JPH11263037A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11263037A
JPH11263037A JP6643598A JP6643598A JPH11263037A JP H11263037 A JPH11263037 A JP H11263037A JP 6643598 A JP6643598 A JP 6643598A JP 6643598 A JP6643598 A JP 6643598A JP H11263037 A JPH11263037 A JP H11263037A
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JP
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image
modulation signal
light source
scanning
scanning line
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JP6643598A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Tada
直之 多田
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 煩雑な処理を伴うことなく、形成される画像
のつなぎめを目立たなくし、画質を良好に維持する。 【解決手段】 第1の走査線では画像濃度が高くなって
いくとき、(14)の重み付けが設定された画素が最後に露
光される画素であり、第2、第3、第4の走査線ではそ
れぞれ(11)、(9) 、(16)の重み付けが設定された画素が
最後に露光される画素である。走査線の変調信号を分割
する際の分割部境界位置は、最もつなぎめが目立たない
上記最後に露光される画素の両隣のどちらかに設定され
る。これにより、従来のように画像データを参照するこ
となく、濃度パターン法での閾値マトリックスに応じて
適した境界位置で走査線の変調信号を分割することがで
き、形成される画像のつなぎ目を目立たなくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に係
り、より詳しくは、複数の光源装置からそれぞれ射出さ
れた光ビームを偏向器により偏向し、偏向された複数の
光ビームで、所定方向に回転する像担持体上の走査ライ
ンを分割して主走査方向に走査する分割走査方式の画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来レーザプリンタやデジタル複写機の
高速化に伴い走査速度を向上させる技術として、走査ラ
インを分割して走査し画像の記録や表示を行う技術が開
示されている。このような走査ラインを分割して走査す
る分割走査方式での課題は走査領域のつなぎ目を目立た
なくすることであり、この課題を解消するための技術が
提案されている。
【0003】特開昭58−130672号公報では、走
査ラインの一部をオーバーラップさせ、オーバーラップ
部におけるスペース(空白部分)を探し出し、分割部境
界位置をそのスペースに設定する技術が提案されてい
る。この技術に係る画像形成装置は、図24に示すよう
に第1の光走査系152Aと第2の光走査系152Bの
2組の光走査系を備え、走査ラインを該2組の光走査系
に分担させて走査ラインのほぼ中央部の所定領域(点M
と点Nの間の領域)をオーバーラップして走査させる。
この時、図25に示すように点Mと点Nの間の領域にあ
って最も多数連続して発生するスペースU、V、W、X
のいずれか2つの間に分割部境界位置を設定するもので
ある。
【0004】ところが、この発明では走査ラインを走査
する毎に毎回画像データを参照するか、あらかじめ全走
査ラインのオーバーラップ領域の画像データを参照して
おかなければならず処理が煩雑になってしまうととも
に、オーバーラップ領域に連続するスペースが存在しな
い場合には分割部境界位置が一定の位置または制御され
ない位置に設定されてしまう、といった問題点があっ
た。
【0005】一方、特開昭58−127912号公報に
は、走査ラインの分割部境界位置を無作為に設定する技
術が提案されている。この発明に係る画像形成装置も上
記と同様に、第1と第2の2組の光走査系を備え(図2
4参照)、走査ラインを2組の光走査系に分担させて走
査ラインのほぼ中央部の所定量をオーバーラップして走
査させるものである。図26に示すように、オーバーラ
ップ領域Rの片端からの距離をmとした場合、距離mを
走査ライン毎にランダムに設定し、分割部境界位置を目
立たなくするものである。
【0006】ところが、この発明では分割部境界をラン
ダムな位置に設定するため、変調信号に応じて適した分
割部境界位置を設定することができない、といった問題
点がある。また、特開昭58−127912号公報記載
の実施例では、単に走査ラインを分割して順次走査する
だけで、分割した走査ラインを同時に走査する構成とな
っていないため、生産性向上は考慮されていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、煩雑な処理を伴
うことなく、形成される画像のつなぎめを目立たなく
し、画質を良好に維持することができる画像形成装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の画像形成装置は、複数の光源装置か
らそれぞれ射出された光ビームを偏向器により偏向し、
偏向された複数の光ビームで、所定方向に回転する像担
持体上の走査ラインを分割して主走査方向に走査する分
割走査方式の画像形成装置であって、画像データを光ビ
ームの変調信号に変換するための変換方式に基づいて画
像データを光ビームの変調信号に変換する変換手段と、
前記変換方式に応じて予め定められた規則に従って各走
査ラインの変調信号を各光源装置毎の変調信号に分割す
る分割手段と、各光源装置毎の変調信号で各光源装置を
駆動する駆動制御手段と、を有することを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の画像形成装置では、
請求項1記載の画像形成装置において、前記変換方式
が、画像データを階調度に応じた数のスポットの変調信
号に変換する変換方式であり、前記分割手段は、階調度
が所定階調度以下のとき露光されないスポットの近傍
で、各走査ラインの変調信号を分割することを特徴とす
る。
【0010】また、請求項3記載の画像形成装置では、
請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置において、
1回の走査で走査される走査ライン数が、前記分割手段
による分割境界位置の繰り返しの1サイクルに含まれる
走査ライン数の整数倍であることを特徴とする。
【0011】また、請求項4記載の画像形成装置は、複
数の光源装置からそれぞれ射出された光ビームを偏向器
により偏向し、偏向された複数の光ビームで、所定方向
に回転する像担持体上の走査ラインを分割して主走査方
向に走査する分割走査方式の画像形成装置であって、画
像データを光ビームの変調信号に変換する信号変換手段
と、各走査ラインの変調信号を分割する境界が複数の走
査ラインを1単位として該複数の走査ライン間で周期的
に変動するように各走査ラインの変調信号を各光源装置
毎の変調信号に分割する信号分割手段と、各光源装置毎
の変調信号で各光源装置を駆動する駆動制御手段と、を
有することを特徴とする。
【0012】また、請求項5記載の画像形成装置では、
請求項4記載の画像形成装置において、各光源装置は複
数の光ビームの発光点を有し、前記駆動制御手段が、各
光源装置毎に前記1単位の走査ライン数の整数倍の発光
点から光ビームが同時に射出されるよう各光源装置を駆
動することで、複数の走査ラインが同時に走査されるこ
