JPH11262954A - 繊維強化プラスチック製パイプの製造方法 - Google Patents
繊維強化プラスチック製パイプの製造方法Info
- Publication number
- JPH11262954A JPH11262954A JP10066360A JP6636098A JPH11262954A JP H11262954 A JPH11262954 A JP H11262954A JP 10066360 A JP10066360 A JP 10066360A JP 6636098 A JP6636098 A JP 6636098A JP H11262954 A JPH11262954 A JP H11262954A
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- JP
- Japan
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- reinforced plastic
- mandrel
- fiber reinforced
- main body
- pipe
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 パイプの端部内側に増肉部を設けた繊維強化
プラスチック製パイプの製造方法において、増肉部と本
体部との接着の信頼性を向上させる製造方法を提供す
る。 【解決手段】 低融点合金を用いた心金を用い、心金の
端部の外側に増肉部をはめ本体部を積層するか、あるい
は増肉部についで本体部を積層して、加熱硬化させ、そ
の後加熱硬化温度より高い温度に加熱し低融点合金を溶
かしてパイプと心金を分離させる。
プラスチック製パイプの製造方法において、増肉部と本
体部との接着の信頼性を向上させる製造方法を提供す
る。 【解決手段】 低融点合金を用いた心金を用い、心金の
端部の外側に増肉部をはめ本体部を積層するか、あるい
は増肉部についで本体部を積層して、加熱硬化させ、そ
の後加熱硬化温度より高い温度に加熱し低融点合金を溶
かしてパイプと心金を分離させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、人工衛星構造部
品のような軽量構造部材などに使用される繊維強化プラ
スチック製パイプの製造方法に関するものである。
品のような軽量構造部材などに使用される繊維強化プラ
スチック製パイプの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の繊維強化プラスチック製パ
イプを示す斜視図であり、図4はその構成の詳細を示す
断面図である。また図5は別のタイプの従来の繊維強化
プラスチッイ製パイプを示す図である。図3〜5を用い
て従来の繊維強化プラスチック製パイプの製造方法につ
いて説明する。
イプを示す斜視図であり、図4はその構成の詳細を示す
断面図である。また図5は別のタイプの従来の繊維強化
プラスチッイ製パイプを示す図である。図3〜5を用い
て従来の繊維強化プラスチック製パイプの製造方法につ
いて説明する。
【0003】図3、図4において、パイプ1は本体部2
とその本体部の両端内側に設けられた増肉部3とから構
成されている。本体部2と増肉部3は繊維強化プラスチ
ック製で、あらかじめ別々に成形加工される。次いで、
本体部2と増肉部3とが接着剤4で接着される。増肉部
3のパイプ中央に近い側の先端は通常、応力集中を避け
るためテーパ状に加工される。図4では増肉部3はパイ
プ1の内側に接着されているが、図5のように増肉部3
がパイプ1の外側に接着される場合もある。この増肉部
3は補強を目的とするものであり、パイプ1の両端には
パイプ1を他の構造部材に結合するためのピンを通す穴
5が本体部2と増肉部3とを貫いてあけられている。
とその本体部の両端内側に設けられた増肉部3とから構
成されている。本体部2と増肉部3は繊維強化プラスチ
ック製で、あらかじめ別々に成形加工される。次いで、
本体部2と増肉部3とが接着剤4で接着される。増肉部
3のパイプ中央に近い側の先端は通常、応力集中を避け
るためテーパ状に加工される。図4では増肉部3はパイ
プ1の内側に接着されているが、図5のように増肉部3
がパイプ1の外側に接着される場合もある。この増肉部
3は補強を目的とするものであり、パイプ1の両端には
パイプ1を他の構造部材に結合するためのピンを通す穴
5が本体部2と増肉部3とを貫いてあけられている。
【0004】図6はパイプと他の構造部材(図示しな
い)との結合を示す一例である。図6において6はコの
字状のブラケットで他の構造部材に結合されており、か
つピン7を通すことでパイプ1と結合される。このよう
にパイプには図4と図5の二通りのタイプがあるが、人
工衛星構造部品のように軽量性が求められる構造体で
は、増肉部をパイプの内側に設ける図4のタイプの方
が、ブラケット6のような他との結合用の構造部材が小
型で済むので、軽量性の面で総合的に有利である。
い)との結合を示す一例である。図6において6はコの
字状のブラケットで他の構造部材に結合されており、か
つピン7を通すことでパイプ1と結合される。このよう
にパイプには図4と図5の二通りのタイプがあるが、人
工衛星構造部品のように軽量性が求められる構造体で
は、増肉部をパイプの内側に設ける図4のタイプの方
が、ブラケット6のような他との結合用の構造部材が小
