JPH11262973A - 防振・防音鋼板の構造並びに該防振・防音鋼板にて構成した 自動販売器の構造 - Google Patents

防振・防音鋼板の構造並びに該防振・防音鋼板にて構成した 自動販売器の構造

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JPH11262973A
JPH11262973A JP10156585A JP15658598A JPH11262973A JP H11262973 A JPH11262973 A JP H11262973A JP 10156585 A JP10156585 A JP 10156585A JP 15658598 A JP15658598 A JP 15658598A JP H11262973 A JPH11262973 A JP H11262973A
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正幸 広瀬
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来から開発され、市販されている防振、防音
効果にすぐれた制振鋼板又はアルミ板は重い重量には耐
えられないため、最も振動の発生が大きい機械の設置部
分には使用できなかった。本発明は従来不可能であった
制振鋼板の使用範囲を更に拡大したものであり、更にそ
れを自動販売器に装着したものである。 【解決手段】従来から開発され、市販されている防振、
防音効果にすぐれた制振鋼板又はアルミ板1、2の下面
部分に、重い重量に耐えられる鋼板5を人工砂とエポキ
シ樹脂を混合した接着樹脂4を固着挿入し、リベット1
2にて結合して重量に優れた芯材を、従来の市販の制振
鋼板又はアルミ板1、2に設けることにより、従来より
使用が不可能であった重量物に対しての防振、防音効果
材としての使用範囲を拡大し、併せて自動販売器に有効
にかつ効果的に使用して、販売器の防振、防音効果をも
たせた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溝蓋とか、機器、
自動販売器等の設置の際に発生する振動とか騒音の防止
手段並びに機材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、機械から発生される振動や騒音を
防止するには、防振ゴム等を機台の下部に敷いたり、機
械にカバーをかけて騒音の発生を押さえたりすることが
通常行われている。しかしこれらの現象は鋼板等の大き
な剛性を持つ材料の欠点である振動に対する減衰性の悪
さが主に原因しており、また、音源からカバーやケーシ
ング等に振動が伝達され共鳴したりして、二次的な騒音
を発生したりしていた。
【0003】また、従来、自動販売器から発生される振
動や騒音は、特に缶とか瓶等の重量物が落下する際に、
販売器の鋼板等に衝突する衝撃音が多々原因となってい
る。また、音源から離れても遠くまで振動又は騒音が伝
達され、共鳴して大きな弊害を発生していた。
【0004】また最近、24時間街路等に設置された自
動販売器の数は膨大な量にのぼり、深夜の街路における
使用に際に発生する騒音とか、特に、病院内に設置され
た、入院患者等の為に設けられた自動販売器を、消灯時
間後とか深夜に使用する者が発生させる騒音が、入院患
者の睡眠や治療の妨げとなることが、社会的に大きな問
題となって来ている。本発明は、これらに防振・防音効
果の高い鋼板(A)、(B)を効果的に組み合わせ、こ
れらの振動や騒音を少しでも低下させ、人々に苦痛を与
えない程度まで落下振動、機械騒音等を防止した防振・
防音鋼板及び自動販売器の防振・防音の方法を提供する
ものである。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】第9図、第10図の防振鋼板(A)は現在
神戸製鋼がダンプレーの商品名にて一般に販売され、使
用されている防振、防音技術で、その原理たる制振鋼板
又は制振アルミ板の構造を示している。
【0006】第9図において、例えば制振鋼板表面板1