とを特徴とする。
【0013】また、請求項6記載の画像形成装置では、
請求項5記載の画像形成装置において、隣接する走査ラ
インの変調信号を分割する境界が互いに異なることを特
徴とする。
【0014】また、請求項7記載の画像形成装置では、
請求項5記載の画像形成装置において、各光源装置毎に
3以上の奇数個の同数の発光点からの光ビームにより飛
び越し走査が行われる場合、各光源装置の発光点に対応
する変調信号を分割する境界が一走査では各光源装置毎
に同一であり且つ前記境界が走査毎に変動することを特
徴とする。
【0015】また、請求項8記載の画像形成装置では、
請求項1又は請求項4に記載の画像形成装置において、
前記分割手段又は前記信号分割手段は、画像データを階
調度に応じた数のスポットで形成することで中間階調の
画像を形成する場合、階調度が所定階調度以下のとき露
光されないスポットの近傍で、各走査ラインの変調信号
を分割し、中間階調が無い画像を形成する場合、各走査
ラインの変調信号を分割する境界が複数の走査ラインを
1単位として該複数の走査ライン間で周期的に変動する
ように、各走査ラインの変調信号を分割する、ことを特
徴とする。
【0016】また、請求項9記載の画像形成装置では、
請求項8記載の画像形成装置において、走査ラインの分
割境界位置が、中間階調の画像を形成する場合と中間階
調が無い画像を形成する場合とで、一致することを特徴
とする。
【0017】また、請求項10記載の画像形成装置で
は、請求項8又は請求項9に記載の画像形成装置におい
て、分割可能範囲内に中間階調の画像と中間階調が無い
画像とが混在する場合には、走査ラインの分割境界位置
が、前記中間階調の画像と前記中間階調が無い画像との
境界位置に一致することを特徴とする。
【0018】上記請求項1記載の画像形成装置では、複
数の光源装置からそれぞれ射出された光ビームを偏向器
により偏向し、偏向された複数の光ビームで像担持体上
の走査ラインを分割して主走査方向に走査する。像担持
体は所定方向(副走査方向に相当)に回転しているの
で、該像担持体の表面は複数の光ビームにより走査され
ることになる。なお、上記では、複数の光ビームが1つ
の偏向器により偏向される構成でも、各光ビームがそれ
ぞれ別の偏向器により偏向される構成でも構わない。ま
た、像担持体としては、所定の軸を中心に回転する感光
体ドラムや、所定の周回経路に沿って回転する感光体ベ
ルト等を採用することができる。
【0019】このような分割走査方式の画像形成装置に
おいて、変換手段は、画像データを光ビームの変調信号
に変換するための変換方式に基づいて画像データを光ビ
ームの変調信号に変換し、分割手段は、変換方式に応じ
て予め定められた規則に従って各走査ラインの変調信号
を各光源装置毎の変調信号に分割する。そして、駆動制
御手段は、各光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動
する。
【0020】ところで、走査ラインを分割して像担持体
を走査することで形成される画像では、分割部分(つな
ぎめ)が目立ちにくい場所は、変換方式に応じて決ま
る。
【0021】例えば、請求項2に記載したように、変換
方式が、画像データを階調度に応じた数のスポットの変
調信号に変換する変換方式である場合、つなぎめが目立
ちにくい場所として、階調度が所定階調度以下のとき露
光されないスポット(即ち、露光されずに空白になる可
能性が高いスポット)の近傍が挙げられる。なお、上記
の変換方式は、濃度パターン法、ディザ法、サブマトリ
ックス法等の各種スクリーン方式に対応付けられる。
【0022】そこで、変換方式が、画像データを階調度
に応じた数のスポットの変調信号に変換する変換方式で
あり、分割手段が、階調度が所定階調度以下のとき露光
されないスポットの近傍で各走査ラインの変調信号を分
割すれば、つなぎめにおいて隣接するドットが重なった
り離れたりする確率が低くなり、つなぎめが目立たなく
なる。特に、濃度変動の影響が顕著に現れる低濃度側で
の再現性が向上する。
【0023】以上のように、分割手段が、画像データを
参照することなく、変換方式に応じて予め定められた規
則に従って各走査ラインの変調信号を各光源装置毎の変
調信号に分割し、駆動制御手段が各光源装置毎の変調信
号で各光源装置を駆動することにより、画像データを参
照する煩雑な処理を回避しつつ、変換方式に応じて適し
た境界位置で走査ラインの変調信号を分割することがで
き、形成される画像のつなぎ目を目立たなくすることが
できる。
【0024】また、例えば、変調信号が、アナログスク
リーンで代表的な三角波を用いた万線に対応するように
作られた場合には、そのスクリーン線数から1つの万線
を形成する副走査方向のドット数が決定されるので、そ
の値をもとに万線と万線の間に境界位置を設定すれば、
つなぎめが目立たなくなる。
【0025】また、請求項3記載の発明のように、1回
の走査で走査される走査ライン数を、分割手段による分
割境界位置の繰り返しの1サイクルに含まれる走査ライ
ン数の整数倍にすることによって、1つの発光点が走査
する変調信号数は、分割部分のスクリーンの条件が変更
になるまで変化しないので、走査毎に変調信号数を変更
する必要がなくなる。このため、複数の光ビームにより
形成される画像のつなぎめによる画質の劣化を抑えるこ
とができる。
【0026】次に、請求項4記載の画像形成装置は、請
求項1記載の画像形成装置と同様に、複数の光源装置か
らそれぞれ射出された光ビームを偏向器により偏向し、
偏向された複数の光ビームで像担持体上の走査ラインを
分割して主走査方向に走査することで、像担持体の表面
を分割走査し画像を形成する分割走査型の画像形成装置
である。
【0027】このような画像形成装置において、各走査
ラインの変調信号を分割する境界が、連続する走査ライ
ンで同じ位置にある場合、形成される画像のつなぎ目が
目立ち易くなるのに対し、境界が周期的に変動する場
合、形成される画像のつなぎ目は目立ちにくくなる(画
像のつなぎ目の視認性が低下する)。
【0028】そこで、信号分割手段は、各走査ラインの
変調信号を分割する境界が複数の走査ラインを1単位と
して該複数の走査ライン間で周期的に変動するように各
走査ラインの変調信号を各光源装置毎の変調信号に分割
する。そして、駆動制御手段は、分割により得られた各
光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動する。
【0029】これにより、各光源装置から射出された光
ビームにより、像担持体表面が分割走査され、画像が形
成される。この画像では、各走査ラインを分割する境界
が、複数の走査ラインを1単位として該複数の走査ライ
ン間で周期的に変動することとなる。このため、形成さ
れる画像のつなぎ目を目立たなくすることができる。
【0030】また、各走査ラインを分割する境界が、ラ
ンダムに変動するのではなく、所定の規則性に基づいて
周期的に変動するので、信号分割手段による変調信号の
分割処理を容易に実行することができる。
【0031】例えば、請求項5に記載したように各光源
装置が複数の光ビームの発光点を有している場合、駆動
制御手段が、各光源装置毎に1単位の走査ライン数の整
数倍の発光点から光ビームが同時に射出されるよう各光
源装置を駆動することで、複数の走査ラインを同時に走
査することができる。
【0032】ここで、例えば、各光源装置で同時に光ビ
ームを射出させる発光点数を1単位の走査ライン数に等
しくした場合(1倍にした場合)、各光源装置の発光点
と1単位の各走査ラインとを一対一で対応付け、1単位
の各走査ラインの分割境界の変動規則性に応じた境界位
置で変調信号を分割し、分割後の変調信号で各発光点を
駆動すれば良い。この場合、各発光点に対応付けられた
走査ラインの境界位置は走査毎に一定となるので、境界
位置が走査毎に変動するケースに比べ、各走査ラインの
