (en)
Inventor
Yoshiro Ishikawa
芳朗 石川
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Sony Corp
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CRTの色再現性を良好なものとし、かつ、
実用寿命を延ばすことができる電子銃を提供すること。 【解決手段】 各陰極Kは、スリーブ32と、このスリ
ーブ32内部に配設されたヒーター40と、スリーブ3
2の長手方向の一端に設けられた基体金属42と、この
基体金属42の上面に形成された電子放射性物質層43
とを備えている。各スリーブ32は、セラミックディス
ク30の裏面側でVタブ34によって陰極支持棒28に
連結されて支持されている。基体金属42側の3つのス
リーブ32の中心が同直線上に配置される。3つのスリ
ーブ32の各ヒーター40を加熱した際に、真ん中の1
つのスリーブ32のカソード温度が両側に位置する2つ
のスリーブ32のカソード温度と同一となるように、真
ん中のスリーブの支持片距離L1を両側の2つのスリー
ブ32の支持片距離L2よりも短くしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子銃に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に示すように、CRT10は、パネ
ルガラス12とファンネルガラス14を有し、これらが
図示しないフリットガラスで融着され、内部が高真空に
維持されている。ファンネルガラス14のネック部16
には電子銃18が封入内蔵されており、ネック部16
は、その後端部において電子銃18に接続される複数の
ピン20をCRT10の外部に露出させて保持してい
る。また、ファンネルガラス14のコーン部内面、およ
びネック部16の電子銃18接触面には内装カーボン2
2が塗布されており、コーン部に埋め込まれたアノード
ボタン24を介して、CRT10の外部から電圧を印加
できるようになっている。
【0003】パネルガラス12の内面には、蛍光面26
が形成されており、その背面にアパーチャグリル28が
装着されている。ネック部16の外周には、不図示の偏
向ヨークが装着されており、電子銃18から放出、制
御、集束された3本の電子ビームはこの偏向ヨークによ
って偏向されることにより蛍光面26の全面を走査する
ようになっている。
【0004】図6は、電子銃18の構成を示す説明図で
ある。同図に示すように、電子銃18は、陰極構体K
A、第1グリッドG1、第2グリッドG2、第3グリッ
ドG3、第4グリッドG4、第5グリッドG5がこの順
番で絶縁支持体であるビードガラス19に対してその長
手方向に沿って所定間隔で固定されることにより構成さ
れている。
【0005】図7は陰極構体KAの構成を示す断面図で
ある。陰極構体Kは、RGB用の3本の陰極K(KR、
KG、KB)を支持する陰極支持棒28が埋め込まれた
セラミックディスク30を主体としている。各陰極K
は、それぞれほぼ円筒状のスリーブ32を備えており、
このスリーブ32は、その直径方向の両端においてスリ
ーブ32に連結されているV字状を呈する金属線材から
なる支持片(以下Vタブという)34によって陰極支持
棒28に連結されている。各スリーブ32の内部には、
セラミックディスク30に固定された金属支持棒36で
支持されているヒータレスト38に接続されたヒーター
40がそれぞれ挿入されている。各ヒーター40は同一
の発熱量でスリーブ32と基体金属42を加熱するよう
になっている。
【0006】図8は、各陰極Kの構成を示す説明図であ
る。陰極Kは、スリーブ32と、このスリーブの長手方
向の一端に設けられた基体金属42と、スリーブ32内
部に配設された不図示のヒーター40(図7参照)と、
スリーブ32を支持するVタブ34とを備えている。基
体金属42は、その上面に電子放射性物質層43が形成
されている。また、スリーブ32の基体金属42の箇所
からVタブ34が連結された箇所までの距離を支持片距
離Lとしたときに、3つの陰極Kは、各支持片距離Lが
同一寸法となるように構成されている。
【0007】このように構成された電子銃18を具備す
るCRT10の製造工程には、基体金属42の上面に形
成された電子放射性物質層43に対する分解活性処理と