と裏面板2は同じ材質からなり、表裏2枚の板を平面的
に貼着した2層構造の板の間に高分子材料3を熱貼着
し、固化させシート状にしたものである。しかしなが
ら、従来の技術においても以下に述べるような問題があ
り、実情に耐えるものが現実に得られていないのが実情
である。
【0007】従来は上記市販従来例に示すごとく、薄い
鋼板又はアルミ板の間に高分子材料を接着剤により接合
することによって機械的に結合させる方法によって形成
されていたため、下記のごとき不具合を生じていた。 (1)一般に従来の制振鋼板又はアルミ板等の複合鋼板
(A)は機械のオイルパンとかカバー又はケースとかパ
ネル等とかに使用され、機械の設置等の基礎の使用には
適していない。 (2)従来の制振鋼板又はアルミ板の制振特性の損失係
数はサンドウイッチした高分子材料の粘弾性に左右さ
れ、効率性を求めるため合成樹脂の厚さを0.2のフイ
ルム状から3.2ミリの板状に設定する必要があり、そ
の結果、制振鋼板の全体の板厚は3〜4ミリ程度の厚さ
しかなっていないため、重量物品の落下受け板や、機械
の下に敷く機材としては重量に耐えられず不適格であ
る。 (3)制振鋼板又はアルミ板等の複合鋼板(A)は機械
の防振、防音が主目的にて開発されたもので、現在最も
大きな公害の根源となっている道路面の車両による振動
及び騒音の防護に不適で、または階段の昇降時の騒音解
消には不適である。即ち、車の重量のかかる部分の溝
蓋、階段の踏み板等に使用することは不適である。従っ
て本発明はこのような不具合を解消し、特に従来得られ
なかった落下物の衝撃に、また重量のかかる部分の使用
に十分耐えられ、従来の保持している防振、防音の性能
を維持しながら使用可能な鋼板を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めの手段は前記特許請求の範囲に記載のとおり、少なく
とも二枚の薄い鋼板又はアルミ板の間に制振性に優れた
高分子材料を挿入してなる市販の複合鋼材(A)の下片
面側に6〜8ミリ厚さの鋼板を、人工砂混合エポキシ樹
脂を挟着して締結、固着したことを特徴とする防振、防
音鋼板である。
【0009】本発明は、従来から開発され、市販されて
いる防振、防音効果にすぐれた制振鋼板又はアルミ板の
複合鋼板(A)の下片面部分に、重い重量に耐えられる
鋼板又はアルミ板の間に人工砂とエポキシ樹脂を混合し
た防振・防音効果に優れた接着樹脂を挿入し、リベット
にてこれらを結合、固着して、重量に優れた芯材を従来
の市販の制振鋼板又はアルミ板に設けることによって、
従来不可能であった制振鋼板の耐重量使用範囲を拡大
し、併せて芯材の大きな質量にて振動及び騒音の吸収を
同時に図ったものである。
【0010】落下物体が重く硬い場合には、人工砂混合
エポキシ樹脂4を下片面側に貼着した複合鋼板(B)を
用い、落下物体が軽く軟らかい場合には、鋼板又はアル
ミ板1、2の間に高分子材料3を挿入した従来の複合鋼
板(A)を単独に用いるか、又は自動販売器のアクリル
板10、11、13等に組合わせ貼着して用いる方法等
により騒音の発生を減衰させる手段を用いている。
【0011】また、本発明はさらに上述の発生源の直接
の防振・防音対策とは別に、自動販売器や機器等の発生
源そのものを、複合鋼板(B)を直接機台の下に敷く
か、また、複合鋼板(A)を用いて機台の周りを直接覆
って振動、騒音の発生の減衰をさらにたかめる等の手段
を講じたものである。以下、本発明について実施例に基
づいて詳細に説明する。
【発明の実施の形態】
【0012】
【実施例】実施例1 第1図は本発明の基本的な実施例を示す図で、第9図に
示す従来の制振鋼板を張り合わせた構造の複合鋼板
(A)の下片面部分に重い重量に耐えられる6〜8ミリ
の鋼板5を、間にエポキシ樹脂4を挟着して、リベット
12等にて結合、固着したもので、機器の下面に敷く防
振、防音機材、並びに道路に設置する溝蓋等の防振、防
音に適した複合鋼板(B)の構造を示した斜視図であ
る。
【0013】第9図は従来の制振鋼板を組合わせた構造
の複合鋼板(A)の詳細を示す斜視図面であり、第10