変調信号を分割する処理を容易に実行することができ
る。
【0033】なお、各走査ラインについての分割境界は
周期的に変動すれば良く、ごく一部に隣接走査ラインに
ついての分割境界が同じ箇所があっても良い。もちろ
ん、請求項6に記載したように隣接する走査ラインにつ
いての分割境界が互いに異なるように変調信号を分割し
ても良い。このように隣接する走査ラインについての分
割境界が互いに異なるように変調信号を分割すれば、形
成される画像のつなぎ目の視認性をさらに低下させるこ
とができる。
【0034】また、各光源装置毎に3以上の奇数個の同
数の発光点からの光ビームにより飛び越し走査が行われ
る場合、信号分割手段は、請求項7に記載したように各
光源装置の発光点に対応する変調信号を分割する境界が
一走査では各光源装置毎に同一であり且つ境界が走査毎
に変動するように、各走査ラインの変調信号を分割する
ことが望ましい。
【0035】この場合、複数の発光点からの光ビームで
一時点で同時に走査される走査ラインでは、分割境界の
位置が同じになるものの、境界が走査毎に変動するよう
分割を行い且つ飛び越し走査を行うので、隣接する走査
ラインの分割境界の位置を互いに異ならせることができ
る。また、この場合、各走査ラインの分割境界の位置情
報は、今回の走査での分割境界の位置情報と次回の走査
での分割境界の位置情報の2つの位置情報だけであり、
その情報量は少ないので、分割境界の位置情報を記憶し
ておくためのメモリ(レジスタ等)の容量は少なくてす
む、という利点がある。
【0036】次に、請求項8記載の発明では、上記分割
手段又は信号分割手段は、画像データを階調度に応じた
数のスポットで形成することで中間階調の画像を形成す
る場合には、階調度が所定階調度以下のとき露光されな
いスポットの近傍で各走査ラインの変調信号を分割す
る。これにより、走査ラインの分割境界を中間階調の画
像形成時に適した位置に設定でき、形成される画像での
つなぎ目を目立たなくし、画質を良好に維持することが
できる。
【0037】一方、中間階調が無い画像を形成する場合
には、分割手段又は信号分割手段は、各走査ラインの変
調信号を分割する境界が複数の走査ラインを1単位とし
て該複数の走査ライン間で周期的に変動するように、各
走査ラインの変調信号を分割する。これにより、各走査
ラインの変調信号の分割境界を、単純に周期的に変動さ
せることができ、形成される画像でのつなぎ目を目立た
なくし、画質を良好に維持することができる。
【0038】ここでは、請求項9に記載したように、中
間階調の画像を形成する場合と中間階調が無い画像を形
成する場合とで、走査ラインの分割境界位置を一致させ
ることが望ましい。即ち、各走査ラインの変調信号の分
割境界が、階調度が所定階調度以下のとき露光されない
スポットの近傍であり且つ単純に周期的に変動するよう
に、各走査ラインの変調信号を分割することで、走査ラ
インの分割境界位置を一致させることができる。
【0039】このように走査ラインの分割境界位置を一
致させることで、中間階調の画像を形成するためのスク
リーンの情報が変化しない限り、形成される画像が中間
階調の画像と中間階調が無い画像とで切り替わっても、
分割手段又は信号分割手段による各走査ラインの変調信
号の分割処理を変更する必要がなくなる、という利点が
ある。
【0040】なお、分割可能範囲内に中間階調の画像と
中間階調が無い画像とが混在する場合には、請求項10
に記載したように、各走査ラインの分割境界位置を、中
間階調の画像と中間階調が無い画像との境界位置に一致
させることが望ましい。このように、中間階調の画像と
中間階調が無い画像との境界位置で、各走査ラインの変
調信号を分割することで、形成される中間階調の画像内
又は中間階調が無い画像内につなぎ目ができることを回
避できるので、画質を良好に維持することができる。
【0041】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る画像形成装置の実施形態を説明する。
【0042】[第1実施形態]最初に、請求項1〜3に
記載した発明に対応する第1実施形態を説明する。
【0043】[画像形成装置の構成]以下では、本実施
形態における画像形成装置の構成を説明する。図1に示
すように、画像形成装置50には、有機感光体で構成さ
れた像担持体としての感光体ドラム22が設置されてい
る。この感光体ドラム22は図1の矢印P方向に所定の
線速度で回転する。また、感光体ドラム22に接触し連
れ回りするゴム製の帯電器30が設置されており、この
帯電器30に対し図示しない金属製の芯金を介して所定
の帯電電圧が印加される。
【0044】帯電器30により帯電された感光体ドラム
22の表面は、光走査装置20により露光され、静電潜
像が形成される。さらに、この静電潜像は現像器24に
より現像され、感光体ドラム22の表面に静電潜像に対
応したトナー像が形成される。
【0045】一方、用紙トレイ32からフィードロール
34等により搬送経路36を経由して用紙40が転写ロ
ール26と感光体ドラム22との転写ニップ部K1に搬
送される。転写ロール26には、転写ニップ部K1にお
ける抵抗値に応じて適正な転写電流を得るために、10
0〜6000ボルト程度の転写バイアス電圧が印加され
る。この転写バイアス電圧の印加及び転写ロール26に
よる用紙40の感光体ドラム22に対する押圧作用によ
って、感光体ドラム22上のトナー像は用紙40に転写
される。
【0046】転写後の用紙40は定着器42に搬送さ
れ、用紙40上に形成されたトナー像が該用紙40に定
着される。定着処理後の用紙40は定着器42及び搬送
ロール46等によって搬送経路44Aを経由して排紙ト
レイ48に搬送される。
【0047】また、画像形成装置50には、用紙の第二
面に画像を形成するための両面印字機構を備えている。
第二面に画像を形成する場合、第一面にトナー像を定着
完了した用紙40は搬送ロール46の逆回転等により搬
送経路44Bへ搬送され、搬送ロール38等によって再
びフィードロール34に送りこまれ、前述した第一面へ
の画像形成時と同様の画像形成サイクルを経て用紙の第
二面に対しても画像が形成される。
【0048】なお、感光体ドラム22の表面に形成され
たトナー像はクリーナー28によって除去される。
【0049】[光走査装置20の構成]次に、光走査装
置20の構成を説明する。図2に示すように、光走査装
置20では、後述するレーザ駆動部52により駆動され
る光源装置1Aから発せられたレーザービーム(以下、
レーザービームAと称する)は画像データに従って明滅
し、コリメータレンズ2A、スリット3A、シリンダレ
ンズ4A、及びfθレンズ8、7を通過しポリゴンミラ
ー6に入射される。ポリゴンミラー6は回転することに
よりレーザービームAを走査し、レーザービームAはf
θレンズ7、8を通過し、シリンダミラー9にて反射さ
れ、感光体ドラム22の画像領域の前半部分を走査す
る。
【0050】同様に、後述するレーザ駆動部52により
駆動される光源装置1Bから発せられたレーザービーム
(以下、レーザービームBと称する)は画像データに従
って明滅し、コリメータレンズ2B、スリット3B、シ
リンダレンズ4B、及びfθレンズ7、8を通過しポリ
ゴンミラー6に入射される。ポリゴンミラー6は回転す
ることによりレーザービームBを走査し、レーザービー
ムBはfθレンズ7、8を通過し、シリンダミラー9に
て反射され、感光体ドラム22の画像領域の後半部分を
走査する。
【0051】レーザービームA及びレーザービームBは
ポリゴンミラー6の同一の面によって走査される。ミラ
ー10Aは画像領域走査前のレーザービームAを反射し
スタートオブスキャン(SOS)センサ11Aを照射す
る。SOSセンサ11Aは主走査方向の書きだしタイミ
ングの起点となるSOS信号を発生させる。ミラー10
Bは画像領域走査後のレーザービームBを反射しエンド
オブスキャン(EOS)センサ11Bを照射する。EO
