JPH11264495A - 走行作業装置 - Google Patents

走行作業装置

Info

Publication number
JPH11264495A
JPH11264495A JP10066464A JP6646498A JPH11264495A JP H11264495 A JPH11264495 A JP H11264495A JP 10066464 A JP10066464 A JP 10066464A JP 6646498 A JP6646498 A JP 6646498A JP H11264495 A JPH11264495 A JP H11264495A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
traveling
pipe
endless track
endless
follow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10066464A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigeru Kajiyama
茂 梶山
Hirotaka Nakahara
宏尊 中原
Takashi Hayata
隆 早田
Naoyuki Kono
尚幸 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP10066464A priority Critical patent/JPH11264495A/ja
Publication of JPH11264495A publication Critical patent/JPH11264495A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L55/00Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
    • F16L55/18Appliances for use in repairing pipes

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Control Of Position, Course, Altitude, Or Attitude Of Moving Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】水平管に加えて垂直管も走行でき、かつ曲りが
あってもこれに対処した自律走行を可能にする。 【解決手段】少なくとも2つの最小限の回転軸間に支持
されて走行面を回転移動する無限軌道と、この無限軌道
を走行面を挟むように対向させて配置し、これら無限軌
道を駆動する駆動部と、各無限軌道をそれぞれ独立して
駆動する差動ギヤ(デファレンシャルギヤ)と、各無限
軌道を所定の力で走行面に押付ける押付け機構と、走行
面の形状に各無限軌道を追従させるそれぞれの追従機構
とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配管などを遠隔点
検,補修等の作業をする自走式作業装置に関し、特に垂
直配管,垂直曲り配管等、従来困難とされていた構造材
の遠隔作業のための自動走行に好適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】遠隔操作で配管外面を走行する走行作業
装置の公知例としては、特公平3−32022 号公報があ
る。この公知例は、配管の軸方向を移動するリングA
と、このリングAに装着して周方向に移動する別なリン
グBとから構成される。このリングAは配管面に車輪を
接触させ、配管の曲りをセンサで検出し、この信号に応
じて車輪を操舵するなどしてモータ駆動で配管の軸方向
に移動できる。したがって上記は、リングBに検査用の
超音波探触子を装着することにより、配管の全面につい
て超音波検査などの遠隔作業ができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術の車輪方
式は、水平配管の場合は配管軸方向に沿って走行できる
が、垂直な配管に対しては車輪の滑りが発生するために
走行できない。このため、適用対象が水平配管に限定さ
れるという点で課題があった。また、走行時の周方向の
姿勢は、重力センサにより走行体の姿勢を検出し、これ
に基づいて走行車輪を操舵するものであった。
【0004】本発明の目的は、水平配管に加えて垂直配
管も走行でき、かつ曲りがある配管もこれに対応して自
律走行が可能な走行作業装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】最小限の回転軸間隔で構