図aはその断面図、第10図b、cは振動を外部から受
けた場合、鋼板又はアルミ板1と2との間に挿入された
高分子材料3が、外部の振動力による材料のズリ現象の
発生によって、1、2の複合鋼板全体の振動系に位相差
が生じ、振動が減衰されることを示している。従って、
従来からある制振鋼板構造の最も大きな特徴は高い制振
性にあり、制振性は一般に損失係数が0.05以上あれ
ば制振効果がある鋼板とされ、従来の制振鋼板は殆どは
これらの原理が使用されている。
【0014】第2図は上述した市販の制振鋼板1、2の
下片面部に丈夫な鋼板5又はアルミ板をエポキシ樹脂4
を間に挟着し、リベット12を用いて結合したものであ
る。下片面部分に設置された鋼板5は厚さ4ミリでは薄
く、6ミリ以上の鋼板を締結し騒音のない板を製作す
る。即ち、エポキシ樹脂4が介在しない場合には、厚さ
6ミリの鋼板のリベット12の結合だけでは鋼板が巾4
00ミリ長さ900ミリ位の大きさになると、鋼板5の
歪みと制振鋼板1、2の歪みとで、2枚の締結した状態
では中心部や両側面部に隙間が発生し、この空間に重量
がかかると互いに干渉しあって目的が達成できなくな
る。
【0015】そこで本発明は、リベット12により結合
した鋼板5と市販の制振鋼板又はアルミ板1、2の複合
鋼板(A)との間に、コンクリート剤、クリエイト剤の
主剤とからなる2液反応型のノンソルブルエポキシ系1
00%液樹脂を間に使用することにより隙間を充填する
こととした。したがって主剤と硬化剤を混合すると硬化
反応が起こり、形成された塗膜はエポキシ樹脂特有の強
力な層となる。即ち、形成されるエポキシ樹脂層4は強
力な平板のシートを挿入した形態となる。更に、重量が
鋼板5に加わった場合は、市販の複合鋼板(A)との隙
間に重量に耐える強度を必要とするため、エポキシ樹脂
4の中に人工砂を混合し強度を更に増加することを図っ
た。最も効果的な固着にはエポキシ樹脂100に対し、
硬化剤20、人工砂10の割合にて混合し、樹脂の厚み
は1.5ミリ以上とすることが望ましい。
【0016】第2図は市販の複合鋼板(A)の下片面部
分に結合、固着される鋼板5との間に発生する振動等を
除去する作用が示され、制振鋼板1、2と鋼板5とはリ
ベット12によって結合保持されることにより、外部か
らの振動を受けると、制振鋼板1、2が上方向に振動し
従来の防振と防音の効果をつかさどると共に、残った振
動と騒音を更に下部の鋼板5の質量により吸収する働き
をつかさどる。リベット12の互いの間隔は最低110
ミリ以上必要であり、これ以下であると効果はあまりな
い。尚、この場合にはエポキシ樹脂は互いの間の空間を
埋めているだけとなる。
【0017】リベット12は第2図に示すように、頭部
をステンレス製のリベットワッシャー13にて覆われる
ため、特に溝蓋に本発明を使用した場合、車の車輪によ
る耐摩耗、破損防止等に大きな効果を発揮する。
【0018】第3図〜第5図は複合鋼板(A)の制振鋼
板又はアルミ板1、2の下片面部に結合、固着される鋼
板5の形状が水平板又は平板でない場合の例である。前
記実施例において使用した鋼板5の形状は平板であった
が、設置場所に凹凸がある場合は、防振や防音効果が半
減されるため、これらの鋼板の形状を湾曲状、凸状、あ
るいは凹状に波形変形させる事によって、鋼板の強度と
質量を保たせながら、設置場所が凹凸な場所であって
も、複合鋼板(B)の平板を使用したのと同じ防振・防
音効果を発揮せしめたものである。
【0019】これら変形板の場合は、鋼板5の形状の空
間にも複合鋼板(A)が下方向にも振動することが可能
なように、エポキシ樹脂板の形状も変形板に沿って凹凸
状に形成させ、制振鋼板1、2の上下の振動よりも防
振、防音効果を一層高める事ができるようにしている。
エポキシ樹脂板を上部を平面状に下部を変形板に沿って
形成することも可能である。
【0020】第4図は丸穴9を穿けたもの、第5図は格
子状に形成したもの等を示し、空間9又は11をエポキ
シ樹脂6にて重鎮し、いずれも各鋼板の強度と質量を保
たせながら、上部の制振鋼板又はアルミ板1、2の防
振、防音効果を高め保持せしめたものである。この場