Sセンサ11Bは主走査方向の書き終わりタイミングを
規定するEOS信号を発生させる。
【0052】[レーザ駆動部52による光源装置1A、
1Bの駆動について]レーザ駆動部52は、画像データ
を光ビームの変調信号に変換し、変換で得られた走査ラ
インの変調信号を各光源装置毎の変調信号に分割し、各
光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動する。
【0053】本実施形態の画像形成装置50では、後述
する濃度パターン法によって中間調の画像を形成する
が、レーザ駆動部52は、この濃度パターン法に応じて
予め定められた規則に従って走査ラインの変調信号を各
光源装置毎の変調信号に分割する。
【0054】以下、このようなレーザ駆動部52の動作
を説明する。本実施形態での濃度パターン法では、図3
(A)に示すように、画像データ(レーザ駆動部52へ
の入力信号)の1画素を、縦4画素×横4画素の16画
素で構成されるマトリックス(出力画素)に対応させ、
16画素のうち画像データ1画素の濃度に対応した出力
画素のみを露光することにより、中間調を表現する。な
お、ここでは説明を簡単にするために、階調を濃度0〜
16の17段階とする。
【0055】また、ここでは、縦4画素×横4画素のマ
トリックスの中央部から外周部へ行くに従って重み付け
順序が軽くなるファテニングタイプ(Fattenin
gType)のしきい値を使用する。具体的には、図4
に示すように、画像データの濃度が高くなるにつれて、
露光される出力画素がマトリックスの中央部から外周部
へ増加していく(成長していく)。なお、上記しきい値
は、各画素が露光されない状態から露光される状態に切
り替わるときの画像データ1画素の濃度に相当する。
【0056】例えば、図5に示すように濃度5、6、
7、8の計10個の画像データがレーザ駆動部52に入
力された場合、ファテニングタイプのしきい値マトリッ
クスは図6のような構成となり、スクリーニングされた
出力画素のパターンは図7に示すようになる。このよう
に、画像データ1画素の濃度に対応した縦4画素×横4
画素のマトリックスを構成する個々の出力画素を露光す
る(オン)/露光しない(オフ)の2値で出力すること
によって、中間調の画像が表現される。
【0057】ところで、図3(B)には、1本の走査ラ
インとマトリックス(出力画素)との関係を示す。この
図3(B)に示すように、画像データ1画素に対応する
マトリックスは4回の走査により形成される。出力画素
は画像データが所定の濃度になると、隣接する出力画素
とつながることになるが、これはしきい値マトリックス
の重み付け順序により決定される。
【0058】本実施形態では、図6に示すように、1本
の走査ラインで走査される画素は1つのマトリックスあ
たり4画素であり、第1の走査ラインで走査される画素
の重み付けは(13)(10)(6)(14) の繰り返しとなり、第2
の走査ラインで走査される画素の重み付けは(5)(1)(2)
(11) の繰り返しとなる。第3の走査ラインで走査され
る画素の重み付けは(9)(4)(3)(7)の繰り返しとなり、第
4の走査ラインで走査される画素の重み付けは(16)(8)
(12)(15) の繰り返しとなる。
【0059】第1の走査ラインでは画像データ1画素の
濃度が高くなっていくとき、(14)の重み付けが設定され
た画素が最後に露光される画素であり、その両側の画素
とつながることにより走査ラインは連続した線として出
力される。即ち、画像データ1画素の濃度が濃度14以
上のときに第1の走査ラインは連続した直線を形成す
る。
【0060】同様に、第2、第3、第4の走査ラインで
はそれぞれ(11)、(9) 、(16)の重み付けが設定された画
素が露光されることにより、走査ラインは連続した直線
を形成する。この様に走査ラインが形成する画像が破線
から直線に変わるときに最後に露光される画素、即ち1
つの走査ラインでのドットの成長が最も遅くなる部分
は、中間調の画像を形成するためのしきい値マトリック
スによって決定されることになる。
【0061】そこで、本実施形態のレーザ駆動部52
は、走査ラインが形成する画像が破線から直線に変わる
ときに最後に露光される画素(1つの走査ラインでのド
ットの成長が最も遅くなる部分)の両隣のどちらかに、
該走査ラインの変調信号を分割する際の分割部境界位置
を設定する。
【0062】これにより、画像データを参照することな
く、濃度パターン法におけるしきい値マトリックスに応
じて、最もつなぎめが目立たなくなる場所に分割部境界
位置を設定することができる。即ち、画像データを参照
する煩雑な処理を回避しつつ、濃度パターン法でのしき
い値マトリックスに応じて適した境界位置で走査ライン
の変調信号を分割することができ、形成される画像のつ
なぎ目を目立たなくすることができる。
【0063】なお、上記実施形態では濃度パターン法で
説明したが、ディザ法やサブマトリックス法等の他のス
クリーン方式で画像を形成する場合にも、上記と同様
に、各スクリーン方式に応じて決まる最もつなぎめが目
立たなくなる場所に分割部境界位置を設定することで、
形成される画像のつなぎ目を目立たなくすることができ
る。
【0064】[第2実施形態]次に、請求項4〜10に
記載した発明に対応する第2実施形態を説明する。
【0065】[第2実施形態の光走査装置の構成]図1
8に示すように、第2実施形態の光走査装置20Sに
は、光ビームを射出する発光点(レーザダイオード(L
D))80A1、80A2を備えた光源装置80Aと、
光ビームを射出する発光点80B1、80B2を備えた
光源装置80Bとが設けられており、各発光点はレーザ
駆動部52Sによって駆動制御される。
【0066】光源装置80Aの各発光点から射出された
光ビームは回転多面鏡82Aにより偏向され、偏向され
た2本の光ビームは感光体ドラム84上の隣接する走査
ライン86OF、86EFを同時に走査する。同様に、
光源装置80Bの各発光点から射出された光ビームは回
転多面鏡82Bにより偏向され、偏向された2本の光ビ
ームは感光体ドラム84上の隣接する走査ライン86O
S、86ESを同時に走査する。なお、画像形成装置の
構成は、第1実施形態と同様であるので、説明を省略す
る。
【0067】中間調のある画像を形成する光走査装置2
0は1つの回転多面鏡6で、中間調のない画像を形成す
る光走査装置20Sは2つの回転多面鏡82A、82B
にて光ビームを偏向させる例を示したが、反対の構成で
も、また他の構成でも良いことは言うまでもない。
【0068】[レーザ駆動部52Sの構成]次に、図1
3を用いてレーザ駆動部52Sの構成を説明する。図1
3に示すように、レーザ駆動部52Sには、画像データ
を変調信号(VDATA)に変換する画像処理部70
と、変換された変調信号を、光源装置80A、80Bに
それぞれ2個ずつ設けられた発光点によって分割走査で
きるように振り分ける分割走査制御部72と、変調信号
を分割する処理で用いられるFIFO型のメモリ62
F、62S、64F、64S、66、68と、光源駆動
部60とが、設けられている。光源駆動部60は、光源
装置80Aを駆動するLDドライバ60Aと、光源装置
80Bを駆動するLDドライバ60Bとを含んで構成さ
れている。
【0069】画像処理部70はドットの成長が最も遅く
なる点を示す情報(以下、スクリーン情報と称する)を
保持しており、分割走査制御部72は、このスクリーン
情報を画像処理部70から得て、該スクリーン情報に基
づいて各発光点で変調される信号数を決定し、該信号数
に応じて変調信号を振り分ける。
【0070】[変調信号を振り分ける動作について]以
下、変調信号を振り分ける動作を説明する。
【0071】隣接する走査ラインを2本の光ビームで同
時に走査するために、画像処理部70で変換された変調
信号のうち奇数ラインの変調信号は、分割走査制御部7
2からの制御信号RSTWOにより基準信号CLK1に