成したリブ付無限軌道と 、この各無限軌道を走行面を
対向させて構造材を挟むように支持する機構と、これら
無限軌道を回転走行させる駆動部と、各無限軌道をそれ
ぞれの負荷に応じて回転あるいは停止させる差動ギヤ
(デファレンシャルギヤ)と、各無限軌道を所定の力で
走行面に押付けるための押付け機構と、走行面の形状に
各無限軌道を追従させる複数の追従機構とから構成され
る。
【0006】即ち、本発明によれば、無限軌道による必
要最小限の接触面積の確保、差動ギヤによる負荷に応じ
た各無限軌道の独立駆動、走行面への所定押付け力によ
る各無限軌道の保持力の確保及び各無限軌道の走行面へ
の追従性能の確保、により垂直でかつ曲りのある配管等
を自律走行できる。
【0007】
【発明の実施の形態】無限軌道にリブ付タイミングベル
トを適用した場合の実施例を図1に示す。
【0008】図1は、走行装置10を部分断面図で示し
た装置構成図である。走行装置10の主要構成は、配管
1の外面に密着回動する無限軌道9a,9b(無限軌道
9aは断面図、9bは側面図で示す)と、これを配管1
面に所定の力で押付けるエアシリンダ7と、駆動源のモ
ータ3と、この回転力を2つの無限軌道9a,9bにそ
れぞれ独立して伝達する差動ギヤ5a,5bと、これら
を配置するフレーム2からなる。
【0009】これをさらに詳細に説明すれば、以下の通
りである。
【0010】まず垂直配管1を走行する場合は、モータ
3の回転力がギヤ4を介してこれと噛合う両側のギヤ4
a,4bに伝達され、それぞれの差動ギヤ5a,5bを
回転させる。回転力を伝達された差動ギヤ5aは、遊星
ギヤ22aがシャフト23aを中心にして回転するため
ギヤ18a側に回転力を伝達する。さらにこの回転力
は、回転軸6aを介してギヤ13aからスプロケット1
4に伝達される。これによりスプロケット14に噛合う
タイミングベルト11が回転し、このタイミングベルト
11と噛合う他のスプロケット15,16も回転する。
【0011】同様に他方の差動ギヤ5bも同じ走行条件
のため負荷トルクが均等であれば、ギヤ22bはシャフ
ト23bを中心に回転し、無限軌道9a側と同じ回転数
で回転する。これによりギヤ18bを介した回転力は、
無限軌道9b側にも同じく伝達される。このため、走行
装置10は、垂直配管1に沿って直進できる。
【0012】この場合、この無限軌道9a,9bの配管
1表面への押付けは、無限軌道9aをシャフト8aを介
してエアシリンダ7で行うとともに対向する無限軌道9
bを中立バネ17を介したシャフト8bを弾性支持する
ことにより、配管1を両側から挟むように配管1表面に
押付ける。エアシリンダ7への空気圧は、圧力調整器2
0で所定圧力に調整され、エアライン19を介してジョ
イント21から供給される。この結果、無限軌道9a,
9bのゴム製リブ12を所要の力で配管1に押付けでき
る。
【0013】走行装置10の上昇の場合、無限軌道9a
は、ギヤ5aをタイミングベルト11が右回転する方向
に回転させると、リブ12が配管1上部表面に順々に押
付けられると同時に、下部表面への押付けが解除されて
離れる。また対向する無限軌道9bは、ギヤ4bにより
左回転するため、同様にリブ12は先端で次々と押付け
られるとともに後端は配管1表面から離れる。
【0014】これに対して下降の場合は、モータ3の逆
回転により無限軌道9aが左回転し、対向する無限軌道
9bが右回転するため、配管上部側ではリブ12が配管
表面から離れ、配管下部側ではリブ12が配管1表面に
順々に押付けられる。
【0015】曲りの配管1bを走行する場合は、無限軌
道9a側に比べて無限軌道9b側の方が走行距離が長く
なるため、無限軌道9b側の差動ギヤ5bはシャフト2
3bを中心にギヤ22bが回転し、回転力をギヤ18b
に伝え続ける。これに対して無限軌道9a側の差動ギヤ
5aは負荷トルクが大きくなるため、遊星ギヤ22aが
シャフト23aごと自転し、回転力はギヤ18a側に伝
達されない。この回転力が再びギヤ18aに伝達される
のは、無限軌道9b側が所定の位置まで走行し、無限軌
道9a側の負荷トルクが軽減された時に、自律的に遊星
ギヤ22aがシャフト23aを中心に回転し、回転力を
ギヤ18a側に伝達して無限軌道9aを回転させる。
【0016】このように無限軌道9a,9bは走行路の
状態に応じた自律走行ができるため、走行装置10は曲
りのある配管1aも走行できる。この場合、差動ギヤ5
a,5bの遊星ギヤ22a,22bが負荷トルクにより
自転する条件は、目的が達成できるように予め調整して
おく必要がある。
【0017】次に図2から無限軌道9の詳細について説
明する。タイミングベルト11は、内接する3つのスプ