エージング処理が含まれている。上記分解活性処理は、
基体金属42と電子放射物質層43から良好な電子放出
特性を得る目的で行われるものであり、上記エージング
処理は、その電子放出特性をより安定化させるためにな
されるものである。これら分解活性処理とエージング処
理は、いずれもCRT10内を排気しつつまたは真空に
した状態で、各陰極Kのヒーター40を所定温度に加熱
することによってなされる。
【0008】分解活性処理とエージング処理の際あるい
はCRTの通常動作時には、3つのヒーター40に電流
が流れ各ヒーター40がスリーブ32と基体金属42を
加熱する。各ヒーター40にはそれぞれ同じ電流が流れ
て同一の熱を生じるようになっている。ここでヒーター
40によって加熱されたスリーブ32の熱は、Vタブ3
4を介して陰極支持棒28に伝導されるが、先に述べた
ように、スリーブ32の基体金属42の箇所からVタブ
34が連結された箇所までの支持片距離Lは、3つの陰
極Kにおいて同一寸法となるように構成されている。こ
のため、3つの陰極Kのスリーブ32から各陰極支持棒
28を介してセラミックディスク30に伝導される熱
量、すなわちスリーブ32から逃げる熱量も各陰極Kに
おいて同一となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、両側に
位置する2つのスリーブ32に挟まれた真ん中の1つの
スリーブ32は、自らのヒーター40の熱に加え、両側
の2つのスリーブ32のヒーター40からの熱をも受け
るため、両側の2つのスリーブ32に比較して高温とな
ってしまう。したがって、分解活性処理の際には、2つ
の陰極Kとこれら2つの陰極Kに挟まれた真ん中の陰極
Kとでカソード温度が異なってしまうため、基体金属4
2と電子放射物質層43の電子放出特性が両側に位置す
る2つの陰極Kとこれら2つの陰極Kに挟まれた真ん中
の陰極Kとで異なってしまうことになりCRTの色再現
性に悪影響を及ぼし好ましくない。また、エージング処
理の際にも、同様に、2つの陰極Kとこれら2つの陰極
Kに挟まれた真ん中の陰極Kとでカソード温度が異なっ
てしまうため、基体金属42と電子放射物質層43の電
子放出特性の安定度合いが両側に位置する2つの陰極K
とこれら2つの陰極Kに挟まれた真ん中の陰極Kとで異
なってしまうことになりCRTの色再現性に悪影響を及
ぼし好ましくない。さらに、CRT10の通常動作時に
おいても、2つの陰極Kとこれら2つの陰極Kに挟まれ
た真ん中の陰極Kとでカソード温度が異なってしまうた
め、各陰極Kから放出される電子量、すなわち陰極電流
の値が両側に位置する2つの陰極Kとこれら2つの陰極
Kに挟まれた真ん中の陰極Kとで異なってしまうことに
なり、CRTの色再現性に悪影響を及ぼすだけではな
く、真ん中の陰極は、そのカソード温度が高いため、他
の2つの陰極よりも劣化しやすくそのためCRTの色再
現性が早期に劣化し、CRTの実用寿命が短くなるとい
う問題が生じる。本発明は上述の事情に基づいてなされ
たものであって、本発明の目的は、CRTの色再現性を
良好なものとし、かつ、実用寿命を延ばすことができる
電子銃を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、所定の長さを有する3つのスリーブと、前記
各スリーブの長手方向の一端に設けられた基体金属と、
前記3つのスリーブの前記基体金属側を挿入する孔がそ
の表面から裏面にわたり貫通形成されたディスクと、前
記各スリーブ内部に配設されたヒーターと、前記ディス
クの裏面に突設された陰極支持棒と、前記陰極支持棒と
スリーブ間を連結し前記基体金属を前記ディスクの表面
に露出させた状態で前記スリーブを支持する支持片とを
備え、前記基体金属側の前記3つのスリーブの中心が同
直線上に配置された電子銃において、前記スリーブの前
記基体金属の箇所から前記支持片が連結された箇所まで
の距離を支持片距離としたときに、両側に位置する2つ
のスリーブに挟まれた真ん中の1つのスリーブの支持片
距離L1を前記両側に位置する2つのスリーブの支持片
距離L2よりも短くしたことを特徴とする。
【0011】本発明では、中心が同直線上に配置された
基体金属側の3つのスリーブのうち、両側に位置する2
つのスリーブに挟まれた真ん中の1つのスリーブの支持
片距離L1を両側に位置する2つのスリーブの支持片距
離L2よりも短くしたため、真ん中のスリーブにおける