同期して、奇数ライン用メモリ66に書き込まれ、偶数
ラインの変調信号は、分割走査制御部72からの制御信
号RSTWEにより基準信号CLK1に同期して、偶数
ライン用メモリ68に書き込まれる。
【0072】次に、各走査ラインを分割走査するため
に、奇数ライン用メモリ66に書き込まれた変調信号
は、分割走査制御部72からの制御信号RSTROによ
り基準信号CLK2に同期して奇数ライン用メモリ66
から読み出される。そして、読み出された変調信号の前
半部は、分割走査制御部72からの制御信号RSTWO
Fにより基準信号CLK2に同期して奇数ライン前半部
用メモリ62Fに書き込まれ、上記読み出された変調信
号の後半部は、分割走査制御部72からの制御信号RS
TWOSにより基準信号CLK2に同期して奇数ライン
後半部用メモリ62Sに書き込まれる。
【0073】同様に、偶数ライン用メモリ68に書き込
まれた変調信号は、分割走査制御部72からの制御信号
RSTREにより基準信号CLK2に同期して偶数ライ
ン用メモリ68から読み出される。そして、読み出され
た変調信号の前半部は、分割走査制御部72からの制御
信号RSTWEFにより基準信号CLK2に同期して偶
数ライン前半部用メモリ64Fに書き込まれ、上記読み
出された変調信号の後半部は、分割走査制御部72から
の制御信号RSTWESにより基準信号CLK2に同期
して偶数ライン後半部用メモリ64Sに書き込まれる。
【0074】なお、1つの走査ラインの変調信号を分割
するために用いられる制御信号RSTWO、RSTW
E、RSTRO、RSTRE、RSTWOF、RSTW
EF、RSTWOS、RSTWES、RSTROF、R
STREF、RSTROS、RSTRESは、スクリー
ンの情報、各メモリに入力する変調信号の数、及び各メ
モリに書き込まれた変調信号の数に基づいて、分割走査
制御部72によって生成される。また、レーザ駆動部5
2Sには、各メモリに入力する変調信号の数を記憶する
図示せぬレジスタ、及び各メモリに書き込まれた変調信
号の数をカウントする図示せぬカウンタが設けられてい
る。
【0075】そして、奇数ライン前半部用メモリ62F
に書き込まれた変調信号は、分割走査制御部72からの
制御信号RSTROFにより基準信号CLKFに同期し
て読み出されLDドライバ60Aに入力される。LDド
ライバ60Aは、この奇数ライン前半部用の変調信号に
基づいて発光点80A1を駆動する。これにより、奇数
ライン前半部用の変調信号で変調された光ビームが発光
点80A1から射出される。
【0076】また、偶数ライン前半部用メモリ64Fに
書き込まれた変調信号は、分割走査制御部72からの制
御信号RSTREFにより基準信号CLKFに同期して
読み出されLDドライバ60Aに入力される。LDドラ
イバ60Aは、この偶数ライン前半部用の変調信号に基
づいて発光点80A2を駆動する。これにより、偶数ラ
イン前半部用の変調信号で変調された光ビームが発光点
80A2から射出される。
【0077】また、奇数ライン後半部用メモリ62Sに
書き込まれた変調信号は、分割走査制御部72からの制
御信号RSTROSにより基準信号CLKSに同期して
読み出されLDドライバ60Bに入力される。LDドラ
イバ60Bは、この奇数ライン後半部用の変調信号に基
づいて発光点80B1を駆動する。これにより、奇数ラ
イン後半部用の変調信号で変調された光ビームが発光点
80B1から射出される。
【0078】また、偶数ライン後半部用メモリ64Sに
書き込まれた変調信号は、分割走査制御部72からの制
御信号RSTRESにより基準信号CLKSに同期して
読み出されLDドライバ60Bに入力される。LDドラ
イバ60Bは、この偶数ライン後半部用の変調信号に基
づいて発光点80B2を駆動する。これにより、偶数ラ
イン後半部用の変調信号で変調された光ビームが発光点
80B2から射出される。
【0079】この時、発光点80A1からの光ビームに
より走査される走査ラインと、発光点80B1からの光
ビームにより走査される走査ラインとにより1つの走査
ラインが分割走査されること、及び発光点80A2から
の光ビームにより走査される走査ラインと、発光点80
B2からの光ビームにより走査される走査ラインとによ
り1つの走査ラインが分割走査されることは言うまでも
ない。
【0080】以下、図14〜図18を用いて、分割走査
の一連の流れを説明する。図14〜図17には、1つの
走査ラインの変調信号が分割されていく過程が示されて
いる。まず、図14の走査ライン毎の変調信号〜
は、図15(A)に示す奇数ラインの変調信号、、
と、図15(B)に示す偶数ラインの変調信号、
、とに分割され、奇数ラインの変調信号、、
は奇数ライン用メモリ66に、偶数ラインの変調信号
、、は偶数ライン用メモリ68に、それぞれ書き
込まれる。
【0081】次に、各走査ライン毎の変調信号は、図1
6(A)、(B)に示すように、前半部と後半部とに分
割される。即ち、図16(A)に示すように奇数ライン
の変調信号、、はそれぞれ前半部と後半部とに分
割され、各変調信号の前半部は奇数ライン前半部用のメ
モリ62Fに、各変調信号の後半部は奇数ライン後半部
用のメモリ62Sに、それぞれ書き込まれる。また、図
16(B)に示すように偶数ラインの変調信号、、
はそれぞれ前半部と後半部とに分割され、各変調信号
の前半部は偶数ライン前半部用のメモリ64Fに、各変
調信号の後半部は偶数ライン後半部用のメモリ64S
に、それぞれ書き込まれる。
【0082】そして、図17に示すように、第1回目の
走査で、奇数ライン前半部用の変調信号で変調された光
ビームが発光点80A1から、奇数ライン後半部用の変
調信号で変調された光ビームが発光点80B1から、偶
数ライン前半部用の変調信号で変調された光ビームが発
光点80A2から、偶数ライン後半部用の変調信号で変
調された光ビームが発光点80B2から、それぞれ射出
される。
【0083】これにより、図18に示すように、発光点
80A1からの光ビームOFは、回転多面鏡82Aで偏
向された後、感光体ドラム84を走査し、奇数ラインの
前半部86OFを形成する。また、発光点80A2から
の光ビームEFは、回転多面鏡82Aで偏向された後、
感光体ドラム84を走査し、偶数ラインの前半部86E
Fを形成する。同様に、発光点80B1からの光ビーム
OSは、回転多面鏡82Bで偏向された後、感光体ドラ
ム84を走査し、奇数ラインの後半部86OSを形成す
る。また、発光点80B2からの光ビームESは、回転
多面鏡82Bで偏向された後、感光体ドラム84を走査
し、偶数ラインの後半部86ESを形成する。
【0084】これにより、奇数ラインの前半部86OF
と奇数ラインの後半部86OSとで構成される1本の奇
数ラインと、偶数ラインの前半部86EFと偶数ライン
の後半部86ESとで構成される1本の偶数ラインと
が、1回目の走査で同時に感光体ドラム84上に形成さ
れる。
【0085】さらに、2回目以降の走査でも同様に、1
本の奇数ラインと1本の偶数ラインとが同時に感光体ド
ラム84上に形成される。
【0086】本実施形態では、画像処理部70をレーザ
駆動部52Sの構成の中に含めて説明したが、画像デー
タ生成部が画像処理部70の機能を持ち、レーザ駆動部
52Sが変調信号を分割し該分割された変調信号に基づ
いて光源装置を駆動する構成であっても良いことは言う
までもない。
【0087】[分割部境界位置の設定場所について]図
8(A)〜(C)には、分割部境界位置の各種の設定場
所の例を示す。図8(A)の例は、分割部境界位置を主
走査方向に沿って一定にした例で、1つの光源装置に対
する変調信号の数が各走査ライン毎に変化しない例であ
る。一方、図8(B)の例及び図8(C)の例は、分割
部境界位置を主走査方向に沿って一定のサイクルで変化
させた例であり、このうち図8(B)の例は、領域R1
の各走査ラインで4画素分の変調信号を2つの光源装置