ロケット14,15,16によって周回する。矢印Vの
方向へ移動する場合は、回転軸6によりスプロケット1
4を回転させ、タイミングベルト11を矢印Rの方向に
回転させることにより可能となる。この場合、範囲Lの
間のリブ12が配管1表面に押付けられているため、こ
の間の摩擦力により走行装置を保持でき、かつ走行でき
る。したがってこの範囲Lが長い方が保持力は大きくな
るが、曲面への追従性は低下するので、Lはこの兼合い
で決められる。先端のリブ12xが配管1表面に押付け
られると、これとほぼ同時に押付けられている終端のリ
ブ12yが配管1表面から離れる。すなわち無限軌道9
の移動の間、リブ12xは範囲Lに相当する時間、その
位置に押付けられている。したがって車輪に比べ、接触
面積,接触時間が大きくなるため滑りが発生し難い。
【0018】図2には図示しないが、タイミングベルト
11を常にテンションを与えた状態にするため、スプロ
ケット16の軸は予め調整できる構造にする。あるいは
バネ等で弾性支持する構造にする必要がある。
【0019】図3に無限軌道9の別の支持方式,駆動方
式を示す。モータからの回転力は、フレーム2固定の軸
受け38に支持された回転軸6からギヤ13に伝達し、
スプロケット32を回転させることにより、タイミング
ベルト34を介して連結した別のスプロケット31,3
3に伝達される。これによりスプロケット31に連結し
た無限軌道9のスプロケットを回転させることができる
ため、無限軌道9を駆動できる。無限軌道9は、シャフ
ト37,バネ36を介してフレーム2に弾性支持されて
いる。スプロケット33は、バネ35を介してフレーム
2に弾性支持されているため、配管1の表面変化などス
プロケット31,32間の距離の変化に対応できる。
【0020】図4は、無限軌道9の配管1表面の角度、
押付けストロークの変化に追従するための追従機構であ
る。無限軌道9は、支持台41,シャフト45,バネ4
2を介して弾性支持されているので、フレーム2と配管
1の距離が変化しても、これに追従してストロークを変
化させて押付けできる。また配管1面とフレーム2の角
度(仰角)が変わった場合は、支持台41は回転軸46
を中心にして回転できるため、この仰角の変化にも追従
できる。また、回転軸46はシャフト37,バネ36に
より復元するように弾性支持されてるため、定常状態に
戻ることができる。さらに、回転軸46の回転角度は、
回転軸46と一体のバー43がストッパ44に当ること
により、必要最小限の回転角度に制限している。
【0021】この図3,図4に示した機構は、図1に示
した無限軌道9a,9bの追従機構に替えていずれも適
用できる。
【0022】図5に示す無限軌道9のスプロケット1
4,15の軸間を大きくし過ぎると、タイミングベルト
11が弾性体のために配管1表面に押付けられているリ
ブ12の中間部分の押付け力が低下する。このため、こ
の軸間を最小間隔にする必要がある。また、これらの軸
間の間にタイミングベルト11押付け用のアイドラ25
を入れ、これをフレーム2に固定したシャフト52,バ
ネ51により弾性支持することにより、配管1への摩擦
力を大きくできるので有効である。
【0023】3個のスプロケットで構成する無限軌道に
ついて説明したが、これに限定されるものでなく、図6
に示すように2つのスプロケット14,15で構成する
無限軌道9にすることも可能である。矢印V方向に進行
させる場合は、スプロケット14,15を矢印Rの方向
に回転させることにより可能である。この場合、リブ1
2は範囲Lの間で配管1に押付けられ、走行とともに順
々に上部側のリブ12が押付けられるとほぼ同時に下部
側のリブ12が配管1から離れる。
【0024】この場合もタイミングベルト11にテンシ
ョンを与える必要があるため、図示しないがスプロケッ
ト14,15の軸間の距離を予め調整できる構造にす
る。あるいはこれらの軸間を広げる方向の力が与えられ
るように弾性支持する機構を設ける。
【0025】この図6の無限軌道9を図7に示すリング
形状の走行装置10に適用した場合について説明する。
リング53は半割り可能で、ヒンジ(図示せず)によっ
て半円状に開脚した状態で配管1に取付け、その後締結
機構(図示せず)によりリング状に締結して配管1の走
行が可能になる。リング53にはフレーム2と支持台5
4及びエアシリンダ7が装着され、その先端に無限軌道
9a,9bが取付けられる。フレーム2に取付けられた
モータ3の回転力は、ギヤ4を介して2系統の差動ギヤ
5及びギヤ18に伝達される。さらにこの回転力は、配
管1の外周に沿って配置されたフレキシブルシャフト3
0a,30bに伝達され、無限軌道9a,9bを回転さ
せる。
【0026】また支持台54にはバネ17を介して支持