合、制振鋼板2と穴型鋼板8または格子型鋼板10の間
にエポキシ樹脂板層を形成させることが望ましい。尚、
これらの丸穴9、格子穴11は貫通しても、貫通しなく
てもよく、いずれの場合にもエポキシ樹脂6が空間を塞
ぎ、防振、防音効果を高める働きをする。穴14はリベ
ット孔を示しており、リベット12によりしっかり締結
される。
【0021】第6図は道路の溝蓋の実施例を示し、表面
にリベット孔14が丁度水通し穴の役目もつかさどるよ
うになっている。防振・防音鋼板(B)の下面には上に
重量物がのるため、まな板状構造に形成してある。
【0022】第7図は洗濯機の振動防止受皿に使用する
タイプのもので、洗濯機の下部に装着し使用する。洗濯
機に使用する場合は、洗濯機自体は設備機械ほど重量が
重くないため、鋼板5は通常アルミ板が使われる。
【0023】第8図は設備機械とか工作機械とか重量が
あるもの場合に使用するタイプを示し、その構成は重量
物を設置する底部分のみ補強材5を市販の制振鋼板1、
2の下片面部にエポシキ樹脂と人工砂との混合接着剤4
とリベット12にて結合、固着し、側板は市販の制振鋼
板又はアルミ板1、2のみにより形成されている複合鋼
板(A)形式のものである。自動販売器の覆いに等に使
用した場合は、最も効果がある。
【0024】実施例2 請求項5の自動販売器等に防振・防音効果を施す場合に
は、請求項1記載の防振・防音複合鋼板(B)の構造
が、落下物が重く硬い飲料用缶とか瓶等の落下防振・防
音対策の目的に多く採用され、従来からある複合鋼板
(A)を部品に張付て使用する場合は、落下物が軽く柔
軟なタバコ類とか菓子類等の防振・防音対策を目的とす
る場合、又は開閉扉の開閉時に発する防振・防音対策を
目的として貼付け使用する場合に採用される。
【0025】そして、請求項1記載の複合鋼板(A)と
複合鋼板(B)の方法を落下物の動作状態、即ち、硬く
て軽い釣銭が落下する場合とか、缶等が滑走する場合と
か、扉の開閉だけを行う場合等とか、防振・防音の個々
の減衰測定結果に応じて、使い分けして互いに組合せて
採用することにより、防振・防音効果を一層たかめるこ
とが可能となる。
【0026】既に設置され使用されている既存の自動販
売器の振動・防振対策は請求項1の複合鋼板(A)、
(B)をそれぞれ既存の部品に貼着して一応の効果を得
ることができるが、これから新たに製作される自動販売
器には従来採用されている鋼板5の構造を浪板鋼板7、
穴型鋼板8、格子型鋼板10の形態等に置き換えること
により、一層の減衰効果を得ることが可能となる。ま
た、複合鋼板(A)を部品に貼着して使用する事なく、
直接複合鋼板(A)を部品として使うことも可能とな
る。
【0027】第11図は自動販売器内のそれぞれの用途
により請求項1の複合鋼板(A)及び(B)の能力を部
分的に有効に使い分けして貼着した場合の一実施例の状
態を示している。
【0028】第11図において、自動販売器は通常、本
体16、中扉17、外扉18の三つの構成にて組立てら
れ、第12図に示すように各部分を合体して1台の自動
販売器を構成している。
【0029】硬い重量物の缶とか瓶類は本体16の上部
の格納棚19に格納され、ここから1本単位に下部の傾
斜して設置された鋼板15aに落下される。当該鋼板1
5aには落下部分に、上述の防振・防音複合鋼板(A)
を人工砂混合エポキシ樹脂4を下面に挿入して、接着剤
にて貼着又はリベット等にて固着されている。 実際に
上記実施例に基づき、硬い重量物が直接鋼板15aに衝
突した場合と、複合鋼板(A)を貼着した板に直接衝突
した場合とでの騒音の減衰量を比較測定した結果を第1
表に示す。
【第1表】
【0030】本体16の鋼板15aから滑落した缶等は
中扉17のアクリル樹脂にて造られた扉板20を押し開
けてさらに滑落し外扉18に滑落する。扉板20には複
合鋼板(A)が貼着され、扉板21に缶等が衝突する音
と、扉板20が閉じる時に発する衝突音を減衰する。ま
た、取出口受け棚鋼板15bには複合鋼板(B)が貼着
され、受け棚25bに缶等が落下する際に発する衝撃音
を減衰する働きをする。