熱伝導経路がその両側に位置するスリーブの熱伝導経路
よりも短くなり、真ん中のスリーブの熱がその両側に位
置するスリーブの熱よりも支持片に連結された陰極支持
棒とディスクに伝わりやすくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の電子銃の実施の形
態を示す陰極構体の構成を示す断面図、図2は図1の底
面図、図3は図1のAA線断面図である。なお、前述し
た従来の電子銃と同一の部分は同一の符号を付して一部
の図示と説明を省略する。
【0013】図1乃至図3に示すように、陰極構体KA
は、3つの陰極K(KR、KG、KB)を備えており、
これら各陰極Kは、セラミックディスク(特許請求の範
囲のディスクに相当)30の裏面に突設された陰極支持
棒28にVタブ(特許請求の範囲の支持片に相当)34
で連結されている。
【0014】各陰極Kは、所定長さのスリーブ32と、
このスリーブ32内部に配設されたヒーター40と、ス
リーブ32の長手方向の一端に設けられた基体金属42
と、この基体金属42の上面に形成された電子放射性物
質層43とを備えている。基体金属42は、ニッケルを
主体として微量のマグネシウムやタングステンなどの還
元剤を含む合金が使用されている。電子放射物質層43
は、バリウム、ストロンチウムおよびカルシウムなどか
らなるアルカリ土類金属炭酸塩粉末が基体金属42の上
面に塗布されて形成されている。
【0015】セラミックディスク30は、図5で説明し
たCRT10のネック部16の断面形状に対応する外形
形状を呈する板状に形成されており、3つのスリーブ3
2の基体金属42側を挿入する孔30Aがその表面から
裏面にわたり貫通形成されている。
【0016】各スリーブ32は、基体金属42を前記デ
ィスク30の表面に露出させた状態となるようにセラミ
ックディスク30の裏面側でVタブ34によって陰極支
持棒28に連結されて支持されている。このVタブ34
は、各スリーブ32の直径方向の両端において各スリー
ブ32に連結されている。また、Vタブ34は、高融点
の金属線材などからなる線状部材を略V字状に屈曲して
構成され、その屈曲端が陰極支持棒28に溶接され、開
放端がスリーブ32の外周面に溶接されている。そし
て、各スリーブ32は、基体金属42側の3つのスリー
ブ32の中心が同直線上に配置されている。
【0017】また、図2、図3に示すように、各スリー
ブ32の配列方向に延在し、各スリーブ32を挟んで対
面する一対のヒーターレスト38は、両端部がセラミッ
クディスク30に埋め込まれている金属支持棒36に接
続されている。そして、一対のヒーターレスト38に
は、各スリーブ32に内蔵されているヒーター40の入
力端部がそれぞれ接続され、金属支持棒36に印加され
る電圧がヒーターレスト38を介して各ヒーター40に
印加されるようになっている。
【0018】図4は、スリーブ32の基体金属42の箇
所からVタブ34が連結された箇所までの距離である支
持片距離Lと、この陰極Kのカソード温度Tとの関係を
示す特性図である(図8参照)。図4に示すように、支
持片距離Lに比例してカソード温度Tが上昇している。
すなわち、熱伝導経路に相当する支持片距離Lが短くな
るほど、スリーブ32内部に配設されたヒーター40に
よって加熱されたスリーブ32の熱がVタブ34を介し
て陰極支持棒28からセラミックディスク30に伝導さ
れる熱量、すなわちスリーブ32から逃げる熱量が多く
なることを示している。
【0019】前述したように、従来の電子銃において
は、真ん中の1つのスリーブ32は、両側に位置する2
つのスリーブ32からの熱を受けるからその温度が両側
の2つのスリーブの温度よりも上昇する傾向にあった。
本発明では、3つのスリーブ32の各ヒーター40を加
熱した際に、真ん中の1つのスリーブ32のカソード温
度が両側の2つのスリーブ32のカソード温度と同一と
なるように、図4に示した支持片距離Lとカソード温度
の特性に基づいて、両側に位置する2つのスリーブ32
に挟まれた真ん中の1つのスリーブの支持片距離L1を
両側に位置する2つのスリーブ32の支持片距離L2よ
りも短くして陰極構体KAを構成している。
【0020】次に作用効果について説明する。上述のよ
うに構成された電子銃の陰極構体KAは、図5に示した
CRT10のネック部16に組み込まれた後、製造プロ
セスのうちの分解活性処理が行われる。この分解活性処