シャフト55が連結してあるため、無限軌道9bは配管
1表面に押付けられるように弾性支持される。勿論配管
1表面の変化に対して追従するため、この他に仰角変化
にも追従できる機構(図示せず)が設けてある。他方の
無限軌道9aは、エアシリンダ7のシャフト8を介した
支持シャフト55により、仰角追従機能(図示せず)も
含めて弾性支持される。エアシリンダ7は、圧力調整器
20からエアライン19を介して所定圧力に制御される
ため、無限軌道9a,9bの押付け力を所定の値に調整
できる。
【0027】図8は、無限軌道9を4個駆動する場合の
走行装置10の駆動機構の系統配置の展開図である。フ
レーム2に取付けたモータ3の回転力は、ギヤ4a,4
bの2系統に分散するとともにさらにギヤ4c,4eに
より4系統に分散し、これら4系統の差動ギヤ5c,5
d,5e,5fに伝達される。これに連結した回転軸6
c,6d,6e,6fを回転させることにより無限軌道
(図示せず)を回転できる。この場合、それぞれの差動
ギヤ5c,5d,5e,5f、回転軸6c,6d,6
e,6fに連結した各無限軌道は、2系統の場合と同様
にその系統の負荷の状態に応じて、自律的に回転,停止
の動作をすることができる。
【0028】図9は配管1内面に走査装置10を適用し
た例である。配管1の外面に適用したと同様に内面に押
付けられた無限軌道9a,9bを回転させることによ
り、配管1内面に沿って走行できる。この回転力は、フ
レーム2に取付けられたモータ3により、ギヤ4,差動
ギヤ5などのギヤを介して回転軸6a,6bに伝えら
れ、無限軌道9a,9bをそれぞれ回転させる。配管1
内面への押付けは、エアシリンダ7でシャフト8aと、
バネ17に弾性支持されたシャフト8bにより行われ
る。このエアシリンダ7には、圧力調整器20からエア
ライン19を介してエアーが供給されるため、常に所定
の圧力で無限軌道9a,9bを配管1内面に押付けるこ
とができる。図示はしていないが、配管1の曲りに対し
ても仰角追従機構等を具備させることにより、追従可能
にできる。
【0029】無限軌道にリブ付きタイミングベルトを利
用する方式について説明したがこれに限定されるもので
なく、例えば、図1の無限軌道9a,9bを図10に示
すようにリブ付タイミングベルト11に替えて、ゴム製
の吸着パット60をチェーン61に多数配列し、このチ
ェーン61をスプロケット14,15により回転させる
ことにより、同様に配管1を走行できる。この場合の無
限軌道9の動作例は、チェーン61とスプロケット1
4,15を矢印Rの方向に回転させた場合、上部の吸着
パット60xが回転しながら配管1面に押付けられるの
で、新たに吸着する。これとほぼ同時に配管1に吸着し
ていた最下部の吸着パット60yは配管1面から離れ
る。この動作を順次行わせることにより、無限軌道9は
リブ付タイミングベルトの場合と同様に配管1の表面に
沿って走行できる。
【0030】このように吸着パット60x1個を押付け
る力と吸着パット60yを剥がす力に相当する回転力が
必要であるが、走行面に吸着しているこの間の吸着パッ
トはその状態を保つので、回転力には関係しない。ま
た、この間の吸着パットの吸着力により、走行装置の保
持,走行が可能になる。
【0031】無限軌道9a,9bをエアシリンダ7とバ
ネ17で走行面に押付けることで説明したがこれに限定
されず、例えば、両方とも押付け力を調整したバネと
し、かつ走行面の凹凸状態に応じて伸縮できる中立バネ
にする方式、であっても何ら目的から逸脱するものでは
ない。
【0032】無限軌道にリブ付タイミングベルトと吸着
パット付チェーンを適用した例について説明したが、走
行面が磁石の吸着が可能な構造材であれば、磁石片付チ
ェーンで無限軌道を構成することもできる。
【0033】実施例では、走査装置を配管形状に応じて
自律走行させるために無限軌道を配管面に押付ける方向
Zの自律追従機構、走行方向の無限軌道の傾きである仰
角αの自律追従機構を具備する例について説明したが、
この他、走行対象面の形状に応じて、走行方向への無限
軌道の操舵角φに対する自律追従機構あるいは走行方向
と直交した方向への無限軌道の倒れ角βに対する自律追
従機構も具備させることが必要がある。
【0034】実施例では配管1の軸方向に沿って走行す
ることについて説明したが、実際の点検,補修等の作業
では、配管の内、外面の周方向あるいは全面についての
遠隔作業を要求される場合が多い。この場合に対処する
ため、走行装置10に配管の外周あるいは内周の周方向
にカメラ,溶接トーチ等の作業ヘッドが周回可能な機構
を搭載すれば周方向の作業もでき、これと走査装置10
の軸方向の走行とを組合わせれば、全面の遠隔作業がで
きる。
