JPH11265415A - 端末回線制御装置を備えた二重化したトータリゼータ・システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 二重化したトータリゼータ・システムにおけ
る集計処理を完全な二重化構成とする。 【解決手段】 マスター／スレーブ設定した二重化した
ホスト装置１および２と、複数の端末４₁ 〜４_n との間
に端末回線制御装置３を設けておき、ホスト装置から端
末への指令情報はマスター設定したホスト装置１からの
情報を自動的に選択して端末４₁ 〜４_n へ通知し、夫々
の端末４₁ 〜４_n からの集計要求は端末回線制御装置３
を介して夫々のホスト装置１と２へ送信し、夫々のホス
ト装置１と２からの応答情報を端末回線制御装置３にお
いて照合して一致したときだけマスター設定したホスト
装置１からの応答情報を端末４₁ 〜４_n へ送信させる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、公営競技における
投票発売業務を運営管理するトータリゼータ・システム
における場内外での発売、払戻し、減算データの集計方
法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の二重化されているホスト装置を備
えたトータリゼータ・システムの回路構成は図２に示す
通りである。ホスト装置はマスター設定したホスト装置
１０１と、スレーブ設定したホスト装置１０２によって
二重化してあり、多数の端末１０３₁ 〜１０３_n が通信
手段１０４₁ 〜１０４_n を介して２つのホスト装置１０
１と１０２に並列接続してある。なお、二重化されてい
るホスト装置に多数の端末を接続してシステムを構成す
る場合には、端末はシングル装置であるために二重化さ
れたホスト装置との間で同期をとる必要がある。従来の
二重化されたホスト装置では、ホスト装置にマスター設
定とスレーブ設定を与えておき、端末１０３₁ 〜１０３
_n はマスター設定のホスト装置１０１と通信し、スレー
ブ系のホスト装置１０２は端末１０３₁ 〜１０３_n から
の電文を受信して処置するのみであった。また、スレー
ブ系の電文が抜け、集計データの照合の不一致が発生し
た場合、最終の集計処理が完了した後でないと的確な処
理ができなかった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、スレ
ーブ設定のホスト装置１０２は端末１０３₁ 〜１０３_n
から受信した電文と、電文に書き込まれている追い番号
で処理を行うので、障害が発生して電文が抜けても、次
の電文を受信する迄は、その事実に気が付かなかった。
また、端末１０３₁ 〜１０３_n はマスター設定のホスト
装置１０１と通信を行い集計を行っているため、スレー
ブ系のホスト装置１０２の集計データは基本的に補完的
なデータであり、ホスト装置としては二重化構造であっ
たが集計処理は完全な二重化構成が実現できていなかっ
た。障害による電文が抜けた場合、電文の内容を容易に
知ることができず、オペレータの障害処理に対する判断
を誤らせる可能性があった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の不完全な二重化構成のホスト装置の欠点を解消するた
めになされたものであって、二重化されているホスト装
置と複数の端末との間に端末回線制御装置を設置し、こ
の装置の機能によって完全な二重化集計処理を実現しよ
うとするものであり、最終の集計処理が完了する以前に
障害の都度データの照合および処理をし、オペレータに
通知することで、障害処理の判断を的確に行うことがで
きる。

【０００５】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しながら説明する。本発明による二重化したトータリ
ゼータ・システムの構成を図１に示す。図１において、
二重化したホスト装置はマスター設定したホスト装置１
とスレーブ設定したホスト装置２によって構成してあ
り、端末回線制御装置３を介して多数の端末４₁ 〜４_n
が通信手段５₁ 〜５_n によって接続してある。１つの実
施例を示すと、１組のホスト装置には８組の端末回線制
御装置が接続してあり、１組の端末回線制御装置には１
６台の端末が接続してあるので、１組のホスト装置は１
２８台の端末の集計処理を完全に二重化して実現でき
る。