理は、基体金属42と電子放射物質層43から良好な電
子放出特性を得る目的で行われるものであり、CRT1
0内の空気を排気しつつ、各陰極Kのヒーター40を所
定温度に加熱することによってなされる。
【0021】この分解活性処理を詳しく説明すると、各
陰極Kの基体金属42の上面に形成されている電子放射
物質層43としてのアルカリ土類金属炭酸塩は、加熱分
解されてアルカリ土類金属酸化物に形成される。このア
ルカリ土類金属酸化物のうち酸化バリウムが電子放射に
寄与する。また、この酸化バリウムは、基体金属42を
拡散してくる還元剤であるマグネシウムやタングステン
などにより、基体金属42とアルカリ土類金属酸化物の
界面で還元され、電子放射に寄与する物質(例えば遊離
バリウム)が形成される。このような電子放射に寄与す
る物質は、所定温度で加熱されることにより、良好な電
子放出をすることができるようになる。
【0022】分解活性処理の際には、3つのヒーター4
0にそれぞれ同一の電流が流れ各ヒーター40が同一の
発熱量でスリーブ32と基体金属42を加熱する。ここ
で、先に述べたように、陰極構体KAは、3つのスリー
ブ32のヒーター40を加熱した際に、真ん中の1つの
スリーブ32のカソード温度が両側の2つのスリーブ3
2のカソード温度と同一となるように、両側に位置する
2つのスリーブ32に挟まれた真ん中の1つのスリーブ
32の支持片距離L1を両側に位置する2つのスリーブ
32の支持片距離L2よりも短くしている。したがっ
て、分解活性処理の際に、2つの陰極Kとこれら2つの
陰極Kに挟まれた真ん中の陰極Kとでカソード温度が同
一となり、基体金属42と電子放射物質層43の電子放
出特性が両側に位置する2つの陰極Kとこれら2つの陰
極Kに挟まれた真ん中の陰極Kとで均一となるため、C
RTの色再現性が良好なものとなる。
【0023】また、エージング処理は、上述の分解活性
化処理がなされた各陰極Kの電子放出特性をより安定化
させるためになされるものであって、真空状態にあるC
RT10内に電子銃18を封入した後、各陰極Kのヒー
ター40を所定温度に加熱することによってなされる。
【0024】このエージング処理の際にも、3つのヒー
ター40にそれぞれ同一の電流が流れ各ヒーター40が
同一の発熱量でスリーブ32と基体金属42を加熱す
る。ここで、先に述べたように、陰極構体KAは、3つ
のスリーブ32のヒーター40を加熱した際に、真ん中
の1つのスリーブ32のカソード温度が両側の2つのス
リーブ32のカソード温度と同一となるように構成され
ている。したがって、2つの陰極Kとこれら2つの陰極
Kに挟まれた真ん中の陰極Kとでカソード温度が同一と
なり、基体金属42と電子放射物質層43の電子放出特
性の安定度合いが両側に位置する2つの陰極Kとこれら
2つの陰極Kに挟まれた真ん中の陰極Kとで均一とな
り、CRTの色再現性が良好なものとなる。
【0025】さらに、CRT10の通常動作時において
も、陰極構体KAは、3つのスリーブ32のヒーター4
0を加熱した際に、真ん中の1つのスリーブ32のカソ
ード温度が両側の2つのスリーブ32のカソード温度と
同一となるように構成されている。このため、2つの陰
極Kとこれら2つの陰極Kに挟まれた真ん中の陰極Kと
でカソード温度が同一となり、各陰極Kから放出される
電子量、すなわち陰極電流の値が両側に位置する2つの
陰極Kとこれら2つの陰極Kに挟まれた真ん中の陰極K
とで均一となるのでCRTの色再現性が良好となり、ま
た、3つの陰極全ての温度が同一となって各陰極が均一
に劣化するため、CRTの色再現性が早期に劣化するこ
となくCRTの実用寿命を延ばすことができる。
【0026】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の電
子銃は、所定の長さを有する3つのスリーブと、前記各
スリーブの長手方向の一端に設けられた基体金属と、前
記3つのスリーブの前記基体金属側を挿入する孔がその
表面から裏面にわたり貫通形成されたディスクと、前記
各スリーブ内部に配設されたヒーターと、前記ディスク
の裏面に突設された陰極支持棒と、前記陰極支持棒とス
リーブ間を連結し前記基体金属を前記ディスクの表面に
露出させた状態で前記スリーブを支持する支持片とを備
え、前記基体金属側の前記3つのスリーブの中心が同直
線上に配置された電子銃において、前記スリーブの前記
基体金属の箇所から前記支持片が連結された箇所までの