【0035】図7の実施例では、無限軌道9a,9bの
押付けをエアシリンダ7とバネ17で行う方式について
説明したが、図4に示すバネ36等からなる押付け機構
を無限軌道9a,9bの両方に取付けても、同様の目的
を達成できる。この場合は、図7のリング57をリング
状に締結した時点で、配管1への押付け力が所定の値に
なるようにバネ36等を予め調整しておく必要がある。
【0036】実施例では、配管に適用した場合について
説明したがこれに限定されず、例えば、角柱,H型鋼材
など他の構造材にも何ら問題なく適用できることは明ら
かである。
【0037】実施例では1ユニット構成の走行装置につ
いて説明したが応用例として、例えば、図7のリング型
走査装置10を走行方向に直列に複数台を柔軟性がある
少なくとも2本のフレキシブルシャフトで連結し、牽引
力を大きくする等して使用することもできる。
【0038】以上の実施例によれば、以下の効果があ
る。
【0039】1)リブ付タイミングベルトからなる2系
統の無限軌道、配管への無限軌道の押付け機構により垂
直配管を挟み込むようにした走行ができる。
【0040】2)モータの回転力を少なくとも2系統に
分散し、各系統の無限軌道を差動ギヤを介して駆動する
ことにより、曲りのある配管を曲面に応じた自律走行が
できる。
【0041】3)無限軌道の駆動軸間を最小限の間隔に
することにより、曲りのある配管にも追従した走行がで
きる。また、無限軌道の走行では、走行方向のリブが押
付けられるとほぼ同時に反対側のリブが離れる動作にな
る。走行時はこれが順次繰り返される。したがって、こ
の間の範囲のリブは、次に走行面から離されるまで、そ
の位置に押付けられたまま静摩擦の状態を保つため、滑
りが発生し難い。
【0042】4)配管面の曲りに応じて無限軌道は、配
管への押付け機構Z,配管の曲りに追従させる仰角追従
機構α,走行方向の操舵追従機構φ及び走行方向と直交
した方向の角度への追従機構βとにより、配管の3次元
形状に追従した走行ができる。 5)配管の外面に限定されず、配管の内面にも同様に適
用できる。
【0043】6)リブ付タイミングベルトだけの無限軌
道だけに限定されるものでなく、チェーンに配置した吸
着パットで構成される無限軌道にすることもできる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、水平管に加えて垂直管
も走行でき、かつ曲りがあってもこれに対処した自律走
行が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の走行装置の構成例を示す側面の部分断
面図。
【図2】無限軌道の構成を示す側面の部分断面図。
【図3】無限軌道の押付け機構の構成を示す側面図。
【図4】無限軌道の仰角追従機構の側面図。
【図5】無限軌道の応用例を示す側面図。
【図6】無限軌道の変形例を示す部分側面図。
【図7】他の走行装置の構成を部分断面で示した側面
図。
【図8】走行機構の応用例の構成を部分断面で示す展開
図。
【図9】配管内面に適用例を部分断面で示す側面図。
【図10】無限軌道の変形例を示す側面図。
【符号の説明】
1(1b)…配管、2…フレーム、3…モータ、4(4
a,4b,4c,4e),13,18(18a,18
b)…ギヤ、5(5a,5b,5c,5d,5e,5
f)…差動ギヤ、6(6a,6b,6c,6d,6e,
6f),46…回転軸、7…エアシリンダ、8(8a,
8b),23a,23b,37,45,52,54…シ
ャフト、9(9a,9b)…無限軌道、10…走行装
置、11,34…タイミングベルト、12(12x,1
2y)…リブ、14,15,16,31,32,33…
スプロケット、17,35,36,42,51…バネ、
19…エアライン、20…圧力調整器、21…ジョイン
ト、22a,22b…遊星ギヤ、25…アイドラ、30
a,30b…フレキシブルシャフト、38…軸受け、4
1…支持台、43…バー、44…ストッパ、53…リン
グ、55…支持シャフト、60(60x,60y)…吸
着パット、61…チェーン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 尚幸 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株 式会社日立製作所電力・電機開発本部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】構造材を走行して点検,補修などの遠隔作
    業をする装置において、走行面に凹凸の弾性体を具備し
    た覆帯と該覆帯に内接する2つの回転体A,Bから構成
    し、該2つの回転体A,Bを走行方向に沿って配置しか