型で済むので、軽量性の面で総合的に有利である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の繊維強化プラス
チック製パイプの製造方法では、本体部に増肉部をはめ
て接着するため、接着強度の観点からは接着剤が均一の
厚さに残るようにはめることが必要であるものの、この
作業は作業者の技能に左右されるので、接着強度にばら
つきをもたらす結果となり、強度上の信頼性に欠けると
いう問題点があたった。
チック製パイプの製造方法では、本体部に増肉部をはめ
て接着するため、接着強度の観点からは接着剤が均一の
厚さに残るようにはめることが必要であるものの、この
作業は作業者の技能に左右されるので、接着強度にばら
つきをもたらす結果となり、強度上の信頼性に欠けると
いう問題点があたった。
【0006】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、本体部と増肉部との接着信頼性
を確保できる製造方法を得ることを目的とする。
ためになされたもので、本体部と増肉部との接着信頼性
を確保できる製造方法を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明においては、
増肉部の上に本体部を直に積層成形することで、本体部
と増肉部との接着工程を不要としたものである。
増肉部の上に本体部を直に積層成形することで、本体部
と増肉部との接着工程を不要としたものである。
【0008】また、第2の発明においては、増肉部と本
体部とを一体成形することで、本体部と増肉部との接着
工程を不要としたものである。
体部とを一体成形することで、本体部と増肉部との接着
工程を不要としたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1を示す図であり、図2は製造工程を説明す
る図である。図2に従って製造工程を説明する。同図
(a)に示すように、心金8は心棒8aと心棒8aの長
手方向中央部に被覆された低融点合金(可融合金)8b
から構成される。次に同図(b)に示すように、心金8
の端部の外側にあらかじめ成形加工された筒状の繊維強
化プラスチック製の増肉部3をはめ、次いで心金8の外
側に増肉部3も覆うように繊維強化プラスチック材料を
積層して加熱炉などで加熱硬化させることにより本体部
2を成形する。本体部2の繊維強化プラスチック材料の
積層方法は、フィラメントワインディングでも良いし、
あるいはプリプレグを巻回積層しても良い。次に、繊維
強化プラスチック材料の加熱硬化温度より高い温度に加
熱することで低融点合金8bを溶かす。低融点合金は、
その融点が本体部の加熱硬化温度より高めであるものを
選ぶ、例えば、加熱硬化温度が100℃ の場合は13
0℃で溶融できるものを選ぶ。これによりパイプ1と心
金8とを分離させることが出来る。この場合、本体部と
増肉部との接着は本体部に用いられる樹脂によってなさ
れる。
実施の形態1を示す図であり、図2は製造工程を説明す
る図である。図2に従って製造工程を説明する。同図
(a)に示すように、心金8は心棒8aと心棒8aの長
手方向中央部に被覆された低融点合金(可融合金)8b
から構成される。次に同図(b)に示すように、心金8
の端部の外側にあらかじめ成形加工された筒状の繊維強
化プラスチック製の増肉部3をはめ、次いで心金8の外
側に増肉部3も覆うように繊維強化プラスチック材料を
積層して加熱炉などで加熱硬化させることにより本体部
2を成形する。本体部2の繊維強化プラスチック材料の
積層方法は、フィラメントワインディングでも良いし、
あるいはプリプレグを巻回積層しても良い。次に、繊維
強化プラスチック材料の加熱硬化温度より高い温度に加
熱することで低融点合金8bを溶かす。低融点合金は、
その融点が本体部の加熱硬化温度より高めであるものを
選ぶ、例えば、加熱硬化温度が100℃ の場合は13
0℃で溶融できるものを選ぶ。これによりパイプ1と心
金8とを分離させることが出来る。この場合、本体部と
増肉部との接着は本体部に用いられる樹脂によってなさ
れる。
【0010】実施の形態2.この発明の実施の形態1で
は増肉部はあらかじめ成形加工されたものを用いたが、
この発明の実施の形態2では、増肉部はプリプレグのよ
うな繊維強化プラスチック材料を巻回積層して成形し、
次いで本体部も繊維強化プラスチック材料を巻回積層す
る。以下の工程は実施の形態1と同様である。この場
合、本体部と増肉部とは一体で加熱硬化して成形される
ことになる。
は増肉部はあらかじめ成形加工されたものを用いたが、
この発明の実施の形態2では、増肉部はプリプレグのよ
うな繊維強化プラスチック材料を巻回積層して成形し、
次いで本体部も繊維強化プラスチック材料を巻回積層す
る。以下の工程は実施の形態1と同様である。この場
合、本体部と増肉部とは一体で加熱硬化して成形される
ことになる。
【0011】
【発明の効果】第1の発明によれば、増肉部の上に本体
部を直接積層することで、本体部と増肉部との接着工程
を不要にできる。従って、製造工期の短縮をもたらすと
ともに、本体部と増肉部の接着が強固なものとなり、強
度上の信頼性が向上する。またこの発明は増肉部をパイ
プの内側に設ける製造方法を提供するもので、人工衛星
構造部品のように軽量性が求められる構造体には有利で
ある。
部を直接積層することで、本体部と増肉部との接着工程
を不要にできる。従って、製造工期の短縮をもたらすと