に交互に割り当てた例である。図8(C)の例は、領域
R2の各走査ラインで12画素分の変調信号を、割り当
て量を変化させて2つの光源装置に割り当てた例であ
り、図8(C)において左側の光源装置80Aへの割り
当て量は、領域R2の12画素分の変調信号のうち8画
素分、0画素分、12画素分、4画素分の繰り返しとな
る。
【0088】図5に示す濃度データの画像に、上記図8
(A)〜(C)の分割部境界位置を適用すると、画像は
それぞれ図9(A)〜(C)のように分割される。これ
らを、光源装置80Aへの割り当て量(各走査ラインの
前半部)と光源装置80Bへの割り当て量(各走査ライ
ンの後半部)とで分けて表示すると、図10〜図12の
ようになる。
【0089】即ち、図8(B)の分割部境界位置を採用
した場合、光源装置80Aには図11(A)に示す画素
分の変調信号が割り当てられ、光源装置80Bには図1
1(B)に示す画素分の変調信号が割り当てられる。ま
た、図8(C)の分割部境界位置を採用した場合、光源
装置80Aには図12(A)に示す画素分の変調信号が
割り当てられ、光源装置80Bには図12(B)に示す
画素分の変調信号が割り当てられる。
【0090】これら図8(B)、(C)のように、分割
部境界位置を主走査方向に沿って一定のサイクルで変化
させた場合、図11、図12のように各光源装置で走査
毎に変調される変調信号数が増減することがわかる。
【0091】[変調信号の分割の具体例]以下、分割部
境界位置を図8(B)のように設定したケースでの変調
信号の分割例を説明する。また、全走査幅を12イン
チ、解像度を600dpi(ドット/インチ)とする。
このとき、各走査ラインの総ドット数は7200ドット
となる。
【0092】図19に示すように、この7200ドット
を光源装置80A、80Bで分割走査する場合、例え
ば、光源装置80Aの発光点80A1で変調する変調信
号数を3604ドット(4×900+4)とすると、光
源装置80Bの発光点80B1では3596ドット(7
200−3604)の変調信号を変調すれば良い。
【0093】このとき光源装置80Aの発光点80A2
で変調する変調信号数は3600ドット(3604−
4)となり、光源装置80Bの発光点80B2で変調す
る変調信号数は3600ドット(7200−3600)
となる。
【0094】各発光点において上記信号数の変調信号で
光ビームを変調し出力することで、発光点80A1から
の光ビームで走査ライン86OFが形成され、発光点8
0B1からの光ビームで走査ライン86OSが形成され
る。これら走査ライン86OF、86OSにより第1の
走査ラインが形成される。
【0095】これと同時に、発光点80A2からの光ビ
ームで走査ライン86EFが形成され、発光点80B2
からの光ビームで走査ライン86ESが形成される。こ
れら走査ライン86EF、86ESにより第2の走査ラ
インが形成される。
【0096】このような走査を繰り返し行えば、分割部
境界位置が図8(B)の位置になるよう分割走査を行う
ことができる。このように分割部境界位置が周期的に変
動するように、走査ラインの変調信号を各光源装置毎の
変調信号に分割するので、形成される画像のつなぎ目の
視認性を低下させることができる。
【0097】また、上記では、1つの光源装置の発光点
数が分割部境界位置の変動の1サイクルに含まれる走査
ライン数に等しいので、走査毎に各発光点で変調される
変調信号数はそれぞれ常に等しくなる。このため、走査
毎に各発光点で変調される変調信号数が変動するケース
に比べ、変調信号を分割する処理を容易に実行すること
ができる。
【0098】なお、1つの光源装置の発光点数が分割部
境界位置の変動の1サイクルに含まれる走査ライン数に
等しい場合に限らず、1つの光源装置の発光点数を上記
1サイクルに含まれる走査ライン数の整数倍にしてやれ
ば、走査毎に各発光点で変調される信号数をそれぞれ一
定にすることができ、変調信号を分割する処理を容易に
実行することができる。
【0099】また、上記実施形態では、図8(B)に示
すように、しきい値マトリックスの境界位置と分割部境
界位置とが一致した例(分割部境界位置を(14)と(13)の
間、(11)と(5) の間、(7) と(9) の間、(15)と(16)の間
に設定した例)を示したが、分割部境界位置は(14)と
(6) の間、(11)と(2) の間、(4) と(9) の間、(8) と(1
6)の間に設定しても良いし、これらの混合でも良いこと
は言うまでもない。
【0100】[変調信号を分割する他の例について]図
20は分割走査の分割部境界位置を、3走査ラインを1
単位として周期的に変動させた例を示している。光源装
置90Aより出射された光ビームは、回転多面鏡92A
により偏向された後、図示せぬ感光体ドラム上を走査
し、走査ラインの前半部94Aを形成する。上記と同時
に光源装置90Bより出射された光ビームは、回転多面
鏡92Bにより偏向された後、図示せぬ感光体ドラム上
を走査し、走査ラインの後半部94Bを形成する。これ
により、感光体ドラム上に前半部94Aと後半部94B
とから成る1本の走査ラインが形成される。
【0101】図20に示すように、走査ライン、、
の走査時に各光源装置で変調される変調信号数を互い
に異ならせ、走査ライン、、の走査時には、走査
ライン、、の走査時の変調信号数を繰り返すよう
設定される。この場合、例えば、3通りの変調信号数の
情報が予め記憶されたレジスタ(3つのレジスタ)を設
け、参照するレジスタを順に切り替えて変調信号数の情
報を得るようにしても良い。
【0102】このように隣接する走査ラインについての
分割境界が互いに異なるように変調信号を分割するの
で、形成される画像のつなぎ目の視認性をさらに低下さ
せることができる。
【0103】次に、図21は複数(4個)の発光点を備
えた2つの光源装置で分割走査する例を示している。図
21では、各光源装置の第1の発光点からの光ビームで
走査される走査ラインをCH1、第2の発光点からの光
ビームで走査される走査ラインをCH2、第3の発光点
からの光ビームで走査される走査ラインをCH3、第4
の発光点からの光ビームで走査される走査ラインをCH
4とそれぞれ表記している。
【0104】この図21の例では、CH1とCH3の
組、CH2とCH4の組を設け、同じ組では変調信号数
を同じにし、異なる組では変調信号数を異ならせること
によって、隣接する分割部境界位置が異なるように分割
走査している。
【0105】ここでは、例えば、変調信号数の情報が予
め記憶されたレジスタを各光源装置の組毎に設け、各発
光点の駆動時に、対応する組のレジスタを参照すること
により変調信号数の情報を得て、変調信号の分割を行
う。
【0106】次に、図22も複数(4個)の発光点を備
えた2つの光源装置で分割走査する例を示しているが、
ここでは、すべての発光点に対応する変調信号数を異な
らせることによって、隣接する分割部境界位置が異なる
ように分割走査している。
【0107】次に、図23(A)〜(C)は、各発光点
の同一走査での変調信号数を同一にし隣接する走査ライ
ンの境界位置を異ならせて飛び越し走査を行う例を示し
ている。具体的には、各光源装置に3つの発光点があ
り、2本の走査ラインを飛び越えて走査している。
【0108】まず、図23(A)に示すように、各光源
装置毎に同一信号数の変調信号で変調された光ビームを
3つの発光点から同時に射出し、第1スキャンを行う。
次に、図23(B)に示すように、各光源装置毎に同一
で且つ第1スキャンとは異なる信号数の変調信号で変調
された光ビームを、3つの発光点から同時に射出し、第
2スキャンを行う。次に、図23(C)に示すように、
各光源装置毎に同一で且つ第1スキャンと同じ信号数の
変調信号で変調された光ビームを、3つの発光点から同
時に射出し、第3スキャンを行う。
【0109】以降、図示は省略したが、第4スキャン以
降の偶数回目のスキャンは、各光源装置毎に同一で且つ