    つ大きい方の回転体直径より若干大きい間隔で隣接配置
    したことを特徴とする無限軌道と、該無限軌道を走行面
    に追従させる追従機構と、該無限軌道を走行面に対向し
    て少なくとも2個配置する保持機構と、複数の該無限軌
    道に回転力を与えるアクチュエータと、該無限軌道の回
    転負荷に応じて該回転力の伝達、遮断を自律的に行う差
    動ギヤとから構成される走行作業装置。
  2. 【請求項2】構造材を走行して点検,補修などの遠隔作
    業をする装置において、走行面に凹凸の弾性体を具備し
    た覆帯と該覆帯に内接し該覆帯を介して走行面に接する
    2つの回転体A,B及び該覆帯に内接して回転する少な
    くとも一つの回転体Cから構成し、該2つの回転体A,
    Bを大きい方の回転体直径より若干大きい間隔で隣接配
    置したことを特徴とする無限軌道と、該無限軌道を走行
    面に追従させる追従機構と、該無限軌道を走行面に対向
    して少なくとも2個配置する保持機構と、複数の該無限
    軌道に回転力を与えるアクチュエータと、該無限軌道の
    回転負荷に応じて該回転力の伝達,遮断を自律的に行う
    差動ギヤとから構成される走行作業装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2記載の無限軌道を走
    行面に追従させる追従機構において、押付け方向Zの追
    従機構と仰角αの追従機構とを具備したことを特徴とす
    る走行作業装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は2記載の無限軌道を走行面に
    追従させる追従機構において、押付け方向Zの追従機構
    と仰角αの追従機構と走行方向の操舵φの機構及び走行
    方向との直交方向角度βの追従機構とを具備したことを
    特徴とする走行作業装置。
  5. 【請求項5】無限軌道を弾性体のリブを外面に配列した
    タイミングベルトと、該リブ付タイミングベルトに内接
    する少なくとも2個のスプロケットと、該スプロケット
    間にテンションを与える機構とで構成したことを特徴と
    する請求項1ないし4のいずれか1項記載の走行作業装
    置。
  6. 【請求項6】リング状のチェーンと、該チェーンに複数
    の吸着パットをリング状に配置したことを特徴とする請
    求項1ないし4のいずれか1項記載の走行作業装置。
  7. 【請求項7】走行面への無限軌道の押付けZ機構をエア
    シリンダ押付け機構と、バネ押付け機構とで構成し、該
    エアシリンダの押付け力調整を圧力調整器とで行うこと
    を特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の走
    行作業装置。
  8. 【請求項8】構造材の内周あるいは外周に沿ったリング
    状のフレームと、該フレームを少なくとも半割りに連結
    可能なヒンジと、該フレームをリング状に締結とその解
    除が可能な締結機構と、該フレーム外面あるいは内面に
    配置することを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1項記載の走行作業装置。
  9. 【請求項9】構造材の軸方向に沿って走行する走行作業
    装置に作業ヘッドと、該作業ヘッドを該構造材の外周あ
    るいは内周に沿って周回させる機構とを具備させたこと
    を特徴とする請求項1ないし4及び8のいずれか1項記
    載の走行作業装置。
  10. 【請求項10】構造材を走行して点検,補修などの遠隔
    作業をする装置において、走行面に凹凸の弾性体を具備
    した覆帯と該覆帯に内接する2つの回転体A,Bから構
    成し、該2つの回転体A,Bを走行方向に沿って配置し
    かつ大きい方の回転体直径より若干大きい間隔で隣接配
    置したことを特徴とする無限軌道と、該無限軌道を走行
    面へ追従させる追従機構と、該無限軌道を走行面に対向
    して少なくとも2個保持する機構と、複数の該無限軌道
    に回転力を与えるアクチュエータと、複数の該無限軌道
    に回転力を伝達する機構とから構成される走行作業装
    置。