【0031】外扉18の前面部には透明アクリル樹脂板
製取出扉22が取り付けられ、取出扉22の内部裏面部
の縁部分23に複合鋼板(A)が貼り付けられてあり、
取出扉22が閉められた際に発する騒音を減衰する働き
をする。取出扉22の閉まる騒音の減衰量の測定結果を
第2表に示す。
【第2表】
【0032】本体16には釣銭収納箱26、外扉18に
は釣銭取出箱25とが設けられ、各々周囲が複合鋼板
(A)にて保護形成されている。従って、コインは一般
に軽量であるため、該鋼板に複合鋼板(A)を貼り付け
ることにより対処しているが、測定データの結果によ
り、複合鋼板(B)を該鋼板に貼着してもよい。500
円玉の釣銭の落下音の減衰量の測定結果を第3表に示
す。
【第3表】 100円玉の釣銭の落下音の減衰量の測定結果を第4表
に示す。
【第4表】
【0033】上記騒音減衰性能測定データによる対策を
重視して、データを基礎に複合鋼板(A)及び(B)の
使用の選別を行い、より有効な場所に適した複合鋼板
(A)又は(B)の組み合わせた設計製作を行うことに
より、一層の防振・防音効果を得ることが可能となる。
【0034】以上は既に設置されている自動販売器に対
しての防振・防音対策の一例であるが、これから新たに
設計、製作にかかる自動販売器の場合には、図3、図
4、図5に説明する特種構造の鋼板を組み込む事によ
り、また、扉等に従来の複合鋼板(A)を単体として組
込み使用することにより、より一層の軽量化の効果とと
もに、大きな防振・防音効果を図ることが可能となる。
なお、これらの丸穴9、格子穴11は底まで貫通しても
貫通しなくてもよく、いずれの場合にも人工砂混合エポ
キシ樹脂6が空間を塞ぎ、防振・防音効果を高める働き
をする。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、上記実施例において詳
細に説明したごとく、従来困難とされていた、重量的な
使用においても鋼板に反りを生ずることなく、市販の複
合鋼板(A)の防振、防音効果を抹消することなく、道
路の踏板並びに重量機械器具等の設置の際の防振、防音
にも同等の、またそれ以上の多大の防振・防音効果を得
ることが可能となり、更に装着した鋼板の質量並びに形
態等により振動、騒音を一層吸収し、公害防止に貢献す
ることができた。また、市販の複合鋼板(A)の防振鋼
板又はアルミ板の下片面部に貼着した鋼板の形状に特殊
な形状の鋼板を採用することにより、機械又は洗濯機等
の置場所が例え平坦でなく凹凸な面であっても防振、防
音効果が平坦な平面に設置した場合と同じ、又はそれ以
上の効果を発揮することができた。特に鉄製階段の踏み
板に使用した場合には、強力かつ抜群の防音効果を得る
ことができた。
【0036】自動販売器における鋼板15a、15bの
防振・防音対策に、複合鋼板(A)又は(B)を貼着し
た場合と、貼着しない鋼板15a、15bだけの場合と
を比較してみると、鋼板15a、15bだけでは加振点
から離れても振動しているため、板全体から音響が放射
され、減衰効果があまりないが、複合鋼板(A)又は
(B)を貼着した場合には加振点から少し離れるとほと
んど鋼板15a、15bは振動せず、その結果高周波数
の音波が放射されないため、遠くに離れれば離れるほど
減衰効果を発揮することができた。
【0037】また、落下物の落下点に鋼板15a、15
bのかわりに浪板鋼板7、穴鋼板8並びに格子鋼板10
を採用することにより、一層の防振・防音の効果を高め
ることができた。
【図面の簡単な説明】
【第1図】本発明の防振・防音鋼板の構造を示す斜視図
である。
【第2図】本発明の防振・防音動作を示す説明断面図で
ある。
【第3図】下部端面部分に貼着される鋼板部の他の実施
例を示す斜視図である。
【第4図】下部端面部分に貼着される鋼板部の他の実施
例を示す斜視図である。
【第5図】下部端面部分に貼着される鋼板部の他の実施
例を示す斜視図である。
【第6図】溝蓋の実施例を示す斜視図である。
【第7図】洗濯機の振動・騒音防止受皿部分の実施例を
示す斜視図である。
【第8図】重量機械等の防振、防音対策をする場合の実