距離を支持片距離としたときに、両側に位置する2つの
スリーブに挟まれた真ん中の1つのスリーブの支持片距
離L1を前記両側に位置する2つのスリーブの支持片距
離L2よりも短くした構成とした。そのため、中心が同
直線上に配置された基体金属側の3つのスリーブのう
ち、両側に位置する2つのスリーブに挟まれた真ん中の
1つのスリーブの支持片距離L1を両側に位置する2つ
のスリーブの支持片距離L2よりも短くしたため、真ん
中のスリーブにおける熱伝導経路がその両側に位置する
スリーブの熱伝導経路よりも短くなり、真ん中のスリー
ブの熱がその両側に位置するスリーブの熱よりも支持片
に連結された陰極支持棒とディスクに伝わりやすくな
る。したがって、各スリーブのヒーターを加熱した際
に、両側に位置するスリーブからの熱を受ける真ん中の
1つのスリーブのカソード温度を両側の2つのスリーブ
のカソード温度と同一となるようにすることが可能とな
る。この結果、CRTの製造プロセスにおける分解活性
化処理とエージング処理の際に各陰極のカソード温度を
均一にして各陰極における電子放出特性を同一に調整す
ることでCRTの色再現性を良好なものとすることがで
きる。また、CRTの通常動作の際にも、各陰極のカソ
ード温度が均一となるので、各陰極の劣化に偏りが生じ
ないため、色再現性が早期に劣化せずCRとの実用寿命
を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子銃の陰極構体の構成を示す断面図
である。
【図2】図1の底面図である。
【図3】図1のAA線断面図である。
【図4】支持片距離Lと陰極Kのカソード温度Tとの関
係を示す特性図である。
【図5】CRTの構成を示す断面図である。
【図6】電子銃の構成を示す説明図である。
【図7】従来の電子銃の陰極構体の構成を示す断面図で
ある。
【図8】陰極単体の構成を示す説明図である。
【符号の説明】
10……CRT、18……電子銃、K(KR、KG、K
B)……陰極、KA……陰極構体、28……陰極支持
棒、30……セラミックディスク、30A……孔、32
……スリーブ、34……Vタブ、40……ヒーター、4
2……基体金属、43……電子放射物質層、L……支持
片距離。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の長さを有する3つのスリーブと、
    前記各スリーブの長手方向の一端に設けられた基体金属
    と、前記3つのスリーブの前記基体金属側を挿入する孔
    がその表面から裏面にわたり貫通形成されたディスク
    と、前記各スリーブ内部に配設されたヒーターと、前記
    ディスクの裏面に突設された陰極支持棒と、前記陰極支
    持棒とスリーブ間を連結し前記基体金属を前記ディスク
    の表面に露出させた状態で前記スリーブを支持する支持
    片とを備え、前記基体金属側の前記3つのスリーブの中
    心が同直線上に配置された電子銃において、 前記スリーブの前記基体金属の箇所から前記支持片が連
    結された箇所までの距離を支持片距離としたときに、両
    側に位置する2つのスリーブに挟まれた真ん中の1つの
    スリーブの支持片距離L1を前記両側に位置する2つの
    スリーブの支持片距離L2よりも短くした、 ことを特徴とする電子銃。
  2. 【請求項2】 前記支持片は、前記スリーブの直径方向
    の両端において前記スリーブに連結されていることを特
    徴とする請求項1記載の電子銃。
  3. 【請求項3】 前記支持片は、線状部材を略V字状に屈
    曲して構成され、その屈曲端が前記陰極支持棒に固着さ
    れ、開放端が前記スリーブの外周面に固着されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子銃。
  4. 【請求項4】 前記支持片は溶接により前記スリーブと
    前記陰極支持棒に連結されていることを特徴とする請求
    項1記載の電子銃。
  5. 【請求項5】 前記基体金属は、その上面に電子放射性
    物質層が形成されており、前記電子放射性物質層は、前
    記各ヒーターの加熱によって分解活性処理とエージング
    処理がなされること請求項1記載の電子銃。
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