ともに、本体部と増肉部の接着が強固なものとなり、強
度上の信頼性が向上する。またこの発明は増肉部をパイ
プの内側に設ける製造方法を提供するもので、人工衛星
構造部品のように軽量性が求められる構造体には有利で
ある。
【0012】また、第2の発明によれば、増肉部と本体
部を一体に成形することで、本体部と増肉部との接着工
程を不要にできる。従って、製造工期の短縮をもたらす
とともに、本体部と増肉部の接着が強固なものとなり、
強度上の信頼性が向上する。
部を一体に成形することで、本体部と増肉部との接着工
程を不要にできる。従って、製造工期の短縮をもたらす
とともに、本体部と増肉部の接着が強固なものとなり、
強度上の信頼性が向上する。
【図1】 この発明の実施の形態1および実施の形態2
により製造されたパイプの断面図である。
により製造されたパイプの断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1の製造工程を示す図
である。
である。
【図3】 従来の製造方法によるパイプを示す斜視図で
ある。
ある。
【図4】 従来の製造方法によるパイプ詳細を示す断面
図である。
図である。
【図5】 別のタイプの従来の製造方法によるパイプを
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】 パイプと他の部材との結合方法の一例を示す
斜視図である。
斜視図である。
1 パイプ、2 本体部、3 増肉部、4 接着剤、5
穴、6 ブラケット、7 ピン、8 心金、8a 心
棒、8b 低融点合金。
穴、6 ブラケット、7 ピン、8 心金、8a 心
棒、8b 低融点合金。
Claims (2)
- 【請求項1】 本体部と本体部の両端部に形成された増
肉部とから成る繊維強化プラスチック製パイプの製造方
法において、心棒の長手方向中央部に低融点合金を被覆
させた心金を用い、上記心金の端部の外側にあらかじめ
成形加工された筒状の繊維強化プラスチック製の増肉部
をはめ、ついで上記心金の外側に上記増肉部を覆うよう
に繊維強化プラスチック材料を積層して加熱硬化させて
本体部を成形し、その後繊維強化プラスチック材料の加
熱硬化温度より高い温度に加熱して上記低融点合金を溶
かすことによりパイプと上記心金とを分離させて繊維強
化プラスチック製パイプを製造するようにしたことを特
徴とする繊維強化プラスチック製パイプの製造方法。 - 【請求項2】 上記増肉部と本体部とは繊維強化プラス
チック材料を積層して一体で加熱硬化して成形すること
を特徴とする繊維強化プラスチック製パイプの製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066360A JPH11262954A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 繊維強化プラスチック製パイプの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066360A JPH11262954A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 繊維強化プラスチック製パイプの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11262954A true JPH11262954A (ja) | 1999-09-28 |
Family
ID=13313620
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066360A Pending JPH11262954A (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 繊維強化プラスチック製パイプの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11262954A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008080748A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 積層体およびこれを用いた自動車用ボンネット |
JP2012111135A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Tenryu Composite Co Ltd | 中空材の製造方法、及びこれに使用する肉取板 |
-
1998
- 1998-03-17 JP JP10066360A patent/JPH11262954A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008080748A (ja) * | 2006-09-28 | 2008-04-10 | Mitsubishi Rayon Co Ltd | 積層体およびこれを用いた自動車用ボンネット |
JP2012111135A (ja) * | 2010-11-25 | 2012-06-14 | Tenryu Composite Co Ltd | 中空材の製造方法、及びこれに使用する肉取板 |
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