第2スキャンと同じ信号数の変調信号で変調された光ビ
ームを、3つの発光点から同時に射出することで行わ
れ、第5スキャン以降の奇数回目のスキャンは、各光源
装置毎に同一で且つ第1スキャンと同じ信号数の変調信
号で変調された光ビームを、3つの発光点から同時に射
出することで行われる。
【0110】このような飛び越し走査により、隣接する
走査ラインの分割部境界の位置を互いに異ならせること
ができる。また、この場合、走査ラインの分割部境界の
位置情報としては、奇数回目のスキャン時の分割部境界
の位置情報と偶数回目のスキャン時の分割部境界の位置
情報の2つのみをレジスタに記憶すれば良いので、レジ
スタ使用量を削減することができる。
【0111】ところで、中間階調が無い画像(文字等)
と中間階調の画像のうち、中間階調が無い画像を優先す
るケースでは、各走査ラインの変調信号を分割する境界
が複数の走査ラインを1単位として該複数の走査ライン
間で周期的に変動するように、各走査ラインの変調信号
を分割することが望ましい。これにより、低コスト化を
図りつつ、形成される画像でのつなぎ目を目立たなく
し、画質を良好に維持することができる。
【0112】一方、中間階調の画像を優先するケースで
は、階調度が所定階調度以下のとき露光されないスポッ
トの近傍で各走査ラインの変調信号を分割することが望
ましい。この場合、しきい値マトリックスが正方形の単
純な形でなくなり、変調信号の分割境界の変動が複雑に
なりその変動サイクルが長くなるものの、形成される中
間階調の画像でのつなぎ目を目立たなくし、画質を良好
に維持することができる。
【0113】仮に、中間階調の画像を形成する場合と中
間階調が無い画像を形成する場合とで、スクリーン情報
に応じた走査ラインの分割部境界位置を一致させても支
障が無ければ、該分割部境界位置を一致させることが望
ましい。即ち、各走査ラインの変調信号の分割境界が、
階調度が所定階調度以下のとき露光されないスポットの
近傍であり且つなるべく単純に周期的に変動するよう
に、各走査ラインの変調信号を分割することで、走査ラ
インの分割境界位置を一致させることができる。
【0114】このようにすれば、中間階調の画像を形成
するためのスクリーン情報が変化しない限り、形成され
る画像が中間階調の画像から中間階調が無い画像へ又は
その逆に切り替わっても、分割部境界位置は同じである
ので、変調信号の分割処理を変更する必要がなくなる、
という利点がある。
【0115】ところで、各走査ラインにおける分割可能
範囲内に中間階調の画像と中間階調が無い画像とが混在
する場合には、各走査ラインの分割境界位置を、中間階
調の画像と中間階調が無い画像との境界位置に一致させ
ることが望ましい。
【0116】このように、中間階調の画像と中間階調が
無い画像との境界位置で、各走査ラインの変調信号を分
割することで、形成される中間階調の画像内又は中間階
調が無い画像内につなぎ目ができることを回避できるの
で、画質を良好に維持することができる。
【0117】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、変換方式に応じて予め定められた規則に従
って各走査ラインの変調信号を各光源装置毎の変調信号
に分割し、各光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動
するので、画像データを参照する煩雑な処理を回避しつ
つ、変換方式に応じて適した境界位置で走査ラインの変
調信号を分割することができ、形成される画像のつなぎ
目を目立たなくすることができる。
【0118】また、請求項2記載の発明によれば、階調
度が所定階調度以下のとき露光されないスポットの近傍
で各走査ラインの変調信号を分割するので、つなぎめに
おいて隣接するドットが重なったり離れたりする確率が
低くなり、つなぎめが目立たなくなる。特に、濃度変動
の影響が顕著に現れる低濃度側での再現性が向上する。
【0119】また、請求項3記載の発明によれば、1回
の走査で走査される走査ライン数を、分割手段による分
割境界位置の繰り返しの1サイクルに含まれる走査ライ
ン数の整数倍にすることによって、1つの発光点が走査
する変調信号数は、分割部分のスクリーンの条件が変更
になるまで変化しないので、走査毎に変調信号数を変更
する必要がなくなり、複数の光ビームにより形成される
画像のつなぎめによる画質の劣化を抑えることができ
る。
【0120】また、請求項4記載の発明によれば、各走
査ラインの変調信号を分割する境界が周期的に変動する
ように、各走査ラインの変調信号を各光源装置毎の変調
信号に分割するので、形成される画像のつなぎ目の視認
性を低下させることができる。
【0121】また、請求項5記載の発明によれば、各発
光点に対応付けられた走査ラインの境界位置は走査毎に
一定となるので、境界位置が走査毎に変動するケースに
比べ、各走査ラインの変調信号を分割する処理を容易に
実行することができる。
【0122】また、請求項6記載の発明によれば、隣接
する走査ラインについての分割境界が互いに異なるよう
に変調信号を分割するので、形成される画像のつなぎ目
の視認性をさらに低下させることができる。
【0123】また、請求項7記載の発明によれば、飛び
越し走査において、一時点での各光源装置の発光点に対
応する変調信号を分割する境界が各光源装置毎に同一で
あり且つ境界が走査毎に変動するように、各走査ライン
の変調信号を分割するので、隣接する走査ラインの分割
境界の位置を互いに異ならせることができ、形成される
画像のつなぎ目の視認性をさらに低下させることができ
る。
【0124】また、請求項8記載の発明によれば、中間
階調の画像を形成する場合、階調度が所定階調度以下の
とき露光されないスポットの近傍で各走査ラインの変調
信号を分割し、中間階調が無い画像を形成する場合、各
走査ラインの変調信号を分割する境界が複数の走査ライ
ンを1単位として該複数の走査ライン間で周期的に変動
するように、各走査ラインの変調信号を分割するので、
それぞれの場合で、形成される画像でのつなぎ目を目立
たなくし、画質を良好に維持することができる。
【0125】また、請求項9記載の発明によれば、中間
階調の画像を形成する場合と中間階調が無い画像を形成
する場合とで走査ラインの分割境界位置を一致させるの
で、中間階調の画像を形成するためのスクリーンの情報
が変化しない限り、形成される画像が中間階調の画像と
中間階調が無い画像とで切り替わっても、分割手段又は
信号分割手段による各走査ラインの変調信号の分割処理
を変更する必要がなくなる。
【0126】また、請求項10記載の発明によれば、中
間階調の画像と中間階調が無い画像との境界位置で、各
走査ラインの変調信号を分割することで、形成される中
間階調の画像内又は中間階調が無い画像内につなぎ目が
できることを回避できるので、画質を良好に維持するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1、第2実施形態における画像形成装置の概
略構成図である。
【図2】第1実施形態の光走査装置の概略構成図であ
る。
【図3】(A)は入力信号の1画素を4×4のマトリッ
クスで表すことを示す図であり、(B)は1本の走査ラ
インとマトリックスとの関係を示す図である。
【図4】濃度パターン法とファテニングタイプを説明す
るための図である。
【図5】画像の濃度データの一例を示す図である。
【図6】ファテニングタイプのしきい値マトリックスを
示す図である。
【図7】図5の濃度データより出力されるドットパター
ンを示す図である。
【図8】分割走査される境界部の各種設定場所の例を示
す図であり、(A)は境界部の位置を走査方向一定にし
た例を示す図であり、(B)は境界部の位置を走査方向
で一定のサイクルで変化させた第1の例を示す図であ
り、(C)は境界部の位置を走査方向で一定のサイクル
で変化させた第2の例を示す図である。