JP10066464A 1998-03-17 1998-03-17 走行作業装置 Pending JPH11264495A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10066464A JPH11264495A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 走行作業装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10066464A JPH11264495A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 走行作業装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11264495A true JPH11264495A (ja) 1999-09-28

Family

ID=13316540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10066464A Pending JPH11264495A (ja) 1998-03-17 1998-03-17 走行作業装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11264495A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007029800A1 (ja) * 2005-09-09 2009-03-19 国立大学法人 鹿児島大学 可撓性シャフトを用いた遠隔操縦型移動機械
CN107314190A (zh) * 2017-08-04 2017-11-03 中国石油大学(北京) 管道修复装置
KR102525896B1 (ko) * 2022-10-17 2023-04-28 (주)조은공간정보 이동통신과 모바일 단말기를 이용한 지하시설물 측량장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2007029800A1 (ja) * 2005-09-09 2009-03-19 国立大学法人 鹿児島大学 可撓性シャフトを用いた遠隔操縦型移動機械
US8335597B2 (en) 2005-09-09 2012-12-18 Kagoshima University Remote-controlled mobile machine using flexible shafts
CN107314190A (zh) * 2017-08-04 2017-11-03 中国石油大学(北京) 管道修复装置
KR102525896B1 (ko) * 2022-10-17 2023-04-28 (주)조은공간정보 이동통신과 모바일 단말기를 이용한 지하시설물 측량장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0812758B1 (en) Caterpillar type magnetic travelling device
US8485938B2 (en) Omni-wheel based driving device with enhanced main wheel structure
US4282529A (en) Differential drive rolling arc gimbal
US4238802A (en) Differential drive rolling arc gimbal
JPH0156378B2 (ja)
JP6562345B2 (ja) 管内走行装置
CN105773594A (zh) 多模态刚柔复合蛇形机器人装置
CN111207265B (zh) 一种自动调节多功能轮式管道机器人
KR20150014057A (ko) 전방향 무한궤도륜 및 이를 이용한 전방향 이동차량
DE60306906D1 (de) Reibrad und Lageranordnung für ein stufenloses Reibradgetriebe
JPH11264495A (ja) 走行作業装置
JP2717722B2 (ja) 対地適応形クローラ走行車
JPH09295573A (ja) 管内走行機構
JPH07117665A (ja) 移動装置
JPH06305455A (ja) クローラ式走行装置
JPS6237287A (ja) 車輪走行装置
JPH03153457A (ja) 管内駆動台車
JPH0247318B2 (ja)
JP4660213B2 (ja) 管内走行装置および配管検査装置
KR0148706B1 (ko) 전방향 유성차륜 장치
JPH0672359A (ja) 履帯式走行装置
CN109027517B (zh) 磁吸附爬行机器人履带机构
JPH0664567A (ja) 履帯式走行体および履帯式走行装置
JPS61113555A (ja) 管路内走行装置
JP2709571B2 (ja) 不整地移動ロボット