【０００６】次に、完全に二重化された集計処理方法を
図１を参照しながら説明する。まず、ホスト装置から端
末への指令情報は、予めマスター設定したホスト装置１
の情報を端末回線制御装置３において自動的に選択し、
端末４₁ 〜４_n へ通知する。端末４₁ 〜４_n が発生する
集計要求は、端末回線制御装置３を介して二重化された
ホスト装置１と２へ送信され、夫々のホスト装置１と２
からの応答情報を端末回線制御装置３で照合し、応答情
報が一致した場合のみマスター設定してあるホスト装置
１の情報を端末４₁ 〜４_n へ送信する。これにより、端
末が要求した集計要求に対する応答情報は、二重化され
たホスト装置で処理されたもののみが端末に通知される
ため、集計が完全に二重化される。

【０００７】何らかの原因により端末回線制御装置３に
おいてホスト装置１と２からの応答情報の照合がとれな
い場合は、一旦集計済みの情報をキャンセルするため、
集計要求電文と同じテキスト追い番号を持った集計キャ
ンセル電文を作成し、夫々のホスト装置１と２に通知す
る。また、端末４₁ 〜４_n に対しては処理不完全完了の
電文によって通知し、端末４₁ 〜４_n は発券又は払戻し
を行わないように処理する。集計キャンセル電文を受信
した夫々のホスト装置１と２は、既に集計処理の完了し
た電文追い番号を持ったテキストならば集計処理をキャ
ンセルする。また、集計処理を行っていない電文の場合
は何もしない。これにより、端末回線制御装置３におけ
る照合不一致が発生した端末処理要求は自動的にキャン
セルされる。この時、オペレータに必要な警報メッセー
ジでその内容を通知し、適切な処理を取るよう要求す
る。

【０００８】

【発明の効果】以上説明したように、本発明による端末
回線制御装置を備えた二重化トータリゼータ・システム
によると、集計処理は完全に二重化構成が実現できる。
従って、障害が発生した端末処理要求は自動的にキャン
セルされ、オペレータに適切な処理をとるように要求す
るので、システムの信頼性を向上させることが可能であ
る。なお、本発明ではホスト装置と端末回線制御装置間
の接続は直接接続であるが、ネットワーク接続の構成で
も実現できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る二重化したトータリゼータ・シス
テムの構成を示すブロック図。

【図２】従来の二重化したトータリゼータ・システムの
構成を示すブロック図。

【符号の説明】

１，２ ホスト装置 ３ 端末回線制御装置 ４₁ 〜４_n 端末 ５₁ 〜５_n 通信手段

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 マスター設定したホスト装置とスレーブ
   設定したホスト装置より成る二重化したホスト装置と、
   複数の端末と、二重化したホスト装置と複数の端末との
   間を接続する通信手段とによって構成した二重化したト
   ータリゼータ・システムにおいて、 二重化したホスト装置と複数の端末との間に端末回線制
   御装置を設けることにより、ホスト装置から端末への指
   令情報は予め設定してあるマスター系ホスト装置の情報
   を端末回線制御装置により自動的に選択して端末に通知
   し、 夫々の端末が発生する集計要求は端末回線制御装置を介
   して二重化したホスト装置に夫々送信し、夫々のホスト
   装置からの応答情報を端末回線制御装置において照合し
   て応答情報が一致した場合のみマスター系ホスト装置の
   応答情報を夫々の端末に送信するようにし、端末回線制
   御装置における照合が不一致の場合には端末集計要求は
   自動的にキャンセルしてオペレータにその内容を通知す
   るようにしたことを特徴とする端末回線制御装置を備え
   た二重化したトータリゼータ・システム。
2. 【請求項２】 端末回線制御装置におけるホスト装置か
   らの応答情報の照合がとれない場合には、集計要求電文
   と同じテキスト追い番号を持った集計キャンセル電文を
   作成して夫々のホスト装置に通知して一旦集計済みの情
   報をキャンセルし、 端末に対しては処理不完全完了の電文を通知して、端末
   は発券又は払戻しを行わないように処理することを特徴
   とする請求項１に記載の端末回線制御装置を備えた二重
   化したトータリゼータ・システム。