【図9】(A)は図5の濃度データの画像を図8(A)
の境界部位置で分割するケースを示す図であり、(B)
は図5の濃度データの画像を図8(B)の境界部位置で
分割するケースを示す図であり、(C)は図5の濃度デ
ータの画像を図8(C)の境界部位置で分割するケース
を示す図である。
【図10】(A)は図9(A)の画像を分割したときの
前半部を示す図であり、(B)は図9(A)の画像を分
割したときの後半部を示す図である。
【図11】(A)は図9(B)の画像を分割したときの
前半部を示す図であり、(B)は図9(B)の画像を分
割したときの後半部を示す図である。
【図12】(A)は図9(C)の画像を分割したときの
前半部を示す図であり、(B)は図9(C)の画像を分
割したときの後半部を示す図である。
【図13】第2実施形態でのレーザ駆動部の構成を示す
ブロック図である。
【図14】画像処理部から出力された走査ライン毎の変
調信号を示す図である。
【図15】(A)は奇数ラインの変調信号を示す図であ
り、(B)は偶数ラインの変調信号を示す図である。
【図16】(A)は奇数ラインの変調信号を分割した状
態を示す図であり、(B)は偶数ラインの変調信号を分
割した状態を示す図である。
【図17】1回目、2回目の走査で用いられる変調信号
を示す図である。
【図18】第2実施形態の光走査装置の概略構成図であ
る。
【図19】7200ドットを2個の光源で分割走査する
例を示す図である。
【図20】分割走査の分割部境界位置を、3走査ライン
を1単位として周期的に変動させた例を示す図である。
【図21】4個の発光点を備えた2つの光源装置で分割
走査する第1の例を示す図である。
【図22】4個の発光点を備えた2つの光源装置で分割
走査する第2の例を示す図である。
【図23】各発光点の同一走査での変調信号数を同一に
し隣接する走査ラインの境界位置を異ならせて飛び越し
走査を行う例を示す図であり、(A)は第1スキャン後
の状態を、(B)は第1スキャン後の状態を、(C)は
第1スキャン後の状態を、それぞれ示す図である。
【図24】従来の分割走査方式を示す概略図である。
【図25】従来の分割境界部の一例を説明するための図
である。
【図26】従来の分割境界部の他の例を説明するための
図である。
【符号の説明】
1A、1B 光源装置 6 回転多面鏡(偏向器) 20 光走査装置 22 感光体ドラム(像担持体) 50 画像形成装置 52、52S レーザ駆動部 72 分割走査制御部 80A、80B 光源装置 80A1、80A2、80B1、80B2 発光点 82A、82B 回転多面鏡(偏向器) 84 感光体ドラム(像担持体)

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の光源装置からそれぞれ射出された
    光ビームを偏向器により偏向し、偏向された複数の光ビ
    ームで、所定方向に回転する像担持体上の走査ラインを
    分割して主走査方向に走査する分割走査方式の画像形成
    装置であって、 画像データを光ビームの変調信号に変換するための変換
    方式に基づいて画像データを光ビームの変調信号に変換
    する変換手段と、 前記変換方式に応じて予め定められた規則に従って各走
    査ラインの変調信号を各光源装置毎の変調信号に分割す
    る分割手段と、 各光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動する駆動制
    御手段と、 を有する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記変換方式が、画像データを階調度に
    応じた数のスポットの変調信号に変換する変換方式であ
    り、前記分割手段は、階調度が所定階調度以下のとき露
    光されないスポットの近傍で、各走査ラインの変調信号
    を分割することを特徴とする請求項1記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 1回の走査で走査される走査ライン数
    が、前記分割手段による分割境界位置の繰り返しの1サ
    イクルに含まれる走査ライン数の整数倍であることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 複数の光源装置からそれぞれ射出された
    光ビームを偏向器により偏向し、偏向された複数の光ビ
    ームで、所定方向に回転する像担持体上の走査ラインを
    分割して主走査方向に走査する分割走査方式の画像形成
    装置であって、 画像データを光ビームの変調信号に変換する信号変換手
    段と、 各走査ラインの変調信号を分割する境界が複数の走査ラ
    インを1単位として該複数の走査ライン間で周期的に変
    動するように各走査ラインの変調信号を各光源装置毎の
    変調信号に分割する信号分割手段と、 各光源装置毎の変調信号で各光源装置を駆動する駆動制
    御手段と、 を有する画像形成装置。
  5. 【請求項5】 各光源装置は複数の光ビームの発光点を
    有し、 前記駆動制御手段が、各光源装置毎に前記1単位の走査
    ライン数の整数倍の発光点から光ビームが同時に射出さ
    れるよう各光源装置を駆動することで、複数の走査ライ
    ンが同時に走査されることを特徴とする請求項4記載の
    画像形成装置。
  6. 【請求項6】 隣接する走査ラインの変調信号を分割す
    る境界が互いに異なることを特徴とする請求項5記載の
    画像形成装置。
  7. 【請求項7】 各光源装置毎に3以上の奇数個の同数の
    発光点からの光ビームにより飛び越し走査が行われる場
    合、各光源装置の発光点に対応する変調信号を分割する
    境界が一走査では各光源装置毎に同一であり且つ前記境
    界が走査毎に変動することを特徴とする請求項5記載の
    画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記分割手段又は前記信号分割手段は、 画像データを階調度に応じた数のスポットで形成するこ
    とで中間階調の画像を形成する場合、階調度が所定階調
    度以下のとき露光されないスポットの近傍で、各走査ラ
    インの変調信号を分割し、 中間階調が無い画像を形成する場合、各走査ラインの変
    調信号を分割する境界が複数の走査ラインを1単位とし
    て該複数の走査ライン間で周期的に変動するように、各
    走査ラインの変調信号を分割する、 ことを特徴とする請求項1又は請求項4に記載の画像形
    成装置。
  9. 【請求項9】 走査ラインの分割境界位置が、中間階調
    の画像を形成する場合と中間階調が無い画像を形成する
    場合とで、一致することを特徴とする請求項8記載の画
    像形成装置。
  10. 【請求項10】 分割可能範囲内に中間階調の画像と中
    間階調が無い画像とが混在する場合には、走査ラインの
    分割境界位置が、前記中間階調の画像と前記中間階調が
    無い画像との境界位置に一致することを特徴とする請求
    項8又は請求項9に記載の画像形成装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002311359A (ja) * 2001-04-13 2002-10-23 Japan Science & Technology Corp 光走査装置
JP2002318359A (ja) * 2001-04-24 2002-10-31 Ricoh Co Ltd 光走査装置及び画像形成装置
JP2014201057A (ja) * 2013-04-10 2014-10-27 株式会社リコー 光ビーム走査装置及び画像形成装置

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