施例を示す説明図である。
【第9図】従来の市販の複合鋼板(A)の構造を示す断
面図である。
【第10図】従来の市販の複合鋼板(A)の制振鋼板又
は制振アルミ板の防振、防音作用を示す説明図である。
【第11図】自動販売器に防振・防音複合鋼板(A)及
び(B)の装着状態を示す説明図である。
【第12図】自動販売器の全体説明図である。
【符号の説明】
A・・・・・・従来型の防振・防音複合鋼板 B・・・・・・本発明の防振・防音複合鋼板 1・・・・・・鋼板又はアルミ板 2・・・・・・鋼板又はアルミ板 3・・・・・・高分子材料 4・・・・・・人工砂混合エポキシ樹脂 5・・・・・・鋼板 6・・・・・・人工砂混合エポキシ樹脂 7・・・・・・浪板鋼板 8・・・・・・穴型鋼板 9・・・・・・丸穴 10・・・・・格子型鋼板 11・・・・・格子穴 12・・・・・リベット 13・・・・・リベット頭部ワッシャー 14・・・・・リベット穴 15a、15b・・・・・鋼板 16・・・・・自動販売器本体 17・・・・・自動販売器中扉 18・・・・・自動販売器外扉 19・・・・・格納棚 20・・・・・扉板 21・・・・・扉板 22・・・・・取出扉 23・・・・・扉裏面縁部 24・・・・・釣銭取出口 25・・・・・釣銭取出箱 26・・・・・釣銭収納箱

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも二枚の薄い鋼板又はアルミ板
    (1、2)の間に制振性に優れた高分子材料(3)を挿
    入してなる従来の複合鋼材(A)の下片面側に薄い鋼板
    (5)にて人工砂混合エポキシ樹脂(4)を挟着し、リ
    ベット(12)等を用い、互いに結合、固着したことを
    特徴とする防振、防音鋼板(B)の構造。
  2. 【請求項2】下片面側に結合、固着した鋼板(5)の形
    状が少なくとも一部又は全部の領域において平面板状で
    ない浪板(7)、穴板(8)、格子板(10)等の特種
    形態をした請求項1記載の防振、防音鋼板(B)の構
    造。
  3. 【請求項3】下片面側に結合、固着した鋼板(5)をア
    ルミ板に置換えた請求項1、請求項2記載の防振、防音
    鋼板(B)の構造。
  4. 【請求項4】重量物が乗る底板部分のみに6〜8ミリの
    鋼板(15)を組合せ結合、固着してなる請求項1、請
    求項2、又は請求項3記載の防振、防音鋼板の構造。
  5. 【請求項5】請求項1記載の防振・防音複合鋼板(A)
    及び(B)を重量物の落下又は衝突箇所には複合鋼板
    (B)を、軽量物の落下又は衝突箇所には複合鋼板
    (A)を、防振・防音の実際の減衰性能測定結果に基づ
    き、有効的に判断し組合せ装着すること、又は複合鋼板
    (A)を単板にて使用することを特徴とする自動販売器
    並びに機器等の防振・防音の構造。
  6. 【請求項6】請求項1記載の防振・防音複合鋼板(A)
    及び(B)にて処理した振動、騒音の発生源たる機器等
    を、更に複合鋼板(A)にて周囲をカバー状態に囲い覆
    うことにより、二重の騒音低減の措置を講じたことを特
    徴とする自動販売器及び機器の防振・防音の構造。
JP10156585A 1997-04-28 1998-04-27 防振・防音鋼板の構造並びに該防振・防音鋼板にて構成した 自動販売器の構造 Pending JPH11262973A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139404A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Dunlop Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012139404A (ja) * 2010-12-29 2012-07-26 Dunlop Sports Co Ltd ゴルフクラブヘッド
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